JP6940531B2 - インスリン計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法 - Google Patents

インスリン計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6940531B2
JP6940531B2 JP2018568749A JP2018568749A JP6940531B2 JP 6940531 B2 JP6940531 B2 JP 6940531B2 JP 2018568749 A JP2018568749 A JP 2018568749A JP 2018568749 A JP2018568749 A JP 2018568749A JP 6940531 B2 JP6940531 B2 JP 6940531B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adherence
primary
insulin
value
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018568749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019526307A (ja
Inventor
ヘンリク ベントスン,
ヘンリク ベントスン,
ティナ ビョーク アーラドッティル,
ティナ ビョーク アーラドッティル,
ピート ブロックマイヤー,
ピート ブロックマイヤー,
Original Assignee
ノボ・ノルデイスク・エー/エス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ノボ・ノルデイスク・エー/エス filed Critical ノボ・ノルデイスク・エー/エス
Publication of JP2019526307A publication Critical patent/JP2019526307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6940531B2 publication Critical patent/JP6940531B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H20/00ICT specially adapted for therapies or health-improving plans, e.g. for handling prescriptions, for steering therapy or for monitoring patient compliance
    • G16H20/10ICT specially adapted for therapies or health-improving plans, e.g. for handling prescriptions, for steering therapy or for monitoring patient compliance relating to drugs or medications, e.g. for ensuring correct administration to patients
    • G16H20/17ICT specially adapted for therapies or health-improving plans, e.g. for handling prescriptions, for steering therapy or for monitoring patient compliance relating to drugs or medications, e.g. for ensuring correct administration to patients delivered via infusion or injection
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H10/00ICT specially adapted for the handling or processing of patient-related medical or healthcare data
    • G16H10/60ICT specially adapted for the handling or processing of patient-related medical or healthcare data for patient-specific data, e.g. for electronic patient records
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H40/00ICT specially adapted for the management or administration of healthcare resources or facilities; ICT specially adapted for the management or operation of medical equipment or devices
    • G16H40/60ICT specially adapted for the management or administration of healthcare resources or facilities; ICT specially adapted for the management or operation of medical equipment or devices for the operation of medical equipment or devices
    • G16H40/67ICT specially adapted for the management or administration of healthcare resources or facilities; ICT specially adapted for the management or operation of medical equipment or devices for the operation of medical equipment or devices for remote operation
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/20ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for computer-aided diagnosis, e.g. based on medical expert systems
    • GPHYSICS
    • G16INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR SPECIFIC APPLICATION FIELDS
    • G16HHEALTHCARE INFORMATICS, i.e. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR THE HANDLING OR PROCESSING OF MEDICAL OR HEALTHCARE DATA
    • G16H50/00ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics
    • G16H50/50ICT specially adapted for medical diagnosis, medical simulation or medical data mining; ICT specially adapted for detecting, monitoring or modelling epidemics or pandemics for simulation or modelling of medical disorders

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Primary Health Care (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Description

本開示は、一般に、処方されたインスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを監視する際に、そのような計画への全体的なアドヒアランスを示す単一表現または表現のセットを提供することによって、患者および医療従事者を支援するためのシステムおよび方法に関する。
2型真性糖尿病は、正常な生理学的インスリン分泌の進行性崩壊によって分類られる。健常者の体では、食間に長期間にわたって安定した血糖値を維持するために、膵臓β細胞による基礎インスリン分泌が連続的に起こる。健常者の体ではまた、食事に応答して、最初の第一相スパイクにおいてインスリンが急速に放出され、2〜3時間後に基礎レベルに戻る長期のインスリン分泌が続く、食事中分泌がある。
インスリンは、グルコース、アミノ酸、および脂肪酸の、骨格筋および脂肪への細胞摂取を促進することによって、ならびに肝臓からのグルコースの産出を阻害することによって、血糖を低下させるためにインスリン受容体に結合するホルモンである。通常の健常者の体では、生理的基礎および食事中インスリン分泌は正常血糖を維持し、これは、絶食時血漿グルコースおよび食後血漿グルコース濃度に影響を及ぼす。2型糖尿病では、基礎および食事中インスリン分泌は正常に機能せず、食後の初期反応がない。これらの有害事象に対処するために、2型糖尿病患者にインスリン治療計画が提供される。1型糖尿病の患者にもまた、インスリン治療計画が提供される。
一部の糖尿病患者は、膵臓β細胞インスリン分泌の欠陥を補うために、基礎インスリン治療計画のみを必要とする。他の糖尿病患者は、基礎とボーラスインスリン治療の両方を必要とする。基礎とボーラスインスリン治療の両方を必要とする患者は、たとえば1日1回または2回の定期的な基礎インスリン薬剤治療、ならびに食事による1回または複数回のボーラスインスリン薬剤治療を受ける。
インスリン治療計画の目標は、安定した血糖値を達成することである。それらの成功を測定する1つの方法は、血糖値測定を連続的に行うこと、またはHbA1cレベルを測定することである。「HbA1c」という用語は、糖化ヘモグロビンを指す。これは、体内の酸素を運ぶ赤血球内のタンパク質であるヘモグロビンが血液中のグルコースと結合するときに生じ、「糖化された」状態になる。糖化ヘモグロビン(HbA1c)を測定することによって、医療従事者は、数週間/数カ月にわたる平均血糖値の全体像を得ることができる。糖尿病患者の場合、HbA1cが高いほど、糖尿病関連の合併症を発症するリスクが高い。
インスリン治療計画の非アドヒアランスは、糖尿病患者が適切なHbA1c目標を達成するのを抑制する障壁である。インスリン治療計画アドヒアランスは、通常は、患者が医学的助言(たとえば、少なくとも1つの基礎インスリン薬剤投薬量計画を備える、対象者のための常用インスリン治療計画)に正しく従う程度として定義されるが、それはまた、たとえば食事と運動の一貫性でもあり得る。非アドヒアランスの理由は多く、また異なっている。非アドヒアランスの理由の1つは、健康リテラシーおよび治療の理解の欠如である。患者は、グルコース測定結果を理解できないか、アドヒアランスしているときの正のフィードバックがないか、または緊急性がないと感じる。非アドヒアランスのもう1つの理由は副作用の恐れである。たとえば、患者が常用インスリン計画を厳守する場合、低血糖の恐れがある。非アドヒアランスのさらに別の理由は、ホームロギングデータ、ならびに頻繁な注射およびグルコース測定を伴うことが多い従来の常用インスリン計画療法は、面倒で時間がかかるという局面である。非アドヒアランスのさらに別の理由は、安定した血糖値に対する悪影響の実際の原因である非アドヒアランスの原因を指摘できないことである。
Insulin Medical Ltd.の国際公開番号WO 2012/152295 A2は、ユーザの食事ステータス、食事のタイミング、投与された薬のタイミング、薬の投与量、薬の種類、ユーザ活動の記録、およびその分析に関するデータを提供するように設定された1つまたは複数のセンサおよびアクチュエータを使用することによって、インスリン吸収を最適化する。たとえば、WO 2012/152295 A2は、逃した注射に関する警告などのフィードバックをユーザに提供するためのオプションとともに、注射時に注射された薬に関する情報を収集しながら、注射部位の組織を治療するために注射部位または注射ポートの上に配置され得るデバイスを開示する。WO 2012/152295 A2は、グルコースおよびインスリンの全身代謝プロセスの精密制御を提供し、したがって食後高血糖および低血糖事象の発生を最小限に抑えるために、注射事象および任意で食事事象に対する対象者の活動のマッピングを容易にするために、食事データおよび対象者の活動などの他の対象者データを使用して、さらに開示する。しかしながら、WO 2012/152295 A2は、対象者の健康(たとえば対象者の血糖値)に対するインスリン計画アドヒアランス、またはその欠如の影響を決定および定量化するための満足のいく方法を提供することができない。さらに、一般的に、WO 2012/152295 A2は、インスリン薬剤計画に対する対象者のアドヒアランスについての全体的なフィードバックを提供することができない。
Roche Diagnostics GMBHの国際公開番号WO 2014/037365 A1は、血糖データおよび事象を分析するための方法および装置、特に、血糖データと、食事などの血糖データに関連付けられる事象との間の相関関係を視覚化するためのコンピュータ実装方法を記載している。しかしながら、WO 2014/037365 A1は、インスリン計画アドヒアランスの観点から食事のカテゴリ化を開示していない。さらに、WO 2014/037365 A1は、対象者の健康に対するインスリン計画アドヒアランス、またはその欠如の影響を決定および定量化するための満足のいく方法を提供することができない。
米国特許出願公開第US2015/0006462 A1は、患者の医療アドヒアランスを管理するためのシステムを記載しており、本システムは、患者に関するデータを受信することを備える方法を実行するように適合されており、データは、1つまたは複数の薬剤を有する処方された薬剤計画に関する情報、患者の行動データ、1つまたは複数の薬剤の各々に関連付けられるそれぞれのリテラシーレベルを含む。本方法は、受信したデータに基づいて、1つまたは複数の薬剤の各々の投薬量コンプライアンスおよび時間コンプライアンスを計算することをさらに備える。投薬量コンプライアンスは、たとえば、患者が1日に10単位の薬剤を処方され、8単位のみを投与したように計算され得、疾患に対するそれぞれのコンプライアンスは、実際に消費された単位の量を処方された単位で割ることによって取得される。この場合は0.8になる。時間コンプライアンスは、たとえば以下のように計算され得る。一日を通して処方された10回の投薬量については、その日の全体的な値を計算するためにブール値が利用され得る。たとえば、処方された投薬量回数に従った特定の薬剤について、実際の消費回数が10回のうち8回である場合、それら8回のインスタンスには実際の消費回数に「1」が割り当てられ、残りの2回のインスタンスには「0」が割り当てられる。したがって、全体のブール値を総インスタンス数で割ることによって、その特定の薬剤の時間に対するコンプライアンスについて、0.8のコンプライアンス値が計算され得る。本方法は、投薬量コンプライアンス、時間コンプライアンス、および1つまたは複数の薬剤に関連付けられるそれぞれのリテラシーレベルのうちの少なくとも2つを合計することによって、1つまたは複数の薬剤の各々に関連付けられる薬のアドヒアランスカウントを計算することをさらに備える。リテラシーレベルは、患者と、処方された計画およびその薬剤との親密度を評価するための尺度であり、患者による医療アドヒアランスの欠如に基づく症状の発生、たとえば、薬剤の欠如による血糖値の低下などのユーザの行動に基づく影響に基づいて、影響を受ける可能性がある。本方法はさらに、毎日の薬剤アドヒアランス値、および毎日の薬剤アドヒアランスベースライン値、ならびに2つの値の間の比に基づくしきい値を決定することを備える。しきい値は、介入が必要かどうかを決定するために使用され得る。しかしながら、US2015/006462 A1は、処方されたインスリン薬剤投薬量計画に関連する代謝事象を自動的に取得する方法を開示しておらず、それにより、日常的なルーチンの一部としてそのような代謝事象に関与した対象者のアドヒアランスを体系的に監視することができない。実際、US 2015/0006462 A1はあらゆる薬剤の一般的な方法を提案し、処方された投与量事象はユーザの行動とは無関係であり、たとえば、1日に、または処方された時間に、10単位または10投与量が服用されると仮定されている。そのような方法はアドヒアランスを追跡することができず、ボーラス注射事象の数は、ユーザの行動、たとえば、ユーザが予想よりも多くの食事をしていることによって変わる可能性がある。一般に、US 2015/006462 A1は、時間内に明確に定義された基準点に基づいてアドヒアランスの追跡をいかに体系的に可能にするかという問題を解決せず、期間によって指定される境界内のアドヒアランスを追跡することに限定され、期間の開始と期間の終わりは、暦の構造に関連してあらかじめ定義され、たとえば、1日に10単位である。
暦期間に基づくアドヒアランスアルゴリズムの欠点は、24時間の暦日に基づくアドヒアランス追跡アルゴリズムと組み合わせて、1日1回のボーラス注射を指定する基礎インスリン投薬量計画の例を考察することによって説明され得る。暦日は真夜中に始まる。例の初日の午後11時に基礎インスリンが注射され、2日目に基礎インスリンが省略されるが、3日目には午前0時30分と午後11時に基礎インスリンが注射される。その場合、24時間の暦日に基づくアドヒアランスアルゴリズムは、1日目をアドヒアランス状態として特徴付けるが、2日目および3日目は非アドヒアランス状態として特徴付ける。ある程度の規則性をもって3回の注射が適用されたが、3日間のうち1日のみがアドヒアランス状態としてカテゴリ化された。US 2015/006462は、アドヒアランスが時間遅延の関数であり得ることを示唆しているが、この関数関係は、2時30分に食事が消費されることを予想してインスリンが午後2時に注射されるべきである記載例の場合のように、明確に定義された基準時間が確立されている場合にのみ可能である。しかしながら、前述のように、ユーザの行動は必ずしも予想に従うわけではなく、基準時間についての予想の使用に関連付けられる欠点がある可能性があり、また、やはり言及したように、基本アドヒアランスの尺度を確立するために暦日のみを使用することに関連付けられる欠点がある可能性がある。
US2015/0006462の記載された方法は、消費された薬剤を説明する尺度として役立つ、薬のアドヒアランスカウントを計算することを備え、また、薬剤が服用されることになっているそれぞれの処方された時間へのコンプライアンスと、薬剤のそれぞれの処方された投薬量へのコンプライアンスと、計画における薬剤についての患者のリテラシーとのうちの少なくとも2つの合計として計算され得る。記載された方法は、薬のアドヒアランスカウントおよび薬の重要度係数に基づいて、毎日の薬剤アドヒアランスを決定することをさらに備え、毎日の計画アドヒアランス値は、個々の薬剤ごとの毎日の薬剤アドヒアランスの合計として計算され得る。
しかしながら、いくつかの目的のためには、治療の個々の日に関するコンプライアンスの詳細な情報ではなく、より広い時間範囲にわたるコンプライアンスの尺度である単一の値を有することが望ましい。US2015/0006462は、記載された方法の目的ではないので、この目的のための解決策を示していない。
上記の背景を考慮すると、当技術分野で必要とされているのは、糖尿病患者または医療従事者にインスリン計画アドヒアランスフィードバックを提供するための満足のいく方法を提供するシステムおよび方法である。
本開示の目的は、糖尿病患者または医療従事者にインスリン計画アドヒアランスフィードバックを提供するために、満足のいく方法を提供するシステムおよび方法を提供することである。
本発明の開示において、上記の目的の1つまたは複数に対処するか、または以下の開示ならびに例示的な実施形態の説明から明らかな目的に対処する、実施形態および態様が説明される。
本開示は、糖尿病患者へのインスリン送達を管理する際に患者および医療従事者を支援するための方法および装置を提供することによって、当技術分野における上記で識別された必要性に対処する。本開示のシステムおよび方法を使用して、糖尿病患者または医療従事者は、糖尿病患者のインスリン計画アドヒアランスを表す単一表現(たとえば、単一の数字)を提供される。この単一表現を使用して、患者の健康の血糖値に対する不適合な食事、絶食事象、ボーラス注射、または基礎注射の効果を確かめることができる。
したがって、本開示は、患者および/または医療従事者に、インスリン計画アドヒアランスを監視する能力、および、それによって、そのような計画アドヒアランスが患者の健康にどのように悪影響または有益な影響を及ぼすかを見る能力を提供する、処方されたインスリン薬剤投薬量計画アドヒアランスデータの計算、処理、および視覚化に関する。
本開示の一態様では、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のインスリン計画アドヒアランスを評価するためのシステムおよび方法が提供される。第1のデータセットが取得される。第1のデータセットは、評価期間にわたって対象が関与した複数の代謝事象を備える。複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象は、(i)それぞれの代謝事象のタイムスタンプと、(ii)「インスリン計画アドヒアランス」および「インスリン計画非アドヒアランス」のうちの少なくとも1つである分類とを備える。
複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象は、評価期間内の複数の非重複連続一次タイムウィンドウに基づいてビニングされる。複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおけるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウは、同じ第1の固定された持続時間(たとえば、1日、1週間、2週間、または1ヶ月)のタイムウィンドウである。このビニング処理では、それぞれの代謝事象のタイムスタンプがそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ内にあるとき、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象は、複数の非重複連続タイムウィンドウにおける単一のそれぞれの非重複(連続)一次タイムウィンドウに配置される。このようにして、複数の代謝事象の複数の一次サブセットが取得され、複数の一次サブセットにおける複数の代謝事象のそれぞれの一次サブセットは、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける異なるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウに対するものである。
次に、複数の一次アドヒアランス値が計算される。複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値は、複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセットを表す。複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値は、対応する一次サブセット内のインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数を、対応する一次サブセット内の代謝事象の総数で割ることによって計算される。
複数の一次アドヒアランス値は、一次複合アドヒアランス値に組み合わされる。組み合わせる際に、第1の一次タイムウィンドウは第2の一次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第1の一次タイムウィンドウを表す第1の一次アドヒアランス値は、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第2の一次タイムウィンドウを表す第2の一次アドヒアランス値に対して下方重み付けされる。
次いで、一次複合アドヒアランス値は、一次単一表現として(たとえば、ディスプレイ、遠隔デバイス、データベースなどに)通信される。このようにして、常用インスリン薬剤投薬量計画への対象者の過去のインスリン計画アドヒアランスが評価される。
これによって、対象者が実際に関わっている代謝事象に基づいてアドヒアランス監視を確立し、それによって、ユーザの行動が必ず予想に従うわけではないというリスクを排除する、システムおよび方法が提供される。本システムおよび方法は、時間内に明確に定義された、および信頼できる基準点に基づいて、定期的なアドヒアランスまたは非アドヒアランスの追跡をいかに体系的に可能にするかという問題を解決する。データセットは、対象者が関与した代謝事象のみを備えるので、システムおよび方法は、ユーザの応答に対する入力に依存せず、それによって先行技術の問題を解決する。データセットは代謝事象ごとにタイムスタンプを備えるので、アドヒアランスに関与している対象者は高度の不確実性で監視される。対象者がアドヒアランスを監視する目的で実際に関与している代謝事象を備えるデータの使用は、以前には使用も記載もされておらず、監視されるアドヒアランスの不確実性を最小限に抑えるためにそのようなデータを使用することの重要性もない。
さらなる態様では、代謝事象のタイムスタンプは、代謝事象の指標の自律的タイムスタンプ付き測定値から導出される。
さらなる態様では、代謝事象のタイムスタンプは、自律的タイムスタンプ付きグルコース測定値から導出され、グルコース測定値は代謝事象の指標であり、すなわち、グルコース測定値は血流中のグルコース濃度の測定値である。
さらなる態様では、代謝事象のタイムスタンプは、自律的タイムスタンプ付きグルカゴン、脂質、またはアミノ酸の測定値から導出され、グルカゴン、脂質、またはアミノ酸の測定値は代謝事象の指標であり、すなわち、測定値は血流中のそれぞれの分子の濃度の測定値である。
さらなる態様では、自律的測定値は、測定デバイスによって取得される測定値であり、測定は、ユーザの外部制御なしに着手または実行される。これによって、対象者またはデバイスのオペレータによって制御される入力に依存しないデータが提供される。
さらなる態様では、自律的測定値は、指定されたまたは可変の周波数で測定するデバイスによって取得される測定値である。
いくつかの実施形態では、以下の式を使用して一次複合アドヒアランス値を計算するために、複数の一次アドヒアランス値が組み合わせられる:
Figure 0006940531
上式で、
Figure 0006940531
であり、各aは複数の一次アドヒアランス値における一次アドヒアランス値であり、a+1より前の時間内に発生し、各wは対応するaに対する独立した重みである。
代替実施形態では、以下の式を使用して一次複合アドヒアランス値を計算するために、複数の一次アドヒアランス値が組み合わせられる。
Figure 0006940531
上式で、各aは複数の一次アドヒアランス値における一次アドヒアランス値であり、a+1より前の時間内に発生し、各wは対応するaに対する独立した重みであり、各wは、(i)wがしきい値時間より前の一次タイムウィンドウを表す場合は第1の値に等しく、(ii)wがしきい値時間より後の一次タイムウィンドウを表す場合は第2の値に等しく、第1の値は第2の値より小さい。いくつかのそのような実施形態では、しきい値時間は、組合せが実行される2週間前、組合せが実行される4週間前、または組合せが実行される6週間前である。いくつかの実施形態では、第1の値はゼロであり、第2の値は1である。
いくつかの実施形態では、以下の式を使用して一次複合アドヒアランス値を計算するために、複数の一次アドヒアランス値が組み合わせられる:
Figure 0006940531
上式で、各aは、複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値であり、各aは、a+1より前の時間内に発生し、wは、wがw+1より小さくなるように時間の線形関数として計算される重み係数である。
いくつかの実施形態では、以下の式を使用して一次複合アドヒアランス値を計算するために、複数の一次アドヒアランス値が組み合わせられる:
Figure 0006940531
上式で、各aは、複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値であり、各aは、a+1より前の時間内に発生し、wは、wがw+1より小さくなるように時間の非線形関数として計算される重み係数である。
いくつかの実施形態では、複数の代謝事象における各代謝事象は絶食事象であり、処方されたインスリン薬剤投薬量計画は基礎インスリン薬剤投薬量計画である。
いくつかの実施形態では、加重平均は、一次複合アドヒアランス値をすべての重みの合計で割ったものとして計算される。
Figure 0006940531
いくつかの実施形態では、複数の代謝事象における各代謝事象は食事事象であり、処方されたインスリン薬剤投薬量計画はボーラスインスリン薬剤投薬量計画である。
いくつかの実施形態では、一次単一表現は、一次複合アドヒアランス値の値に基づいて、カラーパレットから着色される。
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の時間期間内の複数の非重複連続二次タイムウィンドウに基づいて、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象をビニングすることをさらに備える。そのような実施形態では、それぞれの非重複連続二次タイムウィンドウは、第1の固定された持続時間以外の、同じ第2の固定された持続時間のタイムウィンドウである。さらに、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象は、それぞれの代謝事象のタイムスタンプが単一の非重複連続二次タイムウィンドウ内にあるとき、複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける単一の非重複二次連続タイムウィンドウに配置され、それによって、複数の代謝事象の複数の二次サブセットを取得する。複数の二次サブセットにおける複数の代謝事象のそれぞれの二次サブセットは、複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける異なる二次タイムウィンドウに対するものである。次いで、複数の二次アドヒアランス値が計算され、ここで、複数の二次アドヒアランス値におけるそれぞれの二次アドヒアランス値は、複数の二次サブセットにおける対応する二次サブセットを表す。複数の二次アドヒアランス値におけるそれぞれの二次アドヒアランス値は、複数の二次サブセットにおける、対応する二次サブセットにおけるインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数を、複数の二次サブセットにおける対応する二次サブセットにおける代謝事象の総数で割ることによって計算される。次いで、複数の二次アドヒアランス値が、二次複合アドヒアランス値に組み合わされる。組み合わせることは、第1の二次タイムウィンドウは第2の二次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、二次複合アドヒアランス値を計算する際に、第1の二次タイムウィンドウを表す第1の二次アドヒアランス値を、複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける第2の二次タイムウィンドウを表す第2の二次アドヒアランス値に対して下方重み付けする。通信することは、二次複合アドヒアランス値を二次単一表現としてさらに通信する。
いくつかの実施形態では、本方法は、経時的に循環的に繰り返される。
いくつかの実施形態では、デバイス(たとえば、ポータブルデバイス)はディスプレイを含み、通信することは、ディスプレイ上に第1の単一表現を提示することを含む。
さらなる態様では、第2のデータセットが取得される。第2のデータセットは、対象者の複数の自律的グルコース測定値と、複数の自律的グルコース測定値におけるそれぞれの自律的グルコース測定値ごとに、それぞれの測定値がいつ行われたかを表すタイムスタンプとを備える。
さらなる態様では、本方法は、インスリン薬剤投薬量計画を適用するために対象者によって使用される1つまたは複数のインスリンペンから第3のデータセットを取得することであって、第3のデータセットは、複数のインスリン薬剤記録を備え、複数の薬剤記録における各インスリン薬剤記録は、(i)1つまたは複数のインスリンペンにおけるそれぞれのインスリンペンを使用して対象者に注射されたインスリン薬剤の量を含む、それぞれのインスリン薬剤注射事象と、(ii)それぞれのインスリン薬剤注射事象が発生すると、それぞれのインスリンペンによって自動的に生成される、対応する電子タイムスタンプとを備える、ことと、対象者の複数の自律的グルコース測定値と第2のデータセット内のそれぞれのタイムスタンプとを使用して複数の代謝事象を識別することと、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象に第1の特徴付けを適用することとを備え、第1の特徴付けは、インスリン計画アドヒアランスおよびインスリン計画非アドヒアランスのうちの1つであり、第2のデータセットが、それぞれの代謝事象の間に、インスリン薬剤投薬量計画を時間的および量的にアドヒアランスすることを確立する1つまたは複数の薬剤記録を含む場合、それぞれの代謝事象は基礎計画アドヒアランスと見なされ、第2のデータセットが、インスリン薬剤投薬量計画を時間的および量的にアドヒアランスすることを確立する1つまたは複数の薬剤記録を含まない場合、それぞれの代謝事象はインスリン計画非アドヒアランスと見なされる。
さらなる態様では、本方法は、インスリン薬剤投薬量計画を適用するために対象者によって使用される1つまたは複数のインスリンペンから第3のデータセットを取得することであって、第3のデータセットは、複数のインスリン薬剤記録を備え、複数の薬剤記録における各インスリン薬剤記録は、(i)1つまたは複数のインスリンペンにおけるそれぞれのインスリンペンを使用して対象者に注射されたインスリン薬剤の量を含む、それぞれのインスリン薬剤注射事象と、(ii)それぞれのインスリン薬剤注射事象が発生すると、それぞれのインスリンペンによって自動的に生成される、対応する電子タイムスタンプとを備える、ことと、対象者の複数の自律的グルコース測定値と第2のデータセット内のそれぞれのタイムスタンプとを使用して複数の絶食事象を識別することと、複数の絶食事象におけるそれぞれの絶食事象に第1の分類を適用することとを備え、第1の分類は、インスリン計画アドヒアランスおよびインスリン計画非アドヒアランスのうちの1つであり、第2のデータセットが、それぞれの絶食事象の間に、インスリン薬剤投薬量計画を時間的および量的にアドヒアランスすることを確立する1つまたは複数の薬剤記録を含む場合、それぞれの絶食事象は基礎計画アドヒアランスと見なされ、第2のデータセットが、それぞれの絶食事象の間に、インスリン薬剤投薬量計画を時間的および量的にアドヒアランスすることを確立する1つまたは複数の薬剤記録を含まない場合、それぞれの絶食事象はインスリン計画非アドヒアランスと見なされる。
さらなる態様では、薬剤記録は、インスリン薬剤の種類をさらに備え、それぞれの絶食事事象は、複数の薬剤記録のうちの1つまたは複数の薬剤記録が第3のデータセットにおいて、インスリン薬剤の種類に基づいて、それぞれの絶食事象の間、常用インスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスをさらに示す場合、インスリン計画アドヒアランスであると見なされ、それぞれの絶食事事象は、第3のデータセット内の複数の薬剤記録が第3のデータセットにおいて、インスリン薬剤の種類に基づいて、それぞれの絶食時期間の間、インスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスをさらに示さない場合、インスリン計画非アドヒアランスであると見なされる。
さらなる態様では、インスリン計画アドヒアランスは基礎計画アドヒアランスと定義され、インスリン計画非アドヒアランスは基礎計画非アドヒアランスと定義される。
さらなる態様では、本方法は、インスリン薬剤投薬量計画を適用するために対象者によって使用される1つまたは複数のインスリンペンから第3のデータセットを取得することであって、第3のデータセットは、複数のインスリン薬剤記録を備え、複数の薬剤記録における各インスリン薬剤記録は、(i)1つまたは複数のインスリンペンにおけるそれぞれのインスリンペンを使用して対象者に注射されたインスリン薬剤の量を含む、それぞれのインスリン薬剤注射事象と、(ii)それぞれのインスリン薬剤注射事象が発生すると、それぞれのインスリンペンによって自動的に生成される、対応する電子タイムスタンプとを備える、ことを備え、本方法は、複数の自律的グルコース測定値と、対応する第2のデータセット内のそれぞれのタイムスタンプとを使用して複数の食事事象を識別することと、複数の食事事象におけるそれぞれの食事事象に第1の分類を適用することとをさらに備え、第1の分類は、インスリン計画アドヒアランスおよびインスリン計画非アドヒアランスのうちの1つであり、それぞれの食事事象は、それぞれの食事の間に、複数の薬剤記録のうちの1つまたは複数の薬剤記録が、第3のデータセットにおいて時間的に、量的に、インスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを示す場合、インスリン計画アドヒアランスと見なされ、それぞれの食事事象は、それぞれの食事の間に、第3のデータセット内の複数の薬剤記録が、第3のデータセットにおいて時間的に、量的に、インスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを示さない場合、インスリン計画非アドヒアランスと見なされる。
さらなる態様では、薬剤記録はインスリン薬剤の種類をさらに備え、それぞれの食事事象は、それぞれの食事の間に、複数の薬剤記録のうちの1つまたは複数の薬剤記録が、第3のデータセットにおいて、インスリン薬剤の種類に基づいて、インスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスをさらに示す場合、インスリン計画アドヒアランスと見なされ、それぞれの食事事象は、それぞれの食事の間に、第3のデータセット内の複数の薬剤記録が、インスリン薬剤の種類に基づいて、インスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスをさらに示さない場合、インスリン計画非アドヒアランスと見なされる。
さらなる態様では、インスリン計画アドヒアランスはボーラス計画アドヒアランスとして定義され、インスリン計画非アドヒアランスはボーラス計画非アドヒアランスとして定義される。
さらなる態様では、代謝事象は、咀嚼または嚥下などの代謝事象を示す身体機能に関する測定から自動的に取得される。強度に応じて、咀嚼または嚥下は食事事象の徴候であり得る。
さらなる態様では、代謝事象は本質的にタイムスタンプ付きであり、すなわち、代謝事象のタイムスタンプは代謝事象の発生の直接の結果であり、タイムスタンプはこの発生に応答して取得される。
これにより、対象者が関与している代謝事象に関してアドヒアランスが監視されることを確実にするシステムが提供され、代謝事象がタイムスタンプされるときに、明確に定義された参照が時間内に提供され、タイムスタンプを利用するためのアドヒアランスの分類を可能にする。
さらなる態様では、それぞれの代謝事象に関連するタイムスタンプは、代謝事象がインスリン計画アドヒアランスか、またはインスリン計画非アドヒアランスかを決定するための出発点として使用される。
さらなる態様では、代謝事象が絶食事象である場合、絶食事象は対象者の自律的タイムスタンプ付きグルコース測定値を使用して識別される。
さらなる態様では、代謝事象が食事事象である場合、食事事象は自律的タイムスタンプ付きグルコース測定値を使用して識別される。
さらなる態様では、代謝事象は薬剤計画において定義されている代謝事象であり得、対象者の代謝状態に関連する事象の指標を連続的に測定するデバイスから自動的に識別され得、それによって、デバイスは、代謝事象がタイムスタンプされ、そして計画アドヒアランスまたは計画非アドヒアランスとして、薬剤計画に関して分類されることを可能にする。たとえば、薬剤計画に従って定義される代謝事象は食事事象であり得、薬剤計画は、この事象に関するグルコース測定値に基づいてボーラスインスリンが投与されるべきであると決定し、または、それは絶食事象であってもよく、薬剤計画は基礎インスリンがこの事象に関連するグルコース測定値に基づいて投与されるべきであると決定する。
本開示の別の態様では、1つまたは複数のプロセッサによって遂行されると、
第1のデータセットを取得することであって、第1のデータセットが、評価期間にわたって対象者が関与した複数の代謝事象を備え、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象は、(i)それぞれの代謝事象のタイムスタンプと、(ii)インスリン計画アドヒアランスおよびインスリン計画非アドヒアランスのうちの少なくとも1つである分類とを備える、ことと、
評価期間内の複数の非重複連続一次タイムウィンドウに基づいて、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象をビニングすることであって、
複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおけるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウは、同じ第1の固定された持続時間のタイムウィンドウであり、
それぞれの代謝事象のタイムスタンプがそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ内にあるとき、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象は、複数の非重複連続タイムウィンドウにおける単一のそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウに配置され、それによって、複数の代謝事象の複数の一次サブセットを取得することであって、複数の一次サブセットにおける複数の代謝事象のそれぞれの一次サブセットが、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける異なるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウに対するものである、ことと、
複数の一次アドヒアランス値を計算することであって、
複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値は、複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセットを表し、
複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値は、複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセット内のインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数を、複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセット内の代謝事象の総数で割ることによって計算される、ことと、
複数の一次アドヒアランス値を一次複合アドヒアランス値に組み合わせることであって、組み合わせることは、一次複合アドヒアランス値を計算する際に、第1の一次タイムウィンドウは第2の一次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第2の一次タイムウィンドウを表す第2の一次アドヒアランス値に対して、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第1の一次タイムウィンドウを表す、複数の一次アドヒアランス値における第1の一次アドヒアランス値を下方重み付けする、ことと、
一次複合アドヒアランス値を一次単一表現として通信することであって、それによって、対象者の常用インスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価することとを備える方法を実行する命令を備えるコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは、たとえば、スマートフォンなどのポータブルデバイス用のアプリケーションであり得る。
さらなる態様では、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読データキャリアが提供される。
本開示の実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するための計画アドヒアランスモニタデバイスと、計画アドヒアランスデータを分析および準備するための計画アドヒアランス評価デバイスと、対象者からのグルコースデータを測定する1つまたは複数のグルコースセンサと、処方されたインスリン薬剤投薬量計画に従ってインスリン薬剤を注射するために対象者によって使用される1つまたは複数のインスリンペンまたはポンプとを含み、上記で識別された構成要素が、任意で、通信ネットワークを通じて相互接続される、例示的なシステムトポロジを示す図である。 本開示の実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイスを示す図である。 本開示の別の実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイスを示す図である。 本開示の様々な実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイスのプロセスおよび特徴のフローチャートを提供する図である。 本開示の様々な実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイスのプロセスおよび特徴のフローチャートを提供する図である。 本開示の様々な実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイスのプロセスおよび特徴のフローチャートを提供する図である。 本開示の様々な実施形態による、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイスのプロセスおよび特徴のフローチャートを提供する図である。 本開示の実施形態による、接続されたインスリンペン、連続的なグルコースモニタ、メモリ、および自律的グルコースデータのアルゴリズムカテゴリ化を実行するためのプロセッサの例示的な統合システムを示す図である。 本開示の実施形態による、代謝事象を時間期間として考慮し、そのような時間期間を分類するためのアルゴリズムを示す図である。 本開示の実施形態による、複数の一次アドヒアランス値を計算することを示す図である。 本開示の実施形態による、複数の一次アドヒアランス値を一次複合アドヒアランス値に組み合わせることであって、組み合わせることは、一次複合アドヒアランス値を計算する際に、第1の一次タイムウィンドウは第2の一次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、第2の一次タイムウィンドウを表す第2の一次アドヒアランス値に対して、第1の一次タイムウィンドウを表す複数の一次アドヒアランス値における第1の一次アドヒアランス値を下方重み付けする図である。 本開示の別の実施形態による、複数の一次アドヒアランス値を一次複合アドヒアランス値に組み合わせることを示す図である。 本開示の実施形態による、一次複合アドヒアランス値を一次単一表現として、および二次複合アドヒアランス値を二次単一表現として通信することを示す図である。 本開示の実施形態による、一次複合アドヒアランス値を一次単一表現として、および二次複合アドヒアランス値を二次単一表現として通信することを示す図である。
図面のいくつかの図を通して、同じ参照番号は対応する部分を指す。
本開示は、ある期間にわたって関与している対象者の、絶食事象または食事などの複数の代謝事象に関するデータの取得に依存する。そのような代謝事象ごとに、データは、タイムスタンプと、インスリン計画アドヒアランスまたはインスリン計画非アドヒアランスのいずれかである代謝事象の特徴付けとを含む。図1はそのようなデータを取得するための統合システム502の一例を示し、図5はそのようなシステム502のさらなる詳細を提供する。統合システム502は、1つまたは複数の接続されたインスリンペンまたはポンプ104、1つまたは複数の連続グルコースモニタ102、メモリ506、および対象者の自律的グルコースデータのアルゴリズムカテゴリ化を実行するためのプロセッサ(図示せず)を含む。
代謝事象は代謝に関する事象であり、原形質の構築および破壊におけるプロセス、たとえば、重要なプロセスおよび活動のためにエネルギーが提供され、新しい物質が同化される、すなわち栄養として利用される、生細胞における化学変化の合計である。
生体内の代謝は様々な状態で定義され得、吸収状態、または摂食状態は、身体が食べ物を消化し栄養分を吸収しているときの食事の後に発生する。食べ物はその構成部分に分解されて腸を通じて吸収されるため、食べ物が口に入った瞬間に消化が始まる。炭水化物の消化は口の中から始まるが、タンパク質や脂肪の消化は胃や小腸の中から始まる。これらの炭水化物、脂肪、およびタンパク質の構成部分は腸壁を横切って運ばれ、そして血流(糖およびアミノ酸)またはリンパ系(脂肪)に入る。これらのシステムは、それらを腸から、エネルギーを処理して使用するか、または貯蔵する肝臓、脂肪組織、または筋肉細胞に運ぶ。吸収状態では、グルコース、脂質、アミノ酸が血流に入り、インスリンが放出されることがある(糖尿病の状態や種類などの他の症状によって異なる)。吸収後状態、または絶食状態は、食べ物が消化され、吸収され、そして貯蔵されたときに発生する。人は通常一晩中断食するが、日中に食事をとばすこともまた人の体を吸収後状態にする。この状態の間、体は最初に、貯蔵されたグリコーゲンに依存しなければならない。血糖値は、それが細胞によって吸収され使用されるにつれて低下し始める。グルコースの減少に応答して、インスリンレベルも低下する。グリコーゲンおよびトリグリセリドの貯蔵は遅くなる。しかしながら、組織や臓器の要求により、血糖値は80〜120mg/dLの正常範囲に維持される必要がある。血糖濃度の低下に応答して、ホルモングルカゴンが膵臓のアルファ細胞から放出される。グルカゴンは肝細胞に作用し、そこでグリコーゲンの合成を阻害し、貯蔵されたグリコーゲンのグルコースへの分解を促進する。このグルコースは、末梢組織と脳によって使用されるために肝臓から放出される。その結果、血糖値は上昇し始める。糖新生は、末梢組織によって使用されてきたグルコースに取って代わるために、肝臓でも始まる。さらなる情報は、OpenStax College,Anatomy and Physiologyにおいて見つけられる。OpenStax CNX.http://cnx.org/contents/14fb4ad7−39a1−4eee−ab6e−3ef2482e3e22@8.81.
したがって、代謝事象は、ある代謝状態が発生する事象に関連し得、その発生は事象の指標の濃度を測定することによって検出され得る。代謝事象は状態の種類および状態の進行の指標となり、代謝事象の指標は血流中のグルコース、グルカゴン、脂質、およびアミノ酸の濃度であり得る。他のホルモンもコルチゾールやアドレナリンのなどの代謝に関連する事象を決定する際に役立つ可能性がある。
自律的測定値、または自律的データは、指定されたまたは可変の周波数で測定するデバイスによって取得される測定値またはデータであり、測定は、外部制御なしに着手または実行され、たとえば、デバイスが測定モードで動作しているとき、測定は、デバイスを使用している対象者からの制御なしに実行され得る。
統合システム502を用いて、対象者の自律的タイムスタンプ付きグルコース測定値が取得される(520)。また、処方されたインスリン計画を対象者に適用するために使用される1つまたは複数のインスリンペンおよび/またはポンプからのデータが複数の記録として取得される(540)。各記録は、処方されたインスリン薬剤投薬量計画の一部として対象者が受け取った、注射された(または、ポンプされた)インスリン薬剤の量を指定するタイムスタンプ付き事象を備える。絶食事象は対象者の自律的タイムスタンプ付きグルコース測定値を使用して識別される。任意で、食事事象も自律的タイムスタンプ付きグルコース測定値502を使用して識別される。このようにして、グルコース測定値がフィルタリングされ(504)、非一時的メモリ(506)に記憶される。
代謝事象はアドヒアランスまたは非アドヒアランスとして特徴付けられる。代謝事象は、1つまたは複数の接続されたインスリンペンまたはポンプ104からの1つまたは複数の記録が、処方されたインスリン薬剤計画へのアドヒアランスを時間的および量的に確立する場合、アドヒアランスである。逆に、代謝事象は、1つまたは複数の接続されたインスリンペンまたはポンプ104からの記録のいずれもが、処方された基礎インスリン薬剤計画へのアドヒアランスを時間的および量的に確立しない場合、非アドヒアランスとして特徴付けられる。
各絶食事象は、アドヒアランスまたは非アドヒアランスとして分類される(508)。絶食事象は、絶食事象中に、1つまたは複数の接続されたインスリンペンまたはポンプ104からの1つまたは複数の記録が、処方された基礎インスリン薬剤計画へのアドヒアランスを時間的および量的に確立する場合、アドヒアランスである。逆に、絶食事象は、1つまたは複数の接続されたインスリンペンまたはポンプ104からの記録のいずれもが、処方された基礎インスリン薬剤計画へのアドヒアランスを時間的および量的に確立しない場合、非アドヒアランスとして分類される。
それぞれの食事は、それぞれの食事中に、1つまたは複数の薬剤記録が、時間的に、量的に、およびインスリン薬剤の種類的に、処方されたボーラスインスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを示す場合、ボーラス計画アドヒアランスと見なされる。逆に、それぞれの食事は、それぞれの食事中に、複数の薬剤記録が、時間的に、量的に、およびインスリン薬剤の種類的に、処方されたボーラスインスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを示さない場合、ボーラス計画非アドヒアランスと見なされる。
このフィルタリングされカタログ化されたグルコースデータは、本開示の方法に従って分析され視覚化される(510)。そのような視覚化により、血糖値やHbA1cレベルなどの重要な対象者のマーカーに対するインスリン計画アドヒアランスの効果を対象者または医療従事者が見ることが可能になる。
次に実施形態を詳細に参照するが、その例は添付の図面に示されている。以下の詳細な説明において、本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が述べられている。しかしながら、本開示がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは当業者には明らかであろう。他の例では、よく知られている方法、手順、構成要素、回路、およびネットワークは、実施形態の態様を不必要に曖昧にしないように詳細には説明されていない。
また、第1の、第2の、などの用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用されている。たとえば、本開示の範囲から逸脱することなしに、第1の対象者を第2の対象者と呼ぶことができ、同様に、第2の対象者を第1の対象者と呼ぶことができる。第1の対象者および第2の対象者はどちらも対象者であるが、それらは同じ対象者ではない。さらに、「対象者」および「ユーザ」という用語は、本明細書では互換的に使用される。インスリンペンという用語は、個別のインスリンの投与量を適用するために適した注射デバイスを意味し、注射デバイスは、投与量関連データを記録および通信するように適合されている。
本開示において使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を限定することが意図されるものではない。本発明の説明および添付の特許請求の範囲において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連付けられる列挙された項目のうちの1つまたは複数のありとあらゆる可能な組合せを指し、それらを包含するということも理解されよう。「備える」および/または「備えている」という用語は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されよう。
本明細書で使用される、「場合」という用語は、文脈に応じて、「とき」または「すると」または「決定に応じて」または「検出に応じて」を意味すると解釈され得る。同様に、「決定された場合」または「[述べられた条件またはイベント]が検出された場合」という語句は、文脈に応じて、「決定すると」または「決定に応じて」または「[述べられた条件またはイベント]を検出すると」または「[述べられた条件またはイベント]の検出に応じて」を意味すると解釈され得る。
本開示による、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画206へのアドヒアランスを経時的に監視するためのシステム48の詳細な説明は、図1〜図3に関連して説明される。このように、図1から図3は、本開示によるシステムのトポロジを集合的に示している。トポロジには、処方されたインスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを監視するためのデバイス(「モニタデバイス250」)(図1、図2、および図3)、計画アドヒアランスを評価するためのデバイス(「アドヒアランスデバイス200」)対象者に関連付けられる1つまたは複数のグルコースセンサ102(図1)、およびインスリン薬剤を対象者に注射するための1つまたは複数のインスリンペンまたはポンプ104(図1)がある。本開示を通して、アドヒアランスデバイス200およびモニタデバイス250は、明確さの目的のためだけに別個のデバイスとして参照される。すなわち、アドヒアランスデバイス200の開示された機能とモニタデバイス250の開示された機能とは、図1に示されるように別個のデバイスに含有される。しかしながら、実際には、いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200の開示された機能とモニタデバイス250の開示された機能とは単一のデバイスに含有されることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200の開示された機能、および/またはモニタデバイス250の開示された機能は、単一のデバイスに含有され、この単一のデバイスは、グルコースモニタ102、またはインスリンポンプもしくはペン104である。
図1を参照すると、モニタデバイス250は、対象者に処方されたインスリン薬剤投薬量計画へのアドヒアランスを監視する。これを行うために、モニタデバイス250と電気的に連絡しているアドヒアランスデバイス200は、継続的に対象者に取り付けられた1つまたは複数のグルコースセンサ102から生じる自律的グルコース測定値を受信する。さらに、アドヒアランスデバイス200は、インスリン薬剤を注射するために対象者によって使用される1つまたは複数のインスリンペンおよび/またはポンプ104からインスリン薬剤注射データを受信する。いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200は、対象者によって使用されるグルコースセンサ102およびインスリンペンおよび/またはポンプ104からそのようなデータを直接受信する。たとえば、いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200は無線周波数信号を通じてこのデータをワイヤレスで受信する。いくつかの実施形態では、そのような信号は、802.11(WiFi)、Bluetooth、またはZigbee規格に準拠している。いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200は、そのようなデータを直接受信し、データ内の代謝事象を計画アドヒアランスまたは計画非アドヒアランスとして特徴付けまたは分類し、分類されたデータをモニタデバイス250に渡す。いくつかの実施形態では、グルコースセンサ102および/またはインスリンペン/ポンプはRFIDタグを含み、RFID通信を使用してアドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250と通信する。
いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250は、対象者に近接していないか、かつ/もしくはワイヤレス機能を持たないか、またはそのようなワイヤレス機能は、グルコースデータおよびインスリン薬剤注射データを取得する目的では使用されない。そのような実施形態では、グルコース測定値をグルコースセンサ102からアドヒアランスデバイス200に、および1つまたは複数のインスリンペンまたはポンプ104からアドヒアランスデバイス200に通信するために、通信ネットワーク106が使用され得る。
ネットワーク106の例は、これらに限定されないが、ワールドワイドウェブ(WWW)、セルラー電話ネットワークなどのイントラネットおよび/またはワイヤレスネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(LAN)、および/またはメトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ならびにワイヤレス通信による他のデバイスを含む。ワイヤレス通信は、任意で、これらに限定されないが、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)、拡張データGSM環境(EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、エボリューションデータオンリー(EV−DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(DC−HSPDA)、ロングタームエボリューション(LTE)、近距離無線通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、Bluetooth、ワイヤレスフィデリティ(Wi−Fi)(たとえば、IEEE 802.11a、IEEE 802.11ac、IEEE 802.11ax、IEEE 802.11b、IEEE 802.11g、および/またはIEEE 802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)、Wi−MAX、電子メール用のプロトコル(たとえば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP)および/またはポストオフィスプロトコル(POP))、インスタントメッセージング(たとえば、拡張メッセージングおよびプレゼンスプロトコル(XMPP)、インスタントメッセージングおよびプレゼンス利用拡張向けセッション開始プロトコル(SIMPLE)、インスタントメッセージングおよびプレゼンスサービス(IMPS))、および/もしくはショートメッセージサービス(SMS)、または本開示の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適切な通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、および技術のいずれかを使用する。
いくつかの実施形態では、対象者には単一のグルコースセンサ102が取り付けられており、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250はグルコースセンサ102の一部である。すなわち、いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250ならびにグルコースセンサ102は単一のデバイスである。
いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250はインスリンペンまたはポンプ104の一部である。すなわち、いくつかの実施形態では、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250、ならびにインスリンペンまたはポンプ104は単一のデバイスである。
もちろん、システム48の他のトポロジも可能である。たとえば、通信ネットワーク106に依存するのではなく、1つまたは複数のグルコースセンサ102ならびに1つまたは複数のインスリンペンおよび/またはポンプ104は、情報をアドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250に直接ワイヤレスで送信し得る。さらに、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250は、ポータブル電子デバイス、サーバコンピュータを構成してもよく、または、実際には、ネットワーク内で互いにリンクされているかもしくはクラウドコンピューティングのコンテキストにおける仮想マシンであるいくつかのコンピュータを構成してもよい。このように、図1に示される例示的なトポロジは、当業者には容易に理解されるように本開示の実施形態の特徴を説明するために役立つにすぎない。
図2を参照すると、典型的な実施形態では、モニタデバイス250は1つまたは複数のコンピュータを備える。図2における説明の目的のために、モニタデバイス250は、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するための機能性のすべてを含む単一のコンピュータとして表されている。しかしながら、本開示はそのように限定されない。いくつかの実施形態では、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するための機能は、任意の数のネットワーク化されたコンピュータにわたって広がり、かつ/またはいくつかのネットワーク化されたコンピュータの各々に存在し、かつ/または通信ネットワーク106を介してアクセス可能な遠隔地において1つもしくは複数の仮想マシン上でホストされる。当業者であれば、用途に対して多様な異なるコンピュータトポロジのいずれかが使用され、そのようなトポロジはすべて本開示の範囲内であることを理解するであろう。
前述のことを念頭に置いて図2に目を向けると、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するための例示的なモニタデバイス250は、1つまたは複数の処理ユニット(CPU)274、ネットワークまたは他の通信インターフェース284、メモリ192(たとえば、ランダムアクセスメモリ)、1つまたは複数のコントローラ288によって任意にアクセスされる1つまたは複数の磁気ディスクストレージおよび/または固定デバイス290、前述の構成要素を相互接続するための1つまたは複数の通信バス212、ならびに前述の構成要素に電力を供給するための電源276を備える。いくつかの実施形態では、メモリ192内のデータは、キャッシングなどの知られているコンピューティング技法を使用して不揮発性メモリ290とシームレスに共有される。いくつかの実施形態では、メモリ192および/またはメモリ290は、中央処理装置274に対して遠隔に配置されている大容量ストレージを含む。言い換えれば、メモリ192および/またはメモリ290に記憶されたいくつかのデータは、実際には、モニタデバイス250の外部にあるが、ネットワークインターフェース284を使用してインターネット、イントラネット、または他の形態のネットワークもしくは電子ケーブル(図2において要素106として示されている)を介してモニタデバイス250によって電子的にアクセスされ得るコンピュータ上でホストされ得る。
対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのモニタデバイス250のメモリ192は、以下のものを記憶する。
・ 様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム202、
・ インスリン計画モニタリングモジュール204、
・ 対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画206であって、基礎インスリン薬剤投薬量計画208と、任意で、いくつかの実施形態では、ボーラスインスリン薬剤投薬量計画214とを備える、処方されたインスリン薬剤投薬量計画、
・ 第1のデータセット220であって、評価期間222を表し、この評価期間中に対象者が関与した複数の代謝事象と、複数の代謝事象における代謝事象224ごとに、それぞれの代謝事象がいつ発生したかを表すタイムスタンプ226、ならびにそれぞれの代謝事象の分類228を備える、第1のデータセット220、
・ 複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値232が、評価期間内の連続一次タイムウィンドウ235を有する一次サブセット233に対応する、対象者の複数の一次アドヒアランス値230、
・ 複数の一次アドヒアランス値230の組合せを表す一次複合アドヒアランス値237、
・ 一次複合アドヒアランス値237の一次単一表現239、
・ 複数の二次アドヒアランス値におけるそれぞれの二次アドヒアランス値が、評価期間内の二次連続タイムウィンドウを有する二次サブセットに対応する、対象者の任意の複数の二次アドヒアランス値241、
・ 複数の二次アドヒアランス値の組合せを表す、任意の二次複合アドヒアランス値243、および
・ 二次複合アドヒアランス値243の任意の二次単一表現245。
いくつかの実施形態では、インスリン計画モニタリングモジュール204は、任意のブラウザ(電話、タブレット、ラップトップ/デスクトップ)内でアクセス可能である。いくつかの実施形態では、インスリン計画モニタリングモジュール204は、ネイティブデバイスフレームワーク上で起動し、アンドロイドまたはiOSなどのオペレーティングシステム202を起動しているモニタデバイス250上にダウンロードするために利用可能である。
いくつかの実装形態では、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのモニタデバイス250の上記で識別されたデータ要素またはモジュールのうちの1つまたは複数は、前述のメモリデバイスのうちの1つまたは複数に記憶され、そして、上述の機能を実行するための命令のセットに対応する。上記で識別されたデータ、モジュール、またはプログラム(たとえば、命令のセット)は、別個のソフトウェアプログラム、手順、またはモジュールとして実装される必要はなく、したがって、これらのモジュールの様々なサブセットは、様々な実装形態において組み合わされてもよく、または別の方法で再構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ192および/または290は、任意で、上記で識別されたモジュールおよびデータ構造のサブセットを記憶する。さらに、いくつかの実施形態では、メモリ192および/または290は、上記で説明されていない追加のモジュールおよびデータ構造を記憶する。
いくつかの実施形態では、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画206への過去のアドヒアランスを評価するためのモニタデバイス250は、スマートフォン(たとえばiPHONE)、ラップトップ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、または他の形態の電子デバイス(たとえば、ゲーム機)である。いくつかの実施形態では、モニタデバイス250はモバイルではない。いくつかの実施形態では、モニタデバイス250はモバイルである。
図3は、本開示とともに使用され得るモニタデバイス250の具体的な実施形態のさらなる説明を提供する。図3に示されるモニタデバイス250は、1つまたは複数の処理ユニット(CPU)274、周辺機器インターフェース370、メモリコントローラ368、ネットワークまたは他の通信インターフェース284、メモリ192(たとえば、ランダムアクセスメモリ)、ユーザインターフェース278、ディスプレイ282および入力280(たとえばキーボード、キーパッド、タッチスクリーン)を含むユーザインターフェース278、任意の加速度計317、任意のGPS319、任意のオーディオ回路372、任意のスピーカ360、任意のマイクロフォン362、モニタデバイス250上の接触の強度を検出するための1つまたは複数の任意の強度センサ364(たとえば、モニタデバイス250のタッチセンシティブディスプレイシステム282などのタッチセンシティブ面)、任意の入力/出力(I/O)サブシステム366、1つまたは複数の任意の光学センサ373、前述の構成要素を相互接続するための1つまたは複数の通信バス212、ならびに前述の構成要素に電力を供給するための電源276を有する。
いくつかの実施形態では、入力280は、タッチセンシティブ面などのタッチセンシティブディスプレイである。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース278は1つまたは複数のソフトキーボードの実施形態を含む。ソフトキーボードの実施形態は、表示されたアイコン上に標準(QWERTY)および/または非標準構成の記号を含み得る。
図3に示されるモニタデバイス250は、加速度計317に加えて、モニタデバイス250の位置および向き(たとえば、ポートレートまたはランドスケープ)に関する情報を取得するための、および/または対象者による身体運動量を決定するための磁力計(図示せず)およびGPS319(もしくは、GLONASSまたは他の全地球的ナビゲーションシステム)受信機を任意で含む。
図3に示されるモニタデバイス250は、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するために使用され得る多機能デバイスの一例に過ぎず、モニタデバイス250は、任意で、示されたものよりも多いもしくは少ない構成要素を有するか、任意で2つ以上の構成要素を組み合わせるか、または任意で構成要素の異なる構成もしくは配置を有することが理解されよう。図3に示される様々な構成要素は、1つまたは複数の信号処理および/または特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装される。
図3に示されるモニタデバイス250のメモリ192は、任意で高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意で、1つまたは複数の磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、または他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリも含む。CPU274などのモニタデバイス250の他の構成要素によるメモリ192へのアクセスは、任意で、メモリコントローラ368によって制御される。
デバイスの入力および出力周辺機器をCPU274およびメモリ192に結合するために、周辺機器インターフェース370が使用され得る。1つまたは複数のプロセッサ274は、モニタリングデバイス250の様々な機能を実行し、データを処理するために、インスリン計画モニタリングモジュール204などの、メモリ192に記憶された様々なソフトウェアプログラムおよび/または命令のセットを起動または遂行する。
いくつかの実施形態では、周辺機器インターフェース370、CPU274、およびメモリコントローラ368は、任意で、単一のチップ上に実装される。いくつかの他の実施形態では、それらは任意で、別個のチップ上に実装される。
ネットワークインターフェース284のRF(無線周波数)回路は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。いくつかの実施形態では、対象者に関連付けられるグルコースセンサ102、対象者に関連付けられるインスリンペンもしくはポンプ104、および/またはアドヒアランスデバイス200などの1つまたは複数のデバイスから、このRF回路を使用して、処方されたインスリン薬剤投薬量計画206、第1のデータセット220、および/または第2のデータセット240が受信される。いくつかの実施形態では、RF回路108は、電気信号を電磁信号に/から変換し、電磁信号を介して通信ネットワークおよび他の通信デバイス、グルコースセンサ102、ならびにインスリンペンもしくはポンプ104および/またはアドヒアランスデバイス200と通信する。RF回路284は、これらに限定されないが、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナ、1つまたは複数の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリなどを含むこれらの機能を実行するためのよく知られている回路を任意で含む。RF回路284は、任意で通信ネットワーク106と通信する。いくつかの実施形態では、回路284は、RF回路を含まず、実際には、1つまたは複数のハードワイヤ(たとえば、光ケーブル、同軸ケーブルなど)を通じてネットワーク106に接続される。
いくつかの実施形態では、オーディオ回路372、任意のスピーカ360、および任意のマイクロフォン362は、対象者とモニタデバイス250との間のオーディオインターフェースを提供する。オーディオ回路372は、周辺機器インターフェース370からオーディオデータを受信し、オーディオデータを電気信号に変換し、電気信号をスピーカ360に送信する。スピーカ360は、その電気信号を人間が聴ける音波に変換する。オーディオ回路372はまた、マイクロフォン362によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路372は電気信号をオーディオデータに変換し、処理のためにオーディオデータを周辺機器インターフェース370に送信する。オーディオデータは、任意で、周辺機器インターフェース370によって、メモリ192および/もしくRF回路284から検索され、かつ/またはメモリ192および/もしくはRF回路284に送信される。
いくつかの実施形態では、電源276は、電力管理システム、1つまたは複数の電源(たとえば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力変換器またはインバータ、電力ステータス指標(たとえば、発光ダイオード(LED))およびポータブルデバイスにおける電力の生成、管理、および分配に関連付けられる任意の他の構成要素を任意で含む。
いくつかの実施形態では、モニタデバイス250は、任意で1つまたは複数の光学センサ373も含む。光学センサ373は、電荷結合素子(CCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)フォトトランジスタを任意で含む。光学センサ373は、1つまたは複数のレンズを通して投影された環境から光を受け取り、その光を、画像を表すデータに変換する。光学センサ373は、任意で、静止画像および/またはビデオを取り込む。いくつかの実施形態では、光学センサは、デバイス250の前面のディスプレイ282とは反対側のモニタデバイス250の背面に配置され、それにより、入力280は、静止画像および/またはビデオ画像取得のためのファインダとしての使用が可能になる。いくつかの実施形態では、対象者の画像が取得されるように(たとえば、対象者の健康状態または症状を確認するため、対象者の身体活動レベルを決定するため、または対象者の症状を遠隔で診断するのを手伝うために)別の光学センサ373がモニタデバイス250の前面に配置される。
図3に示されるように、モニタデバイス250は、様々な基本システムサービスを処理するための手順を含むオペレーティングシステム202を備えることが好ましい。オペレーティングシステム202(たとえば、iOS、DARWIN、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、WINDOWS、またはVxWorksなどの組込みオペレーティングシステム)は、一般的なシステムタスク(たとえば、メモリ管理、ストレージデバイス制御、電力管理など)を制御および管理するための様々なソフトウェア構成要素および/またはドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
いくつかの実施形態では、モニタデバイス250はスマートフォンである。他の実施形態では、モニタデバイス250はスマートフォンではなく、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、緊急車両用コンピュータ、または他の形態のワイヤードもしくはワイヤレスネットワークデバイスである。いくつかの実施形態では、モニタデバイス250は、図2または図3に示されるモニタデバイス250に見られる回路、ハードウェア構成要素、およびソフトウェア構成要素のいずれかまたはすべてを有する。簡潔さおよび明瞭さのために、モニタデバイス250の可能な構成要素のうちのいくつかのみが、モニタデバイス250にインストールされる追加のソフトウェアモジュールをより良く強調するために示されている。
図1に開示されているシステム48は独立して動作することができるが、いくつかの実施形態では、任意の方法で情報を交換するために、電子的医療記録とリンクされることもできる。
本開示のある実施形態による、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画206への過去のアドヒアランスを評価するためのシステム48の詳細、システムのプロセスおよび特徴のフローチャートに関する詳細が、図4A〜図4Dを参照して開示されている。いくつかの実施形態では、システムのそのようなプロセスおよび特徴は、図2および図3に示されているインスリン計画モニタリングモジュール204によって実施される。
ブロック402。図4Aのブロック402を参照すると、1型真性糖尿病または2型真性糖尿病のいずれかを有する対象者におけるインスリン療法の目標は、絶食を制御するための正常な生理学的インスリン分泌、および食後血漿グルコースをできるだけ一致させることである。これは、対象の処方されたインスリン薬剤投薬量計画206を用いて行われる。本開示の一態様は、対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価するためのモニタリングデバイス250を提供する。本開示では、処方されたインスリン薬剤投薬量計画は、基礎インスリン薬剤投薬量計画208を備える。モニタリングデバイスは、1つまたは複数のプロセッサ274およびメモリ192/290を備える。メモリは、1つまたは複数のプロセッサによって遂行されると、方法を実行する命令を記憶する。本方法では、第1のデータセット220が取得される。
第1のデータセットは、対象者が関与した複数の代謝事象を備える。複数の代謝事象は、本明細書では評価期間222と呼ばれる第1の時間期間内にある。様々な実施形態において、評価期間222は、1日以上、3日以上、5日以上、10日以上、1カ月以上、2カ月以上、3カ月以上、または5カ月以上である。複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象224は、(i)それぞれの代謝事象のタイムスタンプ226、および(ii)インスリン計画アドヒアランスおよびインスリン計画非アドヒアランスのうちの1つである分類228を備える。
いくつかの実施形態では、第1のデータセット220内の各代謝事象224は、表1に記載の1つまたは複数の分類228を有する。
Figure 0006940531
表1に記載の分類を使用して、同じ時間期間に異なるラベルを有する代謝事象を含ことができる。たとえば、1日に基礎アドヒアランス外B2としてマーク付けされた代謝事象(絶食事象)をことができるが、その日のうちの3つの代謝事象(食事事象)は、ボーラスアドヒアランスA1とラベル付けされ得る。図6は、代謝事象を分類またはマーク付けするためのアルゴリズムを示しており、ここにおいて例は絶食事象であり、計画によって定義される関連する時間期間は1日である。分類は、表1のカテゴリに従って提供される。そのような実施形態では、連続的にマーク付けされた期間、たとえば1日は、B2でマーク付けされた絶食事象またはA1でマーク付けされた食事事象を含、分類された代謝事象と呼ばれる。別の例として、1週間の期間の最初の3日間の各々における3つの絶食事象が100%の基礎アドヒアランスとしてマーク付けされ(たとえば基礎およびタイミングアドヒアランス内:B1、C1)、それに続く2日の各々における2つの絶食事象が50%の基礎アドヒアランスとしてマーク付けされ(たとえば、基礎アドヒアランス内であるが、タイミングアドヒアランス外B1、C2)、および、最後の2日以内の2つの絶食事象が0%の基礎アドヒアランスとしてマーク付けされる(基礎アドヒアランス外であり、タイミングアドヒアランス外B2、C2)場合を考察する。絶食事象が基礎およびタイミングアドヒアランスとして分類され、マーク付けされている例では、その事象は、一例として、100%インスリン計画アドヒアランスとして定義され得、代謝事象が基礎アドヒアランス内とマーク付けされているが、タイミングアドヒアランス外である場合、その事象は、一例として、50%インスリン計画アドヒアランスとして定義され得、これは推奨より遅く投与量を服用する推定効果に基づいて異なる割合になる可能性がある。絶食事象が基礎アドヒアランス外である場合、その事象は、インスリン計画非アドヒアランスに対応する0%インスリン計画アドヒアランスである。したがって、この例におけるインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数は、3+2×50%+2×0%である。したがって、この例では、先週のアドヒアランス(先週の一次タイムウィンドウ234に対する一次アドヒアランス値232)は次のようになる。
Figure 0006940531
他の実施形態では、そのような分類は、代謝事象を絶食事象または食事事象であると見なし、インスリン薬剤計画アドヒアランスのために各絶食事象または食事事象を分類することによって課される。
いくつかの実施形態では、代謝事象は薬剤計画において定義されている代謝事象であり得、事象の指標を連続的に測定するデバイスから自動的に識別され得、事象は対象者の代謝状態に関連し、それによって、デバイスは、代謝事象がタイムスタンプされ、そして計画アドヒアランスまたは計画非アドヒアランスとして、薬剤計画に関して分類されることを可能にする。たとえば、薬剤計画に従って定義される代謝事象は食事事象であり得、薬剤計画は、この事象に関するグルコース測定値に基づいてボーラスインスリンが投与されるべきであると決定し、または、それは絶食事象であってもよく、薬剤計画は基礎インスリンがこの事象に関連するグルコース測定値に基づいて投与されるべきであると決定する。
いくつかの実施形態では、対象者によって維持された記録に依存することなしに、対象者によって引き起こされた代謝事象(たとえば、食事事象、絶食事象など)が識別される。たとえば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のグルコースセンサ102からの、対象者の自律的グルコース測定値242を備える第2のデータセット240が取得される。図3はそのような各自律的グルコース測定値242は、それぞれの測定がいつ行われたかを表すために、グルコース測定タイムスタンプ244でタイムスタンプされることを示す。
ABBOTTによるFREESTYLE LIBRE CGM(「LIBRE」)は、グルコースセンサ102として使用され得るグルコースセンサの一例である。LIBREは、近づいたときに近距離無線通信を介してリーダデバイス(たとえば、アドヒアランスデバイス200および/またはモニタデバイス250)に最大8時間のデータを送信することができる、皮膚上のコインサイズのセンサを用いた無較正グルコース測定を可能にする。LIBREは、すべての日常生活の中で14日間着用され得る。いくつかの実施形態では、自律的グルコース測定は、5分以内、3分以内、または1分以内の間隔で対象者から行われる。以下の実施例1は、第1のデータセット220内の代謝事象224の分類228を埋めるために、代謝事象を識別することと、それらの各々をインスリン計画アドヒアランスまたはインスリン計画非アドヒアランスとして分類することとの両方のために、そのような自律的グルコース測定がどのように使用されるかを説明する。
図4Aのブロック404を参照すると、いくつかの実施形態では、複数の代謝事象における各代謝事象は絶食事象であり、処方されたインスリン薬剤投薬量計画は基礎インスリン薬剤投薬量計画である。図4Aのブロック406を参照すると、いくつかの実施形態では、複数の代謝事象における各代謝事象は食事事象であり、処方されたインスリン薬剤投薬量計画はボーラスインスリン薬剤投薬量計画である。
ブロック408。図4Aのブロック408を参照すると、プロセスは、評価期間222内の複数の非重複連続一次時タイムウィンドウに基づいて、複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象224をビニングすることを続ける。図7が示す。複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおけるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ235は、同じ第1の固定された持続時間(たとえば、ブロック410に示されるように、数時間、1日、1週間、2週間、または1ヶ月など)のタイムウィンドウである。図7において、評価期間222がタイムラインとして示されている。各一次タイムウィンドウ235はこのタイムラインの等しい部分に割り振られる。
それぞれの代謝事象224のタイムスタンプ226がそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ235内にあるとき、第1のデータセット220の複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象224は、複数の非重複連続タイムウィンドウにおける単一のそれぞれの非重複(時間的に連続する)一次タイムウィンドウ235に配置され、それによって、複数の代謝事象の複数の一次サブセットを取得する。複数の一次サブセットにおける複数の一次代謝事象のそれぞれの一次サブセット233は、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける異なるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ235に対するものである。
ブロック412。図4Aのブロック412を参照し、説明のために図7を使用し続けると、プロセスは、複数の一次アドヒアランス値230の計算を続ける。複数の一次アドヒアランス値230におけるそれぞれの一次アドヒアランス値232は、評価期間222内の複数の一次タイムウィンドウにおける対応する一次タイムウィンドウ235を表す。
複数の一次アドヒアランス値230におけるそれぞれの一次アドヒアランス値232は、対応する一次サブセット233におけるインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数を、対応する一次サブセット233における代謝事象の総数で割ることによって計算される。たとえば、図7の一次サブセット233−1を考察すると、一次サブセット233−1について、合計で6つの代謝事象224に対して、3つのインスリン計画アドヒアランス代謝事象(224−1、224−3、および224−4)と、3つのインスリン計画非アドヒアランス代謝事象(224−2、224−5、および224−6)とがある。この例では、一次アドヒアランス値232−1は、一次サブセット231−1(224−1、224−3、および224−4の3つ)内のインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数を、一次サブセット233−1(224−1、224−2、224−3、224−4、224−5、および224−6の6つ)における代謝事象の総数で割ることによって、すなわち、「3」を「6」で割ることによって計算される。当然のことながら、インスリン計画アドヒアランス代謝事象の数を一次サブセット233における代謝事象の総数で割るプロセスは、いくつもの方法で行うことができ、そのような方法はすべて本開示に包含されることが理解されよう。たとえば、除算は、実際には、一次サブセットにおけるインスリン計画アドヒアランス代謝事象の数に、一次サブセット233における代謝事象の総数の逆数を掛けることによって(たとえば、上記の例では、(3×(1/6))を計算することによって)もたらされ得る。
ブロック414。図4Bのブロック414を参照すると、プロセスは、上記で計算された複数の一次アドヒアランス値233を一次複合アドヒアランス値237に組み合わせることによって続く。たとえば、図7を参照すると、一次複合アドヒアランス値237を形成するために、一次アドヒアランス値232−1〜232−Rが組み合わされる。ブロック414において、より早い一次タイムウィンドウを表す一次アドヒアランス値232は、より遅い一次タイムウィンドウを表す一次アドヒアランス値232に対して下方重み付けされる。これは、より最近の代謝事象を強調するために行われており、対象者のより現在のアドヒアランス行動を表すため、処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価する際により重要である。したがって、組み合わせることは、一次複合アドヒアランス値を計算する際に、第1の一次タイムウィンドウは第2の一次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第2の一次タイムウィンドウを表す第2の一次アドヒアランス値に対して、複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第1の一次タイムウィンドウを表す複数の一次アドヒアランス値における第1の一次アドヒアランス値を下方重み付けする。たとえば、一実施形態では、図7を使用して説明すると、複数の一次アドヒアランス値を一次複合アドヒアランス値に組み合わせると、一次アドヒアランス値232−1に対して第1の重みが適用され、一次アドヒアランス値232−2に対して第2の重みが適用され、第1の重みは第2の重みよりも小さい。このように、第1の一次アドヒアランス値232−1は、第2の一次アドヒアランス値232−2よりも一次複合アドヒアランス値237への寄与が少ない。
複数の一次アドヒアランス値が一次複合アドヒアランス値237に組み合わせられ得るいくつかの異なる方法がある。たとえば、図4Bのブロック416を参照すると、いくつかの実施形態では、以下の式を使用して複数の一次アドヒアランス値が一次複合アドヒアランス値237に組み合わされる。
Figure 0006940531
上式で、
Figure 0006940531
であり、
各aは、複数の一次アドヒアランス値における一次アドヒアランス値237であり、後続の一次アドヒアランス値ai+1(たとえば、図7の一次アドヒアランス値232−1(a)および232−2(ai+1))より前の時間内に発生し、
各wは対応するaに対する独立した重みである。
別の例では、図4Bのブロック418を参照すると、いくつかの実施形態では、以下の式を使用して複数の一次アドヒアランス値が一次複合アドヒアランス値237に組み合わされる。
Figure 0006940531
上式で、各aは、複数の一次アドヒアランス値における一次アドヒアランス値232であり、後続の一次アドヒアランス値ai+1(たとえば、図7の一次アドヒアランス値232−1(a)および232−2(ai+1))より前の時間内に発生し、各wは対応するaに対する独立した重みであり、各wは、(i)wがしきい値時間より前の一次タイムウィンドウを表す場合は第1の値に等しく、(ii)wがしきい値時間より後の一次タイムウィンドウを表す場合は第2の値に等しく、第1の値は第2の値より小さい。
図8はそのような実施形態を示す。各一次アドヒアランス値232(a)は、集合{w,w,...,w}を形成するために対応する重みを掛けられ、このセットは、一次複合アドヒアランス値237を形成するために合計される。図8の線802によって表されるしきい値時間より前に発生するそれらの一次アドヒアランス値232の重みwは、それぞれ第1の値に等しく、しきい値時間802より後に発生するそれらの一次アドヒアランス値232は、それぞれが第2の値に等しい。
図4Bのブロック420を参照し、図8を使用して説明すると、いくつかの実施形態では、しきい値時間802は、組合せが実行される2週間前、組合せが実行される4週間前、または、組合せが実行される6週間前である。言い換えれば、いくつかの実施形態では、2週間以上前、4週間以上前、または6週間以上前に発生した代謝事象を使用して形成された一次アドヒアランス値232は、それぞれ第1の重みに対して重み付けされ、より最近の代謝事象(しきい値時間802の後の)を使用して形成された一次アドヒアランス値232は、それぞれ第2の重みに対して重み付けされる。さらに言い換えれば、いくつかの実施形態では、2週間以上前、4週間以上前、または6週間以上前に発生した代謝事象を使用して形成された一次アドヒアランス値232は、それぞれ下方重み付けされ、より最近の代謝事象(しきい値時間802の後の)を使用して形成された一次アドヒアランス値232は比較的上方重み付けされる。いくつかのそのような実施形態では、第1の値はゼロであり、第2の値は1である。したがって、図8を使用して説明すると、図8における線802によって表されるしきい値時間より前に発生するそれらの一次アドヒアランス値232の重みwは、一次複合アドヒアランス値237に寄与せず、しきい値時間802の後に発生する一次アドヒアランス値232は、一次複合アドヒアランス値237に寄与する。
別の例では、図4Cのブロック424を参照すると、いくつかの実施形態では、以下の式を使用して複数の一次アドヒアランス値が一次複合アドヒアランス値237に組み合わされる。
Figure 0006940531
上式で、
各aは、複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値232であり、
各aは、ai+1より前の時間内に発生し、
は、wがwi+1より小さくなるように時間の線形関数として計算される重み係数である。
たとえば、図9を参照して説明すると、時間の線形関数の例は、一次アドヒアランス値232に対応する一次タイムウィンドウ235の年齢の関数としてwを減衰させることである。この例の目的のために、タイムウィンドウ235の年齢は、評価期間222におけるタイムウィンドウの終点であると見なされる。したがって、一次複合アドヒアランス値237が組み合わされるとき、一次タイムウィンドウ235−3は1週間の年齢であり、したがって対応する一次アドヒアランス値232−3は0.8の重みwを受け取り、一次複合アドヒアランス値237が組み合わされるとき、一次タイムウィンドウ235−2は2週間の年齢であり、したがって対応する一次アドヒアランス値232−2は0.6の重みwを受け取り、一次複合アドヒアランス値237が組み合わされるとき、一次タイムウィンドウ235−1は3週間の年齢であり、したがって対応する一次アドヒアランス値232−1は0.4の重みwを受け取る。
別の例では、図4Cのブロック426を参照すると、いくつかの実施形態では、以下の式を使用して複数の一次アドヒアランス値が一次複合アドヒアランス値237に組み合わされる。
Figure 0006940531
上式で、
各aは、複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値であり、
各aは、ai+1より前の時間内に発生し、
は、wがwi+1より小さくなるように時間の非線形関数として計算される重み係数である。
時間の非線形関数の例は、図8において提供されたものであり、各一次アドヒアランス値232(a)は、集合{w,w,...,w}を形成するために対応する重みを掛けられ、このセットは、一次複合アドヒアランス値237を形成するために合計される。図8の線802によって表されるしきい値時間より前に発生するそれらの一次アドヒアランス値232の重みwは、それぞれ第1の値に等しく、しきい値時間802より後に発生するそれらの一次アドヒアランス値232は、それぞれが第2の値に等しく、第1の値は第2の値以外である。
いくつかの実施形態では、複数の一次アドヒアランス値の加重平均または一次アドヒアランス値の代表値をとることによって、複数の一次アドヒアランス値が一次複合アドヒアランス値に組み合わせられる。この代表値は、たとえば、算術平均、加重平均、ミッドレンジ、ミッドヒンジ、trimean、ウィンザー平均、中央値、またはそのような値のモードであり得る。いくつかの実施形態では、複数の一次アドヒアランス値は、N個の直近の一次アドヒアランス値の加重平均、またはN個の直近の一次アドヒアランス値の代表値をとることによって、一次複合アドヒアランス値に組み合わせられ、本明細書では、Nは正の整数(たとえば、1、2、3、4、5、6など)である。この代表値は、たとえば、算術平均、加重平均、ミッドレンジ、ミッドヒンジ、trimean、ウィンザー平均、中央値、またはそのような値のモードであり得る。
ブロック428。図4Cのブロック428を参照すると、一次複合アドヒアランス値237が一次単一表現239として通信され、それによって、対象者の常用インスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価する。図10が示す。図10において、一次複合アドヒアランス値237は、百分位数(33%)の形式の一次単一表現239として通信される。他の実施形態では、一次複合アドヒアランス値237は、カラーコードの形式の一次単一表現239として通信される(たとえば、緑色は満足できる基礎となる一次複合アドヒアランス値237であり、黄色は境界線の基礎となる一次複合アドヒアランス値237であり、赤色は不健康な基礎となる一次複合アドヒアランス値237である)。たとえば、図10の説明においては、いくつかの実施形態では、値があらかじめ定められた値を下回ったときに百分位数が赤色で表示され、対象者のアドヒアランス状態が不十分であることを示す。
図4Cのブロック430を参照すると、開示された方法は、一次複合アドヒアランス値237を第1のデータセット内の新しいデータで継続的に更新し続けるために、経時的に循環的に繰り返される。すなわち、典型的な実施形態では、第1のデータセット220は本質的に動的であり、新しい分類された代謝事象が経時的に受信されることを意味し、これらは開示されたシステムおよび方法に従って一次複合アドヒアランス値237を更新するために使用される。
図4Cのブロック430を参照すると、いくつかの実施形態では、デバイス250はディスプレイ282を含み、通信することはディスプレイ上に第1の単一表現239を提示することを含む。上述のように、これは図10に示されている。
図4Dのブロック432を参照すると、いくつかの実施形態では、二次単一表現245が表示される。たとえば、図10の例を参照すると、一次単一表現239は、現在発生した代謝事象224のみを使用して計算された一次複合アドヒアランス値237を表し、二次単一表現245は、過去3か月にわたって代謝事象224を使用して計算された二次複合アドヒアランス値243を表す。このように、二次単一表現245およびその基礎となる二次複合アドヒアランス値243は、基礎となる二次複合アドヒアランス値243が一次複合アドヒアランス値237とは無関係に計算されるという点で、一次単一表現239およびその基礎となる一次複合アドヒアランス値237とは異なる。具体的には、図3、図4C、および図4Dを参照すると、二次複合アドヒアランス値234(図4C)を形成するために組み合わされる二次アドヒアランス値242を計算するための基礎として使用される、複数の非重複連続二次タイムウィンドウ244におけるそれぞれの非重複連続二次タイムウィンドウ244は、一次複合アドヒアランス値237を形成するために組み合わされる一次アドヒアランス値232を計算するための基礎として使用される一次タイムウィンドウ235の第1の固定された持続時間以外の、同じ第2の固定された持続時間のタイムウィンドウである。
さらに、二次アドヒアランス値243を形成するために二次アドヒアランス値242を組み合わせる場合、二次アドヒアランス値242は、二次アドヒアランス値243を形成する際に、一次アドヒアランス値232を組み合わせるための上述の重み付けまたは組合せ方式のいずれか(たとえば、時間の関数としての二次アドヒアランス値242の線形または非線形の重み付け、および/または二次アドヒアランス値242の代表値を取ること)を使用して重み付けされ得る。実際、いくつかの実施形態では、一次アドヒアランス値232を組み合わせるために、それぞれの一次複合アドヒアランス237および二次複合アドヒアランス値243を形成するためにそれらをそれぞれ組み合わせる際に、二次アドヒアランス値242を組み合わせるために使用されるものとは異なる重み付け方式が使用される。
図10は、ボーラスアドヒアランスの一次単一表現239として一次複合アドヒアランス237を通信することを示しており、図11は、基礎アドヒアランスの一次単一表現239として一次複合アドヒアランス237を通信することを示している。
本開示を通して、いくつかの実施形態では、二次単一表現245は、単に二次複合アドヒアランス値243の値である。本開示を通して、いくつかの実施形態では、二次単一表現245は、二次複合アドヒアランス値243の値を表すアイコン、カラーコード、線の太さ、またはハッシュマークである。
本開示を通して、いくつかの実施形態では、一次単一表現239は、単に一次複合アドヒアランス値237の値である。本開示を通して、いくつかの実施形態では、一次単一表現239は、一次複合アドヒアランス値237の値を表すアイコン、カラーコード、線の太さ、またはハッシュマークである。
実施例1:代謝事象を識別し、それらをインスリン計画アドヒアランスまたはインスリン計画非アドヒアランスとして分類するための自律的グルコース測定値の使用。いくつかの実施形態では、複数のグルコース測定値を備える第2のデータセット240が自律的に取得される。この例では、自律的グルコース測定に加えて、インスリン投与事象が、処方されたインスリン計画を適用するために対象者によって使用される1つまたは複数のインスリンペンおよび/またはポンプ104からのインスリン薬剤記録の形で取得される。これらのインスリン薬剤記録はどのような形式でもよく、実際には複数のファイルまたはデータ構造にわたっていることもある。このように、いくつかの実施形態では、本開示は、過去に投与されたインスリン薬剤のタイミングおよび量を思い出すことができるという意味で「スマート」になった、最近のインスリン投与ペンの進歩を利用する。そのようなインスリンペン104の一例は、NovoPen5である。そのようなペンは、患者が投与量を記録するのを支援し、二重投与を防ぐ。インスリンペンは、インスリン薬剤の投与量およびタイミングを送受信することができ、したがって、連続グルコースモニタ102、インスリンペン104、および本開示のアルゴリズムの統合が可能になると考えられる。このように、1つまたは複数のインスリンペン104からのそのようなデータのワイヤレス取得を含む、1つまたは複数のインスリンペン104および/またはポンプからのインスリン薬剤記録が考えられる。
いくつかの実施形態では、各インスリン薬剤記録は、(i)1つまたは複数のインスリンペンにおけるそれぞれのインスリンペンを使用して対象者に注射されたインスリン薬剤の量を含む、それぞれのインスリン薬剤注射事象と、(ii)それぞれのインスリン薬剤注射事象が発生すると、それぞれのインスリンペン104によって自動的に生成される、対応する電子タイムスタンプとを備える。
いくつかの実施形態では、代謝事象224の一形態である複数の絶食事象は、第2のデータセット240内の対象者の自律的グルコース測定値242およびそれらの関連グルコース測定タイムスタンプ244を使用して識別される。絶食事象の間のグルコース測定は、基礎血糖値を測定するために重要である。
グルコースモニタ102からの自律的グルコース測定値242を使用して絶食事象を検出するための多数の方法がある。たとえば、いくつかの実施形態では、第1の絶食事象(複数の絶食事象における)は、複数の自律的グルコース測定値にわたる分散の移動期間
Figure 0006940531
を最初に計算することによって複数の自律的グルコース測定値によって包含される第1の時間期間(たとえば、24時間)において識別され、
Figure 0006940531
であり、上式で、Gは、複数のグルコース測定値の部分kのi番目のグルコース測定値であり、Mは、複数のグルコース測定値におけるいくつかのグルコース測定値の数であり、連続するあらかじめ定められた時間幅を表し、
Figure 0006940531
は、複数のグルコース測定値から選択されたM個のグルコース測定値の平均であり、kは第1の時間期間内である。一例として、グルコース測定値は数日または数週間にわたることがあり、自律的グルコース測定値は5分ごとに取られる。この全時間幅内の第1の時間期間k(たとえば、1日)が選択され、したがって、複数の測定値のうちの部分kが最小分散期間にわたって調べられる。第1の絶食期間は、第1の時間期間内の最小分散期間
Figure 0006940531
であると見なされる。次に、別の最小分散期間にわたって複数のグルコース測定値の次の部分kを調べ、それによって別の絶食期間を割り当てることによって、複数のグルコース測定値の部分kを用いてプロセスが繰り返される。複数のグルコース測定値のすべての部分kを通してこの方法を繰り返すことは、複数の絶食期間を構築するために使用される。
上述の方法または任意の他の方法によって絶食事象が識別されると、複数の識別された絶食事象におけるそれぞれの絶食事象に分類228が適用される。したがって、それぞれの絶食事象ごとに、それぞれの絶食事象についての分類228がある。分類は、インスリン計画アドヒアランスおよびインスリン計画非アドヒアランスのうちの1つである。より具体的には、本明細書では、分類は、基礎インスリン計画アドヒアランスおよび基礎インスリン計画非アドヒアランスのうちの1つである。
それぞれの絶食事象は、それぞれの絶食事象の間に、取得した1つまたは複数の薬剤記録が処方された基礎インスリン薬剤投薬量計画に時間的および量的にアドヒアランスすることを確立している場合、基礎インスリン計画アドヒアランスと見なされる。それぞれの絶食事象は、それぞれの絶食事象の間に、取得した1つまたは複数の薬剤記録が処方された基礎インスリン薬剤投薬量計画に時間的および量的にアドヒアランスすることを確立する1つまたは複数の薬剤記録を含まない場合、基礎計画非アドヒアランスと見なされる。いくつかの実施形態では、基礎計画208は、長時間作用型インスリン薬剤210の基礎投与量が複数の時期におけるそれぞれの時期212の間に服用されるべきであることと、それぞれの絶食事象が、それぞれの絶食事象に関連付けられる時期212の薬剤記録がない場合に非アドヒアランスである基礎インスリン薬剤計画208と見なされることとを指定する。様々な実施形態において、複数の時期における各時期は、2日以下、1日以下、または12時間以下である。したがって、第2のデータセット240が絶食期間を識別するために使用され、処方された基礎インスリン薬剤投薬量計画208が長時間作用型インスリン薬(薬)210の投薬量Aを24時間ごとに服用することを指定している場合を考察する。したがって、この例では、時期は1日(24時間)である。絶食事象は、タイムスタンプ付きグルコース測定値における最小分散の期間から、またはタイムスタンプ付き自律的グルコース測定値の他の形態の分析によって導出されるので、本質的にタイムスタンプ付きである。したがって、それぞれの絶食事象によって表されるタイムスタンプ、または絶食の期間は、絶食事象が基礎インスリン薬剤計画アドヒアランスであるかどうかを調べるための出発点として使用される。たとえば、それぞれのタイムスタンプに関連付けられる絶食の期間が5月17日火曜日の午前6:00である場合、薬剤注射記録において求められているのは、対象者が、5月17日火曜日の午前6:00までの24時間(時期)以内に長時間作用型のインスリン薬剤の投薬量A(および、処方された投薬量より多くもなく、少なくもない)を服用したという証拠である。対象者がこの時期の間に長時間作用型インスリン薬剤の処方された投薬量を服用した場合、それぞれの絶食時事象(ならびに/または、この時間の間の基礎注射事象および/もしくはグルコース測定)は基礎計画アドヒアランスと見なされる。この時期212の間に、対象者が長時間作用型インスリン薬剤210の処方された投薬量を服用しなかった場合(または、この期間の間に長時間作用型インスリン薬剤を処方された投薬量よりも多く服用した場合)、それぞれの絶食事象(ならびに/または、この時間の間の基礎注射事象および/もしくはグルコース測定)は基礎計画非アドヒアランスと見なされる。
基礎注射事象が基礎インスリン薬剤計画アドヒアランスであるか否かを遡及的に決定するための絶食事象の使用が記載されているが、本開示はそのように限定されない。いくつかの実施形態では、時期は、基礎インスリン薬剤計画によって定義され、対象者が時期の間の基礎計画によって必要とされる(そして、それよりも多くはない)量の基礎インスリンを服用している限り、たとえ絶食事象後でも、絶食事象は基礎インスリン薬剤計画アドヒアランスと見なされる。たとえば、時期が真夜中の直後に毎日始まる1日である(言い換えれば、基礎計画が1日に服用されるべき1つまたは複数の基礎インスリン薬剤投薬量を指定し、さらに、1日を真夜中に開始および終了するものとして定義する)場合、絶食事象は正午に発生し、対象者がその日のある時点でその日のために処方された基礎注射を受けたならば、その絶食事象は適合していると見なされる。
いくつかの実施形態では、絶食事象は、実際には、基礎インスリン薬剤計画が、基礎インスリン注射事象が発生しなければならないことを指定している時期の間は検出されない。したがって、基礎注射は処方された基礎薬剤計画208に従って行われるべきである。上記の使用事例によると、この時期は絶食事象を見つけることができなかった場合の基礎アドヒアランスカテゴリ化を有していない。いくつかのそのような実施形態では、基礎インスリン薬剤投薬量計画208が知られているので、(当該時期の間のグルコース測定および/またはその時期内の基礎注射事象の)アドヒアランスに関する決定は、基礎インスリン薬剤計画自体および注射事象データに基づいており、したがって、注射事象データから絶食期間を検出する必要はない。別の例として、基礎インスリン薬剤計画が週1回の基礎注射である場合、例示的な手順は、たとえ絶食事象が見つからなくても7日間のウィンドウ以内に基礎注射を探すことである。
いくつかの実施形態では、処方されたインスリン薬剤投薬量計画206は、基礎インスリン薬剤投薬量計画208に加えて、またはその代わりに、ボーラスインスリン薬剤投薬量計画214をさらに備える。
対象者が複数の複数の種類のインスリン薬剤を投与している実施形態では、複数の薬剤記録におけるそれぞれのインスリン薬剤注射事象は、(i)長時間作用型インスリン薬剤、および(ii)短時間作用型インスリン薬剤のうちの1つから、対象者に注射されたそれぞれの種類のインスリン薬剤を提供する。典型的には、長時間作用型インスリン薬剤は基礎インスリン薬剤投薬量計画208に対するものであるのに対し、短時間作用型インスリン薬剤はボーラスインスリン薬剤投薬量計画214に対するものである。
したがって、有利なことに、本開示はまた、第1のデータセット220内の追加の種類のカテゴリ化された代謝事象224を提供するために、ボーラスインスリン薬剤注射事象が利用可能である場合に、ボーラスインスリン薬剤注射事象を利用することができる。いくつかのそのような実施形態では、ボーラスインスリン薬剤注射事象は以下の方法で利用される。複数の食事事象は、食事検出アルゴリズムを使用して、第2のデータセット240内の複数の自律的グルコース測定値242および対応するタイムスタンプ244を使用して識別される。食事が検出されない場合、プロセスは終了する。食事が検出された場合、分類がそれぞれの食事事象に適用される。このようにして、「ボーラス計画アドヒアランス」および「ボーラス計画非アドヒアランス」のうちの1つである分類を含むそれぞれの食事事象を有する、複数の食事事象が取得される。次いで、そのような情報は、本開示のシステムおよび方法において使用され得、各食事は代謝事象224と見なされ、「ボーラス計画アドヒアランス」および「ボーラス計画非アドヒアランス」などの食事の分類は代謝事象の分類228である。
いくつかの実施形態では、複数の薬剤記録における1つまたは複数の薬剤記録が、それぞれの食事の間に、時間的に、量的に、およびインスリン薬剤の種類的に、ボーラスインスリン薬剤投薬量計画214へのアドヒアランスを示す場合、それぞれの食事はボーラス計画アドヒアランスと見なされる。いくつかの実施形態では、それぞれの食事の間に、複数の薬剤記録が常用ボーラスインスリン薬剤投薬量計画を伴う時間的に、量的に、およびインスリン薬剤の種類的に、アドヒアランスを示さない場合、それぞれの食事はボーラス計画非アドヒアランスと見なされる。たとえば、常用ボーラスインスリン薬剤投薬量計画がその投薬量を指定する場合を考察する。インスリン薬剤BのAは、それぞれの食事の30分前に服用されるべきであり、ある食事は、5月17日火曜日の午前7:00に発生する。当然のことながら、投薬量Aは、食事の予測される大きさまたは種類の関数であることが理解されよう。薬剤記録において求められているのは、対象者が、5月17日火曜日の午前7:00までの30分以内にインスリン薬剤Bの投薬量A(および、処方された投薬量より多くもなく、少なくもない)を服用したという証拠である。対象者がそれぞれの食事までの30分の間にインスリン薬剤Bの処方された投薬量Aを服用した場合、それぞれの食事(ならびに/または、この時間の間のボーラス投与および/もしくはグルコース測定)はボーラス計画アドヒアランスと見なされる。対象者がそれぞれの食事までの30分の間にインスリン薬剤Bの処方された投薬量Aを服用しなかった場合(または、この期間の間にインスリン薬剤Bの処方された投薬量Aよりも多く服用した場合)、それぞれの食事(ならびに/または、この時間の間のボーラス投与および/もしくはグルコース測定)は、ボーラス計画非アドヒアランスと見なされる。本明細書における30分の時間期間は例示的であり、他の実施形態では、その時間はより短くてもよく、またはより長くてもよい(たとえば食事の15分から2時間前、および/または処方されるインスリン薬剤の種類に依存する)。いくつかの実施形態では、ボーラス計画は、食事の少し後にボーラス注射が行われることを可能にする。
いくつかの実施形態では、複数のフィードフォワード事象が取得され、代謝事象を分類するのを助けるために使用される。いくつかの実施形態では、それぞれのフィードフォワード事象は、対象者が食事をしている、または食事をしようとしていることを示した事例を表す。そのような実施形態では、自律的グルコース測定値242を使用して決定された複数の食事事象は、複数のフィードフォワード事象における任意のフィードフォワード事象に時間的に一致させることができない複数の食事事象におけるそれぞれの食事事象を除去することによって、複数のフィードフォワード事象に対して検証される。
いくつかの実施形態では、ボーラスインスリン薬剤投薬量計画214は、短時間作用型インスリン薬剤が食事前のあらかじめ定められた時間量までに服用されるべきであることを指定する。いくつかのそのような実施形態では、それぞれの食事前のあらかじめ定められた時間量までの電子タイムスタンプを有する短時間作用型インスリン薬剤種類のインスリン薬剤記録が存在しない場合、それぞれの食事はボーラス計画非アドヒアランスと見なされる。いくつかのそのような実施形態では、あらかじめ定められた時間量は、30分以下、20分以下、または15分以下である。
いくつかの実施形態では、長時間作用型インスリン薬剤は、12時間から24時間の間の作用持続時間を有する単一のインスリン薬剤、または12時間から24時間の間の作用持続時間を集合的に有するインスリン薬剤の混合物からなる。そのような長時間作用型インスリン薬剤の例は、これらに限定されないが、Insulin Degludec(NOVO NORDISK社により商標名Tresibaで開発された)、NPH(Schmid、2007年、「New options in insulin therapy」、J Pediatria(Rio J).83(Suppl 5):S146−S155)、Glargine(LANTUS、2007年3月2日、インスリングラルギン[rDNA origin]注射、[prescribing information]、Bridgewater、New Jersey:Sanofi−Aventis)、およびDetermir(Plank et al.、2005、「A double−blind、randomized、dose−response study investigating the pharmacodynamic and pharmacokinetic properties of the long−acting insulin analog detemir」、Diabetes Care 28:1107−1112)を含む。
いくつかの実施形態では、短時間作用型インスリン薬剤は、3時間から8時間の作用持続時間を有する単一のインスリン薬剤、または3時間から8時間の作用持続時間を集合的に有するインスリン薬剤の混合物からなる。そのような短時間作用型インスリン薬剤の例は、これらに限定されないが、Lispro(HUMALOG、2001年5月18日、インスリンリスプロ[rDNA origin]注射、[prescribing information]、インディアナポリス、インディアナ州:Eli Lilly and Company)、Aspart(NOVOLOG、2011年7月、インスリンアスパルト[rDNA origin]注射、[prescribing information]、プリンストン、ニュージャージー、NOVO NORDISK Inc.、2011年7月)、グルリシン(Helms Kelley、2009年、「Insulin glulisine:an evaluation of its pharmacodynamic properties and clinical application」、Ann Pharmacother 43:658〜668)、およびRegular(Gerich、2002年、「Novel insulins:expanding options in diabetes management」、Am J Med. 113:308−316)を含む。
いくつかの実施形態では、第2のデータセット240内の自律的グルコース測定値242からの複数の食事事象の識別は、以下を計算することによって実行される:(i)複数の自律的グルコース測定値を用いたグルコース変化率の後方差分推定を備える第1のモデル、(ii)複数の自律的グルコース測定値を用いた、カルマンフィルタ処理されたグルコース推定値に基づくグルコース変化率の後方差分推定を備える第2のモデル、(iii)複数の自律的グルコース測定値に基づく、カルマンフィルタ処理されたグルコース推定値、および複数の自律的グルコース測定値に基づくカルマンフィルタ処理されたグルコースの変化率(ROC)の推定を備える第3のモデル、ならびに/または(iv)複数の自律的グルコース測定値に基づくカルマンフィルタ処理されたグルコースのROCの変化率の推定を備える第4のモデル。いくつかのそのような実施形態では、第1のモデル、第2のモデル、第3のモデル、および第4のモデルは、それぞれ複数の自律的グルコース測定値にわたって計算され、複数の食事事象におけるそれぞれの食事事象は、4つのモデルのうち少なくとも3つが食事事象を示す場合に識別される。そのような食事事象検出に関するさらなる開示については、参照により本明細書に組み入れられるDassauらの、2008年、「Detection of a Meal Using Continuous Glucose Monitoring」、Diabetes Care 31,pp 295−300を参照されたい。また、参照により本明細書に組み入れられる、Cameronらの、2009年、「Probabilistic Evolving Meal Detection and Estimation of Meal Total Glucose Appearance」、Journal of Diabetes Science and Technology3(5),pp.1022−1030も参照されたい。
引用された参考文献、および代替の実施形態
本明細書において引用されたすべての参考文献は、その全体が参照により、また、それぞれの個々の刊行物または特許もしくは特許出願が、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み入れられるように具体的および個別に示されるのと同程度のあらゆる目的のために、本明細書に組み入れられる。
本発明は、非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体に組み込まれたコンピュータプログラム機構を備えるコンピュータプログラム製品として実装され得る。たとえば、コンピュータプログラム製品は、図1、図2、もしくは図3の任意の組み合わせに示されている、および/または図4に記載されているプログラムモジュールを含有することができる。これらのプログラムモジュールは、CD−ROM、DVD、磁気ディスクストレージ製品、または任意の他の非一時的コンピュータ可読データもしくはプログラムストレージ製品に記憶され得る。
当業者には明らかであるように、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなしに、本発明の多くの修正および変更が行われてよい。本明細書に記載された具体的な実施形態は、例としてのみ提供されている。実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途を最も良く説明するために選択および説明され、それによって、他の当業者が、本発明、および考えられる特定の使用に適した様々な修正を伴う様々な実施形態を最も良く利用することを可能にする。本発明は、そのような特許請求の範囲が権利を有する等価物の全範囲とともに、添付の特許請求の範囲の用語によってのみ限定されるべきである。

Claims (15)

  1. 対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画(206)への過去のアドヒアランスを評価するためのデバイス(250)であって、前記デバイスが、1つまたは複数のプロセッサ(274)とメモリ(192/290)とを備え、前記メモリが、前記1つまたは複数のプロセッサによって遂行されると、
    第1のデータセット(220)を取得することであって、前記第1のデータセットが、評価期間(222)にわたって前記対象者が関与した複数の代謝事象を備え、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象(224)が、(i)前記それぞれの代謝事象のタイムスタンプ(226)と、(ii)ボーラスアドヒアランス内または基礎アドヒアランス内を含むインスリン計画アドヒアランスおよびボーラスアドヒアランス外または基礎アドヒアランス外を含むインスリン計画非アドヒアランスのうちの少なくとも1つである分類(228)とを備え、インスリン計画アドヒアランス代謝事象の前記分類が、タイミングアドヒアランス内、タイミングアドヒアランス外、量アドヒアランス内、及び量アドヒアランス外のうちの少なくとも1つをさらに含む、ことと、
    前記評価期間内の複数の非重複連続一次タイムウィンドウに基づいて、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象をビニングすることであって、
    前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおけるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ(235)が、同じ第1の固定された持続時間のタイムウィンドウであり、
    前記それぞれの代謝事象の前記タイムスタンプが前記それぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ内にあるとき、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象が、前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける単一のそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウに配置され、それによって、前記複数の代謝事象の複数の一次サブセットを取得することであって、前記複数の一次サブセットにおける前記複数の代謝事象のそれぞれの一次サブセット(233)が、前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける異なるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウに対するものである、ことと、
    複数の一次アドヒアランス値(230)を計算することであって、
    前記複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値(232)が、前記複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセットを表し、
    前記複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値が、前記複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセット内のインスリン計画アドヒアランス代謝事象の重み付けされた数を、前記複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセット内の代謝事象の総数で割ることによって計算され、タイミングアドヒアランス外または量アドヒアランス外の分類を有するインスリン計画アドヒアランス代謝事象は、100%インスリン計画アドヒアランスとして定義されるインスリン計画アドヒアランス代謝事象未満となるように重み付けされる、ことと、
    前記複数の一次アドヒアランス値を一次複合アドヒアランス値(237)に組み合わせることであって、前記組み合わせることが、前記一次複合アドヒアランス値を計算する際に、前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第1の一次タイムウィンドウが前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第2の一次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、前記第2の一次タイムウィンドウを表す第2の一次アドヒアランス値に対して、前記第1の一次タイムウィンドウを表す前記複数の一次アドヒアランス値における第1の一次アドヒアランス値を下方重み付けする、ことと、
    前記一次複合アドヒアランス値を一次単一表現(239)として通信することであって、それによって、前記対象者の常用インスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価することと
    の方法を実行する命令を記憶する、デバイス。
  2. 前記組み合わせることが、前記一次複合アドヒアランス値を
    Figure 0006940531
    として計算し、上式で、
    Figure 0006940531
    であり、
    各aが前記複数の一次アドヒアランス値における一次アドヒアランス値であり、a+1より前の時間内に発生し、
    各wが対応するaに対する独立した重みである、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記組み合わせることが、前記一次複合アドヒアランス値を
    Figure 0006940531
    として計算し、上式で、
    各aが前記複数の一次アドヒアランス値における一次アドヒアランス値であり、a+1より前の時間内に発生し、
    各wが対応するaに対する独立した重みであり、
    各wが、(i)wがしきい値時間より前の一次タイムウィンドウを表す場合は第1の値に等しく、(ii)wが前記しきい値時間より後の一次タイムウィンドウを表す場合は第2の値に等しく、
    前記第1の値が前記第2の値より小さい、請求項1に記載のデバイス。
  4. 前記しきい値時間が、前記組み合わせることが実行される2週間前、前記組み合わせることが実行される4週間前、または前記組み合わせることが実行される6週間前である、請求項3に記載のデバイス。
  5. 前記第1の値がゼロであり、前記第2の値が1である、請求項3または4に記載のデバイス。
  6. 前記同じ第1の固定された持続時間が、1日、1週間、2週間、または1ヶ月である、請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 前記複数の代謝事象における各代謝事象が絶食事象であり、前記処方されたインスリン薬剤投薬量計画が基礎インスリン薬剤投薬量計画である、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス。
  8. 前記複数の代謝事象における各代謝事象が食事事象であり、
    前記処方されたインスリン薬剤投薬量計画がボーラスインスリン薬剤投薬量計画である、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイス。
  9. 前記一次単一表現が、前記一次複合アドヒアランス値の値に基づいて、カラーパレットから着色される、請求項1から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記方法が、
    前記評価期間内の複数の非重複連続二次タイムウィンドウに基づいて、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象をビニングすることであって、
    前記複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおけるそれぞれの非重複連続二次タイムウィンドウ(244)が、前記第1の固定された持続時間以外の、同じ第2の固定された持続時間のタイムウィンドウであり、
    記それぞれの代謝事象の前記タイムスタンプが前記複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける単一の非重複連続二次タイムウィンドウ内にあるとき、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象が前記単一の非重複連続二次タイムウィンドウに配置され、それによって、前記複数の代謝事象の複数の二次サブセットを取得し、前記複数の二次サブセットにおける前記複数の代謝事象のそれぞれの二次サブセット(249)が、前記複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける異なる二次タイムウィンドウに対するものである、ことと、
    複数の二次アドヒアランス値(247)を計算することであって、
    前記複数の二次アドヒアランス値におけるそれぞれの二次アドヒアランス値(242)が、前記複数の二次サブセットにおける対応する二次サブセットを表し、
    前記複数の二次アドヒアランス値におけるそれぞれの二次アドヒアランス値が、前記複数の二次サブセットにおける前記対応する二次サブセット内のインスリン計画アドヒアランス代謝事象の重み付けされた数を、前記複数の二次サブセットにおける前記対応する二次サブセット内の代謝事象の総数で割ることによって計算され、タイミングアドヒアランス外または量アドヒアランス外の分類を有するインスリン計画アドヒアランス代謝事象は、100%インスリン計画アドヒアランスとして定義されるインスリン計画アドヒアランス代謝事象未満となるように重み付けされる、ことと、
    前記複数の二次アドヒアランス値を、二次複合アドヒアランス値(243)に組み合わせることであって、前記組み合わせることが、前記二次複合アドヒアランス値を計算する際に、前記複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける第1の二次タイムウィンドウが前記複数の非重複連続二次タイムウィンドウにおける第2の二次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、前記第1の二次タイムウィンドウを表す前記複数の二次アドヒアランス値における第1の二次アドヒアランス値を、前記第2の二次タイムウィンドウを表す第2の二次アドヒアランス値に対して下方重み付けする、ことと
    をさらに備え、
    前記通信することが、前記二次複合アドヒアランス値を二次単一表現(245)としてさらに通信する、請求項1に記載のデバイス。
  11. 前記方法が、経時的に循環的に繰り返される、請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 前記デバイスがディスプレイ(282)を含み、前記通信することが、前記ディスプレイ上に前記一次単一表現を提示することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 前記組み合わせることが、前記一次複合アドヒアランス値を
    Figure 0006940531
    として計算し、上式で、
    各aが、前記複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値であり、
    各aが、a+1より前の時間内に発生し、
    が、wがw+1より小さくなるように時間の線形関数として計算される重み係数である、請求項1に記載のデバイス。
  14. 前記組み合わせることが、前記一次複合アドヒアランス値を
    Figure 0006940531
    として計算し、上式で、
    各aが、前記複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値であり、
    各aが、a+1より前の時間内に発生し、
    が、wがw+1より小さくなるように時間の非線形関数として計算される重み係数である、請求項1に記載のデバイス。
  15. 対象者の処方されたインスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価する方法であって、
    第1のデータセットを取得することであって、前記第1のデータセットが、評価期間にわたって前記対象者が関与した複数の代謝事象を備え、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象が、(i)前記それぞれの代謝事象のタイムスタンプと、(ii)ボーラスアドヒアランス内または基礎アドヒアランス内を含むインスリン計画アドヒアランスおよびボーラスアドヒアランス外または基礎アドヒアランス外を含むインスリン計画非アドヒアランスのうちの少なくとも1つである分類とを備え、インスリン計画アドヒアランス代謝事象の前記分類が、タイミングアドヒアランス内、タイミングアドヒアランス外、量アドヒアランス内、及び量アドヒアランス外のうちの少なくとも1つをさらに含む、ことと、
    前記評価期間内の複数の非重複連続一次タイムウィンドウに基づいて、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象をビニングすることであって、
    前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおけるそれぞれの非重複連続一次タイムウィンドウが、同じ第1の固定された持続時間のタイムウィンドウであり、
    記それぞれの代謝事象の前記タイムスタンプが前記それぞれの非重複連続一次タイムウィンドウ内にあるとき、前記複数の代謝事象におけるそれぞれの代謝事象が、前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける単一の非重複連続一次タイムウィンドウに配置され、それによって、前記複数の代謝事象の複数の一次サブセットを取得することであって、前記複数の一次サブセットにおける前記複数の代謝事象のそれぞれの一次サブセットが、前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける異なる非重複連続一次タイムウィンドウに対するものである、ことと、
    複数の一次アドヒアランス値を計算することであって、
    前記複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値が、前記複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセットを表し、
    前記複数の一次アドヒアランス値におけるそれぞれの一次アドヒアランス値が、前記複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセット内のインスリン計画アドヒアランス代謝事象の重み付けされた数を、前記複数の一次サブセットにおける対応する一次サブセット内の代謝事象の総数で割ることによって計算され、タイミングアドヒアランス外または量アドヒアランス外の分類を有するインスリン計画アドヒアランス代謝事象は、100%インスリン計画アドヒアランスとして定義されるインスリン計画アドヒアランス代謝事象未満となるように重み付けされる、ことと、
    前記複数の一次アドヒアランス値を一次複合アドヒアランス値に組み合わせることであって、前記組み合わせることが、前記一次複合アドヒアランス値を計算する際に、前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第1の一次タイムウィンドウが前記複数の非重複連続一次タイムウィンドウにおける第2の一次タイムウィンドウより前の時間内に発生するということに基づいて、前記第2の一次タイムウィンドウを表す第2の一次アドヒアランス値に対して、前記第1の一次タイムウィンドウを表す前記複数の一次アドヒアランス値における第1の一次アドヒアランス値を下方重み付けする、ことと、
    前記一次複合アドヒアランス値を一次単一表現として通信することであって、それによって、前記対象者の常用インスリン薬剤投薬量計画への過去のアドヒアランスを評価することと
    を備える、方法。
JP2018568749A 2016-06-30 2017-06-22 インスリン計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法 Active JP6940531B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP16177090 2016-06-30
EP16177090.4 2016-06-30
PCT/EP2017/065387 WO2018001856A1 (en) 2016-06-30 2017-06-22 Systems and methods for analysis of insulin regimen adherence data

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019526307A JP2019526307A (ja) 2019-09-19
JP6940531B2 true JP6940531B2 (ja) 2021-09-29

Family

ID=56321793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018568749A Active JP6940531B2 (ja) 2016-06-30 2017-06-22 インスリン計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11562816B2 (ja)
EP (1) EP3479264A1 (ja)
JP (1) JP6940531B2 (ja)
CN (1) CN110036448A (ja)
MA (1) MA45527A (ja)
WO (1) WO2018001856A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021530764A (ja) * 2018-06-29 2021-11-11 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. 投薬計画の順守の決定
EP3624125A1 (en) * 2018-09-13 2020-03-18 Koninklijke Philips N.V. Determining adherence to a medication dosage scheme
EP4078599A4 (en) * 2019-11-13 2023-11-29 West Pharmaceutical Services, Inc. SYSTEMS AND METHODS FOR MANAGING MEDICAL DEVICE USE
WO2023247608A1 (en) * 2022-06-24 2023-12-28 Novo Nordisk A/S Systems and methods for regimen adherence evaluation

Family Cites Families (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001515620A (ja) 1997-03-07 2001-09-18 インフォメディックス・インコーポレーテッド 患者の健康状態および医学的治療方式を実時間で監視し管理する方法、装置およびオペレーティング・システム
EP1735729A2 (en) 2004-03-26 2006-12-27 Novo Nordisk A/S Device for displaying data relevant for a diabetic patient
WO2006072416A2 (en) 2005-01-06 2006-07-13 Novo Nordisk A/S A system for analysing data and for assisting a person in navigating the data
US20070061166A1 (en) * 2005-08-29 2007-03-15 Narayanan Ramasubramanian Techniques for improving loss ratios
US20100100391A1 (en) * 2005-11-14 2010-04-22 Kantilal Kasan Daya Pharmaceutical packaging and method for delivery of same
US20100305975A1 (en) * 2005-11-14 2010-12-02 Kantilal Kasan Daya Pharmaceutical Packaging and Method for Delivery of Same
WO2007149533A2 (en) * 2006-06-19 2007-12-27 Dose Safety System, method and article for controlling the dispensing of insulin
US8768718B2 (en) * 2006-12-27 2014-07-01 Cardiac Pacemakers, Inc. Between-patient comparisons for risk stratification of future heart failure decompensation
US7717903B2 (en) * 2007-09-06 2010-05-18 M2 Group Holdings, Inc. Operating an infusion pump system
US20100145174A1 (en) 2008-02-12 2010-06-10 Alferness Clifton A System And Method For Providing A Personalized Tool For Estimating Glycated Hemoglobin
US20100198021A1 (en) * 2008-02-12 2010-08-05 Alferness Clifton A Computer-implemented method for providing a tunable personalized tool for estimating glycated hemoglobin
CN102016855A (zh) 2008-04-04 2011-04-13 海吉雅有限公司 用于优化患者的胰岛素剂量方案的装置
US8175812B2 (en) 2008-06-25 2012-05-08 Roche Diagnostics Operations, Inc. Method, system, and computer program product for calculating daily weighted averages of glucose measurements (or derived quantities) with time-based weights
US20100331627A1 (en) 2009-06-26 2010-12-30 Roche Diagnostics Operations, Inc. Adherence indication tool for chronic disease management and method thereof
WO2011082212A1 (en) 2009-12-29 2011-07-07 Abbott Diabetes Care Inc. System and method for analysis of medical data to encourage health care management
CA2728831A1 (en) 2010-01-22 2011-07-22 Lifescan, Inc. Diabetes management unit, method, and system
US8706520B2 (en) 2010-10-15 2014-04-22 Roche Diagnostics Operations, Inc. Metadata tagging system for a diabetes management system of devices
WO2012152628A1 (en) 2011-05-06 2012-11-15 Novo Nordisk A/S System for optimizing a drug dosage regimen over time
US20140163082A1 (en) 2011-05-06 2014-06-12 King Khalid Eye Specialist Hospital Pyrazolyl compounds for use in reversing reactive gliosis
MX2013013157A (es) 2011-05-10 2015-01-22 Insuline Medical Ltd Dispositivo, sistema y metodo para facilitar el suministro de un farmaco con una jeringa y manejo del mismo.
US8766803B2 (en) 2011-05-13 2014-07-01 Roche Diagnostics Operations, Inc. Dynamic data collection
EP2568402B1 (en) 2011-09-09 2017-10-18 Roche Diabetes Care GmbH An analysis system for performing an analysis of measured blood glucose values and a method for using the analyzing system
US20130317840A1 (en) * 2012-03-16 2013-11-28 Drfirst.Com, Inc. System and method for increasing patient adherence to medication treatment regimens
WO2013156510A1 (en) 2012-04-17 2013-10-24 Novo Nordisk A/S Medical delivery device with regimen identification feature
US9990581B2 (en) 2012-07-11 2018-06-05 Roche Diabetes Care, Inc. Insulin dosage assessment and recommendation system
US20140068487A1 (en) 2012-09-05 2014-03-06 Roche Diagnostics Operations, Inc. Computer Implemented Methods For Visualizing Correlations Between Blood Glucose Data And Events And Apparatuses Thereof
US9119529B2 (en) * 2012-10-30 2015-09-01 Dexcom, Inc. Systems and methods for dynamically and intelligently monitoring a host's glycemic condition after an alert is triggered
US20140172437A1 (en) 2012-12-14 2014-06-19 International Business Machines Corporation Visualization for health education to facilitate planning for intervention, adaptation and adherence
US20140310598A1 (en) 2013-01-10 2014-10-16 Okappi, Inc. Multimedia Spiral Timeline
JP2016524746A (ja) * 2013-05-10 2016-08-18 ゾール メディカル コーポレイションZOLL Medical Corporation Ems臨床及び業務成績に関連したスコア化、評価、及びフィードバック
US9536053B2 (en) 2013-06-26 2017-01-03 WellDoc, Inc. Systems and methods for managing medication adherence
EP2851823A1 (en) * 2013-09-20 2015-03-25 Sanofi-Aventis Deutschland GmbH Data management unit for supporting health control
JP5888305B2 (ja) 2013-10-11 2016-03-22 セイコーエプソン株式会社 計測情報表示装置、計測情報表示システム、計測情報表示方法及び計測情報表示プログラム
WO2015068815A1 (ja) 2013-11-08 2015-05-14 パナソニックヘルスケアホールディングス株式会社 医療支援システム、医療支援装置、医療支援方法、及び医療支援プログラム
JP6223810B2 (ja) 2013-12-18 2017-11-01 テルモ株式会社 血糖管理支援装置、システム、方法及びプログラム
US9486580B2 (en) 2014-01-31 2016-11-08 Aseko, Inc. Insulin management
US9399096B2 (en) 2014-02-06 2016-07-26 Medtronic Minimed, Inc. Automatic closed-loop control adjustments and infusion systems incorporating same
US10722650B2 (en) * 2014-03-28 2020-07-28 Roche Diabetes Care, Inc. System and method for adjusting therapy based on risk associated with a glucose state
US20150309675A1 (en) 2014-04-29 2015-10-29 Eduard Blinov Timespiral calendar

Also Published As

Publication number Publication date
MA45527A (fr) 2019-05-08
CN110036448A (zh) 2019-07-19
US20190131010A1 (en) 2019-05-02
JP2019526307A (ja) 2019-09-19
EP3479264A1 (en) 2019-05-08
WO2018001856A1 (en) 2018-01-04
US11562816B2 (en) 2023-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6940531B2 (ja) インスリン計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法
JP7042791B2 (ja) インスリン感受性を判断するためのシステムおよび方法
US11462313B2 (en) Systems and methods for adjusting a basal/bolus ratio in an insulin regimen
JP6982581B2 (ja) インスリン薬剤投与計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法
JP6780035B2 (ja) グルコース測定値およびインスリンペンデータに基づくインスリン治療のための計画アドヒアランス測定
JP7064452B2 (ja) インスリン計画アドヒアランスデータの分析のためのシステムおよび方法
JP7018937B2 (ja) 基礎投与のタイミングを調節するためのシステムおよび方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6940531

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150