JP6939069B2 - 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム - Google Patents

画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6939069B2
JP6939069B2 JP2017093104A JP2017093104A JP6939069B2 JP 6939069 B2 JP6939069 B2 JP 6939069B2 JP 2017093104 A JP2017093104 A JP 2017093104A JP 2017093104 A JP2017093104 A JP 2017093104A JP 6939069 B2 JP6939069 B2 JP 6939069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
turning direction
page
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017093104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018191175A (ja
Inventor
雅征 薮内
雅征 薮内
直輝 郷
直輝 郷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2017093104A priority Critical patent/JP6939069B2/ja
Priority to US15/951,508 priority patent/US10691973B2/en
Publication of JP2018191175A publication Critical patent/JP2018191175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6939069B2 publication Critical patent/JP6939069B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00795Reading arrangements
    • H04N1/00827Arrangements for reading an image from an unusual original, e.g. 3-dimensional objects
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/22Image preprocessing by selection of a specific region containing or referencing a pattern; Locating or processing of specific regions to guide the detection or recognition
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V30/00Character recognition; Recognising digital ink; Document-oriented image-based pattern recognition
    • G06V30/40Document-oriented image-based pattern recognition
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/20Movements or behaviour, e.g. gesture recognition
    • G06V40/28Recognition of hand or arm movements, e.g. recognition of deaf sign language
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00127Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture
    • H04N1/00249Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a photographic apparatus, e.g. a photographic printer or a projector
    • H04N1/00251Connection or combination of a still picture apparatus with another apparatus, e.g. for storage, processing or transmission of still picture signals or of information associated with a still picture with a photographic apparatus, e.g. a photographic printer or a projector with an apparatus for taking photographic images, e.g. a camera
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N2201/00Indexing scheme relating to scanning, transmission or reproduction of documents or the like, and to details thereof
    • H04N2201/0077Types of the still picture apparatus
    • H04N2201/0091Digital copier; digital 'photocopier'

Description

本発明は、画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラムに関する。
従来、書籍などの複数のページを有する原稿を読み取って、その画像データを取得する手段として、原稿台に上向きに載置した原稿を、原稿台に対して上方に設けられた撮像手段によって撮像するトップショットスキャナが知られている。
ところで、そのようなトップショットスキャナで原稿を読み取る場合、左右見開きページで構成される原稿をページ単位に分割して記憶することがある。
しかし、原稿の種類によっては、ページのめくり方向が異なるため、分割後の画像データをページ順に並び替えるときに、左右見開きページのどちらを先のページとするか異なる。このため、ユーザがスキャナに対してめくり方向を予め設定しておく必要があった。
そこで、原稿のページめくり方向を判定するために、例えば特許文献1では、撮像手段が撮像した画像データから特徴点を抽出し、ユーザがページをめくることによる特徴点の移動距離や移動速度から特徴点毎に速度ベクトルを算出し、該速度ベクトルの向きに基づいてページめくり方向を判定し、該ページめくり方向に従って画像データを並び替えるトップショットスキャナが開示されている。
このようなトップショットスキャナによれば、ユーザによってページがめくられている最中の原稿を撮像手段によって撮像することによって、撮像手段が撮像した画像データに基づいて原稿のページめくり方向を判定することができる。
しかし、従来のページめくり方向判定するための処理では、ユーザが原稿のページをめくる動作が早い場合、撮像手段が連続的に撮像する画像データ間の差分が大きくなるため、速度ベクトルの方向が発散し、正確にページめくり方向を判定することができない。
そこで、従来のページめくり方向判定するための処理において、ユーザが原稿のページをめくる動作が早い場合でも、正確にページめくり方向を判定するためには、ユーザがページをめくる動作に対して十分に短い周期で、ページめくり方向を判定するための処理を行う必要がある。この場合、原稿を載置してからユーザが原稿のページをめくるまでの間に、原稿の撮像からページめくり方向判定までの一連の処理を短い周期で繰り返して行う必要があるため、計算量が膨大になるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的としては、原稿のページめくり方向を判定するための処理を、ユーザが原稿のページをめくる動作に対して短い周期で行わなくても正確にページめくり方向を判定することができる画像読取装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ユーザによってページめくりが可能な状態に載置された複数のページを有する原稿を読み取る画像読取装置であって、所定の周期で前記原稿を撮像して複数の画像データとして出力する撮像手段と、前記原稿の読み取りを実行させる指示をユーザから受け付ける操作手段と、前記操作手段が前記指示を受け付けたことに応じて前記撮像手段が出力する前記複数の画像データのうち一の画像データを基準画像データとして取得し、前記基準画像データを取得してから所定時間経過後に前記撮像手段が出力した前記画像データを比較画像データとして取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記基準画像データと前記比較画像データをそれぞれ複数の画像領域に分割する領域分割手段と、前記領域分割手段によって分割された前記基準画像データと前記比較画像データに係わる前記複数の画像領域毎に所定の画素を特徴点として抽出する特徴点抽出手段と、前記基準画像データに係わる前記特徴点と前記比較画像データに係わる前記特徴点について、同一座標における前記特徴点の画素値を比較して、比較結果により前記画素値に差異がある特徴点を含む画像領域を判定する差異判定手段と、前記領域分割手段によって分割された前記複数の画像領域のうち前記差異判定手段によって判定された、前記画素値に差異がある特徴点を含む画像領域に基づいて、前記原稿のページめくり方向を判定するめくり方向判定手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像読取装置によれば、原稿のページめくり方向を判定するための処理を、ユーザが原稿のページをめくる動作に対して短い周期で行わなくても正確にページめくり方向を判定することができる。
本発明の一実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るドキュメントスキャナの概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の機能構成を示すブロック図である 原稿のページめくりを例示する図である。 本発明の一実施形態に係る画像読取装置によるスキャン処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る差異判定部における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る領域分割部における領域分割方法と特徴点抽出部における特徴点抽出方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る差異判定部における差異判定方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部におけるページめくり方向判定方法の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部における処理の別の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部におけるページめくり方向判定方法の別の一例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一部分には同一符号を付し、説明を省略する場合がある。
図1は本発明の一実施形態に係る画像読取装置を備えた画像形成装置の概略構成図である。ここでは、画像形成装置100は電子写真方式の装置であるものとする。画像形成装置100は、スキャナ101、ドキュメントスキャナ102、給紙部103、画像形成部104および操作部105を備える。このうち、ドキュメントスキャナ102が画像読取装置、操作部105が操作手段に対応する。ただし、画像形成装置100を画像読取装置としても良い。
スキャナ101は、フラットベッドスキャナである。ユーザはフラットベッドカバーを開けて、ガラス板上に原稿面を下方向に向けて原稿Pを載置する。スキャナ101は、ガラス板の下側に備えられたラインイメージセンサを移動させることで、原稿Pを読み取ることができる。
ドキュメントスキャナ102は、トップショットスキャナである。なお、ドキュメントスキャナ102の構成については後述する。給紙部103は、複数の給紙トレイ106を備えており、搬送路107を介して画像形成部104に用紙を供給する。
また、操作部105はタッチパネルや複数のキーを備えており、ユーザの操作を受けることで画像形成装置100における動作の制御や設定の変更を行い、画像形成装置100の状態をユーザに対して表示することができる。なお、操作部105は、ドキュメントスキャナ102に設けられても良い。
画像形成部104は、レジストローラ108、タンデム方式の作像部109、定着部110、排紙トレイ111、両面トレイ112を備えている。また、作像部109は、感光体ドラム113、帯電部114、光書き込み部115、現像部116、中間転写ベルト117、クリーナ118を備えている。
なお、感光体ドラム113は、YMCK4色に対応して4本の感光体ドラム113が並設されており、各感光体ドラム113の周囲には帯電部114、現像部116、クリーナ118がそれぞれ配置されている。更に、感光体ドラム113と接触する位置には、駆動ローラと従動ローラとの間に張架された中間転写ベルト117が配置されている。
画像形成装置100は、複数の給紙トレイ106のうち、適切なサイズや向きの用紙を格納している給紙トレイ106から用紙を取り出し、搬送路107を介してレジストローラ108へ搬送する。レジストローラ108は、所定のタイミングで作像部109に用紙を供給することができる。
作像部109では、YMCKの色毎に各色に対応する感光体ドラム113を帯電部114によって所定の極性に一様に帯電させる。次いで、光書き込み部115は、所望の画像データに基づいてレーザー光を照射することにより感光体ドラム113の表面を露光して静電潜像を形成する。静電潜像は現像部116によって各色のトナーによって現像され、トナー像が形成される。
現像部116によって感光体ドラム113上に形成されたトナー像は、感光体ドラム113の回転によって一次転写位置へ運ばれ、中間転写ベルト117上に例えばY、M、C、Kの順で1次転写される。そして、中間転写ベルト117上に重畳されたフルカラーのトナー像は、レジストローラ108から供給された用紙に対して、2次転位置において転写され、更に定着部110で定着される。定着部110でトナー像が定着された用紙は、排紙トレイ111上に排紙される。
なお、用紙に対して両面印刷を行う場合は、定着部110でトナー像が定着された用紙は両面トレイ112へ搬送された後に、レジストローラ108へ搬送される。また、感光体ドラム113に残留したトナーはクリーナ118によって除去される。画像形成装置100では、以上のような一連の動作によりフルカラー画像が用紙上に形成される。
図2は、本発明の一実施形態に係るドキュメントスキャナの概略構成図である。なお、図2(a)はドキュメントスキャナの正面図、図2(b)はドキュメントスキャナの照明部を矢印A方向から見た図である。ドキュメントスキャナ102は、撮像部201、原稿台202、支持部203、画像表示部204を備えている。
ドキュメントスキャナ102は、原稿台202に対して奥部に支持部203を有する。支持部203は、原稿台に対して垂直に設けられており、支持部203の上部には撮像部201が設けられている。ここで、撮像部201は、支持部203に対して手前側に張り出すように設けられており、原稿台202の上方に位置する。また、撮像部201の底部、すなわち原稿台202と対向する面にはエリアセンサ205と照明部206が設けられている。
撮像部201は、エリアセンサ205と照明部206を備えている。このうち、エリアセンサ205が撮像手段に対応する。エリアセンサ205は、原稿台202に上向きに載置された原稿Pを上方から撮像して、撮像した結果を画像データとして出力する。なお、エリアセンサ205として、例えば2次元撮像素子を備えたカメラを使用することができる。
また、照明部206は、原稿台202に上向きに載置された原稿Pを上方から照明する。エリアセンサ205によって原稿Pを撮像する場合、画像データ中に室内照明の写り込みや、ユーザの影の写り込みが発生するため、これらの影響を抑制することを目的として照明部206は原稿Pを照明する。照明部206は、複数のLED207をエリアセンサ205の両側の長手方向に2列平行に配置している。照明部206はユーザの指示にあわせて点灯又は消灯を行う。
原稿台202は、原稿Pを載置する台である。原稿台202上には、原稿Pがユーザによってページめくりが可能な状態で載置される。原稿台202の原稿Pを載置する面は、例えば黒色にすることができ、原稿台202の原稿Pを載置する面にはエリアセンサ205による撮像範囲を示すマークや白線が引かれていても良い。
支持部203は、エリアセンサ205および照明部206を支持する部材である。また、この支持部203の基部には、エリアセンサ205で撮像した画像データを表示する画像表示部204が設けられている。画像表示部204は支持部203のどの位置に設けられていても良いが、基部に設けることによって、原稿Pと画像表示部204との間でユーザが視線を動かす量を少なくすることができる。
ドキュメントスキャナ102による原稿Pのスキャン手順は以下の通りである。すなわち、ユーザが原稿台202に原稿Pをセットして、所望のページを開く。操作部105がユーザからスキャンを実行する指示を受け付けた場合、照明部206が点灯し、エリアセンサ205が原稿Pを撮像する。その後、ユーザが原稿Pのページをめくり、同様の動作を繰り返す。これによりエリアセンサ205は原稿Pを連続して撮像することができる。また、ドキュメントスキャナ102は、操作部105を操作することによってエリアセンサ205が撮像した画像データについて、ハードコピーを出力する、あるいはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置へデータを出力するなどの選択が可能である。
なお、詳細の説明については後述するが、ドキュメントスキャナ102は、エリアセンサ205によって動画を撮像する動画モードと、静止画を撮像する静止画モードを有する。このうち、ハードコピー出力、または記憶装置に記憶する画像データは、静止画モードにおいてエリアセンサ205が撮像した画像データである。よって、以下では、エリアセンサ205が静止画モードで原稿Pを撮像することを読み取り、またはスキャンと表現する。また、スキャンに係る一連の処理をスキャン処理と表現する。
なお、以下では、エリアセンサ205が撮像した画像データの縦方向を主走査方向、横方向を副走査方向とする。すなわち、図2に示すドキュメントスキャナ102の紙面手前方向と紙面奥方向を結ぶ方向を主走査方向とし、図2に示すドキュメントスキャナ102の紙面右方向と紙面左方向を結ぶ方向を副走査方向とする。
また、エリアセンサ205が撮像した画像データのうち、図2に示すドキュメントスキャナ102の紙面手前側を下側とし、図2に示すドキュメントスキャナ102の紙面奥側を上側とし、図2に示すドキュメントスキャナ102の紙面右側を右側とし、図2に示すドキュメントスキャナ102の紙面左側を左画とする。
図3は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成を例示するブロック図である。画像形成装置100は、画像形成部104とドキュメントスキャナ102とを備えている。
ドキュメントスキャナ102は、制御デバイス301、記憶装置302、制御I/F303、画像I/F304、エリアセンサ205、照明部206を備える。
制御デバイス301は、エリアセンサ205および照明部206など各種デバイスの制御および画像処理を行う。なお、制御デバイス301は、CPU301a、ROM(Read Only Memory)301b、RAM(Random Access Memory)301c、NV−RAM(Non Volatile Random Access Memory)301dの各モジュールを備える。
ROM301bは、ドキュメントスキャナ102内でのデータの管理および周辺モジュールを制御するためのプログラムを格納している。CPU301aはROM301bに格納されたプログラムの手順に従って所定の処理を実行する。RAM301cは、CPU301aが処理するときのワークメモリであり、エリアセンサ205からのデータを一時記憶するバッファおよびバッファに記憶されたデータを処理するメモリ等に使われる。NV−RAM301dは、電源を切っても保持したいデータを格納しておくための不揮発性RAMである。
記憶装置302は、例えば画像データなどの大容量のデータを読み書き可能に保持するHDDなどの大容量メモリからなる。制御I/F303は本体制御デバイス230と通信可能に接続され、ドキュメントスキャナ102の設定に関する情報や、ドキュメントスキャナ102におけるスキャンの実行や終了の指示に関する情報などを送受信するインターフェースである。画像I/F304は画像処理デバイス220と通信可能に接続され、ドキュメントスキャナ102で取得した画像データなどを送受信するインターフェースである。また、画像I/F304は、支持部203に設置された画像表示部204への画像表示のためのインターフェースとしても機能する。
画像形成部104は、本体制御コントローラ210、画像処理デバイス220、本体制御デバイス230、プリンタエンジン215を備える。なお、プリンタエンジン215は、作像部109、レジストローラ108、定着部110などからなる。
本体制御コントローラ210は、プリンタエンジン215、画像処理デバイス220、本体制御デバイス230などを制御することによって画像形成装置全体の動作を制御する。なお、本体制御コントローラ210は、CPU210a、ROM210b、RAM210c、NV−RAM210dを備えている。これらの各制御要素の機能は制御デバイス301の制御要素と同様であるため、詳細の説明を省略する。なお、必要に応じて所望の部分をASIC(Application Specific Integrated Circuit)に置き換えることもできる。
なお、本体制御コントローラ210は、外部I/F211を備えている。外部I/F211は、無線または有線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続される通信機能を有する周辺機器と画像形成装置とのインターフェースである。また、外部I/F211は、記憶媒体とのインターフェースであっても良い。
画像形成装置100は外部I/F211を介して、記憶媒体の読み取りまたは書き込みを行うことができる。 記憶媒体にはフレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等がある。
画像処理デバイス220は、画像I/F304又は外部I/F211を介して取得した画像データに対して必要に応じて画像処理を行い、プリンタエンジン215を制御して用紙に画像形成させる。なお、画像処理デバイス220は、CPU220a、ROM220b、RAM220c、NV−RAM220dを備えている。これらの各制御要素の機能は制御デバイス301の制御要素と同様であるため、説明は省略する。なお、画像処理デバイス220は必要に応じて所望の部分をASIC(Application Specific Integrated Circuit)に置き換えることもできる。
なお、画像処理デバイス220は、CPU220aとバス接続されたエンジンI/F221と、画像形成のための情報およびプログラムを保持するための記憶装置としてHDD222を更に備える。画像処理デバイス220は、エンジンI/F221を介してプリンタエンジン215を制御する信号を送信し、プリンタエンジン215側から画像形成に必要な各部の情報を受信する。
本体制御デバイス230は、ユーザI/Fとして画像形成部104に接続される操作部105と表示部232の制御を行う。なお、本体制御デバイス230は、CPU230a、ROM230b、RAM230c、NV−RAM230dを備えている。これらの各制御要素の機能は制御デバイス301の制御要素と同様であるため、説明は省略する。なお、本体制御デバイス230は必要に応じて所望の部分をASIC(Application Specific Integrated Circuit)に置き換えることもできる。
なお、本体制御デバイス230は、CPU230aとバス接続された表示部I/F221と操作部I/F231を更に備える。画像形成部104は、表示部I/F221を介して表示部232と、操作部I/F231を介して操作部105と通信が可能である。
操作部105は、ユーザからドキュメントスキャナ102によるスキャンの実行やスキャン処理の終了などの指示の受け付けや、ドキュメントスキャナ102及び画像形成装置100における各種設定変更の受け付けを行う手段である。操作部35としては、キーボードやマウス、タッチパネルなどがある。また、表示部232は、画像形成装置100における状態などをユーザに対して表示する手段である。表示部232としては、ディスプレイやタッチパネルなどがある。
図4は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置100の機能構成を示すブロック図である。ドキュメントスキャナ102は、撮像モード設定部401と、選択機能判定部402と、指示情報取得部403と、画像取得部404と、領域分割部405、特徴点抽出部406、差異判定部407、めくり方向判定部408、ページ分割部409、ページ並び替え部410を備える。
このうち、画像取得部404が画像取得手段、領域分割部405が領域分割手段、特徴点抽出部406が特徴点抽出手段、差異判定部407が差異判定手段、めくり方向判定部408がめくり方向判定手段、ページ分割部409がページ分割手段、ページ並び替え部410がページ並び替え手段にそれぞれ対応する。なお、撮像モード設定部401、選択機能判定部402、指示情報取得部403、画像取得部404、領域分割部405、特徴点抽出部406、差異判定部407、めくり方向判定部408、ページ分割部409、ページ並び替え部410は、CPU301a、ROM301b、RAM301c、NV−RAM301dによって実現される。
撮像モード設定部401は、撮像モードを動画モード、静止画モード、省電力モードのいずれかに設定する。ここで、撮像モード設定部401が動画モードに設定した場合、エリアセンサ205は解像度を静止画モードのときの解像度よりも低くして、所定の周期で原稿Pを撮像することにより動画を撮像する。また、撮像モード設定部401が静止画モードに設定した場合、エリアセンサ205は解像度を動画モードのときの解像度よりも高くして、静止画を撮像する。
また、撮像モード設定部401が省電力モードに設定した場合、エリアセンサ205は撮像を停止して、エリアセンサ205の電源をOFF状態とする。なお、撮像モード設定部401は、選択機能判定部402および指示情報取得部403から、撮像モードを変更する指示を取得した場合に、該指示に基づいてエリアセンサ205の撮像モードを設定することができる。
また、撮像モード設定部401は、撮像モードを静止画モードに設定した場合、エリアセンサ205によって静止画の撮像が終了すれば、撮像モードを動画モードに設定する。また、撮像モード設定部401は、撮像モードを動画モードに設定した後、指示情報取得部403から撮像モードを変更する指示が所定時間以上ない場合、撮像モードを省電力モードに設定しても良い。
撮像モード設定部401は、エリアセンサ205、照明部206、画像表示部204それぞれの状態を制御することができる。すなわち、動画モードの場合、撮像モード設定部401は、エリアセンサ205と画像表示部204の電源をON状態とし、エリアセンサ205に動画を撮像させ、エリアセンサ205が撮像した動画を画像表示部204に表示させる。
また、静止画モードの場合、撮像モード設定部401は、所定のタイミングで照明部206を点灯させ、エリアセンサ205で静止画を撮像し、その後照明部206を消灯するように制御することができる。また、省電力モードの場合、撮像モード設定部401は、エリアセンサ205と画像表示部204の電源をOFF状態とする。
選択機能判定部402は、画像形成装置100において実行可能な機能のうち、いずれの機能がユーザによって選択されたかを判定する。選択機能判定部402は、本体制御デバイス230から選択機能情報411を取得し、選択機能情報411に基づいてユーザが選択した機能を判定する。
ここで、選択機能情報411とは、コピー機能、プリンタ機能、ファックス機能、スキャナ101を用いて原稿Pをスキャンするスキャナ機能、ドキュメントスキャナ102を用いて原稿Pをスキャンするドキュメントスキャナ機能などの画像形成装置100が有する機能のうち、いずれの機能がユーザによって選択されたかを示す情報である。なお、ユーザは操作部105を操作することによって、画像形成装置100で実行する機能を選択することができる。
選択機能判定部402は、選択機能情報411に基づいて、ユーザによってドキュメントスキャナ機能が設定されたと判定する。このとき、選択機能判定部402は撮像モード設定部401に対して撮像モードを動画モードに設定するよう指示する。なお、ドキュメントスキャナモード以外のモードが設定されたと判定した場合、ドキュメントスキャナ102は使用しないため、撮像モード設定部401に対して撮像モードを省電力モードに設定するように指示しても良い。
なお、ユーザがいずれの機能を選択したか判定するのは本体制御デバイス230で行っても良い。この場合、選択機能情報411はドキュメントスキャナ機能が選択されたか否かを示す情報であり、選択機能判定部402は選択機能情報411を取得した場合にユーザによってドキュメントスキャナ機能が設定されたと判定する。
指示情報取得部403は、指示情報412を取得し、取得した指示情報412に基づいてドキュメントスキャナ102を制御する。ここで、指示情報412は、エリアセンサ205による原稿Pのスキャンを実行させる指示、またはスキャン処理を終了させる指示を含む情報である。
ここで、本体制御デバイス230は、ユーザが操作部105を操作することでスキャンを実行させる指示をした場合、またはスキャン処理を終了する指示をした場合に、指示情報412を指示情報取得部403へ出力する。指示情報取得部403は、スキャンを実行させる指示を取得した場合、撮像モード設定部401に対してエリアセンサ205を静止画モードに設定するように指示する。
また、指示情報取得部403は、スキャンを実行させる指示を取得した場合、画像取得部404に対して、スキャンを実行させる指示を取得したことを通知する。また、指示情報取得部403は、スキャン処理を終了させる指示を取得した場合、ページ並び替え部410に対して、スキャン処理が終了したことを通知しても良い。更に、指示情報取得部403は、ドキュメントスキャナ102をこれ以上使用しないと判定して、撮像モード設定部401に対して撮像モードを省電力モードに設定するように指示しても良い。
画像取得部404は、エリアセンサ205から複数の画像データをそれぞれ異なるタイミングで取得する。撮像モード設定部401が撮像モードを動画モードに設定した場合、エリアセンサ205は動画の撮像を開始する。このとき、画像取得部404は、エリアセンサ205から取得した動画像データを画像表示部204に表示させる。なお、画像取得部404は、動画像データを記憶装置302に記憶させても良い。
また、撮像モード設定部401が撮像モードを静止画モードに設定した場合、エリアセンサ205は静止画の撮像を行う。このとき、画像取得部404は、エリアセンサ205から取得した静止画像データをスキャン画像データ415として記憶装置302に記憶させる。ここで、スキャン画像データ415は読取画像データに相当する。なお、画像取得部404は、静止画像データをスキャン結果として画像表示部204に表示させても良い。
また、画像取得部404は、複数の画像データとして、基準画像データ413と比較画像データ414を取得する。ここで、指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得した場合、画像取得部404は基準画像データ413を取得する。ここで、基準画像データ413は、スキャン前にエリアセンサ205が撮像した動画像データのうち、所定のタイミングで撮像された画像データを静止画像データとして抽出した画像データである。
なお、所定のタイミングとしては、指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得したタイミングに設定することができるが、これに限定されない。すなわち、画像取得部404は、ユーザが原稿Pのページをめくり始める前のいずれかのタイミングを包含できれば、どのようなタイミングで基準画像データ413を取得しても良い。例えば、所定のタイミングとしては指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得してから所定時間経過後であっても良いし、画像取得部404は指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得する所定時間前にエリアセンサ205が撮像した画像データを記憶装置302から読み出して基準画像データ413として取得しても良い。
また、エリアセンサ205がスキャンを実行した後、画像取得部404は比較画像データ414を取得する。ここで、比較画像データ414は、スキャン後にエリアセンサ205が撮像した動画像データのうち、所定のタイミングで撮像された画像データを静止画像データとして抽出した画像データである。なお、所定のタイミングとしては、エリアセンサ205がスキャンを実行してから所定時間経過後とすることができるが、これに限定されない。すなわち、画像取得部404は、ユーザが原稿Pのページをめくり始めてからめくり終わるまでの間のいずれかのタイミングを包含できれば、どのようなタイミングで比較画像データ414を取得しても良い。
また、画像取得部404は、差異判定部407からの指示に基づいて、比較画像データ414を新たに取得することができる。この場合、画像取得部404は、記憶装置302に記憶された比較画像データ414を削除して、新たに取得した画像データを比較画像データ414として記憶装置302に記憶することができる。
なお、画像取得部404は、最初に指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得してから、指示情報取得部403がスキャンを終了させる指示を取得するまでに取得した複数の静止画像データをスキャン画像データ415としてまとめて記憶装置302に記憶することができる。これに限定されず、画像取得部404は、静止画像データそれぞれを別のスキャン画像データ415として記憶しても良い。
領域分割部405は、基準画像データ413および比較画像データ414を複数の画像領域に分割する。より詳しくは、領域分割部405は、記憶装置302から基準画像データ413と比較画像データ414を読み出し、それぞれの画像データを複数の領域に分割する。領域分割部405は、複数の領域に分割した基準画像データ413と比較画像データ414を特徴点抽出部406に対して送信する。
特徴点抽出部406は、画像領域毎に特徴点を抽出する。より詳しくは、特徴点抽出部406は、領域分割部405から複数の領域に分割された基準画像データ413と比較画像データ414を取得し、基準画像データ413と比較画像データ414それぞれについて、画像領域毎に特徴点を抽出する。特徴点抽出部406は、基準画像データ413と比較画像データ414それぞれについて抽出した特徴点を差異判定部407に対して送信する。
差異判定部407は、基準画像データ413と比較画像データ414を比較して差異があるか否かを判定する。より詳しくは、差異判定部407は、基準画像データ413に係わる特徴点と比較画像データ414に係わる特徴点について、同一座標における特徴点の画素値を比較して、比較結果により画素値に差異がある特徴点を含む画像領域を判定する。
ここで、差異判定部407は、それぞれの特徴点に係わるRGB値や階調などの画素値を比較して、画素値に差異がある画像領域については差分フラグを立てる。差異判定部407は、めくり方向判定部408に対して、いずれの画像領域において差分フラグが立てられたかを示す情報を送信する。なお、差異判定部407は、基準画像データ413と比較画像データ414に差異がないと判定した場合には、画像取得部404に対して、比較画像データ414を新たに取得するように指示する。
めくり方向判定部408は、エリアセンサ205がスキャンした原稿Pのページめくり方向を判定する。より詳しくは、めくり方向判定部408は、領域分割部405によって分割された複数の画像領域のうち差異判定部407によって判定された、画素値に差異がある特徴点を含む画像領域に基づいて、原稿のページめくり方向を判定する。
ここで、めくり方向判定部408は、差異判定部407によって画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が判定基準位置に対して存在する方向に基づいて原稿のページめくり方向を判定する。なお、判定基準位置とは、基準画像データ413及び比較画像データ414の中心である。めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して右側と左側それぞれに係わる差分フラグが立てられた画像領域の数の合計値を算出し、右側の合計値が左側の合計値よりも大きければ原稿Pのページめくり方向は左めくり、左側の合計値が右側の合計値よりも大きければ原稿Pのページめくり方向は右めくりとそれぞれ判定する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して右側よりも左側において差異判定部407が差異を多く判定した場合、めくり方向は右めくりと判定し、判定基準位置に対して左側よりも右側において差異判定部407が前記差異を多く判定した場合、めくり方向は左めくりと判定する。なお、めくり方向判定部408は、めくり方向を示す情報をページ分割部409とページ並び替え部410に対して送信する。
また、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して上側と下側それぞれに係わる差分フラグが立てられた画像領域の数の合計値を算出し、上側の合計値が下側の合計値よりも大きければ原稿Pのページめくり方向は下めくり、下側の合計値が上側の合計値よりも大きければ原稿Pのページめくり方向は上めくりと、それぞれ判定しても良い。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して上側よりも下側において差異判定部407が差異を多く判定した場合、めくり方向は上めくりと判定し、判定基準位置に対して下側よりも上側において差異判定部407が差異を多く判定した場合、前記めくり方向は下めくりと判定する。
ページ分割部409は、スキャン画像データ415をページ単位に分割する。つまり、ページ分割部409は、スキャン画像データ415を該画像データの中心から主走査方向又は副走査方向に分割することで、一つの画像データから二つの画像データを生成することができる。ここで、ページ分割部409は、スキャン画像データ415を主走査方向又は副走査方向のうち、ユーザなどによって予め設定された方向に分割しても良いし、めくり方向判定部408が判定しためくり方向を示す情報に基づいて分割する方向を決定しても良い。つまり、めくり方向判定部408によって、右めくりまたは左めくりと判定された場合は、ページ分割部409はスキャン画像データ415の中心で主走査方向にスキャン画像データを分割する。
一方、めくり方向判定部408によって、上めくりまたは下めくりと判定された場合は、ページ分割部409はスキャン画像データ415の中心で副走査方向にスキャン画像データを分割する。なお、分割した画像データは、ページ並び替え部410に対して送信する。
また、ページ分割部409は、スキャン画像データ415に基づいて分割する位置を決定しても良い。例えば、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が副走査方向と平行になるように開いた状態で原稿台202に載置した場合、原稿Pの上辺と下辺それぞれにおいて接線を引くと、原稿Pが綴じられた位置において変曲点が生じる。
そこで、ページ分割部409は、スキャン画像データ415から抽出した原稿Pエッジの上下辺それぞれにおいて変曲点の位置を判定し、該変曲点を結ぶ線によってスキャン画像データ415を分割することができる。なお、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が主走査方向と平行になるように原稿台202に載置する場合を考慮して、ページ分割部409は、原稿Pエッジの上下辺と左右辺それぞれにおいて変曲点の位置を判定して、判定した変曲点を結ぶ線によってスキャン画像データ415を分割しても良い。
ページ並び替え部410は、めくり方向判定部408によって判定されためくり方向に基づいて、ページ分割部409によって分割された画像データを並び替える。例えば、めくり方向判定部408によって原稿Pのめくり方向が左めくりであると判定された場合、ページ並び替え部410は、ページ分割部409によって分割された画像データのうち、左側のページの画像データを先のページ、右側のページの画像データを後のページとして並び替える。
一方、めくり方向判定部408によって原稿Pのめくり方向が右めくりであると判定された場合、ページ並び替え部410は、ページ分割部409によって分割された画像データのうち、左側のページの画像データを後のページ、右側のページの画像データを先のページとして並び替える。なお、ページ並び替え部410は、並び替えた後の画像データを加工後画像データ416として記憶装置302に記憶する。
また、めくり方向判定部408によって原稿Pのめくり方向が上めくりであると判定された場合、ページ並び替え部410は、ページ分割部409によって分割された画像データのうち、上側のページの画像データを先のページ、下側のページの画像データを後のページとして並び替える。一方、めくり方向判定部408によって原稿Pのめくり方向が下めくりであると判定された場合、ページ並び替え部410は、ページ分割部409によって分割された画像データのうち、上側のページの画像データを後のページ、下側のページの画像データを先のページとして並び替える。
図5は、原稿Pのページめくりを例示する図である。以下では、ユーザによるページめくりについては、原稿を傷めない速度として、1ページはほぼ1秒程度でのページめくりになることを想定している。エリアセンサ205は、動画モードに設定されている場合には、1秒間に複数回撮像することが可能であり、例えば、30fps(Frame Per Second)の速度で原稿を撮像する。ただし、エリアセンサ205のフレームレートはこれに限定されず、ユーザが前記原稿のページをめくり始めてからめくり終わるまでにかかる時間よりも短い所定の周期であれば良く、例えば1fps以上であれば良い。
トップショットスキャナの読み取り対象としては様々な原稿Pが考えられるが、書籍が読み取り対象である場合、原稿Pの種類によってページめくり方向が異なる。例えば、原稿Pが洋書であれば左めくり、すなわち右から左へページがめくられることが一般的である。また、和書であれば右めくり、すなわち左から右へページがめくられることが一般的である。また、原稿Pがレポート用紙などの場合は、上めくり、または下めくりである場合もある。ここで、上めくりの場合は下から上へページがめくられ、下めくりの場合は上から下へページがめくられる。
原稿Pをトップショットスキャナで読み取る場合、左右見開きページ、又は上下見開きページで構成される原稿Pをページ単位に分割して記憶することがある。
しかし、上述の通り原稿Pの種類によってページめくり方向が異なるため、分割後の画像データをページ順に並び替える場合には、予めページめくり方向を判定することによって、見開きページのどちらを先のページとして画像データを記憶するかを決定する必要がある。すなわち、左めくりであれば見開きページの左のページを先のページとして記憶し、右めくりであれば見開きページの右のページを先のページとして記憶する必要がある。
図6は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置102によるスキャン処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下のフローに示す処理は、例えば、画像形成装置100の電源が投入された場合や、省電力状態から待機状態へと復帰した場合に開始することができる。
ステップS101では、ユーザが操作部105を操作することによって、ドキュメントスキャナ機能を選択する。選択機能判定部402は、本体制御デバイス230から取得した選択機能情報411に基づいて、ユーザがドキュメントスキャナ機能を選択したか否かを判定することができる。なお、既にドキュメントスキャナ機能が選択されている場合は、ステップS101は省略しても良い。
ステップS102では、エリアセンサ205は動画を撮像する。ここで、撮像モード設定部401が撮像モードを動画モードに設定することで、エリアセンサ205は動画の撮像を開始する。このとき、エリアセンサ205で撮像した動画像データを画像表示部204に表示させても良い。また、既にエリアセンサ205が動画モードに設定されている場合は、撮像モード設定部401はエリアセンサ205を改めて動画モードに設定する必要はない。
ステップS103では、ドキュメントカメラ102は、ユーザがスキャンの実行を指示するまで待機する。ユーザが操作部105を操作することで、指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を示す指示情報412を取得した場合は、ステップS104へ進む。指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を示す指示情報412を取得できない場合は、ステップS102へ戻る。
ステップS104では、画像取得部404は基準画像データ413を取得する。画像取得部404は、エリアセンサ205が撮像した動画像データのうち、所定のタイミングで撮像された画像データを静止画像データとして抽出し、第1の画像データ413として記憶装置302に記憶する。
ステップS105では、ドキュメントスキャナ102は原稿Pのスキャンを実行する。このとき、撮像モード設定部401が撮像モードを静止画モードに設定することで、エリアセンサ205は静止画を撮像する。画像取得部404は、撮像された静止画像データをスキャン画像データ415として記憶装置302に記憶する。なお、画像取得部404は撮像された静止画像データをスキャン結果として画像表示部204に表示させても良い。
ステップS106では、ドキュメントスキャナ102は原稿Pのスキャン処理を終了するか否かを判定する。ユーザが操作部105を操作することによって、スキャンの終了を指示した場合、指示情報取得部403がスキャン処理を終了させる指示を示す指示情報412を取得する。この場合、画像読取装置102はステップS115へ進む。一方、スキャン処理の終了が指示されない場合、すなわち、指示情報取得部403がスキャン処理を終了させる指示を示す指示情報412を取得しない場合は、ステップS107へ進む。
ステップS107では、エリアセンサ205は動画を撮像する。このとき、撮像モード設定部401が撮像モードを動画モードに設定することで、エリアセンサ205は動画の撮像を開始する。なお、エリアセンサ205で撮像した動画像データを画像表示部204に表示させても良い。また、既にエリアセンサ205が動画モードに設定されている場合は、撮像モード設定部401はエリアセンサ205を改めて動画モードに設定する必要はない。
ステップS108では、画像取得部404は比較画像データ414を取得する。画像取得部404は、エリアセンサ205が撮像した動画像データのうち、所定のタイミングで撮像された画像データを静止画像データとして抽出し、第2の画像データとして記憶装置302に記憶する。
ステップS109では、差異判定部407は、基準画像データ413と比較画像データ414を比較して差異があるか否かを判定する。詳細な方法については後述する。
ステップS110では、差異判定部407が基準画像データ413と比較画像データ414に差異があると判定した場合にはステップS111へ進む。一方、差異判定部407が基準画像データ413と比較画像データ414に差異がないと判定した場合は、ステップS107へ戻る。この場合、ユーザがページをめくるのを待つために、所定時間が経過してからステップS107を実行しても良い。
ステップS111では、めくり方向判定部408は、基準画像データ413と比較画像データ414の差分からページめくり方向を判定する。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS112では、めくり方向判定部408が原稿Pのめくり方向を判定できた場合には、ステップS113へ進む。一方、めくり方向判定部408が原稿Pのめくり方向を判定できない場合、つまり、めくり方向判定部408がめくり方向不定と判定した場合は、ステップS107へ戻る。
ステップS113では、ドキュメントカメラ102は、ユーザがスキャンの実行を指示するまで待機する。ユーザが操作部105を操作することで、指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を示す指示情報412を取得した場合は、ステップS114へ進む。指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を示す指示情報412を取得できない場合は、ステップS116へ戻る。
ステップS114では、ドキュメントスキャナ102は原稿Pのスキャンを実行する。このとき、撮像モード設定部401が撮像モードを静止画モードに設定することで、エリアセンサ205は静止画を撮像する。画像取得部404は、撮像された静止画像データをスキャン画像データ415として記憶装置302に記憶する。なお、画像取得部404は撮像された静止画像データをスキャン結果として画像表示部204に表示させても良い。
ステップS115では、ドキュメントスキャナ102は原稿Pのスキャン処理を終了するか否かを判定する。ユーザが操作部105を操作することによって、スキャンの終了を指示した場合、指示情報取得部403がスキャン処理を終了させる指示を示す指示情報412を取得する。この場合、画像読取装置102はステップS116へ進む。一方、スキャン処理の終了が指示されない場合、すなわち、指示情報取得部403がスキャン処理を終了させる指示を示す指示情報412を取得しない場合は、ステップS118へ進む。
ステップS116では、ページ分割部409はスキャン画像データ415をページ単位に分割する。つまり、ページ分割部409はステップS105、S114でスキャンしたスキャン画像データ415を記憶装置302から読み出して、ページ単位に分割する。
ステップS117では、ページ並び替え部410は、ステップS111でめくり方向判定部408によって判定されためくり方向に基づいて、ステップS116でページ分割部409によって分割された画像データを並び替える。なお、ページ並び替え部410は、並び替えた後の画像データを加工後画像データ416として記憶装置302に記憶する。なお、ステップS107〜S115を経ていない場合、めくり方向判定部408は原稿Pのめくり方向を判定できないため、ページ並び替え部410はドキュメントスキャナ102に予め設定されたページめくり方向に基づいてページを並び替えても良い。
ステップS118では、エリアセンサ205は動画を撮像する。このとき、撮像モード設定部401が撮像モードを動画モードに設定することで、エリアセンサ205は動画の撮像を開始する。なお、エリアセンサ205で撮像した動画像データを画像表示部204に表示させても良い。また、既にエリアセンサ205が動画モードに設定されている場合は、撮像モード設定部401はエリアセンサ205を改めて動画モードに設定する必要はない。
図7は、本発明の一実施形態に係る差異判定部407における処理の一例を示すフローチャートである。なお、図7に示す処理は、図6のステップS109における処理を詳述したものである。
ステップS201では、領域分割部405は基準画像データ413と比較画像データ414を複数の領域に分割する。つまり、領域分割部405は、記憶装置302から基準画像データ413と比較画像データ414を読み出し、それぞれの画像データを複数の画像領域に分割する。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS202では、特徴点抽出部406は、複数の画像領域毎に特徴点を抽出する。つまり、特徴点抽出部406は、ステップS201において複数の画像領域に分割した基準画像データ413と比較画像データ414それぞれについて、画像領域毎に特徴点を抽出する。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS203では、差異判定部407は、画像領域毎に特徴点を比較する。より詳しくは、差異判定部407は、基準画像データ413の各画像領域の特徴点と、基準画像データ413の各画像領域と位置が対応する比較画像データ414の各画像領域の特徴点とを比較する。ここで、差異判定部407は、それぞれの特徴点に係わるRGB値や階調などの画素値を比較し、画素値に差異がある画像領域については差分フラグを立てる。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS204では、差異判定部407は、基準画像データ413と比較画像データ414に差異があるか否かを判定する。つまり、差異判定部407は、全ての画像領域について差分フラグの有無を確認し、いずれかの画像領域において差分フラグが立てられている場合は、基準画像データ413と比較画像データ414には差異があると判定する。一方、いずれの画像領域においても差分フラグが立てられていない場合は、基準画像データ413と比較画像データ414には差異がないと判定する。
図8は、本発明の一実施形態に係る領域分割部405に係わる領域分割方法と特徴点抽出部406に係わる特徴点抽出方法の一例を示す図である。ここで、図8(a)は基準画像データ413の一例を示しており、図8(b)は基準画像データ413を複数の領域に分割した結果の一例を示す図である。以下では、図7のステップS201における領域分割部405と、ステップS202における特徴点抽出部406における処理について説明する。
領域分割部405は、基準画像データ413を複数の領域に分割する。ここで、領域分割部405は基準画像データ413を、例えば、主走査方向に10分割し、副走査方向に12分割することができる。つまり、領域分割部405は、基準画像データ413を120個の画像領域に分割することができる。なお、主走査方向及び副走査方向の分割する数は、上記の値に限定されず、任意の値に設定することができる。
基準画像データ413の各画像領域は、RGB値や階調などの画素値を有する複数の画素によって構成されている。一つの画像領域は、例えば、主走査方向に13画素、副走査方向に13画素の計169画素で構成されている。
特徴点抽出部406は、基準画像データ413の画像領域毎に特徴点を抽出する。以下では、画像領域ごとに3つの画素を特徴点として抽出する場合を例にして説明する。特徴点抽出部406は、画像領域を構成する画素のうち、四隅のうち隣り合う二つの画素を第1特徴点と第2特徴点とし、該二つの画素を結ぶ辺と対向する辺の中央にある画素を第3特徴点として抽出することができる。これにより、画像領域内における最も離れた位置にある画素の画素値を抽出することができるため、基準画像データ413と比較画像データ414の差異を判定することが容易になる。
なお、特徴点の数を増やした場合、CPUやメモリの負荷が大きくなるため、特徴点抽出部406は3つの画素を特徴点として抽出したが、特徴点の数はこれに限定されない。特徴点の数は多いほど、基準画像データ413と比較画像データ414の差異を精度良く判定することができるため、特徴点抽出部406は、例えば抽出する特徴点の数を増やしても良い。
なお、以上では基準画像データ413を複数の領域に分割して、特徴点を抽出する場合について説明したが、領域分割部405と特徴点抽出部406は比較画像データ414についても同様の方法によって、複数の領域に分割して、特徴点を抽出することができる。
図9は、本発明の一実施形態に係る差異判定部407における差異判定方法の一例を示す図である。ここで、図9(a)は基準画像データ413の一例を示しており、図9(b)は比較画像データ414の一例を示しており、図9(c)は図9(a)に示す基準画像データ413と図9(b)に示す比較画像データ414との差異を判定した結果を示す。以下では、図7のステップS203における差異判定部407における処理について説明する。
図9(b)に示すように、ユーザが原稿Pのページをめくることによって、エリアセンサ205が撮像する画像データには変化が生じる。これにより、基準画像データ413の各画像領域に係わる特徴点と、比較画像データ414の各領域に係わる特徴点との間に変化が生じる。差異判定部407は、基準画像データ413の特徴点と、位置が対応する比較画像データ414の特徴点とを比較することで、変化があった画像領域を特定することができる。
以下では一例として、差異判定部407は、特徴点のRGB値を比較する。なお、RBG値を(R、G、B)と表現する。ここで、RはR(赤)成分の値、GはG(緑)成分の値、BはB(青)成分の値である。
基準画像データ413のある画像領域に係わる第1特徴点のRGB値が(120、100、20)であり、該画像領域と対応する位置にある比較画像データ414の画像領域に係わる第1特徴点のRGB値が(80、60、40)である場合、その差分を算出すると、R成分の差分は120−80=40、G成分の差分は100−60=40、B成分の差分は10−40=−20となる。基準画像データ413と比較画像データ414の間に変化がなければ差分は0となるため、上記の場合、差異判定部407は該画像領域に差異があると判定する。つまり、差異判定部407は、差分が0であれば当該画像領域に差異がないと判定し、差分が0でなければ当該画像領域に差異があると判定する。
なお、差異判定部407は、第2特徴点と第3特徴点についても同様の差分を算出することができる。このとき、差異判定部407は、第1特徴点、第2特徴点、第3特徴点の全てで差分が0でない場合に、該画像領域に差異があると判定しても良い。また、差異判定部407は、R成分とG成分とB成分の全ての差分が0でない場合に当該画像領域に差異があると判定しても良いし、R成分とG成分とB成分のいずれかの差分が0でない場合に当該画像領域に差異があると判定しても良い。
また、画像形成装置100の周囲の明るさや照明部206の状態、ユーザの影などの影響によりRGB値が変化する可能性がある。そこで、差異判定部407は、差分の絶対値が所定の値より小さければ当該画像領域に差異がないと判定し、差分の絶対値が所定の値以上であった場合に、当該画像領域に差異があると判定しても良い。
差異判定部407は、差異があると判定した画像領域には差分フラグを立てる。つまり、差異があると判定した画像領域には1、差異がないと判定した画像領域には0として、画像領域の位置と対応させて記憶装置302に記憶する。なお、図9(c)では、差異判定部407は、差異があると判定し、差分フラグが立てられた画像領域をハッチングして示す。
図10は、本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部408における処理の一例を示すフローチャートである。なお、図10に示す処理は、図6のステップS111における処理を詳述したものである。
ステップS301では、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して右側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、右側の画像領域に対応して記憶された差分フラグの数をカウントすることで、第1合計値を算出する。ここで、第1合計値とは、判定基準位置に対して、右側に係わる差分フラブが立てられた画像領域の数を合計した値である。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS302では、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して左側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、左側の画像領域に対応して記憶された差分フラグの数をカウントすることで、第2合計値を算出する。ここで、第2合計値とは、判定基準位置に対して、左側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計した値である。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS303では、めくり方向判定部408は、ステップS301、302においてそれぞれ算出した第1合計値と第2合計値を比較する。ここで、第1合計値と第2合計値が等しい場合は、ステップS304へ進む。また、第1合計値と第2合計値が等しくない場合は、ステップS305へ進む。
ステップS304では、めくり方向判定部408は、ドキュメントスキャナ102においてスキャン処理を行っている原稿Pのページめくり方向を判定することができないため、めくり方向不定と判定する。
ステップS305では、めくり方向判定部408は、ステップS301、302においてそれぞれ算出した第1合計値と第2合計値を比較することによって、どちらが大きいかを判定する。ここで、第1合計値が第2合計値よりも大きい場合は、ステップS306へ進む。一方、第2合計値が第1合計値よりも大きい場合は、ステップS307へ進む。
ステップS306では、めくり方向判定部408は、ドキュメントスキャナ102においてスキャン処理中を行っている原稿Pのページめくり方向は左めくりであると判定する。
ステップS307では、めくり方向判定部408は、ドキュメントスキャナ102においてスキャン処理中を行っている原稿Pのページめくり方向は左めくりであると判定する。
図11は、本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部408におけるページめくり方向判定方法の一例を示す図である。ここで、図11(a)は、ユーザがページをめくる移動量が小さい場合を示しており、図11(b)は、ユーザがページをめくる移動量が大きい場合を示している。なお、図11では、原稿Pのページめくり方向は左めくりであるものとする。以下では、図10のステップS301〜S307におけるめくり方向判定部408における処理について説明する。
ユーザがドキュメントスキャナ102を用いて原稿Pをスキャンする場合、最初のページのスキャンが終了すると、次のページのスキャンを行うために原稿Pのページをめくる。このとき、原稿Pのページめくり方向が左めくりである場合は、ページを右から左へとめくる。
このため、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が副走査方向と平行になるように原稿Pを原稿台202に載置して原稿Pのページをめくった場合、エリアセンサが撮像した画像データの判定基準位置に対して、右側に係わる画像データが、左側に係わる画像データよりも顕著に変化する。一方、原稿Pのページめくり方向が右めくりである場合は、ページを左から右へとめくるため、エリアセンサが撮像した画像データの判定基準位置に対して、左側に係わる画像データが、右側に係わる画像データよりも顕著に変化する。
本実施形態に係るめくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、右側の画像領域と左側の画像領域のどちらで画像データが大きく変化しているかを判定し、差異が多く判定された方向に基づいてめくり方向を判定する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、右側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第1合計値を算出し、左側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第2合計値を算出し、第1合計値が第2合計値より大きければ左めくり、第2合計値が第1合計値より大きければ右めくりと判定する。
より詳しくは、ページめくり方向判定部408は、第1範囲内において差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第1合計値を算出し、第2範囲内において差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第2合計値を算出する。ここで、領域分割部405によって基準画像データ413及び比較画像データ414が主走査方向に10分割、副走査方向に12分割の計120個の画像領域に分割されている場合、第1範囲とは上から5行目のラインにおいて右から1〜6列目までの画像領域を含む範囲であり、第2範囲とは上から5行目のラインにおいて左から1〜6列目までの画像領域を含む範囲である。
ただし、第1範囲及び第2範囲はこれに限定されない。すなわち、第1範囲は、判定基準位置に対して、右側に係わる画像領域を含む範囲であれば良い。また、第2範囲は、判定基準位置に対して、左側に係わる画像領域を含む範囲であれば良い。
なお、基準画像データ413及び比較画像データ414にユーザの指や腕が写り込む可能性があるため、第1範囲及び第2範囲は、ユーザの指や腕が写り込む可能性のある画像領域を除外するために、判定基準位置に対して、上側に係わる画像領域のみを含むように設定しても良い。
ところで、画像取得部404は、最初のページのスキャンの後、所定のタイミングでエリアセンサ205が撮像した画像データを比較画像データ414として取得する。そのため、最初のページのスキャン後にユーザがゆっくりと原稿Pのページをめくった場合、スキャンが終了してから比較画像データ414が撮像取得されるまでにユーザがページをめくる移動量が小さくなる。
一方、最初のページのスキャン後にユーザが素早く原稿Pのページをめくった場合、スキャンが終了してから比較画像データ414が撮像取得されるまでにページをめくる移動量が大きくなる。
図11(a)に示すように、ユーザがページをめくる移動量が小さい場合、差異判定部407が基準画像データ413と比較画像データ414の差異を判定すると、判定基準位置に対して右側の画像領域においてのみ差異があると判定される。
図11(a)に示す場合、ページめくり方向判定部408が、第1範囲に係わる第1合計値を算出すると値は5になり、第2範囲に係わる第2合計値を算出すると値は0になるため、第2合計値よりも第1合計値の方が大きい。つまり、判定基準位置に対して左側よりも右側において差異判定部407が差異を多く判定する。この場合、ページめくり方向判定部408は、原稿Pのページめくり方向は左めくりであると判定する。
また、図11(b)に示すように、ユーザがページをめくる移動量が大きい場合、差異判定部407が基準画像データ413と比較画像データ414の差異を判定すると、判定基準位置に対して右側と左側の両方の画像領域において差異があると判定されるが、差分フラグが立っている画像領域の数は右側の方が、左側に係わる数よりも多くなる。
図11(a)に示す場合、ページめくり方向判定部408が、第1範囲に係わる第1合計値を算出すると値は5になり、第2範囲に係わる第2合計値を算出すると値は3になるため、第2合計値よりも第1合計値の方が大きい。つまり、判定基準位置に対して左側よりも右側において差異判定部407が差異を多く判定する。この場合、ページめくり方向判定部408は、原稿Pのページめくり方向は左めくりであると判定する。
なお、図11では、原稿Pのページめくり方向は左めくりであるものとして説明したが、原稿Pのページめくり方向が右めくりの場合であっても、ページめくり方向判定部408は同様の処理によって原稿Pのページめくり方向を判定することができる。
以上では、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が副走査方向と平行になるように原稿Pを原稿台202に載置した場合を例にして説明を行った。しかし、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が主走査方向と平行になるように原稿Pを原稿台202に載置する場合や、上下見開きの原稿Pを原稿台202に載置する場合がある。このような場合においても、正確にページめくり方向を判定するため、以下では、めくり方向判定部408における処理の別の実施形態について説明する。
図12は、本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部408における処理の別の一例を示すフローチャートである。なお、図12に示す処理は、図6に示すステップS111における処理を詳述したものである。
ステップS401では、めくり方向判定部408は、第1合計値と第2合計値が異なるか否かを判定する。ここで、第1合計値と第2合計値が等しい場合は、ステップS402へ進み、第1合計値と第2合計値が異なる場合は、ステップS303へ進む。
なお、ステップS401では、第1合計値と第2合計値の差分の絶対値が所定の値以下であるか否かを判定しても良い。すなわち、第1合計値と第2合計値の差分の絶対値が所定の値以下であればステップS402へ進み、第1合計値と第2合計値の差分の絶対値が所定の値より大きければステップS303へ進む。この場合、画像形成装置100の周囲の明るさや照明部206の状態、ユーザの影などの外乱の影響により、第1合計値と第2合計値が異なる値になった場合であっても、外乱の影響を受けずに原稿Pのページめくり方向判定を判定することができる。
ステップS402では、めくり方向判定部408は、基準画像データ413と比較画像データ414の判定基準位置に対して上側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、上側の画像領域に対応して記憶された差分フラグの数をカウントすることで、第3合計値を算出する。ここで、第3合計値とは、判定基準位置に対して、上側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計した値である。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS403では、めくり方向判定部408は、基準画像データ413と比較画像データ414の判定基準位置に対して下側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、下側の画像領域に対応して記憶された差分フラグの数をカウントすることで、第4合計値を算出する。ここで、第4合計値とは、判定基準位置に対して、下側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計した値である。なお、詳細な方法については後述する。
ステップS404では、めくり方向判定部408は、ステップS402、403においてそれぞれ算出した第3合計値と第4合計値を比較する。ここで、第3合計値と第4合計値が等しい場合は、ステップS405へ進む。また、第3合計値と第4合計値が等しくない場合は、ステップS406へ進む。
ステップS405では、めくり方向判定部408は、ドキュメントスキャナ102においてスキャン処理を行っている原稿Pのページめくり方向を判定することができないため、めくり方向不定と判定する。
ステップS406では、めくり方向判定部408は、ステップS402、S403においてそれぞれ算出した第3合計値と第4合計値を比較することによって、どちらが大きいかを判定する。ここで、第3合計値が第4合計値よりも大きい場合は、ステップS407へ進む。一方、第4合計値が第3合計値よりも大きい場合は、ステップS408へ進む。
ステップS407では、めくり方向判定部408は、ドキュメントスキャナ102においてスキャン処理中を行っている原稿Pのページめくり方向は下めくりであると判定する。
ステップS408では、めくり方向判定部408は、ドキュメントスキャナ102においてスキャン処理中を行っている原稿Pのページめくり方向は上めくりであると判定する。
図13は、本発明の一実施形態に係るめくり方向判定部408におけるページめくり方向判定方法の別の一例を示す図である。ここで、図13(a)は基準画像データ413の一例を示し、図13(b)は比較画像データ414の一例を示し、図13(c)は図13(a)に示す基準画像データ413と図13(b)に示した比較画像データ414との差異を判定した結果を示す。
また、図13(d)は比較画像データ414の別の一例を示し、図13(e)は、図13(a)に示す基準画像データ413と図13(c)に示した比較画像データ414との差異を判定した結果を示す。なお、図13(b)、13(c)はユーザがページをめくる移動量が小さい場合を示しており、図13(d)、13(e)はユーザがページをめくる移動量が大きい場合を示している。なお、図13では、原稿Pのページめくり方向は上めくりであるものとする。以下では、図12のステップS402〜S408におけるめくり方向判定部408における処理について説明する。
ユーザがドキュメントスキャナ102を用いて原稿Pをスキャンする場合、最初のページのスキャンが終了すると、次のページのスキャンを行うために原稿Pのページをめくる。このとき、原稿Pのページめくり方向が上めくりである場合は、ページを下側から上側へとめくる。このため、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が主走査方向と平行になるように原稿Pを原稿台202に載置して原稿Pのページをめくった場合、エリアセンサ205が撮像した画像データの判定基準位置に対して、下側に係わる画像データが、上側に係わる画像データよりも顕著に変化する。
一方、原稿Pのページめくり方向が下めくりである場合は、ページを上側から下側へとめくるため、エリアセンサ205が撮像した画像データの判定基準位置に対して、上側に係わる画像データが、下側に係わる画像データよりも顕著に変化する。
本実施形態に係るページめくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、上側の画像領域と下側の画像領域のどちらで画像データが大きく変化しているかを判定することで、原稿Pのページめくり方向を判定する。つまり、めくり方向判定部408は、判定基準位置に対して、上側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第3合計値を算出し、下側に係わる差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第4合計値を算出し、第3合計値が第4合計値より大きければ下めくり、第4合計値が第3合計値より大きければ上めくりと判定する。
より詳しくは、ページめくり方向判定部408は、第3範囲内において差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第3合計値を算出し、第4範囲内において差分フラグが立てられた画像領域の数を合計して第4合計値を算出する。ここで、領域分割部405によって基準画像データ413及び比較画像データ414が主走査方向に10分割、副走査方向に12分割の計120個の画像領域に分割されている場合、第3範囲とは左側から7列目のラインにおいて上側から1〜5行目までの画像領域を含む範囲であり、第4範囲とは左側から7行目のラインにおいて下側から1〜5列目までの画像領域を含む範囲である。
ただし、第3範囲及び第4範囲はこれに限定されない。すなわち、第3範囲は、判定基準位置に対して、上側に係わる画像領域を含む範囲であれば良い。また、第4範囲は、判定基準位置に対して、下側に係わる画像領域を含む範囲であれば良い。なお、基準画像データ413及び比較画像データ414にユーザの指や腕が写り込む可能性があるため、第1範囲及び第2範囲は、ユーザの指や腕が写り込む可能性のある画像領域を除外するために、判定基準位置付近の列における画像領域のみを含むように設定しても良い。
ところで、画像取得部404は、最初のページのスキャンの後、所定のタイミングでエリアセンサ205が撮像した画像データを比較画像データ414として取得する。そのため、最初のページのスキャン後にユーザがゆっくりと原稿Pのページをめくった場合、スキャンが終了してから比較画像データ414が撮像取得されるまでにユーザがページをめくる移動量が小さくなる。一方、最初のページのスキャン後にユーザが素早く原稿Pのページをめくった場合、スキャンが終了してから比較画像データ414が撮像取得されるまでにページをめくる移動量が大きくなる。
図13(c)に示すように、ユーザがページをめくる移動量が小さい場合、差異判定部407が基準画像データ413と比較画像データ414の差異を判定すると、判定基準位置に対して下側の画像領域においてのみ差異あると判定される。図13(c)に示す場合、ページめくり方向判定部408が、第3範囲に係わる第3合計値を算出すると値は0になり、第4範囲に係わる第4合計値を算出すると値は4になるため、第3合計値よりも第4合計値の方が大きい。つまり、判定基準位置に対して上側よりも下側において差異判定部407が差異を多く判定する。この場合、ページめくり方向判定部408は、原稿Pのページめくり方向は上めくりであると判定する。
また、図13(e)に示すように、ユーザがページをめくる移動量が大きい場合、差異判定部407が基準画像データ413と比較画像データ414の差異を判定すると、判定基準位置に対して上側と下側の両方の画像領域において差異があると判定されるが、差分フラグが立っている画像領域の数は下側の方が、上側に係わる数よりも多くなる。図13(e)に示す場合、ページめくり方向判定部408が、第3範囲に係わる第3合計値を算出すると値は3になり、第4範囲に係わる第4合計値を算出すると値は4になるため、第3合計値よりも第4合計値の方が大きい。つまり、判定基準位置に対して上側よりも下側において差異判定部407が差異を多く判定する。この場合、ページめくり方向判定部408は、原稿Pのページめくり方向は上めくりであると判定する。
なお、図13では、原稿Pのページめくり方向は上めくりであるものとして説明したが、原稿Pのページめくり方向が下めくりの場合であっても、ページめくり方向判定部408は同様の処理によって原稿Pのページめくり方向を判定することができる。
めくり方向判定部408における処理の別の実施形態により、めくり方向判定部408は、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が副走査方向と平行になるように原稿Pを原稿台202に載置した場合であっても、左右見開きの原稿Pをページめくり方向が主走査方向と平行になるように原稿Pを原稿台202に載置する場合であっても、上下見開きの原稿Pを原稿台202に載置した場合であっても、正確にページめくり方向を判定することができる。
ここまで、上記実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る画像形成装置100が有する機能は、上記説明を行った各処理手順を、上記実施形態に係る画像形成装置100にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現することができる。
上記実施形態に係る画像形成装置100を実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納することができる。よって、画像形成装置100は、I/F手段34を介して、上記実施形態に係るプログラムを記録媒体からインストールすることができる。 また、画像形成装置100は、I/F手段34を介して、上記実施形態に係るプログラムをインターネット等の電気通信回線からダウンロードし、インストールすることもできる。
以上により、本発明の好ましい画像形成装置100に係る実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではない。また、本発明は、添付の特許請求の範囲に照らし、種々に変形又は変更することが可能である。
以上では、基準画像データ413は、エリアセンサ205が原稿Pをスキャンする前の画像データとして説明したが、これに限定されない。すなわち、基準画像データ413としては、ユーザが原稿Pのページをめくる前に撮像された画像データであれば良いため、エリアセンサ205が原稿Pをスキャンをした直後の画像データであっても良い。また、比較画像データ414についても、ユーザが原稿Pのページをめくった後に撮像された画像データであれば良い。
また、以上では、画像取得部404は、最初に指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得してから、指示情報取得部403がスキャンを終了させる指示を取得するまでに取得した静止画像データを、一つのスキャン画像データ415としてまとめて記憶装置302に記憶する場合について説明したが、これに限定されない。つまり、指示情報取得部403がスキャンを実行させる指示を取得する度に、静止画像データを別のスキャン画像データ415として記憶装置302に記憶しても良い。この場合、ページ分割部409は、スキャン画像データ415を個別にページ単位に分割しても良い。このとき、ページ並び替え部410は、指示情報取得部403から指示情報412を取得して、該指示情報412に基づいて、一つの加工後画像データ416としてまとめるべき画像データを決定しても良い。
また、ページ分割部409は、指示情報取得部403から指示情報412を取得して、該指示情報412に基づいて、一つの加工後画像データ416としてまとめるべきスキャン画像データ415を判定し、記憶装置302から読み出したスキャン画像データ415をまとめてページ単位に分割しても良い。
また、以上では、判定基準位置とは、基準画像データ413及び比較画像データ414の中心として説明したが、これに限定されない。つまり、判定基準位置は、原稿Pの中心であれば良い。例えば、差異判定部407は、基準画像データ413及び比較画像データ414に基づいて原稿Pの中心を求めても良い。このとき、差異判定部407は、基準画像データ413及び比較画像データ414から抽出した原稿Pのエッジの上下辺又は左右辺において変曲点の位置を判定し、該変曲点を結ぶ線、又は該変曲点を結ぶ線上のいずれかの点を判定基準位置に設定することができる。
<本実施形態の態様例の作用、効果のまとめ>
<第1態様>
本態様の画像読取装置は、ユーザによってページめくりが可能な状態に載置された複数のページを有する原稿を読み取る画像読取装置であって、所定の周期で原稿Pを撮像して複数の画像データとして出力するエリアセンサ205と、ドキュメントスキャナ102による原稿Pの読み取りを実行させる指示をユーザから受け付ける操作部105と、操作部105が指示を受け付けたことに応じてエリアセンサ205が出力する複数の画像データのうち一の画像データを基準画像データとして取得し、基準画像データを取得してから所定時間経過後にエリアセンサ205が出力した画像データを比較画像データとして取得する画像取得部404と、画像取得部404によって取得された基準画像データと比較画像データをそれぞれ複数の画像領域に分割する領域分割部405と、領域分割部405によって分割された基準画像データと比較画像データに係わる複数の画像領域毎に所定の画素を特徴点として抽出する特徴点抽出部406と、基準画像データに係わる特徴点と比較画像データに係わる特徴点について、同一座標における特徴点の画素値を比較して、比較結果により画素値に差異がある特徴点を含む画像領域を判定する差異判定部407と、領域分割部405によって分割された複数の画像領域のうち差異判定部407によって判定された、画素値に差異がある特徴点を含む画像領域に基づいて、原稿のページめくり方向を判定するめくり方向判定部408と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、原稿のページめくり方向を判定するための処理を、ユーザが原稿のページをめくる動作に対して短い周期で行わなくても正確にページめくり方向を判定することができる。
<第2態様>
本態様の画像読取装置において、画像取得部404は、エリアセンサ205から読取画像データを取得し、画像取得部404によって取得された読取画像データを記憶する記憶装置302と、画像取得部404よって取得された読取画像データをページ単位に分割するページ分割部409と、ページ分割部409によりページ単位に分割された読取画像データを、めくり方向判定部408により判定されたページめくり方向に基づいて並び替えて、並び替えた読取画像データを記憶装置302に記憶するページ並び替え部410と、を更に備えることを特徴とする。
本態様によれば、ページ単位に分割された読取画像データを判定されたページめくり方向に基づいて並び替え、並び替えた読取画像データを記憶することができる。
<第3態様>
本態様のめくり方向判定部408は、領域分割部405によって分割された複数の画像領域のうち、差異判定部407によって画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が判定基準位置に対して存在する方向に基づいて、原稿のページめくり方向を判定することを特徴とする。
本態様によれば、分割された複数の画像領域のうち、画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が判定基準位置に対して存在する方向に基づいて、原稿のページめくり方向を判定することができる。
<第4態様>
本態様のめくり方向判定部408は、判定基準位置に対して右側よりも判定基準位置に対して左側において、差異判定部407によって画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は右めくりとして判定し、判定基準位置に対して左側よりも判定基準位置に対して右側において、差異判定部407によって画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は左めくりとして判定することを特徴とする。
本態様によれば、判定基準位置に対して右側よりも判定基準位置に対して左側において、画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は右めくりとして判定し、判定基準位置に対して左側よりも判定基準位置に対して右側において、画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は左めくりとして判定することができる。
<第5態様>
本態様のめくり方向判定部408は、判定基準位置に対して上側よりも判定基準位置に対して下側において、差異判定部407によって画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は上めくりとして判定し、判定基準位置に対して下側よりも判定基準位置に対して上側において、差異判定部407によって画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は下めくりとして判定することを特徴とする。
本態様によれば、判定基準位置に対して上側よりも判定基準位置に対して下側において、画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は上めくりとして判定し、判定基準位置に対して下側よりも判定基準位置に対して上側において、画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、めくり方向は下めくりとして判定することができる。
<第6態様>
本態様の差異判定部407は、領域分割部405によって分割された複数の画像領域のうち、所定の範囲内に含まれる画像領域においてのみ、判定を行うことを特徴とする。
本態様によれば、分割された複数の画像領域のうち、所定の範囲内に含まれる画像領域においてのみ、判定を行うことができる。
<第7態様>
本態様の判定基準位置は、画像取得部404によって取得された複数の画像データの中心であることを特徴とする。
本態様によれば、判定基準位置は、取得された複数の画像データの中心とすることができる。
<第8態様>
本態様の画像形成装置は、第1態様乃至第7態様のいずれか一項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする。
本態様によれば、画像形成装置に、上述した画像読取装置を備えることができる。
<第9態様>
本態様の画像読取方法は、ユーザによってページめくりが可能な状態に載置された複数のページを有する原稿を読み取る画像読取方法であって、所定の周期で原稿をエリアセンサ205によって撮像して複数の画像データとして出力する撮像ステップと、原稿の読み取りを実行させる指示をユーザから受け付ける操作ステップと、操作ステップにより指示を受け付けたタイミングに応じてエリアセンサ205が出力する複数の画像データのうち一の画像データを基準画像データとして取得し、基準画像データを取得してから所定時間経過後にエリアセンサ205が出力した画像データを比較画像データとして取得する画像取得ステップと、画像取得ステップによって取得された基準画像データと比較画像データをそれぞれ複数の画像領域に分割する領域分割ステップと、領域分割ステップによって分割された基準画像データと比較画像データに係わる複数の画像領域毎に所定の画素を特徴点として抽出する特徴点抽出ステップと、基準画像データに係わる特徴点と比較画像データに係わる特徴点について、同一座標における特徴点の画素値を比較して、比較結果により画素値に差異がある特徴点を含む画像領域を判定する差異判定ステップと、領域分割ステップによって分割された複数の画像領域のうち差異判定ステップによって判定された、画素値に差異がある特徴点を含む画像領域に基づいて、原稿のページめくり方向を判定するめくり方向判定ステップと、を含むことを特徴とする。
第8態様の作用、及び効果は第1態様と同様であるので、その説明を省略する。
<第10態様>
本態様の画像読取プログラムは、第9態様に記載の画像読取方法における各ステップをコンピュータに実行させるための画像読取プログラムである。
本態様によれば、各ステップをプロセッサに実行させることができる。
100…画像形成装置、101…スキャナ、102…ドキュメントスキャナ、103…給紙部、104…画像形成部、105…操作部、106…給紙トレイ、107…搬送路、108…レジストローラ、109…作像部、110…定着部、111…排紙トレイ、112…両面トレイ、113…感光体ドラム、114…帯電部、115…光書き込み部、116…現像部、117…中間転写ベルト、118…クリーナ、201…撮像部、202…原稿台、203…支持部、204…画像表示部、205…エリアセンサ、206…照明部、207…LED、210…本体制御コントローラ、210a…CPU、 210b…ROM、210c…RAM、210d…NV−RAM、211…外部I/F、215…プリンタエンジン、220…画像処理デバイス、220a…CPU、220b…ROM、220c…RAM、220d…NV−RAM、221…エンジンI/F、222…HDD、230…本体制御デバイス、230a…CPU、230b…ROM、230c…RAM、230d…NV−RAM、231…操作部I/F、232…表示部、233…表示部I/F、301…制御デバイス、301a…CPU、301b…ROM、301c…RAM、301d…NV−RAM、302…記憶装置、303…制御I/F、304…画像I/F、401…撮像モード設定部、402…選択機能判定部、403…指示情報取得部、404…画像取得部、405…領域分割部、406…特徴点抽出部、407…差異判定部、408…めくり方向判定部、409…ページ分割部、410…ページ並び替え部、411…選択機能情報、412…指示情報、413…基準画像データ、414…比較画像データ、415…スキャン画像データ、416…加工後画像データ
特許5706556号公報

Claims (10)

  1. ユーザによってページめくりが可能な状態に載置された複数のページを有する原稿を読み取る画像読取装置であって、
    所定の周期で前記原稿を撮像して複数の画像データとして出力する撮像手段と、
    前記原稿の読み取りを実行させる指示をユーザから受け付ける操作手段と、
    前記操作手段が前記指示を受け付けたことに応じて前記撮像手段が出力する前記複数の画像データのうち一の画像データを基準画像データとして取得し、前記基準画像データを取得してから所定時間経過後に前記撮像手段が出力した前記画像データを比較画像データとして取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された前記基準画像データと前記比較画像データをそれぞれ複数の画像領域に分割する領域分割手段と、
    前記領域分割手段によって分割された前記基準画像データと前記比較画像データに係わる前記複数の画像領域毎に所定の画素を特徴点として抽出する特徴点抽出手段と、
    前記基準画像データに係わる前記特徴点と前記比較画像データに係わる前記特徴点について、同一座標における前記特徴点の画素値を比較して、比較結果により前記画素値に差異がある特徴点を含む画像領域を判定する差異判定手段と、
    前記領域分割手段によって分割された前記複数の画像領域のうち前記差異判定手段によって判定された、前記画素値に差異がある特徴点を含む画像領域に基づいて、前記原稿のページめくり方向を判定するめくり方向判定手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像取得手段は、前記撮像手段から読取画像データを取得し、
    前記画像取得手段によって取得された前記読取画像データを記憶する記憶手段と、
    前記画像取得手段よって取得された前記読取画像データをページ単位に分割するページ分割手段と、
    前記ページ分割手段によりページ単位に分割された前記読取画像データを、前記めくり方向判定手段により判定された前記ページめくり方向に基づいて並び替えて、並び替えた前記読取画像データを前記記憶手段に記憶するページ並び替え手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記めくり方向判定手段は、前記領域分割手段によって分割された前記複数の画像領域のうち、前記差異判定手段によって前記画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が判定基準位置に対して存在する方向に基づいて、前記原稿のページめくり方向を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 前記めくり方向判定手段は、前記判定基準位置に対して右側よりも前記判定基準位置に対して左側において、前記差異判定手段によって前記画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、前記めくり方向は右めくりとして判定し、前記判定基準位置に対して左側よりも前記判定基準位置に対して右側において、前記差異判定手段によって前記画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、前記めくり方向は左めくりとして判定することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  5. 前記めくり方向判定手段は、前記判定基準位置に対して上側よりも前記判定基準位置に対して下側において、前記差異判定手段によって前記画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、前記めくり方向は上めくりとして判定し、前記判定基準位置に対して下側よりも前記判定基準位置に対して上側において、前記差異判定手段によって前記画素値に差異がある特徴点を含んでいると判定された画像領域が多く存在する場合、前記めくり方向は下めくりとして判定することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  6. 前記差異判定手段は、前記領域分割手段によって分割された前記複数の画像領域のうち、所定の範囲内に含まれる画像領域においてのみ、前記判定を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像読取装置。
  7. 前記判定基準位置は、前記画像取得手段によって取得された前記複数の画像データの中心であることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像読取装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. ユーザによってページめくりが可能な状態に載置された複数のページを有する原稿を読み取る画像読取方法であって、
    所定の周期で前記原稿を撮像手段によって撮像して複数の画像データとして出力する撮像ステップと、
    前記原稿の読み取りを実行させる指示をユーザから受け付ける操作ステップと、
    前記操作ステップにより前記指示を受け付けたタイミングに応じて前記撮像手段が出力する前記複数の画像データのうち一の画像データを基準画像データとして取得し、前記基準画像データを取得してから所定時間経過後に前記撮像手段が出力した前記画像データを比較画像データとして取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップによって取得された前記基準画像データと前記比較画像データをそれぞれ複数の画像領域に分割する領域分割ステップと、
    前記領域分割ステップによって分割された前記基準画像データと前記比較画像データに係わる前記複数の画像領域毎に所定の画素を特徴点として抽出する特徴点抽出ステップと、
    前記基準画像データに係わる前記特徴点と前記比較画像データに係わる前記特徴点について、同一座標における前記特徴点の画素値を比較して、比較結果により前記画素値に差異がある特徴点を含む画像領域を判定する差異判定ステップと、
    前記領域分割ステップによって分割された前記複数の画像領域のうち前記差異判定ステップによって判定された、前記画素値に差異がある特徴点を含む画像領域に基づいて、前記原稿のページめくり方向を判定するめくり方向判定ステップと、
    を含むことを特徴とする画像読取方法。
  10. 請求項9に記載の画像読取方法における各ステップをコンピュータに実行させるための画像読取プログラム。
JP2017093104A 2017-05-09 2017-05-09 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム Active JP6939069B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017093104A JP6939069B2 (ja) 2017-05-09 2017-05-09 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム
US15/951,508 US10691973B2 (en) 2017-05-09 2018-04-12 Image scanning device, image forming apparatus, image scanning method, and image scanning program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017093104A JP6939069B2 (ja) 2017-05-09 2017-05-09 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018191175A JP2018191175A (ja) 2018-11-29
JP6939069B2 true JP6939069B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=64097904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017093104A Active JP6939069B2 (ja) 2017-05-09 2017-05-09 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10691973B2 (ja)
JP (1) JP6939069B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7310138B2 (ja) * 2018-12-28 2023-07-19 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理装置の故障検知方法、及びプログラム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11252351A (ja) 1998-03-02 1999-09-17 Konica Corp 画像読取装置
JP2007067966A (ja) 2005-08-31 2007-03-15 Ricoh Co Ltd 画像処理システム
US8499251B2 (en) * 2009-01-07 2013-07-30 Microsoft Corporation Virtual page turn
JP5706556B2 (ja) 2014-04-07 2015-04-22 株式会社Pfu オーバーヘッドスキャナ装置、画像取得方法、および、プログラム
JP6728750B2 (ja) 2016-02-22 2020-07-22 株式会社リコー 画像読取装置、画像形成装置、原稿画像表示方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US10691973B2 (en) 2020-06-23
US20180330186A1 (en) 2018-11-15
JP2018191175A (ja) 2018-11-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10129424B2 (en) Image reading device, image forming apparatus, method of displaying document image, and non-transitory recording medium
US8305351B2 (en) Display input device
US8792139B2 (en) Image processing apparatus and method of controlling same
US6873427B1 (en) Color image forming apparatus
US8243318B2 (en) Imaging apparatus having a document planar member with an input operating state
CN109479081A (zh) 原稿读取装置
JP2010258752A (ja) 画像形成装置
JP6939069B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、画像読取方法、及び画像読取プログラム
KR20130024717A (ko) 화상 판독 장치 및 화상 형성 장치
US7701623B2 (en) Image reading device, image reading method and copier
JP2015080104A (ja) 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP6881910B2 (ja) 画像読取装置および画像読取方法
JP5020777B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP6859779B2 (ja) 画像読取装置、画像読取方法および画像読取プログラム
JP3629969B2 (ja) 画像認識装置
JP2006203523A (ja) 画像読み取り装置および画像形成装置
JP2009225244A (ja) 画像処理装置およびプログラム
US11637942B2 (en) Multifunction peripheral with exterior member different from input unit
JP2018005397A (ja) 画像処理装置、画像読取装置およびプログラム
JP2019193004A (ja) 画像形成装置
JP6825254B2 (ja) 画像読取装置、画像形成装置、原稿画像投影方法およびプログラム
US10237431B2 (en) Image forming apparatus that sorts sheets contained in sheet feed cassette to plurality of trays
US10419637B2 (en) Image processing apparatus and non-transitory computer readable medium including change of an image processing unit after performance of a rotation
JP6780603B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP6688675B2 (ja) 画像処理装置および画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200206

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210816

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6939069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151