JP6933521B2 - 医用画像処理装置及びx線ct装置 - Google Patents

医用画像処理装置及びx線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6933521B2
JP6933521B2 JP2017143941A JP2017143941A JP6933521B2 JP 6933521 B2 JP6933521 B2 JP 6933521B2 JP 2017143941 A JP2017143941 A JP 2017143941A JP 2017143941 A JP2017143941 A JP 2017143941A JP 6933521 B2 JP6933521 B2 JP 6933521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bones
joint
region
joint space
medical image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017143941A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018023773A (ja
Inventor
慎太郎 舟迫
慎太郎 舟迫
藤澤 恭子
恭子 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to US15/662,523 priority Critical patent/US10299750B2/en
Publication of JP2018023773A publication Critical patent/JP2018023773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6933521B2 publication Critical patent/JP6933521B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及びX線CT装置に関する。
従来、医用画像データの画像解析において、関節を形成する骨と骨との間の間隙(「関節裂隙」とも称される)の定量評価が行われている。例えば、X線単純撮影により撮影された2次元の投影画像データにおいて、操作者により指定された2点間の距離を関節裂隙幅として計測することが行われている。また、例えば、投影画像データにおいて操作者により指定された領域の面積を関節裂隙の大きさとして計測することが行われている。
また、自動的に関節裂隙の計測を行う技術が各種提案されている。例えば、評価対象となる関節の解剖学的な特徴情報を用いて、投影画像データから関節の領域が抽出される。そして、抽出された関節の領域について、関節裂隙幅の最大値や最小値、領域の面積などの値が自動計測される。このような技術では、膝関節用、或いは股関節用など、関節ごとに専用のプログラムが開発されている。
特開2015−104441号公報 特許第4934786号明細書 特開2010−253243号公報
本発明が解決しようとする課題は、関節裂隙の定量評価を正確かつ簡便に行うことができる医用画像処理装置及びX線CT装置を提供することである。
実施形態の医用画像処理装置は、検出部と、分類部と、出力制御部とを備える。検出部は、3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、前記複数の骨と、前記関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域とを検出する。分類部は、検出された前記複数の骨と、前記関節裂隙領域の形状とに基づいて、前記複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、前記関節裂隙領域を複数の小領域に分類する。出力制御部は、前記関節裂隙領域が前記骨の対ごとに分類された小領域に基づいて、各前記小領域にそれぞれ関連する情報を求め、求めた情報を出力する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置の構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る検出機能の処理を説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る検出機能の処理を説明するための図である。 図4は、第1の実施形態に係る検出機能の処理を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る検出機能の処理を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る分類機能の処理を説明するための図である。 図7Aは、第1の実施形態に係る算出機能の処理について説明するための図である。 図7Bは、第1の実施形態に係る算出機能の処理について説明するための図である。 図8Aは、第1の実施形態に係る出力制御機能の処理を説明するための図である。 図8Bは、第1の実施形態に係る出力制御機能の処理を説明するための図である。 図9は、第1の実施形態に係るX線CT装置による処理手順を示すフローチャートである。 図10は、その他の実施形態に係る算出機能の処理について説明するための図である。 図11は、その他の実施形態に係る出力制御機能の処理を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、医用画像処理装置及びX線CT(Computed Tomography)装置の実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態では、被検体のX線CT画像データを撮像するX線CT装置を例に挙げて説明する。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、医用画像を処理することが可能な医用画像処理装置(コンピュータ)において広く適用可能である。また、X線CT装置に限らず、X線診断装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission computed Tomography)装置、SPECT装置とX線CT装置とが一体化されたSPECT−CT装置、PET装置とX線CT装置とが一体化されたPET−CT装置、又はこれらの装置群等の医用画像診断装置においても適用可能である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、架台10と、寝台装置20と、コンソール30とを有する。
架台10は、被検体P(患者)にX線を照射し、被検体Pを透過したX線を検出して、コンソール30に出力する装置であり、X線照射制御回路11と、X線発生装置12と、検出器13と、データ収集回路(DAS:Data Acquisition System)14と、回転フレーム15と、架台駆動回路16とを有する。
回転フレーム15は、X線発生装置12と検出器13とを被検体Pを挟んで対向するように支持し、後述する架台駆動回路16によって被検体Pを中心した円軌道にて高速に回転する円環状のフレームである。
X線照射制御回路11は、高電圧発生部として、X線管12aに高電圧を供給する装置であり、X線管12aは、X線照射制御回路11から供給される高電圧を用いてX線を発生する。X線照射制御回路11は、後述するスキャン制御回路33の制御により、X線管12aに供給する管電圧や管電流を調整することで、被検体Pに対して照射されるX線量を調整する。
また、X線照射制御回路11は、ウェッジ12bの切り替えを行う。また、X線照射制御回路11は、コリメータ12cの開口度を調整することにより、X線の照射範囲(ファン角やコーン角)を調整する。なお、本実施形態は、複数種類のウェッジを、操作者が手動で切り替える場合であっても良い。
X線発生装置12は、X線を発生し、発生したX線を被検体Pへ照射する装置であり、X線管12aと、ウェッジ12bと、コリメータ12cとを有する。
X線管12aは、図示しない高電圧発生部により供給される高電圧により被検体PにX線ビームを照射する真空管であり、回転フレーム15の回転にともなって、X線ビームを被検体Pに対して照射する。X線管12aは、ファン角及びコーン角を持って広がるX線ビームを発生する。例えば、X線照射制御回路11の制御により、X線管12aは、フル再構成用に被検体Pの全周囲でX線を連続曝射したり、ハーフ再構成用にハーフ再構成可能な曝射範囲(180度+ファン角)でX線を連続曝射したりすることが可能である。また、X線照射制御回路11の制御により、X線管12aは、予め設定された位置(管球位置)でX線(パルスX線)を間欠曝射したりすることが可能である。また、X線照射制御回路11は、X線管12aから曝射されるX線の強度を変調させることも可能である。例えば、X線照射制御回路11は、特定の管球位置では、X線管12aから曝射されるX線の強度を強くし、特定の管球位置以外の範囲では、X線管12aから曝射されるX線の強度を弱くする。
ウェッジ12bは、X線管12aから曝射されたX線のX線量を調節するためのX線フィルタである。具体的には、ウェッジ12bは、X線管12aから被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管12aから曝射されたX線を透過して減衰するフィルタである。例えば、ウェッジ12bは、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。なお、ウェッジ12bは、ウェッジフィルタ(wedge filter)や、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。
コリメータ12cは、X線照射制御回路11の制御により、ウェッジ12bによってX線量が調節されたX線の照射範囲を絞り込むためのスリットである。
架台駆動回路16は、回転フレーム15を回転駆動させることによって、被検体Pを中心とした円軌道上でX線発生装置12と検出器13とを旋回させる。
検出器13は、被検体Pを透過したX線を検出する2次元アレイ型検出器(面検出器)であり、複数チャンネル分のX線検出素子を配してなる検出素子列がZ軸方向に沿って複数列配列されている。具体的には、第1の実施形態における検出器13は、Z軸方向に沿って320列など多列に配列されたX線検出素子を有し、例えば、被検体Pの肺や心臓を含む範囲など、広範囲に被検体Pを透過したX線を検出することが可能である。なお、Z軸方向は、架台10が非チルト時の状態における回転フレーム15の回転中心軸方向に対応する。
データ収集回路14は、DASであり、検出器13が検出したX線の検出データから、投影データを収集する。例えば、データ収集回路14は、検出器13により検出されたX線強度分布データに対して、増幅処理やA/D変換処理、チャンネル間の感度補正処理等を行なって投影データを生成し、生成した投影データを後述するコンソール30に送信する。例えば、回転フレーム15の回転中に、X線管12aからX線が連続曝射されている場合、データ収集回路14は、全周囲分(360度分)の投影データ群を収集する。また、データ収集回路14は、収集した各投影データに管球位置を対応付けて、後述するコンソール30に送信する。管球位置は、投影データの投影方向を示す情報となる。なお、チャンネル間の感度補正処理は、後述する前処理回路34が行なっても良い。
寝台装置20は、被検体Pを載せる装置であり、図1に示すように、寝台駆動装置21と、天板22とを有する。寝台駆動装置21は、天板22をZ軸方向へ移動して、被検体Pを回転フレーム15内に移動させる。天板22は、被検体Pが載置される板である。
なお、架台10は、例えば、天板22を移動させながら回転フレーム15を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。または、架台10は、天板22を移動させた後に被検体Pの位置を固定したままで回転フレーム15を回転させて被検体Pを円軌道にてスキャンするコンベンショナルスキャンを実行する。または、架台10は、天板22の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行うステップアンドシュート方式を実行する。
コンソール30は、操作者によるX線CT装置1の操作を受け付けるとともに、架台10によって収集された投影データを用いてX線CT画像データを再構成する装置である。コンソール30は、図1に示すように、入力回路31と、ディスプレイ32と、スキャン制御回路33と、前処理回路34と、記憶回路35と、画像再構成回路36と、処理回路37とを有する。入力回路31、ディスプレイ32、スキャン制御回路33、前処理回路34、記憶回路35、画像再構成回路36、及び処理回路37は、相互に通信可能に接続される。
入力回路31は、X線CT装置1の操作者が各種指示や各種設定の入力に用いるマウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等を有し、操作者から受け付けた指示や設定の情報を、処理回路37に転送する。例えば、入力回路31は、操作者から、X線CT画像データの撮影条件や、X線CT画像データを再構成する際の再構成条件、X線CT画像データに対する画像処理条件等を受け付ける。また、入力回路31は、被検体Pに対する検査を選択するための操作を受け付ける。また、入力回路31は、画像上の部位を指定するための指定操作を受け付ける。
ディスプレイ32は、操作者によって参照されるモニタであり、処理回路37による制御のもと、X線CT画像データから生成された画像データを操作者に表示したり、入力回路31を介して操作者から各種指示や各種設定等を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したりする。また、ディスプレイ32は、スキャン計画の計画画面や、スキャン中の画面などを表示する。
スキャン制御回路33は、処理回路37による制御のもと、X線照射制御回路11、架台駆動回路16、データ収集回路14及び寝台駆動装置21の動作を制御することで、架台10における投影データの収集処理を制御する。具体的には、スキャン制御回路33は、位置決め画像(スキャノ画像)を収集する位置決め撮影及び診断に用いる画像を収集する本撮影(本スキャン)における投影データの収集処理をそれぞれ制御する。
例えば、スキャン制御回路33は、X線管12aを0度の位置(被検体に対して正面方向の位置)に固定して、天板22を定速移動させながら連続的に撮影を行うことで2次元のスキャノ画像を撮影する。或いは、スキャン制御回路33は、X線管12aを0度の位置に固定して、天板22を断続的に移動させながら、天板移動に同期して断続的に撮影を繰り返すことで2次元のスキャノ画像を撮影する。ここで、スキャン制御回路33は、被検体Pに対して正面方向だけでなく、任意の方向(例えば、側面方向など)から位置決め画像を撮影することができる。
また、スキャン制御回路33は、被検体に対する全周分の投影データを収集することで、3次元のX線CT画像データ(ボリュームデータ)の撮像を行う。例えば、スキャン制御回路33は、ヘリカルスキャン或いはノンヘリカルスキャンによって被検体Pに対する全周分の投影データを収集する。また、スキャン制御回路33は、本撮影よりも低線量で全周分の投影データを収集することで、3次元のスキャノ画像を撮像することもできる。
また、スキャン制御回路33は、ボリュームデータの撮像を所定期間継続して行うことで、時系列に沿った複数のボリュームデータを撮像するダイナミックボリュームスキャン(「ダイナミックスキャン」とも称される)を行うことができる。例えば、ある関節の運動を被検体Pが行っている間に全周分の投影データを所定期間継続して収集することで、所定のフレームレート(ボリュームレート)で再構成された複数のボリュームデータを撮像することができる。なお、ダイナミックスキャンにより撮像された時系列のボリュームデータは、4次元X線CT画像データ、若しくは4DCT画像データと呼ばれる。
前処理回路34は、データ収集回路14によって生成された投影データに対して、対数変換処理と、オフセット補正、感度補正及びビームハードニング補正等の補正処理とを行なって、補正済みの投影データを生成する。具体的には、前処理回路34は、データ収集回路14によって生成された位置決め画像の投影データ及び本撮影によって収集された投影データのそれぞれについて、補正済みの投影データを生成して、記憶回路35に格納する。
記憶回路35は、前処理回路34により生成された投影データを記憶する。具体的には、記憶回路35は、前処理回路34によって生成された、位置決め画像の投影データ及び本撮影によって収集される診断用の投影データを記憶する。また、記憶回路35は、後述する画像再構成回路36によって生成されたX線CT画像データなどを記憶する。また、記憶回路35は、後述する処理回路37による処理結果を適宜記憶する。
画像再構成回路36は、記憶回路35が記憶する投影データを用いてX線CT画像データを再構成する。具体的には、画像再構成回路36は、位置決め画像の投影データ及び診断に用いられる画像の投影データから、X線CT画像データをそれぞれ再構成する。ここで、再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法による逆投影処理が挙げられる。或いは、画像再構成回路36は、逐次近似法を用いて、X線CT画像データを再構成することもできる。また、画像再構成回路36は、X線CT画像データに対して各種画像処理を行うことで、画像データを生成する。そして、画像再構成回路36は、再構成したX線CT画像データや、各種画像処理により生成した画像データを記憶回路35に格納する。なお、画像再構成回路36は、画像再構成部の一例である。
また、画像再構成回路36は、ダイナミックスキャンにより撮像された時系列の3次元医用画像データ(4DCT画像データ)を再構成する。例えば、画像再構成回路36は、所定期間継続して収集された全周分の投影データを所定のフレームレートで再構成することで、時系列に沿った複数のボリュームデータを再構成する。これにより、例えば、ある関節の運動の様子を表す連続的な複数フレーム(時相/フェーズ)のボリュームデータ(4DCT画像データ)が再構成される。
処理回路37は、架台10、寝台装置20及びコンソール30の動作を制御することによって、X線CT装置1の全体制御を行う。具体的には、処理回路37は、スキャン制御回路33を制御することで、架台10で行なわれるCTスキャンを制御する。また、処理回路37は、画像再構成回路36を制御することで、コンソール30における画像再構成処理や画像生成処理を制御する。また、処理回路37は、記憶回路35が記憶する各種画像データを、ディスプレイ32に表示するように制御する。
また、処理回路37は、図1に示すように、検出機能371と、分類機能372と、出力制御機能373とを実行する。ここで、例えば、図1に示す処理回路37の構成要素である検出機能371、分類機能372、及び出力制御機能373が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路35に記録されている。処理回路37は、各プログラムを記憶回路35から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路37は、図1の処理回路37内に示された各機能を有することとなる。なお、検出機能371、分類機能372、及び出力制御機能373が実行する各処理機能については、後述する。
なお、本実施形態においては、単一の処理回路37にて、以下に説明する各処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路37を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路35に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路35にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上、第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成を説明した。かかる構成のもと、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、関節裂隙の定量評価を正確かつ簡便に行うために、以下の各処理機能を実行する。
なお、以下の説明においては、本実施形態に係るX線CT装置1が4DCT画像データに対して処理を行う場合を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、X線CT装置1は、ある時点において撮像された静止画の3次元X線CT画像データに対して処理を行う場合であってもよい。
検出機能371は、3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域を検出する。例えば、検出機能371は、複数の骨を含む関節が撮像された3次元医用画像データから、複数の骨のうち対向する2つの骨のそれぞれから等距離にある面に対する垂線の両端が、前記2つの骨それぞれと交わる領域を、関節裂隙領域として検出する。検出機能371は、時系列に沿って撮像された3次元医用画像データのフレームごとに、関節裂隙領域を検出する。なお、検出機能371は、検出部の一例である。
図2〜図5は、第1の実施形態に係る検出機能371の処理を説明するための図である。図2には、骨の領域を検出する処理(画像処理)を例示する。図3には、それぞれの骨から等距離にある面を検出する処理を例示する。図4には、面の垂線の両端が骨と交わる領域を検出する処理を例示する。図5には、3つの骨の間の関節裂隙領域を検出する場合を例示する。なお、図2〜図5には、あるフレームにおけるX線CT画像データに対して各処理を実行する場合を説明するが、他のフレームにつても同様に各処理を実行することで4DCT画像データに対して処理を実行するものである。また、図2〜図5では、図示の都合上、平面画像における処理として各処理を説明するが、実際に処理対象となる画像データは3次元のX線CT画像データである。言い換えると、図2〜図5では、X線CT画像データの所定断面における処理として各処理を説明する。
図2に示すように、検出機能371は、3次元医用画像データに対して二値化処理を含む画像処理を行って、複数の骨の領域を検出する。図2の左図は、膝関節が撮影されたX線CT画像データの断面像であり、大腿骨(図の上方)と脛骨(図の下方)とが描出されている。例えば、検出機能371は、骨のCT値に応じて設定された閾値を用いて、X線CT画像データの二値化処理を行う。そして、検出機能371は、二値化処理されたX線CT画像データに対してノイズを除去する画像処理を行う。ノイズの除去は、例えば、二値化処理により検出された骨の領域を1画素(ボクセル)ずつ膨らませる膨張処理と、1画素ずつ縮める収縮処理とを繰り返す方法などにより行われる。これにより、検出機能371は、膝関節が撮影されたX線CT画像データ(図2の左図)から、大腿骨と脛骨とに対応する領域を検出する(図2の右図)。
続いて、図3に示すように、検出機能371は、検出した複数の骨の領域の膨張処理を行うことで、複数の骨のうち対向する骨のそれぞれから等距離にある面を検出する。図3では、二値化処理により検出された領域R1及び領域R2の間の面を検出する場合を説明する。例えば、検出機能371は、検出された領域R1及び領域R2を1画素ずつ膨らませる膨張処理を行う。具体的には、膨張処理を行う前には、領域R1及び領域R2が互いに所定距離離れた状態で位置している(S11)。ここで、検出機能371が1画素分の膨張処理を行うと、領域R1及び領域R2がそれぞれ1画素分膨張する(S12の破線部)。続いて、検出機能371が更に1画素分の膨張処理を行うと、領域R1及び領域R2が更に膨張する(S13の破線部)。このように、検出機能371が膨張処理を繰り返すと、ある時点で領域R1及び領域R2が互いに接触し、線L1を形成する(S14)。線L1が形成された場合には、検出機能371は、線L1上の画素については膨張処理を行わないこととする。つまり、膨張処理により接触した位置の画素については膨張処理を行わないというルールのもと、検出機能371は、所定回数の膨張処理を繰り返し行う。ここで、膨張処理を繰り返し行う回数は、例えば、関節裂隙の幅(距離)の標準的な値に基づいて操作者により予め設定される。このように、検出機能371は、膨張処理を所定回数繰り返し行うことで、領域R1及び領域R2から等距離にある線L1の位置を検出する(S15)。なお、断面像において検出される線L1は、3次元のX線CT画像データでは「面」として検出される。
そして、図4に示すように、検出機能371は、検出した面(図面上では「線」として描出される)に対する垂線の両端がそれぞれ異なる骨と交わる領域を、関節裂隙領域として検出する。例えば、検出機能371は、図3にて検出した線L1の両端に、それぞれ所定の長さの垂線L2及び垂線L3を設定する(S21)。ここで、垂線L2及び垂線L3の長さは、例えば、関節裂隙の幅(距離)の標準的な値に基づいて操作者により予め設定される。そして、検出機能371は、設定した垂線L2及び垂線L3をそれぞれ線L1の中心方向に移動させて、垂線L2及び垂線L3それぞれの両端がそれぞれ異なる骨と交わる位置を探索する。図4の例では、垂線L2は、図中の右方向に探索を行い、垂線L3は、図中の左方向に探索を行う。そして、垂線L2及び垂線L3それぞれの両端が骨と衝突するまで探索を行う(S22)。図4の例では、垂線L2の上端が領域R1と衝突し、下端が領域R2と衝突する。また、垂線L3の上端が領域R1と衝突し、下端が領域R2と衝突する。そして、検出機能371は、領域R1、領域R2、垂線L2、及び垂線L3とで囲まれた領域R3を、関節裂隙領域として検出する(S23)。断面像において設定される垂線L2及び垂線L3は、3次元のX線CT画像データではそれぞれ「面」として設定される。つまり、検出機能371は、面である線L1の端部に垂直な面を設定し、設定した垂直な面を中心方向に移動させることで、垂直な面と複数の骨とで囲まれた領域を探索する。
図5に示すように、3つの骨により形成される関節についても、検出機能371は、図2〜図4と同様の処理を行って関節裂隙領域を検出する。例えば、検出機能371は、骨A、骨B、及び骨Cにより形成される関節が撮像されたX線CT画像データ(図5の左図)に対し、二値化処理を含む画像処理を行って骨A、骨B、及び骨Cの各領域を検出する。そして、検出機能371は、検出した骨A、骨B、及び骨Cの各領域の膨張処理により、骨A、骨B、及び骨Cのそれぞれから等距離にある線(3次元データ上では面)を検出する。そして、検出機能371は、等距離にある線の端部に設定される垂線(3次元データ上では面)と各骨とで囲まれる領域を探索することで、骨A、骨B、及び骨Cの間の関節裂隙領域を検出する(図5の右図)。
このように、検出機能371は、複数の骨のうち対向する骨のそれぞれから等距離にある面を含む領域であって、その面に対する垂線の両端がそれぞれ異なる骨と交わる領域を、関節裂隙領域として検出する。言い換えると、検出機能371は、3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、複数の骨と、関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域とを検出する。なお、上述した検出機能371の説明はあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、図2にて説明したノイズを除去する処理は、膨張処理及び収縮処理の繰り返しに限らず、例えば、画像の平滑化処理によって行われてもよい。
なお、本実施形態において、複数の骨のうち「対向する骨」とは、例えば、図5に示したように、関節裂隙を挟んで隣り合う骨A及び骨Bの対を指すものであり、骨同士が互いに接触していることを意味するものではない。すなわち、「対向する骨」とは、骨同士が接触するか否かにかかわらず、関節の中で関節裂隙を挟んだ位置で機能する骨の対を表す。
分類機能372は、複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、関節裂隙領域を分類する。例えば、分類機能372は、対向する骨のそれぞれから等距離にある線に対する垂線の両端が交わる2つの骨を骨の対として、関節裂隙領域を分類する。分類機能372は、時系列に沿って撮像された3次元医用画像データのフレームごとに、関節裂隙領域を分類する。なお、分類機能372は、分類部の一例である。
図6は、第1の実施形態に係る分類機能372の処理を説明するための図である。図6には、図5にて検出された関節裂隙領域を3つの小領域に分類する場合を例示する。なお、図6には、あるフレームにおけるX線CT画像データに対して処理を実行する場合を説明するが、4DCT画像データに対しても同様に処理を実行可能である。また、図6では、X線CT画像データの所定断面における処理を説明する。
図6に示すように、分類機能372は、骨A、骨B、及び骨Cにより挟まれた領域である関節裂隙領域を、骨Aと骨Bとの間の小領域ABと、骨Bと骨Cとの間の小領域BCと、骨Cと骨Aとの間の小領域CAとに分類する。ここで、3つ以上の骨で形成される関節が処理対象である場合には、それぞれの骨から等距離にある線には分岐点が存在する。図6に示す例では、点Pは、骨A及び骨Bの間の線と、骨B及び骨Cの間の線と、骨C及び骨Aの間の線との分岐点にある。この場合、分類機能372は、分岐点(点P)と各骨の領域との間を最短で結ぶ線により、関節裂隙領域を分割する。具体的には、分類機能372は、点Pと骨Aの領域との間を結ぶ最短の線PAと、点Pと骨Bの領域との間を結ぶ最短の線PBと、点Pと骨Cの領域との間を結ぶ最短の線PCとによって、関節裂隙領域を3つの小領域(小領域AB,BC,CA)に分割する。
そして、分類機能372は、分割した複数の小領域それぞれが、いずれの骨の対(ペア)により挟まれる領域であるかを特定する。例えば、分類機能372は、小領域において対向する骨のそれぞれから等距離にある線に対する垂線の両端が交わる2つの骨を、小領域を挟む骨の対として特定する。図6に示す例では、小領域ABに含まれる等距離の線に対する垂線の両端は、骨A及び骨Bとそれぞれ交わる。この場合、分類機能372は、小領域ABが骨A及び骨Bの対により挟まれる領域であると特定する。また、小領域BCに含まれる等距離の線に対する垂線の両端は、骨B及び骨Cとそれぞれ交わる。この場合、分類機能372は、小領域BCが骨B及び骨Cの対により挟まれる領域であると特定する。また、小領域CAに含まれる等距離の線に対する垂線の両端は、骨C及び骨Aとそれぞれ交わる。この場合、分類機能372は、小領域CAが骨C及び骨Aの対により挟まれる領域であると特定する。
このように、分類機能372は、複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、関節裂隙領域を複数の小領域に分類する。言い換えると、分類機能372は、検出された複数の骨と、関節裂隙領域の形状とに基づいて、複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、関節裂隙領域を複数の小領域に分類する。なお、上述した検出機能371の説明はあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。また、図6に示した点Pは、3次元データ上では「線」となる。また、線PA、線PB、及び線PCは、3次元データ上ではいずれも「面」となる。また、小領域AB、小領域BC、及び小領域CAは、3次元データ上ではいずれも平面領域ではなく「3次元領域」となる。
出力制御機能373は、関節裂隙領域が前記骨の対ごとに分類された小領域に基づいて関連する情報を求め、求めた情報を出力する。例えば、出力制御機能373は、小領域ごとに、関節に関連するパラメータを算出する算出機能373Aを有する。そして、出力制御機能373は、算出機能373Aにより算出されたパラメータをディスプレイ32に表示させる。なお、出力制御機能373は、出力制御部の一例である。
算出機能373Aは、小領域ごとに、関節に関連するパラメータを算出する。例えば、算出機能373Aは、分類機能372によって分類された複数の小領域それぞれについて、小領域のパラメータを算出する。また、算出機能373Aは、時系列に沿って撮像された3次元医用画像データのフレームごとに、各小領域のパラメータを算出する。なお、算出機能373Aは、算出部の一例である。
図7A及び図7Bは、第1の実施形態に係る算出機能373Aの処理について説明するための図である。図7Aには、図6において分類された小領域ABについて骨間の距離(裂隙幅)を計測する場合を例示する。また、図7Bには、図7Aにおいて算出された骨幹の距離の統計値(最頻値)を算出する場合を例示する。図7Bにおいて、横軸は骨間の距離に対応し、縦軸は頻度に対応する。
図7Aに示すように、例えば、算出機能373Aは、パラメータとして、小領域ABの骨間の距離(裂隙幅)を計測する。例えば、算出機能373Aは、骨A及び骨Bそれぞれから等距離にある線から骨A及び骨Bに向かう法線ベクトルの距離を計測する(図7Aの拡大図の両矢印)。そして、図7Bに示すように、算出機能373Aは、計測した距離の度数分布図(距離ヒストグラム)を生成する。そして、算出機能373Aは、距離ヒストグラムから、例えば、骨幹の距離の最頻値を算出する。
また、算出機能373Aは、複数の小領域の間で、小領域それぞれのパラメータを比較する。例えば、算出機能373Aは、複数の小領域の間の比率を算出する。具体的には、算出機能373Aは、小領域ABの距離の最頻値と、小領域BCの距離の最頻値と、小領域CAの距離の最頻値との比率を算出する。この結果、算出機能373Aは、「小領域AB:小領域BC:小領域CA=1.0:1.2:0.9」などの比率を出力する。
このように、算出機能373Aは、小領域ごとに、関節に関連するパラメータを算出する。また、算出機能373Aは、算出した各小領域のパラメータを比較し、比較結果を出力する。なお、上述した算出機能373Aの説明はあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、算出されるパラメータについては、3次元領域について計測可能なパラメータであれば従来の如何なる種類のパラメータが算出されてもよい。例えば、算出機能373Aは、パラメータとして、各小領域の体積、距離の最大値若しくは最小値、及び重心位置(座標)など、各種のパラメータが算出可能である。
そして、出力制御機能373は、算出機能373Aにより算出されたパラメータをディスプレイ32に表示させる。例えば、出力制御機能373は、関節に関連するパラメータと、その関節の比較対象となる関節に関連するパラメータとを、ディスプレイ32に表示させる。また、例えば、出力制御機能373は、小領域のレンダリング画像をディスプレイ32に表示させる。
図8A及び図8Bは、第1の実施形態に係る出力制御機能373の処理を説明するための図である。図8A及び図8Bには、ディスプレイ32に表示される表示画面の一例を示す。
図8Aの左上図に示すように、出力制御機能373は、例えば、分類された複数の小領域を表示するための表示画像が表示される。この表示画像には、例えば、関節を形成する各骨の領域と、各骨に挟まれた関節間隙の小領域とが描出される。なお、ここでは、二値化画像に基づく表示画像(図6に例示した画像)を表示する場合を例示するが、これに限らず、二値化処理前のX線CT画像データの任意断面の画像や、各骨の領域がサーフェスレンダリング処理された画像データであってもよい。また、関節裂隙領域がサーフェスレンダリング処理された画像データであってもよい。関節裂隙領域のサーフェスレンダリング画像では、例えば、対向する骨が接触した位置がレンダリング画像の孔として観察される。また、表示画像は、静止画として表示されてもよいし、動画として表示されてもよい。
また、関節裂隙領域の表示画像については、各小領域のパラメータ(統計値)に応じた輝度(若しくはカラールックアップテーブルに適応した色)を割り当てることにより、パラメータの変化を表示画像上で視覚的に示すことも可能である。更に、パラメータに閾値を設定し、所定の値を超えた(或いは満たない)場合に警告(強調表示や音声など)を出力してもよい。
また、図8Aの右図に示すように、出力制御機能373は、距離の最頻値の時系列変化を示すグラフを表示する。このグラフにおいて、横軸は時間に対応し、縦軸は距離の最頻値に対応する。なお、ここでは、距離の最頻値の時系列変化を例示したが、これに限らず、出力制御機能373は、任意のパラメータの時系列変化を表示可能である。また、出力制御機能373は、時系列変化に限らず、任意の時点におけるパラメータを表示してもよい。例えば、図7Bに示した距離ヒストグラムをディスプレイ32に表示してもよいし、グラフではなく数値情報として表示してもよい。また、図7Bのグラフを表示する場合には、時間に対応する軸を追加して3次元の座標系とすることで、時系列変化を表示可能である。また、図7Bのグラフが時間変化に伴って動く動画として表示することで、時系列変化を表示してもよい。
また、図8Aの左下図に示すように、出力制御機能373は、複数の小領域の間の比率をディスプレイ32に表示させる。例えば、出力制御機能373は、算出機能373Aにより距離の最頻値の比率が「小領域AB:小領域BC:小領域CA=1.0:1.2:0.9」と算出された場合には、数値情報「AB:BC:CA=1.0:1.2:0.9」をディスプレイ32に表示させる。
図8Bに示すように、出力制御機能373は、患側の関節の情報と、健常側の関節の情報とをディスプレイ32に表示させる。例えば、出力制御機能373は、患者(被検体P)の患側の関節として右肘関節の画像を表示させるとともに(図8Bの左上図)、患者の健常側の関節として左肘関節の画像を表示させる(図8Bの右上図)。また、出力制御機能373は、複数の小領域の間の比率についても、患側と健常側とで個別に表示する。これにより、患者の患側の関節の画像や数値(比率)を、健常側の関節のものと比較することが可能となる。なお、ここでは、患側の関節を健常側の関節と比較する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、出力制御機能373は、同じ患者の関節を治療前と治療後とで比較しても良いし、標準的な関節の動きのモデルと比較しても良い。
このように、出力制御機能373は、各種の処理結果をディスプレイ32に表示させる。言い換えると、出力制御機能373は、関節裂隙領域が骨の対ごとに分類された小領域に基づいて、各小領域にそれぞれ関連する情報を求め、求めた情報を出力する。なお、上述した出力制御機能373の説明はあくまで一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
図9は、第1の実施形態に係るX線CT装置1による処理手順を示すフローチャートである。図9に示す処理手順は、関節裂隙の定量評価を開始する旨の指示が操作者によって入力されることにより開始される。
図9に示すように、ステップS101において、処理回路37は、関節裂隙の定量評価が開始されたか否かを判定する。例えば、処理回路37は、関節裂隙の定量評価を開始する旨の指示が操作者によって入力されると、処理タイミングと判定し、ステップS102以降の処理を開始する。なお、ステップS101が否定される場合には、処理回路37は、関節裂隙の定量評価を開始せず、待機状態である。
ステップS101が肯定されると、ステップS102において、検出機能371は、関節裂隙領域を検出する。例えば、検出機能371は、複数の骨のうち対向する骨のそれぞれから等距離にある面を含む領域であって、その面に対する垂線の両端がそれぞれ異なる骨と交わる領域を、関節裂隙領域として検出する。
ステップS103において、分類機能372は、関節裂隙領域を骨の対ごとに分類する。例えば、分類機能372は、対向する骨のそれぞれから等距離にある線に対する垂線の両端が交わる2つの骨を骨の対として、関節裂隙領域を分類する。
ステップS104において、算出機能373Aは、小領域のパラメータを算出する。例えば、算出機能373Aは、複数の小領域それぞれについて、小領域のパラメータを算出する。
ステップS105において、処理回路37は、全てのフレームについて処理したか否かを判定する。例えば、処理回路37は、4DCT画像データに含まれる全てのフレームについて処理を実行したと判定した場合には、ステップS106の処理を実行する。なお、ステップS105が否定される場合には、処理回路37は、4DCT画像データに含まれる全てのフレームのX線CT画像データの処理が終了するまで、ステップS102〜ステップS104の処理を繰り返し実行する。
ステップS105が肯定されると、ステップS106において、出力制御機能373は、処理結果を表示させる。例えば、出力制御機能373は、関節裂隙領域が骨の対ごとに分類された小領域に基づいて求められた情報をディスプレイ32に表示させる。
なお、図9の処理手順は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、上記の処理手順は、必ずしも上述した順序で実行されなくてもよい。例えば、あるフレームのX線CT画像データについて小領域に分類する処理が実行されるごとに、分類された小領域の画像データがディスプレイ32に表示されてもよい。
上述したように、第1の実施形態に係るX線CT装置1において、X線管12aは、3つ以上の複数の骨で形成される関節を含む被検体の領域に対してX線を照射する。そして、検出器13は、被検体の領域を透過したX線を検出する。画像再構成回路36は、検出器13が検出したX線の検出データに基づいて、3次元医用画像データを再構成する。検出機能371は、3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域を検出する。そして、分類機能372は、複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、関節裂隙領域を分類する。そして、出力制御機能373は、関節裂隙領域が骨の対ごとに分類された小領域に基づいて関連する情報を求め、求めた情報を出力する。これによれば、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、関節裂隙の定量評価を正確かつ簡便に行うことができる。
例えば、関節裂隙領域の抽出を操作者による手作業で行う場合には、作業に時間がかかり、4DCT画像データの全フレーム(フェーズ)について定量評価を行うことは現実的ではない。また、手作業で行う場合には、抽出される関節裂隙領域にばらつきが生じ易く、再現性を得ることが難しい。これに対して、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、自動的に関節裂隙領域を抽出する。このため、X線CT装置1は、4DCT画像データを用いた関節裂隙の定量評価を可能にするとともに、再現性の良い評価結果を得ることを可能にする。
また、専用のプログラムを用いて関節裂隙領域の自動抽出を行う場合には、特定の関節しか評価できないなど、評価可能な関節の選択肢に制限があった。また、専用のプログラムでは、複数の骨により形成される関節に対しては適用できない場合もあった。これに対して、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、X線CT画像データに含まれる骨同士の位置関係を生物学的構造分析により把握することで、自動的に関節裂隙領域を抽出する。このため、X線CT装置1は、評価対象の関節を制限することも、関節を形成する骨の数に制限されることもなく、関節裂隙領域の自動抽出を行うことができる。
また、専用のプログラムでは、アーチファクトの影響により正しく関節裂隙領域を抽出できない可能性があった。これに対して、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、動画像である4DCT画像データを処理対象とすることが可能であるので、アーチファクトの影響を受けにくい位相の画像データを参照することで、アーチファクトの影響を軽減することが可能となる。
また、X線投影画像データを用いて膝関節や股関節といった限定的な領域におけるエッジ強調・抽出点から定量的に計測を行う場合には、処理対象となる画像データはあくまで2次元の投影データに限られ、3次元の画像データに対して同様の処理は適用できない。そこで、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、普遍的な値であるCT値に基づくX線CT画像データを用いることで、骨の領域を画像データから検出する。そして、X線CT装置1は、得られた骨の領域の3次元的データ分布特徴量を解析することにより、関節裂隙領域を特定することができる。
また、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、関節の運動を被検体が行っている間に撮像された4DCT画像データに対して適用可能である。このため、関節の運動が行われている間の比較的短い時間における経時的は変化を定量情報として算出し、表示することができる。例えば、X線CT装置1は、関節裂隙の軟骨が減っていることを示すパラメータ、関節裂隙の体積、距離の最大値及び最小値などの時系列変化、距離ヒストグラムの重心・分布など、計測可能なあらゆるパラメータについて表示することが可能である。
また、例えば、第1の実施形態に係るX線CT装置1は、複数の骨を含む関節が撮像された3次元医用画像データから、複数の骨のうち対向する2つの骨のそれぞれから等距離にある面に対する垂線の両端が、2つの骨それぞれと交わる領域を検出する。そして、X線CT装置1は、領域に基づいて関連する情報を求め、求めた情報を出力する。これによれば、X線CT装置1は、簡易な操作により関節裂隙に対応する領域を検出し、関節裂隙に関する解析を行うことができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
(医用画像処理装置)
例えば、上記の実施形態では、処理回路37の構成要素である検出機能371、分類機能372、及び出力制御機能373が実行する各処理機能が、X線CT装置1において実行される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上記の各処理機能は、ワークステーションなどの医用画像処理装置において実行されてもよい。
すなわち、医用画像処理装置は、処理回路37と同様の処理回路を備える。この処理回路は、検出機能371と同様の機能と、分類機能372と同様の機能と、出力制御機能373と同様の機能とを実行する。つまり、医用画像処理装置において、検出機能371と同様の機能は、3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域を検出する。そして、分類機能372と同様の機能は、複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、関節裂隙領域を分類する。そして、出力制御機能373と同様の機能は、関節裂隙領域が骨の対ごとに分類された小領域に基づいて関連する情報を求め、求めた情報を出力する。これによれば、医用画像処理装置は、関節裂隙の定量評価を正確かつ簡便に行うことができる。
(小領域と骨との接触面積の算出)
また、例えば、関節に関連するパラメータとして、小領域と骨との接触面積を算出してもよい。すなわち、算出機能373Aは、関節に関連するパラメータとして、小領域と、その小領域を形成する骨の対のうち少なくとも一方とが接触する接触面の面積を算出することも可能である。
図10は、その他の実施形態に係る算出機能373Aの処理について説明するための図である。図10には、面AB−Aの面積と、面AB−Bの面積とが算出される場合を例示する。ここで、面AB−Aは、図6に示した小領域ABと骨Aとが接触する接触面に対応する。また、面AB−Bは、図6に示した小領域ABと骨Bとが接触する接触面に対応する。
図10に示すように、算出機能373Aは、例えば、面AB−Aの面積を算出する。具体的には、算出機能373Aは、ボリュームデータにおける小領域ABの輪郭の座標と、骨Aの輪郭の座標とに基づいて、小領域ABと骨Aとの接触面の座標を特定する。そして、算出機能373Aは、特定した接触面の面積を算出する。このように、算出機能373Aは、面AB−Aの面積を算出する。また、同様の処理により、算出機能373Aは、面AB−Bや、面BC−B(小領域BCと骨Bとの接触面)、面BC−C(小領域BCと骨Cとの接触面)等の面積も算出可能である。
これにより、例えば、関節の症状を詳細に解析することが可能となる。例えば、小領域ABの体積が減少していた場合には、骨Aと骨Bとの間隔が狭まっているのか、骨Aや骨Bがすり減ることで小領域ABが小さくなっているのか、判別するのが難しい。このような場合に、面AB−Aの面積が小さくなっていれば骨Aのすり減りが示唆され、面AB−Bの面積が小さくなっていれば骨Bのすり減りが示唆される。また、面AB−A及び面AB−Bの面積がいずれも変化していない場合には、骨Aと骨Bとの間隔が狭まっていることが示唆される。このように、関節に含まれる小領域ABについて、詳細に解析することが可能となる。
なお、図10の例に限定されるものではない。例えば、算出機能373Aは、面AB−Aの面積と面AB−Bの面積との和を、小領域ABの面積として算出してもよい。また、面AB−Aの面積と面AB−Bの面積との比率を算出してもよい。また、上述した面積の算出方法はあくまで一例であり、従来の如何なる算出方法(画像解析方法)により算出されてもよい。
(グラフを用いた比較表示)
また、例えば、出力制御機能373は、グラフを用いた比較表示を行うことも可能である。
図11は、その他の実施形態に係る出力制御機能373の処理を説明するための図である。図11には、ある患者の右肘関節における距離の最頻値の時系列変化を示すグラフ(曲線C1)と、標準的な右肘関節(標準データ)における距離の最頻値の時系列変化を示すグラフ(曲線C2及び曲線C3)を例示する。なお、曲線C2は、標準データの上限値を示し、曲線C3は、標準データの下限値を示す。標準データは、例えば、健常者の右肘関節における距離の最頻値の95%信頼区間に基づいて設定される。図11において、横軸は時間に対応し、縦軸は最頻値に対応する。
図11に示すように、出力制御機能373は、パラメータの時系列変化を表すグラフ(曲線C1)と、比較対象用パラメータの時系列変化を表す比較対象用グラフ(曲線C2及び曲線C3)とを、ディスプレイ32に表示させる。具体的には、出力制御機能373は、患者の右肘関節の画像データから計測されたパラメータに基づいて、曲線C1を表示させる。また、出力制御機能373は、標準データに基づいて、曲線C2及び曲線C3を表示させる。
また、出力制御機能373は、グラフと比較対象用グラフとの比較に基づいて、関節に関連する医用画像をディスプレイ32に表示させることも可能である。例えば、出力制御機能373は、曲線C1の値が標準データから最も外れている時相における関節の画像を自動的に表示させる。図11に示す例では、出力制御機能373は、曲線C1の値が標準データから最も外れている時相として、時相Tを特定する。そして、出力制御機能373は、特定した時相Tにおける患者の右肘関節の医用画像をディスプレイ32に表示させる。これによれば、操作者は、患者の関節に関するパラメータと、比較対象用パラメータとを容易に比較することが可能となる。
なお、図11に示す例はあくまで一例であり、図示の例に限定されるものではない。例えば、図11では、標準データと比較する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、左右対称の関係にある部位であれば、患側と健常側とで比較することも可能である。具体的には、右肘関節に異常がある場合(患側)には、同一患者の左肘関節と比較してもよい。また、グラフの縦軸及び横軸には、任意のパラメータを設定可能である。
また、図11では、標準データから最も外れている時相の画像が自動的に表示される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、出力制御機能373は、操作者により指定された時相の医用画像を表示することも可能である。具体例を挙げると、図11のグラフ上で操作者により時相Tの位置が指定されると、出力制御機能373は、時相Tにおける患者の右肘関節の医用画像をディスプレイ32に表示させることが可能である。
なお、図11では、時相Tにおいて標準データから外れる場合の疾患例を例示したが、このような例に限定されるものではない。例えば、グラフが全体的に標準データよりも低い(若しくは高い)疾患例においても、上述した比較表示は有用である。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記の実施形態で説明した医用画像処理方法は、予め用意された医用画像処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医用画像処理方法は、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この医用画像処理方法は、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、関節裂隙の定量評価を正確かつ簡便に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
37 処理回路
371 検出機能
372 分類機能
373 出力制御機能

Claims (14)

  1. 3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、前記複数の骨と、前記関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域とを検出する検出部と、
    検出された前記複数の骨と、前記関節裂隙領域の形状とに基づいて、前記複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、前記関節裂隙領域を複数の小領域に分類する分類部と、
    前記関節裂隙領域が前記骨の対ごとに分類された小領域に基づいて、各前記小領域にそれぞれ関連する情報を求め、求めた情報を出力する出力制御部と
    を備え
    前記検出部は、前記複数の骨のうち対向する骨のそれぞれから等距離にある面を含む領域であって、前記面に対する複数の垂線によって構成される面と前記対向する骨の端面とで囲まれた領域のうち最大の領域を、前記関節裂隙領域として検出する、
    用画像処理装置。
  2. 前記分類部は、前記垂線の両端が交わる2つの骨を前記骨の対として、前記関節裂隙領域を分類する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記検出部は、時系列に沿って撮像された前記3次元医用画像データのフレームごとに、前記関節裂隙領域を検出し、
    前記分類部は、前記3次元医用画像データのフレームごとに、前記関節裂隙領域を分類する、
    請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記出力制御部は、
    前記小領域ごとに、前記関節に関連するパラメータを算出する算出部を備え、
    前記算出部により算出された前記パラメータを表示部に表示させる、
    請求項1〜のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  5. 前記算出部は、前記関節に関連するパラメータとして、前記小領域と、当該小領域を形成する前記骨の対のうち少なくとも一方とが接触する接触面の面積を算出する、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記算出部は、複数の前記小領域の間で、当該小領域それぞれのパラメータを比較し、
    前記出力制御部は、前記算出部による比較結果を前記表示部に表示させる、
    請求項4又は5に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記出力制御部は、前記関節に関連するパラメータと、前記関節の比較対象となる関節に関連する比較対象用パラメータとを、前記表示部に表示させる、
    請求項4〜6のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  8. 前記出力制御部は、前記パラメータの時系列変化を表すグラフと、前記比較対象用パラメータの時系列変化を表す比較対象用グラフとを、前記表示部に表示させる、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記出力制御部は、前記グラフと前記比較対象用グラフとの比較に基づいて、前記関節に関連する医用画像を前記表示部に表示させる、
    請求項に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記出力制御部は、前記小領域のレンダリング画像を表示部に表示させる、
    請求項1〜のいずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  11. 複数の骨を含む関節が撮像された3次元医用画像データから、前記複数の骨のうち対向する骨のそれぞれから等距離にある面に対する複数の垂線によって構成される面と前記対向する骨の端面とで囲まれた領域のうち最大の領域を検出する検出部と、
    前記領域に基づいて関連する情報を求め、求めた情報を出力する出力制御部と
    を備える、医用画像処理装置。
  12. 3つ以上の複数の骨で形成される関節を含む被検体の領域に対してX線を照射するX線管と、
    前記領域を透過したX線を検出する検出器と、
    前記検出器が検出したX線の検出データに基づいて、3次元医用画像データを再構成する画像再構成部と、
    前記3次元医用画像データから、前記複数の骨と、前記関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域とを検出する検出部と、
    検出された前記複数の骨と、前記関節裂隙領域の形状とに基づいて、前記複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、前記関節裂隙領域を複数の小領域に分類する分類部と、
    前記関節裂隙領域が前記骨の対ごとに分類された小領域に基づいて、各前記小領域にそれぞれ関連する情報を求め、求めた情報を出力する出力制御部と
    を備え
    前記検出部は、前記複数の骨のうち対向する骨のそれぞれから等距離にある面を含む領域であって、前記面に対する複数の垂線によって構成される面と前記対向する骨の端面とで囲まれた領域のうち最大の領域を、前記関節裂隙領域として検出する、
    線CT装置。
  13. 3つ以上の複数の骨で形成される関節が撮像された3次元医用画像データから、前記複数の骨と、前記関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域とを検出する検出部と、
    検出された前記複数の骨と、前記関節裂隙領域の形状とに基づいて、前記複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、前記関節裂隙領域を複数の小領域に分類する分類部と、
    前記関節裂隙領域が前記骨の対ごとに分類された小領域に基づいて、各前記小領域にそれぞれ関連する情報を求め、求めた情報を出力する出力制御部と
    を備え、
    前記出力制御部は、
    前記小領域ごとに、前記関節に関連するパラメータを算出する算出部を備え、
    前記算出部により算出された前記パラメータを表示部に表示させ、
    前記算出部は、前記関節に関連するパラメータとして、前記小領域と、当該小領域を形成する前記骨の対のうち少なくとも一方とが接触する接触面の面積を算出する、
    医用画像処理装置。
  14. 3つ以上の複数の骨で形成される関節を含む被検体の領域に対してX線を照射するX線管と、
    前記領域を透過したX線を検出する検出器と、
    前記検出器が検出したX線の検出データに基づいて、3次元医用画像データを再構成する画像再構成部と、
    前記3次元医用画像データから、前記複数の骨と、前記関節の関節裂隙に対応する関節裂隙領域とを検出する検出部と、
    検出された前記複数の骨と、前記関節裂隙領域の形状とに基づいて、前記複数の骨のうち対向する骨の対ごとに、前記関節裂隙領域を複数の小領域に分類する分類部と、
    前記関節裂隙領域が前記骨の対ごとに分類された小領域に基づいて、各前記小領域にそれぞれ関連する情報を求め、求めた情報を出力する出力制御部と
    を備え、
    前記出力制御部は、
    前記小領域ごとに、前記関節に関連するパラメータを算出する算出部を備え、
    前記算出部により算出された前記パラメータを表示部に表示させ、
    前記算出部は、前記関節に関連するパラメータとして、前記小領域と、当該小領域を形成する前記骨の対のうち少なくとも一方とが接触する接触面の面積を算出する、
    X線CT装置。
JP2017143941A 2016-08-05 2017-07-25 医用画像処理装置及びx線ct装置 Active JP6933521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/662,523 US10299750B2 (en) 2016-08-05 2017-07-28 Medical image processing apparatus and X-ray CT apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016154733 2016-08-05
JP2016154733 2016-08-05

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018023773A JP2018023773A (ja) 2018-02-15
JP6933521B2 true JP6933521B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=61194860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017143941A Active JP6933521B2 (ja) 2016-08-05 2017-07-25 医用画像処理装置及びx線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6933521B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11727629B2 (en) 2017-09-21 2023-08-15 Samsung Electronics Co., Ltd. Un-occluded visualization of focus with depth continuity with context in volume rendering
JP7271362B2 (ja) * 2019-08-06 2023-05-11 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置、医用画像処理システム、医用画像処理プログラム、及び医用画像処理方法
US11564652B2 (en) 2019-10-04 2023-01-31 Konica Minolta, Inc. Storage medium, dynamic analysis apparatus, and dynamic analysis system

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5054669B2 (ja) * 2005-03-24 2012-10-24 オプタジア メディカル リミテッド 膝関節形態の特徴付けのための方法及びシステム
JP4934786B2 (ja) * 2006-10-13 2012-05-16 国立大学法人 東京大学 膝関節診断支援方法及び装置並びにプログラム
CN103402435B (zh) * 2011-03-03 2015-07-22 株式会社日立医疗器械 医用图像处理装置及医用图像处理方法
US9218524B2 (en) * 2012-12-06 2015-12-22 Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. Automatic spatial context based multi-object segmentation in 3D images

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018023773A (ja) 2018-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7271646B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、スキャン計画設定支援装置、医用画像診断システム、制御方法及び制御プログラム
JP7051307B2 (ja) 医用画像診断装置
US10540764B2 (en) Medical image capturing apparatus and method
JP7027046B2 (ja) 医用画像撮像装置及び方法
JP6640527B2 (ja) X線ct装置
US10299750B2 (en) Medical image processing apparatus and X-ray CT apparatus
JP7055599B2 (ja) X線ct装置
JP6933521B2 (ja) 医用画像処理装置及びx線ct装置
JP2017202315A (ja) 医用画像診断装置
JP6929695B2 (ja) 医用画像診断装置及び管理装置
US10299752B2 (en) Medical image processing apparatus, X-ray CT apparatus, and image processing method
JP6933498B2 (ja) 医用情報処理装置、x線ct装置及び医用情報処理プログラム
JP6466057B2 (ja) 医用画像診断装置
US10736583B2 (en) Medical image processing apparatus and X-ray CT apparatus
JP2018122093A (ja) 医用画像処理装置、x線ct装置、及び医用画像処理方法
JP5514397B2 (ja) 画像表示装置およびx線断層撮影装置
JP6877881B2 (ja) 医用画像処理装置、x線ct装置及び画像処理方法
JP6873831B2 (ja) 医用画像診断装置、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム
JP6956514B2 (ja) X線ct装置及び医用情報管理装置
US20170347973A1 (en) Medical information processing apparatus, x-ray ct apparatus, and medical information processing method
JP7179497B2 (ja) X線ct装置及び画像生成方法
JP7258474B2 (ja) X線ct装置及び放射線治療システム
JP7199839B2 (ja) X線ct装置及び医用画像処理方法
JP6855173B2 (ja) X線ct装置
US11055825B2 (en) Medical image processing device and X-ray CT device provided with same, and medical image processing method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210616

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6933521

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150