JP6933336B2 - ガングリップ型挟持器 - Google Patents

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Description

本発明は、外科手術で用いられる吻合針等の部位を挟持するための器具であるガングリップ型挟持器に係り、特に操作性を向上したガングリップ型挟持器に関する。
一般に、外科手術において使用する吻合針を挟持する器具である挟持器は、持針器又は鑷子とも呼ばれ、吻合針を血管等に刺して吻合施術するために使用される。
従来技術による持針器は、例えば、一組の細長い金属片を重ね、一端を張り合わせたような細長V字形状のピンセット型や、医師がグリップを握った状態でトリガーを引くことにより挟持部(ピンセット先端)を開閉して吻合針を把持するガングリップ型のものが知られている。
このガングリップ型持針器に関する技術が記載された文献としては、例えば下記の特許文献が挙げられ、この特許文献には、対象物を挟持する挟持アーム部材と、挟持アーム部材を閉状態における挟持アーム部材の長手方向と直交しかつ回動軸線と直交する第2方向に形成された回動軸線周りに回動可能に支持する回動支持部材とを有する把持部と、挟持アーム部材を開閉操作する開閉操作部を有する挟持アーム開閉駆動部と、挟持アーム部材を回動軸線周りに回動操作する回動操作部を有する挟持アーム部材回動駆動部とを備え、挟持アーム部材に対する開閉動作を、回動軸線を含む範囲内で伝達することにより、狭小空間等において対象物を垂直接線方向に効率的かつ安定的に取廻す技術が記載されている。
特開2015−65989号公報
前述の特許文献1に記載された技術は、吻合針を垂直接線方向に効率的かつ安定的に取廻すことができるものの、超微小手術においては、挟持部の先端を微小開閉及び微小回転させる必要があり、従来技術による持針器では超微小手術における微小操作が困難であるという課題があった。
これを具体的に説明すると、血管・神経・リンパ管をつなぐ吻合施術に用いられる持針器は、例えば、顕微鏡による観察下において、リンパ液が静脈に流れるように、直径0.3mmのリンパ管を直径0.8mmの静脈に長さ2.5mm、直径0.03mmの吻合針を用いて6針で吻合する必要があり0.3mm径のリンパ管の断面の一部を0.8mm径の静脈の開口部に位置づけた状態で吻合針を把持しながら吻合するものであって、従来技術による持針器は、人の手が物体を持つ際の自然な形や動きに合うものではなく、手首を浮かせた状態で吻合針を回転させるために施術者による手や指の動きの超微小操作が困難であるという課題があった。
また、従来技術によるピンセット型の持針器は、ピンセット先端の挟み込みを解除した際にピンセット先端が細長い金属片の復元力により振動し、超微小手術の傷害を招くという課題があった。
本発明の目的は、このような状況に鑑みてなされたものであり、超微小手術において挟持部を容易に開閉及び回転操作することができるガングリップ型挟持器を提供することである。
前記目的を達成するために本発明によるガングリップ型挟持器は、軸を中心として先端及び後端が開閉する一対の挟持片から成る挟持部を含む処置具と、該一対の挟持片の先端を開閉する開閉機構及び外周が筒軸を中心として回動されることにより前記処置具と一体的に回動する回動機構を有するバレルと、該バレルに対して所定角度傾斜して取り付けられるグリップとを備えるガングリップ型挟持器であって、前記開閉機構が、前記一対の挟持片の後端に取り付けられて先端を閉じる付勢力を与える一対の板バネと、前記一対の挟持片後端に先端が挿入されることにより一対の挟持片先端を開閉するロッドと、該ロッドを後端に向かって付勢するコイルバネと、前記ロッドの後端に位置する押し部と、該押し部に一端が取り付けられ、他端の回動により前記押し部をコイルバネの付勢力に抗して先端に向かって移動させるトリガーとを備え、前記回動機構が、内外壁を有する円筒状であって、前記トリガーの操作による押し部の移動範囲の長さ、且つ少なくとも円周の1/4の長さの切り欠きを底面に開口した回動筒部と、内外壁を有する円筒状であって、該回動筒部を回動自在に支持する固定内筒とを備え、前記処置具の長手方向線と回動筒部の軸方向線とを同軸として処置具を回動させることを第1の特徴とする。
また、本発明によるガングリップ型挟持器は、第1の特徴のガングリップ型挟持器において、前記回動筒部が、自然状態において処置具の挟持片が水平になる方向になるように付勢する巻きバネを備えることを第2の特徴とする。
さらに、本発明は、第1又は第2の特徴のガングリップ型挟持器において、前記回動筒部内壁と固定内筒外壁との間及び回動筒部内壁とロッド外周との間に、流体が流動自在な隙間を直線状に設けることを第3の特徴とする
さらに、本発明は、前記何れかの特徴のガングリップ型挟持器において、前記挟持部を形成する一対の挟持片が、回動筒部の軸方向線に沿って延びる直線状のストレート型であることを第4の特徴とする。
本発明によるガングリップ型挟持器は、人の手の物体を握るときの自然な形である親指及び人差し指により挟持部を回転操作し、中指と薬指と小指の3本でグリップを強く握った状態での親指及び人差し指によによる回転操作を容易としたことによって、超微小手術において挟持部を容易に開閉及び回転操作することができる。また、本発明によるガングリップ型挟持器は、挟持部による挟み込みを解除した際に挟持部先端の振動を防止することもできる。
本発明の実施例によるガングリップ型挟持器の側面を示す図。 本実施例によるガングリップ型挟持器の平面及び背面を示す図。 本実施形態によるガングリップ型挟持器の縦断面を示す図。 本実施形態によるガングリップ型挟持器の挟持開閉動作を示す図。 本実施形態によるガングリップ型挟持器の挟持回転動作を示す図。 本実施形態によるガングリップ型挟持器の把持角度を示す図。 本実施形態によるガングリップ型挟持器の挟持開閉動作を示す平面断面図。 吻合施術における従来と本実施例による持針器の動作を説明するための図。 本実施形態による回動機構の構造を説明するための図。 本実施例によるガングリップ型挟持器の洗浄方法を説明するための図。 本発明の他実施例によるガングリップ型挟持器の平面を説明するための図。 本発明の他実施例によるガングリップ型挟持器の平面を説明するための図。 本発明の実施例による挟持部例を説明するための図。
以下、本発明によるガングリップ型挟持器を、外科手術における吻合針を挟持する持針器に適用した実施例を図面を参照して詳細に説明する。
[構成]
本実施形態によるガングリップ型挟持器は、図1A及び図1Bに示す如く、大別して、図中左方の先端側が開閉する一対の挟持片19a及び19bから成る挟持部19を含む処置具51と、該一対の挟持片19a及び19bの開閉動作及び回動動作を行うための開閉機構及び回動機構を含むバレル50と、該バレル50を支持し、施術者が把持して処置具51の開閉を行うトリガー14を含むグリップ13とから成る。なお、本明細書においては、図中左方をガングリップ型挟持器の先端側と呼び、図中右方を後端側又は基端側と呼ぶ。
前記処置具51は、図1Aの縦断面を示す図2の如く、細板形状の挟持部支持板19dと、該挟持部支持板19dに立設された軸19cと、該軸19cを中心として先端側が開閉する一対の挟持片19a及び19bから成る挟持部19とを含み、該一対の挟持片19a及び19bが軸19cを中心として開閉するように構成されている。なお、本実施例では一対の挟持片19a及び19bを軸19cを回転中心として開閉する例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、軸19cを設けず、挟持片19a及び19bがクロスせずに板ばねに取り付けられて先端が開閉するピンセット型であっても良い。
本実施例による挟持部19は、図12(a)の斜視図及び図12(b)の側面図に示す如く、挟持片19a及び19bが長手方向に直線状に形成されたストレート型である。このストレート型を採用する理由は、従来のピンセット型では施術者が手首を動かして微調整するために先端が湾曲していた方が操作性が良いのに対し、本実施例の如くガンクリップ型では施術者が手首を固定した軸を中心に操作するため針の動きを直感的に分かるストレート型の方が好ましいためである。ただし、施術者によっては個人差があるため、図12(c)の斜視図及び図12(d)の側面図に示す如く、挟持片55a及び55bの先端側が湾曲した湾曲型であっても良い。
前記バレル50は、図1A及び図1B並びに図2に示す如く、前記一対の挟持片19a及び19bの後端に取り付けられた一対の板バネ18a及び18bから成る板バネ部18と、該板バネ部18の他端がネジ17aにより先端側外周に取り付けられ、前記処置具51及びバレル50と共に一体的に回動自在な回動筒部12と、該回動筒部12を回動自在に支持し、内部に固定基部11aをネジ11bにより固定した円筒状の固定筒部11と、前記回動筒部12と固定筒部11を貫通して突出自在な長尺形状のロッド20と、該ロッド20を図中右方向である後端側に向かって付勢するコイルバネ21(図2参照)とを備え、処置具51の長手方向線と回動筒部12の軸方向線とを同軸に構成している。
前記回動筒部12は、操作者の指が挟み込むことにより回動筒部12等の回転角度を認識させるために、両側面に長手方向に刻設された側部スリット12aを備え、この側部スリット12aは、医師等の指の滑り止めとしての機能も有する。回動筒部12は、非操作時(操作をしない自然状態)に渦巻きバネ等が側部スリット12aを水平方向(処置具51の挟持片19a及び19bが水平になる方向)に保持するように付勢しても良い。
このように本実施例によるガングリップ型挟持器は、挟持部19がグリップ13に対して直角方向(水平方向)に挟持片19a及び19bを開閉自在とし、非操作時においてはコイルバネ21の復元弾性力によって挟持片19a及び19bが常時閉じる様に構成されている。
前記バレル50は、固定筒部11に対して、回動筒部12及び処置具51を一体的に回動自在とする回動機構と、前記ロッド20をコイルバネ21の弾性復元力によって後端側に押すように付勢し、一対の挟持片19a及び19bの後端側に接続された一対の板バネ18a及び18bが挟持部19を閉じるように付勢する開閉機構を有する。
本実施例による回動機構は、図8に示す如く、回動筒部12のトリガー14の押し部14bが動く範囲の長さL0、且つ少なくとも回動筒部12の円周の1/2の長さの切り欠き12bを開口し、この切り欠き12b内において押し部14bが回動筒部軸方向に動くことができると共に、回動筒部12が回動筒部の約外周半周未満分だけ回動することができるように構成される。なお、回動筒部12の回動自在な範囲は、本実施例に限られるものではなく、回動筒部12の底面に円周の2/3の長さの切り欠きを底面に開口し、±60度の範囲(120度)で回動自在に構成しても良い。
換言すれば本実施形態による回動機構は、トリガー14の押し部14bが動く範囲の長さL0、且つ円周の1/4〜2/3程度の長さの切り欠き12bを底面方向に開口した回動筒部12と、該回動筒部12を回動自在に支持する固定筒部11とを備え、前記切り欠き12bによってトリガー14を避けて回動筒部12が回動するように構成されている。
なお、図1A他に示した実施例では、回動筒部12両側の側部スリット12aがグリップ13を握る医師に対して水平なとき、挟持部19も開閉方向が水平であり、回動筒部12の切り欠き12bも円筒の約下半分を切り欠いている例を説明したが、本発明による回動機構は、この例に限られるものではなく、医師の施術の仕方によっては側部スリット12aがグリップ13を握る医師に対して水平なとき、挟持部19の開閉方向が垂直になるように構成しても良い。
前記開閉機構は、例えば図2に示す如く、前述のように一対の挟持片19a及び19bの後端側の隙間に先端側が接する長尺円柱形状のロッド20と、弾性復元力によって該ロッド20を後端側に向かって押すように付勢するコイルバネ21と、一対の挟持片19a及び19bの後端側に接続されて挟持部19を閉じるように付勢する一対の板バネ18a及び18bと、該ロッド20の後端側に位置される押し部14bと、操作者の操作によって該押し部14bをロッド先端側に押圧するトリガー14とを備える。
前記グリップ13は、図5に示す如く、バレル50の長手方向に対して角度θ1だけ傾斜し、トリガー14に対して角度θ2に設定され、施術者の手に馴染みやすい形状で握り易く、且つ握った状態でトリガー14を引きやすいように構成されている。このグリップ13は、前記固定筒部11内に位置した押し部14bに一端が取り付けられ、軸14aを回転中心として回動するトリガー14と、該トリガー14の軸14aを支持すると共に、前記固定筒部11の長手方向に対して所定角度(θ1)傾斜するように固定され、施術者の手のひらにより把持される傾斜板状のグリップ本体13aと、該グリップ本体13aの両端にネジ13dにより取り付けられる一対の把持ユニット13cとを備える。この把持ユニット13cのグリップ本体13aへの取り付けはネジに限られるものではなく、はめ込み式その他の機構・構造であっても良い。
また、図9(a)示す本実施例によるガングリップ型挟持器は、図9(b)のX−X断面に示す如く、円筒状の回動筒部12内に位置する基端側の固定内筒11cの外周面筒軸方向に沿って複数のスリットによる隙間Sを設けると共に、図9(c)のY−Y断面に示す如く、回動筒部12の先端側に位置するロッド20の断面を概略三角形状とすることによって、回動筒部12の基端側の内壁と固定内筒11cの外壁との間に筒軸方向の第1流路及び回動筒部12の先端側のロッド20外壁との間の第2流路を設ける。
このため本実施例によるガングリップ型挟持器は、図9中の固定内筒11cの後端開口部から洗浄水を矢印イから流入したとき、洗浄水が、回動筒部12の切り欠き12b(図8)から矢印ロの如く排出されることに加え、回動筒部12内周と固定内筒11c外周との間の隙間Sを通り、更に、回動筒部12先端内周とロッド20の外壁との間隔を通って矢印ニの如く排出することができ、従って洗浄液によって内部を容易に洗浄することができる。すなわち、本例のガングリップ型型挟持器は、回動筒部内12の内壁と固定内筒11cの外壁との間と、回動筒部12の先端側内壁とロッド20の外周との間に、洗浄液が直線状に流動自在な隙間である流路を直線状に形成したことによって、固定内筒11cの後端開口部から注入した洗浄水を直線状に排出することができ、内部に汚染物が侵入した場合であっても容易に排出して内部を容易に洗浄することができる。
すなわち、本実施例によるガングリップ型挟持器は、回動筒部12の内壁と固定内筒11cの外壁との間と、回動筒部12の内壁とロッド20の外周との間に、洗浄液等の流体が流通自在な隙間である第1及び第2の流路を直線状に配置したことによって、洗浄液により内部を容易に洗浄することができる。なお、前述した流路を形成する隙間を設ける構造は前述の実施例に限られるものではなく、回動筒部12の内壁側にスリットを設ける等の他の構造であっても良い。
また、前述の実施例においては、図10(a)に示す如く、回動筒部12及び処置具の軸線Zに対して同動軸線となるようにグリップ13を固定している例を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、施術者の使い勝手によっては、図10(b)(c)に示す如く前記軸線Zに対してグリップ13を傾斜するように固定しても良く、傾斜角度を調整自在に構成しても良い。
また、前記実施例においてはグリップ13の縦方向の長さが人の手のひらの幅程度の例を説明したが、図11に示す如く、施術する際の支えになるようにアタッチメント300を取り付けられるように構成しても良く、アタッチメント300の底部を施術台等に置いた状態で施術時の位置を安定させることができるように構成しても良い。
さらに本発明によるガングリップ型挟持器は、バレル50の長さが手元で施術するような比較的短い例を説明したが、体内の奥位置にある部位を施術するために、バレル50の長さをさらに長く構成しても良い。
[動作]
このように構成されたガングリップ型挟持器は、図3(a)及び図6(a)に示す如く、バレル50の回動筒部12内のコイルバネ21の弾性復元力によりロッド20を後端方向に付勢している待機状態のとき、コイルバネ21が自己弾性復元力によりロッド20を後端方向に付勢してロッド20の先端側が一対の板バネ18a及び18bの後端側に接する程度に当接し、且つ一対の板バネ18a及び18bによる挟持部19を閉じる付勢力によって、挟持片19a及び19bの先端側は閉じた状態となる。
この待機状態において施術者がトリガー14を矢印A方向に引いた可動状態のとき、本ガングリップ型挟持器は、図3(b)及び図6(b)に示す如く、バレル50の回動筒部12内のコイルバネ21の弾性復元力に抗して押し部14bがロッド20の後端側を矢印B方向の先端側に向かって押し出し、該ロッド20の先端側が挟持片19a及び19bの後端側の隙間に挿入して矢印C方向に押し広げることによって、挟持片19a及び19bの先端側が矢印D方向に開くように構成されている。
すなわち、本実施形態によるガングリップ型挟持器は、待機状態においてはコイルバネ21の自己弾性復元力及び一対の板バネ18a及び18bの付勢力により挟持部19の先端側を閉じた状態となり、操作者がグリップ13を握った状態で中指等によりトリガー14を引くことによって、処置具51の挟持部19の先端を開くことができる。このように本実施例によるガングリップ型挟持器は、一対の板バネ18a及び18bの後端に挿入したロッド20の先端を退いて挟持部19の先端を開くため、挟持部19先端の挟み込みを解除した際に挟持部先端の振動を防止することもできる。
また、本実施形態によるガングリップ型挟持器は、図4(a)に示す如く、操作者が小指と薬指と掌でグリップ13を把持し、手首の根元部88を施術台等に置いた状態で人差し指82及び親指81の二本の指を用いて回動筒部12を回動することによって、先端の挟持部19を回動することができ、この回転角度は回動筒部12の両側面に設けた側部スリット12aを指の感覚により認知可能なため、操作者が容易に回動角度を認知することができる。
このように本実施形態によるガングリップ型挟持器は、施術者が、小指と薬指と掌を用いてグリップ13を把持し、人差し指82と親指81により回動筒部12を挟み込んで任意の方向に回転させ、中指83を用いてグリップを引くことにより挟持部19を開閉することができる。
特に本実施例によるガングリップ型挟持器は、顕微鏡による観察下において縫合針を挟持部19を用いて挟持し、例えば直径0.3mmのリンパ管を直径0.8mmの静脈の開口部に吻合針を用いて吻合する施術の際、図7(a)及び(b)に示す如く、従来技術によるピンセット型持針器200では空中に浮かせた状態の手首89を回転させるために処置具の先端位置が変わりやすかったのに対し、図7(c)に示す如く、手首の根元部を置いた状態で人差し指82と親指81により回動筒部12を挟み込んで任意の方向に回転させることにより、処置具の先端位置が動くことを低減することができ、さらに挟持部19先端の挟み込みを解除した際の挟持部先端の振動を防止することもでき、従って、超微小手術を容易に行うことができる。
また、本実施形態によるガングリップ型挟持器は、グリップ13の把持ユニット13cが、操作者の手の大きさに応じて握り径や形状を変更することができ、操作者の手の大きさや指の長さに応じて握り易く且つトリガーを引きやすい形状に変更することもできる。また、本発明によるガングリップ型挟持器は、施術における吻合針のみを挟持する器具に限られるものではなく、施術における他の部位を挟持するもの、施術に限らず精密加工の手作業を行うものにも適用することができる。
11 固定筒部、11a 固定基部、11b ネジ、12 回動筒部、
12a 側部スリット、12b 切り欠き、13 グリップ、
13a グリップ本体、13c 把持ユニット、13d ネジ、14 トリガー、
14a 軸、14b 押し部、18 板バネ部、17a ネジ、18a 板バネ、
19 挟持部、19a 挟持片、19c 軸、19d 挟持部支持板、
20 ロッド、21 コイルバネ、50 バレル、51 処置具、55 処置具、
55a 挟持片、55b 挟持片、55c 軸、
81 親指、82 人差し指、83 中指、88 根元部、89 手首

Claims (4)

  1. 軸を中心として先端及び後端が開閉する一対の挟持片から成る挟持部を含む処置具と、該一対の挟持片の先端を開閉する開閉機構及び外周が筒軸を中心として回動されることにより前記処置具と一体的に回動する回動機構を有するバレルと、該バレルに対して所定角度傾斜して取り付けられるグリップとを備えるガングリップ型挟持器であって、
    前記開閉機構が、前記一対の挟持片の後端に取り付けられて先端を閉じる付勢力を与える一対の板バネと、前記一対の挟持片後端に先端が挿入されることにより一対の挟持片先端を開閉するロッドと、該ロッドを後端に向かって付勢するコイルバネと、前記ロッドの後端に位置する押し部と、該押し部に一端が取り付けられ、他端の回動により前記押し部をコイルバネの付勢力に抗して先端に向かって移動させるトリガーとを備え、
    前記回動機構が、内外壁を有する円筒状であって、前記トリガーの操作による押し部の移動範囲の長さ、且つ少なくとも円周の1/4の長さの切り欠きを底面に開口した回動筒部と、内外壁を有する円筒状であって、該回動筒部を回動自在に支持する固定内筒とを備え、
    前記処置具の長手方向線と回動筒部の軸方向線とを同軸として処置具を回動させるガングリップ型挟持器。
  2. 前記回動筒部が、自然状態において処置具の挟持片が水平になる方向になるように付勢する巻きバネを備えた請求項1に記載のガングリップ型挟持器。
  3. 前記回動筒部の内壁と固定内筒の外壁との間、及び回動筒部の内壁とロッド外周との間に、流体が流動自在な隙間を直線状に設けた請求項1又は2に記載のガングリップ型挟持器。
  4. 前記挟持部を形成する一対の挟持片が、回動筒部の軸方向線に沿って延びる直線状のストレート型である請求項1から3何れかに記載のガングリップ型挟持器。
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