JP6932745B2 - 燃料電池の活性化方法及び活性化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体高分子からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が設けられ、他方の面にカソード電極が設けられた燃料電池の活性化方法及び活性化装置に関する。
例えば、特許文献1に開示される燃料電池の活性化方法が知られている。この活性化方法では、燃料電池のアノード電極にメタノール水溶液等のアノード媒質を供給するとともに、カソード電極に空気等のカソード媒質を供給しつつ、両電極間に発電時における通電と同じ方向へ強制通電を行う。
特開2006−040869号公報
上記の活性化方法では、実際の発電時と同等の大電流を両電極間に通電するための大掛かりな装置や大量のアノード媒質及びカソード媒質が必要になる。このため、活性化に要するコストが嵩むという問題がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、簡素な構成により低コストで燃料電池を活性化することができる燃料電池の活性化方法及び活性化装置を提供する。
上記の目的を達成するため、本発明は、固体高分子からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が設けられ、前記電解質膜の他方の面にカソード電極が設けられた燃料電池の活性化方法であって、前記アノード電極にアノード側ガスとして水素ガスを供給するとともに、前記カソード電極にカソード側ガスとして不活性ガスを供給することにより、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電位差を生じさせた状態で水素濃淡電池を構成し、前記水素濃淡電池の電位差により前記アノード電極で生じた電子を外部負荷を介して前記カソード電極に送る通電工程を有し、水素ガスと酸化剤ガスの発電反応を生じさせることなく前記燃料電池を活性化することを特徴とする。
この燃料電池の活性化方法では、水素ガスを供給したアノード電極と、不活性ガスを供給したカソード電極との水素濃度差を利用して、互いの間に電位差を生じさせることができる。この状態で、アノード電極とカソード電極とを電気的に接続することにより、実際の発電時よりも小さな電流及び少ないアノード側ガス及びカソード側ガスの供給量で両電極の通電を行うことが可能になる。
この際の電極反応によって生じた生成水を、アノード電極及びカソード電極に含まれる電極触媒や電解質膜に供給することができる。これによって、電解質膜を湿潤状態として良好なプロトン伝導性を発現させることや、燃料電池の発電時に反応サイトとなる電極触媒と電解質膜と燃料ガス又は酸化剤ガスとの3相界面に水を供給することができる。その結果、燃料電池を効果的に活性化することができる。
以上から、この燃料電池の活性化方法によれば、アノード電極及びカソード電極に大電流を通電するための大掛かりな装置や大量のアノード側ガス及びカソード側ガスを必要としない分、簡素な構成により低コストで燃料電池を活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化方法において、前記通電工程の前に、前記アノード電極に前記アノード側ガスとして水素ガスを供給するとともに、前記カソード電極に前記カソード側ガスとして不活性ガスを供給しつつ、前記燃料電池に、所定の範囲で上昇及び下降するサイクルの電圧を印加する電圧印加工程をさらに有することが好ましい。電圧印加工程を行うことにより、アノード電極及びカソード電極に含まれる電極触媒の表面に付着した付着物を除去することができる。従って、その後の通電工程の際に、付着物に阻害されることなく電極触媒の表面に良好に水を供給することが可能になる。その結果、燃料電池を効果的に活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化方法において、前記通電工程では、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを所定の範囲で繰り返し上昇及び下降させてもよいし、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを一定にしてもよい。何れの場合であっても、簡素な構成により低コストで燃料電池を活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化方法において、前記通電工程では、前記燃料電池の温度に比して、前記アノード側ガス及び前記カソード側ガスの少なくとも何れか一方の露点を高くすることが好ましい。この場合、通電工程において、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも何れか一方に含まれる水蒸気を燃料電池内で容易に結露させることができるため、電極触媒や電解質膜に一層良好に水を供給して、燃料電池を効果的に活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化方法において、前記通電工程の際の前記燃料電池の温度を、前記電圧印加工程の際の前記燃料電池の温度以下にすることが好ましい。この場合、アノード側ガス及びカソード側ガスの露点を高精度に調整することなく、電圧印加工程では、燃料電池内の結露を生じ難くし、且つ通電工程では、燃料電池内の結露を生じ易くすることができる。これによって、電圧印加工程の際に燃料電池の全体で印加電圧がばらつくことを抑制しつつ、通電工程の際に電極触媒や電解質膜に良好に水を供給することができる。その結果、燃料電池を一層効果的に活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化方法において、前記燃料電池に設けられた冷媒流路に温度を調整した伝熱媒体を供給することによって、前記燃料電池の温度を調整することが好ましい。この場合、燃料電池の既存の構成を用いて、燃料電池全体の温度を効率的且つ容易に調整することができる。
また、上記した燃料電池の活性化方法が適用された燃料電池の活性化装置もこの発明に含まれる。すなわち、本発明は、固体高分子からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が設けられ、前記電解質膜の他方の面にカソード電極が設けられた燃料電池を活性化させる燃料電池の活性化装置であって、前記アノード電極にアノード側ガスとして水素ガスを供給するとともに、前記カソード電極にカソード側ガスとして不活性ガスを供給することにより、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電位差を生じさせた状態で水素濃淡電池を構成するガス供給部と、前記水素濃淡電池の電位差により前記アノード電極で生じた電子を外部負荷を介して前記カソード電極に送る通電部と、を備え、水素ガスと酸化剤ガスの発電反応を生じさせることなく前記燃料電池を活性化することを特徴とする。
この燃料電池の活性化装置では、ガス供給部により、上記のようにアノード側ガス及びカソード側ガスを供給することで、アノード電極とカソード電極の間に水素濃度差を利用した電位差を生じさせることができる。この状態で、通電部により、両電極間を電気的に接続することで、実際の発電時よりも小さな電流及び少ないアノード側ガス及びカソード側ガスの供給量で両電極間の通電を行うことができる。その結果、アノード電極及びカソード電極に大電流を通電するための大掛かりな装置や大量のアノード側ガス及びカソード側ガスを必要とせず、簡素な構成により低コストで燃料電池を活性化することが可能になる。
上記の燃料電池の活性化装置において、前記燃料電池に所定の範囲で上昇及び下降するサイクルの電圧を印加する電圧印加部をさらに備えることが好ましい。この場合、電圧印加部により、上記のように電圧を印加することで、電極触媒の表面に付着した付着物を除去することができるため、燃料電池を一層効果的に活性化することが可能になる。
上記の燃料電池の活性化装置において、前記通電部は、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを所定の範囲で繰り返し上昇及び下降させることが可能であってもよいし、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを一定にすることが可能であってもよい。何れの場合であっても、簡素な構成により低コストで燃料電池を効果的に活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化装置において、前記ガス供給部は、前記通電部により前記カソード電極から前記アノード電極に通電を行う間、前記燃料電池の温度に比して、前記アノード側ガス及び前記カソード側ガスの少なくとも何れか一方の露点を高くすることが好ましい。この場合、通電部により両電極間の通電を行う際に、アノード側ガス又はカソード側ガスに含まれる水蒸気を燃料電池内で容易に結露させることができるため、電極触媒や電解質膜に一層良好に水を供給して、燃料電池を効果的に活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化装置において、前記燃料電池の温度を調整する温度調整部をさらに備え、前記温度調整部は、前記通電部により前記カソード電極から前記アノード電極に電流を流す間の前記燃料電池の温度を、前記電圧印加部により前記電圧を印加する間の前記燃料電池の温度以下にすることが好ましい。
この場合、温度調整部による燃料電池の温度調整によって、前記電圧印加部による電圧印加中には、結露を生じ難くして、燃料電池の全体で印加電圧がばらつくことを抑制できる。一方、電圧印加後の通電部による通電中には、結露を生じ易くして、電極触媒や電解質膜に良好に水を供給することができる。その結果、アノード側ガス及びカソード側ガスの露点をガス供給部によって高精度に調整することなく、燃料電池を一層効果的に活性化することができる。
上記の燃料電池の活性化装置において、前記温度調整部は、前記燃料電池に設けられた冷媒流路に温度を調整した伝熱媒体を供給することによって、前記燃料電池の温度を調整することが好ましい。この場合、燃料電池の既存の構成を用いて、燃料電池全体の温度を効率的且つ容易に調整することができる。
本発明によれば、アノード電極及びカソード電極に大電流を通電するための大掛かりな装置や、大量のアノード側ガス及びカソード側ガスを必要としない分、簡素な構成により低コストで燃料電池を活性化することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の活性化装置の概略構成図である。 実施例1−1〜1−4及び比較例1のスタックについて、通電時間(サイクル電流)と、電圧比とを示す図表である。 実施例2−1〜2−4及び比較例1のスタックについて、通電時間(固定電流)と、電圧比とを示す図表である。 実施例3−1〜3−10及び比較例2のスタックについて、通電電流値と、通電時の電圧と、電圧比とを示す図表である。 実施例4−1〜4−7のスタックについて、スタック温度と、アノード側ガスの露点と、カソード側ガスの露点と、スタック内相対湿度と、電圧比とを示す図表である。 実施例5−1〜5−3のスタックについて、アノード側ガス及びカソード側ガスの各々の流量と、電圧比とを示す図表である。 実施例6−1〜6−8のスタックについて、電圧印加工程の後の通電工程(サイクル電流)における通電時間と、電圧比とを示す図表である。 実施例7−1〜7−3のスタックについて、電圧印加時間と、通電時間(サイクル電流)と、電圧比とを示す図表である。 実施例8−1〜8−8のスタックについて、電圧印加工程の後の通電工程(固定電流)における通電時間と、電圧比とを示す図表である。 実施例9−1〜9−3のスタックについて、電圧印加時間と、通電時間(固定電流)と、電圧比とを示す図表である。 実施例10−1〜10−10のスタックについて、電圧印加工程後の通電工程における通電電流値と、通電時の電圧と、電圧比とを示す図表である。 実施例11−1〜11−9のスタックについて、電圧印加工程及び通電工程のそれぞれにおけるスタック温度と、アノード側ガスの露点と、カソード側ガスの露点と、スタック内相対湿度と、電圧比とを示す図表である。 実施例12−1〜12−3のスタックについて、電圧印加工程後の通電工程におけるアノード側ガス及びカソード側ガスの各々の流量と、電圧比とを示す図表である。
本発明に係る燃料電池の活性化方法及び活性化装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る燃料電池の活性化装置(以下、単に活性化装置ともいう)10は、複数の発電セル12(単位燃料電池)を積層したスタック14の形態の燃料電池16を活性化する。なお、活性化装置10は、スタック14の形態に限らず、1つの発電セル12からなる形態の燃料電池(不図示)についても、同様にして活性化することができる。
発電セル12は、電解質膜・電極構造体(MEA)18が、第1セパレータ20と第2セパレータ22とにより挟持されて構成される。MEA18は、例えば、パーフルオロスルホン酸薄膜等の固体高分子からなる電解質膜24と、電解質膜24の一方の面に設けられるアノード電極26と、電解質膜24の他方の面に設けられるカソード電極28とを有する。
アノード電極26は、電解質膜24の一方の面に臨む第1電極触媒層26aと、第1電極触媒層26aに積層される第1ガス拡散層26bとを有する多孔質体である。カソード電極28は、電解質膜24の他方の面に臨む第2電極触媒層28aと、第2電極触媒層28aに積層される第2ガス拡散層28bとを有する多孔質体である。
第1電極触媒層26a及び第2電極触媒層28aのそれぞれは、例えば、カーボンブラック等のカーボン製の触媒担体に白金等の触媒金属を担持してなる触媒粒子(電極触媒)と、イオン伝導性高分子バインダとを含んで構成されている。なお、上記の電極触媒は、例えば、白金黒等の触媒金属のみからなり、触媒担体を含まなくてもよい。
電極触媒が白金からなる場合、該電極触媒の表面では、例えば、2Pt+H2O+1/2O2+e-→2Pt(OH-)、Pt(OH-)+H3+→Pt+2H2O等の電極反応が生じる。この電極反応は、電極触媒の表面に水を供給して、3相界面に水を存在させることにより促進される。3相界面とは、スタック14の実際の発電時に、反応サイトとなる電極触媒と電解質膜24と燃料ガス又は酸化剤ガスとの界面である。なお、スタック14の実際の発電時とは、アノード電極26に水素ガス等の燃料ガスを供給するとともに、カソード電極28に空気等の酸化剤ガスを供給して、スタック14から実際に電力を得るとき等を指す。
第1ガス拡散層26b及び第2ガス拡散層28bは、例えば、カーボンペーパ、カーボンクロス等からなり、第1ガス拡散層26bが第1セパレータ20に臨み、第2ガス拡散層28bが第2セパレータ22に臨むようにそれぞれ配設される。第1セパレータ20及び第2セパレータ22としては、例えば、カーボンセパレータが使用されるが、これに代えて金属セパレータを用いてもよい。
第1セパレータ20の第1ガス拡散層26bに臨む面には、水素含有ガス等の燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(不図示)と、該燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(不図示)とに連通する燃料ガス流路30が設けられる。
第2セパレータ22の第2ガス拡散層28bに臨む面には、酸素含有ガス等の酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(不図示)と、該酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(不図示)とに連通する酸化剤ガス流路32が設けられる。
発電セル12を複数積層した際に第1セパレータ20と第2セパレータ22の互いに対向する面同士の間には、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔(不図示)と、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔(不図示)とに連通する冷媒流路34が一体的に形成されている。
次いで、活性化装置10について説明する。活性化装置10は、ガス供給部40と、通電部41と、電圧印加部42と、温度調整部44とを主に備える。ガス供給部40は、燃料ガス流路30を介してアノード電極26にアノード側ガスとして水素ガスを供給する第1供給部40aと、酸化剤ガス流路32を介してカソード電極28にカソード側ガスとして窒素ガス等の不活性ガスを供給する第2供給部40bとからなる。
第1供給部40aは、アノード電極26に供給するアノード側ガスの流量を調整することや、アノード側ガスに水蒸気を混合して、その露点を調整することが可能になっている。同様に、第2供給部40bは、カソード電極28に供給するカソード側ガスの流量を調整することや、カソード側ガスに水蒸気を混合して、その露点を調整することが可能になっている。
通電部41は、第1供給部40aによりアノード側ガスが供給されたアノード電極26と、第2供給部40bによりカソード側ガスが供給されたカソード電極28とを電気的に接続して、両電極間の通電を行う。つまり、通電部41は、アノード電極26とカソード電極28の水素濃度差による電位差に基づき、カソード電極28からアノード電極26に電流を通す。この際、通電部41は、両電極間に通電する電流の大きさを所定の範囲で繰り返し上昇及び下降させることや、該電流の大きさを一定に維持することが可能になっている。
電圧印加部42は、スタック14の積層方向の一端に配置された第1セパレータ20と、該積層方向の他端に配置された第2セパレータ22とを介してスタック14に所定の範囲で上昇及び下降するサイクルの電圧を印加する。つまり、電圧印加部42は、サイクリックボルタンメトリにおいていう電位の掃引と同様の制御によって印加電圧を経時変化させることや、該経時変化を繰り返すことができる。
これらの通電部41及び電圧印加部42は、例えば、両電極間の電流制御及び電位制御を行うことが可能なポテンショ/ガルバノスタット(P/Gスタット)46や、該P/Gスタット46の設定電流及び設定電位を時間とともに変化させることが可能なスイーパ48等から構成することができる。
温度調整部44は、冷媒流路34に、所定の温度に調整した伝熱媒体を供給することによって、スタック14の温度を調整する。温度調整部44を上記の構成とすることで、スタック14の既存の構成を用いて、スタック14全体の温度を効率的且つ容易に調整することができる。
なお、温度調整部44は、上記の構成に限らず、スタック14の温度を調整することが可能な構成を備えていればよく、例えば、スタック14を加熱することが可能なヒータ(不図示)等を備えてもよい。
また、ガス供給部40及び温度調整部44は、アノード側ガス、カソード側ガス、伝熱媒体のそれぞれをスタック14との間で循環させてもよく、スタック14に封じ込めてもよく、かけ流ししてもよい。
本実施形態に係る活性化装置10は、基本的には以上のように構成される。次いで、活性化装置10を用いた、本実施形態に係る燃料電池の活性化方法(以下、単に活性化方法ともいう)について説明する。
本実施形態では、組立直後のスタック14に対して活性化処理を施す。このために先ず、スタック14に通電部41及び電圧印加部42(P/Gスタット46)を電気的に接続し、燃料ガス流路30に第1供給部40aを接続し、酸化剤ガス流路32に第2供給部40bを接続し、冷媒流路34に温度調整部44を接続して、スタック14を活性化装置10にセットする。
次に、電圧印加工程を行う。電圧印加工程では、第1供給部40aにより、アノード電極26に水素ガスを供給するとともに、第2供給部40bにより、カソード電極28に不活性ガスを供給する。また、電圧印加部42により、スタック14に所定の範囲で上昇及び下降するサイクルの電圧を印加する。すなわち、P/Gスタット46は、電圧印加部42として、アノード電極26及びカソード電極28間の電位制御を行う。
これによって、カソード電極28及びアノード電極26に含まれる電極触媒の表面に付着した残留溶媒(カーボン官能基)や酸化皮膜等の付着物を除去して、該表面を清浄化することができる。この電圧印加工程は、例えば、特開2013−38032号公報に記載の方法と同様に行うことができるため、詳細な説明は省略する。
上記のように、カソード電極28に不活性ガスを供給する電圧印加工程では、発電反応を生じさせることなく、電極触媒の表面を清浄化することができる。このため、例えば、カソード電極28に酸化剤ガスを供給して発電反応を生じさせることによりスタック14の活性化を行うような場合に比して、消費するガスの量を低減したり、必要な設備を簡素化したりすることができる。
また、電圧印加工程では上記の発電反応が生じない分、スタック14の発熱量が小さい。このため、電圧印加工程における上記の清浄化を促進可能な温度となるように、温度調整部44によってスタック14の温度を調整してもよい。また、発電反応による生成水も生じないため、電解質膜24が乾燥すること等を回避するべく、ガス供給部40によって、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも何れか一方に水蒸気を含有させることが好ましい。
さらに、この際、スタック14内でフラッディングが生じることと、電解質膜24が乾燥することとの両方を抑制できる関係となるように、スタック14の温度とガスの露点とを調整することが好ましい。なお、このフラッディングは、スタック14内の液体の水の量が過剰となって、ガスの供給が妨げられること等をさす。
ここで、(アノード側ガス又はカソード側ガスの露点での飽和水蒸気量)/(スタック14の温度での飽和水蒸気量)×100=スタック内相対湿度(%)…(式1)と定義した場合、例えば、このスタック内相対湿度を約100%とすることで、上記の関係を満たすことが可能になる。このようにスタック14の温度とガスの露点とを調整して、フラッディングを抑制することにより、スタック14の全体で印加電圧がばらつくことを回避できるため、スタック14全体の電極触媒を良好に清浄化することが可能になる。また、電解質膜24の乾燥を抑制することにより、該電解質膜24に損傷等が生じる懸念を払拭できる。
電圧印加部42は、スタック14に印加する電圧の範囲を0.08〜1.00Vとすることが好ましい。0.08V以上とすることで、電圧印加工程において、電極触媒(触媒金属)に水素の吸着脱離反応を繰り返させることが可能になる。これによって、電極触媒の表面を一層効果的に清浄化することが可能になる。一方、1.00V以下とすることで、電極触媒がカーボン製の触媒担体を含んでいた場合であっても、該触媒担体の劣化を回避することが可能になる。
電圧印加部42によりスタック14に印加する電圧のサイクル数(電圧印加工程を行う時間)は、該電圧の印加により得られる電圧−電流変化曲線(不図示)において、電極触媒の表面が十分に清浄化されたと判断されるピークが出現することを目安に設定することが好ましい。このようなピークの一例としては、電圧を下降させる際に0.8〜0.6Vの間に出現する還元ピークが挙げられる。この還元ピークが出現した後に、一層好適には、該還元ピークが出現してから所定時間が経過した後に、電圧印加部42による電圧の印加を停止することで、過不足なく電圧印加工程を行うことができる。
なお、電圧印加工程において、例えば、0.08Vから1.00Vまで45秒をかけて電圧を上昇させた後、1.00Vから0.08Vまで45秒をかけて電圧を下降させることを1回のサイクルとした場合、このサイクルを20回以上繰り返すこと、換言すると、電圧印加工程を30分(0.50時間)以上行うことが好ましい。これによって、電極触媒の表面に付着した付着物が十分に除去され、電極触媒の有効面積を表す指標値であるQ値(クーロン)を十分な大きさとすることが可能になる。
電圧印加部42による電圧の印加を停止した後も、ガス供給部40によるガスの供給を行う。これによって、アノード側ガスとして水素ガスが供給されたアノード電極26と、カソード側ガスとして不活性ガスが供給されたカソード電極28との間に水素濃度差による電位差が生じる。このようにして電位差を生じさせた状態で、通電部41によりアノード電極26とカソード電極28とを電気的に接続し、両電極間を通電する通電工程を行う。
つまり、通電工程では、P/Gスタット46は、通電部41として、アノード電極26及びカソード電極28間の電流制御を行う。この際、通電部41は、カソード電極28からアノード電極26に通電する電流の大きさを所定の範囲で繰り返し上昇及び下降させてもよいし、該電流の大きさを一定としてもよい。
このようにして通電工程を行うことで、実際の発電時よりも小さな電流及び少ないアノード側ガス及びカソード側ガスの供給量で両電極間を通電することができる。この場合、アノード電極26とカソード電極28とによって水素濃淡電池が構成されるため、アノード電極26では、H2+2H2O→2H3++e-の電極反応が生じる。一方、カソード電極28では、2H3O+e-→H2+2H2Oの電極反応が生じる。従って、通電工程を行うことで、電極触媒や電解質膜24に上記の反応の生成水を供給することができる。
その結果、スタック14の実際の発電時に反応サイトとなる上記の3相界面に水を良好に供給すること、及び電解質膜24を湿潤状態として良好なプロトン伝導性を発現させることができるため、スタック14を効果的に活性化することができる。
以上から、この活性化方法によれば、アノード電極26及びカソード電極28に大電流を通電するための大掛かりな装置や大量のアノード側ガス及びカソード側ガスを必要としない分、簡素な構成により低コストでスタック14を活性化することができる。
また、上記の通り、電圧印加工程を行って、電極触媒の表面に付着した付着物を除去した後に通電工程を行う。これによって、通電工程の際に、付着物に阻害されることなく電極触媒の表面に良好に水を供給することが可能になるため、スタック14を効果的に活性化することができる。
さらに、通電工程では、温度調整部44及びガス供給部40によって、スタック14の温度に比して、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも一方の露点が高くなるように調整することが好ましい。この場合、スタック14の内部でアノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも一方に含まれる水蒸気を結露させ易くすることができる。このため、電極触媒の表面や電解質膜24に水を一層良好に供給して、スタック14を効果的に活性化することが可能になる。
また、温度調整部44により、通電工程の際のスタック14の温度を、電圧印加工程の際のスタック14の温度以下となるように調整してもよい。これによって、電圧印加工程におけるスタック内相対湿度よりも、通電工程におけるスタック内相対湿度を容易に高くすることができる。その結果、ガス供給部40によってアノード側ガス又はカソード側ガスの露点を高精度に調整することなく、電圧印加工程の際にスタック14内で結露を生じ難くしてフラッディングを抑制できる。また、通電工程の際にスタック14内で結露を生じ易くして電極触媒等に水を効果的に供給することが可能になる。
第1供給部40aは、電圧印加工程と通電工程とで同じ露点のアノード側ガス及びカソード側ガスをアノード電極26及びカソード電極28にそれぞれ供給してもよい。ここでの同じ露点には、略同じ露点も含まれる。この場合、電圧印加工程と通電工程との間に、アノード側ガス及びカソード側ガスの露点を調整する工程を設ける必要がなくなる分、スタック14の活性化を効率的に行うことができる。
なお、通電工程では、アノード側ガスの露点よりも、カソード側ガスの露点を高くすることが好ましい。上記のようにして活性化を終えたスタック14は、内部の水がパージされた状態で取り扱われる。この水をパージするパージガスとして、アノード側ガス及びカソード側ガスを、その露点を小さくして用いることができる。
つまり、アノード電極26には、水素ガスをパージガスとして供給し、カソード電極28には、水素ガスに比して安価に取り扱い可能な不活性ガスをパージガスとして供給することができる。このため、カソード側ガスの露点を高くして、カソード電極28側で多くの結露させた水をスタック14内に行き渡らせて活性化した後、該カソード電極28側から大量のパージガスを供給してパージを行うことにより、コストの低減を図ることが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、活性化装置10が電圧印加部42を備え、電圧印加工程を行うこととしたが、特にこれらは必須の構成要素ではない。活性化装置10は、電圧印加部42を備えていなくてもよい。すなわち、P/Gスタット46に代えて、ガルバノスタットを備えてもよい。また、活性化方法では、電圧印加工程を行わずに通電工程を行ってもよい。この場合、スタック14の活性化を、一層簡素な構成により低コストで行うことが可能になる。
[実施例1]
MEA18の発電有効面積が100cm2である発電セル12を10個積層することでスタック14を組み立てた。このスタック14を活性化装置10にセットして、通電工程を行った。通電工程では、温度調整部44によりスタック14の温度を40℃にした。また、第1供給部40aにより、アノード電極26にアノード側ガスとして75℃の露点の水素ガスを5NL/分の流量で供給し、第2供給部40bにより、カソード電極28にカソード側ガスとして80℃の露点の窒素ガスを20NL/分の流量で供給した。
その後、カソード電極28の平均セル電位が0.06V付近で略一定となったことを確認してから、通電部41により、アノード電極26及びカソード電極28を通電し、両電極間に通電する電流の大きさを0〜3Aの範囲で上昇及び下降させた。すなわち、両電極間の通電電流をサイクル電流とした。具体的には、0Aから3Aまで45秒をかけて電流を上昇させた後、3Aから0Aまで45秒をかけて電流を下降させることを1回のサイクルとした。なお、このように電流の大きさを変動させることに伴い、両電極間の電圧(平均電圧)は、0.60〜0.25Vの間で上昇及び下降した。
両電極間を通電する時間(通電時間)を異ならせて、複数の実施例1のスタック14を作製した。具体的には、通電時間を、図2に示す条件として、実施例1−1〜1−4のスタック14を得た。
[比較例1]
組み立て直後のスタック14を比較例1とした。すなわち、比較例1のスタック14は、通電工程を行っておらず、通電時間が0.0時間である。
実施例1−1〜1−4及び比較例1のスタック14のそれぞれについて、水をパージした後に、スタック14の平均セル電圧を求めた。この際の出力電流密度は1.0A/cm2とした。そして、比較例1のスタック14の平均セル電圧に対する、実施例1のスタック14のそれぞれの平均セル電圧の比を電圧比として算出した。つまり、比較例1のスタック14の電圧比を1.000とした。このようにして得た電圧比を図2に併せて示す。
図2に示す通り、通電工程を行った実施例1−1〜1−4のスタック14は全て電圧比が1.000以上であり、通電工程を行わない比較例1のスタック14に比して平均セル電圧が大きくなった。このことから、通電工程を行うことによって、スタック14の出力を向上させること、換言すると、スタック14を活性化することが可能になるといえる。また、通電時間が長くなるほど、電圧比を大きくでき、スタック14をより効果的に活性化できることが分かった。
[実施例2]
両電極間の通電電流を上記のサイクル電流に代え、3Aで一定の固定電流とした以外は、実施例1と同様にして実施例2のスタック14を作製した。すなわち、図3に示すように、固定電流の通電時間を異ならせて、実施例2−1〜2−4のスタック14を得た。これらのスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した結果を図3に併せて示す。
図3に示すように、両電極間に通電する電流を固定電流とした実施例2−1〜2−4のスタック14も、該電流をサイクル電流とした実施例1のスタック14と略同様の電圧比が得られた。すなわち、実施例2−1〜2−4のスタック14の何れも、通電工程を行わない比較例1のスタック14に比して平均セル電圧が大きくなった。従って、固定電流を通電する通電工程を行うことによって、サイクル電流を通電する通電工程と同様に、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。また、通電時間が長くなるほど、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
[実施例3]
両電極間に通電する固定電流の大きさ(通電電流値)を図4に示すように異ならせた以外は、実施例2と同様にして実施例3−1〜3−10のスタック14を作製した。これらの実施例3−1〜3−10を総称して実施例3とする。なお、実施例3−6のスタック14は、実施例2−1のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。
[比較例2]
比較のため、組み立て後のスタック14の両電極間を通電することなく、実施例1〜3と同様の条件でアノード側ガス及びカソード側ガスを供給し、この状態を0.50時間維持して比較例2のスタック14とした。
実施例3及び比較例2のスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した。これによって得られた電圧比と、通電電流値に応じた通電時の両電極間の電圧とを図4に併せて示す。
図4に示すように、実施例3−1〜3−10のスタック14の何れも、アノード側ガス及びカソード側ガスを供給するのみで通電を行わない比較例2のスタック14に比して電圧比が大きくなった。このことから、両電極間を通電することによって、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。また、通電電流値が大きいほど、電圧比が大きくなり、スタック14をより効果的に活性化できることが分かった。さらに、電圧比が1.050に達した後は、それ以上通電電流値を上昇させても、電圧比の上昇率が小さくなることが分かった。
[実施例4]
スタック14の温度と、アノード側ガスの露点と、カソード側ガスの露点とを図5に示す条件で変化させた以外、実施例2と同様にして実施例4−1〜4−7のスタック14を作製した。これらの実施例4−1〜4−7を総称して実施例4とする。なお、実施例4−4のスタック14は、実施例2−1のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。
これらのスタック14のそれぞれについて、アノード側ガス及びカソード側ガスのうち高い方の露点での飽和水蒸気量と、スタック14の温度での飽和水蒸気量から上記の(式1)に基づいてスタック内相対湿度を算出した。また、実施例1と同様にして電圧比を算出した。これらの結果を図5に併せて示す。
図5に示すように、実施例4−7のスタック14では、スタック14の温度に比して、アノード側ガス及びカソード側ガスの両方の露点を低くした。この場合であっても、電圧比を1以上とすることができ、スタック14を活性化できた。一方、実施例4−1〜4−6のスタック14は、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも一方の露点をスタック14の温度以上とした。この場合、実施例4−7のスタック14よりも電圧比を大きくすることができた。従って、スタック14の温度に比して、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも一方の露点を高くすることによって、スタック14を一層効果的に活性化できるといえる。
また、図5の実施例4−2と実施例4−4は、スタック14の温度を除いて同じ条件で得たものである。これらの実施例を比較した結果、スタック14の温度を40℃とした実施例4−6のスタック14は、スタック14の温度を80℃とした実施例4−2のスタック14に比して、大きい電圧比が得られた。
このことから、通電工程の際のスタック14の温度を小さくしてスタック内相対湿度を上昇させて、スタック14内で生じる結露の量を増大させることによって、スタック14を一層効果的に活性化できるといえる。
図5の実施例4−4と実施例4−5は、アノード側ガスの露点を除いて同じ条件で得たものである。これらを比較した結果、実施例4−4のスタック14と実施例4−5のスタック14との電圧比の差は0.4%程度であることが分かった。このことから、アノード側ガスの露点が実施例4−4よりも大幅に低い実施例4−5であっても、カソード側ガスの露点を十分に高くしてスタック内相対湿度を維持することにより、スタック14を十分良好に活性化できることが分かった。
また、アノード側ガスの露点に代えてカソード側ガスの露点を大幅に低くしたスタック14も、アノード側ガスの露点を高くしてスタック内相対湿度を維持することにより、上記のようにカソード側ガスの露点が低い場合と同様の結果が得られた。
従って、アノード電極26及びカソード電極28の何れか一方の電極に十分露点が大きいガスを供給することにより、他方の電極を加湿することも可能であるといえる。このため、通電工程において、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも何れか一方の露点をスタック14の温度等に比して十分に大きくすることによって、スタック14を良好に活性化できることが分かった。
図5の実施例4−4と実施例4−6は、アノード側ガスの露点及びカソード側ガスの露点を除いて同じ条件で得たものである。これらを比較した結果から、アノード側ガスの露点をカソード側ガスの露点より高くした場合と、カソード側ガスの露点をアノード側ガスの露点より高くした場合とで同等の電圧比が得られることが分かった。
[実施例5]
アノード側ガス及びカソード側ガスの各々の流量を変更した以外は、実施例2と同様にして実施例5のスタック14を作製した。具体的には、図6に示す条件で、実施例5−1〜5−3のスタック14を得た。これらの実施例5−1〜5−3を総称して実施例5とする。なお、実施例5−1のスタック14は、実施例2−1のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。これらのスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した結果を図6に併せて示す。
図6から、実施例5−1〜5−3の全てのガスの流量において、電圧比を1.000以上として、十分に大きくすることができた。このことから、実施例5−1〜5−3のようにガスの流量を変更しても、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
[実施例6]
実施例1と同様にして組み立てた直後のスタック14を活性化装置10にセットして、電圧印加工程を行った。電圧印加工程では、温度調整部44によりスタック14の温度を80℃にした。また、第1供給部40aにより、アノード電極26にアノード側ガスとして75℃の露点の水素ガスを5NL/分の流量で供給し、第2供給部40bにより、カソード電極28にカソード側ガスとして80℃の露点の窒素ガスを20NL/分の流量で供給した。
その後、カソード電極28の平均セル電位が0.1V付近で略一定となったことを確認してから、0.08〜1.00Vの範囲で上昇及び下降するサイクルの電圧をスタック14に印加した。この際、0.08Vから1.00Vまで45秒をかけて電圧を上昇させた後、1.00Vから0.08Vまで45秒をかけて電圧を下降させることを1回のサイクルとし、このサイクルを20回繰り返した。1回のサイクルは90秒であるため、電圧印加工程を行った時間は0.50時間である。
上記のようにして電圧印加工程を行った後、実施例1と同様にしてサイクル電流を通電する通電工程を行った。通電時間を、図7に示す条件として、実施例6−1〜6−8のスタック14を得た。実施例6−1〜6−8を総称して実施例6とする。これらのスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した結果を図7に併せて示す。
図7から、電圧印加工程の後に通電工程(サイクル電流)を行った実施例6−1〜6−8の全てのスタック14で、電圧比を1.000以上とできた。また、通電時間を長くするほど電圧比を大きくできることが分かった。さらに、実施例6−1〜6−8のスタック14では、通電工程のみを行った実施例1−1〜1−4のスタック14よりもさらに良好に電圧比を大きくできることが分かった。
従って、電圧印加工程を行って、アノード電極26及びカソード電極28に含まれる電極触媒の表面に付着した付着物を除去した後に、通電工程を行うことで、該付着物に阻害されることなく電極触媒の表面に良好に水を供給することができ、これによって、スタック14を一層効果的に活性化できるといえる。
[実施例7]
電圧印加工程においてスタック14に電圧を印加した電圧印加時間と、通電工程において両電極間を通電した通電時間とを変更した以外は、実施例6と同様にして実施例7のスタック14を作製した。具体的には、電圧印加時間と通電時間を図8に示す条件として、実施例7−1〜7−3のスタック14を得た。なお、実施例7−2のスタック14は、実施例6−2のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。また、実施例7では、電圧印加時間と通電時間との合計が1.00時間となるように設定し、その時間配分を変更した。
実施例7のスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出し、その結果を図8に併せて示す。図8から、実施例7−1〜7−3の全ての時間配分において、電圧比を1.000以上とすることができ、しかも、通電工程(サイクル電流)のみを行った実施例1−1〜1−4のスタック14よりもさらに良好に電圧比を大きくできることが分かった。このことから、実施例7−1〜7−3のように時間配分を変更しても、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
また、実施例7では、電圧印加時間と通電時間とをそれぞれ0.50時間ずつ行った実施例7−2のスタック14の電圧比が最も大きくなり、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
[実施例8]
通電工程の際の通電電流を上記のサイクル電流に代え、3Aで一定の固定電流とした以外は、実施例6と同様にして実施例8のスタック14を作製した。すなわち、実施例6と同様に電圧印加工程を行った後、図9に示すように、固定電流の通電時間を異ならせて、実施例8−1〜8−8のスタック14を得た。これらのスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した結果を図9に併せて示す。
図9に示すように、電圧印加工程後の通電工程において通電電流を固定電流とした実施例8−1〜8−8のスタック14も、該通電電流をサイクル電流とした実施例1のスタック14と略同様の電圧比が得られた。従って、電圧印加工程の後に固定電流を通電する通電工程を行う場合も、電圧印加工程の後にサイクル電流を通電する通電工程を行う場合と同様に、スタック14を一層効果的に活性化できることが分かった。また、通電時間が長くなるほど、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
[実施例9]
電圧印加工程においてスタック14に電圧を印加した電圧印加時間と、通電工程において両電極間を通電した通電時間とを変更した以外は、実施例8と同様にして実施例9のスタック14を作製した。具体的には、電圧印加時間と通電時間を図10に示す条件として、実施例9−1〜9−3のスタック14を得た。なお、実施例9−2のスタック14は、実施例8−2のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。また、実施例9では、電圧印加時間と通電時間との合計が1.00時間となるように設定し、その時間配分を変更した。
実施例9のスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出し、その結果を図10に併せて示す。図10から、実施例9−1〜9−3の全ての時間配分において、電圧比を1.000以上とすることができ、しかも、通電工程(固定電流)のみを行った実施例2−1〜2−4のスタック14よりもさらに良好に電圧比を大きくできることが分かった。このことから、実施例9−1〜9−3のように時間配分を変更しても、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
また、実施例9では、電圧印加時間と通電時間とをそれぞれ0.50時間ずつ行った実施例9−2のスタック14の電圧比が最も大きくなり、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
[実施例10]
通電電流値を図11に示すように異ならせた以外は、実施例8と同様にして実施例10−1〜10−10のスタック14を作製した。これらの実施例10−1〜10−10を総称して実施例10とする。なお、実施例10−6のスタック14は、実施例8−2のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。
実施例10のスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した。これによって得られた電圧比と、通電電流値に応じた通電時の両電極間の電圧とを図11に併せて示す。図11から、通電電流値が大きい方が、電圧比が大きくなる傾向にあり、スタック14をより効果的に活性化できることが分かった。
[実施例11]
実施例8の電圧印加工程のうち、アノード側ガスの流量を10NL/分とし、カソード側ガスの流量を40NL/分とするとともに、スタック14の温度と、アノード側ガスの露点とを図12に示す条件で変化させた。また、実施例8の通電工程のうち、スタック14の温度と、アノード側ガスの露点と、カソード側ガスの露点とを図12に示す条件で変化させた。それ以外、実施例8と同様にして実施例11−1〜11−9のスタック14を作製した。これらの実施例11−1〜11−9を総称して実施例11とする。なお、実施例11−6のスタック14は、実施例8−2のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。
実施例11のスタック14のそれぞれについて、電圧印加工程及び通電工程の際のスタック内相対湿度を実施例4と同様にして算出した。また、実施例1と同様にして電圧比を算出した。これらの結果を図12に併せて示す。なお、実施例11−4、11−5では、他の実施例に比して、電圧印加工程の際のスタック内相対湿度を高くしているため、上記のフラッディングが生じることを回避するべく、電圧印加工程におけるアノード側ガス及びカソード側ガスの流量を増やした。
図12に示すように、実施例11−9のスタック14では、スタック14の温度に比して、アノード側ガス及びカソード側ガスの両方の露点を低くした。この場合であっても、電圧比を1.000以上とすることができ、スタック14を効果的に活性化できた。一方、実施例11−1〜11−8の全てのスタック14は、スタック14の温度に比して、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも一方の露点を高くした。この場合、実施例11−9のスタック14よりも電圧比を大きくすることができ、スタック14を一層効果的に活性化できることが分かった。
図12の実施例11−1〜11−9では、通電工程の際のスタック14の温度を、電圧印加工程の際のスタック14の温度以下とした。これによって、電圧比を1.000以上とすることができ、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
ここで、実施例11−2のスタック14と実施例11−6のスタック14は、通電工程の際のスタック14の温度を除いて同じ条件で得たものである。つまり、電圧印加工程の際のスタック14の温度は80℃で共通とした。これらの実施例を比較した結果、通電工程の際のスタック14の温度を40℃とした実施例11−6のスタック14は、通電工程の際のスタック14の温度を70℃とした実施例11−2のスタック14に比して、約2%大きい電圧比が得られた。
このことから、通電工程の際のスタック14の温度を、電圧印加工程の際のスタック14の温度よりも大幅に低下させることによって、通電工程の際にスタック14内で生じる結露の量を増大させて、スタック14を一層効果的に活性化できることが分かった。
図12の実施例11−1のスタック14と実施例11−4のスタック14は、電圧印加工程におけるスタック14の温度と、アノード側ガス及びカソード側ガスの流量とを除いて同じ条件で得たものである。また、実施例11−2のスタック14と実施例11−5のスタック14についても同様である。これらの実施例を比較した結果、実施例11−1、11−2のスタック14に比して、電圧印加工程の際のスタック14の温度が小さく且つアノード側ガス及びカソード側ガスの流量が大きい実施例11−4、11−5のスタック14では、電圧比が約1〜2%大きい。
このことから、電圧印加工程において、スタック14の温度が小さい(スタック内相対湿度が高い)ことと、アノード側ガス及びカソード側ガスの流量が多いことの少なくとも何れか一方の条件を満たすことによって、スタック14を効果的に活性化することが可能になることが分かった。
図12の実施例11−6と実施例11−7のスタック14は、電圧印加工程及び通電工程の各々におけるアノード側ガスの露点を除いて同じ条件で得たものである。これらを比較した結果、実施例11−6のスタック14と実施例11−7のスタック14とは同じ電圧比であった。このことから、電圧印加工程及び通電工程において、アノード側ガスの露点が実施例11−6よりも大幅に低い実施例11−7であっても、カソード側ガスの露点を十分に高くしてスタック内相対湿度を維持することにより、スタック14を良好に活性化できることが分かった。
また、アノード側ガスの露点に代えてカソード側ガスの露点を大幅に低くしたスタック14も、アノード側ガスの露点を高くしてスタック内相対湿度を維持することにより、上記のようにカソード側ガスの露点が低い場合と同様の結果が得られた。従って、電圧印加工程を行った後の通電工程においても、アノード側ガス及びカソード側ガスの少なくとも何れか一方の露点をスタック14の温度等に比して十分に大きくすることによって、スタック14を良好に活性化できることが分かった。
図12の実施例11−6と実施例11−8のスタック14は、通電工程におけるアノード側ガスの露点及びカソード側ガスの露点を除いて同じ条件で得たものである。これらを比較した結果から、電圧印加工程を行った後の通電工程においても、アノード側ガスの露点をカソード側ガスの露点より高くした場合と、カソード側ガスの露点をアノード側ガスの露点より高くした場合とで同等の電圧比が得られることが分かった。
[実施例12]
アノード側ガス及びカソード側ガスの各々の流量を変更した以外は、実施例8と同様にして実施例12のスタック14を作製した。具体的には、図13に示す条件で、実施例12−1〜12−3のスタック14を得た。これらの実施例12−1〜12−3を総称して実施例12とする。なお、実施例12−1のスタック14は、実施例8−2のスタック14と実質的に同様の条件で作製したものである。これらのスタック14のそれぞれについて、実施例1と同様にして電圧比を算出した結果を図13に併せて示す。
図13から、実施例12−1〜12−3の全てのガスの流量において、電圧比を1.000以上として、十分に大きくすることができた。このことから、実施例12−1〜12−3のようにガスの流量を変更しても、スタック14を効果的に活性化できることが分かった。
10…活性化装置 12…発電セル
14…スタック 16…燃料電池
24…電解質膜 26…アノード電極
28…カソード電極 40…ガス供給部
41…通電部 42…電圧印加部
44…温度調整部

Claims (8)

  1. 固体高分子からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が設けられ、前記電解質膜の他方の面にカソード電極が設けられた燃料電池の活性化方法であって、
    前記アノード電極にアノード側ガスとして水素ガスを供給するとともに、前記カソード電極にカソード側ガスとして不活性ガスを供給することにより、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電位差を生じさせた状態で水素濃淡電池を構成し、前記水素濃淡電池の電位差により前記アノード電極で生じた電子を外部負荷を介して前記カソード電極に送る通電工程を有し、
    水素ガスと酸化剤ガスの発電反応を生じさせることなく前記燃料電池を活性化することを特徴とする燃料電池の活性化方法。
  2. 請求項1記載の燃料電池の活性化方法において、
    前記通電工程では、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを所定の範囲で繰り返し上昇及び下降させることを特徴とする燃料電池の活性化方法。
  3. 請求項1記載の燃料電池の活性化方法において、
    前記通電工程では、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを一定にすることを特徴とする燃料電池の活性化方法。
  4. 請求項1〜の何れか1項に記載の燃料電池の活性化方法において、
    前記通電工程では、前記燃料電池の温度に比して、前記アノード側ガス及び前記カソード側ガスの少なくとも何れか一方の露点を高くすることを特徴とする燃料電池の活性化方法。
  5. 固体高分子からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が設けられ、前記電解質膜の他方の面にカソード電極が設けられた燃料電池を活性化させる燃料電池の活性化装置であって、
    前記アノード電極にアノード側ガスとして水素ガスを供給するとともに、前記カソード電極にカソード側ガスとして不活性ガスを供給することにより、前記アノード電極と前記カソード電極との間に電位差を生じさせた状態で水素濃淡電池を構成するガス供給部と、
    前記水素濃淡電池の電位差により前記アノード電極で生じた電子を外部負荷を介して前記カソード電極に送る通電部と、を備え、
    水素ガスと酸化剤ガスの発電反応を生じさせることなく前記燃料電池を活性化することを特徴とする燃料電池の活性化装置。
  6. 請求項記載の燃料電池の活性化装置において、
    前記通電部は、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを所定の範囲で繰り返し上昇及び下降させることが可能であることを特徴とする燃料電池の活性化装置。
  7. 請求項記載の燃料電池の活性化装置において、
    前記通電部は、前記カソード電極から前記アノード電極に流れる電流の大きさを一定にすることが可能であることを特徴とする燃料電池の活性化装置。
  8. 請求項の何れか1項に記載の燃料電池の活性化装置において、
    前記ガス供給部は、前記通電部により前記カソード電極から前記アノード電極に電流を流す間、前記燃料電池の温度に比して、前記アノード側ガス及び前記カソード側ガスの少なくとも何れか一方の露点を高くすることを特徴とする燃料電池の活性化装置。
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