JP6932740B2 - 液体供給装置および熱交換器ユニット - Google Patents

液体供給装置および熱交換器ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6932740B2
JP6932740B2 JP2019099022A JP2019099022A JP6932740B2 JP 6932740 B2 JP6932740 B2 JP 6932740B2 JP 2019099022 A JP2019099022 A JP 2019099022A JP 2019099022 A JP2019099022 A JP 2019099022A JP 6932740 B2 JP6932740 B2 JP 6932740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
main
slave
supply device
liquid supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019099022A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020193752A (ja
Inventor
峻裕 木村
峻裕 木村
竹彦 名坂
竹彦 名坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Energy System Corp
Original Assignee
Yazaki Energy System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Energy System Corp filed Critical Yazaki Energy System Corp
Priority to JP2019099022A priority Critical patent/JP6932740B2/ja
Priority to PCT/JP2020/018286 priority patent/WO2020241175A1/ja
Publication of JP2020193752A publication Critical patent/JP2020193752A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6932740B2 publication Critical patent/JP6932740B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B37/00Absorbers; Adsorbers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B39/00Evaporators; Condensers
    • F25B39/02Evaporators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F25/00Component parts of trickle coolers
    • F28F25/02Component parts of trickle coolers for distributing, circulating, and accumulating liquid
    • F28F25/04Distributing or accumulator troughs
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Description

本発明は、液体供給装置および熱交換器ユニットに関するものである。
従来、吸収冷凍機を構成する熱交換器に対して液体を供給する液散布装置として、液体を保持する樋状のトレーと、トレーに形成された複数の流出口を覆う側板と、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された液散布装置では、液体を保持可能な材料によって側板を構成することにより、流出口を通過する液体の量を制限している。これにより、液体がトレー内で拡散された後に各流出口から滴下されるようになり、散布する液体の均等化を図っている。
特開2005−321169号公報
しかしながら、熱交換器において供給される液体は、供給流量に誤差が生じたり、運転状況等に応じて供給流量が変更されたりすることがあり、特許文献1に記載された液散布装置では、このような供給流量の変化に対応することが困難であった。特に、特許文献1に記載の液散布装置において供給流量が低下すると、液体がトレー全体に拡散される前に流出口から滴下され、散布に偏りが生じやすくなる。また、各流出口において液体を通過しにくく設計すれば、供給流量の減少には対応しやすいものの、供給流量が増加した際にトレーから液体があふれてしまい、液体の散布に偏りが生じてしまう可能性がある。
本発明の目的は、液体の供給流量変化に対応し、熱交換面に対して水平方向において広範囲に液体を供給することができる液体供給装置および該液体供給装置を備えた熱交換器ユニットを提供することにある。
本願発明の液体供給装置は、水平方向に沿って延びるとともに上方から供給された液体を保持する主保持部、及び、前記主保持部内の液体を下降させる主下降部を有し、熱交換器において鉛直方向に沿って延びる熱交換面に対して液体を供給する主供給手段と、水平方向に沿って延びるとともに前記主保持部からオーバーフローした液体を保持する従保持部、及び、前記従保持部内の液体を下降させる従下降部を有し、前記熱交換面に対して液体を供給する1つ又は複数の従供給手段と、を備え、前記主下降部および前記従下降部のうち少なくとも一方は、鉛直方向に沿って延びる液体通過部を有し、前記主供給手段は、主板材と、上端側が開口するように前記主板材に形成されるとともに前記液体通過部として機能する主スリットと、を有し、前記従供給手段は、従板材と、上端側が開口するように前記従板材に形成されるとともに前記液体通過部として機能する従スリットと、を有し、前記主板材と前記従板材とが積層されるとともに、前記主スリットと前記従スリットとが水平方向においてずれて配置されていることを特徴とする
このような本願発明の液体供給装置によれば、以下に詳述するように、主下降部における通過流量を小さく設定することにより、供給流量が小さい場合であっても水平方向において液体を充分に拡散し、供給流量が大きい場合には主保持部からオーバーフローした液体を従保持部によって保持し、水平方向における液体の偏りを抑制することができる。即ち、液体の供給流量変化に対応し、熱交換面に対して水平方向において広範囲に液体を供給することができる。
水平方向に沿って延びる主保持部に供給された液体は、主保持部において水平方向に拡散しようとし、これと同時に、主下降部において下降する。主下降部における通過流量に対し、主保持部への供給流量が同等以上であれば、主保持部において液体が充分に拡散する。従って、主下降部における通過流量を小さく設定すれば、供給流量の低下に対応し、水平方向において液体を拡散させることができる。
上記のように主下降部における通過流量を小さく設定すると、主保持部から液体がオーバーフローしやすくなる。このとき、従保持部が設けられていることで、主保持部からオーバーフローした液体が保持される。さらに、オーバーフローした液体は、従保持部において水平方向に拡散しようとし、これと同時に、従下降部において下降する。従って、オーバーフローした液体を水平方向に拡散させてから熱交換面に対して供給することで、主保持部からオーバーフローした液体が熱交換面に対して直接供給される構成と比較して、水平方向における液体の偏りを抑制することができる。尚、複数の従供給手段を備える場合、主保持部からオーバーフローした液体は、第1の従供給手段に供給され、第1の従供給手段においてオーバーフローした液体が、第2の従供給手段に供給されるように、各従供給手段に液体が供給される順序が予め定められていればよい。
本発明の実施形態に係る吸収式冷凍機を模式的に示す概略構成図である。 前記吸収式冷凍機に用いられる実施例1の液体供給装置を示す断面図である。 前記液体供給装置および比較例の液体供給装置において液体の供給流量を変化させた際の分配幅を模式的に示すグラフである。 前記吸収式冷凍機に用いられる実施例2の液体供給装置を示す断面図である。 前記液体供給装置に設けられるスリット板を示す正面図である。 前記吸収式冷凍機に用いられる実施例3の液体供給装置を示す断面図である。 前記液体供給装置に設けられる2枚のスリット板を示す正面図である。 前記吸収式冷凍機に用いられる実施例4の液体供給装置を示す部分断面図である。 前記吸収式冷凍機に用いられる実施例5の液体供給装置を示す部分断面図である。 変形例1の液体供給装置を示す部分断面図である。 前記液体供給装置を示す斜視図である。 変形例2の液体供給装置を示す断面図である。 変形例3の液体供給装置を示す分解斜視図である。
本実施形態の吸収式冷凍機1は、図1に示すように、蒸発器2と、吸収器3と、再生器4と、凝縮器5と、溶液熱交換器6と、液体供給装置7A、7Bと、を備える。吸収式冷凍機1において、蒸発器2と吸収器3と再生器4とがそれぞれ熱交換器として機能する。本実施形態の吸収式冷凍機1では、例えば水を冷媒として用いるとともに臭化リチウムを吸収液として用いるものとするが、アンモニアを冷媒として用いるとともに水を吸収液として用いてもよく、冷媒と吸収液との組み合わせは用途等に応じて適宜に選択されればよい。
蒸発器2は、鉛直方向に沿って延びるガラス板21を有して全体が平板状に形成される。ガラス板21は、鉛直方向に対して多少の傾きを有していてもよい。蒸発器2は、吸収器3の後述するガラス板31と対向するように(間隔をあけて平行に)配置され、ガラス板31側が液体供給面2Aとなる。即ち、凝縮器5から供給される液冷媒L1が、ガラス板21に対して上方部分に配置された液体供給装置7Aから、液体供給面2Aに対して滴下される。液冷媒L1が供給されることにより、ガラス板21が蒸発器2の熱交換面を構成する。
吸収器3は、鉛直方向に沿って延びるガラス板31を有して全体が平板状に形成される。ガラス板31は、鉛直方向に対して多少の傾きを有していてもよい。吸収器3のうちガラス板21側が液体供給面3Aとなる。即ち、再生器4から溶液熱交換器6を通過して供給される吸収液(濃溶液)L2が、ガラス板31に対して上方部分に配置された液体供給装置7Bから、液体供給面3Aに対して滴下される。吸収液L2が供給されることにより、ガラス板31が吸収器3の熱交換面を構成する。
吸収式冷凍機1は、上記のように対向した蒸発器2と吸収器3とによって構成された二重ガラス構造の筐体10を有する。また、蒸発器2と吸収器3との間には、蒸発空間Sが形成されている。尚、蒸発空間Sと筐体10の外部空間との圧力差によってガラス板21、31が撓むことを抑制するために、ガラス板21、31同士を連結する柱状の連結部材を設けてもよい。
また、本実施形態では、吸収式冷凍機1は、建物の窓ガラスに対して室内側に配置されるか、又は、建物の開口部に設けられて窓部を構成する。室内と室外とを連通する開口部又はその近傍に吸収式冷凍機1が設けられる場合、蒸発器2が室内側に設けられるものとする。また、建物内において空間を仕切る壁部に吸収式冷凍機1を設けてもよい。
吸収式冷凍機1において、蒸発器2に液冷媒L1が供給されるとともに、吸収器3に吸収液L2が供給される。吸収器3において液冷媒L1が吸収液L2によって吸収されると、蒸発空間Sが減圧される。これにより、蒸発器2の液体供給面2Aに付着した液冷媒L1が、周囲の熱を奪うことで蒸発し、冷却効果が得られるようになっている。このとき、供給された液体によって液体供給面2A、3Aが広く濡れるほど冷却効果(熱交換器の効率)が高くなる。また、蒸発器2に対して伝熱手段を設けることにより、冷却対象の空間と熱交換しやすい構成としてもよい。
液冷媒を吸収した吸収液(希溶液)L3は、蒸発器2および吸収器3の下方に配置された回収部7によって回収され、溶液熱交換器6を通過して再生器4に導入される。再生器4において希溶液が加熱され、蒸気冷媒G1と吸収液(濃溶液)L2とに分離される。尚、再生器4には、適宜な加熱手段が設けられていればよく、例えば太陽光によって温めた熱媒を再生器4に送り込む構成としてもよいし、再生器4を建物の開口部等に配置するとともに集熱パネルを取り付けることで太陽光を利用して直接加熱してもよい。蒸気冷媒G1は、凝縮器5に導入されて冷やされることにより液冷媒L1となる。また、再生器4に向かう希溶液L3と、再生器4から吸収器3に向かう吸収液L2と、が溶液熱交換器6において熱交換する。液冷媒L1および吸収液L2はそれぞれ液体供給装置7A、7Bに導入され、上記のサイクルが繰り返される。
以下に、蒸発器2に液冷媒を供給する液体供給装置7Aの具体的な実施例について説明する。尚、吸収器3に吸収液を供給する液体供給装置7Bが液体供給装置7Aと同様の構成を有していてもよい。蒸発器2と液体供給装置7Aとが熱交換器ユニットを構成し、吸収器3と液体供給装置7Bとが熱交換器ユニットを構成する。また、以下の説明では、鉛直方向をZ方向とし、蒸発器2と吸収器3との対向方向をX方向とし、水平面内に沿うとともにX方向に直交する方向をY方向とする。
[実施例1]
本実施例の液体供給装置7Aは、図2に示すように、主供給手段71と、従供給手段72と、主供給手段71と従供給手段72とを区画するための板状のスペーサ73と、液冷媒を供給する供給手段と、を備え、2段式となっている。
主供給手段71は、主下降部としてのシート部材711と、Y方向を長手方向として棒状に延びるガラススペーサ712と、を有する。従供給手段72は、従下降部としてのシート部材721を有する。ガラス板21の液体供給面2Aに対し、シート部材721と、スペーサ73と、シート部材711と、ガラススペーサ712と、がこの順で重ねられる。吸収器3側の液体供給装置7Bも同様の構成を有している場合には、液体供給装置7Aのガラススペーサ712と、液体供給装置7Bのガラススペーサ712と、が背中合わせに配置される。
スペーサ73は、液冷媒が浸透しないように例えばPTFE等の樹脂によって板状に形成されている。ガラススペーサ712は、スペーサ73の上端よりも低い位置に配置された上面712Aと、蒸発器2から離れた側において上面から突出した突出部712Bと、を有している。スペーサ73と、突出部712Bと、を一対の側面とするとともに上面712Aを底面とする溝部74が形成される。溝部74は、Y方向に沿って延び、供給手段によって上方から供給された液冷媒を保持することにより、主保持部として機能する。溝部74は、シート部材711を介して下方の空間と連通されており、溝部74内に保持された液冷媒は、シート部材711に浸透しつつ通過することによって下降する。シート部材711は、溝部74のY方向全体に亘って設けられている。また、スペーサ73の上端は蒸発器2の上端よりも下方に配置されており、スペーサ73よりも上方且つ蒸発器2側の空間は、Y方向に沿って延び、シート部材721に浸透しようとする液冷媒を保持する従保持部722となる。このとき、突出部712Bの上端は、スペーサ73およびシート部材721の上端よりも上方に位置しており、溝部74から液冷媒がオーバーフローした際に、蒸発器2とは反対側に向かわないようになっている。突出部721Bのうち、スペーサ73とX方向に対向する部分が主保持部としての溝部74を形成し、スペーサ73の上端よりも上方に位置する部分が従保持部722を形成する。尚、突出部712Bに代えて仕切り部材を設けることにより、溝部74からオーバーフローした液冷媒が蒸発器2とは反対側に向かわないようにしてもよい。
溝部74を構成する3面のうち底面(即ちガラススペーサ712の上面)には、親水処理が施されており、溝部74に供給された液冷媒が底面上でY方向に広がりやすくなっている。尚、溝部74を構成する他の2面にも親水処理が施されていてもよいし、従保持部722の内面に親水処理が施されていてもよい。
シート部材711、721は、例えばガラスクロスや不織布等の浸透部材によって構成されている。本実施例では、シート部材711は2枚のガラスクロスが重ねられたものであり、シート部材721は3枚のガラスクロスが重ねられたものである。即ち、主供給手段71の方よりも従供給手段72の方が浸透可能な液冷媒の量が多くなっている。尚、シート部材711、721を構成するガラスクロスの枚数は、定格流量に応じて適宜に設定されればよい。
図2においては、主供給手段71のシート部材711の上端が、スペーサ73の上端よりも下方に配置され、従供給手段72のシート部材721の上端が、スペーサ73の上端よりも上方に配置されているものとするが、シート部材711の上端とスペーサ73の上端とシート部材721の上端とが略同一高さに配置されていてもよい。
本実施例の液体供給装置7Aでは、まず供給手段によって溝部74に対して液冷媒が供給される。このとき、供給手段の供給位置は、蒸発器2におけるY方向の中央部であることが好ましい。また、供給手段はY方向において複数箇所に設けられていることが好ましいが、1箇所のみに設けられていてもよい。溝部74に供給された液冷媒は、シート部材711を伝って下降する。このとき、液冷媒がシート部材711内でY方向において拡散される。液冷媒がシート部材711に浸透する際には多少の時間を要することから、溝部74内で液冷媒がY方向に広がっていく。
溝部74の容量は、蒸発器2に対して定格流量の液冷媒が供給された場合にオーバーフローするように設定されている。オーバーフローした液冷媒は、スペーサ73を越えて従保持部722に流れ込む。従保持部722に流れ込んだ液冷媒は、従保持部722によって保持されつつ、シート部材721に浸透して下降する。
シート部材711は下方に向かうにしたがって液体供給面2Aに近づくように設けられている。従って、シート部材711に浸透して下降する液冷媒と、シート部材721に浸透して下降する液冷媒と、はいずれも液体供給面2Aに対して供給される。
ここで、液体供給装置7Aによって液体供給面2Aに液冷媒を供給する際の分配幅について図3を参照して説明する。尚、分配幅とは、液体供給面2Aに対してY方向において液冷媒が供給される範囲を意味する。分配幅の最大値は、液体供給装置7AのY方向寸法によって決まる装置幅となる。図3のグラフの横軸の「流量」は、溝部74(比較例においては後述する保持部)に対して供給される液冷媒の流量を意味する。
図3に示す比較例の液体供給装置は、液冷媒を保持する1つの保持部と、保持部内の液冷媒を下降させる1つの下降部と、を備えるものである。比較例において、下降部が5枚のガラスクロスによって構成されている。
本実施例では、主供給手段71のシート部材711を構成するガラスクロスの枚数が比較例よりも少ないことから、浸透可能な液冷媒の流量が小さい。従って、比較例よりも本実施例の方が、流量を増加させた際の分配幅の増加量が多くなっている(図3におけるグラフの傾きが大きくなっている)。本実施例において流量を0から増加させていくと、分配幅が徐々に広くなっていき、第1流量X1において溝部74のY方向全体に液冷媒が拡散される(分配幅が最大となる)。さらに流量を増加させると、溝部74における液位が上昇していき、第2流量X2においてオーバーフローして従保持部722に流れ込む。さらに流量を増加させると、従保持部722において液冷媒がY方向に拡散されるとともに、従保持部722における液位が上昇し、第3流量において従保持部722でオーバーフローが生じる。
液体供給装置7Aは、第1流量X1および第2流量X2が定格流量よりも小さく、且つ、第3流量X3が定格流量よりも大きくなるように設計される。例えば、第3流量X3が定格流量の2倍程度であることが好ましい。このような本実施例においては、溝部74への供給流量が第1流量X1から第3流量X3の間においては、最大の分配幅が得られるとともに、液体供給装置7A全体からのオーバーフローが生じないようになっている。
一方、比較例において流量を0から増加させていくと、分配幅が徐々に広くなっていき、定格流量において保持部のY方向全体に液冷媒が拡散される(分配幅が最大となる)。さらに流量を増加させると、保持部における液位が上昇していき、第4流量X4においてオーバーフローする。保持部からオーバーフローした液冷媒は、保持部において意図しない部分からあふれて蒸発器に対して直接(拡散することなく)供給されるため、均一に分配されない。このように、比較例においては、定格流量から第4流量の間においてのみ、最大の分配幅が得られ、且つ、液冷媒が蒸発器に対して正常に供給される。定格流量と第4流量との差は、保持部の容量によって決まるが、実施例1における第1流量X1と第3流量X3との差よりも大きくすることは極めて困難である。
[実施例2]
本実施例の液体供給装置7Aは、図4に示すように、実施例1の液体供給装置に対してスリット板75が追加されたものである。また、シート部材721を構成するガラスクロスの数が2枚となっている。
スリット板75は、液冷媒が浸透しないように例えばPTFE等の樹脂によって板状に形成され、図5に示すように、上端側が開口してZ方向に沿って延びる複数のスリット751が形成されている。スリット板75は、主供給手段71のシート部材711に対して吸収器3側に重ねられ、スリット751の上端は溝部74内に開口している。スリット751の下端部は、スペーサ73の下端部およびガラススペーサ712の下端部のいずれよりも下方に配置されているものとするが、スペーサ73の下端部およびガラススペーサ712の下端部のうち少なくとも一方よりも下方に配置されていればよい。
溝部74に供給された液冷媒は、シート部材711に浸透するだけでなく、スリット751内を下降しようとする。従って、スリット板75を設けることにより、主供給手段71における液体の下降速度が上昇し、流量増加に対応しやすくなっている。このように、本実施例では、シート部材711だけでなく、スリット(液体通過部)751も主下降部として機能する。
尚、スリット板75において、スリットの幅や数、ピッチは適宜に設定されていればよく、スリット751の間隔は均等でなくてもよい。例えば、液体供給面2Aに対してY方向の中央部に液冷媒が供給されやすい場合には、Y方向中央部において端部よりもスリット間隔を大きくしてもよい。また、スリット板75とガラススペーサ712との間にシート部材(ガラスクロス)を配置してもよい。
[実施例3]
本実施例の液体供給装置7Aは、図6に示すように、実施例1の液体供給装置においてスペーサ73に代えて2枚のスリット板76、77が設けられたものである。また、シート部材721を構成するガラスクロスの数が2枚となっている。
スリット板76、77は、液冷媒が浸透しないように例えばPTFE等の樹脂によって板状に形成されるとともに互いに重ねられ、図7に示すように、上端側が開口してZ方向に沿って延びる複数のスリット761、771がそれぞれ形成されている。スリット板76は、主供給手段71のシート部材711に対して吸収器3側に重ねられ、スリット761の上端は溝部74内に開口している。スリット板77は、従供給手段72のシート部材721に対して蒸発器2側に重ねられ、スリット771の上端は従保持部722内に開口している。
液冷媒は、シート部材711、721に浸透するだけでなく、スリット761、771内を下降しようとし、実施例2と同様に流量増加に対応しやすくなっている。このように、本実施例では、シート部材711だけでなく、スリット(液体通過部)761も主下降部として機能し、シート部材721だけでなく、スリット(液体通過部)771も従下降部として機能する。尚、スリット76、77において、スリットの幅や数、ピッチは、実施例2と同様に適宜に設定されていればよい。
スリット761とスリット771とは、Y方向に互いにずれて交互に配置されている。即ち、X方向から見た際に、スリット761がスリット板77によって塞がれ、スリット771の一部がスリット板76によって塞がれる。また、スリット771は、スリット76の下端よりも下方側に延びている。
これにより、溝部74内の液冷媒は、スリット板77を通過せず、オーバーフローした場合にのみ従保持部722に移動するようになっている。即ち、スリット板76、77が、溝74と従保持部722とを区画する区画部として機能するようになっている。
[実施例4]
本実施例の液体供給装置7Aは、図8に示すように、上面70Aと一対の側面70B、70Cと下面70Dとを有してY方向に沿って延びる四角柱状に形成され、全体がブロック状部材となっている。この液体供給装置7Aは、例えばガラスによって構成されていればよい。
側面70Bが蒸発器2の液体供給面2Aに接触し、側面70Cが吸収器3側を向くように設けられる。上面70Aは、側面70B側に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。このとき、吸収器3側の液体供給装置7Bは、YZ平面を対称面として液体供給装置7Aと対称な形状を有しており、液体供給装置7A、7Bが背中合わせに配置されている(Y方向から見た際に2つの上面によって山が形成されている)。また、液体供給装置7A、7B同士の間に仕切り部材を設けたり、これらを離隔して配置したりすることにより、それぞれに供給される液体が混合されないようにすることが好ましい。
側面70Bには、上面70Aから下面70Dに亘ってZ方向に沿って延びる複数の溝部713が形成されており、側面70Bが液体供給面2Aに接触することにより、液冷媒が通過可能な通路が形成される。また、液体供給装置7AのX方向中央部には、Z方向に沿って延びるとともに液冷媒が通過可能な複数の貫通孔723が形成されている。複数の貫通孔723はY方向に沿って並んでいる。
液体供給装置7Aのうち、貫通孔723よりも下方側(蒸発器2側)の部分が主供給手段71として機能する。即ち、供給手段によって上面70Aのうち貫通孔723よりも下方側に液冷媒が供給されると、この液冷媒は、傾斜した上面70Aと液体供給面2Aとによって形成される溝部(主保持部)によって保持されつつ、溝部713によって形成される通路(主下降部)を通過して下降する。
液体供給装置7Aのうち、貫通孔723を含んで上方側(吸収器3側)の部分が従供給手段72として機能する。上面70Aに液冷媒を供給すると、まずは上面70Aと液体供給面2Aとによって形成される溝部において液冷媒がY方向において拡散されつつ、主下降部を下降する。液冷媒の供給量を増加させると、Y方向における分配幅が大きくなるとともに、この溝部における液位が上昇する。さらに液冷媒の供給量を増加させ、液位が貫通孔723以上となると(溝部においてオーバーフローが生じると)、この液冷媒は、液体供給装置7Aのうち貫通孔723を含んで上方側の部分によって保持されつつ、貫通孔723を通過して下降する。尚、貫通孔723を通過した液冷媒が液体供給面2Aに向かうように、下面70Dを傾斜させておくことが好ましい。
尚、溝部713および貫通孔723の内径や数、ピッチは、実施例2のスリット751と同様に適宜に設定されていればよく、溝部713および貫通孔723の間隔は均等でなくてもよい。例えば、液体供給面2Aに対してY方向の中央部に液冷媒が供給されやすい場合には、Y方向中央部において端部よりも溝部713および貫通孔723の間隔を大きくしてもよい。また、Y方向の一方側に溝部713を偏在させるとともに他方側に貫通孔723を偏在させることにより、主供給手段71においてY方向の一方側に重点的に液体を供給し、従供給手段72においてY方向の他方側に重点的に液体を供給する構成としてもよい。これは、以下の実施例5および変形例1においても同様である。
[実施例5]
本実施例の液体供給装置7Aは、図9に示すように、実施例4の液体供給装置7Aに対し、上面70Aに段差が形成されたものである。上面70Aは、貫通孔723よりも蒸発器2側の第1面701Aと、貫通孔723を含んで吸収器3側の第2面702Aと、第1面701Aと第2面702Aとを接続するとともに蒸発器2を向いた第3面703Aと、を有し、第2面702Aの方が第1面701Aよりも上方に配置されている。第2面702Aは、吸収器3に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜している。
液体供給装置7Aのうち、第3面703Aを含んで蒸発器2側の部分が主供給手段71として機能する。即ち、第1面701Aと第3面703Aと液体供給面2Aとによって形成される溝部(主保持部)に対して液冷媒が供給されると、この液冷媒は、溝部によって保持されつつ、溝部713によって形成される通路(主下降部)を通過して下降する。
液体供給装置7Aのうち、第3面703Aよりも吸収器3側の部分が従供給手段72として機能する。即ち、上記のように溝部に液冷媒が供給される際に、溝部からオーバーフローした液冷媒は、第2面702A上に形成される従保持部によって保持されつつ、貫通孔723を通過して下降する。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、主保持部としての溝部からオーバーフローした液冷媒が従保持部によって保持されることで、小流量時においても液冷媒をY方向全体に拡散させやすく、大流量時において主保持部からオーバーフローした液冷媒が熱交換面に対して直接供給されない。従って、液冷媒の供給流量変化に対応し、液体供給面2Aに対してY方向において広範囲に液冷媒を供給することができる。
また、実施例1〜3のように主下降部および従下降部が浸透部材としてのシート部材711、721を有する場合には、液冷媒が下降する速度を低くし、溝部において液冷媒をY方向に拡散させやすくすることができる。さらに、シート部材711、721に浸透した液冷媒をY方向に拡散させることができる。
また、実施例2〜5のように、貫通孔、溝部またはスリットによって構成される液体通過部を下降部として有する場合には、液冷媒が下降する速度を高くし、大流量に対応しやすくすることができる。
また、実施例1のように溝部74の内面に親水処理が施されている場合には、溝部74において液冷媒をY方向に拡散させやすくすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、吸収式冷凍機1において、熱交換器としての蒸発器2および吸収器3のそれぞれに液体供給装置7A、7Bが設けられて熱交換器ユニットを構成するものとしたが、二重ガラス構造の筐体を備えた再生器4に対して同様の液体供給装置が設けられて熱交換器ユニットが構成されてもよい。
また、前記実施形態では、蒸発器2と吸収器3とが対向して筐体10が構成されているものとしたが、このような構成に限定されない。例えば、1枚のガラス板のうち所定領域を蒸発器として用いるとともに他の領域を吸収器として用いてもよい。また、いずれも蒸発器として機能する2枚のガラス板によって構成された筐体と、いずれも吸収器として機能する2枚のガラス板によって構成された筐体と、を用意するとともに、これらの筐体を、流体が通過可能な通路部によって接続してもよい。このように蒸発器と吸収器とが対向しない構成においては、吸収器で発生した熱が蒸発器に伝わることによる冷却効果の低下を抑制することができる。
また、前記実施形態では、蒸発器2と吸収器3とを備えた筐体10が蒸発器2を室内側に向けて設けられるものとしたが、吸収器3を室内側に向けてもよい。また、凝縮器や再生器によって構成された筐体を建物の開口部に配置してもよい。尚、吸収器や凝縮器のように発熱する装置が室内側に向くように配置される場合には、熱を屋外に伝達する排熱手段を設けることが好ましい。排熱手段は水冷式であってもよいし空冷式であってもよい。
上記のように2枚のガラス板が同様の機能を有する(即ち同種類の液体が供給される)二重ガラス構造の筐体に対しては、以下に説明する変形例1の液体供給装置が設けられてもよい。尚、以下では2枚のガラス板がいずれも蒸発器として機能するものとするが、2枚のガラス板は吸収器として機能してもよいし再生器として機能してもよい。
[変形例1]
変形例1の液体供給装置7Cは、図10に示すように、実施例5の液体供給装置7Aが2つ背中合わせに接合された形状を有している。即ち、液体供給装置7Cは、X方向中央部が上方に凸に形成された上面70Aと、それぞれ蒸発器2の熱供給面2Aに接触する側面70B、70Cと、X方向中央部に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜した下面70Dと、を有する。
液体供給装置7CにはX方向中央部に複数の貫通孔723が形成され、複数の貫通孔723は、Y方向に延びる列を2列形成している。上面70Aは、貫通孔723が形成された第1面704Aと、第1面704AのX方向両側の第2面705Aおよび第3面706Aと、一方の蒸発器2側を向いた第4面707Aと、他方の蒸発器2側を向いた第5面708Aと、を有する。
液体供給装置7Cのうち、第4面707Aを含んで一方の蒸発器2側の部分と、第5面708Aを含んで他方の蒸発器2側の部分と、がそれぞれ主供給手段71として機能する。即ち、第2面705Aと第4面707Aと一方の液体供給面2Aとによって形成される第1溝部(主保持部)78に対して液冷媒が供給されると、この液冷媒は、第1溝部78によって保持されつつ、側面70Bの溝部713によって形成される通路(主下降部)を通過して下降する。また、第3面706Aと第5面708Aと他方の液体供給面2Aとによって形成される第2溝部(主保持部)79に対して液冷媒が供給されると、この液冷媒は、第2溝部79によって保持されつつ、側面70Cの溝部713によって形成される通路(主下降部)を通過して下降する。
液体供給装置7Cのうち、第4面707Aと第5面708Aとの間の部分が従供給手段72として機能する。第1溝部78および第2溝部79に液冷媒を供給すると、まずは第1溝部78および第2溝部79において液冷媒がY方向において拡散されつつ、主下降部を下降する。液冷媒の供給量を増加させると、Y方向における分配幅が大きくなるとともに、第1溝部78および第2溝部79における液位が上昇する。さらに液冷媒の供給量を増加させると、第1溝部78および第2溝部79から液冷媒がオーバーフローし、オーバーフローした液冷媒は、第1面704Aの上方部分(従保持部)によって保持されつつ、貫通孔723を通過して下降する。
また、液体供給装置7CのY方向端部には、図11に示すように、溝部78、79をY方向から塞ぐ閉塞壁部781、791が形成されている。
また、前記実施例1〜3では、主供給手段71が従供給手段72よりも下方に配置されているものとしたが、以下に説明する変形例2のように、主供給手段71が従供給手段72の上方に配置される構成としてもよい。
[変形例2]
変形例2の液体供給装置7Dは、図12に示すように、蒸発器2側から吸収器3に向かって順に、主供給手段71のシート部材711と、スペーサ73と、従供給手段72と、が配置されたものである。
シート部材711は、液体供給面2Aに対して重ねられる。スペーサ73は、シート部材711に重ねられるとともに、吸収器3側の端部に、上方に突出した壁部731を有する。これにより、スペーサ73の上面を底面とし、液体供給面2Aおよび壁部731を一対の側面とする溝部(主保持部)74が形成されている。
従供給手段72は、スペーサ73に重ねられるシート部材721と、シート部材721と液体供給面3Aとの間に配置される棒状のガラススペーサ724と、を有する。これにより、ガラススペーサ724の上面を底面とし、ガラススペーサ724の突出部および壁部731を一対の側面とする溝部(従保持部)725が形成されている。
主供給手段71の溝部74は、従供給手段72の溝部725よりも上方に配置されており、溝部74からオーバーフローして壁部731を乗り越えた液冷媒が溝部725によって保持されるようになっている。
また、前記実施例3では、スリット板76とスリット板77とが直接重ねられるものとしたが、以下に説明する変形例3のように、スリット板76とスリット板77との間にシート部材が設けられる構成されていてもよい。
[変形例3]
変形例3の液体供給装置7Dは、図13に示すように、主板材としてのスリット板76と、従板材としてのスリット板77と、2枚のシート部材81、82と、ガラススペーサ83と、を備える。蒸発器2側から吸収器3に向かって順に、シート部材81、スリット板77、シート部材82、スリット板76およびガラススペーサ83の順で積層され、これらが一体化される。
スリット板76、77には、実施例3と同様に液体通過部としてのスリット761、771がそれぞれ形成されており、スリット761、771は、図7に示すように、実施例3と同様の位置関係を有している。尚、変形例3においては、スリット板77のY方向中央部にスリット771が形成されていない。
シート部材81、82は、ガラスクロスによって形成されている。ガラススペーサ83は、Y方向を長手方向とする帯板状に形成されている。ガラススペーサ83の上端縁は、スリット板76の上端縁よりも下方に配置される。
ガラススペーサ83の上面に対して上方から液冷媒が供給されると、この液冷媒は、ガラススペーサ83の上面によって保持され、ガラススペーサ83が主保持部として機能する。このとき、ガラススペーサ83の上面からスリット板76とは反対側に液冷媒が漏れることを抑制するために、ガラススペーサ83に対してスリット板76の反対側に板材を重ねたり、ガラススペーサ83の上面から突出部を突出させたりしてもよい。
ガラススペーサ83の上面に保持された液冷媒は、主下降部としてのスリット761を通過して下降するとともに、主下降部としてのシート部材82に浸透して下降する。ガラススペーサ83の上面に保持された液冷媒の液位がスリット板76の上端縁よりも高くなると、主保持部においてオーバーフローが生じ、オーバーフローした液冷媒は、スリット板77側に移動して保持される。従って、スリット板76よりもスリット板77側の部分が従保持部として機能する。従保持部に保持された液冷媒は、従下降部としてのスリット771を通過して下降するとともに、従下降部としてのシート部材81に浸透して下降する。
また、前記実施例1では、主保持部としての溝部74の底面に親水処理が施されているものとしたが、例えば主保持部および従保持部において液体がY方向に広がりやすい場合や、主下降部および従下降部において液体の下降速度が低い場合等には、主保持部および従保持部の内面に親水処理が施されていなくてもよい。
また、前記実施例1〜5では、液体供給装置が1つの従供給手段72を備え、2段式となっているものとしたが、液体供給装置は、2以上の従供給装置を備えて3段以上に形成されていてもよい。このとき、主保持部からオーバーフローした液体が、第1の従供給手段に供給され、第1の従供給手段においてオーバーフローした液体が、第2の従供給手段に供給されるように、各従供給手段に液体が供給される順序が予め定められていればよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
2 蒸発器(熱交換器)
21 ガラス板(熱交換面)
3 吸収器(熱交換器)
31 ガラス板(熱交換面)
7A、7B 液体供給装置
71 主供給手段
711 シート部材(主下降部、浸透部材)
72 従供給手段
721 シート部材(主下降部、浸透部材)
722 従保持部
74 溝部(主保持部)
76 スリット板(主板材)
761 スリット
77 スリット板(従板材)
771 スリット

Claims (4)

  1. 水平方向に沿って延びるとともに上方から供給された液体を保持する主保持部、及び、前記主保持部内の液体を下降させる主下降部を有し、熱交換器において鉛直方向に沿って延びる熱交換面に対して液体を供給する主供給手段と、
    水平方向に沿って延びるとともに前記主保持部からオーバーフローした液体を保持する従保持部、及び、前記従保持部内の液体を下降させる従下降部を有し、前記熱交換面に対して液体を供給する1つ又は複数の従供給手段と、を備え、
    前記主下降部および前記従下降部のうち少なくとも一方は、鉛直方向に沿って延びる液体通過部を有し、
    前記主供給手段は、主板材と、上端側が開口するように前記主板材に形成されるとともに前記液体通過部として機能する主スリットと、を有し、
    前記従供給手段は、従板材と、上端側が開口するように前記従板材に形成されるとともに前記液体通過部として機能する従スリットと、を有し、
    前記主板材と前記従板材とが積層されるとともに、前記主スリットと前記従スリットとが水平方向においてずれて配置されている
    ことを特徴とする液体供給装置。
  2. 前記主下降部および前記従下降部のうち少なくとも一方は、液体が浸透しつつ通過する浸透部材を有することを特徴とする請求項に記載の液体供給装置。
  3. 前記主保持部および前記従保持部のうち少なくとも一方の内面には、親水処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体供給装置。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の液体供給装置と、
    前記熱交換面がガラス板によって構成された熱交換器と、を備えることを特徴とする熱交換器ユニット。
JP2019099022A 2019-05-28 2019-05-28 液体供給装置および熱交換器ユニット Active JP6932740B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019099022A JP6932740B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 液体供給装置および熱交換器ユニット
PCT/JP2020/018286 WO2020241175A1 (ja) 2019-05-28 2020-04-30 液体供給装置および熱交換器ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019099022A JP6932740B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 液体供給装置および熱交換器ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020193752A JP2020193752A (ja) 2020-12-03
JP6932740B2 true JP6932740B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=73547515

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019099022A Active JP6932740B2 (ja) 2019-05-28 2019-05-28 液体供給装置および熱交換器ユニット

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6932740B2 (ja)
WO (1) WO2020241175A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439654U (ja) * 1990-08-01 1992-04-03
JPH0468970U (ja) * 1990-10-22 1992-06-18
JP2607036B2 (ja) * 1993-12-28 1997-05-07 リンナイ株式会社 吸収式冷凍装置
JP6556691B2 (ja) * 2016-12-27 2019-08-07 矢崎エナジーシステム株式会社 太陽光利用システム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020241175A1 (ja) 2020-12-03
JP2020193752A (ja) 2020-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10753624B2 (en) Desiccant air conditioning methods and systems using evaporative chiller
US7269966B2 (en) Heat and mass exchanger
EP3534078A1 (en) Methods and systems for turbulent, corrosion resistant heat exchangers
JP4842327B2 (ja) 磁気冷凍機
WO2013161795A1 (ja) 熱交換器用ヘッダ及びこの熱交換器用ヘッダを備えた熱交換器
CN113251708B (zh) 蒸发器
CN113251709B (zh) 蒸发器
US20160293516A1 (en) Heat exchanger
JP2009535602A (ja) 蒸発器/吸着装置組立体、関係した吸着式冷却装置及び自動車
CN113251707B (zh) 蒸发器
JP3182805U (ja) デシカントホイール除湿機及びその熱交換器
JP6932740B2 (ja) 液体供給装置および熱交換器ユニット
US20170205155A1 (en) Heat and mass exchange module and use thereof
JP2017521629A (ja) エアガイド一体型蒸発冷却機およびその製造方法
WO1998043027A1 (fr) Absorbeur de refrigerateur a absorption
KR20010017939A (ko) 모세관력을 이용한 유하액막식 열 및 물질교환기
US20170205090A1 (en) Air-conditioner module and use thereof
CN108375238B (zh) 吸收式制冷机
CN107664345B (zh) 换热装置及空调
JPWO2013161795A1 (ja) 熱交換器用ヘッダ、この熱交換器用ヘッダを備えた熱交換器、冷凍サイクル装置及び空気調和機
JP7328490B2 (ja) 気液接触モジュール
WO2020059295A1 (ja) 気液接触モジュール
JP2017072288A (ja) 間接気化式空調装置及び間接気化式空調方法
JP3604958B2 (ja) 吸収式冷凍機の吸収器
JP2022012775A (ja) 気化式熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200819

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210817

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6932740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350