JP6932328B2 - 生体胚子宮内移植固定器具 - Google Patents

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Description

本発明は、哺乳動物の胚の子宮内への移植および移植胚の子宮内膜への着床まで子宮内の適宜部位に保持させるための生体胚子宮内移植固定器具に関する。
近年、出産年齢の高齢化などの要因により、生殖補助医療、特に、体外受精が増加している。2013年には、35万件を超えたとの報告もある。体外受精は、利用者の卵巣から取り出した卵子を体外で受精させ、その胚を一定期間培養した後に、胚移植具を用いて子宮内に移植するものである。
受精卵は、24時間程度で4分割胚に、さらに24時間程度で8分割胚に、その後、桑実胚に、そして、胚盤胞へと成長する。胚移植は、桑実胚、胚盤胞の移植も可能であるが、移植操作の容易性等より、4分割胚、8分割胚が利用されることが多い。いずれの胚においても、子宮内移植後、直ちに子宮内膜に着床するのではなく、着床までには、ある程度の時間が必要である。この着床での期間、胚は、生体内を移動可能である。胚の卵管付近への移動が子宮外妊娠の要因となり、子宮口付近への移動が、前置胎盤の要因になる。移植胚は、子宮の適宜部位に着床まで保持されることが望ましい。
特表2011−512219(特許文献1)には、回収可能な子宮内システムが提案されている。特許文献1の回収可能な子宮内システムは、胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精した卵母細胞、未受精卵、およびこれらの要素の組み合わせを含む群から選択される1つまたは複数の要素を含有するように設計された容器(10)と、当該回収可能な子宮内システムを子宮内に保定するための保定装置(20)とを含む。保定装置(20)は、子宮頚部のベアリングによって保定されるように設計された変形可能な要素(21)を含むものとなっている。
特表2009−544348(特許文献2)にも、回収可能な子宮内システムが提案されている。特許文献2の回収可能な子宮内システムには、胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精卵母細胞、未受精卵、ならびにこれら要素の組合せを含む群より選択される1つまたは複数の要素を含有でき、かつ軸(X)に沿って遠位端(12)および近位端(13)を有するハウジング(10)と、回収可能な子宮内デバイスを子宮内に保持するためのデバイス(20)とが含まれる。保持デバイス(20)は、ハウジング(10)の近位端(13)に配置され、かつ、子宮腔内で少なくとも以下の2つの位置を取ることができる少なくとも1つの保持アーム(23)を含む:少なくとも1つの保持アーム(23)が軸(X)から離れている1つの自由位置;および、少なくとも1つの保持アーム(23)が軸(X)に実質的に平行である格納位置を備えている。
特表2009−521296(特許文献3)には、胚移植具が開示されている。特許文献3のものは、胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精卵母細胞、未受精卵、ならびにそれらの組合せを含む群より選択される1つまたは複数の要素を含有するハウジング(11)を含む、回収可能な子宮内器具であって、ハウジング(11)に生体適合性材料で作られた壁が設けられた、子宮内器具である。壁には、子宮内媒質をハウジング(11)と細胞接触状態にさせ、かつ要素をその中に保つために十分なサイズである穿孔(12,12’)の列が設けられる。この器具は、胚、雄性および/または雌性の配偶子、受精卵母細胞、未受精卵、ならびにそれらの組合せからなる群より選択される1つまたは複数の要素を装填しかつ取り出すためのシステムを備える。
特表2011−512219(US公開2011−275885) 特表2009−544348(US公開2009−299129、USP8333688) 特表2009−521296(US公開2009−012352)
特許文献1および2のものは、回収可能であるが、ある程度の大きさを有するため、子宮内配置作業、子宮内からの回収作業が容易ではなく、長い期間ではないが、子宮内に留置されるため、利用者に望ましくない違和感を与える。特許文献3のものでは、子宮内器具の子宮内配置、子宮内からの回収をどのように行うことができるのか不明である。
本発明の目的は、子宮内の適宜部位への胚の移送を容易に行え、移送された胚を適宜部位にて保持できる生体胚子宮内移植固定器具を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
生体胚を子宮内に移植するための生体胚子宮内移植固定器具であって、前記生体胚子宮内移植固定器具は、胚収納容器を備え、子宮内に挿入される生体胚子宮内移植具と、生体に取り付けられ、前記胚収納容器を磁気的に吸引する胚収納容器磁気的保持具とを備え、前記胚収納容器は、外部と連通する胚挿入部を有する胚収納部と、磁性体とを備え、前記生体胚子宮内移植具は、前記胚収納容器を先端部に離脱可能に保持するシャフト状の容器移送具とを備え、前記容器磁気的保持具は、生体表皮への装着部と、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引可能な磁石とを備える生体胚子宮内移植固定器具。
図1は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具の一実施例の正面図である。 図2は、図1に示した生体胚子宮内移植固定器具に用いられている生体胚子宮内移植具の部分縦断面図である。 図3は、図1に示した生体胚子宮内移植固定器具に用いられている胚収納容器の拡大正面図である。 図4は、図3に示した胚収納容器の平面図である。 図5は、図3のA−A線断面図である。 図6は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大正面図である。 図7は、図6に示した胚収納容器の平面図である。 図8は、図6のB−B線断面図である。 図9は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大縦断面図である。 図10は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大縦断面図である。 図11は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大縦断面図である。 図12は、図1に示した生体胚子宮内移植固定器具に用いられている胚収納容器磁気的保持具の平面図である。 図13は、図12のC−C線断面図である。 図14は、図2の生体胚子宮内移植具の先端部拡大図である。 図15は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の先端部の拡大部分縦断面図である。 図16は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の縦断面図である。 図17は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の縦断面図である。 図18は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の縦断面図である。 図19は、図18に示した生体胚子宮内移植具の先端部の拡大図である。 図20は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の外観図である。 図21は、図20の生体胚子宮内移植具に用いられる電磁石制御部のブロック図である。 図22は、図20に示した生体胚子宮内移植具の先端部の部分断面拡大図である。 図23は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具の作用を説明するための説明図である。 図24は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる胚収納容器回収具の縦断面図である。 図25は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の縦断面図である。 図26は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の縦断面図である。 図27は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大縦断面図である。 図28は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大正面図である。 図29は、図28に示した胚収納容器の平面図である。 図30は、図28に示した胚収納容器の縦断面図である。 図31は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の胚収納容器の拡大正面図である。 図32は、図31に示した胚収納容器の縦断面図である。 図33は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の縦断面図である。 図34は、図33の生体胚子宮内移植具の先端部拡大図である。
本発明の生体胚子宮内移植固定器具を図面に示した実施例を用いて説明する。
本発明の生体胚子宮内移植固定器具10は、子宮内に挿入される生体胚子宮内移植具1と、生体に取り付けられる胚収納容器磁気的保持具(移植胚固定具)6とを備える。生体胚子宮内移植具1は、外部と連通する胚挿入部44を有する胚収納部42と、磁性体43とを備える胚収納容器4と、胚収納容器4を先端部に離脱可能に保持するシャフト状の容器移送具5とを備える。容器磁気的保持具6は、生体表皮への装着部63と、胚収納容器4の磁性体43を吸引可能な磁石62とを備える。
図1ないし図5および図14に示す実施例の生体胚子宮内移植固定器具10について説明する。
生体胚子宮内移植固定器具10は、生体胚子宮内移植具1と胚収納容器磁気的保持具6とを備える。
生体胚子宮内移植具1は、胚収納容器4と、容器移送具5とを備える。
図示する実施例の胚収納容器4は、図3ないし図5に示すように、内部に胚収納空間40を有する胚収納部42と本体部41とを備える。この実施例の胚収納容器4では、本体部41の上面に胚収納部42が固定されたものとなっている。
そして、胚収納部42は、外部と胚収納空間40を連通する胚挿入部(胚挿入口)44を備えている。
さらに、この実施例の胚収納容器4では、胚収納部42の側面にも、収納空間40と外部とを連通する開口47が設けられている。開口47は、液体(生体液)の流通を可能とする。開口47は、胚収納部の側面に複数設けられている。この実施例の胚収納容器4では、開口47は、胚収納部42の軸方向に延びる細い窓部により構成されている。さらに、この胚収納容器4では、胚収納部42の上面にも複数の開口45が設けられている。上面に設けられた生体液流通用開口45は、中央側から周縁側に向かって延びる窓部により形成されている。
この実施例の胚収納容器4では、上面に胚挿入部44が設けられている。胚挿入部44は、ほぼ円形のものとなっている。このため、胚を容易に挿入できる。胚挿入部44の最大径(直径)は、上述した開口45,47の幅よりも大きいものとなっている。言い換えれば、開口45,47の幅は、胚挿入部44より小さいものとなっている。これにより、胚収納部42からの意図しない胚の流出を防止する。
そして、胚収納容器4は、磁性体43を備えている。なお、胚収納容器4全体を磁性体にて形成してもよい。この実施例では、胚収納容器4は、合成樹脂により形成されており、その内部に磁性体43が埋設された状態となっている。なお、磁性体43は、胚収納容器4の表面に固定されたものであってもよい。
この実施例の胚収納容器4では、磁性体43は、平板状、具体的には、円盤状のものが使用されている。また、胚収納部42は円筒状のものとなっており、本体部41は、円柱状のものとなっている。なお、胚収納部42は、楕円筒状、角筒状であってもよく、本体部41も、楕円柱状、角柱状のものであってもよい。
磁性体43としては、鉄、磁性ステンレス、永久磁石等が使用される。磁性体43としては、永久磁石が好ましい。永久磁石としては、十分な磁力を有するものが好適であり、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。
そして、この実施例の胚収納容器4では、本体部41が胚収納部42より大きい外径を有するものとなっている。そして、磁性体43が本体部41に配置されているため、十分な大きさを有するものとなっている。なお、胚収納容器としては、胚収納部の下面もしくは上面に、磁性体が固定されたものであってもよい。
また、磁性体としては、上記の実施例のようにある程度の大きさを有するものに限定されるものではなく、多数の微少磁性体を用いてもよい。微少磁性体としては、磁性体粉、磁性体微粒子などが使用できる。図10に示す実施例の胚収納容器4kでは、胚収納容器4kの形成材料、具体的には、本体部の形成材料に多数の微少磁性体43aが含有されている。胚収納容器の微少磁性体含有部における体積微少磁性体含有率は、0.1〜5体積%であることが好ましく、特に、0.5〜3体積%であることが好ましい。
また、胚収納容器は、図6ないし図8に示す実施例の胚収納容器4aのように、子宮内膜への装着用脚部48を有するものであってもよい。この実施例の胚収納容器4aでは、本体部41の先端より、突出する複数の脚部48を備えている。そして、脚部48の先端には、尖端部49が設けられている。そして、脚部48の尖端部は、胚収納部42より先端側に位置するものとなっている。
特に、この実施例では、脚部48は、胚収納部42を取り囲むように複数、具体的には、4本設けられている。脚部48の数としては、3〜12程度が好適であり、特に、3〜6程度が好適である。尖端部49は、尖った尖端を有している。
さらに、胚収納容器は、図9に示す実施例の胚収納容器4bのように、多数の気泡46を含有するものであってもよい。気泡46を含有することにより、超音波撮像による認識が容易となる。胚収納容器の気泡含有部における体積気泡含有率は、0.1〜5体積%であることが好ましく、特に、0.5〜3体積%であることが好ましい。また、気泡の断面積は、0.0001〜1.0mmであることが好ましく、特に、0.001〜0.8mmであることが好ましい。さらには、0.01〜0.3mmであることが好ましい。
さらに、胚収納容器は、図11に示す実施例の胚収納容器4gのように、多数の気泡46と多数の微少磁性体43aの両者を含有するものであってもよい。胚収納容器の微少磁性体含有部における体積微少磁性体含有率は、0.1〜5体積%であることが好ましく、特に、0.5〜3体積%であることが好ましい。胚収納容器の気泡含有部における体積気泡含有率は、0.1〜5体積%であることが好ましく、特に、0.5〜3体積%であることが好ましい。また、気泡の断面積は、0.0001〜1.0mmであることが好ましく、特に、0.001〜0.80mmであることが好ましい。さらには、0.01〜0.3mmであることが好ましい。この実施例の胚収納容器4では、多数の気泡46と多数の磁性体43aが、混在するように含有されている。このようなものに限定されるものではなく、気泡含有部位と磁性体含有部位が区分されたものであってもよい。
胚収納容器を合成樹脂にて形成する場合、胚収納容器を形成可能な樹脂であれば、どのようなものでもよい。例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ブタジエンゴムなどの合成ゴム、ラテックスゴムなどの天然ゴム、オレフィン系エラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー)、アミド系エラストマー(例えば、ポリアミドエラストマー)、スチレン系エラストマー(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレンコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー、スチレン−エチレンブチレン−スチレンコポリマー)、熱可塑性ポリウレタンなどの熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂などが使用できる。
次に、胚収納容器4を子宮内に移送するための容器移送具5について説明する。
図1および図2に示す容器移送具5は、可撓性シース2と、可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフト3とを備えている。
そして、この実施例の容器移送具5では、可撓性シース2は、先端部に胚収納容器4を収納する容器収納部25を備えている。また、可撓性外管20と可撓性外管20内に配置された可撓性内管21とを備える。そして、可撓性内管21は、その先端が、可撓性外管20の先端より所定長基端側に位置している。さらに、可撓性外管20の先端部内には、胚収納容器4の磁性体43を吸引するための永久磁石22が配置されている。この実施例の容器移送具5では、内管21の先端面に当接するように、リング状の永久磁石22が、外管20の先端部内に挿入され、固定されている。そして、永久磁石22の先端と外管20の先端間に、容器収納部25が形成されている。永久磁石としては、フェライト磁石、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。
なお、永久磁石22の位置保持のために、内管21を設けることが有効である。しかし、内管21は設けなくてもよい。外管20の基端には、シースハブ23が固定されている。シースハブ23は、把持部24を備えている。
可撓性シース2(外管20、内管21)の形成材料としては、可撓性とある程度の保形性を備えるものが好ましい。形成材料としては、ポリエステル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー)、ポリアミド(例えば、6ナイロン、66ナイロン)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、フッ素樹脂(例えば、PTFE、ETFE)などが使用できる。
可撓性シャフト3は、シャフト本体31と、その基端に設けられたシャフトハブ32を有する。この実施例の可撓性シャフト3では、シャフトハブ32は、先端方向に突出する筒状部33を備えている。筒状部33は、シャフト本体31の基端に固定されている。このため、シャフト本体31は、筒状部33により、ハブ32に固定されたものとなっている。シャフトハブ32の筒状部33は、シースハブ23内を摺動可能なものとなっている。また、シャフトハブ32の筒状部33とシースハブ23は、ある程度の摺動抵抗を有するものとなっており、両者の相対移動をさせない限り、その状態(例えば、図2に示す状態)を保持可能なものとなっている。また、容器移送具5は、図2に示す状態、具体的には、シース先端内に胚収納容器が収納され、シャフト3の先端部が、胚収納容器4に当接もしくは近接した状態を維持する位置保持機能を有するものであってもよい。この実施例のものでは、シースハブ23内に進入したシャフトハブ32(筒状部33)の接触部の摺動抵抗により、位置保持機能が形成されている。
シャフト本体31の形成材料としては、可撓性とある程度の保形性を備えるものが好ましい。形成材料としては、ポリエステル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー)、ポリアミド(例えば、6ナイロン、66ナイロン)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、フッ素樹脂(例えば、PTFE、ETFE)などが使用できる。また、シャフト本体31は、金属製(例えば、鉄、ステンレス鋼)、硬質樹脂製の芯材を備えるものであってもよい。
この実施例の容器移送具5では、図14に示す様に、容器収納部25に、胚収納容器4が、胚収納部42が先端側となるように収納されている。このため、胚収納容器4の後端面(本体部41の後端面)が、シャフト本体31の先端方向を向くものとなっている。このようなタイプのものでは、胚収納容器4に設けられた磁性体43は、胚収納容器4の基端部側に位置することが好ましい。このようにすることにより、胚収納容器4の磁性体43とリング状の永久磁石22との磁気的結合が良好なものとなる。
なお、胚収納容器4の容器収納部25への収納形態は、上述のものに限定されるものではない。例えば、図15に示す実施例の生体胚子宮内移植具1aのように、容器移送具5の容器収納部25に、胚収納容器4が胚収納部42が基端側となるように収納されるものであってもよい。この実施例では、胚収納容器4の胚収納部42の先端面が、シャフト本体31の先端面を向くものとなっている。このようなタイプのものでは、胚収納容器4に設けられた磁性体43は、胚収納容器4の本体部41の先端側に位置することが好ましい。このようにすることにより、胚収納容器4の磁性体43とリング状の永久磁石22との磁気的結合が良好なものとなる。
胚収納容器磁気的保持具6は、生体に取り付けられるものである。図示する実施例の胚収納容器磁気的保持具6は、装着部63を形成する下部シート63、下部シート63の上面に固定された磁石62を被包するように下部シート63の上面および磁石62の上面に貼り付けられた上面部(上部シート)61とを備える。
下部シート63および上部シート61としては、可撓性合成樹脂シート、合成繊維、天然繊維より作成された織布、不織布などの各種布帛が使用できる。なお、下部シート63および上部シート61は、通気性を有することが好ましい。通気性の付与は、下部シート63および上部シート61の形成材料として通気性を有するものを用いること、また、下部シート63および上部シート61に多数の細孔を設けることにより与えることができる。
下部シート63および上部シート61としては、例えば、紙、綿、大麻、黄麻等の靱皮繊維、マニラ麻等の葉脈繊維等のセルロース繊維、羊毛等の獣毛繊維や、絹繊維、羽毛繊維等のタンパク繊維等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再生セルロース繊維や再生タンパク繊維等の再生繊維、酢酸セルロース繊維やプロミックス等の半合成繊維、ナイロンアラミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維等、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリウレタン繊維、ポリオキシメチレン繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、ポリパラフェニレンベンズビスチアゾール(PBT)繊維、ポリイミド繊維等が利用できる。
磁石62としては、永久磁石が好ましい。永久磁石としては、十分な磁力を有するものが好適であり、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。磁石62としては、薄板状のものが好適である。また、磁石62の形状は、矩形、楕円形、円形などが好ましい。特に、楕円形もしくは角部が面取りされた矩形が好ましい。また、磁石62としては、バッテリーと電磁石からなるものであってもよい。電磁石としては、十分な磁気的吸引力を発生可能なものであればどのようなものであってもよい。特に、直流電磁石が好適である。また、電磁石およびバッテリーは、薄型のものが好適である。
そして、この実施例の胚収納容器磁気的保持具6では、下部シート63の下面に皮膚への貼着のための粘着面64が設けられている。これにより、皮膚の任意の部位に容易に貼着することができ、貼着状態を維持することができる。粘着面の形成材料としては、公知のものが使用でき、例えば、グァーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、寒天、アラビアガム、トラガカントガム、カラヤガム、ペクチン、澱粉等の植物系、ザンサンガム、アカシアガム等の微生物系、ゼラチン、コラーゲン等の動物系等の天然高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等のセルロース系、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデンプン等のデンプン系等の半合成高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタクリレート等のビニル系、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム等のアクリル系、その他ポリエチレンオキサイド、メチルビニルエーテル/無水マイレン酸共重合体等の合成高分子等の水溶性高分子等が挙げられる。
さらに、この実施例の胚収納容器磁気的保持具6では、粘着面64の下面には、剥離シート65が、貼着されている。剥離シート65は、使用時に剥離される。
剥離シートとしては、公知のものが使用できる。剥離シートの具体例としては、無延伸または延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレンの合成樹脂のフィルム又はシート、若しくはシリコン加工紙などが挙げられる。
なお、胚収納容器磁気的保持具6としては、粘着面を持たず、ベルトなどの固定具により生体に取り付けられるものであってもよい。
本発明の生体胚子宮内移植固定器具10の作用を図1、図2および図14に示した実施例を用いて説明する。
体外受精等により得られ、所定期間発育させた胚(4分割胚、8分割胚、桑実胚、胚盤胞)を準備する。準備した胚を胚移送容器4の胚挿入部44より胚収納部42内に挿入し、胚が収納された胚移送容器4を所定の保持液(培養液)に浸漬する。
経腹もしくは経膣超音波検査などを用いて、目的とする子宮8の内部の胚移植固定部位の体表面位置を確認する。胚移植固定部位としては、図23に示す子宮口83より上部であり、卵管82より下部であり、子宮中の上下方向中央部付近が好ましい。そして、図23に示す様に、確認した子宮中央部に対応する生体9の体表面部位に、胚収納容器磁気的保持具6を固定(具体的には、貼着)する。
そして、容器移送具5の容器収納部25内に胚を収納した胚収納容器4を収納する。収納された胚収納容器4は、その磁性体43が容器移送具5の永久磁石22に吸引され、容器収納部25内に収納された状態を維持する。そして、このように準備した容器移送具5を経膣的に生体内に挿入し、容器移送具5の先端部(胚収納容器4)を子宮の適宜部位81に配置する。必要により、超音波検査装置等を用いて、胚収納容器に位置を確認する。なお、容器移送具5の子宮内の適宜部位81への到達は、容器移送具5の胚収納容器磁気的保持具6の永久磁石62への吸引により確認してもよい。
そして、胚収納容器4が、子宮の適宜部位81に到達した後、可撓性シャフト3を保持した状態にて、可撓性シース2を基端側に引くことにより、胚収納容器4がシャフト本体31の先端に当接し、可撓性シースの永久磁石より離脱するとともに、シースから離脱する。そして、離脱した胚収納容器4は、体表面に固定(貼着)された胚収納容器磁気的保持具6の永久磁石62により、磁気的に吸引され、子宮内の適宜部位に保持される。胚収納容器4が離脱した容器移送具5を生体より抜去することにより、生体胚子宮内移植固定操作が終了する。そして、胚収納容器4内にて、着床可能状態まで生育した胚は、自ら胚収納容器4より逸出(言い換えれば、離脱)し、子宮内膜に着床する。
そして、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる生体胚子宮内移植具は、上述したものに限定されるものではない。
生体胚子宮内移植具は、図16に示すような生体胚子宮内移植具1bであってもよい。この生体胚子宮内移植具1bの基本構成は、上述した生体胚子宮内移植具1と同じである。生体胚子宮内移植具1bは、胚収納容器4と、胚収納容器4を先端部に保持した容器移送具5aとを備える。
生体胚子宮内移植具1bに用いられる胚収納容器4としては、上述したすべての実施例の胚収納容器を用いることができる。
容器移送具5aは、可撓性シース2aと、可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフト3aとを備えている。
そして、この実施例の容器移送具5aでは、可撓性シース2aは、先端部に、胚収納容器4の後端部を収納する容器収納部25aを備えている。また、可撓性外管20と可撓性外管20内に配置された可撓性内管21とを備える。そして、可撓性内管21は、その先端が、可撓性外管20の先端より所定長基端側に位置している。なお、容器収納部25aの形成のために、内管21を設けることが有効である。しかし、内管21は設けなくてもよい。外管20の基端には、シースハブ23が固定されている。シースハブ23は、図2に示したものと同様に、把持部を備えるものであってもよい。可撓性シース2(外管20、内管21)の形成材料としては、上述したものが使用される。
可撓性シャフト3aは、シャフト本体31と、シャフト本体31の先端に固定された永久磁石34と、シャフト本体31の基端に設けられたシャフトハブ32を有する。シャフト本体31の形成材料としては、上述したものは使用される。永久磁石34は、胚収納容器4の磁性体43を吸引するために設けられている。永久磁石としては、フェライト磁石、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。
この実施例の可撓性シャフト3aにおいても、シャフトハブ32は、先端方向に突出する筒状部33を備えている。筒状部33は、シャフト本体31の基端に固定されている。このため、シャフト本体31は、筒状部33により、ハブ32に固定されたものとなっている。シャフトハブ32の筒状部33は、シースハブ23内を摺動可能なものとなっている。また、シャフトハブ32の筒状部33とシースハブ23は、ある程度の摺動抵抗を有するものとなっており、両者の相対移動をさせない限り、その状態(例えば、図16に示す状態)を保持可能なものとなっている。また、容器移送具5aは、図16に示す状態、具体的には、シース先端内に胚収納容器の後端部が収納され、シャフト3aの永久磁石34に胚収納容器4が吸引保持された状態を維持する位置保持機能を有するものであってもよい。この実施例のものでは、シースハブ23内に進入したシャフトハブ32(筒状部33)の接触部の摺動抵抗により、位置保持機能が形成されている。
この実施例胚の容器移送具5aにおいては、図16に示す様に、容器収納部25aに、胚収納容器4が胚収納部42が先端側となるように収納されている。このため、胚収納容器4の後端面(本体部41の後端面)が、シャフト本体31の先端面を向くものとなっている。なお、胚収納容器4の容器収納部25aへの収納形態は、上述のものに限定されるものではない。例えば、容器移送具5aの容器収納部25aに、胚収納容器4が胚収納部42が基端側となるように収納されるものであってもよい。
また、生体胚子宮内移植具は、図17に示すような生体胚子宮内移植具1cであってもよい。この生体胚子宮内移植具1cの基本構成は、上述した生体胚子宮内移植具1bと同じである。生体胚子宮内移植具1cは、胚収納容器4cと、胚収納容器4cを先端部に保持する容器移送具5bとを備える。
生体胚子宮内移植具1cに用いられる胚収納容器4cは、後端部に、シース先端部挿入部を備えている。この点を除き、胚収納容器4cは、上述した胚収納容器4と同じであり、また、上述したすべてのタイプの実施例の胚収納容器を用いることができる。
容器移送具5bは、可撓性シース2bと、可撓性シース2b内に摺動可能に挿入された可撓性シャフト3aとを備えている。
そして、この実施例の容器移送具5bでは、可撓性シース2bの先端部は、胚収納容器4cの後端部内に進入可能なものとなっている。可撓性シース2bは、可撓性外管20aを備える。外管20aの基端には、シースハブ23が固定されている。可撓性シース2b(外管20a)の形成材料としては、上述したものが使用される。
可撓性シャフト3aは、シャフト本体31と、シャフト本体31の先端に固定された永久磁石34と、シャフト本体31の基端に設けられたシャフトハブ32を有する。シャフト本体31の形成材料としては、上述したものは使用される。永久磁石34は、胚収納容器4cの磁性体43を吸引するために設けられている。永久磁石としては、フェライト磁石、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。
この実施例の可撓性シャフト3aにおいても、シャフトハブ32は、先端方向に突出する筒状部33を備えている。筒状部33は、シャフト本体31の基端に固定されている。このため、シャフト本体31は、筒状部33により、ハブ32に固定されたものとなっている。シャフトハブ32の筒状部33は、シースハブ23内を摺動可能なものとなっている。また、シャフトハブ32の筒状部33とシースハブ23は、ある程度の摺動抵抗を有すものとなっており、両者の相対移動をさせない限り、その状態(例えば、図17に示す状態)を保持可能なものとなっている。また、容器移送具5bは、図17に示す状態、具体的には、シース先端内に胚収納容器の後端部が収納され、シャフト3aの永久磁石34に胚収納容器4cが吸引保持された状態を維持する位置保持機能を有するものであってもよい。この実施例のものでは、シースハブ23内に進入したシャフトハブ32(筒状部33)の接触部の摺動抵抗により、位置保持機能が形成されている。
この実施例の容器移送具5bでは、図17に示す様に、シース2bに、胚収納容器4cが胚収納部42が先端側となるように装着されている。このため、胚収納容器4cの後端面(本体部41の後端面)が、シャフト本体31の先端面を向くものとなっている。なお、胚収納容器4cのシース2bへの装着形態は、上述のものに限定されるものではない。例えば、シース2bの先端部に、胚収納容器4cの胚収納部42が基端側となるように装着されるものであってもよい。
また、生体胚子宮内移植具は、図18および図19に示すような生体胚子宮内移植具1dであってもよい。この生体胚子宮内移植具1dの基本構成は、上述した生体胚子宮内移植具1と同じである。生体胚子宮内移植具1dは、胚収納容器4dと、胚収納容器4dを先端部に保持する容器移送具5dとを備える。
生体胚子宮内移植具1dに用いられる胚収納容器4dは、後端部にシャフト先端部装着部55を備えている。図19に示す様に、胚収納容器4dの後端部に設けられたシャフト先端部装着部55は、シャフトの先端部を収納する収納部と、収納部の開口部に設けられた小径部56を備えている。この点を除き、胚収納容器4dは、上述した胚収納容器4と同じであり、また、上述したすべてのタイプの実施例の胚収納容器を用いることができる。
容器移送具5dは、可撓性シース2dと、可撓性シース2d内に摺動可能に挿入された可撓性シャフト3dとを備えている。
可撓性シャフト3dは、シャフト本体31dと、シャフト本体31dの基端に設けられたシャフトハブ32を有する。シャフト本体31dの形成材料としては、上述したものが使用される。そして、この実施例の容器移送具5dでは、可撓性シャフト3dのシャフト本体31dの先端には、膨出部35が設けられている。膨出部35は、シャフト3dが押し込まれることにより、胚収納容器4dの小径部56を押し広げ、通過し、シャフト先端部装着部55内に進入可能なものとなっている。また、進入した膨出部35は、シャフト本体31dの先端部からの胚収納容器4dの離脱を規制する。なお、この実施例のものでは、膨出部35は、先端に向かって縮径するテーパー状先端部と、テーパー状先端部の基端に設けられた最大径部と、最大径部より、基端に向かって縮径する基端縮径部を備えている。最大径部の外径は、胚収納容器4dの小径部56の開口部の内径より、若干大きいものとなっている。そして、膨出部35のテーパー状先端部を胚収納容器4dの小径部56に押し当てた後、シャフト3dを押し込むことにより、膨出部35が、胚収納容器4dのシャフト先端部装着部55内に進入する。
可撓性シース2dは、可撓性外管20dを備える。外管20dの基端には、シースハブ23が固定されている。可撓性シース2d(外管20d)の形成材料としては、上述したものが使用される。さらに、この実施例の容器移送具5dでは、可撓性シース2dの外管20dの先端部は、肉厚部26となっており、胚収納容器4dの基端面と当接し、当接により変形しないものとなっている。
この実施例の可撓性シャフト3dにおいても、シャフトハブ32は、先端方向に突出する筒状部33を備えている。筒状部33は、シャフト本体31dの基端に固定されている。このため、シャフト本体31dは、筒状部33により、ハブ32に固定されたものとなっている。シャフトハブ32の筒状部33は、シースハブ23内を摺動可能なものとなっている。また、シャフトハブ32の筒状部33とシースハブ23は、ある程度の摺動抵抗を有すものとなっており、両者の相対移動をさせない限り、例えば、図19に示すように、胚収納容器4dがシャフト本体31dの先端部に装着され、かつ、胚収納容器4dの基端面が、シース2dの先端面に当接した状態を保持可能なものとなっている。言い換えれば、容器移送具5dは、図19に示す状態を保持する胚収納容器の位置保持機能を有している。特に、この実施例のものでは、シースハブ23内に進入したシャフトハブ32(筒状部33)の接触部の摺動抵抗により、位置保持機能が形成されている。
この実施例の容器移送具5dでは、図19に示す様に、シャフト3dに、胚収納容器4dが胚収納部42が先端側となるように装着されている。このため、胚収納容器4dの後端面(本体部41の後端面)が、シャフト本体31dの先端方向を向くものとなっている。
そして、この実施例の容器移送具5dでは、図19に示す状態において、シースハブ23内を保持した状態にて、シャフト3dを基端側に引くことにより、シャフト本体31dの膨出部35は、胚収納容器4dのシャフト先端部装着部55より、離脱する。これにより、胚収納容器4dは、容器移送具5dより離脱する。
次に、図20ないし図22に示す本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる生体胚子宮内移植具1eについて説明する。
図20は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる他の実施例の生体胚子宮内移植具の外観図である。図21は、図20の生体胚子宮内移植具に用いられる電磁石制御部のブロック図である。図22は、図20に示した生体胚子宮内移植具の先端部の拡大図である。
この実施例の生体胚子宮内移植具1eは、胚収納容器4とそれを先端部に保持し移送する容器移送具5eと、移送具5eの電磁石に電力を供給する電力供給部(コントローラ)50を備える。胚収納容器4は、上述した胚収納容器4と同じであり、また、磁性体を備える上述したすべてのタイプの実施例の胚収納容器を用いることができる。
図20および図22に示す容器移送具5eは、可撓性シャフト30eと、可撓性シャフト30eの先端部に配置された電磁石36を備える。特に、この実施例の容器移送具5eでは、可撓性シャフト30eは、図22に示す様に、先端部に胚収納容器4の後端部を収納する容器収納部58を備えている。そして、可撓性シャフト30eの先端部内、具体的には、先端より若干基端側となる位置に配置された電磁石36を備える。電磁石36は、容器収納部58の底面部を形成もしくは底面部付近に位置している。電磁石36は、通電により、胚収納容器4の磁性体43を磁気的に吸引し、これにより、胚収納容器4を容器移送具5eの先端部に保持する。電磁石36には、通電線37a、37bが接続されている。
電磁石としては、小型であり、かつ十分な磁気的吸引力を発生可能なものであればどのようなものであってもよい。特に、直流電磁石が好適である。
可撓性シャフト30eは、中実のシャフトとなっている。なお、可撓性シャフト30eは、中空シャフトであってもよい。可撓性シャフト30eの形成材料としては、可撓性とある程度の保形性を備えるものが好ましい。形成材料としては、ポリエステル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー)、ポリアミド(例えば、6ナイロン、66ナイロン)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、フッ素樹脂(例えば、PTFE、ETFE)などが使用できる。また、可撓性シャフト30eは、金属製(例えば、鉄、ステンレス鋼)、硬質樹脂製の芯材を備えるものであってもよい。
可撓性シャフト30eの後端には、シャフトハブ38が設けられている。シャフトハブ38には、ケーブル38aが設けられており、ケーブル38aの端部には、コネクタ39が設けられている。通電線37a、37bは、シャフト30eを貫通し、シャフトハブ、ケーブル、コネクタを通り、後端に設けられた端子39aまで延びている。
電力供給部であるコントローラ50は、容器移送具5eの電磁石36に磁気発生のための電力を供給するためのものである。この実施例のコントローラ50は、図21に示す様な構成を備えている。具体的には、コントローラ50は、容器移送具5eの端子39を受け入れ、かつ、コネクタ3を装着可能なコネクタ装着部を備えている。そして、コネクタ装着部に装着された容器移送具5eの端子39より、容器移送具5eの電磁石に電力を供給するための電力供給回路を備えている。
この実施例では、電力供給回路は、図21に示す様に、電源部11、電源スイッチ12、電磁力調整部14を備えている。電源部11としては、直流電源が好ましく、特に、定電圧直流電源が好ましい。電磁力調整部14は、例えば、供給電力量、具体的には、供給電流量を手動的に調整する可変抵抗器が用いられる。また、この実施例のコントローラ50では、電流検出部15を備えており、検出された電流値を用いて、電磁力調整部14を自動的に調整するものであってもよい。さらに、この実施例のコントローラ50では、極性変換スイッチ13を備えている。この極性変換スイッチ13は、直流電源のプラスマイナスを変換するためのものである。電磁石の残留磁気による胚収納容器4の容器移送具5eへの吸引が懸念される場合にあっては、電源スイッチを切る前に、この極性変換スイッチ13を切り替えることにより、電磁石に反発磁性が発生するため、胚収納容器4を確実に、容器移送具5eより離脱させることができる。
次に、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる胚収納容器回収具について説明する。
図24は、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる胚収納容器回収具の一例の縦断面図である。
この実施例の胚収納容器回収具7は、可撓性シャフト71と、シャフト71の先端に固定された永久磁石74と、シャフト71の基端に設けられたシャフトハブ72を有する。シャフトハブ72は、筒状のシャフト基端部補強部73を備えている。シャフト71の形成材料としては、可撓性とある程度の保形性を備えるものが好ましい。形成材料としては、ポリエステル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー)、ポリアミド(例えば、6ナイロン、66ナイロン)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート)、フッ素樹脂(例えば、PTFE、ETFE)などが使用できる。また、可撓性シャフト71は、金属製(例えば、鉄、ステンレス鋼)、硬質樹脂製の芯材を備えるものであってもよい。
永久磁石74は、胚収納容器4の磁性体43を吸引するために設けられている。永久磁石としては、フェライト磁石、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。
この実施例の胚収納容器回収具7は、実質的に、上述した生体胚子宮内移植具1bの可撓性シャフト3aと同じである。胚収納容器回収具7としては、上述した容器移送具における磁石22を備える可撓性シース2、上述した先端に磁石を有する可撓性シャフト3a、上述した電磁石を有する容器移送具5eおよびコントローラ50を用いてもよい。
また、上述したすべての実施例の生体胚子宮内移植固定器具において、図25もしくは図26に示す実施例の生体胚子宮内移植固定器具1f,1gのように、一端が胚収納容器に固定され、他端がシャフト状の容器移送具の後端方向に延びる回収用線状部材57を備えるものであってもよい。
図25および図26に示す実施例の生体胚子宮内移植固定器具1f,1gでは、一端が胚収納容器に固定され、他端がシャフト状の容器移送具の後端方向に延びる回収用線状部材57を備え、線状部材57の他端部は、線状部材挿通部59の基端部より、生体胚子宮内移植固定器具の外部に延出している。
また、この実施例の生体胚子宮内移植固定器具1fに用いられる胚収納容器としては、図27に示すような胚収納容器4eが用いられる。胚収納容器4eは、一端が胚収納容器に固定された回収用線状部材57を備えている。胚移植容器としては、上述したすべてのタイプの胚移植容器を使用することができる。この実施例の胚収納容器4eでは、回収用線状部材57の一端が、胚収納容器4eの本体部41の下面に固定されている。上述したすべての実施例および後述するすべての実施例の胚収納容器は、一端が胚収納容器に固定された上記の回収用線状部材57を備えるものであってもよい。
回収用線状部材57としては、所定長を有し、胚収納容器4eを目的生体部位(具体的には、子宮内)に配置後、生体より容器移送具を抜去した状態にて、他端部が、生体より延出するものであることが好ましい。回収用線状部材57としては、ある程度の引っ張り強度を備えかつ柔軟なものが好適である。回収用線状部材57としては、糸、金属細線それらの撚り線などが使用できる。糸としては、合成繊維もしくは天然繊維の糸さらにはそれらの混合繊維さらにはそれらの撚糸を用いることができる。合成繊維としては、有機合成繊維(例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン、炭素繊維)さらには、無機合成繊維(例えば、ガラス繊維、セラミック繊維)などどのようなものであってもよい。また、金属細線としては、どのようなものでもよく、例えば、ステンレス鋼細線、超弾性金属細線、アモルファス金属細線さらにはそれらの撚線が使用できる。前方牽引用線材および後方牽引用線材の長さとしては、10〜80mm程度であることが好ましい。また、線材の線径としては、50〜1000μm程度が好ましい。
また、図25に示す実施例の生体胚子宮内移植固定器具1fの基本構成は、上述した生体胚子宮内移植固定器具1と同じであり、相違点は、この生体胚子宮内移植固定器具1fが、上述した回収用線状部材57と、回収用線状部材57を挿通させるための線状部材挿通部59を備える点である。
この実施例の生体胚子宮内移植固定器具1fは、胚収納容器を子宮内に移送するための容器移送具5cを備えている。容器移送具5cは、可撓性シース2と、可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフト3cを備える。可撓性シース2としては、上述したものと同じである。可撓性シャフト3cは、中空シャフト本体31aと、その基端に設けられた中空シャフトハブ32aを有する。可能性シャフト3cは、先端から基端まで貫通した線状部材挿通部59を備えている。線状部材挿通部59は、中空シャフト本体31aの中空部と中空シャフトハブ32aの中空部が連続することにより形成されている。
そして、この回収用線状部材57は、この線状部材挿通部59を貫通し、基端部が、容器移送具5c、具体的には、可撓性シャフト3cの後端より、外部に延出している。胚収納容器4eを目的生体部位(具体的には、子宮内)に配置後、生体より容器移送具を抜去した状態にて、回収用線状部材57の他端部が、生体より延出するものとなっている。このため、胚の胚収納容器4eからの離脱後(胚の子宮への着床後)、この回収用線状部材57を牽引することにより、胚収納容器4eを生体より回収することができる。
そして、この実施例の可撓性シャフト3cにおいても、シャフトハブ32aは、先端方向に突出する筒状部33aを備えている。筒状部33aは、シャフト本体31aの基端に固定されている。このため、シャフト本体31aは、筒状部33aにより、ハブ32aに固定されたものとなっている。シャフトハブ32aの筒状部33aは、シースハブ23内を摺動可能なものとなっている。また、シャフトハブ32aの筒状部33aとシースハブ23は、ある程度の摺動抵抗を有するものとなっており、両者の相対移動をさせない限り、その状態(例えば、図25に示す状態)を保持可能なものとなっている。
また、図26に示す実施例の生体胚子宮内移植固定器具1gの基本構成は、上述した生体胚子宮内移植固定器具1dと同じであり、相違点は、この生体胚子宮内移植固定器具1gが、上述した回収用線状部材57と、回収用線状部材57を挿通させるための溝部33dを備える点である。
この実施例の生体胚子宮内移植具1gは、回収用線状部材57の一端が固定された胚収納容器4fと、胚収納容器4fを先端部に保持する容器移送具5gとを備える。胚収納容器4fは、回収用線状部材57を除き、その他の構成は、上述した胚収納容器4dと同じである。容器移送具5gは、可撓性シース2dと、可撓性シース2d内に摺動可能に挿入された可撓性シャフト3gとを備えている。可撓性シャフト3gは、シャフト本体31dと、シャフト本体31dの基端に設けられたシャフトハブ32gを有する。容器移送具5gは、線状部材挿通部を備えている。線状部材挿通部は、可撓性シース2dの内面と可撓性シャフト3g間に形成された空隙と、シースハブ23の内腔と、シャフトハブ32gの溝部33dにより構成されている。回収用線状部材57は、可撓性シース2dの内面と可撓性シャフト3g間の空隙、シースハブ23の内腔およびシャフトハブ32gの溝部33dを貫通し、その基端部が、容器移送具5gの後端部より、外部に延出している。
この実施例の生体胚子宮内移植固定器具1gにおいても、胚収納容器4fを目的生体部位(具体的には、子宮内)に配置後、生体より容器移送具を抜去した状態にて、回収用線状部材57の他端部が、生体より延出するものとなっている。このため、胚の胚収納容器4fからの離脱後(胚の子宮への着床後)、この回収用線状部材57を牽引することにより、胚収納容器を生体より回収することができる。
上述した実施例の生体胚子宮内移植固定器具1f,1gでは、回収用線状部材57の他端部が、容器移送具の後端部より、外部に延出するものとなっている。このようなものであれば、回収用線状部材57の存在の確認が容易であり、好ましい。しかし、回収用線状部材57の他端部は、容器移送具内に収納されており、生体より容器移送具を抜去した時に、露出するものであってもよい。
本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる胚収納容器としては、図28ないし図30に示す胚収納容器4hを用いることができる。この実施例の胚収納容器4hの基本構成は、上述した胚収納容器4と同じである。
この胚収納容器4hは、図28ないし図30に示すように、子宮内膜への複数の装着用脚部91を有している。この実施例の胚収納容器4hでは、本体部41は、筒状部93を備えている。さらに、筒状部93の先端より、突出する複数の脚部91を備えている。各脚部91は、ほぼ円柱状に形成されており、脚部91の外側側部は、筒状部93の外側面より外方に突出しており、脚部91の内側側部は、筒状部93の内側面より内側に突出している。脚部91の数としては、3〜8が好適である。
また、本体部41の内底面には、上方に向かって突出する胚保持用爪部92を複数備えている。そして、胚保持用爪部92は、先端部が、内側に曲がっており、複数の爪部92により、その内側に胚収納部42が形成されている。このため、この実施例の胚収納容器4hでは、胚収納部42は、筒状部93内に位置しており、露出しないものとなっている。胚保持用爪部92の数としては、3〜8が好適である。また、この胚収納容器4hは、図30に示すように、筒状部93に設けられた少なくとも2つの流通路(連通路)94を備えている。このため、胚収納部42に収納された胚への培養液の流通を良好なものとしている。
この胚収納容器4hは、上述した胚収納容器4と同様に、磁性体43を備えている。胚収納容器4hは、合成樹脂により形成されており、その内部に磁性体43が埋設された状態となっている。なお、磁性体43は、胚収納容器4hの下面に固定されたものであってもよい。磁性体43としては、上述したものが好適に使用できる。
また、本発明の生体胚子宮内移植固定器具に用いられる胚収納容器としては、図31および図32に示す胚収納容器4iを用いることができる。この実施例の胚収納容器4iの基本構成は、上述した胚収納容器4hと同じである。
この胚収納容器4iは、図31および図32に示すように、子宮内膜への複数の装着用脚部91を有している。この実施例の胚収納容器4iにおいても、本体部41は、筒状部93を備えている、そして、筒状部93の先端より、突出する複数の脚部91を備えている。各脚部91は、ほぼ円柱状に形成されており、脚部91の外側側部は、筒状部93の外側面より外方に突出しており、脚部91の内側側部は、筒状部93の内側面より内側に突出している。脚部91の数としては、3〜8が好適である。
また、本体部41の内部には、吸水部95が設けられている。そして、吸水部95の上面には、平板部96が設けられている。平板部96としては、弾性体であることが好ましく、また、透水性を有することが好ましい。平板部96としては、弾性膜材、通水孔を有する平板部材が好適である。吸水部95としては、吸水性材料を充填することにより形成できる。なお、吸水性材料は、通水性包材により被包することが好ましい。また、吸水性材料としては、公知のものが使用できる。吸水性材料としては、(メタ)アクリル酸系、ポリビニルアルコール系、(メタ)アクリルアミド系、ポリアルキレンオキサイド系、ポリアルキレンイミン系、デンプン系、セルロース系よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水膨潤性高分子化合物が好適に使用できる。また、吸水性材料としては、アクリレート系のデンプングラフト化物、部分的にけん化したポリビニルアルコール、ポリアクリル酸塩、アクリル酸−ビニルアルコール重合体、ポリエチレンオキサイド、セルロース系重合体、架橋型N−ビニルカルボン酸アミド樹脂、ポリエチレンオキシド系重合体、アルファー化デンプン、デンプン・アクリル酸ナトリウムグラフト共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、変性アクリル系架橋重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1種の水膨潤性高分子化合物も好適に使用できる。
そして、平板部96の上面には、上方に向かって突出する胚保持用爪部92を複数備えている。そして、胚保持用爪部92は、先端部92aが内側に曲がっており、複数の爪部92により、その内側に胚収納部42が形成されている。このため、この実施例の胚収納容器4iでは、胚収納部42は筒状部93内に位置しており、露出しないものとなっている。胚保持用爪部92の数としては、3〜8が好適である。また、この胚収納容器4iは、図32に示すように、筒状部93(具体的には、円筒部93の下部)に設けられた少なくとも2つの流通路94を備えている。このため、吸水部95への培養液の流通を良好なものとしている。平板部96としては、通水性を有する膜状体が好適に使用される。なお、この実施例の胚収納容器4iにおいても、上述した胚収納容器4hと同様に、筒状部93に、胚収納部42と連通する流通路(連通路)94を設けてもよい。連通路は、少なく設けることが好ましい。
この胚収納容器4iは、上述した胚収納容器4と同様に、磁性体43を備えている。胚収納容器4iは、合成樹脂により形成されており、その内部に磁性体43が埋設された状態となっている。なお、磁性体43は、胚収納容器4iの下面に固定されたものであってもよい。磁性体43としては、上述したものが好適に使用できる。
そして、上述した胚収納容器4h,4iを使用した生体胚子宮内移植具としては、図33に示すような生体胚子宮内移植具1hが好適である。この生体胚子宮内移植具1hの基本構成は、上述した生体胚子宮内移植具1と同じである。生体胚子宮内移植具1hは、胚収納容器4hと、胚収納容器4hを先端部に保持した容器移送具5hとを備える。生体胚子宮内移植具1hに用いられる胚収納容器としては、上述した胚収納容器4h,4iが好適である。
そして、この実施例の容器移送具5hでは、可撓性シース2hは、先端部に、胚収納容器4h,4iの本体部41を収納する容器収納部を備えている。また、可撓性シース2hは、可撓性外管20を備える。外管20の基端には、シースハブ23が固定されている。シースハブ23は、把持部を備えている。可撓性シース2h(外管20)の形成材料としては、上述したものが使用される。
可撓性シャフト3hは、シャフト本体31と、シャフト本体31の先端に固定された永久磁石34と、シャフト本体31の基端に設けられたシャフトハブ32を有する。シャフト本体31の形成材料としては、上述したものは使用される。永久磁石34は、胚収納容器4の磁性体43を吸引するために設けられている。永久磁石としては、フェライト磁石、ネオジウム磁石、プラチナ磁石、アルニコ磁石、サマリウムコバルト磁石などが好ましい。
この実施例の可撓性シャフト3hにおいても、シャフトハブ32は、先端方向に突出する筒状部33を備えている。筒状部33は、シャフト本体31の基端に固定されている。このため、シャフト本体31は、筒状部33により、ハブ32に固定されたものとなっている。シャフトハブ32の筒状部33は、シースハブ23内を摺動可能なものとなっている。また、シャフトハブ32の筒状部33とシースハブ23は、ある程度の摺動抵抗を有するものとなっており、両者の相対移動をさせない限り、その状態(例えば、図33、図34に示す状態)を保持可能なものとなっている。
また、容器移送具5hは、図34に示す状態、具体的には、シース先端内(容器収納部)に胚収納容器4hの本体部41が収納され、シャフト3hの永久磁石34に胚収納容器4hが吸引保持された状態となっている。そして、図34に示すように、胚収納容器4hの本体部41の筒状部の先端面に設けられた装着用脚部91は、可撓性シース2hの外管20内、言い換えれば、容器収納部には、進入できない。胚収納容器4hの装着用脚部91は、後端面の一部が、可撓性シース2hの外管20の先端面20cに当接可能である。また、胚収納容器4hの装着用脚部91は、可撓性シース2hの先端より、露出している。
この実施例の容器移送具5hにおいても、図34に示すように、胚収納容器4hは、胚収納部42が先端側となるように収納されている。このため、胚収納容器4hの後端面(本体部41の後端面)が、シャフト本体31の先端面を向くものとなっている。
そして、この実施例の生体胚子宮内移植具1h(容器移送具5h)では、胚収納容器4hの装着用脚部91の後端面の一部が、可撓性シース2hの外管20の先端面20cに当接しているもしくは当接可能である。このため、可撓性シャフト3hを基端側に引くことにより、胚収納容器4hの装着用脚部91が、シャフト本体31の先端に当接し、移動が規制され、可撓性シャフト3hより、胚収納容器4hが離脱する。そして、胚収納容器4hは、可撓性シース2hには、保持されていないため、可撓性シース2hから離脱する。
本発明の生体胚子宮内移植固定器具は、以下のものである。
(1) 生体胚を子宮内に移植するための生体胚子宮内移植固定器具であって、
前記生体胚子宮内移植固定器具は、
胚収納容器を備え、子宮内に挿入される生体胚子宮内移植具と、
生体に取り付けられ、前記胚収納容器を磁気的に吸引する胚収納容器磁気的保持具とを備え、
前記胚収納容器は、外部と連通する胚挿入部を有する胚収納部と、磁性体とを備え、
前記生体胚子宮内移植具は、前記胚収納容器を先端部に離脱可能に保持するシャフト状の容器移送具とを備え、
前記容器磁気的保持具は、生体表皮への装着部と、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引可能な磁石とを備える生体胚子宮内移植固定器具。
本発明の生体胚子宮内移植固定器具では、生体胚子宮内移植具により、胚を収納した胚収納容器を子宮内の適宜部位に配置することができ、生体胚子宮内移植具より離脱した胚収納容器は、磁気により、生体表面に配置された胚収納容器磁気的保持具により、子宮内適宜部位に保持される。そして、胚収納容器内にて、胚盤胞以上に成長した胚は、自ら胚収納容器より、出(言い換えれば、離脱)し、子宮内膜に付着し着床する。
また、本発明の生体胚子宮内移植固定器具は、以下のものであってもよい。
(2) 前記容器移送具は、可撓性シースと、前記可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフトを備える上記(1)に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(3) 前記可撓性シースは、先端部に前記胚収納容器を収納する容器収納部を備える上記(2)に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(4) 前記容器移送具は、可撓性シースと、前記可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフトと、前記可撓性シースの先端部内部もしくは前記可撓性シャフトの先端部に設けられ、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引するための永久磁石を備える上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(5) 前記胚収納容器の前記磁性体は、永久磁石である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(6) 前記胚収納容器は、前記胚挿入部を有するとともに、容器内部と外部とを連通する開口を備え、かつ前記開口の幅は、前記胚挿入部の最大径より小さいものとなっている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(7) 前記胚収納容器の前記磁性体は、収納容器形成材料に含有された多数の微少磁性体である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(8) 前記胚収納容器は、多数の気泡を含有している上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(9) 前記容器移送具は、シャフトと、前記シャフトの先端部に設けられ、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引可能な電磁石と、前記電磁石に電力を供給する電力供給部を備える上記(1)に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(10) 前記胚収納容器磁気的保持具は、下部シートと、前記下部シートの下面に固定された前記磁石と、前記下部シートの下面に設けられた粘着面を備える上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(11) 前記生体胚子宮内移植固定器具は、一端が前記胚収納容器に固定され、他端が前記容器移送具の後端方向に延びる回収用線状部材を備えている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(12) 前記生体胚子宮内移植固定器具は、線状部材挿通部を備え、前記線状部材の他端部は、前記線状部材挿通部の基端部より、前記容器移送具の外部に延出している上記(11)に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
(13) 前記胚収納容器は、前記胚収納部に培養液を流通させるための流通路を備えている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。

Claims (13)

  1. 生体胚を子宮内に移植するための生体胚子宮内移植固定器具であって、
    前記生体胚子宮内移植固定器具は、
    胚収納容器を備え、子宮内に挿入される生体胚子宮内移植具と、
    生体に取り付けられ、前記胚収納容器を磁気的に吸引する胚収納容器磁気的保持具とを備え、
    前記胚収納容器は、外部と連通する胚挿入部を有する胚収納部と、磁性体とを備え、
    前記生体胚子宮内移植具は、前記胚収納容器を先端部に離脱可能に保持するシャフト状の容器移送具とを備え、
    前記容器磁気的保持具は、生体表皮への装着部と、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引可能な磁石とを備えることを特徴とする生体胚子宮内移植固定器具。
  2. 前記容器移送具は、可撓性シースと、前記可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフトを備える請求項1に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  3. 前記可撓性シースは、先端部に前記胚収納容器を収納する容器収納部を備える請求項2に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  4. 前記容器移送具は、可撓性シースと、前記可撓性シース内に摺動可能に挿入された可撓性シャフトと、前記可撓性シースの先端部内部もしくは前記可撓性シャフトの先端部に設けられ、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引するための永久磁石を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  5. 前記胚収納容器の前記磁性体は、永久磁石である請求項1ないし4のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  6. 前記胚収納容器は、前記胚挿入部を有するとともに、容器内部と外部とを連通する開口を備え、かつ前記開口の幅は、前記胚挿入部の最大径より小さいものとなっている請求項1ないし5のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  7. 前記胚収納容器の前記磁性体は、収納容器形成材料に含有された多数の微少磁性体である請求項1ないし6のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  8. 前記胚収納容器は、多数の気泡を含有している請求項1ないし7のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  9. 前記容器移送具は、シャフトと、前記シャフトの先端部に設けられ、前記胚収納容器の前記磁性体を吸引可能な電磁石と、前記電磁石に電力を供給する電力供給部を備える請求項1に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  10. 前記胚収納容器磁気的保持具は、下部シートと、前記下部シートの下面に固定された前記磁石と、前記下部シートの下面に設けられた粘着面を備える請求項1ないし9のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  11. 前記生体胚子宮内移植固定器具は、一端が前記胚収納容器に固定され、他端が前記容器移送具の後端方向に延びる回収用線状部材を備えている請求項1ないし9のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  12. 前記生体胚子宮内移植固定器具は、線状部材挿通部を備え、前記線状部材の他端部は、前記線状部材挿通部の基端部より、前記容器移送具の外部に延出している請求項11に記載の生体胚子宮内移植固定器具。
  13. 前記胚収納容器は、前記胚収納部に培養液を流通させるための流通路を備えている請求項1ないし12のいずれかに記載の生体胚子宮内移植固定器具。
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