JP6931755B2 - 空調用輻射パネル - Google Patents

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Description

本発明は、熱輻射方式の空調システムの一部として建物内に配置され、循環供給される熱媒によって熱気や冷気を輻射して建物内の冷暖房を行う空調用輻射パネルに関する。
熱輻射方式の空調システムの一部として建物内に配置して使用される空調用輻射パネルについては、従来、様々な構造、機能を有するものが提案されているが、本発明に関連するものとして、例えば、特許文献1に記載された「全プラスチック樹脂製暖冷房放熱器」がある。
特許文献1に記載された「全プラスチック樹脂製暖冷房放熱器」は、全プラスチックパイプ群からなる2枚の放熱パネル内を循環流動する温水(または冷水)によって人体に優しい暖房(または冷房)を提供することができる。
実用新案登録第3163477号
空調用輻射パネルにおいて空調効果を高めるためには、パネル部分の温度分布を均一化することが重要な課題であるが、従来の空調用輻射パネルにおいては、パネル部分の温度ムラが生じることがあり、輻射空調効率の低下の要因となっているのが実状である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、パネル部分の温度分布の均一性に優れ、輻射空調効率の向上を図ることができる空調用輻射パネルを提供することにある。
前記課題を解決するため、本発明の空調用輻射パネルは、複数の縦パイプを鉛直姿勢で互いに略平行をなすように配列した縦パイプ群と、前記縦パイプ群の上端を水平方向に連通するヘッダ部材とを有する柵状パネルの2枚を互いに対向配置して第1柵状パネル部及び第2柵状パネル部とし、
前記第1柵状パネル部及び前記第2柵状パネル部の下端側においてパネル対向方向に隣り合う前記縦パイプの下端同士をそれぞれ連通する連通手段と、
前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内をその長手方向に沿って複数の領域に区画する隔壁及び前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内をその長手方向に沿って複数の領域に区画する隔壁と、
前記第1柵状パネル部(若しくは前記第2柵状パネル部)のヘッダ部材内の両端部寄りの領域とそれぞれ連通する熱媒の流入経路及び流出経路、または、
前記第1柵状パネル部(若しくは前記第2柵状パネル部)のヘッダ部材内の一方の端部寄りの領域及び前記第2柵状パネル部(若しくは前記第1柵状パネル部)のヘッダ部材内の他方の端部寄りの領域とそれぞれ連通する熱媒の流入経路及び流出経路と、を備え、
前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内の隔壁及び前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内の隔壁が平面視状態で千鳥状をなすように配置し
前記縦パイプと前記連通手段とが別部材であって、
前記連通手段に、隣り合う前記連通手段同士を連結する連結手段を設けたことを特徴とする。
ここで、前記空調用輻射パネルにおいて、前記第1柵状パネル部並びに前記第2柵状パネル部の前記ヘッダ部材内に配置される隔壁の個数は限定しないが、前記空調用輻射パネルの機能を簡潔に説明するため、前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内に2つの隔壁を配置して前記ヘッダ部材内を3つの領域に区画し、前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内に1つの隔壁を配置して前記ヘッダ部材内を2つの領域に区画した空調用輻射パネルについて説明する。
前記空調用輻射パネルの構成において、流入経路を経由して供給された熱媒は、第1柵状パネル部のヘッダ部材内の第1領域へ流入し、第1柵状パネル部の第1グループの複数の縦パイプ内を下降し、縦パイプの下端の連通手段でUターンして、第2柵状パネル部の第1グループの半数の縦パイプ内を上昇し、第2柵状パネル部のヘッダ部材内の第1領域内へ流入する。
第2柵状パネル部のヘッダ部材の第1領域内へ流入した熱媒は、前記第1領域内を水平流動し、第2柵状パネル部の第1グループの残り半数の縦パイプ内を下降し、縦パイプの下端の連通手段でUターンして、第1柵状パネル部の第2グループの半数の縦パイプ内を上昇し、第1柵状パネル部のヘッダ部材内の第2領域内へ流入する。
第1柵状パネル部のヘッダ部材内の第2領域内へ流入した熱媒は、前記第2領域内を水平流動し、第1柵状パネル部の第2グループの残り半数の縦パイプ内を下降し、縦パイプの下端の連通手段でUターンして、第2柵状パネル部の第2グループの半数の縦パイプ内を上昇し、第2柵状パネル部のヘッダ部材内の第2領域へ流入する。
第2柵状パネル部のヘッダ部材内の第2領域内へ流入した熱媒は、前記第2領域内を水平流動し、第2柵状パネル部の第2グループの残り半数の縦パイプ内を下降し、縦パイプの下端の連通手段でUターンして、第1柵状パネル部の第3グループの複数の縦パイプ内を上昇し、第1柵状パネル部のヘッダ部材内の第3領域内へ流入し、前記第3領域内を水平流動した後、前記第3領域と連通する流出経路から流出する。
前述したように、前記空調用輻射パネルにおいては、第1柵状パネル部のヘッダ部材内の第1領域内をスタートし、第1柵状パネル部の第1グループの複数の縦パイプから、第2柵状パネル部の第1グループの複数の縦パイプ、これらの縦パイプの下端の連通手段などを経由し、最終的に第1柵状パネル部のヘッダ部材内の第3領域の第3グループに属する複数の縦パイプを経て、前記第3領域に至る連続した熱媒の流動経路が形成される。
これにより、第1柵状パネル部の縦パイプ群及び第2柵状パネル部の縦パイプ群が各グループに属する複数の縦パイプごとに集約化され、熱媒は、各グループに属する複数の縦パイプを単位として、第1柵状パネル部と第2柵状パネル部との間を交互に流動するので、第1柵状パネル部及び第2柵状パネル部における熱媒の流動状態が均等化され、複数の縦パイプが配列された柵状パネル全体の温度ムラが解消され、輻射空調効率が向上する。
前記空調用輻射パネルにおいては、前記第1柵状パネル部のヘッダ部材の内周面及び前記第2柵状パネル部のヘッダ部材の内周面に、それぞれの前記ヘッダ部材内に向かって、前記縦パイプの上端開口部の口縁部と相似形をなすように突出する突条部が形成され、前記ヘッダ部材の長手方向に隣り合う前記突条部の間に前記隔壁が位置するようにすることができる。
このような構成とすれば、前記ヘッダ部材の長手方向に隣り合う突出形状の突条部の間に隔壁が位置することにより、ヘッダ部材の長手方向への隔壁の動きが拘束されるので、熱媒の圧力による隔壁の移動を防止することができ、耐久性、信頼性が向上する。
前記空調用輻射パネルおいては、前記隔壁の最上部を含む部分に貫通部を設けることができる。
このような構成とすれば、第1ヘッダ部材及び第2ヘッダ部材の内部を流動する熱媒に含まれるエアが貫通部を通過して流出経路に向かって誘導されるので、空調用輻射パネル内のエア抜きを容易に行うことができる。
前記空調用輻射パネルにおいては、前記連通手段を、略V字状若しくは略U字状の管状体又は前記縦パイプと一体化した略U字状部とすることができる。
このような構成とすれば、連通手段が折り返し構造(Uターン構造)となり、ヘッダ部材の使用数を減らすことができるので、製造工程の簡素化及びコスト削減を図ることができる。
ここで、前記連通手段として略V字状の管状体を採用すれば、結露水をV字の谷部分へ誘導することができるので、結露水を確実にドレンパンに回収することができる。また、前記連通手段として、略V字状の管状体を採用する場合、略V字状の管状体は射出成形で量産することができる。
前記空調用輻射パネルにおいては、前記縦パイプと前記連通手段とを別部材とし、前記連通手段に、隣り合う前記連通手段同士を連結する連結手段を設けている。
このような構成とすれば、前記縦パイプと前記連通手段とを別部材とすることにより、連通手段を射出成形方法などで量産することが可能となる。また、前記連結手段を設けることにより、隣り合う縦パイプの間隔を一定に保持することができる。
前記空調用輻射パネルにおいては、前記第1柵状パネル部のヘッダ部材と前記第2柵状パネル部のヘッダ部材を一体構造とすることができる。
このような構成とすれば、第1柵状パネル部のヘッダ部材及び第2柵状パネル部のヘッダ部材が一体化されるので、ヘッダ部材の部品点数を減らすことができる。
前記空調用輻射パネルにおいては、前記第1柵状パネル部と前記第2柵状パネル部との対向方向に隣り合う縦パイプ同士を連結するフィンを設けることができる。
このような構成とすれば、対向方向に隣り合う2本の縦パイプの間隔が一定となるので、前記第1柵状パネル部と前記第2柵状パネル部との間隔が一定に保持され、パネル全体の保形性が良好となる。
前記空調用輻射パネルにおいては、複数の前記フィンの上方に開設されたスリットと、複数の前記スリットを水平方向に貫通するように挿通されたフラットバーと、を設けることができる。
このような構成とすれば、縦パイプの上方のフィンに開設されたスリットにフラットバーを挿通することにより、空調用輻射パネルを垂直姿勢に安定支持することができる。従来は、上部ヘッダ部材の下方に配置したフラットバーで支持していたので、縦パイプと上部ヘッダ部材との融着部に重量負荷が加わっていたが、前記スリットにフラットバーを挿通して支持することにより、上部ヘッダ部材に直接、重量負荷が加わらなくなるので、縦パイプと上部ヘッダ部材との融着部への重量負荷が軽減され、耐久性向上に有効である。
前記空調用輻射パネルにおいては、水平方向の両側部分に位置する前記フィンの下方にスリットを設けることができる。
このような構成とすれば、前記スリットにフレ止め金具などを係合させることによってフィンを所定の支柱に固定することが可能となるので、パネル全体の揺動を防止することができる。
前記空調用パネルにおいては、前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内と前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内とを連通するバイパス流路を設けることができる。
このような構成とすれば、第1柵状パネル部のヘッダ部材内あるいは第2柵状パネル部のヘッダ部材内に存在するエアが、バイパス流路を経由して移動可能となるので、エアは最終的に流出経路へ誘導されることとなり、エア抜きが容易となる。
本発明により、パネル部分の温度分布の均一性に優れ、輻射空調効率の向上を図ることができる空調用輻射パネルを提供することができる。
本発明の実施形態である空調用輻射パネルを示す斜視図である。 図1中の矢線S方向から見た空調用輻射パネルの正面図である。 図2中のA−A線における断面図である。 図2中のB−B線における一部省略断面図である。 図4中のC−C線における一部省略断面図である。 図2中のD−D線における一部省略断面図である。 図2に示す空調用輻射パネルと一部異なるその他の実施形態である空調用輻射パネルの一部省略分解斜視図である。 図7に示す空調用輻射パネルの正面図である。 図8中のE−E線における断面図である。 ヘッダ部材に対して隔壁を取り付ける工程を示す一部省略斜視図である。 ヘッダ部材に対して縦パイプを取り付ける工程を示す垂直断面図である。 縦パイプの下端同士を連通する連通手段である略V字状の管状体を示す平面図である。 図12中の矢線F方向から見た側面図である。 図12中の矢線G方向から見た側面図である。 図12に示す管状体を互いに連結する前の状態を示す平面図である。 図15に示す複数の管状体を互いに連結した状態を示す平面図である。 図15に示す複数の管状体を互いに連結した後、隣り合う縦パイプが個別に伸縮したときの相対的スライド機能を示す正面図である。 図1に示す空調用輻射パネルにおけるドレンパンの取り付け工程を示す一部省略分解正面図である。 図1に示す空調用輻射パネルにおいてドレンパンの取り付けが完了した状態を示す一部省略正面図である。 本発明のその他の実施形態である空調用輻射パネルを示す一部省略分解斜視図である。 図20中のH−H線における一部省略水平断面図である。
以下、図1〜図21に基づいて、本発明の実施の形態である空調用輻射パネル100,150,200について説明する。なお、図1に示すように、矢線X方向を左右方向、矢線Yを前後方向(対向方向)、矢線Zを縦方向(上下方向、鉛直方向)とする。また、空調用輻射パネル100,150,200において、互いに共通する構造、機能を有する部分については同じ符号を付している。
初めに、図1〜図19に基づいて空調用輻射パネル100,150について説明する。後述するように、空調用輻射パネル100と空調用輻射パネル150とは、縦パイプ10の配列本数、ヘッダ部材31,32の左端部分の管端キャップ37の有無並びにバイパス経路35,37aの位置などが異なっているが、その他の部分の構造、機能は共通しているので、同符号を付している。
図1〜図3に示すように、空調用輻射パネル100は、建物内の床面1(床面の一部を示す)の上に鉛直方向に立設された一対の支柱2,2の間に、複数の縦パイプ10が鉛直姿勢をなすような状態で保持されている。
図2,図3に示すように、空調用輻射パネル100は、一対の支柱2,2の対向面の上方にそれぞれ取り付けられた支持金具3,3に、フィン13の上方のスリット14を水平方向に貫通するフラットバー17の両端部を係合させることによって鉛直姿勢に保持されている。また、フィン13の中央付近のスリット16にも、これらのスリット16を水平に貫通するフラットバー17aが取り付けられている。フラットバー17aは、その下縁側に、複数のスリット16の下縁側のフィン13にそれぞれ係合可能な複数の凹状部(図示せず)が、複数の縦パイプ10の配列間隔(フィン13の配列間隔)と同間隔に形成された櫛状の部材である。なお、空調用輻射パネル100を鉛直姿勢に保持する手段は前述のものに限定されない。
また、図2,図3,図6に示すように、空調用輻射パネル100の下方の両端部分に位置する縦パイプ10,10のフィン13のスリット15に対してそれぞれ係合されたフレ止め金具4,4が支柱2,2の対向面にそれぞれ支持金具9を介して係止されている。
図6に示すように、フレ止め金具4,4は羽子板形状の部材であり、その狭幅部4aを縦向きにしてスリット15に挿入した後、90度回転させて狭幅部4aの両側の凹部(図示せず)をスリット15の内周に係合させた後、拡幅部4bを支持金具9にネジNで締め付けることによって固定されている。拡幅部4bのネジ孔4cは長孔であるため、施工条件に応じて、ネジNの締め付け位置を調整することができる。
空調用輻射パネル100の下方には、結露水回収用のドレンパン5が、後述する図18,図19に示すような係止手段を介して垂下状に取り付けられている。ドレンパン5は、横断面形状が略V字状の樋形状部材であり、両端部が閉塞されている。ドレンパン5内に回収された結露水は排水管6を経由して所定の排水経路(図示せず)へ排出される。
図1〜図3に示すように、空調用輻射パネル100は、互いに対向配置された第1柵状パネル部101及び第2柵状パネル部102を備えている。第1柵状パネル部101及び第2柵状パネル部102は、それぞれ複数の縦パイプ10を鉛直姿勢で互いに略平行をなすように配列した縦パイプ群11,12をフィン13で接続して一体とし、縦パイプ群11,12の上端をそれぞれヘッダ部材31,32で水平方向に連通することによって形成されている。
第1柵状パネル部101及び第2柵状パネル部102の下端側においてパネル対向方向に隣り合う縦パイプ10,10の下端部同士をそれぞれ連通する連通手段として略V字状の管状体40を備えている。なお、略V字状の管状体40は連通手段の一例であり、これに限定しないので、その他の連通手段、例えば、略U字状の管状体、あるいは、縦パイプ10と一体化した略U字状部を設けることもできる。
図4に示すように、空調用輻射パネル100においては、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内をその長手方向に沿って複数の領域31a,31b,31cに区画する複数の隔壁30a,30b、及び、第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内をその長手方向に沿って複数の領域32a,32bに区画する隔壁30cを備えている。図4に示すように、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の隔壁30a,30b及び第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内の隔壁30cは平面視状態で千鳥状をなすように配置されている。
第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の右端部寄りの部分には、ヘッダ部材31内の右端部寄りの領域31aと連通する熱媒の流入経路33が設けられ、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の左端部寄りの部分には、ヘッダ部材31内の左端部寄りの領域31cと連通する熱媒の流出経路34が設けられている。また、図4に示すように、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の領域31cと、第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内の領域32bと、を連通するバイパス流路35が、ヘッダ部材31及びヘッダ部材32の左端寄りに部分に設けられている
図4,図5に示すように、複数の隔壁30a,30b,30cの最上部を含む部分にそれぞれ貫通部30dが設けられている。本実施形態の空調用輻射パネル100においては、貫通部30dは断面略U字状の凹溝であるが、この形状に限定されない。
図7〜図9に示すように、図1に示す空調用輻射パネル100と共通する構造、機能を有する空調用輻射パネル150においては、第1柵状パネル部101と第2柵状パネル部102との対向方向(図1中の矢線Y方向)に隣り合う縦パイプ10,10同士をそれぞれ連結するフィン13が設けられている。フィン13の上方部分及び下方部分に、それぞれ縦長の長方形のスリット14,15が開設され、フィン13においてスリット14,15の間にスリット16が開設されている。また、図7,図9に示すように、フィン13において、縦パイプ10の下端部と、後述する管状体40との境界付近に円形の貫通孔18が開設されている。
また、図7に示すように、空調用輻射パネル150においては、ヘッダ部材31,32の左側の開口端31d,32dはそれぞれ略眼鏡形状の管端キャップ37を固着することによって気密状に閉塞されている。管端キャップ37は、ヘッダ部材31,32の開口端31d,32d同士を連通するバイパス流路37aを内蔵している。
後述する図11(c)に示すように、空調用輻射パネル100,150においては、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31の内周面及び第2柵状パネル部102のヘッダ部材32の内周面に、それぞれのヘッダ部材31,32内に向かって、縦パイプ10の上端開口部10xの口縁部10yと相似形をなすように突出する突条部10bが形成され、ヘッダ部材31,32の長手方向に隣り合う二つの突条部10bの間に隔壁30aが位置している。図示していないが、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の隔壁30b及び第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内の隔壁30cも隣り合う突条部10bの間に位置している。
ここで、図10,図11を参照しながら、ヘッダ部材31に対する隔壁30aの取付方法及びヘッダ部材31に対する縦パイプ10の接続方法について説明する。
図10に示すように、ヘッダ部材31は円管状の部材であり、隔壁30aはヘッダ部材31の内径と同等の外径を有する円板状の部材である。隔壁30aの外周面と一方の円形面との境界に縮径面30eが形成されている。
図10に示すように、隔壁30aの縮径面30e側の円形面をヘッダ部材31の開口端31dに向け、その姿勢のままヘッダ部材31内の所定の位置、即ち、図11(a)に示す隣り合う接続口36,36の間の位置まで圧入すると、ヘッダ部材31の弾性復元力により、隔壁30aはその位置に保持される。隔壁30aをヘッダ部材31と別部品とすることにより、構造を簡素化することができ、任意の固定手段を用いることができるので、製造工程を簡素化することができる。
また、隔壁30aが厚みを持たせた形状であることにより、隔壁30aをヘッダ部材31内に圧入して固定するときの隔壁30aの傾倒、脱落を防止することができるほか、ヘッダ部材31の内周面と隔壁30aとの接触面積が増大して摩擦面が増え、より強固に固定できる。そのほか、隔壁30aは、ヘッダ部材31の内径を段階的に縮径して段差部に固定することもできる。
次に、図11に基づいて、ヘッダ部材31に対する縦パイプ10の接続方法(融着方法)について説明する。図11(a)に示すように、ヘッダ部材31に対して縦パイプ10を融着する場合、ヘッダ部材31の下方に開設された複数の接続口36に、それぞれ縦パイプ10の上端開口部10xを当接させると、図11(b)に示すような状態となる。この後、さらに、縦パイプ10の上端開口部10xを、接続口36軸心方向に沿ってヘッダ部材31内に向かって押圧すると、図11(c)に示すように、縦パイプ10の上端開口部10xの口縁部10yと相似形をなす突条部10bが、ヘッダ部材31の内周面から軸心に向かって円形状に突出した状態となる。これにより、ヘッダ部材31の長手方向に隣り合う突条部10bの間に位置する隔壁30aは、隣り合う二つの突条部10bによって挟持された状態となるため、隔壁30aを安定保持することができる。
なお、ヘッダ部材31,32に対する他の隔壁30b,30cの取り付け方法及びヘッダ部材32に対する縦パイプ10の接続方法(融着方法)は前述と同様であるため、説明を省略する。
図7,図8に示すように、空調用輻射パネル150においては、縦パイプ10と略管状体40とを別部材とし、左右方向(図1中の矢線X方向)に隣り合う管状体40,40同士を連結する連結手段として、図12〜図15に示すように、管状体40の底部付近(Vの角部付近)の左側に把持部41を設け、右側に凸部42を設けている。把持部41は垂直方向に連続する水平断面がC字状の凹溝41aを有し、凸部42は凹溝41a内に嵌入可能な垂直方向に連続する突条形をなしている。図12〜図14に示すように、管状体40においてV字の間の部分には、図7,図9に示す貫通孔18の一部(下方部分)を形成する円弧状の湾部43を有するフィン44が設けられている。
図15に示すように、離れた状態にある管状体40,40を連結する場合、一方の管状体40の凸部42と、他方の管状体40の把持部41の凹溝41aとを対向させ、そのまま互いに接近させて凸部42と把持部41の凹溝41aの開口部分とを接触させ、互いに接近する方向に押圧すると、把持部41が弾性的に開いて凸部42が凹溝41a内に嵌入した後、把持部41が閉じるので、図16に示すように、凸部42と把持部41とが互いに連結される。また、前述と逆の操作を行えば、管状体40,40を分離することができるので、凸部42と把持部41とは互いに着脱可能である。
一方、図17に示すように、凸部42と把持部41とは矢線Vに示す方向に沿って相対的にスライド可能であるため、左右方向(図1中の矢線X方向)に隣り合う縦パイプ10の熱収縮(または熱伸長)が生じたとき、それを逃がすことができ、これにより、縦パイプ10の変形(湾曲など)を回避することができる。
次に、図18,図19に基づいて、空調用輻射パネル100に対するドレンパン5の取付構造について説明する。図18に示すように、ドレンパン5の内部の左右両端部寄りの部分にドレンパン5を遮断することなく横断するように一対の壁体7,7が設けられ、壁体7,7からドレンパン5の左右端部に向かって水平に突出する円柱状の支持体8,8が設けられている。
図18に示すように、空調用輻射パネル100の左右からそれぞれ所定間隔だけ離れた位置にある管状体40,40を分離させ、管状体40,40の上部に接続された縦パイプ10,10を広げた状態とし、その下方からドレンパン5を持ち上げ、壁体7,7の支持体8,8をそれぞれフィン13の貫通孔18(図9参照)に挿入する。この後、分離させていた管状体40,40同士を、図15,図16に基づいて説明した操作により連結すると、図19に示すように、ドレンパン5が空調用輻射パネル100の下方に垂下状に保持される。
次に、図1〜図5に基づいて、空調用輻射パネル100の機能及び作用効果などについて説明する。空調用輻射パネル100において、流入経路33を経由して熱媒を供給すると、流入経路33から送り込まれる熱媒は、図4に示すように、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の第1の領域31aに流入し、第1柵状パネル部101の第1グループG11の複数の縦パイプ10内を下降する。
第1グループG11の縦パイプ10内を下降した熱媒はそれぞれの縦パイプ10の下端部の管状体40(連通手段)でUターンした後、第2柵状パネル部102の第1グループG21の半数の縦パイプ10a内を上昇した後、第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内の第1の領域32a内へ流入し、領域32a内を水平流動し、第2柵状パネル部102の第1グループG21の残り半数の縦パイプ10b内を下降する。
複数の縦パイプ10b内を下降した熱媒は各縦パイプ10bの下端部の管状体40でUターンした後、第1柵状パネル部102の第2グループG12の半数の縦パイプ10c内を上昇した後、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の第2の領域31b内へ流入し、領域31b内を水平流動し、第1柵状パネル部101の第2グループG12の残り半数の縦パイプ10d内を下降する。
複数の縦パイプ10d内を下降した熱媒はそれぞれの管状体40でUターンした後、第2柵状パネル部の第2グループG22の半数の縦パイプ10e内を上昇した後、第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内の第2の領域32b内に流入し、領域32b内を水平流動した後、第2柵状パネル部102の第2グループG22の残り半数の縦パイプ10f内を下降する。
複数の縦パイプ10f内を下降した熱媒はそれぞれの管状体40でUターンした後、第1柵状パネル部101の第3グループG13の複数の縦パイプ10g内を上昇した後、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内の第3の領域31c内へ流入し、領域31c内を水平流動した後、流出経路34から流出する。
空調用輻射パネル100においては、前述したように、連続した熱媒の流動経路が形成される。これにより、熱媒の流動経路が各グループG11,G21,G12,G22,G13内の複数の縦パイプ10a,10b,10c,10d,10e,10f,10gごとに集約化された状態となり、熱媒が第1柵状パネル部101と第2柵状パネル部102との間で交互に流動するので、第1柵状パネル部101及び第2柵状パネル部102における熱媒の流動状態が均等化され、複数の縦パイプ10(10a,10b,10c,10d,10e,10f,10g)が配列された第1柵状パネル部101,第2柵状パネル部102全体の温度ムラが解消され、輻射空調効率が向上する。
空調用輻射パネル100においては、図4に示すように、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内に2枚の隔壁30a,30bを配置し、第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内に1枚の隔壁30cを配置しているが、これに限定するものではないので、第1柵状パネル部101及び第2柵状パネル部102のサイズ、縦パイプ10の配列本数あるいは熱媒の流量などに応じて隔壁の配置枚数を変更可能である。
また、空調用輻射パネル100の場合、図4に示すように、グループG11,G13には縦パイプ10,10gがそれぞれ5本ずつ属し、グループG21,G12,G22には縦パイプ10a,10b,10c,10d,10e,10fが、それぞれ合わせて10本ずつ属するとともに、5本の縦パイプを1つの単位として熱媒が流動するように設定しているが、これに限定しないので、3本〜4本の縦パイプあるいは6本以上の縦パイプを1つの単位として熱媒を流動させるようにすることもできる。
空調用輻射パネル100においては、図11(c)に示すように、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内に向かってそれぞれの縦パイプ10の上端開口部10xの口縁部10yが突出し、隣り合う口縁部10yの間に隔壁30aが配置されている。
このように、隣り合う口縁部10y,10yの間に隔壁30aが位置することにより、ヘッダ部材31の長手方向への隔壁30aの動きが拘束されるので、熱媒の圧力による隔壁30aの移動を防止することができ、耐久性、信頼性が向上する。
空調用輻射パネル100おいては、図4,図5,図10に示すように、隔壁30a,30b,30cの最上部を含む部分にそれぞれ貫通部30dを設けている。従って、第1ヘッダ部材31の内部を流動する熱媒中に含まれるエアは隔壁30a,30bの貫通部30d,30dを通過して流出経路34に向かって移動し、流出経路34から排出される。また、第2ヘッダ部材32の内部を流動する熱媒中に含まれるエアは隔壁30cの貫通部30dを通過した後、バイパス経路35を経由してヘッダ部材31内へ移動し、流出経路34から排出される。
このように、隔壁30a,30b,30cの最上部を含む部分にそれぞれ貫通部30dが設けたことにより、第1ヘッダ部材31及び第2ヘッダ部材32の内部に存在するエアは流出経路34に向かって移動した後、流出経路34から排出されるので、空調用輻射パネル100内のエア抜きを容易に行うことができる。
貫通部30dの横断面積はヘッダ部材31,32内部の横断面積の0.35%〜5.54%程度が好適である。これにより、エア抜き効率を維持しつつ、熱媒が貫通部30dを経由して短絡するのを最小限に抑制することができる。本実施形態では、ヘッダ部材31,32の内径φ17mmに対し、貫通部30dの内径φ2.5mmとしている。貫通部30dの内径が小さ過ぎると、水質によっては目詰まりしてエア抜きが困難となることがある。また、内径が大き過ぎると、エア抜きは容易だが熱媒が熱交換されずにパネルから流出するため輻射効率が低下するので、貫通部30dの内径の範囲はφ1mm〜φ4mmが好適である。
空調用輻射パネル100,150においては、図1中の矢線Y方向に隣り合う縦パイプ10,10の連通手段として、略V字状の管状体40を使用している。これにより、管状体40(連通手段)が折り返し構造(Uターン構造)となるので、ヘッダ部材の使用数を減らすことができ、製造工程の簡素化及びコスト削減を図ることができる。
また、略V字状の管状体40を使用したことにより、結露水をV字の傾斜面に沿ってV字の谷部分へ誘導することができるので、結露水を確実にドレンパン5に回収することができる。また、略V字状の管状体40は射出成形で量産することができる。
図7〜図9に示すように、空調用輻射パネル150においては、縦パイプ10と、管状体40(連通手段)と、を別部材とし、図12〜図17に示すように、左右方向(図1中の矢線X方向)に隣り合う管状体40同士を着脱可能に連結する連結手段(把持部41及び凸部42)を設けている。
このように、縦パイプ10と管状体40(連通手段)とを別部材とすることにより、管状体40を射出成形方法などで量産することが可能となる。また、管状体40に連結手段(把持部41及び凸部42)を設けることにより、隣り合う縦パイプ10,10の間隔を一定に保持することができる。
なお、連結手段(把持部41の凹溝41aと凸部42)同士の係合部分にクリアランスを設ければ、図17に基づいて説明したように、複数の縦パイプ10が個別に収縮したときの「逃げ」が形成されるので、冷暖房運転中における縦パイプ10などの重力方向の収縮に起因するパネルの変形などを防止することができ、美観の保持に有効である。また、連結手段(把持部41及び凸部42)を設けることにより、第1柵状パネル部101及び第2柵状パネル部102に対するドレンパン5の固定が容易となる。
空調用輻射パネル100においては、第1柵状パネル部101と第2柵状パネル部102との対向方向に隣り合う縦パイプ10,10同士を連結するフィン13を設けている。これにより、対向方向に隣り合う2本の縦パイプ10,10の間隔が一定となるので、第1柵状パネル部101と第2柵状パネル部102との間隔が一定に保持され、パネル全体の保形性が良好となる。
図2に示すように、空調用輻射パネル100においては、複数のフィン13の上方に開設されたスリット14と、複数のスリット14を水平方向に貫通するように挿通されたフラットバー17と、を設けている。このように、縦パイプ10の上方のフィン13に開設されたスリット14にフラットバー17を挿通することにより、空調用輻射パネル100を垂直姿勢に安定支持することができる。
従来は、ヘッダ部材31,32の下方に配置したフラットバー(図示せず)で支持していたので、縦パイプ10とヘッダ部材31,32との融着部に重量負荷が加わっていたが、スリット14にフラットバー17を挿通して支持することにより、ヘッダ部材31,32と縦パイプ10との融着部分(図11参照)に、直接、重量負荷が加わらなくなるので、縦パイプ10とヘッダ部材31,32との融着部への重量負荷が軽減され、耐久性向上に有効である。
図1,図2,図3,図7,図8,図9に示すように、空調用輻射パネル100,150においては、水平方向の両端部分に位置するフィン13,13の下方にそれぞれスリット15,15を設け、スリット15,15にそれぞれフレ止め金具4,4などを係合させることによってフィン13,13を支柱2,2に固定しているので、パネル全体の揺動を防止することができる。
図4,図5,図9に示すように、空調用輻射パネル100,150においては、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内と第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内とを連通するバイパス流路35,37aを設けている。
従って、前述したように、第2柵状パネル部102のヘッダ部材32内に存在するエアは、熱媒の流動に従い、隔壁30cの貫通部30dを通過してヘッダ部材32の左方向に向かって移動し、ヘッダ部材32内のエアはバイパス流路35,37aを経由してヘッダ部材31内へ流入した後、流出経路34から熱媒と共に排出される。また、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31内に存在するエアは、熱媒の流動に伴って隔壁30a,30bの貫通部30d,30dを通過してヘッダ部材31の左方向に移動し、流出経路34から熱媒と共に排出される。
このように、第1柵状パネル部101のヘッダ部材31の内部あるいは第2柵状パネル102のヘッダ部材32の内部に存在するエアはいずれも最終的に流出経路34を経由して熱媒と共に排出されるので、エア抜きが容易である。
一方、空調用輻射パネル100において、縦パイプ10の表面に、その長さ方向に沿って複数の溝(図示せず)を設ければ、放熱性が向上する。また、人体の一部が縦パイプ10に触れたときの接触面積が減少するので、暖房運転中の低温火傷を防止することができるほか、冷房運転中、縦パイプ10の表面に生じる結露水を下方へ誘導する作用を高めることができる。
次に、図20,図21に基づいて、本発明のその他の実施形態である空調用輻射パネル200について説明する。なお、空調用輻射パネル200において前述した空調用輻射パネル100の構成部分と共通する部分については、図1〜図19中に示す符号と同符号を付して、説明を省略する。
図20,図21に示すように、空調用輻射パネル200においては、第1柵状パネル部101のヘッダ部51と第2柵状パネル部102のヘッダ部52を一体化した構造を有するヘッダ部材50を備えている。ヘッダ部材50の左右両端部はそれぞれ管端キャップ53,54によって閉塞されている。
空調用輻射パネル200においては、図20,図21に示すように、第1柵状パネル部01側のヘッダ部51内をその長手方向に沿って複数の領域51a,51bに区画する複数の隔壁30a及び第2柵状パネル部102側のヘッダ部材52内をその長手方向に沿って複数の領域52a,52bに区画する隔壁3bcを備えている。図21に示すように、第1柵状パネル部101側のヘッダ部51内の隔壁30a及び第2柵状パネル部102側のヘッダ部52内の隔壁50cは平面視状態で千鳥状をなすように配置されている。
第1柵状パネル部101側のヘッダ部材51内の右端部寄りの領域51aと連通する熱媒の流入経路34が設けられ、第2柵状パネル部102側のヘッダ部52内の左端部寄りの領域52bと連通する熱媒の流出経路34が設けられている。また、ヘッダ部材50の左端部を閉塞する管端キャップ53は、ヘッダ部材51の領域51bと、ヘッダ部材52の領域52bとを連通するバイパス経路53aを内蔵している。
空調用輻射パネル200においては、第1柵状パネル部101側のヘッダ部51と第2柵状パネル部102側のヘッダ部52とが一体化されたヘッダ部材50を備えているので、ヘッダ部材の部品点数を減らすことができる。
なお、図1〜図21に基づいて説明した空調用輻射パネル100,150,200は本発明に係る空調用輻射パネルを例示するものであり、本発明に係る空調用輻射パネルは前述した空調用輻射パネル100,150,200に限定されない。
本発明の空調用輻射パネルは、戸建て住宅や集合住宅などの各種建築物における空調設備の一部として、建築・建設産業の分野などにおいて広く利用することができる。
1 床面
2 支柱
3,9 支持金具
4 フレ止め金具
4c ネジ孔
5 ドレンパン
6 排水管
7 壁体
8 支持体
10 縦パイプ
10b 突条部
10x 上端開口部
10y 口縁部
11,12 縦パイプ群
13,44 フィン
14,15,16 スリット
17,17a,19 フラットバー
18 貫通孔
30a,30b,30c 隔壁
30d 貫通部
31,32,50 ヘッダ部材
31a,31b,31c,32a,32b,51a,51b,52a,52b 領域
31d,32d 開口端
33 流入経路
34 流出経路
35,37a,53a バイパス経路
36 接続口
37,53,54 管端キャップ
40 管状体
43 湾部
41 把持部
41a 凹溝
42 凸部
51,52 ヘッダ部
100,150,200 空調用輻射パネル
101 第1柵状パネル部
102 第2柵状パネル部
G11,G12 第1グループ
G12,G22 第2グループ
G13 第3グループ
N ネジ

Claims (9)

  1. 複数の縦パイプを鉛直姿勢で互いに略平行をなすように配列した縦パイプ群と、前記縦パイプ群の上端を水平方向に連通するヘッダ部材とを有する柵状パネルの2枚を互いに対向配置して第1柵状パネル部及び第2柵状パネル部とし、
    前記第1柵状パネル部及び前記第2柵状パネル部の下端側においてパネル対向方向に隣り合う前記縦パイプの下端同士をそれぞれ連通する連通手段と、
    前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内をその長手方向に沿って複数の領域に区画する隔壁及び前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内をその長手方向に沿って複数の領域に区画する隔壁と、
    前記第1柵状パネル部(若しくは前記第2柵状パネル部)のヘッダ部材内の両端部寄りの領域とそれぞれ連通する熱媒の流入経路及び流出経路、または、
    前記第1柵状パネル部(若しくは前記第2柵状パネル部)のヘッダ部材内の一方の端部寄りの領域及び前記第2柵状パネル部(若しくは前記第1柵状パネル部)のヘッダ部材内の他方の端部寄りの領域とそれぞれ連通する熱媒の流入経路及び流出経路と、を備え、
    前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内の隔壁及び前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内の隔壁が平面視状態で千鳥状をなすように配置し
    前記縦パイプと前記連通手段とが別部材であって、
    前記連通手段に、隣り合う前記連通手段同士を連結する連結手段を設けたことを特徴とする空調用輻射パネル。
  2. 前記第1柵状パネル部のヘッダ部材の内周面及び前記第2柵状パネル部のヘッダ部材の内周面に、それぞれの前記ヘッダ部材内に向かって、前記縦パイプの上端開口部の口縁部と相似形をなすように突出する突条部が形成され、前記ヘッダ部材の長手方向に隣り合う前記突条部の間に前記隔壁が位置する請求項1記載の空調用輻射パネル。
  3. 前記隔壁の最上部を含む部分に貫通部を設けた請求項1または2記載の空調用輻射パネル。
  4. 前記連通手段が、略V字状若しくは略U字状の管状体又は前記縦パイプと一体化した略U字状部である請求項1〜3の何れかに記載の空調用輻射パネル。
  5. 前記第1柵状パネル部のヘッダ部材と前記第2柵状パネル部のヘッダ部材が一体構造である請求項1〜の何れかに記載の空調用輻射パネル。
  6. 前記第1柵状パネル部と前記第2柵状パネル部との対向方向に隣り合う縦パイプ同士を連結するフィンを備えた請求項1〜の何れかに記載の空調用輻射パネル。
  7. 複数の前記フィンの上方に開設されたスリットと、複数の前記スリットを水平方向に貫通するように挿通されたフラットバーと、を備えた請求項記載の空調用輻射パネル。
  8. 水平方向の両側部分に位置する前記フィンの下方にスリットを備えた請求項または記載の空調用輻射パネル。
  9. 前記第1柵状パネル部のヘッダ部材内と前記第2柵状パネル部のヘッダ部材内とを連通するバイパス流路を備えた請求項1〜の何れかに記載の空調用輻射パネル。
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