JP6929211B2 - 航空機の飛行経路の安全性を判断するための方法、プログラムおよび装置 - Google Patents

航空機の飛行経路の安全性を判断するための方法、プログラムおよび装置 Download PDF

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Description

この開示は、航空機に関し、より特定的には、航空機の飛行経路の安全性を判断する技術に関する。
近年、無人航空機に代表される航空機技術の発達と普及に伴い、航空機の様々な利用方法が実現および提案されている。例えば、無人航空機を利用した空撮・農薬散布が既に実現されている。また、小型航空機の自動飛行による旅客輸送・物資輸送の実現に向けた研究開発が進められている。
他にも、航空機を利用して地物(天然と人工とに関わらず、地上にあるすべての物)の形状を調べる航空レーザ測量が実用化されている(特許文献1〜3)。航空レーザ測量は、航空機に搭載したレーザスキャナから地上にレーザ光を照射し、地物から反射するレーザ光を受信するまでの時間から算出される地物までの距離と、航空機の位置情報とに基づいて地物の形状(高さ)を調べる技術である。
特開2016−212000号公報 特開2011−158278号公報 特開2004−144524号公報
上記のようにこれまでよりも広範な分野における航空機の産業利用の機運が高まっている。このように航空機の利用範囲が広がっていく中で、実際に航空機を運航するにあたっては、法律上の要請または安全性の観点から地物との距離を十分に確保した飛行経路を設定する必要がある。
一方で、航空機と地物との距離を離し過ぎると、当該運航の目的に照らして不都合を生じる場合がある。例えば、地物を避けるべく必要以上に大きく迂回すればそのぶん飛行時間が延長されるが、これは輸送等といった短時間飛行を望む目的の運航にとっては不都合となる。また、地物を避けるべく必要以上に高く上昇すればそのぶん対地高度が増大するが、これは空撮等といった低空飛行を望む目的の運航にとっては不都合となる。そのため、安全性を担保しつつ効率的かつ効果的に運航目的を満たすためには、航空機と地物との距離を適切に設定する必要がある。
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、ある局面における目的は、航空機の予定飛行経路の安全性を簡易に判断できる技術を提供することである。
ある実施形態に従うと、航空機の飛行経路の安全性を判断するための方法が提供される。この方法は、所定エリアを分割する複数の領域の各々の地物の高さ情報を含む第1モデルを取得するステップと、予め定められた距離に基づいて、第1モデルに規定される各領域の地物の高さ情報をそれぞれ拡張して第2モデルを生成するステップと、所定エリアにおいて予定されている航空機の飛行経路の入力を受け付けるステップと、第2モデルと飛行経路とを比較して、飛行経路と地物との距離が予め定められた距離未満であるか否かを判断するステップと、判断結果を出力するステップとを備える。
ある実施形態に従う方法は、航空機の飛行経路が安全であるか否かを簡易に判断し得る。
開示された技術的特徴の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施形態に従うシステムの構成の一例を表す図である。 コンピュータの構成の一例を表すブロック図である。 オルソ画像を表す。 数値表層モデルのデータ構造を模式的に表す図である。 数値表層モデルのデータ構造の一例を表す図である。 数値表層モデルを視覚的に表す図である。 飛行経路を模式的に表す図である。 飛行経路のデータ構造の一例を表す図である。 飛行経路の安全性を判断する方法の概要を説明するための図である。 バッファモデルのデータ構造の一例を表す図である。 図10に示されるバッファモデルを視覚的に表す図である。 バッファモデルのデータ構造の他の例を表す図である。 図12に示されるバッファモデルを視覚的に表す図である。 拡張モデルを生成する処理の一例を模式的に表す図である。 図14に示される処理の具体例を説明するための図である。 数値表層モデルと拡張モデルとを視覚的に比較する図である。 拡張モデルを生成する処理の他の例を模式的に表す図である。 図17に示される処理の具体例を説明するための図である。 ディスプレイに表示されるユーザインターフェイスの一例を表す図である。 飛行経路の安全性を判断する処理の一例を表すフローチャートである。
以下、この技術的思想の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
[技術思想]
まず、本開示に従う技術思想を説明する。実施形態に従う技術は、航空機のテスト飛行等により観測エリアの数値表層モデル(第1モデル)を取得する。この数値表層モデルは、観測エリアを構成する複数の領域の各々の地物の高さを含む。テスト飛行の高度は、高く設定される(例えば100m)。これにより、航空機と地物とが衝突する可能性が低くなる。
実施形態に従う技術は、安全基準(例えば航空法)などに則って設定された航空機と地物との距離(以下「安全距離」とも言う)に基づいて、数値表層モデルに規定される各々の高さを高く補正(拡張)して拡張モデルを生成する。
次に、実施形態に従う技術は、観測エリアにおいてこれから飛行する航空機の飛行経路の入力を受け付ける。この飛行経路の高度は、テスト飛行の高度よりも低く設定されている。実施形態に従う技術は、入力された飛行経路の各地点における高度と、当該地点に対応する拡張モデルに規定される高度とを比較し、入力された飛行経路が安全距離を確保しているかを判断し、判断結果を出力する。
このような実施形態に従う技術は、航空機の飛行経路が安全であるか否かを簡易に判断し得る。以下、当該技術を実現するために必要な具体的な構成および処理について説明する。
以下、本開示に従う航空機として、無人航空機を例にとって説明するが、上記技術思想は、有人航空機の予定飛行経路の安全性の判断にも当然に適用可能である。また、航空機は、飛行機やヘリコプターなどのエンジンを有するもの、気球などのエンジンを有さないもの、飛翔体、その他の空中を移動するもの全般を含み得る。飛翔体は、例えば、ロケット、ドローン、ラジコンにより操作される飛行物体などを含み得る。
[システム概要]
図1は、実施形態に従うシステム100の構成の一例を表す図である。システム100は、無人航空機110と、コンピュータ120とを有する。
無人航空機110とコンピュータ120とは無線または有線で接続可能に構成される。コンピュータ120は無人航空機110の記憶装置(図示しない)に飛行経路を格納する。無人航空機110は、この飛行経路に従い飛行しながら、カメラ(図示しない)、およびレーザスキャナ(図示しない)によって地物を観測する。
このような無人航空機110を用いて空撮や測量を行なう場合、法律上の要請または安全性の観点から地物との距離を十分に確保した飛行経路を無人航空機110に設定する必要がある。
一方で、無人航空機110と地物との距離を離し過ぎると、観測結果の分解能が低くなってしまう。そのため、安全性を担保しつつ分解能の高い観測結果を得るためには、無人航空機110と地物との距離を適切に設定する必要がある。以下、このような課題を解決し得る技術について説明する。
[コンピュータ120]
図2は、コンピュータ120の構成の一例を表すブロック図である。コンピュータ120は、CPU(Central Processing Unit)210と、RAM(Random Access Memory)220と、ROM(Read Only Memory)230と、HDD(Hard Disk Drive)240と、入力装置250と、ディスプレイ260と、入力インターフェイス(I/F)270と、通信I/F280とを有する。これらのデバイスは、バスで互いに接続されている。
ROM230は、制御プログラム232を格納している。HDD240は、数値表層モデル242と、オルソ画像244と、飛行経路246とを格納している。これらのデータの詳細は後述する。
CPU210は、コンピュータ120の動作を制御する制御装置として機能する。CPU210はさらに、ROM230に格納されている制御プログラムを実行することにより、飛行経路246が安全であるか否かを判断する。この処理の詳細は後述する。
RAM220は、CPU210がプログラムを実行する際のワーキングメモリとして機能する。
入力装置250は、ユーザの入力を受け付ける。入力装置250は、例えば、マウス、キーボード、その他の入力デバイスによって実現される。
入力I/F270は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、その他の外部記憶装置に記憶された情報を読み出し可能に構成される。
通信I/F280は、一例として、無線LAN(Local Area Network)カードであるとする。コンピュータ120は、通信I/F280を介してLANまたはWAN(Wide Area Network)に接続された無人航空機110および外部装置と通信可能に構成される。
上述の数値表層モデル242、オルソ画像244および飛行経路246は、入力I/F270または通信I/F280を介してHDD240に格納され得る。
[数値表層モデル242]
図3は、オルソ画像244を表す。オルソ画像244は、無人航空機110がこれから観測するエリア(以下、「観測エリア」とも言う)の空中写真である。
通常の空中写真では、レンズの中心から対象物までの距離の違いに起因して、写真の中心から周縁部に向かうほど対象物が写真の中心から外側へ傾いているように写る。通常の空中写真を正射変換して得られるオルソ画像では、真上から見たような傾きのない対象物が写る。
図4は、数値表層モデル242のデータ構造を模式的に表す図である。数値表層モデル242は、観測エリアを水平に分割する複数の領域の各々の地物の高さ情報を含む。つまり、数値表層モデル242は、観測エリアにおける建物や樹木を含んだ地球表面の高さのモデルとも言える。数値表層モデルは、DSM(Digital Surface Model)とも称される。この高さ情報は、海抜標高、楕円体高、またはその他の何らかの基準面に対する高さを表す。
一例として、数値表層モデル242は、観測エリアにおいて行方向(x方向)と列方向(y方向)とにマトリクス状に配列された各領域(ピクセル)の高さの情報を含む。各領域の面積は互いに同じに設定され得る。
また、数値表層モデル242は、x方向に互いに隣接する領域の地理座標系における間隔(ΔEx,ΔNx)と、y方向に互いに隣接する領域の地理座標系における間隔(ΔEy,ΔNy)とを含む。地理座標系は、地球上の地点を表すための座標系として機能し、一例として経度と緯度とによって表される。これらの間隔は、実質的に各領域の地理座標系(現実世界)における大きさを表す。一例として、各領域は1m四方に設定される。
ある局面において、数値表層モデル242よりも分解能が高いモデルに基づいて数値表層モデル242が定義され得る。係る場合、数値表層モデル242の各領域に規定される高さ情報は、当該領域に含まれる複数の高さ情報のうち、最も高い高さ情報に設定される。
数値表層モデル242はさらに、(x、y)=(0,0)に配置される領域における地理座標{E(0,0)、N(0,0)}とを含む。
係る場合、各領域の地理座標は以下の計算式によって算出される。
E(x,y)=E(0,0)+ΔEx×x+ΔEy×y
N(x,y)=N(0,0)+ΔNx×x+ΔNy×y
図5は、数値表層モデル242のデータ構造の一例を表す図である。数値表層モデル242は、各領域ごとに、行列における位置(x、y)と高さ情報(z)とを有し、ヘッダとして地理座標系の情報を有する。一例として、このような数値表層モデル242は、GeoTIFF(Geo Tagged Image File Format)形式で定義される。
図6は、数値表層モデル242を視覚的に表す図である。図4,図5では高さ情報が数値(地物の高度)として定義されているが、図6では、高さ情報(が表す数値)が色(または単なる階調)として定義されている。これにより、ユーザは、観測エリアにおける地物の高度を直感的に理解できる。図6に示される画像は、ラスタ画像とも称される。
以上説明した観測エリアの地物の高さを表す数値表層モデル242は、ある局面において、高高度に設定された無人航空機110のテスト飛行によって事前に取得される。他の局面において、数値表層モデル242は、過去の観測結果、施工図面等に基づく3次元モデルに基づいて取得されてもよい。
[飛行経路]
図7は、飛行経路246を模式的に表す図である。図7に示される例において、飛行経路246は、観測エリアのオルソ画像上に重畳されている。飛行経路246は、複数の経路点P1,P2,・・・を結ぶ直線によって定義される。
図8は、飛行経路246のデータ構造の一例を表す図である。飛行経路246は、複数の経路点の各々について、地理座標(E,N)と高度Zとを有する。図7,図8に示される例において、飛行経路246は、南北に延在する直線を所定間隔(例えば15m)で結ぶように構成されている。
[拡張モデルの生成方法]
図9は、飛行経路246の安全性を判断する方法の概要を説明するための図である。なお、図9では説明を分かり易くするために、地物を水平方向から見た断面図で表している。
図9に示されるライン910は、実際の地物の形状を表す。ライン920は、数値表層モデル242を表す。数値表層モデルは、各領域(地点)における地物表面の高さ情報によって表現されるため、水平方向に凹んでいる地物の凹み部分を表現することはできない。
CPU210は、安全距離Dsに基づいて、地物との距離が安全距離Ds以上となるように数値表層モデル242に規定される各領域の地物の高さ情報をそれぞれ拡張する。数値表層モデル242を拡張されたモデルを拡張モデル930と定義する。つまり、拡張モデル930は、数値表層モデル242と同じ領域(x、y)を有する。また、拡張モデル930で規定される地理座標系は、数値表層モデル242で規定される地理座標系と同じである。
CPU210は、飛行経路246の各地点(経路点および経路点を結ぶ線上の点)における高度が、当該地点に対応する拡張モデル930に規定される高度(高さ情報)を下回る場合に、飛行経路246と地物との距離が安全距離Dsを下回ると判断する。CPU210は、飛行経路246と地物との距離が安全距離Dsを下回る場合に、この飛行経路246が安全でないと判断する。図9に示される例において、飛行経路246のうち2点鎖線で示される部分の高度が拡張モデル930に規定される高度を下回っている。
安全距離Dsは、安全基準、観測対象、および観測目的などによって設定される。例えば、日本の航空法には、無人航空機と第三者物件(地物)との間に30m以上の距離を保って飛行させなければならない旨が規定されている(航空法第百三十二条の二第三号,航空法施行規則第二百三十六条の四)。そのため、安全距離Dsは30mに設定され得る。ある局面において、コンピュータ120は、入力装置250を介してユーザから安全距離Dsの入力を受け付ける。他の局面において、安全距離Dsは、予め設定されていてもよい。
ある局面において、CPU210は、安全距離Dsに基づいてバッファモデル940を生成する。バッファモデル940は、所定形状を分割する複数の領域ごとの高さ補正情報を含む。バッファモデル940の詳細は後述する。CPU210は、数値表層モデル242とバッファモデル940とに基づいて、拡張モデル930を生成する。
バッファモデル940が用いられる理由は、数値表層モデル242に規定される各々の領域の高さ情報に単純に安全距離Dsを加算したモデルを拡張モデルとした場合、水平方向に従う無人航空機110と地物との距離が安全距離Ds未満になる可能性があるためである。
図9に示される例において、数値表層モデル242の建物に近い領域(x,y)=(x1,y1)の高さ情報z1に安全距離Dsを加算した値を、拡張モデルにおける領域(x1,x1)の高さ情報Z1’に設定した場合、座標(x1,y1,Z1’)と建物との距離が安全距離Ds未満になってしまう。
そこで、CPU210は、バッファモデル940に基づいて、拡張モデル930における領域(x1,x1)の高さ情報をZ1に設定する。係る場合、座標(x1,x1,Z1)と建物との距離は安全距離Ds以上になる。拡張モデル930を生成する具体的な処理は後述する。
当該構成によれば、CPU210は、飛行経路246の各地点における高度と、当該地点に対応する拡張モデル930に規定される高度(高さ情報)とを比較するだけで、飛行経路246が安全であるか否かを容易に判断できる。
ある局面(例えば、飛行経路246が安全でないと判断された場合)において、飛行経路246が変更される。係る場合、CPU210は、既に生成された拡張モデル930を利用して、変更後の飛行経路246について上記比較処理を行なうだけで、当該変更後の飛行経路246が安全か否かを判断できる。
実施形態に従う方法の対比として、拡張モデル930を生成せずに飛行経路246と地物との距離が安全距離Ds未満であるか否かを判断する方法(以下、「比較方法」とも言う)について説明する。係る場合、CPU210は、飛行経路246の地点ごとに、安全距離Dsを半径とする球の範囲を特定し、当該範囲内に地物が存在するか否かを判断しなければならない。図9に示される例では、CPU210は、飛行経路246の地点960を基準として、安全距離Dsを半径とする球970と数値表層モデル242とが接触していないため、地点960は安全距離Ds以上であると判断する。
比較方法における計算量は実施形態に従う方法における計算量よりも遥かに多い(例えば、100倍以上)。また、比較方法は、飛行経路246が変更された場合に、この膨大な計算を再び実行する必要がある。
[拡張モデルの生成方法]
以下、拡張モデルを生成する方法の具体的な処理について説明する。まず、バッファモデルについて説明する。
(バッファモデル)
図10は、バッファモデルのデータ構造の一例を表す図である。図11は、上述の図6と同様の手法を用いて図10に示されるバッファモデルを視覚的に表す図である。図10に示されるバッファモデルは、円を分割する複数の領域ごとの高さ補正情報を含む。バッファモデルを構成する各領域は、行方向(Δx方向)と列方向(Δy方向)とに配列されている。この円の中心の領域を(Δx,Δy)=(0,0)、つまり原点として定義する。各領域の地理座標系における大きさは、数値表層モデル242の各領域と同じ大きさ(例えば1m四方)に設定される。
各領域に規定される高さ補正情報(Δz)は、(Δx,Δy)=(0,0)を中心、かつ、安全距離Dsを半径とする半球の高さに対応する。この意味で、図10に示されるバッファモデルは、安全距離Dsを半径とする半球モデルとも言える。
図10に示される例において、安全距離Dsは4mに設定されている。そのため、領域(Δx,Δy)=(0,0)の高さ補正情報(Δz)は4に規定され、円の中心から軸方向に延在する領域の数は4つに設定されている(各領域の大きさが1m四方に設定されている)。また、各領域に規定される高さ補正情報は、中心から離れるほど半球(半円)の傾きに従い小さくなっている。
このような半球モデルを用いて後述する処理を行なうことにより拡張モデル930を生成する場合、拡張モデル930に規定される各座標と数値表層モデル242に規定される地物表面との距離は安全距離Dsになる。
バッファモデルは、図10に示される半球モデルに限られない。図12は、バッファモデルのデータ構造の他の例を表す図である。図13は、図12に示されるバッファモデルを視覚的に表す図である。図12に示されるバッファモデルは、矩形(ここでは正方形)を分割する複数の領域ごとの高さ補正情報を含む。バッファモデルを構成する各領域は、行方向(Δx方向)と列方向(Δy方向)とにマトリクス状に配列されている。この矩形の中心の領域を(Δx,Δy)=(0,0)、つまり原点として定義する。
各領域に規定される高さ補正情報(Δz)は、安全距離Dsに設定される。この意味で、図12に示されるバッファモデルは、安全距離Dsを高さとする直方体モデルとも言える。
図12に示される例において、安全距離Dsは5mに設定されている。また、各領域の大きさは5/3m四方に設定されている。そのため、各領域の高さ補正情報(Δz)は5に規定され、矩形の中心から軸方向に延在する領域の数は3つに設定されている。
このような直方体モデルを用いて後述する処理を行なうことにより拡張モデル930を生成する場合、拡張モデル930に規定される各座標と数値表層モデル242に規定される地物表面との距離は安全距離Ds以上になる。
(拡張モデルを生成する処理)
<第1方法>
図14は、拡張モデルを生成する処理の一例を模式的に表す図である。図14に示される例において、バッファモデル940は半球モデルである。
CPU210は、数値表層モデル242の各領域を基準として以下の計算をそれぞれ実行する。以下、当該計算の基準とされる領域を「注目領域」と定義する。CPU210は、注目領域(xn,yn)の高さ情報zn(xn,yn)を、バッファモデル940の各領域に規定される高さ補正情報Δz(Δx,Δy)のそれぞれに加算する。CPU210は、この加算結果zn(xn,yn)+Δz(Δx,Δy)を拡張モデル930の注目領域(xn,xn)を基準とするバッファモデル940の形状に対応する複数の領域の各々の高さ情報Z(xn+Δx,yn+Δy)として設定する。
ある局面において、拡張モデル930の所定領域に既に高さ情報が設定されている場合がある。係る場合、CPU210は、上記算出した当該所定領域についての加算結果が、既に設定されている高さ情報よりも高い場合にのみ、当該所定領域の高さ情報を当該加算結果に更新する。
CPU210は、数値表層モデル242を構成する各領域を注目領域として、上記の処理を繰り返し実行することにより拡張モデル930を生成する。
図15は、図14に示される処理の具体例を説明するための図である。ある局面において、図15に示されるようにバッファモデル940と、数値表層モデル242とが定義されているものとする。図15に示されるバッファモデル940は、(Δx,Δy)=(0,0)、(1,0)、(0,1)、(−1,0)、(0,−1)の5つの領域を有する半球モデルである。
CPU210は、まず数値表層モデル242の(x,y)=(0,0)の領域を注目領域に設定する。この場合、CPU210は、注目領域に対応する拡張モデル930の領域(x,y)=(0,0)を基準とする、バッファモデル940の形状に対応する複数の領域の高さ情報を設定する。この複数の領域は、(0+Δx,0+Δy)で表現される。また、xおよびyは負の値には設定されない。そのため、複数の領域は、(x,y)=(0,0)、(1,0)、(0,1)となる。
CPU210は、拡張モデル930における領域(x,y)=(0,0)の高さ情報を、当該領域に対応するバッファモデル940の領域(Δx,Δy)=(0,0)の高さ補正情報「2」に、注目領域の高さ情報「3」を加算した「5」に設定する。同様にして、CPU210は、拡張モデル930における領域(x,y)=(0,1)の高さ情報を、当該領域に対応するバッファモデル940の領域(Δx,Δy)=(0,1)の高さ補正情報「1」に、注目領域の高さ情報「3」を加算した「4」に設定する。CPU210は、拡張モデル930における領域(x,y)=(1,0)の高さ情報を、当該領域に対応するバッファモデル940の領域(Δx,Δy)=(1,0)の高さ補正情報「1」に、注目領域の高さ情報「3」を加算した「4」に設定する。その結果、状態1530に示される拡張モデル930が得られる。
次に、CPU210は、数値表層モデル242の(x,y)=(1,0)を注目領域に設定する。この場合、CPU210は、注目領域に対応する拡張モデル930の領域(x,y)=(1,0)を基準とする、バッファモデル940の形状に対応する複数の領域(x,y)=(1,0)、(2,0)、(1,1)、(0,0)の高さ情報を設定する。
CPU210は、拡張モデル930における領域(x,y)=(1,0)の高さ情報として、当該領域に対応するバッファモデル940の領域(Δx,Δy)=(0,0)の高さ補正情報「2」に、注目領域の高さ情報「7」を加算した「9」を算出する。拡張モデル930における領域(x,y)=(1,0)の高さ情報「4」が、上述の処理により既に設定されている。そこで、CPU210は、算出結果「9」と既に設定された高さ情報「4」とを比較して、算出結果「9」の方が高いと判断する。したがって、CPU210は、拡張モデル930における領域(x,y)=(1,0)の高さ情報を算出結果「9」に更新する。
同様にして、CPU210は、拡張モデル930における領域(x,y)=(2,0)、(1,1)、(0,0)の高さ情報を、「8」、「8」、「8」にそれぞれ設定する。その結果、状態1540に示される拡張モデル930が得られる。CPU210は、上述の処理を繰り返すことにより、拡張モデル930を生成する。
上述の拡張モデルを生成する処理を一般化すると次のように説明され得る。CPU210は、拡張モデルの所定領域(注目領域に対応)を基準とするバッファモデルの所定形状(例えば円、矩形)に対応する複数の領域の各々の高さ情報を、対応するバッファモデルに規定される高さ補正情報に数値表層モデルの注目領域の高さ情報を加算した高さ情報に設定する。このとき、CPU210は、拡張モデルの複数の領域のいずれかの領域において既に高さ情報が設定されている場合に、当該領域の加算結果に対応する高さ情報が既に設定されている高さ情報よりも高い場合に、当該加算結果に対応する高さ情報を当該領域における高さ情報として設定する。
図16は、数値表層モデル242と拡張モデル930とを視覚的に比較する図である。図16において、明部の高度が高く、暗部の高度が低い。図16から、拡張モデル930は、数値表層モデル242に比べて全体的に明るくなっている、つまり、高度が高くなっていることが読み取れる。
<第2方法>
図17は、拡張モデルを生成する処理の他の例を模式的に表す図である。図17に示される例において、バッファモデル940は半球モデルである。
CPU210は、数値表層モデル242の注目領域(xn,yn)を基準として、バッファモデル940の形状1710に対応する複数の領域(xn+Δx,yn+Δy)の各々の高さ情報z(xn+Δx,yn+Δy)を特定する。CPU210は、この各々の高さ情報に、バッファモデルのうち対応する高さ補正情報Δz(Δx,Δy)をそれぞれ加算する。CPU210は、拡張モデル930の注目領域(xn,yn)の高さ情報を、加算結果z(xn+Δx,yn+Δy)+Δz(Δx,Δy)の中から最も高い高さ情報に設定する。
CPU210は、数値表層モデル242を構成する各領域を注目領域として、上記の処理を繰り返し実行することにより拡張モデル930を生成する。
図18は、図17に示される処理の具体例を説明するための図である。図18に示されるバッファモデル940および数値表層モデル242は、図15に示されているものと同じである。
CPU210は、まず数値表層モデル242の(x,y)=(0,0)の領域を注目領域に設定する。CPU210は、注目領域を基準としてバッファモデル940の形状に対応する複数の領域を特定する。この複数の領域は、(0+Δx,0+Δy)で表現される。また、xおよびyは負の値には設定されない。そのため、複数の領域は、(x,y)=(0,0)、(1,0)、(0,1)となる。
CPU210は、特定した複数の領域の各々に規定される高さ情報に、バッファモデル940のうち対応する高さ補正情報を加算して中間モデル1810を生成する。
より具体的には、CPU210は、数値表層モデル242の(x,y)=(0,0)の高さ情報「3」に、対応するバッファモデル940の領域(0,0)の高さ補正情報「2」を加算して中間モデル1810の領域(x,y)=(0,0)の高さ情報を「5」に設定する。CPU210は、数値表層モデル242の(x,y)=(1,0)の高さ情報「7」に、対応するバッファモデル940の領域(1,0)の高さ補正情報「1」を加算して中間モデル1810の領域(x,y)=(1,0)の高さ情報を「8」に設定する。CPU210は、数値表層モデル242の(x,y)=(0,1)の高さ情報「2」に、対応するバッファモデル940の領域(0,1)の高さ補正情報「1」を加算して中間モデル1810の領域(x,y)=(0,1)の高さ情報を「3」に設定する。
CPU210は、中間モデル1810の各々の領域に設定された高さ情報のうち、最も高い「8」を、拡張モデル930の注目領域(0,0)の高さ情報に設定する。その結果、状態1820に示される拡張モデル930が得られる。
次に、CPU210は、(x,y)=(1,0)の領域を注目領域に設定する。CPU210は、注目領域を基準としてバッファモデル940の形状に対応する複数の領域を特定する。この複数の領域は、(x,y)=(1,0)、(2,0)、(1,1)、(0,0)となる。
CPU210は、特定した複数の領域の各々に規定される高さ情報に、バッファモデル940のうち対応する高さ補正情報を加算して中間モデル1830を生成する。具体的には、CPU210は、中間モデル1830の領域(x,y)=(1,0)、(2,0)、(1,1)、(0,0)の高さ情報を「9」、「8」、「7」、「4」にそれぞれ設定する。
CPU210は、中間モデル1830の各々の領域に設定された高さ情報のうち、最も高い「9」を、拡張モデル930の注目領域(1,0)の高さ情報に設定する。その結果、状態1840に示される拡張モデル930が得られる。CPU210は、上述の処理を繰り返すことにより、拡張モデル930を生成する。
なお、上記では、説明を分かり易くするために中間モデルの領域を定義しているが、CPU210は、中間モデルに定義される複数の高さ情報のみをRAM220等に展開し、複数の高さ情報の中から最も高い高さ情報を選択するように構成され得る。
上述の拡張モデルを生成する処理を一般化すると次のように説明され得る。CPU210は、数値表層モデルの注目領域を基準としてバッファモデルの所定形状に対応する複数の領域の各々に規定される高さ情報にバッファモデルのうち対応する高さ補正情報をそれぞれ加算する。CPU210は、拡張モデルにおける注目領域の高さを、上記加算後の所定形状に対応する複数の領域の各々の高さ情報のうち最も高い高さ情報に設定する。
上述のバッファモデル940は、Δx軸とΔy軸とにそれぞれ線対称に構成されている。係る場合、図17,図18で説明した方法(「第2方法」とも言う)によって得られる拡張モデルと、図14,図15で説明した方法(「第1方法」とも言う)によって得られる拡張モデルとは同じになる。
図15および図18に示されるように、第2方法は第1方法に比べて、拡張モデル930を定義するメモリ(例えば、RAM220,ROM230)にアクセスする回数が少ない。そのため、拡張モデル930の高さ情報の読み書きに時間を要する場合、第2方法は第1方法よりも処理時間を短縮し得る。
[判断結果の提示]
CPU210は、生成した拡張モデル930と飛行経路246とを比較して、飛行経路246と地物との距離が安全距離Ds未満であるか、つまり、飛行経路246が危険であるか否かを判断する。
より具体的には、CPU210は、上述の方法により、拡張モデル930の領域(x,y)を地理座標系(E,N)(つまり、飛行経路246と同じ水平座標系)に変換する。CPU210は、飛行経路246の各地点(経路点および経路点を結ぶ線上の点)における高度が、当該地点に対応する拡張モデル930に規定される高度(高さ情報)未満であるか否かを判断する。
なお、他の局面において、CPU210は、飛行経路246の地理座標系(E,N)を(x,y)の座標系に変換し、変換後の飛行経路246と拡張モデル930とを比較してもよい。
CPU210は、判断結果をユーザに出力する。以下、一例としてディスプレイ260に判断結果を出力する処理について説明するが、出力方法はこれに限られない。例えば、CPU210は、スピーカ(図示しない)を用いて音声により判断結果をユーザに出力してもよい。
図19は、ディスプレイ260に表示されるユーザインターフェイスの一例を表す図である。ある局面において、CPU210は、判断結果をディスプレイ260に表示する。
ディスプレイ260は、プレビュー画面1910と、切り替えボタン1930と、修正ボタン1940と、保存ボタン1950とを含む。
図19に示される例において、CPU210は、画像として表現される数値表層モデル242と、オルソ画像244と、飛行経路246とを重ね合わせたプレビュー画面1910をディスプレイ260に表示している。
CPU210は、飛行経路246のうち経路1925と地物との距離が安全距離Ds未満であると判断する。CPU210は、飛行経路246のうち、地物との距離が安全距離Ds未満である経路1925と、安全距離Ds以上である他の経路とを異なる態様でディスプレイ260(プレビュー画面1910)に表示する。例えば、CPU210は、これらを異なる色で表示する。当該構成によれば、ユーザは、飛行経路246のうち地物との距離が安全距離Ds未満である経路1925を一目で理解できる。
ユーザは、入力装置250を介して切り替えボタン1930、修正ボタン1940、および保存ボタン1950を選択し得る。
CPU210は、切り替えボタン1930の選択に応じて、プレビュー画面1910に表示されるコンテンツを変更する。一例として、CPU210は、切り替えボタン1930の選択に応じて、プレビュー画面1910に表示されるコンテンツを、以下の第1コンテンツ〜第4コンテンツの間で順次切り替える。なお、第1コンテンツ〜第4コンテンツにおいて、数値表層モデル242は図6に示されるように画像として表現されているものとする。
第1コンテンツ:飛行経路246
第2コンテンツ:オルソ画像244および飛行経路246
第3コンテンツ:数値表層モデル242および飛行経路246
第4コンテンツ:数値表層モデル242、オルソ画像、および飛行経路246
ある局面において、CPU210は、各コンテンツにおいて表示される画像を重ね合わせてプレビュー画面1910に表示する。
CPU210は、修正ボタン1940の選択に応じて、飛行経路246の修正を受け付ける。具体的には、CPU210は、飛行経路246を構成する経路点の位置を修正する指示、または、経路点を新たに追加する指示を受け付け可能に構成される。
例えば、ユーザは、プレビュー画面1910を見ながら経路1925の始点と終点とに経路点を追加し、これらの経路点の高度を高く修正することにより、変更後の経路1925と地物との距離を安全距離Ds以上に設定する。
CPU210は、保存ボタン1950の選択に応じて、変更後の飛行経路246をHDD240に保存する。他の局面において、CPU210は、保存ボタン1950の選択に応じて、変更後の飛行経路246を、通信I/F280を介して接続される無人航空機110に送信してもよい。
[他の構成]
上記の例において、CPU210は、飛行経路246の変更を受け付けるように構成されているが、他の実施形態において、飛行経路246を自動的に修正するように構成されてもよい。
例えば、CPU210は、飛行経路246のうち経路1925と地物との距離が安全距離Ds未満であると判断した場合に、拡張モデル930に基づいて地物との距離が安全距離Ds以上になるように経路1925を修正する。
ある局面において、CPU210は、経路1925の高度を当該経路に対応する拡張モデル930の高度(高さ情報)に変更する。上記によれば、ユーザが飛行経路を変更する処理を行なう手間を省き得る。
他の局面において、CPU210は、経路1925の高度を維持しつつ地理座標(E,N)を変更する。無人航空機は、一般的に垂直方向(鉛直方向)に移動する速度が水平方向に移動する速度よりも遅く設定されている。そのため、CPU210は、経路1925の高度を維持しつつ地理座標(E,N)を変更することにより、無人航空機110の移動速度の低下を抑制し得る。
[制御構造]
図20は、飛行経路の安全性を判断する処理の一例を表すフローチャートである。図20に示される各処理は、CPU210がROM230に格納される制御プログラム232を実行することにより実現され得る。
ステップS2010にて、CPU210は、観測エリアの数値表層モデル242およびオルソ画像244を取得する。これらのデータは、例えば、無人航空機110による観測エリアの事前のテスト飛行によって取得される。
ステップS2020にて、CPU210は、入力装置250を介してユーザから安全距離Dsの入力を受け付ける。
ステップS2030にて、CPU210は、安全距離Dsに基づいてバッファモデル940を生成する。
ステップS2040にて、CPU210は、数値表層モデル242とバッファモデル940とに基づいて、拡張モデル930を生成する。
ステップS2050にて、CPU210は、これから無人航空機110が飛行を予定している飛行経路246の入力を受け付ける。CPU210は、入力装置250、入力I/F270、または通信I/F280を介して飛行経路246の入力を受け付け得る。
CPU210は、拡張モデル930と飛行経路246とを比較して、飛行経路246と地物との距離が安全距離Ds未満であるか否かを判断する。
CPU210は、飛行経路246と判断結果とをディスプレイ260に出力する。CPU210はさらに、ユーザの指示に応じて飛行経路246を変更する処理、ディスプレイ260に表示されるコンテンツを切り替える処理などを実行し得る。
上記によれば、実施形態に従う方法は、無人/有人に関わらず航空機の飛行経路が安全であるか否かを簡易に(少ない計算量で)判断し得る。そのため、例えば、航空機が測量目的で使用される場合、ユーザは、航空機の飛行に対する安全性を確保しつつ、高分解能な観測結果を取得し得る。また、実施形態に従う方法によれば、ユーザは、安全性が確保された目的地までの最短飛行経路を容易に設定し得る。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 システム、110 無人航空機、120 コンピュータ、220 RAM、230 ROM、232 制御プログラム、242 数値表層モデル、244 オルソ画像、246 飛行経路、250 入力装置、260 ディスプレイ、910,920 ライン、930 拡張モデル、940 バッファモデル、1910 プレビュー画面、1925 経路、1930 切り替えボタン、1940 修正ボタン、1950 保存ボタン、Ds 安全距離、P1,P2 経路点。

Claims (11)

  1. 航空機の飛行経路の安全性を判断するための方法であって、
    水平面上の所定エリアが複数の領域に分割され、各前記領域の前記水平面上の位置情報および地物の高さ情報を含む前記所定エリアの第1モデルを取得するステップと、
    予め定められた距離に基づいて、前記第1モデルに規定される各前記領域の地物の高さ情報をそれぞれ拡張して前記所定エリアの第2モデルを生成するステップと、
    前記所定エリアにおいて予定されている前記航空機の飛行経路の入力を受け付けるステップと、
    前記第2モデルと前記飛行経路とを比較して、前記飛行経路と地物との距離が前記予め定められた距離未満であるか否かを判断するステップと、
    前記判断結果を出力するステップとを備え、
    前記第2モデルを生成するステップは、
    前記予め定められた距離に基づいて、所定形状を分割する複数の領域ごとの高さ補正情報を含むバッファモデルを生成することと、
    前記第1モデルとバッファモデルとに基づいて前記第2モデルを生成することとを含む、方法。
  2. 前記判断結果を出力するステップは、前記入力された飛行経路と前記判断結果とをディスプレイに表示することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ディスプレイに表示することは、前記入力された飛行経路のうち前記地物との距離が前記予め定められた距離未満である部分と前記予め定められた距離以上である部分とを異なる態様で前記ディスプレイに表示することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記所定エリアのオルソ画像を取得するステップをさらに備え、
    前記ディスプレイに表示することは、前記取得されたオルソ画像と前記入力された飛行経路とを重ね合わせて前記ディスプレイに表示することを含む、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記ディスプレイに表示することは、前記第2モデルと前記飛行経路とを重ね合わせて前記ディスプレイに表示することを含む、請求項2〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記第1モデルとバッファモデルとに基づいて前記第2モデルを生成することは、第2モデルの所定領域を基準とする前記所定形状に対応する複数の領域の各々の高さ情報を、対応する前記バッファモデルに規定される高さ補正情報に前記第1モデルの前記所定領域に対応する領域の高さ情報を加算した高さ情報に設定することを含み、
    前記第2モデルの所定領域を基準とする前記所定形状に対応する複数の領域の各々の高さ情報を設定することは、当該複数の領域のいずれかの領域において既に高さ情報が設定されている場合に、当該領域の前記加算結果に対応する高さ情報が前記既に設定されている高さ情報よりも高い場合に、当該加算結果に対応する高さ情報を当該領域における高さ情報として設定することを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記第1モデルとバッファモデルとに基づいて前記第2モデルを生成することは、第1モデルの所定領域を基準として前記所定形状に対応する複数の領域の各々に規定される高さ情報に前記バッファモデルのうち対応する高さ補正情報を加算することと、
    前記第2モデルにおける前記所定領域の高さを、前記加算後の前記所定形状に対応する複数の領域の各々の高さ情報のうち最も高い高さ情報とすることとを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記バッファモデルは、前記入力された距離を半径とする半球モデル、および前記入力された距離を高さとする直方体モデルを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記入力された飛行経路と前記地物との距離が前記入力された距離未満であると判断された場合に、前記第2モデルに基づいて当該飛行経路を修正するステップをさらに備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 航空機の飛行経路の安全性を判断するためにコンピュータで実行されるプログラムであって、
    前記プログラムは前記コンピュータに、
    水平面上の所定エリアが複数の領域に分割され、各前記領域の前記水平面上の位置情報および地物の高さ情報を含む前記所定エリアの第1モデルを前記コンピュータの記憶装置から読み込むステップと、
    予め定められた距離に基づいて、前記第1モデルに規定される各前記領域の地物の高さ情報をそれぞれ拡張して前記所定エリアの第2モデルを生成するステップと、
    前記所定エリアにおいて予定されている前記航空機の飛行経路の入力を受け付けるステップと、
    前記第2モデルと前記飛行経路とを比較して、前記飛行経路と地物との距離が前記予め定められた距離未満であるか否かを判断するステップと、
    記判断結果を出力するステップと、を実行させ、
    前記第2モデルを生成するステップは、
    前記予め定められた距離に基づいて、所定形状を分割する複数の領域ごとの高さ補正情報を含むバッファモデルを生成することと、
    前記第1モデルとバッファモデルとに基づいて前記第2モデルを生成することとを含む、プログラム
  11. 航空機の飛行経路の安全性を判断するための装置であって、
    水平面上の所定エリアが複数の領域に分割され、各前記領域の前記水平面上の位置情報および地物の高さ情報を含む前記所定エリアの第1モデルを取得する取得部と、
    予め定められた距離に基づいて、前記取得部で取得した前記第1モデルに規定される各前記領域の地物の高さ情報をそれぞれ拡張して前記所定エリアの第2モデルを生成する生成部と、
    前記所定エリアにおいて予定されている前記航空機の飛行経路の入力を受け付ける受付部と、
    前記生成部で生成した前記第2モデルと前記飛行経路とを比較して、前記飛行経路と地物との距離が前記予め定められた距離未満であるか否かを判断する判断部と、
    前記判断部の判断結果を出力する出力部とを備え、
    前記生成部は、前記予め定められた距離に基づいて、所定形状を分割する複数の領域ごとの高さ補正情報を含むバッファモデルを生成し、前記第1モデルとバッファモデルとに基づいて前記第2モデルを生成する、装置
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