JP6928993B1 - 眼鏡レンズ曇り防止器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクの着けること、マスクを外すことを繰り返す日常生活に適した眼鏡レンズ曇り防止器具を提供すること。【解決手段】眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、眼鏡に取り付け可能となっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっており、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡100のレンズに向かって漏れる息を抑制する、マスクを着けているときには、眼鏡レンズ曇り防止器具1Aをマスク押さえ位置に変位させて、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制することができ、マスクを外した時には、眼鏡レンズ曇り防止器具1Aを解除位置に変位させて、眼鏡100の使用において邪魔にならないようにすることができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制する眼鏡レンズ曇り防止器具に関するものである。
コロナウイルス等によるウイルス感染症においては、咳などによって空気中に漂う飛沫を介して感染が広がる。特に、室内などの他人と一定の距離を取ることが難しい空間では、感染予防のため、マスクの使用が推奨される。感染予防以外でも、花粉対策や飛沫対策等のため、マスクの使用が推奨される場面が多数存在する。
眼鏡とマスクとを同時に着用する場合、マスクの上部から眼鏡レンズと顔との間に息が漏れる場合がある。息に含まれる水分が眼鏡レンズに付着することで眼鏡が曇ってしまうことがある。
眼鏡とともに着用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制する眼鏡レンズ曇り防止器具として、特許文献1に示すものがある。
特開2015−225088号
他人と一定の距離を取ることが難しい空間ではマスクの着用が推奨される一方で、屋外などの他人と一定の距離を取ることができる空間では、マスクを着用しなくても感染の可能性が低い場合がある。特に、気温・湿度が高い屋外では、熱中症予防のためマスクを外したほうが良い場合もある。つまり、日常生活の中で、マスクの着けること、マスクを外すことを繰り返すこととなる。
マスクを外した時に特許文献1の眼鏡レンズ曇り防止器具は、眼鏡の使用において邪魔となるという問題がある。
また、眼鏡レンズ曇り防止器具も眼鏡から取り外すことも考えられるが、再びマスクを使用する際に、まず眼鏡レンズ曇り防止器具を眼鏡に取り付けなければならず、手間が増えるという問題がある。特に、眼鏡レンズ曇り防止器具を眼鏡に弾力のある金属の線材を曲げ加工することで構成されている。そのため、眼鏡から取り外して持ち運ぶ場合に塑性変形しやすい。
そこで、上記問題を解決すべく、本発明は、マスクの着けること、マスクを外すことを繰り返す日常生活に適した眼鏡レンズ曇り防止器具を提供することを目的とする。
請求項1の眼鏡レンズ曇り防止器具は、眼鏡に取り付け可能となっており、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制する眼鏡レンズ曇り防止器具であって、マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっており、解除位置において、眼鏡フレームに沿っている。
請求項1の眼鏡レンズ曇り防止器具によれば、マスクを着けているときには、眼鏡レンズ曇り防止器具をマスク押さえ位置に変位させて、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制することができ、マスクを外した時には、眼鏡レンズ曇り防止器具を解除位置に変位させて、眼鏡の使用において邪魔にならないようにすることができる。
また、請求項1の眼鏡レンズ曇り防止器具によれば、眼鏡レンズ曇り防止器具が解除位置において、眼鏡のフレームに沿っているので、解除位置において眼鏡のフレームと一体感のある美観を実現することができる。
請求項2の眼鏡レンズ曇り防止器具は、請求項1の眼鏡レンズ曇り防止器具において、眼鏡レンズ曇り防止器具は、眼鏡に着脱自在となっている。
請求項2の眼鏡レンズ曇り防止器具によれば、請求項1の眼鏡レンズ曇り防止器具と同様の作用に加えて、マスクを着ける予定がある場合には、眼鏡レンズ曇り防止器具を眼鏡に取り付けて、マスクを着ける予定がない場合には、眼鏡レンズ曇り防止器具を眼鏡から取り外すことができる。
請求項3の眼鏡レンズ曇り防止器具は、請求項1又は2の眼鏡レンズ曇り防止器具において、基端が眼鏡フレームに取り付けられており、マスク押さえ位置と解除位置との間で回動可能となっているアームと、そのアームの先端側に設けられ、マスク押さえ位置でマスクの上部を顔に向かって押さえることで、マスク上部と顔との隙間を小さくすることができるパッドとを有する。
請求項3の眼鏡レンズ曇り防止器具によれば、請求項1又は2の眼鏡レンズ曇り防止器具と同様の作用に加えて、アームの回動によってマスク押さえ位置と解除位置との間の変位を実現できる。また、アームの先端側に設けられたパッドによって、マスクの上部を顔に向かって抑える力が局所的とならないようにすることができる。
請求項4の眼鏡レンズ曇り防止器具は、請求項1又は2の眼鏡レンズ曇り防止器具において眼鏡レンズ曇り防止器具は、マスク押さえ位置と解除位置との間で眼鏡フレームに対してスライド可能となっているアームと、そのアームの先端側に設けられ、マスク押さえ位置でマスクの上部を顔に向かって抑えることで、マスクの上部と顔との隙間を小さくすることができるパッドとを有する。
請求項4の眼鏡レンズ曇り防止器具によれば、請求項1又は2の眼鏡レンズ曇り防止器具と同様の作用に加えて、アームのスライドによってマスク押さえ位置と解除位置との間の変位を実現できる。また、アームの先端側に設けられたパッドによって、マスクの上部を顔に向かって抑える力が局所的とならないようにすることができる。
請求項5の眼鏡レンズ曇り防止器具は、請求項3又は4の眼鏡レンズ曇り防止器具において、アームの回動範囲又はアームのスライド範囲は、制限されている。
請求項5の眼鏡レンズ曇り防止器具によれば、請求項3又は4の眼鏡レンズ曇り防止器具と同様の作用に加えて、アームの回動範囲又はアームのスライド範囲の一方の限界点をマスク押さえ位置とし、アームの回動範囲又はアームのスライド範囲の他方の限界点を解除位置とすることができる。
請求項1から5の眼鏡レンズ曇り防止器具は、眼鏡とマスクとを同時に使用する場合には、マスク押さえ位置に変位させた眼鏡レンズ曇り防止器具が眼鏡レンズ曇りを抑制し、マスクを外した場合には、速やかに眼鏡レンズ曇り防止器具を解除位置に変位させて、眼鏡のみの使用に邪魔にならないようにすることができる。これにより、マスクの着けること、マスクを外すことを繰り返す日常生活に適した眼鏡レンズ曇り防止器具を実現できる。
本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図及び斜視図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの前枠を示す正面図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの斜視図である。 本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具を取り付けた眼鏡フレームの斜視図である。
本発明の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Aを図1に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、眼鏡100に取り付け可能となっており、眼鏡100とともに使用するマスクから眼鏡100のレンズに向かって漏れる息を抑制する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、基端が眼鏡フレーム10に取り付けられているアーム2と、そのアーム2の先端側に設けられているパッド3とを有する。
アーム2の基端は回動可能となっている。アーム2の回動によって、眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっている。
図1(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Aが解除位置にある状態を示す。
アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11に取り付けられている。解除位置では、アーム2の基端が下側リム11のブリッジ12に近い位置となり、アーム2の先端がアーム2の基端と智13との間に位置するようになっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、解除位置において、眼鏡フレーム10である下側リム11に沿っている。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、解除位置では、パッド3は正面視で下側リム11と重なるようになっている。そのため、眼鏡100とマスクとを同時に使用していない場合に、パッド3が邪魔にならないようになっている。
図1(b)の矢印Aに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、アーム2が、アーム2の基端を中心に回動可能となっている。回動軸は、図1の紙面に略直角となっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図1(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Aの解除位置である。アーム2の他方の回動限界が図1(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Aのマスク押さえ位置である。眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、解除位置からアーム2の先端が眼鏡フレーム10から離間する方向に回動することによって、マスク押さえ位置に変位する。
眼鏡100とマスクとを同時に着用する場合、マスクの上部から眼鏡レンズと顔との間に息が漏れる。特に眼鏡100の鼻あて14の下方において、マスクの上部と顔との間に生じる隙間から息が漏れてくる。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aは、図1(b)のマスク押さえ位置で、パッド3が眼鏡100の鼻あて14の下方において、マスクの上部を顔に向かって押さえる。これにより、マスクの上部と顔との隙間を小さくすることができる。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Bを図2に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
図2(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Bが解除位置にある状態を示す。
アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11に取り付けられている。解除位置では、下側リム11において、アーム2の基端が下側リム11のブリッジ12に近い位置となり、アーム2の先端が下側リム11のアーム2の基端とブリッジ12との間に位置するようになっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Bは、解除位置において、眼鏡フレーム10である下側リム11に沿っている。
図2(b)の矢印Bに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Bは、アーム2が、アーム2の基端を中心に回動可能となっている。回動軸は、図2の紙面に略直角となっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図2(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Bの解除位置であり、アーム2の他方の回動限界が図2(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Bのマスク押さえ位置である。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Cを図3に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
図3(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Cが解除位置にある状態を示す。
アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11に取り付けられている。解除位置では、アーム2の基端が下側リム11の中央の位置となり、アーム2の先端が下側リム11のアーム2の基端と智13との間に位置するようになっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Cは、解除位置において、眼鏡フレーム10である下側リム11に沿っている。
図3(b)の矢印Cに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Cは、アーム2が、アーム2の基端を中心に回動可能となっている。回動軸は、図3の紙面に略直角となっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図3(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Cの解除位置であり、アーム2の他方の回動限界が図3(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Cのマスク押さえ位置である。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Dを図4に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
図4(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Dが解除位置にある状態を示す。
アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11に取り付けられている。解除位置では、アーム2の基端が下側リム11の智13に近い位置となり、アーム2の先端が下側リム11のブリッジ12に近い位置となっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Dは、解除位置において、眼鏡フレーム10である下側リム11に沿っている。
図4(b)の矢印Dに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Dは、アーム2が、アーム2の基端を中心に回動可能となっている。回動軸は、図4の紙面に略直角となっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図4(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Dの解除位置であり、アーム2の他方の回動限界が図4(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Dのマスク押さえ位置である。
アーム2の基端付近と下側リム11との間には、付勢手段4が設けられている。付勢手段4は、図4(b)に示すように、アーム2の先端が眼鏡フレーム10から離間する方向に付勢している。
フック5が下側リム11に設けられている。このフック5にアーム2を引っ掛けることによって、図4(a)の解除位置において、眼鏡レンズ曇り防止器具1Dが眼鏡フレーム10である下側リム11に沿っている状態を維持することができる。
図4(a)の解除位置でフック5にアーム2が引っかかっている状態を解除すれば、付勢手段4の付勢によって、眼鏡レンズ曇り防止器具1Dは、図4(b)のマスク押さえ位置に変位するようになっている。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eを図5に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
図5(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Eが解除位置にある状態を示す。
アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11に取り付けられている。解除位置では、下側リム11において、アーム2の基端が下側リム11のブリッジ12に近い位置となり、アーム2の先端がアーム2の基端と智13との間に位置するようになっている。アーム2は基端と先端との間で曲がっている。アーム2の長さは眼鏡レンズ曇り防止器具1Aのアーム2より長くなっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Eは、アーム2が基端と先端との間で眼鏡フレーム10の形状に合わせて曲げられているため、解除位置において、眼鏡フレーム10である下側リム11に沿っている。
図5(b)の矢印Eに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Eは、アーム2が、アーム2の基端を中心に回動可能となっている。回動軸は、図5の紙面に略直角となっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図5(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eの解除位置であり、アーム2の他方の回動限界が図5(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eのマスク押さえ位置である。
図5(b)中において、マスク押さえ位置では、右側の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eが、左側の鼻あての下方において、マスクの上部を顔に向かって押さえる。同様に、マスク押さえ位置では、左側の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eが、右側の鼻あての下方において、マスクの上部を顔に向かって押さえる。図5(b)に示すように、マスク押さえ位置では、正面視で、右側の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eのアーム2と左側の眼鏡レンズ曇り防止器具1Eのアーム2とが途中で交差するようになっている。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Fを図6に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
図6(a)及び(c)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Fが解除位置にある状態を示す。
アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11であって、下側リム11の顔側と反対側の面に取り付けられている。解除位置では、眼鏡レンズ曇り防止器具1Fは、解除位置において眼鏡フレーム10の一部の形状と重なるような形状となっており、眼鏡フレーム10に沿っている。
図6(d)の矢印Fに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Fは、アーム2が、アーム2の基端を中心に回動可能となっている。回動軸は、図6(a)及び(b)の紙面の法線ベクトルに略直角となっている。図6(c)の解除位置では、アーム2及びパッド3がフリップアップした状態となっている。図6(d)のマスク押さえ位置では、アーム2及びパッド3がフリップダウンした状態となっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図6(a)及び(c)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Fの解除位置であり、アーム2の他方の回動限界が図6(b)及び(d)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Fのマスク押さえ位置である。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Gを図7に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Gは、眼鏡フレーム10に対してスライド可能に取り付けられているアーム2と、そのアーム2の先端に設けられているパッド3とを有する。
アーム2のスライドによって、眼鏡レンズ曇り防止器具1Gは、マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっている。
図7(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Gが解除位置にある状態を示す。
アーム2は、図7の正面視で略コの字状の棒体である。アーム2は、眼鏡フレーム10のスライド受け部6を貫通している両先端側にそれぞれ、パッド3が設けられている。つまり、パッド3はスライド受け部6の下方において上下に変位可能となっている。解除位置では、図7(a)に示すように、パッド3がスライド受け部6に当接している位置となっている。眼鏡レンズ曇り防止器具1Gは、解除位置において、眼鏡フレーム10に沿っている。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Gは、解除位置では、パッド3は正面視で眼鏡フレーム10と重なるようになっている。そのため、眼鏡とマスクとを同時に使用していない場合に、パッド3が邪魔にならないようになっている。
図7(b)の矢印Gに示すように、眼鏡レンズ曇り防止器具1Gは、正面視でアーム2が上下にスライド可能となっている。アーム2とパッド3は一体となっているので、アーム2のスライドに伴ってパッド3も上下にスライド可能となっている
アーム2のスライド範囲は、制限されている。アーム2の一方のスライド限界が図7(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Gの解除位置である。アーム2の他方のスライド限界が図7(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Gのマスク押さえ位置である。
眼鏡100とマスクとを同時に着用する場合、マスクの上部から眼鏡レンズと顔との間に息が漏れる。特に眼鏡100の鼻あて14の下方において、マスクの上部と顔との間に生じる隙間から息が漏れてくる。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Gは、図7(b)のマスク押さえ位置で、パッド3が眼鏡100の鼻あて14の下方において、マスクの上部を顔に向かって押さえる。これにより、マスクの上部と顔との隙間を小さくすることができる。
眼鏡レンズ曇り防止器具1A〜1Gは、例えば、クリップ等の眼鏡フレームに着脱自在となるような構成をさらに有していてもよい。
上記実施形態では、図1〜図7にそれぞれ示すような構成の眼鏡レンズ曇り防止器具1A〜1Gについて説明したが、これに限定されることはない。眼鏡レンズ曇り防止器具は、マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっており、マスク押さえ位置において、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制できればよい。
上記実施形態では、図1〜図7にそれぞれ示すようなパッド3の形状について説明したが、これに限定されることはない。眼鏡レンズ曇り防止器具のパッドは、眼鏡の鼻あての下方において、マスクの上部を顔に向かって押さえることができれば、自由に形状を変更してもよい。
上記実施形態では、アーム2の先端側にパッド3が設けられている場合について説明したが、例えば、パッドがアームの軸方向に、アームに対してスライド可能となっており、眼鏡レンズ曇り防止器具がマスク押さえ位置にある場合に、パッドがマスクの上部を押さえる位置を調整可能となっていてもよい。
上記実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1では、アーム2の基端が眼鏡フレーム10のレンズの下側を支持する下側リム11であって、下側リム11の顔側と反対側の面に取り付けられている場合について説明したが、例えば、アームの基端が眼鏡フレームのレンズの下側を支持する下側リムであって、下側リムの顔側の面に取り付けられていてもよい。アーム及びパッドがフリップアップ及びフリップダウンする動作を、鼻あてやクリングスが干渉しないように、アーム2、パッド、鼻あて及びクリングスの配置・形状を工夫することは当然に行われることである。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Hを図8に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Hは、図8(b)の矢印Hに示すように、基端が眼鏡フレーム10に対して回動可能となっているアーム2を有する。
図8(a)の解除位置では、眼鏡レンズ曇り防止器具1Hがフリップアップした状態となっている。図8(b)のマスク押さえ位置では、アーム2がフリップダウンした状態となっている。
アーム2の基端は、眼鏡フレーム10の下側リム11の顔側の面に取り付けられている。
アーム2は、図8(a)に示すように、解除位置において、眼鏡フレーム10と重なった状態のまま、基端から下側リム11からブリッジ12近くを通過して上側リム15へ先端が到達するように延びている。
図8(a)の解除位置では、眼鏡レンズ曇り防止器具1Hのアーム2は、眼鏡フレーム10の一部の形状と重なるような形状となっており、眼鏡フレーム10に沿っている。
また、眼鏡レンズ曇り防止器具1Hのアームは、図8(a)の解除位置において、その一部が鼻あてとなるように、眼鏡フレーム10に沿っている。
具体的には、図8(a)の解除位置において、アーム2の基端から眼鏡フレーム10のブリッジ12に向かって延びる部分が、眼鏡フレームのフロント(前枠)の厚さ方向に厚くなっている。これにより、アーム2は、鼻あて面21を有する構成となっている。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Hを取り付けた眼鏡フレーム10は、鼻あてが眼鏡フレームと一体となっている鼻盛りタイプとして使用することができる。
アーム2の先端付近は、図8(a)の解除位置において、眼鏡フレーム10のブリッジ12近傍から上側リム15に沿って途中で曲がった形状となっている。
アーム2の先端付近は、図8(b)のマスク押さえ位置において、眼鏡とともに使用するマスクの上部を顔に向かって押さえる。アーム2の先端付近が曲がっていることによって、アーム2の先端付近は、マスクの上部において眼鏡のレンズに向かって息が漏れそうな範囲を広めに押さえることができるようになっている。
アーム2の回動範囲は、制限されている。アーム2の一方の回動限界が図8(a)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Hの解除位置であり、アーム2の他方の回動限界が図8(b)の眼鏡レンズ曇り防止器具1Hのマスク押さえ位置である。
本発明の別の一実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1Iを図9に基づいて説明する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Aと共通する構成及び動作は説明を省略する。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Iは、図9(b)の矢印Iに示すように、基端が眼鏡フレーム10に対して回動可能となっているアーム2を有する。
図9(a)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Iが解除位置となっている。図9(b)は、眼鏡レンズ曇り防止器具1Iがマスク押さえ位置となっている。
アーム2の基端は、眼鏡フレーム10の智13の顔側の面に取り付けられている。
アーム2は、図9(a)に示すように、解除位置において、眼鏡フレーム10と重なった状態のまま、基端から智13、下側リム11、ブリッジ12近くの順に通過して上側リム15へ到達するように延びている。
図9(b)においては露出しているように、眼鏡フレーム10の上側リム15の顔側の面に解除位置穴16が設けられている。解除位置穴16には、解除位置にある眼鏡レンズ曇り防止器具1Iのアーム2の先端が到達するようになっている。
図9では図示できないが、アーム2の先端付近には、解除位置穴16に嵌合自在となっている突起が設けられている。
図9(a)の解除位置では、解除位置穴16にアーム2の先端付近の突起が嵌合している。眼鏡レンズ曇り防止器具1Iのアーム2は、眼鏡フレーム10の一部の形状と重なるような形状となっており、眼鏡フレーム10に沿っている。
また、眼鏡レンズ曇り防止器具1Iのアームは、図9(a)の解除位置において、その一部が鼻あてとなるように、眼鏡フレーム10に沿っている。
具体的には、図9(a)の解除位置において、アーム2の下側リム11に重なりつつブリッジ12に向かって延びる部分が、眼鏡フレームのフロント(前枠)の厚さ方向に厚くなっている。これにより、アーム2には、鼻あて面21を有する構成となっている。
眼鏡レンズ曇り防止器具1Iを取り付けた眼鏡フレーム10は、鼻あてが眼鏡フレームと一体となっている鼻盛りタイプとして使用することができる。
図9(a)及び(b)においては、アーム2の陰に隠れており部分的にしか見えないが、眼鏡フレーム10の下側リム11の顔側の面にマスク押さえ位置穴17が設けられている。マスク押さえ位置穴17には、マスク押さえ位置にある眼鏡レンズ曇り防止器具1Iのアーム2の先端が到達するようになっている。
図9(a)の解除位置において、解除位置穴16からアーム2の先端付近の突起を抜く。
次に、基端を中心にアーム2を回動させて、アーム2の先端付近の突起をマスク押さえ位置穴17に嵌合させる。これにより、図9(b)に示すような、眼鏡レンズ曇り防止器具1Hをマスク押さえ位置へと変位させることができる。
上記実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1H〜1Iでは、図8及び図9にそれぞれ示すような構成について説明したが、これに限定されることはない。眼鏡レンズ曇り防止器具は、マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっており、マスク押さえ位置において、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制できればよい。
上記実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1H〜1Iでは、図8及び図9にそれぞれ示すようなアームの形状について説明したが、これに限定されることはない。眼鏡レンズ曇り防止器具のアームは、眼鏡の鼻あての下方において、マスクの上部を顔に向かって押さえることができれば、自由に形状を変更してもよい。
上記実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1H〜1Iでは、図8及び図9にそれぞれ示すようなアームが直接マスクを押さえる場合について説明したが、これに限定されることはない。眼鏡レンズ曇り防止器具のアームの先端にマスクを押さえるパッド等の別部材が取り付けられていてもよい。
上記実施形態の眼鏡レンズ曇り防止器具1H〜1Iでは、アーム2の形状が一定の場合について説明したが、例えば、アームが伸縮、曲げ等の変形が可能となっていてもよく、眼鏡レンズ曇り防止器具がマスク押さえ位置にある場合に、アームがマスクの上部を押さえる位置を調整可能となっていてもよい。
1A〜1I レンズ曇り防止器具
2 アーム
3 パッド
4 付勢手段
5 フック
6 スライド受け部6
10 眼鏡フレーム
11 下側リム
12 ブリッジ
13 智
14 鼻あて
15 上側リム
16 解除位置穴
17 マスク押さえ位置穴
100 眼鏡

Claims (6)

  1. 眼鏡に取り付け可能となっており、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制する眼鏡レンズ曇り防止器具であって、
    マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっており、解除位置において、眼鏡フレームに沿っていることを特徴とする眼鏡レンズ曇り防止器具。
  2. 眼鏡レンズ曇り防止器具は、眼鏡に着脱自在となっていることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ曇り防止器具。
  3. 眼鏡レンズ曇り防止器具は、基端が眼鏡フレームに取り付けられており、マスク押さえ位置と解除位置との間で回動可能となっているアームと、
    そのアームの先端側に設けられ、マスク押さえ位置でマスクの上部を顔に向かって抑えることで、マスクの上部と顔との隙間を小さくすることができるパッドとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼鏡レンズ曇り防止器具。
  4. 眼鏡レンズ曇り防止器具は、マスク押さえ位置と解除位置との間で眼鏡フレームに対してスライド可能となっているアームと、
    そのアームの先端側に設けられ、マスク押さえ位置でマスクの上部を顔に向かって抑えることで、マスクの上部と顔との隙間を小さくすることができるパッドとを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の眼鏡レンズ曇り防止器具。
  5. アームの回動範囲又はアームのスライド範囲は、制限されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の眼鏡レンズ曇り防止器具。
  6. 眼鏡に取り付け可能となっており、眼鏡とともに使用するマスクから眼鏡のレンズに向かって漏れる息を抑制する眼鏡レンズ曇り防止器具であって、
    マスク押さえ位置と解除位置との間で変位可能となっており、解除位置において、その一部が鼻あてとなるように、眼鏡フレームに沿っていることを特徴とする眼鏡レンズ曇り防止器具。
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