JP6928940B2 - カバーガラス - Google Patents

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本発明は、使用者からのタッチ操作を受け付けるタッチパネル等に適用可能なカバーガラスに関し、特にタッチ操作等により形状変化する領域を有するカバーガラスに関する。
近年、タッチパネルは直感的な操作が可能になるという利点により、使用者が機器を操作する際のインターフェースとして幅広い分野に採用されている。例えば、自動車等に搭載される空調設備やオーディオ等のコントロールをするためのセンターコンソールや家電製品の搭載されている操作パネルにおいてもタッチパネルによって操作するものが存在し、スマートフォン等の携帯用電子機器では、ほとんどの操作をタッチパネルによって行うことができる。
タッチパネル用のカバーガラスは、タッチパネルが使用者に露出する側に配置されており、アイコン等が表示されているタッチ操作領域を使用者が視認しながら行うタッチ操作を受け付けるように構成されている。ガラス基板の平坦性や高い透明度によるデザイン性の向上により、従来ならば、物理的なボタンやキーボードが用いられていた機器にも、タッチパネルへ置き換える動きが広がっている。
しかしながら、タッチパネルは、表示装置に表示されるアイコン等をタッチしたときの圧力や静電容量等の変化が生じた位置を検出して操作を受け付けるため、カバーガラスはフラットな形状であることが多い。そのため、視覚障害者が操作する場合や、タッチ操作領域を正確に視認できないシチュエーションで操作する場合は、タッチ操作すべき領域が見つけられずに操作に時間が掛かったり、タッチ操作が好適に行えなかったりすることがあった。
そこで、従来技術のなかには、タッチパネルの表面に配置されるカバーガラスに凹部を形成することで、触覚によってタッチした領域を認識できるようにする技術が存在する(例えば特許文献1)。このような凹部が形成されることで、使用者は指の感触によってタッチすべき領域を容易に認識できるため、画面を見なくても正確なタッチ操作が可能になるとされている。
特許第5881414号公報
しかし、上記のようなガラス基板は、タッチすべき領域を判断することはできるが、使用者がタッチパネルにタッチした際に、機器がタッチ操作を認識しているのか否かが分からない場合があった。従来の物理スイッチは、ボタンやスイッチを押し込んで操作を行っていたため、操作ミス等は比較的少なかった。タッチパネルはこのような物理スイッチと比較すると、タッチ操作時の触感の変化がない。そのため、実際にタッチ操作が機器に認識されているのか否かが分からなかったり、誤作動のおそれがあったりした。
本発明の目的は、使用者からのタッチ操作を受け付けるタッチパネル等に使用されるカバーガラスにおいて、タッチ操作により形状変化する領域を有するカバーガラスを提供することである。
本発明に係るカバーガラスは、使用者からのタッチ操作を受け付けるように構成されたカバーガラスである。カバーガラスは、使用者が何らかのタッチ操作を行うタッチ操作領域に対応する位置に少なくとも1つの可撓性操作部を有しており、第1の主面および第2の主面に圧縮応力層が形成されている。
可撓性操作部は他の箇所よりも厚みが薄くなるように構成されており、使用者のタッチ操作等により荷重が加わると、撓んで変形しやすいように構成される。また、可撓性操作部に加えられた荷重が取り除かれると、再び元の形状に戻りやすい。このため、単一のガラス基板で構成されるカバーガラスにおいても、使用者はメンブレンスイッチ等の押ボタンスイッチのような触感によるフィードバック(クリック感)を得ることが可能になる。クリック感を得ることによって、使用者はタッチパネルがタッチ操作を認識したことを確認することができるので、操作ミス等を軽減することができる。また、カバーガラスは両主面に圧縮応力層が形成されているため、繰り返し変形しても可撓性操作部から破損するおそれは少ない。
また、可撓性操作部は第1の主面側に形成された湾曲部と第2の主面側に形成された凹部をさらに備えることが好ましい。湾曲部は、凸状の曲面形状を呈するように形成された領域である。使用者は、湾曲部によりタッチ操作領域を視覚的または触覚的に認識することが可能になる。凹部は、少なくとも曲面形状を含むように形成された領域である。凹部を形成することで、可撓性操作部の板厚が周辺部の板厚よりも薄くなるため、より変形しやすくなる。また、湾曲部側から荷重を加えて可撓性操作部を変形させる際は、凹部により形成されたスペースにおいて撓み変形することができる。さらに、曲面形状を含むように凹部を形成することにより、可撓性操作部の変形時の破損を防止することができる。
また、凹部に弾性部材が配置されていることが好ましい。弾性部材は、可撓性操作部の変形に応じて、弾性変形するように構成される。このように弾性部材を配置することにより、可撓性操作部の変形のしやすさを制御することができる。また、可撓性操作部からの荷重が取り除かれた際の弾性部材の復元を利用することで、可撓性操作部も元の形状に戻りやすくなる。
また、可撓性操作部の第1の主面側に第2の凹部がさらに備えてられていることが好ましい。第2の凹部は、その底面に湾曲部が形成されている。また、第2の凹部の表面積は、第2の主面に形成された凹部の表面積と異なるように形成されている。凹部と第2の凹部の表面積が異なるように形成することにより、第1の主面と第2の主面の圧縮応力の釣り合いがとれなくなり、第2の凹部の底面に湾曲部が形成される。凹部と第2の凹部の表面積は、それぞれの凹部の深さや形状を変えることによって、差をつけることができる。なお、本発明における凹部領域の表面積とは、凹部の底面と側面の面積の合計である。
本発明によれば、使用者からのタッチ操作を受け付けるカバーガラスにおいて、タッチ操作により形状変化する領域を有するカバーガラスを提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るカバーガラスが配置されたコントローラを示す図である。 カバーガラスを示す図である。 カバーガラスの別の実施形態を示す図である。 カバーガラスの製造方法を示す図である。 カバーガラスの製造方法を示す図である。
ここから、図面を用いて本発明の一実施形態について説明する。図1(A)は、テレビ等の電子機器を操作するためのタッチパネル式のコントローラ10を示す図である。コントローラ10は、カバーガラス12、タッチパネル14、アイコン表示層16を少なくとも備えている。コントローラ10は、操作領域上に複数のアイコン18が表示されている。コントローラ10は、使用者が所望のアイコン18をタッチすることによって赤外線等の信号を発信し、電子機器を操作するように構成される。
カバーガラス12は、コントローラ10の使用者側に露出する表面に配置されたガラス基板である。カバーガラス12は、コントローラ10を衝撃等から保護するように構成された単一のガラス基板であり、使用者がコントローラ10を操作する際は、カバーガラス12をタッチする。カバーガラス12は、板状を呈するガラス基板であり、本実施形態では、アルミノシリケートガラスを使用している。また、カバーガラス12の板厚は0.3〜1.5mmが好ましい。
カバーガラス12は、第1の主面20および第2の主面22を有している。第1の主面20は使用者に対して露出する主面であり、第2の主面22は第1の主面20と対向する主面である。第1の主面20および第2の主面22はともに圧縮応力層24が形成されている。圧縮応力層24は、イオン交換法等の公知の方法によって形成されたカバーガラス12の内部領域よりも圧縮応力の高い層である。なお、第1の主面20と第2の主面22に形成された圧縮応力層24は同一の条件下で形成されており、圧縮応力の強さや深さに実質的な差はない。
タッチパネル14は、カバーガラス12の下部に配置されており、使用者のタッチした領域を検出するように構成される。タッチパネル14の検出方式は、抵抗膜方式や静電容量方式等の公知の検出方式を採用することが可能である。
アイコン表示層16は、アイコン18が印刷された透明基板である。なお、本実施形態では、印刷方式によりアイコン18を表示しているが、液晶パネルや有機ELパネル等のフラットパネルディスプレイを用いてアイコンを表示してもよい。また、タッチパネル14は、カバーガラス12やアイコン表示層16と一体に形成することも可能である。
カバーガラス12は、アイコン18が表示されている領域に可撓性操作部30を有している。可撓性操作部30は、使用者からのタッチ操作により指等で押し込まれると、撓み変形するように構成される。また、指を離すと、再び元の形状に戻る。
可撓性操作部30は、第1の主面20側において、凸状の曲面形状を呈する湾曲部32を有している。湾曲部32の曲面形状により、使用者は視覚的または触覚的にアイコン18が表示されている位置を認識することが可能である。
可撓性操作部30の第2の主面22側には、凹部34が形成されている。凹部34は、第1の主面20側に向かって凹状に窪んだ領域であり、少なくとも曲面形状を含むように形成されている。凹部34の形状は、所望の形状を形成することが可能であり、対応するアイコンの形状と同じ形状がデザイン上好ましい。また、凹部34は、後述するエッチング処理により形成することで、テーパ形状を含むように形成することが可能である。テーパ形状とは、凹部34の側面が所定角度以上に傾斜するように形成された状態を示す。テーパ角度としては、10〜60度が好ましい。
凹部34を形成することにより、可撓性操作部30において、第2の主面22側における圧縮応力層形成領域の面積が第1の主面20側よりも大きくなる。この結果、第2の主面22側の方が第1の主面20側よりも圧縮応力層の総体積が大きくなり、第2の主面22側で発生する圧縮応力が第1の主面20側で発生する圧縮応力よりも大きくなる。出願人の研究によると、このように第1の主面20と第2の主面22の圧縮応力の釣り合いがとれなくなることによって、凹部34の底面が第1の主面側に凸状に湾曲し、湾曲部32が形成される蓋然性が高いことが分かっている。この際、可撓性操作部30における第1の主面と第2の主面の圧縮応力の差は、10〜1000MPaであることが好ましく、圧縮応力の差によって湾曲部32の曲率半径を調整することが可能である。また、凹部34側面がテーパ形状を呈するように形成することで、凹部34の表面積をより大きくすることが可能になるので、第2の主面22の圧縮応力と第1の主面20の圧縮応力の差をつけやすくなる。
可撓性操作部30は、凹部34によって周辺領域よりも板厚が薄くなっているため、使用者のタッチ操作により第1の主面20側から可撓性操作部30に荷重が加わると、図2(A)に示すように、湾曲部32が変形する。この際、凹部34によって下部にスペースが形成されるため、可撓性操作部30は第2の主面22側に凹状に撓み変形する。可撓性操作部30が好適に変形するためには、可撓性操作部30の板厚が50〜200μmになるように凹部34が形成されることが好ましい。可撓性操作部30の板厚が200μmより大きくなると、カバーガラス12の剛性により可撓性操作部30が変形しにくい。また、可撓性操作部30が50μm未満になると、カバーガラス12の強度が低下するため、タッチ操作時に破損してしまうおそれが高くなる。また、可撓性操作部30は、極めて板厚が薄くなってしまうが、圧縮応力層24が形成されているため、変形により破損するおそれは低い。
使用者が可撓性操作部30から指を離すと、可撓性操作部30は変形状態から元の形状に自発的に戻る(図2(B)参照。)。このため、単一のガラス基板で構成されているカバーガラス12においても、使用者は、メンブレンスイッチ等の押ボタンスイッチのようなクリック感を得ることができる。使用者は、可撓性操作部30の形状変化によりタッチ操作が認識されたのか確認しやすくなり、コントローラ10の誤操作を防止することが可能になる。可撓性操作部30は、変形後に元の形状に自動的に復元するため、繰り返しタッチ操作を行うことができる。
本実施形態のコントローラ10は抵抗膜方式のタッチパネルを採用しており、使用者の指がタッチパネルに触れただけでは反応しにくいように設計されている。可撓性操作部30が変形した際に、カバーガラス12とタッチパネル14が接触することによって、コントローラ10がタッチ操作を認識するように設定することで、誤動作のおそれを軽減している。なお、静電容量式やその他の方式のタッチパネルにおいても、カバーガラス12を適用することは可能である。例えば、可撓性操作部30が変形したときにのみにタッチパネルが反応するようにプログラミングするか、タッチパネルへの指の押し込みの強さを感知するセンサ層等を設けておけば、静電容量方式等にも採用できる。
また、カバーガラス12はタッチパネルだけではなく、メンブレンスイッチ等の物理スイッチの外形カバーに適用することも可能である。例えば、メンブレンスイッチにおいては、スイッチ機構の上部で可撓性操作部30を変形させることによって、下部に配置された接点を押し込んで、接点同士を接触するように構成すればよい。物理スイッチにも単一のガラス基板で構成されるカバーガラスを適用することにより、デザイン性を向上させることが可能になる。
ここから、図3を用いてカバーガラスの別の実施形態について説明する。図3は、本発明の別の実施形態に係るカバーガラス121を示す図である。カバーガラス121は、第1の主面20および第2の主面22に圧縮応力層24が形成されている。カバーガラス121は、使用者がタッチ操作を行うタッチ操作領域に可撓性操作部30を有している。可撓性操作部30は、第1の主面20側に形成された操作用凹部40と、第2の主面22側に形成された凹部34を有している。
操作用凹部40は、第2の主面22側に凹状に窪んだ領域であり、その底部に湾曲部32が形成されている。湾曲部32の構成は、上記実施形態と実質的に同じであるため、詳細な説明は省略する。操作用凹部40は曲面形状を含んでいることが好ましく、その側面がテーパ形状であることがさらに好ましい。また、操作用凹部40の表面積は、凹部34の表面積よりも小さくなるように形成される。操作用凹部40と凹部34が異なる表面積になるように形成されることで、第1の主面20および第2の主面22の圧縮応力の釣り合いがとれなくなる。このため、操作用凹部40の底面が凸状に湾曲し、湾曲部32が形成される。なお、本実施形態では、操作用凹部40の深さを凹部34の深さよりも浅くすることで圧縮応力の釣り合いを崩しているが、凹部34を操作用凹部40より浅く形成したり、操作用凹部40と凹部34を異なる形状に形成したりしてもよい。
また、凹部34内に弾性部材42が配置されている。弾性部材42は、可撓性操作部30の弾性変形に応じて変形するように構成される。さらに、弾性部材42は、アイコン18が視認できるように透明材料で構成される好ましく、ポリエチレン、ポリプロピレンやシリコン系樹脂を使用することができる。弾性部材42の弾性を調整することにより、可撓性操作部30の撓み量や変形するために必要な荷重を調整することができる。さらに、可撓性操作部30から指を離した際に、弾性部材42の復元力を利用することで可撓性操作部30が元の形状に戻りやすくなるという効果を奏する。
また、弾性部材42内に透明導電部材を含ませることにより、静電容量方式のタッチパネルにも対応することが可能である。透明導電部材としては、ITO、ポリチオフェン等の有機導電材料、金属ナノワイヤを使用することができる。
さらに本実施形態は、操作用凹部40が形成されているため、触覚的にタッチ操作領域がより分かりやすくなる。また、操作用凹部40は、曲面形状およびテーパ形状を有しているため、タッチ操作の際に使用者の指が傷つくおそれもない。
なお、上記2つの実施形態では、可撓性操作部30に凹凸形状が形成されている形状を用いて説明したが、本願発明はこれに限定されない。例えば、可撓性操作部が撓み変形するためのスペースをカバーガラスの下部に形成することで、凹凸形状が形成されていなくても、可撓性操作部は変形することができる。撓み変形するためのスペースは、例えば可撓性操作部30の周辺にスペーサーを配置することで形成される。この際、圧縮応力層は、カバーガラスが変形可能な程度に両主面に形成されている。この構成では、スペーサーによってカバーガラスの撓み量をコントロールすることができる。さらに、両主面に圧縮応力層が形成されているので、可撓性操作部が変形してもカバーガラスが破損するおそれも少ない。
ここから、図4(A)〜図4(D)を用いてカバーガラス12の製造方法を説明する。本実施形態におけるカバーガラス12の製造方法は、保護部材形成工程、パターニング工程、エッチング工程および化学強化処理工程を含んでいる。
保護部材形成工程では、図4(A)に示すように、ガラス基板50の主面に耐酸性を有する保護フィルム52を被覆する。ガラス基板50はアルミノシリケートガラスであり、板厚は0.3〜1.5mmであることが好ましい。保護フィルム52は、後述のエッチング処理において、ガラス基板50の主表面を保護するように構成されており、少なくともフッ酸に対する耐性を有している。また、保護フィルム以外にも感光性レジスト材等の保護材料を使用することも可能である。
パターニング工程では、図4(B)に示すように凹部を形成すべき領域に対応する一方の主面から保護フィルム52を除去し、開口部を形成する。パターニング手段は、エッチングすべき領域から耐酸性部材を除去することができれば、どのような手段を用いても構わない。本実施形態では、レーザ装置を利用してパターニングを行っている。本実施形態では、ガラス基板50にダメージを与えずに保護フィルム52のみを除去するためにパルスレーザを使用した。耐酸性部材として感光性レジストを使用する場合は、フォトリソグラフィを利用して、パターニングを行うことも可能である。
エッチング工程では、ガラス基板50をエッチング液と接触させることによって開口部が形成された領域をエッチングする。ガラス基板50をエッチングする場合は、所望の搬送機構によって搬送されているガラス基板50に対してエッチング液を噴射する枚葉タイプのエッチング装置やガラス基板50をエッチング液が収容されたエッチング槽に浸漬するバッチタイプのエッチング装置等を使用することができる。エッチング液としては、少なくともフッ酸が含まれたエッチング液を使用することが好ましく、フッ酸の他にも塩酸等の無機酸や界面活性剤を添加しても良い。エッチング処理によって、保護フィルム52で保護されていない領域がエッチングされ、凹部34が形成される。エッチング処理は、凹部34の板厚が200μm以下になるまでエッチングすることが好ましい。
エッチングにより凹部34を形成した後に、ガラス基板50から保護フィルム52を除去する。保護フィルム52を除去する際は、物理的な力を保護フィルム52に与えることで剥離することが可能である。また、レジスト材を使用した場合は、剥離液にガラス基板50を浸漬することによって、除去することも可能である。
化学強化処理工程は、ガラス基板50に圧縮応力層を形成する工程である。化学強化処理は、アルカリイオンを含む溶融塩にガラス基板を浸漬することによる公知の方法によって行われる。本実施形態では、400℃に加熱した硝酸カリウム溶液にガラス基板を4時間浸漬することによって化学強化処理を行った。なお、硝酸カリウムの加熱温度は、350〜450℃に調整されることが好ましく、ガラス基板の浸漬時間は、2〜20時間程度が好ましい。圧縮応力層24の深さとしては、5〜50μmに調整されることが好ましい。また、第1の主面20と第2の主面22は同条件で化学強化処理が行われており、圧縮応力層24の深さは実質的に同一である。
圧縮応力層24が形成されることによって、凹部34と対向する領域が凸状に湾曲し、湾曲部32が形成される。凹部34がテーパ形状を含むことにより、圧縮応力層24が形成される表面積が増加するため、第1の主面20および第2の主面22において圧縮応力の差をつけやすくなる。
また、第1の主面20に操作用凹部40を形成する際には、第2の主面22に凹部34を形成した後に、ガラス基板50を再び保護フィルム52で保護する(図5(A)参照。)。さらに、図5(B)に示すように、第1の主面20側の保護フィルム52をパターニングすることで操作用凹部40を形成する領域に開口部を形成する。その後、エッチング処理および化学強化処理を順次行うことによって、両主面に凹部が形成されたカバーガラスを製造することができる。なお、本実施形態では、操作用凹部40の深さを凹部40の深さよりも浅く形成することで、操作用凹部34の底面に湾曲部32が形成されている。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10‐コントローラ
12‐カバーガラス
14-タッチパネル
16‐アイコン表示層
18-アイコン
20‐第1の主面
22-第2の主面
24‐圧縮応力層
30-可撓性操作部
32‐湾曲部
34‐凹部
40‐操作用凹部
42‐弾性部材
52‐保護フィルム

Claims (3)

  1. 使用者からのタッチ操作を受け付けるように構成された板状のカバーガラスであって、
    使用者が何らかのタッチ操作を行うタッチ操作領域に対応する位置に少なくとも1設けられた可撓性操作部であって、他の箇所よりも厚みが薄くなるように構成された可撓性操作部を有し、
    前記カバーガラスは第1の主面および第2の主面に圧縮応力層が形成されており、
    前記可撓性操作部は、第1の主面側に形成された凸状の曲面形状を呈する湾曲部と、
    第2の主面側に少なくとも曲面形状を含むように形成された凹部と、
    を備えるとともに、
    第1の主面側から荷重が加わると、前記凸部が第2の主面側に向かって撓み変形し、前記荷重が取り除かれると元の形状に復元することを特徴とするカバーガラス。
  2. 前記凹部に透明弾性部材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカバーガラス。
  3. 前記可撓性操作部の第1の主面側にその底面に前記湾曲部が形成されている第2の凹部を備えており、
    前記第2の凹部の表面積が前記凹部の表面積と異なることを特徴とする請求項1または2に記載のカバーガラス。
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