JP6928369B2 - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents
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複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システムであって、
前記動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法と、を対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段と、
前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段と、
前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段と、
を備えることを特徴とする。
前記動物情報が、前記動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
前記虹彩画像を画像解析することによって前記動物情報を予測する画像解析手段を備えることを特徴とする。
前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、識別番号と前記動物情報とがあらかじめ登録されており、
前記動物情報取得手段は、ユーザが前記識別番号を入力した場合、当該識別番号に対応する前記動物情報を取得することを特徴とする。
前記画像情報取得手段で取得する前記虹彩画像が、動画像であることを特徴とする。
前記動画像から抽出した複数枚の静止画像を抽出する画像処理手段を備え、
前記認証手段は、前記複数枚の静止画像の各々を用いて、複数回の前記個体識別を行い、当該複数回の前記個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することを特徴とする。
前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量には、前記動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されており、
前記認証手段は、前記動物情報取得手段で取得した動物情報と、前記個体情報記憶手段に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量とを比較することを特徴とする。
前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されており、かつ、
前記認証手段の前記個体識別で同一個体であると判定した場合に、当該同一個体と判定された動物の個体に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量が追加登録されることを特徴とする。
動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法とを対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
を備え、複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理装置のコンピュータを、
個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段、
前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段、
前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段、
として機能させるためのプログラムである。
本実施形態に係る情報処理システム100は、複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システム100であって、ユーザが選択・入力した動物情報に基づいて適切な画像処理方法が選択され、当該画像処理方法によって虹彩画像を画像処理することによって特徴量を生成し、あらかじめ登録されている特徴量と比較することで、個体識別を行うものである。
また、本発明において「動物情報」とは、虹彩認証方法を選択するために必要となる動物に関する情報をいい、少なくとも動物種の情報を有するものである。また、虹彩認証精度を向上する観点から、動物情報は、動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態等の情報も有することが好ましい。
また、本発明において「虹彩画像」とは、虹彩領域が記録された部分を有する動画像又は静止画像をいう。なお、本発明でいう動画像は、静止画像を複数枚連写して撮影することで得た複数枚の静止画像で構成される画像ファイルも含む意味で使用する。
また、本発明において「特徴量」とは、個体識別をするために虹彩画像から抽出した個体情報をいう。ここで、個体情報の具体例としては、例えば、Daugmanのアルゴリズムによって、虹彩模様の特徴情報を符号化したアイリスコードが挙げられる。また、これに限られず、個体情報は、他のアルゴリズム等によって得られたアイリスコードでもよく、ディープラーニング(深層学習)によって虹彩画像から抽出した特徴量でもよい。以下に示す情報処理システム100の構成では、特徴量としてDaugmanのアルゴリズムによって、虹彩模様の特徴情報を符号化したアイリスコードを用いる場合について、具体例を挙げて説明する。
情報処理システム100は、図1に示すように、例えば、情報処理装置としてのサーバ装置10及び端末装置20を備えて構成されており、サーバ装置10及び端末装置20が協働して、本発明の情報処理システム100として機能する。情報処理システム100を構成するサーバ装置10及び端末装置20は、通信ネットワークNに接続されている。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
サーバ装置10は、例えば、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部(記憶手段)14と、通信部15と、を備えて構成されている。
個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、少なくとも個体識別に利用する特徴量が記憶されている。また、個体情報記憶部141には、当該動物個体ごとに動物情報や虹彩画像が記憶されていてもよい。また、動物が犬や猫等のペットである場合は、さらに、飼い主の住所・電話番号、ペットの生年月日等の情報が記憶されていてもよい。
処理方法記憶部142には、個体識別を行う対象動物の動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法とが、対応付けられて記憶されている。
端末装置20は、例えば、制御部21と、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、撮像部26と、を備えて構成されている。
次に、本実施形態に係る情報処理システム100の具体的な動作について説明する。
情報処理システム100は、個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得工程(ステップS110)と、対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得工程(ステップS120)と、画像処理方法を選択する選択工程(ステップS130)と、画像処理工程(ステップS140)と、虹彩認証処理工程(ステップS150)と、を含む一連の処理工程を実行する。
また、これらの処理工程は、端末装置20を所持するユーザが、例えば、虹彩認証を行うためのアプリケーションプログラムを起動することを契機として開始される。
また、図3に示した選択・入力画面では、ユーザが、動物種、品種及び健康状態の選択フォーム201、202、204にカーソルを当ててクリックすると、選択可能な選択肢の一覧がプルダウン方式で一覧が表示され、当該一覧の中から一つを選んで選択できるようになっている。また、選択フォーム201、202、204は、一覧から選択できるだけでなく、フォームに直接入力することもできるようになっている。また、年齢の入力フォーム203では、ユーザが年齢を直接入力できるようになっている。
また、選択・入力画面では、動物種は必須項目である。一方で、品種、年齢及び健康状態は任意項目であり、当該任意項目については、チェックボックス205、206、207をオンにした場合に選択又は入力することができる。
ここで、動物種の選択フォーム201で犬を選択した場合には、品種の選択フォーム202では、例えば、トイプードル、チワワ、ポメラニアン、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、ヨークシャー・テリア、マルチーズ等の犬種を選択することができる。
また、動物種の選択フォーム201で猫を選択した場合には、品種の選択フォーム202では、例えば、マンチカン、スコティッシュフォールド、ラグドール、メインクーン、ロシアンブルー、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア等の猫種を選択することができる。
選択フォーム201で犬を選択した場合には、健康状態の選択フォーム204では、例えば、緑内障、白内障、角膜炎及びぶどう膜炎等を選択することができる。
図4(a)に示すように、人間の目は、虹彩領域32と強膜領域33との境界線が外部から観察できるので、目の中の虹彩領域32をはっきりと認識することができる。
これに対し、図4(b)及び図4(c)に示すように、例えば犬や猫の目では、虹彩領域32と強膜領域33との境界がまぶたの中に隠れているため、虹彩領域32をはっきりと認識することができない。
また、人間や犬の目では、瞳孔領域31が真円であるのに対し、猫の目(図4(c))では、瞳孔領域31が縦長であるなど動物種間で瞳孔領域31の形状が異なる。
例えば、動物種に犬や猫が選択された場合には、個体識別精度を向上させる観点から、鮮明な虹彩画像を得やすくかつ眼瞼や体毛による影響を受けにくい瞳孔領域の周辺部の虹彩領域のみを認証に使用する虹彩領域として抽出することとしてもよい。また、動物種に人間が選択された場合には、まつ毛のかかりやすい虹彩領域を排除して個体識別精度を向上させる観点から、瞳孔領域うち上下に均等に二分割したうちの下部の虹彩領域のみを認証に使用する虹彩領域として抽出することとしてもよい。
例えば、白内障を発症している犬は、瞳孔が白くなる傾向があるため、瞳孔領域の検出精度が低下し、その結果認証精度が低下する。そのため、瞳孔検出アルゴリズムを調整することで、白内障を発症している犬の場合でも認証精度の低下を防ぐことができる。
また、目に角膜炎等の炎症を起こしている犬の場合には、炎症を起こしている部位を除外して虹彩認証を行うことで、認証精度を向上することができる。炎症を起こしている部位の特定は、画像解析によって濁っている部分を特定して除外するようにしてもよく、ユーザが虹彩画像中の除外したい部位を直接選択して除外するようにしてもよい。
画像処理工程(ステップS140)では、制御部11が、例えば図4に示すように、画像処理を行うための静止画像の選択工程(ステップS141)、瞳孔領域の検出工程(ステップS142)、虹彩領域の抽出工程(ステップS143)、及び認証に用いる特徴量の生成工程(ステップS144)等を含む一連の処理工程を順に実行する。以下、これらの処理工程を順に説明する。
以上により、画像処理工程(ステップS140)が終了する。
具体的には、制御部11が、ステップS144で生成した特徴量としてのアイリスコードと、サーバ装置10の個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量としてのアイリスコードとを比較することで、認証処理を行う。ここで、アイリスコードの比較は、ハミング距離を用いて、ハミング距離が所定の閾値以下である場合に同一個体であると判定する。そして、サーバ装置10が、認証処理結果を、端末装置20に出力する。
なお、認証精度を向上させるため、画像処理工程(ステップS140)において複数枚の静止画像を選択して画像処理を行い、虹彩認証処理工程(ステップS150)において当該複数枚の静止画像の各々を用いて複数回の個体識別を行い、当該複数回の個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することとしてもよい。
また、上述した情報処理システム100では、動物情報取得工程(ステップS110)において、ユーザが動物情報の選択・入力画面(図3参照)で選択又は入力した情報を取得する例を示したが、これに限られず、以下の変形例1のように変更してもよい。
変形例1に係る情報処理システム100は、制御部21が、虹彩画像を画像解析することによって動物情報を予測し、当該動物情報を取得するように構成したものである。変形例1に係る情報処理システム100は、例えば、公知の方法を用いて動物の顔認証を行い、動物種、品種及び年齢を予測したり、目の領域の画像解析により健康状態を予測することで、これらの予測値を動物情報として用いて実現することができる。
これにより、例えば、迷子の犬等の虹彩認証を行う際に、動物種、品種、年齢及び健康状態等が分からない場合であっても、本発明の情報処理システム100により虹彩認証を行うことができる。
また、変形例2に係る情報処理システム100は、サーバ装置10の個体情報記憶部141に、動物の個体ごとに、個体識別番号と動物情報とがあらかじめ登録されている。
変形例2に係る情報処理システム100では、端末装置20の選択・入力画面において、ユーザが識別番号を入力すると、制御部21が、当該識別番号に対応する動物情報を取得できるように構成されている。
これにより、例えば、ペットの飼い主がペットの虹彩認証を複数回行う場合に、識別番号のみ入力すれば、認証を行う度に動物情報を選択又は入力する必要がなくなるため、ユーザの手間を省くことができる。
変形例3に係る情報処理システム100は、個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量に、動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されている。そして、変形例3に係る情報処理システム100では、虹彩認証処理工程(ステップS150)において、動物情報取得工程(ステップS110)で取得された動物情報と、個体情報記憶部141に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、対象動物の虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶部141に登録された個体識別に利用する特徴量とを比較できるように構成されている。
以下、本発明におけるマッチング度の算出について具体例を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
ここで、マッチング度の算出する際に、動物情報の各項目について、重要度に応じて優先順位をつけることが好ましい。具体的には、例えば、動物種が10点、品種が5点、年齢が2点、健康状態が1点などのように優先順位が高い項目を高得点に設定し、合計点数が高い順にマッチング度が高いと判定することができる。この例では、(i)4項目全て一致する場合は合計点数が18点、(ii)4項目のうち動物種、品種及び年齢が一致する場合は合計点数が17点、(iii)4項目のうち動物種、品種及び健康状態が一致する場合は合計点数が16点、(iv)4項目のうち動物種及び品種が一致する場合は合計点数が15点、…などのように合計点が高い順にマッチング度が高いと判定することができる。
また、動物情報の全ての項目が一致する場合のみ、特徴量同士を比較することもできるが、ユーザの入力ミスも考慮し、一致しない項目があっても特徴量同士の比較を行うことが望ましい。
変形例4に係る情報処理システム100の個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されている。すなわち、個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、複数の特徴量が登録できるようになっている。
そして、変形例4に係る情報処理システム100では、虹彩認証処理工程(ステップS150)における個体識別で、同一個体と判定した場合、個体情報記憶部141において、当該同一個体と判定された動物の個体に、虹彩画像に基づいて生成した特徴量を追加登録することができる構成である。
以下、本発明において追加登録する方法について具体例を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
また、画像情報取得工程(ステップS120)で取得した虹彩画像から、複数(例えば、5個)の静止画像が選択され、ステップS144では、これらの複数の静止画像から認証に用いる複数(例えば、5個)の特徴量が生成される。
また、スコアは、特徴量がアイリスコードである場合には、ハミング距離によって表すことができる。
以上のように、本実施形態に係る複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システム100は、動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶部141と、少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法と、を対応付けて記憶する処理方法記憶部142と、個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段(制御部21)と、対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段(制御部21)と、処理方法記憶部142から、動物情報取得手段(制御部21)により取得された動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段(制御部11)と、選択手段(制御部11)によって選択された画像処理方法によって、画像情報取得手段により取得された虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量との比較により、対象動物の個体識別を行う認証手段(制御部11)と、を備える。
これにより、複数の動物種の中から特定の動物種を選択したとき、当該選択した動物種に対して適切な画像処理方法によって画像処理を行い、虹彩認証を行うことができるため、複数種の動物について高精度な虹彩認証により個体識別をすることができる。
また、従来、犬や猫等の個体識別の方法としては、体内に埋め込まれたマイクロチップによって個体識別を行うことが多いが、虹彩認証による個体識別方法であれば、マイクロチップの体内に埋め込むという獣医師による外科的手術は不要であり、手間や費用を抑えることができるので、非常に有用である。
動物種が同一であっても、品種、年齢及び健康状態が異なることにより虹彩認証精度が低くなる場合があるため、これらの情報に基づいた適切な画像処理方法によって画像処理を行い、虹彩認証を行うことで、虹彩認証の精度を向上させることができる。
これにより、例えば、迷子の犬等の虹彩認証を行う際に、動物種、品種、年齢及び健康状態等が分からない場合であっても、本発明の情報処理システム100により虹彩認証を行うことができる。
これにより、例えば、ペットの飼い主がペットの虹彩認証を複数回行う場合に、識別番号のみ入力すれば、認証を行う度に動物情報を選択又は入力する必要がなくなるため、ユーザの手間を省くことができる。
これにより、マッチング度の高い順に、対象動物の虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶部141に登録された個体識別に利用する特徴量とを比較できるので、一致する可能性が高いものから順に特徴量を比較していくことができる。したがって、個体情報記憶部141に登録される対象動物の数が多くなった場合でも、個体識別にかかる時間を短縮することができる。
これにより、利用者が虹彩認証を行う度に、個体情報記憶部141に特徴量を追加登録する構成とすることができる。虹彩は経年劣化することが知られているので、高精度な認証を行うためには定期的に個体情報記憶部141に特徴量を登録することが好ましいが、利用者が虹彩認証を行う度に最新の虹彩情報が登録されることとすれば、その登録にかかる手間やコストを削減することができる。
本発明の今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した詳細な説明に限定されるものではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
この場合、例えば、図3に示した選択・入力画面内に「現在又は過去の住所」の入力フォームを設け、ユーザが直接入力することができるようにしておき、入力された現在又は過去の住所の情報に応じて、認証に使用する虹彩領域の抽出方法を選択できるようにすることができる。具体的には、例えば、高地に生活する動物は、紫外線の暴露によって角膜パンヌスが発症しやすいことが知られているため(Journal of Small Animal Practice,Volume 18, Issue 12,December 1977,Pages 757-772参照)、現在又は過去の住所に高地地域が入力された場合には、虹彩領域の抽出工程(ステップS143)において、角膜パンヌスの発症がないかを確認し、発症していた場合には当該領域を除去する処理を実行する。角膜パンヌスを発症している場合、角膜内の血管が虹彩模様と重なる可能性があり、そういった虹彩以外の模様を除外する処理を行うことで、認証精度を向上させることができる。
11 制御部(選択手段、画像処理手段、認証手段)
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
141 個体情報記憶部
142 処理方法記憶部
15 通信部
20 端末装置
21 制御部(画像解析手段、動物情報取得手段、画像情報取得手段)
22 操作部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
26 撮像部
31 瞳孔領域
32 虹彩領域
33 強膜領域
100 情報処理システム
N 通信ネットワーク
Claims (9)
- 複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システムであって、
前記動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法と、を対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段と、
前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段と、
前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記動物情報が、前記動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記虹彩画像を画像解析することによって前記動物情報を予測する画像解析手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、識別番号と前記動物情報とがあらかじめ登録されており、
前記動物情報取得手段は、ユーザが前記識別番号を入力した場合、当該識別番号に対応する前記動物情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記画像情報取得手段で取得する前記虹彩画像が、動画像であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の情報処理システム。
- 前記動画像から抽出した複数枚の静止画像を抽出する画像処理手段を備え、
前記認証手段は、前記複数枚の静止画像の各々を用いて、複数回の前記個体識別を行い、当該複数回の前記個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。 - 前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量には、前記動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されており、
前記認証手段は、前記動物情報取得手段で取得した動物情報と、前記個体情報記憶手段に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量とを比較することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されており、かつ、
前記認証手段の前記個体識別で同一個体であると判定した場合に、当該同一個体と判定された動物の個体に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量が追加登録されることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法とを対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
を備え、複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理装置のコンピュータを、
個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段、
前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段、
前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段、
として機能させるためのプログラム。
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