JP6928369B2 - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents

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本発明は、情報処理システム及びプログラムに関する。
従来、目の虹彩を用いて動物の個体識別を行う手法が知られており、例えば、非特許文献1等に記載されたDaugmanのアルゴリズムを用いた虹彩認証方法は、虹彩認証システムのほとんどで利用されている。Daugmanのアルゴリズムでは、人間の目の虹彩領域画像に所定の画像処理を行うことでアイリスコードを生成し、あらかじめ登録しておいたアイリスコードとのハミング距離を計算することで、個体識別を行うことができる。
また、人間の目の虹彩認証方法としては、例えば、虹彩外縁、瞳孔外縁及び上下まぶた位置からなる虹彩領域の境界を検出した後、まつ毛がかかる虹彩領域を除外することで、認証精度を向上させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、馬や牛等の人間の目とは構造の異なる動物の目の虹彩認証方法としては、例えば、虹彩領域の内側と外側の境界線に円の一部をあてはめて虹彩領域を抽出し、当該虹彩領域を用いて認証を行う方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−206444号公報 特開2000−189403号公報
IEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technology,VOL.14,No.1,January 2004,pp 21-30
しかしながら、複数種の動物について、1つの情報処理システムで虹彩認証を実行しようとする場合、動物種ごとに目の構造が異なる場合があるため、従来の方法を用いた場合には、当該複数種の動物の虹彩認証領域をそれぞれ精度よく特定することが困難であり、認証精度が低く処理速度が低下するという問題があった。
本発明は、複数種の動物について虹彩情報を利用した高精度な個体識別をすることができる情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システムであって、
前記動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法と、を対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段と、
前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段と、
前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記動物情報が、前記動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の情報処理システムにおいて、
前記虹彩画像を画像解析することによって前記動物情報を予測する画像解析手段を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、識別番号と前記動物情報とがあらかじめ登録されており、
前記動物情報取得手段は、ユーザが前記識別番号を入力した場合、当該識別番号に対応する前記動物情報を取得することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
前記画像情報取得手段で取得する前記虹彩画像が、動画像であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の情報処理システムにおいて、
前記動画像から抽出した複数枚の静止画像を抽出する画像処理手段を備え、
前記認証手段は、前記複数枚の静止画像の各々を用いて、複数回の前記個体識別を行い、当該複数回の前記個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量には、前記動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されており、
前記認証手段は、前記動物情報取得手段で取得した動物情報と、前記個体情報記憶手段に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量とを比較することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の情報処理システムにおいて、
前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されており、かつ、
前記認証手段の前記個体識別で同一個体であると判定した場合に、当該同一個体と判定された動物の個体に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量が追加登録されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法とを対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
を備え、複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理装置のコンピュータを、
個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段、
前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段、
前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段、
前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段、
として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、複数種の動物について虹彩情報を利用した高精度な個体識別をすることができる。
本実施形態に係る情報処理システムを構成する各装置の主制御構成を示すブロック図 本実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャート 動物情報の選択・入力画面の一例を示す模式図 人間、犬及び猫の目の説明図 本実施形態に係る画像処理工程の一例を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下は本発明の実施形態の一例であって本発明を限定するものではない。
[情報処理システムの概要]
本実施形態に係る情報処理システム100は、複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システム100であって、ユーザが選択・入力した動物情報に基づいて適切な画像処理方法が選択され、当該画像処理方法によって虹彩画像を画像処理することによって特徴量を生成し、あらかじめ登録されている特徴量と比較することで、個体識別を行うものである。
また、本発明において「動物」とは、人間、犬、猫、ウサギ、馬、フェレット、ハムスター等の虹彩認証を行うことができる動物全般をいう。また、本実施形態に係る情報処理システム100は、特に、犬や猫等のペットの虹彩認証を行う際に好適に用いられる。
また、本発明において「動物情報」とは、虹彩認証方法を選択するために必要となる動物に関する情報をいい、少なくとも動物種の情報を有するものである。また、虹彩認証精度を向上する観点から、動物情報は、動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態等の情報も有することが好ましい。
また、本発明において「虹彩画像」とは、虹彩領域が記録された部分を有する動画像又は静止画像をいう。なお、本発明でいう動画像は、静止画像を複数枚連写して撮影することで得た複数枚の静止画像で構成される画像ファイルも含む意味で使用する。
また、本発明において「特徴量」とは、個体識別をするために虹彩画像から抽出した個体情報をいう。ここで、個体情報の具体例としては、例えば、Daugmanのアルゴリズムによって、虹彩模様の特徴情報を符号化したアイリスコードが挙げられる。また、これに限られず、個体情報は、他のアルゴリズム等によって得られたアイリスコードでもよく、ディープラーニング(深層学習)によって虹彩画像から抽出した特徴量でもよい。以下に示す情報処理システム100の構成では、特徴量としてDaugmanのアルゴリズムによって、虹彩模様の特徴情報を符号化したアイリスコードを用いる場合について、具体例を挙げて説明する。
[情報処理システムの構成]
情報処理システム100は、図1に示すように、例えば、情報処理装置としてのサーバ装置10及び端末装置20を備えて構成されており、サーバ装置10及び端末装置20が協働して、本発明の情報処理システム100として機能する。情報処理システム100を構成するサーバ装置10及び端末装置20は、通信ネットワークNに接続されている。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
サーバ装置10は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報機器であり、端末装置20からのアクセスに応じて、所定の動作を行う。本実施形態の情報処理システム100では、サーバ装置10は、端末装置20から通信ネットワークNを介して送信されてきた動物情報や画像情報に基づいて、画像処理や虹彩認証処理を行う。また、サーバ装置10は、1台で構成されるものとして説明するが、これに限定されるものではなく、複数台の装置から構成されるものとしてもよい。
端末装置20は、カメラ機能や電話機能等を備えた携帯型端末機器であり、例えば、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスが挙げられる。また、端末装置20は、通信ネットワークN(具体的には、端末装置20の通信回線や無線LAN(Local Area Network)等)を用いて、サーバ装置10との間で相互に通信を行う。また、端末装置20には、本実施形態に必要な機能を実行するアプリケーションプログラムがインストールされている。
[サーバ装置]
サーバ装置10は、例えば、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部(記憶手段)14と、通信部15と、を備えて構成されている。
制御部11は、サーバ装置10の動作を中央制御する。具体的には、制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部14に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、サーバ装置10の各部を統括制御する。また、制御部11は、動物の虹彩を利用した個体識別を行うための各種処理を実行し、画像処理方法を選択する選択手段、画像処理手段、及び虹彩認証を行う認証手段等として機能する。
操作部12は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部11へと出力する。
表示部13は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部14は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。また、記憶部14は、例えば、個体情報記憶部(個体情報記憶手段)141と、処理方法記憶部(処理方法記憶手段)142を備える。
個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、少なくとも個体識別に利用する特徴量が記憶されている。また、個体情報記憶部141には、当該動物個体ごとに動物情報や虹彩画像が記憶されていてもよい。また、動物が犬や猫等のペットである場合は、さらに、飼い主の住所・電話番号、ペットの生年月日等の情報が記憶されていてもよい。
処理方法記憶部142には、個体識別を行う対象動物の動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法とが、対応付けられて記憶されている。
通信部15は、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。
[端末装置]
端末装置20は、例えば、制御部21と、操作部22と、表示部23と、記憶部24と、通信部25と、撮像部26と、を備えて構成されている。
制御部21は、端末装置20の動作を中央制御する。具体的には、制御部21は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部24に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、端末装置20の各部を統括制御する。また、制御部21は、虹彩認証を行うための各種処理を実行し、動物情報取得手段、画像情報取得手段、及び画像解析手段等として機能する。
操作部22は、例えば、ホームボタン221等からなるキー入力部と、表示部23と一体的に形成されたタッチパネルと、を備え(図3参照)、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部21へと出力する。
表示部23は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを備え、制御部21から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
記憶部24は、例えば、ハードディスク、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部21から読み書き可能に記憶する。
通信部25は、アンテナや通信回路を備え、制御部21による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部25は、基地局で中継されることで、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う。
撮像部26は、所定のフレームレート(例えば、200fps)で動画像を撮影する機能や、静止画像を撮影する機能を有している。また、撮像部26は、端末装置20に内蔵されたものでもよく、端末装置20に外付けされたものでもよい。
[情報処理システムの動作]
次に、本実施形態に係る情報処理システム100の具体的な動作について説明する。
情報処理システム100は、個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得工程(ステップS110)と、対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得工程(ステップS120)と、画像処理方法を選択する選択工程(ステップS130)と、画像処理工程(ステップS140)と、虹彩認証処理工程(ステップS150)と、を含む一連の処理工程を実行する。
また、これらの処理工程は、端末装置20を所持するユーザが、例えば、虹彩認証を行うためのアプリケーションプログラムを起動することを契機として開始される。
まず、制御部21が、表示部23に動物情報の選択・入力画面を表示する(図3)。そして、ユーザにより動物情報が選択又は入力された後、決定ボタン231がクリックされると、制御部21が、ユーザにより選択又は入力された動物情報を取得する(ステップS110)。
動物情報の選択・入力画面は、例えば、図3に一例を示すように、動物種、品種、年齢及び健康状態等を選択又は入力することができる画面である。
また、図3に示した選択・入力画面では、ユーザが、動物種、品種及び健康状態の選択フォーム201、202、204にカーソルを当ててクリックすると、選択可能な選択肢の一覧がプルダウン方式で一覧が表示され、当該一覧の中から一つを選んで選択できるようになっている。また、選択フォーム201、202、204は、一覧から選択できるだけでなく、フォームに直接入力することもできるようになっている。また、年齢の入力フォーム203では、ユーザが年齢を直接入力できるようになっている。
また、選択・入力画面では、動物種は必須項目である。一方で、品種、年齢及び健康状態は任意項目であり、当該任意項目については、チェックボックス205、206、207をオンにした場合に選択又は入力することができる。
図3には、品種、年齢及び健康状態のチェックボックス205、206、207をそれぞれオンにして、動物種、品種、年齢及び健康状態に、それぞれ、犬、柴犬、3歳、白内障と選択又は入力した場合の例を示している。
動物種の選択フォーム201で選択できる動物種としては、虹彩認証を行うことができる動物であれば特に限られないが、例えば、犬、猫、人間、ウサギ、馬、フェレット、ハムスター等が挙げられる。
品種の選択フォーム202で選択できる品種は、選択フォーム201で選択した動物種によって、選択可能な品種が設定される。
ここで、動物種の選択フォーム201で犬を選択した場合には、品種の選択フォーム202では、例えば、トイプードル、チワワ、ポメラニアン、ミニチュア・ダックスフンド、柴犬、ヨークシャー・テリア、マルチーズ等の犬種を選択することができる。
また、動物種の選択フォーム201で猫を選択した場合には、品種の選択フォーム202では、例えば、マンチカン、スコティッシュフォールド、ラグドール、メインクーン、ロシアンブルー、アメリカンショートヘア、ブリティッシュショートヘア等の猫種を選択することができる。
年齢の入力フォーム203には、ユーザが端末装置20によって年齢を直接入力することができる。なお、これに限られず、選択フォームで年齢を選ぶようにしてもよい。その場合には、例えば、直接年齢を選択できるようにしてもよく、「0〜5歳、6〜10歳、10〜15歳、15歳以上」などのように、年齢幅を有する選択肢の中から選択できるようにしてもよい。
健康状態の選択フォーム204で選択できる健康状態は、選択フォーム201で選択した動物種によって、選択可能な健康状態が設定される。ここで、選択可能な健康状態は、例えば、虹彩認証を行う際に認証精度に影響を及ぼす可能性のある目の病気等である。
選択フォーム201で犬を選択した場合には、健康状態の選択フォーム204では、例えば、緑内障、白内障、角膜炎及びぶどう膜炎等を選択することができる。
次に、制御部21が、ユーザが端末装置20の撮像部26によって虹彩領域を撮影した虹彩画像の画像情報を取得する(ステップS120)。ここで、取得する虹彩画像は、ユーザが動物情報を選択・入力した後にユーザが撮影したものでもよく、あらかじめ端末装置20の記憶部24に保存しておいたものでもよい。また、虹彩画像は、動画像又は静止画像のどちらでもよいが、動画像であれば後の画像処理工程(ステップS140)において、動画像から抽出した複数枚の静止画像のうち、はっきりと虹彩が撮影できた静止画像を選択して認証処理を行うことができるため、虹彩認証の精度向上の観点からは、動画像を用いることが好ましい。
次に、端末装置20からサーバ装置10に動物情報及び画像情報が送信され、サーバ装置10の制御部11が、処理方法記憶部142から、動物情報取得工程(ステップS110)で取得された当該動物情報に基づいて、画像処理方法を選択する(ステップS130)。この画像処理方法の選択は、次のステップ140である画像処理において、瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法を選択するものである。
ここで、動物種、品種、年齢及び健康状態等の動物情報に応じた、瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法について説明する。
まず、動物種間の瞳孔領域及び虹彩領域の差異について、図4を参照して説明する。図4には、人間の目(図4(a))、犬の目(図4(b))及び猫の目(図4(c))における、瞳孔領域31、虹彩領域32及び強膜領域33を示す。
図4(a)に示すように、人間の目は、虹彩領域32と強膜領域33との境界線が外部から観察できるので、目の中の虹彩領域32をはっきりと認識することができる。
これに対し、図4(b)及び図4(c)に示すように、例えば犬や猫の目では、虹彩領域32と強膜領域33との境界がまぶたの中に隠れているため、虹彩領域32をはっきりと認識することができない。
また、人間や犬の目では、瞳孔領域31が真円であるのに対し、猫の目(図4(c))では、瞳孔領域31が縦長であるなど動物種間で瞳孔領域31の形状が異なる。
具体的な瞳孔領域の検出方法としては、例えば、瞳孔が真円の動物種が選択された場合には、上述した非特許文献1(IEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technology,VOL.14,No.1,January 2004,pp 21-30)等に記載の公知の瞳孔領域の検出方法を用いることができる。また、瞳孔が楕円形の動物種が選択された場合には、上述した特許文献2(特開2000−189403号公報)等に記載の公知の瞳孔領域の検出方法を用いることができる。
また、具体的な認証に使用する虹彩領域の抽出方法としては、例えば、人間の場合(図4(a)参照)であれば、真円の瞳孔領域31の周囲の虹彩領域32の全域を抽出する。また、例えば、犬の場合(図4(b)参照)であれば、虹彩領域32と強膜領域33との境界がまぶたの中に隠れているため、真円の瞳孔領域31の周囲の虹彩領域32のうち外部から観察できる部分の虹彩領域32を抽出する。また、例えば、猫の場合(図4(c)参照)も、虹彩領域32と強膜領域33との境界がまぶたの中に隠れているため、縦長の瞳孔領域31の周囲の虹彩領域32のうち外部から観察できる部分の虹彩領域32を抽出する。
さらに、認証に使用する虹彩領域の抽出方法では、外部から観察できる虹彩領域の全域を使用するのか、又は当該虹彩領域のうち特定の一部の領域のみを使用するのか等の抽出方法についても、動物情報ごとに最適な方法が選択されるようにすることが好ましい。
例えば、動物種に犬や猫が選択された場合には、個体識別精度を向上させる観点から、鮮明な虹彩画像を得やすくかつ眼瞼や体毛による影響を受けにくい瞳孔領域の周辺部の虹彩領域のみを認証に使用する虹彩領域として抽出することとしてもよい。また、動物種に人間が選択された場合には、まつ毛のかかりやすい虹彩領域を排除して個体識別精度を向上させる観点から、瞳孔領域うち上下に均等に二分割したうちの下部の虹彩領域のみを認証に使用する虹彩領域として抽出することとしてもよい。
また、動物種が同一であっても、品種によって瞳孔領域の形状や、外部から観察できる虹彩領域が異なる場合があるので、品種情報に基づいて、瞳孔領域及び認証に使用する虹彩領域を特定する画像処理方法を選択する。
また、動物種が同一であっても、例えば加齢によって瞳孔が真円でなくなる等の変化があることが知られているため、年齢に基づいて、瞳孔領域及び認証に使用する虹彩領域を特定する画像処理方法を選択する。
また、動物種が同一であっても、目の病気を患う動物の場合、そのまま虹彩認証を行うと認証精度が低くなるため、設定された健康状態に基づいて、瞳孔領域及び認証に使用する虹彩領域を特定する画像処理方法を選択する。
例えば、白内障を発症している犬は、瞳孔が白くなる傾向があるため、瞳孔領域の検出精度が低下し、その結果認証精度が低下する。そのため、瞳孔検出アルゴリズムを調整することで、白内障を発症している犬の場合でも認証精度の低下を防ぐことができる。
また、目に角膜炎等の炎症を起こしている犬の場合には、炎症を起こしている部位を除外して虹彩認証を行うことで、認証精度を向上することができる。炎症を起こしている部位の特定は、画像解析によって濁っている部分を特定して除外するようにしてもよく、ユーザが虹彩画像中の除外したい部位を直接選択して除外するようにしてもよい。
次に、制御部11が、ステップS120で取得した画像情報に対して、ステップS130で選択した画像処理方法によって、画像処理を行う(ステップS140)。
画像処理工程(ステップS140)では、制御部11が、例えば図4に示すように、画像処理を行うための静止画像の選択工程(ステップS141)、瞳孔領域の検出工程(ステップS142)、虹彩領域の抽出工程(ステップS143)、及び認証に用いる特徴量の生成工程(ステップS144)等を含む一連の処理工程を順に実行する。以下、これらの処理工程を順に説明する。
まず、制御部11が、画像処理を行うための静止画像の選択を行う(ステップS141)。ここで、ステップS120で取得した画像情報が動画像である場合には、動画像から画像処理を行う静止画像を抽出して選択する。一方で、ステップS120で取得した画像情報が静止画像の場合には当該静止画像を選択する。
動画像から静止画像を抽出する方法は限定されないが、例えば、動画像から一定の時間間隔で複数枚の静止画像を抽出した後、当該抽出した複数枚の静止画像のうち、動物の目の虹彩領域がボケやブレがなく撮影されている静止画像を抽出することが好ましい。最終的に抽出する静止画像の枚数は一枚であっても複数枚であってもよいが、後続の処理工程で、複数枚を画像処理して虹彩認証処理に使用することとすれば、認証精度を向上させることができるため、複数枚とすることが好ましい。
次に、制御部11が、ステップS141で選択した静止画像(虹彩画像)に対し、ステップS130において選択した瞳孔領域の抽出方法によって、瞳孔領域の検出を行う(ステップS142)。
次に、制御部11が、ステップS130において選択した認証に使用する虹彩領域の抽出方法によって、虹彩認証に使用する虹彩領域の部位を抽出する(ステップS143)。
次に、制御部11が、虹彩認証に用いる特徴量の生成を行う(ステップS144)。特徴量の生成としては、例えば、公知のDaugmanのアルゴリズムにおいて、瞳孔領域の検出方法、認証に使用する虹彩領域の抽出方法及び画像の特徴を抽出するフィルタを適宜変更したアルゴリズムを用いて、特徴量としてのアイリスコードを生成する。
以上により、画像処理工程(ステップS140)が終了する。
次に、制御部11が、ステップS144において生成した特徴量を用いて虹彩認証処理を行う(ステップS150)。
具体的には、制御部11が、ステップS144で生成した特徴量としてのアイリスコードと、サーバ装置10の個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量としてのアイリスコードとを比較することで、認証処理を行う。ここで、アイリスコードの比較は、ハミング距離を用いて、ハミング距離が所定の閾値以下である場合に同一個体であると判定する。そして、サーバ装置10が、認証処理結果を、端末装置20に出力する。
なお、認証精度を向上させるため、画像処理工程(ステップS140)において複数枚の静止画像を選択して画像処理を行い、虹彩認証処理工程(ステップS150)において当該複数枚の静止画像の各々を用いて複数回の個体識別を行い、当該複数回の個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することとしてもよい。
<変形例1>
また、上述した情報処理システム100では、動物情報取得工程(ステップS110)において、ユーザが動物情報の選択・入力画面(図3参照)で選択又は入力した情報を取得する例を示したが、これに限られず、以下の変形例1のように変更してもよい。
変形例1に係る情報処理システム100は、制御部21が、虹彩画像を画像解析することによって動物情報を予測し、当該動物情報を取得するように構成したものである。変形例1に係る情報処理システム100は、例えば、公知の方法を用いて動物の顔認証を行い、動物種、品種及び年齢を予測したり、目の領域の画像解析により健康状態を予測することで、これらの予測値を動物情報として用いて実現することができる。
これにより、例えば、迷子の犬等の虹彩認証を行う際に、動物種、品種、年齢及び健康状態等が分からない場合であっても、本発明の情報処理システム100により虹彩認証を行うことができる。
<変形例2>
また、変形例2に係る情報処理システム100は、サーバ装置10の個体情報記憶部141に、動物の個体ごとに、個体識別番号と動物情報とがあらかじめ登録されている。
変形例2に係る情報処理システム100では、端末装置20の選択・入力画面において、ユーザが識別番号を入力すると、制御部21が、当該識別番号に対応する動物情報を取得できるように構成されている。
これにより、例えば、ペットの飼い主がペットの虹彩認証を複数回行う場合に、識別番号のみ入力すれば、認証を行う度に動物情報を選択又は入力する必要がなくなるため、ユーザの手間を省くことができる。
<変形例3>
変形例3に係る情報処理システム100は、個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量に、動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されている。そして、変形例3に係る情報処理システム100では、虹彩認証処理工程(ステップS150)において、動物情報取得工程(ステップS110)で取得された動物情報と、個体情報記憶部141に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、対象動物の虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶部141に登録された個体識別に利用する特徴量とを比較できるように構成されている。
本発明において「マッチング度」とは、動物情報取得工程(ステップS110)で取得した動物情報と、個体情報記憶部141に登録された動物情報とを突き合わせて比較した際に、一致する度合をいう。マッチング度の算出では、比較する項目に優先順位をつけてもよい。
以下、本発明におけるマッチング度の算出について具体例を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
マッチング度の算出では、動物情報取得工程(ステップS110)で取得された動物情報が、例えば「動物種:犬、品種:ダックスフンド、年齢:10歳、健康状態:白内障」である場合、個体情報記憶部141に登録された動物情報(動物種、品種、年齢及び健康状態)の4項目とを突き合わせて比較する。
ここで、マッチング度の算出する際に、動物情報の各項目について、重要度に応じて優先順位をつけることが好ましい。具体的には、例えば、動物種が10点、品種が5点、年齢が2点、健康状態が1点などのように優先順位が高い項目を高得点に設定し、合計点数が高い順にマッチング度が高いと判定することができる。この例では、(i)4項目全て一致する場合は合計点数が18点、(ii)4項目のうち動物種、品種及び年齢が一致する場合は合計点数が17点、(iii)4項目のうち動物種、品種及び健康状態が一致する場合は合計点数が16点、(iv)4項目のうち動物種及び品種が一致する場合は合計点数が15点、…などのように合計点が高い順にマッチング度が高いと判定することができる。
以上のように、変形例3に係る情報処理システム100ではマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、対象動物の虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶部141に登録された個体識別に利用する特徴量とを比較できるので、一致する可能性が高いものから順に特徴量を比較していくことができる。これにより、個体情報記憶部141に登録される対象動物の数が多くなった場合でも、個体識別にかかる時間を短縮することができる。
また、上述した例では、マッチング度が高い順に、対象動物の虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶部141に登録された個体識別に利用する特徴量とを比較することのみ説明したが、例えば、上述した例でマッチング度の合計点数が10点以上のみ比較を行う等の条件をさらに追加してもよい。
また、動物情報の全ての項目が一致する場合のみ、特徴量同士を比較することもできるが、ユーザの入力ミスも考慮し、一致しない項目があっても特徴量同士の比較を行うことが望ましい。
なお、マッチング度の算出では、動物情報の各項目について、重要度に応じて優先順位をつけた例を説明したが、これに限られず、例えば、(i)4項目全て一致、(ii)3項目が一致、(iii)2項目が一致、(iv)1項目が一致、(v)1項目も一致しない、の順に一致度が高いとすることもできる。
<変形例4>
変形例4に係る情報処理システム100の個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されている。すなわち、個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、複数の特徴量が登録できるようになっている。
そして、変形例4に係る情報処理システム100では、虹彩認証処理工程(ステップS150)における個体識別で、同一個体と判定した場合、個体情報記憶部141において、当該同一個体と判定された動物の個体に、虹彩画像に基づいて生成した特徴量を追加登録することができる構成である。
以下、本発明において追加登録する方法について具体例を挙げて説明するが、これに限定されるものではない。
変形例4に係る個体情報記憶部141には、例えば、動物の個体ごとに、複数(例えば、10個)の特徴量が登録されている。
また、画像情報取得工程(ステップS120)で取得した虹彩画像から、複数(例えば、5個)の静止画像が選択され、ステップS144では、これらの複数の静止画像から認証に用いる複数(例えば、5個)の特徴量が生成される。
また、虹彩認証処理工程(ステップS150)において、個体情報記憶部141に動物の個体ごとに登録された複数(例えば、10個)の特徴量と、虹彩画像から生成した複数(例えば、5個)の特徴量とを、動物の個体ごとに総当たりの比較(例えば、10×5=50回の比較)を行い、同一個体であると評価された組み合わせが1つでもあれば、同一個体であると判定する。そして、個体情報記憶部141において、当該同一個体であると判定された動物の個体に、虹彩画像に基づいて生成した特徴量を追加登録する。
追加登録する特徴量は、同一個体であると判定された特徴量の全てを登録してもよいが、これに限られず、虹彩画像から生成した複数の特徴量のうち平均スコアが最もよかった特徴量のみを登録してもよい。
また、スコアは、特徴量がアイリスコードである場合には、ハミング距離によって表すことができる。
ここで、平均スコアの算出は、例えば、個体情報記憶部141に登録されたある動物の個体の特徴量10個をR1〜R10とし、虹彩画像から生成した特徴量5個をS1〜S5とした場合、「S1×R1」、「S1×R2」、…、「S1×R10」の10個のスコアの平均値をS1の平均スコアとすることができる。また、同様の方法でS2〜S5の平均スコアも算出し、これらのS1〜S5の平均スコアを比較して、平均スコアが最も小さかったものを、平均スコアが最もよかった特徴量とすることができる。そして、上述したように、この最もよかった特徴量のみを追加登録することとしてもよい。
これにより、利用者が変形例4の情報処理システム100を用いて虹彩認証を行う度に、個体情報記憶部141に特徴量を追加登録する構成とすることができる。虹彩は経年劣化することが知られているので、高精度な認証を行うためには定期的に個体情報記憶部141に特徴量を登録することが好ましいが、利用者が虹彩認証を行う度に最新の虹彩情報が登録されることとすれば、その登録にかかる手間やコストを削減することができる。
また、上記の変形例4の具体例では、特徴量を追加登録することのみ説明したが、個体情報記憶部141にあらかじめ登録されていた特徴量を削除して、所定数(例えば、10個)の特徴量が常に登録されているようにしてもよい。削除する特徴量の選択方法としては、例えば、最も登録した日付の古い特徴量を選択する方法が挙げられる。
[まとめ]
以上のように、本実施形態に係る複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システム100は、動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶部141と、少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法と、を対応付けて記憶する処理方法記憶部142と、個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段(制御部21)と、対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段(制御部21)と、処理方法記憶部142から、動物情報取得手段(制御部21)により取得された動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段(制御部11)と、選択手段(制御部11)によって選択された画像処理方法によって、画像情報取得手段により取得された虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量との比較により、対象動物の個体識別を行う認証手段(制御部11)と、を備える。
これにより、複数の動物種の中から特定の動物種を選択したとき、当該選択した動物種に対して適切な画像処理方法によって画像処理を行い、虹彩認証を行うことができるため、複数種の動物について高精度な虹彩認証により個体識別をすることができる。
また、従来、犬や猫等の個体識別の方法としては、体内に埋め込まれたマイクロチップによって個体識別を行うことが多いが、虹彩認証による個体識別方法であれば、マイクロチップの体内に埋め込むという獣医師による外科的手術は不要であり、手間や費用を抑えることができるので、非常に有用である。
また、情報処理システム100の実施態様としては、動物情報が、動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態のうち少なくとも1つを含むことが好ましい。
動物種が同一であっても、品種、年齢及び健康状態が異なることにより虹彩認証精度が低くなる場合があるため、これらの情報に基づいた適切な画像処理方法によって画像処理を行い、虹彩認証を行うことで、虹彩認証の精度を向上させることができる。
また、情報処理システム100の実施態様としては、虹彩画像を画像解析することによって動物情報を予測する画像解析手段(制御部21)を備えることが好ましい。
これにより、例えば、迷子の犬等の虹彩認証を行う際に、動物種、品種、年齢及び健康状態等が分からない場合であっても、本発明の情報処理システム100により虹彩認証を行うことができる。
また、情報処理システム100の実施態様としては、個体情報記憶部141に、動物の個体ごとに、識別番号と動物情報とがあらかじめ登録されており、動物情報取得手段(制御部21)が、ユーザが識別番号を入力した場合に、当該識別番号に対応する動物情報を取得することが好ましい。
これにより、例えば、ペットの飼い主がペットの虹彩認証を複数回行う場合に、識別番号のみ入力すれば、認証を行う度に動物情報を選択又は入力する必要がなくなるため、ユーザの手間を省くことができる。
また、情報処理システム100の実施態様としては、画像情報取得手段(制御部21)で取得する虹彩画像が、動画像であることが好ましい。虹彩画像を動画像とすることで、動画像から抽出した複数枚の静止画像のうち、はっきりと虹彩が撮影できた画像を選択して認証処理を行うことができるため、認証精度を向上させることができる。
また、情報処理システム100の実施態様としては、動画像から抽出した複数枚の静止画像を抽出する画像処理手段を備え、認証手段が、複数枚の静止画像の各々を用いて、複数回の個体識別を行い、当該複数回の個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することが好ましい。これにより、認証精度を向上させることができる。
また、情報処理システム100の実施態様としては、個体情報記憶部141に記憶された個体識別に利用する特徴量には、動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されており、認証手段は、動物情報取得手段で取得した動物情報と、個体情報記憶手段に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶手段に記憶された個体識別に利用する特徴量とを比較することが好ましい。
これにより、マッチング度の高い順に、対象動物の虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、個体情報記憶部141に登録された個体識別に利用する特徴量とを比較できるので、一致する可能性が高いものから順に特徴量を比較していくことができる。したがって、個体情報記憶部141に登録される対象動物の数が多くなった場合でも、個体識別にかかる時間を短縮することができる。
また、情報処理システム100の実施態様としては、個体情報記憶部141には、動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されており、かつ、認証手段の個体識別で同一個体であると判定した場合に、当該同一個体と判定された動物の個体に、虹彩画像に基づいて生成した特徴量が追加登録されることが好ましい。
これにより、利用者が虹彩認証を行う度に、個体情報記憶部141に特徴量を追加登録する構成とすることができる。虹彩は経年劣化することが知られているので、高精度な認証を行うためには定期的に個体情報記憶部141に特徴量を登録することが好ましいが、利用者が虹彩認証を行う度に最新の虹彩情報が登録されることとすれば、その登録にかかる手間やコストを削減することができる。
[その他]
本発明の今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した詳細な説明に限定されるものではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施形態の情報処理システム100では、端末装置20において、動物情報取得工程(ステップS110)と、画像情報取得工程(ステップS120)とを実行し、サーバ装置10において、画像処理方法の選択工程(ステップS130)と、画像処理工程(ステップS140)と、虹彩認証処理工程(ステップS150)とを実行する例を示したが、本発明の情報処理システム100の機能を実行できる構成であれば適宜変更可能である。例えば、端末装置20において、画像処理方法の選択工程(ステップS130)と、画像処理工程(ステップS140)とについても実行する構成としてもよい。また、端末装置20の記憶部24に、個体情報記憶部141と処理方法記憶部142とを備える構成とし、端末装置20において、虹彩認証処理工程(ステップS150)も実行する構成としてもよい。
また、図3に示した動物情報の選択・入力画面の一例では、動物種、品種、年齢及び健康状態を選択又は入力することができることとしたが、動物情報は、これに限られず、他の項目を追加してもよい。例えば、「現在又は過去の住所」も選択できるようにしておくこともできる。
この場合、例えば、図3に示した選択・入力画面内に「現在又は過去の住所」の入力フォームを設け、ユーザが直接入力することができるようにしておき、入力された現在又は過去の住所の情報に応じて、認証に使用する虹彩領域の抽出方法を選択できるようにすることができる。具体的には、例えば、高地に生活する動物は、紫外線の暴露によって角膜パンヌスが発症しやすいことが知られているため(Journal of Small Animal Practice,Volume 18, Issue 12,December 1977,Pages 757-772参照)、現在又は過去の住所に高地地域が入力された場合には、虹彩領域の抽出工程(ステップS143)において、角膜パンヌスの発症がないかを確認し、発症していた場合には当該領域を除去する処理を実行する。角膜パンヌスを発症している場合、角膜内の血管が虹彩模様と重なる可能性があり、そういった虹彩以外の模様を除外する処理を行うことで、認証精度を向上させることができる。
また、本実施形態の情報処理システム100では、対象動物の個体識別を行う認証方法として、虹彩画像に対してDaugmanのアルゴリズムを用いて特徴量としてのアイリスコードを生成し、あらかじめ登録されたアイリスコードとの比較により個体識別を行う例を説明したが、これに限られない。例えば、Daugmanのアルゴリズム以外のアルゴリズムを用いてアイリスコードを生成し、これを特徴量に用いて個体識別を行うこととしてもよい。また、アイリスコード以外の情報を特徴量に用いてもよく、例えば、ディープラーニング(深層学習)によって虹彩画像から抽出した特徴量を用いて、この特徴量のマッチングによって個体識別を行うこととしてもよい。
また、本実施形態の情報処理システム100は、他の認証と組み合わせてもよく、例えば、サーバ装置10の記憶部14に動物の生年月日を登録した場合に、動物情報取得工程(ステップS110)で取得する動物情報にも生年月日を含め、それらが一致するか否かも判定することで、個体識別の認証精度を向上させることができる。
また、本実施形態の情報処理システム100は、例えば、ペットの飼い主の情報(メールアドレス等)もサーバ装置10の記憶部14に記憶しておく場合、当該ペットの認証を行った者がいた場合に、当該ペットの飼い主にメール等で認証を行った者があった旨を連絡し、その飼い主が承認した場合のみ、ペットの情報や飼い主の情報を開示するように構成してもよい。
10 サーバ装置
11 制御部(選択手段、画像処理手段、認証手段)
12 操作部
13 表示部
14 記憶部
141 個体情報記憶部
142 処理方法記憶部
15 通信部
20 端末装置
21 制御部(画像解析手段、動物情報取得手段、画像情報取得手段)
22 操作部
23 表示部
24 記憶部
25 通信部
26 撮像部
31 瞳孔領域
32 虹彩領域
33 強膜領域
100 情報処理システム
N 通信ネットワーク

Claims (9)

  1. 複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理システムであって、
    前記動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
    少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法と、を対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
    個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段と、
    前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段と、
    前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記動物情報が、前記動物種に加えて、品種、年齢及び健康状態のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記虹彩画像を画像解析することによって前記動物情報を予測する画像解析手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、識別番号と前記動物情報とがあらかじめ登録されており、
    前記動物情報取得手段は、ユーザが前記識別番号を入力した場合、当該識別番号に対応する前記動物情報を取得することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. 前記画像情報取得手段で取得する前記虹彩画像が、動画像であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の情報処理システム。
  6. 前記動画像から抽出した複数枚の静止画像を抽出する画像処理手段を備え、
    前記認証手段は、前記複数枚の静止画像の各々を用いて、複数回の前記個体識別を行い、当該複数回の前記個体識別でそれぞれ同一個体であると判定した場合に、同一個体であると認証することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量には、前記動物情報が対応づけられてあらかじめ登録されており、
    前記認証手段は、前記動物情報取得手段で取得した動物情報と、前記個体情報記憶手段に登録された動物情報とのマッチング度を算出し、当該マッチング度の高い順に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量と、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量とを比較することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の情報処理システム。
  8. 前記個体情報記憶手段には、前記動物の個体ごとに、少なくとも1個の特徴量が登録されており、かつ、
    前記認証手段の前記個体識別で同一個体であると判定した場合に、当該同一個体と判定された動物の個体に、前記虹彩画像に基づいて生成した特徴量が追加登録されることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の情報処理システム。
  9. 動物の個体ごとに、個体識別に利用する特徴量を記憶する個体情報記憶手段と、
    少なくとも動物種を含む動物情報と、虹彩画像内の瞳孔領域の検出方法及び認証に使用する虹彩領域の抽出方法を含む画像処理方法とを対応付けて記憶する処理方法記憶手段と、
    を備え、複数種の動物の虹彩認証を行う情報処理装置のコンピュータを、
    個体識別の対象となる対象動物の動物情報を取得する動物情報取得手段、
    前記対象動物の虹彩画像を取得する画像情報取得手段、
    前記処理方法記憶手段から、前記動物情報取得手段により取得された前記動物情報に対応する画像処理方法を選択する選択手段、
    前記選択手段によって選択された前記画像処理方法によって、前記画像情報取得手段により取得された前記虹彩画像に基づいて特徴量を生成し、前記個体情報記憶手段に記憶された前記個体識別に利用する特徴量との比較により、前記対象動物の個体識別を行う認証手段、
    として機能させるためのプログラム。
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