JP6927296B2 - 打撃作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する構成を有するハンマドリル等の打撃作業機に関する。
ハンマドリル等の打撃作業機(打撃工具)においては、モータによりシリンダ内のピストンを往復動させることで、シリンダ内の空気を膨張/圧縮し、シリンダ内の打撃子を前後動させることで、打撃子が中間子を介して先端工具を打撃し駆動し(打撃動作)、また、モータの回転力を先端工具に伝達して先端工具自体を回転させ駆動する(回転動作)。ハンマドリルにおいては、この打撃動作と回転動作を組み合わせた回転打撃動作により、被削材への穿孔作業を可能とする。
特開2017−13173号公報
作業時に、穿孔速度を最大にしたいという要望がある。ここで、回転動作であれば、モータの回転数を最大とすることで、穿孔速度も最大になる。しかしながら、圧力室の圧力の変動により先端工具を打撃する打撃動作及び回転打撃動作の場合、モータの回転数を高くしすぎると、先端工具を打撃する打撃機構の動作がモータの回転数に追いつかず、打撃力が不十分となり、かえって穿孔速度が低下する。穿孔速度が最大となるモータの回転数は、打撃機構を構成する部材(例えば打撃子や中間子)の質量や被削材の硬さ等により異なるため、事前の設定は困難である。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、穿孔速度の適切な制御が可能な打撃作業機を提供することにある。
本発明のある態様は、打撃作業機である。この打撃作業機は、
圧力室の圧力を変動させるモータと、
前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、を備え、
前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御は、前記モータの回転数に対する変更の内容と、前記変更の結果生じる前記穿孔速度の変化に基づき、前記モータの回転数を更に変更する制御である。
本発明の別の態様は、打撃作業機である。この打撃作業機は、
圧力室の圧力を変動させるモータと、
前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記先端工具を回転させながら打撃する回転打撃モードと、前記先端工具を回転させずに打撃する打撃モードと、を実行可能であり、前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御を実行するか否かを、モードに応じて切替可能であり、
前記制御部は、前記回転打撃モードにおいて、前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御を実行可能であり、前記打撃モードにおいては前記回転数制御を実行しない。
前記制御部は、前記回転打撃モードにおいて、前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御を実行するか否かを切替可能であってもよい。
本発明の別の態様は、打撃作業機である。この打撃作業機は、
圧力室の圧力を変動させるモータと、
前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、を備え、
前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御は、
前記モータの回転数を現在の回転数から高くした結果、前記穿孔速度が速くなった場合は前記モータの回転数を更に高くし、前記穿孔速度が遅くなった場合は前記モータの回転数を低くし、
前記モータの回転数を現在の回転数から低くした結果、前記穿孔速度が速くなった場合は前記モータの回転数を更に低くし、前記穿孔速度が遅くなった場合は前記モータの回転数を高くする制御である。
本発明の別の態様は、打撃作業機である。この打撃作業機は、
圧力室の圧力を変動させるモータと、
前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、
前記圧力室の圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、
前記制御部は、前記圧力検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能であり、
前記圧力検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御は、前記穿孔速度が所定条件を満たす範囲において、
前記モータの回転数を現在の回転数から高くした結果、前記圧力室の圧力が低くなった場合は前記モータの回転数を更に高くし、前記圧力室の圧力が高くなった場合は前記モータの回転数を低くし、
前記モータの回転数を現在の回転数から低くした結果、前記圧力室の圧力が低くなった場合は前記モータの回転数を更に低くし、前記圧力室の圧力が高くなった場合は前記モータの回転数を高くする制御である。
前記穿孔速度検出手段は、対向する被削材と自身との間の距離を検出する距離センサを含んでもよい。
前記モータが、ブラシレスモータであってもよい。
前記制御部は、前記穿孔速度に関わらず、前記モータの回転数を所定回転数より高くしなくてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、穿孔速度の適切な制御が可能な打撃作業機を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る打撃作業機1の側断面図。 打撃作業機1の回路図。 穿孔速度優先モードにおけるモータ3の回転数及び穿孔速度の時間変化の一例を示すタイムチャート。 穿孔速度優先モードにおける打撃作業機1の制御フローチャート。 フィーリング優先モードにおけるモータ3の回転数、穿孔速度及び圧力室(空気室)7内の圧力の時間変化の一例を示すタイムチャート。 フィーリング優先モードにおける打撃作業機1の制御フローチャート。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係る打撃作業機1の側断面図である。図1により、前後及び上下方向を定義する。打撃作業機1は、ハンマドリルであり、先端工具10に回転力と打撃力を加えることで、コンクリートや石材等の被削材に対して、斫り作業、穴あけ作業、破砕作業を行うことができる。打撃作業機1において、モータ3の回転から先端工具10の回転及び打撃に至るまでの構成は周知なので、以下では簡単な説明に留める。
打撃作業機1は、ここでは交流駆動であり、ハウジング2の後端下部(ハンドル部2aの下端部)から、外部の交流電源に接続するための電源コード15が延びる。ハウジング2の後部はハンドル部2aであり、ハンドル部2aには使用者がモータ3の駆動、停止を切り替えるためのトリガスイッチ16が設けられる。ハウジング2内には、モータ3、運動変換機構4、回転伝達機構5、シリンダ11、及びリテーナスリーブ(工具保持部)12が保持される。シリンダ11及びリテーナスリーブ12は、前後方向を軸としてハウジング2に対して回転自在である。シリンダ11及びリテーナスリーブ12内には、ピストン6、打撃子8及び中間子9が、前後方向に往復動可能に設けられる。ピストン6と打撃子8との間は、圧力室(空気室)7となっている。リテーナスリーブ12の前端部に、先端工具10が着脱可能に保持される。
モータ3は、ここではインナーロータ型のブラシレスモータであり、ハウジング2の下部に設けられる。ハウジング2内においてモータ3の後方には、モータ3の駆動を制御するための制御基板40が設けられる。上下方向を軸とするモータ3の回転は、クランク機構等の運動変換機構4により、ピストン6の前後方向の往復動に変換される。ピストン6の往復動により、圧力室7の圧力(空気圧)が変動(膨張/圧縮)し、打撃子8が前後に往復駆動される。打撃子8が中間子9を打撃し、中間子9が先端工具10を打撃する。一方、上下方向を軸とするモータ3の回転は、一対のベベルギアを含む回転伝達機構5により、前後方向を軸とするシリンダ11及びリテーナスリーブ12の回転に変換される。リテーナスリーブ12と共に先端工具10が回転駆動される。使用者は、ハウジング2の上部に設けられたモード設定ダイヤル13により、打撃作業機1の動作モードを、先端工具10に回転力は加えずに打撃力を加えるハンマモード(打撃モード)と、先端工具10に回転力及び打撃力の双方を加えるハンマドリルモード(回転打撃モード)と、の間で切替え可能である。ハウジング2の上方において前後方向に延びるシャフト(深さゲージ)17は、前端が被削材と接触することで穿孔深さを定めるための部材であり、前後方向の任意の位置でハウジング2に対して取り付けられる。
本実施の形態の打撃作業機1は、距離センサ20及び圧力センサ30を備え、ハンマドリルモードにおいて、穿孔速度を最大化する制御(穿孔速度優先モード)と、一定以上の穿孔速度という条件下で圧力室7の圧力を最低化する制御(フィーリング優先モード)と、を実行可能であることを特徴とする。使用者は、制御切替ボタン14により、いずれの制御を行うかを選択できる。距離センサ20は、ハウジング2内において圧力室7の下方となる位置に設けられ、ハウジング2外の前方に臨む。距離センサ20は、自身と対向する被削材との間の距離を検出する。圧力センサ30は、ピストン6に設けられ、圧力室7内に臨み、圧力室7内の圧力を検出する。
図2は、打撃作業機1の回路図である。図2において、距離センサ20及び圧力センサ30を一つのブロックにまとめて示している。交流電源50には、雑音対策回路51を介して整流回路としてのダイオードブリッジ103が接続される。ダイオードブリッジ103の出力側には、力率改善回路104を介してインバータ回路102が接続される。雑音対策回路51は、インバータ回路102で生じたノイズを交流電源50側に伝えないようにする役割を持つ。ダイオードブリッジ103は、交流電源50の交流を直流に変換し、インバータ回路102に供給する。インバータ回路102は、3相ブリッジ接続されたFETやIGBT等のスイッチング素子Tr1〜Tr6を有し、モータ3のステータコイルU1、V1、W1に駆動電流を供給する。
インバータ回路102を制御するモータ制御部105は、コントローラ106を有している。コントローラ106からは制御信号出力回路107を介してインバータ回路102の各スイッチング素子に制御信号(例えばPWM信号)が送られる。ホール素子S1〜S3の検出信号は、ロータ位置検出回路101に送られる。ロータ位置検出回路101から出力された信号は、コントローラ106及びモータ回転数検出回路108に送られる。モータ回転数検出回路108は、モータ3の実際の回転数を算出する。モータ回転数検出回路108から出力された信号は、コントローラ106に送られる。コントローラ106は、制御信号出力回路107へ出力する制御信号を演算するマイクロプロセッサと、モータ3の回転数の制御に用いるプログラム、演算式、データが格納されたメモリと、時間を測定するタイマと、を有する。コントローラ106は、モード設定ダイヤル13の回転位置に応じた動作モード(ハンマモードかハンマドリルモード)での制御を実行する。また、コントローラ106は、ハンマドリルモードの場合、制御切替ボタン14の操作に応じて、穿孔速度優先モード又はフィーリング優先モードでの制御を実行する。コントローラ106は、モータ3の電流経路に設けられた抵抗Rsの両端の電圧により、モータ3に流れる電流を検出する。
図3は、穿孔速度優先モードにおけるモータ3の回転数及び穿孔速度の時間変化の一例を示すタイムチャートである。穿孔速度は、コントローラ106において、距離センサ20の出力信号の時間変化から算出される。コントローラ106は、まず、初期回転数にてモータ3を回転駆動する。その後、コントローラ106は、時刻t1においてモータ3の回転数を高める。時刻t1においてモータ3の回転数を高めた結果、穿孔速度が上昇したため、コントローラ106は、時刻t2においてモータ3の回転数を更に高める。時刻t2においてモータ3の回転数を高めた結果、穿孔速度が更に上昇したため、コントローラ106は、時刻t3においてモータ3の回転数を更に高める。時刻t1、t2、t3におけるモータ3の回転数の上昇幅は等しい。
時刻t3においてモータ3の回転数を高めた結果、穿孔速度が低下したため、コントローラ106は、時刻t4においてモータ3の回転数を低下させる。時刻t4におけるモータ3の回転数の低下幅は、時刻t3におけるモータ3の回転数の上昇幅よりも小さく、図示の例では半分としている。時刻t4においてモータ3の回転数を低下させた結果、穿孔速度が上昇したため、コントローラ106は、時刻t5においてモータ3の回転数を更に低下させる。時刻t5におけるモータ3の回転数の低下幅は、時刻t4におけるモータ3の回転数の低下幅と等しい。時刻t5においてモータ3の回転数を低下させた結果、穿孔速度が低下したため、コントローラ106は、時刻t6においてモータ3の回転数を高める。時刻t6におけるモータ3の回転数の上昇幅は、時刻t5におけるモータ3の回転数の低下幅よりも小さく、図示の例では半分としている。時刻t6においてモータ3の回転数を高めた結果、穿孔速度が上昇したため、コントローラ106は、時刻t7においてモータ3の回転数を更に上昇させる。時刻t7におけるモータ3の回転数の上昇幅は、時刻t6におけるモータ3の回転数の上昇幅と等しい。コントローラ106は時刻t7以降についても、穿孔速度を算出しモータ3の回転数を変更する制御を継続し続ける。
図4は、穿孔速度優先モードにおける打撃作業機1の制御フローチャートである。コントローラ106は、トリガスイッチ16のオンを検出すると(S1のYES)、モータ3を起動し(S2)、モータ3の回転数を所定回転数N1(変数N1の初期値)に制御する(S3)。コントローラ106は、モード設定ダイヤル13の回転位置により、ハンマドリルモードか否かを判断し(S4)、ハンマドリルモードでなければ(S4のNO)、トリガスイッチ16がオンされている限りモータ3の駆動を継続し(S5のYES)、トリガスイッチ16がオフになると(S5のNO)、モータ3を停止する(S6)。
コントローラ106は、ハンマドリルモードにおいて(S4のYES)、トリガスイッチ16がオンである場合(S7のYES)、抵抗Rsの両端の電圧によりモータ3に流れる電流を検出する(S8)。コントローラ106は、実負荷状態、すなわちモータ3に流れる電流が所定値以上であれば(S9のYES)、距離センサ20の出力信号により被削材までの距離を検出して変数L0に代入し(S10)、t秒後にも同様に被削材までの距離を検出して変数L1に代入し(S11)、変数ΔL1に変数L0と変数L1の差(L0−L1)を代入する(S12)。コントローラ106は、変数ΔLに値が入っていない場合(S13のNO)、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数ΔL1の値を変数ΔLに代入する(S19)。コントローラ106は、変数N1にN+ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S21)、ステップS7に戻る。
コントローラ106は、ステップS13において変数ΔLに値が入っている場合(S13のYES)、直前にモータ3の回転数を下げたか否かを判断する(S14)。コントローラ106は、直前にモータ3の回転数を上げた場合において(S14のNO)、穿孔速度が変化し(S15のYES)、かつ穿孔速度が上がった場合(S17のYES)、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数ΔL1の値を変数ΔLに代入する(S19)。コントローラ106は、変数N1にN+ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S21)、ステップS7に戻る。コントローラ106は、ステップS17において穿孔速度が下がった場合(S17のNO)、変数ΔNに変数ΔN1の値を代入し(S17a)、変数ΔN1にΔNの1/2倍の値を代入する(S17b)。コントローラ106は、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数ΔL1の値を変数ΔLに代入する(S20)。コントローラ106は、変数N1にN−ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S22)、ステップS7に戻る。
コントローラ106は、直前にモータ3の回転数を下げた場合において(S14のYES)、穿孔速度が変化し(S16のYES)、かつ穿孔速度が上がった場合(S18のYES)、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数ΔL1の値を変数ΔLに代入する(S20)。コントローラ106は、変数N1にN−ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S22)、ステップS7に戻る。コントローラ106は、ステップS18において穿孔速度が低下した場合(S18のNO)、変数ΔNに変数ΔN1の値を代入し(S18a)、変数ΔN1にΔNの1/2倍の値を代入する(S18b)。コントローラ106は、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数ΔL1の値を変数ΔLに代入する(S19)。コントローラ106は、変数N1にN+ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S21)、ステップS7に戻る。
コントローラ106は、ステップS15及びS16の各々において穿孔速度が変化しなかった場合(S15のNO又はS16のNO)、ステップS7に戻る。なお、ステップS15及びS16における穿孔速度の変化有無の判定は、所定の幅があり、変化が所定幅未満であれば変化無しと判定し、変化が所定幅以上であれは変化ありと判定する。コントローラ106は、ステップS7においてトリガスイッチ16がオフであれば(S7のNO)、モータ3を停止する(S6)。コントローラ106は、穿孔速度に関わらず、モータ3の回転数を所定回転数(許容最大回転数)より高くしない。打撃機構を保護するためである。
図5は、フィーリング優先モードにおけるモータ3の回転数、穿孔速度及び圧力室(空気室)7内の圧力の時間変化の一例を示すタイムチャートである。圧力室7内の圧力は、圧力センサ30により検出され、コントローラ106にフィードバックされる。コントローラ106は、まず、初期回転数にてモータ3を回転駆動する。その後、コントローラ106は、時刻t1においてモータ3の回転数を低下させる。時刻t1においてモータ3の回転数を低下させた結果、穿孔速度は所定値以上であり、圧力室7内の圧力が低下したため、コントローラ106は、時刻t2においてモータ3の回転数を更に低下させる。時刻t2においてモータ3の回転数を低下させた結果、穿孔速度は所定値以上であり、圧力室7内の圧力が更に低下したため、コントローラ106は、時刻t3においてモータ3の回転数を更に低下させる。時刻t1、t2、t3におけるモータ3の回転数の低下幅は等しい。
時刻t3においてモータ3の回転数を低下させた結果、圧力室7内の圧力は低下したものの穿孔速度が所定値を下回ったため、コントローラ106は、時刻t4においてモータ3の回転数を上昇させる。時刻t4におけるモータ3の回転数の上昇幅は、時刻t3におけるモータ3の回転数の低下幅よりも小さく、図示の例では半分としている。時刻t4においてモータ3の回転数を上昇させた結果、圧力室7内の圧力は上昇した一方で穿孔速度は所定値以上に戻ったため、コントローラ106は、時刻t5においてモータ3の回転数を低下させる。時刻t5におけるモータ3の回転数の低下幅は、時刻t4におけるモータ3の回転数の上昇幅よりも小さく、図示の例では半分としている。時刻t5においてモータ3の回転数を低下させた結果、圧力室7内の圧力は低下したものの穿孔速度が所定値を下回ったため、コントローラ106は、時刻t6においてモータ3の回転数を上昇させる。時刻t6におけるモータ3の回転数の上昇幅は、時刻t5におけるモータ3の回転数の低下幅よりも小さく、図示の例では半分としている。時刻t6においてモータ3の回転数を高めた結果、圧力室7内の圧力は上昇した一方で穿孔速度は所定値と同等になったため、コントローラ106は、モータ3の回転数を維持する。
図6は、フィーリング優先モードにおける打撃作業機1の制御フローチャートである。本図において、ステップS12までは図4と共通であり、ステップS9以前の図示は省略している。コントローラ106は、ステップS12において変数ΔL1に変数L0と変数L1の差(L0−L1)を代入した後、穿孔速度が遅すぎないか(所定値を下回っていないか)を確認する(S30)。コントローラ106は、穿孔速度が遅すぎなければ(S30のYES)、圧力センサ30からの信号により圧力室7内の圧力を検出し、変数P1に代入する(S31)。コントローラ106は、変数Pに値が入っていない場合(S32のNO)、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数P1の値を変数Pに代入する(S39)。コントローラ106は、変数N1にN−ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S41)、ステップS7に戻る。
コントローラ106は、ステップS32において変数Pに値が入っている場合(S32のYES)、直前にモータ3の回転数を上げたか否かを判断する(S33)。コントローラ106は、直前にモータ3の回転数を上げた場合において(S33のYES)、圧力室7内の圧力が変化し(S34のYES)、かつ圧力室7内の圧力が下がった場合(S36のYES)、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数P1の値を変数Pに代入する(S38)。コントローラ106は、変数N1にN+ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S40)、ステップS7に戻る。コントローラ106は、ステップS36において圧力室7内の圧力が上がった場合(S36のNO)、変数ΔNに変数ΔN1の値を代入し(S36a)、変数ΔN1にΔNの1/2倍の値を代入する(S36b)。コントローラ106は、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数P1の値を変数Pに代入する(S39)。コントローラ106は、変数N1にN−ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S41)、ステップS7に戻る。
コントローラ106は、直前にモータ3の回転数を下げた場合において(S33のNO)、圧力室7内の圧力が変化し(S35のYES)、かつ圧力室7内の圧力が下がった場合(S37のYES)、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数P1の値を変数Pに代入する(S39)。コントローラ106は、変数N1にN−ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S41)、ステップS7に戻る。コントローラ106は、ステップS37において圧力室7内の圧力が上がった場合(S37のNO)、変数ΔNに変数ΔN1の値を代入し(S37a)、変数ΔN1にΔNの1/2倍の値を代入する(S37b)。コントローラ106は、現在のモータ3の回転数N1を変数Nに代入し、変数P1の値を変数Pに代入する(S38)。コントローラ106は、変数N1にN+ΔN1を代入し、モータ3の回転数をN1に制御し(S40)、ステップS7に戻る。
コントローラ106は、ステップS34及びS35の各々において圧力室7内の圧力が変化しなかった場合(S34のNO又はS35のNO)、ステップS7に戻る。なお、ステップS34及びS35における圧力室7内の圧力の変化有無の判定は、所定の幅があり、変化が所定幅未満であれば変化無しと判定し、変化が所定幅以上であれは変化ありと判定する。コントローラ106は、ステップS30において穿孔速度が遅すぎる場合において(S30のNO)、直前にモータ3の回転数を上げた場合(S42のYES)、ステップS41に進み(次のモータ3の回転数を下げ)、直前にモータ3の回転数を下げた場合(S42のNO)、ステップS40に進む(次のモータ3の回転数を上げる)。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 穿孔速度優先モードでは、モータ3の回転数を変化させた場合の穿孔速度の変化を距離センサ20の出力信号によって検出し、穿孔速度が最大となるように制御するため、打撃機構を構成する部材(例えば打撃子8や中間子9)の質量や被削材の硬さ等によって異なるモータ3の最適回転数(穿孔速度が最大となるモータ3の回転数)を適切に導き出して、穿孔速度を最大化できる。
(2) フィーリング優先モードでは、モータ3の回転数を変化させた場合の圧力室7内の圧力の変化を圧力センサ30の出力信号によって検出し、穿孔速度が所定値以上という条件下で圧力室7内の圧力が最低となるように制御するため、一定以上の穿孔速度を維持したまま打撃反力を低減し、作業のフィーリングを良くすることができる。
(3) 穿孔速度優先モードとフィーリング優先モードとを使用者が切替可能であるため、使用者の好みや作業現場の状況に合わせて使用者自身が打撃作業機1の能力を選択、変更できて便利である。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
コントローラ106は、実施の形態で説明した穿孔速度優先モード及びフィーリング優先モードの他に、穿孔速度や圧力室7内の圧力によらずモータ3の回転数を固定する回転数固定モードを実行可能であってもよい。この場合、回転数固定モードも、モード設定ダイヤル13により選択可能とすればよい。回転数固定モードによるモータ3の回転数は、複数段階から選択可能としてもよい。
穿孔速度検出手段は、距離センサ20に替えて、加速度センサとしてもよい。加速度の積分が速度になるので、加速度センサからの信号によっても穿孔速度を検出可能である。深さゲージとしてのシャフト17をハウジング2に対して前後にスライド可能とし、穿孔が進むにつれて被削材によってシャフト17が後退する構成とすれば、シャフト17の後退量から穿孔速度を検出することもできる。シャフト17の後退量は、例えば、シャフト17に所定間隔でマグネットを設け、ハウジング2側のシャフト17の支持部に磁気センサを設けることで検出できる。
1…打撃作業機(ハンマドリル)、2…ハウジング、3…モータ(ブラシレスモータ)、4…運動変換機構、5…回転伝達機構、6…ピストン、7…圧力室(空気室)、8…打撃子、9…中間子、10…先端工具、11…シリンダ、12…リテーナスリーブ(工具保持部)、13…モード設定ダイヤル、14…速度設定ボタン、15…電源コード、16…トリガスイッチ、17…シャフト(深さゲージ)、20…距離センサ、30…圧力センサ

Claims (8)

  1. 圧力室の圧力を変動させるモータと、
    前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
    被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
    前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、を備え、
    前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御は、前記モータの回転数に対する変更の内容と、前記変更の結果生じる前記穿孔速度の変化に基づき、前記モータの回転数を更に変更する制御である、打撃作業機。
  2. 圧力室の圧力を変動させるモータと、
    前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
    被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
    前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記先端工具を回転させながら打撃する回転打撃モードと、前記先端工具を回転させずに打撃する打撃モードと、を実行可能であり、前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御を実行するか否かを、モードに応じて切替可能であり、
    前記制御部は、前記回転打撃モードにおいて、前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御を実行可能であり、前記打撃モードにおいては前記回転数制御を実行しない、打撃作業機。
  3. 前記制御部は、前記回転打撃モードにおいて、前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御を実行するか否かを切替可能である、請求項2に記載の打撃作業機。
  4. 圧力室の圧力を変動させるモータと、
    前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
    被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
    前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、を備え、
    前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御は、
    前記モータの回転数を現在の回転数から高くした結果、前記穿孔速度が速くなった場合は前記モータの回転数を更に高くし、前記穿孔速度が遅くなった場合は前記モータの回転数を低くし、
    前記モータの回転数を現在の回転数から低くした結果、前記穿孔速度が速くなった場合は前記モータの回転数を更に低くし、前記穿孔速度が遅くなった場合は前記モータの回転数を高くする制御である、打撃作業機。
  5. 圧力室の圧力を変動させるモータと、
    前記圧力室の圧力の変動を利用して先端工具を打撃する打撃機構と、
    被削材に対する穿孔速度を検出する穿孔速度検出手段と、
    前記穿孔速度検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能な制御部と、
    前記圧力室の圧力を検出する圧力検出手段と、を備え、
    前記制御部は、前記圧力検出手段による検出結果に基づいて前記モータの回転数を制御可能であり、
    前記圧力検出手段による検出結果に基づいた前記モータの回転数制御は、前記穿孔速度が所定条件を満たす範囲において、
    前記モータの回転数を現在の回転数から高くした結果、前記圧力室の圧力が低くなった場合は前記モータの回転数を更に高くし、前記圧力室の圧力が高くなった場合は前記モータの回転数を低くし、
    前記モータの回転数を現在の回転数から低くした結果、前記圧力室の圧力が低くなった場合は前記モータの回転数を更に低くし、前記圧力室の圧力が高くなった場合は前記モータの回転数を高くする制御である、打撃作業機。
  6. 前記穿孔速度検出手段は、対向する被削材と自身との間の距離を検出する距離センサを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の打撃作業機。
  7. 前記モータが、ブラシレスモータである、請求項1から6のいずれか一項に記載の打撃作業機。
  8. 前記制御部は、前記穿孔速度に関わらず、前記モータの回転数を所定回転数より高くしない、請求項1から7のいずれか一項に記載の打撃作業機。
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