JP6925868B2 - X線コンピュータ断層撮影装置及び医用画像処理装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置及び医用画像処理装置 Download PDF

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Description

本実施形態は、例えばX線コンピュータ断層撮影装置及び医用画像処理装置に関する。
X線コンピュータ断層撮影(CT)装置、システムおよびこれらにおいて用いられる画像処理方法は、特に医用撮影および医用診断に、幅広く使用されている。X線コンピュータ断層撮影装置は、一般的に投影角のシリーズで、被検体の身体にわたる投影画像を作成する。X線管などの放射源は、体の一側面から照射する。被検体の身体の画像は、フィルタ逆補正、逐次再構成など様々な再構成技術を使って、投影データ(つまり、様々な投影角で取得された投影画像)から再構成されることが可能である。
物質区分や線質硬化補正における改善を提供できるスペクトラルCT技術から、多くの臨床医は恩恵を享受することができる。スペクトラルCTデータは、いくつもの技術のうち一つを使用して、取得することができる。そのいくつかの技術とは、例えば、セミコンダクタに基づく光子計数検出器を使用する直接X線検出、デュアルエネルギースキャンを実行するデュアル源システム、デュアルエネルギースキャンを実行するk−Vpスイッチングシステム、異なるX線エネルギーでの連続スキャンの実行、そして同時にデュアルエネルギースキャンを実現する多様なエネルギーの同時計測が可能な層状検出器の使用、を含むものである。
一般に、スペクトラルCTシステムが異なる時間で実行されたエネルギースキャンを使う際、スキャンの間における患者の動きは、物質分解へのエラーとアーチファクトをもたらす可能性がある。このエラー、アーチファクトを低減させることは、スペクトラルCT技術において重要な課題である。
本実施形態の目的は、スペクトラルCT技術において、物質分解に先立って、異なるX線エネルギーに対応するCT画像間でレジストレーション処理を実行し、物質分解へ影響を及ぼすエラー、アーチファクトを低減させるX線コンピュータ断層撮影装置及び医用画像処理装置を提供することである。
本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、X線を照射するX線管と、X線管に電圧を印加する電圧発生部と、投影データ取得部と、再構成部と、を具備する。投影データ取得部は、電圧発生部を制御して前記電圧を切り替えることで、第1のエネルギーのX線と前記第1のエネルギーとは異なる第2のエネルギーのX線とでそれぞれ被検体の撮影を実行し、第1の投影データ及び第2の投影データをそれぞれ生成する。再構成部は、第1の投影データに基づいて第1の再構成画像を生成し、第2の投影データに基づいて第2の再構成画像を生成し、第2の投影データの再構成画像を、第1の投影データの再構成画像にレジストレーションする。
この開示をより完全に理解するには、添付の図面に関連して検討されれば、以下の詳細な説明を参照することで、もたらされる。
登録した画像の再投影に基づく、投影データの物質分解を実行する方法の実行のフロー概要図を示す。 第2の画像を第1の画像にレジストレーションする処理の実行のフロー概要図を示す。 モーション補正投影データを用いて、物質分解を実行する方法の実行のフロー概要図を示す。 様々な物質成分のエネルギー依存X線減衰を明らかにする順投影の方法の実行のフロー概要図を示す。 投影データを取得するように構成された、X線CT装置の実装の概要図を示す。
スペクトラルCTにおいて、多様なエネルギー成分を有する放射線は、スペクトルで分解した投影データを生成するために、検体OBJの投影的計測を行うために使用される。これらの投影的計測は、投影角のシリーズで行われ、検体OBJの画像は、CT画像再構成法を使用して、それぞれのエネルギー成分に対して再構成されることができる。しかし、スペクトラルでないCTと違い、スペクトラルCTは、X線エネルギーの役割(function)として異なるX線減衰を示す異なる物質により、追加情報を生成する。これらの相違は、スペクトルで分解した投影データを物質成分へ、通常二つの物質成分への分解を可能にするが、それはX線減衰におけるスペクトラル変化の一因となる、二つの主要な減衰メカニズム(つまり、コンプトン散乱と光電子吸収)が存在するからである。臨床アプリケーションにおいて、例えば、二つの物質分解の物質成分は、骨と筋肉/水であろう。スペクトラルから投影データを物質成分(つまり、物質分解)へとマッピングすることは、画像再構成処理の前または後の何れかに実行されてよい。しかし、線質硬化を考慮することにより、再構成処理に先立って物質分解を実行することが好ましい。
X線の大半が、画像化された検体OBJの主要な原子のKエッジを十分上回るエネルギーを有するならば、生体を画像化する従来のX線源の場合のように、物質分解の問題は、上述の二つの主要相互作用過程の存在と整合する、二つのエネルギー成分のみを使用して解決され得る。このように、スペクトラルCTは、時々デュアルエネルギーCTと呼ばれ、物質分解処理は、デュアルエネルギー解析と呼ばれてもよい。ここでは、スペクトラルCTは少なくともデュアルエネルギーCTを含むが、二つのエネルギー成分以上の投影的計測も含む。
生体物質におけるX線の減衰が二つの物理的経過(つまり、光電子吸収とコンプトン散乱)により占められているので、デュアルエネルギー解析法を使用することができる。従って、エネルギーの関数としての減衰係数は、式(1)に示す分解により近似されることができる。
Figure 0006925868
ここで、μPE(E,x,y)は光電子吸収、μ(E,x,y)はコンプトン減衰である。
代わりに、この減衰は高Z物質(つまり、骨の可能性がある、物質1)の分解へと再編成されてもよく、低Z物質(つまり、水の可能性がある、物質2)は以下の式(2)になる。
Figure 0006925868
ここで、c(x,y)とc(x,y)は、それぞれ、第1と第2の基本画像である。
スペクトラルCTシステムが異なる時間で実行されたエネルギースキャンを使用する場合、スキャンの合間の患者のモーションは、物質分解にエラーやアーチファクトをもたらすかもしれない。スキャンの合間のモーションは、異なる時間で撮られたスキャンを揃えるために、第2のスキャンから再構成された画像を第1のスキャンから再構成された画像と一致させるために平行移動および/または回転することで、レジストレーション処理を使用して補正されてもよい。物質分解は、それからレジストレーションされた画像に実行される可能性がある。しかし、画像再構成に先立ってのサイノグラムドメインにおける物質分解の方が、画像再構成後に画像ドメインにおける物質分解よりも、線質硬化を考慮することにより、望ましい。結果として、本実施形態に述べられる方法は、レジストレーション処理を使用して補正されてきた投影データを使う、サイノグラムドメイン(つまり、再構成画像よりも投影データを使用すること)における物質分解を提供する。このようにして、本実施形態で述べられる方法は、サイノグラムドメインにおいて、レジストレーションの恩恵と物質分解の恩恵との双方を実現する。
物質分解に基づく投影のためのレジストレーションのある課題は、非物理的な効果を投影データに取り込むことなく、モーションに対する投影データを補正するために、レジストレーション処理を実行することである。レジストレーションがないと、モーションは分解アルゴリズムによって物質組成の影響(material composition effect)として解釈されることとなり、その結果、再構成画像の画質が落ちる。しかし、もしレジストレーション処理がレジストレーションされた投影データにアーチファクトを取り込んでしまう場合(つまり、線質硬化を適切に処理しないことにより)、ひいてレジストレーションされた投影データに基づく画像の画質も落ちるだろう。投影データの物理的な特徴を明らかにしながら、また維持しながら、レジストレーションを実行することで、再構成画像の画質は落ちないだろう。
一実施形態において、モーションが補われた(motion−compensated)投影に基づく物質分解法が、ここに説明される。この方法は、ローデータ(例えば、線質硬化)の物理的な特徴が変わらないまま維持もする。ローデータのこれらの側面において、線質硬化はデュアルエナジー物質分解に対して、大きな意味を持つだろう。線質硬化効果を変えずに維持することで、より正確な、再投影に基づいた物質分解が達成され得る。
次に図に関して、参照番号が同一のまたは様々な図を通して対応する部分を指し示すように、図1は、二回のスキャンのレジストレーションされた投影データを取得するための方法100のフロー概要図を示している。物質分解を実行するために、異なるエネルギーで撮られた二回のスキャンと、それぞれのスキャンの間のモーションは、レジストレーション処理によって補われる。これは、画像ドメイン内で実行されるが、物質分解はサイノグラムドメイン内で実行される。
方法100のプロセス110で、第1のX線エネルギーで第1のスキャンに対応する第1の投影データが、ステップ112において取得される。プロセス110のステップ114において次に、第1の画像が第1の投影データから再構成される。画像再構成処理は、フィルタ逆投影法、逐次画像再構成法(例えば、全変分最小化正則化項の使用)、フーリエに基づく再構成法、または確率論的画像再構成法の任意の方法を使用して、実行することができる。
方法100のプロセス120において、第2の投影データと第2の再構成画像が、それぞれ、ステップ122と124で取得される。第2の投影データと第2の再構成画像は、第2のX線エネルギーと第2のスキャン時間とに対応する。第2の投影データと第2の再構成画像とは、プロセス110で生成された、第1の投影データと第1の再構成画像と同様の方法で生成される。
方法100のプロセス130で、第1と第2の再構成画像にレジストレーションが実行される。第1のスキャンと第2のスキャンとの間に患者が動く可能性があることから(例えば、心臓CTに対する患者の心臓の鼓動、または患者の貧乏ゆすり)、第1と第2のCT画像は、互いにオフセットになることができる。第1と第2の再構成画像の間のレジストレーションは、二枚のCT画像を揃えるために使用されてもよく、これによって画像間の物質分解が改善する。
方法100のステップ140で、第1の再構成画像は、アップデートされた第1の投影データを生成するために、順投影される。
方法100のステップ150で、アップデートされた第1の投影データとレジストレーションされた、アップデートされた第2の投影データを生成するために、第2の再構成画像は順投影される。第1と第2のアップデートされた投影データは、レジストレーションを除いて、同様の処理を使用して生成されるので、逆投影そしてその次に順投影の処理により実行された任意のフィルタリングまたは補正は、第1と第2のアップデートされた投影データとの間で一致されるようになる。このようにして、第1と第2のアップデートされた投影データの生成は、第1と第2の(アップデートされた)投影データを対称的に取り扱い、非対称による物質分解におけるアーチファクトを回避する。
方法100のステップ160で、物質分解は、第1と第2のアップデートされた投影データに実行される。例えば、物質分解は、コスト関数法またはスプリットステップ法(split−step method)を使用して、実行され得る。スプリットステップ法で、物質分解問題は、それぞれがスプリットステップ法の半分に対応している、二つのサブ問題(sub−problems)にさらにサブ分割(subdivided)される。二つのサブ問題とは、(1)検出器補正問題、そして(2)X線吸収問題である。これらサブ問題の両方は、物質分解の投影の長さLとLとを用いて、構成されてもよい。スプリットステップ法は、二つのサブ問題(つまり、ステップ)の間を繰り返すことで、物質分解を解決する。サブ問題ステップの間のそれぞれ経過で、次のサブ問題(ステップ)は、先行するサブ問題(ステップ)からの結果を入力として使用する。このようにして、それぞれサブ問題(ステップ)の間を交互に変えることで、スプリットステップ法は、解が投影の長さLとLとに対する安定した値に収束するまで、それぞれサブ問題を多数回繰り返し解く。
スプリットステップ法の検出器補正サブ問題はX線計測の検出処理に対応し、X線吸収サブ問題はX線計測の伝播/吸収処理に対応する。投影の長さLとLは、X線軌道lに沿った係数c(x,y)とc(x,y)上に、線積分によって与えられ、以下の式(3)の様に表すことができる。
Figure 0006925868
X線がX線検出器に到達するまで、X線がX線源から被検体OBJを通り抜けて伝播し減衰するので、X線吸収問題はX線強度の変化を表すものとなっている。それぞれ検出器上への入射X線フラックスS(E)は、以下の式(4)によって与えられる。
Figure 0006925868
ここで、nairは画像化される検体OBJ上へのX線源からのX線フラックスであり、LおよびLは、X線軌道に沿った線積分により与えられる投影の長さであり、物質分解の第1と第2の物質とにそれぞれ対応し,S(E)はエネルギーE(例えば、以下の式(5)を満たすE)の関数として入射X線フラックスの正規化されたスペクトラムである。
Figure 0006925868
第2に、検出器補正問題は、X線検出器上の入射X線フラックスから、X線検出器によって計測されたカウントへのマッピングに対応する。X線検出器上の入射フラックスから計測されたカウントへのマッピングは、非線形の可能性もあるし、X線検出器上の入射フラックスS(E)に依存する可能性もある。このようにして、検出器補正問題は、検出器補正問題が入射フラックスS(E)に依存するので、投影の長さLとLとに依存する。
一方、検出器補正問題は、補正された投影データを計算するために、投影の長さLとLとの情報を含む、入射フラックスS(E)を使用する。他方、X線吸収問題は、投影の長さLとLとを計算するために、検出器補正問題からの投影されたデータを使用する。この投影の長さLとLとは、入射フラックスS(E)を計算するために交互に使われる。このようにして、それぞれサブ問題は、前回のサブ問題によって生成された出力を、入力として組み込む。
スプリットステップ法は、補正された投影データをアップデートするための投影の長さLとLの使用と、そしてそれから投影の長さLとLとをアップデートするためアップデートされ補正された投影データの使用と、の間を切り替えることで実行される。この様な二つの使用を切り替えるスプリットステップ法はその後、補正された投影データをアップデートするために使われ、収束するまで続けられる。これら二つのステップの間を多数回繰り返した後、投影の長さLとLは収束し、その結果は物質分解として出力される。スプリットステップ法の特定の実施詳細については、米国特許出願14/593,818に提供されており、ここに当該文献の全ての内容を参考として組み入れるものとし、ここにおいてスプリットステップ法は、逐次法として言及されている。
スプリットステップ法への代替案は、物質分解も実行するコスト関数法である。コスト関数法において、一組の投影の長さLとLとは、モデル投影データを計算するために使用され、このモデル投影データは、コスト関数を使用して、実際の投影データと比較される。コスト関数のより小さな値は、実際の投影データとモデル投影データとの間のより近い一致に対応する。凸最適化は、コスト関数を最小化する一組の投影の長さLとLとを見出すために使用されてもよく、この一組の投影の長さとは、物質分解である。このモデル投影データは、検体OBJを通過した透過から生じる吸収とX線検出器の検出器反応モデルとの両方を含むモデルを使用して、計算される。このようにして、スプリットステップ法の二つのサブ問題は、コスト関数法を最小化することで、同時に解決される。コスト関数法の詳細については、米国特許出願14/603,135に提供されており、ここに当該文献の全ての内容を参考として組み込まれるものとする。さらに、米国特許出願14/674,594は、ここに当該文献の全ての内容を参考として組み込まれるものとし、本実施形態で述べられる物質分解法において使用される検出器反応モデルについて、更なる詳細が提供されている。
図2は、プロセス130のフロー概要図を示している。レジストレーションは、第1の再構成画像と第2の再構成画像との間の相互相関関数の最大値を見出すことで、実行することができる。ここでの相互相関関数とは、並進および回転の両方を含む可能性がある。代わりに、レジストレーションは、第1の再構成画像と第2の再構成画像との間の重なり積分を最大化する、独立変数(argument)(つまり、変換)を解くことで実行することができる。ここでの変換演算子の独立変数は、並進と回転の両方を含む。
第1の再構成画像P(u,v)とそれに対応する第2の再構成画像Pn+1(u,v)は、空間的座標をuとvとを使って描かれるが、このuとvとは再構成画像(具体的には、以下の式(6)、(7)を満たす一般格子)の格子の空間的指標となり得る。
Figure 0006925868
ここに、三次元よりも、二次元の再構成画像の方が、表記法を簡素化すると考えられるが、三次元の再構成画像の生成の方が直接的である。さらに、一般化を喪失することなく、二枚の画像のレジストレーションのみが説明されているが、同様の処理は、二枚以上のさらなる再構成画像に対して使用されてもよい。
プロセス130のステップ210において、関心領域(ROI)は第1の再構成画像に対して決定され、同様のROIが第2の再構成画像に対して決定される。第1の再構成画像のROIは、左上ピクセルP(u,v)および右下ピクセルP(u,v)に関連して、説明することができる。このようにして、ROIにおける第1の再構成画像(第1の再構成画像におけるROI)は、以下の式(8)ように表すことができる。
Figure 0006925868
同様に、ROIにおける対応する第2の再構成画像(第2の再構成画像のROI)は、以下の式(9)の様に表すことができる。
Figure 0006925868
プロセス130のステップ220で、第2の再構成画像のROIは変換される。第2の再構成画像のROIは、変換演算子Tによって変換されることができ、変換された第2の再構成画像のROIにおけるピクセル値は、重なり積分を計算するために、補間し、第1の再構成画像をマッチングする格子上にマッピングすることができる。第2の再構成画像におけるROIの剛体変換は、以下の式(10)、(11)ように定義されることができる。
Figure 0006925868
変換されたROIにおける第2の再構成画像は、以下の式(12)ように表されてもよい。
Figure 0006925868
ここでのベクトルuおよびベクトルvは、変換されたuおよびv方向に沿った、正規化ベクトルである。第2の再構成画像におけるROIの変換は、第1の再構成画像のROIと共にマッチングサイズ(u−u,v−v)を有する格子上に、第2のスナップショットをマッピングする画像補間によって、実行することができる。
プロセス130のステップ230において、性能指数は変換演算子Tの関数として計算され、性能指数を最適化する独立変数Tが出力される。ここにプロセス130は、性能指数として相互相関を使って例証される。第1の再構成画像のROIと第2の再構成画像の変換されたROIとの間の相互相関は、以下の式(13)のように表されることができる。
Figure 0006925868
レジストレーションは、上記相互相関を最大化する変換を見出すことで、生じる。例えば、第1と第2の再構成画像のROI間の相互相関を最大化する最適変換は、予め定義された探索領域に計算能力任せのサーチ(brute force search)を用いることで獲得することができ、その結果相互相関を最大化する変換独立変数が獲得され、以下の式(14)のように表される。
Figure 0006925868
登録された第2の再構成画像は、それ故以下の式(15)のようになる。
Figure 0006925868
登録された第2の再構成画像は、第2の再構成画像の補間と、変換されたROIに対応する格子上へのマッピングにより、得ることができる。一実施形態において、遺伝的アルゴリズムなど、確率的探索法は、計算能力任せのサーチより寧ろ使用することができる。また一実施形態において、勾配探索法が計算能力任せのサーチより使用することができる。任意の既知の探索法が、相互相関関数の変換独立変数を最適化することもできる。
図3は、二つのエネルギースキャンのレジストレーションされた投影データを取得する方法300のフロー概要図を示している。
方法300のプロセス310において、第1のX線エネルギーでの第1のスキャンに対応する第1の投影データが、ステップ312において取得される。そしてプロセス310のステップ314において、第1の画像が第1の投影データから再構成される。画像再構成処理は、フィルタ逆補正法、逐次画像再構成法(例えば、全変分最小化正規化項の使用)、フーリエに基づく再構成法、または確率的画像再構成法を使用して、実行することができる。
方法300のプロセス320において、第2の投影データ及び第2の再構成画像が、それぞれステップ322と324とで取得される。第2の投影データと第2の再構成画像とは、第2のX線エネルギーと第2のスキャン時間とに対応する。これらは、プロセス310で生成された第1の投影データと第1の再構成画像と、同様の方法で生成されたものである。
方法300のプロセス330において、レジストレーションは第1と第2の再構成画像間に実行される。プロセス330は、プロセス130と同様に実行される。
方法300のステップ340において、モーション画像は、レジストレーション無しの第2の再構成画像と、レジストレーションがある第2の再構成画像との間の差分を取ることで、生成される。
方法300のステップ350において、デノイジングがモーション画像について実行される。特定の実行において、ステップ350は省略されてもよい。様々なデノイジング法がモーション画像に適用されてよく、線形平滑フィルタ、異方性拡散、非局所的平均、非線形フィルタを含んでいる。
線形平滑フィルタは、オリジナル画像を、ローパスフィルタまたは平滑操作を表すマスクで畳み込むことで、ノイズを除去する。例えば、ガウスのマスクは、ガウス関数により決定される要素(element)を具備する。この畳み込みは、それぞれピクセルの値をそのピクセルに近傍するピクセルの値により近づけるようにするものである。一般に、平滑フィルタは、それぞれピクセルを、そのピクセル自体とそのピクセルに近傍するピクセルの、平均値、または重みづけられた平均に設定する。例えば、ガウシアンフィルタは、正に可能な重みのセットであると言える。不都合なことに、平滑フィルタは、画像をぼやかす傾向がある。というのも、周囲に近傍するピクセルより明らかに高いまたは低い値を持つピクセルが、それらに接するピクセルと合わさって、不鮮明になったり、平均化されたりするからである。鮮明な境界が不鮮明になってしまう。一般的に、局所線形フィルタ法は、局所近傍に見受けられる均一性が均一であると仮定し、従って病変や臓器境界など、均一でない特徴を曖昧にして画像上に均一性を強いる傾向がある。
異方性拡散は、熱伝導方程式と同様の平滑化偏微分方程式の下で、画像を展開させることにより、鮮明な境界を維持しながらノイズを除去する。仮に、拡散係数が空間的に不変ならば、この平滑は線形ガウシアンフィルタリングと等しくてもよいが、拡散係数が境界の存在に従って異方性の場合、ノイズは画像の境界をぼやかすことなく除去することができる。
メジアンフィルタは非線形フィルタの一例であり、もし適切に設計されれば、非線形フィルタも境界を保ち、ぼかしを避けられるかもしれない。メジアンフィルタは、例えば、画像におけるそれぞれピクセルを評価することで、輝度に従って近傍するピクセルを分類し、ピクセルのオリジナル値を順序付けられた輝度の表から中央値と置き換える、操作をする。メジアンフィルタは、階数条件ランク選択(RCRS)フィルタの一例である。例えば、メジアンフィルタとその他RCRSフィルタは、明らかなぼかしアーチファクトを取り込むことなく、画像から塩と胡椒ノイズを除去するために適用することができる。
さらに全変分(TV)最小化正則化項を使用するフィルタは、画像化されるべき複数のエリアがそれらの間の比較的鮮明な境界を持つ離散的領域に渡って均一であると仮定される箇所に、使用されてもよい。TVフィルタは、非線形フィルタの別例として使用されてもよい。
非局所的平均フィルタリングにおいて、ピクセルは、ピクセルの空間的近似に従ってピクセルの重みづけ平均化を実行するよりも、画像におけるパッチ間の類似性に従う重みづけ平均となるように決定される。このようにして、ノイズは画像における、全てのピクセルの非局所的平均化に基づいて、除去される―近傍するピクセルだけが除去されるのではない。特に、ピクセルに対する重みの量は、あるピクセル近くに中心がある小さなパッチと、デノイズされるピクセル周辺に中心がある別の小さなパッチと、の間の類似の程度に基づいている。
方法300のステップ360において、モーション投影データは、モーション画像を通してX線軌道に沿ったX線減衰と、個別の検出器素子上の入射と、の順投影を実行することで、生成される。仮に再構成画像が線質硬化に対して補正されたら、その後順投影は、X線エネルギーの関数としてX線減衰の変化を明らかにするだろう。図4は、順投影間のX線エネルギーの関数としてX線減衰についての変化を明らかにする方法400のフロー概要図を示す。
方法300のステップ370において、第2の投影データは、第2の投影データを対応するモーション投影データに組み合わせることで、モーションに対して補正される。例えば、第2の投影データとモーション投影データとは、引き算か足し算かのどちらかを使って、組み合され得る。その引き算と足し算とは、モーション投影画像が、第2のCT画像からレジストレーションされた第2のCT画像を引いたものである、或いは逆も同様にモーション投影画像が、第2のCT画像にレジストレーションされた第2のCT画像を足したものである、かどうかにかかっている。
方法300のステップ380において、物質分解は、第1の投影データと補正された第2の投影データとを使用して、実行される。例えば、物質分解は、方法100のステップ160に対し議論された任意の方法を使って、実行されてもよい。
図4は、方法400のフロー概要図を示す。方法400は、順投影間のX線減衰におけるX線エネルギーの関数として、変化を明らかにする。
方法400のステップ410において、第1の物質分解は、第1のCT画像と登録された第2のCT画像とを使用して実行される。第1の物質分解は、第1の物質成分画像と第2の物質成分画像とを生成する。
方法400のステップ420において、モーション画像はX線エネルギーの関数であるモーション投影データを生成するために、順投影される。モーション画像中のそれぞれピクセル(ここでの「ピクセル」という言葉は、例えば、二次元ピクセルまたは三次元ボリュームピクセルまたはボクセルなど、任意のタイプのピクセルを意味することができる)に対して、X線エネルギー上の減衰の依存は、物質分解の物質成分のエネルギー依存減衰係数の線形重ね合わせとして、決定され得る。ここで線形重ね合わせの重みは、モーション画像のピクセルとして同じピクセル位置に対応する第1および第2の物質成分画像の個別のそれぞれのピクセル値を用いた比率から、決定される。モーション投影データは、その後第2の投影データのX線スペクトラムを上回るエネルギー依存減衰を統合することで、収集される。このようにして、線質硬化効果は、モーション画像の順投影の中へと組み込まれてもよい。
線質硬化効果の順投影中への包括は、X線源が単一エネルギー源を厳密に近似しない場合、そして第1および第2のCT画像の画像再構成が線質硬化補正を含む場合、重要である。仮に、他方で、第1および第2のCT画像の画像再構成が線質硬化補正を含まなければ、その場合にはエネルギー依存減衰係数が無い順投影が使用される。
線質硬化補正に加え、CT画像再構成は、X線計測の既知の歪みやアーチファクトを補正するための、散乱補正や様々なその他補正やキャリブレーションを含むことができる。
加えて、上記方法は、二つ以上のエネルギー成分に対する投影データと実行することができる。それぞれ追加エネルギー成分は、CT画像を再構成するために使用されてよく、追加エネルギー成分は、その場合第1のCT画像にレジストレーションされる。さらに、物質分解は、方法100において述べられたように、レジストレーションされたCT画像および第1のCT画像の順投影を使用して、実行することができる。代わりに、物質分解は、方法300において述べられたように、第1のCT画像とモーション画像を使用して取得される補正されたCT画像とを使用して、実行することもできる。
図5は、本実施形態に係るレジストレーション処理を含む再構成処理を実行するX線CT装置のブロック構成図を描いている。図5に図示されるように、放射線ガントリ500は側面から見て描かれており、さらにX線管501、環状フレーム502、そして多列または2次元アレイ型X線検出器503を含む。X線管501およびX線検出器503は、環状フレーム502上に被検体OBJを横切って正反対に取り付けられ、環状フレーム502は、回転軸RAの回りに回転可能に支持される。被検体OBJが図示された頁の奥の方向または手前の方向の軸RAに沿って移動されながら、回転ユニット507は環状フレーム502を0.4秒/回転もの高速で回転させる。
本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影(CT)装置の第1の実施形態は、付随する図面を参照しながら以下に説明される。X線CT装置は、様々なタイプの装置を含んでいることに留意されたい。具体的には、X線管とX線検出器とが検査される予定の被検体の周辺を一緒に回る回転/回転型機構、そして多数の検出器素子がリング状または水平状に配置されており、X線管のみが検査される予定の被検体の周辺を回る固定/回転型機構がある。本開示は、いずれのタイプにも適用可能である。今回は、現在主流である回転/回転型機構が例示される。
マルチスライスX線CT装置は高電圧発生器509をさらに含み、X線管501がX線を生成するように、高電圧発生器509はスリップリング508を通してX線管501に印加される管電圧を生成する。X線は、被検体OBJに向かって照射され、被検体OBJの断面領域が円で表される。例えば、第1のスキャンの間の平均的なX線エネルギーを有するX線管501は、第2のスキャンの間の平均的なX線エネルギーよりも、エネルギーが小さい。このようにして、二つ以上のスキャンが、異なるX線エネルギーに対応して収集され得る。X線検出器503は、被検体OBJを通り抜けて伝播してきた照射X線を検出するために、被検体OBJを挟んでX線管501から反対側に位置する。X線検出器503は、個々の検出器素子または検出器装置をさらに含む。
CT装置は、X線検出器503から検出された信号を処理するための、その他のデバイスをさらに含む。データ取得回路またはデータ取得システム(DAS)504は、それぞれのチャンネルに対するX線検出器503からの出力信号を電圧信号に変換し、その電圧信号を増幅し、さらにその電圧信号をデジタル信号へと変換する。X線検出器503およびDAS504は、1回転当たりの所定全投影数(TPPR)を処理するように構成されている。
上述のデータは、非接触データ送信装置505を通して、放射線ガントリ500外部のコンソール内に収容された、前処理デバイス506に送信される。前処理デバイス506は、ローデータに関する感度補正など、特定の補正を実行する。メモリ512は、再構成処理直前のステージで投影データとも呼ばれる、結果データを格納する。メモリ512は、再構成デバイス514、入力デバイス515、ディスプレイ516と共に、データ/制御バス511を通して、システムコントローラ510に接続されている。システムコントローラ510は、CTシステムを駆動させるのに十分なレベルに達するまで電流を制限する、電流調整器513を制御する。
検出器は、どんな世代のCTスキャナシステムであっても、患者に対して、回転されるおよび/または固定される。一実行において、上述のCTシステムは、第三世代ジオメトリシステムと第四世代ジオメトリシステムとが組み合わせられた例であってもよい。第三世代ジオメトリシステムにおいて、X線管501とX線検出器503とは、環状フレーム502上に正反対に取り付けられ、環状フレーム502が回転軸RAの周りを回転する時に、被検体OBJの周りを回転する。第四世代ジオメトリシステムにおいて、検出器は患者の周辺に固定して取り付けられており、X線管は患者の周辺を回る。代替的な実施形態において、放射線ガントリ500は、Cアームおよびスタンドによって支持されている、環状フレーム502上に配置された多数の検出器を有する。
メモリ512は、X線検出器ユニット503でX線照射量を示す計測値を格納することができる。さらに、メモリ512は、本実施形態で説明された方法100、300、400において、CT画像再構成、レジストレーション、再投影、モーション補正、物質分解法を実行するための専用プログラムを格納していてもよい。
再構成デバイス514は、本実施形態で述べられた方法100、300、400を実行することができる。さらに、再構成デバイス514は、ボリュームレンダリング処理や画像差分処理などの前再構成処理画像処理(pre―reconstruction processing image processing)を、必要に応じて実行してもよい。
前処理デバイス506によって実行された投影データの前再構成処理は、例えば検出器キャリブレーション、検出器非直線性、極性効果に対する補正を含み得る。
再構成デバイス514により実行される後再構成処理は、画像のフィルタリングやスムージング、ボリュームレンダリング処理、そして画像差分処理を、必要に応じて含んでもよい。画像再構成処理は、フィルタ逆投影、逐次画像再構成法、また確率論的画像再構成法を使って、実行され得る。再構成デバイス514は、メモリを使って、例えば投影データ、再構成画像、キャリブレーションデータおよびパラメータ、そしてコンピュータプログラムを格納し得る。
再構成デバイス514は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)など、個々の論理ゲートとして実行可能なCPU(処理回路)を含むことができる。FPGAまたはCPLD実行は、VHDL、ベリログ、またはその他のハードウェア記述言語でコード化されていてもよく、そしてそのコードはFPGAまたはCPLDにおいて直接電子メモリ内に格納されてもよいし、あるいは個別の電子メモリとして格納されてもよい。さらに、メモリ512は、ROM、EPROM、EEPROM(登録商標)、またはFLASHメモリなど、不揮発性メモリであってもよい。メモリ512は、静的または動的RAMなど揮発性で、マイクロコントローラやマイクロプロセッサなどプロセッサであってもよく、FPGAまたはCPLDと、メモリとの間の相互作用と同様、電子メモリを管理するために提供されていてもよい。
代替的に、再構成デバイス514内のCPUは、本開示で説明された機能を実行するコンピュータ可読指示のセットを含む、コンピュータプログラムを実行してもよく、そのコンピュータプログラムは、任意の上述の非一時的電子メモリおよび/またはハードディスクドライブ、CD、DVD、FLASHドライブ、またはその他の任意の既知の格納媒体に格納されている。さらに、コンピュータ可読指示は、ユーティリティアプリケーション、バックグラウンドデーモン、またはオペレーティングシステムの構成要素(component)、またはそれらの組み合わせで提供されてもよく、当業者にとって馴染みあるその他のオペレーティングシステムがプロセッサと一体となって実行する。さらに、CPUは、指示を実行するために並行して協同的に働く、マルチプルプロセッサとして実行されてもよい。
一実行において、再構成画像は、ディスプレイ516上に映し出されてもよい。ディスプレイ516は、LCDディスプレイ、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、OLED、LED、または当業者にとって既知のその他のディスプレイであってもよい。
メモリ512は、ハードディスクドライブ、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、FLASHドライブ、RAM、ROM、または当業者にとって既知のその他の格納メディアであってもよい。
また、本実施形態に係るレジストレーションを用いた再構成は、上述した各機能をコンピュータに実現させるためのプログラム、或いは当該プログラムがインストールされた医用画像処理装置によっても実現することが可能である。
本願発明の数多くの特徴および利点が、上述の説明において、本願発明の構造および機能の詳細とともに、詳述されてきたにも関わらず、その開示は例示にすぎないこと、ならびに細部、特に部品の形状、サイズおよび配置に関して、またソフトウェア、ハードウェア、またはその両方の組み合わせの実行と同様に変更がされてもよいが、それら変更は、添付の特許請求の範囲が表現される用語の広い意味が及ぶ限り、本願発明の根本から乖離することはない。
500…放射線ガントリ、501…X線管、502…環状フレーム、503…X線検出器、504…データ取得システム、505…非接触データ送信装置、506…前処理デバイス、507…回転ユニット、508…スリップリング、509…高電圧発生器、510…システムコントローラ、511…データ/制御バス、512…メモリ、513…電流調整器、514…再構成デバイス、515…入力デバイス、516…ディスプレイ

Claims (13)

  1. X線を照射するX線管と、
    前記X線管に電圧を印加する電圧発生部と、
    前記X線を検出するX線検出器と、
    前記電圧発生部を制御して前記電圧を切り替えることで、第1のエネルギーのX線と前記第1のエネルギーとは異なる第2のエネルギーのX線とでそれぞれ被検体の撮影を実行し、第1の投影データ及び第2の投影データをそれぞれ生成する投影データ取得部と、
    前記第1の投影データに基づいて第1の再構成画像を生成し、前記第2の投影データに基づいて第2の再構成画像を生成し、前記第2の再構成画像を、前記第1の再構成画像にレジストレーションする再構成部と、
    を具備し、
    前記再構成部は、
    前記レジストレーションされた第2の再構成画像を順投影して前記第2の投影データを更新し、
    前記第1の再構成画像を順投影して前記第1の投影データを更新し、
    前記更新された第1の投影データ又は前記第1の投影データと、前記更新された第2の投影データとを用いて基準物質分解画像を生成する、
    X線コンピュータ断層撮影装置。
  2. 前記再構成部は、
    前記レジストレーションの前の前記第2の投影データに基づく前記第2の再構成画像と、前記レジストレーションの後の前記第2の投影データに基づく前記第2の再構成画像と、の間の差分処理によってモーション画像を生成し、
    前記モーション画像を順投影してモーション投影データを生成し、
    前記モーション投影データと前記第1の投影データとを合成した合成投影データと、前記更新された第2の投影データとに基づいて、前記基準物質分解画像を生成する、
    請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記再構成部は、前記モーション画像の前記順投影の前に、前記モーション画像をデノイズする
    請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記再構成部は、境界保存フィルタリング法を使って前記モーション画像をデノイズする
    請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. 前記再構成部は、前記モーション画像の前記順投影前に、前記モーション画像に対してローパスフィルタ処理を実行する
    請求項乃至のうちいずれか一項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記再構成部は、前記第2のエネルギーの関数として、前記第2のエネルギーのX線の減衰を決定することにより、前記モーション画像の前記順投影を実行する
    請求項乃至のうちいずれか一項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  7. 前記再構成部は、
    前記レジストレーションの後の第2の再構成画像と前記第1の再構成画像とを物質的に分解して前記基準物質分解画像を生成し、
    前記基準物質分解画像を用いて、前記第2のエネルギーの関数として前記第2のエネルギーのX線の減衰を決定する、
    請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  8. 前記再構成部は、
    前記第1の再構成画像と前記第2の再構成画像との間の相互相関を最大化することにより、前記第2の再構成画像を前記第1の再構成画像にレジストレーションする
    請求項1乃至のうちいずれか一項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  9. 前記再構成部は、前記第1の再構成画像と前記第2の再構成画像との間の類似性指標を最適化することにより、前記第2の再構成画像を前記第1の再構成画像にレジストレーションする
    請求項1乃至のうちいずれか一項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  10. 前記再構成部は、
    複数の前記第2投影データを生成した場合には、前記複数の第2投影データのそれぞれに対応する前記第2の再構成画像を前記第1の投影データにレジストレーションし、
    前記第1の投影データの順投影と前記レジストレーションされた前記複数の第2の投影データとを用いて前記基準物質分解画像を生成する
    請求項記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  11. 前記再構成部は、
    前記レジストレーションされた複数の第2の再構成画像と前記第1の再構成画像との間の差分処理によって複数のモーション画像を生成し、
    前記複数のモーション画像を順投影して、複数のモーション投影データを生成し、
    前記複数のモーション投影データと前記第1の投影データとを合成した合成投影データと、前記更新された第2の投影データとに基づいて、前記基準物質分解画像を生成する、
    請求項10記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  12. 第1のエネルギーのX線被検体の撮影を実行して収集された第1の投影データに基づいて第1の再構成画像を生成し、前記第1のエネルギーとは異なる第2のエネルギーのX線で前記被検体の撮影を実行して収集された第2の投影データに基づいて第2の再構成画像を生成し、前記第2の再構成画像を、前記第1の再構成画像にレジストレーションする再構成部、
    を具備し、
    前記再構成部は、
    前記レジストレーションされた第2の再構成画像を順投影して前記第2の投影データを更新し、
    前記第1の再構成画像を順投影して前記第1の投影データを更新し、
    前記更新された第1の投影データ又は前記第1の投影データと、前記更新された第2の投影データとを用いて基準物質分解画像を生成する、
    医用画像処理装置。
  13. X線を照射するX線管と、
    前記X線管に電圧を印加する電圧発生部と、
    前記X線を検出するX線検出器と、
    前記電圧発生部を制御して前記電圧を切り替えることで、第1のエネルギーのX線と前記第1のエネルギーとは異なる第2のエネルギーのX線とでそれぞれ被検体の撮影を実行し、第1の投影データ及び第2の投影データをそれぞれ生成する投影データ取得部と、
    前記第1の投影データに基づいて第1の再構成画像を生成し、前記第2の投影データに基づいて第2の再構成画像を生成し、前記第2の再構成画像を、前記第1の再構成画像にレジストレーションする再構成部と、
    を具備し、
    前記再構成部は、
    前記レジストレーションの前の前記第2の投影データに基づく前記第2の再構成画像と、前記レジストレーションの後の前記第2の投影データに基づく前記第2の再構成画像と、の間の差分処理によってモーション画像を生成し、
    前記モーション画像を順投影してモーション投影データを生成し、
    前記モーション投影データと前記第2の投影データとを合成した合成投影データと、前記第1の投影データとに基づいて、基準物質分解画像を生成する、
    X線コンピュータ断層撮影装置。
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