JP6924073B2 - 電動式ドラムブレーキ - Google Patents

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本発明は、車両用ドラムブレーキに関し、特に電動駆動装置を備えた電動式ドラムブレーキの防水および防塵構造に関するものである。
(a)回転ドラムに内接して制動力を発生させるためにバッキングプレートに拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、(b)前記バッキングプレートと平行な連結ピンにより前記連結ピンまわりに相対回動可能に相互に連結された基端部をそれぞれ有するレバー部材およびストラット部材とを有して、前記一対のブレーキシューの一端部間に配設され、前記レバー部材が前記一対のブレーキシューの一方に係合させられ、前記ストラット部材が前記一対のブレーキシューの他方に係合させられる拡開装置と、(c)前記一対のブレーキシューのうちの前記回転ドラムの回転方向下流側のブレーキシューの一端部が当接させられるアンカーと、(d)掛止部材を一端に有し、前記掛止部材が前記バッキングプレートに形成された第1挿通穴を通して前記レバー部材の先端部に掛け止められるパーキングブレーキケーブルと、(e)一方側の端部にフランジ状の嵌合部を有するとともに、前記嵌合部から長手方向に伸縮可能に前記パーキングブレーキケーブルの一部を覆う可撓部を有する円筒状シール部材と、を備え、(f)電動駆動装置によって前記パーキングブレーキケーブルが引っ張られると、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力を発生する電動式ドラムブレーキが知られている。たとえば特許文献1および2に記載の電動式ドラムブレーキがそれである。
上記特許文献1に記載の電動式ドラムブレーキでは、パーキングブレーキケーブルとケーブル導入管との間すなわちバッキングプレートと電動駆動装置との間に防水または防塵のための円筒状シール部材いわゆるブーツが設けられている。これにより、電動駆動装置に泥水や塵埃が侵入することをブーツによって防ぐことができる。
特開2014−058994号公報 特開2014−126146号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の電動式ドラムブレーキでは、ブーツを設けるためにたとえばケーブル導入管を用いる必要があるため、部品点数が増えて電動式ドラムブレーキのコストアップに繋がる可能性があった。さらに、バッキングプレートと電動駆動装置との間にブーツを設けるので、ブーツを設けるスペースを確保する必要があるため、たとえば電動駆動装置が大きくなって電動式ドラムブレーキの設計変更が必要になり電動式ドラムブレーキのコストアップに繋がる可能性があった。また、上記特許文献2に記載の電動式ドラムブレーキでは、パーキングブレーキケーブルを案内するパーキングブレーキケーブル案内部材にブーツを固定するための形状を形成することによって、ブーツを設けて電動駆動装置に泥水や塵埃が侵入することを防いでいる。しかしながら、上記特許文献2に記載の電動式ドラムブレーキでは、ブーツを設けるための複雑な形状をパーキングブレーキケーブル案内部材に形成する必要があるため、部品のコストアップに繋がる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、電動駆動装置の防水または防塵のための円筒状シール部材を低コストで設けることができる電動式ドラムブレーキを提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)回転ドラムに内接して制動力を発生させるためにバッキングプレートに拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、(b)前記バッキングプレートと平行な連結ピンにより前記連結ピンまわりに相対回動可能に相互に連結された基端部をそれぞれ有するレバー部材およびストラット部材とを有して、前記一対のブレーキシューの一端部間に配設され、前記レバー部材が前記一対のブレーキシューの一方に係合させられ、前記ストラット部材が前記一対のブレーキシューの他方に係合させられる拡開装置と、(c)前記一対のブレーキシューのうちの前記回転ドラムの回転方向下流側のブレーキシューの一端部が当接させられるアンカーと、(d)掛止部材を一端に有し、前記掛止部材が前記バッキングプレートに形成された第1挿通穴を通して前記レバー部材の先端部に掛け止められるパーキングブレーキケーブルと、(e)一方側の端部にフランジ状の嵌合部を有するとともに、前記嵌合部から長手方向に伸縮可能に前記パーキングブレーキケーブルの一部を覆う可撓部と、他方側の端部において前記パーキングブレーキケーブルの外周面全周に密接する密接部とを有する円筒状シール部材と、を備え、(f)前記バッキングプレートに固定された電動駆動装置によって前記電動駆動装置に形成されたケーブル挿通穴を通して前記パーキングブレーキケーブルが引っ張られると、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力を発生する電動式ドラムブレーキであって、(g)前記アンカーには、前記パーキングブレーキケーブルが通る第2挿通穴が前記第1挿通穴に連ねて形成され、(h)前記円筒状シール部材のフランジ状の前記嵌合部は、前記ケーブル挿通穴よりも大径であって、前記電動駆動装置と前記バッキングプレートとの間に押圧による弾性変形状態で挟持されて前記ケーブル挿通穴を密閉するものであり、(i)前記円筒状シール部材の前記可撓部は、前記第1挿通穴および前記第2挿通穴に挿通されることにある。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、(a)前記回転ドラムと、前記回転ドラムの開口端側外周面から外周方向へ突き出す円板状外周部と、前記円板状外周部を挟圧して制動力を発生させるキャリパと、非回転部材に固定されて、前記キャリパを支持するキャリパサポートブラケットと、を有するディスクブレーキ部を備え、(b)前記電動駆動装置は、前記バッキングプレートと共に前記キャリパサポートブラケットに固定され、(c)前記キャリパサポートブラケットには、前記パーキングブレーキケーブルが通る第3挿通穴が前記第1挿通穴に連ねて形成され、(d)前記円筒状シール部材の前記嵌合部は、前記電動駆動装置と前記キャリパサポートブラケットとの間に形成された溝部に嵌合され、(e)前記円筒状シール部材の前記可撓部は、前記第1挿通穴、前記第2挿通穴および前記第3挿通穴に挿通されることにある。
第3発明の要旨とするところは、第2発明において、前記溝部は、前記電動駆動装置に形成されていることにある。
第4発明の要旨とするところは、第2発明において、前記溝部は、前記キャリパサポートブラケットに形成されていることにある。
第5発明の要旨とするところは、第1発明から第4発明のいずれか1の発明において、前記円筒状シール部材の他方側の端部は、前記パーキングブレーキケーブルの外周面全周に密接していることにある。
第1発明によれば、電動式ドラムブレーキには、前記パーキングブレーキケーブルが通る第2挿通穴が前記第1挿通穴に連ねて前記アンカーに形成されている。また、前記円筒状シール部材のフランジ状の前記嵌合部は、前記ケーブル挿通穴よりも大径であって、前記電動駆動装置と前記バッキングプレートとの間に押圧による弾性変形状態で挟持されて前記ケーブル挿通穴を密閉するものである。さらに、前記円筒状シール部材の前記可撓部は、前記第1挿通穴および前記第2挿通穴に挿通されている。これにより、前記電動式ドラムブレーキは、たとえば前記電動駆動装置および前記バッキングプレートの形状または構造の複雑な変更や新たな部品の追加をすることなく、前記円筒状シール部材を前記電動式ドラムブレーキに設けることができる。そのため、前記電動式ドラムブレーキの低コスト化を図ることができる。
第2発明によれば、電動式ドラムブレーキは、前記回転ドラムと、前記回転ドラムの開口端側外周面から外周方向へ突き出す円板状外周部と、前記円板状外周部を挟圧して制動力を発生させるキャリパと、非回転部材に固定されて、前記キャリパを支持するキャリパサポートブラケットと、を有するディスクブレーキ部を備えている。また、前記電動駆動装置は、前記バッキングプレートと共に前記キャリパサポートブラケットに固定され、前記キャリパサポートブラケットには、前記パーキングブレーキケーブルが通る第3挿通穴が前記第1挿通穴に連ねて形成されている。さらに、前記円筒状シール部材の前記嵌合部は、前記電動駆動装置と前記キャリパサポートブラケットとの間に形成された溝部に嵌合され、前記円筒状シール部材の前記可撓部は、前記第1挿通穴、前記第2挿通穴および前記第3挿通穴に挿通されている。これにより、前記電動式ドラムブレーキでは、前記電動駆動装置が前記バッキングプレートと共に前記キャリパサポートブラケットに固定され、前記円筒状シール部材の前記可撓部が前記第1挿通穴、前記第2挿通穴および前記第3挿通穴に挿通されているので、たとえば前記電動駆動装置、前記バッキングプレートおよび前記キャリパサポートブラケットの形状または構造の複雑な変更や新たな部品の追加をすることなく、前記円筒状シール部材を備えることができる。そのため、前記電動式ドラムブレーキの低コスト化をより図ることができる。
第3発明によれば、前記溝部は、前記電動駆動装置に形成されている。これにより、前記嵌合部は、前記電動駆動装置に形成された前記溝部に嵌合させられるので、たとえば前記円筒状シール部材を設けるために新たな部品の追加や新たなスペースを確保することなく、前記嵌合部を前記電動駆動装置に嵌合させることができる。そのため、前記電動駆動装置を小型化できる。
第4発明によれば、前記溝部は、前記キャリパサポートブラケットに形成されている。これにより、前記嵌合部は、前記キャリパサポートブラケットに形成された前記溝部に嵌合させられるので、たとえば前記電動駆動装置に前記円筒状シール部材を設けるための新たな部品の追加や新たなスペースの確保をすることなく、前記嵌合部を前記キャリパサポートブラケットに嵌合させることができる。そのため、前記電動駆動装置をより小型化できる。
第5発明によれば、前記円筒状シール部材の他方側の端部は、前記パーキングブレーキケーブルの外周面全周に密接している。これにより、たとえば前記円筒状シール部材の他方側の端部の内周面と前記パーキングブレーキケーブルの外周面との間から前記円筒状シール部材内に泥水や塵埃などの異物が侵入することを抑制することができる。
本発明が適用される一実施例の電動駆動装置を備えた電動式ドラムブレーキを示す正面図である。 締結ボルトによる電動駆動装置とバッキングプレートとの締結状態を拡大して示す図であり、図1に示すII−II視断面図である。 締結ボルトによる電動駆動装置とバッキングプレートとの締結状態を拡大して示す図であり、図1のIII−III視断面図である。 図3の電動駆動装置を拡大して示す断面図である。 図2、図3の円筒状シール部材を拡大して示す正面図である。
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例であるデュオサーボ式の電動式ドラムブレーキ(以下、車両用ドラムブレーキ)10を示す正面図であり、デュオサーボ式のドラムインディスクブレーキ12のハット型ディスク等を取り外した状態を示す。前記ハット型ディスクは、図3に示すように、円板状外周部12aと有底円筒状中央部13とによって構成されている。具体的には、円板状外周部12aはディスクブレーキのキャリパ96によって挟圧される摩擦板として機能し、有底円筒状中央部13はブレーキドラム(回転ドラム)13として機能している。ここで、キャリパ96は、図1の2点鎖線で示している。また、図1の1点鎖線で示す円はその有底円筒状中央部すなわち回転ドラム13の内周面14を示している。車両用ドラムブレーキ10は、たとえば図示しない車軸管、アクスルハウジング、サスペンション装置等の非回転部材に一体的に固設された円板形状のバッキングプレート16を備えている。このバッキングプレート16の外周部には、前記ハット型ディスクの円板状外周部を保護するためのディスクカバー18が固定されている。また、車両用ドラムブレーキ10には、そのバッキングプレート16の左右の外周部に円弧形状の凸側が外側になる姿勢で互いに接近離間可能にバッキングプレート16の中心線C1に対して略対照的に配設され、バッキングプレート16に拡開可能に設けられた一対のブレーキシュー20、22が備えられている。
また、車両用ドラムブレーキ10には、その一対のブレーキシュー20、22の一端部間すなわち図1の上端部に位置固定に設けられた拡開装置24と、図1の上端部を互いに接近する方向に常時付勢して拡開装置24に当接するためのコイル状の第1スプリング(リターンスプリング)26と、図1の上端部の間に固設されたアンカー28とが備えられている。拡開装置24は、一対のブレーキシュー20、22の一端部がそれぞれ当接させられ、バッキングプレート16に対して相対移動可能に配置されている。アンカー28は、一対のブレーキシュー20、22の一端部がそれぞれ当接可能に構成され、拡開装置24の外周側に隣接して配置されている。具体的には、図1に示すR方向に車両用ドラムブレーキ10すなわち回転ドラム13が回転させられた場合に、アンカー28には、一対のブレーキシュー20、22のうちの回転ドラム13の回転方向下流側のブレーキシュー20の一端部が当接させられる。また、アンカー28には、たとえばR方向とは逆方向に回転ドラム13が回転させられた場合に、回転ドラム13の回転方向下流側のブレーキシュー22の一端部が当接させられる。
車両用ドラムブレーキ10には、一対のブレーキシュー20、22の他端部すなわち図1の下端部の間に介在させられてアジャストホイール30の回転に伴って全長が変化させられることによりシュー間隙を調節するシュー間隙調節装置32と、それら下端部間に調節されてそれら下端部を互いに接近する方向に常時付勢してシュー間隙調節装置32を長手方向に挟圧するための中間部分がコイル状の第2スプリング(リターンスプリング)34とが備えられている。つまり、シュー間隙調節装置32は、第2スプリング34によって相互に接近する方向に付勢された一対のブレーキシュー20、22の他端部がそれぞれ当接させられ、一対のブレーキシュー20、22の他端部により挟持された状態で、バッキングプレート16に対して相対移動可能に配置されている。上記中心線C1は、図1の正面視において、アンカー28の長手方向の中央、シュー間隙調節装置32の長手方向に中央およびバッキングプレート16の中心を通る線である。
一対のブレーキシュー20、22は、何れもバッキングプレート16の板面と略平行な平板状を成し、かつ図1に示す正面図において全体が円弧形状に湾曲したシューウェブ36、38と、それら円弧形状を成す外周側端縁に沿ってブレーキシュー20、22の断面が略T字状を成すように一体的に固設された円形形状のシューリム40、42と、それらシューリム40、42の外周面に接着剤などで一体的に固着された摩擦材から成るライニング44、46とを備えてそれぞれ構成されている。
一対のブレーキシュー20、22は、シューウェブ36、38の長手方向の中央付近に配設されたシューホールドダウン装置48、50によってバッキングプレート16側に向かって押圧されていて、拡開可能にバッキングプレート16に配設されている。
図2は、締結ボルト62による電動駆動装置60とバッキングプレート16との締結状態を拡大してその要部を示す図であり、図1に示すII−II視断面図である。図3は、締結ボルト62による電動駆動装置60とバッキングプレート16との締結状態を拡大してその要部を示す図であり、図1に示すIII-III視断面図である。図2に示すように、電動駆動装置60は、複数の締結ボルト62によってキャリパサポートブラケット90を介してバッキングプレート16に締結されている。具体的には、電動駆動装置60は、複数(本実施例では2個)の締結ボルト62と前記複数の締結ボルト62にそれぞれ対応する複数(本実施例では2個)のナット63とによって、キャリパサポートブラケット90を介してバッキングプレート16に締結されて、バッキングプレート16に一体的に固定されている。また、図2に示すように、アンカー28は前記複数の締結ボルト62によってバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結されて、バッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に一体的に固定されている。すなわち、電動駆動装置60は、アンカー28と共に共通の締結ボルト62によってバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結されており、アンカー28と共にバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に一体的に固定されている。ここで、アンカー28には締結ボルト62が圧入される締結ボルト圧入穴が形成されており、バッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90にはそれぞれ締結ボルト62が挿通する締結ボルト挿通穴が形成されている。
キャリパサポートブラケット90は、図1に示すように、キャリパ96を支持する支持部90bを有している。キャリパサポートブラケット90は、図1に示すように、正面視においてバッキングプレート16の板面の一部を略U字形状に覆うとともに、図2および図3に示すように、バッキングプレート16の板厚よりも厚い平板により成形されている。また、図3に示すように、円板状外周部12aは、有底円筒状中央部である回転ドラム13の開口端外周面から外周方向へ突き出されたフランジ状に形成されている。本実施例の車両用ドラムブレーキ10は、サービスブレーキとして機能するディスクブレーキ部88を備えている。具体的には、ディスクブレーキ部88は、回転ドラム13および円板状外周部12aと、円板状外周部12aを挟圧して制動力を発生させるキャリパ96と、非回転部材に固定されてキャリパ96を支持するキャリパサポートブラケット90とを有している。すなわち、ディスクブレーキ部88は、キャリパサポートブラケット90に支持されたキャリパ96が、前記ハット型ディスクの円板状外周部12aの両側面に摩擦材を押し付けて挟圧して制動力を発生させている。
図2に示すように、拡開装置24は、締結ボルト62の頭部62h上に当接して支持されている。具体的には、拡開装置24にはレバー部材66およびストラット部材68が備えられ、レバー部材66の一部およびストラット部材68の一部がそれぞれ締結ボルト62の頭部62hに当接して支持されている。拡開装置24は、バッキングプレート16に対して移動可能な浮動式で、レバー部材66およびストラット部材68が連結ピン64によりバッキングプレート16に対して相対回動可能に相互に連結されている。連結ピン64は、バッキングプレート16と平行になる姿勢で配設されて、レバー部材66およびストラット部材68の基端部を貫通している。レバー部材66は、2枚の金属板にて構成されており、連結ピン64に連結されるレバー部材66の基端部は互いに密着するように一体的に重ね合わされている。レバー部材66の基端部には、シューウェブ38の一端部と当接する当接部70が形成されている。レバー部材66の他端部すなわち連結ピン64が貫通されている基端部とは反対側の端部は、前記2枚の金属板が略平行に所定の間隔を有して互いに離間するように形成されており、パーキングブレーキケーブル74の一方側の先端部に固設された略円柱状の掛止部材76が掛止されるケーブル掛止部72が形成されている。掛止部材76は、パーキングブレーキケーブル74の一方側の先端部にたとえばかしめによって固設されている。
ストラット部材68は、1枚の金属板を略U字形状に曲げ加工したもので、その略U字形状に曲げられた内側にはレバー部材66が配設されている。ストラット部材68の他端部すなわち連結ピン64が貫通されている基端部とは反対側の端部は、略U字形状に曲げられた前記金属板が互いに密着するように内側へそれぞれ曲げられて一体的に重ね合わされている。ストラット部材68の他端部には、シューウェブ36の一端部と当接する当接部78が形成されている。また、レバー部材66には、所定形状に曲成された板ばね部材80が装着されており、パーキングブレーキケーブル74をケーブル掛止部72へ案内するとともに、一旦ケーブル掛止部72に掛け止められた掛止部材76がケーブル掛止部72から離脱しないようにしている。
図2に示すように、アンカー28には、パーキングブレーキケーブル74を通す第2挿通穴28aが形成されており、バッキングプレート16にはパーキングブレーキケーブル74を通す第1挿通穴16aが形成されており、キャリパサポートブラケット90にはパーキングブレーキケーブル74を通す第3挿通穴90aが形成されている。また、パーキングブレーキケーブル74の他方側の端部は、後述する電動駆動装置60に備えられたねじ軸部材108に連結されている。つまり、パーキングブレーキケーブル74は、図2に示すように、一方側の端部がケーブル掛止部72に掛け止められて、第1挿通穴16a、第2挿通穴28aおよび第3挿通穴90aを挿通して、他方側の端部がねじ軸部材108に連結されている。
電動駆動装置60が作動させられることによって、パーキングブレーキケーブル74がバッキングプレート16に対して略直角の作用方向Gすなわち図2の上方向へ引っ張られると、レバー部材66が連結ピン64まわりに回転させられることにより、シューウェブ38が車両用ドラムブレーキ10の外側方向つまり図2に示すT1方向へ向かって押され、シューリム42の外周に固着されたライニング46が回転ドラム13の内周面14に押圧される。また、シューウェブ38の当接部70を支点として反力によって連結ピン64がT1とは反対方向つまり図2の左方向へ移動させられると、ストラット部材68も図2の左方向へ移動させられ、シューウェブ36が車両用ドラムブレーキ10の外側方向、図2に示すT2方向へ押されてシューリム40の外周に固着されたライニング44が回転ドラム13の内周面14に押圧される。この状態で車両用ドラムブレーキ10が回転させられて、図示しない車輪(タイヤ)が回転しようとする力すなわち連れ回り力が発生すると、連れ回り力の発生方向に応じて何れか一方のブレーキシュー20、22がアンカー28に当接させられ、それ以上の回転が阻止されることにより車両用ドラムブレーキ10に制動力が発生させられる。
図4は、図3の電動駆動装置60を拡大して示す断面図である。図4に示すように、電動駆動装置60には、図示しない電子制御装置から供給される入力信号に基づいて出力軸100aが回転駆動する電動モータ100が備えられている。また、電動駆動装置60には、出力軸100aの回転が伝達される第1歯車102および第1歯車102に噛み合う第2歯車104を有する減速歯車装置106が備えられている。また、電動駆動装置60には、減速歯車装置106の第2歯車104において、第2歯車104の第1回転軸線(回転軸線)Cm1に沿って穿設された円柱形状の雌ねじ穴104aと、第2歯車104の雌ねじ穴104aの内周面に形成された雌ねじ104bと螺合する雄ねじ108aを外周面に形成しパーキングブレーキケーブル74の他方側の端部が直接的に先端部108bに連結された軸状のねじ軸部材108とが備えられている。ねじ軸部材108、減速歯車装置106および電動モータ100は、収容ケース(ケース部材)110に収容されている。
第1歯車102には、電動モータ100の出力軸100aに固定された歯車112と噛み合う噛合歯102aが外周面に形成された円板状の第1歯車部102bと、第1歯車部102bに隣接して外周面に外周スプライン歯102cが形成された円柱状の第2歯車部102dとが備えられている。また、第1歯車102には、第2回転軸線(回転軸線)Cm2の軸方向に、第2歯車部102dの電動モータ100側の端面および第1歯車部102bの電動モータ100側とは反対側の端面からそれぞれ円柱状に突き出された一対の支持部102g、102hが一体に備えられている。第1歯車102は、一対の支持部102g、102hが収容ケース110に設けられた一対の軸受114、114を介して収容ケース110に支持されることにより、第2回転軸線Cm2まわりに回転可能に収容ケース110に支持されている。なお、第1歯車102の第2回転軸線Cm2は、第2歯車104の第1回転軸線Cm1と平行である。
第2歯車104には、第1歯車102の外周スプライン歯102cに相対回転不能且つ第1回転軸線Cm1方向に移動可能に噛み合う第2噛合歯104cが外周面に形成された円板状の歯車部104dと、歯車部104dの両側面から第1回転軸線Cm1方向に円筒状に突き出された一対の支持部104g、104hとが一対に備えられている。第2歯車104は、一対の支持部104g、104hが収容ケース110に設けられた一対のスラスト軸受116、118を介して収容ケース110に支持されることにより、第1回転軸線Cm1まわりに回転可能に収容ケース110に支持されている。
収容ケース110には、図4に示すように、たとえばねじ軸部材108、減速歯車装置106および電動モータ100などを収容する収容部110aと、パーキングブレーキケーブル74をバッキングプレート16の内側から収容ケース110内に挿通させるケーブル挿通穴110bが形成されたケーブル挿通部110cとが備えられている。ケーブル挿通部110cのバッキングプレート16側の端部110dは、図2から図4に示すように、矩形状に形成されて外周面が径方向外側に向かって突出したフランジ状に形成されている。端部110dは、キャリパサポートブラケット90に当接させられる。
端部110dには、円筒状シール部材いわゆるブーツ122が嵌合される溝部すなわち嵌合溝110jが形成されている。具体的には、嵌合溝110jは、ケーブル挿通穴110bと連通するとともに、キャリパサポートブラケット90に当接する当接面110mに開口し、後述するブーツ122が有する嵌合部122aを嵌合可能な深さDを有するように形成されている。端部110dには、締結ボルト62が挿通される締結ボルト挿通穴が形成されている。端部110dには、締結ボルト62に対応するナット63がたとえばワッシャーを介して締めつけられている。ここで、本実施例のブーツ122は、円錐蛇腹状に形成されており、ブーツ122内には、図2および図3に示すように、パーキングブレーキケーブル74が挿通されている。
図5は図2、図3に示すブーツ122を拡大して示す正面図である。ブーツ122は、一方側の端部に嵌合部122aと、他方側の端部に密接部122cとを有し、さらに嵌合部122aと密接部122cとの間に長手方向に伸縮可能な可撓部122bを有している。嵌合部122aは、ブーツ122の一方側の端部の外周面が外周方向すなわち径方向の外側方向に向かって突出するフランジ状に形成されている。嵌合部122aは、電動駆動装置60とバッキングプレート16との間に挟持されている。本実施例では、電動駆動装置60はバッキングプレート16との間にキャリパサポートブラケット90を介して固定されており、嵌合部122aは、電動駆動装置60とキャリパサポートブラケット90との間に挟持されている。具体的には、嵌合部122aは、電動駆動装置60に形成された嵌合溝110jの底面110kとキャリパサポートブラケット90とに挟まれるように嵌合溝110jに嵌合されている。嵌合部122aは、底面110kとキャリパサポートブラケット90とに押圧されて弾性変形させられて挟持されている。
可撓部122bは、嵌合部122aからブーツ122の他方側の端部に向かって直径が小さくなる円錐状に形成されて、外周が蛇腹状になっている。密接部122cは、ブーツ122の他方側の端部に形成され、パーキングブレーキケーブル74の外周面全周に密接可能な内周面を備えている。密接部122cは、パーキングブレーキケーブル74の外周面全周に密接するために、たとえばかしめにより塑性変形されている。具体的には、アルミリングで密接部122cをパーキングブレーキケーブル74に固定させることにより、密接部122cをパーキングブレーキケーブル74に密接させる。
図2および図3に示すように、第1挿通穴16aに第2挿通穴28aおよび第3挿通穴90aがそれぞれ連ねて形成されており、第1挿通穴16a、第2挿通穴28aおよび第3挿通穴90aは挿通穴124を形成する。挿通穴124は、図2および図3に示すように、電動駆動装置60に形成された嵌合溝110jに連通するように形成されている。ブーツ122は、パーキングブレーキケーブル74と共に挿通穴124に挿通されている。具体的には、ブーツ122の嵌合部122aは、電動駆動装置60に形成された嵌合溝110jに嵌合されて、ブーツ122の可撓部122bは、第1挿通穴16a、第2挿通穴28aおよび第3挿通穴90aに挿通されている。ブーツ122の密接部122cは、図2に示すように、第2挿通穴28aから突出した位置すなわちアンカー28よりも拡開装置24側に位置している。
収容ケース110の収容部110aには、図4に示すように、ケーブル挿通穴110bに連通し、例えばパーキングブレーキケーブル74の他端部74b、ねじ軸部材108の一部、後述するコイル状のスプリング(弾性部材)120等を収容する円柱状の第1空間A1と、第1空間A1に隣接し、たとえば減速歯車装置106等を収容する第2空間A2と、第2空間A2に隣接し、たとえば電動モータ100等を収容する第3空間A3とが形成されている。
収容ケース110内の第1空間A1は、ケーブル挿通穴110bのねじ軸部材108側の開口110eの周辺に形成された第1壁部110fと、ケーブル挿通穴110bに挿通されたパーキングブレーキケーブル74と、ねじ軸部材108の外周側に円筒状に形成された円筒部110gと、円筒部110gの第2歯車104側の開口に嵌め入れられたスラスト軸受116とによって囲まれた空間である。上記第1空間A1内において、コイル状のスプリング120は、第1壁部110fとスラスト軸受116すなわちスラスト軸受116に隣接する第2歯車104との間に予圧された状態(圧縮された状態)で配設されている。上記コイル状のスプリング120は、例えば角バネであり、収容ケース110の第1壁部110fと第2歯車104との間においてパーキングブレーキケーブル74の他端部74bとねじ軸部材108との外周側に配設されている。
図4に示すように、第2歯車104のスラスト軸受116に隣接する円筒状の支持部104gは、その支持部104gの外径が収容ケース110の円筒部110gの第2歯車104側の開口の内径より小さくなっている。第2歯車104の支持部104gに隣接するスラスト軸受116は、収容部110aの円筒部110g内に第1回転軸線Cm1方向の移動可能に嵌め入れられている。また、第2歯車104のスラスト軸受118側の支持部104hは、スラスト軸受118に第1回転軸線Cm1方向に移動可能に嵌め入れられている。すなわち、第2歯車104は、コイル状のスプリング120の付勢力に抗して第1回転軸線Cm1方向の第1壁部110f側に移動可能に収容ケース110の収容部110a内に配設されている。
また、図4に示すように、収容ケース110の収容部110aには、第2歯車104の歯車部104dの外周部の一部においてパーキングブレーキケーブル74の他端部74b側の側面に対向する第2壁部110hが形成されている。上記第2壁部110hは、円筒部110gの第2歯車104側の開口の周辺部から第1回転軸線Cm1の径方向に一体に突き出されたものであり、第2歯車104がコイル状のスプリング120の付勢力に抗して第1壁部110f側へ移動させられると、第2歯車104の歯車部104dの外周部の一部が第2壁部110hに当接する。
以上のように構成された車両用ドラムブレーキ10は、車両に備えられた図示しない電子制御装置による電子制御により電動駆動装置60に備えられた電動モータ100が回転駆動させられてパーキングブレーキケーブル74が巻き取られる。パーキングブレーキケーブル74が巻き取られることによって、拡開装置24が作動して一対のブレーキシュー20、22が拡開されることによりライニング44、46が回転ドラム13の内周面14に押圧される。
このように、本実施例の車両用ドラムブレーキ10は、アンカー28にパーキングブレーキケーブル74が通る第2挿通穴28aが第1挿通穴16aに連ねて形成されている。また、ブーツ122の嵌合部122aは、電動駆動装置60とバッキングプレート16との間に挟持されている。さらに、ブーツ122の可撓部122bは、第1挿通穴16aおよび第2挿通穴28aに挿通されている。これにより、車両用ドラムブレーキ10は、たとえば電動駆動装置60およびバッキングプレート16の形状または構造の複雑な変更や新たな部品の追加をすることなくブーツ122を備えることができる。そのため、ブーツ122を備えるための構造を簡素化することによって、車両用ドラムブレーキ10の低コスト化を図ることができる。また、ブーツ122を備えるための構造を簡素化することによって、たとえば電動駆動装置60を小型化できることにより、電動駆動装置60の軽量化や搭載性の向上を図ることができる。
また、本実施例の車両用ドラムブレーキ10は、回転ドラム13と、回転ドラム13の開口端側外周面から外周方向へ突き出す円板状外周部12aと、円板状外周部12aを挟圧して制動力を発生させるキャリパ96と、非回転部材に固定されて、キャリパ96を支持するキャリパサポートブラケット90と、を有するディスクブレーキ部88を備えている。また、電動駆動装置60は、バッキングプレート16と共にキャリパサポートブラケット90に固定され、キャリパサポートブラケット90には、パーキングブレーキケーブル74が通る第3挿通穴90aが前記第1挿通穴16aに連ねて形成されている。さらに、ブーツ122の嵌合部122aは、電動駆動装置60とキャリパサポートブラケット90との間に形成された嵌合溝110jに嵌合され、ブーツ122の可撓部122bは、第1挿通穴16a、第2挿通穴28aおよび第3挿通穴90aに挿通される。これにより、電動駆動装置60は、バッキングプレート16と共にキャリパサポートブラケット90に固定され、パーキングブレーキケーブル74が通る第1挿通穴16a、第2挿通穴28aおよび第3挿通穴90aにブーツ122の可撓部122bが挿通されるので、たとえば電動駆動装置60、バッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90の形状または構造の複雑な変更や新たな部品の追加をすることなくブーツ122を備えることができる。そのため、車両用ドラムブレーキ10の低コスト化をより図ることができる。
また、本実施例の車両用ドラムブレーキ10では、溝部すなわち嵌合溝110jが電動駆動装置60に形成されている。これにより、ブーツ122の嵌合部122aは、電動駆動装置60に形成された嵌合溝110jに嵌合させられるので、たとえばブーツ122を設けるために新たな部品の追加や新たなスペースを確保することなく、嵌合部122aを電動駆動装置60に嵌合させることができる。そのため、電動駆動装置60を小型化できる。
また、本実施例の車両用ドラムブレーキ10では、ブーツ122の他方側の端部すなわち密接部122cの内周面は、パーキングブレーキケーブル74の外周面全周に密接している。これにより、たとえば密接部122cの内周面とパーキングブレーキケーブル74の外周面との間から泥水や塵埃などの異物がブーツ122内に侵入することを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例においては、ブーツ122に形成された嵌合部122aが嵌合される溝部すなわち嵌合溝110jは、電動駆動装置60に形成されていたが、必ずしもこれに限らず、嵌合部122aが嵌合される溝部はキャリパサポートブラケット90に形成されていてもよい。すなわち、電動駆動装置60に形成された当接面110mに当接する面に開口する溝部がキャリパサポートブラケット90に形成されていてもよい。これにより、嵌合部122aは、キャリパサポートブラケット90に形成された嵌合溝110jに嵌合させられるので、たとえば電動駆動装置60にブーツ122を設けるための新たな部品の追加や新たなスペースの確保をすることなく、嵌合部122aをキャリパサポートブラケット90に嵌合させることができる。そのため、電動駆動装置60をより小型化できる。
また、嵌合部122aが嵌合される溝部は、たとえば電動駆動装置60およびキャリパサポートブラケット90の両方に形成されていてもよい。すなわち、嵌合部122aは、電動駆動装置60に形成された溝部およびキャリパサポートブラケット90に形成された溝部のそれぞれに挟み込まれるように嵌合されていてもよい。
また、前述の実施例においては、電動駆動装置60は、アンカー28と共に共通の締結ボルト62によってバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結されていたが、必ずしもこれに限らず、たとえばアンカー28がバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結される締結ボルト62とは異なる締結ボルトによって電動駆動装置60がバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結されていてもよい。
また、前述の実施例においては、電動駆動装置60は、2個の締結ボルト62によってバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結されていたが、必ずしもこれに限らず、たとえば電動駆動装置60は3個以上の締結ボルトによってバッキングプレート16およびキャリパサポートブラケット90に締結されていてもよい。
また、前述の実施例においては、ブーツ122に形成された密接部122cは、第2挿通穴28aから突出した位置すなわちアンカー28よりも拡開装置24側に位置していたが、必ずしもこれに限らず、たとえば密接部122cは第2挿通穴28aから突出しない位置すなわち挿通穴124内に位置していてもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両用ドラムブレーキ(電動式ドラムブレーキ)
12a:円板状外周部
13:回転ドラム
16:バッキングプレート
16a:第1挿通穴
20、22:ブレーキシュー
24:拡開装置
28:アンカー
28a:第2挿通穴
60:電動駆動装置
64:連結ピン
66:レバー部材
68:ストラット部材
68:電動駆動装置
74:パーキングブレーキケーブル
76:掛止部材
88:ディスクブレーキ部
90:キャリパサポートブラケット
90a:第3挿通穴
96:キャリパ
110j:嵌合溝(溝部)
122:ブーツ(円筒状シール部材)
122a:嵌合部
122b:可撓部


Claims (5)

  1. 回転ドラムに内接して制動力を発生させるためにバッキングプレートに拡開可能に配設された一対のブレーキシューと、
    前記バッキングプレートと平行な連結ピンにより前記連結ピンまわりに相対回動可能に相互に連結された基端部をそれぞれ有するレバー部材およびストラット部材とを有して、前記一対のブレーキシューの一端部間に配設され、前記レバー部材が前記一対のブレーキシューの一方に係合させられ、前記ストラット部材が前記一対のブレーキシューの他方に係合させられる拡開装置と、
    前記一対のブレーキシューのうちの前記回転ドラムの回転方向下流側のブレーキシューの一端部が当接させられるアンカーと、
    掛止部材を一端に有し、前記掛止部材が前記バッキングプレートに形成された第1挿通穴を通して前記レバー部材の先端部に掛け止められるパーキングブレーキケーブルと、
    一方側の端部にフランジ状の嵌合部を有するとともに、前記嵌合部から長手方向に伸縮可能に前記パーキングブレーキケーブルの一部を覆う可撓部と、他方側の端部において前記パーキングブレーキケーブルの外周面全周に密接する密接部とを有する円筒状シール部材と、を備え
    前記バッキングプレートに固定された電動駆動装置によって前記電動駆動装置に形成されたケーブル挿通穴を通して前記パーキングブレーキケーブルが引っ張られると、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力を発生する電動式ドラムブレーキであって、
    前記アンカーには、前記パーキングブレーキケーブルが通る第2挿通穴が前記第1挿通穴に連ねて形成され、
    前記円筒状シール部材のフランジ状の前記嵌合部は、前記ケーブル挿通穴よりも大径であって、前記電動駆動装置と前記バッキングプレートとの間に押圧による弾性変形状態で挟持されて前記ケーブル挿通穴を密閉するものであり
    前記円筒状シール部材の前記可撓部は、前記第1挿通穴および前記第2挿通穴に挿通されることを特徴とする電動式ドラムブレーキ。
  2. 前記回転ドラムと、前記回転ドラムの開口端側外周面から外周方向へ突き出す円板状外周部と、前記円板状外周部を挟圧して制動力を発生させるキャリパと、非回転部材に固定されて、前記キャリパを支持するキャリパサポートブラケットと、を有するディスクブレーキ部を備え、
    前記電動駆動装置は、前記バッキングプレートと共に前記キャリパサポートブラケットに固定され、
    前記キャリパサポートブラケットには、前記パーキングブレーキケーブルが通る第3挿通穴が前記第1挿通穴に連ねて形成され、
    前記円筒状シール部材の前記嵌合部は、前記電動駆動装置と前記キャリパサポートブラケットとの間に形成された溝部に嵌合され、
    前記円筒状シール部材の前記可撓部は、前記第1挿通穴、前記第2挿通穴および前記第3挿通穴に挿通されることを特徴とする請求項1に記載の電動式ドラムブレーキ。
  3. 前記溝部は、前記電動駆動装置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動式ドラムブレーキ。
  4. 前記溝部は、前記キャリパサポートブラケットに形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動式ドラムブレーキ。
  5. 前記円筒状シール部材の他方側の端部は、前記パーキングブレーキケーブルの外周面全周に密接していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1に記載の電動式ドラムブレーキ。
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