以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
(ゲームシステムの構成)
図1を参照して、本発明の一実施形態に係るゲームシステム1の概要について説明する。ゲームシステム1は、サーバ装置10と、1つ以上の端末装置20と、を備える。図1では簡便のため、3つの端末装置20A、B、及びCを図示しているが、端末装置20の数は任意に定められてもよい。
サーバ装置10は、例えばゲーム運営者が管理するサーバ等の情報処理装置である。端末装置20は、例えば携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)、又はゲーム装置等の、ユーザにより使用される情報処理装置である。端末装置20は、本実施形態に係るゲームのアプリケーションプログラムを実行可能である。以下、アプリケーションプログラムを、単にアプリケーションともいう。ゲームのアプリケーションは、例えばインターネット等のネットワーク30を介して所定のアプリケーション配信サーバから端末装置20に送信されてもよい。或いは、ゲームのアプリケーションは、端末装置20に備えられた記憶装置又は端末装置20が読取可能なメモリカード等の記憶媒体に予め記憶されていてもよい。サーバ装置10及び端末装置20は、ネットワーク30を介して通信可能に接続される。
サーバ装置10及び端末装置20は、ゲームに関する複数の処理を協働して実行する。例えば、サーバ装置10及び端末装置20が、一連の処理を分担して実行してもよい。また、例えば、サーバ装置10及び端末装置20のそれぞれが同一の処理を実行してもよい。当該同一の処理について、サーバ装置10と端末装置20との間で処理結果が一致する場合、サーバ装置10及び端末装置20は、当該処理を完了してもよい。一方、サーバ装置10と端末装置20との間で処理結果が一致しない場合、サーバ装置10及び端末装置20は、例えばサーバ装置10の処理結果を正として当該同一の処理を完了してもよく、或いは当該処理の実行前にプロセスを巻き戻してもよい。かかる構成によれば、例えばサーバ装置10及び端末装置20の間の通信品質が一時的に低下した場合であっても、直ちに処理が中断される蓋然性が低下する。また、端末装置20において、例えばパラメータの書き換え等の不正処理が行われた場合であっても、当該不正処理を排除できる蓋然性が向上する。
(ゲームの概要)
本実施形態に係るゲームの概要について説明する。本実施形態に係るゲームは、1つ以上のゲームパートを含む。当該ゲームパートのうち少なくとも1つのゲームパートは、後述するゲーム媒体を用いて実行されてもよい。
ゲーム媒体は、ゲームに使用される電子データであり、例えば、カード、アイテム、仮想通貨、チケット、キャラクタ、アバタ、レベル情報、ステータス情報、パラメータ情報(体力、攻撃力など)、及び能力情報(スキル、アビリティ、呪文、ジョブなど)等、任意の媒体を含む。また、ゲーム媒体は、ユーザによってゲーム内で取得、所有、使用、管理、交換、合成、強化、売却、廃棄、又は贈与等されうる電子データであるが、ゲーム媒体の利用態様は本明細書で明示されるものに限られない。
以下、特に明示した場合を除き、「ユーザが所有するゲーム媒体」とは、当該ユーザを一意に識別可能なユーザIDに所有ゲーム媒体として関連付けられたゲーム媒体を示す。また、「ゲーム媒体をユーザに付与する」とは、ゲーム媒体を所有ゲーム媒体としてユーザIDに関連付けることを示す。また、「ユーザが所有するゲーム媒体を破棄する」とは、ユーザIDと所有ゲーム媒体との関連付けを解消することを示す。また、「ユーザが所有するゲーム媒体を消費する」とは、ユーザIDと所有ゲーム媒体との関連付けの解消に応じて、何らかの効果又は影響をゲーム内で発揮させうることを示す。また、「ユーザが所有するゲーム媒体を売却する」とは、ユーザIDと所有ゲーム媒体との関連付けを解消し、且つ、ユーザIDに他のゲーム媒体(例えば、仮想通貨又はアイテム等)を所有ゲーム媒体として関連付けることを示す。また、「ユーザAが所有するゲーム媒体をユーザBに譲渡する」とは、ユーザAのユーザIDと所有ゲーム媒体との関連付けを解消し、且つ、ユーザBのユーザIDに当該ゲーム媒体を所有ゲーム媒体として関連付けることを示す。また、「ゲーム媒体を作成する」とは、ゲーム媒体に関する情報の少なくとも一部を定義又は決定することを示す。
ゲームパートは、ゲーム内でユーザがプレイ可能な任意のコンテンツを含んでもよい。ゲームパートは、例えば、クエスト、ミッション、ミニゲーム、ゲーム媒体の入手、育成、強化、及び合成、仮想空間の探索、並びに対戦相手(例えば、他のユーザ、及びAI(Artificial Intelligence)等)との対戦等のコンテンツを含んでもよい。各ゲームパートには、1つ以上の所定のゲーム課題が設定されてもよい。ユーザによってプレイされるゲームパートに設定された1つ以上のゲーム課題の達成に成功したと判定された場合、ユーザに対して、例えばゲーム媒体等が報酬として付与されてもよい。ゲーム課題には、例えば敵キャラクタとの対戦に勝利するとの課題、仮想空間内のゴール地点まで到達するとの課題、又は所定時間が経過するまでユーザのキャラクタが所定の状態(例えば、体力がゼロの状態)にならないとの課題等、ゲームパートの内容に応じた任意の課題が採用可能である。また、ゲームパートに設定された1つ以上のゲーム課題のうち、特定のゲーム課題(クリア課題)が達成されることを、ゲームパートのクリアともいう。ゲームパートをプレイするユーザがクリア課題の達成に成功した場合、当該ゲームパートのクリアと判定され、当該ゲームパートが終了してもよい。
1つ以上のゲームパートには、シングルプレイ用のゲームパートと、マルチプレイ用のゲームパートとが含まれてもよい。シングルプレイ用のゲームパートとは、1人のユーザが使用する1つの端末装置20に対するユーザ操作に基づいて実行されるゲームパート(例えば、一人用のゲームパート)である。1つの端末装置20が単独で、又は1つの端末装置20とサーバ装置10とが協働して、シングルプレイ用のゲームパートを実行する。一方、マルチプレイ用のゲームパートとは、最大で2人以上のユーザが参加可能なゲームパート(例えば、複数人用のゲームパート)である。マルチプレイ用のゲームパートは、複数のユーザのそれぞれが使用する複数の端末装置20に対するユーザ操作に基づいて実行されうる。マルチプレイ用のゲームパートは、端末間で参加及び進行が同期される構成であってもよいし、端末間で参加及び進行が同期されない構成であってもよい。2人以上のユーザに共通のゲームパートは、当該ゲームパートの進行処理の少なくとも一部及び処理結果の少なくとも一部が、当該2人以上のユーザに対して共通して適用されるゲームパートを含んでもよい。2つ以上の端末装置20が協働して、又は2つ以上の端末装置20とサーバ装置10とが協働して、マルチプレイ用のゲームパートを実行する。
本実施形態に係るゲームパートとして、抽選の対象である複数のゲーム媒体の中からユーザに付与される当選ゲーム媒体が決定される抽選ゲームパートが含まれていてもよい。当該複数のゲーム媒体の一部は、複数の第1ゲーム媒体の中から選択された第1ゲーム媒体である。ゲームにおいて利用価値が高い、或いは希少価値が高いゲーム媒体が第1ゲーム媒体とされてもよい。抽選ゲームパートを開始するにあたり、今回の抽選の対象に含まれる第1ゲーム媒体は、第1ゲーム媒体の中から決定されて、図6に示すように、ゲーム画面に表示される。ユーザは表示された第1ゲーム媒体を見たうえで、抽選ゲームパートを開始する。抽選ゲームパートが実行されるたびに、抽選の対象に含まれる第1ゲーム媒体が変化する。例えば、抽選ゲームパートが実行されるたびに、抽選の対象に含まれる少なくとも1つの第1ゲーム媒体が他の第1ゲーム媒体に変更される。このように、抽選ゲームパートが実行されるたびに、抽選の対象に含まれる第1ゲーム媒体が変化するので、ユーザに抽選ゲームパートを繰り返してプレイする動機づけを行うことができ、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。
(サーバ装置の構成)
サーバ装置10の構成について具体的に説明する。サーバ装置10は、サーバ通信部11と、サーバ記憶部12と、サーバ制御部13と、を備える。
サーバ通信部11は、外部装置と無線又は有線によって通信し、情報の送受信を行うインタフェースを備える。サーバ通信部11は、例えば無線LAN(Local Area Network)通信モジュール又は有線LAN通信モジュール等を備えてもよい。サーバ通信部11は、ネットワーク30を介して、端末装置20との間で情報を送受信可能である。
サーバ記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を備える。サーバ記憶部12は、例えば一次記憶装置又は二次記憶装置として機能してもよい。また、サーバ記憶部12は、揮発性の記憶装置であってもよく、不揮発性の記憶装置であってもよい。さらに、サーバ記憶部12は、後述するサーバ制御部13内に含まれるプロセッサのキャッシュメモリ等であってもよい。サーバ記憶部12は、ゲームの実行に用いられる情報及びプログラムを記憶する。サーバ記憶部12に記憶された情報及びプログラムの少なくとも一部が、端末装置20との間で共有及び同期されてもよい。以下、サーバ記憶部12が記憶する情報の例について説明する。
(ユーザに関する情報)
サーバ記憶部12は、複数のユーザに関する情報を記憶する。図2を参照して、ユーザに関する情報について説明する。ユーザに関する情報は、ゲーム内で使用されるユーザに固有の任意の情報を含んでもよい。ユーザに関する情報は、ユーザがゲームを操作するための情報であって、ユーザごとに作成され得る。例えば、ユーザに関する情報は、ユーザID、ユーザ名、所有第2ゲーム媒体、所有ゲーム媒体、連携ユーザ情報及びグループポイント等を含む。
ユーザIDは、ユーザを一意に識別可能な情報である。以下、ユーザIDを単にユーザともいう。ユーザIDは端末装置を一意に識別可能な情報と紐づけて管理されてもよい。これにより、サーバ装置10はユーザIDを用いて、そのユーザが使用する端末装置を特定することができる。
ユーザ名は、ユーザの名称を示す情報である。ユーザ名は、ユーザIDとは異なり、ユーザを一意に識別可能でなくてもよい。ユーザ名は、端末装置20に対するユーザ操作に応じて任意に決定及び変更が可能であってもよい。
所有第2ゲーム媒体は、ゲーム内でユーザが所有する第2ゲーム媒体に関する情報である。第2ゲーム媒体は、ユーザがゲームパートを実行するために消費されるゲーム媒体である。第2ゲーム媒体には、例えば、カード、アイテム、仮想通貨又はチケット等が含まれてもよい。所有第2ゲーム媒体には、第2ゲーム媒体を一意に特定するためのゲーム媒体IDが含まれてもよい。所有第2ゲーム媒体には、ゲーム媒体IDに限らず、第2ゲーム媒体に関する任意の情報が含まれてもよい。例えば、所有第2ゲーム媒体には、第2ゲーム媒体の数量又は種別等の情報が含まれてもよい。
所有ゲーム媒体は、ゲーム内でユーザが所有するゲーム媒体に関する情報である。例えば、所有ゲーム媒体には、ゲーム媒体を一意に特定するためのゲーム媒体IDが含まれてもよい。所有ゲーム媒体には、後述するゲームパートにおいて当選ゲーム媒体としてユーザに付与されたゲーム媒体が含まれてもよい。説明のために、本実施例において、ユーザが所有する第2ゲーム媒体とそれ以外のゲーム媒体とを区別して管理する例を示すが、この限りではない。例えば、第2ゲーム媒体は、所有ゲーム媒体の一部として第2ゲーム媒体以外のゲーム媒体と同様に管理されてもよい。
連携ユーザ情報は、ゲームパートにおいて所定のゲーム効果を発揮させるユーザを特定する際に用いられる情報である。連携ユーザには、ユーザと一方向又は双方向に関連付けられた他のユーザが含まれてもよい。連携ユーザには、例えばそのユーザがフォローしているユーザ、フォロワー、又はフレンド等が含まれてもよい。連携ユーザ情報には、ユーザを一意に特定するためのユーザIDが含まれてもよい。例えば、2人のユーザがゲームの中で互いを連携ユーザとするユーザ操作を行うことによって、互いのユーザIDが連携ユーザ情報に設定されてもよい。かかる場合、あるユーザのゲームパートにおいて所定のゲーム効果が発揮されると、そのユーザの連携ユーザ情報に設定されているユーザのゲームパートにおいても所定のゲーム効果が発揮され得る。連携ユーザ情報は、複数のユーザが参加可能なユーザグループを特定する情報が設定されてもよい。かかる場合、あるユーザのゲームパートにおいて所定のゲーム効果が発揮されると、そのユーザの連携ユーザ情報に設定されているユーザグループに含まれる他のユーザのゲームパートにおいても所定のゲーム効果が発揮され得る。連携ユーザ情報により特定されるユーザの数は任意の数であってもよい。所定のゲーム効果は、連携ユーザ情報に設定されたユーザのうち一部のユーザのゲームパートにおいて発揮されてもよい。
グループポイントは、上述した連携ユーザ情報に設定されたユーザ間で共有される情報である。本実施形態では、あるユーザが実行したゲームパートにおいて、所定のゲーム媒体が第1処理によって当選ゲーム媒体として決定された際に、そのユーザ及びそのユーザの連携ユーザ情報に設定されたユーザにグループポイントが付与されてもよい。ユーザに付与されたグループポイントに応じて、そのユーザにゲーム媒体が付与されてもよい。
(ゲーム媒体に関する情報)
サーバ記憶部12は、複数のゲーム媒体に関する情報を記憶する。図3及び図4を参照して、ゲーム媒体に関する情報について説明する。ゲーム媒体に関する情報は、ゲーム内で使用されるゲーム媒体に固有の任意の情報を含んでもよい。ゲーム媒体に関する情報は、ゲーム媒体ごとに作成され得る。本実施形態において、第2ゲーム媒体とそれ以外のゲーム媒体とが異なる情報を含んでもよい。
第2ゲーム媒体は、ユーザがゲームパートを実行するために消費されるゲーム媒体である。第2ゲーム媒体には、例えば、カード、アイテム、仮想通貨又はチケット等が含まれてもよい。第2ゲーム媒体に関する情報は、例えば図3に示すように、ゲーム媒体ID及び種別を含んでもよい。
ゲーム媒体IDは、ゲーム媒体を一意に識別可能な情報である。以下、ゲーム媒体IDを単にゲーム媒体ともいう。
種別は、第2ゲーム媒体の種別を示す情報である。本実施形態では、ゲームパートの実行条件として、消費される第2ゲーム媒体の条件が設定され得る。ゲームパートを実行するための条件として第2ゲーム媒体の種別の条件が設定される場合、実行条件に設定された種別の第2ゲーム媒体をユーザが所有していると、そのユーザによってゲームパートが実行可能とされてもよい。
本実施形態において、第2ゲーム媒体以外のゲーム媒体に関する情報は、例えば図4に示すように、ゲーム媒体ID、ゲーム媒体名、希少度、第1ゲーム媒体フラグ、第2確率及びゲーム効果フラグを含んでもよい。
ゲーム媒体IDは、上述のとおりゲーム媒体を一意に識別可能な情報である。以下、ゲーム媒体IDを単にゲーム媒体ともいう。
ゲーム媒体名は、ゲーム媒体の名前を示す情報である。ゲーム媒体名は、ゲーム媒体IDとは異なり、ゲーム媒体を一意に識別可能でなくてもよい。
希少度は、ゲーム媒体の希少性の度合いを示す情報である。希少度に応じて、ゲームにおけるそのゲーム媒体の価値、使用条件、或いは使用することで発揮される効果等が変化してもよい。希少度は、例えば、数値情報で表されてもよい。或いは、希少度として複数のカテゴリが用意され、これらのいずれかがゲーム媒体に希少度として付与されてもよい。本実施形態においては、ノーマル、レア、スーパーレア、ウルトラレアの順に希少度が上がる4つのカテゴリが用意され、これらのいずれかがゲーム媒体に希少度として付与されるものとする。
第1ゲーム媒体フラグは、ゲーム媒体において第1ゲーム媒体を特定する際に用いられる情報である。本実施形態において、第1ゲーム媒体は、詳細を後述するゲーム画面上の第1領域に表示され得るゲーム媒体である。第1ゲーム媒体フラグは、任意のゲーム媒体に設定されてもよい。例えば、第1ゲーム媒体フラグは、希少度の高いゲーム媒体、又は特定のゲームパートにおいてのみ取得可能であるゲーム媒体を対象に設定されてもよい。第1ゲーム媒体フラグは、ゲームパートごとに設定され直されてもよい。本実施形態では、図4において、第1ゲーム媒体フラグに「○」が設定されているゲーム媒体IDがC01〜C10のゲーム媒体が第1ゲーム媒体として扱われるものとする。
第2確率は、詳細を後述するようにゲームパートにおいて第1ゲーム媒体を決定する第2処理で用いられる情報である。例えば、第2確率は、第2処理によって複数の第1ゲーム媒体の中から第1ゲーム媒体を選択する際に用いられる第1ゲーム媒体ごとに設定された選択確率であってもよい。第2確率は、第1ゲーム媒体フラグによって第1ゲーム媒体と特定されたゲーム媒体に付与されてもよい。例えば、図4において、ゲーム媒体IDがC01〜C10のゲーム媒体には、第2確率に10%の選択確率が設定されている。かかる場合、第2処理によってC01〜C10の第1ゲーム媒体の中からそれぞれ10%の選択確率で第1ゲーム媒体が決定されてもよい。第1ゲーム媒体に関連付けられる第2確率は同一の値に限られず、任意の値であってもよい。例えば、第2確率には、第1ゲーム媒体の希少度が高いほど、低い選択確率が設定されてもよい。
ゲーム効果フラグは、第1処理によって当選ゲーム媒体として決定された際に所定のゲーム効果を発揮させ得るゲーム媒体を特定するために用いられる情報である。所定のゲーム効果には、例えば、ユーザへの上述したグループポイントの付与、所定のゲームイベントの発生、又は所定のゲーム効果の発揮を示す情報の表示等が含まれてもよい。ゲーム効果フラグは、第1ゲーム媒体のうち任意のゲーム媒体に付与されてもよい。例えば、ゲーム効果フラグは、第1ゲーム媒体の希少度に所定の値が設定された第1ゲーム媒体に設定されてもよい。本実施形態では、第1ゲーム媒体フラグに「○」が設定されているゲーム媒体のうち希少度がウルトラレアであるゲーム媒体のゲーム効果フラグに「○」が設定されていてもよい。図4において、ゲーム媒体IDがC01及びC10のゲーム媒体は、希少度がウルトラレアであって、第1ゲーム媒体フラグに「○」が設定されているため、ゲーム効果フラグに「○」が設定されている。
(ゲームパートに関する情報)
サーバ記憶部12は、ゲームパートに関する情報を記憶する。ゲームパートに関する情報は、当該ゲームパートに固有の任意の情報を含む。例えば、図5に示すように、ゲームパートに関する情報は、ゲームパートID、ゲームパート名、ユーザ情報、第1領域情報、第2領域情報、及び第1領域以外の合計第1確率等を含んでもよい。
ゲームパートIDは、ゲームパートを一意に識別可能な情報である。以下、ゲームパートIDを単にゲームパートともいう。
ゲームパート名は、ゲームパートの名前を示す情報である。ゲームパート名は、ゲームパートIDとは異なり、ゲームパートを一意に識別可能でなくてもよい。
ユーザ情報は、ゲームパートを実行するユーザを一意に識別可能な情報である。ユーザ情報には、例えば、上述したユーザIDが設定され得る。ゲームパートに関する情報は、ユーザごとに1つずつ作成されてもよい。ユーザにより最初にゲームパートが実行される場合に、そのユーザのユーザIDをユーザ情報に持つゲームパートに関する情報が作成されてもよい。その後、ゲームパートに関する情報は、そのユーザがゲームパートを実行するたびに更新されてもよい。
第1領域情報は、ゲームパートにおいて、ゲーム画面上の第1領域に表示される第1ゲーム媒体に関する情報である。第1領域情報には、任意の数の第1ゲーム媒体に関する情報が含まれてもよい。例えば、図5において、ゲームパートに関する情報の第1領域情報には5つの第1ゲーム媒体に関する情報が設定されている。それぞれの第1ゲーム媒体に関する情報には、第1ゲーム媒体を特定するための「ゲーム媒体ID」、及び「第1確率」が含まれてもよい。「第1確率」は、詳細を後述するようにゲームパートにおいて複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理で用いられる情報である。例えば、図5において、5つの第1ゲーム媒体の第1確率に2%の選択確率が設定されている。かかる場合、5つの第1ゲーム媒体のそれぞれが第1処理によって複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体に決定される確率は、等しく2%となる。第1ゲーム媒体に関連付けられる第1確率は同一の値に限られず、任意の値であってもよい。例えば、第1確率には、第1ゲーム媒体の希少度が高いほど、低い選択確率が設定されてもよい。また、第1領域情報には、「第1領域の合計第1確率」が含まれてもよい。かかる場合、第1領域に含まれる第1ゲーム媒体の第1確率は、それらの合計値が「第1領域の合計第1確率」に設定された値と等しくなるように、第1領域に含まれる第1ゲーム媒体に応じて設定されてもよい。例えば、第1領域に含まれる第1ゲーム媒体の希少度に応じて、第1領域に含まれる第1ゲーム媒体の第1確率が設定される例を説明する。図5に示すように、第1領域の合計第1確率が10%であった場合、第1領域に含まれる5つの第1ゲーム媒体の希少度が互いに等しいときには、それぞれの第1ゲーム媒体の第1確率に等しく2%が設定されてもよい。或いは、5つの第1ゲーム媒体のうち1つだけ他よりも希少度が高いときには、その第1ゲーム媒体の第1確率を0.4%とし、他の第1ゲーム媒体をそれぞれ2.4%として、合計すると10%となるように希少度に応じて異なる値が設定されてもよい。
第2領域情報は、ゲームパートにおいて、ゲーム画面上の第2領域に表示される第1ゲーム媒体に関する情報である。第2領域情報には、任意の数の第1ゲーム媒体を一意に特定する情報が含まれてもよい。例えば、図5において、それぞれのゲームパートの第2領域情報には1つの第1ゲーム媒体のゲーム媒体IDが設定されている。
第1領域以外の合計第1確率は、第1処理によって複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する際に、複数のゲーム媒体のうち、第1領域の第1ゲーム媒体以外のゲーム媒体に設定される第1確率の合計を示す情報である。第1領域に含まれる第1ゲーム媒体以外のゲーム媒体には、任意のゲーム媒体が含まれてもよい。例えば、第1領域に含まれる第1ゲーム媒体以外のゲーム媒体には、図4において、第1ゲーム媒体フラグに「○」が付与されていないゲーム媒体C11〜C14が含まれてもよい。かかる場合、「第1領域以外の合計第1確率」には、ゲーム媒体C11〜C14のそれぞれを特定する情報と、それらの第1確率が設定されてもよい。或いは、ゲーム媒体C11〜C14の第1確率が等しい場合には、ゲーム媒体C11〜C14の第1確率の合計値が設定されてもよい。
図1に示すサーバ制御部13は、1つ以上のプロセッサを含む。プロセッサは、汎用のプロセッサ、及び特定の処理に特化した専用プロセッサを含んでもよい。サーバ制御部13は、サーバ装置10全体の動作を制御する。以下、サーバ制御部13の動作の例について具体的に説明する。
サーバ制御部13は、ゲームの処理に用いられる種々の情報及びプログラムを、サーバ記憶部12に記憶する。ゲームの処理に用いられる情報は、前述したユーザに関する情報及びゲーム媒体に関する情報等を含んでもよい。
サーバ制御部13は、サーバ通信部11を介して情報の送受信を行う。例えば、サーバ制御部13は、サーバ記憶部12に記憶された情報の少なくとも一部を端末装置20へ送信してもよい。このようにして、サーバ記憶部12に記憶された情報と端末装置20に記憶された情報が共有及び同期される。情報の共有及び同期を行うタイミングは、例えばサーバ記憶部12に新たな情報が記憶されたタイミング、及びサーバ記憶部12に記憶された情報が更新されたタイミングを含みうるが、任意に定められてもよい。また例えば、サーバ制御部13は、端末装置20において入力又は決定された任意の情報を、サーバ通信部11を介して受信してもよい。当該情報は、例えば、ユーザ操作によって入力された情報を含んでもよい。
サーバ制御部13は、サーバ通信部11を介して複数の端末装置20間における情報の送受信を行う。例えば、端末装置20Aから、任意の情報を端末装置20Bへ送信させる指示を受信すると、サーバ制御部13は、サーバ通信部11を介して、当該任意の情報を端末装置20Bへ送信する。また、端末装置20Aから、任意の情報を端末装置20Bから取得させる指示を受信すると、サーバ制御部13は、サーバ通信部11を介して、当該任意の情報を端末装置20Bから取得し、端末装置20Aへ送信する。1つの指示は、複数の端末装置に対する情報の送信または取得の指示を含んでもよい。
サーバ制御部13は、端末装置20と協働して、ゲームを実行する。例えば、サーバ制御部13は、1つ以上の端末装置20と協働して、ゲームパートを実行する。ゲームパートを実行するサーバ装置10及び端末装置20の動作の詳細については後述する。
(端末装置の構成)
端末装置20の構成について具体的に説明する。図1に示すように、端末装置20は、端末通信部21、端末記憶部22、表示部23、入力部24、及び端末制御部25を備える。
端末通信部21は、外部装置と無線又は有線によって通信し、情報の送受信を行うインタフェースを備える。端末通信部21は、例えばLTE(Long Term Evolution)(登録商標)等のモバイル通信規格に対応する無線通信モジュール、無線LAN通信モジュール、又は有線LAN通信モジュール等を備えてもよい。端末通信部21は、ネットワーク30を介して、サーバ装置10との間で情報を送受信可能である。
端末記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等を含む。端末記憶部22は、例えば一次記憶装置又は二次記憶装置として機能してもよい。端末記憶部22は、端末装置20に内蔵されてもよく、或いは任意のインタフェースを介して端末装置20に接続されてもよい。また、端末記憶部22は、揮発性の記憶装置であってもよく、不揮発性の記憶装置であってもよい。さらに、端末記憶部22は、後述する端末制御部25内に含まれるプロセッサのキャッシュメモリ等であってもよい。端末記憶部22は、ゲームの処理に用いられる情報及びプログラムを記憶する。例えば、端末記憶部22は、所定のアプリケーション配信サーバから取得された、ゲームのアプリケーションを記憶してもよい。端末記憶部22は、サーバ装置10から取得された、ユーザに関する情報、ゲーム媒体に関する情報、及びゲーム媒体のグループに関する情報の一部又は全部を記憶してもよい。
表示部23は、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等の表示デバイスを含む。表示部23は、多様な画面を表示可能である。
入力部24は、ユーザの操作を受け付ける任意の入力インタフェースを含む。入力インタフェースは、例えばマウス等のポインティングデバイス、物理キー、及び表示部23と一体的に設けられたタッチパネル等を含んでもよい。
端末制御部25は、1つ以上のプロセッサを含む。端末制御部25は、端末装置20全体の動作を制御する。以下、端末制御部25の動作の例について具体的に説明する。
端末制御部25は、端末通信部21を介して情報の送受信を行う。例えば端末制御部25は、ゲームの処理に用いられる情報及びプログラムを取得する。具体的には、端末制御部25は、ゲームのアプリケーションを所定のアプリケーション配信サーバから取得してもよい。端末制御部25は、ゲーム媒体に関する情報の一部又は全部をサーバ装置10から取得してもよい。
端末制御部25は、ユーザ操作に応じてゲームのアプリケーションを起動する。端末制御部25は、サーバ装置10と協働して、ゲームを実行する。例えば、端末制御部25は、ゲームに用いられる画面を表示部23に表示させる。画面上には、例えばユーザ操作を検出する複数のGUI(Graphic User Interface)が表示されてもよい。端末制御部25は、入力部24を介して、画面に対するユーザ操作を検出することができる。
(ゲームパートの処理)
ゲームパートを協働して実行するサーバ装置10及び端末装置20の動作について、具体的に説明する。ここでは、サーバ装置10及び端末装置20がそれぞれ同一の処理を実行し、サーバ装置10が、サーバ装置10の処理結果及び端末装置20の処理結果を比較する構成について説明する。説明の簡便のため、端末装置20の動作について説明し、端末装置20と同一の処理を実行するサーバ装置10の動作については説明を省略する。
端末制御部25は、端末装置20を使用するユーザ、ゲーム媒体及びゲームパートに関する情報を端末記憶部22に記憶する。端末制御部25は、任意のタイミングで本処理を開始してもよい。例えば、端末制御部25は、ゲームの起動時に、本処理を開始してもよい。端末制御部25は、ユーザにより最初にゲームパートが開始される場合には、そのユーザのユーザIDをユーザ情報に持つゲームパートに関する情報を作成してもよい。端末制御部25は、ゲームパートが開始されたのち、ゲームパートの進行に応じて、ユーザ、ゲーム媒体及びゲームパートに関する情報を更新し、最新化してもよい。
端末制御部25は、1つ以上の第1ゲーム媒体に関する情報を画面上の第1領域に表示する。画面上に表示される第1ゲーム媒体に関する情報には、任意の情報が表示されてもよい。例えば、画面上に表示される第1ゲーム媒体に関する情報には、第1ゲーム媒体の画像、ゲーム媒体ID又は第1確率等が含まれてもよい。以下、ゲーム画面に「第1ゲーム媒体に関する情報を表示する」ことを、単にゲーム画面に「第1ゲーム媒体を表示する」ともいう。端末制御部25は、ゲームパートに関する情報の第1領域情報に設定された第1ゲーム媒体を第1領域に表示してもよい。ゲームパートに関する情報の第1領域情報に含まれる第1ゲーム媒体に関する情報は、ゲーム画面の第1領域における表示位置と対応付けて管理されてもよい。例えば、図5に示す第1領域情報に含まれる第1ゲーム媒体1〜第1ゲーム媒体5が、それぞれ図6に示す第1領域の第1枠〜第5枠に表示されてもよい。ゲームパートに関する情報の第1領域情報にまだ第1ゲーム媒体が設定されていない場合、端末制御部25は、第1領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定する。端末制御部25は、複数の第1ゲーム媒体の中から第1領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。例えば、端末制御部25は、図4に示す第2確率のように、第1ゲーム媒体に関連付けられた所定の選択確率に基づいて複数の第1ゲーム媒体の中から第1領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。第1領域に表示される第1ゲーム媒体が複数の場合、第1領域に表示される第1ゲーム媒体は、複数の媒体の中から重複を許容せずに枠の数だけ決定されてもよく、複数の媒体の中から重複を許容して枠の数だけ決定されてもよい。例えば、図5に示す第1領域に含まれる第1枠〜第5枠には、それぞれ異なる5つの第1ゲーム媒体が表示されてもよく、同じ第1ゲーム媒体を複数含んだ5つの第1ゲーム媒体が表示されてもよい。
端末制御部25は、少なくとも1つの第1ゲーム媒体を画面上の第2領域に表示する。端末制御部25は、ゲームパートに関する情報の第2領域情報に設定された第1ゲーム媒体を第2領域に表示してもよい。ゲームパートに関する情報の第2領域情報にまだ第1ゲーム媒体が設定されていない場合、端末制御部25は、第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定する。端末制御部25は、複数の第1ゲーム媒体の中から第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。例えば、端末制御部25は、図4に示す第2確率のように、第1ゲーム媒体に関連付けられた所定の選択確率に基づいて複数の第1ゲーム媒体の中から第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。或いは、端末制御部25は、複数の第1ゲーム媒体の中からゲーム媒体IDの昇順に第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。端末制御部25は、図6に示すように、ゲームパートに関する情報の第2領域情報に設定された1つの第1ゲーム媒体を第2領域に表示してもよい。
端末制御部25は、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を入力部24にて受け付ける。第1処理の要求を受け付けると、端末制御部25は、第1処理を実行して当選ゲーム媒体を決定する。端末制御部25は、第1処理として、任意の処理を実行して複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定してもよい。例えば、端末制御部25は、図5に示すゲームパートに関する情報の第1領域情報に設定されたゲーム媒体と、図4に示すゲーム媒体のうち第1ゲーム媒体フラグに「○」が設定されていないゲーム媒体を複数のゲーム媒体としてもよい。例えば、端末制御部25は、第1領域に5つの第1ゲーム媒体C01、C02、C03、C04及びC05を表示しているとする。端末制御部25は、第1処理として、第1ゲーム媒体C01〜C05とゲーム媒体C11〜14とを含む複数のゲーム媒体全体の中から、各ゲーム媒体に関連付けられた第1確率に基づいて、1つの当選ゲーム媒体を決定する処理を実行してもよい。当選ゲーム媒体が複数の場合は、その数だけ当選ゲーム媒体を決定する処理が第1処理において繰り返されてもよい。
端末制御部25は、第1処理の要求を、第1処理のために消費される第2ゲーム媒体を指定して入力部24にて受け付けてもよい。端末制御部25は、複数のゲーム媒体のうち少なくとも一部のゲーム媒体の第1処理によって当選ゲーム媒体に決定される第1確率を、第1処理のために消費される第2ゲーム媒体に応じて補正して、第1処理を実行してもよい。例えば、端末制御部25は、消費される第2ゲーム媒体の数、種別、又は数種と種別の組み合わせに基づいて第1確率を変化させてもよい。端末制御部25は、例えば消費される第2ゲーム媒体の数が多いほど、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体が当選ゲーム媒体に決定される確率を上昇させ、それ以外のゲーム媒体が当選ゲーム媒体に決定される確率を低下させてもよい。更に、端末制御部25は、例えば消費される第2ゲーム媒体の数が所定の数の場合には、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体のいずれかが当選ゲーム媒体に決定される確率を100%に補正して、それ以外のゲーム媒体が当選ゲーム媒体に決定される確率を0%に補正してもよい。
例えば、端末制御部25は、画面上の第1領域に表示された5つの第1ゲーム媒体C01〜C05と、それ以外のゲーム媒体C11〜14とを含む複数のゲーム媒体の中から、それぞれの第1確率に基づいて、当選ゲーム媒体を決定するものとする。端末制御部25は、例えば消費される第2ゲーム媒体の数が1、2、又は3の場合に、それぞれ第1領域に表示される第1ゲーム媒体の第1確率の合計値を10%、20%、又は100%としてもよい。端末制御部25は、図5のゲームパートG01において、消費される第2ゲーム媒体の数が1の場合、第1ゲーム媒体C01〜C05の第1確率をそれぞれ2%とし、それ以外のゲーム媒体の第1確率の合計を90%として第1処理を実行する。端末制御部25は、消費される第2ゲーム媒体の数が2の場合、第1ゲーム媒体C01〜C05の第1確率をそれぞれ4%とし、それ以外のゲーム媒体の第1確率の合計を80%として第1処理を実行する。端末制御部25は、消費される第2ゲーム媒体の数が3の場合、第1ゲーム媒体C01〜C05の第1確率をそれぞれ20%とし、それ以外のゲーム媒体の第1確率の合計を0%として第1処理を実行する。かかる場合には、第1処理によって第1ゲーム媒体C01〜C05の何れかが当選ゲーム媒体に決定される。このように、ユーザは第1領域に表示された第1ゲーム媒体に応じて、第1処理のために消費する第2ゲーム媒体を決定することができる。
また、端末制御部25は、第1処理として、複数のゲーム媒体に含まれるゲーム媒体ごとに当選ゲーム媒体とするか否かの判定を繰り返して、当選ゲーム媒体を決定する処理を実行してもよい。例えば、複数のゲーム媒体として、第1領域に表示された5つの第1ゲーム媒体C01、C02、C03、C04及びC05が含まれ、それぞれに2%の第1確率が設定されているとする。かかる場合、端末制御部25は、第1処理として、第1ゲーム媒体C01を2%の確率で当選ゲーム媒体とするか否かの判定、第1ゲーム媒体C02を2%の確率で当選ゲーム媒体とするか否かの判定、第1ゲーム媒体C03を2%の確率で当選ゲーム媒体とするか否かの判定、第1ゲーム媒体C04を2%の確率で当選ゲーム媒体とするか否かの判定、及び第1ゲーム媒体C05を2%の確率で当選ゲーム媒体とするか否かの判定の5つの判定を実行してもよい。これにより、端末制御部25は、1回の第1処理で、最大で第1領域に表示された全ての第1ゲーム媒体を当選ゲーム媒体に決定し得る。或いは、端末制御部25は、1回の第1処理で、1つも第1ゲーム媒体を当選ゲーム媒体として決定しない場合もあり得る。また、上述したように、消費される第2ゲーム媒体の数が3とされ、第1ゲーム媒体C01〜C05の第1確率がそれぞれ20%とされた場合には、端末制御部25は、第1処理として、第1ゲーム媒体C01〜C05のそれぞれに対して、20%の確率で当選ゲーム媒体とするか否かの判定を実行してもよい。
端末制御部25は、第1処理によって決定された当選ゲーム媒体に関する情報を表示部23に表示する。端末制御部25は、図8に示すように、当選ゲーム媒体に関する情報として、当選ゲーム媒体の画像、ゲーム媒体ID、及びゲーム媒体名等を表示してもよい。端末制御部25は、当選ゲーム媒体をユーザに付与するために、ユーザに関する情報の所有ゲーム媒体に当選ゲーム媒体のIDを関連付けてもよい。以下、ゲーム画面に「当選ゲーム媒体に関する情報を表示する」ことを、単にゲーム画面に「当選ゲーム媒体を表示する」ともいう。
端末制御部25は、第1処理が実行されるたびに、第1領域に表示されている1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する。端末制御部25は、ゲームパートに関する情報に関連付けられた第1領域情報に設定された第1ゲーム媒体に関する情報のうち少なくとも一部を削除して、他の第1ゲーム媒体に関する情報を追加して更新してもよい。端末制御部25は、更新された第1領域情報に設定された第1ゲーム媒体を第1領域に表示してもよい。端末制御部25は、第1領域の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する際に、第1領域に表示されている1つ以上の第1ゲーム媒体のうち、他の第1ゲーム媒体に変更される少なくとも一部の第1ゲーム媒体を非表示にし、且つ、変更する他の第1ゲーム媒体を第1領域に表示してもよい。例えば、端末制御部25は、ゲームパートに関する情報の第1領域情報から削除された第1ゲーム媒体を第1領域に非表示にし、第1領域情報に追加された新たな第1ゲーム媒体を第1領域に表示させてもよい。端末制御部25によって1度に変更される第1ゲーム媒体の数は任意の数であってもよい。また、端末制御部25は、第1処理が実行されたことを任意の方法で検知してもよい。例えば、第1処理がサーバ装置10で実行される場合、端末制御部25は、第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示させる指示をサーバ装置10から受信することで第1処理が実行されたことを検知してもよい。
更に、端末制御部25は、第1領域情報をFIFO(First In First Out)のキュー構造で管理してもよい。かかる場合、端末制御部25は、第1処理が実行される度に、キューに格納された第1ゲーム媒体のうち最初にキュー構造に追加された第1ゲーム媒体を削除し、新たな第1ゲーム媒体をキュー構造の最後に追加し得る。第1領域において、図6に示すように1つ以上の第1ゲーム媒体は列に並べて表示されていてもよい。さらに、第1領域において、1つ以上の第1ゲーム媒体は第1領域情報のキューに格納された順番で列に並べて表示されていてもよい。かかる場合、第1領域に表示された第1ゲーム媒体のうち、他の第1ゲーム媒体に変更される少なくとも一部のゲーム媒体は列の一端に位置し得る。端末制御部25は、上述した第1領域の第1ゲーム媒体の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する際に、第1領域に表示されている1つ以上の第1ゲーム媒体を列に沿って一端の側にスライドさせつつ、変更される少なくとも一部の第1ゲーム媒体を非表示にし、且つ、変更する他の第1ゲーム媒体を列の他端に表示してもよい。例えば、端末制御部25は、5つの第1ゲーム媒体C01、C02、C03、C04及びC05を、この順に第1領域情報に記憶し、図6に示すように、第1領域の左から一列に表示しているとする。端末制御部25は、第1処理が実行された場合に、第1領域情報の先頭の第1ゲーム媒体C01を削除し、新たな第1ゲーム媒体C06を第1領域情報の最後に追加してもよい。かかる場合、第1領域の左端の第1ゲーム媒体C01は非表示とされ、C02〜C05は左側にスライドして表示され、右端に新たな第1ゲーム媒体C06が表示される。これにより、図7に示すように、5つの第1ゲーム媒体C02、C03、C04、C05及びC06が第1領域に表示される。
端末制御部25は、第1領域の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する際に、第2領域に表示されている少なくとも1つの第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体としてもよい。端末制御部25は、図6に示すように、5つの第1ゲーム媒体C01、C02、C03、C04及びC05を第1領域に表示し、1つの第1ゲーム媒体C06を第2領域に表示しているとする。第1処理が実行されると、端末制御部25は、第1領域に表示されていたC01を非表示とし、第2領域に表示されていたC06を第1領域に表示してもよい。その結果、図7に示すように、5つの第1ゲーム媒体C02、C03、C04、C05及びC06が第1領域に表示される。
端末制御部25は、第2領域に表示される第1ゲーム媒体を、第1処理が実行されるたびに、第2処理によって複数の第1ゲーム媒体の中から決定してもよい。端末制御部25は、上述のとおりゲームパートに関する情報の第2領域情報に設定された第1ゲーム媒体を第2領域に表示してもよい。かかる場合、端末制御部25は、第2処理を実行して、複数の第1ゲーム媒体の中から第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。例えば、端末制御部25は、複数の第1ゲーム媒体の中からそれぞれ等しい選択確率に基づいて第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。或いは、端末制御部25は、図4に示す第2確率のように、第1ゲーム媒体に関連付けられた所定の選択確率に基づいて複数の第1ゲーム媒体の中から第2領域情報に設定する第1ゲーム媒体を決定してもよい。端末制御部25は、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体の第2確率を補正して、第2処理を実行してもよい。例えば、端末制御部25は、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体が第2領域に表示される第1ゲーム媒体に決定される確率を低下させ、それ以外の第1ゲーム媒体が第2領域に表示される第1ゲーム媒体に決定される確率を上昇させてもよい。例えば、端末制御部25は、第1領域に5つの第1ゲーム媒体C01、C02、C03、C04及びC05を表示しているとする。かかる場合、端末制御部25は、第2領域に表示される第1ゲーム媒体を決定する際に、第1ゲーム媒体C01〜C05の第2確率を下げて、それ以外の第1ゲーム媒体C06〜C10の第2確率を上げて、第1ゲーム媒体C06〜C10が第2領域に表示される第1ゲーム媒体に決定されやすくなるように制御してもよい。
ゲームパートは、複数のユーザによりプレイされるゲームパートであってもよい。かかる場合、端末制御部25は、第1処理によって決定された当選ゲーム媒体が所定の第1ゲーム媒体である場合、端末装置20のユーザを含む複数のユーザに対する所定のゲーム効果の発揮を示す情報を表示部23に表示させてもよい。例えば、複数のユーザには、端末装置20のユーザとゲームの中で互いを連携ユーザとして設定したユーザが含まれてもよい。或いは、複数のユーザには、端末装置20のユーザと同じユーザグループに参加しているユーザが含まれてもよい。複数のユーザには任意の数のユーザが含まれてもよい。所定のゲーム効果が発揮される場合、端末制御部25は、所定のゲーム効果の結果又は発揮するゲーム効果に関するメッセージ等を表示部23に表示させる。
端末制御部25は、第1領域において、所定の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体と異なる表示態様で表示してもよい。端末制御部25は、他の第1ゲーム媒体とは異なる視覚的効果を発揮するように所定の第1ゲーム媒体を表示部23に表示させてもよい。視覚的効果には、例えば、表示対象の大きさ、色、輝度、点滅、フォント及びグラデーション等に関する効果が含まれてもよい。例えば、図6において、所定の第1ゲーム媒体である第1ゲーム媒体C01は、画像の枠線を2重線で囲われて第1領域に表示されている。
図6、図7、図8及び図9を参照して、本実施形態における端末装置20の動作の一例を説明する。まず、ユーザがゲームパートを開始する際の端末装置の動作の一例を説明する。例えば、ユーザAが端末装置20Aを使用して、抽選ゲームパートを開始する。ここで端末装置20Aは表示部と入力部とが一体的に設けられたタッチパネルにゲーム画面を表示するものとする。ユーザAが抽選ゲームパートを初めてプレイする場合、端末装置20Aは、第1領域に表示する第1ゲーム媒体C01、C02、C03、C04及びC05と、第2領域に表示する第1ゲーム媒体C06を決定する。端末装置20Aは、図6に示すようなゲーム画面を表示させる。ゲーム画面には、第1領域に第1ゲーム媒体C01〜C05の画像が表示され、第2領域に第1ゲーム媒体C06の画像が表示される。第1領域に第1ゲーム媒体C01〜C05の画像の下にはぞれぞれの第1確率が表示されている。図4を参照して、第1ゲーム媒体C01はゲーム効果フラグが立てられた所定のゲーム媒体であるため、ゲーム画面において、第1ゲーム媒体C01の画像のみが他のゲーム媒体と異なって2重線で囲われて表示されている。ゲーム画面には、ユーザAが所属するユーザグループのユーザが獲得したグループポイント及びユーザAが所有する第2ゲーム媒体の情報も表示されている。ゲーム画面には、消費される第2ゲーム媒体の数を1つ、2つ又は3つから選択するボタンが表示されている。消費される第2ゲーム媒体の数を1つ、2つ又は3つにするボタンが押下されると、それに応じて、第1領域の第1ゲーム媒体C01〜C05の画像の下に表示される第1確率が2%、4%又は20%と変化する。例えば、「第2ゲーム媒体を1つ消費」を指定して第1処理の要求を行うと、第1領域に表示された第1ゲーム媒体の選定確率がそれぞれ2%として第1処理が実行され得る。一方で、「第2ゲーム媒体を3つ消費」を指定して第1処理の要求を行うと、第1領域に表示された第1ゲーム媒体の選定確率がそれぞれ20%となり、ゲーム画面に表示された第1ゲーム媒体C01〜C05のいずれかが第1処理によって当選ゲーム媒体に決定され得る。
ユーザAによって「第1処理を実行」ボタンが押下されると、消費される第2ゲーム媒体に応じた選択確率を用いて第1処理により当選ゲーム媒体が決定され、図8に示すように、当選ゲーム媒体を示すゲーム画面が表示される。当選ゲーム媒体は、ユーザに関する情報の所有ゲーム媒体に関連付けられることで、ユーザに付与される。当選ゲーム媒体が第1ゲーム媒体C01の場合、ゲーム画面にはユーザAが所属するユーザグループのユーザに所定のゲーム効果が発揮された旨のメッセージが表示される。例えば、所定のゲーム効果は、ユーザにグループポイントを付与することであってもよい。更に、図9に示すようにユーザAが所属するユーザグループのチャット画面に、所定のゲーム効果が発揮された旨のメッセージが表示される。
端末装置20Aにおいて、第1処理が実行されると、第1領域に表示された第1ゲーム媒体C01が第2領域に表示された第1ゲーム媒体C06に変更され、第1領域には第1ゲーム媒体C02、C03、C04、C05及びC06が表示される。また、第1処理が実行されると、第2処理が実行される。第2処理によって複数の第1ゲーム媒体の中から第1ゲーム媒体C07が決定されると、端末装置20Aは、抽選ゲームパートのゲーム画面に、図7に示すように、第1領域に第1ゲーム媒体C02〜C06の画像を表示させ、第2領域に第1ゲーム媒体C07の画像を表示する。図7において、上述した第1処理が実行されたことに伴い、「所有第2ゲーム媒体」及び「グループポイント」の値が変更されている。また、図7の例において、「第2ゲーム媒体を3つ消費」が選択されているため、第1領域に表示された第1ゲーム媒体の選定確率はそれぞれ20%と表示されている。
(端末装置20の動作例)
図10を参照して、本発明の一実施形態に係る端末装置20の動作の例を説明する。
ステップS101:端末制御部25は、ユーザ、ゲーム媒体及びゲームパートに関する情報を記憶する。
ステップS102:端末制御部25は、1つ以上の第1ゲーム媒体を画面上の第1領域に表示する。端末制御部25は、第1領域において、所定の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体と異なる表示態様で表示させる。
ステップS103:端末制御部25は、少なくとも1つの第1ゲーム媒体を画面上の第2領域に表示する。
ステップS104:端末制御部25は、消費する第2ゲーム媒体を指定して、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を受け付ける。
ステップS105:端末制御部25は、消費される第2ゲーム媒体に応じて第1領域に表示されている第1ゲーム媒体の第1確率を補正する。
ステップS106:端末制御部25は、第1処理を実行して、当選ゲーム媒体を決定する。
ステップS107:端末制御部25は、第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示する。
ステップS108:端末制御部25は、当選ゲーム媒体が所定の第1ゲーム媒体か否かを判定する。当選ゲーム媒体が所定の第1ゲーム媒体でない場合(ステップS108−No)、端末制御部25は、ステップ109の処理を実行しない。
ステップS109:当選ゲーム媒体が所定の第1ゲーム媒体である場合(ステップS108−Yes)、端末制御部25は、当該端末装置のユーザを含む複数のユーザに対する所定のゲーム効果の発揮を示す情報を表示する。
ステップS110:端末制御部25は、第1領域に表示されている1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を第2領域に表示されている第1ゲーム媒体に変更する。
ステップS111:端末制御部25は、第2処理によって複数の第1ゲーム媒体の中から決定される第1ゲーム媒体を第2領域に表示する。その後、端末制御部25は、本処理を終了する。
以上述べたように、本実施形態に係るプログラムは、端末装置20に、1つ以上の第1ゲーム媒体を画面上の第1領域に表示するステップと、前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を受け付ける受付ステップと、前記第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示するステップと、前記第1処理が実行されるたびに、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する変更ステップと、を実行させる。かかる構成によれば、第1処理が実行されるたびに、第1処理の対象に含まれる第1ゲーム媒体が変化するため、ユーザに第1処理を繰り返してプレイする動機づけを行うことができ、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。また、ユーザは第1処理の対象に含まれる第1ゲーム媒体を事前に知った上で、第1処理を行うか否かを判断することができるため、ゲームの戦略性が向上する。例えば、ユーザが欲しいゲーム媒体又は価値の高いゲーム媒体が1つ以上第1領域に表示されている場合には、ユーザはその分だけ期待感を持ってゲームをプレイすることができ、ゲームの興趣性が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、端末装置20は、変更ステップにおいて、第1領域に表示されている1つ以上の第1ゲーム媒体のうち、他の第1ゲーム媒体に変更される少なくとも一部の第1ゲーム媒体を非表示にし、且つ、変更する他の第1ゲーム媒体を前記第1領域に表示する。かかる構成によれば、第1処理の対象に含まれる第1ゲーム媒体の予見性が高まる。これにより、ユーザは第1領域に表示された第1ゲーム媒体の情報をもとに、今回の第1処理に注力するか、或いは次回以降の第1処理に注力するかを決定することができるため、ゲームの戦略性が向上し、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、第1領域において、1つ以上の第1ゲーム媒体は列に並べて表示されており、且つ、他の第1ゲーム媒体に変更される少なくとも一部のゲーム媒体は列の一端に位置している。端末装置20は、変更ステップにおいて、第1領域に表示されている1つ以上の第1ゲーム媒体を列に沿って一端の側にスライドさせつつ、変更される少なくとも一部の第1ゲーム媒体を非表示にし、且つ、変更する他の第1ゲーム媒体を列の他端に表示する。かかる構成によれば、ユーザの視認性が向上し、ユーザの利便性が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、複数のゲーム媒体のそれぞれには、第1処理によって当選ゲーム媒体に決定される第1確率が関連付けられている。受付ステップにおいて第1処理のために消費される第2ゲーム媒体が指定されると、第1処理において、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体の第1確率が消費される第2ゲーム媒体に応じて補正される。かかる構成によれば、ユーザは、自身が欲しいゲーム媒体又は価値の高いゲーム媒体が第1領域に第1ゲーム媒体として表示されている場合には消費する第2ゲーム媒体を増やし、それ以外の場合には消費する第2ゲーム媒体を減らすことができる。このように、ゲームの戦略性が向上することで、ゲームの興趣性が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、端末装置20は、少なくとも1つの第1ゲーム媒体を画面上の第2領域に表示するステップを更に実行する。変更ステップにおいて、第2領域に表示されている少なくとも1つの第1ゲーム媒体が他の第1ゲーム媒体とされる。かかる構成によれば、次回の第1処理の対象とされる第1ゲーム媒体が第2領域に表示されることで、次回以降の第1処理の対象とされる第1ゲーム媒体の予見性が高まり、ゲームの戦略性が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、第2領域に表示される第1ゲーム媒体は、第1処理が実行されるたびに、第2処理によって複数の第1ゲーム媒体の中から決定される。かかる構成によれば、複数の第1ゲーム媒体の情報を変更することで、ゲームのバリエーションを増やすことができる。これにより、ゲームの興趣性が向上し、ユーザのゲーム継続意欲を向上させる。
本実施形態に係るプログラムによれば、複数の第1ゲーム媒体のそれぞれには、第2処理によって第2領域に表示される第1ゲーム媒体に決定される第2確率が関連付けられる。第2処理において、第1領域に表示されている第1ゲーム媒体の第2確率が補正される。かかる構成によれば、第1領域に表示される第1ゲーム媒体のバリエーションを増やすことができる。これにより、ゲームの興趣性が向上し、ユーザのゲーム継続意欲を向上させる。
本実施形態に係るプログラムによれば、当該ゲームは、複数のユーザによりプレイされるゲームである。端末装置20に、第1処理によって決定された当選ゲーム媒体が所定の第1ゲーム媒体である場合、当該端末装置のユーザを含む複数のユーザに対する所定のゲーム効果の発揮を示す情報を表示するステップを更に実行させる。かかる構成によれば、他のユーザと協力して進められるゲームならではのゲーム体験がユーザに提供することができ、ゲームの興趣性が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、第1領域において、所定の第1ゲーム媒体は他の第1ゲーム媒体と異なる表示態様で表示される。かかる構成によれば、ユーザの視認性が向上し、ユーザの利便性が向上する。これにより、ユーザは所定の第1ゲーム媒体が第1処理により決定される当選ゲーム媒体となり得るか否かを事前に知った上で、第1処理の要求を行うか否かを判断することができるため、ゲームの興趣性が向上し、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。
本実施形態に係るプログラムによれば、第1処理は、複数のゲーム媒体に含まれるゲーム媒体ごとに当選ゲーム媒体とするか否かの判定を繰り返して、当選ゲーム媒体を決定する。かかる構成によれば、1回の第1処理において、第1領域に表示された第1ゲーム媒体のうち複数のゲーム媒体がユーザに付与され得る。これにより、ゲームの興趣性が向上し、ユーザのゲーム継続意欲を向上させる。
本発明を諸図面や実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに留意されたい。したがって、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
さらに、前述した本実施形態において、端末装置20が実行する動作及び処理の一部又は全部を、サーバ装置10が実行する構成であってもよい。同様に、サーバ装置10が実行する動作の一部を、端末装置20が実行する構成であってもよい。例えば、端末装置20に表示される各種画面の表示制御及び各種GUIの制御等の処理は、サーバ装置10及び端末装置20の何れか一方が実行してもよく、サーバ装置10及び端末装置20が協働して実行してもよい。或いは、ゲームシステム1は、サーバ装置10を備えなくてもよい。かかる場合、端末装置20は、前述した実施形態においてサーバ装置10から受信する情報を、予め記憶してもよい。
また、前述した実施形態において、図10を参照して端末装置20の動作の例について説明した。しかしながら、当該動作に含まれる一部のステップ、又は1つのステップに含まれる一部の動作が、省略されてもよい。論理的に矛盾しない範囲内において、複数のステップの順番が入替わってもよい。
また、前述した実施形態において、本実施形態に係るゲームパートを進行させるためのゲーム画面について複数の例をあげて説明した。しかしながら、これらのゲーム画面に表示される一部の項目及び画像等が、省略されてもよい。また、論理的に矛盾しない範囲内において、それぞれのゲーム画面に表示される情報の追加、入れ替え等が行われてもよい。例えば、図6及び図7に示す第1領域に第1ゲーム媒体を表示して第1処理を受け付けるゲーム画面と、図8に示す第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示する画面とが1つの画面に表示されてもよい。これにより、ユーザの視認性が向上し、ユーザの利便性が向上する。また、図8に示す第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示する画面に、図9に示したユーザグループのチャット画面へ遷移するためのリンクが提供されていてもよい。これにより、ユーザの利便性が向上し、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。
また、前述した実施形態において、端末制御部25が、第2処理によって決定された第1ゲーム媒体に関する情報をFIFOのキュー構造で管理する例を示したが、この限りではない。例えば、端末制御部25は、第1領域に表示された第1ゲーム媒体が第1処理により当選ゲーム媒体に決定された場合に、その第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更してもよい。かかる構成によれば、既に第1処理でユーザに付与されたゲーム媒体以外の第1ゲーム媒体をユーザに付与される可能性が高まるため、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。
また、前述した実施形態において、消費される第2ゲーム媒体に応じて、第1処理によって当選ゲーム媒体に決定される確率が変化する例を示したがこの限りではない。例えば、消費される第2ゲーム媒体に応じて、第2領域に表示される第1ゲーム媒体をユーザが指定可能としてもよい。かかる構成によれば、ユーザは、自身が欲しいゲーム媒体又は価値の高いゲーム媒体を第1処理の対象として指定することができるため、ユーザのゲーム継続意欲が向上する。
また、前述した実施形態において、説明のために、グループポイントがユーザに関する情報としてユーザIDに関連付けて管理される例を示したがこの限りではない。例えば、ユーザが上述したユーザグループに参加する場合、グループポイントは、ユーザグループに関する情報としてユーザグループのIDに関連付けて管理されてもよい。かかる構成によれば、ユーザグループに所属するユーザが共有するグループポイントを一元的に管理することができる。例えば、ユーザが現在所属しているユーザグループから他のユーザグループに移動する際に現在のグループポイントの持ち越しができないような場合において、ユーザに関連付けられるユーザグループのIDのみを更新することで、図6に示すゲーム画面に表示されるグループポイントの値も、新しいユーザグループのグループポイントの値に更新される。これにより、グループポイントの増加又は減少、或いはユーザグループへのユーザの追加又は削除等が発生した際の更新処理量を削減することができる。
また、前述した実施形態において、端末装置20に表示される画面の少なくとも一部を、サーバ装置10が生成したデータに基づいて端末装置20に表示させるウェブ表示とし、画面の少なくとも一部を、端末装置20にインストールされているネイティブアプリケーションによって表示させるネイティブ表示としてもよい。このように、前述した実施形態に係るゲームは、サーバ装置10及び端末装置20のそれぞれが処理の一部を担うハイブリッドゲームとすることもできる。かかる構成によれば、例えば、第1処理がサーバ装置10により実行される場合、端末装置20は、サーバ装置10から第1処理によって決定された当選ゲーム媒体のIDのみを受信することで、予め自装置に記憶された画像等を用いて、その当選ゲーム媒体に関連するゲーム画面上の演出を表示することができる。これにより、サーバ装置10における処理量、及びサーバ装置10と端末装置20との間のデータ通信量を削減することができる。
また、前述した実施形態に係るサーバ装置10又は端末装置20として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話等の情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置10又は端末装置20の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に記憶し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
以下に、本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
端末装置に、
1つ以上の第1ゲーム媒体を画面上の第1領域に表示するステップと、
前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を受け付ける受付ステップと、
前記第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示するステップと、
前記第1処理が実行されるたびに、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する変更ステップと、
を実行させる、プログラム。
[2]
[1]に記載のプログラムであって、
前記変更ステップにおいて、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体のうち、前記他の第1ゲーム媒体に変更される前記少なくとも一部の第1ゲーム媒体を非表示にし、且つ、変更する前記他の第1ゲーム媒体を前記第1領域に表示する、プログラム。
[3]
[2]に記載のプログラムであって、
前記第1領域において、前記1つ以上の第1ゲーム媒体は列に並べて表示されており、且つ、前記他の第1ゲーム媒体で変更される前記少なくとも一部のゲーム媒体は前記列の一端に位置しており、
前記変更ステップにおいて、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体を前記列に沿って前記一端の側にスライドさせつつ、変更される前記少なくとも一部の第1ゲーム媒体を非表示にし、且つ、変更する前記他の第1ゲーム媒体を前記列の他端に表示する、プログラム。
[4]
[1]から[3]のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記複数のゲーム媒体のそれぞれには、前記第1処理によって前記当選ゲーム媒体に決定される第1確率が関連付けられており、
前記受付ステップにおいて前記第1処理のために消費される第2ゲーム媒体が指定されると、前記第1処理において、前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体の前記第1確率が前記消費される第2ゲーム媒体に応じて補正される、プログラム。
[5]
[1]から[4]のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記端末装置に、少なくとも1つの第1ゲーム媒体を画面上の第2領域に表示するステップを更に実行させ、
前記変更ステップにおいて、前記第2領域に表示されている前記少なくとも1つの第1ゲーム媒体が前記他の第1ゲーム媒体とされる、プログラム。
[6]
[5]に記載のプログラムであって、
前記第2領域に表示される第1ゲーム媒体は、前記第1処理が実行されるたびに、第2処理によって複数の第1ゲーム媒体の中から決定される、プログラム。
[7]
[6]に記載のプログラムであって、
前記複数の第1ゲーム媒体のそれぞれには、前記第2処理によって前記第2領域に表示される第1ゲーム媒体に決定される第2確率が関連付けられており、
前記第2処理において、前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体の前記第2確率が補正される、プログラム。
[8]
[1]から[7]のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記ゲームは、複数のユーザによりプレイされるゲームであり、
前記端末装置に、前記第1処理によって決定された当選ゲーム媒体が所定の第1ゲーム媒体である場合、当該端末装置のユーザを含む複数のユーザに対する所定のゲーム効果の発揮を示す情報を表示するステップを更に実行させる、プログラム。
[9]
[8]に記載のプログラムであって、
前記第1領域において、前記所定の第1ゲーム媒体は他の第1ゲーム媒体と異なる表示態様で表示される、プログラム。
[10]
[1]から[9]のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記第1処理は、前記複数のゲーム媒体に含まれるゲーム媒体ごとに当選ゲーム媒体とするか否かの判定を繰り返して、当選ゲーム媒体を決定する処理である、プログラム。
[11]
ゲームに関する処理を実行する制御部を備える端末装置であって、
前記制御部は、
1つ以上の第1ゲーム媒体を画面上の第1領域に表示し、
前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を受け付け、
前記第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示し、
前記第1処理が実行されるたびに、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する、端末装置。
[12]
ユーザが使用する端末装置と、前記端末装置にゲームを提供するサーバ装置と、を備えるゲームシステムであって、
前記端末装置は、
1つ以上の第1ゲーム媒体を画面上の第1領域に表示し、
前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を受け付けると、当該第1処理の要求を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、当該第1処理の要求を前記端末装置から受信すると、前記第1処理を実行して、前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定し、当該当選ゲーム媒体を表示させる指示を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、
前記当選ゲーム媒体を表示させる指示を前記サーバ装置から受信すると、前記第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を表示し、
前記第1処理が実行されるたびに、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する、ゲームシステム。
[13]
ユーザが使用する端末装置と、前記端末装置にゲームを提供するサーバ装置と、を備えるゲームシステムの制御方法であって、
1つ以上の第1ゲーム媒体を前記端末装置の画面上の第1領域に表示するステップと、
前記第1領域に表示されている第1ゲーム媒体を少なくとも含む複数のゲーム媒体の中から当選ゲーム媒体を決定する第1処理の要求を前記端末装置にて受け付ける受付ステップと、
前記第1処理によって決定された当選ゲーム媒体を前記端末装置に表示するステップと、
前記第1処理が実行されるたびに、前記第1領域に表示されている前記1つ以上の第1ゲーム媒体のうち少なくとも一部の第1ゲーム媒体を他の第1ゲーム媒体に変更する変更ステップと、
を含む、制御方法。