JP6923258B2 - 無線lanシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラム - Google Patents

無線lanシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、無線LANシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラムに関し、特に、多くの台数の子機(端末)を扱う法人向けの無線LANシステムや学校/教育向けICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)に好適な無線LANシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラムに関する。
近年、無線LANシステムは、法人・個人の如何を問わずに、既に情報インフラとして広く普及している。特に、携帯端末の普及により、1台の無線LANアクセスポイントに10台以上の端末を無線帰属させて、通信を行うユースケース(Use Case)も珍しくない。中でも、法人向けの無線LANアクセスポイントにおいては、多数の子機(端末)を無線帰属させるケースが多く、特に、近年、学校におけるICT環境整備が急速に進められている。実際に、無線LANシステムを活用した授業を行い、1台の無線LANアクセスポイント(親機)に40台を超えるタブレット端末(子機)を無線接続する事例も存在する。その際に、教育ソフトを用いて、教師用のPC(Personal Computer)から生徒用のタブレット端末に一斉に動画配信を行うケースもある。
かかる場合に、無線LANアクセスポイントから生徒用のタブレット端末への通信速度にバラつきが生じた場合、特定の生徒用のタブレット端末においては動画が再生されない、などの現象が発生して、授業に支障を来たしてしまうことも生じている。法人・学校におけるICT環境整備の急速な発展により、無線LANアクセスポイントから多くの台数の端末(子機)への通信の重要性が益々増しており、多くの台数の端末(子機)への公平通信、各端末(子機)への均等な通信速度を実現する機能が強く望まれている。
このため、例えば、特許文献1の特開2005−260384号公報「テレビ会議システム」においては、システム側で無線アクセスポイントに子機として無線接続する端末の接続台数に応じて各端末(子機)の通信速度の上限値を事前に固定で定義して、設定するという技術が提案されている。
特開2005−260384号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のような技術を適用したとしても、現状の無線LANシステムにおいては、次のような問題がある。
親機となる1台の無線LANアクセスポイント(Access Point:以降、‘AP’と略記する場合がある)に対して複数台の子機が帰属し、それぞれの子機が同時に通信を行った場合、限られた帯域を子機同士が取り合う結果として、子機によって通信速度がバラバラになり、或る子機は良好な通信を行うことができるものの、その一方で、他の或る子機は通信する帯域を確保することができず、通信することができないか、もしくは、通信することができたとしても、満足な通信速度が得られないという事象が発生していた。特に、法人向けや学校向けのような、或る特定の無線通信空間内に存在する多数の子機を1台のAPに帰属させるようなケースにおいてはその傾向が顕著であった。
また、前記特許文献1に記載された技術のように、AP側に子機との通信速度上限値をあらかじめ定めて設定しておき、子機との通信速度を制限する機能を提供するようにする場合、各子機に対する通信速度の上限値をAP側に事前に固定して設定しておくことが必要であった。このような場合、多数台の子機との接続を想定して通信速度の上限値の設定を事前に行い、想定した台数の子機が実際に接続されている場合には、問題にならない。
しかし、その後、APへの子機の帰属台数が急激に減少し、例えば、子機の帰属台数が1台だけに減少した場合、子機が1台だけであるにも関わらず、多数台の子機用に設定した通信速度上限値の制限がかかってしまい、子機が満足する十分な通信速度が出なくなってしまう、という問題点がある。つまり、通常、多数台例えば数十台の子機が接続されることを想定して事前に固定的に設定される通信速度の上限値は、数十台の子機でAPの通信帯域を分け合うことが前提の値となるため、APが1台の子機のみと通信を行うような場合に比べて、遥かに遅い通信速度になってしまう。
かくのごとく、現状の技術においては、特定の場合には効果があるが、環境の変化や子機台数の変化に通信速度の上限値設定が追従することができず、実際の運用を想定した場合、少なからず課題があった。
(本発明の目的)
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、無線LANシステムにおいて、親機の無線LANアクセスポイントに帰属する各子機に対して環境に応じた適切な通信速度の上限値を設定して、各子機が公平な通信を行うことができる無線LANシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラムを提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による無線LANシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラムは、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による無線LANシステムは、
親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて、
前記無線LANアクセスポイントは、
当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数を確認し、
該帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であった場合には、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング動作を実施して、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定し、
一方、前記あらかじめ定めた第1の閾値未満の台数であった場合には、前記シェーピング動作を実施しない
ことを特徴とする。
(2)また、本発明による無線LANシステムは、
親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて、
前記無線LANアクセスポイントは、
当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数と、該帰属子機のうち当該無線LANアクセスポイントとの通信中の状態にある子機である通信中子機の台数とを確認し、
前記帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であり、かつ、前記通信中子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値以上の台数であった場合には、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング動作を実施して、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定し、
一方、前記帰属子機の台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値未満の台数であった場合、または、前記通信中子機の台数が前記第2の閾値未満の台数であった場合には、前記シェーピング動作を実施しない
ことを特徴とする。
(3)本発明による通信速度上限値設定方法は、
親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて前記無線LANアクセスポイントと前記子機との間で送受信されるデータの通信速度の上限値を設定する通信速度上限値設定方法であって、
前記無線LANアクセスポイントは、
当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数を確認し、
該帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であった場合には、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するシェーピングステップを実施して、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定するか、
または、
前記帰属子機の台数と、該帰属子機のうち当該無線LANアクセスポイントとの通信中の状態にある子機である通信中子機の台数とを確認し、
前記帰属子機の台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であり、かつ、前記通信中子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値以上の台数であった場合には、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出するシェーピングステップを実施して、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定する
ことを特徴とする。
(4)本発明による通信速度上限値設定プログラムは、
親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて前記無線LANアクセスポイントと前記子機との間で送受信されるデータの通信速度の上限値を設定する処理をコンピュータによって実行する通信速度上限値設定プログラムであって、
前記無線LANアクセスポイントは、
当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数を確認し、
該帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であった場合には、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング処理を実施して、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定するか、
または、
前記帰属子機の台数と、該帰属子機のうち当該無線LANアクセスポイントとの通信中の状態にある子機である通信中子機の台数とを確認し、
前記帰属子機の台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であり、かつ、前記通信中子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値以上の台数であった場合には、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング処理を実施して、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定する
ことを特徴とする。
本発明の無線LANシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラムによれば、以下のような効果を奏することができる。
第1に、無線LANアクセスポイントは、帰属している状態または通信中の状態にある複数台の子機それぞれに対して、共通の通信速度の上限値(シェーピング上限値)を一律に割り当てることにより、帰属している状態または通信中の状態にある複数台の子機それぞれに公平な通信を提供することができるようになる。
第2に、帰属している子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値未満の場合は、または、通信中の状態にある子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値未満の場合は、共通の通信速度の上限値を設定するような制限をかけなくても、各子機それぞれが満足する通信速度で通信を行うことができるので、各子機それぞれに対して共通の通信速度の上限値(シェーピング上限値)を割り当てるシェーピング動作を実施しないことにする。一方、帰属している子機台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値以上の台数になった場合、かつ、通信中の状態にある子機の台数があらかじめ定めた前記第2の閾値以上の台数になった場合には、各子機が公平な通信を行うことができるように、各子機それぞれに対して共通の通信速度の上限値を割り当てるシェーピング動作を実施するようにしている。而して、不要な場合におけるシェーピング動作の実施を省いて、無線LANアクセスポイントの無用な負荷を削減することができる。
第3に、各子機それぞれに対して通信速度の上限値を割り当てるシェーピング動作の実施の必要性の判定、および、該シェーピング動作の実施を、人手の介入もなく、自動的に実施することができるので、無線LANアクセスポイントの管理者の負担が軽減し、実運用が容易になる。
本発明に係る無線LANシステムの実施形態の基本構成例を示す模式図である。 図1に示したAP(無線LANアクセスポイント)の内部構成の一例を示すブロック構成図である。 図1に示した無線LANシステムの基本的な動作の一例を示すシーケンスチャートである。 図3のシーケンスチャートにおいてAP(無線LANアクセスポイント)内部で実行されるシェーピング動作実施判定に関する動作の一例を説明するフローチャートである。 図3のシーケンスチャートにおいてAP(無線LANアクセスポイント)内部で実行されるシェーピング動作の一例を説明するフローチャートである。 図1に示したAP(無線LANアクセスポイント)において実行されるシェーピング動作実施効果の一例を示す模式図である。 図1に示したAP(無線LANアクセスポイント)において実行されるシェーピング動作実施効果の一例を示す模式図である。 図3のシーケンスチャートにおいてAP(無線LANアクセスポイント)内部で実行されるシェーピング動作実施判定に関する動作の図4とは異なる動作の一例を第2の動作例として説明するためのフローチャートである。
以下、本発明による無線LANシステム、通信速度上限値設定方法および通信速度上限値設定プログラムの好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の説明においては、本発明による無線LANシステムおよび通信速度上限値設定方法について説明するが、かかる通信速度上限値設定方法をコンピュータにより実行可能な通信速度上限値設定プログラムとして実施するようにしても良いし、あるいは、通信速度上限値設定プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録するようにしても良いことは言うまでもない。また、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことも言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、無線LANシステムにおいて親機の無線LANアクセスポイントと複数台の各子機との間の通信速度の上限を環境に応じて自動的に制限するように、複数台の子機それぞれに対して共通の通信速度の上限値の設定を行うことにより、複数台の各子機が公平な通信を実施することができることを主要な特徴としている。
さらに具体的に説明すると、次の通りである。本発明においては、無線LANアクセスポイント(Access Point:以降、‘AP’と略記する場合がある)が、自身に現在帰属している子機の台数の監視を行い、該子機の台数に応じて、各子機との間の通信速度の上限値を自動的に設定するというシェーピング動作の実施を有効にし、該シェーピング動作の実施において、現在帰属している前記子機の台数と親機のAPと各子機との間で現在送受信しているデータの通信速度とに応じて、適切な通信速度の上限値を自動的に算出して設定することを主要な特徴としている。
かくのごとく、現在帰属している子機の台数と現在の通信速度とに応じて、適切な通信速度の上限値を動的に設定することにより、或る特定の子機(端末)がAPとの間の通信帯域を占有してしまい、その他の子機が通信帯域を確保することができないために通信速度が低下してしまうという事象が発生することを防止することができる。而して、多数の台数の子機に対して公平な通信を確保しながら、子機台数や実際の通信速度の変化に自動的に追従することを可能にし、現状の無線通信帯域の割り当て技術に関する前述したような課題を解決することができる。
<本発明の実施形態>
次に、本発明に係る無線LANシステムの実施形態について図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る無線LANシステムの実施形態の基本構成例を示す模式図である。本発明の実施形態においては、無線LANシステムの基本構成例として、図1に示すように、親機である1台のAP10(無線LANアクセスポイント)に対して子機A21、子機B22、子機C23の3台が帰属している場合について説明するが、本発明においては、子機の帰属台数は、3台に限るものではなく、任意の台数の子機が帰属していても構わない。
本実施形態においては、図1に例示した無線LANシステムの基本構成例において、AP10と子機A21、子機B22、子機C23それぞれとの間の通信速度の上限値を共通な値に自動的に設定し、子機A21、子機B22、子機C23それぞれにおける通信速度の公平化を図るものである。なお、AP10と子機A21、子機B22、子機C23それぞれとは、IEEE802.11規格(IEEE802.11ac/n/g/b/a規格)に準拠した無線LANによって通信を行うものとする。また、周波数帯は5GHz/2.4GHz帯のいずれを用いても差し支えない。
ここで、本実施形態においては、AP10は、自身の無線通信エリアに存在して、自身に帰属している子機(すなわち帰属子機)の台数を自動的に判別する機能と、帰属している各端末の通信速度を自動的に判別する機能と、判別した帰属する子機台数と各子機の通信速度とに基づいて、各子機それぞれに共通の通信速度の上限値を自動的に割り出す機能と、を備えている。
<実施形態の構成例>
次に、図1に示したAP10(無線LANアクセスポイント)の内部構成について、図2を参照して詳細に説明する。図2は、図1に示したAP10の内部構成の一例を示すブロック構成図である。図2に示すAP10は、無線通信部11、通信量制御部12、制御部13、メモリ14およびFROM15を少なくとも含んで構成され、制御部13は、内部に、帰属台数確認部131、パケット解析部132およびシェーピング上限演算部133を少なくとも備えている。
無線通信部11は、当該AP10に帰属している子機(端末)すなわち当該AP10の無線通信エリア内に存在している帰属子機との間でIEEE802.11規格に準拠した無線LAN通信を行う機能を有し、また、通信量制御部12は、当該AP10に帰属している子機との間の通信速度を制御する機能を有し、また、制御部13は、当該AP10全体の制御を行う機能を有している。また、メモリ14は、制御部13の指示に基づき、各種データを一時的に保存する一時格納領域を提供し、FROM15は、当該AP10のファームウェア(プログラム)を格納している。
また、制御部13内に備えている帰属台数確認部131は、当該AP10に現在帰属している子機の台数を確認する機能を有し、また、パケット解析部132は、当該AP10に帰属している各子機における現在の通信速度を取得する機能を有し、また、シェーピング上限演算部133は、帰属している現在の子機の台数と各子機の通信速度とに基づいて、各子機に割り当てるべき通信速度の上限値を自動的に演算する機能を有している。なお、本実施形態における制御部13は、CPUやFPGAなどのハードウェアから構成されていても良いし、ソフトウェアとしてのモジュールから構成されていても良い。
<実施形態の動作の説明>
次に、本発明の実施形態として図1、図2に示した無線LANシステムおよびAP10における動作の一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の動作例の説明)
まず、図3のシーケンスチャートを参照して、図1に示した無線LANシステムの基本的な動作について説明する。図3は、図1に示した無線LANシステムの基本的な動作の一例を示すシーケンスチャートであり、図1に示したAP10と子機A21、子機B22、子機C23との間の基本的な信号のやり取りについて示している。
図3のシーケンスチャートにおいて、まず、AP10は、帰属している子機A21、子機B22、子機C23との間で、IEEE802.11規格に準拠した認証シーケンスを経て、帰属および無線接続が完了すると(シーケンスSeq11,12,13)、AP10と、子機A21、子機B22、子機C23それぞれとの間の無線通信が開始される(シーケンスSeq14,15,16)。
子機A21、子機B22、子機C23それぞれとの間の無線通信が開始された直後に、AP10は、内部において、子機A21、子機B22、子機C23それぞれの通信速度を制限するために、子機A21、子機B22、子機C23それぞれに対して設定すべき共通の通信速度の上限値を自動的に算出する動作(以下、‘シェーピング動作’と呼称する)を実施するか否かを判定するシェーピング動作実施判定を行う(シーケンスSeq17)。
ここで、AP10は、シェーピング動作を実施すると判定した場合には、続いて、シェーピング動作を実施して、子機A21、子機B22、子機C23それぞれに対して設定すべき共通の通信速度の上限値を算出する(シーケンスSeq18)。しかる後、AP10は、算出した通信速度の上限値を、子機A21、子機B22、子機C23それぞれに対して一律に割り当てて、それぞれの通信速度をそれぞれに共通の該通信速度の上限値(シェーピング上限値)以下に制限する動作(シェーピング動作)を開始する(シーケンスSeq19,20,21)。子機A21、子機B22、子機C23の各子機は、それぞれに共通に割り当てられた該シェーピング上限値を通信速度の限度として、以降、AP10との間の無線通信を行うことになる。
次に、図3のシーケンスチャートのシーケンスSeq17において、AP10内部で実行されたシェーピング動作実施判定の動作について、その一例を、図4のフローチャートを参照して詳細に説明する。図4は、図3のシーケンスチャートにおいてAP10内部で実行されるシェーピング動作実施判定に関する動作の一例を説明するフローチャートである。
図4のフローチャートにおいて、まず、AP10は、制御部13の帰属台数確認部131において、自身に現在帰属している子機の台数を確認する(ステップS1)。そして、現在帰属している子機の台数が、シェーピング実施判定閾値としてあらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であるか否かを確認する(ステップS2)。
現在帰属している子機の台数が、該シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)以上の台数であった場合には(ステップS2のYESの場合)、シェーピング動作が有効であると判定して、シェーピング動作を実施する旨を出力する(ステップS3)。さらに、図3のシーケンスSeq18に示すように、後続するシェーピング動作において使用するために、現在帰属している子機の台数3台を、シェーピング判定台数αに格納して、「α=3」と設定する(ステップS4)
一方、現在帰属している子機の台数が、該シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)未満の台数であった場合には(ステップS2のNOの場合)、シェーピング動作は無効であると判定して、シェーピング動作を実施しない旨を出力する(ステップS5)。
ここで、該シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)としては、本実施形態においては、例えば3台と定めている。したがって、本実施形態においては、シェーピング動作を実施すべき旨が出力されてくる。なお、該シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)は、無線LANシステムの運用者が、任意の値にあらかじめ設定しておくようにしても良い。
図4のフローチャートに示すようなシェーピング動作実施判定を行うのは、AP10に帰属している子機の台数が少ない場合には、各子機に割り当て可能な無線帯域に余裕があり、通信速度の上限値の設定を行う必要がないからであり、而して、図3のシーケンスチャートのシーケンスSeq18においてシェーピング上限値算出として説明したような、各子機それぞれに共通の通信速度の上限値の算出動作を省略することによって、AP10への無用の負荷を低減することが可能になる。
一方、AP10に帰属している子機の台数が前記シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)以上に多い台数になった場合には、各子機に割り当て可能な無線帯域には余裕がなくなって、各子機の通信の公平性を図ることが必要になるので、シェーピング動作を実施することが必要になる。
次に、図3のシーケンスチャートのシーケンスSeq18において、AP10内部で実行されたシェーピング動作の動作例について、その一例を、図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。図5は、図3のシーケンスチャートにおいてAP10内部で実行されるシェーピング動作の一例を説明するフローチャートであり、帰属している各子機の通信速度の上限値を算出する動作(シェーピング上限値算出動作)の一例を示している。
図5のフローチャートに示すシェーピング上限値算出動作においては、図4のフローチャートのステップS4において設定したシェーピング判定台数αと、帰属している各子機のうち、AP10との間のデータ転送レート(通信速度)が最も速いデータ転送レート(通信速度)を意味するシェーピング用データ転送レートβと、該シェーピング用データ転送レートβを実効データ転送レート(実効通信速度)に換算するための任意の値に設定した補正係数γと、の3つのパラメータを用いて、各子機に割り当てる無線帯域すなわち通信速度の上限値を算出する。
ここで、シェーピング判定台数αは、前述したように、AP10に現在帰属している子機の台数であり、本実施形態においては、子機A21、子機B22、子機C23の3台であるので、α=3として、図4のフローチャートのステップS4において設定済みである。なお、シェーピング用データ転送レートβと補正係数γとの具体的な数値例ついては、後述する。
図5のフローチャートにおいて、AP10は、まず、制御部13のパケット解析部132において、AP10に現在帰属している3台の子機A21、子機B22、子機C23それぞれの単位時間当たりのデータ転送レートを確認する(ステップS11)。該データ転送レートは、AP10が3台の子機A21、子機B22、子機C23それぞれと無線通信を行った際に、通信パケットに含まれるデータフレームの転送レートを、パケット解析部132において解析することにより、確認することができる。
ここで、通信パケットに含まれるデータフレームの転送レートを解析して、データ転送レートを確認する理由は、次の通りである。すなわち、IEEE802.11規格に準拠した無線通信の場合、AP10と各子機との間は、データ通信を行う以外に、定常的に、種々の通信を行っている。例えば、AP10は、通常、100ms毎に、ビーコンと称する信号を周囲の子機に対してブロードキャストし、該ビーコンを受け取った各子機は、該ビーコンに対してプローブリクエストと称する応答を返して、AP10への帰属を確認するような動作を行っている。該ビーコンや該プローブリクエストは、ベーシックレートと称する非常に低速の転送レートを用いて送受信されるが、シェーピング上限値算出においては、このような信号の転送レートは除外して、各子機の実際のデータの送受信における転送レートを取得することが必要である。各子機の実際のデータの転送レートについては、通信パケットのヘッダ部分に含まれている。
したがって、AP10は、各子機と実際のデータの送受信を行った際に、パケット解析部132において、通信パケットのヘッダ部分を参照することにより、データ転送レートを取得する動作を行う。なお、パケット解析部132においては、各子機それぞれについて、AP10との間で送受信された複数の通信パケットそれぞれのヘッダ部分に記録されているデータ転送レートのうち、最も高速のデータ転送レートを取得する。例えば、現在帰属している3台の子機A21、子機B22、子機C23それぞれの通信パケットのヘッダ部分の解析結果として、それぞれの最速のデータ転送レートとして866Mbps、433Mbps、300Mbpsが得られた場合には、子機A21のデータ転送レートAr=866Mbpsが取得され(ステップS12)、子機B22のデータ転送レートBr=433Mbpsが取得され(ステップS13)、子機C23のデータ転送レートCr=300Mbpsが取得される(ステップS14)。すなわち、取得されたデータ転送レートは、Ar>Br>Crの順番になっている。
現在帰属している3台の子機A21、子機B22、子機C23それぞれの各子機における最速のデータ転送レートを取得すると、AP10は、制御部13のシェーピング上限演算部133において、3台の子機A21、子機B22、子機C23それぞれのデータ転送レートAr、Br、Crのうち、最も高速のデータ転送レートである子機A21のデータ転送レートAr=866Mbpsを取り出し、取り出した最も高速のデータ転送レートがAP10と各子機との間のデータ送受信用として現時点において利用することが可能な無線帯域をほぼ占有した状態におけるデータ転送レートであると見做して、シェーピング用データ転送レートβ=866Mbpsと設定する。
なお、現在帰属している3台の子機A21、子機B22、子機C23の各端末それぞれの通信パケットのヘッダ部分にあったデータ転送レートAr、Br、Crは、あくまでも、IEEE802.11規格上のデータ転送レートの理論値であり、各端末とのデータ送受信時の通信速度の目安とすることはできるものの、実際のデータ転送レート(すなわち実効データ転送レート)は、良好な電波状態、通信環境であったとしても、理論値の大凡そ半分程度である。したがって、シェーピング上限値算出において、実際の通信速度に見合った通信速度の上限値を算出するためには、データ転送レートの理論値を補正する補正係数γを理論値に乗算することが必要になる。前述したように、実際のデータ転送レート(実効データ転送レート)は、理論値の大凡そ半分程度であるので、本実施形態においては、補正係数γ=0.5と設定する。勿論、補正係数γの値は、実際の環境やユースケースに合わせて、無線LANシステムの運用者が、「0.5」以外の異なる値に変更して運用するようにしても良い。
シェーピング上限値算出において、かくのごとき補正係数γによる補正を行わない場合は、前述のように、実際の通信速度よりも遥かに高い通信速度を上限値として算出して設定することになり、設定した通信速度の上限値にまで実際の通信速度が達するような場合は発生しないことになる。したがって、特定の端末がAP10との無線帯域を占有することを防止して、各子機の通信速度の公平性を維持することが困難になってしまう。
図5のフローチャートの説明に戻って、AP10は、制御部13のシェーピング上限演算部133において、3つのシェーピング判定台数α、シェーピング用データ転送レートβ、補正係数γを決定すると、次の式(1)を用いて、帰属している各端末に公平に帯域を割り当てるための通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出する(ステップS16)。
シェーピング上限値Ω=(β×γ)/α …(1)
ここで、前述した具体的な数値例である、
シェーピング判定台数α =3
シェーピング用データ転送レートβ=866Mbps
補正係数γ =0.5
を、式(1)に代入して、シェーピング上限値Ωを算出すると、
シェーピング上限値Ω=(866×0.5)/3=144Mbps
が得られる。
しかる後、AP10は、図5のシェーピング上限演算部133によるシェーピング上限値算出結果として得られたシェーピング上限値Ωを、現在帰属している子機A21、子機B22、子機C23の各子機に対して共通の通信速度の上限値として一律に割り当てて、それぞれの通信速度を制限することになる。具体的な数値例においては、子機A21、子機B22、子機C23の各子機に対して、通信速度の上限値として、144Mbpsを割り当てることになる。
ここで、仮に、このようなシェーピング上限値Ωを、子機A21、子機B22、子機C23の各子機に一律に割り当てて、通信速度を制限するような動作を行わないで、AP10から各子機に対して同時に無線通信を行った場合には、最速のデータ転送レートであった子機A21が最も高速の通信速度になり、最も遅いデータ転送レートであった子機C23の通信速度が遅くなり易くなることは明白である。
しかし、本実施形態のように、シェーピング動作を実施して、シェーピング上限値Ωを、子機A21、子機B22、子機C23の各子機に割り当てて、通信速度を制限するようにした場合には、子機A21においては、データ転送レートの理論値866Mbps(実効データ転送レート433Mbps)に対して、通信速度の上限値がシェーピング上限値Ω=144Mbpsと設定されて、大幅に通信速度が制限される状態になる。これに対して、子機C23においては、データ転送レートの理論値300Mbps(実効データ転送レート150Mbps)に対して、通信速度の上限値がシェーピング上限値Ω=144Mbpsとごく僅かな低下に留まる状態になる。また、子機B22においては、データ転送レートの理論値433Mbps(実効データ転送レート216.5Mbps)に対して、通信速度の上限値がシェーピング上限値Ω=144Mbpsと若干低下することになる。
図6A,図6Bは、図1に示したAP10において実行されるシェーピング動作実施効果の一例を示す模式図であり、図6Aは、432Mbpsの帯域を用いた同時通信時においてシェーピング動作なしの場合の子機A21、子機B22、子機C23の各端末の実効通信速度の様子を模式的に示し、図6Bは、シェーピング動作実施後における子機A21、子機B22、子機C23の各端末の実効通信速度の様子を模式的に示している。
図6Aに示すように、シェーピング動作なしの場合には、例えば前述の場合と同様の比率で3台それぞれの子機が432Mbpsの帯域を分け合うと仮定すると、子機A21は234Mbpsであり、子機B22は117Mbpsであり、子機C23は81Mbpsであり、それぞれの実効通信速度には差があったが、シェーピング動作を行った後においては、図6Bに示すように、各子機の実効通信速度をシェーピング上限値Ω=144Mbpsに一律に維持することが可能になり、相対的に、子機A21の実効通信速度は低下し、その分、子機B22、子機C23それぞれの通信速度が上昇することになる。
以上の説明においては、基本構成例として前述したように、AP10に帰属している子機の台数が3台の場合として、その場合における動作の具体例を説明したが、本発明において、AP10に帰属する子機台数には制限はなく、任意の台数を帰属させることができ、該台数に応じた最適のシェーピング上限値を設定することができる。例えば、前述した具体的な数値例を用いて、シェーピング用データ転送レートβ=866Mbps、補正係数γ=0.5の場合において、帰属する子機の台数が前述の10倍の30台になった場合には、シェーピング上限値Ωを、式(1)により算出すると、
シェーピング上限値Ω=(866×0.5)/30=14Mbps
となる。したがって、シェーピング動作実施後の通信速度の上限値は、シェーピング上限値Ω=14Mbpsに設定され、3台の子機が帰属する場合として前述した値の(1/10)の値になる。
なお、勿論、AP10に帰属する子機の台数が増加した場合には、AP10内のCPU等の処理が増加して、子機台数が少ない時と比較して、AP10全体の総スループットが低下する場合が生じる。かかる場合には、補正係数γの値を「0.5」よりも低い値に調整して設定することにより、実運用に即したシェーピング上限値Ωを算出することが可能である。また、AP10に帰属する子機の台数の増減に応じて、図3のシーケンスチャートにおけるシーケンスSeq17のシェーピング実施有無判定により、帰属子機台数を示すシェーピング判定台数αを確認し、シーケンスSeq18のシェーピング動作実施によるシェーピング上限値算出動作により、最適なシェーピング上限値Ωを自動的に追従して算出することができることは言うまでもない。
なお、シーケンスSeq17、シーケンスSeq18の一連の動作により、前述したように、AP10に帰属する子機台数が前記シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)未満の台数の場合のように、公平通信の必要性がない台数であった場合には、シェーピング動作を実施することなく、AP10の無用の負荷の増加を防ぐことが可能である。これに対し、AP10に帰属する子機台数が前記シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)以上の台数になり、各子機への公平な通信(各子機への公平な通信速度)の提供が必要になった場合には、自動的に、シーケンスSeq17において、シェーピング動作実施の判定結果として必要である旨が判定され、シーケンスSeq18において、最適なシェーピング上限値Ωの設定を行うことにより、各子機への公平な通信を実現することができる。
(実施形態の効果の説明)
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果を奏することができる。
第1に、AP10は、帰属している複数台の子機それぞれに対して、共通の通信速度の上限値(シェーピング上限値)を一律に割り当てることにより、帰属している複数台の子機それぞれに公平な通信を提供することができるようになる。
第2に、帰属している子機の台数があらかじめ定めた閾値未満の場合は、共通の通信速度の上限値を設定するような制限をかけなくても、各子機それぞれが満足する通信速度で通信を行うことができるので、各子機それぞれに対して共通の通信速度の上限値(シェーピング上限値)を割り当てるシェーピング動作を実施しないことにする。一方、帰属している子機台数が前記閾値以上の台数になった場合には、各子機が公平な通信を行うことができるように、各子機それぞれに対して共通の通信速度の上限値を割り当てるシェーピング動作を実施するようにしている。而して、不要な場合におけるシェーピング動作の実施を省いて、AP10の無用な負荷を削減することができる。
第3に、各子機それぞれに対して通信速度の上限値を割り当てるシェーピング動作の実施の必要性の判定、および、該シェーピング動作の実施を、人手の介入もなく、自動的に実施することができるので、AP10の管理者の負担が軽減し、実運用が容易になる。
(第2の動作例)
次に、図2に示した無線LANアクセスポイント10の第2の動作例について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7は、図3のシーケンスチャートのシーケンスSeq17においてAP10内部で実行されるシェーピング動作実施判定に関する動作の図4とは異なる動作の一例を第2の動作例として説明するためのフローチャートである。
前述した第1の動作例においては、AP10に帰属している子機(すなわち帰属子機)の台数を、図4のフローチャートに示したように、シェーピング動作実施の有無を判定する判定用として用いるとともに、図5のフローチャートや式(1)にも示したように、シェーピング動作実施時に通信速度の上限値(シェーピング上限値Ω)を算出するためにシェーピング判定台数αとしても設定する例を示した。
しかし、実際の運用においては、子機が、AP10に帰属していたとしても、言い換えると、AP10の無線通信エリア内に存在していたとしても、必ずしも、AP10との間で、通信を行っているとは限らない。そこで、本第2の動作例においては、シェーピング動作の実施精度をさらに向上させるために、AP10に帰属している子機(すなわち帰属子機)の台数のうち、AP10とデータ通信を行っている子機(すなわち通信中子機)の台数を用いて、シェーピング動作実施の必要性を判定するとともに、シェーピング動作実施時における通信速度の上限値(シェーピング上限値Ω)の算出用として、現在AP10と実際にデータ通信を行っている子機台数をシェーピング判定台数αに設定することにする。
以下に、図7のフローチャートを参照しながら、本第2の動作例について説明する。なお、図7の各ステップのうち、第1の動作例における図4と同じステップについては、同じ符号を付して示している。
図7のフローチャートにおいて、まず、AP10は、図4のフローチャートの場合と同様、制御部13の帰属台数確認部131において、自身に現在帰属している子機(帰属子機)の台数を確認する(ステップS1)。そして、現在帰属している子機(帰属子機)の台数が、シェーピング実施判定閾値としてあらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であるか否かを確認する(ステップS2)。
現在帰属している子機(帰属子機)の台数が、該シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)以上の台数であった場合には(ステップS2のYESの場合)、図4のフローチャートの場合とは異なり、次に、AP10と現在データ通信を行っている子機(すなわち通信中子機)の台数が第2のシェーピング実施判定閾値としてあらかじめ定めた閾値(すなわち第2の閾値)以上の台数であるか否かを確認する(ステップS2A)。AP10と現在データ通信を行っている子機(通信中子機)の台数が、該第2のシェーピング実施判定閾値(第2の閾値)以上の台数であった場合には(ステップS2AのYESの場合)、シェーピング動作が有効であると判定して、シェーピング動作を実施する旨を出力する(ステップS3)。さらに、図5に示したシェーピング動作の実施において使用するために、図4のフローチャートの場合とは異なり、現在帰属している子機(帰属子機)の台数ではなく、AP10と現在データ通信を行っている子機(通信中子機)の台数を、シェーピング判定台数αに設定する(ステップS4A)。
一方、現在帰属している子機(帰属子機)の台数が、前記シェーピング実施判定閾値(第1の閾値)未満の台数であった場合(ステップS2のNOの場合)、または、AP10と現在データ通信を行っている子機(通信中子機)の台数が、前記第2のシェーピング実施判定閾値(第2の閾値)未満の台数であった場合には(ステップS2AのNOの場合)、シェーピング動作は無効であると判定して、シェーピング動作を実施しない旨を出力する(ステップS5)。
例えば、本第2の動作例の場合、AP10の無線通信エリアに存在していて、当該AP10に帰属している子機(帰属子機)の台数が10台であるが、そのうち、AP10と現在データ通信中の状態にある子機(通信中子機)の台数が、第1の動作例に示した子機A21、子機B22、子機C23の3台であって、子機A21、子機B22、子機C23それぞれのAP10との間の最速のデータ転送レートがそれぞれ866Mbps、433Mbps、300Mbpsであった場合には、シェーピング動作の実施結果として、次のような通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωの設定になる。
なお、かかる場合であっても、前述の第1の動作例においては、AP10に帰属している子機(帰属子機)の台数10台をシェーピング判定台数αに設定して、式(1)を用いて、通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出するので、
シェーピング上限値Ω=(866×0.5)/10=43Mbps
となる。
したがって、AP10との間でデータ通信中の子機が3台のみであるにも関わらず、AP10の無線通信エリアに存在する子機の台数が10台と多い台数になれば、帰属子機の台数が3台の第1の動作例の場合に比して、帰属子機10台のうち通信中の状態にある3台の子機に対して共通に設定される通信速度の上限値がより厳しい値に設定されることになる。
これに対して、本第2の動作例においては、図7のステップS4Aにて説明したように、AP10に帰属している子機(帰属子機)の台数10台ではなく、AP10と現在データ通信中の状態にある子機(通信中子機)の台数3台をシェーピング判定台数αに設定して、式(1)を用いて、通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出するので、
シェーピング上限値Ω=(866×0.5)/3=144Mbps
と、第1の動作例の場合と同じ値が得られる。
したがって、本第2の動作例においては、AP10に現在帰属している帰属子機の台数と、AP10との間で現在データ通信中の状態にある通信中子機の台数と、の間に差があるような場合であっても、より適切な通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出して設定することができる。
(第3の動作例)
次に、図2に示した無線LANアクセスポイント10の第3の動作例について説明する。第1、第2の動作例においては、いずれも、図5のステップS11〜ステップS15において、AP10との間で各子機それぞれが送受信するデータ転送レートのうち、最も速いデータ転送レートを取り出して、シェーピング用データ転送レートβに設定して、ステップS16において、通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出する場合について示した。しかし、本第3の動作例においては、逆に、AP10との間で各子機それぞれが送受信するデータ転送レートのうち、最も遅いデータ転送レートを取り出して、シェーピング用データ転送レートβに設定することにより、通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出する場合について説明する。ここで、本第3の動作例のように、最も遅いデータ転送レートを設定するシェーピング用データ転送レートβを、第1、第2の動作例の場合と区別するために、シェーピング用データ転送レートβ’と表現することにする。
つまり、本第3の動作例においては、通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを算出する式は、前述の式(1)の代わりに、最も遅いデータ転送レートを設定したシェーピング用データ転送レートβ’を用いた次の式(2)になる。
シェーピング上限値Ω=(β’×γ)/α …(2)
かくのごとく、本第3の動作例の場合、シェーピング動作実施後においては、AP10に現在帰属している複数の子機またはAP10と現在データ通信中の状態にある複数の子機とAP10との間の全体の総通信量は、第1、第2の動作例の場合に比して、低下するものの、最も遅い通信速度の子機を基準にして、通信速度の上限値すなわちシェーピング上限値Ωを設定することになる。
その結果、通信速度が遅い子機に対して通信帯域をより確保し易くすることができ、場合によっては、各子機へのより公平な通信を実施することが可能になる。つまり、無線通信は、その特性上、狭い密集空間において多数の子機が存在するような場合には、子機同士の通信が衝突して、結果として、想定していた通信速度が得られない場合がある。本第3の動作例においては、かかる場合にも、安定した公平通信を確保することができるように、最も通信速度が遅い子機を基準とすることによって、AP10と子機との間の総通信量を落として、最適と想定される通信速度よりも通信速度の上限値を低く設定することにより、安定した公平な通信を優先して実現することができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
この出願は、2017年11月27日に出願された日本出願特願2017−227011を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10 AP(無線LANアクセスポイント)
21 子機A
22 子機B
23 子機C
11 無線通信部
12 通信量制御部
13 制御部
14 メモリ
15 FROM
131 帰属台数確認部
132 パケット解析部
133 シェーピング上限演算部

Claims (10)

  1. 親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて、
    前記無線LANアクセスポイントは、
    当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数を確認し、
    該帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であった場合には、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング動作を実施して、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定し、
    一方、前記あらかじめ定めた第1の閾値未満の台数であった場合には、前記シェーピング動作を実施しない
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  2. 前記無線LANアクセスポイントは、
    各前記帰属子機との間で送受信される通信用パケットのヘッダ部分を解析して、データ転送レートを検出し、検出した該データ転送レートのうち、最も速いまたは最も遅いデータ転送レートをシェーピング用データ転送レートとして抽出することにより、
    前記シェーピング動作として、
    前記シェーピング用データ転送レートを実効データ転送レートに換算するために任意に設定した補正係数と、前記シェーピング用データ転送レートと、前記帰属子機の台数とに基づいて、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線LANシステム。
  3. 前記帰属子機の通信速度の上限値は、前記シェーピング用データ転送レートと前記補正係数とを乗算した値を前記帰属子機の台数により除算することにより取得し、
    取得した前記帰属子機の通信速度の上限値を、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の無線LANシステム。
  4. 親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて、
    前記無線LANアクセスポイントは、
    当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数と、該帰属子機のうち当該無線LANアクセスポイントとの通信中の状態にある子機である通信中子機の台数とを確認し、
    前記帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であり、かつ、前記通信中子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値以上の台数であった場合には、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング動作を実施して、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定し、
    一方、前記帰属子機の台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値未満の台数であった場合、または、前記通信中子機の台数が前記第2の閾値未満の台数であった場合には、前記シェーピング動作を実施しない
    ことを特徴とする無線LANシステム。
  5. 前記無線LANアクセスポイントは、
    各前記通信中子機との間で送受信される通信用パケットのヘッダ部分を解析して、データ転送レートを検出して、検出した該データ転送レートのうち、最も速いまたは最も遅いデータ転送レートをシェーピングデータ転送レートとして抽出することにより、
    前記シェーピング動作として、
    前記シェーピングデータ転送レートを実効データ転送レートに換算するために任意に設定した補正係数と、前記シェーピングデータ転送レートと、前記通信中子機の台数とに基づいて、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出する
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線LANシステム。
  6. 前記通信中子機の通信速度の上限値は、前記シェーピング用データ転送レートと前記補正係数とを乗算した値を前記通信中子機の台数により除算することにより取得し、
    取得した前記通信中子機の通信速度の上限値を、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線LANシステム。
  7. 親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて前記無線LANアクセスポイントと前記子機との間で送受信されるデータの通信速度の上限値を設定する通信速度上限値設定方法であって、
    前記無線LANアクセスポイントは、
    当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数を確認し、
    該帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であった場合には、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するシェーピングステップを実施して、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定するか、
    または、
    前記帰属子機の台数と、該帰属子機のうち当該無線LANアクセスポイントとの通信中の状態にある子機である通信中子機の台数とを確認し、
    前記帰属子機の台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であり、かつ、前記通信中子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値以上の台数であった場合には、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出するシェーピングステップを実施して、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定する
    ことを特徴とする通信速度上限値設定方法。
  8. 前記無線LANアクセスポイントは、
    各前記帰属子機との間で送受信される通信用パケットのヘッダ部分を解析して、データ転送レートを検出して、検出した該データ転送レートのうち、最も速いまたは最も遅いデータ転送レートをシェーピングデータ転送レートとして抽出することにより、
    前記シェーピングステップとして、
    前記シェーピング用データ転送レートを実効データ転送レートに換算するために任意に設定した補正係数と、前記シェーピング用データ転送レートと、前記帰属子機の台数とに基づいて、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するか、
    または、
    各前記通信中子機との間で送受信される通信用パケットのヘッダ部分を解析して、データ転送レートを検出して、検出した該データ転送レートのうち、最も速いまたは最も遅いデータ転送レートをシェーピング用データ転送レートとして抽出することにより、
    前記シェーピングステップとして、
    前記シェーピング用データ転送レートを実効データ転送レートに換算するために任意に設定した補正係数と、前記シェーピング用データ転送レートと、前記通信中子機の台数とに基づいて、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出する
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信速度上限値設定方法。
  9. 親機の無線LANアクセスポイントと子機とからなる無線LANシステムにおいて前記無線LANアクセスポイントと前記子機との間で送受信されるデータの通信速度の上限値を設定する処理をコンピュータによって実行する通信速度上限値設定プログラムであって、
    前記無線LANアクセスポイントは、
    当該無線LANアクセスポイントの無線通信エリアに存在して、当該無線LANアクセスポイントに帰属している状態の前記子機である帰属子機の台数を確認し、
    該帰属子機の台数があらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であった場合には、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング処理を実施して、各前記帰属子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定するか、
    または、
    前記帰属子機の台数と、該帰属子機のうち当該無線LANアクセスポイントとの通信中の状態にある子機である通信中子機の台数とを確認し、
    前記帰属子機の台数が前記あらかじめ定めた第1の閾値以上の台数であり、かつ、前記通信中子機の台数があらかじめ定めた第2の閾値以上の台数であった場合には、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出するシェーピング処理を実施して、各前記通信中子機それぞれに共通の通信速度の上限値として設定する
    ことを特徴とする通信速度上限値設定プログラム。
  10. 前記無線LANアクセスポイントは、
    各前記帰属子機との間で送受信される通信用パケットのヘッダ部分を解析して、データ転送レートを検出して、検出した該データ転送レートのうち、最も速いまたは最も遅いデータ転送レートをシェーピング用データ転送レートとして抽出することにより、
    前記シェーピング処理として、
    前記シェーピング用データ転送レートを実効データ転送レートに換算するために任意に設定した補正係数と、前記シェーピング用データ転送レートと、前記帰属子機の台数とに基づいて、前記帰属子機の通信速度の上限値を算出するか、
    または、
    各前記通信中子機との間で送受信される通信用パケットのヘッダ部分を解析して、データ転送レートを検出して、検出した該データ転送レートのうち、最も速いまたは最も遅いデータ転送レートをシェーピング用データ転送レートとして抽出することにより、
    前記シェーピング処理として、
    前記シェーピング用データ転送レートを実効データ転送レートに換算するために任意に設定した補正係数と、前記シェーピング用データ転送レートと、前記通信中子機の台数とに基づいて、前記通信中子機の通信速度の上限値を算出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の通信速度上限値設定プログラム。
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