JP6922702B2 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関する。
例えば、特許文献1には、画像信号に応じた光を射出させる射出装置と、射出装置からの光を使用者の眼に向けて反射させる反射部材とを備えたヘッドマウントディスプレイが開示されている。このようなヘッドマウントディスプレイには、反射部材として導光板を用いたものがあるが、重量が大きくなりやすく、ヘッドマウントディスプレイの軽量化が望まれていた。
特開2010−26193号公報
本態様に係るヘッドマウントディスプレイは、所定の画像を投影するための投影光を射出する投影部と、前記投影部からの投影光を使用者の眼に向けて反射させるハーフミラーとを備え、前記ハーフミラーは、第1ミラー部と第2ミラー部と第3ミラー部とを有し、前記第1ミラー部は、第1屈曲部を介して前記第2ミラー部と接続し、前記第3ミラー部は、第2屈曲部を介して前記第2ミラー部と接続し、前記第1屈曲部は、前記使用者と反対側に凸となるように屈曲し、前記第2屈曲部は、前記使用者側に凸となるように屈曲し、前記投影部からの投影光は、前記第2ミラー部で反射する。
ヘッドマウントディスプレイの拡大平面図である。 ヘッドマウントディスプレイの平面図である。 ヘッドマウントディスプレイの正面図である。 ヘッドマウントディスプレイの側面図である。 (A)はヘッドマウントディスプレイのフロント部を示す平面図であり、(B)はフロント部を示す正面図である。 (A)はヘッドマウントディスプレイの左側ハーフミラーを示す平面図であり、(B)は左側ハーフミラーを示す正面図である。 (A)はヘッドマウントディスプレイの右側ハーフミラーを示す平面図であり、(B)は右側ハーフミラーを示す正面図である。 ヘッドマウントディスプレイの左テンプル部を示す側面図である。 (A)はヘッドマウントディスプレイのフレームカバー部を示す平面図であり、(B)はフレームカバー部を示す正面図である。 (A)はフレームカバー部のカバー係合ピン部を示す拡大図であり、(B)はフレームカバー部を示す側断面図である。 ヘッドマウントディスプレイの左側を示す拡大平面図である。
以下、本実施形態のヘッドマウントディスプレイについて図を参照して説明する。本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1は、図1〜図4に示すように、フレーム部10と、左右の投影部40L,40Rと、左右のハーフミラー50L,50Rと、左右の制御基板60L,60Rと、フレームカバー部70とを備えて構成される。フレーム部10は、眼鏡フレームと同様に、フロント部11と、左右のテンプル部31L,31Rとを有
して構成され、使用者の頭部に装着することができるようになっている。
フロント部11は、図5(A)〜図5(B)に示すように、眼鏡フレームのフロント部と同様に形成され、左右のリム部12,14と、ブリッジ部16と、パッド部18と、左右のヨロイ部20,22と有している。なお、フロント部11において、左リム部12および左ヨロイ部20と、右リム部14および右ヨロイ部22とは、左右対称に形成される。左リム部12は、フロント部11の左側部分に、左側ハーフミラー50Lの外周形状に合わせて前後に屈曲した枠状に形成される。右リム部14は、フロント部11の右側部分に、右側ハーフミラー50Rの外周形状に合わせて前後に屈曲した枠状に形成される。
ブリッジ部16は、フロント部11の中央部に、左リム部12と右リム部14とに繋がるように左右方向に延びて形成される。ブリッジ部16の前面側に、カバー係合穴部17が上下に2つ並んで形成される。カバー係合穴部17は、フレームカバー部70のカバー係合ピン部72と係合可能な穴状に形成される。ブリッジ部16の後面側に、(フレーム部10が使用者の頭部に装着された状態で)使用者の鼻の部分に接するパッド部18が形成される。
左ヨロイ部20は、左リム部12の左端部から後方に屈曲して延びるように形成される。左ヨロイ部20の後部に、長穴状の左側投影部取付部21が形成される(図4も参照)。左側投影部取付部21には、左側投影部40Lが取り付けられる。右ヨロイ部22は、右リム部14の右端部から後方に屈曲して延びるように形成される。右ヨロイ部22の後部に、長穴状の右側投影部取付部23が形成される。右側投影部取付部23には、右側投影部40Rが取り付けられる。
左テンプル部31Lは、図8に示すように、眼鏡フレームのテンプル部と同様の蔓状に形成される。左テンプル部31Lは、不図示のヒンジ機構を介して、左ヨロイ部20に傾動可能に連結される。左テンプル部31Lの前部に、枠状の左側基板取付部32Lが形成される。左側基板取付部32Lには、左側制御基板60Lが取り付けられる。なお、図8に示す態様では、左テンプル部31Lの中央部に円形の中空部が2つ設けられている。中空部は、軽量化に有効であるが、必ずしも設ける必要はない。中空部を設ける場合、その数は2つに限られず、1つ以上あればよい。また、中空部の形は特に限定されず、三角形、四角形等の多角形や楕円形としてもよい。
右テンプル部31Rは、詳細な図示を省略するが、左テンプル部31Lと同様に形成される。なお、左テンプル部31Lと右テンプル部31Rとは、左右対称に形成される。右テンプル部31Rは、不図示のヒンジ機構を介して、右ヨロイ部22に傾動可能に連結される。これにより、左テンプル部31Lおよび右テンプル部31Rをフロント部11の後面側に重なるように傾動させることで、フレーム部10を折り畳むことができるようになっている。右テンプル部31Rの前部に、枠状の右側基板取付部32Rが形成される(図1および図2も参照)。右側基板取付部32Rには、右側制御基板60Rが取り付けられる。
左側投影部40Lは、図1に示すように、左側筐体部41Lと、左側筐体部41Lに収容保持された左側投影光学ユニット43Lとを有して構成される。左側筐体部41Lは、フロント部11(左ヨロイ部20)の左側投影部取付部21に、左側投影光学ユニット43Lが右斜め前方(フロント部11の中央前側)を向くように取り付けられる。左側投影光学ユニット43Lは、詳細な図示を省略するが、所定の画像を表示可能な左側表示素子44Lと、左側表示素子44Lからの光を投影光として射出させる左側投影光学系45Lとを有して構成される。なお、左側投影光学系45Lは、詳細な図示を省略するが、自由曲面レンズ(図示せず)等を有して構成される。これにより、左側投影部40Lは、フロ
ント部11の左端部後側(使用者側)に配置されて、使用者に所定の画像を視認させるための投影光を右斜め前方(フロント部11の中央前側)に向けて射出する。
右側投影部40Rは、図1に示すように、右側筐体部41Rと、右側筐体部41Rに収容保持された右側投影光学ユニット43Rとを有して構成される。右側筐体部41Rは、フロント部11(右ヨロイ部22)の右側投影部取付部23に、右側投影光学ユニット43Rが左斜め前方(フロント部11の中央前側)を向くように取り付けられる。右側投影光学ユニット43Rは、詳細な図示を省略するが、所定の画像を表示可能な右側表示素子44Rと、右側表示素子44Rからの光を投影光として射出させる右側投影光学系45Rとを有して構成される。なお、右側投影光学系45Rは、詳細な図示を省略するが、自由曲面レンズ(図示せず)等を有して構成される。これにより、右側投影部40Rは、フロント部11の右端部後側(使用者側)に配置されて、使用者に所定の画像を視認させるための投影光を左斜め前方(フロント部11の中央前側)に向けて射出する。
左側制御基板60Lは、左側投影部40Lと電気的に接続され、左側投影部40Lの作動を制御する。右側制御基板60Rは、右側投影部40Rと電気的に接続され、右側投影部40Rの作動を制御する。また、左側制御基板60Lおよび右側制御基板60Rは、スマートフォン等の携帯端末(図示せず)と電気的に接続され、携帯端末から送信された画像データを受信し、受信した画像データに基づく投影光を射出するように左側投影部40Lおよび右側投影部40Rの作動を制御する。
左側ハーフミラー50Lは、図1〜図4に示すように、左リム部12の前面側に、左リム部12の開口部を覆うように取り付けられる。左リム部12に取り付けられた左側ハーフミラー50Lは、左リム部12の後側(使用者側)から入射した光の一部を反射させ、左リム部12の前側(使用者と反対側)から入射した光の一部を透過させるようになっている。左側ハーフミラー50Lは、図6(A)〜図6(B)に示すように、屈曲した板状に形成され、左側第1ミラー部51Lと、左側第2ミラー部55Lと、左側第3ミラー部59Lとを有している。また、左側第1ミラー部51Lと左側第2ミラー部55Lとに繋がって、左側第1屈曲部53Lが形成される。左側第2ミラー部55Lと左側第3ミラー部59Lとに繋がって、左側第2屈曲部57Lが形成される。
左側第1ミラー部51Lは、左側ハーフミラー50Lの左側に、左側投影部40L(左側投影光学系45L)の光軸方向に沿って右斜め前方(フロント部11の中央前側)に向けて延びる平板状に形成される。左側第1屈曲部53Lは、前側(使用者と反対側)に向けて凸形状となるように屈曲して形成される。左側第2ミラー部55Lは、左側ハーフミラー50Lの中間部に、左側第1屈曲部53Lから右斜め後方(フロント部11の中央後側)に向けて延びる平板状に形成される。左側第2ミラー部55Lの後側(使用者側)の面に、使用者側に凹となるように湾曲した凹面状の左側投影光反射面56Lが形成される。左側投影光反射面56Lは、例えば200mm程度の曲率半径を有する(平面に近い)球面であり、左側投影部40Lから射出された投影光の一部を使用者の左眼ELに向けて正反射させる。左側第2屈曲部57Lは、後側に向けて凸形状となるように屈曲して形成される。左側第3ミラー部59Lは、左側ハーフミラー50Lの右側に、左側第2屈曲部57Lから右方に延びる平板状に形成される。
右側ハーフミラー50Rは、図1〜図3に示すように、右リム部14の前面側に、右リム部14の開口部を覆うように取り付けられる。右リム部14に取り付けられた右側ハーフミラー50Rは、右リム部14の後側(使用者側)から入射した光の一部を反射させ、右リム部14の前側(使用者と反対側)から入射した光の一部を透過させるようになっている。右側ハーフミラー50Rは、図7(A)〜図7(B)に示すように、右側第1ミラー部51Rと、右側第2ミラー部55Rと、右側第3ミラー部59Rとを有している。ま
た、右側第1ミラー部51Rと右側第2ミラー部55Rとに繋がって、右側第1屈曲部53Rが形成される。右側第2ミラー部55Rと右側第3ミラー部59Rとに繋がって、右側第2屈曲部57Rが形成される。
右側第1ミラー部51Rは、右側ハーフミラー50Rの右側に、右側投影部40R(右側投影光学系45R)の光軸方向に沿って左斜め前方(フロント部11の中央前側)に向けて延びる平板状に形成される。右側第1屈曲部53Rは、前側(使用者と反対側)に向けて凸形状となるように屈曲して形成される。右側第2ミラー部55Rは、右側ハーフミラー50Rの中間部に、右側第1屈曲部53Rから左斜め後方(フロント部11の中央後側)に向けて延びる平板状に形成される。右側第2ミラー部55Rの後側(使用者側)の面に、使用者側に凹となるように湾曲した凹面状の右側投影光反射面56Rが形成される。右側投影光反射面56Rは、例えば200mm程度の曲率半径を有する(平面に近い)球面であり、右側投影部40Rから射出された投影光の一部を使用者の右眼ERに向けて正反射させる。右側第2屈曲部57Rは、後側に向けて凸形状となるように屈曲して形成される。右側第3ミラー部59Rは、右側ハーフミラー50Rの右側に、右側第2屈曲部57Rから左方に延びる平板状に形成される。
フレームカバー部70は、図1〜図4に示すように、フロント部11の前側に取り付けられて、左右のハーフミラー50L,50Rを含むフロント部11の前側を全体的に覆うようになっている。フレームカバー部70は、図9(A)〜図9(B)に示すように、透光性を有する材料(例えば、樹脂材料)を用いて、フロント部11の外周形状に合わせた箱状に形成される。フレームカバー部70の前部に、フロント部11の前方に重なるように配置された前カバー部71が形成される。前カバー部71の中央部後側に、カバー係合ピン部72が上下に2つ並んで形成される。カバー係合ピン部72は、フロント部11のカバー係合穴部17と係合可能なピン形状に形成される。カバー係合ピン部72とカバー係合穴部17とが係合した状態で、フレームカバー部70がフロント部11の前側に取り付けられる。また、フレームカバー部70の表面には、黄色や青色等の有色のミラーコーティングが施されており、フレームカバー部70の前側(使用者と反対側)から後側(使用者側)に向かう光の一部を反射可能に構成される。
以上のように構成されるヘッドマウントディスプレイ1は、フレーム部10が使用者の頭部に装着された状態で使用される。左側投影部40Lから射出された投影光は、左側ハーフミラー50Lにおける左側第2ミラー部55Lの左側投影光反射面56Lで正反射して使用者の左眼ELに達する。右側投影部40Rから射出された投影光は、右側ハーフミラー50Rにおける右側第2ミラー部55Rの右側投影光反射面56Rで正反射して使用者の右眼ERに達する。
一方、ヘッドマウントディスプレイ1の前方からフレームカバー部70に達した光の一部は、フレームカバー部70の表面で反射するが、フレームカバー部70に達した光の他の一部は、フレームカバー部70を透過して左側ハーフミラー50Lもしくは右側ハーフミラー50Rに入射する。フレームカバー部70を透過して左側ハーフミラー50Lに入射した光の一部は、左側ハーフミラー50Lを透過して使用者の左眼ELに達する。フレームカバー部70を透過して右側ハーフミラー50Rに入射した光の一部は、右側ハーフミラー50Rを透過して使用者の右眼ERに達する。これにより、使用者は、左右のハーフミラー50L,50Rおよびフレームカバー部70を介して前方を視認しつつ、左右の投影部40L,40Rにより投影される所定の画像を視認することができる。そのため、使用者は、実際に視認される(外景の)像に所定の画像が重なった像を、拡張現実として認識することが可能である。
本実施形態では、左側ハーフミラー50Lの左側第1ミラー部51Lは、左側第1屈曲
部53Lを介して左側第2ミラー部55Lと接続し、左側第3ミラー部59Lは、左側第2屈曲部57Lを介して左側第2ミラー部55Lと接続する。そして、左側第1屈曲部53Lは、前側(使用者と反対側)に凸となるように屈曲し、左側第2屈曲部57Lは、後側(使用者側)に凸となるように屈曲し、左側投影部40Lからの投影光は、左側第2ミラー部55Lで反射するようになっている。右側ハーフミラー50Rの右側第1ミラー部51Rは、右側第1屈曲部53Rを介して右側第2ミラー部55Rと接続し、右側第3ミラー部59Rは、右側第2屈曲部57Rを介して右側第2ミラー部55Rと接続する。そして、右側第1屈曲部53Rは、前側(使用者と反対側)に凸となるように屈曲し、右側第2屈曲部57Rは、後側(使用者側)に凸となるように屈曲し、右側投影部40Rからの投影光は、右側第2ミラー部55Rで反射するようになっている。
左側ハーフミラー50Lに、使用者と反対側に凸となる左側第1屈曲部53Lと、使用者側に凸となる左側第2屈曲部57Lとが設けられることで、左側ハーフミラー50Lがジグザグに屈曲した形状になるため、左側ハーフミラー50Lの前後方向の長さを抑えることが可能になる。同様に、右側ハーフミラー50Rに、使用者と反対側に凸となる右側第1屈曲部53Rと、使用者側に凸となる右側第2屈曲部57Rとが設けられることで、右側ハーフミラー50Rがジグザグに屈曲した形状になるため、右側ハーフミラー50Rの前後方向の長さを抑えることが可能になる。なお、左右の第1屈曲部53L,53Rおよび左右の第2屈曲部57L,57Rの曲率は、左右のハーフミラー50L,50Rおよびフレームカバー部70を介して視認される(外景の)像に(歪み等の)違和感が生じない程度の緩やかな曲率に設計される。これにより、使用者の眼に向けて投影光を反射させる反射部材として、左右のハーフミラー50L,50Rを用いることが可能になり、同様の反射部材として、重量が大きくなりやすい導光板を用いる必要がない。そのため、本実施形態によれば、小型で軽量なヘッドマウントディスプレイ1を得ることが可能になる。
また、左側第2ミラー部55Lの左側投影光反射面56Lは、後側(使用者側)に凹となるように湾曲した凹面状に形成される。右側第2ミラー部55Rの右側投影光反射面56Rは、後側(使用者側)に凹となるように湾曲した凹面状に形成される。これにより、左側投影部40L(左側投影光学系45L)から射出される際の投影光の幅が、左側投影光反射面56Lで反射して使用者の左眼ELに達する際の投影光の幅より大きくなるのを抑えることができる。同様に、右側投影部40R(右側投影光学系45R)から射出される際の投影光の幅が、右側投影光反射面56Rで反射して使用者の右眼ERに達する際の投影光の幅より大きくなるのを抑えることができる。そのため、左右の投影部40L,40Rを小型にすることが可能になる。
また、左右のハーフミラー50L,50Rを覆うフレームカバー部70は、フレームカバー部70の前側(使用者と反対側)から後側(使用者側)に向かう光の一部を反射可能に構成される。これにより、外方からヘッドマウントディスプレイ1を見たときに、フレームカバー部70に覆われた左右のハーフミラー50L,50Rを視認し難くなる。そのため、前後に屈曲した左右のハーフミラー50L,50Rが取り付けられたヘッドマウントディスプレイ1に対して不自然な印象を持たれることを防止することができる。
また、使用者の左眼ELおよび右眼ERに対応して、左右の投影部40L,40Rと、左右のハーフミラー50L,50Rの2組が設けられる。これにより、使用者は、左右両方の眼で所定の画像を視認することができ、実際に視認される(外景の)像に所定の画像が重なった像を、拡張現実として認識することが可能である。なお、左右の投影部40L,40Rと、左右のハーフミラー50L,50Rの両方が、比較的強度の高いフレーム部10のフロント部11に取り付けられることで、左右の投影部40L,40Rにより投影される所定の画像に像ブレや位置ズレ等が生じるのを防止することができる。
ここで、図11に示すように、左側ハーフミラー50Lについて、使用者の左眼ELと正対する方向に延びて使用者の左眼ELにおける瞳孔の中心を通る軸をz軸とし、左側投影光反射面56Lとz軸とが交わる点(例えば、図11における点О)を座標原点とし、左側投影光反射面56Lの座標原点における法線とz軸とを通る平面内でz軸と直交する軸をx軸とし、x軸およびz軸と直交する軸をy軸として、x−y−z座標系を定義する。またこの場合、z軸に沿って座標原点より使用者の左眼ELに近い側をz座標の+側とし、x軸に沿って座標原点より左側第1ミラー部51Lに近い側をx座標の+側とする。
また、右側ハーフミラー50Rについても、左側ハーフミラー50Lと同様に、使用者の右眼ERと正対する方向に延びて使用者の右眼ERにおける瞳孔の中心を通る軸をz軸とし、右側投影光反射面56Rとz軸とが交わる点を座標原点とし、右側投影光反射面56Rの座標原点における法線とz軸とを通る平面内でz軸と直交する軸をx軸とし、x軸およびz軸と直交する軸をy軸として、x−y−z座標系を定義することができる。なおこの場合、z軸に沿って座標原点より使用者の右眼ERに近い側をz座標の+側とし、x軸に沿って座標原点より右側第1ミラー部51Rに近い側をx座標の+側とする。
上述のようにx−y−z座標系を定義した場合、以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
−Ax×tanθ≦Az≦Dz/2 ・・・(1)
但し、Ax:各投影光反射面56L,56Rにおいて各投影部40L,40Rからの投影光が反射する領域内でx座標の値が最大になる位置のx座標の値、
Az:各投影光反射面56L,56Rにおいて各投影部40L,40Rからの投影光が反射する領域内でx座標の値が最大になる位置のz座標の値、
Dz:使用者の眼における瞳孔の中心位置のz座標の値、
θ:各投影光反射面56L,56Rの座標原点における法線とz軸とのなす角度。
条件式(1)は、各投影光反射面56L,56Rにおいて各投影部40L,40Rからの投影光が反射する領域内でx座標の値が最大になる位置(例えば、図11における点Aの位置)のz座標の値Azについて、適切な範囲を規定する条件式である。条件式(1)の上限を超えてAzが大きくなると、各ハーフミラー50L,50Rの外側端部(ヨロイ部側の端部)が使用者の顔面に対して近くなりすぎるため、各投影部40L,40Rを配置することが困難になる。条件式(1)の下限を超えてAzが小さくなると、各ハーフミラー50L,50Rの外側端部(ヨロイ部側の端部)が使用者の顔面に対して遠くなりすぎるため、フレーム部10が大型化して重量が大きくなる。さらに、フレーム部10が使用者の顔面に対して前方に大きく飛び出す形状になるため、ヘッドマウントディスプレイ1のデザインの自由度が低下し、装飾性が低下する可能性がある。
上述のようにx−y−z座標系を定義した場合、以下の条件式(2)を満足することが好ましい。
Bz≦Dz/2 ・・・(2)
但し、Bz:各投影光反射面56L,56Rにおいて各投影部40L,40Rからの投影光が反射する領域内でx座標の値が最小になる位置のz座標の値。
条件式(2)は、各投影光反射面56L,56Rにおいて各投影部40L,40Rからの投影光が反射する領域内でx座標の値が最小になる位置(例えば、図11における点Bの位置)のz座標の値Bzについて、適切な範囲を規定する条件式である。条件式(2)の上限を超えてBzが大きくなると、各ハーフミラー50L,50Rの内側端部(ブリッ
ジ部側の端部)が使用者の顔面に対して近くなりすぎるため、使用者の感じる圧迫感が大きくなり、フレーム部10(フロント部11)が使用者の顔面に接触し易くなる。
上述のようにx−y−z座標系を定義した場合、以下の条件式(3)を満足することが好ましい。
25°≦θ≦35° ・・・(3)
条件式(3)は、各投影光反射面56L,56Rの座標原点における法線とz軸とのなす角度θについて、適切な範囲を規定する条件式である。条件式(3)の対応値が下限値を下回ると、各投影部40L,40Rが使用者の顔面に対して近くなりすぎて接触し易くなり、使用者に不快感を与える可能性がある。条件式(3)の対応値が上限値を上回ると、各第2ミラー部55L,55Rの傾斜角度が必要以上に大きくなる。そのため、各第2ミラー部55L,55Rを介して視認される(外景の)像と、各第1ミラー部51L,51Rおよび各第3ミラー部59L,59Rを介して視認される(外景の)像との繋ぎ目において、像の歪みが大きくなる。また、各投影部40L,40Rが使用者の顔面に対して遠くなりすぎるため、ヘッドマウントディスプレイ1が前後方向に大きくなる。そのため、ヘッドマウントディスプレイ1の重心の位置が前方に変位して、ヘッドマウントディスプレイ1(フレーム部10)の装着感(着け心地)が低下する可能性がある。
なお、左側ハーフミラー50Lの左側第3ミラー部59Lは、フレーム部10(フロント部11)のブリッジ部16と同様に、左右方向に延びて形成される。左側第3ミラー部59L(ブリッジ部16)に対する左側第2ミラー部55Lの屈曲角度(傾斜角度)は、左側投影光反射面56Lの座標原点における法線とz軸とのなす角度θ、すなわち、左側投影光反射面56Lで正反射する投影光の入射角度と同じ角度に設定される。左側第2ミラー部55Lに対する左側第1ミラー部51Lの屈曲角度は、90°から投影光の入射角度を引いた角度に設定される。
右側ハーフミラー50Rの右側第3ミラー部59Rは、フレーム部10(フロント部11)のブリッジ部16と同様に、左右方向に延びて形成される。右側第3ミラー部59R(ブリッジ部16)に対する右側第2ミラー部55Rの屈曲角度(傾斜角度)は、右側投影光反射面56Rの座標原点における法線とz軸とのなす角度θ、すなわち、右側投影光反射面56Rで正反射する投影光の入射角度と同じ角度に設定される。右側第2ミラー部55Rに対する右側第1ミラー部51Rの屈曲角度は、90°から投影光の入射角度を引いた角度に設定される。
上述の実施形態において、左側投影光反射面56Lおよび右側投影光反射面56Rは、(平面に近い)球面であるが、これに限られるものではなく、例えば、非球面や、自由曲面、平面であってもよい。
上述の実施形態において、使用者の左眼ELおよび右眼ERに対応して、左右の投影部40L,40Rと、左右のハーフミラー50L,50Rの2組が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、左右の投影部40L,40Rのうち一方と、左右のハーフミラー50L,50Rのうち(投影部と同じ)一方の1組だけが設けられるようにしてもよい。なおこの場合、左右のうち他方のリム部には、前述と同様のハーフミラーが取り付けられてもよく、レンズ等の透光部材が取り付けられてもよい。
上述の実施形態において、フレーム部10は、眼鏡フレームと同様に構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、スキーゴーグルのフレームと同様に構成されてもよい。なおこの場合、左右のハーフミラー50L,50Rは、上述したように別個に分
かれて形成されてもよく、一体的に繋がって形成されてもよい。
1 ヘッドマウントディスプレイ
10 フレーム部
11 フロント部
12 左リム部 14 右リム部
40L 左側投影部 40R 右側投影部
50L 左側ハーフミラー
51L 左側第1ミラー部 53L 左側第1屈曲部
55L 左側第2ミラー部 56L 左側投影光反射面
57L 左側第2屈曲部 59L 左側第3ミラー部
50R 右側ハーフミラー
51R 右側第1ミラー部 53R 右側第1屈曲部
55R 右側第2ミラー部 56R 右側投影光反射面
57R 右側第2屈曲部 59R 右側第3ミラー部
70 フレームカバー部

Claims (7)

  1. 所定の画像を投影するための投影光を射出する投影部と、
    前記投影部からの投影光を使用者の眼に向けて反射させるハーフミラーとを備え、
    前記ハーフミラーは、第1ミラー部と第2ミラー部と第3ミラー部とを有し、
    前記第1ミラー部は、第1屈曲部を介して前記第2ミラー部と接続し、
    前記第3ミラー部は、第2屈曲部を介して前記第2ミラー部と接続し、
    前記第1屈曲部は、前記使用者と反対側に凸となるように屈曲し、
    前記第2屈曲部は、前記使用者側に凸となるように屈曲し、
    前記投影部からの投影光は、前記第2ミラー部で反射するヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記第2ミラー部は、前記投影部からの投影光を前記使用者の眼に向けて反射させる投影光反射面を有し、
    前記投影光反射面は、前記使用者側に凹となるように湾曲した凹面状に形成される請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記ハーフミラーが取り付けられて前記使用者の頭部に装着可能なフレームと、
    前記ハーフミラーを覆って前記フレームに取り付けられた透光性を有するカバー部とを備え、
    前記カバー部は、前記使用者と反対側から前記使用者側に向かう光の一部を反射可能に構成される請求項1または2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記投影部と前記ハーフミラーとは、前記使用者の左右の眼に対応して2組設けられる請求項1〜3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記第2ミラー部は、前記投影部からの投影光を前記使用者の眼に向けて反射させる投影光反射面を有し、
    前記使用者の眼と正対する方向に延びて前記使用者の眼における瞳孔の中心を通る軸をz軸とし、前記投影光反射面と前記z軸とが交わる点を座標原点とし、前記投影光反射面の前記座標原点における法線と前記z軸とを通る平面内で前記z軸と直交する軸をx軸とし、前記x軸および前記z軸と直交する軸をy軸として、x−y−z座標系を定義し、
    前記座標原点より前記使用者の眼に近い側をz座標の+側とし、前記座標原点より前記第1ミラー部に近い側をx座標の+側としたとき、
    以下の条件式を満足する請求項1〜4のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
    −Ax×tanθ≦Az≦Dz/2
    但し、Ax:前記投影光反射面において前記投影部からの投影光を反射させる領域内でx座標の値が最大になる位置のx座標の値、
    Az:前記投影光反射面において前記投影部からの投影光を反射させる領域内でx座標の値が最大になる位置のz座標の値、
    Dz:前記使用者の眼における瞳孔の中心位置のz座標の値、
    θ:前記投影光反射面の前記座標原点における法線と前記z軸とのなす角度。
  6. 以下の条件式を満足する請求項5に記載のヘッドマウントディスプレイ。
    Bz≦Dz/2
    但し、Bz:前記投影光反射面において前記投影部からの投影光を反射させる領域内でx座標の値が最小になる位置のz座標の値。
  7. 以下の条件式を満足する請求項5または6に記載のヘッドマウントディスプレイ。
    25°≦θ≦35°
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