JP6922192B2 - 情報処理装置、情報処理方法および情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置等に関する。
端末内のファイルを他の端末と共有する場合がある。かかる場合には、共有対象となるファイルを手動で設定したり、公開範囲を手動で設定したりする必要がある。
また、情報の共有範囲を自動的に設定する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる技術では、情報処理装置は、位置関係に関する情報と設定されている条件(5分共有可)に基づいて情報共有可能な装置を決定する。
特開2013−254301号公報
しかしながら、従来の技術では、端末間でファイルを共有する場合に、手間がかかるという問題がある。また、別の例として、端末間でファイルを共有する場合に、適切なファイルを共有することが難しいという問題がある。
例えば、従来の技術では、端末間でファイルを共有する場合に、共有対象となるファイルを手動で設定するが、手動で設定するのは、手間がかかる。また、端末間でファイルを共有する場合に、ファイルを公開する公開範囲を手動で設定するが、手動で設定するのは、手間がかかる。
また、別の例では、端末間でファイルを共有する場合に、各端末が共有可能なファイルを所有していたとしても、各端末の各ユーザが共有可能なファイルを共有することを確認し合わないと、当該ファイルを共有することができない。例えば、ユーザAとユーザBとが会議を行う場合に、ユーザAとユーザBとが当該会議と関係のあるファイルC1をそれぞれの端末に所有しているとする。ところが、ユーザAとユーザBとが口頭でファイルC1を共有することを確認し合わないと、ファイルC1を共有することができない。この結果、ユーザAとユーザBとは、会議における議論を深める機会を損失してしまう。情報の共有範囲を自動的に設定する技術であっても、情報処理装置は、一定時間の間だけ一定距離内にある場合に情報を共有するに過ぎず、会議の全ての時間においてファイルC1を共有することが難しい。この結果、ユーザAとユーザBとは、会議における議論を深める機会を損失してしまう。
1つの側面では、端末間でファイルを共有する場合に、手間なく、適切なファイルを共有することができることを目的とする。
本願の開示する情報処理装置は、複数の端末が有するそれぞれの端末情報に含まれる端末の位置の情報、ユーザ情報および端末がアクセス可能なファイルの情報を用いて、各端末がアクセス可能なファイルの情報を比較する比較部と、前記比較部によって比較された結果、所定の条件を満たすファイルを共有対象とし、前記共有対象のファイルを前記各端末に共有化させる共有化部と、を有する。
1つの態様によれば、端末間でファイルを共有する場合に、手間なく、適切なファイルを共有することができる。
図1は、実施例に係る情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施例に係るデータテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図3は、実施例に係るファイル共有情報の一例を示す図である。 図4Aは、実施例に係るファイル共有の具体例を示す図(1)である。 図4Bは、実施例に係るファイル共有の具体例を示す図(2)である。 図5は、実施例に係る端末処理のフローチャートの一例を示す図である。 図6は、実施例に係るプレイスサーバ処理のフローチャートの一例を示す図である。 図7は、実施例に係る処理サーバ処理のフローチャートの一例を示す図である。 図8は、実施例に係るファイル共有処理のフローチャートの一例を示す図である。 図9は、情報処理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本願の開示する情報処理装置、情報処理方法および情報処理システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[情報処理システムの構成]
図1は、実施例に係る情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。情報処理システム9は、処理サーバ1、プレイスサーバ3および複数の端末5を有する。情報処理システム9は、同一の場に位置する各端末5内のファイルの情報を比較し、所定の条件を満たすファイルを共有対象として、各端末5に対して共有処理を実行する。例えば、情報処理システム9は、会議の場で、その場に位置する各端末5に対して共有対象のファイルを共有させる場合に用いられる。但し、情報処理システム9が会議の場で用いられる場合は一例であって、これに限定されるものではない。
処理サーバ1は、共有対象のファイルを特定し、端末間の共有処理を実行する。処理サーバ1は、クラウドコンピューティングでサービスを提供するサーバである。なお、処理サーバ1は、クラウドコンピューティングのサーバと説明したが、これに限定されず、プレイスサーバ3とLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)で接続されたサーバであっても良い。
処理サーバ1は、制御部10および記憶部20を有する。
制御部10は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。そして、制御部10は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路の電子回路に対応する。または、制御部10は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
記憶部20は、例えばフラッシュメモリ(Flash Memory)やFRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)等の不揮発性の半導体メモリ素子等の記憶装置に対応する。記憶部20は、データテーブル21およびファイル共有情報22を有する。データテーブル21は、端末5毎に、位置している場の情報と所有しているファイルの情報を記憶する。ファイル共有情報22は、共有対象のファイル毎に、各ファイルを所有している端末5の情報と所有していない端末5の情報を記憶する。なお、データテーブル21およびファイル共有情報22のデータ構造の一例は、後述する。
プレイスサーバ3は、ローカルな場に位置する端末間のデータの交換を行うプレイスサービスを統合するサーバであり、場毎に位置する端末5に対してプレイスサービスを行う。実施例では、交換対象のデータは、ファイルであるとする。プレイスサーバ3は、エッジコンピューティングのエッジサーバであるともいえる。
プレイスサーバ3は、制御部30および記憶部40を有する。
制御部30は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。そして、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路の電子回路に対応する。または、制御部30は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
記憶部40は、例えばフラッシュメモリ(Flash Memory)やFRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)等の不揮発性の半導体メモリ素子等の記憶装置に対応する。記憶部40は、ファイル共有情報41を有する。ファイル共有情報41は、共有対象のファイル毎に、各ファイルを所有している端末5の情報と所有していない端末5の情報を記憶し、処理サーバ10から送信されるファイル共有情報22を記憶したものである。
端末5は、表示機能と無線通信機能を備え、例えば、スマートフォン、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)、ポケットベル等の携帯用の端末装置に対応する。また、端末5は、自身の位置を測定するために用いられるGPS機能を備えるとともに、プレイスサーバ3と無線通信を介して接続可能である。無線通信は、一例として、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)であったり、Bluetooth(登録商標)規格の無線通信であったりするが、近距離無線通信であれば良い。
制御部50は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。そして、制御部50は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路の電子回路に対応する。または、制御部50は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路に対応する。
記憶部60は、例えばフラッシュメモリ(Flash Memory)やFRAM(登録商標)(Ferroelectric Random Access Memory)等の不揮発性の半導体メモリ素子等の記憶装置に対応する。記憶部60は、ファイル61を有する。このファイル61が、端末5によって所有され、他の端末5との間で共有される。ファイル61の数は、単数であっても、複数であっても良い。
端末5における制御部50は、接続部51、送受信部52、端末情報生成部53、ファイル更新部54、端末情報更新部55および切断部56を有する。
接続部51は、無線通信を介してプレイスサーバ3と接続する。
送受信部52は、プレイスサーバ3との間で情報を送受信する。例えば、送受信部52は、端末5に関する情報(端末情報という)を含む情報をプレイスサーバ3に対して送信する。送受信部52は、プレイスサーバ3から後述するアプリケーションを受信すると、受信したアプリケーションの内容に指定されたファイルを送信したり受信したりする。
端末情報生成部53は、端末5に関する情報(端末情報)を生成する。例えば、端末情報生成部53は、自己の端末5が所有しているファイルの情報(ファイル情報)を収集する。ファイル情報には、一例として、ファイルの名称が挙げられる。また、端末情報生成部53は、自己の端末5の位置情報を収集する。また、端末情報生成部53は、自己の端末5の端末IDおよびユーザID(identification)を取得する。端末IDには、一例として、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)やMACアドレスが挙げられるが、端末5を一意に識別できる識別子であれば良い。ユーザIDは、端末5を使用するユーザを一意に識別できる識別子である。また、端末情報生成部53は、収集したファイル情報、収集した位置情報、取得した端末IDおよびユーザIDを含んだ端末情報を生成する。また、端末情報生成部53は、生成した端末情報に含まれる情報から端末トークンを生成する。ここでいう端末トークンとは、自己の端末5を認証するために生成される認証情報のことをいう。処理サーバ1およびプレイスサーバ3は、この端末トークンを用いて、端末5を認証する。
ファイル更新部54は、アプリケーションに基づいて、他の端末5との間で共有するファイルを更新する。例えば、ファイル更新部54は、送受信部52によって受信されたアプリケーションを実行する。そして、ファイル更新部54は、アプリケーションの内容が共有対象のファイルを取得したうえで共有化する場合には、アプリケーションに指定された位置に存在すれば、プレイスサーバ3を介して他の端末5から当該ファイルを取得したうえで共有化する。ファイル更新部54は、アプリケーションの内容が共有対象のファイルを共有化する場合には、アプリケーションに指定された位置に存在すれば、所有している当該ファイルを共有化する。そして、ファイル更新部54は、アプリケーションの履歴情報を更新する。なお、共有化とは、一例として、自己のモニターに、端末5間で共有対象のファイルのアイコンを表示させることであったり、端末5間で共有対象のファイルそのものを表示させることであったりする。つまり、共有化とは、端末5間で共有対象のファイルを各端末5のユーザに認識させることを意味する。共有化が自己のモニターに共有対象のファイルのアイコンを表示させる場合には、共有化されたファイルのアイコンを強調表示させても良い。
端末情報更新部55は、端末情報を更新する。例えば、端末情報更新部55は、自己の端末5で所有するファイルが追加されれば、追加されたファイルを含むファイル情報を端末情報に対して更新する。端末情報更新部55は、自己の端末5で所有するファイルが削除されれば、削除されたファイルを含むファイル情報を端末情報に対して更新する。更新された端末情報(端末更新情報という)は、送受信部52によって送信される。
切断部56は、プレイスサーバ3との間の通信を切断する。例えば、切断部56は、プレイスサーバ3からの切断要求を受け取ると、プレイスサーバ3との間の通信を切断する。
プレイスサーバ3における制御部30は、送受信部31、トークン生成部32、キーワード検知部33、アプリ生成部34を有する。
送受信部31は、処理サーバ1との間で情報を送受信する。送受信部31は、通信圏内の端末5との間で情報を送受信する。例えば、送受信部31は、通信圏内の端末5から端末情報または端末更新情報を含む情報を受信する。また、送受信部31は、処理サーバ1からファイル共有情報22を受信する。また、送受信部31は、端末5毎の端末情報または端末更新情報を含む情報を処理サーバ1に対して送信する。送受信部31は、ファイル共有情報22から端末5毎に生成されたアプリケーションを通信中の各端末5に対して配信する。
トークン生成部32は、プレイスサーバ3のトークンを生成する。例えば、トークン生成部32は、端末5からの端末情報に含まれる端末ID、ユーザIDおよび位置情報に加え、プレイスサーバ3のサーバID、アクセスポイント情報およびトークン生成開始時刻情報からプレイスサーバ3のトークンを生成する。サーバIDには、一例として、IMEMACアドレスが挙げられるが、プレイスサーバ3を一意に識別できる識別子であれば良い。アクセスポイント情報には、一例として、BSSIDやSSIDが挙げられる。ここでいうプレイスサーバトークンとは、自己のプレイスサーバ3を認証するために生成された認証情報のことをいう。処理サーバ1および端末5は、このプレイスサーバトークンを用いて、プレイスサーバ3を認証する。
キーワード検知部33は、場の情報を監視し、特定のキーワードを検知する。例えば、キーワード検知部33は、場に位置する端末5のユーザが発する言葉を監視し、特定のキーワードを検知する。特定のキーワードには、一例として、ユーザが発する言葉の中で頻度の高い言葉や参照するURLが挙げられる。
アプリ生成部34は、場に位置する端末5毎に、アプリケーションを生成する。例えば、アプリ生成部34は、送受信部31によって受信されたファイル共有情報41を参照し、共有対象のファイルを所有していない端末5が有る場合には、当該端末5に対して、共有対象のファイルの情報と、位置情報とを含むアプリケーションを生成する。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象のファイルを取得させたうえで共有化させるべく、アプリケーションを生成する。また、アプリ生成部34は、送受信部31によって受信されたファイル共有情報41を参照し、共有対象のファイルを所有していない端末5が無い場合には、共有対象のファイルを所有している全ての端末5に対して、共有対象のファイルの情報と、位置情報とを含むアプリケーションを生成する。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象のファイルを共有化させるべく、アプリケーションを生成する。なお、アプリ生成部34は、ファイル共有情報41に、共有の許否を問い合わせるために用いられるフラグ(後述する共有許否通知フラグ)が設定されている場合には、共有の許否を問い合わせる内容を該当するアプリケーションに埋め込んでも良い。
処理サーバ1における制御部10は、送受信部11、テーブル更新部12、共有判定部13および共有処理部14を有する。
送受信部11は、プレイスサーバ3との間で情報を送受信する。例えば、送受信部11は、プレイスサーバ3から端末5毎の端末情報または端末更新情報を含む情報を受信する。送受信部11は、プレイスサーバ3からある場で検知された特定のキーワードを受信する。送受信部11は、ファイル共有情報22をプレイスサーバ3に対して送信する。
テーブル更新部12は、端末5毎の端末情報または端末更新情報を用いて、データテーブル21を更新する。
ここで、データテーブル21のデータ構造の一例を、図2を参照して説明する。図2は、実施例に係るデータテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、データテーブル21は、端末ID21b、ユーザID21c、位置情報21dおよび所有ファイル21eを、ID21aに対応づけて記憶する。ID21aは、データテーブル21の各行を一意に識別する識別子である。端末ID21bは、端末5の端末IDであり、端末5を一意に識別できる識別子である。すなわち、端末ID21bは、端末情報および端末更新情報に含まれる端末IDに対応する。ユーザID21cは、端末5を使用するユーザを一意に識別できる識別子である。すなわち、ユーザID21cは、端末情報および端末更新情報に含まれるユーザIDに対応する。位置情報21dは、端末5の位置情報である。すなわち、位置情報21dは、端末情報および端末更新情報に含まれる位置情報に対応する。所有ファイル21eは、端末5が所有しているファイルの情報である。すなわち、所有ファイル21eは、端末情報および端末更新情報に含まれるファイル情報に対応する。ファイル情報には、一例として、ファイルの名称が挙げられる。
一例として、端末ID21bが「02ER7E03」である場合に、ユーザID21cとして「Taro」、位置情報21dとして「aaaa」、所有ファイル21eとして「201609会議.xlsx,Foo.jpg」を記憶している。端末ID21bが「Y5GU88P1」である場合に、ファイルID21cとして「Hanako」、位置情報21dとして「aaaa」、所有ファイル21eとして「201609会議.xlsx,0804プレゼン.pptx」を記憶している。
図1に戻って、例えば、テーブル更新部12は、送受信部11によって受信された端末情報を参照し、端末情報に含まれる端末ID、ユーザID、位置情報および所有ファイルをデータテーブル21に追加する。テーブル更新部12は、送受信部11によって受信された端末更新情報を参照し、データテーブル21内の、端末ID21b、ユーザID21cおよび位置情報21dと同一の行に対して、所有ファイルを更新する。なお、テーブル更新部12は、データテーブル21内の、端末ID21bおよびユーザID21cが同一であるが、位置情報21dが同一でない行に対して、位置情報および所有ファイルを更新すれば良い。テーブル更新部12は、送受信部11によって受信された端末情報または端末更新情報毎に、テーブル更新処理を行う。
共有判定部13は、同一の場に位置する複数の端末5毎に所有しているファイルを比較し、それぞれのファイルを共有するか否かを判定する。例えば、共有判定部13は、データテーブル21を参照し、位置情報21dが同一である行に対応する端末ID21bおよび所有ファイル21eを読み出す。共有判定部13は、読み出した端末ID21bの全てが同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとして後述する共有処理部14にファイル共有処理を実行させる。また、共有判定部13は、読み出した端末ID21bの所定割合以上が同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとして後述する共有処理部14にファイル共有処理を実行させる。ここでいう所定割合は、一例として50%であるが、40%であっても60%であっても良く、変更可能である。なお、共有判定部13は、送受信部11によってある場で検知された特定のキーワードが受信された場合には、以下の処理を行う。すなわち、共有判定部13は、ある場の位置と同一の位置情報21dに対応する所有ファイル21eの内容に特定のキーワードが含まれている場合には、特定のキーワードが含まれているファイルを共有対象ファイルとして後述する共有処理部14にファイル共有処理を実行させる。
共有処理部14は、共有対象ファイルについて、ファイル共有処理を実行し、ファイル共有情報22を生成する。
ここで、ファイル共有情報22の一例を、図3を参照して説明する。図3は、実施例に係るファイル共有情報の一例を示す図である。図3に示すように、位置情報毎に、ファイル共有情報22が生成される。ファイル共有情報22は、共有対象ファイル22a、所有中端末ID22b、所有無端末ID22cおよび共有許否通知フラグ22dを対応づけて記憶する。共有対象ファイル22aは、共有対象のファイルの名称である。所有中端末ID22bは、共有対象ファイル22aが示すファイルを所有している端末5の端末IDである。所有無端末ID22cは、共有対象ファイル22aが示すファイルを所有していない端末5の端末IDである。共有許否通知フラグ22dは、共有対象ファイル22aが示すファイルを所有している端末5に対して共有を許可するか否かの通知をするかしないかのフラグである。一例として、共有許否通知フラグ22dが「ON」の場合には、通知することを示す。共有許否通知フラグ22dが「OFF」の場合には、通知しないことを示す。
一例として、位置情報が「aaaa」である場合に、共有対象ファイル22aとして「201609会議.xlsx」、所有中端末ID22bとして「02ER7E03、Y5GU88P1」、所有無端末ID22cとしてヌル値を記憶している。加えて、共有許否通知フラグ22dとして「OFF」を記憶している。かかる場合は、「201609会議.xlsx」のファイルについて、「02ER7E03」の端末5および「Y5GU88P1」の端末5が、どちらも所有している。共有対象ファイル22aとして「0804プレゼン.pptx」、所有中端末ID22bとして「Y5GU88P1」、所有無端末ID22cとして「02ER7E03」を記憶している。加えて、共有許否通知フラグ22dとして「ON」を記憶している。かかる場合は、「0804プレゼン.pptx」のファイルについて、「Y5GU88P1」の端末5は所有しているが、「02ER7E03」の端末5は所有していない。
図1に戻って、例えば、共有処理部14は、データテーブル21を参照し、共有対象ファイル22aについて、当該ファイルを所有している端末ID21bおよび当該ファイルを所有していない端末ID21bを振り分ける。共有処理部14は、共有対象ファイル22aについて、振り分けられた、所有している端末ID21bをファイル共有情報22の所有中端末ID22bの領域に設定する。共有処理部14は、共有対象ファイル22aについて、振り分けられた、所有していない端末ID21bをファイル共有情報22の所有無端末ID22cの領域に設定する。なお、共有処理部14は、共有対象ファイル22aについて、当該ファイルを所有している端末5と所有していない端末5とが存在する場合には、ファイル共有情報22の共有許否フラグ22dを「ON」に設定しても良い。すなわち、共有処理部14は、当該ファイルを所有している端末5に対して共有の許否を問い合わせるべく、ファイル共有情報22の共有許否通知フラグ22dを「ON」に設定する。
[ファイル共有の具体例]
ここで、実施例に係るファイル共有の具体例を、図4Aおよび図4Bを参照して説明する。図4Aおよび図4Bは、実施例に係るファイル共有の具体例を示す図である。図4Aでは、同じ場にいる全ての端末5が同一ファイルを所有している場合のファイル共有の具体例である。図4Bでは、同じ場にいる50%の端末5が同一ファイルを所有している場合のファイル共有の具体例である。
図4Aに示すように、Aさんの端末5−1およびBさんの端末5−2は、位置情報がdddを示す同一の場に存在する。なお、ここでは、ファイルC1に着目して説明する。
まず、端末5−1では、端末情報生成部53が、自己が所有しているファイルC1の情報と、自己の位置情報ddd、端末IDおよびユーザIDを含んだ端末情報を生成し、生成した端末情報を、送受信部52を介してプレイスサーバ3に送信する。
端末5−2では、端末情報生成部53が、自己が所有しているファイルC1の情報と、自己の位置情報ddd、端末IDおよびユーザIDを含んだ端末情報を生成し、生成した端末情報を、送受信部52を介してプレイスサーバ3に送信する。
プレイスサーバ3では、トークン生成部32が、端末情報に含まれる端末ID、ユーザIDおよび位置情報dddに加え、自己のサーバID、アクセスポイント情報およびトークン生成開始時刻情報からプレイスサーバトークンを生成する。そして、送受信部31は、プレイスサーバトークン、端末5−1の端末情報および端末5−2の端末情報を含む情報を処理サーバ1に送信する。
処理サーバ1では、テーブル更新部12が、プレイスサーバ3から端末5−1の端末情報を参照し、端末情報に含まれる端末ID、ユーザID、位置情報dddおよび所有ファイルC1をデータテーブル21に追加する。テーブル更新部12が、プレイスサーバ3から端末5−2の端末情報を参照し、端末情報に含まれる端末ID、ユーザID、位置情報dddおよび所有ファイルC1をデータテーブル21に追加する。
さらに、処理サーバ1では、共有判定部13は、データテーブル21を参照し、同一の場に位置する端末ID21bが示す端末5の全てが同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとする。ここでは、位置情報がdddを示す同一の場に位置する端末5−1、端末5−2の全てが同一のファイルC1を所有しているので、このファイルC1を共有対象ファイルとする。そして、共有処理部14は、共有対象ファイルC1について、所有している端末5−1および端末5−2のそれぞれの端末IDをファイル共有情報22の所有中端末ID22bの領域に設定する。なお、所有無端末ID22cの領域には、何も設定されない。そして、送受信部11は、ファイル共有情報22をプレイスサーバ3に対して送信する。
プレイスサーバ3では、アプリ生成部34が、送受信部31によって受信されたファイル共有情報22(41)を参照し、共有対象ファイルを所有していない端末5が無い場合には、以下の処理を行う。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルを所有している全ての端末5に対して、共有対象ファイルの情報と、位置情報とを含むアプリケーションを生成する。ここでは、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を所有していない端末5が無いので、端末5−1および端末5−2に対して、共有対象ファイルC1の情報と、位置情報dddとを含むアプリケーションを生成する。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を共有化させるべく、アプリケーションを生成する。そして、送受信部31は、端末5−1および端末5−2に対して、それぞれ生成されたアプリケーションを送信する。
端末5−1では、ファイル更新部54が、送受信部52によって受信されたアプリケーションを実行すると、自己の端末5−1がアプリケーションに含まれる位置情報dddに存在するので、所有している共有対象ファイルC1を共有化する。ここでは、ファイル更新部54は、共有対象ファイルC1を端末5−2のモニターに表示する。
端末5−2では、ファイル更新部54が、送受信部52によって受信されたアプリケーションを実行すると、自己の端末5−2がアプリケーションに含まれる位置情報dddに存在するので、所有している共有対象ファイルC1を共有化する。ここでは、ファイル更新部54は、共有対象ファイルC1を端末5−2のモニターに表示する。
これにより、情報処理システム9は、同じ場に位置する各端末5に同じファイルが存在する場合には、端末5のユーザが口頭でファイルを共有することを確認し合わなくても、ファイルを共有させることができ、手間なく、適切なファイルを共有化できる。この結果、情報処理システム9は、例えば会議における議論を深める機会を損失してしまうことを防止できる。
図4Bに示すように、Aさんの端末5−1およびCさんの端末5−3は、位置情報がeeeを示す同一の場に存在する。なお、ここでは、ファイルC1に着目して説明する。
まず、端末5−1では、端末情報生成部53が、自己が所有しているファイルA1の情報と、自己の位置情報eee、端末IDおよびユーザIDを含んだ端末情報を生成し、送受信部52を介して生成した端末情報をプレイスサーバ3に送信する。
端末5−3では、端末情報生成部53が、自己が所有しているファイルC1の情報と、自己の位置情報eee、端末IDおよびユーザIDを含んだ端末情報を生成し、送受信部52を介して生成した端末情報をプレイスサーバ3に送信する。
プレイスサーバ3では、トークン生成部32が、端末情報に含まれる端末ID、ユーザIDおよび位置情報eeeに加え、自己のサーバID、アクセスポイント情報およびトークン生成開始時刻情報からプレイスサーバトークンを生成する。そして、送受信部31は、プレイスサーバトークン、端末5−1の端末情報および端末5−3の端末情報を含む情報を処理サーバ1に送信する。
処理サーバ1では、テーブル更新部12が、プレイスサーバ3から端末5−1の端末情報を参照し、端末情報に含まれる端末ID、ユーザID、位置情報eeeおよび所有ファイルA1をデータテーブル21に追加する。テーブル更新部12が、プレイスサーバ3から端末5−3の端末情報を参照し、端末情報に含まれる端末ID、ユーザID、位置情報eeeおよび所有ファイルC1をデータテーブル21に追加する。
さらに、処理サーバ1では、共有判定部13は、データテーブル21を参照し、同一の場に位置する端末ID21bが示す端末5の全てが同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとする。ここでは、位置情報がeeeを示す同一の場に位置する端末5−1、端末5−3の全てが同一のファイルを所有していない。共有判定部13は、データテーブル21を参照し、同一の場に位置する端末ID21bが示す端末5の50%以上が同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとする。ここでは、位置情報がeeeを示す同一の場に位置する端末5−1および端末5−3について、端末5−3がファイルC1を所有し、端末5−1がファイルC1を所有していない。したがって、位置情報がeeeの同一の場で、50%以上の端末5がファイルC1を所有しているので、このファイルC1を共有対象ファイルとする。そして、共有処理部14は、共有対象ファイルC1について、所有している端末5−3の端末IDをファイル共有情報22の所有中端末ID22bの領域に設定する。共有処理部14は、所有していない端末5−1の端末IDをファイル共有情報22の所有無端末ID22cの領域に設定する。そして、送受信部11は、ファイル共有情報22をプレイスサーバ3に対して送信する。
プレイスサーバ3では、アプリ生成部34が、送受信部31によって受信されたファイル共有情報22(41)を参照し、共有対象ファイルを所有していない端末5が有る場合には、以下の処理を行う。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルを所有していない端末5に対して、共有対象ファイルの情報と、位置情報とを含むアプリケーションを生成する。また、アプリ生成部34は、共有対象ファイルを所有している端末5に対して、共有対象ファイルの情報と、位置情報とを含むアプリケーションを生成する。ここでは、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を所有していない端末5として端末5−1が有るので、端末5−1に対して、共有対象ファイルC1の情報と、位置情報eeeとを含むアプリケーションを生成する。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を取得させたうえで共有化させるべく、アプリケーションを生成する。また、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を所有している端末5として端末5−3が有るので、端末5−3に対して、共有対象ファイルC1の情報と、位置情報eeeとを含むアプリケーションを生成する。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を共有化させるべく、アプリケーションを生成する。そして、送受信部31は、端末5−1および端末5−3に対して、それぞれ生成されたアプリケーションを送信する。
なお、ファイル共有情報41について、共有対象ファイルC1に対する共有許否通知フラグ22dにONが設定されている場合には、アプリ生成部34は、以下の処理を行えば良い。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を所有している端末5−3に対して、共有対象ファイルC1の情報と、位置情報eeeと、他の端末5に共有を許可するか否かの問い合わせメッセージとを含むアプリケーションを生成する。すなわち、アプリ生成部34は、共有対象ファイルC1を所有している端末5−3に対して他の端末5に共有を許可するか否かを問い合わせるべく、アプリケーションを生成する。そして、送受信部31は、端末5−3に対して生成されたアプリケーションを送信する。
端末5−1では、ファイル更新部54が、送受信部52によって受信されたアプリケーションを実行すると、自己の端末5−1がアプリケーションに含まれる位置情報eeeに存在するので、所有していない共有対象ファイルC1を取得し、共有化する。ここでは、ファイル更新部54は、共有対象ファイルC1をプレイスサーバ3を介して端末5−3から端末5−1にダウンロードし、モニターに表示する。
端末5−3では、ファイル更新部54が、送受信部52によって受信されたアプリケーションを実行すると、自己の端末5−3がアプリケーションに含まれる位置情報eeeに存在するので、所有している共有対象ファイルC1を共有化する。ここでは、ファイル更新部54は、共有対象ファイルC1を端末5−3のモニターに表示する。
[端末処理のフローチャート]
次に、端末5で行う端末処理のフローチャートの一例を、図5を参照して説明する。図5は、実施例に係る端末処理のフローチャートの一例を示す図である。
図5に示すように、端末5は、プレイスサーバ3に接続したか否かを判定する(ステップS11)。プレイスサーバ3に接続していないと判定した場合には(ステップS11;No)、端末5は、プレイスサーバ3に接続するまで、判定処理を繰り返す。
一方、プレイスサーバ3に接続したと判定した場合には(ステップS11;Yes)、端末5は、所有しているファイルのファイル情報を収集する(ステップS12)。端末5は、位置情報を収集する(ステップS13)。端末5は、ファイル情報、位置情報、端末IDおよびユーザIDを含む端末情報から端末トークンを生成する(ステップS14)。
そして、端末5は、端末情報と端末トークンをプレイスサーバ3に送信する(ステップS15)。
その後、端末5は、プレイスサーバ3からアプリケーション(「アプリ」という)を受信したか否かを判定する(ステップS16)。アプリを受信していないと判定した場合には(ステップS16;No)、端末5は、アプリを受信するまで、判定処理を繰り返す。
一方、アプリを受信したと判定した場合には(ステップS16;Yes)、端末5は、アプリを実行し、アプリに指定されたファイルを共有化する(ステップS17)。例えば、端末5は、アプリに含まれた位置情報の位置に存在し、アプリに指定された共有対象ファイルを所有していない場合には、当該共有対象ファイルを、プレイスサーバ3を介してダウンロードし、モニターに表示する。端末5は、アプリに含まれた位置情報の位置に存在し、アプリに指定された共有対象ファイルを所有している場合には、当該共有対象ファイルをモニターに表示する。そして、端末5は、所有のファイル情報を更新する(ステップS18)。
そして、端末5は、アプリ履歴情報を更新する(ステップS19)。そして、端末5は、所有するファイルが追加された場合には、追加されたファイルを含むファイル情報を入れ替えた端末情報を更新し、更新された端末情報を示す端末更新情報を、プレイスサーバ3に対して送信する(ステップS20)。
そして、端末5は、プレイスサーバ3から切断したか否かを判定する(ステップS21)。プレイスサーバ3から切断していないと判定した場合には(ステップS21;No)、端末5は、ステップS16に移行する。
一方、プレイスサーバ3から切断していると判定した場合には(ステップS21;Yes)、端末5は、端末処理を終了する。
[プレイサーバ処理のフローチャート]
次に、プレイスサーバ3で行うプレイスサーバ処理のフローチャートの一例を、図6を参照して説明する。図6は、実施例に係るプレイスサーバ処理のフローチャートの一例を示す図である。
図6に示すように、プレイスサーバ3は、端末5が接続したか否かを判定する(ステップS31)。例えば、プレイスサーバ3は、端末5から接続の問い合わせ(プローブ要求)を受信し、問い合わせを許可する場合には、問い合わせに対する応答(プローブ応答)を端末5に送信し、端末5が接続したと判定する。一方、プレイスサーバ3は、問い合わせを許可しない場合には、端末5が接続しないと判定する。
端末5が接続しないと判定した場合には(ステップS31;No)、プレイスサーバ3は、端末5が接続するまで、判定処理を繰り返す。
一方、端末5が接続したと判定した場合には(ステップS31;Yes)、プレイスサーバ3は、端末情報と端末トークンを受信したか否かを判定する(ステップS32)。端末情報と端末トークンを受信していないと判定した場合には(ステップS32;No)、プレイスサーバ3は、受信するまで、判定処理を繰り返す。
一方、端末情報と端末トークンを受信したと判定した場合には(ステップS32;Yes)、プレイスサーバ3は、端末トークンからプレイスサーバトークンを生成する(ステップS33)。そして、プレイスサーバ3は、処理サーバ1に、端末情報、端末トークンおよびプレイスサーバトークンを送信する(ステップS34)。
その後、プレイスサーバ3は、処理サーバ1からファイル共有情報22を受信したか否かを判定する(ステップS35)。ファイル共有情報22を受信していないと判定した場合には(ステップS35;No)、プレイスサーバ3は、受信するまで、判定処理を繰り返す。
一方、ファイル共有情報22を受信していると判定した場合には(ステップS35;Yes)、プレイスサーバ3は、ファイル共有情報22を参照して、端末ID毎に、アプリを生成する(ステップS36)。例えば、プレイスサーバ3は、ファイル共有情報22を参照し、端末ID毎に、共有対象ファイルの情報と、位置情報とを含むアプリを生成する。そして、プレイスサーバ3は、各端末毎に、アプリを配信する(ステップS37)。
プレイスサーバ3は、端末更新情報または特定キーワードを受信したか否かを判定する(ステップS38)。端末更新情報または特定キーワードを受信していないと判定した場合には(ステップS38;No)、プレイスサーバ3は、ステップS40に移行する。
一方、端末更新情報または特定キーワードを受信したと判定した場合には(ステップS38;Yes)、プレイスサーバ3は、受信した情報(端末更新情報または特定キーワード)を処理サーバ1に送信する(ステップS39)。そして、プレイスサーバ3は、ステップS40に移行する。
ステップS40において、プレイスサーバ3は、端末5が切断したか否かを判定する(ステップS40)。端末5が切断していないと判定した場合には(ステップS40;No)、プレイスサーバ3は、次のファイル共有情報を受信すべく、ステップS35に移行する。
一方、端末5が切断したと判定した場合には(ステップS40;Yes)、端末5は、プレイスサーバ処理を終了する。
[処理サーバ処理のフローチャート]
次に、処理サーバ1で行う処理サーバ処理のフローチャートの一例を、図7を参照して説明する。図7は、実施例に係る処理サーバ処理のフローチャートの一例を示す図である。
図7に示すように、処理サーバ1は、プレイスサーバ3から、端末5とプレイスサーバ3との情報を受信したか否かを判定する(ステップS51)。端末5とプレイスサーバ3との情報を受信していないと判定した場合には(ステップS51;No)、処理サーバ1は、受信するまで、判定処理を繰り返す。
一方、端末5とプレイスサーバ3との情報を受信したと判定した場合には(ステップS51;Yes)、処理サーバ1は、受信した情報を用いて、データテーブル21を更新する(ステップS52)。例えば、処理サーバ1は、受信した端末5の端末情報を参照し、端末情報に含まれる端末ID、ユーザID、位置情報および所有ファイルの情報をデータテーブル21に追加する。処理サーバ1は、受信した端末5の端末更新情報を参照し、データテーブル21内の、端末ID、ユーザIDおよび位置情報と同一の行に対して、所有ファイルを更新する。
処理サーバ1は、同一の位置情報にプレイスサーバ3と接続する接続端末5の全端末が同一ファイルを所有しているか否かを判定する(ステップS53)。接続端末5の全端末が同一ファイルを所有していると判定した場合には(ステップS53;Yes)、処理サーバ1は、ステップS55に移行する。
一方、接続端末5の全端末が同一ファイルを所有していないと判定した場合には(ステップS53;No)、処理サーバ1は、接続端末5のN%以上が同一ファイルを所有しているか否かを判定する(ステップS54)。接続端末5のN%以上が同一ファイルを所有していると判定した場合には(ステップS54;Yes)、処理サーバ1は、ステップS55に移行する。
一方、接続端末5のN%以上が同一ファイルを所有していないと判定した場合には(ステップS54;No)、処理サーバ1は、ステップS56に移行する。
ステップS55において、処理サーバ1は、同一ファイルを共有対象ファイルとし(ステップS55)、ステップS59に移行する。
ステップS56において、処理サーバ1は、受信情報に特定キーワードの情報が存在するか否かを判定する(ステップS56)。受信情報に特定キーワードの情報が存在していないと判定した場合には(ステップS56;No)、処理サーバ1は、ステップS60に移行する。
一方、受信情報に特定キーワードの情報が存在していると判定した場合には(ステップS56;Yes)、処理サーバ1は、特定キーワードがいずれかのファイルに含まれているか否かを判定する(ステップS57)。特定キーワードがいずれかのファイルに含まれていないと判定した場合には(ステップS57;No)、処理サーバ1は、次の情報を受信すべく、ステップS51に移行する。
一方、特定キーワードがいずれかのファイルに含まれていると判定した場合には(ステップS57;Yes)、処理サーバ1は、特定キーワードを含むファイルを共有対象ファイルとし(ステップS58)、ステップS59に移行する。
ステップS59において、処理サーバ1は、共有対象ファイルについて、ファイル共有処理を実行する(ステップS59)。なお、ファイル共有処理の詳細は、後述する。そして、処理サーバ1は、ステップS60に移行する。
ステップS60において、処理サーバ1は、ファイル共有情報22をプレイスサーバ3に送信する(ステップS60)。そして、処理サーバ1は、処理サーバ処理を終了する。
図8は、実施例に係るファイル共有処理のフローチャートの一例を示す図である。図8に示すように、処理サーバ1は、共有対象ファイルについて、所有中の端末IDおよび所有無しの端末IDを対応づけて、ファイル共有情報22に追加する(ステップS71)。ファイル共有情報22は、例えば、位置情報毎に生成される。そして、処理サーバ1は、ファイル共有処理を終了する。
[実施例の効果]
このようにして、上記実施例では、処理サーバ1は、複数の端末5が有するそれぞれの端末情報に含まれる端末5の位置の情報、ユーザ情報および端末5がアクセス可能なファイルの情報を用いて、各端末5がアクセス可能なファイルの情報を比較する。そして、処理サーバ1は、比較された結果、所定の条件を満たすファイルを共有対象とし、共有対象のファイルを各端末5に共有化させる。かかる構成によれば、処理サーバ1は、手間なく、適切なファイルを端末間で共有化できる。
また、上記実施例では、処理サーバ1は、各端末5が同じファイルにアクセスできるという条件を満たす場合には、当該ファイルを共有対象とし、共有対象のファイルを各端末5に共有化させる。かかる構成によれば、処理サーバ1は、各端末5のユーザが口頭で共有対象のファイルを共有することを確認し合わなくても、当該ファイルを共有することができ、手間なく、適切なファイルを端末間で共有化できる。この結果、処理サーバ1は、例えば会議における議論を深める機会を損失してしまうことを防止できる。
また、上記実施例では、処理サーバ1は、各端末5のうち特定のファイルにアクセスできる端末5の割合が規定の割合以上であるという条件を満たす場合には、特定のファイルを共有対象とし、特定のファイルが存在しない端末5に共有化させる。かかる構成によれば、処理サーバ1は、手間なく、特定のファイルを端末間で共有化できる。
また、上記実施例では、処理サーバ1は、同一の場で検知された特定のキーワードを含むファイルが各端末5のいずれかの端末5からアクセス可能であるという条件を満たす場合には、当該ファイルを共有対象とし、当該ファイルが存在しない端末5に共有化させる。かかる構成によれば、処理サーバ1は、場で検知される特定のキーワード(例えばユーザが頻度高く発する言葉等)を含む特定のファイルを、手間なく、端末間で共有化できる。
また、上記実施例では、処理サーバ1は、共有対象のファイルを共有化させる前に、共有対象のファイルをアクセス可能な端末5に対して共有対象のファイルの共有の許否を問い合わせる。かかる構成によれば、処理サーバ1は、共有対象のファイルが存在する端末5に対して共有対象のファイルの共有の許否を問い合わせることで、信頼性の高いファイル共有を実現できる。
[その他]
なお、上記実施例では、処理サーバ1の共有判定部13が、データテーブル21から読み出した端末ID21bの所定割合以上が同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとすると説明した。すなわち、共有判定部13は、端末ID21bのうち同一のファイルを所有している端末ID21bが多数である場合には、このファイルを共有対象ファイルとする。しかしながら、共有判定部13は、これに限定されず、読み出した端末ID21bの所定割合未満が同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとしても良い。すなわち、共有判定部13は、端末ID21bのうち同一のファイルを所有している端末ID21bが少数である場合に、このファイルを共有対象ファイルとしても良い。
また、上記実施例では、処理サーバ1の共有判定部13は、データテーブル21を利用して、データテーブル21から読み出した端末ID21bの所定割合以上が同一のファイルを所有している場合には、このファイルを共有対象ファイルとすると説明した。しかしながら、共有判定部13は、これに限定されず、ファイルの共有判断基準を、各種メタ情報を利用するようにしても良い。各種メタ情報には、例えば、共有対象ファイルを有する端末5のユーザとの会う頻度や今回会議と前回会議との日時の近さ等が挙げられる。一例として、共有判定部13は、複数の端末5のユーザが同じ時間および同じ位置情報で何度も会議している場合には、複数の端末5がそれぞれ有するファイルを共有対象ファイルとしても良い。別の例として、共有判定部13は、複数の端末5のユーザが行う今回会議と前回会議との日時が近い場合には、複数の端末5がそれぞれ有するファイルを共有対象ファイルとしても良い。
また、上記実施例では、処理サーバ1が、端末5に所有しているファイルを各端末5で共有させる場合について説明した。しかしながら、上記実施例では、これに限定されず、処理サーバ1が、端末5がアクセス可能なファイルを各端末5で共有させる場合であっても良い。すなわち、処理サーバ1は、端末5が所有しているファイルだけでなく、例えばクラウド上に有るアクセス可能なファイルも含めて各端末5で共有させても良い。
また、上記実施例では、情報処理システム9は、処理サーバ1とプレイスサーバ3とを含むと説明した。しかしながら、情報処理システム9は、これに限定されず、処理サーバ1がプレイスサーバ3の処理を併合しても良いし、プレイスサーバ3が処理サーバ1の処理を併合しても良い。例えば、処理サーバ1がプレイスサーバ3の処理を併合する場合には、共有対象のファイルを特定し、端末間の共有処理を実行する処理に加えて、場毎に位置する端末5に対してプレイスサービスを行うようにすれば良い。また、プレイスサーバ3が処理サーバ1の処理を併合する場合には、場毎に位置する端末5に対してプレイスサービスを行う処理に加えて、共有対象のファイルを特定し、端末間の共有処理を実行するようにすれば良い。
また、上記実施例では、図示した装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的態様は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、処理サーバ1では、共有判定部13は、ファイルの共有判断基準に応じてそれぞれ共有可否を判定するように判定処理を分散しても良い。また、プレイスサーバ3では、送受信部31は、情報を送受信する送受信部と、アプリケーションを配信する配信部とを分散しても良い。また、処理サーバ1では、共有判定部13と共有処理部14とを統合しても良い。また、記憶部20を処理サーバ1の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしても良い。
また、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図1に示した処理サーバ1と同様の機能を実現する情報処理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図9は、情報処理プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図9に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU203と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置215と、表示装置209を制御する表示制御部207とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読取るドライブ装置213と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行う通信制御部217とを有する。また、コンピュータ200は、各種情報を一時記憶するメモリ201と、HDD205を有する。そして、メモリ201、CPU203、HDD205、表示制御部207、ドライブ装置213、入力装置215、通信制御部217は、バス219で接続されている。
ドライブ装置213は、例えばリムーバブルディスク211用の装置である。HDD205は、情報処理プログラム205aおよび情報処理関連情報205bを記憶する。
CPU203は、情報処理プログラム205aを読み出して、メモリ201に展開し、プロセスとして実行する。かかるプロセスは、処理サーバ1の各機能部に対応する。情報処理関連情報205bは、データテーブル21およびファイル共有情報22等に対応する。そして、例えばリムーバブルディスク211が、情報処理プログラム205a等の各情報を記憶する。
なお、情報処理プログラム205aについては、必ずしも最初からHDD205に記憶させておかなくても良い。例えば、コンピュータ200に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の「可搬用の物理媒体」に当該プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ200がこれらから情報処理プログラム205aを読み出して実行するようにしても良い。
1 処理サーバ
3 プレイスサーバ
5 端末
10 制御部
11 送受信部
12 テーブル更新部
13 共有判定部
14 共有処理部
20 記憶部
21 データテーブル
22 ファイル共有情報
30 制御部
31 送受信部
32 トークン生成部
33 キーワード検知部
34 アプリ生成部
40 記憶部
41 ファイル共有情報
50 制御部
51 接続部
52 送受信部
53 端末情報生成部
54 ファイル更新部
55 端末情報更新部
56 切断部
60 記憶部
61 ファイル

Claims (7)

  1. 複数の端末が有するそれぞれの端末情報に含まれる端末の位置の情報、ユーザ情報および端末がアクセス可能なファイルの情報を用いて、各端末がアクセス可能なファイルの情報を比較する比較部と、
    前記比較部によって比較された結果、所定の条件を満たすファイルを共有対象とし、前記共有対象のファイルを前記各端末に共有化させる共有化部と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記共有化部は、前記各端末が同じファイルにアクセスできるという条件を満たす場合には、当該ファイルを共有対象とし、前記共有対象のファイルを前記各端末に共有化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記共有化部は、前記各端末のうち特定のファイルにアクセスできる端末の割合が規定の割合以上であるという条件を満たす場合には、前記特定のファイルを共有対象とし、前記特定のファイルが存在しない端末に共有化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記共有化部は、前記複数の端末がそれぞれ位置する場の情報を監視し、同一の場で検知された特定のキーワードを含むファイルが前記各端末のいずれかの端末からアクセスできるという条件を満たす場合には、当該ファイルを共有対象とし、当該ファイルが存在しない端末に共有化させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記共有化部は、さらに、前記共有対象のファイルを共有化させる前に、前記共有対象のファイルアクセスできる端末に対して前記共有対象のファイルの共有の許否を問い合わせる
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 複数の端末が有するそれぞれの端末情報に含まれる端末の位置の情報、ユーザ情報および端末がアクセス可能なファイルの情報を用いて、各端末がアクセス可能なファイルの情報を比較し、
    比較した結果、所定の条件を満たすファイルを共有対象とし、前記共有対象のファイルを前記各端末に共有化させる
    各処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
  7. 第1の情報処理装置と、
    第2の情報処理装置と、を有し、
    前記第1の情報処理装置は、
    複数の端末が有するそれぞれの端末情報に含まれる端末の位置の情報、ユーザ情報および端末がアクセス可能なファイルの情報を用いて、各端末がアクセス可能なファイルの情報を比較する比較部と、
    前記比較部によって比較された結果、所定の条件を満たすファイルを共有対象とし、前記共有対象のファイルを前記各端末に共有化させる共有化部と、を有し、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記複数の端末から、前記複数の端末が有するそれぞれの端末情報に含まれる端末の位置の情報および端末がアクセスできるファイルの情報を受信し、受信した情報を前記第1の情報処理装置に送信する送受信部と、
    前記各端末毎に、前記共有対象のファイルおよび前記端末の位置の情報を含んだアプリケーションを生成する生成部と、
    生成したアプリケーションを前記各端末毎に配信する配信部と、を有する
    ことを特徴とする情報処理システム。
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