JP6920953B2 - 照明制御装置および照明制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、照明制御装置および照明制御システムに関する。
照明負荷を制御する照明制御装置の通信制御技術に関連して、例えば特許文献1には、送信キューに挿入されている複数のコマンドに優先レベルを設定し、優先レベルが高いコマンドを通信デバイスに移すことにより、単一回線上でのコマンドの滞留を抑制するためのフレーム送信の優先制御方法及びその優先制御システムが開示されている。
特開2001−45063号公報
特許文献1において、複数のコマンドは、送信キューに挿入された順番で送信される。例えば、壁スイッチで照明を点灯または消灯する照明機器において、特許文献1に開示されている技術を適用すると、壁スイッチで照明を点灯または消灯するために、ユーザーが点灯と消灯を反転する壁スイッチを連打した場合、壁スイッチ押下毎に「照明を点灯する」制御データのコマンドまたは「照明を消灯する」制御データのコマンドが、順番に待ちキューに挿入される。待ちキューに挿入されたコマンドは、順番に送信キューに挿入され、照明機器に送信される。このような場合、照明機器は、受信したコマンドによる点灯または消灯の動作状態を繰り返す。そのため、照明機器が最後に受信したコマンドによる動作状態、すなわち、照明機器が最終状態になるまでには時間を要するという課題があった。
本発明はこれらの課題を解決するものであり、ユーザー操作、センサ反応等を起点とした照明負荷の応答性を改善する照明制御装置および照明制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達するため、本発明に係る照明制御装置は、照明機器および照明機器の動作を指示する指示装置を含む照明負荷と接続され、照明負荷を制御する。照明制御装置は、照明負荷から受信した応答信号を解析するデータ解析部と、データ解析部で解析した応答信号の解析結果をもとに、照明機器を制御するコマンドを生成する制御コマンド生成部と、制御コマンド生成部が生成したコマンドを待ちキューに挿入し、待ちキューに挿入されたコマンドが、送信キューに挿入されているコマンドと同じコマンドであれば、送信キューに挿入されているコマンドに、待ちキューに挿入された同じコマンドを上書きし、照明負荷に送出するキュー管理部とを備える。
本発明に係る照明制御装置および照明制御システムによれば、送信キューに挿入されるコマンドの順番を制御することにより、ユーザー操作、センサ反応を起点とした照明負荷の応答性が改善される。
実施の形態1の照明制御システムの構成図 実施の形態1の照明制御装置の構成図 実施の形態1の照明負荷の構成図 実施の形態1の照明制御装置と照明負荷に共通するハードウェアの構成図 実施の形態1の照明制御装置と照明負荷との制御データの通信方法の概要図 実施の形態1の照明制御装置と照明負荷の制御データの送受信の例を示した図 実施の形態1の照明制御装置と照明負荷の間のコマンドの送受信処理を示すフローチャート 実施の形態1の壁スイッチ押下制御プログラムのフローチャート 実施の形態1の照明制御装置の待ちキューと送信キューの概要図 実施の形態1の送信キュー管理部の動作プログラムのフローチャート 図9の送信キュー管理部の動作プログラムの処理の具体例を示した図 送信キューのコマンドが上書きされた場合とされなかった場合の制御データの伝送時間を比較した図 実施の形態1の待ちキュー管理部の動作プログラムのフローチャート 図13の待ちキュー管理部の動作プログラムの処理の具体例を示した図 実施の形態2の待ちキュー内に滞留中のコマンド処理プログラムのフローチャート 図15の待ちキュー内に滞留中のコマンド処理プログラムの処理の具体例を示した図 待ちキュー内の制御データを分解した場合と分解しなかった場合のコマンドの伝送時間を比較した図 実施の形態3の優先レベル:低の待ちキュー処理プログラムのフローチャート 実施の形態3の待ちキューの優先レベル判定処理プログラムのフローチャート 図19に示したフローチャートにおける待ちキューの優先レベルが無効な場合の具体例を示した図 実施の形態4の照明制御装置の構成図 図21に示した照明制御装置における、待ちキューと送信キューの関係を示す図
以下に、本発明を実施するための形態に係る照明制御装置および照明制御システムについて、図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一または相当する部分には同じ符号を付す。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る照明制御システム100の構成図である。照明制御システム100は、中央制御装置8と、中央制御装置8にスイッチングハブ9を介して接続されるn本のローカルエリアネットワーク12_1、12_2、・・・、12_nと、ローカルネットワーク12_1、12_2、・・・、12_nにそれぞれ接続されるn個の照明制御装置1_1、1_2、・・・、1_nと、n個の照明制御装置1_1、1_2、・・・、1_nにそれぞれ接続されるn本の伝送線11_1、11_2、・・・、11_nを介して接続されるn個の照明負荷10_1、10_2、・・・、10_nから構成されている。なお、nは3以上の任意の値である。
ここで、n本のローカルエリアネットワーク12_1、12_2、・・・、12_nを総称して、ローカルエリアネットワーク12と称する。n個の照明制御装置1_1、1_2、・・・、1_nを総称して、照明制御装置1と称する。n本の伝送線11_1、11_2、・・・、11_nを総称して、伝送線11と称する。また、n個の照明負荷10_1、10_2、・・・、10_nを総称して、照明負荷10と称する。
照明負荷10は、伝送線11を介して接続される壁スイッチ2と、j個の人感センサ3_1、・・・、3_jと、k個の照度センサ4_1、・・・、4_kと、リレー5と、接点入出力装置6、m個の照明機器7_1、・・・、7_mとを備えている。なお、mは3以上の任意の値であり、j及びkは2以上の任意の値である。
また、j個の人感センサ3_1、・・・、3_jを、総称して人感センサ3と称し、k個の照度センサ4_1、・・・、4_kを、総称して照度センサ4と称し、m個の照明機器7_1、・・・、7_mを、総称して照明機器7と称する。
壁スイッチ2は、照明機器7の点灯、消灯を行うために人が操作するスイッチであり、部屋の壁などに埋め込まれている。人感センサ3は、監視対象エリアに人が入ってきたか出て行ったかといった、人の在、不在を検知するセンサである。なお、壁スイッチ2と人感センサ3を総称して、指示装置と称する。
照度センサ4は、部屋の明るさを測定するセンサである。リレー5と接点入出力装置6は、リレーまたは接点のオン・オフを行い、リレーまたは接点を介して接続する装置との接続、切断を行う装置である。照明機器7は白熱灯やLEDといった光源を搭載し、明るさを調整する調光機能を備えた照明装置である。調光は、例えば、「明るく・暗く」や「20%・50%・75%・100%」といったパーセント表示、「1・2・3」といった段階表示の調光ボタンを備えたリモコンからの指示や、部屋の壁についている壁スイッチ2の押下の仕方による指示により行われる。
中央制御装置8は、点灯制御する対象エリア、照明負荷10の属性といった制御信号を、スイッチングハブ9を介して照明制御装置1に送信する。また、中央制御装置8は、画面を有し、照明制御装置1から照明負荷10の状態や故障の有無といった応答信号を受信して、画面にユーザーインターフェースを用いて表示する。
図2は、照明制御装置1の構成例を示す図である。
照明制御装置1は、伝送線11を介して照明負荷10への制御信号の送信また照明負荷10からの応答信号の受信を行う伝送制御部21と、伝送制御部21で受信した照明負荷10からの応答信号からコマンドに対する応答信号を分離するデータ分離部22と、データ分離部22で分離したコマンドに対する応答信号を解析するデータ解析部23と、ローカルネットワーク12を介して繋がる他の照明制御装置1や中央制御装置8との通信を行うLAN制御部27と、LAN制御部27に接続され、他の照明制御装置1や中央制御装置8から受信したコマンドを解析する受信解析部28と、データ解析部23で解析したコマンドに対する応答信号の解析結果と受信解析部28で解析したコマンドの解析結果をもとに新たなコマンドを生成する制御コマンド生成部24と、制御コマンド生成部24で生成したコマンドをもとに、ローカルネットワーク12を介して繋がる他の照明制御装置1や中央制御装置8へ送信する送信コマンドを生成する送信コマンド生成部29と、制御コマンド生成部24で生成したコマンドをキューに挿入するキュー管理部20とを備える。
なお、伝送制御部21が照明負荷10へ送信する制御信号と、照明負荷10から伝送制御部21が受信する応答信号については、詳細は後述する。
キュー管理部20は、それぞれに送信の緊急度や優先度による優先レベルが与えられた待ちキュー25a,25b,25cを備える待ちキュー管理部25と、待ちキュー管理部25から送信されるコマンドを一時的に記憶する送信キュー26aを備える送信キュー管理部26から構成されている。待ちキュー25a,25b,25cに与えられた優先レベルは、例えば、高、中、低の3レベルであり、待ちキュー25aを高優先、25bを中優先,25cは低優先とする。
待ちキュー管理部25は、制御コマンド生成部24が生成したコマンドを、コマンドの優先レベルによって待ちキュー25a,25b,25cのいずれかに振り分け、一時的に記憶する。送信キュー管理部26は、待ちキュー25a、25b、25cのいずれかからコマンドを取り出し、一時的に記憶する。
送信キュー26aに記憶されたコマンドは、中央制御装置8または照明負荷10からの指示に基づいて、伝送制御部21へ入力される。伝送制御部21へ入力されたコマンドは、伝送制御部21が送信信号に変換し、伝送線11を介して照明負荷10に送信される。照明負荷10は、伝送制御部21から送信された送信信号が示すコマンドの制御内容によって、照明負荷10の動作を制御する。
図3は、照明負荷10の構成例を示す図である。照明負荷10は、伝送線11を介して照明制御装置1から受信する送信信号からコマンドに対応する信号部分を分離する制御データ分離部32と、制御データ分離部32で分離したコマンドに対応する信号部分からコマンドの制御内容を解析する制御データ解析部33と、制御データ解析部33で解析したコマンドの制御内容に基づき照明負荷10を制御する照明負荷制御部34と、照明負荷制御部34による照明負荷10への制御に基づいて生成される照明制御装置1への応答信号を伝送線11に重畳する応答データ多重部31とで構成されている。
図4は、照明制御装置1と照明負荷10に共通するハードウェア構成の一例を示す図である。照明制御装置1と照明負荷10は、プロセッサ111と、メモリ112と、インターフェース113を備えている。プロセッサ111と、メモリ112と、インターフェース113は、それぞれ内部バス300を介して接続されている。照明制御装置1と照明負荷10の各機能は、プロセッサ111がメモリ112に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。インターフェース113は、各装置を接続し、通信を確立させる。照明制御装置1は、インターフェース113を介して照明負荷10とローカルエリアネットワーク12と接続し、通信を確立させる。また、照明負荷10は、インターフェース113を介して照明制御装置1と接続し、通信を確立させる。
図5は、照明制御装置1と接続される照明負荷10とのデータ通信方法を示した図である。照明制御装置1は、照明負荷10と伝送線11を介して接続している。伝送線11は、金属線で構成されており、信号の送受信線と電力供給線とを兼ねている。
照明制御装置1の伝送制御部21は、伝送線11に印加する電圧をプラス方向とマイナス方向に任意に動かすことができる。この一例として、電圧が変化しない少し長めの期間である無変化期間は、照明制御装置1から照明負荷10への信号の送信開始を示している。照明制御装置1が送信信号を照明負荷10に送信する送信期間では、電圧が変化しない期間が長い場合を‘1’、電圧が変化しない期間が短い場合を‘0’とする信号が送信される。照明制御装置1が照明負荷10に送信信号を送信し終えると、電圧が変化しない少し長めの期間である切替期間が生じる。切替期間は、照明負荷10から照明制御装置1への信号の送信開始を示している。照明制御装置1が照明負荷10からの応答信号を受信する受信期間では、電圧が変化しない期間に、照明負荷10が電流を流すと‘1’、電流を流さなければ‘0’とする信号が送信される。
図6は、照明制御装置1と接続される照明負荷10との制御データの送受信の一例を示した図である。例えば、図6(A)にはAコマンドの制御データを、図6(B)にはBコマンドの制御データを、照明制御装置1から照明負荷10に送信した場合を示している。
図6(A)において、照明制御装置1は照明負荷10へ、Aコマンド‘01・・・1000’の送信信号を送信する。照明負荷10は、照明制御装置1へ、Aコマンドに対する応答である‘100・・・100’の応答信号を送信する。
同様に、図6(B)において、照明制御装置1は、照明負荷10へBコマンド‘10・・・0100’の送信信号を送信する。照明負荷10は、照明制御装置1へBコマンドに対する応答である‘001・・・001’の応答信号を送信する。
照明制御装置1と照明負荷10の間のコマンドの送受信処理プログラムを、図7に示すフローチャートを用いて説明する。照明制御装置1は、中央制御装置8からのコマンドを受信、または照明負荷10からの応答信号を受信したタイミングで、このプログラムを起動する。
照明制御装置1は、中央制御装置8または照明負荷10からコマンド送信の指示があると、伝送制御部21は、伝送線11に印加した電圧を規程時間変化させない信号を照明負荷10へ送信する。この信号により、照明制御装置1は、照明負荷10にコマンドの送信開始を通知する(ステップS101)。
規程時間経過後、照明制御装置1は、伝送制御部21に伝送線11に印加した電圧を矩形波に変更させる。伝送制御部21は、「送信要求の有無確認」を要求するコマンドに対応する矩形波を、送信信号として照明負荷10に送信する(ステップS102)。
送信信号の送信が完了すると、照明制御装置1は、伝送制御部21に、伝送線11に印加した電圧を規程時間変化させない信号を、照明負荷10へ送信させる。この信号により、照明制御装置1は、照明負荷10から照明制御装置1への応答に切り替わることを、照明負荷10に通知する(ステップS103)。
規程時間経過後、照明制御装置1は、伝送制御部21に伝送線11に印加した電圧を矩形波に変更させる(ステップS104)。データ分離部22は、電圧が変化するタイミングと、そのタイミングにおける伝送線11の電流の有無を伝送制御部21から入力する。データ分離部22は、この入力により、伝送線11に電流が流れていれば‘1’、電流が流れていなければ‘0’として、照明負荷10からの応答信号を分離する(ステップS105)。データ解析部23は、データ分離部22で分離された応答信号を解析する(ステップS106)。
データ解析部23が解析した応答信号の解析結果に基づいて、照明制御装置1は、照明負荷10の制御を行うプログラムを起動する。
以下に、照明制御装置1が行う照明負荷10の制御の一例として、壁スイッチ2が押下され場合に、照明制御装置1が行う照明機器7を点灯または消灯させる制御を、図8に示す壁スイッチ押下制御プログラムのフローチャートを用いて説明する。
照明制御装置1は、データ解析部23が解析した応答信号の解析結果が、壁スイッチ2の押下のコマンドである場合に、図8に示す壁スイッチ押下制御プログラムを起動する。
壁スイッチ2を押下されると、照明制御装置1は、伝送制御部21に、伝送線11に印加した電圧を規程時間変化させない送信信号を照明負荷10へ送信させる。この信号により、照明制御装置1は、照明負荷10にコマンドの送信開始を通知する(ステップS111)。
照明制御装置1が、メモリ112に記憶している照明機器7の点灯状態を確認する(ステップS112)。照明制御装置1は、照明機器7が現在消灯状態であれば(ステップS112;NO)、「点灯する」コマンドに対応した送信信号を、照明負荷10に送信する(ステップS114)。照明制御装置1は、照明機器7が現在点灯状態であれば(ステップS112;YES)、「消灯する」コマンドに対応した送信信号を照明負荷10に送信する(ステップS113)。
送信信号の送信が完了すると、照明制御装置1は、伝送制御部21に、伝送線11に印加した電圧を規程時間変化させない信号を、照明負荷10へ送信させる。この信号により、照明制御装置1は、照明負荷10から照明制御装置1への応答に切り替わることを、照明負荷10に通知する(ステップS115)。
規程時間経過後、照明制御装置1は、伝送制御部21に伝送線11に印加した電圧を矩形波に変更させる(ステップS116)。データ分離部22は、電圧が変化するタイミングと電流の有無を伝送制御部21から入力し、伝送線11に電流が流れていれば、‘1’、流れていなければ‘0’として、照明負荷10からの応答信号の中からコマンドに対応する応答信号を分離する(ステップS117)。データ解析部23は、データ分離部22で分離されたコマンドに対応する応答信号を解析する(ステップS118)。
データ解析部23が解析した応答信号の解析結果から、照明機器7が、照明制御装置1からの指示を認識できたか判断し、照明機器7の現在の点灯状態をメモリ112に記録する(ステップS119)。
このように、照明制御装置1から照明負荷10への問合せを起点にして、照明負荷10の指示が行われるため、壁スイッチ2が押下されてから、照明負荷10の動作に反映するまでに、少なからず遅延が生じる。
これらを解決するために実施の形態1に係る照明制御装置1では、図10に示すように、異なる優先レベルが与えられた待ちキューと、待ちキューに挿入されたコマンドを照明負荷10に送信するための送信キューを設け、優先レベルの高いコマンドを優先的に送信することができる。
待ちキュー管理部25は、コマンドの優先レベルを決定する。コマンドの優先レベルは、例えば、コマンド長で決定する。優先レベル:高のコマンドは、データ長の短いものとする。これにより、コマンドの伝送時間も短くなる。優先レベル:中のデータ長は、優先レベル:高のデータ長よりも長いデータ長とし、優先レベル:低のデータ長は、優先レベル:中のデータ長よりも長いデータ長とする。これにより、優先レベルが低くなることに反比例してデータ長が長くなるため、コマンドの伝送時間が長くなる。また、接続される照明負荷10の種別によって優先レベルを決定する。例えば、緊急を要する照明負荷10からのコマンドは優先レベルを高くし、緊急を要しない照明負荷10からのコマンドは優先レベルを高くする。
待ちキュー管理部25は、付与した優先レベルに対応する優先待ちキュー25a、25b、25cのいずれかにコマンドを格納する。
図9に優先レベル毎のコマンドの例を示す。Aコマンドとaコマンドには優先レベル:高、Bコマンドとbコマンドには優先レベル:中、Cには優先レベル:低が付与されている。例えば、Aコマンドは照明負荷10の状態変化の有無を問い合わせるコマンドであり、具体的には、壁スイッチ2の押下や、人感センサ3の人検知状態を問い合わせるときに使用される。aコマンドは、例えば、特定の照明負荷10に制御を指示するコマンドであり、具体的には、緊急用に割り付けた壁スイッチ2が押されたときに、指定された照明機器7を点灯させるときに使用される。Bコマンドとbコマンドは、例えば、ともに照明負荷10の点灯、消灯を指示するコマンドであり、指示する相手先の照明負荷10が異なる場合に使い分けられる。Cコマンドは、例えば、照度センサ4が計測したデータである照度値を問い合わせるコマンドである。
以下に、上述の各コマンドについてまとめる。
Aコマンド:照明負荷10の状態変化の有無を問い合せるコマンド
aコマンド:特定の照明負荷10に対して制御を指示するコマンド
Bコマンド:照明負荷10に対して点灯、消灯を指示するコマンド
bコマンド:Bコマンドを通知した照明負荷10とは異なる照明負荷10に対して点灯、消灯を指示するコマンド
Cコマンド:照度値を問い合わせるコマンド
この他に、優先レベル:中には、例えば、リレーのオン・オフ指示と、接点入出力装置の接点のオン・オフ指示といったコマンドを設定し、優先レベル:低には、例えば、照明負荷10の設定値の変更のコマンドと、故障しているか定期的な状態問い合わせのコマンドと、照度センサ4の照度値の問合せのコマンドと、属性設定や時刻設定のコマンドを設定する。
次に、例えば、ユーザーが壁スイッチ2を連打した場合には、照明機器7は、最後にスイッチが押された時の指示に対応した動作状態になるように、点灯または消灯させる必要がある。壁スイッチ2を連打した場合には、照明制御装置1は、「壁スイッチ2の押下」コマンドに対応した応答信号を複数回、壁スイッチ2から受信する。このような、照明制御装置1が同じコマンドに対応する受信信号を複数回受信する場合における送信キュー管理部26の動作の一例を、図10のフローチャートを用いて説明する。
待ちキュー管理部25は、待ちキュー25a、25b、25cの中に、送信キュー26aに挿入されているコマンドと同じコマンドが挿入されているか確認する(ステップS201)。待ちキュー25a、25b、25cの中に同じコマンドが挿入されていれば(ステップS201;YES)、その同じコマンドを待ちキュー25a、25b、25cから取り出し、その送信キュー26a内に挿入されている同じコマンドに上書きする(ステップS202)。待ちキュー25a、25b、25cの中に同じコマンドが挿入されていなければ(ステップS201;NO)、何もせずステップS203に移動する。次に、待ちキュー管理部25は、優先レベル:高の待ちキュー25a、優先レベル:中の待ちキュー25b、優先レベル:低の待ちキュー25cの順に、送信キュー26aへコマンドを挿入する(ステップS203)。
図11に、図10で示した送信キュー管理部26の動作プログラムの処理の具体例を示す。優先レベル:中の待ちキュー25bに挿入されているBコマンドは、照明負荷10に対して指示するコマンドである。Bコマンドは、送信キュー26aに挿入されている最後尾のFコマンドの後に挿入されずに、送信キュー26aに挿入されているBコマンドに上書きされる。すなわち、待ちキュー25a、25b、25cに挿入されているコマンドと、同じコマンドが送信キュー26aに挿入されている場合には、送信キュー26aの最後尾のコマンドの後ろに挿入されず、同じコマンドに上書きされる。
図12は、送信キュー26aに挿入されたコマンドに、待ちキュー25bにあるコマンドが上書きされた場合と、上書きされなかった場合における、コマンドの伝送時間を比較した図である。
図12(A)は、送信キュー26aに挿入されたコマンドに、待ちキュー25bに挿入されたコマンドが上書きされなかった場合である。Bコマンドは、壁スイッチ2の押下により照明機器7の「点灯」または「消灯」を指示するコマンドである。照明機器7は現在消灯しているため、Bコマンドは「点灯」を指示するコマンドとなり、照明機器7を点灯させる。その後、Cコマンド、Dコマンド、Eコマンド、Fコマンドの処理を順次行う。Fコマンドの処理の後、Bコマンドが照明機器7に送信されると、照明機器7は現在点灯しているため、Bコマンドは「消灯」を指示するコマンドとなり、照明機器7を消灯させる。
図12(B)は、送信キュー26aに挿入されたコマンドに、待ちキュー25bに挿入されたコマンドが上書きされた場合である。送信キュー管理部26は、送信キュー26aに挿入されているBコマンドを、待ちキュー25bのBコマンドで上書きする。待ちキュー25bのBコマンドは、照明機器7の「消灯」を指示するコマンドである。したがって、送信キュー26aに挿入された「点灯」を指示するBコマンドは、「消灯」を指示するBコマンドに上書きされる。送信キュー26aのBコマンドが上書きされることにより、上書きされなかった場合よりも、照明機器7を早く消灯することができる。すなわち、照明機器7への点灯または消灯指示までの時間を短縮することができる。
次に、照明制御装置1の待ちキュー管理部25の動作プログラムを、図13に示すフローチャートを用いて説明する。待ちキュー管理部25は、制御コマンド生成部24で生成したコマンドを受信する(ステップS301)。待ちキュー管理部25の待ちキュー25a、25b、25c内に、制御コマンド生成部24から受信したコマンドと、同じコマンドがあるか確認する(ステップS302)。制御コマンド生成部24から受信したコマンドと同じコマンドが待ちキュー25a、25b、25c内にあれば(ステップS302;YES)、同じコマンドの挿入されている待ちキューの最後尾に制御コマンド生成部24から受信したコマンドを挿入する(ステップS303)。制御コマンド生成部24から受信したコマンドと同じコマンドが待ちキュー25a、25b、25c内になければ(ステップS302;NO)、何もせずステップS304に移動する。次に、待ちキュー管理部25は、優先レベル:高の待ちキュー25a、優先レベル:中の待ちキュー25b、優先レベル:低の待ちキュー25cの順に、送信キュー26aへコマンドを挿入する。待ちキュー25a、25b、25cから送信キュー26aへ挿入されるコマンドが、既に、送信キュー26aに挿入されているコマンドと同じコマンドであれば、送信キュー26aに挿入されているコマンドに上書きする(ステップS304)。
図14は、図13のフローチャートで示した待ちキュー管理部25の動作プログラムの処理の具体例を示した図である。制御コマンド生成部24から受信したaコマンドと同じaコマンドが優先レベル:高の待ちキュー25a内にある。制御コマンド生成部24から受信したaコマンドは、待ちキュー25aの最後尾に挿入される。待ちキュー管理部25は、優先レベル:高の待ちキュー25a、優先レベル:中の待ちキュー25b、優先レベル:低の待ちキュー25cの順に、送信キュー26aへコマンドを挿入する。待ちキュー25aの最後尾に挿入されたaコマンドは、αコマンドの後に送信キュー26aに挿入されず、既に送信キュー26aに挿入されているaコマンドに上書きされる。これにより、同じコマンドによる制御が、複数回行われなくなるため、制御の重複を避けることができ、ユーザー操作、センサ反応を起点とした照明負荷10の応答性が早くなる。
実施の形態1に係る照明制御装置1によれば、待ちキュー25a、25b、25cから送信キュー26aへ挿入されるコマンドが、すでに送信キュー26aに挿入されているコマンドと同じコマンドであれば、送信キュー26aに挿入されているコマンドに上書するため、同じコマンドの送信要求が頻繁に発生しても、照明負荷10が最後に受信したコマンドによる動作状態、すなわち、照明負荷10が最終状態になるまでの時間を短縮させることができる。これにより、ユーザー操作、センサ反応を起点とした照明負荷10の応答を早くする効果がある。
また、実施の形態1に係る照明制御装置1によれば、伝送制御部21は、伝送線11の電圧をプラス方向とマイナス方向に任意に変動させ、電圧が変化しない時間と変化する時間に対して、1か0の2値を定義する。伝送制御部21は、照明負荷10へのコマンドを、1か0の2値の送信信号に変換して送信し、また、照明負荷10から1か0の2値の応答信号を受信する。これにより、照明制御装置1と伝送制御部21は、専用の通信手段を持つ必要がなく、安価に照明負荷10を制御できる効果がある。
(変形例)
図4に示した実施の形態1に係る照明制御装置1と照明負荷10に共通するハードウェア構成の一例では、インターフェース113は、必要に応じてローカルネットワーク用のインターフェース、伝送線用のインターフェースといった複数種類のインターフェースを組み合わせて構成してもよい。また、図4では、プロセッサ111およびメモリ112をそれぞれ1つで構成する例を示しているが、複数のプロセッサ111および複数のメモリ112が連携して各機能を実行してもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る照明制御装置1は、優先レベル:低の待ちキュー25c内にコマンドが滞留した場合には、優先レベル:低のコマンドを優先レベル:高または中のコマンドを含む複数のコマンドに分解することで、優先レベル:低の待ちキュー25c内のコマンドの滞留を解消することを特徴としている。実施の形態2に係る照明制御システム100の構成は、実施の形態1と同じである。
待ちキュー管理部25は、優先レベル:高の待ちキュー25a、優先レベル:中の待ちキュー25b、優先レベル:低の待ちキュー25cの順に、送信キュー26aへコマンドを挿入する。そのため、優先レベル:低の待ちキュー25c内に挿入されたコマンドは、優先レベル:高の待ちキュー25aと、優先レベル:中の待ちキュー25bに挿入されたコマンドが送信キュー26aへ挿入されるまで、優先レベル:低の待ちキュー25c内に滞留することになる。すなわち、優先レベル:低のコマンドの処理が滞ってしまう。
図15に、照明制御装置1の待ちキュー管理部25における滞留中のコマンド処理プログラムの動作のフローチャートを示す。
待ちキュー管理部25は、待ちキュー25c内に挿入されたコマンドが、一定時間以上滞留しているか否かを管理している。待ちキュー管理部25は、待ちキュー25c内に挿入されたコマンドが、一定時間以上滞留していることを検知すると、図15に示すプログラムを起動する。
待ちキュー管理部25は、優先レベル:低の待ちキュー25c内にコマンドが一定時間以上滞留しているか確認する(ステップS401)。
優先レベル:低の待ちキュー25c内にコマンドが滞留していれば(ステップS401;YES)、滞留しているコマンドを解析する(ステップS402)。優先レベル:低の待ちキュー25c内にコマンドが滞留していなければ(ステップS401;NO)、何もせずにステップS403に移動する。
優先レベル:低の待ちキュー25c内に滞留しているコマンドの中に、優先レベル:高または中のコマンドを含む複数のコマンドに分解可能なコマンドがあるか確認する(ステップS403)。分解可能なコマンドがあれば(ステップS403;YES)、待ちキュー管理部25は、優先レベル:高または中のコマンドを含む複数のコマンドに分解する(ステップS404)。待ちキュー管理部25は、分解したコマンドを、コマンドの優先レベルに対応する待ちキュー25a、25b、25cに挿入する(ステップS405)。分解可能なコマンドがなければ(ステップS403;NO)、何もせずにステップS406に移動する。待ちキュー管理部25は、優先レベル:高の待ちキュー25a、優先レベル:中の待ちキュー25b、優先レベル:低の待ちキュー25cの順に、送信キュー26aへコマンドを挿入する(ステップS406)。
図16は、図15のフローチャートで示したレベル:低の待ちキュー25cに滞留するコマンドの処理の具体例を示した図である。例えば、「照明機器7を明るさ100%で点灯する」制御を行うFコマンドが、レベル:低の待ちキュー25cに滞留している。待ちキュー管理部25は、Fコマンドを、優先レベル:中の「照明機器7を点灯する」制御を行うbコマンドと、優先レベル:低の「照明機器7の明るさを変更する」制御を行うeコマンドに分解する。待ちキュー管理部25は、分解したbコマンドとeコマンドをそれぞれ、対応する優先レベルの待ちキュー25b、25cに挿入する。
図17は、優先レベル:低の待ちキュー25c内に滞留するコマンドを分解した場合と分解しなかった場合の、照明機器7への点灯を指示するコマンドの伝送時間を比較した図である。
図17(A)は、優先レベル:低の待ちキュー25c内に滞留するコマンドを分解しなかった場合である。「光量100%で点灯する」制御を行うFコマンドの優先レベルは「低」である。そのため、Fコマンドは、送信キュー26aの最後尾に挿入される。中央制御装置8または照明負荷10からの制御指示に基づいて、照明制御装置1は、送信キュー26aに挿入されているAコマンド、aコマンド、αコマンド、Bコマンド、βコマンド、Cコマンド、Dコマンドを、伝送制御部21を介して順番に照明負荷10へ送信する。Dコマンドにおける制御の処理が終了すると、照明制御装置1は、Fコマンドを照明負荷10に送信する。Fコマンドの制御が実行され、照明機器7が光量100%で点灯する。
図17(B)は、優先レベル:低の待ちキュー25c内に滞留するコマンドを分解した場合である。待ちキュー管理部25は、「光量100%で点灯する」制御を行うFコマンドを、優先レベル:中の「点灯する」制御を行うbコマンドと、優先レベル:低の「光量L%に調光する」制御を行うeコマンドに分解する。Lには、1〜100の任意の値が入る。ここでは、Lには100が入り、eコマンドは「光量100%に調光する」コマンドとなる。
待ちキュー管理部25は、優先レベル:中のbコマンドを優先レベル:中の待ちキュー25bの最後尾、すなわち、コマンドβの後ろに挿入する。待ちキュー管理部25は、優先レベル:低のeコマンドを、優先レベル:低の待ちキュー25cの最後尾、すなわち、コマンドDの後ろに挿入する。
中央制御装置8または照明負荷10からの制御指示に基づいて、照明制御装置1は、送信キューに挿入されているAコマンド、aコマンド、αコマンド、Bコマンド、βコマンドのキューを、順番に照明負荷10へ送信する。βコマンドにおける制御の処理の後、照明制御装置1は、bコマンドを照明負荷10へ送信する。照明負荷10は、bコマンドの制御を行い、照明機器7を点灯する。続いて、照明制御装置1は、送信キューに挿入されているCコマンド、Dコマンドを、順番に照明負荷10へ送信する。Dコマンドの制御の処理の後、照明制御装置1は、eコマンドを照明負荷10へ送信する。照明負荷10は、eコマンドの制御を行い、照明機器7の光量を100%に調光する。
通常、照明機器7の光量が100%になるまでには、時間がかかる。そのため、調光の指示が少し遅延しても、ユーザーにとっては違和感がない。したがって、まず、照明機器7を点灯させ、その後、光量を100%に調光する。
このように、待ちキュー管理部25が、優先レベル:低の待ちキュー25c内に滞留するコマンドを分解することで、照明機器7を、コマンドを分解しなかった場合よりも早く点灯することができる。すなわち、照明機器7への点灯指示までの時間を短縮することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3に係る照明制御装置1では、優先レベル:低の待ちキュー25c内にのみコマンドが滞留し続けた場合には、待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルを無効にし、待ちキュー25c内のコマンドの滞留を解消することを特徴としている。実施の形態3に係る照明制御システム100の構成は、実施の形態1と同じである。
図18は、実施の形態3に係る照明制御装置1の優先レベル:低の待ちキュー処理プログラムの動作を示すフローチャートである。待ちキュー管理部25は、待ちキュー25a、25b、25c内に挿入されたコマンドが、一定時間以上滞留し続けているか否かを管理している。待ちキュー管理部25は、待ちキュー25c内にのみ挿入されたコマンドが、一定時間以上滞留し続けていることを検知すると、図18に示すプログラムを起動する。
待ちキュー管理部25は、優先レベル:低の待ちキュー25cにだけコマンドが滞留し続けているか確認する(ステップS501)。優先レベル:低の待ちキュー25cにだけコマンドが滞留し続けている場合には(ステップS501;YES)、待ちキュー管理部25は、待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルを無効にする(ステップS502)。待ちちキュー管理部25は、優先レベル:低の待ちキュー25cにだけコマンドが滞留し続けていない場合には(ステップS501;NO)、待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルを有効にする(ステップS503)。
図19は、25a、25b、25cの優先レベルが有効か無効かの判定処理を行うプログラムの動作の一例を示すフローチャートである。図19に示すプログラムは、待ちキュー管理部25が図18に示すプログラムを起動したときに、同時に起動する。
待ちキュー管理部25は、待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルが有効か確認する(ステップS601)。待ちキューの優先レベルが有効であれは(ステップS601;YES)、待ちキュー管理部25は、優先レベル:高の待ちキュー25a、優先レベル:中の待ちキュー25b、優先レベル:低の待ちキュー25cから順番に、コマンドを送信キュー26aに挿入する(ステップS602)。待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルが無効であれは(ステップS601;NO)、各優先レベルの待ちキュー25a、25b、25cから順に、ひとつずつコマンドを送信キュー26aに挿入する(ステップS603)。
図20は、図19に示したフローチャートにおける、待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルが無効である場合の具体例を示した図である。図20に示すように、待ちキュー管理部25は、待ちキュー25a、25b、25cの優先レベルが無効であれば、送信キュー26aに、各優先レベルの待ちキュー25a、25b、25cから順に、ひとつずつコマンドを挿入する。これにより、優先レベル:低のコマンドも、順次送信されるため、優先レベル:低の待ちキュー25cにコマンドが滞留し続けるのを解消することができる。
このように、優先レベル:低の待ちキュー25cに挿入されたコマンドも順次送信されるため、優先レベル:低のコマンドの処理が遅延することを回避することができる。
(実施の形態4)
実施の形態4に係る照明制御装置1は、待ちキュー管理部25に待ちキュー25aと、送信キュー管理部26に、優先レベルを設定した複数の送信キュー26a、26b、26cを設けた照明制御システム100について説明する。なお、実施の形態4に係る照明制御システム100の構成は、実施の形態1と同じである。
図21は、実施の形態4に係る照明制御装置1の構成例の図である。待ちキュー管理部25は、待ちキュー25aを備えている。送信キュー管理部26は、複数の送信キュー26a、26b、26cを備えている。送信キュー26a、26b、26cは、それぞれ優先レベルを付与されている。優先レベルは、例えば、高、中、低の3レベルであり、送信キュー26aを高優先、送信キュー26bを中優先、送信キュー26cを低優先とすることができる。
図22は、図21に示した照明制御装置1の待ちキュー25aと送信キュー26a、26b、26cの関係を示した図である。
待ちキュー25aには、Aコマンド、Bコマンド、Cコマンド、aコマンドが挿入されている。送信キュー管理部26は、待ちキュー25aに挿入されている各コマンドの優先レベルに応じて、待ちキュー25aに挿入されている各コマンドを同じ優先レベル送信キュー26a、26b、26cに挿入する。例えば、Aコマンド、aコマンドは優先レベル:高、Bコマンドは優先レベル:中、Cコマンドは優先レベル:低とする。送信キュー管理部26は、Aコマンド、aコマンドを優先レベル:高の送信キュー26aに挿入し、Bコマンドを優先レベル:中の送信キュー26bに挿入し、Cコマンドを優先レベル:低の送信キュー26cに挿入する。
以上のように、実施の形態4に係る照明制御システム100によれば、実施の形態1と同様の効果が提供できる。
なお、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態と変形例によっては限定されない。本発明は特許請求の範囲に記載された技術的思想の限りにおいて、自由に応用、変形あるいは改良して、実施することができる。例えば、上記実施の形態においては、照明負荷を制御する照明制御装置について説明したが、他の複数の電気機器・電子機器を制御する制御装置及びシステムに本願発明を適用可能である。この場合、発明の目的は、ユーザー操作、センサ反応等を起点とした負荷装置・機器の応答性を改善することとなる。
1 照明制御装置、2 壁スイッチ、3 人感センサ、4 照度センサ、5 リレー、6 接点入出力装置、7 照明機器、10 照明負荷、11 伝送線、20 キュー管理部、21 伝送制御部、22 データ分離部、23 データ解析部、24 制御コマンド生成部、25 待ちキュー管理部、25a、25b、25c 待ちキュー、26 送信キュー管理部、26a 送信キュー、27 LAN制御部、28 受信解析部、29 送信コマンド生成部、31 応答データ多重部、32 制御データ分離部、33 制御データ解析部、34 照明負荷制御部、100 照明制御システム、111 プロセッサ、112 メモリ、113 インターフェース、300 内部バス。

Claims (6)

  1. 照明機器および前記照明機器の動作を指示する指示装置を含む照明負荷と接続され、前記照明負荷を制御する照明制御装置であって、
    前記照明負荷から受信した応答信号を解析するデータ解析部と、
    前記データ解析部で解析した前記応答信号の解析結果をもとに、前記照明負荷を制御するコマンドを生成する制御コマンド生成部と、
    前記制御コマンド生成部が生成したコマンドを待ちキューに挿入し、前記待ちキューに挿入されたコマンドが、送信キューに挿入されているコマンドと同じコマンドであれば、前記送信キューに挿入されているコマンドに、前記待ちキューに挿入された同じコマンドを上書きし、前記照明負荷に送出するキュー管理部と、を備える照明制御装置。
  2. 前記待ちキューは、前記コマンドの優先レベルである第1優先レベル、第2優先レベル、第3優先レベルに対応して複数備えられ、
    前記キュー管理部は、複数の前記待ちキューに挿入された前記コマンドを、前記第1優先レベル、前記第2優先レベル、前記第3優先レベルの順に、前記送信キューに挿入する請求項1に記載の照明制御装置。
  3. 前記送信キューは、前記コマンドの優先レベルである第1優先レベル、第2優先レベル、第3優先レベルに対応して複数備えられ、
    前記キュー管理部は、前記待ちキューに挿入された前記コマンドを、前記コマンドの第1優先レベル、第2優先レベル、第3優先レベルごとに、対応する複数の前記送信キューにそれぞれ挿入する請求項1に記載の照明制御装置。
  4. 前記キュー管理部は、前記第3優先レベルに対応する待ちキューに、一定期間以上コマンドが滞留したことを検知すると、前記第3優先レベルに対応する待ちキュー内に滞留しているコマンドを、前記第1優先レベルまたは第2優先レベルのコマンドを含む複数のコマンドに分割し、前記分割したコマンドの優先レベルごとに、前記第1優先レベル、前記第2優先レベル、前記第3優先レベルに対応する前記複数の待ちキューに挿入する請求項2に記載の照明制御装置。
  5. 前記キュー管理部は、前記第3優先レベルに対応する待ちキューに、一定期間以上コマンドが滞留し続けることを検知すると、前記複数の待ちキューは、前記コマンドに対応する優先レベルを無効にし、前記第1優先レベル、前記第2優先レベル、前記第3優先レベルに対応する待ちキューからそれぞれ1つずつ順番にコマンドを取り出し、前記送信キューに挿入する請求項2に記載の照明制御装置。
  6. 照明機器および前記照明機器の動作を指示する指示装置を含む照明負荷と、
    前記照明負荷と接続され、前記照明負荷を制御する照明制御装置と、を備える照明制御システムであって、
    前記照明制御装置は、
    前記照明負荷から受信した応答信号を解析するデータ解析部と、
    前記データ解析部で解析した前記応答信号の解析結果をもとに、前記照明負荷を制御するコマンドを生成する制御コマンド生成部と、
    前記制御コマンド生成部が生成したコマンドを待ちキューに挿入し、前記待ちキューに挿入されたコマンドが、送信キューに挿入されているコマンドと同じコマンドであれば、前記送信キューに挿入されているコマンドに、前記待ちキューに挿入された同じコマンドを上書きし、前記照明負荷に送出するキュー管理部とを備える照明制御システム。
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