JP6920288B2 - 遠視で老眼の装用者のための累進屈折力レンズと、かかるレンズを提供する方法 - Google Patents

遠視で老眼の装用者のための累進屈折力レンズと、かかるレンズを提供する方法 Download PDF

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Description

本発明は一般に、視野改善に関し、より具体的には、遠視で老眼の装用者のための眼科用累進屈折力レンズに関する。それはまた、かかるレンズを提供する方法にも関する。
従来、眼鏡レンズは、要請を受けて、個々の装用者に固有の仕様に従って製造される。このような仕様とは一般に、眼科医又はアイケア専門医により作成された医学的処方を含む。
遠視の装用者は、遠方視のためのプラスの屈折力による矯正を要する。本発明では、遠視の装用者がプラス1ディオプトリ以上の処方遠方視平均屈折力を有すると想定する。老眼の装用者の場合、屈折力矯正値は、近方視における調節が困難であるため、遠方視と近方視とで異なる。それゆえ、処方は遠方視の度数と、遠方視と近方視との間の屈折力増大を表す加入屈折力を含む。加入屈折力は、処方加入屈折力ADDとして示される。
発明者らは、遠視で老眼の装用者のための現在の眼科用累進屈折力レンズは依然として、装用者の視覚的快適さを向上させるように改良可能であるとの認識を持った。
米国特許第6,318,859号
Fauquier,C.,et al."Influence of combined power error and astigmatism on visual acuity." Vision Science and Its Applications,OSA Technical Digest Series.Washington,DC:Optical Society of America(1995);151−4
それゆえ、発明が解決しようとする課題は、装用者の視覚的快適さを向上させることである。
この目的のために、本発明の主旨は、プラス1ディオプトリ以上の処方遠方視平均屈折力と非ゼロ処方加入度ADDを有する遠視で老眼の装用者のための眼科用累進屈折力レンズであり、前記レンズは、平均屈折力PPO(α,β)と、結果として得られる非点収差のモジュールASR(α,β)と、視力低下値ACU(α,β)と、を有し、前記(α,β)関数は、装用者によるレンズの装用状態で決定され、また、以下の要件を満たす第一の視力評価基準AcuityCriterion1を有する:
AcuityCriterion1≧44D.deg
ただし、「D」はディオプトリ、「deg」は度を指し、AcuityCriterion 1は、PPO(α,β)、ASR(α,β)、ADD、及びACU(α,β)の組合せとして定義される。
ある実施形態によれば、AcuityCriterion1は以下の要件を満たす:AcuityCriterion1≧46.5D.deg
ある実施形態によれば、AcuityCriterion1は以下の要件を満たす:AcuityCriterion1≧49D.deg
発明者らは、視力評価基準の閾値を定義することは、遠視で老眼の装用者のための、その装用者の視覚的快適さが既知の先行技術の眼科用累進屈折力レンズに鑑みて向上されている眼科用累進屈折力レンズを特徴付けるのに適していることを発見した。
本発明の、組み合わせることのできる各種の実施形態によれば:
− レンズはさらに、経線ML(α,β)、フィッティングポイントFC(αFC,βFC)により特徴付けられ、前記(α,β)関数は装用者によるレンズの装用状態で、眼の回旋点CREとレンズを結合する視線方向(α,β)について決定され、αは度を単位とする下降角度であり、βは度を単位とする方位角であり、
・視力低下値ACU(α,β)はlogMARで表現され、次式により定義され:
ACU(α,β)=−log(AC%(α,β)/100)、ただし、
・P(α,β)≧0のとき、AC%(α,β)=100−63×P(α,β)−44.3×ASR(α,β)+7.2×P(α,β)+19.5×P(α,β)×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
・P(α,β)<0のとき、AC%(α,β)=100−44.3×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
・P(α,β)=PPO(α,β)−PPO(α,β_α_mer)、
・β_α_merは、下降角度αでの経線ML(α,β)上の方位角βの値であり、
また、AcuityCriterion1=分子1/分母で、
・分子1=LAcuSub85(0.1)×LAcuAlpha85(0.1)×ADD
・分母=PeaksMean×PVL
・LAcuSub85(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)であり、α≧α85%、α85%は、処方加入度の85%が経線上で装用者により認識される下降角度であり、
・LAcuAlpha85(0.1)は、0.1 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、β(ACU(α85%,β)=0.1)−β(ACU(α85%,β)=0.1)と等しく、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さく、
・PVLは度で表現される度数変動長さであり、(α85%−α15%)に等しいと定義され、α15%は処方加入度数の15%が装用者により経線上で認識される下降角度であり、
・PeaksMeanは、結果として得られる非点収差の平均最大モジュール(単位ディオプトリ)であり、これは[ASRmax(α,β)+ASRmax(α,β)]/2と等しく、ただし、ASRmax(α,β)は前記経線の片側(左側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、ASRmax(α,β)は前記経線の反対側(右側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、どちらも(α,β)=(12,0)を中心とする半径35度の円CIRの内側で判定される。
− 第二の視力評価基準AcuityCriterion2は、以下の要件を満たし:
AcuityCriterion2≧105D.deg、ただし、
・AcuityCriterion2=分子2/分母、
・分子2=LAcuSub85(0.2)×LAcuAlpha85(0.2)×ADD
・LAcuSub85(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧α85%であり、
・LAcuAlpha85(0.2)は、0.2 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、β(ACU(α85%,β)=0.2)−β(ACU(α85%,β)=0.2)と等しく、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さく、
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion2は以下の要件を満たし:AcuityCriterion2≧115D.deg
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion2は以下の要件を満たす:AcuityCriterion2≧125D.deg
− 第三の視力評価基準AcuityCriterion3は、以下の要件を満たし:
AcuityCriterion3≧3.9D、ただし、
・AcuityCriterion3=分子3/分母、
・分子3=LAcuSubFC(0.1)×ADD
・LAcuSubFC(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCであり、
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion3は以下の要件を満たし:AcuityCriterion3≧4.1D
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion2は以下の要件を満たす:AcuityCriterion3≧4.3D
− 第四の視力評価基準AcuityCriterion4は、以下の要件を満たし:
AcuityCriterion4≧6.1D、ただし、
・AcuityCriterion4=分子4/分母、
・分子4=LAcuSubFC(0.2)×ADD
・LAcuSubFC(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCであり、
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion4は以下の要件を満たし:AcuityCriterion4≧6.5D
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion4は以下の要件を満たす:AcuityCriterion4≧7D
− 第五の視力評価基準AcuityCriterion5は、以下の要件を満たし:
AcuityCriterion5≧8.5D、ただし、
・AcuityCriterion5=分子5/分母、
・分子5=LAcuDomain(0.1)×ADD
・LAcuDomain(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion5は以下の要件を満たし:AcuityCriterion5≧8.7D
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion5は以下の要件を満たす:AcuityCriterion5≧8.9D
− 第六の視力評価基準AcuityCriterion6は、以下の要件を満たし:
AcuityCriterion6≧12.5D、ただし、
・AcuityCriterion6=分子6/分母、
・分子6=LAcuDomain(0.2)×ADD
・LAcuDomain(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion6は以下の要件を満たし:AcuityCriterion6≧13.1D
・ある実施形態によれば、AcuityCriterion6は以下の要件を満たす:AcuityCriterion6≧13.7D
他の態様において、本発明はまた、プラス1ディオプトリ以上の処方遠方視平均屈折力と非ゼロ処方加入度ADDを有する遠視で老眼の装用者に眼科用累進屈折力レンズを提供するための、コンピュータ手段により実行される方法を提供し、第一の視力評価基準AcuityCriterion1の以下の要件を満たすように、平均屈折力再区分PPO(α,β)、結果として得られる非点収差モジュールの再区分ASR(α,β)、視力低下値の再区分ACU(α,β)を計算するステップを含み、前記(α,β)関数は、装用者によるレンズの装用状態で計算され:
AcuityCriterion1≧44D.deg
ただし、「D」はディオプトリ、「deg」は度を指し、AcuityCriterion 1は、PPO(α,β)、ASR(α,β)、ADD、及びACU(α,β)の組合せとして定義される。
本発明の方法の、組み合わせることのできる各種の実施形態によれば、
− 方法は以下のステップをさらに含む:
・経線ML(α,β)を計算又は定義するステップ、
・フィッティングポイントFC(αFC,βFC)を計算又は定義するステップ、
・装用者によるレンズの装用状態で、眼の回旋点CREとレンズを結合する視線方向(α,β)について決定される平均屈折力PPO(α,β)と結果として得られる非点収差のモジュールASR(α,β)を計算するステップであって、αは度を単位とする下降角度であり、βは度を単位とする方位角であり、視力低下値ACU(α,β)は、logMARで表現され、次式により定義され:
ACU(α,β)=−log(AC%(α,β)/100)、ただし、
・P(α,β)≧0のとき、AC%(α,β)=100−63×P(α,β)−44.3×ASR(α,β)+7.2×P(α,β)+19.5×P(α,β)×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
・P(α,β)<0のとき、AC%(α,β)=100−44.3×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
・P(α,β)=PPO(α,β)−PPO(α,β_α_mer)、
・β_α_merは、下降角度αでの経線ML(α,β)上の方位角βの値であり、
また、AcuityCriterion1=分子1/分母であり、
・分子1=LAcuSub85(0.1)×LAcuAlpha85(0.1)×ADD
・分母=PeaksMean×PVL
・LAcuSub85(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)であり、α≧α85%、α85%は、処方加入度の85%が経線上で装用者により認識される下降角度であり、
・LAcuAlpha85(0.1)は、0.1 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、
β(ACU(α85%,β)=0.1)−β(ACU(α85%,β)=0.1)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さく、
・PVLは度で表現される度数変動長さであり、(α85%−α15%)に等しいと定義され、α15%は処方加入度数の15%が装用者により経線上で認識される下降角度であり、
・PeaksMeanは、結果として得られる非点収差の平均最大モジュール(単位ディオプトリ)であり、これは[ASRmax(α,β)+ASRmax(α,β)]/2と等しく、ただし、ASRmax(α,β)は前記経線の片側(左側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、ASRmax(α,β)は前記経線の反対側(右側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、どちらも(α,β)=(12,0)を中心とする半径35度の円CIRの内側で判定される。
− 第二の視力評価基準AcuityCriterion2の以下の要件を満たすようにレンズを計算する:
AcuityCriterion2≧105D.deg、ただし、
・AcuityCriterion2=分子2/分母、
・分子2=LAcuSub85(0.2)×LAcuAlpha85(0.2)×ADD
・LAcuSub85(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧α85%であり、
・LAcuAlpha85(0.2)は、0.2 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、
β(ACU(α85%,β)=0.2)−β(ACU(α85%,β)=0.2)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さい。
− 第三の視力評価基準AcuityCriterion3の以下の要件を満たすようにレンズを計算する:
AcuityCriterion3≧3.9D、ただし、
・AcuityCriterion3=分子3/分母、
・分子3=LAcuSubFC(0.1)×ADD
・LAcuSubFC(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCである。
− 第四の視力評価基準AcuityCriterion4の以下の要件を満たすようにレンズを計算する:
AcuityCriterion4≧6.1D、ただし、
・AcuityCriterion4=分子4/分母、
・分子4=LAcuSubFC(0.2)×ADD
・LAcuSubFC(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCである。
− 第五の視力評価基準AcuityCriterion5の以下の要件を満たすようにレンズを計算する:
AcuityCriterion5≧8.5D、ただし、
・AcuityCriterion5=分子5/分母、
・分子5=LAcuDomain(0.1)×ADD
・LAcuDomain(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である。
− 第六の視力評価基準AcuityCriterion6の以下の要件を満たすようにレンズを計算する:
AcuityCriterion6≧12.5D、ただし、
・AcuityCriterion6=分子6/分母、
・分子6=LAcuDomain(0.2)×ADD
・LAcuDomain(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である。
− ここで、AcuityCriterion1及び/又はAcuityCriterion2及び/又はAcuityCriterion3及び/又はAcuityCriterion4及び/又はAcuityCriterion5及び/又はAcuityCriterion6に関する好ましい実施形態の上記の要件は、本発明の方法の範囲内で選択されてもよい。
− 方法は、少なくとも1つの目標がAcuityCriterion1、AcuityCriterion2、AcuityCriterion3、AcuityCriterion4、AcuityCriterion5、AcuityCriterion6からなる群より選択される視力評価基準の要件内で選択される最適化ルーチンを含む。
また別の態様において、本発明は、プロセッサにとってアクセス可能であり、そのプロセッサにより実行されると、そのプロセッサに上記の方法の各種の実施形態のステップのうちの少なくとも1つを実行させる1つ又は複数の保存された命令シーケンスを含むコンピュータプログラム製品に関する。
本発明はまた、上記のコンピュータプログラム製品の1つ又は複数の命令シーケンスを担持するコンピュータ読取可能媒体も提供する。
本発明の特徴と本発明自体は、その構造とその動作の両方について、付属の説明と併せて下記のような付属の非限定的な図面と例を見ることにより最もよく理解されるであろう。
眼とレンズの光学系と眼の回旋点からのレイトレーシングを図式的に示す図である。 眼とレンズの光学系と眼の回旋点からのレイトレーシングを図式的に示す図である。 眼科用累積屈折力レンズの視野領域を示す図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 本発明の枠組内で使用される評価基準の定義の理解を助ける図である。 先行技術による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 先行技術による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 先行技術による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 先行技術による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 本発明による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 本発明による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 本発明による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。 本発明による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示す図である。
図中、以下の参照記号は次のものに対応する:
・ MERは経線である。
・ NVGDは近方視視線方向である。
・ FVGDは遠方視視線方向である。
・ FCGDはフィッティングポイント視線方向である。
定義
以下の定義は、本発明の枠組内で使用される用語を定義するために提供される。
「装用者の処方」という用語は、「処方データ」とも呼ばれ、当業界で知られている。処方データとは、装用者について取得された少なくとも一方の眼、好ましくは各眼に関する、その装用者の各眼の屈折異常を矯正するのに適した処方球面度数SPH、及び/又は処方乱視度数CYL、及び処方軸度AXISと、適当であれば、その眼の各々の老眼を矯正するのに適した処方加入度数ADDを示す1つ又は複数のデータを指す。
「累進眼科用屈折力レンズ」は当業界で知られている。本発明によれば、レンズは標準的なレンズだけでなく、レンズが眼の正面に情報を表示する手段を含む情報グラスのためのレンズでもあってよい。レンズはまた、サングラスに適していてもいなくてもよい。本発明のすべての眼科用レンズは対として、レンズペア(左眼LE、右眼RE)を形成してもよい。
「視線方向」は2つの角度(α,β)により特定され、前記角度は一般に「CRE」と呼ばれる眼の回旋点を中心とする参照軸に関して測定される。より正確には、図1は、視線方向を定義するために使用されるパラメータα及びβを説明するこのような系の斜視図を示している。図2は、装用者の頭部の前後軸に平行で、パラメータβが0と等しいときに眼の回旋点を通る垂直面内の図である。眼の回旋点はCREと表示されている。図2において一点鎖線で示される軸CRE−F’は、眼の回旋点を通り、装用者の正面へと延びる水平軸であり、すなわち、軸CRE−F’は主視線方向に対応する。レンズは、軸CRE−F’がレンズの前面を、一般的にレンズ上にあり、眼鏡士がフレームにレンズを位置決めできるようにするためのフィッティングポイントと呼ばれる点において切断するように眼の正面に置かれ、中心が合わされる。レンズの後面と軸CRE−F’の交点は点Oである。眼の回旋点CREを中心とする半径q’=O−CREの頂点球は、レンズの後面と水平軸のある点で交差する。25.5mmの半径q’の値は通常の値に対応し、レンズ装用時に満足できる結果を提供する。半径q’のその他の値が選択されてもよい。図1の実線で示されるある視線方向は、CREの周囲の回転における眼の位置と、頂点球の点J(図2参照)に対応し、角度βは軸CRE−F’と、軸CRE−F’を含む水平面上に直線CRE−Jを投射したものとの間に形成される角度であり、この角度は図1の略図に示されている。角度αは、軸CRE−Jと、軸CRE−F’を含む水平面上に直線CRE−Jを投射したものとの間に形成される角度であり、この角度は図1及び2の略図に示されている。それゆえ、ある視線での視野は頂点球の点Jに、又は2つの数値(α,β)に対応する。下降視線角度の値がプラス方向に大きいほど視線は下がり、値がマイナス方向に大きいほど視線は上がる。ある視線方向において、物体空間内の、ある物体距離にある点Mの像は、最小及び最大距離JS及びJTに対応する2点S及びT間に形成され、これらは矢状及び接線方向の局所焦点距離となるであろう。物体空間内の無限遠のある点の像は、点F’に形成される。距離Dは、レンズの後方前額面(the rear frontal plane)に対応する。
各視線方向(α,β)について、平均屈折力PPO(α,β)、非点収差のモジュールASR(α,β)、及びこの非点収差の軸AXE(α,β)、並びに結果として得られる(残留又は不要とも呼ばれる)非点収差のモジュールASR(α,β)が定義される。
「非点収差」とは、レンズにより生成される非点収差、又は処方非点収差(装用者非点収差)とレンズにより生成される非点収差との間の差に対応する残留非点収差(結果としての非点収差)を指し、何れの場合も振幅又は振幅と軸の両方に関する。
「エルゴラマ」は、各視線方向に物体点の通常の距離を関連付ける関数である。典型的に、主視線方向に沿った遠方視において、物体点は無限遠にある。近方視において、基本的に鼻側に向かって絶対値で35°程度の角度α及び5°程度の角度βに対応する近方視では、物体距離は30〜50cm程度である。エルゴラマの定義と考えられるものに関して、より詳しくは、特許文献1を考慮してもよい。この文献には、エルゴラマ、その定義、及びそのモデル化方法が記載されている。本発明の方法に関して、点は無限遠にあっても、そうでなくてもよい。エルゴラマは、装用者の屈折異常の関数であってもよい。これらの要素を使用して、各視線方向への装用者の光学度数と非点収差を定義することが可能である。エルゴラマにより与えられる物体距離のある物体点Mは、ある視線方向(α,β)について考慮される。物体近接度ProxOは、物体空間内の対応する光線上の点Mについて、点Mと頂点球の点Jとの間の距離MJの逆数と定義される:
ProxO=1/MJ。
これによって、頂点球のすべての点に関して、薄レンズ近似内の物体近接度を計算でき、これはエルゴラマの決定に使用される。実際のレンズの場合、物体近接度は、対応する光線上の、物体点とレンズ前面との間の距離の逆数と考えることができる。
同じ視線方向(α,β)について、ある物体近接度を有する点Mの像は、それぞれ最小及び最大焦点距離(これらは矢状及び接線方向の焦点距離となるであろう)に対応する2点S及びT間に形成される。量ProxIは点Mの像近接度と呼ばれる。
Figure 0006920288
したがって、薄レンズの場合の類推により、ある視線方向とある物体近接度について、すなわち対応する光線上の物体空間のある点について、光学度数PPOを像近接度と物体近接度の和として定義することができる。
PPO=ProxO+ProxI
光学度数は屈折力とも呼ばれる。
同じ表記法により、非点収差ASTは各視線方向について、及びある物体近接度について、
Figure 0006920288
と定義される。
この定義は、レンズにより作られる光線ビームの非点収差に対応する。結果として得られる非点収差ASRは、レンズを通した各視線方向について、この視線方向での実際の非点収差の値ASTと同じレンズのために処方された非点収差との間の差として定義される。残留非点収差(結果として得られる非点収差)ASRは、より正確には、実際のデータ(AST、AXE)と処方データ(CYL、AXIS)との間のベクトル差のモジュールに対応する。
レンズの特性が光学的な種類である場合、これは上述のエルゴラマ−眼−レンズ系に関する。簡素化するために、説明文では「レンズ」という用語が使用されるが、これは「エルゴラマ−眼−レンズ系」と理解しなければならない。光学的数値は、視線方向について表現できる。エルゴラマ−眼−レンズ系の判定に適した条件は、本発明の枠組内では「装用時条件」と呼ばれる。
以下の説明文において、「上」、「下」、「水平」、「垂直」、「上方」、「下方」、又は相対位置を示すその他の単語が使用されるかもしれない。これらの用語は、レンズの装用状態で理解されるものとする。特に、レンズの「上側」部分は、マイナスの下降角度α<0°に対応し、レンズの「下側」部分は、プラスの下降角度α>0°に対応する。
「遠方視視線方向」はFVGDと呼ばれ、あるレンズについて、遠方視(遠見)基準点に対応する視野視線方向、それゆえ(αFV、βFV)として定義され、平均屈折力は遠方視の平均処方度数と実質的に等しく、平均処方度数はSPH+(CYL/2)と等しい。本開示内で、遠方視は遠見とも呼ばれる。
「近方視視線方向」はNVGDと呼ばれ、あるレンズについて、近方視(読書)基準点に対応する視野視線方向、それゆえ(αNV、βNV)として定義され、光学度数は遠方視の処方度数プラス処方加入度数ADDと実質的に等しい。
「フィッティングポイント視線方向」はFCGDと呼ばれ、あるレンズについて、フィッティングポイント基準点に対応する視野視線方向、それゆえ(αFC、βFC)と定義される。
累進レンズの「経線」はML(α,β)と呼ばれ、レンズの上から下に定義され、人が物体点を明瞭に見ることのできるフィッティングポイントを通過する線である。前記経線は、結果として得られる非点収差のモジュールASRを(α,β)ドメインにわたって再区分することに基づいて定義され、結果として得られる非点収差の値の2つの中央等高線の中心に対応し、その値は0.25ディオプトリと等しい。より具体的には、本発明によれば、経線は以下の方法により計算される:
− フィッティングポイント(αFC,βFC)に対応する視線方向FCGDを定義する。
− 近方視視線方向に対応する下降角度αNVを計算する。
− αFCとαNVの間の各下降角度αについて、その値が0.25ディオプトリと等しい結果として得られる非点収差値のモジュールの2つの中央の等高線間の中間の方向に対応する方位角βを計算し、前記計算された方向は(α,β)と呼ばれ、直線d2を、前記直線との偏差(α,β)を最小化するように次式により計算する:
Figure 0006920288
ただし、<<min>>関数は、括弧内の等式を最小化するようにa及びbのパラメータを決定することに関する。
− 直線d2と、β=βFCに対応する線との交点として定義される旋回方向(αpiv,βpiv)を計算する:ただし、
Figure 0006920288
− 直線d1を計算する:ただし、d1:β(α)=βPIV;α<αPIV
− αNVに関する直線d2の方位角βであるβNVを決定する:ただし、βnv=ααNV+b
− αNVより大きい各下降角度αについて、その値が0.25ディオプトリと等しい結果として得られる非点収差値のモジュールの2つの中央の等高線間の中間の方向に対応する方位角βを計算し、前記計算された方向は(α,β)と呼ばれ、また、方向(αNV,βNV)に通過する直線d3を、前記直線との偏差(α,β)を最小化するように計算し、計算された勾配が負であれば、その勾配はゼロになるように選択され、d3はそれゆえ、次式により定義される:
Figure 0006920288
− 経線は最終的に、3つの線分d1、d2、d3に追従すると構築される線であると定義される。
「マイクロマーク」は、「アラインメント基準マーク」とも呼ばれ、整合規格ISO 13666:2012(「アラインメント基準マーク:製造者がレンズもしくはレンズブランクの水平アラインメントを確立するため、又はその他の基準点を再確立するために提供する永久マーク」)及びISO 8990−2(「永久マーク:レンズは、少なくとも以下の永久マークを提供しなければならない:相互に34mm離れ、フィッティングポイント又はプリズム基準点を通過する垂直面から等距離にある2つのマークを含むアラインメント基準マーク」)により、累進レンズに付すことが義務付けられている。同様に定義されるマイクロマークもまた通常、複合面上、例えばレンズの前面上に付され、前面は漸増又は漸減前面を含む。
「仮マーク」もまた、レンズの2つの面のうちの少なくとも一方に適用されてよく、レンズ上の制御点(基準点)、例えば遠方視のための制御点、近方視のための制御点、プリズム基準点及びフィッティングポイント等の位置を示す。プリズム基準点PRPは、ここでは、マイクロマークをつなぐ直線の線分の中間点と考えられる。仮マークがないか、又は消された場合でも、当業者は常に、取付図及び永久マイクロマークを使ってレンズ上の制御点の位置を特定できる。同様に、セミフィニッシュトレンズブランクにも、規格ISO 10322−2により、マイクロマークを適用することが義務付けられている。したがって、セミフィニッシュトレンズブランクの非球面の中心及び基準を判定できる。
図3は、眼科用累進屈折力レンズ30の視野領域を示し、前記レンズはレンズの上側部分にある遠方視(遠見)領域32と、レンズの下側部分にある近方視領域36と、遠方視領域32と近方視領域36との間にある中間領域34と、を含む。経線は38で示される。
複数の評価基準が本発明の枠組内で定義されており、これらの定義が図4〜12に示されている。
図4〜11の背景に、眼科用累進屈折力レンズの同じ例の視力低下等高線が示されている。
図12の背景に、眼科用累進屈折力レンズの同じ例の結果として得られる非点収差のモジュールの等高線が示されている。
視力低下等高線は、(α,β)ドメインにわたる視力低下値ACU(α,β)の変化を示し、視力低下値はlogMARで表現される。視力低下値ACU(α,β)は次式により定義される:
ACU(α,β)=−log(AC%(α,β)/100)
AC%(α,β)は、平均屈折力PPO(α,β)と結果として得られる非点収差のモジュールASR(α,β)の両方の関数として定義される視力関数であり、ただし、
・平均屈折力差関数P(α,β)が定義され、ただし、
P(α,β)=PPO(α,β)−PPO(α,β_α_mer)
β_α_merは、経線ML(α,β)上の、下降角度αでの方位角βの値であり、
・P(α,β)≧0のとき、AC%(α,β)は次式により定義され:
AC%(α,β)={100−63×P(α,β)−44.3×ASR(α,β)+7.2×P(α,β)+19.5×P(α,β)×ASR(α,β)+ASR(α,β)}、
・P(α,β)<0のとき、AC%(α,β)は次式により定義される:
AC%(α,β)=100−44.3×ASR(α,β)+ASR(α,β)
このような視力低下の定義の書誌参考情報は、非特許文献1に記載されている。
例示的レンズの視力低下値ACU(α,β)は図4〜11の背景にプロットされており、曲線は視力低下値の等高線を示し、異なる視力低下値の隣接する曲線間の増分は0.1 logMARである。これらすべての図面において、CIRとして円が示され、前記円は、(α,β)=(12,0)を中心と、その半径は35度である。前記円は本発明の評価基準が定義される角度領域を表す。
図4は、評価基準LAcuSub85(0.1)の計算方法を示しており、LAcuSub85(0.1)は、0.1 logMARと等しい中央の2つの隣接する視力低下曲線間の領域(図中のグレー部分)の角度範囲(単位deg)であり、前記角度範囲は、α85%より大きい下降角度αについて(すなわち、α≧α85%について)計算され、α85%は、処方加入度の85%が装用者によって経線上で認識される下降角度として定義される。処方加入度の85%が装用者によって認識される経線の下降角度は、本発明の枠組内で、平均屈折力PPO(α85%)が次式を満たす下降角度αと定義され:
PPO(α85%)=PPO(FVGD)+0.85×ADD
また、PPO(FVGD)は、遠方視視線方向FVGDによる平均屈折力である。
同様の定義が経線の下降角度についても使用され、これは処方加入度の15%が装用者により認識される経線の下降角度であり、平均屈折力PPO(α15%)が次式を満たす下降角度αに対応する:
PPO(α15%)=PPO(FVGD)+0.15×ADD
図5は、評価基準LAcuSub85(0.2)の計算方法を示しており、LAcuSub85(0.2)は、0.2 logMARと等しい中央の2つの隣接する視力低下曲線間の領域(図中のグレー部分)の角度範囲(単位deg)であり、前記角度範囲は、α85%より大きい下降角度αについて(すなわち、α≧α85%について)計算される。
図6は、評価基準LAcuAlpha85(0.1)の計算方法を示し、LAcuAlpha85(0.1)は、0.1 logMARに対応する2本の中央の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、それは、β(ACU(α85%,β)=0.1)−β(ACU(α85%,β)=0.1)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さい。
図7は、評価基準LAcuAlpha85(0.2)の計算方法を示し、LAcuAlpha85(0.2)は、0.2 logMARに対応する2本の中央の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、それは、β(ACU(α85%,β)=0.2)−β(ACU(α85%,β)=0.2)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さい。
図8は、評価基準LAcuSubFC(0.1)の計算方法を示し、LAcuSubFC(0.1)は、0.1 logMARと等しい中央の2つの隣接する視力低下曲線間の領域(図中のグレー部分)の角度範囲(単位deg)であり、前記角度範囲は、円CIRの中で、αFCより大きいαについて(すなわち、α≧αFCについて)計算される。
図9は、評価基準LAcuSubFC(0.2)の計算方法を示し、LAcuSubFC(0.2)は、0.2 logMARと等しい中央の2つの隣接する視力低下曲線間の領域(図中のグレー部分)の角度範囲(単位deg)であり、前記角度範囲は、円CIRの中で、αFCより大きいαについて(すなわち、α≧αFCについて)計算される。
図10は、評価基準LAcuDomain(0.1)の計算方法を示し、LAcuDOmain(0.1)は、0.1 logMARと等しい中央の2つの隣接する視力低下曲線間の領域(図中のグレー部分)の角度範囲(単位deg)であり、前記角度範囲は、円CIR全体の中で計算される。
図11は、評価基準LAcuDomain(0.2)の計算方法を示し、LAcuDOmain(0.2)は、0.2 logMARと等しい中央の2つの隣接する視力低下曲線間の領域(図中のグレー部分)の角度範囲(単位deg)であり、前記角度範囲は、円CIR全体の中で計算される。
図12は、PeaksMean値の計算方法を示し、この例示的レンズの結果として得られる非点収差値のモジュールが図12の背景にプロットされており、曲線は、結果として得られる非点収差値のモジュールの等高線を示し、結果として得られる非点収差値の異なるモジュールの隣接する曲線間の増分は0.25ディオプトリである。先に定義した円CIRが示され、PeaksMeanは、結果として得られる非点収差の平均最大モジュール(単位ディオプトリ)であり、ASRmax(α,β)+ASRmax(α,β)]/2と等しく、ASRmax(α,β)は経線の片側(左側)での結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、ASRmax(α,β)は経線の反対側(右側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、どちらも円CIRの内側で判定される。
図13は、特許文献1を参照してエルゴラマを定義するために使用される下降角度αの関数としての物体近接度ProxOの変化を示す。
本発明の枠組内で使用されるエルゴラマは、以下のデータにより定義され、物体近接度の値は下降角度αに対して付与される。
Figure 0006920288
〔実施例〕
図14〜17は、先行技術による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示し、これを以下、「PA_lens」と呼ぶ。
図18〜21は、本発明による眼科用累進屈折力レンズの光学特性を示し、これを以下、「INV_lens」と呼ぶ。
前記両方の眼科用累進屈折力レンズは、以下の処方特徴を満たすように設計されている:
− 処方球面度数SPH=+4ディオプトリ
− 処方乱視度数CYL=0ディオプトリ
− 処方軸度AXIS=0°
− 処方加入度数ADD=2ディオプトリ
図14及び18は、それぞれ先行技術の眼科用累進屈折力レンズと本発明による眼科用累進屈折力レンズに関する、経線に沿った下降角度αの関数としての平均屈折力の再区分分布PPOを示す。α85%、及びα15%に対応する下降角度が示されている。
図15及び19は、それぞれ先行技術の眼科用累進屈折力レンズと本発明による眼科用累進屈折力レンズに関する、(α,β)ドメインにわたる平均屈折力の再区分PPOを示す。曲線は、平均屈折力値の等高線を示し、結果として得られる非点収差値の異なるモジュールの隣接する曲線間の増分は0.25ディオプトリである。
図16及び20は、それぞれ先行技術の眼科用累進屈折力レンズと本発明による眼科用累進屈折力レンズに関する、(α,β)ドメインにわたる結果として得られる非点収差のモジュールの再区分ASRを示す。曲線は、結果として得られる非点収差値のモジュールの等高線を示し、結果として得られる非点収差値の異なるモジュールの隣接する曲線間の増分は0.25ディオプトリである。
図17及び21は、それぞれ先行技術の眼科用累進屈折力レンズと本発明による眼科用累進屈折力レンズに関する、(α,β)ドメインにわたる視力低下値の再区分ACUを示す。曲線は、視力低下値の等高線を示し、結果として得られる非点収差値の異なるモジュールの隣接する曲線間の増分は0.1 logMARである。
上で定義される評価基準が前記両方の眼科用累進屈折力レンズについて計算された。結果を以下に報告する。
Figure 0006920288
発明者らは、AcuityCriterion1の選択された閾値と、任意選択によりAcuityCriterion2及び/又はAcuityCriterion3及び/又はAcuityCriterion4及び/又はAcuityCriterion5及び/又はAcuityCriterion6の選択された閾値が、遠視で老眼の装用者に対し、装用者の視覚的快適さが既知の先行技術の眼科用累進屈折力レンズに鑑みて向上されている眼科用累進屈折力レンズを提供するのに適していることを実証する試験を行った。
30 眼科用累進屈折力レンズ
32 遠方視領域
34 中間領域
36 近方視領域

Claims (13)

  1. プラス1ディオプトリ以上の処方遠方視平均屈折力と非ゼロ処方加入度ADDを有する遠視で老眼の装用者のための眼科用累進屈折力レンズにおいて、前記眼科用累進屈折力レンズは、平均屈折力PPO(α,β)と、結果として得られる非点収差のモジュールASR(α,β)と、視力低下値ACU(α,β)と、を有し、(α,β)関数は、前記装用者による前記眼科用累進屈折力レンズの装用状態で決定され、また、以下の要件:
    AcuityCriterion1≧44D×deg
    ただし、「D」はディオプトリ、「deg」は度を指し、AcuityCriterion1は、PPO(α,β)、ASR(α,β)、ADD、及びACU(α,β)の組合せとして定義される、
    を満たす第一の視力評価基準AcuityCriterion1を有し、
    前記眼科用累進屈折力レンズはさらに、経線ML(α,β)、フィッティングポイントFC(αFC,βFC)により特徴付けられ、前記(α,β)関数は前記装用者による前記眼科用累進屈折力レンズの装用状態で、眼の回旋点CREと前記眼科用累進屈折力レンズを結合する視線方向(α,β)について決定され、αは度を単位とする下降角度であり、βは度を単位とする方位角であり、
    ・視力低下値ACU(α,β)はlogMARで表現され、次式により定義され:
    ACU(α,β)=−log(AC%(α,β)/100)、ただし、
    ・P(α,β)≧0のとき、AC%(α,β)=100−63×P(α,β)−44.3×ASR(α,β)+7.2×P(α,β)+19.5×P(α,β)×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
    ・P(α,β)<0のとき、AC%(α,β)=100−44.3×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
    ・P(α,β)=PPO(α,β)−PPO(α,β_α_mer)、
    ・β_α_merは、下降角度αでの前記経線ML(α,β)上の方位角βの値であり、
    また、AcuityCriterion1=分子1/分母で、
    ・分子1=LAcuSub85(0.1)×LAcuAlpha85(0.1)×ADD
    ・分母=PeaksMean×PVL
    ・LAcuSub85(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)であり、α≧α85%、α85%は、処方加入度の85%が前記経線ML(α,β)上で前記装用者により認識される下降角度であり、
    ・LAcuAlpha85(0.1)は、0.1 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、β(ACU(α85%,β)=0.1)−β(ACU(α85%,β)=0.1)と等しく、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さく、
    ・PVLは度で表現される度数変動長さであり、(α85%−α15%)に等しいと定義され、α15%は処方加入度数の15%が前記装用者により前記経線ML(α,β)上で認識される下降角度であり、
    ・PeaksMeanは、結果として得られる非点収差の平均最大モジュール(単位ディオプトリ)であり、これは[ASRmax(α,β)+ASRmax(α,β)]/2と等しく、ただし、ASRmax(α,β)は前記経線ML(α,β)の片側(左側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、ASRmax(α,β)は前記経線ML(α,β)の反対側(右側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、どちらも(α,β)=(12,0)を中心とする半径35度の円CIRの内側で判定される、
    眼科用累進屈折力レンズ。
  2. 第二の視力評価基準AcuityCriterion2は以下の要件を満たし:
    AcuityCriterion2≧105D×deg、ただし、
    ・AcuityCriterion2=分子2/分母、
    ・分子2=LAcuSub85(0.2)×LAcuAlpha85(0.2)×ADD
    ・LAcuSub85(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧α85%であり、
    ・LAcuAlpha85(0.2)は、0.2 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、β(ACU(α85%,β)=0.2)−β(ACU(α85%,β)=0.2)と等しく、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さい、
    請求項1に記載の眼科用累進屈折力レンズ。
  3. 第三の視力評価基準AcuityCriterion3は以下の要件を満たし:
    AcuityCriterion3≧3.9D、ただし、
    ・AcuityCriterion3=分子3/分母、
    ・分子3=LAcuSubFC(0.1)×ADD
    ・LAcuSubFC(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCである、
    請求項1又は2に記載の眼科用累進屈折力レンズ。
  4. 第四の視力評価基準AcuityCriterion4は以下の要件を満たし:
    AcuityCriterion4≧6.1D、ただし、
    ・AcuityCriterion4=分子4/分母、
    ・分子4=LAcuSubFC(0.2)×ADD
    ・LAcuSubFC(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCである、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の眼科用累進屈折力レンズ。
  5. 第五の視力評価基準AcuityCriterion5は以下の要件を満たし:
    AcuityCriterion5≧8.5D、ただし、
    ・AcuityCriterion5=分子5/分母、
    ・分子5=LAcuDomain(0.1)×ADD
    ・LAcuDomain(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の眼科用累進屈折力レンズ。
  6. 第六の視力評価基準AcuityCriterion6は以下の要件を満たし:
    AcuityCriterion6≧12.5D、ただし、
    ・AcuityCriterion6=分子6/分母、
    ・分子6=LAcuDomain(0.2)×ADD
    ・LAcuDomain(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である、
    請求項1〜5の何れか1項に記載の眼科用累進屈折力レンズ。
  7. プラス1ディオプトリ以上の処方遠方視平均屈折力と非ゼロ処方加入度ADDを有する遠視で老眼の装用者に眼科用累進屈折力レンズを提供する方法において、第一の視力評価基準AcuityCriterion1の以下の要件を満たすように、平均屈折力再区分PPO(α,β)、結果として得られる非点収差モジュールの再区分ASR(α,β)、視力低下値の再区分ACU(α,β)を計算するステップを含み、(α,β)関数は、前記装用者による前記眼科用累進屈折力レンズの装用状態で計算され:
    AcuityCriterion1≧44D×deg
    ただし、「D」はディオプトリ、「deg」は度を指し、AcuityCriterion1は、PPO(α,β)、ASR(α,β)、ADD、及びACU(α,β)の組合せとして定義され、
    当該方法はさらに以下のステップ:
    ・経線ML(α,β)を計算又は定義するステップ、
    ・フィッティングポイントFC(αFC,βFC)を計算又は定義するステップ、
    ・前記装用者による前記眼科用累進屈折力レンズの装用状態で、眼の回旋点CREと前記眼科用累進屈折力レンズを結合する視線方向(α,β)について決定される平均屈折力PPO(α,β)と結果として得られる非点収差のモジュールASR(α,β)を計算するステップであって、αは度を単位とする下降角度であり、βは度を単位とする方位角であり、視力低下値ACU(α,β)は、logMARで表現され、次式により定義され:
    ACU(α,β)=−log(AC%(α,β)/100)、ただし、
    ・P(α,β)≧0のとき、AC%(α,β)=100−63×P(α,β)−44.3×ASR(α,β)+7.2×P(α,β)+19.5×P(α,β)×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
    ・P(α,β)<0のとき、AC%(α,β)=100−44.3×ASR(α,β)+ASR(α,β)であり、
    ・P(α,β)=PPO(α,β)−PPO(α,β_α_mer)、
    ・β_α_merは、下降角度αでの前記経線ML(α,β)上の方位角βの値であり、
    また、AcuityCriterion1=分子1/分母であり、
    ・分子1=LAcuSub85(0.1)×LAcuAlpha85(0.1)×ADD
    ・分母=PeaksMean×PVL
    ・LAcuSub85(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)であり、α≧α85%、α85%は、処方加入度の85%が前記経線ML(α,β)上で前記装用者により認識される下降角度であり、
    ・LAcuAlpha85(0.1)は、0.1 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、
    β(ACU(α85%,β)=0.1)−β(ACU(α85%,β)=0.1)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さく、
    ・PVLは度で表現される度数変動長さであり、(α85%−α15%)に等しいと定義され、α15%は処方加入度数の15%が前記装用者により前記経線ML(α,β)上で認識される下降角度であり、
    ・PeaksMeanは、結果として得られる非点収差の平均最大モジュール(単位ディオプトリ)であり、これは[ASRmax(α,β)+ASRmax(α,β)]/2と等しく、ただし、ASRmax(α,β)は前記経線ML(α,β)の片側(左側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、ASRmax(α,β)は前記経線ML(α,β)の反対側(右側)の結果として得られる非点収差の最大モジュールであり、どちらも(α,β)=(12,0)を中心とする半径35度の円CIRの内側で判定される、
    ステップを含む、
    眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
  8. 第二の視力評価基準AcuityCriterion2の以下の要件を満たすように前記眼科用累進屈折力レンズを計算する:
    AcuityCriterion2≧105D×deg、ただし、
    ・AcuityCriterion2=分子2/分母、
    ・分子2=LAcuSub85(0.2)×LAcuAlpha85(0.2)×ADD
    ・LAcuSub85(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧α85%であり、
    ・LAcuAlpha85(0.2)は、0.2 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、
    β(ACU(α85%,β)=0.2)−β(ACU(α85%,β)=0.2)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さい、
    請求項7に記載の眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
  9. 第三の視力評価基準AcuityCriterion3の以下の要件を満たすように前記眼科用累進屈折力レンズを計算する:
    AcuityCriterion3≧3.9D、ただし、
    ・AcuityCriterion3=分子3/分母、
    ・分子3=LAcuSubFC(0.1)×ADD
    ・LAcuSubFC(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCである、
    請求項7又は8に記載の眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
  10. 第四の視力評価基準AcuityCriterion4の以下の要件を満たすように前記眼科用累進屈折力レンズを計算する:
    AcuityCriterion4≧6.1D、ただし、
    ・AcuityCriterion4=分子4/分母、
    ・分子4=LAcuSubFC(0.2)×ADD
    ・LAcuSubFC(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCである、
    請求項7〜9の何れか1項に記載の眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
  11. 第五の視力評価基準AcuityCriterion5の以下の要件を満たすように前記眼科用累進屈折力レンズを計算する:
    AcuityCriterion5≧8.5D、ただし、
    ・AcuityCriterion5=分子5/分母、
    ・分子5=LAcuDomain(0.1)×ADD
    ・LAcuDomain(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である、
    請求項7〜10の何れか1項に記載の眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
  12. 第六の視力評価基準AcuityCriterion6の以下の要件を満たすように前記眼科用累進屈折力レンズを計算する:
    AcuityCriterion6≧12.5D、ただし、
    ・AcuityCriterion6=分子6/分母、
    ・分子6=LAcuDomain(0.2)×ADD
    ・LAcuDomain(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である、
    請求項7〜11の何れか1項に記載の眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
  13. 前記方法は、少なくとも1つの目標がAcuityCriterion1、AcuityCriterion2、AcuityCriterion3、AcuityCriterion4、AcuityCriterion5、AcuityCriterion6からなる群より選択される視力評価基準の要件内で選択される最適化ルーチンを含み、
    ここで、
    AcuityCriterion2≧105D×deg、ただし、
    ・AcuityCriterion2=分子2/分母、
    ・分子2=LAcuSub85(0.2)×LAcuAlpha85(0.2)×ADD
    ・LAcuSub85(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧α85%であり、
    ・LAcuAlpha85(0.2)は、0.2 logMARに対応する2本の視力低下等高線間のα85%の視力幅(単位度)であり、
    β(ACU(α85%,β)=0.2)−β(ACU(α85%,β)=0.2)と等しく、ただし、βはβ_α_mer(α85%)より大きく、βはβ_α_mer(α85%)より小さく、
    AcuityCriterion3≧3.9D、ただし、
    ・AcuityCriterion3=分子3/分母、
    ・分子3=LAcuSubFC(0.1)×ADD
    ・LAcuSubFC(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCであり、
    AcuityCriterion4≧6.1D、ただし、
    ・AcuityCriterion4=分子4/分母、
    ・分子4=LAcuSubFC(0.2)×ADD
    ・LAcuSubFC(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)で、α≧αFCであり、
    AcuityCriterion5≧8.5D、ただし、
    ・AcuityCriterion5=分子5/分母、
    ・分子5=LAcuDomain(0.1)×ADD
    ・LAcuDomain(0.1)は、ACU(α,β)≦0.1 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)であり、
    AcuityCriterion6≧12.5D、ただし、
    ・AcuityCriterion6=分子6/分母、
    ・分子6=LAcuDomain(0.2)×ADD
    ・LAcuDomain(0.2)は、ACU(α,β)≦0.2 logMARの、(α,β)=(12,0)を中心とする、半径35度の円CIRの中の領域の角度範囲(単位deg)である、請求項7に記載の眼科用累進屈折力レンズを提供する方法。
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