JP6919527B2 - 識別媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、色覚異常者であっても表示内容を識別可能な識別媒体に関するものである。
通常は異なる色であるとされている色であっても、色覚異常者にとっては、同一色に見えてしまう色がある。したがって、例えば、赤色と緑色とに色分けされた異なる領域を備えた印刷物であっても、色覚異常者にとっては、いずれも黄色に見えてしまうことがあった。このような点を改善する技術が特許文献1に開示されている。
特許第6016164号公報
しかし、特許文献1の技術では、P型2色覚の色覚異常者、及び、D型2色覚の色覚異常者に対しては、改善された印刷物を提示できるものの、T型2色覚の色覚異常者に関しては、考慮されていなかった。また、特許文献1の技術では、色覚正常者、及び、色覚異常者の双方にとって認識可能であるが、セキュリティ要素が入っておらず、セキュリティ性が要求される分野では利用が難しかった。
本発明の課題は、色覚正常者及び色覚異常者の双方が、異なる表示領域を区別して認識可能であって、セキュリティ性も有する識別媒体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、P型2色覚の色覚異常者とD型2色覚の色覚異常者とT型2色覚の色覚異常者とのいずれの者であっても識別可能な識別媒体(10)であって、第1の領域(1)と、前記第1の領域(1)とは別の第2の領域(2)と、前記第2の領域(2)の外形の少なくとも一部に沿う領域、及び、前記第2の領域(2)に重なる領域、の少なくとも一方を含む第3の領域(3)と、を有し、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とは、いずれも通常光下では無色又は同一色に観察され、励起光の照射により発光して観察される蛍光材料を含んでおり、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とは、それぞれが異なる色で発光を行うように構成されており、さらに、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とは、前記第1の領域(1)の発光色と前記第2の領域(2)の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって同色に観察され、かつ、T型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように前記第1の領域(1)及び前記第2の領域(2)が構成されており、かつ、前記第1の領域(1)の発光色と前記第3の領域(3)の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように、前記第1の領域(1)及び前記第3の領域(3)が構成されている識別媒体(10)である。
第2の発明は、P型2色覚の色覚異常者とD型2色覚の色覚異常者とT型2色覚の色覚異常者とのいずれの者であっても識別可能な識別媒体(10)であって、第1の領域(1)と、前記第1の領域(1)とは別の第2の領域(2)と、前記第2の領域(2)の外形の少なくとも一部に沿う領域、及び、前記第2の領域(2)に重なる領域、の少なくとも一方を含む第3の領域(3)と、を有し、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とは、いずれも通常光下では無色又は同一色に観察され、励起光の照射により発光して観察される蛍光材料を含んでおり、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とは、それぞれが異なる色で発光を行うように構成されており、さらに、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とは、前記第1の領域(1)の発光色と前記第2の領域(2)の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって異色に観察され、かつ、T型2色覚の色覚異常者によって同色に観察されるように前記第1の領域(1)及び前記第2の領域(2)が構成されており、かつ、前記第1の領域(1)の発光色と前記第3の領域(3)の発光色とが、T型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように、前記第1の領域(1)及び前記第3の領域(3)が構成されている識別媒体(10)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の識別媒体(10)において、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とが発光する光の波長範囲を、xy色度図の表記方法で、波長範囲a:−564nm以上−495nm以下に補色主波長の色相、波長範囲b:400nm以上490nm未満に主波長の色相、波長範囲c:490nm以上550nm未満に主波長の色相、波長範囲d:550nm以上600nm未満に主波長の色相、波長範囲e:600nm以上700nm未満に主波長の色相、と分類したとき、前記第1の領域(1)と前記第2の領域(2)と前記第3の領域(3)とが発光するときの発光色の組み合わせは、以下の組み合わせ1から組み合わせ30までのいずれかの組み合わせであること、を特徴とする識別媒体(10)である。
Figure 0006919527
本発明によれば、色覚正常者及び色覚異常者の双方が、異なる表示領域を区別して認識可能であって、セキュリティ性も有する識別媒体を提供することができる。
本発明による識別媒体10の第1実施形態を示す図である。 色覚異常者によって異なる色の見え方を説明する図である。 条件1又は条件2を満たすことができる波長範囲の組み合わせをまとめた図である。 各色覚異常者が各領域をどのように見えるのかをまとめて示す図である。 励起光を当てていない通常光下における識別媒体10の見え方を示す図である。 P型及びD型の色覚異常者により観察される色を説明する図である。 T型の色覚異常者により観察される色を説明する図である。 本発明による識別媒体10の第2実施形態を示す図である。 本発明による識別媒体10の第3実施形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による識別媒体10の第1実施形態を示す図である。図1は、励起光を照射した状態で色覚正常者が視認可能な状態で示している。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において規定する具体的な数値には、一般的な誤差範囲は含むものとして扱うべきものである。すなわち、±10%程度の差異は、実質的には違いがないものであって、本件の数値範囲をわずかに超えた範囲に数値が設定されているものは、実質的には、本件発明の範囲内のものと解釈すべきである。
本実施形態の識別媒体10は、券面10a上に、通常印刷10bと、第1の領域1と、第2の領域2と、第3の領域3とを備えた、商品券である。識別媒体10自体は、例えば、紙で構成されていてもよいし、樹脂フィルムや樹脂シート等で構成されていてもよいし、樹脂板や金属板等で構成されていてもよい。ただし、漂白蛍光剤を含まない素材を用いることが望ましい。
通常印刷10bは、通常のインキを用いて印刷されており、太陽光下や通常の照明光下で、視認可能な印刷である。本実施形態では、この通常印刷10bについては、色覚異常者に対する特別な配慮は行っていないが、通常印刷10bについても、公知の色覚異常者にとって見やすい印刷としてもよい。
図1に示す例では、通常印刷10bは、「¥1,000」という金額を示す表示と、「ABC」という地紋とを例示したが、印刷される具体的な内容は、どのようなものであってもよい。
第1の領域1と、第2の領域2と、第3の領域3とは、いずれも通常光下では無色又は同一色に観察され、励起光の照射により発光して観察される蛍光材料を含んでいる。また、第1の領域1と、第2の領域2と、第3の領域3とは、それぞれが異なる色で発光を行うように構成されている。この発光色の組み合わせについては、後述する。
第1の領域1は、本実施形態では、券面10aの右上方に配置されている。第1の領域1は、券面10aの下方側に頂点を持ち、この頂点と対向する底辺が券面10aの上辺と平行な三角形形状に形成されている。
第2の領域2は、本実施形態では、券面10aの右下方に配置されている。第2の領域2は、券面10aの上方側に頂点を持ち、この頂点と対向する底辺が券面10aの下辺と平行な三角形形状に形成されている。また、第2の領域2の三角形の頂点と第1の領域1の三角形の頂点とが対向するように配置されている。
第3の領域3は、第2の領域2の三角形形状の周辺に一定の幅を持って形成された縁取り形状をした領域である。
ここで、第1の領域1と、第2の領域2と、第3の領域3との発光色を説明する前に、色覚異常者によって異なる色の見え方について説明する。
色覚異常者は、P型2色覚の色覚異常者と、D型2色覚の色覚異常者と、T型2色覚の色覚異常者とに分けることができる。
P型2色覚の色覚異常者は、赤色を感じるためのL錐体が正常に機能しない色覚障害を有しており、明細書中では、適宜、P型、P型の色覚異常者等と略し、図及び表中では、単に「P」と示したりする。
D型2色覚の色覚異常者は、緑色を感じるためのM錐体が正常に機能しない色覚障害を有しており、明細書中では、適宜、D型、D型の色覚異常者等と略し、図及び表中では、単に「D」と示したりする。
T型2色覚の色覚異常者は、青色を感じるためのS錐体が正常に機能しない色覚障害を有しており、明細書中では、適宜、T型、T型の色覚異常者等と略し、図及び表中では、単に「T」と示したりする。
図2は、色覚異常者によって異なる色の見え方を説明する図である。
光の波長範囲を、xy色度図の表記方法で、以下の5つの波長範囲に分ける。
波長範囲a:−564nm以上−495nm以下に補色主波長の色相。
波長範囲b:400nm以上490nm未満に主波長の色相を持つ波長範囲。
波長範囲c:490nm以上550nm未満に主波長の色相を持つ波長範囲。
波長範囲d:550nm以上600nm未満に主波長の色相を持つ波長範囲。
波長範囲e:600nm以上700nm未満に主波長の色相を持つ波長範囲。
また、図2中には、波長範囲毎に色覚正常者が見える色(図2中では、単に「色」と表示)と、色覚異常者における見え方とを示した。この図を見てわかるように、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者は、上記の波長範囲の分け方においては、見え方に差異がない。なお、厳密には、P型2色覚の色覚異常者とD型2色覚の色覚異常者とでは、上記の波長範囲の分け方においても、見え方の差異が生じていることもあり、その見え方には、個人差もある。しかし、以下に説明する本発明においては、図2に示した見え方であるものとして説明を行う。この図2に示した見え方で構成すれば、多少の見え方の違いがあっても、本発明の効果を十分に発揮できるからである。
図2に示した5つの波長範囲の中から、2つの波長範囲を組み合わせたとしても、P型、D型、T型の全ての色覚異常者が、その組み合わせを異なる色として認識できる組み合わせは、以下の4種類である。
波長範囲aと波長範囲cとの組み合わせ。
波長範囲aと波長範囲dとの組み合わせ。
波長範囲bと波長範囲dとの組み合わせ。
波長範囲bと波長範囲eとの組み合わせ。
よって、この異なる色として認識できる組み合わせを、適切に上述の第1の領域1から第3の領域3との発光色とすれば、P型、D型、T型の全ての色覚異常者が少なくとも第1の領域と第2の領域との2つの領域を区別可能な識別媒体10とすることが可能である。
先ず、以下の2つの条件のいずれかを満たすように各領域の発光色を設定するとよい。この2つの条件のいずれかを満たせば、P型、D型、T型の全ての色覚異常者が少なくとも第1の領域と第2の領域との2つの領域を区別して認識可能である。
(条件1)
第1の領域1の発光色と第2の領域2の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって同色に観察され、かつ、T型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように第1の領域1及び第2の領域2が構成されており、かつ、第1の領域1の発光色と第3の領域3の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように、第1の領域1及び第3の領域3が構成されている。
(条件2)
第1の領域1の発光色と第2の領域2の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって異色に観察され、かつ、T型2色覚の色覚異常者によって同色に観察されるように第1の領域1及び第2の領域2が構成されており、かつ、第1の領域1の発光色と第3の領域3の発光色とが、T型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように、第1の領域1及び第3の領域3が構成されている。
図3は、条件1又は条件2を満たすことができる波長範囲の組み合わせをまとめた図である。
第1の領域1と第2の領域2と第3の領域3とが励起されて発光するときの発光色の組み合わせは、図3に示した組み合わせ1から組み合わせ30までのいずれかの組み合わせとすれば、上記条件1又は条件2を満たすことができる。
上述の5つの波長範囲の作り分けは、各領域に印刷するインクに含まれる蛍光材料を変えることにより簡単に行える。
また、上記各蛍光材料を励起させて発光させるための励起光は、紫外光を発光するいわゆるブラックライトを利用して照射するとよい。
図4は、各色覚異常者が各領域をどのように見えるのかをまとめて示す図である。
図4中の、同色/異色の欄は、第1の領域1と第2の領域2とが同色に見えるか異色に見えるか、及び、第1の領域1と第3の領域3とが同色に見えるか異色に見えるか、を示している。
この図4に示すように、これら組み合わせ1から組み合わせ30のいずれかの発光色の組み合わせとすれば、上記条件1又は条件2を満たすことができる。すなわち、P型、D型、T型の全ての色覚異常者が少なくとも第1の領域と第2の領域との2つの領域を区別可能である。
(具体例)
次に、上記組み合わせの中から、具体的な例を挙げて、本実施形態の識別媒体10の見え方を説明する。
ここでは、組み合わせ28を例として取り上げる。
この組み合わせ28では、第1の領域1は、波長領域eの光、すなわち、色覚正常者には赤色に見える光を発光するように構成されている。
第2の領域2は、波長領域cの光、すなわち、色覚正常者には緑色に見える光を発光するように構成されている。
第3の領域3は、波長領域bの光、すなわち、色覚正常者には青色に見える光を発光するように構成されている。
図5は、励起光を当てていない通常光下における識別媒体10の見え方を示す図である。なお、図5に示す見え方は、色覚正常者による見え方を想定して示しているが、通常印刷10bの印刷色によって、色覚異常者による見え方は、図5と同様に見える場合と、異なって見える場合とがある。
励起光を当てていないので、第1の領域1、第2の領域2、第3の領域3のいずれも発光は行わず、透明であることから、通常印刷10bのみが観察される。なお、通常印刷10bの色覚異常者による見え方は、通常印刷10bの印刷色によって異なるが、色覚異常者であっても、励起光を当てていなければ、第1の領域1、第2の領域2、第3の領域3のいずれも発光は行わず、透明であることから、これらの領域を視認することはできない。
励起光を当てると、色覚正常者には、図1に示したように観察される。図1中には、色覚正常者により観察される色を、赤を(R)、緑を(G)、青を(B)として各文字を各領域内に示している。すなわち、励起光を当てると、色覚正常者には、以下のように見える。
第1の領域1:赤色に見える。
第2の領域2:緑色に見える。
第3の領域3:青色に見える。
図6は、P型及びD型の色覚異常者により観察される色を説明する図である。
励起光を当てると、P型及びD型の色覚異常者には、図6に示したように観察される。図6中には、図1と同様に、P型及びD型の色覚異常者により観察される色を、青を(B)、黄を(Y)として各文字を各領域内に示している。すなわち、励起光を当てると、P型及びD型の色覚異常者には、以下のように見える。
第1の領域1:黄色に見える。
第2の領域2:黄色に見える。
第3の領域3:青色に見える。
この図6の例では、P型及びD型の色覚異常者には、第1の領域1及び第2の領域2は、いずれも黄色で同じに見えてしまい、これらの領域だけでは、この2つの領域を区別することはできない。しかし、第3の領域3は、P型及びD型の色覚異常者には、青色に見える。この第3の領域3は、第2の領域2の三角形形状の周辺に一定の幅を持って形成されているので、P型及びD型の色覚異常者は、第1の領域1及び第2の領域2を区別して認識することができる。
図7は、T型の色覚異常者により観察される色を説明する図である。
励起光を当てると、T型の色覚異常者には、図7に示したように観察される。図7中には、図1と同様に、T型の色覚異常者により観察される色を、赤を(R)、緑を(G)として各文字を各領域内に示している。すなわち、励起光を当てると、T型の色覚異常者には、以下のように見える。
第1の領域1:赤色に見える。
第2の領域2:緑色に見える。
第3の領域3:緑色に見える。
この図7の例では、T型の色覚異常者には、第1の領域1は、赤色に見える。一方、第2の領域2及び第3の領域3は、T型の色覚異常者には、いずれも緑色に見える。よって、T型の色覚異常者は、第1の領域1及び第2の領域2を区別して認識することができる。
このように、組み合わせ28の例では、先に説明した条件1を満たす組み合わせとなっている。他の組み合わせ(1から30)であっても、この条件1、又は、条件2を満たすものとなっている(図4参照)。よって、いずれの組み合わせであっても、P型、D型、T型の全ての色覚異常者が少なくとも第1の領域と第2の領域との2つの領域を区別して認識可能である。
また、第1の領域1から第3の領域3は、いずれも通常光下では、視認されることがなく、励起光を照射することにより視認可能となる。よって、セキュリティ性を有し、例えば、真贋判定に利用することが可能である。しかも、真贋判定は、色覚正常者に限らず、色覚異常者であっても行うことが可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の領域1と、第2の領域2と、第2の領域の外形に沿う領域を含む第3の領域3とを備え、各領域の励起発光時の発光色を、図3に示した組み合わせ1から組み合わせ30の組み合わせとする。これにより、励起光を照射した場合にのみ、色覚正常者及び色覚異常者のいずれの者であっても、第1の領域1と第2の領域2とを区別して認識することができる。
(第2実施形態)
図8は、本発明による識別媒体10の第2実施形態を示す図である。
なお、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第2実施形態の識別媒体10は、第1の領域1から第3の領域3を複数組配列している点で、第1実施形態と異なっている。
このように第1の領域1から第3の領域3を配置しても、第1実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図9は、本発明による識別媒体10の第3実施形態を示す図である。
第3実施形態の識別媒体10では、第1の領域1と第2の領域2とは、間隔を空けて配置されている。
また、第3の領域3は、第2の領域2の周囲に沿って配置されており、マイクロ文字を構成している。
このように、第1の領域1と第2の領域2とは、離れて配置してもよい。また、第3の領域により文字等を表現してもよい。なお、第1の領域1及び第2の領域2についても、文字等を表現してもよい。
このように第1の領域1から第3の領域3を配置しても、第1実施形態と同様な作用及び効果を得ることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)各実施形態において、識別媒体10は、商品券である例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、識別媒体は、商品券等の金券の他、学生証や社員証、又は、パスポート等の身分証明書であってもよいし、各種チケット類であってもよく、その用途はどのようなものであってもよい。
(2)各実施形態において、第3の領域3は、第2の領域2の周囲に沿って配置した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、第3の領域3は、第2の領域2に一部が重なって配置されていてもよい。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 第1の領域
2 第2の領域
3 第3の領域
10 識別媒体
10a 券面
10b 通常印刷

Claims (3)

  1. P型2色覚の色覚異常者とD型2色覚の色覚異常者とT型2色覚の色覚異常者とのいずれの者であっても識別可能な識別媒体であって、
    第1の領域と、
    前記第1の領域とは別の第2の領域と、
    前記第2の領域の外形の少なくとも一部に沿う領域、及び、前記第2の領域に重なる領域、の少なくとも一方を含む第3の領域と、
    を有し、
    前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とは、いずれも通常光下では無色又は同一色に観察され、励起光の照射により発光して観察される蛍光材料を含んでおり、
    前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とは、それぞれが異なる色で発光を行うように構成されており、
    さらに、前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とは、
    前記第1の領域の発光色と前記第2の領域の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって同色に観察され、かつ、T型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように前記第1の領域及び前記第2の領域が構成されており、
    かつ、
    前記第1の領域の発光色と前記第3の領域の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように、前記第1の領域及び前記第3の領域が構成されている識別媒体。
  2. P型2色覚の色覚異常者とD型2色覚の色覚異常者とT型2色覚の色覚異常者とのいずれの者であっても識別可能な識別媒体であって、
    第1の領域と、
    前記第1の領域とは別の第2の領域と、
    前記第2の領域の外形の少なくとも一部に沿う領域、及び、前記第2の領域に重なる領域、の少なくとも一方を含む第3の領域と、
    を有し、
    前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とは、いずれも通常光下では無色又は同一色に観察され、励起光の照射により発光して観察される蛍光材料を含んでおり、
    前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とは、それぞれが異なる色で発光を行うように構成されており、
    さらに、前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とは、
    前記第1の領域の発光色と前記第2の領域の発光色とが、P型2色覚の色覚異常者及びD型2色覚の色覚異常者によって異色に観察され、かつ、T型2色覚の色覚異常者によって同色に観察されるように前記第1の領域及び前記第2の領域が構成されており、
    かつ、
    前記第1の領域の発光色と前記第3の領域の発光色とが、T型2色覚の色覚異常者によって異色に観察されるように、前記第1の領域及び前記第3の領域が構成されている識別媒体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の識別媒体において、
    前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とが発光する光の波長範囲を、xy色度図の表記方法で、
    波長範囲a:−564nm以上−495nm以下に補色主波長の色相、
    波長範囲b:400nm以上490nm未満に主波長の色相、
    波長範囲c:490nm以上550nm未満に主波長の色相、
    波長範囲d:550nm以上600nm未満に主波長の色相、
    波長範囲e:600nm以上700nm未満に主波長の色相、
    と分類したとき、前記第1の領域と前記第2の領域と前記第3の領域とが発光するときの発光色の組み合わせは、以下の組み合わせ1から組み合わせ30までのいずれかの組み合わせであること、
    を特徴とする識別媒体。
    Figure 0006919527
JP2017228019A 2017-11-28 2017-11-28 識別媒体 Active JP6919527B2 (ja)

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