JP6919373B2 - ネットワークシステム - Google Patents

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Description

本開示は、車両のネットワークシステムに関する。
車両に要求される機能が多彩化していくにつれ、車両の機能はいつでもアップグレードできる環境になることが予想される。そして、車両の機能のアップグレードに伴い機器が増加すると、車両内の機器の搭載位置に関する制約をなくすことが要求されると予想される。また、これらの機器に対する異常事態が発生した場合や、新たな機器が追加された場合に、柔軟に対応できる機能も要求されると予想される。このような要求に対応するネットワークの仕組みとして、Software Defined Networkがある。そして、この仕組みを実現する手段として、特許文献1に記載の通信処理装置のように、オープンフロープロトコルを適用したオープンフローネットワークがある。
特開2016−144117号公報
オープンフロープロトコルは、セキュリティの観点から、コントローラとスイッチとの間を、通常のメッセージを送信するためのEthernet(登録商標)信号線と、オープンフローメッセージを送信するためのEthernet信号線とで、別個に接続することを推奨している。車両のネットワークを推奨されるオープンフロープロトコル通りに実装する場合、車両の制御メッセージを送信するためのEthernet信号線と、オープンフローメッセージを送信するためのEthernet信号線とを、別個に搭載することになる。しかしながら、Ethernetプロトコルに従った車両通信は、CAN(登録商標)プロトコルなどに従った他の車両通信と比べて技術的に成熟していないため、他の車両通信と比べて用いるトランシーバやハーネスが割高である。つまり、車両のネットワークを推奨されるオープンフロープロトコル通りに実装すると、コストが増加するという問題がある。
一方、コストを抑制するために、制御メッセージとオープンフローメッセージをすべて1本のEthernet信号線で送信することが考えられる。しかしながら、Ethernet信号線を共用すると、Ethernet信号線の通信帯域を逼迫させてしまい、制御メッセージの送信を阻害してしまう可能性がある。また、Ethernet信号線を共用すると、その信号線に異常が発生した場合に、オープンフローメッセージの送信ができなくなる。その結果、オープンフローメッセージのやり取りにより実現するフェールセーフ機能を、維持できなくなる可能性がある。
本開示は、コストを抑制しつつ、オープンフローネットワークの機能を適切に導入した車両のネットワークシステムを提供することを目的とする。
本開示は、車両に搭載されるネットワークシステム(100)であって、第1制御装置(A)と、複数の第2制御装置(B1〜B3)と、第1信号線(51〜55)と、第2信号線(61〜65)と、を備える。そして、第1制御装置は、ネットワーク制御部(10)と、第1通信制御部(11)と、第2通信制御部(12)と、を備える。第2制御装置は、ネットワーク処理部(20)と、第3通信制御部(21)と、第4通信制御部(22)と、を備える。
ネットワーク制御部は、オープンフロープロトコルに従ってネットワークを制御する。ネットワーク処理部は、ネットワーク制御部からの指示に従って処理を実行する。第1通信制御部及び第3通信制御部は、Ethernetプロトコルに従って通信を制御する。第2通信制御部及び第4通信制御部は、CANプロトコルまたはCAN−FDプロトコルに従って通信を制御する。第1信号線は、第1制御装置と複数の第2制御装置のそれぞれとを接続する信号線であって、Ethernetフレームを送信するための信号線である。第2信号線は、第1制御装置と複数の第2制御装置のそれぞれとを接続する信号線であって、CANフレームまたはCAN−FDフレームを送信するための信号線である。
本開示によれば、オープンフローネットワークのコントローラの機能を有する第1制御装置と、オープンフローネットワークのスイッチの機能を有する複数の第2制御装置のそれぞれとが、第1信号線と第2信号線の2つの信号線で接続される。よって、信号線の通信帯域が逼迫することを抑制できる。そして、第1信号線と第2信号線のうち第2信号線は、CANプロトコルまたはCAN−FDプロトコルに従った通信用の信号線となっている。よって、2つの信号線の両方を、Ethernetプロトコルに従った通信用の信号線とする場合と比べて、コストが抑制される。したがって、コストを抑制しつつ、オープンフローネットワークの機能を適切に導入したネットワークシステムを実現することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態に係るネットワークシステムの構成を示す図である。 オープンフロープロトコル通りに実装したネットワークシステムの構成を示す図である。 制御メッセージの通信とオープンフローメッセージの通信とでEthernet信号線を共用するネットワークシステムの構成を示す図である。 オープンフローメッセージのやり取りを示すシーケンス図である。 Ethernet信号線に障害が発生したネットワークを示す図である。 Etherne信号線に障害が発生した場合におけるメッセージのやり取りを示すシーケンス図である。 CAN信号線に障害が発生したネットワークを示す図である。 CAN信号線に障害が発生した場合におけるメッセージのやり取りを示すシーケンス図である。 ウェイクアップメッセージのやり取りを示すシーケンス図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
<1.構成>
まず、本開示を適用したネットワークシステム100の構成について、図1を参照して説明する。ネットワークシステム100は、車両に搭載されたネットワークシステムであり、メインネットワーク30と、サブネットワーク40〜43と、を備える。
メインネットワーク30は、コントローラAと、スイッチB1〜B3と、Ethernet(登録商標)信号線51〜55と、CAN(登録商標)信号線61〜65と、を備えた、オープンフローネットワークである。
Ethernet信号線51〜55は、Ethernetプロトコルに従ったEthernetフレームを送信するための信号線である。Ethernet信号線51〜53は、それぞれ、コントローラAとスイッチB1〜B3のそれぞれとを1対1で接続する信号線である。Ethernet信号線54,55は、それぞれ、スイッチB1とスイッチB2、スイッチB2とスイッチB3を1対1で接続する信号線である。以下では、Ethernet信号線51〜55をまとめてEthernet信号線50と称する。Ethernet信号線50が、本開示の第1信号線に相当する。
CAN信号線61〜65は、CANプロトコルに従ったCANフレームを送信するための信号線である。CAN信号線61はメイン信号線である。CAN信号線62〜65は、それぞれ、CAN信号線61とコントローラA及びスイッチB1〜B3のそれぞれとを接続するサブ信号線である。つまり、CAN信号線61〜65は、バス型ネットワークを構成している。以下では、CAN信号線61〜65をまとめてCAN信号線60と称する。CAN信号線60が、本開示の第2信号線に相当する。
コントローラAは、CPU、ROM、RAM及びI/O等を備え、オープンフロープロトコルにおけるコントローラとして機能するECUである。コントローラAには、サブネットワーク40が接続されている。そして、コントローラAは、ネットワーク制御部10と、Ethernet通信制御部11と、CAN通信制御部12と、を備える。コントローラAの各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方により実現される。コントローラAが、本開示の第1制御装置に相当する。
ネットワーク制御部10は、オープンプロトコルに従ってメインネットワーク30を制御する。詳しくは、ネットワーク制御部10は、オープンフロープロトコルに従ったオープンフローメッセージを、Ethernet通信制御部11又はCAN通信制御部12によって、Ethernet信号線50又はCAN信号線60を介して、スイッチB1〜B3へ送信させる。オープンフローメッセージは、コントローラAとスイッチB1〜B3の間でやり取りするメッセージである。オープンフローメッセージには、スイッチB1〜B3の設定用のメッセージ、つまり、メインネットワーク30の通信ルール設定用のメッセージや、情報取得用のメッセージが含まれる。
Ethernet通信制御部11は、Ethernetプロトコルに従って通信を制御する。つまり、Ethernet通信制御部11は、Ethernet信号線50を介したEthernetフレームの送信及び受信を行う。
CAN通信制御部12は、CANプロトコルに従って通信を制御する。つまり、CAN通信制御部12は、CAN信号線60を介したCANフレームの送信及び受信を行う。
スイッチB1〜B3は、CPU、ROM、RAM及びI/O等を備え、オープンフロープロトコルにおけるスイッチとして機能するECUである。スイッチB1〜B3のそれぞれには、サブネットワーク41〜43のそれぞれが接続されている。そして、コントローラA及びスイッチB1〜B3は、サブネットワーク40〜43の間での車両制御用の制御メッセージの送信を中継する。ここでは、スイッチB1〜B3は、同様の構成となっているため、代表してスイッチB1の構成について説明する。スイッチB1は、ネットワーク処理部20と、Ethernet通信制御部21と、CAN通信制御部22とを備える。スイッチB1〜スイッチB3が、本開示の第2制御装置に相当する。
ネットワーク処理部20は、ネットワーク制御部10からの指示に従って処理を実行する。例えば、ネットワーク処理部20は、Ethernet通信制御部21又はCAN通信制御部22によって、通信ルール設定用のオープンフローメッセージが受信された場合に、オープンフローメッセージに応じてスイッチB1の通信ルールを設定する。また、ネットワーク処理部20は、Ethernet通信制御部21又はCAN通信制御部22によって、情報取得用のオープンフローメッセージが受信された場合に、Ethernet通信制御部21又はCAN通信制御部22によって、要求に応じた情報をオープンフローメッセージでコントローラAへ送信させる。さらに、ネットワーク処理部20は、メインネットワーク30の負荷状態や異常状態、新しいネットワークノードを検出した場合に、Ethernet通信制御部21又はCAN通信制御部22によって、検出情報をオープンフローメッセージでコントローラAへ送信させる。
Ethernet通信制御部21は、Ethernetプロトコルに従って通信を制御する。つまり、Ethernet通信制御部21は、Ethernet信号線50を介したEthernetフレームの送信及び受信を行う。また、CAN通信制御部22は、CANプロトコルに従って通信を制御する。つまり、CAN通信制御部22は、CAN信号線60を介したCANフレームの送信及び受信を行う。
サブネットワーク40〜43は、それぞれ、CAN信号線70〜73に複数のECU等の通信装置が接続されて構成されている。CAN信号線70〜73は、CANプロトコルに従ってCANフレームを通信するための信号線である。車両に搭載されたECU等の通信装置は、機能に応じて分類されて、サブネットワークを構成している。なお、CAN信号線70〜73は、CANプロトコル以外のプロトコルに従ってフレームを送信するための信号線であってもよい。
本実施形態では、オープンフローメッセージは、Ethernet信号線50及びCAN信号線60のどちらかを介して送信される。一方、制御メッセージは、Ethernet信号線50のみを介して送信される。制御メッセージは、車両を制御するためのメッセージで、所定のECUへの指令等である。例えば、サブネットワーク41に接続されたノードC1から、サブネットワーク42に接続されたノードC2への制御メッセージは、スイッチB1,B2により中継され、Ethernet信号線54を介して送信される。
制御メッセージの送信には、CAN信号線60よりも通信速度が速いEthernet信号線50が用いられる。また、Ethernetフレームは、CANフレームよりもデータサイズが大きい。よって、コントローラA及びスイッチB1〜B3は、サブネットワーク40〜43のノードから受信した複数のCANフレームを1つのEthernetフレームにまとめて中継する。
次に、オープンフロープロトコル通りに実装したメインネットワーク31を図2に示す。メインネットワーク31は、CAN信号線60を備える代わりに、コントローラAとスイッチB1〜B3のそれぞれとを1対1で接続するEthernet信号線500を備える点で、メインネットワーク30と異なる。つまり、メインネットワーク31は、2本の信号線がどちらもEthernet信号線で構成されている。そのため、コストが増大する。
また、信号線をEthernet信号線50の一本のみにしたメインネットワーク32を図3に示す。メインネットワーク32は、CAN信号線60を備えず、Ethernet信号線50のみを備える点で、メインネットワーク30と異なる。つまり、メインネットワーク32は、Ethernet信号線50でオープンフローメッセージと制御メッセージのすべてを送信する。そのため、コストの増大が抑制される。しかしながら、Ethernet信号線50ですべてのメッセージを送信する構成にすると、Ethernet信号線50の通信帯域が逼迫するおそれがある。また、Ethernet信号線50ですべてのメッセージを送信する構成にすると、Ethernet信号線50に異常が発生した場合に、コントローラAが異常検出のオープンフローメッセージを受信できないおそれがある。よって、異常が発生しても、フェールセーフ機能が実現されないおそれがある。
上述した2つの例に対して、本実施形態に係るメインネットワーク30は、Ethernet信号線50とCAN信号線60とを備えている。そのため、コストの増大を抑制しつつ、異常が発生してもオープンフローネットワークのフェールセーフ機能を維持できる。
<2.オープンフローメッセージのやりとり>
次に、CAN信号線60を介したオープンフローメッセージのやり取りの一例について、図4を参照して説明する。図4における実線の矢印は、CAN信号線60を介したやり取りを示している。図4は、コントローラAとスイッチB1〜B3との接続時に行われるオープンフローメッセージのやり取りを示している。
まず、S1では、コントローラAが、CAN信号線60を介して、スイッチB1〜B3のそれぞれへHelloメッセージを送信する。Helloメッセージは、コントローラAとスイッチB1〜B3との間の接続の開始時に用いられるメッセージである。CAN信号線60を用いると、ブロードキャストやマルチキャストが可能であるため、コントローラAは、ブロードキャストやマルチキャストによって、HelloメッセージをスイッチB1〜B3へ一斉送信するとよい。
続いて、S2〜S4では、スイッチB1〜B3のそれぞれが、CAN信号線60を介して、コントローラAへHelloメッセージを返信する。
続いて、S5では、コントローラAが、CAN信号線60を介して、スイッチB1へFeatures Requestメッセージを送信する。Features Requestメッセージは、スイッチB1のケイパビリティの取得に用いられるメッセージである。
そして、S6では、スイッチB1が、CAN信号線60を介して、コントローラAへFeatures Replyメッセージを返信する。Features Relyメッセージは、Features Requestメッセージで要求されたケイパビリティの返信に用いられるメッセージである。
S7〜S10では、S5及びS6と同様に、コントローラAとスイッチB2,B3のそれぞれとが、CAN信号線60を介して、Features RequestメッセージとFeatures Replyメッセージのやり取りを行う。
<3.Ethernet信号線の異常時のメッセージのやりとり>
次に、制御メッセージ及びオープンフローメッセージのやり取りの一例について、図5及び図6を参照して説明する。図6における実線の矢印は、CAN信号線60を介したやり取りを示し、二重線の矢印は、Ethernet信号線50を介したやり取りを示す。また、図6における破線の矢印は、CAN信号線70〜73を介したやり取りを示す。
また、図5は、コントローラAとスイッチB1の間のEthernet信号線51に異常が発生している状態を示している。図6は、サブネットワーク41のノードC1からサブネットワーク43のノードC3へ制御メッセージを送信する際における、制御メッセージ及びオープンフローメッセージのやり取りを示している。この時点において、メインネットワーク30では、ノードC1からノードC3へ制御メッセージM1を送信する場合に、ノードC1→スイッチB1→コントローラA→スイッチB3→ノードC3の中継経路が設定されている。
まず、S20では、ノードC1が、CAN信号線71を介して、スイッチB1へノードC3宛ての制御メッセージM1を送信する。
そして、S21では、スイッチB1が、設定されている中継経路に従って、Ethernet信号線51を介して、コントローラAへ制御メッセージM1を送信しようとする。しかしながら、Ethernet信号線51に異常が発生しているため、Ethernet信号線51を介して制御メッセージM1を送信することができない。そのため、スイッチB1は、Ethernet信号線51の異常を検出する。
そして、S22では、スイッチB1は、CAN信号線60を介して、コントローラAへPort Statusメッセージを送信する。Port Statusメッセージは、オープンフローメッセージの一つであり、ネットワーク状態の変化を通知するためのメッセージである。つまり、スイッチB1は、Ethernet信号線51の異常検出に伴い、オープンフローメッセージを送信して、コントローラAに制御メッセージM1をどのように中継するか問い合わせる。
続いて、S23及びS24では、コントローラAが、Port Statusメッセージの受信に伴い、CAN信号線60を介して、スイッチB1,B2のそれぞれへFlow Modメッセージを送信する。Flow Modメッセージは、オープンフローメッセージの一つであり、スイッチに対して動作指示を送信するために用いられるメッセージである。コントローラAは、スイッチB1→コントローラA→スイッチB3の中継経路を、スイッチB1→スイッチB2→スイッチB3の中継経路に変更する指示を、Flow ModメッセージでスイッチB1,B2へそれぞれ送信する。スイッチB1,B2は、Flow Modメッセージを受信すると、コントローラAの指示に従って中継経路を再設定する。
続いて、S25では、スイッチB1が、再設定した中継経路に従って、Ethernet信号線54を介して、スイッチB2へ制御メッセージM1を送信する。
続いて、S26では、スイッチB2が、再設定した中継経路に従って、Ethernet信号線55を介して、スイッチB3へ制御メッセージM1を送信する。
続いて、S27では、スイッチB3が、CAN信号線73を介して、ノードC3へ制御メッセージM1を送信する。
このようにオープンフローメッセージをやり取りすることにより、設定されている中継経路上で異常が発生した場合でも、新たな中継経路が再設定されるため、新たな中継経路を介して制御メッセージM1を送信することができる。
<4.CAN信号線の異常時のメッセージのやりとり>
次に、制御メッセージ及びオープンフローメッセージのやり取りの他の一例について、図7及び図8を参照して説明する。図8における各種の矢印は、図6における各種の矢印と同様の内容を示している。
図7は、スイッチB1とメインのCAN信号線61とを接続するCAN信号線63に異常が発生している状態を示している。図8は、ノードC1に変更が加えられ、ノードC1から制御メッセージを送信する宛先としてノードC2が追加された場合における、制御メッセージ及びオープンフローメッセージのやり取りを示している。
まず、S240では、ノードC1が、ノードC2宛ての制御メッセージM2を、CAN信号線71を介してスイッチB1へ送信する。しかしながら、スイッチB1は、ノードC2が新たな宛先であるため、制御メッセージM2をどのように中継すればよいかわからない。
そこで、S41では、スイッチB1は、コントローラAに制御メッセージM2の扱いを問い合わせるために、CAN信号線63を介して、Port Statusメッセージを送信しようとする。しかしながら、CAN信号線63に異常が発生しているため、CAN信号線63を介してPort Statusメッセージを送信することができない。
よって、S42では、スイッチB1は、CAN信号線63の代わりに、Ethernet信号線51を介して、コントローラAへPort Statusメッセージを送信する。
続いて、S43では、コントローラAが、Port Statusメッセージの受信に伴い、Ethernet信号線51を介して、スイッチB1へFlow Modメッセージを送信する。コントローラAは、ノードC1からノードC2への制御メッセージM2の中継経路を、スイッチB1→スイッチB2の中継経路とする指示を、Flow ModメッセージでスイッチB1へ送信する。スイッチB1は、Flow Modメッセージを受信すると、コントローラAの指示に従って中継経路を設定する。
続いて、S44では、スイッチB1が、設定された中継経路に従って、Ethernet信号線54を介して、スイッチB2へ制御メッセージM2を送信する。
続いて、S45では、スイッチB2が、CAN信号線72を介して、ノードC2へ制御メッセージM2を送信する。
このように、CAN信号線60に異常が発生した場合でも、オープンフローメッセージを、Ethernet信号線50を介してコントローラAへ送信することにより、新たな中継経路を設定することができる。
<5.ウェイクアップメッセージのやりとり>
次に、ウェイクアップメッセージのやり取りの一例について、図9を参照して説明する。図9に示す各種矢印は、図6に示す各種矢印と同様の内容を示している。
車両に搭載されているECU等は、車両の状態がバッテリーオン状態またはアクセサリーオン状態になっている時には、バッテリーの消費を抑制するために、必要最低限の機能以外を停止させ、消費電力を抑制した低消費電力モードの状態(以下、スリープ状態)になっている。ここで、バッテリーオン状態は、バッテリーにECU等が接続されているが、車両からキーが抜かれている、又はキーが認証されていない状態である。また、アクセサリーオン状態は、キーが差し込まれ、又はキーが認証されて、アクセサリーオンの状態まで電源ポジションが進んだ状態であり、アクセサリー系の車載機器が動作可能な状態である。さらに、イグニッションオン状態は、アクセサリー状態からさらに電源ポジションが進んで、エンジン又はモータが動作し、車両の全機能が利用可能な状態である。
バッテリーオン状態からアクセサリーオン状態への切り替えや、アクセサリーオン状態からイグニッションオン状態への切り替え等が発生すると、ネットワークシステム100に接続されたいずれかのノードが、スリープ状態から通常動作状態への切り替え要因(以下、ウェイクアップイベント)として認識し、自身のノードをスリープ状態から通常動作状態へと遷移(以下、ウェイクアップ)する。そして、ウェイクアップイベントを検出したノードは、同じウェイクアップイベントによって他のノードの低消費電力モードの解除を要求するメッセージ(以下、ウェイクアップメッセージ)を送信する。同じネットワークに接続されているスリープ状態のノードは、ウェイクアップメッセージを受信することでウェイクアップイベントとして検出し、ウェイクアップする。
ウェイクアップメッセージは、電圧の立ち下がり又は立ち上がりで表される信号である。CANプロトコルに従った通信では、スリープ状態のノードをウェイクアップする技術が確立されている。よって、本実施形態では、コントローラA及びスイッチB1〜B3は、メインネットワーク30においてウェイクアップメッセージを送信する場合に、CAN信号線60を用いてウェイクアップメッセージを送信する。また、本実施形態では、ノードC1が、ウェイクアップイベントを検出する。
まず、S60では、ノードC1が、ウェイクアップイベントを検出し、CAN信号線71を介して、サブネットワーク41のスリープ状態の各ノード及びスイッチB1へ、ウェイクアップメッセージM3を一斉送信する。サブネットワーク41のスリープ状態の各ノード及びスイッチB1は、ウェイクアップメッセージM3を受信してウェイクアップし、通信可能状態に遷移する。
続いて、S61では、スイッチB1が、CAN信号線60を介して、コントローラA及びスイッチB2,B3へ、ウェイクアップメッセージM4を一斉送信する。コントローラA及びスイッチB2,B3は、ウェイクアップメッセージM4を受信してウェイクアップし、通信可能状態に遷移する。
続いて、S62では、コントローラAが、CAN信号線70を介して、サブネットワーク40のスリープ状態の各ノードへ、ウェイクアップメッセージM5を一斉送信する。サブネットワーク40のスリープ状態の各ノードは、ウェイクアップメッセージM5を受信してウェイクアップする。
続いて、S63では、スイッチB2が、CAN信号線72を介して、サブネットワーク42のスリープ状態の各ノードへ、ウェイクアップメッセージM6を一斉送信する。サブネットワーク42のスリープ状態の各ノードは、ウェイクアップメッセージM6を受信してウェイクアップする。
続いて、S64では、スイッチB3が、CAN信号線73を介して、サブネットワーク43のスリープ状態の各ノードへ、ウェイクアップメッセージM7を一斉送信する。サブネットワーク43のスリープ状態の各ノードは、ウェイクアップメッセージM7を受信してウェイクアップする。
<6.効果>
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)コントローラAとスイッチB1〜B3のそれぞれとが、Ethernet信号線50とCAN信号線60の2本の信号線で接続される。よって、信号線の通信帯域が逼迫することを抑制できる。そして、2本の信号線のうちの一方は、CANプロトコルが適用されたCAN信号線60を用いている。したがって、コストを抑制しつつ、オープンフローネットワークの機能を適切にネットワークシステム100に導入することができる。
(2)Ethernet信号線50の通信速度に比べて、CAN信号線60の通信速度は低い。そのため、比較的データサイズの大きい制御メッセージは、Ethernet信号線50を用いて送信される。これにより、制御メッセージの通信速度を高くすることができる。また、比較的データサイズの小さいオープンフローメッセージは、Ethernet信号線50及びCAN信号線60のどちらかを用いて送信される。よって、オープンフローメッセージをCAN信号線60のみを用いて送信する場合と比べて、オープンフローメッセージの通信速度を高くすることができる。
(3)CAN信号線60の異常が検出された場合には、異常が検出されたCAN信号線60を介してやり取りされていたオープンフローメッセージが、Ethernet信号線50を介して取りされる。よって、CAN信号線60の異常が検出された場合でも、オープンフローネットワークの機能を維持することができる。
(4)CANプロトコルに従った通信では、スリープ状態のノードをウェイクアップする技術が確立されている。よって、コントローラA及びスイッチB1〜B3のうちウェイクアップ状態の装置が、CAN信号線60を介して、ウェイクアップメッセージを送信する。これにより、コントローラA及びスイッチB1〜B3のうちスリープ状態の装置をウェイクアップすることができる。
<他の実施形態>
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(a)上記実施形態では、メインネットワーク30において、オープンフローメッセージの送信にはEthernet信号線50及びCAN信号線60の両方を用いたが、オープンフローメッセージの送信にはCAN信号線60のみを用いるようにしてもよい。つまり、制御メッセージの送信とオープンフローメッセージの送信とで信号線を使い分け、制御メッセージの送信にはEthernet信号線50のみを用い、オープンフローメッセージの送信にはCAN信号線60のみを用いるようにしてもよい。
(b)上記実施形態のCAN信号線60は、CAN−FDプロトコルに従ってCAN−FDフレームを送信するための信号線であってもよい。この場合、CAN通信制御部12,22は、CAN−FDプロトコルに従って通信を制御する通信制御部とすればよい。
(c)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
10…ネットワーク制御部、11,21…Ethernet通信制御部、12,22…CAN通信制御部、20…ネットワーク処理部、50〜55…Ethernet信号線、60〜65…CAN信号線、100…ネットワークシステム、A…コントローラ、B1〜B3…スイッチ。

Claims (4)

  1. 車両に搭載されるネットワークシステム(100)であって、
    オープンフロープロトコルに従ってネットワークを制御するように構成されたネットワーク制御部(10)と、Ethernet(登録商標)プロトコルに従って通信を制御するように構成された第1通信制御部(11)と、CAN(登録商標)プロトコルまたはCAN−FDプロトコルに従って通信を制御するように構成された第2通信制御部(12)と、を有する第1制御装置(A)と、
    前記ネットワーク制御部からの指示に従って処理を実行するように構成されたネットワーク処理部(20)と、Ethernetプロトコルに従って通信を制御するように構成された第3通信制御部(21)と、CANプロトコルまたはCAN−FDプロトコルに従って通信を制御するように構成された第4通信制御部(22)と、を有する複数の第2制御装置(B1〜B3)と、
    前記第1制御装置と前記複数の第2制御装置のそれぞれとを接続する信号線であって、Ethernetフレームを送信するための第1信号線(51〜55)と、
    前記第1制御装置と前記複数の第2制御装置のそれぞれとを接続する信号線であって、CANフレームまたはCAN−FDフレームを送信するための第2信号線(61〜65)と、
    を備え
    前記第1制御装置及び前記複数の第2制御装置は、前記車両を制御するためのメッセージである制御メッセージを、前記第1信号線及び前記第2信号線のうちの前記第1信号線を用いて送信し、前記オープンフロープロトコルに従ったメッセージであるオープンフローメッセージを、前記第1信号線及び前記第2信号線のどちらかを用いて送信する、
    ネットワークシステム。
  2. 車両に搭載されるネットワークシステム(100)であって、
    オープンフロープロトコルに従ってネットワークを制御するように構成されたネットワーク制御部(10)と、Ethernet(登録商標)プロトコルに従って通信を制御するように構成された第1通信制御部(11)と、CAN(登録商標)プロトコルまたはCAN−FDプロトコルに従って通信を制御するように構成された第2通信制御部(12)と、を有する第1制御装置(A)と、
    前記ネットワーク制御部からの指示に従って処理を実行するように構成されたネットワーク処理部(20)と、Ethernetプロトコルに従って通信を制御するように構成された第3通信制御部(21)と、CANプロトコルまたはCAN−FDプロトコルに従って通信を制御するように構成された第4通信制御部(22)と、を有する複数の第2制御装置(B1〜B3)と、
    前記第1制御装置と前記複数の第2制御装置のそれぞれとを接続する信号線であって、Ethernetフレームを送信するための第1信号線(51〜55)と、
    前記第1制御装置と前記複数の第2制御装置のそれぞれとを接続する信号線であって、CANフレームまたはCAN−FDフレームを送信するための第2信号線(61〜65)と、
    を備え
    前記第1制御装置及び前記複数の第2制御装置は、前記車両を制御するためのメッセージである制御メッセージを、前記第1信号線及び前記第2信号線のうちの前記第1信号線を用いて送信し、前記オープンフロープロトコルに従ったメッセージであるオープンフローメッセージを、前記第1信号線及び前記第2信号線のうちの前記第2信号線を用いて送信する、
    ネットワークシステム。
  3. 前記第1制御装置及び前記複数の第2制御装置のいずれかにより前記第2信号線の異常が検出された場合には、前記第1制御装置及び前記複数の第2制御装置は、異常が検出された前記第2信号線を用いて送信していた前記オープンフローメッセージを、前記第1信号線を用いて送信するように構成されている、
    請求項に記載のネットワークシステム。
  4. 前記第1制御装置及び前記複数の第2制御装置は、前記第1制御装置及び前記複数の第2制御装置のうちの自装置以外の制御装置であって、消費電力が抑制される低消費電力モードの状態になっている前記制御装置の前記低消費電力モードを解除する場合に、前記低消費電力モードの解除を要求する解除メッセージを、前記第2信号線を用いて送信するように構成されている、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
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