JP6919354B2 - ループアンテナ及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ループアンテナ及びループアンテナを有する電子機器に関する。
従来より、様々な用途においてループアンテナが利用されている。しかし、ループアンテナが導体の近くに設置されるような環境下では、ループアンテナの放射特性などが変化してしまい、所望の放射特性が得られないことがある。そこで、金属に貼り付けられた状態で安定した性能を有する無線タグに用いられるループアンテナが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
そのようなループアンテナにおいて、第1導体は、第1曲面を形成し、第1曲面内の第1端部に無線通信回路の第1端子と接続される第3端子を有し、第1曲面内で第1端部と反対側の第2端部に第1領域を有する。また第2導体は、第2曲面を形成し、第2曲面内の第3端部に、無線通信回路の第2端子と接続される第4端子を有し、第2曲面内で第3端部と反対側の第4端部に第2領域を有する。そして第1領域と第2領域とが互いに平行に重なり、第1曲面と第2曲面がループアンテナを形成する。
特開2011−109552号公報
しかしながら、用途によっては、ループアンテナの取り付け対象となる物体が金属製の物体であるとは限られず、誘電体であることもある。そこで、ループアンテナの設置場所によらず、アンテナ特性が維持されることが好ましい。
一つの側面では、本発明は、設置環境の違いによるアンテナ特性の劣化を抑制可能なループアンテナを提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、ループアンテナが提供される。このループアンテナは、基板と、基板の第1の面に設けられ、導電性を有し、給電点にて給電され、かつ、給電点から第1の方向に沿って延伸される第1の部分と給電点から第2の方向に沿って延伸される第2の部分とを有する給電素子と、導電性を有し、第1の面に直交する面に沿って基板を囲むようにループ状に形成され、かつ、一端が第1の面にて給電素子の第1の部分と電磁結合し、かつ、他端が第1の面にて給電素子の第2の部分と電磁結合するように設けられ、かつ、一端と他端とが間隔を空けて配置される放射素子とを有する。
また他の実施形態によれば、電子機器が提供される。この電子機器は、ループアンテナと、ループアンテナを介して無線信号を放射または受信する信号処理回路とを有する。ループアンテナは、基板と、基板の第1の面に設けられ、導電性を有し、給電点にて給電され、かつ、給電点から第1の方向に沿って延伸される第1の部分と給電点から第2の方向に沿って延伸される第2の部分とを有する給電素子と、導電性を有し、第1の面に直交する面に沿って基板を囲むようにループ状に形成され、かつ、一端が第1の面にて給電素子の第1の部分と電磁結合し、かつ、他端が第1の面にて給電素子の第2の部分と電磁結合するように設けられ、かつ、一端と他端とが間隔を空けて配置される放射素子とを有する。そして信号処理回路は、基板の第1の面において給電素子及び放射素子が形成されていない領域に設けられる。
一つの側面では、設置環境の違いによるアンテナ特性の劣化を抑制できる。
(a)は、一つの実施形態によるループアンテナの斜視図である。(b)は、(a)に示されるループアンテナの矢印AA’で示される方から見た側面図である。 (a)は、ループアンテナの放射特性の電磁界シミュレーションに使用した各部の寸法を示す、ループアンテナの平面図である。(b)は、ループアンテナの放射特性の電磁界シミュレーションに使用した各部の寸法を示す、ループアンテナの側面図である。 (a)は、ループアンテナのS11パラメータの周波数特性を示す図である。(b)は、ループアンテナのトータル効率の周波数特性を示す図である。(c)は、ループアンテナの動作利得の周波数特性を示す図である。 調整対象となるループアンテナの寸法を示す、ループアンテナの平面図である。 (a)は、スリットの長さを変化させたときのループアンテナのS11パラメータの周波数特性を示す図である。(b)は、放射素子の両端間の間隔を変化させたときのループアンテナのS11パラメータの周波数特性を示す図である。 変形例による、ループアンテナの平面図である。 容量素子の静電容量を変化させたときのループアンテナのS11パラメータの周波数特性を示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、変形例による、給電素子の形状の一例を示す図である。 図8(c)に示された給電素子が用いられた、変形例によるループアンテナの平面図である。 (a)は、図9に示されたループアンテナのS11パラメータの周波数特性を示す図である。(b)は、図9に示されたループアンテナの動作利得の周波数特性を示す図である。 他の変形例による、ループアンテナの平面図である。 (a)は、図11に示されたループアンテナのS11パラメータの周波数特性を示す図である。(b)は、図11に示されたループアンテナのトータル効率の周波数特性を示す図である。(c)は、図11に示されたループアンテナの動作利得の周波数特性を示す図である。 上記の各実施形態またはその変形例の何れかによるループアンテナを有する電子機器を基板の表面側から見た、電子機器の概略斜視図である。 図13に示される電子機器が有する回路のブロック図である。
以下、図を参照しつつ、ループアンテナについて説明する。このループアンテナは、基板の一方の面に設けられる直線状の給電素子と、基板の一方の面上に両端が位置し、かつ、基板の一方の面と直交する面においてループ状に形成される放射素子とを有する。そして放射素子の一端側と給電素子の一端側とがギャップを介して電磁結合し、かつ、放射素子の他端側と給電素子の他端側とがギャップを介して電磁結合するように放射素子及び給電素子は配置される。そのため、放射素子と給電素子間の電磁結合により、放射素子は給電素子から給電される。そしてこのループアンテナは、放射素子と給電素子間の電磁結合の程度を、設置環境の違いによるアンテナ特性の差が抑制されるように調節することを可能とする。
図1(a)は、一つの実施形態によるループアンテナの斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示されるループアンテナの矢印AA’で示される方から見た側面図である。
ループアンテナ1は、基板2と、給電素子3と、放射素子4とを有する。
基板2は、例えば、ABS樹脂、PET樹脂、ポリカーボネイト樹脂といった合成樹脂などの誘電体により、長方形の板状に形成される。そして基板2の一方の面には、例えば、ループアンテナ1を利用して無線通信するための信号処理回路など(図示せず)が設けられる。
給電素子3は、例えば、銅、あるいは金などの導体により直線状に形成される。そして給電素子3は、ループアンテナ1を利用して無線通信するための信号処理回路などが設けられる基板2の面(第1の面)に設けられる。以下、説明の便宜上、給電素子3が設けられる基板2の面を、基板2の表面と呼び、基板2の表面の反対側の面を背面と呼ぶ。給電素子3は、ダイポールアンテナと同様に、その中点に設けられた給電点3aにて給電される。そして給電素子3は、給電点3aから基板2の一端側へ向かう方向(第1の方向)に沿って延伸される第1の部分3bと、給電点3aから基板2の上記の一端とは逆側に位置する他端側へ向かう方向(第2の方向)に沿って延伸される第2の部分3cとを有する。給電素子3の長手方向におけるループアンテナ1の放射パターンが基板2の表面の法線方向について対称となるように、第1の部分3bの長さと第2の部分3cの長さとは、互いに等しいことが好ましい。
また、給電素子3の第1の部分3bの長さと第2の部分3cの長さの和、すなわち、給電素子3の長手方向の長さは、ループアンテナ1の動作周波数に対応する設計波長(以下、単に設計波長と呼ぶ)の電気長の1/2よりも短いことが好ましい。これにより、給電素子3全体に流れる電流の方向が同一となるので、放射素子4の両端での電流の方向も同一となる。そのため、基板2の表面に設けられた放射素子4の両端部のそれぞれから放射される無線電波が互いに強め合うことができ、その結果としてループアンテナ1の動作利得が向上する。
放射素子4は、例えば、銅、あるいは金などの導体により板状に形成される。そして放射素子4は、例えば、基板2の表面に直交する面において、給電素子3の長手方向に沿って基板2を囲むようにループ状に形成される。そして放射素子4の両端は、基板2の表面にて、互いに対向し、かつ、放射素子4の両端同士が電磁結合しない程度の間隔を空けて配置される。また、給電素子3の長手方向に沿った、放射素子4により形成されるループの長さは設計波長の電気長と略等しい。なお、要求される仕様によっては、放射素子4により形成されるループの長さは、設計波長の電気長と異なっていてもよい。
また、放射素子4は、ループが形成される面と交差する方向、すなわち、給電素子3の短手方向に沿って所定の幅を持つ。そのため、放射素子4は、立体的な形状を有している。また、給電素子3の短手方向における放射素子4の幅に応じて、ループアンテナ1の動作利得は変化する。
また、放射素子4の両端には、それぞれ、給電素子3の長手方向に沿ってスリット4aが形成される。そして二つのスリット4aのそれぞれの内部に、給電素子3と放射素子4とが電磁結合可能な程度のギャップを空けて給電素子3の一端が配置される。これにより、放射素子4は、その両端側のそれぞれにおいて給電素子3から給電される。そして、放射素子4は、無線電波を放射し、あるいは、無線電波を受信する。
スリット4a内に挿入されている給電素子3の部分の長さ、及び、給電素子3と放射素子4のギャップの幅に応じてループアンテナ1の容量成分が変化する。例えば、スリット4a内に挿入されている給電素子3の部分が長くなるほど、あるいは、スリット4aにおける、給電素子3と放射素子4間のギャップが狭くなるほど、ループアンテナ1の容量成分が増加する。したがって、スリット4a内に挿入されている給電素子3の部分の長さ、及び、給電素子3と放射素子4のギャップの幅を調節することで、ループアンテナ1のインピーダンスを調整することが可能である。
以下、電磁界シミュレーションにより求めた、ループアンテナ1のアンテナ特性について説明する。
図2(a)は、ループアンテナ1の放射特性の電磁界シミュレーションに使用した各部の寸法を示す、ループアンテナ1の平面図である。図2(b)は、ループアンテナ1の放射特性の電磁界シミュレーションに使用した各部の寸法を示す、ループアンテナ1の側面図である。このシミュレーションにおいて、ループアンテナ1の動作周波数は2.45GHzである。また、基板2の比誘電率εr=4.0とし、基板2の誘電正接tanδ=0.02とした。また、給電素子3及び放射素子4の導電率を5x107[S/m]とした。
また、給電素子3の長手方向に沿った基板2の長さを40mmとし、基板2の厚さを1mmとした。そして給電素子3の長手方向の長さを28.8mmとし、給電素子3の短手方向の長さ、すなわち幅を2.2mmとした。さらに、給電素子3の短手方向に沿った放射素子4の幅を30mmとし、放射素子4の両端間の間隔を9.8mmとした。そして二つのスリット4aのそれぞれの長さを14.9mmとし、幅を3mmとした。すなわち、スリット4a内における、給電素子3と放射素子4間のギャップを0.4mmとした。
図3(a)は、電磁界シミュレーションにより求めた、ループアンテナ1のS11パラメータ(リターンロス)の周波数特性を示す図である。図3(b)は、電磁界シミュレーションにより求めた、ループアンテナ1のトータル効率の周波数特性を示す図である。そして図3(c)は、電磁界シミュレーションにより求めた、基板2の表面の法線方向(以下、正面方向と呼ぶ)における、ループアンテナ1の動作利得の周波数特性を示す図である。図3(a)〜図3(c)のそれぞれにおいて、横軸は周波数を表す。図3(a)において、縦軸はS11パラメータを表し、図3(b)において、縦軸はトータル効率を表し、図3(c)において、縦軸は動作利得を表す。
図3(a)において、グラフ301は、ループアンテナ1が空中に配置された場合における、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。またグラフ302は、基板2の背面側においてループアンテナ1が金属板と接するようにループアンテナ1が配置された場合における、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ301及びグラフ302に示されるように、ループアンテナ1が空気中に配置された場合及び金属上に配置された場合の何れにおいても、動作周波数2.45GHzにおいて、S11パラメータが、-6dB以下となっていることが分かる。
図3(b)において、グラフ311は、ループアンテナ1が空中に配置された場合における、ループアンテナ1のトータル効率の周波数特性を表す。またグラフ312は、基板2の背面側においてループアンテナ1が金属板と接するようにループアンテナ1が配置された場合における、ループアンテナ1のトータル効率の周波数特性を表す。グラフ311及びグラフ312に示されるように、動作周波数2.45GHzにおいて、ループアンテナ1が空気中に配置された場合のトータル効率とループアンテナ1が金属上に配置された場合のトータル効率の差は1dB程度に抑制されていることが分かる。
図3(c)において、グラフ321は、ループアンテナ1が空中に配置された場合における、ループアンテナ1の正面方向の動作利得の周波数特性を表す。またグラフ322は、基板2の背面側においてループアンテナ1が金属板と接するようにループアンテナ1が配置された場合における、ループアンテナ1の正面方向の動作利得の周波数特性を表す。グラフ321及びグラフ322に示されるように、動作周波数2.45GHzにおいて、ループアンテナ1が空気中に配置された場合の正面方向の動作利得とループアンテナ1が金属上に配置された場合の正面方向の動作利得は略等しくなっていることが分かる。
図4は、調整対象となるループアンテナ1の寸法を示す、ループアンテナ1の平面図である。図4に示されるように、ループアンテナ1の放射素子4に形成されるスリット4aの長さsy、または、放射素子4の両端間の間隔dを変化させたときのループアンテナ1のアンテナ特性への影響を、電磁界シミュレーションを行うことで調べた。なお、この電磁界シミュレーションにおいて、基板2、給電素子3及び放射素子4の電気特性、及び、スリット4aの長さsy及び放射素子4の両端間の間隔d以外のループアンテナ1の各部の寸法は、図2(a)及び図2(b)に示されたものと同じとした。
図5(a)は、電磁界シミュレーションにより求めた、スリット4aの長さsyを変化させたときのループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を示す図である。図5(b)は、電磁界シミュレーションにより求めた、放射素子4の両端間の間隔dを変化させたときのループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を示す図である。図5(a)及び図5(b)において、横軸は周波数を表し、縦軸はS11パラメータを表す。
図5(a)において、グラフ501は、sy=6mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ502は、sy=9mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ503は、sy=12mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。そしてグラフ504は、sy=15mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。
グラフ501〜504に示されるように、スリット4aの長さsyを変更することで、S11パラメータの最小値が変化することが分かる。このことから、スリット4aの長さsyを変更することで、ループアンテナ1の容量成分が変化し、その結果として、ループアンテナ1のインピーダンスが変化することが分かる。この例では、sy=9mmのときに、2.45GHzにおけるS11パラメータが最も小さくなり、ループアンテナ1のインピーダンスが所定のインピーダンス(例えば、50Ω)に対して最も整合されることが分かる。また、スリット4aの長さsyを変更しても、S11パラメータが最小となる周波数はほとんど変化しない。
図5(b)において、グラフ511は、d=6mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ512は、d=8mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ513は、d=10mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ514は、d=12mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。そしてグラフ515は、d=14mmとしたときの、ループアンテナ1のS11パラメータの周波数特性を表す。
グラフ511〜515に示されるように、放射素子4の両端間の間隔dを変更することで、S11パラメータが最小値となる周波数が変化することが分かる。これは、放射素子4の両端間の間隔dが長くなるほど、ループに沿った放射素子4の長さが短くなり、その結果として放射素子4が共振する周波数が高くなるためである。
このように、ループアンテナ1の放射素子4に形成されるスリット4aの長さsy、または、放射素子4の両端間の間隔dを調整することで、ループアンテナ1のインピーダンス及び共振周波数を調整可能なことが分かる。
以上に説明してきたように、このループアンテナでは、ループを形成する放射素子が、その両端でダイポール状に形成された給電素子と電磁結合するように形成され、電磁結合を介して給電素子から給電される。そのため、このループアンテナは、電磁結合が生じる位置における、給電素子と放射素子間のギャップの幅または長さを調整することで、設置環境の違いによるアンテナ特性の劣化を抑制するようにアンテナ特性を調整できる。さらに、このループアンテナは、給電素子と放射素子間のギャップの幅または長さを調整することでインピーダンスを調整できる。そのため、このループアンテナは、小型のアンテナとして形成される場合でも、整合回路を用いずにループアンテナのインピーダンスをループアンテナに接続される回路のインピーダンスと整合させることができる。
なお、変形例によれば、給電素子3の一端と電磁結合する放射素子4の一端と、給電素子3の他端と電磁結合する放射素子4の他端間の間隔Lは、nλ<L<(n+0.5)λであってもよい。なお、λは設計波長に応じた電気長であり、nは、1以上の整数である。この場合も、給電素子3の一端側における、給電素子3と放射素子4とが電磁結合される位置での電流の向きと、給電素子3の他端側における、給電素子3と放射素子4とが電磁結合される位置での電流の向きとが同一となる。そのため、放射素子4の両端のそれぞれから放射される無線電波は、互いに強め合うことができるので、動作利得が向上する。
また他の変形例によれば、給電素子と放射素子間に、アンテナ特性を調整するための集中定数素子が設けられてもよい。
図6は、この変形例による、ループアンテナの平面図である。この変形例によるループアンテナ11は、給電素子3の両端のそれぞれについて、放射素子4のスリット4a内に、給電素子3と放射素子4とを接続する容量素子5を有する点で、ループアンテナ1と相違する。
容量素子5は、集中定数素子の一例であり、静電容量Cmを持つコンデンサである。そのため、容量素子5が有する静電容量に応じて、ループアンテナ11のインピーダンス及び共振周波数が変化する。
図7は、電磁界シミュレーションにより求めた、容量素子5の静電容量Cmを変化させたときのループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を示す図である。図7において、横軸は周波数を表し、縦軸はS11パラメータを表す。またこの電磁界シミュレーションでは、ループアンテナ11は、背面側が金属板と接するように、金属板上に配置されるものとした。さらに、この電磁界シミュレーションにおいて、給電素子3及び放射素子4の導電率を5.96x107[S/m]とした。そして給電素子3の長手方向に沿った基板2の長さを38mmとした。また、給電素子3の長手方向の長さを29mmとし、放射素子4の両端間の間隔を9mmとした。それ以外の各部の寸法、及び、基板2の電気的特性は、図2(a)及び図2(b)に示されたものと同じとした。
図7において、グラフ701は、Cm=0pFとしたときの、ループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ702は、Cm=0.4pFとしたときの、ループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ703は、Cm=0.8pFとしたときの、ループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ704は、Cm=1.2pFとしたときの、ループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ705は、Cm=1.6pFとしたときの、ループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を表す。そしてグラフ706は、Cm=2pFとしたときの、ループアンテナ11のS11パラメータの周波数特性を表す。
グラフ701〜706に示されるように、容量素子5の静電容量Cmを調整することで、S11パラメータが-6dB以下となる周波数帯域が2.35GHz〜2.65GHzの範囲に含まれるように共振周波数が調整されることが分かる。また容量素子5の静電容量Cmを調整することで、S11パラメータの最小値も変化することから、ループアンテナ11のインピーダンスも変化することが分かる。
なお、容量素子5が設けられる位置は、給電素子3の両端に限られず、スリット4a内の任意の位置にて給電素子3と放射素子4とを接続するように配置されればよい。また、給電素子3の長手方向における、ループアンテナ11の放射パターンが正面方向に対して対称となるために、容量素子5は、二つのスリット4aのそれぞれにおいて設けられることが好ましい。
さらに、給電素子3と放射素子4とを接続する集中定数素子は、容量素子5に限られず、例えば、インダクタンス成分を持つインダクタンス素子であってもよい。
また他の変形例によれば、給電素子3の形状は、線状でなくてもよい。
図8(a)〜図8(c)は、それぞれ、変形例による、給電素子3の形状の一例を示す図である。図8(a)に示される給電素子31では、給電点31aから第1の方向に沿って延伸される第1の部分31b、及び、給電点31aから第2の方向に沿って延伸される第2の部分31cのそれぞれがT字状に形成される。すなわち、第1の部分31bの端部、及び、第2の部分31cの端部のそれぞれの幅が、給電点31aにおける給電素子31の幅よりも広くなるように、給電素子31は形成される。
図8(b)に示される給電素子32では、給電点32aから第1の方向に沿って延伸される第1の部分32b及び給電点32aから第2の方向に沿って延伸される第2の部分32cの何れも、給電点32aと端部の間における幅が相対的に広くなるように形成される。さらに、図8(c)に示される例では、給電素子33は、給電点33aにて直角に折り曲げられ、給電点33aから一方の端部までの第1の部分33bの延伸方向と、給電点33aから他方の端部までの第2の部分33cの延伸方向とが直交している。そのため、給電素子33は、略L字状の形状を有する。
給電素子31〜33の何れについても、無線電波の放射方向が偏らないように、第1の部分の長さと第2の部分の長さとは互いに等しいことが好ましい。また、給電素子31〜33の何れについても、上記の実施形態と同様に、放射素子の両端のそれぞれに形成されたスリット内に給電素子のそれぞれの端部が位置し、かつ、給電素子と放射素子とが電磁結合するように、給電素子は配置されることが好ましい。
図9は、図8(c)に示された給電素子33が用いられた、変形例によるループアンテナ12の平面図である。この変形例によるループアンテナ12は、ループアンテナ1と比較して、基板21、給電素子33及び放射素子41の形状が異なる。この例では、基板21は、L字状に形成される。そして基板21の表面に、基板21と略相似形となるように給電素子33が配置される。また、放射素子41は、基板21の表面に放射素子41の両端が位置し、かつ、給電素子33のそれぞれの端部に近い方の基板21の端部にて折り曲げられて、基板21の表面と直交する面においてループを形成する。放射素子41の両端には、それぞれ、給電素子33に沿ってスリット41aが形成される。そして二つのスリット41aのそれぞれの内部に、ギャップを介して給電素子33の一端が配置される。これにより、放射素子41は、その両端側のそれぞれにおいて、給電素子33との電磁結合を介して給電素子33から給電される。
図10(a)は、電磁界シミュレーションにより求めた、ループアンテナ12のS11パラメータの周波数特性を示す図である。図10(b)は、電磁界シミュレーションにより求めた、正面方向における、ループアンテナ12の動作利得の周波数特性を示す図である。図10(a)及び図10(b)のそれぞれにおいて、横軸は周波数を表す。図10(a)において、縦軸はS11パラメータを表し、図10(b)において、縦軸は動作利得を表す。
このシミュレーションにおいて、基板21の比誘電率εr=4.0とし、基板21の誘電正接tanδ=0.02とした。また、給電素子33及び放射素子41の導電率を5.96x107[S/m]とした。
また、基板21の互いに直交するそれぞれの方向の長さを44mmとし、基板21の厚さを1mmとした。そして給電素子33の給電点33aから両側の端点までの長さをそれぞれ23.1mmとし、給電素子33の幅を2.2mmとした。さらに、給電素子33の幅方向に沿った放射素子41の幅を27mmとし、放射素子41が折り曲げられた基板21の端部から放射素子41の端部までの放射素子41の長さを15.4mmとした。そして二つのスリット41aのそれぞれの長さを9.9mmとし、幅を3mmとした。すなわち、スリット41a内における、給電素子33と放射素子41間のギャップを0.4mmとした。
図10(a)において、グラフ1001は、基板21の背面側においてループアンテナ12が金属板と接するようにループアンテナ12が配置された場合における、ループアンテナ12のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ1001に示されるように、ループアンテナ12が金属上に配置された場合において、動作周波数2.45GHzにて、S11パラメータが-6dB以下となっていることが分かる。
図10(b)において、グラフ1011は、基板21の背面側においてループアンテナ12が金属板と接するようにループアンテナ12が配置された場合における、ループアンテナ12の正面方向の動作利得の周波数特性を表す。グラフ1011に示されるように、動作周波数2.45GHzにおいて、動作利得は略-3dBとなっており、ループアンテナ12が金属上に配置されても、十分な動作利得が得られることが分かる。
なお、この変形例においても、放射素子の両端のそれぞれのスリット内において、給電素子と放射素子とを接続する集中定数素子が設けられてもよい。
さらに他の変形例によれば、放射素子にはスリットが形成されなくてもよい。
図11は、この変形例による、ループアンテナの平面図である。この変形例によるループアンテナ13は、ループアンテナ1と比較して、給電素子の両端の形状、及び、放射素子にスリットが形成されない点で相違する。
この変形例では、放射素子42の両端にはスリットが形成されない。その代わりに、給電素子34の両端のそれぞれが放射素子42の端部に沿って拡がるように形成される。すなわち、給電素子34の給電点34aから第1の方向に沿って延伸される第1の部分34b、及び、給電点34aから、第1の方向と逆向きの第2の方向に沿って延伸される第2の部分34cの何れもT字状に形成される。そして給電素子34の一端と放射素子42の一端とが電磁結合可能なギャップを挟んで互いに対向し、かつ、給電素子34の他端と放射素子42の他端とが電磁結合可能なギャップを挟んで互いに対向するように、給電素子34及び放射素子42は配置される。またこの例でも、第1の方向に沿った第1の部分34bの長さと第2の方向に沿った第2の部分34cの長さとは、互いに等しいことが好ましい。
図12(a)は、電磁界シミュレーションにより求めた、ループアンテナ13のS11パラメータの周波数特性を示す図である。図12(b)は、電磁界シミュレーションにより求めた、ループアンテナ13のトータル効率の周波数特性を示す図である。そして図12(c)は、電磁界シミュレーションにより求めた、正面方向における、ループアンテナ13の動作利得の周波数特性を示す図である。図12(a)〜図12(c)のそれぞれにおいて、横軸は周波数を表す。図12(a)において、縦軸はS11パラメータを表し、図12(b)において、縦軸はトータル効率を表し、図12(c)において、縦軸は動作利得を表す。
このシミュレーションにおいて、ループアンテナ13の動作周波数は2.45GHzである。また、基板2の比誘電率εr=4.0とし、基板2の誘電正接tanδ=0.02とした。また、給電素子34及び放射素子42の導電率を5x107[S/m]とした。
また、放射素子42によりループが形成される方向に沿った基板2の長さを40mmとし、基板2の厚さを1mmとした。また、ループが形成される方向と直交する方向における、放射素子42の幅を30mmとし、放射素子42の両端間の間隔を10.3mmとした。さらに、放射素子42の端部と平行な方向における、給電素子34の両端部の長さを20mmとし、ループが形成される方向に沿った幅を1mmとした。そして給電素子34の端部と放射素子42の端部間のギャップを0.2mmとした。さらに、給電素子34の両端部間を接続する部分の幅を2.2mmとした。
図12(a)において、グラフ1201は、ループアンテナ13が空中に配置された場合における、ループアンテナ13のS11パラメータの周波数特性を表す。またグラフ1202は、基板2の背面側においてループアンテナ13が金属板と接するようにループアンテナ13が配置された場合における、ループアンテナ13のS11パラメータの周波数特性を表す。グラフ1201及びグラフ1202に示されるように、ループアンテナ13が空気中に配置された場合及び金属上に配置された場合の何れにおいても、動作周波数2.45GHzにおいて、S11パラメータが、-3dB以下となっていることが分かる。
図12(b)において、グラフ1211は、ループアンテナ13が空中に配置された場合における、ループアンテナ13のトータル効率の周波数特性を表す。またグラフ1212は、基板2の背面側においてループアンテナ13が金属板と接するようにループアンテナ13が配置された場合における、ループアンテナ13のトータル効率の周波数特性を表す。グラフ1211及びグラフ1212に示されるように、動作周波数2.45GHzにおいて、ループアンテナ13が空気中に配置された場合のトータル効率とループアンテナ13が金属上に配置された場合のトータル効率とが略等しいことが分かる。
図12(c)において、グラフ1221は、ループアンテナ13が空中に配置された場合における、ループアンテナ13の正面方向の動作利得の周波数特性を表す。またグラフ1222は、基板2の背面側においてループアンテナ13が金属板と接するようにループアンテナ13が配置された場合における、ループアンテナ13の正面方向の動作利得の周波数特性を表す。グラフ1221及びグラフ1222に示されるように、動作周波数2.45GHzにおいて、ループアンテナ13が空気中に配置された場合の正面方向の動作利得とループアンテナ13が金属上に配置された場合の正面方向の動作利得は略等しいことが分かる。
このように、放射素子の両端部にスリットが形成されなくても、放射素子がその両端で給電素子から電磁結合を介して給電されることで、ループアンテナは、設置環境の違いによるアンテナ性能の劣化を抑制できる。
なお、この変形例においても、給電素子の一端と放射素子の一端間のギャップ、及び、給電素子の他端と放射素子の他端間のギャップのそれぞれにおいて、給電素子と放射素子とを接続する集中定数素子が設けられてもよい。
さらに他の変形例によれば、放射素子は、複数の導体で形成されてもよい。例えば、放射導体は、特開2011−109552号公報に開示されたループアンテナと同様に、2枚の板状の導体で形成されてもよい。この場合、上記の実施形態及び変形例と同様に、各導体の一端は、給電素子と電磁結合可能なように、基板の表面に位置し、かつ、互いに対向するように設けられる。そして各導体は、給電素子の長手方向における基板の端部において折り曲げられ、各導体の他端が基板の背面側にて互いに重なるように各導体は設けられる。そして基板の背面側にて、二つの導体が重なり合う部分には、二つの導体の間に誘電体のシートが設けられてもよい。そして二つの導体は、誘電体のシートを介して互いに電磁結合する。この変形例によれば、基板の背面側における二つの導体間の間隔を調整することで、ループアンテナのアンテナ特性を調整することができる。
図13は、上記の実施形態またはその変形例の何れかによるループアンテナを有する電子機器を基板の表面側から見た、電子機器の概略斜視図である。図14は、電子機器が有する回路のブロック図である。この例では、電子機器100は、ビーコン装置であり、ループアンテナ101と、駆動電力生成部102と、メモリ103と、制御部104とを有する。このうち、駆動電力生成部102、メモリ103及び制御部104は、ループアンテナ101を介して無線信号を放射する信号処理回路110の一例である。また、メモリ103及び制御部104は、例えば、一つまたは複数の集積回路として形成される。そして信号処理回路110は、ループアンテナ101の基板2の表面において、ループアンテナ101の給電素子及び放射素子が設けられていない領域に配置される。
ループアンテナ101は、上記の各実施形態またはその変形例の何れかによるループアンテナである。そしてループアンテナ101は、例えば、制御部104から受け取った無線信号を無線電波として放射する。
駆動電力生成部102は、メモリ103及び制御部104を駆動するための電力を生成する。そのために、駆動電力生成部102は、例えば、太陽電池を有する。さらに、駆動電力生成部102は、太陽電池により生成された電力を蓄電するためのコンデンサといった蓄電素子を有していてもよい。そして駆動電力生成部102は、生成した電力をメモリ103及び制御部104へ供給する。
メモリ103は、不揮発性の半導体メモリ回路を有する。そしてメモリ103は、電子機器100を他の電子機器と識別するためのIDコードを保持する。
制御部104は、少なくとも一つのプロセッサを有し、Bluetooth Low Energy(BLE)といった所定の無線通信規格に従った無線信号を生成する。その際、制御部104は、メモリ103から電子機器100のIDコードを読み込み、そのIDコードを無線信号に含めてもよい。そして制御部104は、その無線信号をループアンテナ101へ出力し、ループアンテナ101に、その無線信号を無線電波として放射させる。
なお、電子機器100は、Internet of Things(IoT)で利用されるセンサ端末であってもよい。この場合には、電子機器100は、上記の各構成要素以外に、電子機器100が取り付けられる物体に関する情報を検知するためのセンサを一つ以上有していてもよい。そして制御部104は、無線信号に、センサから得られた情報を含めてもよい。
あるいは、電子機器100は、無線タグであってもよい。この場合には、駆動電力生成部102は、リーダライタ(図示せず)からループアンテナ101を介して受信した無線信号からメモリ103及び制御部104を駆動するための電力を生成してもよい。また制御部104は、ループアンテナ101から受信した無線信号を復調して、その無線信号により搬送された質問信号を取り出す。そして制御部104は、その質問信号に応じた応答信号を生成してもよい。その際、制御部104は、メモリ103からIDコードを読み込み、そのIDコードを応答信号に含める。そして制御部104は、その応答信号をループアンテナ101から放射する周波数を持つ無線信号に重畳する。そして制御部104は、その無線信号をループアンテナ101へ出力し、ループアンテナ101に、その無線信号を無線電波として放射させる。
ここに挙げられた全ての例及び特定の用語は、読者が、本発明及び当該技術の促進に対する本発明者により寄与された概念を理解することを助ける、教示的な目的において意図されたものであり、本発明の優位性及び劣等性を示すことに関する、本明細書の如何なる例の構成、そのような特定の挙げられた例及び条件に限定しないように解釈されるべきものである。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1、11−13 ループアンテナ
2、21 基板
3、31−34 給電素子
3a、31a、32a、33a、34a 給電点
3b、31b、32b、33b、34b 第1の部分
3c、31c、32c、33c、34c 第2の部分
4、41、42 放射素子
4a、41a スリット
5 容量素子
100 電子機器
101 ループアンテナ
102 駆動電力生成部
103 メモリ
104 制御部
110 信号処理回路

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の第1の面に設けられ、導電性を有し、給電点にて給電され、かつ、前記給電点から第1の方向に沿って延伸される第1の部分と前記給電点から第2の方向に沿って延伸される第2の部分とを有する給電素子と、
    導電性を有し、前記第1の面に直交する面に沿って前記基板を囲むようにループ状に形成され、かつ、一端が前記第1の面にて前記給電素子の前記第1の部分と電磁結合し、かつ、他端が前記第1の面にて前記給電素子の前記第2の部分と電磁結合するように設けられ、かつ、前記一端と前記他端とが間隔を空けて配置される放射素子と、
    を有し、
    前記放射素子の前記一端には第1のスリットが形成され、前記給電素子の前記第1の部分は前記第1のスリット内に電磁結合可能なギャップを空けて配置され、かつ、前記放射素子の前記他端には第2のスリットが形成され、前記給電素子の前記第2の部分は前記第2のスリット内に電磁結合可能なギャップを空けて配置され、
    前記スリットの長さを調整することによってインピーダンスが調整され、前記放射素子の前記一端と前記他端との間隔を調整することによって共振周波数が調整されるループアンテナ。
  2. 前記放射素子の前記一端と前記給電素子の前記第1の部分とを接続し、かつ、容量成分またはインダクタンス成分を有する第1の集中定数素子と、
    前記放射素子の前記他端と前記給電素子の前記第2の部分とを接続し、かつ、容量成分またはインダクタンス成分を有する第2の集中定数素子と、
    をさらに有する、請求項に記載のループアンテナ。
  3. 前記第1の方向に沿った前記給電素子の前記第1の部分の長さと前記第2の方向に沿った前記給電素子の前記第2の部分の長さの和は設計波長の電気長の1/2以下である、請求項1または2に記載のループアンテナ。
  4. ループアンテナと、
    前記ループアンテナを介して無線電波を放射または受信する信号処理回路とを有し、
    前記ループアンテナは、
    基板と、
    前記基板の第1の面に設けられ、導電性を有し、給電点にて給電され、かつ、前記給電点から第1の方向に沿って延伸される第1の部分と前記給電点から第2の方向に沿って延伸される第2の部分とを有する給電素子と、
    導電性を有し、前記第1の面に直交する面に沿って前記基板を囲むようにループ状に形成され、かつ、一端が前記第1の面にて前記給電素子の前記第1の部分と電磁結合し、かつ、他端が前記第1の面にて前記給電素子の前記第2の部分と電磁結合するように設けられ、かつ、前記一端と前記他端とが間隔を空けて配置される放射素子と、
    を有し、
    前記放射素子の前記一端には第1のスリットが形成され、前記給電素子の前記第1の部分は前記第1のスリット内に電磁結合可能なギャップを空けて配置され、かつ、前記放射素子の前記他端には第2のスリットが形成され、前記給電素子の前記第2の部分は前記第2のスリット内に電磁結合可能なギャップを空けて配置され、前記スリットの長さを調整することによってインピーダンスが調整され、前記放射素子の前記一端と前記他端との間隔を調整することによって共振周波数が調整され、
    前記信号処理回路は、前記基板の前記第1の面において前記給電素子及び前記放射素子が形成されていない領域に設けられる、
    電子機器。
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