JP6919200B2 - 情報処理システム、制御パラメータの調整方法、および制御パラメータの調整プログラム - Google Patents

情報処理システム、制御パラメータの調整方法、および制御パラメータの調整プログラム Download PDF

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Description

本開示は、製造装置間の性能差を低減するようにコントローラの制御パラメータを調整するための技術に関する。
様々な製造現場において、PLC(Programmable Logic Controller)などのコントローラが導入されている。コントローラは、製造設備などに応じて設計された制御プログラムに従って製造現場における各種製造装置を制御する。製造装置の制御は、たとえば、PID(Proportional-Integral-Differential)制御で実現される。特開2004−164426号公報(特許文献1)は、PID制御に用いられる制御パラメータを最適化するための方法を開示している。
特開2004−164426号公報
同種類の製造装置であっても、製造される製品の品質にばらつきが生じることが問題になっている。この品質のばらつきは、各製造装置の特性の違い、各製造装置の設置場所における環境の違い、各製造装置の使用時間の違いなどによって生じる。製造装置間での品質のばらつきを抑制するために、現場の担当者は、各コントローラの制御パラメータを経験に基づいて設定し、製造装置間の性能差を埋めている。
性能が最も良い製造装置に合わせて他の製造装置に対する制御パラメータを調整すると、当該他の製造装置は、性能限界を超えるため、最も性能が良い製造装置と同様の性能にはならない。この場合には、製品の品質が製造装置間でばらついてしまう。特許文献1に開示される制御方法は、製造装置の性能を最良にするように制御パラメータを決定するため、製造装置間で性能差が生じてしまう。したがって、製造装置間の性能差を軽減するための技術が望まれている。
ある局面に従うと、情報処理システムは、設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動するとともに、当該製造装置の駆動結果として当該製造装置の動作状態を表わす動作データを取得できるように構成されている複数のコントローラと、上記複数のコントローラと通信可能に構成されている情報処理装置とを備える。上記複数のコントローラの各々は、予め定められた制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として得られた第1動作データを上記情報処理装置に送信する。上記情報処理装置は、上記複数のコントローラの各々から受信した上記第1動作データに基づいて、複数の上記製造装置の動作の模範となる基準動作データを生成し、当該基準動作データを上記複数のコントローラの各々に送信する。上記複数のコントローラの各々は、当該コントローラに設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として得られる第2動作データが上記基準動作データに近づくように、当該設定されている制御パラメータを調整する。
好ましくは、上記基準動作データが示す動作の質は、複数の上記第1動作データの内の最良の第1動作データが示す動作の質よりも悪い。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記複数のコントローラの各々から受信した上記第1動作データの平均を上記基準動作データとして生成する。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記複数のコントローラの各々から受信した上記第1動作データの各々が示す動作の質を所定の評価方法で評価し、当該動作の質が最良ではない第1動作データを上記基準動作データとする。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記複数のコントローラの各々から受信した上記第1動作データの中から、上記動作の質によって示される順位が中間である第1動作データを特定し、当該第1動作データを上記基準動作データとする。
好ましくは、上記情報処理装置は、上記複数のコントローラの各々から受信した上記第1動作データの中から、上記動作の質が最も悪い第1動作データを特定し、当該第1動作データを上記基準動作データとする。
好ましくは、上記複数のコントローラの各々は、上記第2動作データが上記基準動作データに近づくように、当該コントローラに設定されている制御パラメータの調整と、当該調整後の制御パラメータに従った上記製造装置の駆動とを繰り返し実行する。上記情報処理装置は、上記複数のコントローラの各々が上記制御パラメータを調整する過程で設定できる制御パラメータの範囲の設定を受け付ける。
好ましくは、上記複数のコントローラの各々は、当該コントローラに設定されている制御パラメータをPSO(Particle Swarm Optimization)処理により調整する。
他の局面に従うと、コントローラに設定されている制御パラメータを調整するための調整方法が提供される。上記コントローラは、当該コントローラに設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動するとともに、当該製造装置の駆動結果として当該製造装置の動作状態を表わす動作データを取得できるように構成されている。上記調整方法は、予め定められた制御パラメータに従って複数の上記製造装置を駆動し、当該駆動結果として複数の上記製造装置の各々について第1動作データを取得するステップと、上記取得された複数の第1動作データに基づいて、複数の上記製造装置の動作の模範となる基準動作データを生成するステップと、複数の上記コントローラの各々に設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として対応する製造装置の第2動作データを取得するステップと、上記取得された複数の第2動作データの各々が上記基準動作データに近づくように、複数の上記コントローラに設定されている制御パラメータを調整するステップとを備える。
他の局面に従うと、コントローラに設定されている制御パラメータを調整するための調整プログラムが提供される。上記コントローラは、当該コントローラに設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動するとともに、当該製造装置の駆動結果として当該製造装置の動作状態を表わす動作データを取得できるように構成されている。上記調整プログラムは、コンピュータに、予め定められた制御パラメータに従って複数の上記製造装置を駆動し、当該駆動結果として複数の上記製造装置の各々について第1動作データを取得するステップと、上記取得された複数の第1動作データに基づいて、複数の上記製造装置の動作の模範となる基準動作データを生成するステップと、複数の上記コントローラの各々に設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として対応する製造装置の第2動作データを取得するステップと、上記取得された複数の第2動作データの各々が上記基準動作データに近づくように、複数の上記コントローラに設定されている制御パラメータを調整するステップとを実行させる。
ある局面において、製造装置間の性能差を軽減することができる。
本開示の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
実施の形態に従う情報処理システムの全体構成を示す模式図である。 実施の形態に従う情報処理装置とコントローラとの間のデータの流れを示すシーケンス図である。 実施の形態に従うコントローラに設定されている制御パラメータを調整する過程を示す図である。 実施の形態に従うコントローラに設定されている制御パラメータを調整する過程を示す図である。 実施の形態に従う情報処理装置の機能構成の一例を示す図である。 実施の形態に従うコントローラの機能構成の一例を示す図である。 PID制御を実現するための回路構成の一例を示す図である。 PSO処理のフローを表わす図である。 動作データの評価処理を概略的に示す概念図である。 変動可能範囲を設定するための設定画面の一例を示す図である。 所定の制御パラメータで実施の形態に従う製造装置を駆動した結果を示す図である。 基準動作データの生成処理を表わすフローチャートである。 実施の形態に従う情報処理装置のハードウェア構成を示す模式図である。 実施の形態に従うコントローラのハードウェア構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。
<A.情報処理システム1の全体構成>
まず、実施の形態に従う情報処理システム1の全体構成について説明する。図1は、情報処理システム1の全体構成を示す模式図である。
情報処理システム1は、たとえば、情報処理装置100と、コントローラ200A〜200Cと、製造装置300A〜300Cとで構成されている。以下では、コントローラ200A〜200Cの1つを代表してコントローラ200ともいう。製造装置300A〜300Cの1つを代表して製造装置300ともいう。
情報処理装置100は、たとえば、コントローラ200を管理するためのサーバである。情報処理装置100およびコントローラ200は、任意のネットワーク6(たとえば、インターネットやVPN(Virtual Private Network)など)を介してネットワーク接続されている。なお、情報処理装置100およびコントローラ200の間の通信は、セキュアであることが好ましく、典型的には、送受信するデータの暗号化、および/または、通信回線自体をセキュアなものにするといった手法が採用される。
コントローラ200は、PLCと称される産業用のコントローラである。コントローラ200は、設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置300(たとえば、ロボット)を制御する。より具体的には、コントローラ200は、製造装置300との間で、フィールド信号(各種センサで検出された入力信号(アナログおよび/またはデジタル)、ならびに、各種アクチュエータへ与える出力信号(アナログおよび/またはデジタル))を遣り取りすることで、各種の製造装置300を制御する。
なお、図1には、情報処理システム1が1つの情報処理装置100で構成されている例が示されているが、情報処理システム1は、複数の情報処理装置100で構成されてもよい。また、図1には、情報処理システム1が3つのコントローラ200で構成されている例が示されているが、情報処理システム1は、2つ以上のコントローラ200で構成されればよい。また、図1には、情報処理システム1が3つの製造装置300で構成されている例が示されているが、情報処理システム1は、2つ以上の製造装置300で構成されればよい。
<B.制御パラメータの調整処理>
本実施の形態に従う情報処理システム1は、製造装置300A〜300C間での性能差を軽減するために、コントローラ200A〜200Cの各々に設定されている制御パラメータを調整する。以下では、図2〜図4を参照して、情報処理システム1による制御パラメータの調整処理について説明する。図2は、情報処理装置100とコントローラ200との間のデータの流れを示すシーケンス図である。図3および図4は、コントローラ200A〜200Cに設定されている制御パラメータを調整する過程を示す図である。
ステップS10において、情報処理装置100は、コントローラ200A〜200Cのそれぞれに共通制御パラメータ(予め定められた制御パラメータ)を送信する。すなわち、同一の制御パラメータがコントローラ200A〜200Cに送信される。共通制御パラメータは、予め設定されていてもよいし、ユーザによって任意に設定されてもよいし、コントローラ200A〜200Cのいずれかから採用されてもよい。
ステップS12において、コントローラ200Aは、情報処理装置100から共通制御パラメータを受信したことに基づいて、当該共通制御パラメータに従って対応する製造装置300Aを駆動する。一例として、製造装置300Aは、PID制御によって制御される。PID制御の詳細については後述する。同様に、コントローラ200Bは、共通制御パラメータに従って対応する製造装置300Bを駆動する。同様に、コントローラ200Cは、共通制御パラメータに従って対応する製造装置300Cを駆動する。
ステップS14において、コントローラ200Aは、共通制御パラメータでの駆動結果として、製造装置300Aの動作データ20A(第1動作データ)を取得する。動作データ20Aは、製造装置300の動作状態を表わすデータである。一例として、製造装置300Aが製品を搬送する製造ラインやロボットなどの搬送装置を装置構成として含む場合には、動作データ20Aは、時間と当該搬送装置の位置との関係を表わす。
同様に、コントローラ200Bは、共通制御パラメータでの駆動結果として、製造装置300Bの動作データ20Bを取得する。同様に、コントローラ200Cは、共通制御パラメータでの駆動結果として、製造装置300Cの動作データ20Cを取得する。コントローラ200A〜200Cは、それぞれ、動作データ20A〜20Cを情報処理装置100に送信する。
ステップS20において、情報処理装置100は、コントローラ200A〜200Cから受信した動作データ20A〜20Cに基づいて、製造装置300A〜300Cの動作の模範となる基準動作データ21を生成する。このとき、基準動作データ21が示す動作の質が、動作データ20A〜20Cの内の最良の動作データが示す動作の質よりも悪くなるように、基準動作データ21は生成される。動作データが示す動作の質は、所定の評価方法で算出され、たとえば、目標の挙動からの差異で表わされる。目標の挙動からの差異が小さいほど、動作の質は高くなる。
ステップS22において、情報処理装置100は、ステップS20で生成した基準動作データ21をコントローラ200A〜200Cのそれぞれに送信する。
ステップS24において、コントローラ200Aは、情報処理装置100から基準動作データ21を受信すると、コントローラ200Aに設定されている制御パラメータに従って製造装置300Aを駆動する。コントローラ200Aは、設定されている制御パラメータでの駆動結果として得られる動作データ(第2動作データ)が基準動作データ21に近づくように、当該設定されている制御パラメータを調整する。一例として、制御パラメータの調整は、PSO処理により実現される。PSO処理の詳細については後述する。コントローラ200B,200Cの各々も同様に基準動作データ21に基づいて自身に設定されている制御パラメータを調整する。
以上のように、敢えてパフォーマンスが最良ではない動作データに合わせて基準動作データ21が生成されることで、製造装置300A〜300Cは、性能限界を超えない範囲で制御パラメータを設定することができる。その結果、製造装置300A〜300C間での性能差が軽減される。
なお、図2のステップS10では、情報処理装置100がコントローラ200の各々に共通制御パラメータを送信する例について説明を行ったが、共通制御パラメータは、コントローラ200の各々に予め格納されていてもよい。また、図2のステップS10では、コントローラ200間での共通制御パラメータが必ずしも用いられる必要はなく、コントローラ200の各々に現在設定されている制御パラメータが共通制御パラメータの代わりに用いられてもよい。
<C.情報処理装置100の機能構成>
図5を参照して、情報処理装置100の機能について説明する。図5は、情報処理装置100の機能構成の一例を示す図である。
情報処理装置100は、主要なハードウェア構成として、制御装置101と、記憶装置120とを含む。制御装置101は、機能構成として、生成部152を含む。
生成部152は、コントローラ200の制御パラメータを調整する処理の実行命令を受け付けたことに基づいて、コントローラ200A〜200Cの各々に共通制御パラメータ124を送信する。一例として、調整処理の実行命令は、情報処理装置100が調整処理の実行操作をユーザから受け付けたことに基づいて発せられる。
生成部152は、共通制御パラメータ124をコントローラ200に送信した応答結果として、コントローラ200の各々から動作データ20を取得する。動作データ20は、コントローラ200が共通制御パラメータ124に従って製造装置300を駆動して得られた動作結果である。
生成部152は、コントローラ200A〜200Cの各々から受信した動作データ20A〜20Cに基づいて、製造装置300A〜300Cの動作の模範となる基準動作データ21を生成する。上述のように、基準動作データ21は、コントローラ200A〜200C間の性能差を低減するために利用される基準となるデータである。基準動作データ21は、様々な方法で生成される。
ある局面において、情報処理装置100は、動作データ20A〜20Cの平均を基準動作データ21として生成する。これにより、製造装置300A〜300Cの性能は、製造装置300A〜300Cの性能の平均に合わせられ、製造装置300A〜300間の性能差を無理なく軽減することができる。
他の局面において、情報処理装置100は、動作データ20A〜20Cの各々が示す動作の質を所定の評価方法で評価する。動作データ20は、安定していることが好ましいので、動作データ20の質は、たとえば、所定値をオーバーシュートした回数や、所定範囲に安定するまでの時間などで表わされる。情報処理装置100は、評価結果として得られた動作の質が最良ではない動作データ20を基準動作データ21とする。
好ましくは、情報処理装置100は、動作データ20A〜20Cの中から、動作の質によって示される順位が中間である動作データ20を特定し、動作データ20を基準動作データ21とする。これにより、製造装置300A〜300Cの性能は、パフォーマンスが中間である製造装置300に合わせられ、製造装置300A〜300間の性能差を無理なく軽減することができる。
あるいは、情報処理装置100は、動作データ20A〜20Cの中から、評価結果として得られた動作の質が最も悪い動作データ20を特定し、当該動作データ20を基準動作データ21とする。パフォーマンスが最も悪い製造装置に性能を合わせることで、製造装置300A〜300C間の性能差を確実に軽減することができる。
<D.コントローラ200の機能構成>
図6〜図9を参照して、コントローラ200の機能について説明する。図6は、コントローラ200の機能構成の一例を示す図である。
コントローラ200は、主要なハードウェア構成として、制御装置201と、記憶装置220とを含む。制御装置201は、機能構成として、PID制御を実行するためのPID制御部252と、PSO処理を実行するためのPSO処理部254とを含む。
以下では、PID制御部252およびPSO処理部254について順に説明する。
[D1.PID制御部252]
引き続き図6を参照しつつ、図7を参照して、PID制御部252について説明する。図7は、PID制御部252によるPID制御を実現するための回路構成の一例を示す図である。
製造装置300は、サーボドライバ301と、製造装置300内の各種装置を駆動するためのモータ302と、モータ302の制御対象の位置(または速度)を検知するためのエンコーダ303とを含む。
サーボドライバ301は、PID制御部252から位置指令値(または速度指令値)を受け付けると、モータ302を駆動するための電気信号を出力する。PID制御部252には、エンコーダ303での検出値に基づく現在位置x(t)(または現在速度)がフィードバックされる。現在位置x(t)は、時刻「t」におけるモータ302の駆動対象の位置を表わす。エンコーダ303から出力される現在位置x(t)の推移は、動作データ20としてコントローラ200に出力される。
PID制御部252は、減算器171,173と、微分器172,178,181と、係数演算器174,175,177,180,182と、積分器176と、加算器179とを含む。
エンコーダ303からフィードバックされ現在位置x(t)は、係数演算器182で「K」倍に増幅/減衰された上で減算器171に出力される。増減率「K」は、制御パラメータ224に規定されている。減算器171は、予め設定されている目標位置x(図6の目標位置226に対応)から現在位置x(t)を差分することで差分結果Δx(t)を算出する。差分結果Δx(t)は、微分器172に出力される。
微分器172は、差分結果Δx(t)を時間微分し、目標速度v(t)を出力する。目標速度v(t)は、減算器173に出力される。
エンコーダ303からフィードバックされ現在位置x(t)は、係数演算器182で「K」倍に増幅/減衰されるとともに、微分器181で時間微分された上で減算器173に出力される。増減率「K」は、制御パラメータ224に規定されている。減算器173は、微分器172から出力される目標速度v(t)から現在速度v(t)を差分することで差分結果Δv(t)を算出する。差分結果Δv(t)は、係数演算器174,175,177のそれぞれに出力される。
係数演算器174は、制御パラメータ224に規定されている比例定数「K」に基づいて、減算器173から出力される差分結果Δv(t)を増幅/減衰する。その結果、差分結果Δv(t)は、「K」倍に増幅/減衰される。増幅/減衰後の差分結果Δv(t)は、加算器179に出力される。
係数演算器175は、制御パラメータ224に規定されている積分定数「K」に基づいて、減算器173から出力される差分結果Δv(t)を増幅/減衰する。その結果、差分結果Δv(t)は、「K」倍に増幅/減衰される。増幅/減衰後の差分結果Δv(t)は、積分器176に出力される。積分器176は、係数演算器175によって増幅/減衰された差分結果Δv(t)を時間積分する。積分結果は、加算器179に出力される。
係数演算器177は、制御パラメータ224に規定されている微分定数「K」に基づいて、減算器173から出力される差分結果Δv(t)を増幅/減衰する。その結果、差分結果Δv(t)は、「K」倍に増幅/減衰される。増幅/減衰後の差分結果Δv(t)は、微分器178に出力される。微分器178は、係数演算器177によって増幅/減衰された差分結果Δv(t)を時間微分する。微分結果は、加算器179に出力される。
加算器179は、係数演算器174から出力される増幅/減衰後の差分結果Δv(t)と、積分器176から出力される積分結果と、微分器178から出力される微分結果とを加算し、その加算結果をサーボドライバ301に出力する。サーボドライバ301は、当該加算結果に応じた制御信号を生成し、当該制御信号に基づいてモータ302を制御する。
以上のように、PID制御部252は、エンコーダ303からフィードバックされた現在位置x(t)と目標位置xとの比較を繰り返しながらサーボドライバ301を制御することで、モータ302の駆動対象を目標位置xに移動させる。
[D2.PSO処理部254]
PSO処理部254によるPSO処理について説明する前に、まず、一般的なPSO処理について説明する。
PSO処理は、粒子群最適化処理とも呼ばれ、多次元のパーティクル群でモデル化される。各パーディクルは、他のパーディクルと情報交換を行いながら、自身の位置および速度を調整することで、自身の最適な位置を探索する。n次元で表わされるパーティクル群は、下記式(1)に示される位置ベクトルx(i、j)と、下記式(2)に示される移動ベクトルv(i、j)とで表わされる。
x(i、j)=(xi1,xi2,・・・,xij,・・・,xin)・・・(1)
v(i、j)=(vi1,vi2,・・・,vij,・・・,vin)・・・(2)
式(1),(2)に示される「i」は、パーティクルの番号を示す。「j」は、要素番号を示す。
各パーティクルは、下記の式(3)に基づいて新たな移動ベクトルv(i+1、j、k)を算出する。その後、各パーティクルは、下記式(4)に基づいて現在の位置ベクトルx(i、j、k)から新たな位置ベクトルx(i+1、j、k)に移動する。
v(i、j、k+1)=w・v(i、j、k)+c・r・(pbest(i、j)−x(i、j、k))+c・r・(gbest(j)−x(i、j、k))・・・(3)
x(i、j、k+1)=x(i、j、k)+v(i、j、k+1)・・・(4)
式(3),(4)に示される「k」は、式(3),(4)の実行回数に相当する反復回数を表わす。「w」,「c」,「c」は、予め定められた重み係数を表わす。「r」,「r」は、0以上1以下の乱数を表わす。「pbest(i、j)」は、これまでの反復で発見された各パーティクルの最良位置を表わす。「gbest(j)」は、これまでの反復で発見された全パーティクルでの最良位置を表わす。
式(3),(4)の処理が繰り返されることで、位置ベクトルx(i、j)は、最適解に収束する。
以下では、図8を参照して、PSO処理部254によるPSO処理について説明する。図8は、PSO処理部254によるPSO処理のフローを表わす図である。
PSO処理部254は、PID制御で用いる制御パラメータを上記PSO処理により目標値に収束させる。調整対象の制御パラメータは、たとえば、上述の係数演算器174,175,177,180,182(図7参照)に設定される増減率K,K,K,K,Kの少なくとも1つである。
説明を簡単にするために、以下では、調整対象の制御パラメータが1つである前提で説明を行う。この場合には、式(1)〜(4)に示されるように要素数「j」を考慮する必要がなくなる。
ステップS110において、PSO処理部254は、パーティクルを表わす制御パラメータKx(i、k)と、各制御パラメータの移動ベクトルKv(i、k)を生成する。ここでの「i」は、パーティクル番号を表わし、0以上でありnよりも小さい。「n」は、パーティクル数を表わす。すなわち、ステップS110の処理によりn個のパーティクルが生成される。「k」は、反復回数を表わし、ステップS110においては「0」に設定される。ステップS110においては、制御パラメータKx(i、k)の各々に、たとえば、予め定められた範囲内でのランダムなパラメータ値が初期値として設定される。移動ベクトルKv(i、k)の各々には、予め定められた初期値(たとえば、0)が設定される。
ステップS112において、PSO処理部254は、下記の式(5)に基づいて新たな移動ベクトルKv(i+1、k)を生成し、下記式(6)に基づいて現在の制御パラメータKx(i、k)を新たな制御パラメータKx(i+1、k)に更新する。なお、式(5)は上記式(3)に対応し、式(6)は上記式(4)に対応する。
Kv(i+1、k)=w・Kv(i、k)+c・r・(pbest(i)−Kx(i、k))+c・r・(gbest−Kx(i、k))・・・(5)
Kx(i+1、k)=Kx(i、k)+Kv(i+1、k)・・・(6)
式(5),(6)に示される「w」,「c1」,「c2」は、重み係数を表わす。「r1」,「r2」は、0以上1以下の乱数を表わす。「pbest(i)」は、これまでの反復で発見された各パーティクルの制御パラメータの最良値を表わす。「gbest」は、これまでの反復で発見された全パーティクルでの制御パラメータの最良値を表わす。
ステップS114において、PSO処理部254は、更新後の制御パラメータKx(i+1、k)に従って製造装置300をPID制御する。このとき、PID制御は、制御パラメータKx(i+1、k)の数だけ繰り返される。すなわち、PID制御は、パーティクル数の分だけ繰り返される。その結果、パーティクル数の分だけ動作データが得られる。
ステップS116において、PSO処理部254は、ステップS114で得られた動作データのそれぞれを上述の基準動作データ21と比較することで、各動作データを評価する。
図9は、動作データの評価処理を概略的に示す概念図である。図9に示されるように、ステップS114において動作データ20A1〜20A3が得られたとする。この場合、PSO処理部254は、動作データ20A1から基準動作データ21を差分することで差分データ24A1を算出する。差分データ24A1は、動作データ20が基準動作データ21と異なる度合いを示す。PSO処理部254は、差分データ24A1に基づいて、動作データ20A1と基準動作データ21との差異の大きさを示す評価値「A1」を算出する。一例として、評価値「A1」は、差分データ24A1を時間積分することで得られる。あるいは、評価値「A1」は、正の所定値をオーバーシュートした回数、負の所定値をアンダーシュートした回数、または、これらの回数の合計で表わされる。
同様に、PSO処理部254は、動作データ20A2から基準動作データ21を差分することで差分データ24A2を算出し、差分データ24A2に基づいて動作データ20A2に対する評価値「A2」を算出する。同様に、PSO処理部254は、動作データ20A3から基準動作データ21を差分することで差分データ24A3を算出し、差分データ24A3に基づいて動作データ20A3に対する評価値「A3」を算出する。
評価値「A1」〜「A3」は、基準動作データ21との差異の大きさに相関するので、評価値「A1」〜「A3」が小さい動作データであるほど、基準動作データ21の挙動に近いことを示す。反対に、評価値「A1」〜「A3」が大きい動作データであるほど、基準動作データ21の挙動から遠いことを示す。
再び図8を参照して、ステップS118において、PSO処理部254は、ステップS116での評価結果に基づいて、各パーティクルが示す制御パラメータの最良値「pbest(i)」を各パーティクルについて更新する。一例として、評価値「A1」が最良値「pbest(0)」よりも良好である場合には、PSO処理部254は、評価値「A1」で「pbest(0)」を更新する。評価値「A2」が最良値「pbest(1)」よりも良好である場合には、PSO処理部254は、評価値「A2」で「pbest(1)」を更新する。評価値「A3」が最良値「pbest(2)」よりも良好である場合には、PSO処理部254は、評価値「A3」で「pbest(2)」を更新する。このような更新処理が全パーティクルについて実行される。
ステップS120において、PSO処理部254は、ステップS116での評価結果に基づいて、全パーティクルが示す制御パラメータの最良値「gbest」を更新する。一例として、評価値「A1」〜「A3」のいずれかが最良値「pbest」よりも良好である場合には、PSO処理部254は、評価値「A1」〜「A3」の内の最良値で最良値「pbest」を更新する。
ステップS122において、PSO処理部254は、ステップS112〜S120の処理が所定の反復回数繰り返されたか否かを判断する。一例として、制御装置101は、反復回数を表わす変数「k」が所定数以上になったことに基づいて、ステップS112〜S120の処理が所定の反復回数繰り返されたと判断する。PSO処理部254は、ステップS112〜S120の処理が所定の反復回数繰り返されたと判断した場合(ステップS122においてYES)、制御をステップS126に切り替える。そうでない場合には(ステップS122においてNO)、PSO処理部254は、制御をステップS124に切り替える。
ステップS124において、PSO処理部254は、反復回数を表わす変数「k」をインクリメントする。すなわち、PSO処理部254は、変数「k」を1プラスする。
ステップS126において、PSO処理部254は、最良値「pbest」を制御パラメータとして採用する。その結果、PSO処理部254は、コントローラ200に設定されている制御パラメータ224(図6参照)を最良値「pbest」で書き換える。
このように、PSO処理部254は、得られた動作データ20が基準動作データ21に近づくように、現在設定されている制御パラメータの調整と、当該調整後の制御パラメータに従った製造装置の駆動とを繰り返し実行する。これにより、基準動作データ21の挙動を実現するための制御パラメータで製造装置300を駆動することができる。
なお、上述では、PSO処理により制御パラメータを調整する例について説明を行ったが、制御パラメータの調整は、その他の最適化方法で実現されてもよい。たとえば、制御パラメータの調整は、GA(Genetic Algorithm)によって実現されてもよい。
<E.制御パラメータの範囲設定>
PSO処理部254は、コントローラ200の各々が制御パラメータを調整する過程で設定できる制御パラメータの範囲(以下、「変動可能範囲」ともいう。)の設定を受け付ける。PSO処理部254は、PSO処理の実行中には、設定された変動可能範囲内で制御パラメータの調整を繰り返す。
以下では、図10および図11を参照して、変動可能範囲の設定方法の一例について説明する。図10は、変動可能範囲を設定するための設定画面41の一例を示す図である。
設定画面41は、情報処理装置100に接続されているディスプレイ111に表示される。設定画面41は、たとえば、上述の係数演算器180,182(図7参照)に設定される増減率K,Kの制御パラメータについて変動可能範囲の設定を受け付ける。
より具体的には、情報処理装置100は、座標Px1〜Px3の指定をグラフ42上で受け付けることにより、増減率Kについての変動可能範囲の設定を受け付ける。また、情報処理装置100は、座標Pv1〜Pv3の指定をグラフ42上で受け付けることにより、増減率Kについての変動可能範囲の設定を受け付ける。一例として、ユーザは、マウス操作に連動するポインタ43で座標Px1〜Px3,Pv1〜Pv3のいずれかを選択(クリック)した上で当該選択した座標を移動させることができる。あるいは、座標Px1〜Px3,Pv1〜Pv3の数値が直接入力されてもよい。これにより、グラフ42の原点および座標Px1,Pv1で囲まれる領域「1」と、座標Px1,Px2,Pv1,Pv2で囲まれる領域「2」と、座標Px2,Px3,Pv2,Pv3で囲まれる領域「3」とが指定される。
上述のように、PSO処理部254は、設定されている制御パラメータで製造装置300を駆動して得られた動作データ20が基準動作データ21に近づくように、設定されている制御パラメータの調整と、当該調整後の制御パラメータに従った製造装置の駆動とを繰り返し実行する。領域「1」は、当該調整過程で制御パラメータが変動可能な範囲を示し、最終的に設定される制御パラメータとしては採用され得ない範囲を示す。領域「2」は、当該調整過程で制御パラメータが変動可能な範囲を示し、最終的に設定される制御パラメータとして採用され得る範囲を示す。領域「3」は、当該調整過程で設定され得ない制御パラメータの範囲を示し、最終的に設定される制御パラメータとしても採用され得ない範囲を示す。
このように、情報処理装置100は、PSO処理における制御パラメータの調整過程で設定可能な制御パラメータの範囲と、PSO処理による最終出力結果として採用可能な制御パラメータの範囲とを受け付ける。これらの範囲が設定されることで、PSO処理での制御パラメータの収束が早くなり、また、制御パラメータを正確に設定することができる。
好ましくは、各パーティクル(制御パラメータ)がPSO処理過程で領域「3」に該当した場合には、当該パーティクルについては制御パラメータの候補から省かれる。あるいは、当該パーティクルについては、領域「1」,「2」に属するようにパーティクルの値が補正された上でPSO処理が続行される。
図11は、領域「1」〜「3」上の制御パラメータで製造装置300を駆動した結果を示す図である。より具体的には、領域「1」上の制御パラメータP1で製造装置300を駆動した結果が動作データ51として示されている。領域「2」上の制御パラメータP2で製造装置300を駆動した結果が動作データ52として示されている。領域「3」上の制御パラメータP3で製造装置300を駆動した結果が動作データ53として示されている。領域「2」上の制御パラメータP2による動作データ52が示す挙動が、領域「1」,「3」上の制御パラメータP1,P3による動作データ51,53が示す挙動よりも基準動作データ21に近いことが分かる。
なお、上述では、増減率K,Kの制御パラメータについて変動可能範囲を設定する例について説明を行ったが、変動可能範囲が設定される対象の制御パラメータは、増減率K,Kに限定されない。たとえば、増減率K,K,K,K,K(図7参照)の内の少なくとも1つについて変動可能範囲が設定されてもよい。あるいは、コントローラ200によって使用されるその他の制御パラメータについて変動可能範囲が設定されてもよい。
<F.情報処理装置100の制御構造>
図12を参照して、情報処理装置100の制御構造について説明する。図12は、上述の基準動作データ21の生成処理を表わすフローチャートである。図12の処理は、情報処理装置100の生成部152(図5参照)がプログラムを実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS150において、生成部152は、制御パラメータの調整処理の実行命令を受け付けたか否かを判断する。生成部152は、制御パラメータの調整処理の実行命令を受け付けたと判断した場合(ステップS150においてYES)、制御をステップS152に切り替える。そうでない場合には(ステップS150においてNO)、生成部152は、ステップS150の処理を再び実行する。
ステップS152において、生成部152は、共通制御パラメータ124(図5参照)をコントローラ200の各々に送信する。共通制御パラメータ124は、予め設定されていてもよいし、ユーザによって任意の値に設定されてもよい。
ステップS154において、生成部152は、共通制御パラメータ124に従って製造装置300を駆動した駆動結果として製造装置300の動作状態を示す動作データをコントローラ200の各々から受信する。
ステップS156において、生成部152は、コントローラ200の各々から受信した動作データに基づいて、基準動作データ21を生成する。基準動作データ21の生成方法については図5で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。
ステップS158において、生成部152は、基準動作データ21をコントローラ200の各々に送信する。コントローラ200の各々は、基準動作データ21を受信したことに基づいて、上述のPSO処理を実行することで、基準動作データ21の挙動を実現するための制御パラメータに現在設定されている制御パラメータを書き換える。
<G.ハードウェア構成>
図13および図14を参照して、情報処理装置100およびコントローラ200のハードウェア構成について説明する。図13は、情報処理装置100のハードウェア構成を示す模式図である。図14は、コントローラ200のハードウェア構成を示す模式図である。
[G1.情報処理装置100のハードウェア構成]
まず、図13を参照して、情報処理装置100のハードウェア構成について説明する。
情報処理装置100は、一例として、汎用的なコンピュータアーキテクチャに準じて構成されるコンピュータからなる。情報処理装置100は、たとえば、サーバである。情報処理装置100は、制御装置101と、主メモリ102と、通信インターフェイス103と、操作インターフェイス105と、表示インターフェイス106と、光学ドライブ107と、記憶装置120とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス119を介して互いに通信可能に接続されている。
制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。制御装置101は、記憶装置120に格納されているプログラム122(調整プログラム)を主メモリ102に展開して実行することで、本実施の形態に従う各種処理を実現する。主メモリ102は、揮発性メモリにより構成され、制御装置101によるプログラム実行に必要なワークメモリとして機能する。
通信インターフェイス103は、外部機器との間でネットワークを介してデータを遣り取りする。当該外部機器は、たとえば、コントローラ200、その他の通信機器などを含む。情報処理装置100は、通信インターフェイス103を介して、本実施の形態に従うプログラム122をダウンロードできるように構成されてもよい。
操作インターフェイス105は、入力装置110に接続され、入力装置110からのユーザ操作を示す信号を取り込む。入力装置110は、典型的には、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチパッドなどからなり、ユーザからの操作を受け付ける。
表示インターフェイス106は、ディスプレイ111と接続され、制御装置101などからの指令に従って、ディスプレイ111に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ111は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。
光学ドライブ107は、光学ディスク107Aなどから、その中に格納されている各種プログラムを読み出して、記憶装置120にインストールする。図13には、光学ドライブ107を介して必要なプログラムを情報処理装置100にインストールする構成例を示すが、これに限られることなく、ネットワーク上のサーバ装置などからダウンロードするようにしてもよい。あるいは、情報処理装置100上のプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、CF(Compact Flash)などの記憶媒体に書き込まれているプログラムによって書き換えられるように構成されてもよい。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶媒体である。一例として、記憶装置120は、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのプログラム122と、コントローラ200間での共通制御パラメータ124とを格納する。プログラム122および共通制御パラメータ124の格納場所は、記憶装置120に限定されず、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、主メモリ102、外部機器(たとえば、コントローラ200や製造装置300)などに格納されていてもよい。
プログラム122は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う情報処理装置100の趣旨を逸脱するものではない。さらに、本実施の形態に従うプログラム122によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、情報処理装置100とコントローラ200と製造装置300との少なくとも2つが協働して、本実施の形態に従う処理を実現するようにしてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスの形態で情報処理装置100が構成されてもよい。
[G2.コントローラ200のハードウェア構成]
次に、図14を参照して、コントローラ200のハードウェア構成について説明する。
コントローラ200は、一例として、汎用的なコンピュータアーキテクチャに準じて構成されるコンピュータからなる。コントローラ200は、たとえば、PLCである。コントローラ200は、制御装置201と、主メモリ202と、通信インターフェイス203と、操作インターフェイス205と、表示インターフェイス206と、光学ドライブ207と、記憶装置220とを含む。これらのコンポーネントは、内部バス219を介して互いに通信可能に接続されている。
制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。制御装置201は、記憶装置220に格納されているプログラム222(調整プログラム)を主メモリ202に展開して実行することで、本実施の形態に従う各種処理を実現する。主メモリ202は、揮発性メモリにより構成され、制御装置201によるプログラム実行に必要なワークメモリとして機能する。
通信インターフェイス203は、外部機器との間でネットワークを介してデータを遣り取りする。当該外部機器は、たとえば、情報処理装置100、製造装置300、その他の通信機器などを含む。コントローラ200は、通信インターフェイス203を介して、本実施の形態に従うプログラム222をダウンロードできるように構成されてもよい。
操作インターフェイス205は、入力装置210に接続され、入力装置210からのユーザ操作を示す信号を取り込む。入力装置210は、典型的には、キーボード、マウス、タッチパネル、タッチパッドなどからなり、ユーザ操作を受け付ける。
表示インターフェイス206は、ディスプレイ211と接続され、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ211に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。ディスプレイ211は、たとえば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、またはその他の表示機器である。
光学ドライブ207は、光学ディスク207Aなどから、その中に格納されている各種プログラムを読み出して、記憶装置220にインストールする。図14には、光学ドライブ207を介して必要なプログラムをコントローラ200にインストールする構成例を示すが、これに限られることなく、ネットワーク上のサーバ装置などからダウンロードするようにしてもよい。あるいは、コントローラ200上のプログラムは、USBメモリ、SDカード、CFなどの記憶媒体に書き込まれているプログラムによって書き換えられるように構成されてもよい。
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶媒体である。一例として、記憶装置220は、本実施の形態に従う各種の処理を実現するためのプログラム222と、製造装置300の制御パラメータ224と、上述の目標位置226(図6参照)とを格納する。プログラム222、制御パラメータ224、目標位置226の格納場所は、記憶装置220に限定されず、制御装置201の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、主メモリ202、外部機器(たとえば、情報処理装置100や製造装置300)などに格納されていてもよい。
プログラム222は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従うコントローラ200の趣旨を逸脱するものではない。さらに、本実施の形態に従うプログラム222によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、情報処理装置100とコントローラ200と製造装置300との少なくとも2つが協働して、本実施の形態に従う処理を実現するようにしてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスの形態でコントローラ200が構成されてもよい。
<H.まとめ>
以上のようにして、実施の形態に従う情報処理装置100は、共通制御パラメータに従って得られた製造装置300の動作データから、製造装置300の動作の規範となる基準動作データを生成する。情報処理装置100は、生成した基準動作データをコントローラ200の各々に送信する。コントローラ200の各々は、設定されている制御パラメータに従って得られた動作データが基準動作データに近づくように制御パラメータを調整する。これにより、情報処理装置100は、製造装置300間の性能差を低減することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 情報処理システム、6 ネットワーク、20,20A〜20C,20A1〜20A3,51〜53 動作データ、21 基準動作データ、24A1〜24A3 差分データ、41 設定画面、42 グラフ、43 ポインタ、100 情報処理装置、101,201 制御装置、102,202 主メモリ、103,203 通信インターフェイス、105,205 操作インターフェイス、106,206 表示インターフェイス、107,207 光学ドライブ、107A,207A 光学ディスク、110,210 入力装置、111,211 ディスプレイ、119,219 内部バス、120,220 記憶装置、122,222 制御プログラム、124 共通制御パラメータ、152 生成部、171,173 減算器、172,178,181 微分器、174,175,177,180,182 係数演算器、176 積分器、179 加算器、200,200A〜200C コントローラ、224 制御パラメータ、226 目標位置、252 PID制御部、254 PSO処理部、300,300A〜300C 製造装置、301 サーボドライバ、302 モータ、303 エンコーダ。

Claims (10)

  1. 情報処理システムであって、
    設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動するとともに、当該製造装置の駆動結果として当該製造装置の動作状態を表わす動作データを取得できるように構成されている複数のコントローラと、
    前記複数のコントローラと通信可能に構成されている情報処理装置とを備え、
    前記複数のコントローラの各々は、予め定められた共通の制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として得られた第1動作データを前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、前記複数のコントローラの各々から受信した前記第1動作データに基づいて、複数の前記製造装置の動作の模範となる基準動作データを生成し、当該基準動作データを前記複数のコントローラの各々に送信し、
    前記複数のコントローラの各々は、当該コントローラに設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として得られる第2動作データが前記基準動作データに近づくように、当該設定されている制御パラメータを調整する、情報処理システム。
  2. 前記基準動作データが示す動作の質は、複数の前記第1動作データの内の最良の第1動作データが示す動作の質よりも悪い、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理装置は、前記複数のコントローラの各々から受信した前記第1動作データの平均を前記基準動作データとして生成する、請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、前記複数のコントローラの各々から受信した前記第1動作データの各々が示す動作の質を所定の評価方法で評価し、当該動作の質が最良ではない第1動作データを前記基準動作データとする、請求項に記載の情報処理システム。
  5. 前記情報処理装置は、前記複数のコントローラの各々から受信した前記第1動作データの中から、前記動作の質によって示される順位が中間である第1動作データを特定し、当該第1動作データを前記基準動作データとする、請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記情報処理装置は、前記複数のコントローラの各々から受信した前記第1動作データの中から、前記動作の質が最も悪い第1動作データを特定し、当該第1動作データを前記基準動作データとする、請求項4に記載の情報処理システム。
  7. 前記複数のコントローラの各々は、前記第2動作データが前記基準動作データに近づくように、当該コントローラに設定されている制御パラメータの調整と、当該調整後の制御パラメータに従った前記製造装置の駆動とを繰り返し実行し、
    前記情報処理装置は、前記複数のコントローラの各々が前記制御パラメータを調整する過程で設定できる制御パラメータの範囲の設定を受け付ける、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  8. 前記複数のコントローラの各々は、当該コントローラに設定されている制御パラメータをPSO(Particle Swarm Optimization)処理により調整する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  9. コントローラに設定されている制御パラメータを調整するための調整方法であって、
    前記コントローラは、当該コントローラに設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動するとともに、当該製造装置の駆動結果として当該製造装置の動作状態を表わす動作データを取得できるように構成されており、
    予め定められた共通の制御パラメータに従って複数の前記製造装置を駆動し、当該駆動結果として複数の前記製造装置の各々について第1動作データを取得するステップと、
    前記取得された複数の第1動作データに基づいて、複数の前記製造装置の動作の模範となる基準動作データを生成するステップと、
    複数の前記コントローラの各々に設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として対応する製造装置の第2動作データを取得するステップと、
    前記取得された複数の第2動作データの各々が前記基準動作データに近づくように、複数の前記コントローラに設定されている制御パラメータを調整するステップとを備える、調整方法。
  10. コントローラに設定されている制御パラメータを調整するための調整プログラムであって、
    前記コントローラは、当該コントローラに設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動するとともに、当該製造装置の駆動結果として当該製造装置の動作状態を表わす動作データを取得できるように構成されており、
    前記調整プログラムは、コンピュータに、
    予め定められた共通の制御パラメータに従って複数の前記製造装置を駆動し、当該駆動結果として複数の前記製造装置の各々について第1動作データを取得するステップと、
    前記取得された複数の第1動作データに基づいて、複数の前記製造装置の動作の模範となる基準動作データを生成するステップと、
    複数の前記コントローラの各々に設定されている制御パラメータに従って対応する製造装置を駆動し、当該駆動結果として対応する製造装置の第2動作データを取得するステップと、
    前記取得された複数の第2動作データの各々が前記基準動作データに近づくように、複数の前記コントローラに設定されている制御パラメータを調整するステップとを実行させる、調整プログラム。
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