JP2004164426A - 出力制御方法、出力制御装置および出力制御プログラム - Google Patents

出力制御方法、出力制御装置および出力制御プログラム Download PDF

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Takayuki Kaneko
貴之 金子
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Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
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Abstract

【課題】アルゴリズムの簡易化を図りつつ、連続型の変数を高速に最適化する。
【解決手段】第1最適化手段303は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを調整し、制御対象モデル304のモデル状態量および規範モデル部301から出力された規範応答の評価結果に基づいて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は出力制御方法、出力制御装置および出力制御プログラムに関し、特に、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーション(Particle Swarm Optimization:PSO)を用いて駆動制御を行う場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の出力制御装置の最適化方法では、例えば、特許文献1〜5に開示されているように、遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm:GA)を用いて制御ゲインの最適化を行う方法があった。
図14は、従来の出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0003】
図14において、出力制御装置には、サーボモータ1401a〜1401nを有するサーボシステム1401、サーボモータ1401a〜1401nを制御するコントローラ1402、制御対象を近似した近似モデル1403、近似モデル1403を作成するためのモデル同定部1404、遺伝的アルゴリズムを用いて制御ゲインの自動調整を行う制御ゲイン調整装置1405、基準範囲内の応答が得られた場合に、コントローラ1402の出力信号を近似モデル1403側からサーボシステム1401側に切り替える切り替え手段1406、近似モデル1403の規範となる応答を予め設定する規範応答モデル1407、負荷を考慮した制御対象の近似モデル1403の応答と規範応答モデル1407の応答偏差を評価値とする評価値演算部1408が設けられている。
【0004】
ここで、モデル同定部1404に関しては、制御ゲインの調整を行うための妥当なモデルを、近似モデル1403に予め設定しておき、未知の定数のみを最小二乗法などにより同定する。
そして、制御ゲインの調整中は、切り替え手段1406によりコントローラ1402の出力信号を近似モデル1403側に切り替える。そして、制御ゲイン調整装置1405にて、評価値演算部1408から出力される評価値を考慮しつつ、遺伝的アルゴリズムを近似モデル1403に適用することにより、制御ゲインの最適化を行う。
【0005】
そして、制御ゲインの最適化が終了すると、切り替え手段1406によりコントローラ1402の出力信号をサーボシステム1401側に切り替え、通常運転に入る。
これにより、局所解に陥ることなく、しかも高速にサーボシステム1401の制御ゲインを最適に調整することが行われていた。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−131087号公報
【特許文献2】
特開2000−92881号公報
【特許文献3】
特開2001−8477号公報
【特許文献4】
特開2001−8478号公報
【特許文献5】
特開2002−199765号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、遺伝的アルゴリズムの対象問題は組み合わせ最適化であるため、状態変数は離散変数であることが必要である。
このため、従来の出力制御装置では、制御器内の複数の制御ゲインをコード化し、この制御ゲインを表すビット列を繋ぎ合わせたデータを、1つの制御ゲインの組み合わせ候補となるコード列とするための操作が必要となるとともに、それぞれの個体を評価する時は、ビット列からゲイン値に戻す必要があり、制御ゲインの最適化に時間がかかるという問題があった。
【0008】
また、従来の出力制御装置では、連続的な値が遺伝的アルゴリズムという組み合わせ最適化手法で無理に最適化処理が行われるため、最適化時は制御ゲインの連続性が無視される上、制御ゲインを表すビット列を繋ぎ合わせる順番などが最適化の収束性に影響するため、そのアルゴリズムの設計が困難であるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、アルゴリズムの簡易化を図りつつ、連続型の変数を高速に最適化することが可能な出力制御方法、出力制御装置および出力制御プログラムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1記載の出力制御方法によれば、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して生成された擬似制御出力に基づいて、制御対象を模擬動作させるステップと、前記制御対象の模擬動作結果に基づいて、前記制御対象に出力される実制御出力を調整するステップとを備えることを特徴とする。
【0010】
これにより、概念が簡単なアルゴリズムを用いて、連続型の変数のままで実制御出力の最適化を図ることが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項2記載の出力制御方法によれば、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いることにより、制御対象を模擬した制御対象モデルを構築するステップと、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して生成された擬似制御出力に基づいて、前記制御対象モデルを動作させるステップと、前記制御対象モデルの動作結果に基づいて、前記制御対象に出力される実制御出力を調整するステップとを備えることを特徴とする。
【0011】
これにより、制御対象の特性が不明な場合においても、簡単なアルゴリズムを繰り返し用いることで、制御対象モデルの特性を自律的に最適化しつつ、実制御出力の最適化を図ることが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項3記載の出力制御方法によれば、制御対象を制御する実制御部に対応した擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、前記制御対象を模擬した制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、概念が簡単なアルゴリズムを用いて、連続型の変数のまま制御対象モデルの動作をシミュレートすることで、実制御部のパラメータを調整することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項4記載の出力制御方法によれば、制御対象を制御する実制御部に対応した擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、前記制御対象を模擬した制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、前記パラメータが調整された実制御部側に、前記指令信号の入力先を切り替えるステップと、前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、実制御部のパラメータの調整中は、指令信号が実制御部に入力されないようにして、制御対象の動作を停止させることが可能となるとともに、実制御部のパラメータの調整後は、指令信号が実制御部に入力されるようにして、制御対象を動作させることが可能となる。
このため、実制御部のパラメータの調整を制御対象の動作と切り離して行うことが可能となり、実制御部のパラメータの調整を制御対象の動作と独立させて、コンピュータなどを用いて容易に行うことが可能となる。
【0014】
また、請求項5記載の出力制御方法によれば、制御対象を模擬した制御対象モデルのパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、前記制御対象を制御する実制御部に指令信号を入力するステップと、前記実制御部から出力される実制御出力に基づいて、前記制御対象および制御対象モデルを制御するステップと、前記制御対象の状態量および前記制御対象モデルのモデル状態量に基づいて、前記制御対象モデルのパラメータを調整するステップと、前記制御対象を制御する実制御部に対応した擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、前記制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする。
【0015】
これにより、制御対象の特性が不明な場合においても、簡単なアルゴリズムを繰り返し用いることで、制御対象モデルの特性を自律的に最適化しつつ、連続型の変数のまま制御対象モデルの動作をシミュレートすることが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項6記載の出力制御方法によれば、制御対象を模擬した制御対象モデルのパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、前記制御対象を制御する実制御部に指令信号を入力するステップと、前記実制御部から出力される実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップと、前記実制御部を模擬する擬似制御部のパラメータに、前記実制御部のパラメータをコピーするステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力に基づいて、前記制御対象モデルを制御するステップと、前記制御対象の状態量および前記制御対象モデルのモデル状態量に基づいて、前記制御対象モデルのパラメータを調整するステップと、前記擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、前記制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする。
【0016】
これにより、制御対象の特性が不明な場合においても、実制御部から出力される実制御出力を制御対象モデルに入力することなく、制御対象モデルの特性を制御対象の特性に近づけることが可能となり、構成の簡略化を図りつつ、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項7記載の出力制御方法によれば、前記制御対象を電動機機械システムとしたことを特徴とする。
【0017】
また、請求項8記載の出力制御装置によれば、制御対象の状態量を少なくとも1つ観測する状態観測手段と、指令信号および前記状態観測手段により観測された状態量に基づいて、前記制御対象を制御する実制御手段と、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用した前記制御対象の模擬動作結果に基づいて、前記実制御手段の特性を調整するシミュレータ手段とを備えることを特徴とする。
【0018】
これにより、連続型の変数に適用される簡単なアルゴリズムを用いて、実制御手段の特性を最適化することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項9記載の出力制御装置によれば、前記シミュレータ手段は、前記制御対象を模擬した制御対象モデルと、前記実制御手段と同様な構造を有し、前記制御対象モデルに擬似制御入力を出力する擬似制御手段と、前記指令信号に基づいて、前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルと、前記制御対象モデルの動作結果に基づいて、前記擬似制御手段のパラメータを最適化する第1最適化手段とを備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、連続型の変数に適用される簡単なアルゴリズムを用いて、制御対象の動作を模擬しつつ、制御対象の最適制御が可能となるように、擬似制御手段のパラメータを調整することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項10記載の出力制御装置によれば、前記第1最適化手段は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を前記擬似制御手段のパラメータに設定するパラメータ設定手段と、前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御手段のパラメータを更新するパラメータ更新手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
これにより、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用することで、擬似制御手段の特性を評価しつつ、擬似制御手段の特性が最適化されるように、擬似制御手段のパラメータを容易に変更することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項11記載の出力制御装置によれば、前記指令信号の入力を、前記シミュレータ手段または前記実制御手段に切り替える第1選択手段をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
これにより、実制御手段のパラメータの調整中は、指令信号がシミュレータ手段に入力されるとともに、実制御手段に入力されないようにして、制御対象の動作を停止させつつ、制御対象の動作をシミュレートすることが可能となる。
このため、実制御手段のパラメータの調整を制御対象の動作と切り離して行うことが可能となり、実制御手段のパラメータの調整を制御対象の動作と独立させて、コンピュータなどを用いて容易に行うことが可能となる。
【0022】
また、請求項12記載の出力制御装置によれば、前記制御対象の状態量および前記制御対象モデルのモデル状態量に基づいて、前記制御対象モデルの構造またはパラメータを最適化する第2最適化手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、制御対象の特性が不明な場合においても、簡単なアルゴリズムを繰り返し用いることで、制御対象を模擬しつつ、制御対象の振る舞いに近づくように、制御対象モデルを構築することが可能となるとともに、制御対象の最適制御が可能となるように、擬似制御手段のパラメータを調整することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
【0023】
また、請求項13記載の出力制御装置によれば、前記制御対象モデルの入力を、前記擬似制御手段からの擬似制御出力または前記実制御手段からの実制御出力に切り替える第2選択手段をさらに備えることを特徴とする。
これにより、制御対象の特性が不明な場合においても、制御対象の振る舞いに近づくように、制御対象モデルを構築した後に、その制御対象モデルを用いて、御対象の最適制御が可能となるように、擬似制御手段のパラメータを調整することが可能となる。
【0024】
また、請求項14記載の出力制御プログラムによれば、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して制御出力を模擬的に生成するステップと、前記模擬的に生成された制御出力に基づいて、制御対象の動作をシミュレートするステップと、前記制御対象のシミュレート結果に基づいて、前記制御対象を制御する実制御部のパラメータを調整するステップとを備えることを特徴とする。
【0025】
これにより、連続型の変数に適用される簡単なアルゴリズムを用いて、実制御部のパラメータを最適化することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
また、請求項15記載の出力制御プログラムによれば、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いることにより、制御対象を模擬した制御対象モデルを構築するステップと、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して制御出力を模擬的に生成するステップと、前記期擬似制御出力に基づいて、前記制御対象モデルを動作させるステップと、前記制御対象モデルの動作結果に基づいて、前記制御対象を制御する実制御部のパラメータを調整するステップとを備えることを特徴とする。
【0026】
これにより、制御対象の特性が不明な場合においても、簡単なアルゴリズムを繰り返し用いることで、制御対象を模擬しつつ、制御対象の振る舞いに近づくように、制御対象モデルを構築することが可能となるとともに、制御対象の最適制御が可能となるように、擬似制御手段のパラメータを調整することが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る出力制御装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図1において、出力制御装置には、シミュレータ部101、実制御部102および状態観測部107が設けられ、制御対象106は、例えば、電動機などの負荷機械105を駆動するための駆動部104、この駆動部104に電力を供給するインバータ等の電力変換部103とを備えている。なお、以下の説明では、制御対象106を電動機機械システムという総称で呼ぶことにする。
【0029】
ここで、シミュレータ部101は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用した制御対象106の模擬動作結果に基づいて、実制御部102の特性を調整するとともに、制御対象106の特性が不明の場合、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用することで、制御対象106の特性を模擬する制御対象モデルを構築する。
【0030】
実制御部102は、指令信号および状態観測部107により観測された状態量に基づいて制御対象106を制御し、例えば、実制御出力としてトルク指令を変換部103に出力する。
状態観測部107は、制御対象106の状態量として駆動部104の位置を少なくとも1つ観測する。
【0031】
変換部103は、駆動部104で発生されるトルクが、実制御部102から出力されたトルク指令に対応するように、駆動部104に供給される電力を調整する。
駆動部104は、例えば、電動機と伝達機構で構成され、負荷機械105を駆動する。
【0032】
ここで、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションは、簡単化した社会モデルのシミュレーションを通して開発されたモダンヒューリスティック(Modern Heuristic:MH)手法の1つであり、鳥の群れの動きを連続変数の2次元空間で表現することを通して開発された。
なお、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションについては、J.Kennedy and R.Eberhartによる“Particle Swarm Optimization”(Proc. of IEEE International Conference on Neural Networks,Vol.IV,pp.1942−1948,Perth,Australia,1995.)や、吉田・福山他による「電圧信頼度を考慮したParticle Swarm Optimizationによる電圧無効電力制御方式の検討」(電気学会論文誌B,119巻12号,1999年12月)、特開2000−116003「電圧無効電力制御方法」、特開2002−51464「配電系統における状態推定法」などに記載されている。
【0033】
そして、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでは、各エージェント(パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでは、群れの個々をエージェントと呼ぶ。)の位置(状態量)をx、y座標で表し、各エージェントの速度をvx(x方向の速度)、vy(y方向の速度)で表現する。
そして、各エージェントの位置と速度の情報から、次時点の各エージェントの位置を更新することができる。
【0034】
この概念に基づき、鳥の群れ全体が何らかの目的関数を最適化するような行動をとると考えると、以下のような最適化が考えられる。
すなわち、各エージェントは、各々の探索における目的関数のそれまでの最も評価の高い最良値pbestと、その位置(状態量)を示すx、y座標とを覚えている。また、各エージェントは、各エージェントが保有する最良値pbestの集団の中で最も評価の高いもの、すなわち、集団のそれまでの目的関数の最良値gbestを共有している。
【0035】
また、各エージェントは、現在の位置(x、y座標)および現在の速度(vx、vy)を持っている。
そして、各エージェントは、現在の位置(x、y座標)および速度(vx、vy)と、最良値pbest、gbestとの間の距離に応じて、最良値pbest、gbestの存在する位置に方向を変更しようとする。
【0036】
この変更しようとする行動は速度で表現される。そして、各エージェントの速度は、現在の速度と最良値pbest、gbestとを用いて、(1)式のように修正することができる。
k+1=w×V +c×rand()×(pbest−s
+c×rand()×(gbest−s ) ・・・(1)
ただし、V は、エージェントiの速度、rand()は、0〜1までの一様乱数、s は、エージェントiの探索k回目の位置(探索点)、pbestは、エージェントiの最良値pbest、wは、エージェント速度に対する重み関数、c、cは、各項に対する重み係数である。
【0037】
この(1)式を用いることにより、各エージェントのこれまでの最良値pbestおよび集団の最良値gbestに確率的に近づくような速度V k+1を求めることができ、これにより、各エージェントの現在の位置(探索点)s を(2)式のように修正することができる。
k+1=s +V k+1 ・・・(2)
ここで、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでは、遺伝的アルゴリズムと同様に複数の探索点を持った多点探索で、各探索点の最良値pbestおよび集団の最良値gbestを用いて各探索点を確率的に変更していくことにより、大域最適解(最良解)を得ることができる。
【0038】
また、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでは、これまでの速度を維持しようとする大域探索((1)式の右辺第1項)と、最良値pbest、gbestとを用いてこれらに近づこうとする、局所探索((1)式の右辺第2、3項)とをバランスよく行うことができる。
さらに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでは、各ステップで目的関数を評価する必要があるが、評価回数は問題の規模によらず、エージェント数のみでよいため、大規模問題への適用を容易に行うことができる。
【0039】
図2は、図1の実制御部102の概略構成を示すブロック図である。
図2において、実制御部102には、減算器201、203、係数器202、205、微分器204、積分器206および加算器207が設けられている。
そして、指令信号としての位置指令と、状態量としての駆動部104の位置が入力され、比例制御(P制御)および比例−積分制御(PI制御)を行った後、実制御出力としてトルク指令を変換部103に出力する。
【0040】
ここで、実制御部102の各係数Kp、Kv、Tiは、擬似制御部302により調整される。
すなわち、指令信号が減算器201に入力されるとともに、状態観測部107で観測された駆動部104の状態量が減算器201および微分器204に入力される。
【0041】
そして、減算器201にて、指令信号から状態量が減算され、その減算結果が係数器202に出力される。そして、係数器202にて、減算器201から出力された減算結果に係数Kpが乗算され、その乗算結果が減算器203に出力される。
一方、微分器204に入力された状態量は、微分器204にて微分された後、減算器203に出力される。
【0042】
そして、減算器203にて、係数器202から出力された乗算結果と、微分器204から出力された微分結果とが減算された後、その減算結果が係数器205に出力される。そして、係数器205にて、減算器203から出力された減算結果に係数Kvが乗算され、その乗算結果が積分器206および加算器207に出力される。
【0043】
そして、積分器206にて、係数器205から出力された乗算結果が積分されるとともに、係数Tiで除算され、積分器206からの出力値が加算器207に出力される。
そして、加算器207にて、係数器205から出力された乗算結果と積分器206からの出力値とが加算された後、実制御出力として出力する。
【0044】
図3は、図1のシミュレータ部101の概略構成を示すブロック図である。
図3において、シミュレータ部101には、規範モデル部301、擬似制御部302、第1最適化手段303、制御対象モデル304、第2最適化手段305および第2選択部306が設けられている。
ここで、第2選択部306は、制御対象モデル304の入力を、擬似制御部302からの擬似制御出力または実制御部102からの実制御出力に切り替える。
【0045】
制御対象モデル304は、図1の制御対象106と同様な構造を有し、制御対象106を模擬する。
擬似制御部302は、図1の実制御部102と同様な構造を有し、制御対象モデル304に擬似制御入力を出力する。
第1最適化手段303は、制御対象モデル304の動作結果に基づいて、擬似制御部302のパラメータを最適化するもので、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して、擬似制御部302のパラメータを調整するPSO適用部303aが設けられている。
【0046】
第2最適化手段305は、制御対象106の状態量および制御対象モデル304のモデル状態量(模擬応答とも言われる)に基づいて、制御対象モデル304の構造またはパラメータを最適化するもので、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いることにより、制御対象106を模擬した制御対象モデル304を構築するためのPSO適用部305aが設けられている。
【0047】
規範モデル部301は、指令信号に基づいて、制御対象106に要求される規範応答を生成する。
図4は、図3の第2選択部306の概略構成を示すブロック図である。
図4において、第2選択部306には、制御対象モデル304の入力を、擬似制御部302からの擬似制御出力または実制御部102からの実制御出力に切り替える切替手段401が設けられている。
【0048】
そして、第2選択部306は、第1最適化手段303により擬似制御部302の特性の最適化が行なわれる場合、擬似制御部302からの擬似制御出力を制御対象モデル304に入力し、第2最適化手段305により制御対象モデル3042の特性の最適化が行なわれる場合、実制御部102からの実制御出力を制御対象モデル304に入力する。
【0049】
これにより、制御対象106の特性が不明であっても、制御対象モデル304の入力を切り替えることで、制御対象モデル304の特性が制御対象106の特性に近づくように、制御対象モデル304の特性を最適化することが可能となる。
図5は、図3の制御対象モデル304の概略構成を示すブロック図である。
【0050】
図5において、制御対象モデル304には、減算器501、506、係数器508、微分器507、積分器502〜505および加算器509が設けられ、2慣性系モデルを構成している。
そして、擬似制御部302からの擬似制御出力または実制御部102からの実制御出力が入力され、駆動部104に相当する位置を状態量として擬似制御部302、第1最適化手段303および第2最適化手段305に出力する。
【0051】
ここで、制御対象モデル304の各係数Jm、D、K、JLは、第2最適化手段305により調整される。
すなわち、擬似制御部302からの擬似制御出力または実制御部102からの実制御出力が減算器501に入力される。
そして、減算器501にて、擬似制御出力または実制御出力と加算器509から出力された加算結果とが減算され、その減算結果が積分器502に出力される。そして、積分器502にて、減算器501から出力された減算結果が積分されるとともに、係数Jmで除算され、積分器502からの出力値が積分器503に出力される。
【0052】
そして、積分器503にて、積分器502からの出力値が積分され、制御対象モデル304のモデル状態量として出力されるとともに、減算器506に出力される。
一方、加算器509から出力された加算結果は、積分器504にも出力される。そして、積分器504にて、加算器509から出力された加算結果が積分されるとともに、係数JLで除算され、積分器504からの出力値が積分器505に出力される。そして、積分器505にて、積分器504からの出力値が積分され、減算器506に出力される。
【0053】
そして、減算器506にて、積分器503からの出力値と、積分器505からの出力値とが減算され、その減算結果が微分器507および係数器508に出力される。
そして、微分器507にて、減算器506から出力された減算結果が微分されるとともに、係数Dが乗算され、加算器509に出力されるとともに、係数器508にて、減算器506から出力された減算結果に係数Dが乗算され、加算器509に出力される。
【0054】
そして、加算器509にて、微分器507からの出力値と、係数器508からの出力値とが加算され、その加算結果が減算器501および積分器504に出力される。
図6は、図3の擬似制御部302の概略構成を示すブロック図である。
図6において、擬似制御部302には、実制御部102に対応して、減算器601、603、係数器602、605、微分器604、積分器606および加算器607が設けられている。
【0055】
そして、第1最適化手段303により調整された擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiに基づいて、実制御部102の各係数Kp、Kv、Tiを調整する。
すなわち、指令信号が減算器601に入力されるとともに、制御対象モデル304のモデル状態量が減算器601および微分器604に入力される。
【0056】
そして、減算器601にて、指令信号から状態量が減算され、その減算結果が係数器602に出力される。そして、係数器602にて、減算器601から出力された減算結果に係数Kpが乗算され、その乗算結果が減算器603に出力される。
一方、微分器604に入力された状態量は、微分器604にて微分された後、減算器603に出力される。
【0057】
そして、減算器603にて、係数器602から出力された乗算結果と、微分器604から出力された微分結果とが減算された後、その減算結果が係数器605に出力される。そして、係数器605にて、減算器603から出力された減算結果に係数Kvが乗算され、その乗算結果が積分器606および加算器607に出力される。
【0058】
そして、積分器606にて、係数器605から出力された乗算結果が積分されるとともに、係数Tiで除算され、積分器606からの出力値が加算器607に出力される。
そして、加算器607にて、係数器605から出力された乗算結果と積分器606からの出力値とが加算された後、擬似制御出力として出力する。
【0059】
図7は、図3の規範モデル部301の概略構成を示すブロック図である。
図7において、規範モデル部301には、一次遅れ系701が設けられ、一次遅れ系701の係数Trは外部から設定される。そして、一次遅れ系701には、指令信号が入力され、この指令信号に対し、制御対象106の状態量の規範となる信号が出力される。
【0060】
以下、各種条件下での図1の構成の動作について説明する。
まず、制御対象モデル304の特性が制御対象106の特性に近い場合、第2選択部306は、切替手段401により、制御対象モデル304の入力を擬似制御部302からの擬似制御出力側に切り替え、擬似制御出力を常に選択する。
そして、擬似制御部302は、指令信号および制御対象モデル304のモデル状態量が入力されると、第1最適化手段303によって、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiの調整が図られながら、擬似制御出力を第2選択部306に出力する。
【0061】
そして、第2選択部306は、擬似制御部302から擬似制御出力が入力されると、その擬似制御出力を制御対象モデル304に出力する。
そして、擬似制御出力が制御対象モデル304に入力されると、制御対象モデル304は、制御対象106の動作を模擬することにより、制御対象106の状態量に相当するモデル状態量を擬似制御部302、第1最適化手段303および第2最適化手段305に出力する。
【0062】
そして、指令信号がシミュレータ部101に入力されると、規範モデル部301は、この指令信号に対して制御対象106の状態量の規範となる規範応答を第1最適化手段303に出力する。
そして、第1最適化手段303は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを調整し、制御対象モデル304のモデル状態量および規範モデル部301から出力された規範応答の評価結果に基づいて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化する。
【0063】
そして、第1最適化手段303により、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiが最適化されると、擬似制御部302は、この最適化された各係数Kp、Kv、Tiに基づいて、実制御部102の各係数Kp、Kv、Tiを調整する。そして、実制御部102の各係数Kp、Kv、Tiが調整されると、実制御部102は、指令信号および状態観測部107で観測された駆動部104の状態量に基づいて実制御出力を生成し、この実制御出力を変換部103に出力する。
【0064】
そして、変換部103は、実制御出力が実制御部102から入力されると、その実制御出力に対応するように駆動部104に供給される電力を調整する。そして、駆動部104は、変換部103から供給された電力を駆動源として負荷機械106を駆動する。
以下、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを第1最適化手段303に適用した場合の具体的な手順について説明する。
【0065】
まず、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションのエージェントの状態変数は、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiとする。
次に、エージェントの初期値として、エージェントの位置sおよび速度vを設定する。なお、エージェントの数iは事前に設定しておく。
次に、(1)式および(2)式の計算を繰り返すことにより、最適解を探索する。なお、繰り返し回数kは事前に設定しておく。また、最適解を探索する際に、ステップごとに、各エージェントの評価と、各探索点の最良値pbestおよび集団の最良値gbestの更新を行う。
【0066】
ここで、各エージェントの評価は、以下の手順で行うことができる。
まず、エージェントの状態変数sを、擬似制御部302の係数Kp、Kv、Tiに設定する。
次に、制御対象モデル304のモデル状態量データおよび規範モデル部301から出力された規範応答データを、一定時間の指令信号についてN点分だけ算出する。
次に、制御対象モデル304のモデル状態量および規範モデル部301から出力された規範応答を、(3)式により評価する。
【0067】
【数1】
Figure 2004164426
【0068】
ただし、Xr(n)は、規範モデル部301から出力された規範応答データ、Xe(n)は、制御対象モデル304のモデル状態量データ、W(n)は、データ点に対する重み関数、Fは評価結果である。
そして、全てのエージェントの評価結果Fに基づいて、各探索点の最良値pbestおよび集団の最良値gbestを決定する。
【0069】
そして、指定された回数が終了したら、集団の最良値gbestの状態量を擬似制御部302の係数Kp、Kv、Tiとしたものを、最適な係数として保存する。
これにより、連続型の変数に適用される簡単なアルゴリズムを用いて、制御対象106の動作を模擬しつつ、制御対象106の最適制御が可能となるように、擬似制御部302の係数Kp、Kv、Tiを調整することが可能となり、制御対象106を高速かつ安定して制御することが可能となる。
【0070】
なお、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションでエージェントを評価する評価式は、(3)式に限定されることなく、例えば、応答データのオーバーシュート量や整定時間などを切り出したり、他の評価式を用いるなど、目的に応じて評価式を自由に設定することができる。
また、シミュレータ部101の構成はコンピュータを用いて実現することができ、コンピュータのメモリに指令信号を保持し、オフラインにて最適化処理を行うようにしてもよい。
【0071】
次に、制御対象モデル304の特性が制御対象106の特性と異なる場合、制御対象モデル304に擬似制御出力を入力しても、制御対象モデル304の特性が制御対象106の特性と異なるため、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化することができない。
そこで、第1最適化手段303を用いて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiの最適化処理を行う前に、第2最適化手段305を用いることで、制御対象モデル304の特性が制御対象106の特性に近づくように、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化する。
【0072】
まず、第2選択部306は、切替手段401により、制御対象モデル304の入力を実制御部102からの実制御出力側に切り替え、実制御出力を選択する。
そして、実制御部302は、指令信号および状態観測部107で観測された駆動部104の状態量に基づいて実制御出力を生成し、この実制御出力を変換部104に出力して、制御対象106を動作させるとともに、この実制御出力を第2選択部306にも出力する。
【0073】
そして、状態観測部107は、実制御出力が変換部103に出力されると、駆動部104の状態量を、実制御部302および第2最適化手段305に出力する。
また、第2選択部306は、実制御部302から実制御出力が入力されると、その実制御出力を制御対象モデル304に出力する。
【0074】
そして、実制御出力が制御対象モデル304に入力されると、制御対象モデル304は、制御対象モデル304で生成されたモデル状態量を擬似制御部302、第1最適化手段303および第2最適化手段305に出力する。
そして、第2最適化手段305は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを調整し、制御対象モデル304のモデル状態量と状態観測部107で観測された駆動部104の状態量とが一致するように、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化する。
【0075】
なお、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化する場合、擬似制御出力は用いられないため、第1最適化手段303の動作を停止させることができる。
以下、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを第2最適化手段305に適用した場合の具体的な手順について説明する。
【0076】
まず、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションのエージェントの状態変数は、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kとする。
次に、エージェントの初期値として、エージェントの位置sおよび速度vを設定する。なお、エージェントの数iは事前に設定しておく。
次に、(1)式および(2)式の計算を繰り返すことにより、最適解を探索する。なお、繰り返し回数kは事前に設定しておく。また、最適解を探索する際に、ステップごとに、各エージェントの評価と、各探索点の最良値pbestおよび集団の最良値gbestの更新を行う。
【0077】
ここで、各エージェントの評価は、以下の手順で行うことができる。
まず、エージェントの状態変数sを、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kに設定する。
次に、制御対象モデル304のモデル状態量データおよび状態観測部107で観測された駆動部104の状態量データを、一定範囲の実制御出力についてN点分だけ算出する。
次に、制御対象モデル304のモデル状態量および状態観測部107で観測された駆動部104の状態量を、(4)式により評価する。
【0078】
【数2】
Figure 2004164426
【0079】
ただし、Xm(n)は、状態観測部107で観測された駆動部104の状態量データ、Xe(n)は、制御対象モデル304のモデル状態量データ、W(n)は、データ点に対する重み関数、Fは評価結果である。
そして、全てのエージェントの評価結果Fに基づいて、各探索点の最良値pbestおよび集団の最良値gbestを決定する。
【0080】
そして、指定された回数が終了したら、集団の最良値gbestの状態量を制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kとしたものを、最適な係数として保存する。
これにより、制御対象106の特性が不明な場合においても、簡単なアルゴリズムを用いることで、制御対象106を模擬しつつ、制御対象106の振る舞いに近づくように、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを調整することが可能となる。
【0081】
なお、シミュレータ部101の構成はコンピュータを用いて実現することができ、実制御部102から出力された実制御出力および状態観測部107で観測された駆動部104の状態量をコンピュータのメモリに保持し、オフラインにて最適化処理を行うようにしてもよい。
そして、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化することで、制御対象モデル304の特性が制御対象106の特性に近くなると、第2選択部306は、切替手段401により、制御対象モデル304の入力を擬似制御部302からの擬似制御出力側に切り替え、擬似制御出力を選択する。
【0082】
そして、シミュレータ部101は、擬似制御出力が選択されると、第1最適化手段303を用いて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiの最適化処理を行う。
そして、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiが最適化されると、この擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiに基づいて、実制御部102の各係数Kp、Kv、Tiを調整する。
【0083】
このように、第1最適化手段303および第2最適化手段305にて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを繰り返し適用することで、規範モデル部301に任意の関数を与えれば、実制御部102の各係数Kp、Kv、Tiを自律的に調整することが可能となり、制御対象106の最適制御を容易に行うことが可能となる。
【0084】
また、実際の制御対象106の特性が不明の場合においても、実際の制御対象106を動作させたまま、制御対象モデル304の特性を自律的に最適化することが可能となる。
図8は、本発明の第2実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。なお、この第2実施形態は、第1選択部808を図1の構成に付加するようにしたものであり、その他のブロックの構成は、図1の構成と同様である。
【0085】
すなわち、図8において、出力制御装置には、シミュレータ部801、実制御部802および状態観測部807に加え、第1選択部808が設けられ、制御対象806には、例えば、変換部803、駆動部804および負荷機械805が設けられている。
ここで、シミュレータ部801は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用した制御対象806の模擬動作結果に基づいて、実制御部802の特性を調整する。
【0086】
実制御部802は、指令信号および状態観測部807により観測された状態量に基づいて制御対象806を制御し、例えば、実制御出力としてトルク指令を変換部803に出力する。
状態観測部807は、制御対象806の状態量として駆動部804の位置を少なくとも1つ観測する。
【0087】
変換部803は、駆動部804で発生されるトルクが、実制御部802から出力されたトルク指令に対応するように、駆動部804に供給される電力を調整する。
駆動部804は、例えば、電動機と伝達機構で構成され、負荷機械805を駆動する。
【0088】
第1選択部808は、指令信号の出力をシミュレータ部801側または実制御部802側に切り替える。
図9は、図8の第1選択部808の概略構成を示すブロック図である。
図9において、第1選択部808には、指令信号の出力をシミュレータ部801または実制御部802に切り替える切替手段901が設けられている。
【0089】
そして、第1選択部808は、第1最適化手段303を用いて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化する場合、指令信号の出力をシミュレータ部801側に切り替え、制御対象106を動作させる場合、指令信号の出力を実制御部802側に切り替える。
これにより、第1最適化手段303を用いて、擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化する場合、指令信号が実制御部802に入力されないようにして、制御対象106が動作しないようにすることができる。
【0090】
このため、シミュレータ部801をコンピュータなどで実現し、制御対象106の状態量をメモリなどに保存して、実際の制御対象106とは独立に擬似制御部302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化することが可能となる。
なお、上述した第1、2実施形態において、制御対象モデル304を構成するブロックの付加・削除・変更を行なえるようにして、制御対象モデル304の構造が可変となるようにしてもよい。
【0091】
この場合、第2最適化手段305におけるパーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによる最適化アルゴリズムの状態変数は、制御対象モデル304のパラメータの状態変数に、制御対象モデル304の構造を表す状態変数を付け加えるようにする。
図10は、本発明の第3実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。なお、第3実施形態は、図3のシミュレータ部101から第2最適化手段305および第2選択部306を除去するようにしたものであり、その他のブロックの構成は、図1および図3の構成と同様である。
【0092】
すなわち、図10において、出力制御装置には、シミュレータ部1001、実制御部1002および状態観測部1007が設けられ、制御対象1006には、例えば、変換部1003、駆動部1004および負荷機械1005が設けられている。
ここで、シミュレータ部1001は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用した制御対象1006の模擬動作結果に基づいて、実制御部1002の特性を調整する。
【0093】
実制御部1002は、指令信号および状態観測部1007により観測された状態量に基づいて制御対象1006を制御し、例えば、実制御出力としてトルク指令を変換部1003に出力する。
状態観測部1007は、制御対象1006の状態量として駆動部1004の位置を少なくとも1つ観測する。
【0094】
変換部1003は、駆動部1004で発生されるトルクが、実制御部1002から出力されたトルク指令に対応するように、駆動部1004に供給される電力を調整する。
駆動部1004は、例えば、電動機と伝達機構で構成され、負荷機械1005を駆動する。
【0095】
図11は、図10のシミュレータ部1001の概略構成を示すブロック図である。
図11において、シミュレータ部1001には、規範モデル部1101、擬似制御部1102、第1最適化手段1103および制御対象モデル1104が設けられている。
【0096】
ここで、制御対象モデル1104は、図10の制御対象1006と同様な構造を有し、制御対象1006を模擬する。
擬似制御部1102は、図10の実制御部1002と同様な構造を有し、制御対象モデル1102に擬似制御入力を出力する。
第1最適化手段1103は、制御対象モデル1104の動作結果に基づいて、擬似制御部1102のパラメータを最適化するもので、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して、擬似制御部1102のパラメータを調整するPSO適用部1103aが設けられている。
【0097】
規範モデル部1101は、指令信号に基づいて、制御対象1106に要求される規範応答を生成する。
以下、図10の構成の動作について説明する。
まず、制御対象モデル1104の特性が制御対象1006の特性に近い場合、擬似制御部1102は、第1最適化手段1103によって、擬似制御部1102の係数Kp、Kv、Tiの調整が図られながら、指令信号および制御対象モデル1104のモデル状態量に基づいて擬似制御出力を生成し、その擬似制御出力を制御対象モデル1104に出力する。
【0098】
そして、擬似制御出力が制御対象モデル1104に入力されると、制御対象モデル1104は、制御対象1006の動作を模擬することにより、制御対象1006の状態量に相当するモデル状態量を擬似制御部1102および第1最適化手段1103に出力する。
そして、指令信号がシミュレータ部1101に入力されると、規範モデル部1101は、この指令信号に対して制御対象1006の状態量の規範となる規範応答を第1最適化手段1103に出力する。
【0099】
そして、第1最適化手段1103は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて、擬似制御部1102の各係数Kp、Kv、Tiを調整し、制御対象モデル1104のモデル状態量および規範モデル部1101から出力された規範応答の評価結果に基づいて、擬似制御部1102の各係数Kp、Kv、Tiを最適化する。
【0100】
そして、第1最適化手段1103により、擬似制御部1102の各係数Kp、Kv、Tiが最適化されると、擬似制御部1102は、この最適化された各係数Kp、Kv、Tiに基づいて、実制御部1002の各係数Kp、Kv、Tiを調整する。
そして、実制御部1002の各係数Kp、Kv、Tiが調整されると、実制御部1002は、指令信号および状態観測部1007で観測された駆動部1004の状態量に基づいて実制御出力を生成し、この実制御出力を変換部1003に出力する。
【0101】
そして、変換部1003は、実制御出力が実制御部1002から入力されると、その実制御出力に対応するように駆動部1004に供給される電力を調整する。そして、駆動部1004は、変換部1004から供給された電力を駆動源として負荷機械1006を駆動する。
一方、制御対象モデル1104の特性が制御対象1006の特性と異なる場合、シミュレータ部1001以外の構成を用いることにより、制御対象モデル1104の特性を制御対象1006の特性に近づける。
【0102】
そして、制御対象モデル1104の特性が制御対象1006の特性に近くなると、シミュレータ部1001は、第1最適化手段1103を用いて、擬似制御部1102の各係数Kp、Kv、Tiの最適化処理を行う。
これにより、制御対象モデル304の各係数Jm、JL、D、Kを調整するための構成をシミュレータ部1001に設ける必要がなくなり、シミュレータ部1001の構成を簡略化しつつ、実制御部1002の各係数Kp、Kv、Tiの最適化を行うことが可能となる。
【0103】
なお、図10の第3実施形態において、シミュレータ部1001および実制御部1002の前段に、図8の第1選択部808を付加するようにしてもよい。
これにより、シミュレータ部1001の構成を簡略化しつつ、実際の制御対象1006とは独立に擬似制御部1102の各係数Kp、Kv、Tiを最適化することが可能となる。
【0104】
図12は、本発明の第4実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。なお、第4実施形態は、図3のシミュレータ部101から第2選択部306を除去するとともに、図12の実制御部1202から図13の擬似制御部1302に係数情報が伝達されるようにしたものであり、その他のブロックの構成は、図1および図3の構成とほぼ同様である。
【0105】
図12において、出力制御装置には、シミュレータ部1201、実制御部1202および状態観測部1207が設けられ、制御対象1206には、例えば、変換部1203、駆動部1204および負荷機械1205が設けられている。
ここで、シミュレータ部1201は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用した制御対象1206の模擬動作結果に基づいて、実制御部1202の特性を調整するとともに、制御対象1206の特性が不明の場合、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用することで、制御対象1206の特性を模擬する制御対象モデルを構築する。
【0106】
実制御部1202は、指令信号および状態観測部1207により観測された状態量に基づいて制御対象1206を制御し、例えば、実制御出力としてトルク指令を変換部1203に出力する。
状態観測部1207は、制御対象1206の状態量として駆動部1204の位置を少なくとも1つ観測する。
【0107】
変換部1203は、駆動部1204で発生されるトルクが、実制御部1202から出力されたトルク指令に対応するように、駆動部1204に供給される電力を調整する。
駆動部1204は、例えば、電動機と伝達機構で構成され、負荷機械1205を駆動する。
【0108】
図13は、図12のシミュレータ部1201の概略構成を示すブロック図である。
図13において、シミュレータ部1201には、規範モデル部1301、擬似制御部1302、第1最適化手段1303、制御対象モデル1304および第2最適化手段1305が設けられている。
【0109】
ここで、制御対象モデル1304は、図12の制御対象1206と同様な構造を有し、制御対象1206を模擬する。
擬似制御部1302は、図12の実制御部1202と同様な構造を有し、制御対象モデル1304に擬似制御入力を出力するとともに、実制御部1202のパラメータを擬似制御部1302のパラメータにコピーする。
【0110】
第1最適化手段1303は、制御対象モデル1304の動作結果に基づいて、擬似制御部1302のパラメータを最適化するもので、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して、擬似制御部1302のパラメータを調整するPSO適用部1303aが設けられている。
第2最適化手段1305は、制御対象1206の状態量および制御対象モデル1304のモデル状態量に基づいて、制御対象モデル1304の構造またはパラメータを最適化するもので、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いることにより、制御対象1206を模擬した制御対象モデル1304を構築するPSO適用部1305aが設けられている。
【0111】
規範モデル部1301は、指令信号に基づいて、制御対象1206に要求される規範応答を生成する。
以下、各種条件下での図12の構成の動作について説明する。
まず、制御対象モデル1304の特性が制御対象1206の特性に近い場合、擬似制御部1302は、第1最適化手段1303によって、制御対象モデル1304の各係数Kp、Kv、Tiの調整が図られながら、指令信号および制御対象モデル1304のモデル状態量に基づいて擬似制御出力を生成し、その擬似制御出力を制御対象モデル1304に出力する。
【0112】
そして、擬似制御出力が制御対象モデル1304に入力されると、制御対象モデル1304は、制御対象1206の動作を模擬することにより、制御対象1206の状態量に相当するモデル状態量を擬似制御部1302、第1最適化手段1303および第2最適化手段1305に出力する。
そして、指令信号がシミュレータ部1201に入力されると、規範モデル部1301は、この指令信号に対して制御対象1206の状態量の規範となる規範応答を第1最適化手段1303に出力する。
【0113】
そして、第1最適化手段1303は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて、擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiを調整し、制御対象モデル1304のモデル状態量および規範モデル部1301から出力された規範応答の評価結果に基づいて、擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化する。
【0114】
そして、第1最適化手段1303により、擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiが最適化されると、擬似制御部1302は、この最適化された各係数Kp、Kv、Tiに基づいて、実制御部1202の各係数Kp、Kv、Tiを調整する。
そして、実制御部1202の各係数Kp、Kv、Tiが調整されると、実制御部1202は、指令信号および状態観測部1207で観測された駆動部1204の状態量に基づいて実制御出力を生成し、この実制御出力を変換部1203に出力する。
【0115】
そして、変換部1203は、実制御出力が実制御部1202から入力されると、その実制御出力に対応するように駆動部1204に供給される電力を調整する。そして、駆動部1204は、変換部1204から供給された電力を駆動源として負荷機械1206を駆動する。
次に、制御対象モデル1304の特性が制御対象1205の特性と異なる場合、制御対象モデル1304に擬似制御出力を入力しても、制御対象モデル1304の特性が制御対象1206の特性と異なるため、擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化することができない。
【0116】
このため、第1最適化手段1303を用いて、擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiの最適化処理を行う前に、第2最適化手段1305を用いることで、制御対象モデル1304の特性が制御対象1206の特性に近づくように、制御対象モデル1304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化する。
まず、擬似制御部1302は、実制御部1202の各係数Kp、Kv、Tiを擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiにコピーする。
【0117】
そして、擬似制御部1302は、指令信号および制御対象モデル1304のモデル状態量に基づいて擬似制御出力を生成し、この擬似御出力を制御対象モデル1304に出力する。
そして、擬似制御出力が制御対象モデル1304に入力されると、制御対象モデル1304は、制御対象モデル1304で生成されたモデル状態量を擬似制御部1302、第1最適化手段1303および第2最適化手段1305に出力する。
【0118】
また、実制御部1302は、指令信号および状態観測部1207で観測された駆動部1204の状態量に基づいて実制御出力を生成し、この実制御出力を変換部1203に出力して、制御対象1206を動作させる。
そして、状態観測部1207は、実制御出力が変換部1203に出力されると、駆動部1204の状態量を、実制御部1202および第2最適化手段1305に出力する。
【0119】
そして、第2最適化手段1305は、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて、制御対象モデル1304の各係数Jm、JL、D、Kを調整し、制御対象モデル1304のモデル状態量と状態観測部1207で観測された駆動部1204の状態量とが一致するように、制御対象モデル1304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化する。
【0120】
ここで、実制御部1202の各係数Kp、Kv、Tiが擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiにコピーされているため、擬似制御部1302と実制御部1202とは同様の特性を示す。
このため、制御対象モデル1304の特性と制御対象1206の特性とが一致すれば、制御対象モデル1304のモデル状態量と制御対象1206の状態量も一致するはずである。
【0121】
従って、制御対象モデル1304のモデル状態量と状態観測部1207で観測された駆動部1204の状態量とが一致するように、制御対象モデル1304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化することにより、制御対象モデル1304の特性と制御対象1206の特性とを一致させることができる。
そして、シミュレータ部1201は、制御対象モデル1304の各係数Jm、JL、D、Kを最適化することで、制御対象モデル1304の特性が制御対象1206の特性に近くなると、第1最適化手段1303を用いて、擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiの最適化処理を行う。
【0122】
これにより、実際の制御対象1206の特性が不明の場合においても、シミュレータ部1201に実制御出力を入力することなく、制御対象1206の特性に近くなるように、制御対象モデル1304の特性を自律的に最適化することが可能となるとともに、制御対象1206の最適制御が可能となるように、実擬似制御部1202の各係数Kp、Kv、Tiを調整することが可能となり、シミュレータ部1201の構成を簡略化しつつ、制御対象1206を高速かつ安定して制御することが可能となる。
【0123】
なお、図12の第4実施形態において、シミュレータ部1201および実制御部1202の前段に、図8の第1選択部808を付加するようにしてもよい。
これにより、制御対象1206を動作させた時と同じ指令信号を用いることで、制御対象1206の状態量をメモリなどに保存して、実際の制御対象1206とは独立に擬似制御部1302の各係数Kp、Kv、Tiを最適化することが可能となる。
【0124】
また、上述した第4実施形態において、制御対象モデル1304を構成するブロックの付加・削除・変更を行なえるようにして、制御対象モデル1304の構造が可変となるようにしてもよい。
この場合、第2最適化手段1305におけるパーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによる最適化アルゴリズムの状態変数は、パラメータの状態変数に構造を表す状態変数を付け加えるようにする。
【0125】
また、上述した第1〜4実施形態において、シミュレータ部101、801、1001、1201はコンピュータなどで実現してもよく、また、ミュレータ部101、801、1001、1201の入力される指令信号は、制御対象106、806、1006、1206を動作させる同じパターンの指令信号ならば、コンピュータなどで実現してもよい。
【0126】
また、上述した第1〜4実施形態において、シミュレータ部101、801、1001、1201は、複数のコンピュータと通信手段で実現してもよく、例えば、ネットワークに接続されたコンピュータ間でデータの送受信を行ないながら、シミュレータ部101、801、1001、1201の動作を実現するようにしてもよい。
【0127】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いて制御対象をシミュレートすることにより、概念が簡単なアルゴリズムを用いて、連続型の変数のままで実制御出力の最適化を図ることが可能となり、制御対象を高速かつ安定して制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実制御部102の概略構成を示すブロック図である。
【図3】図1のシミュレータ部101の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3の第2選択部306の概略構成を示すブロック図である。
【図5】図3の制御対象モデル304の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図3の擬似制御部302の概略構成を示すブロック図である。
【図7】図3の規範モデル部301の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】図8の第1選択部808の概略構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図11】図10のシミュレータ部1001の概略構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施形態に係る出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【図13】図12のシミュレータ部1201の概略構成を示すブロック図である。
【図14】従来の出力制御装置の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101、801、1001、1201 シミュレータ部
102、802、1002、1202 実制御部
103,803、1003、1203 変換部
104、804、1004、1204 駆動部
105、805、1005、1205 負荷機械
106、806、1006、1206 制御対象
107、807、1007、1207 状態観測部
201、203、501、506、601、603 減算器
202、205、508、602、605 係数器
204、507、604 微分器
206、502〜505、606 積分器
207、509、607 加算器
301、1101、1301 規範モデル部
302、1102、1302 擬似制御部
303、1103、1303 第1最適化手段
304、1104、1304 制御対象モデル
305、1305 第2最適化手段
306 第2選択部
303a、305a、1103a、1303a PSO適用部
401、901 切り替え手段
701 一次遅れ系
808 第1選択部

Claims (15)

  1. パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して生成された擬似制御出力に基づいて、制御対象を模擬動作させるステップと、
    前記制御対象の模擬動作結果に基づいて、前記制御対象に出力される実制御出力を調整するステップとを備えることを特徴とする出力制御方法。
  2. パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いることにより、制御対象を模擬した制御対象モデルを構築するステップと、
    パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して生成された擬似制御出力に基づいて、前記制御対象モデルを動作させるステップと、
    前記制御対象モデルの動作結果に基づいて、前記制御対象に出力される実制御出力を調整するステップとを備えることを特徴とする出力制御方法。
  3. 制御対象を制御する実制御部に対応した擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、
    前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、
    前記制御対象を模擬した制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、
    前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、
    前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、
    前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、
    前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする出力制御方法。
  4. 制御対象を制御する実制御部に対応した擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、
    前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、
    前記制御対象を模擬した制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、
    前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、
    前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、
    前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、
    前記パラメータが調整された実制御部側に、前記指令信号の入力先を切り替えるステップと、
    前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする出力制御方法。
  5. 制御対象を模擬した制御対象モデルのパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、
    前記制御対象を制御する実制御部に指令信号を入力するステップと、
    前記実制御部から出力される実制御出力に基づいて、前記制御対象および制御対象モデルを制御するステップと、
    前記制御対象の状態量および前記制御対象モデルのモデル状態量に基づいて、前記制御対象モデルのパラメータを調整するステップと、
    前記制御対象を制御する実制御部に対応した擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、
    前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、
    前記制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、
    前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、
    前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、
    前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする出力制御方法。
  6. 制御対象を模擬した制御対象モデルのパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、
    前記制御対象を制御する実制御部に指令信号を入力するステップと、
    前記実制御部から出力される実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップと、
    前記実制御部を模擬する擬似制御部のパラメータに、前記実制御部のパラメータをコピーするステップと、
    前記擬似制御部から出力される擬似制御出力に基づいて、前記制御対象モデルを制御するステップと、
    前記制御対象の状態量および前記制御対象モデルのモデル状態量に基づいて、前記制御対象モデルのパラメータを調整するステップと、
    前記擬似制御部のパラメータに、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を設定するステップと、
    前記パラメータが設定された擬似制御部および前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルに、指令信号を入力するステップと、
    前記制御対象モデルのモデル状態量を前記擬似制御部に入力するステップと、前記擬似制御部から出力される擬似制御出力を前記制御対象モデルに入力するステップと、
    前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御部のパラメータを最適化するステップと、
    前記擬似制御部で更新されたパラメータに基づいて、前記実制御部のパラメータを調整するステップと、
    前記パラメータが調整された実制御部からの実制御出力に基づいて、前記制御対象を制御するステップとを備えることを特徴とする出力制御方法。
  7. 前記制御対象を電動機機械システムとしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の出力制御方法。
  8. 制御対象の状態量を少なくとも1つ観測する状態観測手段と、
    指令信号および前記状態観測手段により観測された状態量に基づいて、前記制御対象を制御する実制御手段と、
    パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用した前記制御対象の模擬動作結果に基づいて、前記実制御手段の特性を調整するシミュレータ手段とを備えることを特徴とする出力制御装置。
  9. 前記シミュレータ手段は、
    前記制御対象を模擬した制御対象モデルと、
    前記実制御手段と同様な構造を有し、前記制御対象モデルに擬似制御入力を出力する擬似制御手段と、
    前記指令信号に基づいて、前記制御対象に要求される規範応答を生成する規範モデルと、
    前記制御対象モデルの動作結果に基づいて、前記擬似制御手段のパラメータを最適化する第1最適化手段とを備えることを特徴とする請求項8記載の出力制御装置。
  10. 前記第1最適化手段は、
    パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションによるエージェントの状態変数を前記擬似制御手段のパラメータに設定するパラメータ設定手段と、
    前記制御対象モデルのモデル状態量および前記規範モデルの規範応答に基づいて、パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションにより前記擬似制御手段のパラメータを更新するパラメータ更新手段とを備えることを特徴とする請求項9記載の出力制御装置。
  11. 前記指令信号の入力を、前記シミュレータ手段または前記実制御手段に切り替える第1選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項記載の出力制御装置。
  12. 前記制御対象の状態量および前記制御対象モデルのモデル状態量に基づいて、前記制御対象モデルの構造またはパラメータを最適化する第2最適化手段をさらに備えることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項記載の出力制御装置。
  13. 前記制御対象モデルの入力を、前記擬似制御手段からの擬似制御出力または前記実制御手段からの実制御出力に切り替える第2選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項12記載の出力制御装置。
  14. パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して制御出力を模擬的に生成するステップと、
    前記模擬的に生成された制御出力に基づいて、制御対象の動作をシミュレートするステップと、
    前記制御対象のシミュレート結果に基づいて、前記制御対象を制御する実制御部のパラメータを調整するステップとを備えることを特徴とする出力制御プログラム。
  15. パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを用いることにより、制御対象を模擬した制御対象モデルを構築するステップと、
    パーティクル・スウォーム・オプティマイゼーションを適用して制御出力を模擬的に生成するステップと、
    前記期擬似制御出力に基づいて、前記制御対象モデルを動作させるステップと、
    前記制御対象モデルの動作結果に基づいて、前記制御対象を制御する実制御部のパラメータを調整するステップとを備えることを特徴とする出力制御プログラム。
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