JP6919045B1 - ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法 - Google Patents

ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6919045B1
JP6919045B1 JP2020177307A JP2020177307A JP6919045B1 JP 6919045 B1 JP6919045 B1 JP 6919045B1 JP 2020177307 A JP2020177307 A JP 2020177307A JP 2020177307 A JP2020177307 A JP 2020177307A JP 6919045 B1 JP6919045 B1 JP 6919045B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
picking
articles
robot
article
picking device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020177307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022068557A (ja
Inventor
隆也 角森
隆也 角森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Advanced Engineering Ltd
Original Assignee
Fujitsu Advanced Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Advanced Engineering Ltd filed Critical Fujitsu Advanced Engineering Ltd
Priority to JP2020177307A priority Critical patent/JP6919045B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6919045B1 publication Critical patent/JP6919045B1/ja
Publication of JP2022068557A publication Critical patent/JP2022068557A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】物品の種別および物流波動に対応して効率的にピッキングできること。【解決手段】ピッキング装置103は、中央処理装置101から受信した物品Bの集荷計画に基づき、物流センターに配置された複数の棚102を自律走行により巡回移動し、棚102に対する物品Bの集荷および戻しを行い、ピッキングステーションPまで物品Bを搬送するロボット111を備える。中央処理装置101は、ピッキング装置103が搬送可能な最大の物品数の範囲内で、集荷および戻しの物品Bの数と、集荷および戻しを行う物品Bに該当する棚102を巡回する経路Rと、を含む集荷計画を作成する。ピッキング装置103が物流センター内を巡回し物品Bをピッキングすることで、作業員Uは、ピッキングステーションPで物品Bの搬出入の作業を集中して効率的に行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は、物品を搬送するピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法に関する。
近年、物流センターでは、慢性的な労働力不足による雇用確保が課題となっている。このため、自動化システムを用いた物品の搬出入の自動化等により、業務の作業生産性の向上が図られている。物流センター等では、AGV(Automatic Guided Vehicle)により物品を自動搬送するシステムが導入されている。
従来のピッキングに関連する技術としては、例えば、物品棚までピッキング装置が移動し、画像認識により物品の位置および商品情報を認識して物品をアームによりピッキングし荷台に移載する技術がある(例えば、下記特許文献1参照。)。また、保管棚の近傍を有人のピッキング用自動台車が巡回し、表示パネル上に物品の名前と数量を表示し、保管棚の該当位置への投入表示により、作業者がピッキング作業を行う技術がある(例えば、下記特許文献2参照。)。このほか、物品棚自体が所定のピッキング位置まで移動する技術がある。
特開2018−039668号公報 特開2000−335714号公報
近年の物流センターは、多数の物品を扱っており、物品棚に収容される物品ごとに形状や個数が異なる。また、ピッキング指示の元となる発注の物流波動により多品種少量となる場合がある。このような状況において、従来技術ではピッキング作業を効率的に行うことができない課題を有している。
例えば、ケース単位と、例えば商品単位(バラ単位)でのピッキング要求の場合、異なる把持状態でのピッキングが必要であり、特許文献1のアームによるピッキングでは対応することができない。また、各種のピッキングアームを装備するとコスト高となる。
また、特許文献2の技術では、ピッキング自体は人手で行わねばならず、省力化できない。また、人が乗る大きさの特別なピッキング用自動台車が必要であり、保管棚の数に対応してピッキング用自動台車が増え、多大なコストがかかる。このほか、物品棚自体が所定のピッキング位置まで移動する技術では、物品棚の移動のために物流センター内に広大なスペースが必要となるとともに、物品棚の数に対応して多大なコストがかかる。
そして、いずれの従来技術においても、少品種多量、および逆の多品種少量と、に対応できなかった。例えば、ある時期には一種の物品を一気に多数ピッキングし、次の時期には多種の異なる形状の物品を1個ずつピッキングする、という柔軟なピッキング動作が行えず、物流波動に対応できなかった。
また、物流センター内には、既にロボット専用の保管スペースを有する場合がある。しかし、従来技術では、このような既存のシステムの撤去や物流センターの置き換えが必要となり、それまでの物流センターでの作業員の作業環境が大幅に変わることがある。
一つの側面では、本発明は、物品の種別および物流波動に対応して効率的にピッキングできることを目的とする。
一つの実施態様によれば、管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置において、当該ピッキング装置が搬送可能な最大の前記物品数の範囲内で、集荷および戻す前記物品の数と、当該集荷および戻す前記物品に該当する棚を巡回する経路と、を含む集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送するロボットを備えた、ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法が提案される。
一態様によれば、物品の種別および物流波動に対応して効率的にピッキングできる。
図1は、実施の形態にかかるピッキングシステムの一実施例を示す説明図である。 図2は、ピッキングシステムの機能ブロック図である。 図3は、ピッキング装置のハードウェア構成例を示す図である。 図4は、ピッキング装置の棚および物品の認識を示す図である。 図5は、ピッキング装置による棚からの物品のピッキング状態を示す図である。 図6は、ピッキング装置による物品のカートへの積載を示す図である。 図7Aは、ピッキングシステムによるピッキングの全体動作を示すフローチャートである。(その1) 図7Bは、ピッキングシステムによるピッキングの全体動作を示すフローチャートである。(その2) 図8は、中央処理装置による集荷計画の作成を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して、本発明にかかるピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法の実施の形態を詳細に説明する。
(ピッキングシステムの一実施例)
図1は、実施の形態にかかるピッキングシステムの一実施例を示す説明図である。ピッキングシステム100は、中央処理装置101と、棚102と、ピッキング装置103と、を含む。
図1(a)は、物流センター内の平面図であり、複数の棚102が整列して配置されている。中央処理装置101は、管理区域である物流センター内の物品Bの収容およびピッキングを統括制御する。この中央処理装置101は、作成した集荷計画に基づき、ピッキング装置103を制御して棚102に対する物品Bのピッキングを制御する集荷計画DB110を作成する。
「ピッキング」は、棚102から物品Bを取り出す「集荷」と、棚102へ物品Bを収容する「戻す」作業とがある。例えば、「集荷」の作業は物流センターが収容している物品Bを物流センターから搬出する際の作業である。ここで、物品Bは、棚102の棚枠ごとに1個あるいは複数個収容され、この棚枠の収容単位で「集荷」のために棚102から取り出され、また、棚102に収容される。「戻す」作業は、「集荷」のために収容単位で取り出された物品Bのうち、物流センターからの搬出後に残った物品Bを元の棚102に戻す作業である。
実施の形態のピッキングシステム100は、集荷計画にしたがいピッキング装置103が複数の棚102(102a〜102e)部分を図示の経路Rで巡回移動し、棚102に対する物品Bのピッキングを行う。そして、ピッキング装置103は、物流センター内で予め定めたピッキングステーションPまで物品Bを搬送する。
ピッキング装置103は、バッテリ電源により車輪をモータ駆動することで自律走行可能なロボット111と、ロボット111により牽引されるカート121とを有する。ロボット111は、カート121を牽引しながら集荷計画によりピッキング「集荷」する物品Bの棚102に対応した経路Rで移動する。ロボット111は、図示しない屋内位置検出システムを備え、物流センターの棚102に配置に対応した経路Rで走行可能である。屋内位置検出システムは、ビーコン等の無線電波、音波、RFID、ロボット111に備えたジャイロや加速度センサ等のセンサによる自律計測、等により物流センター内でのロボット111の位置を検出する。
ロボット111は、物品Bを把持可能なアーム111aを有し、アーム111aはシリンダ等の駆動により物品Bを把持し、また上下方向や回転移動が可能である。この際、ロボット111に設けられたカメラ等により、棚102の位置を画像認識し、アーム111aを棚102の位置に位置決めする。アーム111aは、ピッキングにより、物品Bを棚102からカート121へ移載する。
例えば、図1(a)の例では、5列の棚102(102a〜102e)を有するが、集荷計画に対応するピッキング(「集荷」と「戻す」)は、棚102a〜102dであったとする。この場合、集荷計画が示す経路Rは、棚102aと棚102bの間の通路(通路No.1)を通過した後、棚102cと棚102dとの間の通路(通路No.2)を通過するよう設定され、ロボット111はこの経路Rに沿って移動する。すなわち、この場合、ピッキングを行わない棚102d部分の通路(通路No.3)は通過しない。
そして、ロボット111は、ピッキング(「集荷」および「戻す」)対象の物品Bの棚102位置でアーム111aの上下動作および把持動作により物品Bのピッキングを行い、カート121との間で物品Bを移載する。
経路Rの終端に相当するピッキングステーションPにおいて、ロボット111は、それまで牽引したカート121をピッキングステーションPに整列配置する。これにより、1台のピッキング装置103(ロボット111)が物流センター内で巡回移動することで、1か所のピッキングステーションPに複数のカート121を集め、ピッキング「集荷」する物品Bを集中させることができる。これにより、物流センター内では、1か所のピッキングステーションPにのみ作業員Uを配置して作業できるようになる。また、作業員Uが直接棚102の位置まで歩行移動してピッキングする作業を不要にできる。また、カート121の台数に比してロボット111の台数を減らすことができ、低コスト化できる。
ピッキングステーションPでは、「集荷」に対応する作業として、作業員Uは、カート121に積載された物品Bを棚102の収容単位で取り出し、物流センターから搬出する作業を行う。物品Bの搬出後に残った物品Bは、作業員Uによって「戻す」カート121の所定の場所に積載され、この後、ロボット111は、この物品Bを「集荷」した際の元の棚102の棚枠に戻す。
集荷計画の第1例としては、ロボット111が経路Rに沿って1回移動する際に、物品Bの「集荷」のみを行い、その後、再度、ロボット111が経路Rに沿って1回移動して残った物品Bを棚102に「戻す」作業を行う。この際、ロボット111の1回目の移動時に用いるカート121は「集荷」専用とし、ロボット111の2回目の移動時のカート121は「戻し」専用として用いる。
集荷計画の第2例としては、ロボット111が経路Rに沿って1回移動する際に、収容単位で物品Bの棚102からの「集荷」と、棚102への「戻し」を行う。この場合、カート121には、「集荷」および「戻す」物品Bが積載される。
例えば、図1(b)は、集荷計画の第2例に対応したカート121の積載状態を示す。経路Rに沿って移動したピッキング装置103は、アーム111aの駆動により、物品Bのピッキングを行う。「集荷」の制御では、ロボット111は、棚102から取り出した物品Baをカート121の所定の棚位置に積載する。「戻す」制御では、ロボット111は、カート121に積載された戻す物品Bbを棚102の所定の棚位置に戻す。
中央処理装置101は、集荷計画として、カート121に積載可能な物品Bの数に応じて、ピッキング装置103が1回の経路Rでの移動でピッキングする所定単位の物品Bの数を決定する。例えば、カート121に戻す物品Bbを所定単位(所定個数)積載した状態でピッキング装置103が経路Rを移動し、ピッキングを行うごとにカート121が積載する物品Bの所定個数が増減する。
ここで、中央処理装置101は、集荷計画として、経路Rの移動時に、ピッキングする物品Bの数がカート121が積載可能な個数の最大値を超えない範囲に設定する。例えば、図1(b)に示す例では、カート121が6つの棚枠を有する場合、経路Rの移動時、カート121は、物品B(収容単位)を最大6個まで積載可能な設定とする。
実施の形態の棚102およびカート121の棚は、一つの棚枠に1つの収容単位の物品Bを積載可能である。例えば、一つの棚枠に対応した1つの収容単位は、1個のケースや段ボール、あるいはトレイに収容される1個〜複数個の物品Bからなる。このように、実施の形態では、1個のケース、段ボールあるいはトレイに1個〜複数個の物品Bを収容することで、一つの棚枠に多種類あるいは多数個の物品Bを収容でき、少品種多量、および多品種少量(バラ品ピッキング)の物流波動に対応可能となる。
なお、上記のように1台のロボット111あたり1台のカート121を牽引するに限らず、1台のロボット111が複数台のカート121を牽引することもでき、この場合、1回の経路Rの巡回あたりの集荷および戻す物品Bの数を増大できるようになる。ところで、物流センター内では複数台のロボット111がそれぞれの集荷計画にしたがって同時に稼働する。
(ピッキングシステムの機能構成例)
図2は、ピッキングシステムの機能ブロック図である。中央処理装置101と、ピッキング装置103(ロボット111)の機能を示す。
中央処理装置101は、入力部201、集荷計画作成部202、集荷計画データベース(DB)203、初期情報DB204、ロケーションマスタ205、出荷指示DB206、集荷実績DB207、通信部208、ピッキング装置監視部209、を有する。
入力部201には、物流センターに対する物品Bの集荷および出荷の情報が入力され、これらの情報は、集荷計画作成部202に入力される。出荷指示DB206には、今回出荷する物品Bの情報が保持される。集荷実績DB207には、出荷指示に応じてピッキング装置103が集荷した物品Bの情報を保持する。
集荷計画作成部202は、入力された集荷/出荷指示に対応して、出荷指示DB206および集荷実績DB207を参照し、物流センター内における物品の集荷および出荷にかかる集荷計画を作成し、集荷計画DB203に格納する。作成された集荷計画は、通信部208を介してピッキング装置103のロボット111に送信される。
集荷計画作成部202は、初期情報DB204、ロケーションマスタDB205、出荷指示DB206、集荷実績DB207を参照して、集荷計画を作成する。初期情報DB204には、ピッキング装置103(カート121)が積載可能な集荷最大物品数が設定されている。集荷計画作成部202は、ピッキング装置103の今回の経路Rで移動する期間中、物品Bのピッキングによりカート121への積載個数(ケースや段ボール、トレイの収容単位の個数)が集荷最大物品数以下となるようにする。
ロケーションマスタDB205には、物流センター内の棚102の配置、物品Bの棚位置の情報、およびカート121が移動可能な経路R、等の情報が格納されている。集荷計画作成部202は、出荷指示DB206を参照し、今回集荷および出荷する物品Bに対応する棚102の情報をロケーションマスタDB205から抽出する。そして、抽出した棚102同士をつないで今回のピッキング装置103の経路Rを決定し、集荷計画DB203に格納する。
集荷計画DB203は、今回集荷および出荷する物品Bの情報、およびピッキング装置103の経路Rの情報を含む集荷計画を通信部208を介してピッキング装置103(ロボット111)に送信する。
なお、図2および以下の説明では、ロボット111を1台として説明するが、複数台のロボット111が同時に稼働可能である。集荷計画作成部202は、要求された出荷および集荷する物品の数に応じて、複数の集荷計画を作成し、各集荷計画をそれぞれ異なるロボット111に送信可能である。
ピッキング装置監視部209は、ピッキング装置103(ロボット111)の稼働状態を監視する。ロボット111は、集荷計画に沿って物流センター内を経路Rで移動し、物品Bをピッキングする際の稼働状態を中央処理装置101に送信する。ピッキング装置監視部209は、ロボット111の稼働状態が正常であるかを監視し、停止等の異常通知時には、ロボット111の保守等を行うことができる。
ピッキング装置103(ロボット111)は、通信部211、ロボット制御部212、レイアウト情報DB213、集荷実績DB207、ピッキング実績DB215、を有する。
ロボット制御部212は、通信部211を介して中央処理装置101から受信した集荷計画に基づき、物品Bのピッキングを行う。ロボット111は、予め物流センター内の棚102の配置のレイアウト情報をレイアウト情報DB213に有し、移動可能な経路Rの候補を有しており、レイアウト情報を参照して受信した集荷計画の経路Rを確認できる。また、ロボット111は、経路Rに沿ったピッキング(「集荷」および「戻す」)による物品Bの棚102とカート121との間の移載の実績を集荷実績DB207に格納する。集荷実績DB207の情報は、通信部211を介して中央処理装置101に送信される。
ロボット制御部212は、走行制御部221、ピッキング制御部222、カート制御部223、物品認識部224、を含む。
走行制御部221は、集荷計画にしたがってロボット111の車輪のモータ231を駆動し、物流センター内の経路Rに沿ってロボット111を移動させ、ピッキングする棚102部分で一時停止させる。
ピッキング制御部222は、経路Rに沿った移動によりピッキングする棚102部分で停止するごとにアーム232を駆動させ、物品Bをピッキングする。このピッキングは、図1(b)に示したように、物品Bの集荷の際には、アーム232は、棚102から取り出した物品Baをカート121の所定の棚位置に積載する。物品Bを戻す際には、アーム232はカート121に積載された戻す物品Bbを棚102の所定の棚位置に戻す。
カート制御部223は、カート連結/切離部233を制御し、ロボット111に対するカート121の連結および切離しを制御する。カート制御部223は、ロボット111が経路Rに沿って移動する際には、カート連結/切離部233によりカート121を連結し、ロボット111の駆動に沿ってカート121を牽引する。この後、ロボット111が所定のピッキングステーションPに移動した際には、カート連結/切離部233によりカート121を切離し、カート121をピッキングステーションPに配置する。
また、「戻す」のカート121がある場合、カート制御部223は、「戻す」カート121を連結する。
物品認識部224は、ロボット111が経路Rに沿って移動し、ピッキングを行う際に、棚102およびカート121に積載された物品の位置を認識する。例えば、カメラ234による撮影画像の画像認識等により、アーム232による物品Bのピッキング(把持)時の位置を調整する。
(ピッキング装置のハードウェア構成例)
図3は、ピッキング装置のハードウェア構成例を示す図である。ピッキング装置103のロボット111のロボット制御部212は、例えば、CPU301、ROM302、RAM303、通信IF304、外部メモリ305、バス300を用いて構成できる。
CPU301は、ROM302に格納されたプログラムを実行し、この際、RAM303を作業用のデータ領域に使用する。これにより、CPU301は、図2に示すロボット制御部212の機能を実現する。また、外部メモリ305は、図2に示す各DB(レイアウト情報DB213、集荷実績DB207、ピッキング実績DB215)の機能を実現する。外部メモリ305は、例えばフラッシュROM等を用いることができる。通信IF304は、無線通信等により、図2に示す通信部211の機能を実現する。
また、図2に示した中央処理装置101についても図3同様のハードウェアで構成できる。図2の中央処理装置101の集荷計画作成部202、およびピッキング装置監視部209についても、図3同様のCPU301は、ROM302に格納されたプログラムを実行し、この際、RAM303を作業用のデータ領域に使用する。これにより、CPU301は、図2に示す中央処理装置101の集荷計画作成部202、およびピッキング装置監視部209の機能を実現する。
(ピッキング装置の棚および物品の認識例)
図4は、ピッキング装置の棚および物品の認識を示す図である。図4に示す例では、棚102には、棚枠ごとにトレイ401が設けられ、トレイ401上に物品Bを収容したケースあるいは段ボールが載置される。また、トレイ401上には、物品Bを収容したケースあるいは段ボールを複数個載置することもできる。また、トレイ401上には、直接、複数個の物品Brを載置してもよい。
棚102の各棚枠には棚枠の位置を示す識別情報411が表示される。また、各棚枠部分に載置されたトレイ401の前面には、物品Bを識別する識別情報412が表示される。これら識別情報411,412は、例えば、バーコードであり、各棚枠およびトレイ401ごとに異なる識別情報が表示される。
ピッキング装置103(ロボット111)は、カメラ234を有し、カメラ234が棚102の棚枠の識別情報411、およびトレイ401の識別情報を撮像し、画像処理する。これにより、ロボット111は、棚102の棚枠およびトレイ401の位置、並びにトレイ401に積載された物品Bの情報を取得できる。
図5は、ピッキング装置による棚からの物品のピッキング状態を示す図である。ロボット111は、集荷計画に対応する物品Bをピッキング(集荷または戻す)の際に、この物品Bのトレイ401をアーム111aで挟持して棚102から取り出す(あるいは戻す)。アーム111aは、物品Bを直接挟持するものではなく、物品Bを収容したトレイ401を挟持するものであるから、物品Bの形状や、段ボールおよびケースの形状等の制約を受けず、物品Bをピッキングできる。
この際、アーム111aは、カメラ234が撮影した棚102の棚枠の識別情報411、およびトレイ401の識別情報に基づき、棚102のピッキング(例えば「集荷」)の物品Baのトレイ401部分までアーム111aを昇降動作させる。この後、図中矢印方向にアーム111aを伸縮(またはロボット111を前後移動)させ、一対のアーム111aをトレイ401の側部に位置決めさせる。
図6は、ピッキング装置による物品のカートへの積載を示す図である。図6は、図5に示した「集荷」の物品Baをカート121に移載する状態を示す。ロボット111は、一対のアーム111aでトレイ401の側部を挟持した後、昇降動作し、牽引しているカート121の予め定められた空きの棚121a部分にトレイ401ごと物品Baを移載する。この際、「集荷」する物品Baは、集荷計画で予めカート121の棚121aへの積載が設定されている。
カート121の各棚にはそれぞれ棚位置を示すバーコード等の識別情報601が表示されている。ロボット111は、アーム111aの昇降および回転、前後動作等により、棚102から取り出した物品Ba(トレイ401)をカート121の棚121aに移載する。この際、ロボット111は、棚121aの識別情報601をカメラ234が撮影した画像情報により識別し、該当する棚121a上に物品Baを載せたトレイ401を移載(積載)する。
(ピッキングシステムの全体動作例)
図7A,図7Bは、ピッキングシステムによるピッキングの全体動作を示すフローチャートである。これら図7A,図7Bに示すピッキング装置103(ロボット111)の動作は、上述した集荷計画の第1例および第2例のいずれにも適用できる。ロボット111は、カート121を牽引し、経路Rに沿って移動し、物品を棚102から集荷し、棚102に物品を戻す制御を行う。
はじめに、中央処理装置101の集荷計画作成部202(CPU301)が集荷計画を作成する(ステップS701)。作成した集荷計画は、集荷計画DB203に格納され、ピッキング装置103(ロボット111)に送信される。この集荷計画の作成処理例は、図8を用いて説明する。
以下、ピッキング装置103(ロボット111)のロボット制御部212(CPU301)による物品のピッキング(「集荷」または「戻す」)制御が実行される。ロボット制御部212は、カート121を牽引したロボット111を集荷計画にしたがった経路Rで物流センター内を自律走行させる(ステップS702)。この自律走行の際、ロボット制御部212は、レイアウト情報DB213から物流センター内の棚102の配置の情報を取得する。そして、ロボット制御部212は、ロボット111を所定の初期位置を起点とし、現在位置を屋内位置検出システムで検出しながら該当する棚102部分の通路(通路No.)へ移動させる。
次に、ロボット制御部212は、集荷および戻す物品に該当する棚102部分の通路(通路No.)内に移動する(ステップS703)。そして、ロボット制御部212は、自動認識により該当ロケーションを発見する(ステップS704)。ロボット制御部212は、レイアウト情報DB213を参照し、集荷計画で集荷または戻す商品の棚102の位置まで移動すると、自律走行を停止する(ステップS705)。例えば、ロボット制御部212は、屋内位置検出システムで検出した現在位置が該当の棚102の棚枠の位置である場合や、カメラ234の撮影画像(棚枠の位置を示す識別情報411、図4参照)等に基づき該当の棚102部分で自律走行を停止する。
次に、ロボット制御部212は、停止位置において物品のピッキング種別(「戻す」または「集荷」のいずれか)を判断する(ステップS706)。集荷計画にしたがい、この停止位置の棚102の棚枠に物品を「戻す」場合には(ステップS706:戻す)、ロボット制御部212は、ステップS707の処理に移行する。一方、この停止位置の棚102の棚枠に対する物品の「集荷」を行う場合には(ステップS706:集荷)、ロボット制御部212は、ステップS711の処理に移行する。
ステップS707では、ロボット制御部212は、自動認識によるカート121内の該当物品の識別を行う(ステップS707)。例えば、戻す物品は、ロボット111がカート121に積載した際の棚の識別情報601(図6参照)をカメラ234で撮影した画像と、物品の情報により自動認識する。
次に、ロボット制御部212は、カート121から棚102に戻す物品をピッキング制御する(ステップS708)。例えば、ロボット制御部212は、該当するカート121の棚位置に収容されているトレイ401の識別情報412を、カメラ234で撮影した画像に基づき識別する。そして、ロボット制御部212は、アーム111aを駆動制御し、このトレイ401をアーム111aで挟持する。
この後、ロボット制御部212は、自動認識により戻す物品に該当する棚102の棚の配置位置を識別する(ステップS709)。例えば、ロボット制御部212は、棚102の棚枠の識別情報411をカメラ234で撮影した画像に基づき、物品Bを戻す該当の棚枠を識別する(図4参照)。この後、ロボット制御部212は、プレース制御により戻す物品を棚102の棚枠に戻し(ステップS710、図5参照)、ステップS703の処理に戻る。
ステップS711では、ロボット制御部212は、自動認識により集荷する棚のピッキング位置を識別する(ステップS711)。例えば、ロボット制御部212は、棚102の棚枠の識別情報411をカメラ234で撮影した画像に基づき、該当する集荷の棚枠を識別する(図4参照)。
次に、ロボット制御部212は、棚102から集荷する物品をピッキング制御する(ステップS712)。例えば、ロボット制御部212は、該当するカート121の棚位置に収容されているトレイ401の識別情報412を、カメラ234で撮影した画像に基づき識別する。そして、ロボット制御部212は、アーム111aを駆動制御し、このトレイ401をアーム111aで挟持する。
次に、ロボット制御部212は、自動認識により集荷する物品に該当するカート121の棚位置を識別する(ステップS713)。例えば、ロボット制御部212は、集荷する物品のトレイ401を収容するカート121の棚の識別情報601(図6参照)をカメラ234で撮影した画像と、物品の情報により自動認識する。
次に、ロボット制御部212は、プレース制御により集荷する物品をカート121の該当する棚位置に収容する(ステップS714、図6参照)。そして、ロボット制御部212は、今回の1回の移動による全ての物品の集荷が完了したか判断する(ステップS715)。そして、ロボット制御部212は、全ての物品の集荷が完了した場合には(ステップS715:Yes)、ステップS716の処理に移行し、全ての物品の集荷が完了していない場合には(ステップS715:No)、ステップS703の処理に戻る。
ステップS716では、ロボット制御部212は、自律走行によりカート121を牽引したロボット111をピッキングステーションP(図1参照)まで移動させる(ステップS716)。
この後、ロボット制御部212は、自動認識によりピッキングステーションPでのカート121の配置位置を識別する(ステップS717)。この際、ロボット制御部212は、集荷した物品の情報を集荷実績DB207に格納する。また、ピッキングステーションPでは、図1(a)に示したように、例えば、到着順に複数のカート121が1列に整列配置され、ロボット制御部212は、到着位置が揃うようカート121を位置させる。
ピッキングステーションPに配置された作業員Uは、集荷計画にしたがいカート121の各棚に収容されたトレイ401を取り出し、トレイ401上の物品Bを集荷計画が示す個数分、出荷する作業を行う。この際、作業員Uは、トレイ401上のケースまたは段ボールから所定個数の物品Ba(または物品Br)を取り出す。この後、作業員Uは、ケースまたは段ボールをトレイ401上に戻し、トレイ401をカート121の元の棚に戻し、出荷作業が終わったカート121を所定の初期位置に移動させる。
この後、ロボット制御部212は、ロボット111からカート121を切離し制御する(ステップS718)。この後、ロボット制御部212は、自律走行により、カート121の初期位置に移動する(ステップS719)。これにより、作業員UはピッキングステーションPの位置で切り離されたカート121に対するピッキング(出荷)作業と並行して、ロボット111は次の巡回の初期位置に移動でき、全体の作業効率を向上できるようになる。
次に、ロボット制御部212は、ピッキング実績DB215からピッキングステータスを受信する(ステップS720)。ピッキング実績DB215には戻す物品を積載したカート121の情報が保持されている。ここで、ロボット制御部212は、自動認識により戻す物品を検出する(ステップS721)。
そして、ロボット制御部212は、戻す物品を積載したカート121が配置されている初期位置まで自律走行する(ステップS722)。例えば、戻す物品を積載したカート121の初期位置は、ピッキングステーションPと異なる位置(例えば、隣接位置)である。そして、ロボット制御部212は、ロボット111に、戻す物品を積載したカート121を結合し、カート121を牽引可能な状態にする(ステップS723)。以上により、1回の経路Rに沿った物品の集荷および戻す制御が終了する。
(集荷計画の作成処理例)
図8は、中央処理装置による集荷計画の作成を示すフローチャートである。図8の処理は、中央処理装置101の集荷計画作成部202(CPU301)が実行処理する。以下処理は、ピッキング装置103が経路Rに沿って1回巡回移動する際に、物品の集荷および戻しをいずれも実行する集荷計画の第2例に相当する。
はじめに、制御部は、初期情報DB204から集荷最大物品数を取得する(ステップS801)。初期情報DB204には、経路Rでの1度の移動でカート121が搬送できる物品数が設定されており、例えば、図1(b)の例では、この値は棚枠の数に相当する「6」である。物品数は上記構成例では、トレイ401の数に相当する。
なお、集荷計画の作成にあたり、図4等に示したように、一つのトレイ401につき複数個のケースや段ボールを載置できることで、一つのトレイ401あたりケースや段ボールを単位として複数種類および複数個の物品Bを積載できる。また、一つのトレイ401につき直接複数の物品Brを載置できることで、一つのトレイ401あたり単一種類で複数個の物品Brを積載できる。そして、ロボット111を経路Rに沿って移動させる1回の集荷計画では、カート121の棚の数に応じたトレイ401の個数を集荷最大物品数とする。なお、集荷計画は、ケースや段ボールに収容された物品Bの個数、およびトレイ401上の物品Brの個数を実際の物品の数として識別している。
次に、集荷計画作成部202は、今回ロボット111が牽引するカート121内の戻す物品、戻す棚102の棚位置、通路、の各情報を取得する(ステップS802)。集荷計画作成部202は、例えば、集荷実績207から戻す物品の情報を取得し、ロケーションマスタDB205からと、戻す物品の棚102の棚位置と、通路の情報を取得する。
次に、集荷計画作成部202は、未集荷の物品、集荷する棚102の棚位置、通路、の各情報を取得する(ステップS803)。集荷計画作成部202は、例えば、出荷指示DB206から集荷する物品の情報を取得し、ロケーションマスタDB205からと、集荷する物品の棚102の棚位置と、通路の情報を取得する。
次に、集荷計画作成部202は、戻す物品と同じ通路の未集荷の物品を通路のロケーション順に集荷する場合に、戻す物品によるカート121の空き数(棚枠の数)を考慮して集荷可能な物品数を算出する(ステップS804、図1(b)参照)。
次に、集荷計画作成部202は、戻す物品と同じ通路の集荷可能な物品数≧最大物品数であるか判断する(ステップS805)。集荷計画作成部202は、判断の結果、戻す物品と同じ通路の集荷可能な物品数が最大物品数以上であれば(ステップS805:Yes)、ステップS806の処理に移行する。一方、戻す物品と同じ通路の集荷可能な物品数が最大物品数未満であれば(ステップS805:No)、ステップS807の処理に移行する。
ステップS806では、集荷計画作成部202は、同じ通路内の該当物品を次の集荷物品とし(ステップS806)、この集荷物品を集荷計画DB203に書き込み保持する。ステップS807では、集荷計画作成部202は、最大物品数に満たない不足分の物品数を算出する(ステップS807)。
次に、集荷計画作成部202は、棚102の通路No.より、最も近隣の通路から未集荷の物品を、不足数分次の集荷物品として選定する(ステップS808)。選定した集荷物品は集荷計画DB203に書き込み保持する。以上により、集荷計画の作成が終了する。
以上説明した実施の形態によれば、ピッキング装置は、物流センター等の管理区域内で物品の搬送を行う。このピッキング装置は、物品の所定の集荷計画に基づき、物流センター内に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで物品を搬送するロボットを備える。これにより、ピッキングステーションに作業員を配置して物流センター内外への物品の搬出入を集中して行うことができ、作業員が広大な物流センター内を歩行移動してピッキング作業する手間を防ぐことができる。また、物流センターにおける全体の作業効率を向上できるようになる。
また、ロボットは、物品を積載するカートを結合および切離し可能であり、棚部分を自律走行して集荷した物品をカートに積載した状態でピッキングステーションまで牽引する。これにより、ピッキング作業を行うロボットと、物品を積載するカートとを分離して機能分けすることができ、故障が少なく低コスト化でき、容易に保守できるようになる。
また、ロボットは、カートをピッキングステーションで切離すことで、ピッキングステーションの位置での所定の作業員による物品の集荷および戻しの作業と並行して、ロボットが次の集荷計画のための位置に移動する。また、ロボットは、ピッキングステーションで切離した後、戻す物品が積載されたカートを結合し、次の巡回移動を行う。このように、ロボットとカートとを分離することで、ロボットを効率的に稼働させることができるようになる。
また、ロボットは、集荷計画に基づき、集荷および戻す物品が存在する棚の経路を選択的に走行する。これにより、ロボットは、集荷および戻す物品が存在しない棚部分を除いて効率的に移動することができるようになる。
また、物品は、1個あるいは複数個、および1種類あるいは多種類がトレイに載置され、ロボットは、トレイに積載された単位の物品を棚およびカートとの間で移載させる。これにより、ロボットは、物品の形状の影響を受けずに安定して移載することができるようになる。また、1個のトレイに多種類あるいは多数個の物品を載置することで、大量少品種および少量多品種の物流波動に柔軟に対応できるようになる。
また、ロボットは、棚およびカートの棚枠、およびトレイにそれぞれ表示された識別情報を識別し、物品を識別する。例えば、ロボットは、識別情報を、カメラで撮像した画像の画像処理により検出する。これにより、物流センター内での棚位置および棚に収容された物品の情報を簡単に識別できるようになる。
また、実施の形態のピッキングシステムは、物流センター等の管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置と、ピッキング装置に物品の集荷計画を送信する中央処理装置と、を含む。そして、ピッキング装置は、中央処理装置から受信した物品の集荷計画に基づき、管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで物品を搬送するロボットを備える。また、中央処理装置は、ピッキング装置が搬送可能な最大の物品数の範囲内で、集荷および戻しの物品の数と、当該集荷および戻しを行う物品に該当する棚を巡回する経路と、を含む集荷計画を作成する。このように、中央処理装置は、物流センター内で移動するピッキング装置に対して集荷計画を送信してピッキング装置を制御することができる。また、集荷計画は、ピッキング装置が搬送可能な最大の物品数の範囲内で、集荷および戻しの物品の数とすることで、ピッキング装置を効率的に稼働させることができ、物流センターにおける全体の作業効率を向上できるようになる。
これらのことから、実施の形態によれば、物品ごとの形状の違いや個数の大小に対応でき、例えば、ケース単位と、商品単位(バラ単位)でのピッキングが行え、少品種多量および多品種少量の物流波動に柔軟に対応できるようになる。また、ピッキング装置が移動してピッキングを行い、ピッキングステーションまで物品を搬送する。このため、棚全体を移動させる等のシステムの大型化を防ぐことができ、物流センターの棚配置を変更する必要がなく自動化のシステムとして容易に導入でき、ピッキング作業の自動化および効率化を図ることができるようになる。
なお、本実施の形態で説明したピッキング方法は、予め用意されたプログラムをCPU等のコンピュータが実行することにより実現することができる。このプログラムは、読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置において、
前記物品の所定の集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送するロボットを備えた、
ことを特徴とするピッキング装置。
(付記2)前記ロボットは、前記物品を積載するカートを結合および切離し可能であり、前記棚部分を自律走行して集荷した前記物品を前記カートに積載した状態で前記ピッキングステーションまで牽引することを特徴とする付記1に記載のピッキング装置。
(付記3)前記ロボットは、前記カートを前記ピッキングステーションで切離すことで、前記ピッキングステーションの位置での所定の作業員による前記物品の集荷および戻しの作業と並行して、前記ロボットが次の集荷計画のための位置に移動することを特徴とする付記1または2に記載のピッキング装置。
(付記4)前記ロボットは、前記ピッキングステーションで切離した後、戻す前記物品が積載された前記カートを結合し、次の巡回移動を行うことを特徴とする付記3に記載のピッキング装置。
(付記5)前記ロボットは、前記集荷計画に基づき、集荷および戻す前記物品が存在する前記棚の経路を選択的に走行することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載のピッキング装置。
(付記6)前記物品は、1個あるいは複数個、および1種類あるいは多種類がトレイに載置され、
前記ロボットは、前記トレイに積載された単位の前記物品を前記棚および前記カートとの間で移載させることを特徴とする付記2〜5のいずれか一つに記載のピッキング装置。
(付記7)前記ロボットは、前記棚および前記カートの棚枠、および前記トレイにそれぞれ表示された識別情報を識別し、前記物品を識別することを特徴とする付記2〜6のいずれか一つに記載のピッキング装置。
(付記8)前記ロボットは、前記識別情報を、カメラで撮像した画像の画像処理により検出することを特徴とする付記7に記載のピッキング装置。
(付記9)管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置と、前記ピッキング装置に前記物品の集荷計画を送信する中央処理装置と、を含むピッキングシステムにおいて、
前記ピッキング装置は、
前記中央処理装置から受信した前記物品の集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送するロボットを備え、
前記中央処理装置は、
前記ピッキング装置が搬送可能な最大の前記物品数の範囲内で、集荷および戻す前記物品の数と、当該集荷および戻す前記物品に該当する前記棚を巡回する経路と、を含む前記集荷計画を作成する、
ことを特徴とするピッキングシステム。
(付記10)前記ロボットは、前記物品を積載するカートを結合および切離し可能であり、前記棚部分を自律走行して集荷した前記物品を前記カートに積載した状態で前記ピッキングステーションまで牽引することを特徴とする付記9に記載のピッキングシステム。
(付記11)管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置のピッキングプログラムにおいて、
前記ピッキング装置のコンピュータに、
前記物品の所定の集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、
前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、
所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送する、
処理を実行させることを特徴とするピッキングプログラム。
(付記12)管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置のピッキング方法において、
前記ピッキング装置のコンピュータが、
前記物品の所定の集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、
前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、
所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送する、
処理を実行することを特徴とするピッキング方法。
100 ピッキングシステム
101 中央処理装置
102 棚
103 ピッキング装置
111 ロボット
111a アーム
121 カート
121a 棚
201 入力部
202 集荷計画作成部
203 集荷計画DB
205 ロケーションマスタ
206 出荷指示DB
207 集荷実績DB
208 通信部
211 通信部
212 ロボット制御部
213 レイアウト情報DB
215 ピッキング実績DB
221 走行制御部
222 ピッキング制御部
223 カート制御部
224 物品認識部
231 モータ
232 アーム
233 カート連結/切離部
234 カメラ
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 通信IF
305 外部メモリ
401 トレイ
411,412,601 識別情報
B 物品
P ピッキングステーション
R 経路
U 作業員

Claims (11)

  1. 管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置において、
    当該ピッキング装置が搬送可能な最大の前記物品数の範囲内で、集荷および戻す前記物品の数と、当該集荷および戻す前記物品に該当する棚を巡回する経路と、を含む集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送するロボットを備えた、
    ことを特徴とするピッキング装置。
  2. 前記ロボットは、前記物品を積載するカートを結合および切離し可能であり、前記棚部分を自律走行して集荷した前記物品を前記カートに積載した状態で前記ピッキングステーションまで牽引することを特徴とする請求項1に記載のピッキング装置。
  3. 前記ロボットは、前記カートを前記ピッキングステーションで切離すことで、前記ピッキングステーションの位置での所定の作業員による前記物品の集荷および戻しの作業と並行して、前記ロボットが次の集荷計画のための位置に移動することを特徴とする請求項1または2に記載のピッキング装置。
  4. 前記ロボットは、前記ピッキングステーションで切離した後、戻す前記物品が積載された前記カートを結合し、次の巡回移動を行うことを特徴とする請求項3に記載のピッキング装置。
  5. 前記ロボットは、前記集荷計画に基づき、集荷および戻す前記物品が存在する前記棚の経路を選択的に走行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のピッキング装置。
  6. 前記物品は、1個あるいは複数個、および1種類あるいは多種類がトレイに載置され、
    前記ロボットは、前記トレイに積載された単位の前記物品を前記棚および前記カートとの間で移載させることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載のピッキング装置。
  7. 前記ロボットは、前記棚および前記カートの棚枠、および前記トレイにそれぞれ表示された識別情報を識別し、前記物品を識別することを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載のピッキング装置。
  8. 前記ロボットは、前記識別情報を、カメラで撮像した画像の画像処理により検出することを特徴とする請求項7に記載のピッキング装置。
  9. 管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置と、前記ピッキング装置に前記物品の集荷計画を送信する中央処理装置と、を含むピッキングシステムにおいて、
    前記ピッキング装置は、
    前記中央処理装置から受信した集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送するロボットを備え、
    前記中央処理装置は、
    前記ピッキング装置が搬送可能な最大の前記物品数の範囲内で、集荷および戻す前記物品の数と、当該集荷および戻す前記物品に該当する前記棚を巡回する経路と、を含む前記集荷計画を作成する、
    ことを特徴とするピッキングシステム。
  10. 管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置のピッキングプログラムにおいて、
    前記ピッキング装置のコンピュータに、
    前記ピッキング装置が搬送可能な最大の前記物品数の範囲内で、集荷および戻す前記物品の数と、当該集荷および戻す前記物品に該当する棚を巡回する経路と、を含む集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、
    前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、
    所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送する、
    処理を実行させることを特徴とするピッキングプログラム。
  11. 管理区域内で物品の搬送を行うピッキング装置のピッキング方法において、
    前記ピッキング装置のコンピュータが、
    前記ピッキング装置が搬送可能な最大の前記物品数の範囲内で、集荷および戻す前記物品の数と、当該集荷および戻す前記物品に該当する棚を巡回する経路と、を含む集荷計画に基づき、前記管理区域に配置された複数の棚を自律走行により巡回移動し、
    前記棚に対する物品の集荷および戻しを行い、
    所定のピッキングステーションまで前記物品を搬送する、
    処理を実行することを特徴とするピッキング方法。
JP2020177307A 2020-10-22 2020-10-22 ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法 Active JP6919045B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020177307A JP6919045B1 (ja) 2020-10-22 2020-10-22 ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020177307A JP6919045B1 (ja) 2020-10-22 2020-10-22 ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6919045B1 true JP6919045B1 (ja) 2021-08-11
JP2022068557A JP2022068557A (ja) 2022-05-10

Family

ID=77172746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020177307A Active JP6919045B1 (ja) 2020-10-22 2020-10-22 ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6919045B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08168941A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Mazda Motor Corp ワーク供給システム
US20150073589A1 (en) * 2013-09-09 2015-03-12 Dematic Corp. Autonomous mobile picking
WO2015125217A1 (ja) * 2014-02-18 2015-08-27 株式会社日立製作所 搬送車制御装置および搬送車制御システム
JP2017141102A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 株式会社日立製作所 物品搬送システム、搬送装置及び物品搬送方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08168941A (ja) * 1994-12-16 1996-07-02 Mazda Motor Corp ワーク供給システム
US20150073589A1 (en) * 2013-09-09 2015-03-12 Dematic Corp. Autonomous mobile picking
WO2015125217A1 (ja) * 2014-02-18 2015-08-27 株式会社日立製作所 搬送車制御装置および搬送車制御システム
JP2017141102A (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 株式会社日立製作所 物品搬送システム、搬送装置及び物品搬送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022068557A (ja) 2022-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7269291B2 (ja) 協調的在庫監視
US10077155B1 (en) Inter-facility transport in inventory management and fulfillment systems
US10618736B2 (en) Autonomous mobile picking
CN108349079B (zh) 有关使用光学标识符的机器人的信息通信
US10122995B2 (en) Systems and methods for generating and displaying a 3D model of items in a warehouse
CN108064212B (zh) 带有两套互连的轨道体系的自动化存取系统
CN108527322A (zh) 拣选装置和拣选方法
US10108194B1 (en) Object placement verification
US9663296B1 (en) Mobile drive unit charging
WO2018057728A1 (en) Identification information for warehouse navigation
WO2017100346A1 (en) Mobile robot manipulator
US10025886B1 (en) Methods and systems for using projected patterns to facilitate mapping of an environment
KR20190048674A (ko) 지능형 무인자율주행 물류 로봇
CA3133053A1 (en) Methods and apparatus for using a moveable sort wall to facilitate assembly of product orders
JP6919045B1 (ja) ピッキング装置、ピッキングシステム、ピッキングプログラムおよびピッキング方法
CN113400287A (zh) 一种智能装卸机器人
JPH1159817A (ja) 立体自動倉庫システム
CN215548664U (zh) 一种智能装卸机器人
US20220009712A1 (en) Assembly Material Logistics System and Methods
JP7403487B2 (ja) ピッキングシステム
JP2024014775A (ja) 荷役動線の分析システムおよび分析方法
WO2022044083A1 (ja) 制御装置、配送システム、制御方法及び表示プレート
CN216581953U (zh) 物品拣选辅助装置及拣选系统
JP2023129905A (ja) 倉庫管理システム及びパレット状部材
JP2023133010A (ja) 集品ステーション及びそれを備える物品集配システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201210

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201210

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210713

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6919045

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350