JP6918948B2 - 掘削機械の表示システム、掘削機械、及び掘削機械の表示方法 - Google Patents

掘削機械の表示システム、掘削機械、及び掘削機械の表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、掘削機械の表示システム、掘削機械、及び掘削機械の表示方法に関する。
油圧ショベルのような掘削機械においては、作業レバーのような操作装置がオペレータに操作されることによって作業機が作動する。作業機のバケットで掘削対象の目標形状を示す目標掘削地形に従って掘削するとき、オペレータが作業機の状況を目視するだけでは掘削対象が正確に掘削されているか否かを判断することは困難である。また、バケットで掘削対象を正確に掘削するためにはオペレータに熟練した技能が要求される。そのため、特許文献1に開示されているように、バケットと目標掘削地形との相対位置を示す画像を運転室に設けられている表示装置に表示して、オペレータによる操作装置の操作を補助する技術が提案されている。
特許第5886962号
表示装置にはバケット及び目標掘削地形をある方向から見た画像が表示される。バケット及び目標掘削地形を見る方向によっては、バケットと目標掘削地形を示す目標線との相対位置を的確に表示できない可能性がある。例えばチルトバケットのような複数の回転軸を有するバケットと目標線との相対位置を示す画像を表示装置に表示する場合、バケット及び目標線を見る方向によっては、バケットの回転により、バケットと目標線との相対位置を的確に表示できない可能性がある。その結果、オペレータが表示装置に表示された画像に違和感を覚えたり、オペレータによる操作装置の操作が十分に補助されなかったりする可能性がある。
本発明の態様は、バケットと目標線とを的確に表示できる技術を提供することを目的とする。
本発明の態様に従えば、掘削機械の車体の位置及び姿勢を示す車両状態データと、前記車体に支持される作業機の外形及び寸法を示す作業機外形データと、前記作業機の姿勢を示す作業機状態データとに基づいて、前記作業機のバケットの幅方向に延在し前記バケットの規定部位を通る基準ベクトルを算出する算出部と、前記基準ベクトルと直交する方向から見た前記バケットと目標線とを表示装置に表示させる表示制御部と、を備える掘削機械の表示システムが提供される。
本発明の態様によれば、バケットと目標線とを的確に表示できる技術が提供される。
図1は、本実施形態に係る掘削機械の一例を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係るバケットの一例を示す正面図である。 図3は、本実施形態に係る掘削機械を模式的に示す側面図である。 図4は、本実施形態に係る掘削機械を模式的に示す背面図である。 図5は、本実施形態に係る掘削機械を模式的に示す平面図である。 図6は、本実施形態に係る作業機を模式的に示す正面図である。 図7は、本実施形態に係る掘削機械の制御システムの一例を示す機能ブロック図である。 図8は、本実施形態に係る目標掘削地形の一例を模式的に示す図である。 図9は、本実施形態に係る刃先ベクトルを説明するための図である。 図10は、本実施形態に係る案内画面の一例を示す図である。 図11は、本実施形態に係る案内画面の一例を示す図である。 図12は、本実施形態に係るバケット正面視における目標線の導出方法を説明するための図である。 図13は、本実施形態に係るバケット正面視におけるバケット及び目標掘削地形のそれぞれを示す画像を説明するための図である。 図14は、オペレータ正面視における目標線を説明するための図である。 図15は、オペレータ正面視におけるバケット及び目標掘削地形のそれぞれを示す画像を説明するための図である。 図16は、本実施形態に係る案内画面の一例を示す図である。 図17は、本実施形態に係る表示方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
以下の説明においては、3次元のグローバル座標系(Xg,Yg,Zg)、及び3次元の車体座標系(Xm,Ym,Zm)を規定して、各部の位置関係について説明する。
グローバル座標系とは、地球に固定された原点を基準とする座標系をいう。グローバル座標系は、GNSS(Global Navigation Satellite System)によって規定される座標系である。GNSSとは、全地球航法衛星システムをいう。全地球航法衛星システムの一例として、GPS(Global Positioning System)が挙げられる。GNSSは、複数の測位衛星を有する。GNSSは、緯度、経度、及び高度の座標データで規定される位置を検出する。
グローバル座標系は、水平面内のXg軸と、水平面内においてXg軸と直交するYg軸と、Xg軸及びYg軸と直交するZg軸とによって規定される。Xg軸と平行な方向をXg軸方向とし、Yg軸と平行な方向をYg軸方向とし、Zg軸と平行な方向をZg軸方向とする。また、Xg軸を中心とする回転又は傾斜方向をθXg方向とし、Yg軸を中心とする回転又は傾斜方向をθYg方向とし、Zg軸を中心とする回転又は傾斜方向をθZg方向とする。Zg軸方向は鉛直方向である。
車体座標系とは、掘削機械に固定された原点を基準とする座標系をいう。
車体座標系は、掘削機械の車体に固定された原点を基準として一方向に延在するXm軸と、Xm軸と直交するYm軸と、Xm軸及びYm軸と直交するZm軸とによって規定される。Xm軸と平行な方向をXm軸方向とし、Ym軸と平行な方向をYm軸方向とし、Zm軸と平行な方向をZm軸方向とする。また、Xm軸を中心とする回転又は傾斜方向をθXm方向とし、Ym軸を中心とする回転又は傾斜方向をθYm方向とし、Zm軸を中心とする回転又は傾斜方向をθZm方向とする。Xm軸方向は掘削機械の前後方向であり、Ym軸方向は掘削機械の車幅方向であり、Zm軸方向は掘削機械の上下方向である。
[掘削機械]
図1は、本実施形態に係る掘削機械1の一例を示す斜視図である。本実施形態においては、掘削機械1が油圧ショベルである例について説明する。以下の説明においては、作業機械1を適宜、油圧ショベル1、と称する。
図1に示すように、油圧ショベル1は、油圧により作動する作業機2と、作業機2を支持する車体である旋回体3と、旋回体3を支持する走行装置5とを備える。
旋回体3は、走行装置5に支持された状態で旋回軸Zrを中心に旋回可能である。旋回体3は、運転室4と、機関室3EGとを有する。油圧ショベル1のオペレータは、運転室4に搭乗する。機関室3EGは、動力源及び油圧ポンプを収容する。動力源は、例えばディーゼルエンジンのような内燃機関を含む。なお、動力源は、内燃機関と発電電動機と蓄電装置とを組み合わせたハイブリッド方式の動力源でもよい。
また、旋回体3には、グローバル座標系における旋回体3の位置の検出に使用されるGNSSアンテナ21,22が設けられる。
走行装置5は、旋回体3を支持する。走行装置5は、一対の履帯5Cを有する。履帯5Cの回転により、油圧ショベル1が走行する。なお、走行装置5が車輪(タイヤ)を有してもよい。
作業機2は、旋回体3に支持される。作業機2は、ブームピン14を介して旋回体3に連結されるブーム6と、アームピン15を介してブーム6に連結されるアーム7と、バケットピン16を介してアーム7に連結される連結部材8と、チルトピン17を介して連結部材8に連結されるバケット9とを有する。バケット9は、チルトバケットである。バケット9は、刃先9Tを有する。バケット9の刃先9Tは、凸形状の刃の先端部である。刃先9Tは、バケット9の幅方向に複数設けられる。なお、バケット9の刃先9Tは、ストレート形状の刃の先端部でもよい。
ブーム6は、ブームピン14を通る回転軸AX1を中心に旋回体3に対して回転可能である。アーム7は、アームピン15を通る回転軸AX2を中心にブーム6に対して回転可能である。連結部材8は、バケットピン16を通る回転軸AX3を中心にアーム7に対して回転可能である。バケット9は、チルトピン17を通る回転軸AX4を中心に連結部材8に対して回転可能である。
回転軸AX1と回転軸AX2と回転軸AX3とは平行である。回転軸AX1,AX2,AX3と旋回軸Zrと平行な軸とは直交する。回転軸AX3と回転軸AX4とは異なる方向を向く。本実施形態において、回転軸AX3と回転軸AX4と平行な軸とは直交する。
回転軸AX1,AX2,AX3は、車体座標系のYm軸と平行である。旋回軸Zrは、車体座標系のZm軸と平行である。回転軸AX1,AX2,AX3と平行な方向は、旋回体3の車幅方向を示す。旋回軸Zrと平行な方向は、旋回体3の上下方向を示す。回転軸AX1,AX2,AX3及び旋回軸Zrの両方と直交する方向は、旋回体3の前後方向を示す。
運転室4を基準として作業機2が存在する方向が前方であり、運転室4を基準として機関室3EGが存在する方向が後方である。旋回体3を基準として走行装置5が存在する方向が下方であり、走行装置5を基準として旋回体3が存在する方向が上方である。運転室4に配置されている前方を向く運転席を基準としてブーム6から離れる方向が左方であり、運転席を基準としてブーム6に近付く方向が右方である。
作業機2は、油圧シリンダが発生する動力により作動する。作業機2を作動させる油圧シリンダは、ブーム6を作動させるブームシリンダ10と、アーム7を作動させるアームシリンダ11と、連結部材8を作動させるバケットシリンダ12と、バケット9を作動させるチルトシリンダ13とを含む。ブームシリンダ10は、回転軸AX1を中心にブーム6を回転させる動力を発生可能である。アームシリンダ11は、回転軸AX2を中心にアーム7を回転させる動力を発生可能である。バケットシリンダ12は、回転軸AX3を中心に連結部材8を回転させる動力を発生可能である。チルトシリンダ13は、回転軸AX4を中心にバケット9を回転させる動力を発生可能である。
[バケット]
図2は、本実施形態に係るバケット9の一例を示す正面図である。図1及び図2に示すように、バケット9は、連結部材8を介してアーム7に連結される。連結部材8は、回転軸AX3を中心に回転可能にアーム7に連結される。バケット9は、回転軸AX4を中心に回転可能に連結部材8に連結される。回転軸AX3を中心に連結部材8が回転することによって、回転軸AX3を中心にバケット9が回転する。すなわち、バケット9は、アーム7に対して、回転軸AX3(第1回転軸)及び回転軸AX3とは異なる方向を向く回転軸AX4(第2回転軸)のそれぞれを中心に回転可能に支持される。
以下の説明においては、回転軸AX3を適宜、バケット回転軸AX3、と称し、回転軸AX4を適宜、チルト回転軸AX4、と称する。また、以下の説明においては、バケット回転軸AX3を中心とするバケット9の回転を適宜、バケット回転、と称し、チルト回転軸AX4を中心とするバケット9の回転を適宜、チルト回転、と称する。図1に示す矢印SWは、バケット9のバケット回転の方向を示す。図1及び図2に示す矢印TILは、バケット9のチルト回転の方向を示す。
バケット9は、複数の刃先9Tを有する。複数の刃先9Tは、バケット9の幅方向に配列される。バケット9の幅方向は、チルト回転軸AX4と直交する方向である。複数の刃先9Tにより、刃先列9TGが形成される。刃先列9TGとは、刃先9Tの集合体をいう。以下の説明においては、複数の刃先9Tを結ぶ直線を適宜、刃先ラインLBT、と称する。
なお、バケット9がストレート形状の刃先9Tを有する場合、刃先ラインLBTは、ストレート形状の刃先9Tの延在方向に規定される。
チルトシリンダ13は、連結部材8及びバケット9のそれぞれに連結される。チルトシリンダ13は、Ym軸方向において、連結部材8の一方側及び他方側のそれぞれに配置される。一方のチルトシリンダ13が伸び他方のチルトシリンダ13が縮むことにより、バケット9はチルト回転する。なお、チルトシリンダ13は1つでもよい。
図2に示すように、バケット回転軸AX3及びチルト回転軸AX4の両方と直交する軸AXZを規定したとき、バケット9がチルト回転することにより、バケット9の刃先ラインLBTは、軸AXZに対して傾斜する。刃先ラインLBTと軸AXZとが直交するとき、バケット9の幅方向と旋回体3の車幅方向とは一致する。
[検出システム]
次に、本実施形態に係る油圧ショベル1の検出システム18について説明する。図3は、本実施形態に係る油圧ショベル1を模式的に示す側面図である。図4は、本実施形態に係る油圧ショベル1を模式的に示す背面図である。図5は、本実施形態に係る油圧ショベル1を模式的に示す平面図である。図6は、本実施形態に係る作業機2を模式的に示す正面である。
検出システム18は、旋回体3の位置を検出する位置検出装置20と、作業機2の角度を検出する作業機角度検出装置19とを有する。
位置検出装置20は、旋回体3の位置を検出する位置演算器23と、旋回体3の姿勢を検出する姿勢演算器24とを含む。
位置演算器23は、GPS受信機を含む。位置演算器23は、旋回体3に設けられる。位置演算器23は、グローバル座標系における旋回体3の位置Pgを検出する。旋回体3の位置Pgは、Xg軸方向の座標データ、Yg軸方向の座標データ、及びZg軸方向の座標データを含む。
旋回体3にGNSSアンテナ21,22が設けられる。GNSSアンテナ21,22は、測位衛星から電波を受信して、受信した電波に基づいて生成した信号を位置演算器23に出力する。位置演算器23は、GNSSアンテナ21,22からの信号に基づいて、グローバル座標系におけるGNSSアンテナ21,22の位置P1,P2を検出する。位置演算器23は、GNSSアンテナ21,22の位置P1,P2に基づいて、旋回体3の位置Pgを検出する。
GNSSアンテナ21,22は、車幅方向に設けられる。位置演算器23は、位置P1及び位置P2の少なくとも一方に基づいて演算処理を実施して、旋回体3の位置Pgを算出する。本実施形態において、旋回体3の位置Pbは、位置P1である。なお、旋回体3の位置Pgは、位置P2でもよいし、位置P1と位置P2との間の位置でもよい。
姿勢演算器24は、慣性計測装置(Inertial Measurement Unit:IMU)を含む。姿勢演算器24は、旋回体3に設けられる。姿勢演算器24は、姿勢演算器24に作用する加速度及び角速度を検出する。姿勢演算器24に作用する加速度及び角速度が検出されることにより、旋回体3に作用する加速度及び角速度が検出される。姿勢演算器24は、旋回体3に作用する加速度及び角速度に基づいて演算処理を実施して、ロール角θ5及びピッチ角θ6を含む旋回体3の姿勢を算出する。ロール角θ5とは、水平面に対する車幅方向における旋回体3の傾斜角度をいう。ピッチ角θ6は、水平面に対する前後方向における旋回体3の傾斜角度をいう。
また、位置演算器23の検出データに基づいて方位角θ7(ヨー角)が算出される。方位角θ7とは、基準方位に対する旋回体3の傾斜角度をいう。基準方位は、例えば北である。位置演算器23は、GNSSアンテナ21,22の位置P1,P2に基づいて、旋回体3の方位角θ7を算出することができる。位置演算器23は、位置P1と位置P2とを結ぶ直線を算出し、算出した直線と基準方位とがなす角度に基づいて、旋回体3の方位角θ7を算出することができる。なお、姿勢演算器24が、旋回体3に作用する加速度及び角速度に基づいて演算処理を実施して、方位角θ7を算出してもよい。
作業機角度検出装置19は、ブームシリンダ10のストローク値を検出するブームストロークセンサ19Aと、アームシリンダ11のストローク値を検出するアームストロークセンサ19Bと、バケットシリンダ12のストローク値を検出するバケットストロークセンサ19Cと、チルトシリンダ13のストローク値を検出するチルトストロークセンサ19Dと、傾斜角度演算器とを有する。傾斜角度演算器は、ブームストロークセンサ19Aで検出されたストローク値に基づいて、車体座標系のZm軸に対するブーム6の傾斜角度θ1を算出する。傾斜角度演算器は、アームストロークセンサ19Bで検出されたストローク値に基づいて、ブーム6に対するアーム7の傾斜角度θ2を算出する。傾斜角度演算器は、バケットストロークセンサ19Cで検出されたストローク値に基づいて、アーム7に対するバケット9の刃先9Tの傾斜角度θ3を算出する。傾斜角度演算器は、チルトストロークセンサ19Dで検出されたストローク値に基づいて、軸AXZに対するバケット9の傾斜角度θ4を算出する。図6に示すように、バケット9の傾斜角度θ4は、軸AXZと、バケット9の刃先ラインLBTと直交するラインとがなす角度である。
なお、傾斜角度θ1,θ2,θ3,θ4は、例えば作業機2に設けられた角度センサにより検出されてもよい。
[制御システム]
次に、本実施形態に係る油圧ショベル1の制御システム100について説明する。図7は、本実施形態に係る油圧ショベル1の制御システム100の一例を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、油圧ショベル1は、車両制御装置25と、油圧システム26と、操作装置30と、表示システム200とを備える。
操作装置30は、作業機2の作動、旋回体3の旋回、及び走行装置5の走行のためにオペレータに操作される。操作装置30は、運転室4に配置される。操作装置30は、油圧ショベル1のオペレータに操作される操作部材を含む。操作装置30は、作業機2及び旋回体3を操作するための作業レバー31と、走行装置5を操作するための走行レバー32とを含む。
作業レバー31は、右作業レバー31Rと、左作業レバー30Lと、チルトレバー30Tとを含む。走行レバー32は、右走行レバー32Rと、左走行レバー32Lとを含む。
右作業レバー31Rが前後方向に操作されると、ブーム6が下げ動作又は上げ動作する。右作業レバー31Rが左右方向に操作されると、バケット9がバケット回転して掘削動作又はダンプ動作する。チルトレバー31Tが操作されると、バケット9がチルト回転して軸AXZに対して刃先ラインLBTが右側又は左側に傾斜する。なお、オペレータの足によって操作される操作ペダルの操作により、バケット9がチルト回転してもよい。
左作業レバー31Lが前後方向に操作されると、アーム7がダンプ動作又は掘削動作する。左作業レバー31Lが左右方向に操作されると、旋回体3が左旋回又は右旋回する。
右走行レバー32Rが前後方向に操作されると、一対の履帯5Cのうち右側の履帯5Cが前進又は後進するように回転する。左走行レバー32Lが前後方向に操作されると、一対の履帯5Cのうち左側の履帯5Cが前進又は後進するように回転する。
車両制御装置25は、入出力インターフェースと、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ及びROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリを含む記憶装置と、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む演算処理装置とを有する。車両制御装置25は、作業機2及び旋回体3を制御するための制御信号を出力する。
油圧システム26は、作動油を吐出する油圧ポンプ27と、作業機2を作動させるための油圧シリンダ(10,11,12,13)に供給される作動油の供給量及び供給方向を調整する流量制御弁28と、流量制御弁28に作用するパイロット圧を調整する比例制御弁29とを有する。作業レバー31の操作量に基づいて、流量制御弁28に作用するパイロット圧が調整される。パイロット圧に基づいて流量制御弁28のスプールが移動することによって、油圧シリンダに供給される作動油の供給量及び供給方向が調整される。なお、作業レバー31は、パイロット圧方式でもよいし電気方式でもよい。作業レバー31が電気方式である場合、作業レバー31の操作量がポテンショメータのような操作量センサによって検出され、操作量センサの検出信号が車両制御装置25に出力される。車両制御装置25は、操作量センサの検出信号に基づいて、比例制御弁29を制御するための制御信号を出力することができる。
また、油圧システム26は、走行装置5を走行させるための油圧モータを有する。走行レバー32の操作により、油圧ポンプ27から油圧モータに供給される作動油の供給量及び供給方向が調整される。走行レバー32は、パイロット圧方式でもよいし電気方式でもよい。
[表示システム]
表示システム200は、作業機2のバケット9と掘削対象との相対位置を表示して、オペレータによる操作装置30の操作を補助する。
図6に示すように、表示システム200は、位置検出装置20と、作業機角度検出装置19と、入力装置33と、表示装置34と、音出力装置35と、制御装置40とを有する。入力装置33、表示装置34、及び音出力装置35のそれぞれは、運転室4に設けられる。本実施形態において、入力装置33と表示装置34と音出力装置35は、一体に構成されている。なお、入力装置33と表示装置34と音出力装置35は、別体に構成されてもよい。
位置検出装置20は、位置演算器23と、姿勢演算器24とを含む。作業機角度検出装置19は、ブームストロークセンサ19Aと、アームストロークセンサ19Bと、バケットストロークセンサ19Cと、チルトストロークセンサ19Dとを含む。
入力装置33は、オペレータに操作される。入力装置33が操作されることにより、表示システム200を操作するための入力信号が生成される。入力装置33として、操作スイッチ、操作ボタン、タッチパネル、及びキーボードの少なくとも一つが例示される。
表示装置34は、オペレータによる操作装置30の操作を補助する表示データを表示する。表示装置34に表示される表示データは、バケット9と掘削対象との相対位置を示す画像を含む。表示装置34として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。
音出力装置35は、警告音を発して、オペレータによる操作装置30の操作を補助する。音出力装置35として、スピーカー、サイレン、及び音声出力装置の少なくとも一つが例示される。
制御装置40は、入出力インターフェース40Aと、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリ及びROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリを含む記憶装置40Bと、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサを含む演算処理装置40Cとを有する。
入出力インターフェース40Aは、記憶装置40B及び演算処理装置40Cと外部機器とを接続するインターフェース回路を含む。入出力インターフェース40Aは、位置検出装置20、作業機角度検出装置19、入力装置33、表示装置34、及び音出力装置35のそれぞれと接続される。
記憶装置40Bは、作業機外形データ記憶部41と、目標掘削地形データ記憶部42とを有する。
作業機外形データ記憶部41は、作業機外形データを記憶する。作業機外形データは、作業機2の外形及び寸法を示す。作業機外形データは、油圧ショベル1の設計データ又は諸元データから分かる既知データであり、作業機外形データ記憶部41に記憶されている。
作業機外形データは、ブーム6の長さL1、アーム7の長さL2、連結部材8の長さL3、及びバケット9の長さL4を含む。図3に示すように、ブーム6の長さL1は、ブームピン14の中心からアームピン15の中心までの長さである。アーム7の長さL2は、アームピン15の中心からバケットピン16の中心までの長さである。連結部材8の長さL3は、バケットピン16の中心からチルトピン17の中心までの長さである。バケット9の長さL4は、チルトピン17の中心からバケット9の刃先9Tまでの長さである。
また、作業機外形データは、バケット9の外形及び寸法を示すバケット外形データを含む。バケット外形データは、バケット9の幅W、及びバケット9の座標データを含む。バケット9の座標データは、バケット9の刃先9Tの座標データ、及びバケット9の外面の複数の点のそれぞれの座標データを含む。なお、バケット9が交換された場合、交換されたバケット9についてのバケット外形データが入力装置33を介して作業機データ記憶部41に入力される。
目標掘削地形データ記憶部42は、掘削対象の目標掘削地形を示す目標掘削地形データを記憶する。目標掘削地形は、掘削対象の目標形状を示す。目標掘削地形は、予め作成され、目標掘削地形データ記憶部42に記憶されている。
目標掘削地形データは、掘削対象の3次元の目標形状を示す3次元データを含む。3次元データは、目標掘削地形の表面の複数の点のそれぞれの3次元座標データを含む。
演算処理装置40Cは、車両状態データ取得部43と、作業機状態データ取得部44と、目標掘削地形データ取得部45と、算出部46と、表示制御部47とを有する。
車両状態データ取得部43は、旋回体3の位置及び姿勢を示す車両状態データを位置検出装置20から取得する。旋回体3の位置は、グローバル座標系における位置Pgである。旋回体3の姿勢は、ロール角θ5、ピッチ角θ6、及び方位角θ7によって表される。位置演算器23は、グローバル座標系における旋回体3の位置Pgを検出する。姿勢演算器24は、ロール角θ5、ピッチ角θ6、及び方位角θ7を含む旋回体3の姿勢を検出する。車両状態データ取得部43は、グローバル座標系における旋回体3の位置Pgと、ロール角θ5、ピッチ角θ6、及び方位角θ7を含む旋回体3の姿勢とを含む車両状態データを取得する。
作業機状態データ取得部44は、作業機2の姿勢を示す作業機状態データを取得する。作業機2の姿勢は、車体座標系のZm軸に対するブーム6の傾斜角度θ1、ブーム6に対するアーム7の傾斜角度θ2、アーム7に対するバケット9の刃先9Tの傾斜角度θ3、及び軸AXZに対するバケット9の傾斜角度θ4によって表される。上述のように、作業機角度検出装置19の傾斜角度演算器によって、傾斜角度θ1,θ2,θ3,θ4が算出される。作業機状態データ取得部44は、作業機角度検出装置19から、作業機2の傾斜角度を含む作業機状態データを取得する。
目標掘削地形データ取得部45は、掘削対象の目標掘削地形を示す目標掘削地形データを目標掘削地形データ記憶部42から取得する。
図8は、本実施形態に係る目標掘削地形の一例を模式的に示す図である。図8に示すように、目標掘削地形は、三角形ポリゴンによって表現される複数の設計面Faを含む。複数の設計面Faから1つ又は複数の設計面Faが目標面Fmとして選択される。目標面Fmは、バケット9によって掘削される掘削対象面の目標形状を示す。目標掘削地形データ取得部45は、バケット9の刃先9Tを通り回転軸AX3と直交する動作平面WPを規定する。バケット9の刃先9Tの位置は、作業機状態データ取得部44によって算出される。また、目標掘削地形データ取得部45は、目標面Fmにおいて、動作平面WPを通りバケット8との垂直距離が最も近い点APを規定する。また、目標掘削地形データ取得部45は、動作平面WPと目標面Fmを含む設計面Faとの交線LXを算出する。動作平面WPは、ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12の少なくとも一つの作動によりバケット9の刃先9Tが移動する平面であり、ZmXm平面と平行である。
算出部46は、車両状態データ取得部43から車両状態データを取得し、作業機外形データ記憶部41から作業機外形データを取得し、作業機状態データ取得部44から作業機状態データを取得する。算出部46は、車両状態データと、作業機外形データと、作業機状態データに基づいて、作業機2のバケット9の幅方向に延在しバケット9の規定部位を通る基準ベクトルBを算出する。
本実施形態において、バケット9の規定部位は、バケット9の刃先9Tである。基準ベクトルBは、バケット9の刃先9Tを通るように規定される。以下の説明において、基準ベクトルBを適宜、刃先ベクトルB、と称する。
図9は、本実施形態に係る刃先ベクトルBを説明するための図である。図9に示すように、刃先ベクトルBは、バケット9の幅方向に延在する。バケット9の幅方向とは、刃先ラインLBTと平行な方向をいう。刃先ベクトルBは、チルト回転軸AX4と平行な軸と直交する。
刃先ベクトルBは、バケット9の幅方向に配列されているバケット9の複数の刃先9Tを通る。刃先ベクトルBは、バケット9の刃先ラインLBTと平行である。刃先ベクトルBは、車両状態データ取得部43に取得された車両状態データと、作業機状態データ取得部44に取得された作業機状態データと、作業機データ記憶部41に記憶されている作業機外形データとに基づいて算出される。
算出部46は、作業機状態データ取得部44に取得された傾斜角度θ1、傾斜角度θ2、傾斜角度θ3、及び傾斜角度θ4を含む作業機状態データと、作業機外形データ記憶部41に記憶されているブーム6の長さL1、アーム7の長さL2、連結部材8の長さL3、バケット9の長さL4、及びバケット9の幅Wを含む作業機外形データとに基づいて、車体座標系における旋回体3の基準点に対するバケット9の複数の点のそれぞれの位置を算出することができる。旋回体3の基準点は、旋回体3の旋回軸Zrに設定される。なお、旋回体3の基準点は、回転軸AX1に設定されてもよい。算出部46は、車体座標系におけるバケット9の複数の点のそれぞれの位置に基づいて、車体座標系におけるバケット9の姿勢を算出することができる。
算出部46は、バケット9の複数の点のうちバケット9の幅方向の最も一端側の刃先9TAの位置PAと、最も他端側の刃先9TBの位置PBとを算出する。また、算出部46は、算出した刃先9TAと刃先9TBとを結ぶことで、刃先ベクトルBを算出する。
以下、刃先ベクトルBの算出方法の一例について説明する。算出部46は、長さL1,L2,L3と傾斜角度θ1,θ2,θ3とに基づいて、車体座標系におけるチルト回転軸AX4の位置Ptの座標(xt,yt,zt)を算出する。
算出部46は、傾斜角度θ4と、作業機外形データ記憶部41に記憶されているバケット9の長さL4と、作業機外形データ記憶部41に記憶されているバケット9の幅Wとに基づいて、車体座標系における位置PA及び位置PBを算出する。幅Wは、刃先9TAと刃先9TBとの距離である。位置PAの座標(xmA,ymA,zmA)は、(1)式、(2)式、及び(3)式に基づいて算出される。位置PBの座標(xmB,ymB,zmB)は、(4)式、(5)式、及び(6)式に基づいて算出される。
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チルト回転軸AX4の位置Ptの座標(xt,yt,zt)を基準とした場合の車体座標系における刃先9TAの位置PAの座標(xmtA,ymtA,zmtA)は、(7)式、(8)式、及び(9)式に基づいて算出される。チルト回転軸AX4の位置Ptの座標(xt,yt,zt)を基準とした場合の車体座標系における刃先9TAの位置PBの座標(xmtB,ymtB,zmtB)は、(10)式、(11)式、及び(12)式に基づいて算出される。
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算出部46は、刃先9TAの座標(xmtA,ymtA,zmtA)及び刃先9TBの座標(xmtB,ymtB,zmtB)に基づいて、刃先ベクトルBを算出することができる。
また、算出部46は、位置検出装置20で検出された旋回体3の位置Pgと、旋回体3の基準点とバケット9の複数の点のそれぞれとの相対位置とに基づいて、グローバル座標系におけるバケット9の複数の点のそれぞれの位置を算出可能である。位置Pgと旋回体3の基準点との相対位置は、油圧ショベル1の諸元データから導出される既知データである。算出部46は、旋回体3の位置Pgと、旋回体3の基準点とバケット9の複数の点のそれぞれとの相対位置と、作業機データと、作業機2の傾斜角度(θ1,θ2,θ3,θ4)とに基づいて、グローバル座標系におけるバケット9の複数の点のそれぞれの位置を算出することができる。算出部46は、グローバル座標系におけるバケット9の複数の点のそれぞれの位置に基づいて、グローバル座標系におけるバケット9の姿勢を算出することができる。
また、算出部46は、表示装置34に表示させる表示データを生成する。算出部46は、バケット9と目標掘削地形の少なくとも一部との相対位置を示す画像を含む表示データを生成する。算出部46は、刃先ベクトルBと目標掘削地形とに基づいて、刃先ベクトルBと直交する方向から見たバケット9を示す画像と目標掘削地形の少なくとも一部である目標線Lrを示す画像とを生成する。算出部46は、刃先ベクトルBと直交する方向から見たバケット9と目標線Lrとの相対位置を示す画像を生成する。目標線Lrは、刃先ベクトルBを含み掘削対象の目標掘削地形における目標面Fmと直交する面と目標面Fmとの交線によって規定される。算出部46は、生成した画像を表示制御部47に出力する。
表示制御部47は、算出部46で生成された表示データを表示装置34に表示させる。表示制御部47は、バケット9と目標線Lrとを含む表示データを表示装置34に表示させる。表示制御部47は、刃先ベクトルBと直交する方向から見たバケット9と目標線Lrとを表示装置34に表示させる。表示制御部47は、刃先ベクトルBと直交する方向から見たバケット9と目標線Lrとの相対位置を示す画像を表示装置34に表示させる。
表示装置34は、オペレータによる操作装置30の操作を補助するための案内画面50を表示する。案内画面50は、バケット9と目標面Fmとの相対位置を示す画像、及び刃先ベクトルBと直交する方向から見たバケット9と目標線Lrとの相対値を示す画像を含む。目標線Lrについては後述する。
[案内画面]
図10及び図11は、本実施形態に係る案内画面50の一例を示す図である。案内画面50は、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの相対位置を表示して、目標面Fmに従って掘削対象が掘削されるように油圧ショベル1のオペレータによる操作装置30の操作を案内する画面である。本実施形態において、案内画面50は、図10に示す粗掘削モードの粗掘削画面51と、図11に示す繊細掘削モードの繊細掘削画面52とを含む。案内画面50は、表示装置34の画面34Pに表示される。繊細掘削画面52は、粗掘削画面51よりもバケット9の刃先9Tと目標面Fmとの相対位置を詳細に示す画面である。粗掘削画面51と繊細掘削画面52は各場面の左下のボタンを押し下げすることにより遷移させることができる。
図10に示すように、粗掘削画面51は、油圧ショベル1と目標面Fm及び設計面Faとの相対位置を示す正面図51Aと、油圧ショベル1と目標面Fmとの相対位置を示す側面図51Bとを含む。
正面図51Aは、油圧ショベル1及び目標掘削地形を正面から見たときの画像を表示する。正面図51Aは、車体座標系のXm軸と直交する面内における画像を表示する。正面図51Aは、油圧ショベル1と目標面Fmとの相対位置を示す画像を表示する。
表示制御部47は、複数の三角形ポリゴンによって表現される目標面Fmを含む設計面Faを表示装置34に表示させる。図11に示す例においては、目標掘削地形が法面であり、油圧ショベル1が法面と対向している状態が表示される。また、複数の設計面Faから選択された目標面Fmは、他の設計面Faとは異なる色彩で表示される。
また、正面図51Aには、油圧ショベル1の位置を示すアイコン61が表示される。アイコン61は、油圧ショベル1の外形を模擬した画像である。図10に示す例においては、油圧ショベル1を後方から見たときの油圧ショベル1の外形を模擬したアイコン61が表示される。
正面図51Aは、車体座標系における画像を表示する。例えば油圧ショベル1が傾斜したとき、正面図51Aにおける目標面Fmを含む設計面Faも傾斜する。なお、正面図51Aは、グローバル座標系における画像を表示するもできる。
なお、正面図51Aには、バケット9の刃先9Tの位置を示す画像が表示されていればよく、油圧ショベル1の外形を模擬したアイコン61でなくてもよい。
また、表示制御部47は、バケット9の刃先ベクトルB(刃先ラインLBT)と目標掘削地形の目標線Lr(目標面Fm)とを正対させるための案内表示データ70を表示装置34に表示させる。本実施形態において、案内表示データ70は、矢印形状の指針71の画像を含むインジケータである。以下の説明においては、案内表示データ70を適宜、正対コンパス70、と称する。
バケット9の刃先9Tと目標面Fmとが正対であるとは、刃先ラインLBTと目標面Fmとが向き合った状態であることをいう。すなわち、刃先ベクトルBと目標面Fmの法線ベクトルNとが直交する状態を含み、刃先ベクトルBとベクトルNが直交する状態より所定範囲の角度誤差を含むことをいう。
図10は、バケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが正対していない状態を示す。
側面図51Bは、油圧ショベル1及び目標掘削地形を側方から見たときの画像を表示する。側面図51Bは、車体座標系のYm軸と直交する面内における画像を表示する。側面図51Bは、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの相対位置を示す画像を表示する。バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの相対位置は、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの距離を含む。
側面図51Bには、目標線Lmと、油圧ショベル1の位置を示すアイコン62とが表示される。アイコン62は、油圧ショベル1の外形を模擬した画像データである。図9に示す例においては、油圧ショベル1を側方から見たときの油圧ショベル1の外形を模擬したアイコン62が表示される。
目標線Lmは、目標面Fmの断面を示す。表示制御部47は、動作平面WPと目標面Fmとの交線LXに基づいて、目標線Lmを算出する。上述のように、動作平面WPは、ブームシリンダ10、アームシリンダ11、及びバケットシリンダ12の少なくとも一つの作動によりバケット9の刃先9Tが移動する平面であり、XmZm平面と平行である。
バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの距離とは、刃先9Tと、刃先9Tを通り目標面Fmと直交する線と目標面Fmとの交点との距離である。なお、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの距離は、刃先9Tと、刃先9Tを通りZg軸と平行な線と目標面Fmとの交点との距離でもよい。
バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの距離は、グラフィック63によって表示される。図10に示すように、グラフィック63は、バケット9の刃先9Tの位置を示す複数のインデックスバー63Aと、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの距離がゼロになるときのバケット9の刃先9Tの位置を示すインデックスマーク63Bとを含む。
なお、側面図51Bには、油圧ショベル1の位置を示す画像データが表示されていればよく、油圧ショベル1の外形を模擬したアイコン62でなくてもよい。
なお、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの距離が、文字又は数字によって表示されてもよい。
図11に示すように、繊細掘削画面52は、バケット9と目標面Fmとの相対位置を示す正面図52Aと、バケット9と目標面Fmとの相対位置を示す側面図52Bと、バケット9と目標面Fmとの相対位置を示す平面図52Cとを含む。
正面図52Aは、バケット9及び目標面Fmを正面から見たときの画像を表示する。正面図52Aは、刃先ベクトル8と平行な面内における画像を表示する。正面図52Aは、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの相対位置を示す画像を表示する。
正面図52Aには、正対コンパス70と、目標線Lrと、バケット9の位置を示すアイコン64と、刃先ラインLBT(基準ベクトルB)の位置を示すライン画像66とが表示される。ライン画像66は、バケット9の刃先9Tの位置を示す画像である。なお、正面図52Aは、繊細掘削画面における実施形態として説明するが、荒掘削画面において表示するように設定してもよい。また、正面図52A、側面図52B、及び平面図52Cは、設定により、画面表示の有無や表示の大きさを任意とすることができる。
図11は、バケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行となった状態における画像を示す。
アイコン64は、バケット9の外形を模擬した画像である。表示制御部47は、基準ベクトルBと直交する方向から見たバケット9を示すアイコン64を表示装置34に表示させる。本実施形態において、表示制御部47は、基準ベクトルB及びチルト回転軸AX4のそれぞれと直交する方向から見たバケット9を示すアイコン64を表示装置34に表示させる。すなわち、表示制御部47は、刃先ベクトル8と平行であり、チルト回転軸AX4と直交する面内における画像を表示装置34に表示させる。
図11に示す例においては、刃先ベクトルBと直交する方向であってバケット9の外面を見ることができる方向から見たときのバケット9の外形を模擬したアイコン64が表示される。
目標線Lrは、目標掘削地形の少なくとも一部の形状を示し、目標掘削地形の目標面Fmの断面を示す。目標線Lrは、刃先ベクトルB(刃先ラインLBT)を含み目標面Fmと直交する断面における形状を示す。目標線Lrは、刃先ベクトルBを含み目標面Fmと直交する面と目標面Fmとの交線によって規定される。すなわち、目標線Lrは、刃先ベクトルBと直交する方向から目標面Fmを見たときの目標掘削地形の目標面Fmの断面を示す。
以下の説明においては、正面図52Aに示すような、刃先ベクトルBと直交する方向から見ることを適宜、バケット正面視、と称する。すなわち、バケット正面視とは、刃先ベクトルBと直交する視線で見ることをいう。
正面図52Aは、バケット正面視におけるバケット9を示す画像であるアイコン64、バケット9の刃先ラインLBTを示すライン画像66、及び目標線Lrを示す画像を表示する。図11は、バケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとの状態を示す。正面図52Aにおいて、ライン画像66と目標線Lrが平行となった状態を表示している。
側面図52Bは、油圧ショベル1及び目標掘削地形を側方から見たときの画像を表示する。側面図52Bは、車体座標系のYm軸と直交する面内における画像を表示する。側面図52Bは、バケット9の刃先9Tと目標面Fmとの相対位置を示す画像を表示する。側面図52Bには、作業機2の位置を示すアイコン62と、目標線Lmとが表示される。
平面図52Cは、バケット9及び目標掘削地形を上方から見たときの画像を表示する。平面図52Cは、車体座標系のZm軸と直交する面内における画像を表示する。平面図52Cは、バケット9と目標面Fmとの相対位置を示す画像を表示する。平面図52Cには、バケット9の位置を示すアイコン65Tと、刃先ラインLBTの位置を示すライン画像67とが表示される。アイコン65Tは、バケット9の外形を模擬した画像データである。図11に示す例においては、バケット9を上方から見たときのバケット9の外形を模擬したアイコン65Tが表示される。また、複数の設計面Faから選択された目標面Fmは、他の設計面Faとは異なる色彩で表示される。
[バケット正面視の画像及びオペレータ正面視の画像]
図12は、本実施形態に係るバケット正面視における目標線Lrの導出方法を説明するための図である。図12は、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行である状態を示す。また、目標面Fmは、法面(傾斜面)である。図12においては、目標面Fmの傾斜方向が分かりやすいように、目標面Fmに等高線CTが付してある。
図12に示すように、目標線Lrは、刃先ラインLBT(基準ベクトルB)を通り基準面Fmと直交する面と基準面Fmとの交線によって規定される。
バケット正面視の画像は、基準ベクトルB及び車体座標系のZm軸のそれぞれと直交する方向から見た画像である。バケット9がチルト回転すると、バケット正面視の視点は、チルト回転に同期して、チルト回転軸AX4を中心に旋回する。
図12に示すように、車体座標系のYm軸と刃先ラインLBTとが平行でない状態においても、オペレータは、操作装置30を操作して、バケット9をチルト回転させることにより、刃先ラインLBTと目標面Fmにおける目標線Lrとを平行にすることができる。ここで刃先ラインLBTと目標線Lrの平行とは、刃先ラインLBTにおける刃先9TAと目標線Lrの距離と、刃先ラインLBT刃先9TBと目標線Lrの距離が等しくなることを意味する。
図13は、本実施形態に係るバケット正面視におけるバケット9及び目標掘削地形のそれぞれを示す画像を説明するための図である。図13は、図11に示した正面図52Aに相当する。図13は、図12を参照して説明したような刃先ラインLBTと目標線Lrとが平行であるときのバケット正面視の画像を示す。
図12に示したように、車体座標系のYm軸と刃先ラインLBTとが平行でない状態から、バケット9のチルト回転により、刃先ラインLBTと目標線Lrとが平行とすることができる。このとき、図13に示すように、バケット正面視の画像においては、刃先ラインLBTを示すライン画像66と目標線Lrとは平行に表示される。
図13に示すように、実際のバケット9の操作に基づいて刃先ラインLBTと目標線Lrとの相対関係を表示することにより、刃先ラインLBTと目標線Lrが平行となったことをオペレータは認識することができるようになる。
図14は、オペレータ正面視における目標線Lnを説明するための図である。図12と同様、図14も、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行である状態を示す。また、目標面Fmは、法面(傾斜面)である。
オペレータ正面視とは、車体座標系のYm軸と直交する方向から見ることをいう。すなわち、オペレータ正面視とは、運転室4に視点が存在し、Xm軸と平行な視線で見ることをいう。オペレータ正面視の画像とは、車体座標系のYm軸と直交する方向から見た画像をいう。すなわち、オペレータ正面視の画像は、車体座標系のXm軸と平行な面内における画像である。
図14に示すように、オペレータ正面視における目標線Lnは、車体座標系のYm軸と平行なラインLSを通り基準面Fmと直交する面と基準面Fmとの交線によって規定される。ラインLSは、刃先9Tを通る。
図14に示すように、車体座標系のYm軸と刃先ラインLBTとが平行でない状態においても、オペレータは、操作装置30を操作して、バケット9をチルト回転させることにより、刃先ラインLBTと目標面Fmとを平行にすることができる。
図15は、オペレータ正面視におけるバケット9及び目標掘削地形のそれぞれを示す画像を説明するための図である。図15は、図14を参照して説明したような刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であるときのバケット正面視の画像を示す。
図14に示したように、車体座標系のYm軸と刃先ラインLBTとが平行でない状態においても、バケット9のチルト回転により、刃先ラインLBTと目標面Fmとは平行になる。図15に示すように、オペレータ正面視の画像においては、刃先ラインLBTを示すライン画像66に対して目標線Lrは傾斜するように表示される。
すなわち、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行である場合において、オペレータ正面視の画像におけるライン画像66と目標線Frとは、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であることを示すことができず、刃先ラインLBTに対して目標面Fmが傾斜していることを示してしまう。
実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であるにもかかわらず、オペレータ正面視の画像においてはライン画像66に対して目標線Lnが傾斜するように表示される原因として、オペレータ正面視の画像は、車体座標系のYm軸と平行なラインLSを通る平面内における画像であることが挙げられる。
図15に示すように、オペレータ正面視の画像におけるライン画像66及び目標線Lnは、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であることを的確に示していない。その結果、オペレータは、表示装置34に表示された画像に違和感を覚えたり、オペレータによる操作装置35の操作が十分に補助されなかったりする可能性がある。
本実施形態によれば、バケット正面視の画像が表示装置34に表示させる。バケット正面視の画像は、刃先ベクトルBと直交する方向から見た画像である。そのため、図13を参照して説明したように、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行である場合において、バケット正面視の画像におけるライン画像66及び目標線Lrも、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であることを示すことができる。これにより、オペレータが表示装置34に表示された画像に違和感を覚えることが抑制され、オペレータによる操作装置35の操作が十分に補助される。
図16は、本実施形態に係る繊細案内画面52の一例を示す図である。図16においては、目標線Lrが水平面と平行である例について説明した。図16は、目標線Lrが水平面に対して傾斜している例を示す。
図16において、繊細案内画面52は、バケット正面視の画像を表示する正面図52Aと、側面図52Bと、油圧ショベル1及び目標面Fmを斜め上方から見た俯瞰図52Dとを含む。俯瞰図52Dには、油圧ショベル1の位置を示すアイコン68が表示される。目標面Fmは、油圧ショベル1の走行装置5よりも下方に存在する斜面である。走行装置5は、目標面Fmの周囲の水平な地面に位置付けられている。
オペレータは、操作装置30を操作して、バケット9をチルト回転させることによって、刃先ラインLBTと目標面Fmとを平行にすることができる。車体座標系のYm軸と刃先ラインLBTとが平行でない状態においても、バケット9のチルト回転により、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行になる。図16の正面図52Aに示すように、バケット正面視の画像においては、ライン画像66と目標線Lrとは平行に表示される。なお、図16に示す例においては、目標線Lrは水平面に対して傾斜しているため、刃先ラインLBTを示すライン画像66も傾斜して表示される。
図16に示す例においても、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行である場合において、バケット正面視の画像におけるライン画像66と目標線Lrとは、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であることを示すことができる。
[表示方法]
次に、本実施形態に係る表示方法について説明する。図17は、本実施形態に係る表示方法の一例を示すフローチャートである。
位置検出装置20は、検出した車両状態データを車両状態データ取得部43に出力する。また、作業機角度検出装置19は、算出した作業機状態データを作業機状態データ取得部44に出力する。車両状態データ取得部43は、位置検出装置20から車両状態データを取得する(ステップST1)。作業機状態データ取得部44は、作業機角度検出装置19から作業機状態データを取得する(ステップST2)。なお、ステップST1とステップST2との順番は逆でもよいし、ステップST1とステップST2とが同時に行われてもよい。
車両状態データ取得部43は、取得した車両状態データを算出部46に出力する。また、作業機状態データ取得部44は、取得した作業機状態データを算出部46に出力する。 算出部46は、車両状態データ取得部43から車両状態データを取得する(ステップST3)。また、算出部46は、作業機状態データ取得部44から作業機状態データを取得する(ステップST4)。また、算出部46は、作業機外形データ記憶部41から作業機外形データを取得する(ステップST5)。なお、ステップST3とステップST4とステップST5との順番は任意であり、同時に行われてもよい。
算出部46は、車両状態データと、作業機外形データと、作業機状態データとに基づいて、刃先ベクトルBを算出する(ステップST6)。
また、算出部46は、目標掘削地形データ記憶部42から目標掘削地形データを取得する(ステップST7)。
算出部46は、算出した基準ベクトルBと取得した目標掘削地形とに基づいて、基準ベクトルBと直交する方向から見たバケット9と目標面Fmとの相対位置を示す画像、すなわちバケット正面視の画像を生成する(ステップST8)。すなわち、算出部46は、バケット正面視のバケット9を示す画像であるアイコン64及び目標掘削地形の基準面Fmの表面の断面を示す画像である目標線Lrを生成する。
算出部46は、生成したバケット正面視の画像を表示制御部47に出力する。表示制御部47は、バケット正面視の画像を算出部46から取得する。表示制御部47は、基準ベクトルBと直交する方向から見たバケット9と目標面Fmとの相対位置を示す画像、すなわちバケット正面視の画像を表示装置34に出力する(ステップST9)。すなわち、表示制御部47は、バケット正面視のバケット9を示す画像であるアイコン64及び目標掘削地形の基準面Fmの表面の断面を示す画像である目標線Lrを表示装置34に表示させる。
本実施形態において、表示制御部47は、バケット正面視の画像を表示装置34に表示させるとき、刃先ベクトルBと、車体座標系のZm軸と平行なベクトルZとによって規定される平面の法線ベクトルFを算出する。すなわち、表示制御部47は、(13)式に基づいて、法線ベクトルFを算出する。
Figure 0006918948
刃先ベクトルBとベクトルZとは直交していない。表示制御部47は、刃先ベクトルBを含みベクトルZと直交する平面に存在する刃先ベクトルB’を算出する。すなわち、表示制御部47は、(14)式に基づいて、刃先ベクトルB’を算出する。
Figure 0006918948
表示制御部47は、横軸を刃先ベクトルB’とし、縦軸をベクトルZとする座標系において、バケット正面視の画像を表示させる。図11に示した例においては、正面図52Aにおいて、横軸が刃先ベクトルB’であり、縦軸がベクトルZである。
このような座標変換を実施することにより、実際のバケット9がチルト回転したとき、表示制御部47は、固定された目標線Lrと、回転するアイコン64とを表示装置34に表示させることができる。
[効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、作業機外形データ及び作業機状態データに基づいて基準ベクトルBが算出され、基準ベクトルBと掘削対象の目標形状を示す目標面Fmとに基づいて、バケット正面視の画像が生成され、表示装置34に表示される。これにより、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であるとき、バケット正面視の画像においても、刃先ラインLBTと目標線Lrとは平行に表示される。
図14及び図15を参照して説明したように、オペレータ正面視の画像においては、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行でも、刃先ラインLBTに対して目標線Lnが傾斜して表示される可能性がある。このように、バケット9及び掘削対象の目標面Fmを見る方向によっては、バケット9と目標面Fmとの相対位置を的確に表示できない可能性がある。バケット9と目標面Fmとの相対位置が的確に表示されないと、オペレータが表示装置34に表示された画像に違和感を覚えたり、オペレータによる操作装置35の操作が十分に補助されなかったりする可能性がある。
本実施形態によれば、バケット正面視の画像が生成されるため、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であるとき、表示装置34に表示される刃先ラインLBTと目標線Lrとは平行である。バケット9と目標面Fmとの相対位置が的確に表示されるので、オペレータが表示装置34に表示された画像に違和感を覚えることが抑制され、オペレータによる操作装置35の操作が十分に補助される。
また、本実施形態においては、バケット9は、第1回転軸であるバケット回転軸AX3及び第2回転軸であるチルト回転軸AX4のそれぞれを中心に回転可能なチルトバケットである。刃先ベクトルBは、チルト回転軸AX4と平行な軸と直交する。オペレータ正面視の画像においては、バケット9のチルト回転により、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとの相対位置と、オペレータ正面視の画像によって表示される刃先ラインLBTと目標線Lnとの相対位置とが一致しない可能性が高く、バケット9と目標掘削地形との相対位置を的確に表示できない可能性が高い。本実施形態においては、バケット正面視の画像は、刃先ベクトルBと直交する方向から見た画像である。したがって、バケット正面視の画像は、実際のバケット9の刃先ラインLBTと目標面Fmとの相対位置を的確に表示することができる。
また、本実施形態においては、図14及び15を参照して説明したように、オペレータ正面視の画像は、車体座標系のYm軸を基準に生成される。そのため、図15を参照して説明する比較例においては、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行である場合に、オペレータ正面視の画像は、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であることを示すことができない。この場合、オペレータが表示装置34に表示された画像に違和感を覚えたり、オペレータによる操作装置35の操作が十分に補助されなかったりする可能性がある。一方、本実施形態によれば、刃先ラインLBTと目標面Fmとが平行であることを示すことができる。そのため、オペレータが表示装置34に表示された画像に違和感を覚えることが抑制され、オペレータによる操作装置35の操作は十分に補助される。
[他の実施形態]
なお、上述の実施形態においては、基準ベクトルBは、刃先9Tを通ることとした。基準ベクトルBは、バケットBの幅方向に延在していればよく、刃先9Tを通らなくてもよい。例えば、基準ベクトルBは、バケット9の外面の規定部位を通ってもよい。
なお、上述の実施形態においては、バケット正面視の画像として、バケット9の位置を示す画像であるアイコン64と、刃先ラインLBTの位置を示す画像であるライン画像66との両方が表示装置34に表示されることとした。上述のように、ライン画像66は、バケット9の刃先9Tの位置を示す画像である。表示制御部47は、表示装置34にアイコン64を表示させずにライン画像66を表示させてもよい。アイコン64が表示されなくても、ライン画像66及び目標線Lrが表示装置34に表示されることにより、オペレータは、バケット9と基準面Lmとの相対位置を認識することができる。また、表示制御部47は、表示装置34にライン画像66を表示させずにアイコン64を表示させてもよい。
バケット正面視の画像は、例えば、基準ベクトルBと目標掘削地形の少なくとも一部の相対位置が分かればよく、例えばバケット9の刃先9Tの位置9TAと目標線Lrのうち位置9TAとの距離が最短である点との相対位置、及びバケット9の刃先9Tの位置9TBと目標線Lrのうち一部を示す位置9TBとの距離が最短である点を示す画像が表示されるなどとすれば、目標線Lr全体が表示されなくてもよい。
なお、上述の実施形態においては、バケット9がチルトバケットであり、バケット回転軸である回転軸AX3とチルト回転軸である回転軸AX4と平行な軸とは直交することとした。作業機2は、回転軸AX3と回転軸AX4と平行な軸とが直交しない作業機でもよい。回転軸AX3と回転軸AX4と平行な軸とが直交しない場合においても、その作業機の作業機データが作業機データ記憶部41に記憶されていることにより、表示制御部47は、バケット正面視の画像を表示装置34に表示させることができる。
なお、上述の実施形態においては、バケット9が2つの回転軸AX3,AX4を中心にアーム7に対して回転可能であることとした。バケット9は、アーム7に対して回転軸AX3のみを中心に回転するバケット(チルト機能を有しないバケット)でもよい。
なお、掘削機械は、掘削を行う機械であれば、本発明で開示する油圧ショベルに限定されない。また本発明においてはオペレータが搭乗する機械を例に説明するが、油圧ショベル外から操作指令を送信する遠隔機能を備える掘削機械等に適用してもよい。
1…油圧ショベル(掘削機械)、2…作業機、3…旋回体、3EG…機関室、4…運転室、5…走行装置、5C…履帯、6…ブーム、7…アーム、8…連結部材、9…バケット、9T…刃先、9TG…刃先列、10…ブームシリンダ、11…アームシリンダ、12…バケットシリンダ、13…チルトシリンダ、14…ブームピン、15…アームピン、16…バケットピン、17…チルトピン、18…検出システム、19…作業機角度検出装置、19A…ブームストロークセンサ、19B…アームストロークセンサ、19C…バケットストロークセンサ、19D…バケット角度センサ、20…位置検出装置、21,22…GNSSアンテナ、23…位置演算器、24…姿勢演算器、25…車両制御装置、26…油圧システム、27…油圧ポンプ、28…流量制御弁、29…比例制御弁、30…操作装置、31…作業レバー、31L…左作業レバー、31R…右作業レバー、31T…チルトレバー、32…走行レバー、32L…左走行レバー、32R…右走行レバー、33…入力装置、34…表示装置、35…音出力装置、40…制御装置、40A…入出力インターフェース、40B…記憶装置、40C…演算処理装置、41…作業機データ記憶部、42…目標掘削地形データ記憶部、43…車両状態データ取得部、44…作業機状態データ取得部、45…目標掘削地形データ取得部、46…算出部、47…表示制御部、50…案内画面、51…粗掘削画面、51A…正面図、51B…側面図、52…繊細掘削画面、52A…正面図、52B…側面図、52C…平面図、61…アイコン、62…アイコン、63…グラフィック、63A…インデックスバー、63B…インデックスマーク、64…アイコン、65…アイコン、66…ライン画像、67…ライン画像、70…正対コンパス(案内表示データ)、71…指針、100…制御システム、200…表示システム、AX1,AX2,AX3,AX4…回転軸、AXZ…軸、B…刃先ベクトル(基準ベクトル)、Fa…設計面、Fm…目標面、LBT…刃先ライン、Lm…目標線、Lr…目標線、LX…交線、N…法線ベクトル、WP…動作平面、θ1…傾斜角度、θ2…傾斜角度、θ3…傾斜角度、θ4…傾斜角度、θ5…ロール角、θ6…ピッチ角、θ7…方位角。

Claims (7)

  1. 掘削機械の車体の位置及び姿勢を示す車両状態データと、前記車体に支持される作業機の外形及び寸法を示す作業機外形データと、前記作業機の姿勢を示す作業機状態データとに基づいて、前記作業機のバケットの幅方向に延在し複数の回転軸に基づき回転可能な前記バケットの規定部位を通る基準ベクトルを算出する算出部と、
    前記基準ベクトルと直交する方向から見た前記複数の回転軸に基づき回転可能なバケットと目標線との相対位置を表示装置に表示させる表示制御部と、を備える
    掘削機械の表示システム。
  2. 前記目標線は、前記基準ベクトルを含み掘削対象の目標掘削地形における目標面と直交する面と前記目標面との交線によって規定される、
    請求項1に記載の掘削機械の表示システム。
  3. 前記作業機は、前記バケットを支持するアームを有し、
    前記バケットは、前記アームに対して第1回転軸及び前記第1回転軸とは異なる方向を向く第2回転軸のそれぞれを中心に回転可能である、
    請求項1又は請求項2に記載の掘削機械の表示システム。
  4. 前記規定部位は、前記バケットの刃先を含む、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の掘削機械の表示システム。
  5. 前記表示制御部は、前記基準ベクトルと前記目標線とを正対させるための案内表示データを前記表示装置に表示させる、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の掘削機械の表示システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の掘削機械の表示システムを備える掘削機械。
  7. 演算処理装置が、
    掘削機械の車体の位置及び姿勢を示す車両状態データと、前記車体に支持される作業機の外形及び寸法を示す作業機外形データと、前記作業機の姿勢を示す作業機状態データとを取得し、
    前記車両状態データと、前記作業機外形データと、前記作業機状態データとに基づいて、前記作業機のバケットの幅方向に延在し複数の回転軸に基づき回転可能な前記バケットの規定部位を通る基準ベクトルを算出し、
    前記基準ベクトルと直交する方向から見た前記複数の回転軸に基づき回転可能なバケットと目標線との相対位置を表示装置に出力する、
    掘削機械の表示方法。
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