JP6918240B2 - 電動機、圧縮機、送風機、及び冷凍空調装置 - Google Patents

電動機、圧縮機、送風機、及び冷凍空調装置 Download PDF

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Description

本発明は、永久磁石を有する電動機に関する。
一般に、軸が軸方向における一方のみで支持された回転子を備えた電動機が用いられている。このような電動機では、電動機の駆動中に、軸を支持する軸受が支点になり、軸がたわむことがある。軸がたわむと、回転子の位置が径方向に移動するため、回転子が固定子に接触することがある。自由端側のエアギャップを大きくすることにより、回転子が固定子に接触することを防ぐことができる。しかしながら、エアギャップが大きい程、電動機における磁力が低下するという問題がある。そのため、自由端側のエアギャップを広く設定し、且つ支持側のエアギャップを自由端側のエアギャップよりも狭く設定した電動機が提案されている(例えば、特許文献1)。
実開平2−68645号公報
通常、巻線の巻回は、固定子鉄心の位置決めのための治具を用いて行われ、ティース先端部の内周面は、巻線をスロット(すなわち、ティース間の領域)に挿入するための位置決めに使用される。特許文献1に記載の技術では、互いに隣り合うティース先端部間の領域であるスロットオープニングの形状が軸方向において異なっている。そのため、固定子鉄心の内径に応じて治具の調整又は変更が必要となる。その結果、巻線工程が複雑化する。
本発明の目的は、電動機における磁力の低下を防ぐと共に、巻線の巻回が容易な電動機を提供することである。
本発明の電動機は、軸と前記軸に固定された回転子鉄心と前記回転子鉄心に固定された永久磁石とを有する回転子と、径方向に延在する第1ティースを有し軸方向における第1側に位置する第1固定子鉄心と、前記軸方向において前記第1固定子鉄心に隣接しており前記軸方向において前記第1側の反対側である第2側に位置する第2固定子鉄心とを有し、前記回転子の外側に位置する固定子とを備え、前記軸は前記第1側のみで支持されており、前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、前記径方向における前記回転子の回転中心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子の前記回転中心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、前記第1ティースは、前記径方向に延在する本体部と、周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第1ティース先端部とを有し、前記第1固定子鉄心は、前記周方向において前記第1ティースに隣接し径方向に延在する第2ティースを有し、前記第2ティースは、前記径方向に延在する本体部と、前記周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第2ティース先端部とを有し、前記第2固定子鉄心は、径方向に延在する第3ティースと、前記周方向において前記第3ティースに隣接し径方向に延在する第4ティースとを有し、前記第3ティースは、前記径方向に延在する本体部と、前記周方向に延在する第3ティース先端部とを有し、前記第4ティースは、前記径方向に延在する本体部と、前記周方向に延在する第4ティース先端部とを有し、前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分と前記第2ティース先端部の前記第1部分との間の第1側スロットオープニングの形状は、前記第3ティース先端部と前記第4ティース先端部との間の第2側スロットオープニングの形状と同じであり、前記軸方向と直交する平面において、前記回転中心から前記第1ティース先端部の前記第1部分までの半径と、前記回転中心から前記第3ティース先端部までの半径とが同じである
本発明によれば、電動機における磁力の低下を防ぐと共に、巻線の巻回が容易な電動機を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係る電動機の第1側の構造を概略的に示す平面図である。 電動機の第2側の構造を概略的に示す平面図である。 電動機の構造を概略的に示す断面図である。 図1に示される第1固定子鉄心の構造を概略的に示す拡大図である。 図2に示される第2固定子鉄心の構造を概略的に示す拡大図である。 電動機の駆動中における回転子の状態の一例を示す図である。 第1固定子鉄心の構造の他の例を示す図である。 第1回転子鉄心の構造のさらに他の例を示す図である。 実施の形態2に係る圧縮機の構造を概略的に示す断面図である。 実施の形態3に係る空気調和機の構成を概略的に示す図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
各図に示されるxyz直交座標系において、z軸方向(z軸)は、電動機1の軸線Axと平行な方向を示し、x軸方向(x軸)は、z軸方向(z軸)に直交する方向を示し、y軸方向(y軸)は、z軸方向及びx軸方向の両方に直交する方向を示す。軸線Axは、回転子2の回転中心である。軸線Axと平行な方向は、「回転子2の軸方向」又は単に「軸方向」ともいう。径方向は、軸線Axと直交する方向である。xy平面は、軸方向と直交する平面である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機1の第1側の構造を概略的に示す平面図である。図1に示される電動機1では、軸26から軸受け4が外されている。矢印D1は、軸線Axを中心とする固定子3の周方向を示す。矢印D1は、軸線Axを中心とする回転子2の周方向も示す。回転子2及び固定子3の周方向は、単に「周方向」ともいう。
図2は、電動機1の第2側の構造を概略的に示す平面図である。
図3は、電動機1の構造を概略的に示す断面図である。図3において、下側(すなわち、+z側)が第1側であり、上側(すなわち、−z側)が第2側である。すなわち、軸方向において、第2側は第1側の反対側である。本実施の形態では、第1側を軸受側とも呼び、第2側を反軸受側とも呼ぶ。
電動機1は、回転子2と、固定子3と、軸受け4とを有する。電動機1は、例えば、永久磁石埋込型電動機などの永久磁石同期電動機(ブラシレスDCモータともいう)である。電動機1は、例えば、冷凍サイクル装置に用いられる高効率密閉型圧縮機内の電動機として用いられる。
回転子2は、固定子3の内側に回転可能に配置されている。回転子2は、回転子鉄心21と、少なくとも1つの永久磁石220と、軸26とを有する。図1から3に示される例では、回転子2の回転軸は、軸線Axと一致する。回転子鉄心21は、軸26に固定されている。軸受け4は、軸26の第1側を支持している(図3)。
軸26は、xy平面における回転子2の中心部に形成された軸孔202に挿入されている。軸26は、回転子鉄心21(具体的には、軸孔202)に固定されているとともに第1側のみで回転可能に支持されている。具体的には、軸26は、第1側において、軸受け4によって回転可能に支持されている。
回転子鉄心21は、軸方向に積層された複数の電磁鋼板201と、軸孔202と、少なくとも1つの磁石挿入孔203とを有する。回転子鉄心21は、円筒形状である。
複数の電磁鋼板201の各々の厚さは、例えば、0.1mm以上1mm以下である。各電磁鋼板201は、予め定められた形状に打ち抜きで形成されている。軸孔202及び磁石挿入孔203は、複数の電磁鋼板201に形成されている。軸孔202は、xy平面における電磁鋼板201の中心に形成されている。
図1及び図2に示される例では、磁石挿入孔203の数は、回転子2の磁極の数と同じである。
各永久磁石220は、回転子鉄心21に埋め込まれている。具体的には、永久磁石220は、磁石挿入孔203に挿入されており、回転子鉄心21に固定されている。永久磁石220は、例えば、希土類磁石である。ただし、永久磁石220は、希土類磁石に限定されない。径方向における永久磁石220の幅は、径方向における磁石挿入孔203の幅よりも小さい。
図1及び図2に示されるように、永久磁石220は、磁石挿入孔203内において径方向における内側に位置している。したがって、磁石挿入孔203の内壁と径方向における永久磁石220の外側の表面との間には空隙が形成されている。この空隙には、油又は冷媒が存在していてもよい。
固定子3は、回転子2の外側に位置する。図1から図3に示されるように、固定子3は、第1固定子鉄心31と、第2固定子鉄心32とを有する。図3に示されるように、固定子3は、さらに、第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に巻回された巻線33を有する。図1及び図2に示される固定子3では、第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32から巻線33が外されている。例えば、第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32と巻線33との間にはインシュレータが配置される。電動機1が駆動するとき、電流が巻線33に供給され、これにより、回転子2が回転する。
図3に示されるように、第1固定子鉄心31は、軸方向における第1側に位置する。第2固定子鉄心32は、第2側に位置する。第2固定子鉄心32は、軸方向において第1固定子鉄心31に隣接している。すなわち、第1固定子鉄心31は固定子3の第1側に位置し、第2固定子鉄心32は固定子3の第2側に位置する。
第1固定子鉄心31は、環状に形成されている。第1固定子鉄心31は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層することにより形成されている。複数の電磁鋼板の各々は、予め定められた形状に打ち抜かれている。
図1に示されるように、第1固定子鉄心31は、径方向に延在する少なくとも1つのティース311と、周方向に延在するヨーク312とを有する。図1に示される例では、第1固定子鉄心31は、複数のティース311(具体的には、6つのティース311)を有する。
図4は、図1に示される第1固定子鉄心31の構造を概略的に示す拡大図である。図4では、第1固定子鉄心31の一部の構造が示されている。
第1固定子鉄心31のティース311は、径方向に延在する本体部313と、周方向に延在するティース先端部314とを有する。
本体部313は、ヨーク312から径方向に延在する。ティース先端部314は、周方向に延在する第1部分315と、第1部分315から径方向に突出する第2部分316とを有する。ティース先端部314(具体的には、第2部分316)は、回転子鉄心21に面している。第1部分315は、本体部313の両側から周方向に突出している。図1及び図4に示される例では、複数のティース311の形状は、互いに同じである。
回転子鉄心21に面する第1部分315の表面(内周面ともいう)は、xy平面において半径R3の円弧形状である。半径R3は、距離R3ともいう。回転子鉄心21に面する第2部分316の表面(内周面ともいう)は、xy平面において半径R1の円弧形状である。半径R1は、距離R1ともいう。図4に示される例では、第1部分315の内周面の曲率半径は一定であり、第2部分316の内周面の曲率半径も一定である。
xy平面において、ティース先端部314の第1部分315の内周面の長さE1は、0.4mmよりも大きい。これにより、巻線工程において、治具をティース先端部314の第1部分315の内周面に固定させやすくなる。
xy平面において、径方向と直交する方向における、ティース先端部314の第1部分315の内周面の両端の長さC1は、径方向と直交する方向におけるティース311の本体部313の最小幅C2よりも大きい。言い換えると、第1部分315は、本体部313の両側から径方向と直交する方向に突出している。これにより、永久磁石220からの有効な磁束を増加させることができる。すなわち、回転子2からの多くの磁束をティース311に流入させることができる。
第2固定子鉄心32は、環状に形成されている。第2固定子鉄心32は、複数の電磁鋼板を軸方向に積層することにより形成されている。複数の電磁鋼板の各々は、予め定められた形状に打ち抜かれている。
図2に示されるように、第2固定子鉄心32は、径方向に延在する少なくとも1つのティース321と、周方向に延在するヨーク322とを有する。図2に示される例では、第2固定子鉄心32は、複数のティース321(具体的には、6つのティース321)を有する。図2に示される例では、xy平面において、軸線Axから第2固定子鉄心32のティース321までの距離は、周方向において一定である。
図5は、図2に示される第2固定子鉄心32の構造を概略的に示す拡大図である。図5では、第2固定子鉄心32の一部の構造が示されている。
第2固定子鉄心32のティース321は、径方向に延在する本体部323と、周方向に延在するティース先端部324とを有する。本体部323は、ヨーク322から径方向に延在する。ティース先端部324は、周方向に延在する。
ティース先端部324は、回転子鉄心21に面している。回転子鉄心21に面するティース先端部324の表面(内周面ともいう)は、xy平面において半径R2の円弧形状である。半径R2は、距離R2ともいう。図5に示される例では、ティース先端部324の内周面の曲率半径は一定である。図2及び図5に示される例では、複数のティース321の形状は、互いに同じである。
第1固定子鉄心31は、さらに、少なくとも1つのスロットオープニング317を有する。スロットオープニング317は、図1において破線で囲まれた領域である。図1に示される例では、第1固定子鉄心31は、複数のスロットオープニング317(具体的には、6つのスロットオープニング317)を有する。スロットオープニング317は、第1側スロットオープニングともいう。
図4に示される3つのティース311の内の中央のティースを「第1ティース311」とし、周方向において第1ティース311に隣接する、左側のティース311又は右側のティース311を「第2ティース311」という。この場合、第1ティース311のティース先端部314を「第1ティース先端部314」と称し、第2ティース311のティース先端部314を「第2ティース先端部314」と称する。すなわち、周方向において、第2ティース先端部314は、第1ティース先端部314に隣接する。
スロットオープニング317は、xy平面において、第1ティース先端部314の第1部分315と第2ティース先端部314の第1部分315との間の空間である。
第2固定子鉄心32は、さらに、少なくとも1つのスロットオープニング325を有する。スロットオープニング325は、図2において破線で囲まれた領域である。図2に示される例では、第2固定子鉄心32は、複数のスロットオープニング325(具体的には、6つのスロットオープニング325)を有する。スロットオープニング325は、第2側スロットオープニングともいう。
図5に示される3つのティース321の内の中央のティースを「第3ティース321」とし、周方向において第3ティース321に隣接する、左側のティース321又は右側のティース321を「第4ティース321」という。この場合、第3ティース321のティース先端部324を「第3ティース先端部324」と称し、第4ティース321のティース先端部324を「第4ティース先端部324」と称する。すなわち、周方向において、第4ティース先端部324は、第3ティース先端部324に隣接する。
スロットオープニング325は、xy平面において、第3ティース先端部324と第4ティース先端部324との間の空間である。
xy平面において、スロットオープニング317(すなわち、第1側スロットオープニング)の形状は、スロットオープニング325(すなわち、第2側スロットオープニング)の形状と同じである。言い換えると、xy平面において、スロットオープニング317の径方向の幅及び周方向の幅は、スロットオープニング325の径方向の幅及び周方向の幅と同じである。すなわち、xy平面において、スロットオープニング317の面積は、スロットオープニング325の面積と同じである。xy平面におけるスロットオープニング317及び325の形状は、軸方向において一定である。これにより、巻線33の巻回を容易に行うことができる。
xy平面において、ティース先端部314の第1部分315の内周面の位置は、ティース先端部324の内周面の位置に一致する。言い換えると、xy平面において、ティース先端部314の第1部分315の内周面の曲率は、ティース先端部324の内周面の曲率と同じである。したがって、xy平面において、回転子2の回転中心からティース先端部314の第1部分315までの半径R3と、回転子2の回転中心からティース先端部324までの半径R2とが同じである。第1部分315の内周面、第2部分316の内周面、及びティース先端部324の内周面は、同心円を形成することが望ましい。
距離R1は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子2の回転中心から第1固定子鉄心31までの最短距離である。距離R2は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子2の回転中心から第2固定子鉄心32までの最短距離である。距離R1は、距離R2よりも短い。
距離L1は、軸方向における第2固定子鉄心32の第2側の端部から軸受け4までの最短距離である。距離L1は、軸方向における回転子鉄心21の第2側の端部から軸受け4までの最短距離でもある。距離M1は、第1固定子鉄心31から軸受け4までの最短距離である。厚みN1は、軸方向における第1固定子鉄心31の厚みである。
距離G1は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子鉄心21から第1固定子鉄心31までの最短距離である。言い換えると、距離G1は、回転子鉄心21と第1固定子鉄心31との間のエアギャップの最短距離である。
距離G2は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子鉄心21から第2固定子鉄心32までの最短距離である。言い換えると、距離G2は、回転子鉄心21と第2固定子鉄心32との間のエアギャップの最短距離である。
xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているとき、回転子2の回転中心は、軸線Axと一致する。すなわち、軸線Axは、固定子3の中心を示す線でもある。この場合において、電動機1は、G2>G1を満たす。
図3に示されるように、zx平面において軸26が傾いたとき、第1固定子鉄心31の−z方向における端部、すなわち、第1固定子鉄心31の第2側端部において、回転子鉄心21の径方向の最大移動距離は、G2×(M1+N1)/L1で近似される。したがって、第1固定子鉄心31の−z方向における端部において、第1固定子鉄心31と回転子2との間のエアギャップは、G2×(M1+N1)/L1よりも大きくする必要がある。したがって、距離G1は、G2×(M1+N1)/L1よりも大きくする必要がある。
図3に示される例において、電動機1は、G1>G2×(M1+N1)/L1を満たす(すなわち、G2×(M1+N1)/L1<G1<G2)。これにより、エアギャップを小さくしながらも軸26が傾いたときに回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に接触することを防ぐことができる。
図6は、電動機1の駆動中における回転子2の状態の一例を示す図である。軸線Ax´は、図6に示される軸26の中心を示す。図6に示される例では、回転子2の回転中心である軸線Ax´は、当初設定された軸線Axからずれている。
傾きθ1は、軸方向と平行な平面、すなわち、zx平面における軸26の最大傾きである。言い換えると、傾きθ1は、zx平面における軸線Axからの軸26の最大傾きである。すなわち、傾きθ1は、回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が固定子3と接触するときの傾きである。
zx平面において軸26の傾きがθ1であるとき、回転子鉄心21の径方向の移動距離は、回転子鉄心21の第2側の端部においてL1×sinθ1で表される。それゆえ、距離G2(図3)は、L1×sinθ1よりも大きくする必要がある。したがって、電動機1は、G2>L1×sinθ1を満たす(すなわち、L1×sinθ1<G1<G2)。これにより、エアギャップを小さくしながらも回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が第2固定子鉄心32と接触することを防ぐことができる。
さらに、zx平面において軸26の最大傾きがθ1であるとき、第1固定子鉄心31の−z方向における端部、すなわち、第1固定子鉄心31の第2側端部において、回転子鉄心21の径方向の移動距離は、(M1+N1)×sinθ1で表される。それゆえ、距離G1は、(M1+N1)×sinθ1よりも大きくする必要がある。したがって、電動機1は、G1>(M1+N1)×sinθ1を満たす(すなわち、(M1+N1)×sinθ1<G1<G2)。これにより、エアギャップを小さくしながらも軸26が傾いたときに回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に接触することを防ぐことができる。
本実施の形態に係る電動機1の効果を以下に説明する。
一般に、固定子と回転子との間のエアギャップは狭く設計される。これにより、電動機における磁気抵抗を小さくすることができ、磁力の低下を防ぐことができる。しかしながら、回転子の軸が軸方向における一方のみで回転可能に支持されている場合、回転子が径方向の磁力を受け、回転子の軸がたわむことがある。そのため、回転子の軸が軸方向における一方のみで回転可能に支持されている場合、固定子と回転子との間のエアギャップは広く設計することが望ましい。しかしながら、エアギャップが大きくなるほど磁力が低下する。
永久磁石を用いた電動機では、径方向における永久磁石の磁力が大きいため、回転子の軸がたわみやすい。そのため、回転子の軸が軸方向における一方の軸受けのみで回転可能に支持されている場合、軸の軸受け側が支点となり、軸がたわむことがある。この場合、反軸受け側におけるエアギャップが、軸受け側のエアギャップよりも狭くなる。したがって、従来の電動機では、回転子鉄心の反軸受け側が固定子と接触するのを防ぐため、回転子鉄心の外径を小さくする必要がある。しかしながら、回転子鉄心の外径を小さくすると、エアギャップの広い部分が生じ、磁力の低下を引き起こす。
本実施の形態に係る電動機1では、図3に示されるように、距離G1は、距離G2よりも短い。これにより、軸26のたわみを考慮して固定子3と回転子2との間のエアギャップを適切に設定することができる。すなわち、回転子2の軸26がたわんだ場合でも、回転子2の第2側が第2固定子鉄心32と接触せずに、第2側におけるエアギャップ(例えば、距離G2)が狭く維持される。さらに、距離G1が距離G2よりも短いので、第1側におけるエアギャップ(例えば、距離G1)も狭く維持することができる。その結果、電動機1における磁力の低下を防ぐことができる。
周方向において回転子鉄心21の外径は一定である。これにより、第1固定子鉄心31の内径及び第2固定子鉄心32の内径を設定することにより、2種類のエアギャップ(すなわち、距離G1及びG2)の大きさを容易に調整することができる。電動機1において、距離R1は距離R2よりも短いので、距離G1を距離G2よりも短くすることができる。
永久磁石220を用いた電動機1では、径方向における永久磁石220の磁力が大きいため、回転子2の軸26がたわみやすい。電動機1は、G1>G2×(M1+N1)/L1を満たす(すなわち、G2×(M1+N1)/L1<G1<G2)。これにより、エアギャップを小さくしながらも軸26が傾いたときに回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に接触することを防ぐことができる。
さらに、zx平面において軸26の傾きがθ1であるとき、回転子鉄心21の径方向の移動距離は、回転子鉄心21の第2側の端部においてL1×sinθ1で表される。電動機1は、G2>L1×sinθ1を満たす(すなわち、L1×sinθ1<G1<G2)。これにより、エアギャップを小さくしながらも回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が第2固定子鉄心32と接触することを防ぐことができる。
通常、固定子鉄心を形成する電磁鋼板は、プレス加工で形成される。第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32において互いに異なる形状が多いと、第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32のそれぞれの電磁鋼板を加工するための金型が必要となり、金型のコストが増加する。これに対し、本実施の形態に係る電動機1では、距離G1及びG2の関係がG1<G2を満たすようにティース先端部314の形状を変更すればよいので、加工コスト及び金型費を低減することができる。
通常、巻線の巻回は、固定子鉄心の位置決めのための治具を用いて行われ、ティース先端部の内周面は、巻線をスロット(すなわち、ティース間の領域)に挿入するための位置決めに使用される。固定子鉄心の内径が、軸方向において異なっている場合、巻線が固定子鉄心に引っ掛かりやすくなる。巻線が固定子鉄心に引っ掛かると、巻線の品質が低下する。したがって、固定子鉄心の内径に応じて治具の調整又は変更が必要となる。この場合、巻線工程が複雑化し、製造コストが増加する。
スロットオープニングの形状が軸方向において異なるとき、各スロットオープニングの形状に応じて治具の調整又は変更が必要となる。その結果、巻線工程が複雑になり、製造コストが増加する。本実施の形態に係る電動機1では、距離R1は距離R2よりも短く、且つxy平面において、スロットオープニング317(すなわち、第1側スロットオープニング)の形状は、スロットオープニング325(すなわち、第2側スロットオープニング)の形状と同じである。これにより、距離G1及びG2の関係がG1<G2を満たしながら、巻線工程において治具の調整又は変更を減らすことができ、巻線33の巻回を容易に行うことができる。その結果、製造コストを低減することができる。
さらに、xy平面におけるスロットオープニング317及び325の形状は、軸方向において一定である。これにより、治具が第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に引っ掛かることを防ぐことができ、第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32を形成する電磁鋼板の配列が乱れることを防ぐことができる。
xy平面において、ティース先端部314の第1部分315の内周面の位置と、ティース先端部324の内周面との位置は、互いに一致する。言い換えると、ティース先端部314の第1部分315の内周面の曲率が、ティース先端部324の内周面の曲率と同じである。したがって、xy平面において、回転子2の回転中心からティース先端部314の第1部分315までの半径R3と、回転子2の回転中心からティース先端部324までの半径R2とが同じである。これにより、上述のように、治具の調整又は変更を減らすことができ、巻線33の巻回を容易に行うことができる。その結果、製造コストを低減することができる。
通常、電動機の製造工程において、回転子と固定子との間のエアギャップは、ギャップゲージを用いて管理される。xy平面において、ティース先端部314の第1部分315の内周面の位置が、ティース先端部324の内周面の位置に一致するとき、ギャップゲージを用いたエアギャップの管理が容易になる。言い換えると、ティース先端部314の第1部分315の内周面の曲率が、ティース先端部324の内周面の曲率と同じであるとき、ギャップゲージを用いたエアギャップの管理が容易になる。その結果、回転子2と固定子3との間のエアギャップの精度を改善することができる。
一般に、巻線の挿入は、固定子鉄心の内径が小さい側から行うことが望ましい。したがって、本実施の形態に係る電動機1の製造工程では、第1側から巻線33を固定子3内に挿入することが望ましい。第2側から巻線33を固定子3内に挿入する場合、巻線33が径方向に突出する第2部分316に引っ掛かりやすい。したがって、第1側から巻線33を固定子3内に挿入することにより、巻線を容易に行うことができる。
ティース先端部314の第2部分316の周方向における長さが大きいほど、回転子2からの磁束がティース311に流入しやすい。一方、第2部分316の周方向における長さが長くなるほど、第1部分315の内周面の長さE1が短くなる。第1部分315の内周面の長さE1が短い場合、巻線工程において治具が不安定になる。xy平面において、ティース先端部314の第1部分315の内周面の長さE1は、0.4mmよりも大きい。これにより、巻線工程において、治具をティース先端部314の第1部分315の内周面に固定させやすくなる。
第1部分315の周方向における端部は、角の欠けを防ぐため、半径0.2mm程度で面取りされる。この場合、第1部分315の内周面の長さE1は、0.4mmよりも大きいので、周方向において治具に接触可能な内周面を第1部分315に形成することができ、巻線工程において第1部分315のその内周面を治具に接触させることができる。そのため、第1部分315の内周面とティース先端部324の内周面とは、xy平面において互いに同じ曲率であることが望ましい。
xy平面において、径方向と直交する方向における、ティース先端部314の第1部分315の内周面の両端の長さC1は、径方向と直交する方向におけるティース311の本体部313の最小幅C2よりも大きい。これにより、永久磁石220からの有効な磁束を増加させることができる。すなわち、回転子2からの多くの磁束をティース311に流入させることができる。この場合において、ティース先端部314は、第1部分315から径方向に突出する第2部分316を有する。これにより、回転子2からの磁束がティース311に流入しやすい領域において第1固定子鉄心31と回転子2との間のエアギャップを小さくすることができ、回転子2からの磁束を効率的に第1固定子鉄心31に流入させることができる。
永久磁石220が希土類磁石であるとき、回転子2の磁力は非常に大きくなるので、軸26に大きな力が加わる。この場合、電動機1では、軸26が軸方向における一方の軸受け4のみで支持されているので、軸26がたわみやすい。したがって、従来の電動機では、回転子鉄心が固定子と接触するのを防ぐため、回転子鉄心と固定子との間のエアギャップを大きくする必要がある。しかしながら、エアギャップを大きくすると、磁力の低下を引き起こす。本実施の形態では、電動機1が上述の構造を持つことで、永久磁石として希土類磁石を用いた場合であっても、回転子2が第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に接触することを防ぎながら、回転子2と固定子3との間のエアギャップを小さく維持することができる。これにより、電動機1における磁力の低下を防ぐと共に、巻線工程において巻線33の巻回を容易に行うことができる。
変形例1.
図7は、第1固定子鉄心31の構造の他の例を示す図である。
変形例1において、第1固定子鉄心31は、第1鉄心部31aと第2鉄心部31bとを有する。第1固定子鉄心31以外の構造は、上述の実施の形態1と同じである。
変形例1において、距離G1は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子鉄心21から第2鉄心部31bまでの最短距離である。変形例1において、距離G3は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子鉄心21から第1鉄心部31aまでの最短距離である。距離G1は距離G3よりも小さい。したがって、距離G1,G2,及びG3の関係は、G1<G2且つG1<3を満たす。これにより、電動機1の第1側においてエアギャップが小さいので、回転子2からの磁束を第1固定子鉄心31に流入させやすくすることができる。その結果、電動機1の効率を高めることができる。
電動機1の第2側では、エアギャップが大きいので、軸26が傾いたときに回転子2が第2固定子鉄心32に接触することを防ぐことができる。すなわち、電動機1は、G1<G2且つG1<3を満たすので、回転子2が第2固定子鉄心32に接触することを防ぎながら、電動機1の効率を高めることができる。
距離M2は、軸方向における第2鉄心部31bの第2側の端部から軸受け4までの最短距離である。この場合において、電動機1は、G3×M2/(M1+N1)<G1<G3を満たす。これにより、エアギャップを小さくしながらも軸26が傾いたときに回転子2が第1固定子鉄心31及び第2固定子鉄心32に接触することを防ぐことができる。
変形例1では、図6に示される例と同様に、zx平面において軸26の傾きがθ1であるとき、第2鉄心部31bの第2側端部において、回転子鉄心21の径方向の移動距離は、M2×sinθ1で表される。上述のように、傾きθ1は、回転子2(具体的には、回転子鉄心21)が固定子3と接触するときの傾きである。それゆえ、電動機1は、M2×sinθ1<G1<G3を満たす。これにより、回転子鉄心21が第1固定子鉄心31と接触することを防ぐことができる。
変形例2.
図8は、第1固定子鉄心31の構造のさらに他の例を示す図である。
変形例2において、第1固定子鉄心31は、第1鉄心部31aと第2鉄心部31bとを有する。第1固定子鉄心31以外の構造は、上述の実施の形態1と同じである。
変形例2において、距離G1は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子鉄心21から第1鉄心部31aまでの最短距離である。変形例2において、距離G3は、xy平面において回転子2の回転中心と固定子3の中心とが一致しているときの径方向における回転子鉄心21から第2鉄心部31bまでの最短距離である。距離G1は距離G3よりも小さい。したがって、距離G1,G2,及びG3の関係は、G1<G2且つG1<3を満たす。これにより、電動機1の第1側においてエアギャップが小さいので、回転子2からの磁束を第1固定子鉄心31に流入させやすくすることができる。その結果、電動機1の効率を高めることができる。
電動機1の第2側では、エアギャップが大きいので、軸26が傾いたときに回転子2が第2固定子鉄心32に接触することを防ぐことができる。すなわち、電動機1は、G1<G2且つG1<3を満たすので、回転子2が第2固定子鉄心32に接触することを防ぎながら、電動機1の効率を高めることができる。
変形例1及び2に示される電動機1は、実施の形態1で説明した利点と同じ利点を得られる。すなわち、変形例1及び2で説明したように、電動機1はG1<G2を満たしていればよく、第1固定子鉄心31と回転子2との間のエアギャップの構造は実施の形態1に限定されない。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る圧縮機6について説明する。
図9は、実施の形態2に係る圧縮機6の構造を概略的に示す断面図である。
圧縮機6は、電動要素としての電動機60と、ハウジングとしての密閉容器61と、圧縮要素としての圧縮機構62とを有する。本実施の形態では、圧縮機6は、ロータリー圧縮機である。ただし、圧縮機6は、ロータリー圧縮機に限定されない。
電動機60は、実施の形態1に係る電動機1である。本実施の形態では、電動機60は、永久磁石埋込型電動機であるが、これに限定されない。
密閉容器61は、電動機60及び圧縮機構62を覆う。密閉容器61の底部には、圧縮機構62の摺動部分を潤滑する冷凍機油が貯留されている。
圧縮機6は、さらに、密閉容器61に固定されたガラス端子63と、アキュムレータ64と、吸入パイプ65と、吐出パイプ66とを有する。
圧縮機構62は、シリンダ62aと、ピストン62bと、上部フレーム62c(第1のフレーム)と、下部フレーム62d(第2のフレーム)と、上部フレーム62c及び下部フレーム62dにそれぞれ取り付けられた複数のマフラ62eとを有する。圧縮機構62は、さらに、シリンダ62a内を吸入側と圧縮側とに分けるベーンを有する。圧縮機構62は、電動機60によって駆動される。
電動機60は、圧入又は焼き嵌めで密閉容器61内に固定されている。圧入及び焼き嵌めの代わりに溶接で固定子3を密閉容器61に直接取り付けてもよい。
電動機60の固定子3の巻線には、ガラス端子63を介して電力が供給される。
電動機60の回転子(具体的には、軸26の一端側)は、上部フレーム62c及び下部フレーム62dの各々に備えられた軸受けによって回転自在に支持されている。
ピストン62bには、軸26が挿通されている。上部フレーム62c及び下部フレーム62dには、軸26が回転自在に挿通されている。上部フレーム62c及び下部フレーム62dは、シリンダ62aの端面を閉塞する。アキュムレータ64は、吸入パイプ65を介して冷媒(例えば、冷媒ガス)をシリンダ62aに供給する。
次に、圧縮機6の動作について説明する。アキュムレータ64から供給された冷媒は、密閉容器61に固定された吸入パイプ65からシリンダ62a内へ吸入される。インバータの通電によって電動機60が回転することにより、軸26に嵌合されたピストン62bがシリンダ62a内で回転する。これにより、シリンダ62a内で冷媒の圧縮が行われる。
冷媒は、マフラ62eを通り、密閉容器61内を上昇する。圧縮された冷媒には、冷凍機油が混入されている。冷媒と冷凍機油との混合物は、回転子鉄心に形成された風穴36を通過する際に、冷媒と冷凍機油との分離が促進され、これにより、冷凍機油が吐出パイプ66へ流入するのを防止できる。このようにして、圧縮された冷媒が、吐出パイプ66を通って冷凍サイクルの高圧側へと供給される。
圧縮機6の冷媒として、R410A、R407C、又はR22等を用いることができる。ただし、圧縮機6の冷媒は、これらに限られない。例えば、圧縮機6の冷媒として、GWP(地球温暖化係数)が小さい冷媒等を用いることができる。
GWPが小さい冷媒の代表例として、以下の冷媒がある。
(1)組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素は、例えば、HFO−1234yf(CF3CF=CH2)である。HFOは、Hydro−Fluoro−Olefinの略称である。Olefinは、二重結合を1つ持つ不飽和炭化水素のことである。HFO−1234yfのGWPは、4である。
(2)組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素は、例えば、R1270(プロピレン)である。R1270のGWPは3であり、HFO−1234yfのGWPよりも小さいが、R1270の可燃性は、HFO−1234yfの可燃性よりもよい。
(3)組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素及び組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくとも1つを含む混合物は、例えば、HFO−1234yfとR32との混合物である。HFO−1234yfは、低圧冷媒のため、圧損が大きくなり、冷凍サイクル(特に、蒸発器において)の性能が低下しやすい。そのため、高圧冷媒であるR32又はR41等との混合物を使用することが望ましい。
実施の形態2に係る圧縮機6によれば、実施の形態1で説明した効果を有する。
さらに、電動機60として実施の形態1に係る電動機1を用いることにより、電動機60の効率を改善することができ、その結果、圧縮機6の効率を改善することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る空気調和機50(冷凍空調装置又は冷凍サイクル装置ともいう)について説明する。
図10は、実施の形態3に係る空気調和機50の構成を概略的に示す図である。
実施の形態3に係る空気調和機50は、送風機(第1の送風機)としての室内機51と、冷媒配管52と、冷媒配管52を介して室内機51に接続された送風機(第2の送風機)としての室外機53とを備える。
室内機51は、電動機51a(例えば、実施の形態1に係る電動機1)と、電動機51aによって駆動されることにより、送風する送風部51bと、電動機51a及び送風部51bを覆うハウジング51cとを有する。送風部51bは、例えば、電動機51aによって駆動される羽根51dを有する。例えば、羽根51dは、電動機51aの軸(例えば、軸26)に固定されており、気流を生成する。
室外機53は、電動機53a(例えば、実施の形態1に係る電動機1)と、送風部53bと、圧縮機54と、熱交換器(図示しない)とを有する。送風部53bは、電動機53aによって駆動されることにより、送風する。送風部53bは、例えば、電動機53aによって駆動される羽根53dを有する。例えば、羽根53dは、電動機53aの軸(例えば、軸26)に固定されており、気流を生成する。圧縮機54は、電動機54a(例えば、実施の形態1に係る電動機1)と、電動機54aによって駆動される圧縮機構54b(例えば、冷媒回路)と、電動機54a及び圧縮機構54bを覆うハウジング54cとを有する。圧縮機54は、例えば、実施の形態2で説明した圧縮機6である。
空気調和機50において、室内機51及び室外機53の少なくとも1つは、実施の形態1で説明した電動機1を有する。具体的には、送風部の駆動源として、電動機51a及び53aの少なくとも一方に、実施の形態1で説明した電動機1が適用される。さらに、圧縮機54の電動機54aとして、実施の形態1で説明した電動機1を用いてもよい。
空気調和機50は、例えば、室内機51から冷たい空気を送風する冷房運転、又は温かい空気を送風する暖房運転等の運転を行うことができる。室内機51において、電動機51aは、送風部51bを駆動するための駆動源である。送風部51bは、調整された空気を送風することができる。
実施の形態3に係る空気調和機50によれば、電動機51a及び53aの少なくとも一方に、実施の形態1で説明した電動機1が適用されるので、実施の形態1で説明した効果と同じ効果を得ることができる。これにより、空気調和機50の効率を改善することができる。
さらに、送風機(例えば、室内機51)の駆動源として、実施の形態1に係る電動機1を用いることにより、実施の形態1で説明した効果と同じ効果を得ることができる。これにより、送風機の効率を改善することができる。実施の形態1に係る電動機1と電動機1によって駆動される羽根(例えば、羽根51d又は53d)とを有する送風機は、送風する装置として単独で用いることができる。この送風機は、空気調和機50以外の機器にも適用可能である。
さらに、圧縮機54の駆動源として、実施の形態1に係る電動機1を用いることにより、実施の形態1で説明した効果と同じ効果を得ることができる。これにより、圧縮機54の効率を改善することができる。
実施の形態1で説明した電動機1は、空気調和機50以外に、換気扇、家電機器、又は工作機など、駆動源を有する機器に搭載できる。
以上に説明した各実施の形態における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
1,51a,53a,54a,60 電動機、 2 回転子、 3 固定子、 4 軸受け、 6 圧縮機、 21 回転子鉄心、 26 軸、 31 第1固定子鉄心、 32 第2固定子鉄心、 50 空気調和機、 51 室内機(送風機)、 53 室外機(送風機)、 220 永久磁石、 311,321 ティース、 314,324 ティース先端部、 315 第1部分、 316 第2部分、 317,325 スロットオープニング。

Claims (10)

  1. 軸と前記軸に固定された回転子鉄心と前記回転子鉄心に固定された永久磁石とを有する回転子と、
    径方向に延在する第1ティースを有し軸方向における第1側に位置する第1固定子鉄心と、前記軸方向において前記第1固定子鉄心に隣接しており前記軸方向において前記第1側の反対側である第2側に位置する第2固定子鉄心とを有し、前記回転子の外側に位置する固定子と
    を備え、
    前記軸は前記第1側のみで支持されており、
    前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記径方向における前記回転子の回転中心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子の前記回転中心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記第1ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第1ティース先端部と
    を有し、
    前記第1固定子鉄心は、前記周方向において前記第1ティースに隣接し径方向に延在する第2ティースを有し、
    前記第2ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第2ティース先端部と
    を有し、
    前記第2固定子鉄心は、径方向に延在する第3ティースと、前記周方向において前記第3ティースに隣接し径方向に延在する第4ティースとを有し、
    前記第3ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第3ティース先端部と
    を有し、
    前記第4ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第4ティース先端部と
    を有し、
    前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分と前記第2ティース先端部の前記第1部分との間の第1側スロットオープニングの形状は、前記第3ティース先端部と前記第4ティース先端部との間の第2側スロットオープニングの形状と同じであり、
    前記軸方向と直交する平面において、前記回転中心から前記第1ティース先端部の前記第1部分までの半径と、前記回転中心から前記第3ティース先端部までの半径とが同じである
    電動機。
  2. 前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分の内周面の曲率が、前記第3ティース先端部の内周面の曲率と同じである請求項に記載の電動機。
  3. 前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分の内周面の長さは0.4mmよりも大きい請求項1又は2に記載の電動機。
  4. 前記軸方向と直交する平面において、径方向と直交する方向における、前記第1ティース先端部の前記第1部分の内周面の両端の長さは、前記径方向と直交する方向における前記第1ティースの前記本体部の最小幅よりも大きい請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  5. 前記永久磁石は希土類磁石である請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記軸の前記第1側を支持する軸受けをさらに備え、
    前記軸方向における前記第2固定子鉄心の前記第2側の端部から前記軸受けまでの最短距離をL1とし、前記第1固定子鉄心から前記軸受けまでの最短距離をM1とし、前記軸方向における前記第1固定子鉄心の厚みをN1とし、前記軸方向と直交する平面において前記回転子の前記回転中心と前記固定子の中心とが一致しているときの前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離をG1とし、前記平面において前記回転子の回転中心と前記固定子の中心とが一致しているときの前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離をG2とすると、
    前記電動機は、
    G2×(M1+N1)/L1<G1<G2
    を満たす請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  7. 前記軸の前記第1側を支持する軸受けをさらに備え、
    前記軸方向と平行な平面において前記軸の最大傾きをθ1とし、前記第1固定子鉄心から前記軸受けまでの最短距離をM1とし、前記軸方向における前記第1固定子鉄心の厚みをN1とし、前記軸方向と直交する平面において前記回転子の前記回転中心と前記固定子の中心とが一致しているときの前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離をG1とし、前記軸方向と直交する前記平面において前記回転子の回転中心と前記固定子の中心とが一致しているときの前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離をG2とすると、
    前記電動機は、
    (M1+N1)×sinθ1<G1<G2
    を満たす請求項1からのいずれか1項に記載の電動機。
  8. 電動機と、
    前記電動機によって駆動される圧縮機構と、
    前記電動機及び前記圧縮機構を覆うハウジングと
    を備え、
    前記電動機は、
    軸と前記軸に固定された回転子鉄心と前記回転子鉄心に固定された永久磁石とを有する回転子と、
    径方向に延在する第1ティースを有し軸方向における第1側に位置する第1固定子鉄心と、前記軸方向において前記第1固定子鉄心に隣接しており前記軸方向において前記第1側の反対側である第2側に位置する第2固定子鉄心とを有し、前記回転子の外側に位置する固定子と
    を有し、
    前記軸は前記第1側のみで支持されており、
    前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記径方向における前記回転子の回転中心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子の前記回転中心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記第1ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第1ティース先端部と
    を有し、
    前記第1固定子鉄心は、前記周方向において前記第1ティースに隣接し径方向に延在する第2ティースを有し、
    前記第2ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第2ティース先端部と
    を有し、
    前記第2固定子鉄心は、径方向に延在する第3ティースと、前記周方向において前記第3ティースに隣接し径方向に延在する第4ティースとを有し、
    前記第3ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第3ティース先端部と
    を有し、
    前記第4ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第4ティース先端部と
    を有し、
    前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分と前記第2ティース先端部の前記第1部分との間の第1側スロットオープニングの形状は、前記第3ティース先端部と前記第4ティース先端部との間の第2側スロットオープニングの形状と同じであり、
    前記軸方向と直交する平面において、前記回転中心から前記第1ティース先端部の前記第1部分までの半径と、前記回転中心から前記第3ティース先端部までの半径とが同じである
    圧縮機。
  9. 電動機と、
    前記電動機によって駆動される羽根と
    を備え、
    前記電動機は、
    軸と前記軸に固定された回転子鉄心と前記回転子鉄心に固定された永久磁石とを有する回転子と、
    径方向に延在する第1ティースを有し軸方向における第1側に位置する第1固定子鉄心と、前記軸方向において前記第1固定子鉄心に隣接しており前記軸方向において前記第1側の反対側である第2側に位置する第2固定子鉄心とを有し、前記回転子の外側に位置する固定子と
    を有し、
    前記軸は前記第1側のみで支持されており、
    前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記径方向における前記回転子の回転中心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子の前記回転中心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記第1ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第1ティース先端部と
    を有し、
    前記第1固定子鉄心は、前記周方向において前記第1ティースに隣接し径方向に延在する第2ティースを有し、
    前記第2ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第2ティース先端部と
    を有し、
    前記第2固定子鉄心は、径方向に延在する第3ティースと、前記周方向において前記第3ティースに隣接し径方向に延在する第4ティースとを有し、
    前記第3ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第3ティース先端部と
    を有し、
    前記第4ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第4ティース先端部と
    を有し、
    前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分と前記第2ティース先端部の前記第1部分との間の第1側スロットオープニングの形状は、前記第3ティース先端部と前記第4ティース先端部との間の第2側スロットオープニングの形状と同じであり、
    前記軸方向と直交する平面において、前記回転中心から前記第1ティース先端部の前記第1部分までの半径と、前記回転中心から前記第3ティース先端部までの半径とが同じである
    送風機。
  10. 室内機と、
    前記室内機に接続された室外機と
    を備え、
    前記室内機及び前記室外機の少なくとも1つは電動機を有し、
    前記電動機は、
    軸と前記軸に固定された回転子鉄心と前記回転子鉄心に固定された永久磁石とを有する回転子と、
    径方向に延在する第1ティースを有し軸方向における第1側に位置する第1固定子鉄心と、前記軸方向において前記第1固定子鉄心に隣接しており前記軸方向において前記第1側の反対側である第2側に位置する第2固定子鉄心とを有し、前記回転子の外側に位置する固定子と
    を有し、
    前記軸は前記第1側のみで支持されており、
    前記径方向における前記回転子鉄心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子鉄心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記径方向における前記回転子の回転中心から前記第1固定子鉄心までの最短距離は、前記径方向における前記回転子の前記回転中心から前記第2固定子鉄心までの最短距離よりも短く、
    前記第1ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第1ティース先端部と
    を有し、
    前記第1固定子鉄心は、前記周方向において前記第1ティースに隣接し径方向に延在する第2ティースを有し、
    前記第2ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第1部分と前記第1部分から前記径方向に突出する第2部分とを有する第2ティース先端部と
    を有し、
    前記第2固定子鉄心は、径方向に延在する第3ティースと、前記周方向において前記第3ティースに隣接し径方向に延在する第4ティースとを有し、
    前記第3ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第3ティース先端部と
    を有し、
    前記第4ティースは、
    前記径方向に延在する本体部と、
    前記周方向に延在する第4ティース先端部と
    を有し、
    前記軸方向と直交する平面において、前記第1ティース先端部の前記第1部分と前記第2ティース先端部の前記第1部分との間の第1側スロットオープニングの形状は、前記第3ティース先端部と前記第4ティース先端部との間の第2側スロットオープニングの形状と同じであり、
    前記軸方向と直交する平面において、前記回転中心から前記第1ティース先端部の前記第1部分までの半径と、前記回転中心から前記第3ティース先端部までの半径とが同じである
    冷凍空調装置。
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