JP6917833B2 - 危険通知装置、端末、危険通知情報送信方法、及び危険通知情報提供方法 - Google Patents

危険通知装置、端末、危険通知情報送信方法、及び危険通知情報提供方法 Download PDF

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Description

本開示は危険通知装置、端末、危険通知情報送信方法、及び危険通知情報提供方法に関する。
車両にとって見通しの悪い位置から歩行者が飛び出すことがある。車両に搭載された自律センサでは、前記の歩行者を事前に検知することは困難である。前記の歩行者を事前に検知する方法として、路側ユニットを用いる方法が知られている。
路側ユニットを網羅的に設置することは、コストの点から困難である。そこで、以下のような対策が考えられる。車両に搭載された端末、及び歩行者が携帯する端末が位置情報を取得し、サーバに送信する。サーバは、車両の位置、及び歩行者の位置をマッピングする。また、サーバは、車両の周囲に危険検知エリアを設定する。マッピングの結果、危険検知エリアに歩行者が進入してくると判断した場合、サーバは、車両や歩行者に危険通知を送信する(特許文献1参照)。
特開2017−076274号公報
しかしながら、端末が送信した位置情報をサーバが受信するタイミングが、通常よりも遅れる現象(以下では信号遅延とする)が、様々な要因により生じることがある。信号遅延が生じると、マッピングにおける車両及び歩行者の位置が不正確となる。その結果、危険通知を適切に送信することができなくなる。本開示は、信号遅延の影響を抑制できる危険通知装置、端末、危険通知情報送信方法、及び危険通知情報提供方法を提供する。
本開示の一局面は、危険通知装置であって、複数の端末から、それぞれ、前記端末の位置、速度、及び移動方向を含む端末情報を受信する端末情報受信ユニットと、前記端末情報に基づき、複数の前記端末の位置をマッピングするマッピングユニットと、複数の前記端末の少なくとも一部の前記端末に対応付けて危険検知エリアを設定するエリア設定ユニットと、前記危険検知エリアの内部に他の前記端末が位置する場合、前記危険検知エリアに対応付けられた前記端末に危険通知情報を送信する危険通知情報送信ユニットと、前記端末の位置と、信号遅延時間とを対応付けた遅延データベースと、前記端末情報と、前記遅延データベースとを照合して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記信号遅延時間を推測する信号遅延推測ユニットと、前記信号遅延推測ユニットにより推測した前記信号遅延時間が予め設定された閾値以上であるか否かを判断する遅延判断ユニットと、を備え、前記信号遅延時間が前記閾値以上であると前記遅延判断ユニットが判断した場合、前記マッピングユニットは、前記端末情報を送信した前記端末の位置を、前記信号遅延時間が前記閾値未満である過去の前記端末情報に基づき推測するように構成された危険通知装置である。
本開示の一局面である危険通知装置によれば、信号遅延が生じている場合でも、端末の位置を正確にマッピングすることができる。その結果、危険通知情報を適切に送信することができる。
本開示の別の局面は、危険通知装置であって、複数の端末から、それぞれ、前記端末の位置、速度、及び移動方向を含む端末情報を受信する端末情報受信ユニットと、前記端末情報に基づき、複数の前記端末の位置をマッピングするマッピングユニットと、複数の前記端末の少なくとも一部の前記端末に対応付けて危険検知エリアを設定するエリア設定ユニットと、前記危険検知エリアの内部に他の前記端末が位置する場合、前記危険検知エリアに対応付けられた前記端末に危険通知情報を送信する危険通知情報送信ユニットと、前記端末の位置及び時刻と、通信に影響を与える要因とを対応付けた要因データベースと、信号遅延時間と前記要因とを対応付ける関数を記憶した記憶ユニットと、前記端末情報と、前記要因データベースとを照合して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記要因を推測する要因推測ユニットと、前記要因推測ユニットにより推測した前記要因を前記関数に入力して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記信号遅延時間を推測する信号遅延推測ユニットと、前記信号遅延推測ユニットにより推測した前記信号遅延時間が予め設定された閾値以上であるか否かを判断する遅延判断ユニットと、を備え、前記信号遅延時間が前記閾値以上であると前記遅延判断ユニットが判断した場合、前記マッピングユニットは、前記端末情報を送信した前記端末の位置を、前記信号遅延時間が前記閾値未満である過去の前記端末情報に基づき推測するように構成された危険通知装置である。
本開示の別の局面である危険通知装置によれば、信号遅延が生じている場合でも、端末の位置を正確にマッピングすることができる。その結果、危険通知情報を適切に送信することができる。
本開示の別の局面は、複数の端末から、それぞれ、前記端末の位置、速度、及び移動方向を含む端末情報を受信し、前記端末情報に基づき、複数の前記端末の位置をマッピングし、複数の前記端末の少なくとも一部の前記端末に対応付けて危険検知エリアを設定し、前記危険検知エリアの内部に他の前記端末が位置する場合、前記危険検知エリアに対応付けられた前記端末に危険通知情報を送信し、前記端末の位置と、信号遅延時間とを対応付けた遅延データベースを参照して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記信号遅延時間を推測し、推測した前記信号遅延時間が予め設定された閾値以上であるか否かを判断し、前記信号遅延時間が前記閾値以上であると判断した場合、複数の前記端末の位置のマッピングにおいて、前記端末情報を送信した前記端末の位置を、前記信号遅延時間が前記閾値未満である過去の前記端末情報に基づき推測する危険通知情報送信方法である。
本開示の別の局面である危険通知情報送信方法によれば、信号遅延が生じている場合でも、端末の位置を正確にマッピングすることができる。その結果、危険通知情報を適切に送信することができる。
危険通知システム1の構成を表すブロック図である。 制御部9の機能的構成を表すブロック図である。 制御部43の機能的構成を表すブロック図である。 関数を表す説明図である。 端末が実行する処理を表すフローチャートである。 危険通知装置3が実行する処理の全体を表すフローチャートである。 危険通知装置3が実行する端末の位置補正処理を表すフローチャートである。 端末の位置のマッピングの例を表す説明図である。 信号遅延がないと仮定した場合の端末の位置を推定する方法を表す説明図である。
本開示の実施形態を図面に基づき説明する。
<第1実施形態>
1.危険通知システム1の構成
危険通知システム1の構成を図1〜図4に基づき説明する。図1に示すように、危険通知システム1は、危険通知装置3と、複数の車載端末5と、複数の携帯端末7と、を備える。
危険通知装置3は固定設置されるサーバである。危険通知装置3は、制御部9と、通信部11と、遅延データベース13と、人口分布データベース15と、電車データベース17と、地図データベース19と、交通状況データベース21と、を備える。
制御部9は、CPU23と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ25とする)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部9の各種機能は、CPU23が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ25が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部9を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
制御部9は、CPU23がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図2に示すように、端末情報受信ユニット27と、マッピングユニット29と、エリア設定ユニット31と、危険通知情報送信ユニット33と、信号遅延推測ユニット35と、遅延判断ユニット37と、要因推測ユニット39と、を備える。
制御部9を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
メモリ25は、図4に示す関数を記憶している。X〜Xをこの関数に入力することで、信号遅延時間Dを算出することができる。X〜X、及び信号遅延時間については後述する。a、b、c、d、eは定数である。上記の関数は、X〜X及び信号遅延時間Dの実測データから、回帰分析により算出できる。関数の算出は、危険通知装置3が行ってもよいし、他の装置が行ってもよい。
通信部11は、車載端末5及び携帯端末7との間で、セルラー網を利用して無線通信を行う。なお、無線通信は、例えばWi−Fi(登録商標)等、他の方法で行ってもよい。
遅延データベース13は、車載端末5又は携帯端末7(以下では単に端末と呼ぶこともある)の位置、及び時刻と、信号遅延時間とを対応付けて記憶している。信号遅延時間とは、端末が後述する端末情報を送信してから、通信部11で受信するまでの時間が、予め設定された基準時間に比べて遅延している時間である。端末の位置、及び時刻を指定すれば、その位置及び時刻における信号遅延時間を遅延データベース13から読み出すことができる。
遅延データベース13は、信号遅延時間の実測値を複数収集し、収集した実測値に基づき作成することができる。また、信号遅延時間の最新の実測値に基づき、遅延データベース13を更新することができる。遅延データベース13の作成及び更新は、危険通知装置3が行ってもよいし、他の装置が行ってもよい。
人口分布データベース15は、端末の位置、及び時刻と、端末の位置における局所的な人口密度とを対応付けて記憶している。端末の位置、及び時刻を指定すれば、その位置及び時刻における人口密度を人口分布データベース15から読み出すことができる。人口密度は通信に影響を与える要因に対応する。
人口分布データベース15は、人口密度のデータを複数収集し、収集したデータに基づき作成することができる。また、人口密度の最新のデータに基づき、人口分布データベース15を更新することができる。人口分布データベース15の作成及び更新は、危険通知装置3が行ってもよいし、他の装置が行ってもよい。
電車データベース17は、電車の経路、電車の運行スケジュール、踏み切りの位置、踏み切りが動作する時刻等を記憶している。端末の位置、及び時刻を指定すれば、電車と端末との距離、動作中の踏み切りと端末との距離等を電車データベース17から読み出すことができる。電車と端末との距離、動作中の踏み切りと端末との距離は通信に影響を与える要因に対応する。電車データベース17の作成及び更新は、危険通知装置3が行ってもよいし、他の装置が行ってもよい。
地図データベース19は、建造物や山等の高さを含む3次元の地図情報を記憶している。また、地図データベース19は、電磁波を発生する施設の位置を記憶している。電磁波を発生する施設として、例えば、変電所等が挙げられる。端末の位置を指定すれば、遮蔽物の有無、端末から変電所までの距離等を取得することができる。遮蔽物とは、端末と基地局との通信経路を遮蔽し、端末情報の送受信を阻害する物標である。遮蔽物の有無、端末から変電所までの距離は、通信に影響を与える要因に対応する。地図データベース19の作成及び更新は、危険通知装置3が行ってもよいし、他の装置が行ってもよい。
交通状況データベース21は、端末の位置、及び時刻と、端末の位置における渋滞の有無とを対応付けて記憶している。端末の位置、及び時刻を指定すれば、その位置及び時刻における渋滞の有無を判断することができる。渋滞の有無は通信に影響を与える要因に対応する。
交通状況データベース21は、渋滞のデータを複数収集し、収集したデータに基づき作成することができる。また、渋滞の最新のデータに基づき、交通状況データベース21を更新することができる。交通状況データベース21の作成及び更新は、危険通知装置3が行ってもよいし、他の装置が行ってもよい。
車載端末5は車両に搭載される端末である。車載端末5は、制御部43と、GPS45と、時計47と、報知部49と、通信部51と、を備える。制御部43は、CPU53と、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ55とする)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部43の各種機能は、CPU53が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ55が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。なお、制御部43を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
制御部43は、CPU53がプログラムを実行することで実現される機能の構成として、図3に示すように、端末情報作成ユニット57と、端末情報送信ユニット59と、危険通知情報受信ユニット61と、報知ユニット63と、を備える。
制御部43を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
GPS45は、車載端末5の位置情報を取得する。時計47は時刻を取得する。報知部49は、車載端末5のユーザに対し報知を行う。報知として、例えば、警告画像の表示、警告音の出力等が挙げられる。通信部51は、危険通知装置3との間で、セルラー網を利用して無線通信を行う。なお、無線通信は、例えばWi−Fi(登録商標)等、他の方法で行ってもよい。
携帯端末7は歩行者により携帯される端末である。携帯端末7は、車載端末5と同様の構成を有する。
2.端末が実行する処理
端末が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図5に基づき説明する。前記所定時間は、例えば、100msecである。ここでは車載端末5の処理を例に挙げて説明するが、携帯端末7も同様の処理を実行する。
ステップ1では、端末情報作成ユニット57が、GPS45を用いて車載端末5の位置を取得する。
ステップ2では、端末情報作成ユニット57が、時計47を用いて時刻を取得する。
ステップ3では、端末情報作成ユニット57が、車載端末5の位置の履歴を用いて、車載端末5の速度、及び移動方向を算出する。
ステップ4では、端末情報作成ユニット57が、車載端末5の位置、速度、移動方向、車載端末5のID情報、及び情報作成時刻を含む端末情報を作成する。情報作成時刻は前記ステップ2で取得した時刻である。
ステップ5では、端末情報送信ユニット59が、通信部51を用いて、前記ステップ4で作成した端末情報を送信する。なお、送信した端末情報は、後述するように、危険通知装置3により受信される。
また、後述するように、危険通知装置3が危険通知情報を送信した場合、危険通知情報受信ユニット61は、通信部51を用いて危険通知情報を受信する。この場合、報知ユニット63は報知部49を用いて報知を行う。携帯端末7も、車載端末5と同様の処理を実行する。この報知は、危険通知情報を車載端末5又は携帯端末7に表示することに対応する。
3.危険通知装置3が実行する処理
危険通知装置3が所定時間ごとに繰り返し実行する処理を図6〜図9に基づき説明する。前記所定時間は例えば100msecである。図6のステップ11では、端末情報受信ユニット27が、通信部11を用いて端末情報を受信する。なお、端末情報は、複数の端末がそれぞれ送信したものである。
ステップ12では、マッピングユニット29が、前記ステップ11で受信した端末情報に基づき、複数の端末の位置をマッピングする。すなわち、それぞれの端末を、その端末が送信した端末情報に含まれる端末の位置にマッピングする。
マッピングの例を図8に示す。この例では、車載端末5−1の位置PA1、車載端末5−2の位置PA2、携帯端末7−1の位置PB1、携帯端末7−2の位置PB2、携帯端末7−3の位置PB3をマッピングしている。図8における横軸は東西方向における位置であり、縦軸は南北方向における位置である。
ステップ13では、端末の位置補正処理を実行する。この処理を図7に基づき説明する。図7に示す処理は、マッピングされた端末の位置のそれぞれについて実行される。
ステップ21では、マッピングされた端末の位置に対応する信号遅延時間が遅延データベース13に記憶されているか否かを信号遅延推測ユニット35が判断する。マッピングされた端末の位置に対応する信号遅延時間が遅延データベース13に記憶されている場合はステップ22に進み、記憶されていない場合はステップ26に進む。なお、マッピングされた端末の位置は、その端末が送信した端末情報に含まれる位置情報に対応する。
ステップ22では、マッピングされた端末の位置と、遅延データベース13とを照合して、マッピングされた端末の位置における信号遅延時間を、信号遅延推測ユニット35が特定する。そして、信号遅延推測ユニット35がその信号遅延時間を遅延データベース13から読み出す。
ステップ23では、前記ステップ22で読み出した信号遅延時間、又は後述するステップ27で推測した信号遅延時間が、予め設定された閾値以上であるか否かを遅延判断ユニット37が判断する。閾値は、例えば、300msecである。信号遅延時間が閾値以上である場合はステップ24に進み、閾値未満である場合は図7に示す処理を終了する。
ステップ24では、信号遅延がないと仮定した場合の端末の位置を推定する。この処理を図9に示す事例に基づき説明する。図9において、P(t)、P(t)、P(t)、P(t)は、それぞれ、時刻t、t、t、tにおいてマッピングされた車載端末5の位置である。t<t<t<tである。P(t)では、信号遅延時間は閾値以上であるとする。P(t)、P(t)、P(t)では、信号遅延時間は閾値未満であるとする。図9に示す遅延エリア67は、信号遅延時間が閾値以上となるエリアである。
この場合、位置P(t)は信頼性が低いので、信号遅延時間が閾値未満である過去の端末情報に基づき、時刻tにおける本来の車載端末5の位置P(t)’を、推測する。
すなわち、時刻t、tにマッピングされた過去の端末情報に含まれる端末の位置、速度、及び移動方向に基づき、位置P(t)’を推測する。位置P(t)’の推定は、例えば、時刻t〜tまで、車載端末5の加速度及び移動方向が一定であるとする仮定の下で行うことができる。
ステップ25では、マッピングされた端末の位置を、前記ステップ24で推定した位置に補正する。図9に示す事例では、位置P(t)を位置P(t)’に補正する。
前記ステップ21で否定判断した場合はステップ26に進む。ステップ26では、要因推測ユニット39が、マッピングされた端末の位置及びマッピングの時刻と、人口分布データベース15とを照合して、マッピングされた端末の位置における人口密度Xを推測する。
また、要因推測ユニット39が、マッピングされた端末の位置及びマッピングの時刻と、電車データベース17とを照合して、マッピングされた端末の位置から電車までの距離Xを推測する。
また、要因推測ユニット39が、マッピングされた端末の位置と地図データベース19とを照合して、遮蔽物の有無X、及び、マッピングされた端末の位置から変電所までの距離Xを推測する。Xは、遮蔽物がある場合は、遮蔽物が無い場合より大きい値となる。
また、要因推測ユニット39が、マッピングされた端末の位置及びマッピングの時刻と、交通状況データベース21とを照合して、マッピングされた端末の位置における渋滞の有無Xを推測する。Xは、渋滞がある場合は、渋滞が無い場合より大きい値となる。
ステップ27では、信号遅延推測ユニット35が、前記ステップ26で推測したX〜Xを、図4に示す関数に入力して、信号遅延時間Dを算出する。
図6に戻り、ステップ14では、マッピングユニット29が、マッピングされた端末の位置をメモリ25に記憶する。なお、記憶された端末の位置は、後に実行する前記ステップ24の処理で使用することができる。
ステップ15では、エリア設定ユニット31が、車載端末5に対応付けて、危険検知エリアを設定する。危険検知エリアの設定例を図8に示す。危険検知エリア65は、マッピングされた車載端末5の位置PA1、PA2に対応付けて設定される。なお、前記ステップ13で位置を補正している場合は、補正後の位置に対応付けて危険検知エリア65を設定する。
危険検知エリア65は扇型の形状を有する。位置PA1、PA2は扇型の要に位置する。危険検知エリア65は車載端末5の移動方向に広がっている。車載端末5の速度が大きいほど、危険検知エリア65は広い。
ステップ16では、前記ステップ15で設定した危険検知エリア65の内部に他の端末が位置するか否かを危険通知情報送信ユニット33が判断する。図8に示す事例では、位置PA1に対応付けられた危険検知エリア65の内部である位置PB1に他の端末が位置する。いずれかの危険検知エリア65の内部に他の端末が位置する場合はステップ17に進み、いずれの危険検知エリア65の内部にも他の端末が位置しない場合は本処理を終了する。
ステップ17では、内部に他の端末が位置する危険検知エリアに対応付けられた端末に、危険通知情報送信ユニット33が危険通知情報を送信する。図8に示す事例では、位置PA1にマッピングされた車載端末5に、危険通知情報を送信する。
4.危険通知装置3及び端末が奏する効果
(1A)危険通知装置3は、端末情報と、遅延データベース13とを照合して、端末情報を送信した端末の位置における信号遅延時間を推測する。危険通知装置3は、信号遅延時間が予め設定された閾値以上である場合、端末情報を送信した端末の位置を、信号遅延時間が閾値未満である過去の端末情報に基づき推測する。
そのため、信号遅延が生じている場合でも、端末の位置を正確にマッピングすることができる。その結果、危険通知情報を適切に送信することができる。
(1B)遅延データベース13は、端末の位置及び時刻と、信号遅延時間とを対応付けている。危険通知装置3は、端末情報及びマッピングの時刻と、遅延データベース13とを照合して、信号遅延時間を推測する。そのため、信号遅延時間を一層正確に推測することができる。
(1C)危険通知装置3は、端末情報と、人口分布データベース15、電車データベース17、地図データベース19、及び交通状況データベース21とを照合して、端末情報を送信した端末の位置における、通信に影響を与える要因を推測する。危険通知装置3は、推測した要因を図4に示す関数に入力して、端末情報を送信した端末の位置における信号遅延時間を推測する。危険通知装置3は、信号遅延時間が予め設定された閾値以上である場合、端末情報を送信した端末の位置を、信号遅延時間が閾値未満である過去の端末情報に基づき推測する。
そのため、信号遅延が生じている場合でも、端末の位置を正確にマッピングすることができる。その結果、危険通知情報を適切に送信することができる。
(1D)危険通知装置3は、車載端末5について危険検知エリア65を設定する。そのため、車載端末5を搭載する車両の安全性を高めることができる。
(1E)携帯端末7は歩行者により携帯される。そのため、歩行者の安全性を高めることができる。
(1F)端末は、端末情報を作成し、危険通知装置3に送信することができる。そのため、危険通知装置3は上記の効果を奏することができる。また、端末は、危険通知情報を受信し、報知を行うことができる。そのため、端末を搭載する車両や端末を携帯する歩行者の安全性を高めることができる。
<他の実施形態>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)前記ステップ21で否定判断した場合、図7に示す処理を終了してもよい。すなわち、前記ステップ26、27の処理は実行しなくてもよい。
(2)前記ステップ21の判断を行わず、常に前記ステップ26に進むようにしてもよい。すなわち、前記ステップ22の処理は実行しなくてもよい。
(3)危険通知装置3は、携帯端末7に対しては危険通知情報を送信しなくてもよい。
(4)車載端末5は、危険通知情報を受信した場合、他の車両や歩行者との衝突を回避するために、自動ブレーキ、自動操舵等の処理を実行してもよい。
(5)通信に影響を与える要因は、他の要因であってもよい。他の要因として、例えば、端末と、動作している踏み切りとの距離等が挙げられる。
(6)危険通知装置3は、携帯端末7についても、危険検知エリアを設定してもよい。
(7)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
(8)上述した危険通知装置の他、当該危険通知装置を構成要素とするシステム、当該危険通知装置の制御部としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、危険通知方法、運転支援方法等、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…危険通知システム、3…危険通知装置、5…車載端末、7…携帯端末、9…制御部、11…通信部、13…遅延データベース、15…人口分布データベース、17…電車データベース、19…地図データベース、21…交通状況データベース、23…CPU、25…メモリ、27…端末情報受信ユニット、29…マッピングユニット、31…エリア設定ユニット、33…危険通知情報送信ユニット、35…信号遅延推測ユニット、37…遅延判断ユニット、39…要因推測ユニット、43…制御部、45…GPS、49…報知部、51…通信部、53…CPU、55…メモリ、57…端末情報作成ユニット、59…端末情報送信ユニット、61…危険通知情報受信ユニット、63…報知ユニット、65…危険検知エリア、67…遅延エリア

Claims (9)

  1. 危険通知装置であって、
    複数の端末から、それぞれ、前記端末の位置、速度、及び移動方向を含む端末情報を受信する端末情報受信ユニットと、
    前記端末情報に基づき、複数の前記端末の位置をマッピングするマッピングユニットと、
    複数の前記端末の少なくとも一部の前記端末に対応付けて危険検知エリアを設定するエリア設定ユニットと、
    前記危険検知エリアの内部に他の前記端末が位置する場合、前記危険検知エリアに対応付けられた前記端末に危険通知情報を送信する危険通知情報送信ユニットと、
    前記端末の位置と、信号遅延時間とを対応付けた遅延データベースと、
    前記端末情報と、前記遅延データベースとを照合して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記信号遅延時間を推測する信号遅延推測ユニットと、
    前記信号遅延推測ユニットにより推測した前記信号遅延時間が予め設定された閾値以上であるか否かを判断する遅延判断ユニットと、
    を備え、
    前記信号遅延時間が前記閾値以上であると前記遅延判断ユニットが判断した場合、前記マッピングユニットは、前記端末情報を送信した前記端末の位置を、前記信号遅延時間が前記閾値未満である過去の前記端末情報に基づき推測するように構成された危険通知装置。
  2. 請求項1に記載の危険通知装置であって、
    前記遅延データベースは、前記端末の位置及び時刻と、前記信号遅延時間とを対応付けており、
    前記信号遅延推測ユニットは、前記端末情報及び時刻と、前記遅延データベースとを照合して、前記信号遅延時間を推測するように構成された危険通知装置。
  3. 危険通知装置であって、
    複数の端末から、それぞれ、前記端末の位置、速度、及び移動方向を含む端末情報を受信する端末情報受信ユニットと、
    前記端末情報に基づき、複数の前記端末の位置をマッピングするマッピングユニットと、
    複数の前記端末の少なくとも一部の前記端末に対応付けて危険検知エリアを設定するエリア設定ユニットと、
    前記危険検知エリアの内部に他の前記端末が位置する場合、前記危険検知エリアに対応付けられた前記端末に危険通知情報を送信する危険通知情報送信ユニットと、
    前記端末の位置及び時刻と、通信に影響を与える要因とを対応付けた要因データベースと、
    信号遅延時間と前記要因とを対応付ける関数を記憶した記憶ユニットと、
    前記端末情報と、前記要因データベースとを照合して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記要因を推測する要因推測ユニットと、
    前記要因推測ユニットにより推測した前記要因を前記関数に入力して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記信号遅延時間を推測する信号遅延推測ユニットと、
    前記信号遅延推測ユニットにより推測した前記信号遅延時間が予め設定された閾値以上であるか否かを判断する遅延判断ユニットと、
    を備え、
    前記信号遅延時間が前記閾値以上であると前記遅延判断ユニットが判断した場合、前記マッピングユニットは、前記端末情報を送信した前記端末の位置を、前記信号遅延時間が前記閾値未満である過去の前記端末情報に基づき推測するように構成された危険通知装置。
  4. 請求項3に記載の危険通知装置であって、
    前記要因は、人口密度、電車又は踏み切りと前記端末との距離、前記端末情報の送受信を阻害する遮蔽物の有無、電磁波を発生する施設と前記端末との距離、及び渋滞の有無から成る群から選択される1以上である危険通知装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の危険通知装置であって、
    前記エリア設定ユニットは、少なくとも、車両に搭載されている前記端末について、前記危険検知エリアを設定するように構成された危険通知装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の危険通知装置であって、
    複数の前記端末の少なくとも一部は歩行者により携帯されている危険通知装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の危険通知装置と組み合わせて使用される端末であって、
    前記端末情報を作成する端末情報作成ユニットと、
    前記危険通知装置に前記端末情報を送信する端末情報送信ユニットと、
    前記危険通知装置から前記危険通知情報を受信する危険通知情報受信ユニットと、
    を備える端末。
  8. 複数の端末から、それぞれ、前記端末の位置、速度、及び移動方向を含む端末情報を受信し、
    前記端末情報に基づき、複数の前記端末の位置をマッピングし、
    複数の前記端末の少なくとも一部の前記端末に対応付けて危険検知エリアを設定し、
    前記危険検知エリアの内部に他の前記端末が位置する場合、前記危険検知エリアに対応付けられた前記端末に危険通知情報を送信し、
    前記端末の位置と、信号遅延時間とを対応付けた遅延データベースを参照して、前記端末情報を送信した前記端末の位置における前記信号遅延時間を推測し、
    推測した前記信号遅延時間が予め設定された閾値以上であるか否かを判断し、
    前記信号遅延時間が前記閾値以上であると判断した場合、複数の前記端末の位置のマッピングにおいて、前記端末情報を送信した前記端末の位置を、前記信号遅延時間が前記閾値未満である過去の前記端末情報に基づき推測する危険通知情報送信方法。
  9. 請求項8に記載の危険通知情報送信方法によって送信された前記危険通知情報を前記端末で受信し、前記危険通知情報を前記端末に表示する危険通知情報提供方法。
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