JP6917540B2 - コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法 - Google Patents

コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6917540B2
JP6917540B2 JP2017096423A JP2017096423A JP6917540B2 JP 6917540 B2 JP6917540 B2 JP 6917540B2 JP 2017096423 A JP2017096423 A JP 2017096423A JP 2017096423 A JP2017096423 A JP 2017096423A JP 6917540 B2 JP6917540 B2 JP 6917540B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cocaine
aptamer
natural number
cocaine aptamer
here
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017096423A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018068277A (ja
Inventor
聡 有本
聡 有本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2018068277A publication Critical patent/JP2018068277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6917540B2 publication Critical patent/JP6917540B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/11DNA or RNA fragments; Modified forms thereof; Non-coding nucleic acids having a biological activity
    • C12N15/115Aptamers, i.e. nucleic acids binding a target molecule specifically and with high affinity without hybridising therewith ; Nucleic acids binding to non-nucleic acids, e.g. aptamers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/10Type of nucleic acid
    • C12N2310/16Aptamers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N2310/00Structure or type of the nucleic acid
    • C12N2310/30Chemical structure
    • C12N2310/35Nature of the modification
    • C12N2310/351Conjugate
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2458/00Labels used in chemical analysis of biological material
    • G01N2458/10Oligonucleotides as tagging agents for labelling antibodies

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Immunology (AREA)

Description

本発明は、コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法に関する。
非特許文献1は、5’−HS−(CH211−AGACAAGGAAAATCCTTCAATGAAGTGGGTCG−(CH27−MB−3’(配列番号:01、MBはメチレンブルーを表す)により表されるコカインアプタマーを開示している。図11は、非特許文献1に含まれる図3の写しである。図11に示されるように、0μMの濃度を有するコカイン水溶液(すなわち、コカインを含有しない水溶液)に対するMBの還元電流は約380ナノアンペアである。250μMの濃度を有するコカイン水溶液に対するMBの還元電流は約400ナノアンペアである。従って、非特許文献1において開示されたコカインアプタマーのS/N比は、およそ1.05(=400/380)である。
James S. Swensen et al, "Continuous, Real-Time Monitoring of cocaine in Undiluted Blood Serum via a Microfluidic, Electrochemical Aptamer-Based Sensor" Journal of American Chemical Society, 2009, 131, 4262-4266
本発明の目的は、高感度にコカインを検出可能なコカインアプタマーを提供することにある。
本発明は、以下の化学式(CI)により表されるコカインアプタマーである。
R−DNA−L−Fc (CI)
ここで、
Rは、R1−PO4−(CH2n1−を表し、
R1は、炭化水素基およびその誘導体からなる群から選択され、
n1は、自然数を表し、
DNAは、コカインに結合可能な遺伝子配列からなり、
Lは、−L1−(CH2n2−L2−により表されるリンカーであり、
L1は、なし、または、任意のリンカーであり、
L2は、なし、または、任意のリンカーであり、
n2は、自然数を表し、かつ
Fcはフェロセン基を表す。
本発明は、高感度にコカインを検出可能なコカインアプタマーを提供する。
図1Aは、実施形態によるコカインアプタマーの第1合成スキームを示す図である。 図1Bは、図1Aに続き、実施形態によるコカインアプタマーの合成スキームを示す図である。 図2Aは、実施形態によるコカインアプタマーの第2合成スキームを示す図である。 図2Bは、図2Aに続き、実施形態によるコカインアプタマーの第2合成スキームを示す図である。 図3は、実施例1A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図4は、実施例1B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図5は、実施例2A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図6は、実施例2B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図7は、比較例1A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図8は、比較例1B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図9Aは、比較例2A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図9Bは、図9Aに含まれる破線Aで囲まれた部分の拡大図である。 図10Aは、比較例2B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。 図10Bは、図10Aの破線Aで囲まれた部分の拡大図である。 図11は、非特許文献1に含まれる図3の写しである。
以下、本発明の実施形態が説明される。
(コカインアプタマー)
本実施形態によるコカインアプタマーは、以下の化学式(CI)により表される。
R−DNA−L−Fc (CI)
ここで、
Rは、R1−PO4−(CH2n1−を表し、
R1は、炭化水素基およびその誘導体からなる群から選択され、
n1は、自然数を表し、
DNAは、コカインに結合可能な遺伝子配列からなり、
Lは、−L1−(CH2n2−L2−により表されるリンカーであり、
L1は、なし、または、任意のリンカーであり、
L2は、なし、または、任意のリンカーであり、
n2は、自然数を表し、かつ
Fcはフェロセン基を表す。
非特許文献1にも開示されているように、コカインに結合可能な遺伝子配列の例は、AGACAAGGAAAATCCTTCAATGAAGTGGGTCG(配列番号:01)である。
R1は、炭化水素基およびその誘導体からなる群から選択される限り、Rは限定されない。なぜなら、後述されるように、R1はコカインの検出には影響を与えないからである。R1の例は、HS−(CH2n3−である(ここで、n3は、自然数を表す)。
本実施形態によるコカインアプタマーは、後述される実施例および比較例から明らかなように、(I)Rに含まれるPO4基および(II)フェロセン基Fcにより特徴づけられる。これらの2つの特徴(I)および(I))により、本実施形態によるコカインアプタマーは、高いコカイン検出感度を有する。
Lは、−L1−(CH2n2−L2−により表されるリンカーである限り、Lは限定されない。L1およびL2もまた、それぞれ独立して、なし、または任意のリンカーである限り、限定されない。なぜなら、後述されるように、L1およびL2はコカインの検出には影響を与えないからである。望ましくは、L1はなし、かつL2はアミド結合を表す。あるいは、望ましくは、L1は、以下の化学式(CII)により表される。
−(CH2n4−PO4− (CII)
ここで、n4は自然数を表す。
この場合でも、L2はアミド結合であることが望ましい。
望ましくは、n1、n2、n3、およびn4は、それぞれ独立して1以上20以下の自然数である。より望ましくは、n1は、9以上15以下の自然数である。より望ましくは、n2は、3以上9以下の自然数である。より望ましくは、n3は、3以上9以下の自然数である。より望ましくは、n4は、9以上15以下の自然数である。
(コカインアプタマーの製法)
次に、本実施形態によるコカインアプタマーの製法が説明される。図1Aおよび図1Bは、本実施形態によるコカインアプタマーの第1の合成スキームを示す。第1の合成スキームでは、L1はなしであり、かつL2はアミド結合であるコカインアプタマーが得られる。
まず、AGACAAGGAAAATCCTTCAATGAAGTGGGTCG(配列番号:01)により表される遺伝子配列が、一般的な人工遺伝子合成法により合成される。上述したように、配列番号:01により表される遺伝子配列は、非特許文献1に開示されている。
化学式HO−(CH2n1−OHにより表されるジヒドロキシアルカン(図1では、化学式HO−(CH212−OHにより表される1,12−ジヒドロキシドデカン、すなわち、n1=12)が遺伝子配列に混合される。このようにして、脱水縮合により、遺伝子配列の5’末端にヒドロキシアルキル基が連結される。以下、ヒドロキシアルキル基が連結された5’末端を有する遺伝子配列は「遺伝子配列(A)」と呼ばれる。
これとは別に、リン酸が、化学式HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−OHにより表されるビス(ヒドロキシアルキル)ジスルフィド(n5は自然数を表す。図1Aでは、化学式HO−(CH26−S−S−(CH26−OHにより表されるビス(6−ヒドロキシヘキシル)ジスルフィド、すなわち、n5=n3=6)と混合され、脱水縮合により一方のヒドロキシル基がリン酸基に置換される。このようにして、図1Aでは、化学式HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−PO42により表される化合物が得られる。以下、化学式HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−PO42により表される化合物は、「化合物(B)」と呼ばれる。
遺伝子配列(A)は、化合物(B)と混合される。このようにして、遺伝子配列の5’末端を伸ばすように、脱水縮合により、R1’−PO4―(CH2n1―DNAが得られる。R1’は、HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−を表す。上述の通り、図1Aでは、n1=12、n3=6、かつn5=6である。
化学式HO−(CH2n2−NH2により表されるアミノアルカノール(図1Aでは、HO−(CH26−NH2、すなわち、n2=6)がさらに添加される。このようにして、遺伝子配列の3’末端を伸ばすように、脱水縮合によりR1’−PO4−(CH2n1−DNA−(CH2n2−NH2が得られる。
フェロセン基Fc誘導体(図1Aでは、フェロセン基Fc−COO−スクシンイミド)がさらに添加される。このようにして、遺伝子配列の3’末端をさらに伸ばすように、アミド結合によりフェロセン基Fcが連結される。
図1Bに示されるように、還元剤を用いてジスルフィド基が切断される。このようにして、化学式R−DNA−L−フェロセン基Fc(CI)により表されるコカインアプタマーが得られる。図1Bでは、Rは、HS−(CH26−PO4−(CH212−を表す。Lは、−(CH26−NHCO−を表す。還元剤の例は、Tris-(2-carboxyethyl) phosphine hydrochloride (以下、「TCEP」という)である。
図1Bでは、
Rは、HS−(CH2n3−PO4−(CH2n1−を表し、かつ
Lは、−(CH2n2−L2−により表されるリンカーである。
ここで、n1は12に等しく、n2は6に等しく、n3は6に等しく、かつL2はNHCOにより表されるアミド結合である。
図2Aおよび図2Bは、本実施形態によるコカインアプタマーの第2の合成スキームを示す。第2の合成スキームでは、L1は化学式(CII)を表し、かつL2はアミド結合であるコカインアプタマーが得られる。
図1Aの場合と同様に、遺伝子配列(A)は、化合物(B)と混合される。このようにして、遺伝子配列の5’末端を伸ばすように、脱水縮合により、HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−PO4―(CH2n1―DNAが得られる。図2Aでは、n1=12、n3=6、かつn5=6である。
次に、化学式HO−(CH2n4−OHにより表されるジヒドロキシアルカン(図2Aでは、HO-(CH212-OH。すなわち、n4=12)が添加される。ジヒドロキシアルカンは、脱水縮合により遺伝子配列の3’末端に連結され、HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−PO4―(CH2n1―DNA-(CH2n4-OHが得られる。
次に、化学式H2PO4-(CH2n2−NH2により表されるアミノアルキルリン酸誘導体(図2Aでは、H2PO4-(CH26−NH2。すなわち、n2=6)が添加される。このようにして、遺伝子配列の3’末端をさらに伸ばすように、アミノアルキルリン酸誘導体の脱水縮合を介してHO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−PO4−(CH2n1−DNA−(CH2n4−PO4−(CH2n2−NH2が得られる。
図2Bに示されるように、フェロセン基Fc誘導体(図2Bでは、フェロセン基Fc−COO−スクシンイミド)がさらに添加される。このようにして、遺伝子配列の3’末端をさらに伸ばすように、アミド結合によりフェロセン基Fcが連結される。このようにして、HO−(CH2n5−S−S−(CH2n3−PO4―(CH2n1―DNA-(CH2n4-PO4-(CH2n2-NHCO-Fcが得られる。
最後に、還元剤を用いてジスルフィド基が切断される。このようにして、化学式R−DNA−L−フェロセン基Fc(CI)により表されるコカインアプタマーが得られる。図2Bでは、Rは、HS−(CH26−PO4−(CH212−を表す。Lは、−(CH212−PO4−(CH26−NHCO−を表す。還元剤の例は、Tris-(2-carboxyethyl) phosphine hydrochloride (以下、「TCEP」という)である。
本実施形態によるこれらのコカインアプタマーは、株式会社 日本遺伝子研究所により合成され得る。
(コカインアプタマーの使用方法)
以下、本実施形態によるコカインアプタマーを用いて試料溶液に含有されるコカインを検出する方法が説明される。すなわち、本実施形態によるコカインアプタマーを用いて試料溶液がコカインを含有するかどうかを判定する方法が説明される。
(工程(a))
まず、本実施形態によるコカインアプタマーが、試料溶液と混合される。このようにして、混合液が調製される。試料溶液は、水溶液であることが望ましい。本実施形態によるコカインアプタマーは、1本鎖であることが望ましい。そのため、本実施形態によるコカインアプタマーが試料溶液と混合される前に、本実施形態によるコカインアプタマーは熱処理に供されることが望ましい。熱処理の一例として、本実施形態によるコカインアプタマーは、摂氏80度で5分間加熱され、次いで30分間で摂氏25度に冷却される。このようにして、1本鎖のコカインアプタマーが得られる。
(工程(b))
工程(b)では、制限酵素エキソヌクレアーゼIIIが、工程(a)において調製された混合液に添加される。制限酵素エキソヌクレアーゼIIIは、2本鎖デオキシリボ核酸に特異的な3′→5′エキソヌクレアーゼであり、二本鎖デオキシリボ核酸の3′−OH
末端から5′−モノヌクレオチドを遊離させる。試料溶液がコカインを含有する場合、コ
カインアプタマーは2本鎖を形成するようにコカインに結合する。従って、制限酵素エキソヌクレアーゼIIIの働きにより、コカインに結合したDNAは分解される。DNAの分解により、フェロセン基Fcを含むコカインアプタマーの一部が混合液中で遊離する。DNAの分解により、R1も混合液中で遊離するが、フェロセン基Fcに影響を与えない。従って、R1は限定されない。同様に、フェロセン基Fcに影響を与えない限り、Lも限定されない。
一方、試料溶液がコカインを含有しない場合、コカインアプタマーはほとんど2本鎖を形成しない。従って、制限酵素エキソヌクレアーゼIIIが添加された後であっても、本実施形態によるコカインアプタマーは変化せず、かつフェロセン基Fcを含むコカインアプタマーの一部は遊離しない。
工程(b)の最後には、制限酵素エキソヌクレアーゼIIIを失活させることが望ましい。具体的には、エチレンジアミン四酢酸(以下、「EDTA」という)が混合液に添加される。
(工程(c))
工程(c)では、工程(b)において遊離したコカインアプタマーの一部に含まれるフェロセン基Fcの還元電流が、ポテンシオスタットを用いたサイクリックボルタンメトリー法により測定される。フェロセン基Fcは還元体であるため、本実施形態によるサイクリックボルタンメトリーにおいては、酸化電位が連続的に変化されながら、フェロセン基Fcの還元電流RC1が測定される。具体的には、酸化電位は、まず、0ボルトから0.6ボルトに増加される。次いで、酸化電位は0.6ボルトから0ボルトに低下される。この期間の還元電位は、0ボルトに設定される。言い換えれば、この期間では、酸化電位の変化に拘わらず、還元電位は0ボルトに設定される。
所定の酸化電位(例えば、0.5ボルト)に対して測定されたフェロセン基Fcの還元電流RC1に基づいて、コカインが検出される。以下、試料溶液がコカインを含有するかどうかを判定する方法がより詳細に説明される。
(工程(d))
以下の数式(M1)が充足された場合には、試料溶液がコカインを含有すると判定される。
RC1/RC2 > 1.0 (M1)
ここで、
RC2は、コカインを含有しない試料溶液の所定の酸化電位(例えば、0.5ボルト)に対する予め測定されたフェロセン基Fcの還元電流を表す。
RC2の値は、以下のように測定される。コカインを含有しない混合液に含有されるフェロセン基Fcの還元電流が、ポテンシオスタットを用いたサイクリックボルタンメトリー法により、バックグラウンドノイズの値として測定される。RC2の値は、本実施形態による方法が実施される前に予め測定される。
言うまでもないが、工程(b)においてコカインアプタマーに含まれるフェロセン基Fcが混合液中で遊離しない場合(すなわち、試料溶液がコカインを含有しない場合)、等式RC1=RC2(すなわち、RC1/RC2=1)が成立する。言い換えれば、遺伝子配列(代表的には、配列番号:01により表される)が分解されていないコカインアプタマーに含まれるフェロセン基Fcは、還元電流RC1の値の増加には寄与しない。
後述される実施例および比較例から明らかなように、MB(MBはメチレンブルーを表す)が用いられた場合よりもフェロセン基Fcが用いられた場合の方が、より高い感度でコカインが検出される。さらに、RがPO4基を含むので、より高い感度でコカインが検出される。
(実施例)
以下、実施例を参照しながら、本発明がより詳細に説明される。以下の実施例においては、DNAは、配列番号:01により表される遺伝子配列からなる。
(実施例1)
実施例1は、実施例1A(コカインの濃度:250μM)および実施例1B(コカインの濃度:0μM)から構成される。
株式会社 日本遺伝子研究所により、以下の化学式(CIc)により表されるコカインアプタマーが合成された。
5’−HS−(CH26−PO4−(CH212−DNA−(CH26−NH−CO−フェロセン基Fc−3’ (CIc)
まず、混合溶媒が調製された。混合溶媒は、20mMのTris−HCl、140mMのNaCl、5mMのKCl、および5mMのMgCl2を含有していた。
(実施例1A)
コカインが混合溶媒に添加され、混合液を得た。コカインの濃度は、250μMであった。次いで、上記のコカインアプタマー(濃度:10μM)が、混合液に添加された。
次いで、混合液は、熱処理に供された。具体的には、コカインアプタマーを含有する水溶液は、摂氏80度で5分間、加熱された。次いで、水溶液は、30分間かけて摂氏25度に冷却された。熱処理により、混合液中でコカインアプタマーは、1本鎖のコカインアプタマーとして遊離し、次いでコカインと2本鎖を形成するようにコカインに結合した。
混合液に、2ユニット/100μLの濃度を有する制限酵素エキソヌクレアーゼIIIが添加された。混合液は、10秒間、撹拌された。制限酵素エキソヌクレアーゼIIIの作用により、2本鎖を形成するようにコカインに結合していたコカインアプタマーは分解された。その結果、フェロセン基Fcを含むコカインアプタマーの一部が遊離した。
次いで、50mMの濃度を有するEDTAが混合液に添加され、制限酵素エキソヌクレアーゼIIIを失活させた。
遊離したコカインアプタマーの一部に含まれるフェロセン基Fcの還元電流が、ポテンシオスタットを用いてサイクリックボルタンメトリー法により測定された。板状の測定電極(ビー・エー・エス株式会社より入手、商品名:くし型電極Au)がポテンシオスタットに接続された。板状の測定電極は、互いに係合した2つのくし形電極を表面に有していた。各くし型電極は、1本の長い電極および多数の針電極から構成されていた。各針電極は、1本の長い電極と直交するように1本の長い電極から伸び出ていた。一方のくし形電極が酸化電極として用いられる一方、他方のくし形電極が還元電極として用いられた。2つのくし形電極に含まれる針電極の総数は130本(=65×2本)であった。1本の針電極の幅は2マイクロメートルであった。隣接する2本の針電極の間の距離もまた、2マイクロメートルであった。Ag/AgClの参照電極がポテンシオスタットに接続された。
サイクリックボルタンメトリー法においては、酸化電位が、10mV/秒の速度で、0ボルトから0.6ボルトに増加された。次いで、同じ速度で、酸化電位が0.6ボルトから0ボルトに低下された。このように酸化電位を変化させることにより、混合液はサイクリックボルタンメトリー法により掃引された。還元電位は、0ボルトに固定された。
図3は、実施例1Aによるサイクリックボルタモグラムを示す。図3に示されるように、0.5ボルトの酸化電位に対する還元電流RC1は、およそ9.47ナノアンペアであった。
(実施例1B)
実施例1Bにおいては、コカインが混合溶媒に添加されなかったこと以外は、実施例1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、実施例1Bにおいては、コカインの濃度は0μMであった。図4は、実施例1Bによるサイクリックボルタモグラムを示す。図4に示されるように、0.5ボルトの酸化電位に対する還元電流RC2は、およそ4.82ナノアンペアであった。従って、実施例1において、0.5ボルトの酸化電位に対するRC1/RC2の値は、1.96であった。
(実施例2)
実施例2においては、化学式(CIc)により表されるコカインアプタマーに代えて、
以下の化学式(CId)により表されるコカインアプタマーが用いられたこと以外は、実施例1と同様の実験が行われた。
5’−HS−(CH26−PO4−(CH212−DNA−(CH212−PO4−(CH26−NH−CO−フェロセン基Fc−3’ (CId)
化学式(CId)により表されるコカインアプタマーは、株式会社 日本遺伝子研究所により合成された。
図5は、実施例2A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。図5に示されるように、0.5ボルトの酸化電位に対する還元電流RC1は、およそ9.23ナノアンペアであった。
図6は、実施例2B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。図6に示されるように、0.5ボルトの酸化電位に対する還元電流RC2は、およそ6.99ナノアンペアであった。
従って、実施例2において、0.5ボルトの酸化電位に対するRC1/RC2の値は、1.32であった。
(比較例1)
比較例1においては、化学式(CIc)により表されるコカインアプタマーに代えて、
以下の化学式(CIe)により表されるコカインアプタマーが用いられたこと以外は、実施例1と同様の実験が行われた。
5’−HS−(CH26−DNA−(CH26−NH−CO−フェロセン基Fc−3’ (CIe)
化学式(CIe)により表されるコカインアプタマーは、株式会社 日本遺伝子研究所により合成された。
図7は、比較例1A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。図7に示されるように、0.5ボルトの酸化電位に対する還元電流RC1は、およそ10.08ナノアンペアであった。
図8は、比較例1B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。図8に示されるように、0.5ボルトの酸化電位に対する還元電流RC2は、およそ8.67ナノアンペアであった。
従って、比較例1において、0.5ボルトの酸化電位に対するRC1/RC2の値は、1.24であった。
(比較例2)
比較例2においては、以下の事項(I)〜(II)を除き、実施例1と同様の実験が行われた。
(I) 化学式(CIc)により表されるコカインアプタマーに代えて、以下の化学式(CIf)により表されるコカインアプタマーが用いられた。化学式(CIf)により表されるコカインアプタマーは、非特許文献1に開示されたコカインアプタマーと同一であり、かつ非特許文献1の開示内容に従って合成された。
5’−HS−(CH211−DNA−(CH27−NH−CO−MB−3’ (CIf)
ここで、MBはメチレンブルーを表す。
(II) メチレンブルーは、酸化体であるので、サイクリックボルタンメトリー法においては、還元電流に代えて酸化電流が測定された。
図9Aは、比較例2A(コカインの濃度:250μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。図9Bは、図9Aの破線Aで囲まれた部分の拡大図である。図9Bに示されるように、−0.5ボルトの還元電位に対する酸化電流は、およそ4.62ナノアンペアであった。
図10Aは、比較例2B(コカインの濃度:0μM)によるサイクリックボルタモグラムを示す。図10Bは、図10Aの破線Aで囲まれた部分の拡大図である。図10Bに示されるように、−0.5ボルトの還元電位に対する酸化電流は、およそ4.20ナノアンペアであった。
従って、比較例2において、−0.5ボルトの還元電位に対して測定された2つの酸化電流の比は、おおよそ1.10(=4.62/4.20)であった。
実施例1および実施例2を比較例1と比較すれば明らかなように、PO4基を含むRが、コカインの検出感度を向上させる。
実施例1および実施例2を比較例2と比較すれば明らかなように、フェロセン基Fcが、コカインの検出感度を向上させる。
本発明は、コカインの検出に用いられ得る。

Claims (18)

  1. 以下の化学式(CI)により表されるコカインアプタマーであって、
    R−DNA−L−Fc (CI)
    ここで、
    Rは、R1−PO4−(CH2n1−であり、
    R1は、炭化水素基およびその誘導体からなる群から選択され、
    n1は、1〜20の自然数を表し、
    DNAは、コカインに結合可能な遺伝子配列からなり、前記遺伝子配列が、AGACAAGGAAAATCCTTCAATGAAGTGGGTCG(配列番号:01)により表され、
    Lは、−L1−(CH2n2−L2−により表されるリンカーであり、
    L1は、なし、または、任意のリンカーであり、
    L2は、なし、または、任意のリンカーであり、
    n2は、1〜20の自然数を表し、かつ
    Fcはフェロセン基を表す、
    コカインアプタマー。
  2. 請求項1に記載のコカインアプタマーであって、
    R1は、HS−(CH2n3−であり、
    ここで、
    n3は1〜20の自然数である、
    コカインアプタマー。
  3. 請求項1に記載のコカインアプタマーであって、
    L1はなし、かつ
    L2はアミド結合である、
    コカインアプタマー。
  4. 請求項1に記載のコカインアプタマーであって、
    L1は、以下の化学式(CII)を表し、
    −(CH2n4−PO4− (CII)
    ここで、
    n4は1〜20の自然数を表す、
    コカインアプタマー。
  5. 請求項1に記載のコカインアプタマーであって、
    L2はアミド結合である、
    コカインアプタマー。
  6. 試料溶液に含有されるコカインを検出する方法であって、
    (a) 請求項1に記載のコカインアプタマーを前記試料溶液と混合して混合液を調製する工程、
    (b) 工程(a)において調製された混合液に、エキソヌクレアーゼIIIを添加する工程、および
    (c) 工程(b)の後、前記混合液を電気化学的に測定することによって、コカインを検出する工程、
    を具備する、方法。
  7. 請求項に記載の方法であって、
    前記工程(b)において、前記フェロセン基Fcを含むコカインアプタマーの一部が混合液中で遊離する、
    方法。
  8. 請求項に記載の方法であって、
    工程(c)において、工程(b)において遊離したコカインアプタマーの一部に含まれる前記フェロセン基Fcの濃度が測定される、
    方法。
  9. 請求項に記載の方法であって、
    R1は、HS−(CH2n3−を表し、
    ここで、
    n3は1〜20の自然数である、
    方法。
  10. 請求項に記載の方法であって、
    L1はなし、かつ
    L2はアミド結合である、
    方法。
  11. 請求項に記載の方法であって、
    L1は、以下の化学式(CII)を表し、
    −(CH2n4−PO4− (CII)
    ここで、
    n4は1〜20の自然数を表す、
    方法。
  12. 請求項11に記載の方法であって、
    L2はアミド結合である、
    方法。
  13. 試料溶液がコカインを含有するかどうかを判定する方法であって、以下の工程:
    (a) 請求項1に記載のコカインアプタマーおよび前記試料溶液を混合して混合液を調製する工程、
    (b) 工程(a)において調製された混合液に、エキソヌクレアーゼIIIを添加する工程、
    (c) 工程(b)の後、サイクリックボルタンメトリー法により所定の酸化電位に対する前記フェロセン基Fcの還元電流RC1を測定する工程、および
    (d) 以下の数式(M1)が充足された場合には、前記試料溶液がコカインを含有すると判定する工程、
    RC1/RC2 > 1.0 (M1)
    を具備し、
    ここで、
    RC2は、コカインを含有しない試料溶液の前記所定の酸化電位に対する予め測定された前記フェロセン基Fcの還元電流を表す、
    方法。
  14. 請求項13に記載の方法であって、
    前記工程(b)において、前記フェロセン基Fcを含むコカインアプタマーの一部が混合液中で遊離する、
    方法。
  15. 請求項13に記載の方法であって、
    R1は、HS−(CH2n3−を表し、
    ここで、
    n3は1〜20の自然数である、
    方法。
  16. 請求項13に記載の方法であって、
    L1はなし、かつ
    L2はアミド結合である、
    方法。
  17. 請求項13に記載の方法であって、
    L1は、以下の化学式(CII)を表し、
    −(CH2n4−PO4− (CII)
    ここで、
    n4は1〜20の自然数を表す、
    方法。
  18. 請求項13に記載の方法であって、
    L2はアミド結合である、
    方法。
JP2017096423A 2016-10-21 2017-05-15 コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法 Active JP6917540B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016206609 2016-10-21
JP2016206609 2016-10-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018068277A JP2018068277A (ja) 2018-05-10
JP6917540B2 true JP6917540B2 (ja) 2021-08-11

Family

ID=61970962

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017096423A Active JP6917540B2 (ja) 2016-10-21 2017-05-15 コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10179915B2 (ja)
JP (1) JP6917540B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109116040B (zh) * 2018-08-21 2021-11-23 江苏大学 一种基于双巯基核酸适配体检测可卡因的方法
CN114113576B (zh) * 2021-09-30 2023-05-12 中国地质大学(武汉) 检测可卡因的胶体金试纸条、制备方法及测试可卡因的方法
WO2024010961A1 (en) * 2022-07-08 2024-01-11 The University Of North Carolina At Chapel Hill Reagentless electroanalysis of cocaine from complex powders

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013117162A1 (en) * 2012-02-09 2013-08-15 The University Of Hong Kong Nucleic acid aptamers against plasmodium lactate dehydrogenase and histidine-rich protein ii and uses thereof for malaria diagnosis

Also Published As

Publication number Publication date
US20180112256A1 (en) 2018-04-26
JP2018068277A (ja) 2018-05-10
US10179915B2 (en) 2019-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6917540B2 (ja) コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法
Ji et al. Binding-induced DNA walker for signal amplification in highly selective electrochemical detection of protein
KR101556426B1 (ko) 고선택ㆍ고효율로 pcr 증폭이 가능한 신규 dna
JP6890227B2 (ja) コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法
Feng et al. Enhanced sensitivity for deoxyribonucleic acid electrochemical impedance sensor: Gold nanoparticle/polyaniline nanotube membranes
Huang et al. DNA aptamer-based detection of lysozyme by an electrochemiluminescence assay coupled to quantum dots
JP2010533499A5 (ja)
Zhang et al. An isothermal electrochemical biosensor for the sensitive detection of microRNA based on a catalytic hairpin assembly and supersandwich amplification
WO2021182474A1 (ja) オリゴヌクレオチド及び標的rnaの部位特異的編集方法
Zhang et al. A novel electrochemical aptasensor for thrombin detection based on the hybridization chain reaction with hemin/G-quadruplex DNAzyme-signal amplification
Jiang et al. An aptasensing platform for simultaneous detection of multiple analytes based on the amplification of exonuclease-catalyzed target recycling and DNA concatemers
KR20230034333A (ko) 트리뉴클레오티드 캡 유사체, 제조 및 이의 용도
US11560565B2 (en) Electrochemical detection nanostructure, systems, and uses thereof
Gao et al. Progress in the isolation of aptamers to light-up the dyes and the applications
Zhao et al. An electrochemical aptasensor for thrombin detection based on the recycling of exonuclease III and double-stranded DNA-templated copper nanoparticles assisted signal amplification
Wu et al. Highly selective and sensitive detection of glutamate by an electrochemical aptasensor
ES2586599T3 (es) Ensayo para cribar compuestos que disminuyen selectivamente el número de células madre de cáncer
Mao et al. Aptamer/target binding-induced triple helix forming for signal-on electrochemical biosensing
Zhao et al. Combining competitive sequestration with nonlinear hybridization chain reaction amplification: an ultra-specific and highly sensitive sensing strategy for single-nucleotide variants
JP2018074995A (ja) コカインアプタマーおよびそれを用いてコカインを検出する方法
Perrier et al. Capillary gel electrophoresis-coupled aptamer enzymatic cleavage protection strategy for the simultaneous detection of multiple small analytes
Yi et al. A universal electrochemical sensing system for small biomolecules using target-mediated sticky ends-based ligation-rolling circle amplification
Zhang et al. Rational engineering of synergically stabilized aptamer-cDNA duplex probes for strand displacement based electrochemical sensors
Xu et al. An i-DNA based electrochemical sensor for proton detection
Wu et al. Reversible bioresponsive aptamer-based nanocomposites: ATP binding and removal from DNA-grafted silica nanoparticles

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6917540

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151