JP6916220B2 - 軸受洗浄方法 - Google Patents

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Description

本開示は、グリース潤滑式の軸受を洗浄するための軸受洗浄方法に関する。
陸上や海上に設置される風車が知られている。この種の風車は、例えば、再生エネルギ発電装置の一種である風力発電装置として利用される。風力発電装置では、風力エネルギによって風車翼が設けられたロータを回転させ、当該ロータに回転軸(主軸)を介して連結された発電機を駆動することで電気エネルギを発生させる。
風車では、様々な稼働条件下で良好な信頼性を確保すべく、グリースを潤滑剤として使用するグリース潤滑式の軸受が用いられている。例えば、風を受けるための風車翼は、ロータ本体(ハブ)に対してピッチ軸受を介して取り付けられることで、風車翼が受ける風力エネルギを調整可能に構成されている。また風車のロータは陸上や海上に立設されるタワーに対してヨー軸受を介して取り付けられることで、ロータが風向きに追従するように旋回可能なように構成されている。
このようなピッチ軸受やヨー軸受では、グリース潤滑剤が使用されているが、風車の稼働によって生じる金属摩耗粉などの汚れ成分が増加することから、所定の周期でグリースの補給又は交換作業などのメンテナンスを行う必要がある。ここで軸受に対してグリースの補給又は交換作業を実施する際には、汚れ成分を含む既存のグリースを予め排出し、その後、新たなグリースを補給することが好ましい。そのためメンテナンス時には、軸受から使用済みのグリースを排出するための洗浄作業が必要となる。
特許文献1及び特許文献2は、上述のようなピッチ軸受やヨー軸受ではなく、風車の主軸を回転可能に支持するための主軸軸受に関するものではあるが、グリース潤滑式の軸受の洗浄手法の一例が開示されている。これらの文献では、軸受が有するハウジングを部分的に取外し、軸受の内部にあるグリースを手作業にて大まかに除去する。その後、軸受に対して洗浄カバーを取り付けた状態で、洗浄カバーに設けられた穴を介してスプレー洗浄を行うことで、グリースの排出作業を行っている。このようなスプレー洗浄は、洗浄カバーに設けられた各穴に対して、約3分間ずつ行う必要があるとされている。
欧州特許公報第2937564号明細書 米国特許公報第2015/377294号明細書
上記特許文献1及び特許文献2では、略水平方向に沿って延在する主軸を回転可能に支持する主軸軸受を洗浄対象としており、主軸軸受の上部から供給された洗浄剤がグリースとともに軸受の下部から排出している。このように特許文献1及び特許文献2の技術は、略水平方向に沿って延在する回転軸を支持する軸受を前提としたものであるため、風車のピッチ軸受やヨー軸受に適用することができない。
また上記特許文献1及び特許文献2では、スプレー洗浄作業を実施する前に、手作業によるグリース除去を行う必要がある。更に、スプレー洗浄作業においても、洗浄カバーに設けられた各穴に対して長時間のスプレー作業を行う必要がある。そのため、グリース洗浄に要する時間や作業負担が大きい。
本発明の少なくとも一実施形態は上述の事情に鑑みなされたものであり、風車のピッチ軸受又はヨー軸受に使用されるグリースを効率的に洗浄可能な軸受洗浄方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受洗浄方法は上記課題を解決するために、
互いに相対的に旋回可能な内輪及び外輪を備える、風車に使用されるグリース潤滑式の軸受を洗浄するための軸受洗浄方法であって、
前記軸受の中心軸に対する垂直面が略水平になる状態において、前記軸受の下部に設けられた排出部に対して下方側から対向するように受部材を設置する受部材設置工程と、
前記軸受の上部に設けられた供給部に対して洗浄剤を供給した後、前記内輪及び前記外輪を相対的に旋回させて攪拌してグリースを軟化させ、前記排出部から排出されるグリースの前記洗浄剤との混合物を前記受部材によって回収する洗浄工程と、
を備える。
上記(1)の方法によれば、グリース潤滑式の軸受に対して上方側から軸受の内部に洗浄剤が供給される。この状態で軸受の内輪及び外輪を相対的に旋回させることで、軸受内部でグリースと洗浄剤とが混合(攪拌)され、グリースが軟化される。軸受の排出部に下方側から対向する位置には予め受部材を配置しておくことで、軸受内部で混合されたグリースと洗浄剤との混合物は、排出部から受部材に落下することで回収される。このような手法を採用することで、軸受に使用されているグリースを効果的に洗浄できる。
(2)幾つかの実施形態では上記(1)の方法において、
前記供給部は、前記内輪及び前記外輪の間に形成される上側隙間であって、
前記洗浄工程では、前記上側隙間の周方向に沿った複数箇所に前記洗浄剤が供給される。
上記(2)の方法によれば、内輪及び外輪の間に形成された上側隙間に対して洗浄剤が供給される。このような洗浄剤の供給は、上側隙間の周方向に沿った複数箇所に行われることにより、軸受内部の広範囲にわたって洗浄剤を行き渡らせることができる。
(3)幾つかの実施形態では上記(1)又は(2)の方法において、
前記排出部は、前記内輪及び前記外輪の間に形成される下側隙間であって、
前記受部材は、前記下側隙間に沿って周方向全体にわたって延在する。
上記(3)の方法によれば、混合物の回収を行うための受部材は、混合物が排出される内輪及び外輪の間に形成される下側隙間の形状に沿って周方向全体にわたって設けられる。これにより、下側隙間から排出される混合物の的確な回収が可能となる。
(4)幾つかの実施形態では上記(1)から(3)のいずれか一方法において、
前記受部材は、前記軸受又は前記軸受の周辺部材に対してマグネットを介して支持される。
上記(4)の方法によれば、軸受から排出される混合物の回収に用いられる受部材は、軸受又は軸受の周辺部材に対してマグネットの磁力によって取り付けられる。そのため、受部材は脱着可能に取り付けられるため、取り扱いが容易である。
(5)幾つかの実施形態では上記(1)から(4)のいずれか一方法において、
前記洗浄工程を複数回繰り返す。
上記(5)の方法によれば、上述の洗浄工程を繰り返し実施することで、軸受の内部に存在するグリースを的確に外部に排出できる。
(6)幾つかの実施形態では上記(1)から(5)のいずれか一方法において、
前記洗浄工程では、前記軸受をシールした状態で、吸引機を用いて前記混合物を吸引することにより前記混合物の排出を行う。
上記(6)の方法によれば、混合物を排出する際に吸引機を用いることで、負圧を利用して混合物の効率的な排出が可能となる。
(7)幾つかの実施形態では上記(6)の方法において、
前記吸引機は、フレキシブルチューブを介して前記排出部に接続される。
上記(7)の方法によれば、吸引機が、混合物が排出される排出部に対してフレキシブルチューブを介して接続される。そのため、限られた作業エリアにおいて、吸引機の位置を柔軟に変更することができる。
(8)幾つかの実施形態では上記(1)から(7)のいずれか一方法において、
前記軸受は前記内輪及び前記外輪の一方に風車翼が連結されるとともに他方にハブが連結されたピッチ軸受である。
上記(8)の方法によれば、風車翼をハブに対してピッチ旋回可能に支持するピッチ軸受において、軸受のグリース洗浄ができる。
(9)幾つかの実施形態では上記(8)の方法において、
前記垂直面が略水平になるように、前記ハブを回転させる回転工程を更に備える。
上記(9)の方法によれば、軸受の中心軸に対する垂直面が非水平な状態にある場合には、ハブを回転させることで略水平に調整することができる。
(10)幾つかの実施形態では上記(8)又は(9)の方法において、
前記ピッチ軸受は、前記ハブに対して前記風車翼を旋回させることでフェザー状態とファイン状態との間を移動可能に構成され、
前記洗浄工程では、前記フェザー状態から所定の駆動範囲で前記内輪及び前記外輪を相対的に旋回させる。
上記(10)の方法によれば、軸受の内部に洗浄剤が供給された状態で内輪及び外輪を相対的に旋回させる際に、軸受の駆動範囲をフェザー状態を基準に所定の駆動範囲に制限する。この駆動範囲を十分狭く設定することで、内輪及び外輪を相対的に旋回させる際に風車翼に風が作用することで生じる力を少なく抑えることができるので、作業中にハブが回転する風エネルギを効果的に防止できる。
(11)幾つかの実施形態では上記(1)から(7)のいずれか一方法において、
前記軸受は、前記内輪及び前記外輪の一方に前記風車のタワーが連結されるとともに他方にナセルが連結されたヨー軸受である。
上記(11)の方法によれば、風車のタワーに対してナセルを旋回可能に支持するヨー軸受において、軸受のグリース洗浄ができる。
(12)幾つかの実施形態では上記(1)の方法において、
前記洗浄工程では、前記洗浄剤がより速い流速で供給される。
上記(12)の方法によれば、洗浄工程では、より速い流速で洗浄剤を供給することで、軸受の内部に残存するグリースをより効果的に排出することができる。尚、このように速い流速を有する洗浄剤の吹き付けは、例えば、スプレー機による噴射や、ポンプを用いた加圧、ノズルのような細い先端からの噴射によって実現できる。
(13)幾つかの実施形態では上記(12)の方法において、
前記洗浄工程では、前記軸受をシールした状態で、吸引機を用いて前記混合物を吸引することにより前記混合物の排出を行う。
上記(13)の方法によれば、混合物を排出する際に吸引機を用いることで、負圧を利用して混合物の効率的な排出が可能となる。
(14)幾つかの実施形態では上記(1)から(13)のいずれか一方法において、前記洗浄工程の後、前記洗浄剤とは異なる第2の洗浄剤を前記供給部に供給し、前記排出部から前記グリースの前記第2の洗浄剤との混合物を排出する洗浄工程を更に備える。
上記(14)の方法によれば、洗浄工程の後、さらに異なる洗浄剤を供給部に異なる方法で供給し、洗浄工程に変化を与えることにより軸受の内部に残存するグリースをより効果的に排出することができる。
(15)幾つかの実施形態では上記(6)又は(13)の方法において、
前記吸引機は、フレキシブルチューブを介して前記排出部に接続される。
上記(15)の方法によれば、吸引機が、混合物が排出される排出部に対してフレキシブルチューブを介して接続される。そのため、限られた作業エリアにおいて、吸引機の位置を柔軟に変更することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、風車のピッチ軸受又はヨー軸受に使用されるグリースを効率的に洗浄可能な軸受洗浄方法を提供できる。
風力発電装置の全体構成図である。 図1の風力発電装置の正面図である。 本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受洗浄方法を工程毎に示すフローチャートである。 図3の洗浄工程S100を工程毎に示すフローチャートである。 図4のステップS105における受部材の設置位置を側方から示す断面図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB領域の拡大断面図である。 図4のステップS106で形成される供給部を示す上視図である。 図4のステップS107で使用される供給ツールの一例である。 図3の第2洗浄工程S200を工程毎に示すフローチャートである。 図1のヨー軸受に対して洗浄工程S100を実施する様子を示す模式図である。 図11のD領域の拡大断面図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受洗浄方法の実施対象について説明する。以下の説明では、実施対象である軸受を備える風車の一例として風力発電装置について述べる。ただし、本発明は潮流発電装置、海流発電装置、河流発電装置等の他の再生エネルギ型発電装置を含むグリース潤滑式の軸受を備える他の装置においても広く適用可能である。又は、直径500mm以上の大型軸受で周りの大物構造物を分解しないと軸受を容易に交換できないような、例えば旋回式クレーンやショベル、リフトなど旋回を必要とする軸受にも適用可能である。
図1は風力発電装置1の全体構成図であり、図2は図1の風力発電装置1の正面図である。風力発電装置1は、風車翼2及びハブ4で構成されるロータ3と、ロータ3のハブ4に連結される回転軸6と、電力を生成する発電機16と、回転軸6の回転エネルギを所定の増速比で発電機16に伝える増速機10とを備える。
尚、ハブ4はスピナー5によって覆われている。
風力発電装置1では、図2に示すように、正面から見た際に、3つの風車翼2(2a、2b、2c)がハブ4に対して等間隔(120度間隔)で取り付けられている。これらの風車翼2は互いに等しい長手方向長さを有しており、それぞれの翼根部7において、ピッチ軸受100を介してハブ4に接続されている。本実施形態では、ピッチ軸受100の内輪及び外輪には、それぞれ風車翼2及びハブ4が固定されることにより、各風車翼2は、ハブ4に対して風車翼2がピッチ方向(長手軸回り)に旋回可能に構成される。ハブ4に対する風車翼2のピッチ角度は、不図示のアクチュエータによって可変であり、フェザー状態とファイン状態との間でピッチ角度を制御することにより風車翼2が受ける風力エネルギを調整可能に構成されている。
またロータ3に連結された回転軸6は、図1に示すように、洋上又は地上に立設されたタワー8上に設置されたナセル30内において、軸受箱19に収納された主軸軸受20によってナセル30に対して回転自在に支持される。軸受箱19は、ナセル30のナセル台板30Aによって支持される。
ナセル30はヨー軸受200を介してタワー8上に旋回可能に設置されている。ヨー軸受200の内輪及び外輪には、それぞれタワー8及びナセル30が固定されることにより、ナセル30はタワー8に対してヨー方向に旋回可能に構成される。タワー8に対するナセル30のヨー角度は、不図示のアクチュエータによって可変であり、当該ナセル方向を制御することにより、風力発電装置1が受ける風に対して、ナセル30が支持するロータ3が追従するように旋回可能に構成されている。
続いて本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受洗浄方法を用いてピッチ軸受100を洗浄する過程を具体的に説明する。図3は本発明の少なくとも一実施形態に係る軸受洗浄方法を工程毎に示すフローチャートである。軸受洗浄方法は、洗浄剤を用いて洗浄を行う洗浄工程S100のみの場合、又は、第2の洗浄剤を用いて洗浄を行う第2の洗浄工程S200を伴う場合と、を備える。洗浄工程S100及び第2の洗浄工程S200は、図3に示すように、順次実施されることによって、ピッチ軸受100を多段階にわたって洗浄することができる。
続いて洗浄工程S100の具体的内容について説明する。図4は図3の洗浄工程S100を工程毎に示すフローチャートである。
まず洗浄対象となるピッチ軸受100を特定し(ステップS101)、ピッチ軸受100の姿勢を確認する(ステップS102)。具体的には、図2に示すようにハブ4に取り付けられた3つの風車翼2a、2b、2cのうち、洗浄対象となる一つの風車翼2を特定するとともに、当該特定された風車翼2がハブ4に対してどの位置にあるかが確認される。これにより、洗浄対象となる風車翼2に対応するピッチ軸受100が、どのような姿勢で存在しているかが特定される。
続いてステップS102で特定されたピッチ軸受100の姿勢に基づいて、ピッチ軸受100の軸受面102が略水平であるか否かが判定される(ステップS103)。ピッチ軸受100の軸受面102は、後述の図5に示すように、ピッチ軸受100の中心軸Cに対する垂直面として規定される。図2の例では、風車翼2aは鉛直方向を基準として角度0度の位置にあるため、ピッチ軸受100の軸受面102は略水平となる。一方の風車翼2b、2cは、鉛直方向を基準として、それぞれ120度、240度の位置にあることから、ピッチ軸受100の軸受面102は非水平となる。
尚、ステップS103では、軸受面102が厳密に水平であるか否かを判断してもよいし、これに代えて、軸受面102が水平から所定角度範囲内にあるか否かを判断してもよい。
続いてピッチ軸受100の軸受面102が略水平である場合(ステップS103:YES)、処理を後述のステップS105に進める。図2を例に説明すると、風車翼2aに対応するピッチ軸受100を洗浄対象とする場合には、当該ピッチ軸受100の軸受面102は略水平であるため、続くステップS104を省略し、ステップS105が実施される。
一方、ピッチ軸受100の軸受面102が非水平である場合(ステップS103:NO)、ピッチ軸受100の軸受面102が略水平になるように、ハブ4を回転させる(ステップS104)。図2を例に説明すると、風車翼2b、2cに対応するピッチ軸受100を洗浄対象とする場合には、当該ピッチ軸受100の軸受面102は非水平であるためステップS104が実施される。これにより、風車翼2b、2cを、鉛直方向に対して角度0度の位置(つまり図2の風車翼2aの位置)まで移動することで、風車翼2b、2cに対応するピッチ軸受100の軸受面102を略水平にすることができる。
ステップS104におけるハブ4の回転動作は、例えば、ロータ3の回転を許容した状態で、ハブ4に対する風車翼2のピッチ角度を制御することによって、風車翼2が受ける風力エネルギを調整することによって行ってもよいし、風力発電装置1がターニング装置を備える場合にはターニング装置を制御することによって行ってもよい。又は、インバーター式発電システムを採用していれば、インバーターを操作して発電機を回転して、ロータを回転しても良い。
尚、以下の工程では、このように略水平にされた軸受面102の姿勢を安定的に維持するために、ロータ3の回転を禁止してもよい。このようなロータ3の回転の禁止は、例えば、不図示のロック機構や制動機構を用いて実現される。
続いて、洗浄対象となるピッチ軸受100の下方側に受部材110を設置する(ステップS105)。ここで図5は図4のステップS105における受部材110の設置位置を側方から示す断面図であり、図6は図5のA−A線断面図であり、図7は図5のB領域の拡大断面図である。
ピッチ軸受100は、互いに相対的に旋回可能な内輪104と外輪106との間に転動体108が保持された構成を有する。転動体108は、内輪104及び外輪106との間に形成された内部空間105(図7を参照)に収納されており、当該内部空間105には潤滑用のグリース(不図示)が注入されている。内輪104は風車翼2に対してボルト103aによって固定されるとともに、外輪106はボルト103bによってハブ4に対して固定される。このようなピッチ軸受100がハブ4と風車翼2との間に配置されることで、内輪104に固定された風車翼2は、外輪106に固定されたハブ4に対してピッチ方向(風車翼2の中心軸回り)に旋回可能に構成される。
尚、ピッチ軸受100は、転動体108の形状によって、例えば玉軸受、複列円筒コロ軸受、クロスローラー軸受などの各種形態を採用可能である。
ステップS105では、図7に示すように、ハブ4の内部空間4aにおいて、ピッチ軸受100の下部に設けられた排出部120に対向するように、受部材110が設置される。排出部120は、ピッチ軸受100の内部空間105に連通した排出路122を有する。この排出路122には内部空間105に存在するグリースが外部に漏れ出すことを防止するためのオイルシール部材124が設けられている。このような排出部120からは、グリースと洗浄剤50との混合物52が排出され、当該排出された混合物52を受けられる位置に受部材110が配置される。
尚、排出部120の排出路122は、ピッチ軸受100の内輪104及び外輪106の間に存在する隙間を利用しており、風車翼2の周方向に沿ってリング状に開口する。そのため、受部材110もまた、このような隙間に対応するように風車翼2の周方向に沿ってリング状に延在している。
ハブ4内に配置された受部材110は、図7に示すように、その端部が周囲(内輪104及びハブ4の内壁)に密接することで、排出部120から排出される混合物52が周囲に飛散しないように構成されているが、受部材110は、周囲(内輪104及びハブ4の内壁)から離間して配置されてもよい。
受部材110はハブ4側に直接的又は間接的に支持される。図7の例では、受部材110は、支持部材112を介してハブ4の内壁4bに対して安定的に支持される。支持部材112は、受部材110に接続されたアーム部112aと、アーム部112aのうち受部材110とは反対側に設けられたマグネット部112bと、を備える。マグネット部112bは、永久磁石を含んで構成されており、ハブ4の内壁4bに対して磁力によって脱着可能に取り付けられている。
尚、アーム部112aはリジッドでもよく、フレキシブルでもよい。
尚、受部材110の底部には、受部材110で受けた混合物を回収用の容器116に送るためのフレキシブルチューブ114が接続される。これにより、受部材110に排出された混合物は、受部材110の底部からフレキシブルチューブ114を通って容器116に回収される。フレキシブルチューブ114は、例えばビニルホースや蛇腹状配管等の柔軟な材料によって形成されている。そのため、混合物の回収先である容器116を、ハブ4内において構造体等の他の構成に対して干渉しない位置に柔軟に配置できる。
続いてピッチ軸受100の上部に供給部130を形成する(ステップS106)。供給部130は、洗浄剤50をピッチ軸受100の内部空間105に供給するための構成であり、上方に向けて開口する。ここで図8は図4のステップS106で形成される供給部130を示す上視図である。
尚、図8では、供給部130をわかりやすく示すために、ピッチ軸受100の内輪104に接続されている風車翼2は省略されている。
供給部130は、ピッチ軸受100を構成する内輪104及び外輪106の間に存在する隙間である供給路132を利用して形成される(図7を参照)。供給路132は排出路122と同様に、風車翼2の周方向に沿ってリング状に開口しており、通常時は不図示のオイルシール部材によって封止されているため、ステップS106では、当該オイルシール部材を取り外すことで供給路132を外部に対して開放することで、図8に示すように、上方に向けてリング状に開口する供給部130が形成される。
続いてステップS106で形成した供給部130に対して、洗浄剤50を供給する(ステップS107)。洗浄剤50の供給は、図7に示すように、供給部130に対して上方側から行われる。洗浄剤は、ピッチ軸受100に使用される既存グリースに比べて基油粘度が低い液体であり、例えば、低粘度を有する潤滑油である。供給部130に供給された洗浄剤50は、供給路132を介してピッチ軸受100の内部空間105へと導かれる。尚、洗浄剤はより速い流速となる吹き付けなどでもすることもできる。こうした洗浄剤の吹き付けは、例えば、スプレー機による噴射や、ポンプを用いた加圧、ノズルのような細い先端からの噴射によって実現できる。
上述したように供給部130は、風車翼2の周方向に沿ったリング状に開口した供給路132を有する。そのため、ステップS107における洗浄剤50の供給は、リング状に開口した供給路132の任意の位置に対して行うことが可能である。例えば、図8ではハブ4の外表面上には、ハブ4の内部空間4aを介してアクセス可能な作業台4cが前方側に設けられており、当該作業台4cに到達した作業者によって、供給部130の任意の位置に対して洗浄剤50の供給が行うことができる。または、ナセルカバーのトップ側からも供給できる。
供給部130に対する洗浄剤50の供給は、図8に矢印で示すように、周方向に沿った複数位置に対して行われてもよい。これにより、ピッチ軸受100の広範囲に対して洗浄剤を行き渡らせることができる。洗浄剤50が供給可能な範囲は、作業台4cからのアクセスできる範囲に限定されるが、所定の供給ツール140を用いることで、その範囲を効果的に広げることも可能である。
図9は図4のステップS107で使用される供給ツール140の一例である。この供給ツール140は、洗浄剤50が供給される供給口141を有する供給管142と、供給管142に連通し、洗浄剤50を一時的に貯留可能に構成されたタンク部144と、タンク部144に連通し、タコ状に分岐する複数の配管146と、を備える。複数の配管146の先端にはマグネット部147が設けられており、洗浄剤50の供給対象となるピッチ軸受100の供給部130対して着脱可能に固定できるように構成される。ステップS107では、例えば、リング状の供給部130の周方向に沿った複数位置に対してマグネット部147を取り付けることで、供給管142に供給される洗浄剤50を複数の配管146を傾いて供給部130の広範囲に渡って洗浄剤を行き渡らすことができる。このような供給ツール140を用いることで、作業台4cのような限られた作業スペースから、ピッチ軸受100の広範囲に対して洗浄剤50の供給が可能となる。または、足場があれば、ジョウロで少しずつ供給してもよい。
尚、各配管146には、洗浄剤50の流量を調整するためのコック148が設けられている。これにより、複数の配管146が取り付けられた先にある供給部130の各位置に対して、所定の流量で洗浄剤50を供給することができる。
続いてピッチ軸受100の内輪104及び外輪106を相対的に旋回させる(ステップS108)。このときピッチ軸受100の内部空間105には、ステップS107で供給された洗浄剤50がピッチ軸受100の潤滑用のグリース(汚れ成分を含む)とともに存在しているため、内輪104及び外輪106が相対的に回転することにより攪拌される。その結果、グリースは洗浄剤50との混合物52となり、軟化される。
ステップS108における内輪104及び外輪106の相対的な旋回は、ピッチ用のアクチュエータで動かす。
尚、ステップS108における内輪104及び外輪106の相対的な回転の駆動回数は、必要に応じて調整可能である。すなわち、ピッチ軸受100の内部空間105においてグリースと洗浄剤50とが十分に攪拌される程度に、相対的な旋回の駆動回数(例えば5回)を設定するとよい。
続いてピッチ軸受100の下部に設けられた排出部120から混合物52を排出する(ステップS109)。排出部120は、ピッチ軸受100の内部空間105に貯留されている混合物52(グリース及び洗浄剤50)を外部に排出するための構造であり、図6を参照して上述したように、ピッチ軸受100の内部空間105に連通した排出路122と、排出路122の出口に設けられたオイルシール部材124とを含む。へら等でオイルシールを押して隙間をつくり、排出するか、オイルシールを部分的に外してオイルを排出する。
尚、ステップS109ではオイルシール部材124を排出路122から取り外すことにより排出路122を完全に開放することで、内部空間105に存在する混合物52を排出するようにしてもよい。
このように排出部120から排出された混合物52は、ステップS105で設置された受部材110によって受けられ、フレキシブルチューブ114を通って容器116に回収される(ステップS110)。
尚、ステップS109及びS110における混合物52の排出・回収は、排出部120に対して負圧を作用させることで、内部空間105から混合物52を吸い出すように実施されてもよい。この場合、図7において容器116として容器内蔵型の吸引機を用いることで、フレキシブルチューブ114を介して負圧を排出部120に作用させることができる。このとき、受部材110は図7に示すように端部を周囲のピッチ軸受100又はハブ4に対して密着させることによりピッチ軸受100をシール状態することで、排出部120に対して負圧が効果的に作用するようにしてもよい。または、直接上側から吸引してもよい。
尚、ピッチ軸受100のシール状態は、ステップS106で供給部130を形成する際に供給路132から取り除いたシール部材(不図示)を元に戻すことで、さらに向上させることも可能である。これにより、排出部120に対して負圧をより効果的に作用させることができる。
そして上述のステップS107〜S110は、必要に応じて繰り返される(ステップS111)。ステップS111における繰り返し回数は任意でよいが、例えば排出部120から排出される混合物52に含まれるグリースの量が十分少なくなる程度まで繰り返すとよい。このように洗浄工程を繰り返すことで、ピッチ軸受100の内部空間105に存在するグリースを効果的に洗い出すことができる。
続いて上述の洗浄工程S100の後に実施される第2の洗浄工程S200について説明する。図10は図3の第2の洗浄工程S200を工程毎に示すフローチャートである。
第2の洗浄工程S200では、供給部130からピッチ軸受100の内部空間105に対して第2の洗浄剤60が、先の洗浄工程とは異なる方法、例えば、先の洗浄工程が重力落下式であれば、吹き付け式で供給されても良い(ステップS201)。供給部130は、洗浄工程S100に続いて第2の洗浄工程S200を実施する場合には、すでに図4のステップS106で形成したものを共用することもできる。第2の洗浄剤60は、洗浄剤50と同じであってもよいし、異なってもよい。また、第2の混合物の排出では、先の洗浄工程とは異なる方法、例えば、先の洗浄工程が重力落下式であれば、吸引式で排出されても良い(ステップS202)。
先の洗浄工程が重量落下式で先ずグリースを前記内輪及び前記外輪を相対的に旋回させて攪拌してグリースを軟化させ、次に第2の洗浄工程において、第2の洗浄剤60の吹き付けによって、内部空間105に対して、より高圧な第2の洗浄剤60の供給を行うことで、先の洗浄工程S100では洗浄し切れなかったグリースを更に洗い流すこともできる。さらに、第2の洗浄工程において、前記内輪及び前記外輪を相対的に旋回させて攪拌してグリースを軟化させることもできる。
尚、ステップS201における第2の洗浄剤60の供給は、洗浄工程S100のステップS107における洗浄剤50の供給と同様に、リング状の供給部130に対して周方向に沿った複数位置に実施されてもよい。
また第2の洗浄剤60を吹き付けする場合は、供給部130からピッチ軸受100の内部空間105にある転動体108を狙って行ってもよい。この場合、第2の洗浄剤60は供給部130の供給路132に挿入可能な先細ノズルを用いることで、転動体108に対して直接第2の洗浄剤60を吹き付けたり、隣接する転動体同士の間にある隙間を狙って吹き付けることで、転動体108の周囲に存在するグリースを的確に洗い出すことができる。尚、この第2の洗浄工程の吹き付けの例は、先の洗浄工程に適用し、第2の洗浄工程を省略しても良い。
続いてステップS201で供給された第2の洗浄剤60は、ピッチ軸受100の内部空間105においてグリースと混合することで第2の混合物を形成し、排出部120から外部に排出される(ステップS202)。そして排出部120から外部に排出された第2の混合物は、洗浄工程S100のS105で設置された受部材110によって受けられ、図7に示すようにフレキシブルチューブ114を介して所定の容器116に回収される(ステップS203)。
尚、ステップS202及びS203における第2混合物の排出・回収もまた、上述の洗浄工程S100のステップS109及びS110と同様に、排出部120に対して負圧を作用させることで、内部空間105から第2混合物を吸い出すように実施されてもよい。
上述の実施形態では、軸受洗浄方法をピッチ軸受100に対して適用した場合について説明したが、他の軸受に対しても同様に適用可能である。ここでは他の例として、洗浄対象を風力発電装置1のヨー軸受200とした軸受洗浄方法について、以下に簡潔に説明する。図11は図1のヨー軸受200に対する受部材110の設置例を示す模式図であり、図12は図11のD領域の拡大断面図である。
ヨー軸受200は、図1を参照して前述したように、洋上又は陸上に設置されたタワー8に対して、ナセル30を旋回可能に支持するための軸受である。ヨー軸受200もまた、タワー8に接続された内輪202と、ナセル30に接続された外輪204と、内輪202と外輪204との間に設けられた内部空間に収容される転動体206と、を備えるグリース潤滑式軸受であり、ピッチ軸受100と類似の構成を有する。ヨー軸受200の内輪202及び外輪204には、それぞれタワー8及びナセル30が固定されることにより、ナセル30はタワー8に対して風向に旋回可能に構成される。尚、風車の構造により、内輪と外輪がナセルとタワーにそれぞれ取り付けられる構造もある。
図12に示すように、ヨー軸受200の内輪202及び外輪204の間には内部空間205が存在しており、潤滑用のグリース(不図示)が封入されている。前述のピッチ軸受100の場合と同様に、ヨー軸受200の上部には、内部空間205から上方側に伸びる連通路208を利用した供給部210を形成することができる。またヨー軸受200の下部には、内部空間205から下方側に伸びる連通路212を利用した排出部214を形成することができる。このような供給部210、排出部214は、上述のピッチ軸受100の場合と同様に連通路208、212を含んで構成され、必要に応じて、これらを封止するオイルシール部材(不図示)を取り外すことで構成してもよい。
このようにヨー軸受200は前述のピッチ軸受100と類似の構造を有しているため、上述の軸受洗浄方法をピッチ軸受100と同様に適用することができる。詳述は省略するが、洗浄時に用いられる受部材110は、図11及び図12に示すように、リング状の排出部214に下方側から対向するように設置される。そして洗浄工程S100においては、供給部210から洗浄剤50を供給し、内輪202及び外輪204を相対的に旋回させた後、排出部214から排出される混合物52を受部材110で回収する。また、ピッチ軸受100と同様に、第2の洗浄工程S200を設けてもよい。
以上説明したように上述の実施形態によれば、洗浄工程の繰り返し、又は、第2の洗浄工程も伴って実施されることによって、ピッチ軸受100又はヨー軸受200を多段階にわたって洗浄することができる。その結果、風力発電装置1のピッチ軸受100又はヨー軸受200に使用されるグリースを効率的に洗浄できる。
本発明の少なくとも一実施形態は、グリース潤滑式の軸受を洗浄するための軸受洗浄方法に利用可能である。
1 風力発電装置
2 風車翼
3 ロータ
4 ハブ
4c 作業台
5 スピナー
6 回転軸
7 翼根部
8 タワー
10 増速機
16 発電機
20 主軸軸受
30 ナセル
100 ピッチ軸受
102 軸受面
110 受部材
112 支持部材
112a アーム部
112b マグネット部
114 フレキシブルチューブ
120 排出部
122 排出路
130 供給部
132 供給路
140 供給ツール
141 供給口
142 供給管
144 タンク部
146 配管
147 マグネット部
148 コック
200 ヨー軸受
210 供給部
214 排出部

Claims (15)

  1. 互いに相対的に旋回可能な内輪及び外輪を備える、風車に使用されるグリース潤滑式の軸受を洗浄するための軸受洗浄方法であって、
    前記軸受の中心軸に対する垂直面が略水平になる状態において、前記軸受の下部に設けられた排出部に対して下方側から対向するように受部材を設置する受部材設置工程と、
    前記垂直面が略水平になる状態において、前記軸受の上部に設けられ、前記内輪及び前記外輪の間に配置された転動体から見て上方に向けて開口する供給部に対して洗浄剤を供給した後、前記内輪及び前記外輪を相対的に旋回させて攪拌してグリースを軟化させ、前記転動体から見て前記供給部とは反対側に下方に向けて開口した前記排出部から排出される前記グリースの前記洗浄剤との混合物を前記受部材によって回収する洗浄工程と、
    を備える、軸受洗浄方法。
  2. 前記供給部は、前記内輪及び前記外輪の間に形成される上側隙間であって、
    前記洗浄工程では、前記上側隙間の周方向に沿った複数箇所に前記洗浄剤が供給される、請求項1に記載の軸受洗浄方法。
  3. 前記排出部は、前記内輪及び前記外輪の間に形成される下側隙間であって、
    前記受部材は、前記下側隙間に沿って周方向全体にわたって延在する、請求項1又は2に記載の軸受洗浄方法。
  4. 前記受部材は、前記軸受又は前記軸受の周辺部材に対してマグネットを介して支持される、請求項1から3のいずれか一項に記載の軸受洗浄方法。
  5. 前記洗浄工程を複数回繰り返す、請求項1から4のいずれか一項に記載の軸受洗浄方法。
  6. 前記洗浄工程では、前記軸受をシールした状態で、吸引機を用いて前記混合物を吸引することにより前記混合物の排出を行う、請求項1から5のいずれか一項に記載の軸受洗浄方法。
  7. 前記吸引機は、フレキシブルチューブを介して前記排出部に接続される、請求項6に記載の軸受洗浄方法。
  8. 前記軸受は前記内輪及び前記外輪の一方に風車翼が連結されるとともに他方にハブが連結されたピッチ軸受である、請求項1から7のいずれか一項に記載の軸受洗浄方法。
  9. 前記垂直面が略水平になるように、前記ハブを回転させる回転工程を更に備える、請求項8に記載の軸受洗浄方法。
  10. 前記ピッチ軸受は、前記ハブに対して前記風車翼を旋回させることでフェザー状態とファイン状態との間を移動可能に構成され、
    前記洗浄工程では、前記フェザー状態から所定の駆動範囲で前記内輪及び前記外輪を相対的に旋回させる、請求項8又は9に記載の軸受洗浄方法。
  11. 前記軸受は、前記内輪及び前記外輪の一方に前記風車のタワーが連結されるとともに他方にナセルが連結されたヨー軸受である、請求項1から7のいずれか一項に記載の軸受洗浄方法。
  12. 前記洗浄工程では、前記洗浄剤がスプレー機による噴射、又は、ノズルの先端からの噴射により供給される、請求項1に記載の軸受洗浄方法。
  13. 前記洗浄工程では、前記軸受をシールした状態で、吸引機を用いて前記混合物を吸引することにより前記混合物の排出を行う、請求項12に記載の軸受洗浄方法。
  14. 前記洗浄工程の後、前記洗浄剤とは異なる第2の洗浄剤を前記供給部に供給し、前記排出部から前記グリースの前記第2の洗浄剤との混合物を排出する洗浄工程を更に備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の軸受洗浄方法。
  15. 前記吸引機は、フレキシブルチューブを介して前記排出部に接続される、請求項6又は12に記載の軸受洗浄方法。
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