本発明の実施形態は、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法を提供し、方法は、DR−DSDSに対応する端末に適用され得る。2つのSIMカード(第1のSIMカード及び第2のSIMカード)が端末に設置されてよく、1つの無線周波数送信(Tx)チャネル及び2つの無線周波数受信(Rx)チャネルが端末で設定される。端末における第1のSIMカード及び第2のSIMカードは、使用のために2つの無線周波数Rxチャネルの1つを夫々占有し、時分割方式で端末の無線周波数Txチャネルを使用してよい。
図1は、本発明の実施形態に従う、DR−DSDSに対応する端末の略構造図である。図1に示されるように、端末100は、第1のSIMカードインターフェイス110と、第2のSIMカードインターフェイス120と、第1のSIMカードインターフェイス110及び第2のSIMカードインターフェイス120へ結合されているマネージャ140と、マネージャ140へ結合されているプロセッサ130と、プロセッサ130へ接続されているトランシーバ150とを含んでよい。プロセッサ130は、ベースバンド・プロセッサ(Base Band Processor,BBP)であってよい。図1に示されるように、トランシーバ150は、無線周波数Rx1チャネルと、無線周波数Rx2チャネルと、無線周波数Txチャネルとを含む。
第1のSIMカードインターフェイス110は、SIMカード1を入れるよう構成され、SIMカード1と通信し、第2のSIMカードインターフェイス120は、SIMカード2を入れるよう構成され、SIMカード2と通信する。マネージャ140は、SIMカード1に関係があるアップリンクデータパケットと、SIMカード2に関係があるアップリンクデータパケットとを、プロセッサ130へ送信し得る。プロセッサ130は、無線周波数Txチャネル上でのSIMカード1及びSIMカード2のアップリンクデータパケットの伝送特性に基づき、アップリンクデータパケットを無線周波数Txチャネル上でネットワークデバイスへ送信し得る。
本発明のこの実施形態において、無線周波数Txチャネルは、Tx無線周波数リソース又はトランスミッタ(Transmitter)と呼ばれることがあり、無線周波数Rxチャネルは、Rx無線周波数リソース又はレシーバ(Receiver)と呼ばれることがある点が留意されるべきである。
本発明のこの実施形態において、無線周波数Txチャネル及び無線周波数Rx1チャネルは、RF一次チャネルと呼ばれることがあり、無線周波数Rx2チャネルは、RF二次チャネルと呼ばれることがある。具体的に言えば、RF一次チャネルのアップリンク及びダウンリンクRF成分(例えば、無線周波数Txチャネル及び無線周波数Rx1チャネル)は、多重化され、RF二次チャネルは、ダウンリンクRF成分(例えば、RF Rx2チャネル)しか有さない。
具体的に、本発明のこの実施形態で提供される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法は、下記の事項に適用され得る:DR−DSDSに対応する端末の1つのSIMカード(例えば、第1のSIMカード、すなわちSIMカード1)が音声通話のためにTx無線周波数リソースを占有する(すなわち、端末が第1の通信接続にある)ときに、他方のSIMカード(例えば、第2のSIMカード、すなわちSIMカード2)がアクセスのためのボイスページング(paging)要求を有している(すなわち、端末が、第2の通信接続をセットアップするためのページング要求を受け取る)場合には、端末は、ボイスページング要求に応答して呼び鈴を鳴らし(ring)、ユーザのために第2のSIMカードの音声通話サービスを提供する。第1の通信接続は、第1のSIMカードに関係がある音声通話であり、第2の通信接続は、第2のSIMカードに関係がある。
図2は、本発明の実施形態に従ってデュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法の適用シナリオの例の概略図である。図2に示されるユーザAの端末210は、DR−DSDSに対応する端末であってよく、2つのSIMカード、すなわち、SIMカード1及びSIMカード2が端末210に設置され得る。端末210のSIMカード1は、端末210の一次カードであってよく、SIMカード2は、端末210の二次SIMカードであってよい。代替的に、端末210のSIMカード2が端末210の一次カードであってもよく、SIMカード1は端末210の二次SIMカードであってよい。
ユーザBが端末210のSIMカード1へのボイスページング要求を開始するために端末220を使用した後、ユーザAは、端末220を保持しているユーザBとの音声通話を、端末210のSIMカード1を使用することによって実行するために、端末210を使用してよい。図2に示されるように、ユーザAが、端末220を保持しているユーザBとの音声通話を、端末210のSIMカード1を使用することによって実行するために、端末210を使用する過程において、ユーザCは、端末210を保持しているユーザAとの音声通話を、端末210のSIMカード2を使用することによって実行することを要求するために、端末230を使用して端末210のSIMカード2へのボイスページング要求を開始してもよい。
本発明の実施形態で提供される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法は、上記の適用シナリオに適用されてよい。端末220の着呼要求が端末210へ接続される。すなわち、端末210は、ユーザA及びユーザBの音声通話品質に対してそれほど大きな影響を及ぼさずに、SIMカード2の着呼通知を与え、それにより、ユーザAは、「SIMカード2の着呼を断り、SIMカード1の音声通話を続ける」を選択すること、又は「SIMカード1の音声通話を切り、SIMカード2の音声通話を受ける」を選択すること、又は「SIMカード1の音声通話を保留し、SIMカード2の音声通話を受ける」を選択することができる。
例えば、本発明の実施形態における着呼通知は、次の通知方法;端末が呼び鈴を鳴らす,端末のユーザインターフェイスがユーザCからの着呼を表示する,端末が振動する,端末のカメラのフラッシュが点滅する,などのうちの1つ以上を含み得る。
例えば、本発明の実施形態で提供される、DR−DSDSに対応する端末の2つのSIMカードの夫々は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications,GSM)標準、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(Universal Mobile Telecommunications System,UMTS)標準、時分割同期符号分割多重アクセス(Time Division-Synchronous Code Division Multiple Access,TD−SCDMA)標準、ロング・ターム・エボリューション(Long Term Evolution,LTE)標準、及び符号分割多重アクセス(Code Division Multiple Access,CDMA)標準などの標準のうちいずれか1つに対応するSIMカードであってよい。
例えば、図1又は図2に示される端末210のSIMカード1及びSIMカード2の両方が、LTE標準に対応するSIMカードであってよい。SIMカード1を使用することによって端末210によって行われる端末220との音声通信は、VoLTE(Voice over LTE)サービスであってよい。SIMカード2を使用することによって端末210によって行われる端末230との音声通信は、VoLTE(Voice over LTE)サービスであってよい。
代替的に、図1又は図2に示される端末210のSIMカード1は、LTE標準に対応するSIMカードであってよく、SIMカード1を使用することによって端末210によって行われる端末220との音声通信は、VoLTEサービスであってよい。図1又は図2に示される端末210のSIMカード2は、GSM標準に対応するSIMカードであってよく、SIMカード2を使用することによって端末210によって行われる端末230との音声通信は、回線交換(Circuit Switched,CS)ドメインサービスであってよい。
代替的に、図1又は図2に示される端末210のSIMカード1及びSIMカード2の両方が、GSM標準に対応するSIMカードであってもよく、SIMカード1を使用することによって端末210によって行われる端末220との音声通信、及びSIMカード2を使用することによって端末210によって行われる端末230との音声通信の両方が、CSドメインサービスであってよい。
端末210のデータサービスは、SIMカード1上にあっても、又はSIMカード2上にあってもよく、あるいは、端末210のデータサービス伝送は、端末210のSIMカード1及びSIMカード2の両方で行われてもよい。
図3は、本発明の実施形態に従う、LTEネットワークにおける、DR−DSDSに対応する端末の略構造図である。図3に示されるように、端末300は、第1のSIMカードインターフェイス310と、第2のSIMカードインターフェイス320と、第1のSIMカードインターフェイス310及び第2のSIMカードインターフェイス320へ結合されているマネージャ340と、マネージャ340へ結合されているBBP330(すなわち、プロセッサ)と、プロセッサ330へ接続されているトランシーバ350とを含んでよい。
図3に示されるように、トランシーバ350は、無線周波数Rx1チャネルと、無線周波数Rx2チャネルと、無線周波数Txチャネルとを含む。第1のSIMカードインターフェイス310は、SIMカード1を入れるよう構成され、SIMカード1と通信し、第2のSIMカードインターフェイス320は、SIMカード2を入れるよう構成され、SIMカード2と通信する。
BBP330は、コモン・タイム・ユニット(Common Time Unit,CTU)を含む。CTUは、アップリンクデータパケットの送信優先度を決定するよう構成されるアービタを含む
例において、LTEネットワークで、端末300は、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat request,HARQ)プロトコルを使用することによってアップリンクデータパケットをネットワークデバイスへ送ってよい。このようにして、SIMカード(例えば、SIMカード2)の、マネージャ340によってBBP330へ送られたアップリンクデータパケットが、時間内に送信されない場合でさえ、アップリンクデータパケットは、HARQプロトコルに従って再送され得る。
図3に示されるように、マネージャ340は、HARQプロトコルを使用することによってSIMカード1及びSIMカード2の無線リンク制御(Radio Link Control,RLC)キューにおいてアップリンクデータパケット(prio)を送ってよい。BBP330は、SIMカード1によって送られたアップリンクボイスパケット、及びSIMカード2によって送られたアップリンクシグナリングパケットなどの、マネージャ340によって送られた様々なデータパケットを受信し得る。BBP330は、無線周波数Txチャネル上でのアップリンクデータパケットの送信優先度に基づき、アップリンクデータパケットをネットワークデバイスへ送るよう無線周波数Txチャネルを占有する。
例えば、本発明の実施形態における、DR−DSDSに対応する端末は、少なくとも2つのSIMカードが設置され得る通信デバイスであってよく、少なくとも2つのSIMカードのうちのいずれか一方は、他の通信端末と音声通信を行うために使用され得る。例えば、端末は、デュアルカード・デュアルスタンバイ携帯電話機であっても、あるいは、2つのSIMカードが設置され得るスマートバンド、スマートウォッチ、又はタブレットコンピュータ、などであってもよい。本発明のこの実施形態における端末の具体的な形態に対しては特別な制限は課されない。
以下の実施形態では、DR−DSDSに対応する端末が実施形態における具体的な技術的解決法を如何にして実装するかを説明するために、携帯電話機が一例として使用される。図4に示されるように、この実施形態の端末は、携帯電話機400であってよい。下記は、この実施形態について詳細に記載するための一例として携帯電話機400を使用する。
図示される携帯電話機400は、DR−DSDSに対応する端末の例にすぎず、携帯電話機400は、図示されているよりも多い又は少ない構成要素を有しても、あるいは、2つ以上の構成要素の組み合わせを有しても、あるいは、異なる構成要素配置を有してもよいことが理解されるべきである。図4に示される様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、あるいは、それらの組み合わせにおいて実装されてよい。
図4に示されるように、携帯電話機400は、プロセッサ410、システム・オン・チップデバイス420、ディスプレイコントローラ430、コーデック(CODEC)440、マネージャ450、メモリ460、入力デバイス470、モデム480、トランシーバ490、電源491、などを含む。
当業者は、図4に示される携帯電話機の構造が携帯電話機に対する制限を構成せず、携帯電話機の構造が図示されるよりも多い又は少ない構成要素を含んでも、あるいは、いくつかの構成要素の組み合わせを有しても、あるいは、異なる構成要素配置を有してもよいと理解し得る。
図4に示されるように、携帯電話機400は、第1のSIMカードインターフェイス451及び第2のSIMカードインターフェイス452を更に含んでもよい。第1のSIMカードインターフェイス451は、SIMカード1 453と通信するよう構成され、第2のSIMカードインターフェイス452は、SIMカード2 454と通信するよう構成される。例えば、第1のSIMカードインターフェイス451及び第2のSIMカードインターフェイス452は、SIMカードコネクタであってよい。SIMカードコネクタは、SIMカードを収容することができる空間を備えた本体と、受容されたSIMカードの導電端子を受けるよう構成された複数の接続スロットとを含む。SIMカードとの電気シグナリング通信は、導電端子及びスロットを使用することによって行われ得る。例となるインターフェイスには、シリアル又はパラレル(例えば、6ピン又は8ピン)コネクタが含まれ得る。その上、複数のSIMカードサイズ(例えば、標準SIM、マイクロSIM、又はナノSIM)が提供され得る。他の実施形態では、複数のサブクリプションがユニバーサル識別モジュール(例えば、ユニバーサルSIM)に関連する場合に、携帯電話機400は複数のSIMカードを含まなくてもよい。マネージャ450は、SIMカード1 453及びSIMカード2 454を管理するよう構成される。
図4に示されるように、携帯電話機400は、コーデック(codec)440へ結合されているスピーカ441及びマイクロホン442を更に含んでもよい。図4は、マネージャ450がプロセッサ410へ結合されるとともに、トランシーバ490と通信するモデム480へ結合され得ることを更に示す。トランシーバ490は、1つ以上のアンテナへ接続されている。図4は、単に、1つのアンテナの例を示す。
具体的な実施形態において、トランシーバ490は複数のアンテナへ接続され、モデム480はダイバーシティに対応し、複数のアンテナの中の1つが一次アンテナであり、他のアンテナが二次アンテナである。
トランシーバ490はRF回路であってよく、RF回路は、情報受信/送信プロセス又は呼び出しプロセスにおいて信号を受信又は送信するよう構成されてよい。RF回路は、基地局のダウンリンク情報を受信し、次いで、ダウンリンク情報を処理のためにプロセッサ410へ送信し、そして、関連するアップリンクデータを基地局へ送信してよい。一般に、RF回路は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器、及びデュプレクサなどのデバイスを含むがこれらに限られない。その上、RF回路は、無線通信を通じてネットワーク及び他のモバイルデバイスと更に通信してもよい。如何なる通信標準又はプロトコルも無線通信のために使用されてよく、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ、汎用パケット無線サービス、符号分割多重アクセス、広帯域符号分割多重アクセス、ロング・ターム・エボリューション、電子メール、ショート・メッセージ・サービス、などを含むがこれらに限られない。本発明のこの実施形態において、図4に示されるトランシーバ490は、2つの無線周波数Rxチャネル及び1つの無線周波数Txチャネル(図4に示される無線周波数Txチャネル、無線周波数Rx1チャネル、及び無線周波数Rx2チャネル)を含んでよい。
メモリ460は、ソフトウェアプログラム及びデータを記憶するよう構成され得る。プロセッサ410は、メモリ460に記憶されているソフトウェアプログラム及びデータを実行することによって、携帯電話機400の様々な機能及びデータ処理を実行する。例えば、図4に示されるように、メモリ460は、命令461及び送信優先度情報462を記憶し、命令461は、プロセッサ410によって実行され得る。例えば、命令461は、モデム480の一次信号入力端でSIMカード1 453に関係がある通信データを受信するよう、プロセッサ410によって実行され得る命令を含んでよい。「SIMカード1 453に関係がある通信データ」は、トランシーバ490の一次RF経路、すなわち、Rx1、を通ってモデム480の一次信号入力端(図4に図示せず。)へ送られ得る。命令461は、モデム480の二次信号入力端でSIMカード2 454に関係がある通信データを受信するよう、プロセッサ410によって実行され得る命令を含む。「SIMカード2 454に関係がある通信データ」は、トランシーバ490の二次RF経路、すなわち、Rx2、を通ってモデム480の二次信号入力端(図4に図示せず。)へ送られ得る。
メモリ460は、プログラムデータ記憶領域及びデータ記憶領域を主に含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音響再生機能又は画像再生機能)によって必要とされるアプリケーション、などを記憶し得る。データ記憶領域は、携帯電話機400の使用に基づき生成されるデータ(例えば、オーディオデータ又は電話帳)、などを記憶し得る。その上、メモリ460は、高速ランダム・アクセス・メモリを含んでよく、更には、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリ、又は他の揮発性ソリッドステート記憶デバイスを含んでよい。以下の実施形態では、メモリ460は、携帯電話機400が実行することを可能にするオペレーティングシステム、例えば、アップル社によって開発されたiOS(登録商標)オペレーティングシステム、グーグルLLCによって開発されたAndroid(登録商標)オープンソースオペレーティングシステム、又はマイクロソフト/コーポレーションによって開発されたWindows(登録商標)オペレーティングシステムを記憶する。
入力デバイス470(例えば、タッチスクリーン)は、入力された数字又は文字情報を受け、携帯電話機400のユーザ設定及び機能制御に関連した信号入力を生成するよう構成されてよい。具体的に、入力デバイス470は、携帯電話機400の前部に配置されたタッチパネルを含んでよく、タッチパネルは、タッチパネル上又はその近くでタッチ操作(例えば、指又はスライスなどの任意の適切な物又はアクセサリを使用することによってユーザによってタッチパネル上又はその近くで行われる操作)を収集し、前もってセットされたプログラムに基づき対応する接続装置を駆動し得る。任意に、タッチパネルは、2つの部分、すなわち、タッチ検出装置及びタッチコントローラ、を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方向及び値を検出し、タッチ操作から生じる信号を検出し、信号をタッチコントローラへ送る。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受け、タッチ情報をタッチ座標に変換し、タッチ座標をプロセッサ410へ送る。その上、タッチコントローラは、プロセッサ410によって送られた命令を受け実行することができる。その上、タッチパネルは、抵抗型、容量型、赤外線型、及び表面弾性波型などの複数のタイプで実装されてよい。
ディスプレイ431(すなわち、表示画面)は、ユーザによって入力された情報又はユーザへ提供される情報、及び携帯電話機400の様々なメニューのグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(Graphical User Interface,GUI)を表示するよう構成され得る。ディスプレイ431は、携帯電話機400の前部に配置された表示パネルを含んでよい。表示パネルは、液晶ディスプレイ、発光ダイオード、などの形で構成されてよい。
タッチパネル上又はその近くでタッチ操作を検出した後に、タッチパネルは、タッチ事象を決定するためにタッチ操作に関する情報をプロセッサ410へ送信する。その後に、プロセッサ410は、タッチ事象の種類に基づき表示パネル上で対応する視覚出力を供給する。図4では、タッチパネル及び表示パネルは、携帯電話機400の入力及び出力機能を実装する2つの独立した構成要素である。しかし、いくつかの実施形態では、タッチパネル及び表示パネルは、携帯電話機400の入力及び出力機能を実装するよう一体化されてもよい。一体化されたタッチパネル及び表示パネルは、簡単にタッチディスプレイと呼ばれ得る。
いくつかの他の実施形態では、圧力センサがタッチパネル上に更に配置されてもよく、それにより、ユーザがタッチパネル上でタッチ操作を行うときに、タッチパネルはタッチ操作の圧力を更に検出することができ、携帯電話機400はより正確にタッチ操作を検出することができる。
携帯電話機400は、光センサ、動きセンサ、又は他のセンサなどの、少なくとも1つのセンサ443を更に含んでもよい。具体的に、光センサには、周囲光センサ及び近接センサが含まれ得る。周囲光センサは、周囲光の強さに基づき表示パネルの輝度を調整し得る。近接センサは、携帯電話機400の前部に配置される。携帯電話機400が耳に近づくときに、携帯電話機400は、近接センサの検出に基づき表示パネルの電源をオフし、それにより、携帯電話機400はバッテリ電力消費を更に減らすことができる。動きセンサの一種として、加速度センサは、複数方向(通常は3軸)において加速度の値を検出することができ、携帯電話機400が静止しているときには重力の値及び方向を検出することができる。加速度センサは、携帯電話機の姿勢を識別する用途(例えば、横向きと縦向きとで切り替わる画面、関連するゲーム、及び磁気計姿勢較正)、振動識別に関する機能(例えば、ペドメータ及びストローク)、などのために使用されてよい。ジャイロスコープ、バロメータ、湿度計、温度計、又は赤外線センサなどの他のセンサが携帯電話機400に更に配置されてもよい。詳細は、ここでは記載されない。
コーデック440、スピーカ441、及びマイクロホン442は、ユーザと携帯電話機400との間のオーディオインターフェイスを提供することができる。コーデック440は、受け取られたオーディオデータから変換される電気信号をスピーカ441へ送信してよく、スピーカ441は、電気信号を音響信号に変換し、音響信号を出力する。その上、マイクロホン442は、収集された音響信号を電気信号に変換し、コーデック440は電気信号を受信し、電気信号をオーディオデータに変換し、それから、オーディオデータを例えば他の携帯電話機へ送るために、又は更なる処理のためにオーディオデータをメモリ460に出力するために、オーディオデータをRF回路410へ出力する。
プロセッサ410は、携帯電話機400のコントロールセンタであり、携帯電話機全体の様々な部分を様々なインターフェイス及び回線を通じて接続し、メモリ460に記憶されているソフトウェアプログラムを起動又は実行することと、メモリ460に記憶されているデータを呼び出すこととによって、携帯電話機400の様々な機能及びデータ処理を実行して、携帯電話機に対する全体的なモニタリングを行う。いくつかの実施形態において、プロセッサ410は1つ以上の処理ユニットを含んでよい。プロセッサ410は更に、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサと一体化されてもよい。アプリケーションプロセッサは、オペレーティングシステム、ユーザインターフェイス、アプリケーション、などを主に処理する。モデムプロセッサは、無線通信を主に処理する。代替的に、モデムプロセッサは、プロセッサ410に組み込まれなくてもよいことが理解され得る。
携帯電話機400は、ブルートゥースモジュール及びWi−Fiモジュールを更に含んでもよい。ブルートゥースモジュールは、ブルートゥースなどの短距離通信プロトコルを使用することによって他のデバイスと情報を交換するよう構成される。例えば、携帯電話機400は、ブルートゥースモジュールを使用することによって、同じくブルートゥースモジュールを有している他の装着型電気デバイス(例えば、スマートウォッチ)へのブルートゥース接続をセットアップして、情報を交換し得る。Wi−Fiは、短距離無線通信技術に属し、携帯電話機400は、ユーザが電子メールを受信及び送信すること、ウェブページを閲覧すること、ストリーミング媒体にアクセスすること、などを助けるために、Wi−Fiモジュールを使用することができる。Wi−Fiモジュールは、無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供する。
携帯電話機400は、電力を部分に供給する電源491(例えば、バッテリ)を更に含む。電源は、充電管理、放電管理及び電力消費管理などの機能を電源管理システムを通じて実装するために、電源管理システムを通じてプロセッサ410へ論理的に接続されてよい。以下の実施形態では、電源491は、電力を表示パネル及びタッチパネルへ供給するよう構成され得ることが理解され得る。以下の実施形態における方法は全て、上記のハードウェア構造を備える携帯電話機400において実装可能である。
本発明の実施形態における技術用語は、本発明のこの実施形態において本明細書中で説明及び記載される。
端末のSIMカード1(以下「コールカード」と呼ばれる。)が音声通信を実行し、SIMカード2(以下「アクセスカード」と呼ばれる。)がスタンバイ状態にあるときに、端末の無線周波数Txチャネル上で送信されるデータパケットは、コールカードのシグナリングパケット、コールカードのボイスパケット、コールカードのスケジューリング要求(Scheduling Request,SR)パケット、コールカードのアクノリッジメント(Acknowledgement,ACK)パケット、コールカードのヌルパケット、コールカードのチャネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator,CQI)パケット、コールカードのサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal,SRS)パケット、コールカードのサービスデータパケット、などを含んでよい。
例えば、コールカードのシグナリングパケットは、コールカードの音声通信プロセスにおいてネットワークデバイスへ送られる必要があり、音声通信をサポートするために使用され、プロトコルシグナリングを搬送するデータパケットであってよい。コールカードのボイスパケットは、ボイスデータを搬送するデータパケットであり、コールカードが呼び出し状態にあるときに端末によってネットワークデバイスへ送られる。コールカードACKパケットは、アクノリッジメントメッセージを搬送するデータパケットであり、ネットワークデバイスによって送られたシグナリングを端末が受信した後にネットワークデバイスへ返答される。コールカードのサービスデータパケットは、コールカードのネットワークアクセスデータサービスパケットである。例えば、コールカードのサービスデータパケットは、ユーザがビデオを観るために端末を使用するときにコールカードのデータトラフィックを使用することによってダウンロードされるビデオストリーミング媒体データパケットであってよい。
端末のSIMカード1(以下「コールカード」と呼ばれる。)が呼び出し状態にあり、端末がSIMカード2(以下「アクセスカード」と呼ばれる。)に対するボイスページング(paging)要求を受け取り、ボイスページング要求に応答するときに、端末の無線周波数Txチャネル上で送信されるデータパケットは、アクセスカードのシグナリングパケット、アクセスカードのヌルパケット、アクセスカードのCQIパケット、アクセスカードのSRSパケット、などを含んでよい。
例えば、アクセスカードのシグナリングパケットは、プロトコルシグナリングを搬送し、アクセスカードに対するページング要求に応答して端末によってネットワークデバイスへ送られるデータパケット、又はアクセスカードがネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップするときにネットワークデバイスへ送られるRRCシグナリングを含んでよい。代替的に、アクセスカードのシグナリングパケットは、アクセスカードがネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップした後にネットワークデバイスへ送られるSIPシグナリングであってよい。
本発明のいくつかの実施形態において、コールカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットは、コールカードの低優先パケットと総称され、アクセスカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットは、アクセスカードの低優先パケットと総称され、コールカードの低優先パケット及びアクセスカードの低優先パケットは、2つのカードの低優先パケットと総称される。コールカード又はアクセスカードのヌルパケットは、非サービスデータ、例えば、心拍パケットを搬送するデータパケットであってよい。
本発明のいくつかの実施形態において、コールカードのシグナリングパケット、ボイスパケット、ACKパケット、ネットワークアクセスデータサービスパケット、及びSRパケットは、コールカードの高優先パケットと総称され、アクセスカードのシグナリングパケット、ACKパケット、ネットワークアクセスデータサービスパケット、及びSRパケットは、アクセスカードの高優先パケットと総称され、コールカードの高優先パケット及びアクセスカードの高優先パケットは、2つのカードの高優先パケットと総称される。
本発明のこの実施形態において、コールカードは、音声通話プロセスにあるSIMカードであり、アクセスカードは、コールカードが音声通話プロセスにあるときにページング要求を受け取るSIMカードである点が留意されるべきである。
本発明のこの実施形態において、端末のSIMカード1(すなわち、「コールカード」)が音声通信を行うときに、端末は第1の通信接続にあり、第1の通信接続は,SIMカード1に関係がある音声通話である。SIMカード2に対するページング要求は、第2の通信接続をセットアップするためのページング要求であり、第2の通信接続は、SIMカード2に関係がある。SIMカード2に対するページング要求は、ボイスページング要求であっても、あるいは、他のサービスのページング要求であってもよい。例えば、SIMカード2に対するページング要求は、ショート・メッセージ・サービスのページング要求であってよい。
例えば、図2に示される適用シナリオが、本発明の実施形態で提供される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法について詳細に説明するために、本願の明細書で一例として使用される。図5に示されるように、本発明のこの実施形態で提供される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法は、次の通りである。
S501.端末210が、SIMカード1を使用することによって端末220との音声通信を行う。
端末210がSIMカード1を使用することによって端末220との音声通信を行う(すなわち、端末210が第1の通信接続にある)過程で、端末210のSIMカード1は呼び出し状態にあり、端末210は第1の通信接続のボイスパケットをネットワークデバイスへ送る。従って、端末210のSIMカード1は、プロセッサを使用することによって端末210のTx無線周波数リソース(すなわち、無線周波数Txチャネル)を占有する。
S502.端末230が、端末210のSIMカード2への呼び出し要求を開始する。
図2に示されるように、端末230は、端末230が位置しているセルを提供する基地局231に対して、端末210のSIMカード2を呼び出す呼び出し要求を送ってよい。呼び出し要求を受け取った後に、基地局231は、呼び出された端末(すなわち、端末210のSIMカード2)にページングするようにコアネットワークデバイスに求めてよい。コアネットワークデバイスは、端末210のSIMカード2にページングするために、ページング(paging)要求を送るように基地局112に指示する。コアネットワークデバイスは、モビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity,MME)であってよい。
S503:端末210が、SIMカード2に対する、呼び出し要求によってトリガされたページング(paging)要求を受け取る。
SIMカード2に対する呼び出し要求は、具体的に、第2の通信接続をセットアップするためのページング要求であり、第2の通信接続は、SIMカード2に関係がある。
端末210によってSIMカード1を使用することによって行われる端末220との音声通信は、端末210の無線周波数Rxチャネルを占有する。端末210は、SIMカード2に対するページング要求を、無線周波数Rx2チャネルを通じて受け取ってよい。
一般に、ページング要求を受け取った後に、端末は、ネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップし、ページング要求に対応するサービスを実行するために、ページング要求に応答してRRCシグナリングをネットワークデバイスへ送ってよい。しかし、「端末210のSIMカード1が呼び出し状態にあるときに、端末210がSIMカード2に対するページング要求を受け取る」シナリオでは、端末210がページング要求に応答してRRCシグナリングをネットワークデバイスへ送るために無線周波数Txチャネルを占有する場合には、RRCシグナリングが無線周波数Txチャネルを占有して、コールカード(SIMカード1)の音声通信品質に影響を及ぼすので、端末210のSIMカード1の送信されるべきボイスパケットの送信は遅延される。
しかし、端末210がSIMカード1の音声サービスを実行する過程で、端末は、SIMカード1のボイスパケットを送るために無線周波数Txチャネルを常に占有するわけではない。すなわち、SIMカード1が呼び出し状態にあるときに、端末210は、いくつかのアイドル期間においては無線周波数Txチャネル上でSIMカード1のボイスパケットを送信しない。例えば、各サブフレームにおいて時間(簡単に、アイドル期間と呼ばれる。)が存在し、アイドル期間においては、端末210は、無線周波数Txチャネル上でSIMカード1のボイスパケットを送信しない。
例えば、時分割複信
(Time Division Duplexing,TDD)LTEネットワークが、本発明のこの実施形態においてここで一例として使用される。表1は、TDD−LTEネットワークにおけるアップリンク−ダウンリンクスロット構成の例を示す。
表1に示されるように、TDD−LTEネットワークは、7つのアップリンク−ダウンリンクスロット構成(Uplink-Downlink Configuration,UL−DL Configuration)を含み得る。表1に示される7つのUL−DL Configurationにおいて、UL−DL(0)、UL−DL(1)、UL−DL(2)、及びUL−DL(6)のアップリンクからダウンリンクへのサブフレームのスイッチポイント周期性は5msであり、UL−DL(3)、UL−DL(4)及びUL−DL(5)におけるアップリンクからダウンリンクへのサブフレームのスイッチポイント周期性(Switch-point periodicity)は10msである。表1中の「U」は、アップリンクデータ(例えば、アップリンクボイスパケット)を送信するためのスロットを示すために使用され、「D」は、ダウンリンクデータを送信するためのスロットを示すために使用される。
表1に示される7つのアップリンク−ダウンリンクスロット構成から明らかなように、アップリンクデータ(例えば、アップリンクボイスパケット)は、1つのサブフレーム内でいくつかのスロット(すなわち、アップリンクスロット「U」)においてしか送信されず、アップリンクデータ(例えば、アップリンクボイスパケット)は、他のスロットにおいては送信されない。例えば、UL−DL(2)では、スロット2及びスロット7しか、アップリンクデータ(例えば、アップリンクボイスパケット)を送信するために使用されず、他のスロットは、アップリンクデータを送信するために使用されない。
各サブフレームにおいて時間(簡単に、アイドル期間と呼ばれる。)が存在し、アイドル期間においては、SIMカード1は、無線周波数Txチャネル上でアップリンクボイスパケットを送信しないことが分かる。従って、アイドル期間では、端末210のSIMカード2が、ページング要求に応答してネットワークデバイスと相互作用するために、端末210の無線周波数Txチャネルを使用し、無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)接続をセットアップする場合でさえ、端末210のSIMカード1と端220との間の音声通信の品質は影響を及ぼされない。
従って、端末210によってページング要求に応答することによって引き起こされるコールカード(SIMカード1)の音声通話品質への影響を回避するために、本発明のこの実施形態では、端末210は、SIMカード1のボイスパケットを送信しないときにページング要求に応答し得る。
S504.端末210がSIMカード2に対するページング(paging)要求を受け取るときに、端末210がSIMカード1の送信されるべきボイスパケットを有している場合には、端末210は、SIMカード2に対するページング要求に応答することを遅延させる。
端末210がSIMカード1の送信されるべきボイスパケットを有していることは、具体的に、端末210が第1の通信接続にあり、端末210が第1の通信接続のボイスパケットを有していることである。
例えば、端末210のログlogは、SIMカード1及びSIMカード2によって送信及び受信されるデータパケットに関する情報を記録してよい。例えば、ログlogは、SIM1に関係がある全てのアップリンクデータパケットのタイプ、SIMカード名、バイト数、などを記録する。
図6は、本発明の実施形態に従って、SIMカードによって送信されるデータパケットに関する、ログlogに記憶される情報の例を示す。図6に示されるように、SIMカード1は呼び出し状態にあり(すなわち、端末は第1の通信接続にあり)、第1の通信接続のボイスパケットはボイスパケットY0、ボイスパケットY1、ボイスパケットY2、ボイスパケットY3、及びボイスパケットY4を含んでよいと仮定される。ボイスパケットY0、ボイスパケットY1、ボイスパケットY2、ボイスパケットY3、及びボイスパケットY4は、T0時点、T1時点、T2時点、T3時点、及びT4時点で順次送信されると推定される。
いくつかの実施形態において、表1を参照して、端末は、SIMカード1及びSIMカード2の音声通信を実行するために、表1に示されるUL−DL(2)スロット構成を使用すると仮定される。図7Aに示されるように、周期2のダウンリンクスロット“9−D”(すなわち、T7時点)において、端末は、無線周波数Rx2チャネル上でSIMカード2に対するページング要求(すなわち、第2の通信接続をセットアップするためのページング要求)を受ける。
SIMカード1が呼び出し状態にあるときに、端末210がSIMカード2に対するページング要求を受け取る場合には、図7Aに示されるように、端末210は、ページング要求に応答してシグナリングパケットX0及びシグナリングパケットX1(例えば、RRCシグナリングパケット)を送信してよい点が留意されるべきである。
一般に、SIMカード1のボイスパケットが無線周波数Txチャネル上で送信されるかどうかにかかわらず、ページング要求を受け取った後に、端末210は、ページング要求に即座に応答して無線周波数Txチャネル上でシグナリングパケットX0及びシグナリングパケットX1を送信してよい。例えば、図7Aにおいて“Tx(1)”で示されるように、T7時点でSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求に即座に応答して、次のアップリンクスロット(すなわち、周期3のスロット“2−U”、T3時点)でシグナリングパケットX0を送信し、次のアップリンクスロット(すなわち、周期4のスロット“7−U”、T4時点)でシグナリングパケットX1を送信してよい。その後に、端末210は、周期5のスロット“2−U”(T5時点)でボイスパケットY3を送信し、周期6のスロット“7−U”(T6時点)でボイスパケットY4を送信してよい。すなわち、端末は、T0時点、T1時点、T2時点、T3時点、T4時点、T5時点、及びT6時点で順次にボイスパケットY0、ボイスパケットY1、ボイスパケットY2、シグナリングパケットX0、シグナリングパケットX1、ボイスパケットY3、及びボイスパケットY4を送信するよう無線周波数Txチャネルを占有してよい。
しかし、SIMカード1が呼び出し状態にあるときに、端末210がSIMカード2に対するページング要求を受け取り、端末210がページング要求に即座に応答してシグナリングパケットX0及びシグナリングパケットX1をネットワークデバイスへ送信するよう無線周波数Txチャネルを占有する場合には、SIMカード1のボイスパケットの送信は遅延され、SIMカード1の音声通信品質は影響を及ぼされる。
SIMカード1の音声通信品質を確保するよう、本発明のこの実施形態において、端末210は、SIMカード1のボイスパケットを送信する(すなわち、端末210が第1の通信接続の送信されるべきボイスパケットを有している)ときに、ページング要求に応答することを遅延させてよい。例えば、図7Aにおいて“Tx(2)”で示されるように、T7時点でSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求に応答することを遅延させてよい。図7Aにおいて“Tx(2)”で示されるように、端末は、次のアップリンクスロット(すなわち、周期3のスロット“2−U”、T3時点)でボイスパケットY3を送信し、次のアップリンクスロット(すなわち、周期4のスロット“7−U”、T4時点)でボイスパケットY4を送信してよい。その後に、端末210は、周期5のスロット“2−U”(すなわち、T7時点と比較してΔT遅延されているT5時点)でシグナリングパケットX0を送信し、周期6のスロット“7−U”(T6時点)でシグナリングパケットX1を送信してよい。換言すれば、端末は、T0時点、T1時点、T2時点、T3時点、T4時点、T5時点、及びT6時点で順次にボイスパケットY0、ボイスパケットY1、ボイスパケットY2、ボイスパケットY3、ボイスパケットY4、シグナリングパケットX0、及びシグナリングパケットX1を送信するよう無線周波数Txチャネルを占有してよい。
いくつかの他の実施形態では、端末は、SIMカード1の音声通信を実行するために表1に示されるUL−DL(2)スロット構成を使用し、SIMカード2の音声通信を実行するために表1に示されるUL−DL(1)スロット構成を使用すると仮定される。
一般に、SIMカード1のボイスパケットが無線周波数Txチャネル上で送信されるかどうかにかかわらず、ページング要求を受け取った後に、端末210は、ページング要求に即座に応答して無線周波数Txチャネル上でシグナリングパケットX0及びシグナリングパケットX1を送信してよい。例えば、図7Bに示されるように、UL−DL(1)の周期2のスロット“9−D”(すなわち、T7時点)において、端末は、無線周波数Rx2チャネル上でSIMカード2に対するページング要求を受け取る。図7Bにおいて“Tx(1)”で示されるように、T7時点でSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求に即座に応答して、UL−DL(1)の周期3のスロット“2−U”(すなわち、T3時点)でシグナリングパケットX0を送信し、UL−DL(1)の周期3の“3−U”(すなわち、T4時点)でシグナリングパケットX1を送信してよい。その後に、端末210は、UL−DL(2)の周期4のスロット“7−U”(T5時点)でボイスパケットY3を送信し、UL−DL(2)の周期5のスロット“2−U”(すなわち、T6時点)でボイスパケットY4を送信してよい。
しかし、SIMカード1が呼び出し状態にあるときに、端末210がSIMカード2に対するページング要求を受け取り、端末210がページング要求に即座に応答してシグナリングパケットX0及びシグナリングパケットX1をネットワークデバイスへ送信するよう無線周波数Txチャネルを占有する場合には、SIMカード1のボイスパケットの送信は遅延され、SIMカード1の音声通信品質は影響を及ぼされる。
SIMカード1の音声通信品質を確保するよう、本発明のこの実施形態において、端末210は、SIMカード1のボイスパケットを送信する(すなわち、端末210が第1の通信接続の送信されるべきボイスパケットを有している)ときに、ページング要求に応答することを遅延させてよい。例えば、図7Bにおいて“Tx(2)”で示されるように、T7時点でSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求に応答することを遅延させ、UL−DL(2)の周期3のスロット“2−U”(すなわち、T3時点)でボイスパケットY3を送信し、UL−DL(2)の周期4のスロット“7−U”(すなわち、T4時点)でボイスパケットY4を送信してよい。その後に、端末210は、UL−DL(1)の周期5のスロット“7−U”(すなわち、T7時点と比較してΔT遅延されているT5時点)でシグナリングパケットX0を送信し、UL−DL(1)の周期5のスロット“3−U”(T6時点)でシグナリングパケットX1を送信してよい。
S505.端末210がSIMカード2に対するページング(paging)要求を受け取るときに、端末210がSIMカード1の送信されるべきボイスパケットを有していない場合には、端末210は即時にページング要求に応答する。
例えば、いくつかの実施形態において、表1を参照して、端末は、SIMカード1及びSIMカード2の音声通信を実行するために、表1に示されるUL−DL(2)スロット構成を使用すると仮定される。図8Aに示されるように、周期2のダウンリンクスロット“9−D”(すなわち、T7時点)において、端末は、無線周波数Rx2チャネル上でSIMカード2に対するページング要求(すなわち、第2の通信接続をセットアップするためのページング要求)を受ける。この場合に、端末210は、SIMカード1のボイスパケットを送信しない(すなわち、端末210は、第1の通信接続の送信されるべきボイスパケットを有していない)。従って、SIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末210は、ページング要求に即座に応答して無線周波数Txチャネル上でシグナリングパケットX0及びシグナリングパケットX1を送信してよい。例えば、図8Aに示されるように、T7時点でSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求に即座に応答して次のアップリンクスロット(すなわち、周期5のスロット“2−U”、T5時点)でシグナリングパケットX0を送信し、次のアップリンクスロット(すなわち、周期6のスロット“7−U”、T6時点)でシグナリングパケットX1を送信してよい。
いくつかの他の実施形態では、端末は、SIMカード1の音声通信を実行するために表1に示されるUL−DL(2)スロット構成を使用し、SIMカード2の音声通信を実行するために表1に示されるUL−DL(1)スロット構成を使用すると仮定される。図8Bに示されるように、T7時点でSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求に即座に応答してUL−DL(1)の周期5のスロット“2−U”(すなわち、T5時点)でシグナリングパケットX0を送信し、UL−DL(1)の周期5のスロット“3−U”(すなわち、T6時点)でシグナリングパケットX1を送信してよい。
端末210は、ページング要求に応答してS506及びその後の方法プロシージャを実行してよい。
S506.端末210は、ページング要求に応答してRRCシグナリングをネットワークデバイスへ送信し、SIMカード2に基づきネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップする。
S507.端末210は、ネットワークデバイスとSIPシグナリングを交換する。
本発明のこの実施形態では、端末210がSIMカード1のボイスパケットを送信するときにページング要求に応答すること遅延させることは、具体的に、端末210がSIMカード1のボイスパケットを送信するときにSIMカード2のRRCシグナリング及びSIPシグナリングを送信することを遅延させることを含んでよい点が理解され得る。
S508.端末210は、SIMカード2の、ネットワークデバイスによって送信された着呼情報を受け取る。
端末210がネットワークデバイスから着呼情報を取得した後に、本発明のいくつかの実施形態における方法は、S509を更に含んでもよい。
S509.端末210は、SIMカード2の着呼通知を与える。
例えば、端末210が着呼通知を与えることは、端末210が次の通知方法:端末210が呼び鈴を鳴らす,端末210のユーザインターフェイスがユーザCからの着呼を表示する,端末が振動する,端末のカメラのフラッシュが点滅する,などのうちの1つ以上で着呼通知を与えることを含む。
着呼通知によってプロンプトされるように、ユーザは、SIMカード2に対する着呼要求を断り、SIMカード1の音声通話を続けることを選択してよい。代替的に、ユーザは、SIMカード1の音声通話を切り、SIMカード2の音声通話を受け入れることを選択してもよい。
例えば、図9は、本発明の実施形態に従う端末呼び出し画面の例の概略図である。端末210がSIMカード1を使用することによって端末220(ユーザB)との音声通話を行う過程において、ユーザBの連絡先情報が端末210の連絡先に記憶されているとすれば、端末210は、図9Aに示されるようなグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(Graphical User Interface,GUI)を表示してよい。図9Aに示されるGUIは、着呼ユーザ情報(例えば、「ユーザB」)、通話時間情報、例えば、「08:11」、ミュートアイコン901、ダイアルパッドアイコン902、スピーカアイコン903、追加呼び出しアイコン904、連絡先アイコン905、及び通話終了アイコン906を含んでよい。図9Aに示されるアイコンの機能については、先行技術における対応するアイコンの機能に関する説明を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態においてここでは記載されない。
端末210のSIMカード1が端末220との音声通信を行う過程において、端末210がSIMカード2に対するユーザCからの着呼を受ける場合には、SIMカード2の着呼情報(例えば、ユーザCの電話番号)を取得した後に、端末210は、図9Bに示されるようなグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(Graphical User Interface,GUI)を表示することができる。図9Bに示されるGUIは、SIMカード2の着呼通知情報(例えば、「SIMカード2:ユーザCから着信」)906、終了及び受話アイコン907、継続及び着信切断アイコン908、並びにメッセージアイコン909などのアイコンを含んでよい。アイコン907は、元の通話(すなわち、ユーザBとのSIMカード1の通話)を終了し、新たな呼び出し(すなわち、ユーザCとのSIMカード2の通話)を受け入れるために使用される。アイコン908は、元の通話(すなわち、ユーザBとのSIMカード1の通話)を続け、新たな呼び出し(すなわち、ユーザCとのSIMカード2の通話)を切るために使用される。メッセージアイコン909は、「後ほど連絡します。」又は「通話中につき、後ほど連絡します。」などのメッセージを端末230(すなわち、ユーザC)へ送るよう、メッセージ編集ウインドウに入るために使用される。いくつかの他の実施形態では、SIMカード2の着呼情報(ユーザCの電話番号)を取得した後に、端末210は、SIMカード2の着呼通知情報(例えば、「SIMカード2:ユーザCから着信」)906のみを表示することができる。いくつかの他の実施形態では、メッセージアイコン909は、元の通話又は新たな呼び出しを切るとユーザが選択した後に表示され得る。
本発明のこの実施形態で提供される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法によれば、端末210のSIMカード1が呼び出し状態にあるときに、端末210がSIMカード2に対するページング要求を受ける場合に、端末210は、SIMカード1のボイスパケットを送信する(すなわち、無線周波数Txリソース上で送信されるべきSIMカード1のボイスパケットがある)ときに、ページング要求に応答することを遅延させてよい。具体的に言えば、端末210がSIMカード1のボイスパケットを送信していない(すなわち、無線周波数Txリソース上で送信されるべきSIMカード1のボイスパケットがない)ときにのみ、端末は、ページング要求に応答してRRCシグナリングを送信するために無線周波数Txリソースを占有し、ネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップする。このようにして、端末210は、SIMカード1の音声通話品質に影響を及ぼさずにSIMカード2に対するページング要求に応答してSIMカード2の着呼通知を与えることができる。
要するに、この解決法によれば、端末210は、ユーザ経験を改善するよう、コールカードの音声通話品質に影響を及ぼさずに端末のデュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装することができる。
いくつかの実施形態において、図9に示されるGUIを表示した後に、端末210は、図9に示されるGUIにおけるアイコンの選択に基づき、ユーザがSIMカード2に対する着呼要求を受け入れるかどうかを判定することができる。図10に示されるように、S509の後に、本発明のこの実施形態における方法は、S510を更に含んでもよい。
S510.端末210は、ユーザがSIMカード2に対する着呼要求を受け入れるかどうかを判定する。
ユーザがSIMカード2に対する着呼要求を断って、SIMカード1の音声通話を続けることを選択する場合には、端末210は、SIMカード2へのRRC接続を切ってよい。ユーザがSIMカード1の音声通話を切って、SIMカード2の音声通話を受け入れることを選択する場合には、端末210は、S511及びその後の方法プロシージャを続けてよい。
S511.端末210は、SIMカード1の音声通信を終了し、端末210のSIMカード2を使用することによって端末230との音声通信を実行する。
端末210がSIMカード2を使用することによって端末210との音声通信を実行する過程において、端末210のSIMカード2は、端末210のTx無線周波数リソース(すなわち、無線周波数Txチャネル)を占有する。
図11Aに示されるように、ユーザの指が図11Aに示される表示パネル上のアイコン907をタッチするか又はそれに近づくときに、それは、ユーザが元の通話(すなわち、ユーザBとのSIMカード1の通話)を終了して、新たな呼び出し(すなわち、ユーザCとのSIMカード2の通話)を受けたいと望んでいることを示す。端末210のタッチパネルは、タッチパネル上又はその近くでタッチ事象を検出し、そして、タッチ事象に対応する命令を決定するためにタッチ事象をプロセッサ410へ送信する。次いで、プロセッサ410は、命令に従って、図11Bに示されるGUIを表示するように表示パネルに指示し、それにより、ユーザは、ユーザCとの音声通信を実行することができる。図11B及び図11Cに示されるように、端末210は、ある期間(例えば、3秒)の間図11Bに示されるGUIを表示した後に、図11Cに示されるGUIを表示してよい。
いくつかの実施形態において、端末210は、図11Bに示されるGUIを表示せずに、図11Cに示されるGUIを直接表示してもよい。
図12Aに示されるように、ユーザの指が図12Aに示される表示パネル上のアイコン908をタッチするか又はそれに近づくときに、それは、ユーザが元の通話(すなわち、ユーザBとのSIMカード1の通話)を続け、新たな呼び出し(すなわち、ユーザCとのSIMカード2の通話)を切りたいと望んでいることを示す。端末210のタッチパネルは、タッチパネル上又はその近くでタッチ事象を検出し、そして、タッチ事象に対応する命令を決定するためにタッチ事象をプロセッサ410へ送信する。次いで、プロセッサ410は、命令に従って、図12Bに示されるGUIを表示するように表示パネルに指示し、それにより、ユーザは、ユーザBとの音声通信を続けることができる。図12B及び図12Cに示されるように、端末210は、ある期間(例えば、2秒)の間図12Bに示されるGUIを表示した後に、図12Cに示されるGUIを表示してよい。
いくつかの実施形態において、端末210は、図12Bに示されるGUIを表示せずに、図12Cに示されるGUIを直接表示してもよい。
任意に、着呼通知によってプロンプトされるように、ユーザは、代替的に、SIMカード1の音声通話を保留し(SIMカード1の音声通話が保留される。)、SIMカード2の音声通話を受け入れることを選択してもよい。
例えば、端末210は、着呼通知インターフェイスにおいてオプション「元の通話を保留し、新たな呼び出しを受ける」を表示することができる。ユーザが元の通話を保留して、新たな呼び出しを受け入れることを選択するときに、端末210は、元の通話(SIMカード1と端末220との間の音声通話)を保留し、新たな呼び出し(SIMカード2と端末230との間の音声通話)を受け入れることができる。具体的に言えば、SIMカード2は、新たな呼び出しを終了した後又は新たな呼び出しを保留した後に元の通話に応えることを再開するために、無線周波数Txリソースを一時的に占有するよう制御される。保留された(すなわち、ホールドhold)音声通話に対応するSIMカードのほとんどのアップリンクデータパケットは、ヌルパケットである。
例えば、図11Aに示される端末呼び出しインターフェイスの例を参照して、端末210のSIMカード1が端末220との音声通話を行う過程において、SIMカード2がユーザCの着呼を受ける場合には、端末210がSIMカード2の着呼情報(例えば、ユーザCの電話番号)を取得した後に、端末は、SIMカード2の着呼の電話番号及びユーザCに関する情報が端末210の連絡先に記憶されているならば、図13Aに示されるGUIを表示することができる。アイコン906、アイコン907、アイコン908、及びアイコン900に加えて、図13Aに示されるGUIは、保留及び受話アイコン910を更に含んでもよい。
図15A及び図15Bに示されるように、S510の後に、ユーザがSIMカード1の音声通話を保留して、SIMカード2の音声通話を受け入れることを選択する場合には、S512が更に実行されてよい。
S512.端末210は、SIMカード1と端末220との間の音声通信を保留し、SIMカード2を使用することによって端末230との音声通信を実行する。
SIMカード2に対する音声通話要求(すなわち、ユーザCの着呼要求)がより重要であって、ユーザAはユーザCの着呼要求を受け入れる必要があり、そして、ユーザAは元の通話を切りたくないときに、ユーザAは、元の通話(SIMカード1と端末220との間の音声通話)を保留して、新たな呼び出し(SIMカード2と端末230との間の音声通話)を受け入れるように端末210を制御するよう、保留及び受話アイコン910を選択することができる。具体的に言えば、SIMカード2は、新たな呼び出しを終了した後又は新たな呼び出しを保留した後に元の通話に応えることを再開するために、無線周波数Txリソースを一時的に占有するよう制御される。
図13Bに示されるように、ユーザの指が図13Bに示される表示パネル上のアイコン910をタッチするか又はそれに近づくときに、それは、ユーザが元の通話(すなわち、ユーザBとのSIMカード1の通話)を保留し、新たな呼び出し(すなわち、ユーザCとのSIMカード2の通話)を受け入れたいと望んでいることを示す。端末210のタッチパネルは、タッチパネル上又はその近くでタッチ事象を検出し、そして、タッチ事象に対応する命令を決定するためにタッチ事象をプロセッサ410へ送信する。次いで、プロセッサ410は、命令に従って、図13Cに示されるGUIを表示するように表示パネルに指示し、それにより、ユーザは、元の通話を保留して、ユーザCとの音声通信を行うことができる。
図14Aに示されるように、ユーザの指が図14Aに示される表示パネル上の通話終了アイコン906をタッチするか又はそれに近づくときに、それは、ユーザが新たな呼び出し(すなわち、ユーザCとのSIMカード2の通話)を終了し、元の通話(すなわち、ユーザBとのSIMカード1の通話)を続けたいと望んでいることを示す。端末210のタッチパネルは、タッチパネル上又はその近くでタッチ事象を検出し、そして、タッチ事象に対応する命令を決定するためにタッチ事象をプロセッサ410へ送信する。次いで、プロセッサ410は、命令に従って、図14Bに示されるGUIを表示するように表示パネルに指示し、それにより、ユーザは、ユーザBとの音声通信を続けることができる。図14B及び図14Cに示されるように、端末210は、ある期間(例えば、2秒)の間図14Bに示されるGUIを表示した後に、図14Cに示されるGUIを表示してよい。図14C及び図14Dに示されるように、端末210は、ある期間(例えば、3秒)の間図14Cに示されるGUIを表示した後に、図14Dに示されるGUIを表示してよい。
いくつかの実施形態において、端末210は、図14Bに示されるGUIを表示せずに、図14Cに示されるGUI又は図14Dに示されるGUIを直接表示してもよい。
任意に、端末210は、第1の通信接続のデータパケット(アップリンクデータパケット)及び第2の通信接続のデータパケット(アップリンクデータパケット)の送信優先規則と、送信優先規則に対応する端末状態とを更に記憶する。送信優先規則は、対応する端末状態において、端末の無線周波数送信リソース上での第1の通信接続のデータパケット及び第2の通信接続のデータパケットの送信優先度を示すために使用される。
本発明のこの実施形態において、端末210は、端末210が異なる端末状態にあるときにSIMカード1及びSIMカード2によって無線周波数Txチャネルを占有することの送信優先度の規則に従って、無線周波数Txチャネル上でSIMカード1又はSIMカード2のアップリンクデータパケットを送ることができる。端末210が異なる状態にあるときに、SIMカード1及びSIMカード2によって無線周波数Txチャネルを占有することの送信優先度の規則は、端末210に事前に記憶されてよい。端末210は、端末210の現在の端末状態に基づき、SIMカード1及びSIMカード2によって無線周波数Txチャネルを占有することの送信優先度の規則を決定することができる。
いくつかの実施形態において、端末210のSIMカード2に対して端末230によって開始されるページング要求は、LTEネットワークにおけるVoLTEサービスのページング要求であってよい。これらの実施形態では、端末220と端末210のSIMカード1との間の音声通信は、VoLTEサービス又はCSドメインサービスであってよい。
LTEネットワークにおいて、ページング要求を受け取った後に、端末は、ページング要求がVoLTE音声サービスを実行することを要求するために使用されるのか、あるいは、コモンデータサービス(例えば、ネットワークアクセスデータサービス)を実行することを要求するために使用されるのかを判定することができない。端末が、ページング要求を受け取ってネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップした後に、ネットワークデバイスによって送られたINVITEメッセージを受け取る場合には、端末は、INVITEメッセージに対応するページング要求がVoLTEサービスを実行することを要求するために使用されると決定することができる。端末がネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップした後にINVITEメッセージを受け取らない場合には、端末は、ページング要求がコモンデータサービスを実行することを要求するために使用されると決定することができる。
端末によって受け取られたページング要求がコモンデータサービスを実行することを要求するために使用される場合には、端末がページング要求を受け取った後に、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(すなわち、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度が無線周波数Txチャネル上でのコールカードのボイスパケットの送信優先度よりも高いと端末が直接設定するならば、コールカードの音声通話はしばしば影響を及ぼされると理解され得る。
コールカード(すなわち、SIMカード1)の音声通信品質がそれほど影響を及ぼされないことを確かにするために、S503の後且つS504及びS505の前に、本発明のこの実施形態における方法は、S1601を更に含んでもよい。例えば、図16A及び図16Bに示されるように、図15A及び図15Bに示されるS503の後且つS504及びS505の前に、本発明のこの実施形態における方法は、S1601を更に含んでもよい。
S1601.端末210は、第1優先規則に従って、無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
第1優先規則は、無線周波数Txチャネル上でのSIMカード1及びSIMカード2のアップリンクデータパケットの送信優先規則であってよく、端末210のSIMカード1が呼び出し状態にあるときに端末210がSIMカード2に対するページング要求を受け取った後に端末210によって使用される。
例えば、第1優先規則は、次のようにセットされてよい。無線周波数Txチャネル上での第1の通信接続のボイスパケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上での第1シグナリングパケットの送信優先度よりも高い。第1シグナリングパケットは、第2の通信接続をセットアップするためのページング要求に応答して送信されるシグナリングパケットを含む。
更に、コールカード(すなわち、SIMカード1)の音声通信品質がそれほど影響を及ぼされないことを確かにするとともに、アクセスカードのシグナリングパケットが無線周波数Txチャネルを占有する可能性を高めるために、第1優先規則は、更に次のようにセットされてよい。
1.無線周波数Txチャネル上でのコールカードの音声通信に関係があるいくつかの重要なアップリンクデータパケット(例えば、アップリンクボイスパケット)の送信優先度は、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(すなわち、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度よりも高い。
換言すれば、無線周波数送信リソース上での第1の通信接続の全アップリンクデータパケットの送信優先度は、無線周波数送信リソース上での第1シグナリングパケットの送信優先度よりも高い。
2.無線周波数Txチャネル上でのコールカードの音声通信に関係がある他のアップリンクデータパケット(例えば、アップリンクACKパケット、又はアップリンクネットワークアクセスデータサービスパケット)の送信優先度は、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(すなわち、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度よりも低い。
換言すれば、無線周波数送信リソース上での第1シグナリングパケットの送信優先度は、無線周波数送信リソース上での第1のSIMカードの他のサービスのアップリンクデータパケットの送信優先度よりも高い。他のサービスのアップリンクデータパケットは、第1の通信接続の全アップリンクデータパケットとは異なる、第1のSIMカードの全サービスのアップリンクデータパケット内の他のアップリンクデータパケットである。
例えば、コールカードのアップリンクネットワークアクセスデータサービスパケットの遅延された送信は、コールカードの音声通信品質に影響を与えない。コールカードのアップリンクACKパケットの遅延された送信も、コールカードの音声通信品質に大きな影響を与えない。しかし、コールカードのシグナリングパケット、コールカードのアップリンクボイスパケット、及びコールカードのSRパケットの遅延された送信は、コールカードの音声通信品質に比較的に大きい影響を与える。そのため、第1優先記憶は、次のようにセットされてよい。
(1)無線周波数Txチャネル上でのコールカード(すなわち、SIMカード1)のシグナリングパケット、コールカードのアップリンクボイスパケット、及びコールカードのSRパケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(すなわち、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度よりも高い。
(2)無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(すなわち、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上でのコールカード(すなわち、SIMカード1)のACKパケット及びコールカードのネットワークアクセスデータサービスパケットの送信優先度よりも高い。
例えば、
表2は、本発明のこの実施形態で提供される第1優先規則の一例を示す。
コールカードのシグナリングパケット、アップリンクボイスパケット、及びSRパケットの通常の送信は、コールカードの音声通信品質が影響を及ぼされないことを確かにすることができ、コールカードのACKパケット及びコールカードのネットワークアクセスデータサービスパケットの遅延された送信がコールカードの音声通信品質に比較的に大きい影響を及ぼさないことが理解され得る。従って、コールカードのACKパケット及びコールカードのネットワークアクセスデータサービスパケットによる無線周波数Txチャネルの占有によって引き起こされ、アクセスカード(すなわち、SIMカード2)によってページング要求に応答してシグナリングパケットをネットワークデバイスへ送信することに課される影響を回避するために、第1優先規則において、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(すなわち、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上でのコールカード(すなわち、SIMカード1)のACKパケット及びネットワークアクセスデータサービスパケットの送信優先度よりも高くてよい。
表2は、単に、本発明のこの実施形態における第1優先規則の例である点が留意されるべきである。本発明のこの実施形態における第1優先規則は、上記の第1優先規則及び表2に示される第1優先規則を含むがこれらに限られない。
例えば、
表3は、本発明のこの実施形態で提供される第1優先規則の他の例を示す。
2つのカードの低優先パケットには、コールカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットと、アクセスカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットとが含まれ得る。2つのカードの低優先パケットの遅延された送信さえ、コールカードの音声通信に影響を及ぼさない。従って、アクセスカードのシグナリングパケットに対する2つのカードの低優先パケットの影響を和らげるために、端末210は、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(例えば、SIMカード2)のシグナリングパケットの送信優先度が、無線周波数Txチャネル上での2つのカードの低優先パケットの送信優先度よりも高いとセットしてよい。
端末210は、第1優先規則によって示される、2つのカードのデータパケットの優先度に基づき、無線周波数Txチャネル上で、比較的に高い優先度を有しているデータパケットを優先的に送信する。
コールカードの音声通信品質を確保するために、第1優先規則において、コールカードのシグナリングパケット、アップリンクボイスパケット、及びSRパケットは、最も高い優先度を有していることが理解され得る。しかし、音声サービスを実行する過程において、端末210のSIMカード1は、アップリンクボイスパケットを送信するために無線周波数Txチャネルを常に占有するわけではない。端末210は、SIMカード1のボイスパケットが無線周波数Txチャネル上で送信されないアイドル期間において、アクセスカードに対する呼び出し要求に応答してよい。図16A及び図16Bに示されるように、S1601の後で、S504又はS505が続けられてよい。
S506の後に、すなわち、端末210のSIMカード2がネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップした後に、ページング要求がVoLTE音声サービスを実行することを要求するために使用される場合には、ネットワークデバイスは、INVITE(Invite)メッセージ(すなわち、第2の通信接続のためのINVITEメッセージ)を端末210へ送信してよい。ページング要求がコモンネットワークアクセスデータサービスを実行することを要求するために使用される場合には、ネットワークデバイスは、INVITEメッセージを端末210のSIMカード2へ送信しない。具体的に、図16A及び図16Bに示されるように、S506がネットワークデバイスへのRRCシグナリングをセットアップするために実行された後に、本発明のこの実施形態における方法は、S1602を更に含んでもよい。
S1602.端末210は、SIMカード2に対してネットワークデバイスによって送信されたINVITEメッセージが受信されるかどうかを判定する。
前もってセットされた時間(例えば、2s)内に端末210がSIMカード2に対するINVITEメッセージを受信する場合には、それは、ページング要求がVoLTE音声サービスを実行することを要求するために使用されることを示す。端末210は、SIMカード2の着呼情報を取得し、着呼通知を与える(すなわち、S507乃至S509を実行する)よう、ネットワークデバイスとSIPシグナリングを交換し続けることができる。前もってセットされた時間(例えば、2s)内に端末210がSIMカード2に対するINVITEメッセージを受信しない場合には、それは、ページング要求がSIMカード2に対してコモンネットワークアクセスデータサービスを実行することを要求するために使用されることを示し、端末210は、RRC接続を切り、S501及びその後の方法プロシージャを続けることができる。
いくつかの実施形態において、INVITEメッセージを受信した後に、端末210は、SIMカード2に対するページング要求がVoLTE音声サービスを実行することを要求するために使用されると決定することができる。この場合に、SIMカード2の着呼情報を取得し、着呼通知を与えるために、SIMカード2が、SIPシグナリングを受信及び送信し、ネットワークデバイスと相互作用するよう、無線周波数Rx2チャネル及び無線周波数Txチャネルを使用可能であることを確かにすべく、端末210は、アクセスカードのアップリンクデータパケットの優先度がコールカードのアップリンクデータパケットの優先度よりも高いとセットしてよい。具体的に、図17A及び図17Bに示されるように、S507乃至S509の前且つS1602の後に、前もってセットされた時間(例えば、2s)内に端末210がSIMカード2に対するINVITEメッセージを受信する場合には、本発明のこの実施形態における方法は、S1603を更に含んでもよい。
S1603.端末210は、第2優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
例えば、第2優先規則は次の通りであってよい。無線周波数Txチャネル上での第2の通信接続のアップリンクデータパケット(すなわち、アクセスカードのアップリンクデータパケット)の送信優先度は、無線周波数Txチャネル上での第1の通信接続のアップリンクデータパケット(すなわち、コールカードのアップリンクデータパケット)よりも高い。第2の通信接続のアップリンクデータパケットは、SIPシグナリングを含む。
例えば、アクセスカードのアップリンクデータパケットには、アクセスカードのアップリンクシグナリングパケットが含まれてよく、コールカードのアップリンクデータパケットには、コールカードのアップリンクシグナリングパケット、アップリンクCQIパケット、及びアップリンクSRSパケットなどの、コールカードの全てのアップリンクデータパケットが含まれてよく、それにより、アクセスカードが呼び鈴に応答する過程において、コールカードは、アクセスカードが呼び鈴を鳴らすことができないように、無線周波数Txチャネルを先取りする。
例えば、
表4は、本発明のこの実施形態で提供される第2優先規則の例を示す。
端末210が第2優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信した後に、アクセスカード(すなわち、SIMカード2)は、無線周波数Txチャネルを占有し、無線周波数Rx2チャネル及び無線周波数Txチャネルを使用して、SIPシグナリングを受信及び送信し、ネットワークデバイスと相互作用して、SIMカード2の着呼情報を取得し、着呼通知を与えることができる。
本発明のこの実施形態における「アクセスカードが無線周波数Txチャネルを占有する」ことは、端末210が無線周波数Txチャネル上でアクセスカードのアップリンクデータパケットを送信することを意味し、「コールカードが無線周波数Txチャネルを占有する」ことは、端末210が無線周波数Txチャネル上でコールカードのアップリンクデータパケットを送信することを意味する点が留意されるべきである。
端末210が着呼通知を与えた後に、ユーザは、着呼通知に従って、SIMカード1の音声通話を切り、SIMカード2の音声通話を受け入れることを選択してよいと理解され得る。ユーザは、代替的に、SIMカード2に対する着呼要求を断り、SIMカード1の音声通話を続けることを選択してもよい。ユーザは、代替的に、SIMカード1の音声通話を保留し、SIMカード2の音声通話を受け入れることを選択してもよい。従って、端末がネットワークデバイスから着呼情報を取得する(すなわち、S508を実行する)か、あるいは、SIMカード2が着呼情報を取得するためのSIPシグナリングをネットワークデバイスへ送る(すなわち、S507を実行する)時点から、SIMカードに対する着呼要求を受け入れるべきかどうかをユーザが判断する(すなわち、S510を実行する)時点までの期間において、SIMカード1の音声通信品質を優先的に確保するために、図18A及び図18Bに示されるように、本発明のいくつかの実施形態における方法は、S1801を更に含んでもよい。
S1801.端末210は、第1優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
いくつかの他の実施形態では、端末210のSIMカード2に対して端末230によって開始されるページング要求は、CSドメインサービスのページング要求であってもよい。これらの実施形態では、端末220と端末210のSIMカード1との間の音声通信は、VoLTEサービス又はCSドメインサービスであってよい。
VoLTEサービスのそれとは異なり、CSドメインサービスのページング要求は、ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されることを直接示すことができ、端末は、ページング要求がCSドメインサービス又はコモンデータサービスを実行することを要求するために使用されるかどうかを判定するためにINVITEメッセージを受信するのを待つ必要がない。従って、端末210がページング要求を受け取った後(すなわち、S503の後)に、ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されると端末210が決定する場合には、端末210は、S1603を直接実行することができる。図19A及び図19Bに示されるように、S503の後に、本発明のこの実施形態における方法は、S1901を更に含んでもよい。
S1901.端末210は、ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されると決定する。
ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されると端末210が決定する場合には、SIMカード2の着呼情報を取得し、着呼通知を与えるために、SIMカード2が、SIPシグナリングを受信及び送信し、ネットワークデバイスと相互作用するよう、無線周波数Rx2チャネル及び無線周波数Txチャネルを使用可能であることを確かにすべく、端末210は、アクセスカードのアップリンクデータパケットの優先度がコールカードのアップリンクデータパケットの優先度よりも高いとセットしてよい。換言すれば、S1901の後に、S1603が実行されてよい。S1603に関する詳細な説明については、本発明のこの実施形態における関連する内容を参照されたい。詳細は、本発明のこの実施形態において再びここで記載されない。
端末210が第2優先規則に従って無線周波数Txチャネルを上でデータパケットを送信した後に、アクセスカード(すなわち、SIMカード2)は、ネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップするために、無線周波数Txチャネルを通じてネットワークデバイスへRRCシグナリングを送信する(すなわち、S506を実行する)よう無線周波数Txチャネルを占有してよい。換言すれば、S1901の後に、S506及びその後のプロシージャが直接に実行され得る。
ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されるときに、本発明のこの実施形態における方法はS1602を含まない点が留意されるべきである。換言すれば、図19A及び図19Bに示されるように、S506の後に、S507乃至S510が直接に実行され得る。
その上、ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されるときに、S1801は任意である。端末がネットワークデバイスから着呼情報を取得する(すなわち、S508を実行する)か、あるいは、SIMカード2が着呼情報を取得するためのSIPシグナリングをネットワークデバイスへ送る(すなわち、S507を実行する)時点から、SIMカードに対する着呼要求を受け入れるべきかどうかをユーザが判断する(すなわち、S510を実行する)時点までの期間において、S1801の実行は、SIMカード1の音声通信品質を優先的に確保することができる。
いくつかの実施形態において、端末210が、端末220との音声通信を終了した後に、SIMカード2を使用することによって端末230との音声通信を行う過程(すなわち、S511)において、端末210のSIMカード1は音声通信を終了するが、SIMカード1にはネットワークアクセスデータサービスが存在する。SIMカード1のネットワークアクセスデータサービスが、コールカード(すなわち、SIMカード2)の音声通信品質に比較的に大きい影響を与えずに、順当に実行されることを確かにするために、端末210は、第3優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信することができる。S511の後に、本発明のこの実施形態における方法は、S2001を更に含んでもよい。例えば、図20A、図20B、及び図20Cに示されるように、図18A及び図18Bに示されるS511の後に、本発明のこの実施形態における方法は、S2001を更に含んでもよい。
S2001.端末210は、第3優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
例えば、第3優先規則は、次の通りであってよい。
1.無線周波数Txチャネル上でのコールカード(例えば、SIMカード2)の高優先パケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(例えば、SIMカード1)のネットワークアクセスデータサービスパケットの送信優先度よりも高い。
2.無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(例えば、SIMカード1)のネットワークアクセスデータサービスパケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上での2つのカードの低優先パケットの送信優先度よりも高い。
例えば、
表5は、本発明のこの実施形態で提供される第3優先規則の例を示す。
コールカードの高優先パケットには、コールカードのシグナリングパケット、アップリンクボイスパケット、ACKパケット、及びSRパケットが含まれ得る。コールカードのシグナリングパケット、アップリンクボイスパケット、ACKパケット、及びSRパケットの通常の送信は、コールカードの音声サービスが影響を及ぼされないことを確かにすることができる。従って、無線周波数Txチャネル上でのコールカードの高優先パケットの送信優先度は最も高く、それにより、コールカードの音声通信は影響を及ぼされない。
その上、2つのカードの低優先パケットには、コールカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットと、アクセスカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットとが含まれ得る。コールカード及びアクセスカードのヌルパケット、CQIパケット、及びSRSパケットの遅延された送信さえ、コールカードの音声通信に影響を及ぼさない。アクセスカードのネットワークアクセスデータサービスパケットに対する2つのカードの低優先パケットの影響を和らげるために、端末210は、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(例えば、SIMカード1)のネットワークアクセスデータサービスパケットの送信優先度が、無線周波数Txチャネル上での2つのカードの低優先パケットの送信優先度よりも高いとセットしてよい。
更に、端末210が端末210のSIMカード2を使用することによって端末230との音声通信を行う過程において、端末210のSIMカード1に対して他の端末(例えば、端末220)によって開始されるページング要求が存在する場合がある。端末210のSIMカード1がページング要求を受け取った後の処理方法については、S502′乃至S512′、S1601′乃至S1603′、S1801′、及びS1901′を参照されたい。換言すれば、端末210がSIMカード2を使用することによって端末230との音声通信を行う過程において、上記のS502乃至S512はS502′乃至S512点により置換されてよく、S1601乃至S1603はS1601′乃至S1603′により置換されてよく、S1801はS1801′により置換されてよく、S1901はS1901′により置換され得る。
例えば、図21A、図20B、及び図21C又は図22A及び図22Bに示されるように端末210が端末210のSIMカード2を使用することによって端末230との音声通信を行う過程において、本発明のこの実施形態における方法は、次の全て又はいくつかのステップを含んでよい。
S502′.端末220は、端末210のSIMカード1への呼び出し要求を開始する。
S503′.端末210は、SIMカード1に対する、呼び出し要求によってトリガされるページング要求を受け取る。
S503′の後に、本発明のこの実施形態における方法は、S504′及びS505′を更に含んでもよい。
S504′.端末210がSIMカード1に対するページング要求を受け取るときに、SIMカード2の送信されるべきボイスパケットがある場合には、端末210は、SIMカード1に対するページング要求に応答することを遅延させる。
S505′.端末210がSIMカード1に対するページング要求を受け取るときに、SIMカード2の送信されるべきボイスパケットがない場合には、端末210は、SIMカード1に対するページング要求に即時に応答する。
端末210は、ページング要求に応答してS506′及びその後の方法プロシージャを実行してよい。
S506′.端末210は、ページング要求に応答してRRCシグナリングをネットワークデバイスへ送信し、SIMカード1に基づきネットワークデバイスへのRRC接続をセットアップする。
S507′.端末210は、ネットワークデバイスとSIPシグナリングを交換する。
S508′.端末210は、SIMカード1の、ネットワークデバイスによって送られた着呼情報を受け取る。
S509′.端末210は、SIMカード1の着呼通知を与える。
S510′.端末210は、ユーザがSIMカード1に対する着呼要求を受け入れるかどうかを判定する。
ユーザがSIMカード1に対する着呼要求を断ることを選択し、SIMカード2の音声通話を続ける場合には、端末210は、SIMカード1へのRRC接続を切断することができる。ユーザがSIMカード2の音声通話を切ることを選択し、SIMカード1の音声通話を受け入れる場合には、端末210はS511′を続けることができる。ユーザがSIMカード2の音声通話を保留し、SIMカード1の音声通話を受け入れることを選択する場合には、S512′が更に実行され得る。
S511′.端末210は、SIMカード2の音声通信を終了し、端末210のSIMカード1を使用することによって端末220との音声通信を実行する。
S512′.端末210は、SIMカード2と端末230との間の音声通信を保留し、SIMカード1を使用することによって端末220との音声通信を実行する。
S1601′.端末210は、第4優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
端末210のSIMカード1は音声通信を終了するが、SIMカード1で送信されるネットワークアクセスデータサービスが存在する場合がある。アクセスカードのネットワークアクセスデータサービスパケットに対する2つのカードの低優先パケットの影響を和らげるために、第4優先規則において、無線周波数Txチャネル上でのアクセスカード(例えば、SIMカード2)のネットワークアクセスデータサービスパケットの送信優先度は、無線周波数Txチャネル上での2つのカードの低優先パケットの送信優先度よりも高い。
例えば、表6は、本発明のこの実施形態で提供される第4優先規則の例を示す。
S1602′.端末210は、SIMカード1に対してネットワークデバイスによって送られたINVITEメッセージが受信されるかどうかを判定する。
SIMカード1にはデータサービスが存在し得るので、S1602′が実行された後に、前もってセットされた時間内にSIMカード1がINVITEメッセージを受信しない場合には、あるいは、S510′が実行された後に、ユーザがSIMカード1に対する着呼要求を異なる場合には、端末210は、RRC接続を切断しなくてもよい。
本発明のこの実施形態における上記の表(例えば、表1乃至表6)は、本発明のこの実施形態における優先規則のいくつかの例を提供するにすぎず、本発明のこの実施形態における優先規則は、上記の優先規則を含むがそれらに限られない点が留意されるべきである。その上、本発明のこの実施形態における端末210の優先規則は、本発明のこの実施形態における第1優先規則、第2優先規則、第3優先規則、及び第4優先規則などの優先規則を含むがこれらに限られない。様々な異なる優先規則が、端末210が選択及び使用するために端末210においてセットされてよく、それにより、コールカードの音声通信品質を確保しながら、アクセスカードは、着呼情報を取得し、呼び鈴によって着呼通知を与えるために、ページング要求を受け取った後に、SIPシグナリングを送信し、ネットワークデバイスと相互作用するよう、無線周波数Txチャネルを使用することができる。
S1603′.端末210は、第2優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
S1801′.端末210は、第4優先規則に従って無線周波数Txチャネル上でデータパケットを送信する。
S1901′.端末210は、ページング要求がCSドメインサービスを実行することを要求するために使用されると決定する。
本発明のこの実施形態で提供される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法によれば、端末210がSIMカード1を使用することによって端末220との音声通信を行う過程において、端末210のSIMカード2が端末230によって送られたページング要求を受け取る場合には、端末210は、無線周波数Txチャネル上でのSIMカード1及びSIMカード2の様々なデータパケットの送信優先度に基づき、無線周波数Txリソースを占有するようSIMカード1又はSIMカード2を制御することができ、それにより、SIMカード1がボイスパケットを送信するよう無線周波数Txリソースを占有するインターバルにおいて、SIMカード2は、SIMカード2の着呼情報を取得し、呼び鈴によってユーザに通知を与えるために、ネットワークデバイスへの接続をセットアップするよう、受け取られたページング要求に応答することができる。この解決法によれば、端末210は、ユーザ経験を改善するよう、コールカードの音声通話品質に影響を及ぼさずに端末のデュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装することができる。
本願のこの実施形態で提供される解決法は、次の観点から上述されている。端末は、無線周波数送信リソース上で第1の通信接続及び第2の通信接続のアップリンクデータパケットを送信する。上記の機能を実装するために、端末は、機能を実行するための対応する機能モジュールを含むことが理解され得る。当業者は、本明細書で開示されている実施形態で記載される、例となる端末及びアルゴリズムステップと組み合わせて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装可能であると容易に気付くはずである。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載される機能を実装するよう異なる方法を使用してよいが、実施が本願の適用範囲を越えることは考えられるべきではない。
端末は、本願の実施形態における上記の方法の例に従って分割されてよい。例えば、モジュール又はユニットは、機能に対応するよう分割されてよく、あるいは、2つ以上の機能が、処理モジュールに一体化されてもよい。上記の一体化されたモジュールは、ハードウェアの形で実装されても、あるいは、ソフトウェアモジュール又はユニットの形で実装されてもよい。本願の実施形態におけるモジュール又はユニットの分割は、一例であり、論理的な機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割様態が存在してもよい。
図23は、上記の実施形態に関係がある端末のとり得る略構造図である。端末2300は、第1のSIMカードインターフェイス及び第2のSIMカードインターフェイスを含み、ここで、第1のSIMカードインターフェイスは、第1のSIMカード(すなわち、上記のSIMカード1)と通信するよう構成され、第2のSIMカードインターフェイスは、第2のSIMカード(すなわち、上記のSIMカード2)と通信するよう構成される。図23に示されるように、端末2300は、受信モジュール2301、送信モジュール2302、及び応答モジュール2303を含む。
受信モジュール2301は、S501での「端末210が端末220との音声通信を実行する」ことにおいてダウンリンクデータパケットを受信する動作、S503、S507及びS507′での「端末210がネットワークデバイスとSIPシグナリングを交換する」ことにおいてSIPシグナリングを受信する動作、S508、S511、S511′、S512、及びS512′での「端末210が音声通信を実行する」ことにおいてダウンリンクデータパケットを受信する動作、及び方法実施形態におけるS503′及びS508′での動作、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
送信モジュール2302は、S501での「端末210が端末220との音声通信を実行する」ことにおいてアップリンクデータパケットを送信する動作、S506及びS506′でのRRCシグナリングを送信する動作、S507及びS507′での「端末210がネットワークデバイスとSIPシグナリングを交換する」ことにおいてSIPシグナリングを送信する動作、S511、S511′、S512、及びS512′での「端末210が音声通信を実行する」ことにおいてアップリンクデータパケットを送信する動作、及び方法実施形態におけるS1601、S1603、S1801、S2001、S506′、S1601′、S1603′、及びS1801′での動作、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
応答モジュール2303は、方法実施形態におけるS504、S505、S504′、及びS505′、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
更に、図24に示されるように、端末2300は、判定モジュール2304を更に含んでもよい。判定モジュール2304は、方法実施形態におけるS1602及びS1602′、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
更に、端末2300は、記憶モジュールを更に含んでもよい。記憶モジュールは、本発明の実施形態における第1優先規則、第2優先規則、第3優先規則、及び第4優先規則などの優先規則を記憶するよう構成される。
更に、端末2300は、表示モジュールを更に含んでもよい。表示モジュールは、端末2300の着呼通知インターフェイスを表示するよう構成される。例えば、表示モジュールは、図9、図11、図12、図13、及び図14のうちいずれか1つに示されるGUIを表示するよう構成される。
更に、端末2300は、判断モジュールを更に含んでもよい。判断モジュールは、方法実施形態におけるS510及びS510′、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
更に、端末2300は、セットアップモジュールを更に含んでもよい。セットアップモジュールは、方法実施形態におけるS506及びS506′での「RRC接続をセットアップする」動作をサポートするよう構成される。
更に、図25に示されるように、端末2300は、着呼通知モジュール2305を更に含んでもよい。着呼通知モジュール2305は、方法実施形態におけるS509及びS509′、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
更に、端末2300は、他の判定モジュールを更に含んでもよい。他の判定モジュールは、方法実施形態におけるS1901及びS1901′、並びに/又は本明細書で記載される技術の他のプロセスをサポートするよう構成される。
確かに、端末2300は、先に挙げられたユニット及びモジュールを含むがこれらに限られない。例えば、端末2300は、S511での「SIMカード1との音声通信を終了する」動作をサポートする制御モジュールを更に含んでもよい。その上、上記のモジュールによって実装され得る具体的な機能は、上記の実施形態で記載される方法ステップに対応する機能を含むがこれらに限られない。端末2300の他のユニット及び端末2300のユニットに関する詳細な説明については、対応する方法ステップに関する詳細な説明を参照されたい。詳細は、本願のこの実施形態においてここで記載されない。
集積ユニットが使用されるときに、応答モジュール2303、判断モジュール、セットアップモジュール、着呼通知モジュール2305、判定モジュール2304、などは、実施のために1つの処理ユニットに一体化されてもよい。処理ユニットはプロセッサ又はコントローラであってよく、例えば、中央演算処理ユニット(Central Processing Unit,CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)、若しくは他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア部品、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。処理ユニットは、本願で開示される内容を参照して記載される様々な、例となる論理ブロック、モジュール、及び回路を実装又は実行することができる。代替的に、処理ユニットは、計算機能を実装する組み合わせ、例えば、1つ以上のマイクロプロセッサを含む組み合わせ、又はDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせであってよい。記憶モジュールはメモリであってよい。表示モジュールはディスプレイであってよい。
処理ユニットがプロセッサであり、記憶モジュールがメモリであり、送信モジュール及び受信モジュールが通信インターフェイスであるときに、本願のこの実施形態における端末2300は、図26に示される端末2600であってよい。端末2600はDR−DSDSに対応し、端末2600は、1つ以上のプロセッサ2601、メモリ2602、通信インターフェイス2603、第1のSIMカードインターフェイス2604、及び第2のSIMカードインターフェイス2605を含む。
メモリ2602、通信インターフェイス2603、第1のSIMカードインターフェイス2604、及び第2のSIMカードインターフェイス2605は、1つ以上のプロセッサ2601へ結合されている。例えば、図26に示されるように、メモリ2602、通信インターフェイス2603、第1のSIMカードインターフェイス2604、第2のSIMカードインターフェイス2605、及びプロセッサ2601は、バス2606を通じて接続されてよい。
第1のSIMカードインターフェイス2604は、第1のSIMカードと通信するよう構成され、第2のSIMカードインターフェイス2605は、第2のSIMカードと通信するよう構成され、通信インターフェイス2603は、2つの無線周波数受信チャネル(例えば、無線周波数Rx1チャネル及び無線周波数Rx2チャネル)と、1つの無線周波数送信チャネル(例えば、無線周波数Txチャネル)とを含む。メモリ2602は、コンピュータプログラムコードを記憶するよう構成され、ここで、コンピュータプログラムコードは命令を含み、命令を1つ以上のプロセッサ2601が実行するときに、端末2600は、図5、図10、並びに図15及び図15B乃至図22A及び図22Bのうちいずれか1つに示される、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法を実行する。
バス2606は、ペリフェラル・コンポーネント・インターコネクト(Peripheral Component Interconnect,PCI)バス、拡張産業標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture,EISA)バス、などであってよい。バス2606は、アドレスバス、データバス、コントロールバス、などに分類されてよい。表現の容易のために、1つの太線しか図26ではバスを表すために使用されないが、ただ1つのバス又はただ1種類のバスしかないことを意味するものではない。
本発明の実施形態は、コンピュータ記憶媒体を更に提供し、ここで、コンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムコードを記憶し、コンピュータプログラムコードを端末2600のプロセッサ2601が実行するときに、端末2600は、上記の実施形態における、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法を実施するために、図5、図10、並びに図15及び図15B乃至図22A及び図22Bのうちいずれか1つにおける関連する方法ステップを実行する。
本発明の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供し、コンピュータプログラム製品がコンピュータで実行されるときに、コンピュータは、上記の実施形態における、デュアルカード・デュアルスタンバイ・デュアルパスを実装する通信方法を実施するために、図5、図10、並びに図15及び図15B乃至図22A及び図22Bのうちいずれか1つにおける関連する方法ステップを実行する。
本発明の実施形態で提供される端末、コンピュータ記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品は全て、上記の対応する方法を実行するよう構成される。従って、それによって達成され得る有利な効果については、上記の対応する方法における有利な効果を参照されたい。詳細は、ここで再び記載されない。
実施に関する上記の説明は、当業者が、便宜上及び簡潔な記載のために、上記の機能モジュールの分割が説明のための例と見なされると理解することを可能にする。実際の適用では、上記の機能は、異なる機能モジュールに割り当てられ、要件に従って実装され得る。すなわち、装置の内部構造は、上記の機能の全部は部分を実装するよう、異なる機能モジュールに分割される。上記のシステム、装置、及びユニットの詳細な作動プロセスについては、上記の方法実施形態における対応するプロセスを参照されたい。詳細は、ここで再び記載されない。
本願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されるシステム、装置、及び方法は他の様態で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載される装置の実施形態は一例にすぎない。例えば、モジュール又はユニット分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実施では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、他のシステムに結合又は一体化されてもよく、あるいは、いくつかの機能は、無視されても又は実行されなくてもよい。その上、表示又は議論される相互結合又は直接の結合若しくは通信接続は、いくつかのインターフェイスを通じて実装されてもよい。装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電気的な、機械的な、又は他の形態で実装されてもよい。
別個の部分として記載されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一箇所に配置されても、あるいは、複数のネットワークユニットに分配されてもよい。ユニットの一部又は全ては、実施形態の解決法の目的を達成するために、実際の要件に従って選択されてよい。
その上、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、あるいは、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットにまとめられてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形で実装されても、あるいは、ソフトウェア機能ユニットの形で実装されてもよい。
一体化されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用されるときに、一体化されたユニットはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてよい。そのような理解に基づき、本願の技術的解決法は本質的に、あるいは、先行技術の寄与する部分、又は技術的解決法の全て若しくは一部は、ソフトウェア製品の形で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイス、などであってよい。)又はプロセッサに、本願の実施形態で記載される方法のステップの全て又は一部を実行するように指示するいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体には、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、リード・オンリー・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる如何なる媒体も含まれる。
上記の説明は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示される技術的範囲内の如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲内に含まれるべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。