JP6914638B2 - 吸収性物品および吸収性物品の製造方法 - Google Patents

吸収性物品および吸収性物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、吸収性物品および吸収性物品の製造方法に関する。
従来、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の1つとして、上端に胴部開口を有するとともに下部に一対の脚部開口を有するパンツタイプの使い捨ておむつが利用されている。パンツタイプの使い捨ておむつでは、着用者の腹側および背側に位置する前方部および後方部に、胴部開口のエッジに沿う胴部弾性部材が設けられる。また、前方部および後方部の間に位置する股下部に、一対の脚部開口のエッジに沿う脚部弾性部材が設けられる。前方部および後方部には、さらに、上下方向において胴部弾性部材と脚部弾性部材との間に配置される中間弾性部材が設けられる。
特許文献1では、前ウエストパネルの伸張応力が、後ウエストパネルの伸張応力よりも高い使い捨ておむつが開示されている。当該おむつでは、前ウエストパネルのウエスト弾性体の伸張倍率が、後ウエストパネルのウエスト弾性体の伸張倍率よりも高くされ、かつ、前ウエストパネルのウエスト弾性体の径が、後ウエストパネルのウエスト弾性体の径よりも太くされる。また、後ウエストパネルのウエスト弾性体の数を、前ウエストパネルのウエスト弾性体の数よりも少なくする手法も提案されている。
特許文献2では、胴周り弾性部材が伸縮応力の小さい前胴周り弾性部材と、伸縮応力の大きい後胴周り弾性部材とからなるおむつが開示されている。当該おむつの前胴周り域には胴周り帯片が設けられ、胴周り周縁部の胴周りに対する締め付け力が弱いときには、胴周り帯片によって前胴周り域において周縁部を束ね、伸縮応力の大きい後胴周り弾性部材によっておむつを胴周りにフィットさせることが可能となっている。
特許文献3の使い捨ておむつでは、前身頃と後身頃とが接合された両側部において、一方の身頃を構成する外装シート部分により、接合部より外方に延出する脇部延出フラップが形成される。また、一方の身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力が、他方の身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定される。その結果、使用前の状態では、当該一方の身頃の脇部延出フラップが他方の身頃内側に向くようになり、操作し易くなる。
なお、特許文献4では、吸収性物品の伸縮構造が開示されており、当該伸縮構造では、ホットメルト接着剤により弾性部材が2枚のシートの間に固定されて弾性部材固定部が形成される。ホットメルト接着剤の塗布パターンが互いに異なる第1の領域および第2の領域が弾性部材の伸縮方向に設けられ、第1の領域における伸縮方向非固定割合が、第2の領域における伸縮方向非固定割合よりも狭いことにより、弾性収縮力が伸縮方向に変化する。
特開2013−118962号公報 特許第4009439号公報 特許第4839315号公報 特開2015−109900号公報
ところで、パンツタイプの使い捨ておむつでは、前方部の両側端と後方部の両側端との接続部分が体の真横に位置する構造になっており、側臥位の着用者に対して、接続部分が違和感を与えてしまう。また、おむつが着用された状態において、当該接続部分が側方に張り出すことにより、おむつの形状が強調されてしまう。特許文献1ないし3の手法を応用して、接続部分の位置を真横からずらすことも考えられるが、前方部および後方部において、弾性要素の伸張率、種類または数を個別に変更する場合、使い捨ておむつの製造に係る装置において、煩雑な調整や部品の変更等が必要となる。したがって、使い捨ておむつにおいて、当該接続部分の位置を真横からずらすことが可能な新規な手法が求められている。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品において、前方部の両側端と後方部の両側端との接続部分の位置を真横からずらすことが可能な新規な手法を提供することを目的としている。
請求項に記載の発明は、吸収性物品であって、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有する外装シートと、前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体とを備え、前記外装シートが、着用者の腹側に位置する前方部と、着用者の背側に位置し、両側端が前記前方部の両側端と接続される後方部と、前記前方部および前記後方部から連続する股下部とを有する外装シート本体と、前記胴部開口のエッジに沿う胴周り領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部弾性部材と、前記一対の脚部開口のエッジに沿って前記股下部に接合されるとともに収縮することにより一対の脚部開口ギャザーを形成する脚部弾性部材と、上下方向における前記胴部弾性部材と前記脚部弾性部材との間にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより中間ギャザーを形成する中間弾性部材とを備え、前記中間弾性部材が、それぞれが前記上下方向に垂直な左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記複数の中間弾性要素に接着剤が塗布されて、前記複数の中間弾性要素が前記前方部に接合される前方弾性部材と、それぞれが前記左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記複数の中間弾性要素に接着剤が塗布されて、前記複数の中間弾性要素が前記後方部に接合される後方弾性部材とを備え、前記外装シート本体を展開して前記前方部および前記後方部を前記左右方向に伸張した状態において、前記左右方向における前記前方部の長さが、前記後方部の長さと同じであり、前記左右方向における前記前方弾性部材の長さが、前記後方弾性部材の長さと同じであり、前記前方弾性部材の複数の中間弾性要素における長さの総和に対する、前記外装シート本体に接合される固定部の長さの総和の割合である固定割合が、前記後方弾性部材の複数の中間弾性要素における前記固定割合と相違し、前記外装シート本体を前記左右方向に伸張した状態において、前記前方弾性部材による前記前方部の前記左右方向における収縮力と、前記後方弾性部材による前記後方部の前記収縮力とが相違する。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記前方弾性部材の複数の中間弾性要素、および、前記後方弾性部材の複数の中間弾性要素において、前記外装シート本体に対する接合時の伸張率が同じである。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の吸収性物品であって、前記前方弾性部材および前記後方弾性部材の少なくとも一方の弾性部材における複数の中間弾性要素において、前記外装シート本体に接合される固定部の前記左右方向における存在範囲が同じである。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記少なくとも一方の弾性部材の各中間弾性要素において、前記左右方向における複数の固定部のピッチが一定である。
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載の吸収性物品であって、前記中間弾性部材が、前記外装シート本体を形成する2つのシートの間に配置され、前記上下方向に隣接する2つの固定部の間が、前記2つのシートの非接合領域である。
請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、前記前方弾性部材および前記後方弾性部材のうち一方の弾性部材における前記固定割合が、他方の弾性部材における前記固定割合よりも小さく、前記一方の弾性部材による前記収縮力が、前記他方の弾性部材による前記収縮力よりも大きい。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の吸収性物品であって、前記一方の弾性部材が、前記前方弾性部材である。
請求項に記載の発明は、吸収性物品の製造方法であって、前記吸収性物品が、上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有する外装シートと、前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体とを備え、前記外装シートが、着用者の腹側に位置する前方部と、着用者の背側に位置し、両側端が前記前方部の両側端と接続される後方部と、前記前方部および前記後方部から連続する股下部とを有する外装シート本体と、前記胴部開口のエッジに沿う胴周り領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部弾性部材と、前記一対の脚部開口のエッジに沿って前記股下部に接合されるとともに収縮することにより一対の脚部開口ギャザーを形成する脚部弾性部材と、上下方向における前記胴部弾性部材と前記脚部弾性部材との間にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより中間ギャザーを形成する中間弾性部材とを備え、前記中間弾性部材が、それぞれが前記上下方向に垂直な左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記前方部に接合される前方弾性部材と、それぞれが前記左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記後方部に接合される後方弾性部材とを備え、前記外装シート本体を展開して前記前方部および前記後方部を前記左右方向に伸張した状態において、前記左右方向における前記前方部の長さが、前記後方部の長さと同じであり、前記左右方向における前記前方弾性部材の長さが、前記後方弾性部材の長さと同じであり、前記吸収性物品の製造方法が、a)複数の吸収性物品における前方弾性部材の複数の中間弾性要素、および、後方弾性部材の複数の中間弾性要素となる複数の連続弾性要素を、同じ送出速度にて複数の弾性要素ロールから送り出す工程と、b)前記複数の連続弾性要素に接着剤を塗布し、前記複数の吸収性物品おける外装シート本体の一部となるとともに一定速度にて移動する連続シート上に、前記複数の連続弾性要素を接合する工程とを備え、各吸収性物品において、前方弾性部材の複数の中間弾性要素における長さの総和に対する、外装シート本体に接合される固定部の長さの総和の割合である固定割合が、後方弾性部材の複数の中間弾性要素における前記固定割合と相違するように、前記b)工程において、前記複数の連続弾性要素が前記連続シート上に接合され、前記各吸収性物品の前記外装シート本体を前記左右方向に伸張した状態において、前記前方弾性部材による前記前方部の前記左右方向における収縮力と、前記後方弾性部材による前記後方部の前記収縮力とが相違する。
本発明によれば、吸収性物品において、前方部の両側端と後方部の両側端との接続部分の位置を適切に真横からずらすことができる。
使い捨ておむつの正面図である。 使い捨ておむつの背面図である。 展開した状態の使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの部分断面図である。 前方弾性部材および後方弾性部材に対する接着剤の塗布パターンを示す図である。 試験片を示す図である。 引張試験の結果を示す図である。 引張試験の結果を示す図である。 使い捨ておむつの製造装置の一部を示す図である。 外装シートの製造の流れを示す図である。 第1接着剤付与部の構成を示す図である。 関連技術に係る使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 前方弾性部材を示す図である。 引張試験の結果を示す図である。 引張試験の結果を示す図である。 使い捨ておむつの他の例を示す図である。
図1および図2は、本発明のの実施の形態に係る使い捨ておむつ1の正面図および背面図(すなわち、着用者の腹側および背側に位置する部位の図)である。図1および図2に示すように、使い捨ておむつ1は、上端(すなわち、図1および図2中の上側の端部)に胴部開口11を有し、下部に一対の脚部開口12を有するパンツタイプの吸収性物品である。使い捨ておむつ1は、着用者からの排泄物を受ける。
図3は、使い捨ておむつ1を展開した状態で着用者側から見た平面図である。使い捨ておむつ1は、胴部開口11および一対の脚部開口12(図1および図2参照)を有する外装シート4、および、外装シート4の内側の面(すなわち、着用者側の面)に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する略シート状の吸収体20を備える。外装シート4は、外装シート本体40、並びに、外装シート本体40に接合される脚部弾性部材43、胴部弾性部材44および中間弾性部材45を備える。
使い捨ておむつ1では、図3中の上側の部位が着用者の前側(腹側の肌)を覆い、図3中の下側の部位が着用者の後側(背側の肌)を覆う。以下の説明では、外装シート本体40の着用者の腹側および背側に位置する部位をそれぞれ、「前方部401」および「後方部403」と呼び、前方部401と後方部403との間で前方部401および後方部403から連続するとともに着用者の股間部を覆う部位を「股下部402」と呼ぶ。使い捨ておむつ1では、外装シート4が前方部401、股下部402および後方部403を備え、吸収体20は、外装シート4の前方部401から股下部402を経由して後方部403へと至る。
使い捨ておむつ1が製造される際には、外装シート4が吸収体20と共に股下部402にて折り曲げられ、股下部402を下側に向けた際の前方部401の左右両側に位置する帯状の部位404の内面と、後方部403の左右両側に位置する帯状の部位405の内面とが、加熱および押圧による熱融着によりそれぞれ接合される。帯状の部位404の内面とは、前方部401の着用者に接する面である内面の両側端から側方に連続する面であり、図3中の手前側の面である。また、帯状の部位405の内面とは、後方部403の着用者に接する面である内面の両側端から側方に連続する面であり、図3中の手前側の面である。
このように、一対の帯状の部位404と一対の帯状の部位405とが接合されることにより、図1および図2に示すように、前方部401の両側端と後方部403の両側端とが接続され、前方部401および後方部403の上端に胴部開口11が形成される。また、前方部401および後方部403の下側において股下部402の左右に一対の脚部開口12が形成される。さらに、胴部開口11と一対の脚部開口12とのそれぞれの間において上下方向に延びる一対の帯状突出部13が形成される。各帯状突出部13は、前方部401と後方部403との間の接続線400から側方へと突出する帯状の部位である。
図4は、使い捨ておむつ1を図3中に示すIV−IVの位置(すなわち、股下部402)で切断した断面図である。図4では、図示の都合上、使い捨ておむつ1の構成を互いに離して描いている。図3および図4に示すように、吸収体20は、略シート状の本体部2、および、本体部2の両側部上(すなわち、上下方向に垂直な左右方向の両側)に配置されて本体部2の長手方向のおよそ全長に亘る一対のサイドシート3を備える。本体部2は、図4に示すように、トップシート21、バックシート23、および、トップシート21とバックシート23との間に配置された吸収コア22を備える。図3では、図の理解を容易にするために、吸収体20の吸収コア22の輪郭を太い破線にて描いている(図1および図2においても同様)。
図3に示すように、吸収コア22の長手方向の両端部における幅は、吸収コア22の長手方向の中央部における幅よりも大きい。換言すれば、吸収コア22は、いわゆる砂時計型である。図4のバックシート23はホットメルト接着剤等により外装シート4上に接合され、吸収体20が外装シート4に固定される。
図4に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、長手方向の全長に亘って設けられた折り曲げ線39の一方側の部位である帯状の接合部33、および、折り曲げ線39の他方側の部位である側壁部34を備える。一対の接合部33は、本体部2の側方エッジ近傍において長手方向のおよそ全長に亘って本体部2の上側(すなわち、着用者側)にホットメルト接着剤を用いて接合される。一対の側壁部34は、接合部33の左右方向の外側のエッジ(折り曲げ線39)にて一対の接合部33から連続する部位であり、本体部2の両側部上において本体部2の長手方向のおよそ全長に亘って延びる。
一対の側壁部34はそれぞれ、長手方向における両端部において接合部33上に重ねられ、熱融着接合または超音波接合、あるいは、ホットメルト接着剤等による接着により接合部33上に固定される。側壁部34の自由端には側壁部弾性部材35が接合されており、側壁部弾性部材35が収縮することによりギャザーが形成される。
図5は、使い捨ておむつ1を図3中に示すV−Vの位置で切断した部分断面図である。図5では、使い捨ておむつ1の前方部401の断面を示す。使い捨ておむつ1の後方部403の構造は、図5に示す前方部401の構造と同様である。図4および図5に示すように、外装シート4の外装シート本体40は、第1外装シート41、および、第1外装シート41の内面上(すなわち、着用者側)に直接的に積層されてホットメルト接着剤等により接合される第2外装シート42を備える。
外装シート本体40は、図5に示すように、第2外装シート42の内面上に直接的に積層されてホットメルト接着剤等により接合されるエンドシート5をさらに備える。図3に示すように、エンドシート5は、使い捨ておむつ1の左右方向(すなわち、図3中における横方向)に関して外装シート4の幅のおよそ全体に亘って設けられ、図5に示すように、第2外装シート42との間に、吸収体20の上端部を挟んで固定する。
第2外装シート42の上端421は、エンドシート5の上端51と上下方向においておよそ一致しており、第1外装シート41の上端である胴部開口11のエッジ111から下方に離間する。また、第2外装シート42の上端421、および、エンドシート5の上端51は、吸収体20の上端25よりも上側に位置する。
図4に示す吸収体20のトップシート21は、透液性のシート材料であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21としては、例えば、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)にて形成された透液性の不織布(ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンボンド不織布等)が利用される。なお、トップシート21として、セルロースやレーヨン、コットン等の親水性繊維により形成された不織布(例えば、スパンレース不織布)が利用されてもよい。
吸収コア22は、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。吸収コア22は、例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維等の親水性繊維に、粒状の高吸収性ポリマー(SAP(Super Absorbent Polymer))や高吸収性ファイバー等の高吸収性材料を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等により包み込んで形成される。親水性繊維を包むティッシュペーパーや透液性不織布等は、親水性繊維および高吸収性材料とホットメルト接着剤により接合され、親水性繊維の型崩れ、および、高吸収性材料の脱落(特に、吸水後における脱落)が防止される。本実施の形態では、吸収コア22はパルプ繊維およびSAPを含む。
バックシート23は、トップシート21および吸収コア22を透過した排泄物の水分等を受け、当該水分等が本体部2の外側にしみ出すのを防止する。バックシート23としては、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布等)や、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが利用される。バックシート23にプラスチックフィルムが利用される場合、使い捨ておむつ1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(通気性)を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
サイドシート3のシート本体としては、例えば、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布等)が利用される。側壁部弾性部材35としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用される。本実施の形態では、ポリウレタン糸が側壁部弾性部材35として利用される。
図5に示す外装シート本体40の第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5としては、例えば、バックシート23と同様に、疎水性繊維にて形成された撥水性または不透液性の不織布(スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布、エアスルー不織布等)、プラスチックフィルム、あるいは、当該不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートが利用される。プラスチックフィルムとしては、透湿性(通気性)を有するものが利用されることが好ましい。また、第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5として、トップシート21と同様に、親水性繊維により形成された不織布、または、親水処理した疎水性繊維にて形成された透液性の不織布が利用されてもよい。第1外装シート41、第2外装シート42およびエンドシート5は、それぞれ異なる材料により形成されてもよく、同じ材料により形成されてもよい。
外装シート4の第1外装シート41は、胴部開口11のエッジ111にて着用者側に折り返される折り返し部46を備える。折り返し部46の下端461は、第2外装シート42の上端421、および、エンドシート5の上端51よりも下側、かつ、吸収体20の上端25よりも上側に位置する。第2外装シート42の上端部およびエンドシート5の上端部は、第1外装シート41の折り返し部46に対向する部位である対向部47と、折り返し部46との間に挟まれ、折り返し部46は、対向部47およびエンドシート5の上端部に接合される。
折り返し部46と対向部47との間には、胴部開口11のエッジ111に沿って胴部弾性部材44が配置され、図3に示すように、左右方向に延びて前方部401および後方部403に伸張状態で接合される。使い捨ておむつ1では、胴部弾性部材44が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者に接する胴部開口ギャザーが形成される。図5に示すように、胴部弾性部材44は、複数の胴部弾性要素441を備える。後述するように、胴部弾性要素441は、典型的には、弾性糸である。
複数の胴部弾性要素441は、第2外装シート42の上端421およびエンドシート5の上端51よりも上側にて、第1外装シート41の折り返し部46と対向部47との間に配置され、折り返し部46および対向部47に直接的に接合される。複数の胴部弾性要素441の一部または全部が、第2外装シート42の上端421およびエンドシート5の上端51よりも下側にて、折り返し部46とエンドシート5との間、または、エンドシート5と第2外装シート42との間等に配置されてもよい。外装シート4において胴部弾性部材44が配置される領域を「胴周り領域406」と呼ぶ。胴周り領域406は、典型的には、第1外装シート41の折り返し部46および対向部47により形成され、胴部開口11のエッジ111に沿う。
図1および図2に示すように、脚部弾性部材43は、一対の脚部開口12のエッジ121に沿って配置され、外装シート4の第1外装シート41と第2外装シート42(図4参照)との間に伸張状態で接合される。各脚部弾性部材43の上端部は、前方部401または後方部403に接合され、他の部位は、股下部402に接合される。各脚部弾性部材43は、複数の脚部弾性要素431を備える。使い捨ておむつ1では、脚部弾性部材43が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者の脚周りに接する脚部開口ギャザーが形成される。
中間弾性部材45は、上下方向における胴部弾性部材44と脚部弾性部材43の上端部との間に配置され、左右方向に延びて前方部401および後方部403に伸張状態で接合される。図5に示すように、中間弾性部材45は、第1外装シート41と第2外装シート42との間に配置される。中間弾性部材45は、胴部弾性部材44の胴部弾性要素441に略平行に延びる複数(本実施の形態では、10本)の中間弾性要素451を備える。中間弾性要素451は、胴部開口11のエッジ111に略平行である。複数の中間弾性要素451は、上下方向において、例えば、一定のピッチにて配列される。
使い捨ておむつ1では、中間弾性部材45が収縮することにより外装シート本体40が収縮し、着用者の下腹部および臀部に接する中間ギャザー(ボディフィットギャザーとも呼ばれる。)が形成される。以下の説明では、外装シート4において中間弾性部材45が配置される帯状の領域を「中間弾性領域409」と呼ぶ。具体的には、中間弾性領域409は、上下方向において最も上側の中間弾性要素451から最も下側の中間弾性要素451に至る領域である。中間弾性領域409も、胴周り領域406と同様に吸収体20の上端25よりも上側に位置する。
胴部弾性部材44の複数の胴部弾性要素441、脚部弾性部材43の複数の脚部弾性要素431(図1および図2参照)、および、中間弾性部材45の複数の中間弾性要素451は、典型的には弾性糸であり、例えばポリウレタン糸である。これらの弾性要素431,441,451における弾性率は等しいことが好ましい。弾性要素431,441,451としては、例えば、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が利用されてもよい。これらの弾性要素431,441,451は、熱融着接合や接着剤(例えば、ホットメルト接着剤)による接着により外装シート本体40に固定される。弾性要素431,441,451は、第1外装シート41および第2外装シート42の一方または双方に接合される。
中間弾性領域409における通気性を向上するという観点では、中間弾性部材45の中間弾性要素451に接着剤が塗布されることにより、外装シート本体40の中間弾性領域409自体には接着剤が塗布されることなく、中間弾性要素451が外装シート本体40に固定されることが好ましい。以下の説明では、中間弾性要素451に接着剤が塗布されることにより、当該中間弾性要素451が外装シート本体40に接合されるものとする。
既述のように、中間弾性部材45は、前方部401および後方部403に接合される。換言すると、中間弾性部材45は、図3に示すように、前方部401に接合される前方弾性部材45aと、後方部403に接合される後方弾性部材45bとを備える。前方弾性部材45aは、それぞれが左右方向に延びるとともに上下方向に配列される複数の中間弾性要素451を有する。後方弾性部材45bも、前方弾性部材45aと同様に、それぞれが左右方向に延びるとともに上下方向に配列される複数の中間弾性要素451を有する。
使い捨ておむつ1では、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bに含まれる全ての中間弾性要素451において、外装シート本体40に対する接合時の伸張率(例えば、接合時に伸張する長さの伸張前の長さに対する比率)が同じである。また、前方弾性部材45aに含まれる中間弾性要素451の本数が、後方弾性部材45bに含まれる中間弾性要素451の本数と同じである。さらに、中間弾性領域409における上下方向の単位幅当たりの中間弾性要素451の本数、すなわち、中間弾性領域409における中間弾性要素451の総本数を中間弾性領域409の上下方向の幅で除算した値が、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bにおいて同じである。一方、前方弾性部材45aにおける中間弾性要素451を外装シート本体40に接合するための接着剤の塗布パターンは、後方弾性部材45bにおける接着剤の塗布パターンと相違する。次に、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bに対する接着剤の塗布パターンについて説明する。
図6は、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bに対する接着剤の塗布パターンを示す図である。図6では、中間弾性部材45の中間弾性要素451を細線にて示し、中間弾性要素451の接合用の接着剤が付着する領域(以下、「接着剤領域」という。)に符号459を付している。前方部401および後方部403のそれぞれにおいて、中間弾性領域409では、複数の接着剤領域459がおよそ均一に配置される(後述の固定部452において同様)。中間弾性要素451では、接着剤領域459に含まれる部分452が外装シート本体40に固定されるため、以下、当該部分452を「固定部452」という。
前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bでは、各中間弾性要素451が複数の接着剤領域459により(複数の固定部452にて)外装シート本体40に固定される。詳細には、前方弾性部材45aに含まれる複数の中間弾性要素451では、同じ個数の接着剤領域459が互いに同じ位置に設けられる。また、前方弾性部材45aに対する複数(全て)の接着剤領域459の左右方向の長さは互いに等しい。したがって、前方弾性部材45aにおける複数の中間弾性要素451では、外装シート本体40に接合される固定部452の左右方向における存在範囲が同じである。
中間弾性要素451において左右方向に互いに隣接する2つの固定部452の間を「非固定部453」と呼ぶと、前方弾性部材45aの各中間弾性要素451に含まれる複数(全て)の非固定部453の左右方向の長さが互いに等しい。したがって、中間弾性要素451では、左右方向における複数の固定部452のピッチが一定である。換言すると、左右方向における複数の接着剤領域459のピッチが一定である。前方弾性部材45aに対する複数の接着剤領域459の上下方向の幅もほぼ一定である。図6の例では、上下方向に隣接する2つの接着剤領域459の各組合せの間に、接着剤が存在しない非接合領域458が設けられる。すなわち、複数の接着剤領域459は、互いに孤立した領域である。これにより、前方部401において外装シート本体40の通気性が向上する。接着剤領域459では、例えば、第1外装シート41および第2外装シート42も互いに接合される。
前方弾性部材45aと同様に、後方弾性部材45bに含まれる複数の中間弾性要素451では、同じ個数の接着剤領域459が互いに同じ位置に設けられ、複数の接着剤領域459の左右方向の長さは互いに等しい。したがって、後方弾性部材45bにおける複数の中間弾性要素451では、外装シート本体40に接合される固定部452の左右方向における存在範囲が同じである。また、後方弾性部材45bの各中間弾性要素451に含まれる複数(全て)の非固定部453の左右方向の長さが互いに等しく、中間弾性要素451では、左右方向における複数の固定部452のピッチが一定である。後方弾性部材45bに対する複数の接着剤領域459の上下方向の幅もほぼ一定である。上下方向に隣接する2つの接着剤領域459の各組合せの間に、非接合領域458が設けられることにより、後方部403において外装シート本体40の通気性が向上する。
前方弾性部材45aに含まれる固定部452の長さは、後方弾性部材45bに含まれる固定部452の長さと相違する。固定部452では、硬化した接着剤の影響により、中間弾性要素451の収縮が阻害される。すなわち、固定部452は、非固定部453よりも収縮力が小さい領域である。好ましくは、固定部452は、伸縮性がほとんど生じない非伸縮領域である。また、前方弾性部材45aに含まれる非固定部453の長さも、後方弾性部材45bに含まれる非固定部453の長さと相違する。前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bのそれぞれにおいて、複数の中間弾性要素451における長さの総和に対する固定部452の長さの総和の割合を「固定割合」と呼ぶと、前方弾性部材45aの固定割合と後方弾性部材45bの固定割合とが相違する。図6の例では、前方弾性部材45aの固定割合が、後方弾性部材45bの固定割合よりも小さい(接着剤領域459において同様)。前方弾性部材45aの固定割合は、例えば後方弾性部材45bの固定割合の0.8倍以下であり(例えば、0.2倍以上)、好ましくは、0.7倍以下である。使い捨ておむつ1では、前方部401における接着剤領域459の総面積も、後方部403における接着剤領域459の総面積より小さい。
前方弾性部材45aの固定割合と、後方弾性部材45bの固定割合とが相違する使い捨ておむつ1では、外装シート本体40を左右方向に伸張した状態において、前方弾性部材45aによる前方部401の左右方向における収縮力(中間弾性領域409における収縮力)と、後方弾性部材45bによる後方部403の当該収縮力とが互いに相違する。したがって、使い捨ておむつ1が着用された状態では、前方部401の両側端と後方部403の両側端との接続部分(すなわち、図1および図2の帯状突出部13)の位置が着用者の真横からずらされる。その結果、側臥位の着用者に対して、帯状突出部13が違和感を与えることを防止することができる。また、帯状突出部13が側方に張り出しておむつの形状が強調されることも抑制される。
好ましい使い捨ておむつ1では、前方弾性部材45aの固定割合が、後方弾性部材45bの固定割合よりも小さい。これにより、前方弾性部材45aによる前方部401の収縮力が、後方弾性部材45bによる後方部403の収縮力よりも大きくなり、使い捨ておむつ1が着用された状態において、帯状突出部13の位置が真横から前側にずれる。その結果、側臥位および仰臥位の着用者に対して、帯状突出部13が違和感を与えることを防止することができる。実際には、前方部401の収縮力を比較的大きく設定しつつ、後方部403の収縮力を比較的小さく設定することにより、中間弾性領域409の全周に亘るある程度の収縮力が維持されることが好ましい。これにより、中間弾性領域409を全周に亘って着用者に密着させ、着用時における使い捨ておむつ1のずれを防止することができる。
側臥位および腹臥位の着用者に対して、帯状突出部13が違和感を与えることを防止するために、後方弾性部材45bの固定割合を、前方弾性部材45aの固定割合よりも小さくして、後方部403の収縮力が前方部401の収縮力よりも大きくされてもよい。この場合、後方部403の中間弾性領域409における接着剤領域459の総面積が、前方部401の中間弾性領域409における接着剤領域459の総面積よりも小さいことが好ましい。既述のように、中間弾性要素451が、熱融着接合または超音波接合により外装シート本体40に接合されてもよく、この場合、当該接合部分が固定部452とされる。
使い捨ておむつ1では、中間弾性部材45が、外装シート本体40を形成する2つのシート(第1外装シート41および第2外装シート42)の間に配置され、上下方向に隣接する2つの固定部452の間が、当該2つのシートの非接合領域458である。これにより、外装シート4の通気性を向上することができる。
ここで、固定割合と収縮力との関係を求める試験について述べる。本試験では、一の方向(以下、「試験片長手方向」という。)に長い帯状の複数の試験片を用いる。図7は、試験片7を示す図である。各試験片7では、第1外装シート41および第2外装シート42と同様の2枚の不織布70の間に、試験片長手方向に延びる複数の弾性要素71が配置される。当該複数の弾性要素71は、試験片長手方向に垂直な方向(以下、「試験片幅方向」という。)に配列される。また、各弾性要素71では、試験片長手方向に沿って複数の固定部72が配列形成される。試験片長手方向における複数の固定部72の長さは、一定である。ここでは、便宜上、試験片幅方向に長い領域73(図7中にて平行斜線を付す領域であり、以下、「ヒートシール領域73」という。)に対するヒートシール(熱融着)加工により、複数の弾性要素71において試験片長手方向の同じ位置に固定部72を形成している。複数のヒートシール領域73において、試験片長手方向における幅は一定である。
本試験片7では、複数の弾性要素71における長さの総和に対する、固定部72の長さの総和の割合が、固定割合となる。複数の試験片7では、ヒートシール領域73の個数を変更することにより、固定割合が互いに相違する。各試験片7において、複数のヒートシール領域73は、試験片長手方向におよそ均等に形成される。図7の試験片7は、前方部401および後方部403における中間弾性領域409の一部に相当する。すなわち、弾性要素71は中間弾性要素451に相当し、固定部72は固定部452に相当する。また、試験片7における試験片長手方向および試験片幅方向は、使い捨ておむつ1における左右方向および上下方向に相当する。例えば、試験片長手方向における試験片7の長さは560mmであり、試験片幅方向における試験片7の幅は35mmである。
各試験片7の収縮力の測定では、試験片7の試験片長手方向の両端部(例えば、エッジから15mm程度の長さの部分)が所定の測定機器のクランプ部により把持される。そして、試験片7を、弾性要素71が収縮した状態から試験片長手方向に引っ張り、さらに、元に戻すまでの荷重が測定される。
図8Aおよび図8Bは、引張試験の結果を示す図である。図8Aは試験片7の伸張時における荷重を示し、図8Bは試験片7の収縮時における荷重を示す。図8Aおよび図8Bでは、行見出しに各試験片7の固定割合を示し、列見出しに伸張距離を示す。また、列見出しに「対1%率」と示す列には、各固定割合の試験片7における荷重の対1%率を示している。荷重の対1%率の算出では、各伸張距離において、各固定割合の試験片7における荷重の、固定割合1%の試験片7における荷重に対する比率が求められる。そして、当該固定割合の試験片7において、複数の伸張距離(図8Aおよび図8Bに示す複数の伸張距離)における当該比率の平均値が、荷重の対1%率として求められる。図8Aおよび図8Bより、固定割合が変化すると、収縮力に相当する荷重の大きさが変化することが判る。本試験結果では、固定割合が大きくなるに従って荷重の対1%率が小さくなる、すなわち、収縮力が小さくなる。
以上の試験結果からも、使い捨ておむつ1では、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bのうち一方の弾性部材における固定割合を、他方の弾性部材における固定割合よりも小さくすることにより、当該一方の弾性部材による収縮力が、当該他方の弾性部材による収縮力よりも大きくなることが判る。
次に、使い捨ておむつ1の製造について説明する。図9は、使い捨ておむつ1の製造装置8の一部を示す図であり、使い捨ておむつ1の外装シート4の製造に係る部分を示している。製造装置8は、中間弾性要素供給部81と、前方脚部弾性要素供給部82aと、後方脚部弾性要素供給部82bと、前方胴部弾性要素供給部83aと、後方胴部弾性要素供給部83bと、第1外装シート供給部84と、第2外装シート供給部85と、第1接着剤付与部86と、第2接着剤付与部87と、第3接着剤付与部88とを備える。
図10は、使い捨ておむつ1の外装シート4の製造の流れを示す図である。中間弾性要素供給部81は、連続した弾性要素が巻回された複数の弾性要素ロール811を収容する。中間弾性要素供給部81には駆動ローラ812が設けられ、駆動ローラ812の回転により、複数の中間連続弾性要素951が複数の弾性要素ロール811からそれぞれ送り出される(ステップS11)。当該複数の中間連続弾性要素951は、使い捨ておむつ1の前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bに含まれる複数の中間弾性要素451となる。このとき、複数の中間連続弾性要素951は、同じ送出速度で複数の弾性要素ロール811から送り出される。中間連続弾性要素951の送出速度は、単位時間当たりに弾性要素ロール811から引き出される中間連続弾性要素951の長さに相当する。図9では、一部の弾性要素ロール811を抽象的に図示している。複数の中間連続弾性要素951は、搬送ローラ899を介して第1接合ローラ891に導かれる。
第1外装シート供給部84は、連続シートが巻回されたシートロールを収容し、使い捨ておむつ1の第1外装シート41となる連続シート91(以下、「第1連続シート91」という。)が、シートロールから引き出される。第1連続シート91は、搬送ローラ899を介して第1接合ローラ891に導かれる。第1接着剤付与部86は、中間弾性要素供給部81から第1接合ローラ891へと至る複数の中間連続弾性要素951の経路において、第1接合ローラ891の上流側(すなわち、中間弾性要素供給部81側)近傍に設けられる。
図11は、第1接着剤付与部86の構成を示す図である。第1接着剤付与部86は、2つの案内ローラ861と、2つの塗布部863とを備える。各塗布部863は、いわゆるコームガンであり、複数の塗布溝864を有する。中間弾性要素供給部81から供給される複数の中間連続弾性要素951の一部は、一方の案内ローラ861に形成された複数の環状溝862により案内されて、一方の塗布部863における複数の塗布溝864を通過する。当該複数の中間連続弾性要素951の残りは、他方の案内ローラ861に形成された複数の環状溝862により案内されて、他方の塗布部863における複数の塗布溝864を通過する。以下の説明では、各塗布部863を通過する複数の中間連続弾性要素951の集合を「中間連続弾性要素群950」という。
各塗布溝864内には接着剤を吐出する吐出口が設けられ、塗布溝864を通過する中間連続弾性要素951に接着剤が付与(塗布)される。各塗布部863において、複数の塗布溝864に設けられる複数の吐出口は、共通の吐出機構に接続されており、複数の塗布溝864を通過する複数の中間連続弾性要素951(すなわち、中間連続弾性要素群950)に対して、同じタイミングにて接着剤が付与される。第1接着剤付与部86の2つの塗布部863では、個別の吐出機構が設けられる。したがって、2つの塗布部863をそれぞれ通過する2つの中間連続弾性要素群950には、異なるタイミングにて接着剤を付与することが可能である。2つの中間連続弾性要素群950は、第1接合ローラ891の外周面に掛けられる。
2つの塗布部863は、第1連続シート91が連続する方向(以下、「搬送方向」という。)に垂直な幅方向(図10の横方向であり、第1接合ローラ891の軸方向である。)に、互いに離れて配置される。したがって、第1接合ローラ891の外周面に掛けられた第1連続シート91上において幅方向に離れた位置に2つの中間連続弾性要素群950が同時に接合される(ステップS12)。2つの中間連続弾性要素群950が接合された第1連続シート91は、図9中の第2接合ローラ群892に導かれる。
ここで、第1接合ローラ891は、一定の回転速度にて回転する駆動ローラである。すなわち、第1接合ローラ891に掛けられる、第1連続シート91および複数の中間連続弾性要素951の各部位は、第1接合ローラ891の外周面と共に一定速度にて移動する。製造装置8では、中間弾性要素供給部81における送出速度と第1接合ローラ891の回転速度との差に応じて、複数の中間連続弾性要素951を第1連続シート91に接合する際における複数の中間連続弾性要素951の伸張率が決定され、複数の中間連続弾性要素951の伸張率は互いに等しくなる。また、中間弾性要素供給部81における送出速度および第1接合ローラ891の回転速度が一定であるため、当該伸張率は時間的にも一定である。
一方、既述のように、各塗布部863の複数の吐出口では、中間連続弾性要素群950に対して同じタイミングで接着剤が付与される。したがって、各中間連続弾性要素群950における複数の中間連続弾性要素951では、第1連続シート91に接合される固定部の搬送方向における存在範囲が互いに同じである。好ましい第1接着剤付与部86では、各塗布部863の複数の吐出口による接着剤の付与のON/OFFが、一定の周期にて切り替えられる。これにより、塗布部863の制御を容易に行うことができる。この場合、中間連続弾性要素群950における複数の中間連続弾性要素951において搬送方向における複数の固定部のピッチが一定となる。
2つの塗布部863では、接着剤の付与のON/OFFを個別に制御することが可能であり、2つの中間連続弾性要素群950において固定部の長さが相違する。本実施の形態では、使い捨ておむつ1の前方弾性部材45aとなる一方の中間連続弾性要素群950における固定部の長さが、後方弾性部材45bとなる他方の中間連続弾性要素群950における固定部よりも短い。
第2接着剤付与部87は、第1外装シート供給部84から第1接合ローラ891へと至る第1連続シート91の経路において、第1接合ローラ891の上流側(すなわち、第1外装シート供給部84側)近傍に設けられる。第2接着剤付与部87により、第1連続シート91において、中間連続弾性要素951等が接合される面(以下、「接合面」という。)上の所定位置に接着剤が付与される。
前方脚部弾性要素供給部82aは、連続した弾性要素が巻回された弾性要素ロールを収容し、使い捨ておむつ1において前方部401の下部および股下部402に配置される脚部弾性要素431となる複数の脚部連続弾性要素931が引き出される。後方脚部弾性要素供給部82bは、連続した弾性要素が巻回された弾性要素ロールを収容し、使い捨ておむつ1において後方部403の下部および股下部402に配置される脚部弾性要素431となる複数の脚部連続弾性要素931が引き出される。前方脚部弾性要素供給部82aからの脚部連続弾性要素931、および、後方脚部弾性要素供給部82bからの脚部連続弾性要素931は、搬送ローラ899を介して第2接合ローラ群892に導かれる。第2接合ローラ群892では、複数の脚部連続弾性要素931が、第1連続シート91の接合面上の第2接着剤付与部87による接着剤の付与位置に配置される。
複数の脚部連続弾性要素931を第1連続シート91に接合する際における複数の脚部連続弾性要素931の伸張率は、前方脚部弾性要素供給部82aおよび後方脚部弾性要素供給部82bのそれぞれにおける弾性要素ロールからの送出速度と第2接合ローラ群892の回転速度との差に応じて決定される。前方脚部弾性要素供給部82aおよび後方脚部弾性要素供給部82bでは、送出速度を互いに独立して制御することが可能であり、前方脚部弾性要素供給部82aからの複数の脚部連続弾性要素931の伸張率と、後方脚部弾性要素供給部82bからの複数の脚部連続弾性要素931の伸張率とを必要に応じて相違させることができる。
第2外装シート供給部85は、連続シートが巻回されたシートロールを収容し、使い捨ておむつ1の第2外装シート42となる連続シート92(以下、「第2連続シート92」という。)が、シートロールから引き出される。第2連続シート92は、搬送ローラ899を介して第2接合ローラ群892に導かれ、第1連続シート91の接合面に重ねられる。これにより、第1連続シート91と第2連続シート92との間に複数の脚部連続弾性要素931および複数の中間連続弾性要素951を配置しつつ、第1連続シート91と第2連続シート92とが接合される(ステップS13)。互いに接合された第1連続シート91および第2連続シート92(以下、「連続シート群」という。)は、搬送ローラ899を介して第3接合ローラ893に導かれる。
前方胴部弾性要素供給部83aは、連続した弾性要素が巻回された弾性要素ロールを収容し、使い捨ておむつ1において前方部401の上部に配置される胴部弾性要素441となる複数の胴部連続弾性要素941が引き出される。後方胴部弾性要素供給部83bは、連続した弾性要素が巻回された弾性要素ロールを収容し、使い捨ておむつ1において後方部403の上部に配置される胴部弾性要素441となる複数の胴部連続弾性要素941が引き出される。前方胴部弾性要素供給部83aからの胴部連続弾性要素941、および、後方胴部弾性要素供給部83bからの胴部連続弾性要素941は、搬送ローラ899を介して第3接合ローラ893に導かれる。
第3接着剤付与部88は、前方胴部弾性要素供給部83aおよび後方胴部弾性要素供給部83bから第3接合ローラ893へと至る複数の胴部連続弾性要素941の経路において、第3接合ローラ893の上流側(すなわち、前方胴部弾性要素供給部83aおよび後方胴部弾性要素供給部83b側)近傍に設けられる。第3接着剤付与部88は、第1接着剤付与部86と同様の構成を有し、複数の胴部連続弾性要素941に対して接着剤を付与する。
第2連続シート92の幅は、第1連続シート91の幅よりも狭く、第3接合ローラ893に掛けられた連続シート群において、第1連続シート91の接合面における幅方向の両端部は、第2連続シート92により覆われていない。前方胴部弾性要素供給部83aからの胴部連続弾性要素941は、幅方向における接合面の一方の端部に配置され、後方胴部弾性要素供給部83bからの胴部連続弾性要素941は、接合面の他方の端部に配置される。第3接着剤付与部88により付与された接着剤により、複数の胴部連続弾性要素941が接合面上に接合される(ステップS14)。
複数の胴部連続弾性要素941を第1連続シート91に接合する際における複数の胴部連続弾性要素941の伸張率は、前方胴部弾性要素供給部83aおよび後方胴部弾性要素供給部83bのそれぞれにおける弾性要素ロールからの送出速度と第3接合ローラ893の回転速度との差に応じて決定される。前方胴部弾性要素供給部83aおよび後方胴部弾性要素供給部83bでは、送出速度を互いに独立して制御することが可能であり、前方胴部弾性要素供給部83aからの複数の胴部連続弾性要素941の伸張率と、後方胴部弾性要素供給部83bからの複数の胴部連続弾性要素941の伸張率とを必要に応じて相違させることができる。
製造装置8では、図示省略の構成により、第2連続シート92における接合面とは反対側の面上に、複数の吸収体が、搬送方向に一定の間隔で配置されて接合され、吸収体の両端を覆うように、エンドシート5となる連続シートが重ねられる。また、幅方向における第1連続シート91の両端部を接合面側に折り返すことにより、折り返し部と接合面との間に胴部連続弾性要素941が配置される。連続シート群では、互いに隣接する吸収体の間に、脚部開口12に対応する孔部が形成される。また、幅方向における連続シート群の中央を折り曲げて、幅方向の両端が重ね合わされ、帯状突出部13に対応する位置にてヒートシールが行われる。そして、各ヒートシール部において連続シート群を切断することにより、使い捨ておむつ1が完成する。
以上のように、使い捨ておむつ1の製造では、ステップS11において、複数の使い捨ておむつ1における前方弾性部材45aの複数の中間弾性要素451、および、後方弾性部材45bの複数の中間弾性要素451となる複数の中間連続弾性要素951が、同じ送出速度にて複数の弾性要素ロール811から送り出される。そして、ステップS12において、複数の使い捨ておむつ1おける外装シート本体40の一部となるとともに一定速度にて移動する第1連続シート91上に、複数の中間連続弾性要素951が接合される。
ここで、各使い捨ておむつ1の外装シート本体40を左右方向に伸張した状態において、前方弾性部材45aによる前方部401の左右方向における収縮力と、後方弾性部材45bによる後方部403の収縮力とを相違させるために、上下方向における弾性要素のピッチ、本数、弾性率、または、接合時の弾性要素の伸張率等を、前方弾性部材45aと後方弾性部材45bとで異ならせることが考えられる。しかしながら、この場合、使い捨ておむつ1自体の設計変更や、製造装置8の構成の変更等が必要となり、使い捨ておむつ1の製造に要するコストが増大してしまう。
これに対し、製造装置8では、各使い捨ておむつ1において、前方弾性部材45aの複数の中間弾性要素451における固定割合が、後方弾性部材45bの複数の中間弾性要素451における固定割合と相違するように、ステップS12において、複数の中間連続弾性要素951が第1連続シート91上に接合される。これにより、弾性要素のピッチ、本数、弾性率、または、接合時の弾性要素の伸張率等を変更することなく、帯状突出部13の位置を真横からずらすことが可能な使い捨ておむつ1を容易に製造することができ、使い捨ておむつ1の製造に要するコストの増大を防止することができる。
図12は、本発明の関連技術に係る使い捨ておむつ1aを示す図であり、使い捨ておむつ1aを展開した状態で着用者側から見た平面図である。図13は、使い捨ておむつ1aを図12中に示すXIII−XIIIの位置で切断した断面図である。図12および図13に示す使い捨ておむつ1aでは、図3および図5の使い捨ておむつ1における胴部弾性部材44および中間弾性部材45に代えて、シート状の前方弾性部材48aおよびシート状の後方弾性部材48bが用いられる。また、外装シート本体40の第1外装シート41の形状が、使い捨ておむつ1の第1外装シート41と相違する。他の構成は、図3および図5に示す使い捨ておむつ1と同様であり、同じ構成に同じ符号を付す。
図13に示すように、使い捨ておむつ1aでは、第1外装シート41が、前方部401および後方部403のみに設けられ、股下部402において、省略される。また、前方部401および後方部403では、第1外装シート41と第2外装シート42との間に、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bがそれぞれ配置され、第1外装シート41および第2外装シート42の一方または双方に、ホットメルト接着剤等により接合される。例えば、前方弾性部材48aの上下方向の幅および左右方向の長さは、それぞれ後方弾性部材48bの幅および長さと同じである。
図14は、前方弾性部材48aを示す図であり、図14では、後述の第2保持シート482の一部を剥がした状態を示している。前方弾性部材48aは、第1保持シート481と、第2保持シート482と、弾性シート483とを備える。第1保持シート481および第2保持シート482は、例えば、不織布にて形成される。当該不織布として、例えば、トップシート21またはバックシート23に対して例示した種類のものが利用可能である。弾性シート483は、いわゆる伸縮フィルムであり、例えば、ウレタン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等により形成される。第1保持シート481、第2保持シート482および弾性シート483はほぼ同じ大きさであり、弾性シート483は、第1保持シート481と第2保持シート482との間に挟まれる。
第1保持シート481、第2保持シート482および弾性シート483は、均一に配置された複数の固定部484にて互いに固定(接合)される。各固定部484は、加熱および押圧による熱融着を行うヒートエンボス加工により形成される。ヒートエンボス加工は、例えば、表面に複数の微小突起が形成された加工ローラを所定の温度に加熱し、加工ローラと他のローラとの間に、第1保持シート481、弾性シート483および第2保持シート482を重ねたものを通過させることにより行われる。複数の固定部484は、加工ローラの複数の微小突起にそれぞれ対応する。前方弾性部材48aにおいて複数の固定部484以外の領域は、第1保持シート481、第2保持シート482および弾性シート483が互いに接合されていない非接合領域である。固定部484は、ヒートエンボス加工以外に、超音波エンボス加工、ヒートシール加工や接着剤の塗布等により形成されてもよい。
固定部484の個数および配置を除き、後方弾性部材48bは、前方弾性部材48aと同様の構造を有する。また、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bは、好ましくは、同じ材料により形成される。図13の使い捨ておむつ1aでは、第1外装シート41と第2外装シート42との間において、前方弾性部材48aにおける第1保持シート481が第1外装シート41に接合される、または(および)、第2保持シート482が第2外装シート42に接合される(図14参照)。後方弾性部材48bも同様である。このようにして、前方弾性部材48aの弾性シート483が前方部401に固定され、後方弾性部材48bの弾性シート483が後方部403に固定される。
実際には、図12の前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bは、左右方向に伸張した状態で外装シート本体40に接合される。好ましくは、前方弾性部材48aの伸張率は、後方弾性部材48bの伸張率と同じである。外装シート4では、前方弾性部材48aの弾性シート483が左右方向に収縮することにより、着用者の下腹部に接する下腹部ギャザーが形成される。同様に、後方弾性部材48bの弾性シート483が左右方向に収縮することにより、着用者の臀部に接する臀部ギャザーが形成される。
使い捨ておむつ1aでは、前方弾性部材48aにおける固定部484の個数および配置と、後方弾性部材48bにおける固定部484の個数および配置とが相違する。図12の例では、全ての固定部484の大きさは同じであり、弾性シート483の主面における単位面積当たりの固定部484の個数が、前方弾性部材48aと後方弾性部材48bとで相違する。前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bのそれぞれにおいて、弾性シート483の一の主面の面積に対する、複数の固定部484の面積の総和の割合を「固定割合」と呼ぶと、前方弾性部材48aの固定割合と後方弾性部材48bの固定割合とが相違する。図12の例では、前方弾性部材48aの固定割合が、後方弾性部材48bの固定割合よりも小さい。前方弾性部材48aの固定割合は、例えば後方弾性部材48bの固定割合の0.8倍以下であり(例えば、0.2倍以上)、好ましくは、0.7倍以下である。
固定部484では、弾性シート483が押し潰されるため、弾性シート483の収縮が阻害される。すなわち、固定部484は、弾性シート483の他の領域よりも収縮力が小さい領域である。好ましくは、固定部484は、伸縮性がほとんど生じない非伸縮領域である。前方弾性部材48aの固定割合と、後方弾性部材48bの固定割合とが相違する使い捨ておむつ1aでは、外装シート本体40を左右方向に伸張した状態において、前方弾性部材48aによる前方部401の左右方向における収縮力と、後方弾性部材48bによる後方部403の当該収縮力とが互いに相違する。したがって、使い捨ておむつ1aが着用された状態では、前方部401の両側端と後方部403の両側端との接続部分(図1の帯状突出部13)の位置が着用者の真横からずれる。その結果、側臥位の着用者に対して、帯状突出部13が違和感を与えることを防止することができる。また、帯状突出部13が側方に張り出しておむつの形状が強調されることも抑制される。
好ましい使い捨ておむつ1aでは、前方弾性部材48aの固定割合が、後方弾性部材48bの固定割合よりも小さい。これにより、前方弾性部材48aによる前方部401の収縮力が、後方弾性部材48bによる後方部403の収縮力よりも大きくなり、使い捨ておむつ1aが着用された状態において、帯状突出部13の位置が真横から前側にずれる。その結果、側臥位および仰臥位の着用者に対して、帯状突出部13が違和感を与えることを防止することができる。側臥位および腹臥位の着用者に対して、帯状突出部13が違和感を与えることを防止するために、後方弾性部材48bの固定割合を、前方弾性部材48aの固定割合よりも小さくして、後方部403の収縮力が前方部401の収縮力よりも大きくされてもよい。
ここで、固定割合と収縮力との関係を求める試験について述べる。本試験では、図14の前方弾性部材48aと同様の構造を有する複数の帯状の弾性部材を試験片として用いる。複数の試験片では、固定割合が互いに相違する。試験片における長手方向(すなわち、試験片長手方向)、および、長手方向に垂直な幅方向(すなわち、試験片幅方向)は、使い捨ておむつ1aにおける左右方向および上下方向に相当する。例えば、試験片長手方向における試験片の長さは200mmであり、試験片幅方向における試験片の幅は100mmである。各試験片の収縮力の測定は、図7を参照して説明した場合と同様である。
図15Aおよび図15Bは、引張試験の結果を示す図である。図15Aは試験片の伸張時における荷重を示し、図15Bは試験片の収縮時における荷重を示す。図15Aおよび図15Bでは、行見出しに各試験片の固定割合を示し、列見出しに伸張距離を示す。また、列見出しに「対3%率」と示す列には、各固定割合の試験片における荷重の対3%率を示している。荷重の対3%率の算出では、各伸張距離において、各固定割合の試験片における荷重の、固定割合3%の試験片における荷重に対する比率が求められる。そして、当該固定割合の試験片において、複数の伸張距離(図15Aおよび図15Bに示す複数の伸張距離)における当該比率の平均値が、荷重の対3%率として求められる。図15Aおよび図15Bより、固定割合が変化すると、収縮力に相当する荷重の大きさが変化することが判る。本試験結果では、固定割合が大きくなると、荷重の対3%率が小さくなる、すなわち、収縮力が小さくなる。
以上の試験結果からも、使い捨ておむつ1aでは、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bのうち一方の弾性部材における固定割合を、他方の弾性部材における固定割合よりも小さくすることにより、当該一方の弾性部材による収縮力が、当該他方の弾性部材による収縮力よりも大きくなることが判る。
図16に示すように、使い捨ておむつ1aにおいて、第1外装シート41が省略されてもよい。図16の使い捨ておむつ1aでは、前方部401および後方部403のそれぞれにおいて、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bが最外(着用者とは反対側)に配置される。また、図13の使い捨ておむつ1aにおける股下部402において、第1外装シート41の部位が設けられ、第2外装シート42の部位が省略されてもよい。すなわち、図13における第1外装シート41と第2外装シート42とを入れ替えた構造が採用されてもよい。また、図16における第2外装シート42と、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bとを入れ替えた構造が採用されてもよい。この場合、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bが、第2外装シート42よりも着用者側に配置される。
使い捨ておむつ1aにおいて、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48b(一方のみであってもよい。)が、弾性シート483のみにより構成されてもよい。この場合、ヒートエンボス加工等により、当該弾性シート483が、外装シート本体40(の第1外装シート41または第2外装シート42)に直接固定される。このような構造の使い捨ておむつ1aにおいても、前方弾性部材48aの外装シート本体40に対する固定割合と、後方弾性部材48bの外装シート本体40に対する固定割合とを相違させることにより、前方弾性部材48aによる前方部401の左右方向における収縮力と、後方弾性部材48bによる後方部403の当該収縮力とを互いに相違させることが可能となる。
以上のように、前方弾性部材48aおよび後方弾性部材48bのそれぞれでは、弾性シート483が、外装シート本体40に接合される他のシート(上記の例では、第1保持シート481または第2保持シート482)、または、外装シート本体40に対して、複数の固定部484にて固定されていればよい。これにより、前方弾性部材48aと後方弾性部材48bとの間で固定割合を相違させて、帯状突出部13を真横から適切に移動させることが可能となる。
上記使い捨ておむつ1,1aおよび製造装置8では、様々な変更が可能である。
前方部401および後方部403のうち、固定割合が小さい方における左右方向の収縮力が、他方の収縮力よりも大きくなるのであれば、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bにおいて、弾性要素のピッチ、本数、弾性率、または、接合時の弾性要素の伸張率等が異なっていてもよい。すなわち、前方部401および後方部403のうち、一方の部位の固定割合を他方の部位の固定割合よりも小さくすることにより、当該一方の部位の収縮力を当該他方の部位の収縮力よりも大きくする本手法は、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bにおいて弾性要素のピッチや本数等が異なる使い捨ておむつ1において用いることも可能である。この場合に、前方弾性部材45aの固定割合と後方弾性部材45bの固定割合とを仮に等しくした場合に、一方の部位の収縮力が他方の部位の収縮力と等しくなる、または、他方の部位の収縮力よりも小さくなる使い捨ておむつ1において、当該一方の部位の収縮力を当該他方の部位の収縮力よりも大きくするために、本手法が用いられることが好ましい(使い捨ておむつ1aにおいて同様)。
使い捨ておむつ1では、第1外装シート41(または第2外装シート42)上に接着剤を塗布することにより、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bが第1外装シート41に接合されてもよい。この場合、製造装置8の塗布部863では、例えば、第1連続シート91の幅方向に長い吐出口を有するスリットノズルを用いて、第1連続シート91上に接着剤が塗布される。スリットノズルを用いる場合も、各中間連続弾性要素群950における複数の中間連続弾性要素951では、第1連続シート91に接合される固定部の搬送方向における存在範囲が互いに同じとなる。また、スリットノズルによる接着剤の付与のON/OFFを一定の周期にて切り替える場合には、塗布部863の制御を容易に行うことができる。
また、製造装置8の設計によっては、一方の中間連続弾性要素群950における複数の中間連続弾性要素951においてのみ、固定部の存在範囲が同じとされてもよく、この場合に、当該固定部のピッチが一定とされてもよい。以上のように、使い捨ておむつ1では、前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bの少なくとも一方の弾性部材における複数の中間弾性要素451において、固定部452の左右方向における存在範囲が同じであることが好ましい。この場合に、当該少なくとも一方の弾性部材における各中間弾性要素451において、複数の固定部452のピッチが一定であることにより、塗布部863の制御を容易に行うことができる。
前方弾性部材45aおよび後方弾性部材45bのそれぞれにおいて、上下方向における中間弾性要素451の間隔は一定でなくてもよい。例えば、上下方向に所定距離だけ離れた中間弾性要素451の対を中間弾性要素対として、複数の中間弾性要素対が上下方向に等間隔で配置されてもよい。
上述の使い捨ておむつ1,1aの構造は、使い捨ておむつ以外のパンツタイプの吸収性物品に利用されてもよい。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
1,1a 使い捨ておむつ
4 外装シート
11 胴部開口
12 脚部開口
20 吸収体
40 外装シート本体
41 第1外装シート
42 第2外装シート
43 脚部弾性部材
44 胴部弾性部材
45 中間弾性部材
45a,48a 前方弾性部材
45b,48b 後方弾性部材
91 第1連続シート
111 (胴部開口の)エッジ
121 (脚部開口の)エッジ
401 前方部
402 股下部
403 後方部
406 胴周り領域
451 中間弾性要素
452,484 固定部
458 非接合領域
481 第1保持シート
482 第2保持シート
483 弾性シート
811 弾性要素ロール
951 中間連続弾性要素
S11〜S14 ステップ

Claims (8)

  1. 吸収性物品であって、
    上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有する外装シートと、
    前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体と、
    を備え、
    前記外装シートが、
    着用者の腹側に位置する前方部と、着用者の背側に位置し、両側端が前記前方部の両側端と接続される後方部と、前記前方部および前記後方部から連続する股下部とを有する外装シート本体と、
    前記胴部開口のエッジに沿う胴周り領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部弾性部材と、
    前記一対の脚部開口のエッジに沿って前記股下部に接合されるとともに収縮することにより一対の脚部開口ギャザーを形成する脚部弾性部材と、
    上下方向における前記胴部弾性部材と前記脚部弾性部材との間にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより中間ギャザーを形成する中間弾性部材と、
    を備え、
    前記中間弾性部材が、
    それぞれが前記上下方向に垂直な左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記複数の中間弾性要素に接着剤が塗布されて、前記複数の中間弾性要素が前記前方部に接合される前方弾性部材と、
    それぞれが前記左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記複数の中間弾性要素に接着剤が塗布されて、前記複数の中間弾性要素が前記後方部に接合される後方弾性部材と、
    を備え、
    前記外装シート本体を展開して前記前方部および前記後方部を前記左右方向に伸張した状態において、前記左右方向における前記前方部の長さが、前記後方部の長さと同じであり、前記左右方向における前記前方弾性部材の長さが、前記後方弾性部材の長さと同じであり、
    前記前方弾性部材の複数の中間弾性要素における長さの総和に対する、前記外装シート本体に接合される固定部の長さの総和の割合である固定割合が、前記後方弾性部材の複数の中間弾性要素における前記固定割合と相違し、前記外装シート本体を前記左右方向に伸張した状態において、前記前方弾性部材による前記前方部の前記左右方向における収縮力と、前記後方弾性部材による前記後方部の前記収縮力とが相違することを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記前方弾性部材の複数の中間弾性要素、および、前記後方弾性部材の複数の中間弾性要素において、前記外装シート本体に対する接合時の伸張率が同じであることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項またはに記載の吸収性物品であって、
    前記前方弾性部材および前記後方弾性部材の少なくとも一方の弾性部材における複数の中間弾性要素において、前記外装シート本体に接合される固定部の前記左右方向における存在範囲が同じであることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記少なくとも一方の弾性部材の各中間弾性要素において、前記左右方向における複数の固定部のピッチが一定であることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項またはに記載の吸収性物品であって、
    前記中間弾性部材が、前記外装シート本体を形成する2つのシートの間に配置され、前記上下方向に隣接する2つの固定部の間が、前記2つのシートの非接合領域であることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1ないしのいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記前方弾性部材および前記後方弾性部材のうち一方の弾性部材における前記固定割合が、他方の弾性部材における前記固定割合よりも小さく、前記一方の弾性部材による前記収縮力が、前記他方の弾性部材による前記収縮力よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項に記載の吸収性物品であって、
    前記一方の弾性部材が、前記前方弾性部材であることを特徴とする吸収性物品。
  8. 吸収性物品の製造方法であって、
    前記吸収性物品が、
    上端に胴部開口を有し、下部に一対の脚部開口を有する外装シートと、
    前記外装シートの着用者側に取り付けられて着用者からの排泄物を吸収する吸収体と、
    を備え、
    前記外装シートが、
    着用者の腹側に位置する前方部と、着用者の背側に位置し、両側端が前記前方部の両側端と接続される後方部と、前記前方部および前記後方部から連続する股下部とを有する外装シート本体と、
    前記胴部開口のエッジに沿う胴周り領域にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより胴部開口ギャザーを形成する胴部弾性部材と、
    前記一対の脚部開口のエッジに沿って前記股下部に接合されるとともに収縮することにより一対の脚部開口ギャザーを形成する脚部弾性部材と、
    上下方向における前記胴部弾性部材と前記脚部弾性部材との間にて前記前方部および前記後方部に接合されるとともに収縮することにより中間ギャザーを形成する中間弾性部材と、
    を備え、
    前記中間弾性部材が、
    それぞれが前記上下方向に垂直な左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記前方部に接合される前方弾性部材と、
    それぞれが前記左右方向に延びるとともに前記上下方向に配列される複数の中間弾性要素を有し、前記後方部に接合される後方弾性部材と、
    を備え、
    前記外装シート本体を展開して前記前方部および前記後方部を前記左右方向に伸張した状態において、前記左右方向における前記前方部の長さが、前記後方部の長さと同じであり、前記左右方向における前記前方弾性部材の長さが、前記後方弾性部材の長さと同じであり、
    前記吸収性物品の製造方法が、
    a)複数の吸収性物品における前方弾性部材の複数の中間弾性要素、および、後方弾性部材の複数の中間弾性要素となる複数の連続弾性要素を、同じ送出速度にて複数の弾性要素ロールから送り出す工程と、
    b)前記複数の連続弾性要素に接着剤を塗布し、前記複数の吸収性物品おける外装シート本体の一部となるとともに一定速度にて移動する連続シート上に、前記複数の連続弾性要素を接合する工程と、
    を備え、
    各吸収性物品において、前方弾性部材の複数の中間弾性要素における長さの総和に対する、外装シート本体に接合される固定部の長さの総和の割合である固定割合が、後方弾性部材の複数の中間弾性要素における前記固定割合と相違するように、前記b)工程において、前記複数の連続弾性要素が前記連続シート上に接合され、
    前記各吸収性物品の前記外装シート本体を前記左右方向に伸張した状態において、前記前方弾性部材による前記前方部の前記左右方向における収縮力と、前記後方弾性部材による前記後方部の前記収縮力とが相違することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
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