JP6914142B2 - 放射線検出装置及び線量計 - Google Patents

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本発明は、X線などの放射線の線量を測定する線量計及びその線量計に用いる放射線検出装置に関するものである。
従来、放射線を受けて光を発する蛍光体と、蛍光体が放射線を受けて発した光を伝送する光ファイバーと、を備える放射線検出装置が知られている。例えば、特許文献1には、蛍光体としてのシンチレータを光ファイバーの光軸に垂直な光入射面に設け、シンチレータが放射線を受けて発した光を、光ファイバーを介して光検出部としての光電子倍増管に伝送するものが開示されている。また、特許文献2には、光ファイバー先端部の光軸に平行な外周面の一箇所に平面状の蛍光体を設け、蛍光体が放射線を受けて発した光を、光ファイバーを介して光検出部に伝送するものが開示されている。これらの放射線検出装置によれば、放射線治療中の線量を測定することができるとされている。
上記蛍光体が放射線を受けて発した光を光ファイバーで伝送する放射線検出装置において、放射線検出感度の向上を図りつつ、放射線検出感度が放射線の入射方向によって変化する入射方向依存性を低減したいという課題がある。
本発明に係る放射線検出装置は、放射線を受けて光を発する蛍光体と、前記蛍光体が放射線を受けて発した光を伝送する光ファイバーと、を備える放射線検出装置であって、前記蛍光体からの光が入射される前記光ファイバーの光入射端部は、前記光ファイバーの光軸に対して傾斜し前記光軸を中心とした周方向の全体にわたって形成された外周面を含む光入射面を有し、前記蛍光体は、前記光ファイバーの光入射端部における前記光入射面の全体を覆うように設けられている。
本発明によれば、放射線検出感度の向上を図りつつ、放射線検出感度の入射方向依存性を低減することができる。
本発明の実施形態に係る線量計の全体構成の一構成例を示す概略構成図。 本発明の実施形態に係る線量計の全体構成の他の構成例を示す概略構成図。 本実施形態の線量計におけるX線検出部の一構成例を示す側面図。 (a)は本実施形態の線量計における光ファイバーの光入射端部の蛍光体取り付け前の一構成例を示す側面図。(b)は同光ファイバーの光入射端部の蛍光体取り付け後の一構成例を示す側面図。(c)は同光ファイバーの光入射端部の蛍光体取り付け後の他の構成例を示す側面図。 (a)は本実施形態の光ファイバーの光入射端部における光入射面の一例を示す側面図。(b)は同光入射端部の光入射面の正面図。(c)は比較対象の半球面の側面図。 光入射端部の円錐面の円錐角と側方投影面積及び表面積との関係を示すグラフ。 (a)〜(d)はそれぞれ、本実施形態の光ファイバーの光入射端部における蛍光体がX線を受けたときに発生する光がコアに導かれる様子を示す説明図。 (a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態の光ファイバーの光軸を中心として光入射端部にX線が入射するときの入射角βの説明図及び各入射角βにおける相対検出感度の測定結果を示す説明図。(c)は比較例のX線検出部における入射角βにおける相対検出感度の測定結果を示す説明図。 (a)〜(c)は、本実施形態の光ファイバーにおける光入射端部の加工工程の一例を示す説明図。 (a)〜(c)はそれぞれ、本実施形態の線量計における光ファイバーの光入射端部の他の構成例を示す側面図。 本実施形態の線量計における光ファイバーの光入射端部の更に他の構成例を示す側面図。 本実施形態の線量計の本体装置の一例を示す概略構成図。 本実施形態の線量計を用いて、医用画像診断のX線画像撮影または透視中にX線の線量をリアルタイム測定している様子を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明をX線の線量を測定する線量計に適用した例について説明するが、本発明は、X線以外の放射線の線量を測定する線量計にも適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る線量計の全体構成の一構成例を示す概略構成図である。図1において、本実施形態の線量計10は、放射線検出部としてのX線検出部(センサ部)100と、光伝送体としての光ファイバー200と、本体装置300と、光検出部310とを備える。X線検出部100及び光ファイバー200は一体的に構成され、1組のX線検出装置としてのX線検出プローブ50となる。X線検出プローブ50は複数組備えてもよい。
X線検出部100は、放射線としてのX線を受けて光を発する蛍光体を有する。
光ファイバー200は、X線検出部100の蛍光体から発した光が入射される光入射端部201と、その光入射端部201から入射して伝送した光が出射する光出射端部202とを有する。光ファイバー200を用いることにより、X線検出部100の蛍光体がX線を受けて発した光を、X線検出部100から離れた位置にある光検出部310に伝送することができるため、そのX線が光検出部310によって遮られることがない。
光検出部310は、光ファイバー200の光出射端部202から出射した光を検出する。光検出部310は、光ファイバー200の光出射端部202が着脱可能に接続される光ファイバー接続部311と、ケーブル315の一方の端部が着脱可能に接続されるケーブル接続部312とを有する。ケーブル315のもう一方の端部は、本体装置300のケーブル接続部301に着脱可能に接続される。ケーブル315は、光検出部310で検出した信号を本体装置300に伝送する機能を有する。光検出部310としては、例えば、フォトダイオード、フォトトランジスタ、光電子倍増管(PMT)等を用いることができる。なお、光検出部310に必要な電力は、光検出部310内にバッテリーを組み、そのバッテリーから供給してもよいし、ケーブル315を介して本体装置300側から供給してもよい。
また、光検出部310は、複数組のX線検出プローブ50を着脱可能に接続できるように構成してもよい。図1の例では、光ファイバー接続部311の個数が1個の場合について示しているが、複数個のX線検出プローブ50を同時に装着できるように、複数個(例えば、2個又は3個以上)の光ファイバー接続部311を設けてもよい。また、本体装置300は、複数の光検出部310を接続できるように複数個のケーブル接続部301を設けてもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る線量計の全体構成の他の構成例を示す概略構成図である。図2の線量計10は、本体装置300内に光検出部310が組み込まれている構成例である。この構成例の場合、光ファイバー200の光出射端部202は、本体装置300に設けられた光ファイバー接続部311に着脱可能に接続される。また、図2の例では、光ファイバー接続部311の個数が1個の場合について示しているが、複数個のX線検出プローブ50を同時に装着できるように、複数個(例えば、2個又は3個以上)の光ファイバー接続部311を設けてもよい。また、複数個の光ファイバー接続部を設ける場合、光検出部310は、複数個の光ファイバー接続部それぞれに対応させて複数個設けてもよい。また、複数個の光ファイバー接続部からの光を切り替えて受光できるように単一の光検出部310を共用してもよい。
図3は、本実施形態の線量計10におけるX線検出部100の一構成例を示す側面図である。X線検出部100における光入射端部201には、光ファイバー200の光軸(中心軸)Cに対して傾斜した傾斜面である円錐面203aを含み光軸Cを中心とした周方向の全体にわたって形成された光入射面203を有する。光入射面203は、円錐面203aに隣接する円柱面203bも含む。X線を受けて光を発する蛍光体120は、光ファイバー200の光入射端部201における光入射面203の全体を覆うように均一に設けられている。ここで、円錐面203a及び円柱面203bそれぞれにおける蛍光体120の厚さは同じにしてもよいし、互いに異ならせてもよい。また、図3の例において、円柱面203bにおけるクラッドは剥離して除去してもよい。
本実施形態の光ファイバー200は、光軸C周辺を構成するコア210と、そのコア210を囲むように設けられたクラッド220とを有するステップインデックス型のシングルコアの光ファイバーである。クラッド220の外側の表面(周面)は、遮光性を有する被覆230で保護されている。光ファイバー200のコア210とクラッド220との境界では、屈折率がステップ状に変化しており、コア210はクラッド220よりも高い屈折率を有している。光ファイバー200の光入射端部201から入射した光は、主にコア210の中を通り、光出射端部202に向かって伝送される。なお、光ファイバー200としては、コアからクラッドにかけて屈折率が連続的に変化するように形成されたグレーデッドインデックス型の光ファイバーや、複数のコアを有するマルチコアの光ファイバーを用いてもよい。
光ファイバー200の材質は、X線に対して良好な透過性を有するとともに、蛍光体120から発した600nm以上630nm以下の波長範囲の赤色光を低い伝送損失で伝送可能なものが好ましい。このような光ファイバーとしては、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)等のアクリル樹脂からなる光ファイバー、フッ素樹脂からなる光ファイバーが挙げられる。このような材質の光ファイバー200についても、通常の金属からなるケーブルや導線とは異なり、上記X線に対して良好な透過性を示す。
蛍光体120は、例えば光入射端部201の光入射面203(203a,203b)上に塗布され乾燥されることにより層状に形成される。蛍光体120の厚さは、例えば0.3〜1.0[mm]程度であり、0.4〜0.6[mm]程度が望ましい。なお、蛍光体120の厚さについては、X線を用いた撮影または透視に必要な十分な蛍光が得られるものであれば、上記例示のものに限定されるものではない。
光入射端部201の光入射面203上に層状の蛍光体120の作製方法にはいくつかの方法があるが、例えば次のような方法で作製することができる。まず、粉末状の蛍光体に、有機合成樹脂を有機溶剤等に溶解させた結合剤を加え、蛍光体を結合剤中に懸濁させた塗料様の塗工液を調整する。この塗工液を、光入射端部201の光入射面203上に所定の塗工質量になるように塗工して乾燥させることにより、上記所定の単位面積当たりの質量からなる蛍光体120を形成することができる。上記塗工液の塗工には、塗装で用いられるハケや吹き付けによる方法の他、塗工液に浸漬する方法を用いてもよい。また、塗工した膜の乾燥は、常温による乾燥の他に加熱乾燥させてもよい。また、蛍光体120は、上記例示した方法以外の方法で作製してもよい。
本実施形態のX線検出部100では、蛍光体120と光ファイバー200の光入射端部201の全体を覆って遮光する樹脂製の遮光カバー部150が形成されている。遮光カバー部150は、蛍光体120と光ファイバー200の光入射端部201とを保護する機能も有する。
蛍光体120は、少なくともEuを付活剤とするYSを母体とした蛍光体であり、放射線としてのX線を受けて光を発する。本実施形態では、蛍光体120として、特性改善のための少量のSmを更に添加したYS:Eu,Smからなる蛍光体を用いた。なお、蛍光体120としては、Smの添加がないYS:Euからなる蛍光体や、Y:Eu、(Y,Gd,Eu)BO、YVO:Euなどからなる蛍光体を用いてもよい。
上記所定材料からなる蛍光体120は、例えばターゲットがタングステン又はモリブデンなどであって管電圧が20kV以上且つ150kV以下のX線発生装置から発したX線を受けたとき、600nm以上630nm以下の波長範囲に輝線スペクトルを有する赤色領域の光を発する。600nm以上630nm以下の波長範囲は、容易に入手可能な光ファイバーの伝送波長範囲に対応している。X線発生装置の管電圧は40kV以上且つ120kV以下であってもよい。
上記少なくともEuを付活剤とするYSを母体とした蛍光体120は、X線が照射されたときの損傷(放射線損傷)による輝度の低下が小さい。例えば、本実施形態の蛍光体120に対して、累積の吸収線量が2[Gy]になるように上記X線発生装置からのX線を照射したところ、照射後の蛍光体120からの光の輝度の低下は、照射前の輝度の10%以内であった。
図4(a)は本実施形態の線量計10における光ファイバー200の光入射端部201の蛍光体取り付け前の一構成例を示す側面図である。また、図4(b)は光ファイバー200の光入射端部201の蛍光体取り付け後の一構成例を示す側面図であり、図4(c)は光ファイバー200の光入射端部201の蛍光体取り付け後の他の構成例を示す側面図である。なお、図4は、遮光カバー部150を取り外した状態を示している。
図4(a)において、光ファイバー200は外径Dc(半径:r)の光伝送路形成部分(コア210及びクラッド220)と、外径Df及び内径Dcの被覆230とを有する。光ファイバー200の光入射端部201の光軸Cに対して傾斜した曲面状の光入射面203は、光軸Cを中心とした周方向の全体にわたって形成された円錐角(頂角)θの円錐面203aと、直径Dc及び長さLcの円柱面203bとを含む。また、図4(b)に示すように、蛍光体120は、光入射端部201における円錐面及び円柱面からなる光入射面203の全体を所定の厚さで覆うように設けられる。図4(c)に示すように、蛍光体120は先端側表面が半球面状になるように設けてもよい。
図5(a)は本実施形態の光ファイバー200の光入射端部201における光入射面203の側面図であり、図5(b)はその光入射端部201の光入射面203の正面図である。図5(c)は比較対象の半球面204の側面図である。本実施形態のX線検出部100において、検出感度の入射方向依存性をより確実に低減するため、図5(a)の光入射端部201を側面からみたときの光入射面203の投影面積Spa(={r/tan(θ/2)}+2r×Lc)と、図5(b)の光入射端部201を正面からみたときの光入射面203の投影面積Spb(=πr)とが等しくなるように、光入射面203を形成してもよい。例えば、図5(a)の円柱面203bの長さLcは、上記2つの投影面積Spa、Spb(=πr)が互いに等しくなるように設定してもよく、より具体的には約0.75rに設定してもよい。
更に、円錐面203aの頂角(円錐角)θは、図5(a)の光入射端部201を側面からみたときの光入射面203の円錐面203aの側方投影面積Spa’(={r/tan(θ/2)})と、図5(c)の半球面204を側面からみたときの側方投影面積Spc(=πr/2)とが互いに等しくなるように又は互いに近い面積になるように設定してもよい。
図6は、光入射端部201の円錐面203aの円錐角θ[deg.]と側方投影面積(Spa’)601及び表面積602との関係を示すグラフである。図中の破線611,612はそれぞれ、円錐面203aの円形の底面と同じ半径rの半球面204(図5(c)参照)の側方投影面積611及び表面積612である。図6の結果から、円錐角θが60度のときに、光入射面203の円錐面203aの側方投影面積Spa’と半球面204の側方投影面積Spcとがほぼ等しくなり、円錐角θの実用範囲は40度以上90度以下の範囲であると推定される。ここで、円錐角θが60度のときは円柱面の長さ(高さ)Lcはコア210の半径程度にし、円錐角θが90度のときは円柱面の長さ(高さ)Lcはコア210の直径程度にしてもよい。
図7(a)〜(d)はそれぞれ、本実施形態の光ファイバー200の光入射端部201における蛍光体120が同一強度のX線を受けたときに発生する光Lがコア210内に導かれる様子を示す説明図である。蛍光体120の標示エリア中の濃淡はX線を受けて蛍光体120が発する光の強度を示し、濃度が濃いエリアほど強い光が発生していることを示している。また、蛍光体120からの矢印Lの太さは、X線を受けて蛍光体120が発する光がコア210内に導かれる光量を示し、太い矢印ほど高い光量の光がコア210内に導かれていることを示している。図7に示すように、本実施形態の光ファイバー200の光入射端部201では、図中の上下左右の各方向から同一強度のX線が入射した場合、そのX線の入射方向によらず、ほぼ同じ光量の光Lがコア210内に導かれることによりX線検出感度がほぼ一定になる。
図8(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態の光ファイバー200の光軸Cを中心として光入射端部201にX線が入射するときの入射角βの説明図及び各入射角βにおける相対検出感度の測定結果801を示す説明図である。また、図8(c)は、比較例のX線検出部(例えば特許文献2のX線検出部)における入射角βにおける相対検出感度の測定結果803を示す説明図である。ここで、図8(b)及び(c)における本実施形態の測定結果801は、コアの直径が1.0mm、円錐面203aの円錐角θが60度、円柱面203bの長さLcが0.3mmの場合の結果である。
図8(b)の測定結果801に示すように、光ファイバー200の光軸Cを中心とした任意の方向からX線検出部100にX線が入射する場合、ほぼ一定の相対検出感度が得られる。
一方、光ファイバー200の光入射端部201の周方向の一箇所のみ(図8(a)の下方のみ)に蛍光体を配置した比較例では、図8(c)の測定結果803に示すようにX線が入射する方向によって相対検出感度が大きく変化してしまう。
以上のように、本実施形態のX線検出プローブ(X線検出装置)50によれば、X線検出感度がX線の入射方向によって変化する入射方向依存性を低減することができる。
図9(a)〜(c)は、本実施形態の光ファイバー200における光入射端部201の加工工程の一例を示す説明図である。光入射端部201の光入射面203を形成する部分は、光ファイバー200とは別の部材で形成して光ファイバー200に接着して形成してもよいし、接着部での光の損失を回避するために光ファイバー200の端部を加工して形成してもよい。例えば図9(a)の光ファイバー200の端部の角を所定の角度で研磨する。これにより、図9(b)に示すように光伝送路形成部分(コア210及びクラッド220)の部分に光入射面203の一部になる円錐面203aを形成するとともに、被覆230の部分に円錐台面205を形成する。次に、被覆230の円錐台面205の先端側を所定の長さだけ除去することにより、図9(c)に示すように光入射面203の一部になる円柱面203bを形成する。
図10(a)〜(c)及び図11はそれぞれ、本実施形態の線量計10における光ファイバー200の光入射端部201の更に他の構成例を示す側面図である。
図10(a)の例は、光ファイバー200の光入射端部201において前述の円錐面203aに代えて、半球面203cを設けた例である。
図10(b)の例は、光ファイバー200の光入射端部201において前述の円柱面203bを設けずに円錐面203aのみで光入射面203を構成した例である。
図10(c)の例は、光ファイバー200の光入射端部201において前述の円錐面203aに代えて、頂点部分を切り欠いた円錐台面203dを設けた例である。
図11の例は、光ファイバー200の光入射端部201において前述の円錐面203aに代えて、光ファイバー200の端面に透明材料(例えばコアと同じプラスチック材)からなる球状部材(透明球)207を設け、その球状部材207の球面状の外周面に蛍光体120を設けた例である。
また、光ファイバー200の光入射端部201において、前述の円錐面203aに代えて角錐面を設けてもよい。例えば、三角錐面、四角錐面、・・・六角錐面、・・・八角錐面などを設けてもよい。また、これらの角錐面についても、頂点部分を切り欠いた角錐台面としてもよい。
なお、上記実施形態では、光ファイバー200の光入射端部201におけるコア210及びクラッド220が露出している部分に蛍光体120を設けているが、コア210が露出している部分のみに蛍光体120を設けてもよい。
図12は、本実施形態の線量計の本体装置300の一例を示す概略構成図である。図12は、線量計の全体構成が前述の図1の構成の場合の本体装置300の構成例を示している。本体装置300は、光検出部310との間のケーブル315が接続されるケーブル接続部301を有している。なお、線量計の全体構成が前述の図2の構成の場合は、本体装置300は、前述のX線検出プローブ50を構成する光ファイバー200の光出射端部202が接続される光ファイバー接続部311と、光ファイバー200の光出射端部202から出射した光を検出する光検出部310とを備える。
本体装置300は、制御手段や演算手段として機能する制御部320、測定結果を出力する出力手段としての表示部330等も備えている。制御部320は、例えばCPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースなどを有するマイクロコンピュータで構成され、光検出部310や表示部330等の各部に接続されている。
制御部320は、所定のプログラムが実行されることにより、各部を制御したり、光検出部310の出力信号に基づいてX線の各種線量(例えば、吸収線量[Gy]、線量当量[Sv]、照射線量[C/kg])の値や、単位時間当たりの線量である線量率[Gy/h]の値を算出したりする。また、制御部320には、上記各種線量や線量率を算出するための校正データや各種係数やパラメータの値が記憶されている。ここで、校正データは、光検出部310の出力信号の値を上記各種線量や線量率の値に換算するときに用いる換算テーブル又は換算式のデータであり、使用開始前に実行される校正によって取得される。
ここで、複数個のX線検出プローブ50を用いる場合であって各X線検出プローブ50の特性が互いに異なる場合は、X線検出プローブ50毎に取得された複数種類の校正データが予め記憶される。この場合は、制御部320は、光検出部310又は本体装置300に接続されたX線検出プローブを識別し、対応する校正データを用いて上記各種線量や線量率を算出する。更に、本体装置300に複数の光検出部310を接続したり本体装置300に複数の光検出部310を設けたりした場合であって、各光検出部310の特性が互いに異なる場合は、光検出部310毎に取得された複数種類の校正データ、又は、X線検出プローブ50及び光検出部310の組み合わせ毎に取得された複数種類の校正データが予め記憶される。なお、以上の校正データは使用開始後に変化する可能性があるので、使用開始後に定期的に取得及び更新を実行するようにしてもよい。
表示部330は、例えば液晶ディスプレイなどで構成され、制御部320で算出した線量や線量率の値をリアルタイムに表示したり、線量や線量率の変化を時間軸のグラフとしてリアルタイムに表示したりすることができる。更に、本体装置300をPCなどの外部装置に接続することにより外部装置に線量や線量率などの測定値を表示することも可能である。
図13は、本実施形態の線量計10を用いて、医用画像診断用のX線画像撮影または透視中にX線の皮膚被曝線量をリアルタイムに測定している様子を示す説明図である。図13の例は、IVR(Interventional Radiology)と呼ばれる治療法でX線画像をリアルタイムに見ながら患者を治療している例である。ここで、IVRとは、一般的には「放射線診断技術の治療的応用」を意味し、「血管内治療」、「血管内手術」、「低侵襲治療」、「画像支援治療」等とほぼ同義語として使われる場合もある。IVRは、本実施形態のようなX線撮影または透視画像やCT等の患部を含む画像を見ながら体内に細い管(カテーテルや針)を入れて病気を治す治療法であり、血管IVRや非血管IVR等の種類がある。このようなIVRでは、X線を照射しながら行われるので、患者の皮膚被曝障害を防止するため、患者皮膚面(特に被曝障害が発生する可能性が高いX線入射側の皮膚面)における被曝線量を正確に把握して管理する必要がある。
そこで、図13の例では、本実施形態の線量計10のX線検出部100を、患者のX線画像を撮影または透視している箇所の皮膚表面に貼り付け、その箇所の皮膚被曝線量をリアルタイムに測定して表示したり記録したりする。
図13において、前述の管電圧が印加されたX線管を有するX線発生装置(X線源)410から発生した所定の線種及び線量のX線415は、カテーテルテーブル420上の患者の人体500の所定部位に照射される。人体を通過したX線415は、X線イメージインテンシファイア431を有するX線透視および撮影装置430でリアルタイムに撮影または透視される。ここで、X線イメージインテンシファイア431は、入力蛍光面に受けた2次元的なX線画像を可視光像に変換し出力する装置である。なお、X線イメージインテンシファイア431の代わりに、フラットパネルディテクタ(FPD)を用いてもよい。X線透視および撮影装置430で撮影または透視された画像を、画像表示装置440にリアルタイムに表示され、患者の治療に用いられる。このようなX線画像の撮影または透視を伴うIVRにおける患者の皮膚被曝線量を測定するために、本実施形態の線量計10のX線検出部100を、X線画像を撮影または透視している患者の図中下側の皮膚近傍に配置している。
以上、本実施形態によれば、X線検出部100がX線を受けると、そのX線検出部100が有する蛍光体120が光を発し、そのX線検出部100の蛍光体120が発した光は、光ファイバー200の光入射端部201から入射して伝送され、光出射端部202から出射する。この光ファイバー200の光出射端部202から出射した光を光検出部310で検出する。この光検出部310の検出結果により、X線の線量を測定することができる。
更に、本実施形態によれば、光ファイバー200の光入射端部201に対してX線が任意の方向から入射する場合、そのX線の入射方向にかかわらず、X線は光入射面203を覆っている蛍光体120から入射し、そのX線を受けた蛍光体120が発した光は、その内側の光入射面203から光ファイバー200内に入ることになる。従って、強度が一定のX線が入射するとき、そのX線の入射方向にかかわらず、蛍光体120がX線を受けて発する光量及び光ファイバー200内に入る光量をほぼ一定にすることができ、X線の検出感度の入射方向依存性を低減することができる。
更に、このようにX線の検出感度の入射方向依存性を低減できるため、X線発生装置からのX線とは異なる方向からX線の散乱線が入射してくる場合でも、その散乱線の影響を含めた線量を精度よく測定できる。また、上記光入射端部201を含むX線検出部100の設置の自由度が高まるため、線量計10の取扱が簡便になる。
また、光ファイバー200の光入射端部201における光入射面203及び蛍光体120を光軸Cの周りに同心円状に設けることができることによりX線検出部100の小型化を図ることができるとともに、X線検出部100の全体を誘電体で構成できるため、医療現場や実験設備などでの電磁環境下における局所的な線量測定への応用にも適する。
特に、本実施形態によれば、光ファイバー200の光入射面203が円錐面203a又は円錐台面203dを含む構成により、光入射面203の周方向の面が連続した曲面になるため、光軸Cを中心としたX線の入射方向についての入射方向依存性をより低減することができる。
また、本実施形態によれば、光ファイバー200の光入射面203が、コア210が露出するコア露出面を有し、蛍光体120がコア露出面に接するように設けられる構成により、蛍光体120から発した光がコア210内に入るときの損失を低減し入射効率を高めることができるので、放射線検出感度の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、光ファイバー200の光入射端部201が光ファイバー200の端部を加工して成形されていることにより、光入射端部201を別部材で設ける場合に比して、蛍光体120から発した光がコア210内に入るときの損失を低減し入射効率を高めることができるので、放射線検出感度の向上を図ることができる。
ここで、上記X線検出部100の蛍光体120がX線を受けて発した光は、光ファイバー200によりX線検出部100から離れた位置にある光検出部310に伝送することができる。従って、X線の画像の撮影または透視中にX線の線量を測定する場合、画像撮影または透視用のX線の通過領域に光検出部310を配置する必要がなく、画像撮影または透視用のX線が光検出部310によって遮られることがない。更に、画像撮影または透視用のX線を遮るおそれがある蛍光体120からコア210内に入る光量を高めながら蛍光体120のサイズを低減し、また、光ファイバー200についても、通常の金属からなるケーブルや導線とは異なり、X線に対して良好な透過性を示す。従って、X線を用いて画像を撮影または透視する場合、その撮影または透視される画像への影響を抑えることができる。従って、X線を用いて撮影または透視される画像への影響(例えばIVRへの影響)を抑えつつ、その画像撮影または透視中にX線の線量をリアルタイムに測定することができる。
特に、本実施形態の線量計10は、所定範囲の管電圧を有するX線発生装置から発した医用画像診断用として好適なエネルギー及び線種のX線を用いて撮影または透視される画像への影響を抑えつつ、そのX線の画像撮影または透視中にX線の線量をリアルタイムに測定することができる。従って、本実施形態の線量計10は、血管造影時や血管系及び非血管系のIVR時における皮膚被曝線量のリアルタイム測定などの医用画像診断に用いられる安全なリアルタイム線量計として、好適である。また、本実施形態の線量計10は、消化管の造影時や整形外科における非血管系の検査・治療時における皮膚被曝線量のリアルタイム測定に用いられる安全なリアルタイム線量計としても、好適である。
さらに、本実施形態の線量計10は、IVR術者などの医療スタッフの被曝線量を測定する線量計としても使用できる。
10 線量計
50 X線検出プローブ
100 X線検出部
120 蛍光体
150 遮光カバー部(センサケース)
200 光ファイバー
201 光入射端部
202 光出射端部
203 光入射面
203a 円錐面
203b 円柱面
203c 半球面
203d 円錐台面
205 円錐台
207 球状部材(透明球)
207a 球面
210 コア
220 クラッド
230 被覆
300 本体装置
301 ケーブル接続部
310 光検出部
311 光ファイバー接続部
312 ケーブル接続部
315 ケーブル
320 制御部
330 表示部
410 X線発生装置(X線源)
415 X線
420 カテーテルテーブル
430 X線透視および撮影装置
431 X線イメージインテンシファイア(I.I.)、または、フラットパネルディテクタ(FPD)
440 画像表示装置
500 人体(患者)
C 光軸
L 光
特開2016−095134号公報 特開2014−173903号公報

Claims (10)

  1. 放射線を受けて光を発する蛍光体と、前記蛍光体が放射線を受けて発した光を伝送するコア及びクラッドを有する光ファイバーと、を備える放射線検出装置であって、
    前記蛍光体からの光が入射される前記光ファイバーの光入射端部は、前記光ファイバーの光軸に対して傾斜した傾斜面を含み前記光軸を中心とした周方向の全体にわたって形成された光入射面を有し、
    前記光ファイバーの光入射面は、前記光ファイバーの端部のクラッドを除去して露出させたコアの端部を加工して成形された先端側が細い円錐面又は円錐台面からなる先端コア露出面を含み、
    前記蛍光体は、前記光ファイバーの光入射端部における前記先端コア露出面を含む光入射面の全体を所定の厚さで覆うように層状に形成されている、ことを特徴とする放射線検出装置。
  2. 請求項1の放射線検出装置において、
    前記先端コア露出面の円錐角θは、40度以上90度以下の範囲である、ことを特徴とする放射線検出装置。
  3. 請求項1又は2の放射線検出装置において、
    前蛍光体の厚さは0.3〜1.0[mm]である、ことを特徴とする放射線検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの放射線検出装置において、
    前記蛍光体は、該蛍光体を含む塗工液を前記光ファイバーの光入射端部の全体に塗布することにより層状に形成されている、ことを特徴とする放射線検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかの放射線検出装置において、
    前蛍光体は、少なくともEuを付活剤とするY Sを母体とした蛍光体である、ことを特徴とする放射線検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの放射線検出装置において、
    前記蛍光体が層状に設けられた前記光入射面の全体を覆って遮光する樹脂製の遮光カバー部を備え、
    前記光ファイバーは、前記クラッドの外周面を覆う遮光性の被覆を有する、ことを特徴とする放射線検出装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの放射線検出装置において、
    前記光ファイバーは、樹脂からなる光ファイバーである、ことを特徴とする放射線検出装置。
  8. 請求項1乃至のいずれかの放射線検出装置において、
    前記光ファイバーの光入射面は、前記光ファイバーの前記先端コア露出面に隣接する部分のクラッドを除去して前記コアの外周面を露出させた円柱面状の露出外周面を含み、
    前記蛍光体は、前記光ファイバーの光入射端部における前記先端コア露出面及び前記露出外周面を含む光入射面の全体を所定の厚さで覆うように層状に形成されている、ことを特徴とする放射線検出装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの放射線検出装置において、
    前記放射線はX線であることを特徴とする放射線検出装置。
  10. 放射線の線量を測定する線量計であって、
    請求項1乃至のいずれかの放射線検出装置と、
    前記放射線検出装置における前記光ファイバーで伝送された光を検出する光検出部と、
    を備えることを特徴とする線量計。
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