JP6913866B2 - 脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法 - Google Patents
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Description
前記伝導伝熱乾燥機1′は、本体シェル10′内に多管式加熱管11′が具えられ、この多管式加熱管11′の伝熱面に被処理物P1を接触させて水分を蒸発させ、蒸発した水分を本体シェル10′内に供給されるキャリアガスC(例えば外気)によって本体シェル10′外に排出することにより、本体シェル10′に位置する被処理物P1の乾燥が行われるように構成された装置である。
また前記本体シェル10′内には、例えば加熱蒸気を熱源とする加熱装置(多管式加熱管11′)が具えられ、この加熱装置の伝熱面に被処理物P1を接触させて、多くの場合では水分を蒸発させる目的で用いられている。
このような伝導伝熱乾燥機1′については本出願人も製造販売を行っており、更にこの伝導伝熱乾燥機1′が適用された乾燥装置等を開発し、既に特許出願に及んでいる(例えば特許文献1、2参照)。
その後も本出願人は、伝導伝熱乾燥機及び乾燥装置等の改良・開発を鋭意行っており、装置の運転に関し次のような点で改良の余地があることが確認された。
この脱臭炉5′は、バーナ51′に供給される燃料の燃焼によって発生した熱風を炉本体50′内に供給するものであり、給気口52′から炉本体50′内に入り込んだ排気ガスG1を直接燃焼することにより臭気成分の分解を図り、その後排気口53′から排気ガスG2として外部に排気するものである。
また前記バーナ51′の燃焼度は、伝導伝熱乾燥機1′から排出される排気ガスG1の性状(主に被処理物P1の性状に由来する性状)に応じて調節されるものであり、排気口53′付近に配された温度センサ54′の検出値が、予め設定された値となるように、燃料供給ラインに設けられた調量弁55′の開度を調節し、バーナ51′に送られる燃料の量を調節する動作によって行われている。なおこの排気口53′付近で測定され温度が、通常、脱臭炉内温度と見做されており、本明細書中でも同様に扱うものである。
その後、このような事態の原因は、揮発性の有機成分が多く含まれる汚泥等の被処理物P1を伝導伝熱乾燥機1′によって乾燥処理する場合に、被処理物P1から蒸発する揮発性有機成分の量が多くなって排気ガスG1中の揮発性有機成分濃度が高くなり、この揮発性ガスが脱臭炉5′において燃焼することであることが判明した。
なお脱臭炉5′は伝導伝熱乾燥設備F′において伝導伝熱乾燥機1′の次段に設置される末端機器であるため、この脱臭炉5′が機能不全に陥るとその前段の機器のみならず伝導伝熱乾燥設備F′全体を止めなければならなくなってしまう。
脱臭炉の状態から乾燥機の状況を判定し、この判定に基づいて乾燥機の運転制御を行う、新規な脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法の開発を技術課題としたものである。
そしてこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
また、バーナの燃料使用速度を監視することにより、脱臭炉がオーバーヒート傾向であることを迅速且つ確実に認識することができる。
また乾燥機内の滞留品温度が上昇した領域に対応する分散投入口からの投入量を増やすことにより、乾燥機乾燥能力を迅速に抑制することができる。
以下、乾燥機1の構成要素について詳しく説明する。
なお投入口101は、本体シェル10の片側端部付近に形成されるものであり、この投入口101付近に排気口104が形成される。
更に本体シェル10における前記排気口104よりも中央寄りの部分に分散投入口101aが形成されるものであり、この実施例ではその隣に分散投入口101bも形成するようにした。もちろん、後述する多管式加熱管11の長手方向に沿って更に複数の個所に分散投入口を形成するようにしてもよい。
また本体シェル10及び多管式加熱管11は、水平または投入口101側が排出口102側よりも幾分か高くなるように傾斜して機枠1Fに設置される。
また本体シェル10内における前記投入口101とキャリアガス口103との間には、一例として四基の散水ノズル1a、1b、1c、1dが設けられており、図1にはバルブ1Vしか示していないが、散水ノズル1a、1b、1c、1dのいずれか一つまたは複数から、本体シェル10内に水Wを散水することができるように構成されている。
このような構成が採られることから、板材102aを高く積み上げれば、排出口102の開口は上部に狭くしか開かないため、後述するように本体シェル10内の被処理物P1の滞留量が大きくなる。逆に板材102aが少なければ開口は広くなり、後述するように本体シェル10内の被処理物P1の滞留量は少なくなる。
また前記排出口102を覆うようにダクト102bが外装されるものであり、このダクト102bの下部に形成される排出口109の前段にロータリーバルブ105を具えるようにした。もちろんこのロータリーバルブ105に替えて二重ダンパ排出装置等を具えるようにしてもよい。
また前記本体シェル10は常圧下あるいは僅かな負圧下での使用を前提に構成されるものであり、このため厳密な気密性が求められることがなく、複雑な投入・排出機構、給・排気機構を要しないものである。このため、乾燥機1を低コストで構築することができる。
またチューブ束116の側周部には、複数のリフタ117及び適宜の角度を持たせた送り羽根118が取り付けられたアングル111(例えばアングル鋼)が多数(この実施例では12本)具えられるものであり、これらよって被処理物P1は図3に示すように掻き上げられて、前記チューブ束116に接触するとともに投入口101側から排出口102側に進むこととなる。
まず前記投入装置2について説明すると、このものは図1に示すような一例としてホッパ20を具えたモノポンプが適用されるものであり、その排出口は前記乾燥機1における投入口101、分散投入口101a、101bに適宜の経路で接続される。
また本体シェル10における排気口104から排出される排気ガスG1中に含まれる粉塵を除去するための、サイクロン式、バグフィルタ式等の集塵装置3が具えられる。
なお加熱蒸気Vの圧力は、被処理物P1に応じて0.1から0.7MPaG(温度としては120〜170℃に相当)程度に調整される。
また加熱蒸気Vの供給路は減圧弁7の前段で分岐しており、この分岐路は熱交換器9に接続され、外気を昇温してキャリアガスCとしてキャリアガス口103に供給できるように構成されている。
まず始めに、乾燥機1から排気される排気ガスG1は、被処理物P1(一例として有機汚泥)から蒸発する水分や臭気成分等を含むものとなるため、バーナ51に着火して脱臭炉5を起動しておく。
次いで被処理物P1の投入に先立って、乾燥機1における多管式加熱管11及び本体シェル10を昇温しておくものであり、モータを起動して多管式加熱管11を回転させた状態で、ロータリージョイント115a及び蒸気供給口106に加熱蒸気Vを供給する。
また上記乾燥機1の準備に際しては、ロータリージョイント115bの下流側に具えられたポンプ(図示省略)を動作させ、多管式加熱管11内に生じたドレンDの排出や、リークにより入り込んだ空気などの非凝縮性ガスを排出させる。
続いて一例としてキャリアガスCとしての外気を、フィルタ(図示省略)を用いて除塵等を施した後、更に熱交換器9により約100℃(被処理物P1の性状に応じた温度)に加熱してキャリアガス口103から本体シェル10内に供給する。
次いで投入装置2から投入口101を通じて本体シェル10内に被処理物P1を投入するものであり、このものは送り羽根118やリフタ117の作用によって投入口101側から排出口102側に移動するとともに、更にリフタ117等によってカスケードしながら掻き上げられることによりチューブ束116と効果的に接触し、この際、熱を受けて水分が蒸発して含水率が低下するものである。
このとき、本体シェル10内における被処理物P1の分布状態は、図2の横断面図に示すように多管式加熱管11の回転に伴って回転方向に盛り上がって偏在した状態となるものであり、このような状態を含めて被処理物P1は本体シェル10の下部に位置していると呼ぶ。
更に被処理物P1は多管式加熱管11の側周部に具えられた複数のリフタ117等によってカスケードしながら掻き上げられ、本体シェル10内の上部に至るとともに、ここから落下する際にチューブ束116の内側に位置するチューブに接触し、ここでも乾燥が促されるものである。
一方、排出口102に達した被処理物P1は乾燥の進んだ被処理物P2となった状態で、適宜のタイミングで起動されるロータリーバルブ105により排出される(乾燥品P3)。
また被処理物P1から蒸発した水分や揮発性有機成分は、キャリアガス口103から本体シェル10内に流入したキャリアガスCに同伴されるようにして、速やかに排気口104から排気ガスG1として外部に排出される。そして排気口104から排出される排気ガスG1に含まれる微粉等は、集塵装置3において分離される。
すなわち、伝導伝熱乾燥機1から排出される排気ガスG1の温度は、主には被処理物P1の性状に由来して異なるものであり、例えば、被処理物P1の品替り(水分やそれ以外の成分の変化)、被処理物P1の投入量の変動、本体シェル10の内面に付着していた被処理物P1の剥落、本体シェル10内部で塊状化していた被処理物P1の崩壊等の影響により、温度センサ54で検知される温度に変化を生じるものと考えられる。
これらの影響で、例えば、乾燥機1における水分蒸発量が多くなれば、排気ガスG1の流量が多くなり、熱交換器6での受熱量では温度が充分高くならないままに排気ガスG1が給気口52から脱臭炉5に入るため、温度センサ54の検出温度が一時的に下がることとなる。そして、それに応じて調量弁55の開度を上げてバーナ51の燃焼度を高める制御がなされる。
逆に、乾燥機1における水分蒸発量が少なければ排気ガスG1の流量が少なくなり、排気ガスG1は熱交換器6での受熱量で高温度となって脱臭炉5に入るため、温度センサ54の検出温度が一時的に上がこととなる。そして、それに応じて調量弁55の開度を下げてバーナ51の燃焼度を下げる制御が成される。
また、被処理物P1の品替りにより、例えば乾燥機1から排気される揮発性有機成分の量が増加する方向に変化する場合も、詳しくは後述するが、温度センサ54の検出温度が上がることとなるため、調量弁55の開度を下げてバーナ51の燃焼度を下げる制御がなされる。
そして本発明では、前記脱臭炉5がオーバーヒート傾向であるときに乾燥機1の乾燥能力が過剰状態であると判定し、乾燥機1の乾燥能力の抑制を行う。
ここで前記脱臭炉5がオーバーヒート傾向であることは、温度センサ54の検出値すなわち炉本体50内の温度を、所定値に保つように調節されるバーナ51の燃料使用速度(単位時間当たりの燃料使用量)が、所定値を下回ることにより判定されるものである。
具体的には、温度センサ54の所定値が一例として800℃に設定された状態では、検出値がこの設定値に近づくにしたがって調量弁55の開度を下げるものであり、これによりバーナ51の燃料使用量は減少してゆく。
やがて温度センサの検出値が一例として820℃となった時点で調量弁55の開度がゼロとされ、バーナ51の燃料使用量もゼロとなる。
この状態で本来であれば温度センサ54の検出値は低下に転ずるはずであるが、更に上昇して脱臭炉5が制御不能状態に陥ってしまうことがある。
つまり、本体シェル10内に投入された被処理物P1に蒸発し易い揮発性有機成分が多く含まれている場合、多管式加熱管11の加熱により被処理物P1からの水分の蒸発量とのバランスを越えてこれらが蒸発するために生じる事態と考えられる。
前述したように易水分蒸発性の被処理物P1である場合、投入口101に投入された被処理物P1は排出口102よりも上流側(投入口101側)において目標とする水分にまで短い時間の内に乾燥してしまい、排出口102に至るまでには過乾燥状態となってしまう。つまりこのような状況は乾燥機1の乾燥能力が過剰な状態であるということである。
つまり、脱臭炉5のオーバーヒートを生じる原因は2種類と考えられ、1つは過乾燥に置かれることで揮発性有機成分を蒸発する被処理物P1である場合、もう1つは過乾燥状態にならなくとも揮発性有機成分を容易に蒸発する被処理物P1である場合と考えられる。
次いで乾燥機1の乾燥能力を抑制する措置を施すものであり、以下に示す措置のうち、どの措置を施すのか選択が行われる(ステップS4)。
具体的には、乾燥機1の乾燥能力抑制として、乾燥機1の熱源である加熱蒸気Vの熱量(温度)を下げることによるもの(ステップS5)、あるいは乾燥機1内へ散水することによるもの(ステップS6)のいずれか一方または双方が実施される。
以下、これら乾燥機1の乾燥能力抑制について具体的に説明する。
まず乾燥機1の熱源である加熱蒸気Vの熱量(温度)を下げる乾燥能力抑制について説明する。この制御では、減圧弁7の開度を調節することにより加熱蒸気Vの圧力を低下させることにより、加熱蒸気Vの温度を下げる操作と、流量調整弁8の開度を調節することにより加熱蒸気Vの流量を低下させることにより、多管式加熱管11に供給される単位時間当たりの加熱蒸気Vの熱量を低下させる操作とのいずれか一方または双方が行われる。
次に乾燥機1内へ散水(水W)する乾燥能力抑制について説明する。この制御では、バルブ1V等の操作により散水ノズル1a、1b、1c、1dのいずれか一つまたは複数から、本体シェル10内に水Wを散水することにより、被処理物P1の含水率を上昇させて乾燥機1の負荷を増大させることより、相対的に乾燥機1の乾燥能力を抑制する操作である。
その後、調量弁55の開度を高めることにより、バーナ51への燃料供給量を増加させ、上述のように温度センサ54の検出値を所定値に保つような制御が再開される。
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、以下に示すような実施例を採ることもできる。
この実施例で示す本発明の「脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法」は、一例として図5に示す伝導伝熱乾燥設備Fを用いて、図6に示すフローチャートに従って実施されるものである。
なおこの実施例は、被処理物P1が過乾燥状態にならなくとも蒸発し易い揮発性有機成分(以後は易揮発性有機成分と呼ぶ)を含んでいる場合の運転方法を示すものである。
そしてこの実施例では、前出の基本となる実施例とは異なり、前記脱臭炉5がオーバーヒート傾向であるときに、乾燥機1内出口側に位置する被処理物P1に散水を行い、その後の脱臭炉5におけるバーナ51の燃料使用速度を元に、乾燥機内が過乾燥傾向か、あるいは易揮発性有機成分含有物多量化傾向かを判定し、この判定結果に基づいて乾燥機負荷調整および/または乾燥機乾燥能力制御を行うものである。
このように脱臭炉5がオーバーヒート傾向となる事態の一つは、被処理物P1としての汚泥等に易揮発性有機成分が多く含まれている場合に、排気ガスG1中の揮発性有機成分濃度が高くなり、この揮発性有機成分が脱臭炉5において燃焼していることにより発生するものである。
具体的には、一例としてバルブ1V等を操作して散水ノズル1dから水Wを噴出するものであり、排出口102の近傍且つ投入口101側に設けられた不図示の温度センサにより、被処理物P2の品温を測定し、この品温が下がる程度まで被処理物P2への散水が行われる(ステップS30)。
(1)本体シェルの出口側に位置する被処理物に散水することにより、想定燃料使用速度以上に燃料使用速度が上昇する場合
脱臭炉5の燃料使用速度が上昇するということは、温度センサ54の検出値が低下して調量弁55の開度を大きくする制御が行われているということである。
すなわち、散水量から想定される排気ガスG1中の水分の増加に伴う燃料使用速度(想定燃料使用速度)を越えている場合であり、これは被処理物P2の品温が低下して、揮発性有機成分の蒸発が抑制されて、脱臭炉5における揮発性有機成分の燃焼によって生成される熱量が低下したということである。
したがって本体シェル10の出口側に位置する被処理物P2に散水を行うことにより、想定燃料使用速度以上に燃料使用速度が上昇する場合、排気ガスG1中の揮発性有機成分濃度の上昇の原因は、乾燥機1内に易水分蒸発性の被処理物P1が投入され、温度上昇(品温上昇)したことによる過乾燥であると類推される。
ここで前記乾燥機負荷調整としては、乾燥機1への被処理物P1の投入量を増やすことによるもの(ステップS101)、または乾燥機1内の被処理物P1の温度が上昇した領域に対応する分散投入口101a、101bからの投入量を増やすことによるもの(ステップS102)のいずれか一方または双方が実施される。
また実際に分散投入口101a、101bからの投入量を増やすためには、投入装置2と、分散投入口101a、101bとの間に設けられたバルブ21、22の開度を増すようにする。
脱臭炉5の燃料使用速度の変化が、散水量から想定される排気ガスG1中の水分の増加に伴う燃料使用速度程度であるということは、温度センサ54の検出値が当該想定値程度であるため、調量弁55の開度も想定値程度ということである。
すなわち、散水により本体シェル10の出口側に位置する被処理物P2からの揮発性有機成分の蒸発を抑制したとしても、脱臭炉5における揮発性有機成分の燃焼によって生成される熱量が低下しない(したとしても微小である)ということである。
したがって本体シェル10の出口側に位置する被処理物P2に散水を行うことにより、燃料使用速度が想定値以上に変化しない場合、排気ガスG1中の揮発性有機成分濃度の上昇の原因は、被処理物P1のバッチが切り替わる等して、乾燥機1内に易揮発性有機成分含有量の多い汚泥(油分多量等)が投入され、乾燥機1内に位置している易揮発性有機成分含有量の少ない汚泥と置き換えられつつある状況であり、新たに投入されている被処理物P1から多量の易揮発性有機成分が蒸発されている状況であると類推される。
ここで前記乾燥能力抑制としては、乾燥機1の熱源温度を下げることによるもの(ステップS103)、または乾燥機1内に散水することによるもの(ステップS104)のいずれか一方または双方が実施される。
実際に乾燥機1の熱源温度を下げる手法は、減圧弁7の開度を調節することにより加熱蒸気Vの圧力を低下させることにより、加熱蒸気Vの温度を下げる操作と、流量調整弁8の開度を調節することにより加熱蒸気Vの流量を低下させることにより、多管式加熱管11に供給される単位時間当たりの加熱蒸気Vの熱量を低下させる操作とのいずれか一方または双方が行われる。
また実際に乾燥機1内に散水する手法は、バルブ1V等の操作により散水ノズル1a、1b、1c、1dのいずれか一つまたは複数から、本体シェル10内に水Wを供給することにより行われる。
1F 機枠
1V バルブ
1a 散水ノズル
1b 散水ノズル
1c 散水ノズル
1d 散水ノズル
10 本体シェル
101 投入口
101a 分散投入口
101b 分散投入口
102 排出口
102a 板材
102b ダクト
103 キャリアガス口
104 排気口
105 ロータリーバルブ
106 蒸気供給口
107 ドレン口
108 側面開口
109 排出口
11 多管式加熱管(加熱管)
111 アングル
112 鏡板
113 軸体
114 軸受ブロック
115a ロータリージョイント
115b ロータリージョイント
116 チューブ束
117 リフタ
118 送り羽根
2 投入装置
20 ホッパ
21 バルブ
22 バルブ
3 集塵装置
4 制御盤
5 脱臭炉
50 炉本体
51 バーナ
52 給気口
53 排気口
54 温度センサ
55 調量弁
6 熱交換器
7 減圧弁
8 流量調整弁
9 熱交換器
C キャリアガス
D ドレン
F 伝導伝熱乾燥設備
G1 排気ガス
G2 排気ガス
P1 被処理物
P2 (乾燥の進んだ)被処理物
P3 乾燥品
V 加熱蒸気(熱源)
W 水
Claims (8)
- 本体シェル内に加熱装置が具えられ、この加熱装置の伝熱面に被処理物を接触させて水分を蒸発させ、この蒸発した水分を、本体シェル内に供給されるキャリアガスによって外部に排出するように構成された伝導伝熱乾燥機と、
本体シェルから排出されるキャリアガスを含んだ排気ガスを燃焼させることにより、脱臭処理を施すための脱臭炉とを具えて構成された伝導伝熱乾燥設備において、
前記脱臭炉がオーバーヒート傾向であるときに、乾燥機の乾燥能力が過剰状態であると判定し、乾燥機乾燥能力抑制を行うものであり、
前記脱臭炉がオーバーヒート傾向であることは、脱臭炉内温度を所定値に保つように調節されるバーナの燃料使用速度が所定値を下回ることにより判定することを特徴とする脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 前記乾燥機乾燥能力抑制は、乾燥機の熱源の温度を下げることによるもの、
および/または
乾燥機内へ散水することによるものであることを特徴とする請求項1記載の脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 本体シェル内に加熱装置が具えられ、この加熱装置の伝熱面に被処理物を接触させて水分を蒸発させ、この蒸発した水分を、本体シェル内に供給されるキャリアガスによって外部に排出するように構成された伝導伝熱乾燥機と、
本体シェルから排出されるキャリアガスを含んだ排気ガスを燃焼させることにより脱臭処理を施すための脱臭炉とを具えて構成された伝導伝熱乾燥設備において、
前記脱臭炉がオーバーヒート傾向であるときに、乾燥機内出口側に位置する被処理物に散水を行い、
その後の脱臭炉におけるバーナの燃料使用速度を元に、
乾燥機内が過乾燥傾向か、あるいは揮発性有機成分含有物多量化傾向かを判定し、
この判定結果に基づいて乾燥機負荷調整および/または乾燥機乾燥能力制御を行うことを特徴とする脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 前記脱臭炉がオーバーヒート傾向であることは、脱臭炉内温度を所定値に保つように調節されるバーナの燃料使用速度が、所定値を下回ることにより判定することを特徴とする請求項3記載の脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 前記散水後の脱臭炉におけるバーナの燃料使用速度が想定燃料使用速度を超えている場合、
乾燥機内は易水分蒸発性材料投入による過乾燥傾向であると判定し、
乾燥機負荷調整を行うことを特徴とする請求項3または4記載の脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 前記散水後の脱臭炉におけるバーナの燃料使用速度が想定燃料使用速度程度の場合、
乾燥機内は油分多量材料投入による揮発性有機成分含有物多量傾向であると判定し、
乾燥機乾燥能力抑制を行うことを特徴とする請求項3または4記載の脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 前記乾燥機負荷調整は、
乾燥機への材料投入量を増やすことによるもの、および/または乾燥機内の被処理物温度が上昇した領域に対応する分散投入口からの投入量を増やすことによるものであることを特徴とする請求項3、4または5記載の脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
- 前記乾燥機乾燥能力抑制は、
乾燥機熱源温度を下げることによるものおよび/または乾燥機内へ散水することによるものであることを特徴とする請求項3、4または6記載の脱臭炉を具えた伝導伝熱乾燥設備の運転方法。
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