JP6912567B2 - 美容用コンタクトレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、美容用コンタクトレンズに係り、特に新規な態様の着色部分からなる模様領域を備えることで装用者の眼に馴染んで外観上の違和感を抑えつつ瞳を大きく見せることが可能となり、従来に無い自然なコスメティック(美容)効果を提供し得る美容用コンタクトレンズに関する。
従来から、眼の表面に重ね合わされて装用されるコンタクトレンズの一種として、着色部分によって美容効果を提供する美容用コンタクトレンズが、幾つか提案されている。従来の美容用コンタクトレンズには、瞳の色を変えるものと、瞳を大きく見せるものとがある。
前者は、黒目と白目の境界線(リンバル)よりも内周側だけが着色されており、角膜を通じて虹彩の色が見える黒目の部分(瞳孔周り)を着色部で覆うことにより、黒目の部分を本来と異なる色に見えるようにするものであった。一方、後者は、特表2008−511025号公報(特許文献1)に示されているように、リンバルよりも大きな外径で瞳外周の白目の部分までも覆うリング形状の着色領域を有することで、黒目が大きく見えるようにするものである。
ところで、後者の黒目を大きく見せる美容用コンタクトレンズでは、黒目の外径を大きくするだけでなく、黒目の外縁をはっきりと強調して明確にさせることで、眼ひいては顔全体の表情を可愛くみせたり明るくみせたりすることが出来るとされていた。それ故、着色領域の外縁は、明確に視認可能な円形ラインをもって形成されていた。
しかしながら、本発明者が検討を重ねたところ、着色領域の外縁を明確な円形ラインをもって形成せしめて黒目と白目の境界線をくっきりとしたラインにして際立たせると、他者に対して余りに人工的な印象を抱かせてロボットの眼(義眼)のように看取され易くなってしまい、特にモデル等でない一般人においては、必ずしも「眼全体を美しく見せる」目的を達成し得るものとは言い難いことが判った。
なお、本出願人は、かかる知見に基づいて、特開2013−65059号公報(特許文献2)及び特開2013−130658号公報(特許文献3)において、黒目の外縁を覆う着色領域における外周側の濃度又は光線透過率を調節することで、不自然な外観を回避して人工的な印象を緩和し得る新規な色付コンタクトレンズを開示した。
特表2008−511025号公報 特開2013−65059号公報 特開2013−130658号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、特許文献1に記載の如き色付コンタクトレンズにおける不自然な外観を回避して、装用者の眼に馴染んで外観上の違和感を抑えつつ瞳を大きく見せることが可能とされた新規な美容用コンタクトレンズを、特許文献2や特許文献3とは異なる構成をもって、新たに提供することにある。
本発明の特徴とするところは、光学部の外周側に位置する周辺部において、レンズの外周側から内周側に向かって幅寸法が小さくなる先細形状の着色部分からなるテーパー状スポークが、レンズ周方向に複数並べられることによって全体として円環状の美容用模様領域が設けられており、該美容用模様領域の外径寸法が11.0〜14.0mmとされて、該美容用模様領域が装用眼の角膜輪部の内周側と外周側とにわたって存在して該美容用模様領域の内周端が角膜上に位置し且つ外周端が強膜上に位置するようになっている一方、レンズ周方向で隣り合う該テーパー状スポークは互いに離間していて相互間に径方向の全長にわたってのびる非着色部分が設けられており、レンズ周方向で隣り合う該テーパー状スポークにおいて最も小さくされた外周端の離間距離が0.01〜0.20mmとされていると共に、該非着色部分は、レンズの外周側から内周側に向かって幅寸法が大きくされている美容用コンタクトレンズにある。
本発明は、角膜輪部の内周側と外周側とに亘って存在する美容用模様領域において、眼の錯覚の一種である色の同化現象を利用するものであり、特にかかる同化現象を径方向で徐変させることによって、かかる美容用模様領域を角膜の黒目と強膜の白目との両方に対して馴染ませて外観上の違和感を抑えつつ瞳を大きく見せることを、基本的な技術思想とするものである。
すなわち、本発明に従う構造とされた美容用コンタクトレンズでは、美容用模様領域を構成するテーパー状スポーク間において径方向の全長に亘って連続した隙間状の非着色部分が設けられている。この隙間により、テーパー状スポークと非着色部分を通じて視認される眼とにおいて、お互いに相手方の色に近づく同化現象が生じる。その結果、美容用模様領域では、装用者の眼に馴染んだ外観を呈することとなる。
そして、角膜の黒目の部分に位置せしめられる美容用模様領域の内周部分では、装用者の黒目の部分に対して馴染んで自然な外観を呈すると共に、強膜の白目の部分に位置せしめられる美容用模様領域の外周部分では、装用者の白目の部分に対して馴染むことで、大きくされた角膜外縁を自然な見え方で実現することが可能になる。
しかも、美容用模様領域における非着色部分は、幅寸法が外周から内周に向かって大きくされていることにより、同化現象が径方向で徐々に変化して、内周部分と外周部分で同化現象の態様が次第に変化するようになっている。即ち、美容用模様領域の内周部分では、テーパー状スポークの色が装用者の角膜の色に近づく同化作用が有利に発揮される一方、美容模様領域の外周側に行くに従って、装用者の角膜の色が次第にテーパー状スポークの色に近づく同化作用が発揮されることとなる。このように径方向で同化現象がシフトすることとなり、例えばテーパー状スポークの色が装用者の角膜の色と異なっていても、全体的に自然な角膜の色と一体化して見えて違和感の小さい外観を呈することとなる。それ故、例えば装用者の角膜の色よりもはっきりとした色を与えて、角膜外縁を大きく見せつつ、装用者のオリジナルの角膜色との違いによる違和感を抑えて全体的により自然な外観を与えることが可能になる。
また、本発明では、以下の各態様の一つ又は複数が適宜に組み合わされて適用され得る。
本発明に適用可能な態様の一つは、前記テーパー状スポークにおいて最も幅広とされた外周端のスポーク幅寸法が0.1〜1.0mmとされている美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、美容模様領域の外周部分における同化現象が向上されて、より自然な外観が発現され得る。外周端のスポーク幅寸法が0.1mmより小さくなると外観上の明瞭さが低下して美容用模様による装用者の角膜外縁をはっきりと大きく見せる美容効果が得られ難くなる場合がある。一方、外周端のスポーク幅寸法が1.0mmを越えると外観上で明瞭さが際立ちやすくなり、装用者の角膜外縁を与える美容用模様によって見た目の違和感を生ずる場合がある。
本発明に適用可能な態様の一つは、レンズ周方向で隣り合う前記テーパー状スポークにおいて、内周端の離間距離Daと外周端の離間距離Dbと中間部分の離間距離Dcとが、0<Db<Dc<Daの関係を有している美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、図7や図11に例示されているように、隣り合うテーパー状スポーク間に設けられた非着色部分の幅寸法が、内周端と外周端との間に位置する中間部分の何れの位置においても、外周端より大きく且つ内周端より小さくされる。その結果、特に内周部分と外周部分とにおいて同化現象の徐変が向上し、内周部分における角膜への同化と外周部分における角膜から強膜へかけての同化が促進され得る。
本発明に適用可能な態様の一つは、レンズ周方向で隣り合う前記テーパー状スポークにおける内周端の離間距離Daと外周端の離間距離Dbとに対して、該テーパー状スポークにおける内周端の幅寸法が該Daの値より小さく且つ外周端の幅寸法が該Dbの値より大きくされている美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、美容用模様領域において、内周部分における角膜への同化現象と、外周部分における強膜への同化現象とが、それぞれ向上されて、外観上の違和感の更なる軽減が図られ得る。
本発明に適用可能な態様の一つは、前記テーパー状スポークが、外周端に位置する底辺と、該底辺の両端からそれぞれ内周側に向かって延びる2本の斜辺とからなり、該底辺よりも該各斜辺の方が長い三角形状とされている美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、比較的に簡単なテーパー状スポークの形状により同化現象とその径方向における徐変作用を発現させることが可能となる。
本発明に適用可能な態様の一つは、前記テーパー状スポークが、全体に亘って実質的に一定の明度と色相、彩度及び濃度を有する着色部分とされた美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、全体が略一定の色でテーパー状スポークが形成されることとなるが、上述の如き同化現象とその径方向における徐変作用によって、内周側で角膜に馴染みつつ外周側に向かって角膜外縁を大きく見せる美容効果を自然な外観をもって発揮することができる。
本発明に適用可能な態様の一つは、前記テーパー状スポークが、全体に亘って実質的に一様なベタの着色部分とされた美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、テーパー状スポークがベタな着色として形成されるが、装用状態では、非着色領域を通じて第三者から看取される装用者の角膜色との同化現象によって、自然な外観が発現され得る。
本発明に適用可能な態様の一つは、複数の前記テーパー状スポークが、前記光学部又は前記レンズの幾何中心に対して同心的に配列されている美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、例えば近視や遠視、老視の矯正用の一般的なコンタクトレンズにおいて、美容用模様領域が装用者の角膜の外周部分に重なるように巧く配置され得る。
本発明に適用可能な態様の一つは、同一の形状と大きさを有する前記テーパー状スポークが周方向で等間隔に配列されている美容用コンタクトレンズである。
本態様では、美容用模様領域の外観模様について、周上での特定の部分に偏った外観上の見え方を回避して、周方向で略均等な外観を持たせることが容易となる。なお、本態様において美容用模様領域を構成する全てのテーパー状スポークを同一の形状と大きさを有するテーパー状スポークとすることも可能であり、その場合には、隣り合うテーパー状スポークが、一定の形状と大きさを有する前記非着色部分を挟んで周方向に配列され得る。尤も、本態様では、周方向で等間隔に配列された同一の形状と大きさを有する複数のテーパー状スポークの周方向間に、異なる形状や大きさを有するテーパー状スポークが配置されていても良い。
本発明に適用可能な態様の一つは、前記非着色部分におけるレンズ周方向の幅寸法が、該非着色部分の径方向の全長に亘って連続してレンズ外周側からレンズ内周側に向かって次第に大きくなるように変化している美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、非着色部分の全長に亘って、同化現象の径方向における徐変作用がより滑らかなシフト態様をもって発揮されることとなり、より自然な見え方を与えることが可能になる。
本発明に適用可能な態様の一つは、前記非着色部分において、レンズ径方向の長さ寸法の値が0.5〜4.5mmとされていると共に、最も大きくされた内周端の幅寸法Daと最も小さくされた外周端の幅寸法Dbとにおける差Da−Dbの値が0.02〜3.0mmとされている美容用コンタクトレンズである。
本態様によれば、美容用模様領域において同化現象の徐変作用がより効果的に発揮されるように、同化現象の径方向長さを確保することが可能になる。また、本発明に適用可能な態様の一つは、複数の前記テーパー状スポークがレンズ周方向で所定間隔を隔てて配列されている美容用コンタクトレンズである。
本発明に従えば、特定の着色部分と非着色部分からなる美容用模様領域において、装用者の眼の色に対する同化現象を利用し、更に同化現象を径方向で徐変させる、新たな美容用コンタクトレンズが提供され得る。
色の同化現象を説明するための参考図。 本発明の第一の実施形態としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 図2に示された美容用コンタクトレンズの同化現象と径方向での徐変作用を説明するための説明図。 美容用模様領域における同化作用を説明するための第1参考例。 美容用模様領域における同化作用を説明するための第2参考例。 美容用模様領域における同化作用を説明するための説明図。 本発明の第二の実施形態としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 本発明の第三の実施形態としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 本発明の第四の実施形態としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 本発明の第五の実施形態としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 本発明において美容用模様領域を構成するテーパー状スポークの形状を説明するための説明図。 図11に示されたテーパー状スポークの外周端の別態様としての形状を示す説明図。 本発明の比較例として美容用模様領域における非着色部分の幅寸法がレンズ径方向の中間部分において小さくされた態様を例示する正面図。 本発明の比較例として美容用模様領域における非着色部分の幅寸法がレンズ径方向の中間部分においてレンズ径方向の内周端と外周端の何れよりも大きくされた態様を例示する正面図。 本発明の比較例として美容用模様領域における非着色部分の幅寸法がレンズ径方向の外周端において0とされることで隣り合うテーパー状スポークの外周端が周方向に連続した着色部分とされた態様を例示する正面図。 実験に用いた本発明に従う美容用コンタクトレンズの実施例を示す正面図。 実験に用いた比較例としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 実験に用いた他の比較例としての美容用コンタクトレンズを示す正面図。 本発明の拡張的態様の一例としてガイドマークを備えた美容用コンタクトレンズを示す正面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
はじめに、本発明が利用する「色の同化現象」について説明する。公知の「色の同化現象」は、ある色が他の色に囲まれたり挟まれた状態において、当該色が他の色に似て見える現象であり、錯視の一種である。具体的には、図1に示される参考図によって色の同化現象が説明される。
すなわち、図1(a)には、ある色として一定間隔で並ぶ複数本の平行なグレー線が図示されており、(a1)では隣り合うグレー線の間の隙間が他の色としての白線とされている一方、(a2)では隣り合うグレー線の間の隙間が他の色としての黒線とされている。(a1)と(a2)とを比べて見ると、同じ色であるグレー線について(a1)よりも(a2)の方が濃いグレー色に見える同化現象を体感できる。
また、図1(b)には、ある色として一定間隔で並ぶ複数本の平行な黒線が図示されており、(b1)では隣り合う黒線の間の隙間が他の色としての白線とされている一方、(b2)では隣り合う黒線の間の隙間が他の色としてのグレー線とされている。(b1)と(b2)とを比べて見ると、同じ色である黒線について(b1)よりも(b2)の方がグレーに近い黒色に見える同化現象を体感できる。
また、図1(c)には、(a)と同様に複数本の平行な黒線がグレー線を挟んで隣り合って平行に並んでいるが、(a)よりも相互の間隔を大きくした態様が図示されている。(a)と(c)とを比べて見ると、線の間隔が大きすぎると色の同化現象が発生し難く、逆に周囲の色との境界がくっきりする対比現象が生ずることが判る。
本発明の美容用コンタクトレンズは、このような色の同化現象を利用するものであるが、それに止まらない。本発明では、色の同化現象に加えて、瞳の径方向で同化現象を徐々に変化させるようにしたのである。即ち、色の同化現象における同化作用やその程度は、図1の(a),(b),(c)からも判るように、ある色の隣り合う隙間の大きさによって相違する。本発明者は、この現象に着目することで、色の同化作用の方向や程度を、瞳の径方向で徐々に変化させてコントロールできることを見出したのである。そして、特定形状の着色部分を特定の配置態様でコンタクトレンズに設けて、着色部分と非着色部分からなる美容用模様領域を構成することにより、外周縁部を強膜に馴染ませた外観で且つある程度明瞭と為すことで、瞳(黒目の部分)を外観上で大きく見せつつ、人眼の自然の瞳の色と馴染ませて見せることで、外観上の違和感が軽減され得る、新規な美容用コンタクトレンズを実現せしめ得たのである。
本発明の第一の実施形態としての美容用コンタクトレンズ10の正面図が、図2に示されている。美容用コンタクトレンズ10は、従来公知の一般的なコンタクトレンズに従った形状を有しており、眼の角膜の表面に重ね合わされて装用されるように、球冠形の凸面形状とされた前面と球冠形の凹面形状とされた後面とを有する部分的な球殻形状をもって形成されている。
なお、美容用コンタクトレンズ10は、その材質を限定されることなく、例えばRGPレンズ(酸素透過性レンズ)やPMMA(ポリメチルメタアクリレート)等のハードレンズの他、PHEMA(ポリヒドロキシエチルメタクリレート)等の含水性やアクリル系エラストマー等の非含水性或いはシリコーンハイドロゲル等の高酸素透過性の如きソフトコンタクトレンズが、何れも採用され得る。特に、ソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレンズに比して、一般に大径で白目の部分も充分に覆い、且つ装用時の角膜上での移動量も小さいことから、本発明において好適に採用され得る。
また、かかる美容用コンタクトレンズ10は、レンズの幾何中心12と略同じか僅かに偏倚した中心点回りの略円形の中央領域に、眼光学系へ入射される光線を透過する光学部14を備えている。光学部14は、人眼の瞳孔よりも大きな外径寸法φAを有しており、装用時に角膜に重ね合わされて瞳孔上に位置することとなる。
さらに、光学部14の外周には所定幅で円環形状をもって光学部14を取り囲むように周辺部16が設けられている。周辺部16は、装用状態において眼光学系への投射光路を外れるようになっており、眼球上での位置安定性や装用感の向上などを考慮して設けられている。また、周辺部16の外周端は、レンズ前面とレンズ後面とをつなぐエッジ部18とされている。
なお、光学部14には、特定の光学特性を持たせて近視や遠視、老視等の視力異常に対する矯正機能を与えることができ、それによって美容用コンタクトレンズ(レンズ)10が視力補正用コンタクトレンズを兼ねていても良い。尤も、本実施形態の美容用コンタクトレンズ10は、視力補正用の光学特性を持たない非視力補正用コンタクトレンズであっても良い。非視力補正用コンタクトレンズとして提供される場合には、例えばコスメティックレンズ(美容又はおしゃれ用のコンタクトレンズ)の用途とされ得る。
そして、本実施形態の美容用コンタクトレンズ10は、その外径寸法(DIA)が、眼の黒目20の部分(角膜)を全体に覆い、且つ白目22の部分(強膜)まで所定幅で覆い得るように設定されている。即ち、美容用コンタクトレンズ10のDIAは、眼の黒目20と白目22の境界線(リンバル)24の外径寸法φBよりも大きくされており、装用状態でリンバル24が、美容用コンタクトレンズ10の外周縁であるエッジ部18よりも内周側に位置するようになっている。なお、黒目20は、眼の虹彩の色を外部から視認できる領域であるが、透明な角膜を通じて虹彩を見ることの出来る領域であり、それ故、境界線24は、角膜とその外周側に位置する白色の強膜との境界線として理解され得る。
さらに、かかる美容用コンタクトレンズ10には、全体として略円環形状に広がる着色帯部分からなる美容用模様領域26が設けられている。
特に本実施形態では、美容用模様領域26が、周辺部16において幾何中心12を通るレンズ幾何中心軸(例えばレンズ光軸)の回りに同心的に設けられている。そして、美容用コンタクトレンズ10の眼への装用状態において、美容用模様領域26は、眼のリンバル(角膜輪部)24の内周側と外周側との両方に跨がって径方向に広がるだけの径方向幅を備えており、リンバル24の内周側では美容用模様領域26が黒目20の上に重ね合わされると共に、リンバル24の外周側では美容用模様領域26が白目22の上に重ね合わされるようになっている。
なお、美容用模様領域26は、装用者の日常生活の多くの状況下で、瞳孔には殆ど重なることが無い程度に、その内径寸法φC(図2参照)を設定されることが望ましい。これにより、美容用模様領域26が視覚に与える影響が抑えられる。一方、美容用模様領域26の外径寸法は、白目22を所定幅で覆い得るようにされる。これにより、リンバル24を外観上で大きく見せるコスメティック効果が発揮される。
また、美容用模様領域26は、美容用コンタクトレンズ10の最外周のエッジ部18にまで至って設けられていても良いが、本実施形態では、美容用模様領域26の外径寸法φD(図2参照)が美容用コンタクトレンズ10の外径寸法(DIA)よりも小さくされており、美容用模様領域26とエッジ部18との間に、径方向所定幅で周方向に広がる円環形状の非着色の外周透明領域30が設けられている。外周透明領域30の存在は、装用時のレンズ位置安定性などに資する周辺部16の径方向寸法を確保しつつ、美容用模様領域26の外径寸法を大きな自由度で調節設定することを可能とする。
本実施形態における美容用模様領域26は、レンズの外周側から内周側に向かって周方向の幅寸法が小さくなる先細形状の着色部分からなるテーパー状スポーク28が、レンズ周方向に複数並べられることによって、径方向における内外の中間部分を周方向に略一定の幅寸法をもって広がった態様とされている。即ち、美容用模様領域26は、外観上で濃色として視認されるテーパー状スポーク28の着色部分と、隣り合うテーパー状スポーク28,28間に位置して、外観上で透明(無色透明と有色透明を含む)として認識される非着色部分32とを有している。これにより、複数のテーパー状スポーク28が、光学部14又はレンズの幾何中心12に対して同心的に設けられている。
なお、かかる美容用模様領域26の内径寸法は、複数のテーパー状スポーク28の最内点をつなぐ円の径寸法であり、美容用模様領域26の外径寸法は、複数のテーパー状スポーク28の最外点をつなぐ円の径寸法とされる。また、後述する別態様のようにテーパー状スポーク28の径方向長さが異なる複数種類によって美容用模様領域26が構成される場合には、幾つかのテーパー状スポーク28における最小の内接円と最大の外接円をもって美容用模様領域26の内径φCと外径φDが把握される(φCについて図7参照)。尤も、美容用模様領域26の内接円や外接円は、真円である必要はなく、例えば縦長や横長の楕円形状等であっても良い。
このような美容用模様領域26は、目的とするコスメティック効果等を充分に得るために、一般に0.5〜4. 5mmの径方向の幅寸法をもって形成されることが好適であり、より好適には1.0〜3.5mmの径方向の幅寸法で形成される。なお、美容用模様領域26の径方向幅寸法は、好ましくは周方向の全長に亘って一定とされる。即ち、美容用模様領域26の内周縁と外周縁は、上述のように例えばテーパー状スポーク28で構成される場合の最小の内接円(真円に限定されない)と最大の外接円(真円に限定されない)をもって規定され得るが、それら内接円と外接円を同心的に設計し、且つ相似形状とすることで、美容用模様領域26の径方向幅寸法を全周に亘って一定とすることができる。一方、例えば複数のテーパー状スポーク28における内接円と外接円の中心を相互に偏倚させたり、内接円と外接円を非相似形状とすることなどにより、美容用模様領域26の径方向幅寸法を周方向において変化させることも可能である。
また、美容用模様領域26の内径寸法φCは、φ6mm以上とされることが好適であり、より好適にはφ7mm以上とされる。なお、美容用模様領域26の内周部分が、黒目20に対して被せられるように、一般人の角膜の大きさを考慮して、美容用模様領域26の内径寸法φCは、φ13mm以下とされることが好適である。
また一方、美容用模様領域26の外周には、装用時に白目22の領域を充分に残しておくことが自然であり、且つ白目22の美しさを見せることがコスメティック効果に有効であること等から、美容用模様領域26の外径寸法φDは、φ14mm以下とすることが好適である。更に、美容用模様領域26の外径寸法φDは、白目22を所定幅で覆い得るように、φ11mm以上とされることが好適であり、より好適にはφ12mm以上とされる。
ここにおいて、美容用模様領域26は、周方向で所定間隔を隔てて配列した複数のテーパー状スポーク28によって構成されていることにより、前述のように単にリンバル24を外観上で大きく見せるコスメティック効果だけでなく、装用者を見る第三者に対して、不自然さを抑えて装用者の眼と自然に馴染んだ外観上の見え方を与えることとなる。
図3を参照して具体的に例示すると、図3(a)に示された角膜に相当するグレーの地色に対して、図2に示された美容用コンタクトレンズ10において美容用模様領域26を構成する黒色の複数のテーパー状スポーク28を重ね合わせたものが図3(b)に示されている。なお、美容用模様領域26について説明する以下の図面では、レンズ外形の図示を省略する。また、発明の説明と理解を容易にするために、拡大図として示す。
図3(b)から判るように、黒色のテーパー状スポーク28において、地色のグレーに近づいて見える同化現象が生じている。しかも、黒色のテーパー状スポーク28が地色のグレーに近づいて見える程度が、美容用模様領域26の内周側と外周側とで相違していることが判る。外周側よりも内周側の方が、黒色のテーパー状スポーク28が地色のグレーにより一層近づいて見える。
このことは、色の同化現象が生じているだけでなく、色の同化の程度が、美容用模様領域26の径方向に向かって変化していることを意味している。そして、装用状態において、美容用模様領域26の内周部分では、着色部分であるテーパー状スポーク28が、非着色部分32を通じて見える眼の色に近づく同化現象が発現する一方、美容用模様領域26の外周部分では、逆に眼の色がテーパー状スポーク28の色に近づく同化現象が強く発現することとなる。その結果、美容用模様領域26の内周側から外周側に向けて、外観上で眼の色から着色部分の色へ継ぎ目なく移行する同化現象の移行作用が発揮される。
しかも、美容用模様領域26の最外周部分では、各テーパー状スポーク28が黒目より白目の領域に延び出して位置している。この美容用模様領域26の最外周部分でも、隣り合うテーパー状スポーク28,28間に非着色部分32が設けられていることから、非着色部分を通じて外観上で見える白目が、テーパー状スポーク28の着色部分の色へ近づく同化現象が発現する。その結果、美容用模様領域26の外周部分では、着色部分と白目との境界線が外観上で不明瞭とされる。
このようにして、美容用模様領域26は、内周部分において装用者の黒目の色に馴染みつつ、外周部分に向けてテーパー状スポーク28の色へ向かって違和感なく移行し、更に、美容用模様領域26の最外周部分では、黒目よりも外周にまで延び出して広がることで装用者の黒目を外観上で大きく見せるコスメティック効果を発揮しつつ、白目との境界線の際立ちを抑えて自然に馴染んだ外観を呈することが可能とされる。
すなわち、本実施形態の美容用コンタクトレンズ10の装用状態では、美容用模様領域26により径方向で徐々に変化する色の同化現象によって、内周部分における虹彩の色から外周部分におけるテーパー状スポーク28の色へとスムーズに移行し、更にその後に、最外周部分ではテーパー状スポーク28の色が強膜(白目)の色と同化することで外観上の違和感が低減され得る。このような色の馴染みは、例えば解剖学的にみても角膜(黒目)と強膜(白目)の境界(角膜輪部又はリンバル)を明確に線引きすることができないのと同様に、虹彩の色からテーパー状スポーク28の色、そして強膜の色へと色の同化作用によって移行していく際の境界を明確に認識できない態様を発現する。そして、眼の色とテーパー状スポーク28の色との境界が曖昧で且つ次第に移行して行くことで、人工的に着色されて黒目を大きく見せるテーパー状スポーク28を、装用者の眼の自然な色に近い外観で見せることが可能になるのである。
ところで、このような作用効果を得るために、美容用模様領域26を構成する着色部分は、先細形状とされた例示の如きテーパー状スポーク28とされていると共に、隣り合うテーパー状スポーク28,28間には、径方向の全長に亘って連続して径方向にのびる非着色部分32が設けられている。
このような本発明に従う構成とは異なり、例えばテーパー状スポーク28に代えて、一定の幅寸法で径方向に延びる棒状(長方形状)のスポークを採用すると、周方向で隣り合うスポーク間の非着色領域の幅寸法が、本発明とは逆に、内周側で小さく且つ外周側で大きくなってしまう。そうすると、黒目の外周に延び出した最外周部分における同化作用が発揮され難くなってしまい、当該最外周部分が外観上でギザギザとなって目立ちやすく、第三者に対して外観上の不自然さと違和感を抱かせやすい。
また、参考例1として図4に示されているように、先細形状とされた例示の如きテーパー状スポーク28を採用した場合でも、上述の本発明の構成とは違って隣り合うテーパー状スポーク28,28同士が最外周部分で重なるように連続して、非着色部分32が美容用領域26の外周端まで至らない態様を採用すると、美容用模様領域26の外周部分において色の同化現象が発揮されなくなる。そのために、全周に亘って連続した着色部分の外周端が外観上で目立ってしまい、第三者に対して、人工的でロボットのような不自然さと違和感を抱かせてしまうこととなる。
さらに、本実施形態においてレンズ周方向で隣り合うテーパー状スポーク28,28間に設けられた非着色部分32は、レンズの外周側から内周側に向かって大きくなる幅寸法をもって設けられている。これに反して、例えば参考例2として図5に示されているように、周方向で隣り合うテーパー状スポーク28,28間に設けられた非着色部分が、略一定の幅寸法をもって径方向の全長に亘って延びている態様を採用すると、色の同化現象について径方向の移行が認められない。そのために、テーパー状スポーク28の色と眼の色とが自然に同化した外観が充分に発現され難く、美容用模様領域26の最外周部分における拡大された黒目の外観によるコスメティック効果と、美容用模様領域26の内周部分における装用者の眼への馴染みによる自然な外観呈示効果との両立が充分に達成されなくなる。
なお、効果的な同化現象が発揮されるためには、隣り合うテーパー状スポーク28,28の離隔距離が適切に設定されることが必要となる。特に離間距離が大きくなりすぎると、図1の(c)や図5に示されるように、同化現象よりも対比現象が優位となって、テーパー状スポーク28の色が際立って不自然に見えたり、テーパー状スポーク28の色と強膜(白目)の色が交互に凹凸状にみえることで第三者に違和感や嫌悪感を抱かれる場合もある。
そこで、周方向に隣り合うテーパー状スポーク28,28の離間距離は、最も小さくなる外周端において0.01〜0.20mmの範囲内に設定される。主に考慮される照明や対人距離などの環境条件にもよるが、例えば撮影用などの高強度でない一般的な照明環境下で、通常の対人距離(15〜45cmの密接距離や45〜120cmの個人的距離、120〜360cmの社会的距離など)を対象とすると、好適には、テーパー状スポーク28,28の外周端の離間距離が、0.01〜0.15mmの範囲内に設定される。密接距離や個人的距離をより重要とする場合などにおいては、テーパー状スポーク28,28の外周端の離間距離を、0.01〜0.10mmの範囲内に設定することも好適である。なお、かかる周方向に隣り合うテーパー状スポーク28,28の離間距離における値は、直接の目視による測定が難しい場合、例えば株式会社ニコン製 万能投影機V−12Bを用いて、コンタクトレンズ後面側を上向きに静置させた状態で透過光により20倍に拡大投影したものを計測し、実寸大に換算する方法などによって算出され得る。
また、複数本のテーパー状スポーク28を周方向に並べて構成された美容用模様領域26では、テーパー状スポーク28のスポーク幅の増減と、隣り合うテーパー状スポーク28,28間に設けられた非着色部分32の幅の増減が補完的である。それ故、テーパー状スポーク28のスポーク幅も見え方に多少の影響があるものの、同化現象の程度については、テーパー状スポーク28の色が非着色部分32を通じて見える眼の色に同化される場合と、非着色部分32を通じて見える眼の色がテーパー状スポーク28の色に同化される場合との何れにおいても、隣り合うテーパー状スポーク28,28間の非着色部分32の幅寸法が支配的要因となる。このことは、図6(a),(b)に例示した美容用模様領域の具体例において、両者が同じスポーク幅のテーパー状スポーク28を採用しているものの、非着色部分の幅寸法を狭くした(a)と非着色部分を広くした(b)とを比較すると、同化現象の程度が異なっていることからも理解され得る。
尤も、同化現象の発現と美観とのバランスなどの観点から、テーパー状スポーク28のスポーク幅にも好適な範囲があり、最も幅広とされた外周端のスポーク幅寸法(W)は、0.1〜1.0mmの範囲内とされることが望ましく、より好適には0.2〜0.6mmの範囲内に設定される。なお、レンズ径方向におけるテーパー状スポーク28の長さ寸法は、特に限定されるものでなく、内周側において装用者の眼の瞳孔上にかからずに角膜20上に位置すると共に、外周側において装用者の角膜20から強膜22上にまで延び出す長さで任意に設定される。かかる範囲内において、一般には、テーパー状スポーク28の長さは、0.5〜4.5mmの範囲内とされることとなり、より好ましくは1.0〜3.5mmの範囲内に設定される。これにより、美容用模様領域26の内周端が角膜20上に位置し、外周端が強膜22上に位置するようになっている。なお、テーパー状スポーク28が、外周端に位置する底辺(W)と、底辺の両端からそれぞれ内周側に向かって延びる2本の斜辺とからなり、底辺よりも各斜辺の方が長い三角形状とされていてもよい。
さらに、美容用模様領域26を構成する複数のテーパー状スポーク28の具体的形状等も、同化現象の発現を妨げない範囲において、第一の実施形態に示すように全て同一の大きさと形状を有する二等辺三角形からなるものに限定されない。
例えば、図7に示すように、5種類のテーパー状スポーク28a,28b,28c,28d,28eのように、形状や大きさが異なる複数種類のテーパー状スポークによって美容用模様領域26を構成することも可能である。また、図8に例示するように、内周端の頂点部分が周方向に延びる直線状とされることで、全体として略台形を呈するテーパー状スポーク28や、図9に例示するように、内周端の頂点部分が円弧状に丸められたテーパー状スポーク28などを採用することも可能である。
因みに、図7に示された美容用模様領域26では、最も長いテーパー状スポーク28aから右回りに順次28b,28c,28d,28eの計5種類のテーパー状スポークが周方向に一定周期で繰り返し配置されている。それ故、テーパー状スポーク28a,28b,28c,28d,28eの何れにおいても、その一つの種類に着目すれば、当該一つの種類のテーパー状スポークは、同一の形状と大きさを有しており周方向で等間隔に配列されている。具体的には、最も短いテーパー状スポーク28dに着目すると、同一の形状と大きさを有する当該テーパー状スポーク28dの複数が周方向で互いに等間隔に配列されており、テーパー状スポーク28d,28dの周方向間には、4つの異なる大きさのテーパー状スポーク28e,28a,28b,28cがそれぞれ配列されている。なお、図7では、最も長いテーパー状スポーク28aの周方向両側に配置された2つのテーパー状スポーク28b,28eが略同じ形状と大きさを有しているが、これら2つのテーパー状スポーク28b,28eを別種類と認識することにより、本態様の美容用模様領域26を構成する何れのテーパー状スポーク28a,28b,28c,28d,28eも、それぞれ、同一の形状と大きさをもって周方向で等間隔に配列された構成として把握され得る。換言すれば、図7の美容用模様領域26では、周方向に並んで配された複数種類のテーパー状スポーク28a,28b,28c,28d,28eを一つのパターンとして、当該パターンが周方向で周期的に配列されている。
また、テーパー状スポーク28は、外周側から内周側に向かって先細形状とされていれば良く、第一の実施形態に示すように3辺が全て直線の二等辺三角形である必要はない。例えばテーパー状スポーク28の外周端から内周に向かって延びる両側辺部は、長さ方向で傾斜角度が変化していても良く、具体的には図10に示されているように、全体的に湾曲して内周に向かって延びて、内周側の先端も美容用模様領域26の中心を向かない形状のテーパー状スポーク28も採用可能である。また、テーパー状スポーク28,28において互いに周方向で対向する両辺(斜辺)は、直線とされて非着色部分の幅寸法が径方向で連続的に一定の割合で変化する態様とされることで、同化現象の径方向での移行が一層滑らかとなり得るが、それに限定されるものでなく、曲線や折れ線などを採用することも可能である。
なお、隣り合うテーパー状スポーク28,28間に位置する非着色部分32は、その周方向の幅寸法が隣り合うテーパー状スポーク28,28の内周端で最も大きく且つ外周端で最も小さくされている。また、それら内周端と外周端との間に位置する中間部分では、外周側よりも内周側の幅寸法が小さくなることがなく、外周側から内周側に向かって大きくされている。なお、中間部分の全体に亘って連続して非着色部分32の幅寸法が変化している必要はない。例えば、中間部分の径方向で部分的に幅寸法が変化していない領域があっても良いし、中間部分の径方向で幅寸法の変化割合が連続的又は段階的に異なっていても良い。
すなわち、図11(a)にモデル的に示されているように、周方向で隣り合うテーパー状スポーク28,28の周方向の離間距離(非着色部分32の幅寸法に等しい)について、内周端におけるA−A′間の離間距離をDaとし、外周端におけるB−B′間の離間距離をDbとし、中間部分の任意の点におけるC−C′間の離間距離をDcとすると、下式が成立することとなる。
0<Db<Dc<Da
また、周方向で隣り合うテーパー状スポーク28,28の径方向長さ寸法が互いに異なる場合には、図11(b)に示されるように、短い方のテーパー状スポーク28の内周端におけるD−A′間の離間距離を、上式のDaとする。
なお、本発明の一つの態様において、非着色部分32では、例えばレンズ径方向の長さ寸法の値が0.5〜4.5mmとされると共に、最も大きくされた内周端の幅寸法Daと最も小さくされた外周端の幅寸法Dbとにおける差Da−Dbの値が0.02〜3.0mmとされた構成が採用され得る。また、本発明の一つの態様において、レンズ周方向で隣り合うテーパー状スポーク28,28における内周端の離間距離Daと外周端の離間距離Dbとに対して、テーパー状スポーク28における内周端の幅寸法がDaの値より小さく且つ外周端の幅寸法(W)がDbの値より大きくされている構成が採用され得る。
なお、テーパー状スポーク28の外周側の辺(W)(二等辺三角形の底辺に相当)は、美容用模様領域26の外周円における弦形状の直線である必要はない。例えば、図12(a)に示されているように円弧状等の湾曲線としても良い。また、図12(b)に示されているように、かかるテーパー状スポーク28の外周側の辺の両端における他の2辺(斜辺)との交点を円弧形状として滑らかに接続したり、図12(c)に示されているようにC面取り形状に角を落とした形状で接続するようにしても良い。これら(b),(c)の如き角部形状を採用して、テーパー状スポーク28,28間の離間距離を、最外周端縁で僅かに広げることにより、強膜への同化現象を利用して、美容用模様領域26の外周端縁をぼかすことができ、外観上の見え方をより自然にすることも可能である。
一方、上式の条件に反して、Dc<Dbとされた場合には、図13(a)〜(c)に例示されているように、美容用模様領域26の径方向中間部分に位置して濃い着色領域が視認され易くなり、径方向中間部分に比して内周端および外周端における色の同化現象が充分に発揮され難くなる結果、外観上で違和感を生じやすい。
また、上式の条件に反して、Da<(Db,Dc)とされた場合には、図14(a),(b)に例示されているように、美容用模様領域26の径方向の内周部分と外周部分とに位置して濃い着色領域が視認され易くなり、径方向中間部分における色の同化現象が充分に発揮され難くなる結果、外観上で違和感を生じやすい。
更にまた、上式の条件に反して、Db≦0とされた場合には、図15に例示されているように、美容用模様領域26の外周端縁に明瞭な着色端縁が視認されることとなり、同化現象が発揮されずに対比現象による外縁の際立ちが発現する結果、ロボットのような人工的な外観を呈してしまう。
上述の如き本発明の効果を確認するために本発明者が実施した試験の結果を、以下に記載する。本試験では、図16に示す本発明に従う構造の実施例1〜3と、図17〜18に示す比較例1〜6の各着色パターンからなる美容用模様領域26について、視認性の官能評価(JIS Z 9080:2004に準拠)を実施したものである。なお、本試験の趣旨は嗜好性を問うものではなく、着色パターンの細部の視認性を検証するものであることから、着色パターンの観察を容易にすると共にパターンごとの比較を容易にするために、着色パターンはオーバーヘッドプロジェクタ(OHP)用シートに実寸サイズで印刷したものを用い、眼装用の代替として眼の写真を実寸サイズで印刷した紙にOHPシートを重ねる方法を採用した。
また、試験は、コンピューターディスプレイ作業の環境に適した照明環境で実施し、観察対象の着色パターンに対して試験環境の照明装置の照明が映り込まないように注意した。試験実施者と観察対象の着色パターンとの距離は略50cmとした。試験実施者は美容用コンタクトレンズに対して充分な知識と経験を持つ者7名とした。
[試験1]
試験対象:実施例1〜3,比較例1〜3
試験方法:各試験対象の着色パターンについて、最外周部分が凹凸の違和感を外観上で看取されるか否かを評価した。評価結果は、「凸凹(でこぼこ)に見える」,「やや凸凹に見える」,「あまり凸凹に見えない」,「凸凹に見えない」の4択での回答を指示した。
試験結果:以下の[表1]に示す。
Figure 0006912567
[試験2]
試験対象:実施例1〜3,比較例1〜2
試験方法:実施例1〜3及び比較例1〜2の着色パターンについて、比較例3と比べて、最外周部分が色濃くはっきり見えるのはどちらかを評価した。評価結果は、2者択一での回答を指示した。
試験結果:全ての試験対象について、試験実施者7名の全員が、「比較例3の方が、試験対象よりも色濃くはっきり見える」と回答した。
[試験3]
試験対象:実施例1〜3,比較例1〜6
試験方法:各試験対象の着色パターンについて、着色パターンを構成する「線」(テーパー状スポーク)がバラバラに独立した「線」として見えるか、隣の「線」とくっついて一体的に見えるかを評価した。評価結果は、「バラバラに見える」,「ややバラバラに見える」,「ややくっついて見える」,「くっついて見える」の4択での回答を指示した。
試験結果:以下の[表2]に示す。
Figure 0006912567
[試験結果のまとめ]
試験1の結果より、Db(B−B′間距離)が0.2mmを越えた場合に着色パターンの最外周が凸凹に見えることが確認された。
試験1及び試験2の結果より、試験実施者の全員が「凸凹に見えない」と回答した実施例1であっても、Dbが0mmである比較例3との比較では、試験実施者の全員が「比較例3の方が色濃くはっきり見える」と回答しており、Dbに隙間があることにより明瞭度に差異が生ずることが確認された。
試験3において、実施例1〜3及び比較例1〜2では、テーパー状スポークの形状が同一でDbを変化させたものであるが、これらの比較によって、Dbが0.2mmを越えるとスポーク形状がはっきりと視認されることが確認され、同化現象が殆ど発現されないことが確認された。
比較例4〜6は、何れも、隣り合う着色部分であるスポーク間の離間距離が前述の条件式「0<Db<Dc<Da」を満足しない着色パターンであるが、比較例4,5は比較例1,2と同等のDbであることから試験1にて「凹凸に見える」と評価されることが類推され、比較例6は試験3の結果からスポーク形状がはっきりと視認されることが確認され、同化現象が生じないことが確認された。
以上、本発明の実施態様および実施例について詳述してきたが、本発明は、これらの具体的な記載によって限定解釈されるものでない。
例えば、テーパー状スポーク28における具体的な色は、明度,色相,彩度,濃度などによって限定されるものでない。即ち、人眼の自然の角膜色や強膜色は人種や個人差によって多様であるだけでなく、美容用コンタクトレンズに望まれる色も用途や個人差などによって異なることから、そのような各種の条件や要求に応じて、テーパー状スポーク28の色は適宜に設定され得る。なお、色の同化現象は、互いに近似した色の方が発生しやすい傾向にあることから、例えば人種を考慮して、複数色のテーパー状スポークを取り揃えて市場に提供しても良い。
また、本発明の美容用コンタクトレンズにおける光学部14や非着色部分32、外周透明領域30などは無色透明や有色透明であって良く、例えば光学部14は可視光線の透過率などを考慮して透明色が設定され得るし、非着色部分32は虹彩色や外観上の美容効果などを考慮して透明色が設定され得る。尤も、美容用模様領域26において、非着色部分32に対してテーパー状スポーク28は、着色領域として認識できて同化作用が発揮されるように、透光性や色濃度が異ならされて設定されることとなる。
また、コンタクトレンズに対してテーパー状スポーク28を着色状態で設ける手法は、本発明において限定されるものでない。参考的に例示すると、特開平3−54519号公報等に記載されているようにコンタクトレンズの成形モノマーを注型してコンタクトレンズを成形する際に着色したり、手描きや写真印刷、スクリーン印刷等も可能であり、また、被着面が球面状であることや、量産性、着色精度、色の再現性などを考慮すると、パッド印刷やインクジェット印刷も採用され得る。
更にまた、テーパー状スポーク28は、例えば内周側から外周側に向かって濃色にするなどして色を変化させることも可能であるが、全体を実質的に一定の色(明度、色彩、彩度及び濃度)としても良い。また、複数本のテーパー状スポークにおいて、異なる色を設定することも可能であるが、同じ色のテーパー状スポークを採用することで、美容用模様領域において全体的に均一な色の外観を呈することが可能となる。更に、テーパー状スポークを透光性又は不透光性の着色材でドット状に着色する場合などにおいては、ドットが付着されていない領域を残すことも可能であるが、隣り合うテーパー状スポーク間の非着色部分による色の同化作用を考慮すると、テーパー状スポークは、その全面が透光性又は不透光性の実質的に一様なべた塗り状態の着色領域とされることが望ましい。
さらに、美容用模様領域を構成するテーパー状スポークは、一般に光学部やレンズ幾何中心などを中心として円形に配列されるが、例えばディセンターレンズのように装用状態で角膜と幾何中心がずれているような場合において、必ずしも中心位置が限定的に解釈されるものでない。
また、本発明に係る美容用コンタクトレンズは、テーパー状スポークからなる着色部分(着色帯部分)を有しているが、色の同化作用による効果を阻害しないものであれば、他の着色構造を合わせて採用することも可能である。例えば、図19に例示されているように、乱視用コンタクトレンズなどに見られる装用方向を指示するガイドマーク等の表示36を、テーパー状スポーク28と合わせて採用することができる。
更にまた、前記実施形態では、本発明で採用され得るテーパー状スポークの具体例を幾つか挙げたが、これらはあくまでも例示であって限定的な解釈の根拠になるものではない。また、図7において径方向長さが異なるテーパー状スポークを組み合わせて美容用模様領域を構成した態様を例示したが、本発明では、径方向長さに限らず、内周端や外周端,径方向中間部分などが互いに異ならされた各種のテーパー状スポークを適宜に組み合わせて美容用模様領域を構成することも可能である。より具体的には、例えば互いに周方向幅寸法が異なるテーパー状スポークや、互いに周方向幅寸法や形状が異なる非着色部分、互いに内周端や外周端,径方向中間部分の形状が異なるテーパー状スポーク、互いに色や透明度が異なるテーパー状スポークなどを適宜に組み合わせて美容用領域を構成することも可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
10:美容用コンタクトレンズ、12:幾何中心、14:光学部、16:周辺部、18:エッジ部、20:黒目(角膜)、22:白目(強膜)、24:リンバル(角膜輪部、境界線)、26:美容用模様領域、28,28a,28b,28c,28d,28e:テーパー状スポーク、30:外周透明領域、32:非着色部分、36:表示

Claims (11)

  1. 光学部の外周側に位置する周辺部において、レンズの外周側から内周側に向かって幅寸法が小さくなる先細形状の着色部分からなるテーパー状スポークが、レンズ周方向に複数並べられることによって全体として円環状の美容用模様領域が設けられており、
    該美容用模様領域の外径寸法が11.0〜14.0mmとされて、該美容用模様領域が装用眼の角膜輪部の内周側と外周側とにわたって存在して該美容用模様領域の内周端が角膜上に位置し且つ外周端が強膜上に位置するようになっている一方、
    レンズ周方向で隣り合う該テーパー状スポークは互いに離間していて相互間に径方向の全長にわたってのびる非着色部分が設けられており、
    レンズ周方向で隣り合う該テーパー状スポークにおいて最も小さくされた外周端の離間距離が0.01〜0.20mmとされていると共に、
    該非着色部分は、レンズの外周側から内周側に向かって幅寸法が大きくされている
    ことを特徴とする美容用コンタクトレンズ。
  2. 前記テーパー状スポークにおいて最も幅広とされた外周端のスポーク幅寸法が0.1〜1.0mmとされている請求項1に記載の美容用コンタクトレンズ。
  3. レンズ周方向で隣り合う前記テーパー状スポークにおいて、内周端の離間距離Daと外周端の離間距離Dbと中間部分の離間距離Dcとが、0<Db<Dc<Daの関係を有している請求項1又は2に記載の美容用コンタクトレンズ。
  4. レンズ周方向で隣り合う前記テーパー状スポークにおける内周端の離間距離Daと外周端の離間距離Dbとに対して、該テーパー状スポークにおける内周端の幅寸法が該Daの値より小さく且つ外周端の幅寸法が該Dbの値より大きくされている請求項1〜3の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  5. 前記テーパー状スポークが、外周端に位置する底辺と、該底辺の両端からそれぞれ内周側に向かって延びる2本の斜辺とからなり、該底辺よりも該各斜辺の方が長い三角形状とされている請求項1〜4の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  6. 前記テーパー状スポークが、全体に亘って実質的に一定の明度と色相、彩度及び濃度を有する着色部分である請求項1〜5の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  7. 前記テーパー状スポークが、全体に亘って実質的に一様なベタの着色部分である請求項1〜6の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  8. 複数の前記テーパー状スポークが、前記光学部又は前記レンズの幾何中心に対して同心的に配列されている請求項1〜7の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  9. 前記非着色部分におけるレンズ周方向の幅寸法が、該非着色部分の径方向の全長に亘って連続してレンズ外周側からレンズ内周側に向かって次第に大きくなるように変化している請求項1〜8の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  10. 前記非着色部分において、レンズ径方向の長さ寸法の値が0.5〜4.5mmとされていると共に、最も大きくされた内周端の幅寸法Daと最も小さくされた外周端の幅寸法Dbとにおける差Da−Dbの値が0.02〜3.0mmとされている請求項1〜9の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
  11. 複数の前記テーパー状スポークがレンズ周方向で所定間隔を隔てて配列されている請求項1〜10の何れか一項に記載の美容用コンタクトレンズ。
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