JP6912345B2 - ミル容器及びミル容器用粉砕具 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の内容物を磨り潰すためのミル容器及びミル容器用粉砕具、特に茶葉を磨り潰すためのミル容器及びミル容器用粉砕具に関する。
香辛料をひくためのミル容器として、容器体の開口部内に、第1粉砕歯列を内周面に設けた第1グラインダーを取り付けるとともに、容器体の底部を貫通する回転軸を設け、この回転軸に、第2粉砕歯列を外周面に設けた第2グラインダーを取り付け、両粉砕歯列が向かい合うように、第2グラインダーを第1グラインダー内に挿入したものが知られている。前記回転軸のうち容器体の外方に突出した部分には、回転操作用の取手が取り付けられている(特許文献1)。
特許第3692984号
特許文献1のミル容器は、香辛料挽き器として設計されたものであり、香辛料以外の食材を挽くための構成に関しては言及していない。
近年では、ミルを利用して茶葉を粉状とし、料理に振りかけたり、或いはお湯に溶き込んだりして、利用することが行われている。そして粉状の茶葉をある程度細かく粉砕させると舌触り等がよくなる。
茶葉を粉砕するための一般的なミル装置は石臼を模したものであり、茶葉を細かくすり潰すためには、グラインダーの直径が大きくする必要があり、装置自体が嵩張るという問題点があった。コンパクトな構成とするためにグラインダーの直径を小さくすると、茶葉を擦る箇所の面積(グライディング面積)が小さくなり、その結果、十分にすることができなくなって、粒子が荒くなる。
粒子の粗い粉砕茶葉を容器に入れてお湯を注ぐと、飲んだ時の舌触りがよくない、また粉砕茶葉の一部が容器の底に残るなどの不都合を生ずる可能性がある。
本発明の第1の目的は、被砕物のすり潰しを2か所で行うことによりグライディング面積を大きくしたミル容器用粉砕具及びミル容器を提供することである。
本発明の第2の目的は、被砕物のすり潰しを、荒擦り及び細擦りの2段階で行うことで、粉砕性能を向上させたミル容器用粉砕具及びミル容器を提供することである。
第1の手段は、容器体口頸部への嵌合可能な装着筒部14aから保持筒部14bを起立するとともに、この保持筒部14b内に筒状の第1グラインダー22を保持させた基部材12と、
前記保持筒部14b外面に回転自在に取り付けられ、かつ上端側に吐出口P2を開口する取付筒部38を有し、この取付筒部38の上部から連結部40を介して前記第1グラインダー22の内側へ第2グラインダー50を垂設させた回転部材34と、
を具備し、前記第1グラインダー22及び第2グラインダー50の相互に対向する箇所にそれぞれ粉砕歯Tを設けることにより、被砕物のすり潰し機構Aを形成してなる、ミル容器用粉砕具であって、
前記第1グラインダー22は、前記保持筒部14b内に嵌着させた筒周壁24を有し、この筒周壁24から前記第2グラインダー50の端面Eに沿って延びる横壁部26を延出しており、
前記すり潰し機構Aは、第1グラインダー22の筒周壁24の内周面及び第2グラインダー50の外周面50aの間に形成される縦部分Apと、前記横壁部26及び前記第2グラインダー50の端面Eの間に形成される水平部分Asとからなり、かつ
前記取付筒部38の上部付近に連結され、この連結箇所から上内方へ突出されるホッパー筒64を有する粉体受け具60を具備する
本手段では、被砕物のすり潰し機構を、第1グラインダー22及び第2グラインダー50の二箇所に設けることを提案している。
具体的には、第2グラインダー50を筒状の第1グラインダー22内に垂設するとともに、第1グラインダー22の筒周壁24から第2グラインダー50の端面Eに沿って横壁部26を延出している。そして、第1グラインダー22の筒周壁24の内周面及び第2グラインダー50の外周面50aの間に形成される縦部分Apと、横壁部26及び前記第2グラインダー50の端面Eの間に形成される水平部分Asとで前記すり潰し機構Aを構成している。
これによりグライディング面積を大きくすることができる。
また本手段では、図1に示すように、前記筒周壁24の上端付近から上方へ突出されるホッパー筒64を備えた粉体受け具60を前記取付筒部38に取り付けている。これより吐出口P2から供給される粉砕物を、目的箇所に確実に導くことができる。
「すり潰し機構」は、第1グラインダー及び第2グラインダーの対向する2箇所(水平部分及び縦部分)で形成され、内容物を細かくすり潰す機能を有する。内容物は、茶葉に限定されない。この機構は水平部分と縦部分とで形成される。
「縦部分」は、被砕物を縦方向に送り出しながら粉砕する部位である。図示例の縦部分は、垂直部分(垂直筒状の部分)として形成されているが、この構成は適宜変更することができ、完全な垂直でなくても構わない。
「水平部分」は、横壁部26及び前記第2グラインダー50の端面Eの間に形成される。第2グラインダー50の端面とは、第2グラインダーの軸方向(垂直方向)に現れる端面という意味であり、第2グラインダー50の下端面e1又は上端面e2のいずれでもよい。
すなわち、図1に示すように、第2グラインダー50の下側に横壁部26を設け、第2グラインダーの下端面e1と横壁部26の上面との間に水平部分を形成した構造としてもよく、また図示はしないが、第2グラインダー50の上側に横壁部26を設け、第2グラインダーの上端面e2と横壁部26の下面との間に水平部分を形成した構造としてもよい。いずれの構造でもグライディング面積を大きくできるという作用効果を実現できるからである。後者の構造に関しては実施形態の欄に文章で説明する。
「回転部材」とは、基部材に対して回転可能という意味である。粉砕具を使用するときに、必ずしも回転部材に対して回転操作をするとは限らず、基部材及び回転部材の一方を手で支え、他方を回転させればよい。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
前記横壁部26は筒周壁24から前記第2グラインダー50の下端面e1に沿って延びるとともに、前記装着筒部14aの内側とすり潰し機構Aとを連通させる連通口P1を開口しており、
前記すり潰し機構Aの水平部分Asを粗擦り用の副粉砕歯Ts1、Ts2で、また縦部分Apを、細擦り用の主粉砕歯Tp1、Tp2でそれぞれ形成した。
本手段では、図1に示す如く、前記横壁部26は筒周壁24から前記第2グラインダー50の下端面e1に沿って延びるとともに、前記装着筒部14aの内側とすり潰し機構Aとを連通させる連通口P1を開口している。またすり潰し機構Aの水平部分Asを粗擦り用の副粉砕歯Ts1、Ts2で、また縦部分Apを、細擦り用の主粉砕歯Tp1、Tp2でそれぞれ形成している。これにより、水平部分Asで粗く擦られた茶葉等の被砕物を、縦部分Apで更に細かくすることができ、より細かい状態に粉砕することができるとともに、水平部分に被砕物が詰まることを回避し易い。
第3の手段は、第2の手段を有し、かつ
前記第1グラインダー22を、前記筒周壁24の下端に前記横壁部26である底壁を連設した有底筒状にされており、
前記筒周壁24の内周面に設けられた第1主粉砕歯Tp1と第2グラインダー50の外周面に設けられた第2主粉砕歯Tp2とで、縦部分Apを形成し、
前記横壁部26の上面に設けられた第1副粉砕歯Ts1と、第2グラインダー50の下面に設けられた第2副粉砕歯Ts2とで、水平部分Asを形成した。
本手段では、前記第1グラインダー22を、前記筒周壁24の下端に前記横壁部26である底壁を連設した有底筒状にされている。こうした構造であるから、比較的簡易な構成でありながら、グライディング面積を十分に大きく取ることができる。
の手段は、ミル容器であって、
第1の手段から第の手段のいずれかに記載の粉砕具10と、この粉砕具の装着筒部14a内に口頸部4を嵌合させた容器体2とからなる。
本手段では、前述の粉砕具10の装着筒部14a内に容器体2の口頸部4を嵌合させてミル容器とを形成したから、グラインダーの直径を大きくすることなくグライディング面積を増大させることができ、よってコンパクトな構成で粉砕性能が高いミル容器を提供することができる。
第1の手段に係る発明によれば、被砕物のすり潰し機構Aが、第1グラインダー22の筒周壁24の内周面及び第2グラインダー50の外周面50aの間に形成される縦部分Apと、前記横壁部26及び前記第2グラインダー50の端面Eの間に形成される水平部分Asとからなるから、グライディング面積が大きくなり、縦部分Apだけですり潰す場合と比較して十分なすり潰しの効果が得られる。
また第1の手段に係る発明によれば、筒周壁24の上端付近から上方へ突出されるホッパー筒64を備えた粉体受け具60を前記回転部材34に取り付けたから、所用の場所(他の容器の口部など)に粉砕物を効率的に吐出させることができる。
第2の手段に係る発明によれば、前記すり潰し機構Aの水平部分Asを粗擦り用の副粉砕歯Ts1、Ts2で、また縦部分Apを、細擦り用の主粉砕歯Tp1、Tp2でそれぞれ形成したから、被砕物を水平部分Asで粗擦りした後に縦部分Apで細擦りすることができ、より細かく砕くことができる。
第3の手段に係る発明によれば、前記第1グラインダー22を、前記筒周壁24の下端に前記横壁部26である底壁を連設した有底筒状にされているから、比較的簡易な構成でありながら、グライディング面積を大きく取ることができる。
の手段に係る発明によれば、前述の粉砕具を容器体2の口頸部4に取り付けたから、コンパクトな構成で粉砕性能の高いミル容器を提供できる。

本発明の実施形態に係るミル容器の縦断面図である。 図1の容器の要部の拡大断面図である。 図1の容器の一つの主要部材(第1グラインダー)の斜視図である。 図1の容器の他の主要部材(第2グラインダー)を下側から見た斜視図である。 図1の容器の使用状態説明図である。
図1から図5は、本発明の実施形態に係るミル容器を示している。このミル容器は、容器体2と、ミル容器用粉砕具10とからなる。これら部材は、特にことわらない限り、合成樹脂材で形成することができる。なお後述のグラインダーについてはセラミックスで形成することもできる。
容器体2は、胴部から口頸部4を起立している。図示の口頸部4の外面にはネジを形成している。
ミル容器用粉砕具10は、基部材12と、回転部材34とからなる。
前記基部材12は、縦筒14と、第1グラインダー22とで構成している。
前記縦筒14の基半部は、容器体2の口頸部4へ嵌合可能な装着筒部14aに、また縦筒14の先半部は、後述の第1グラインダー22を内部に保持するための保持筒部14bにそれぞれ形成されている。保持筒部14bは口頸部4の上方へ延出されている。
前記装着筒部14aの内面には、口頸部4の外面とかみ合うネジ部が形成されており、このネジ部の直ぐ上から、容器体2の口頸部4に突き当てるための環状リブ16が内方へ突出されている。
図示例では、装着筒部14aに比べて保持筒部14bを小外径に形成しており、縦筒14の外面において保持筒部14bの下端部付近に後述の回転部材34の不意の脱落を防止するための抜止め用凹部15を周設している。
前記保持筒部14bの上部は大内径部17に形成されており、この大内径部を除いて、保持筒部14bの内周面には、周方向に間欠的に後述の第1グラインダー22を回り止めするための縦凹条18が形成されている。
前記第1グラインダー22は、全体として有底筒形であり、直筒状の筒周壁24の下端に底壁である横壁部26を張設している。第1グラインダー22と後述の第2グラインダー50との対向面には粉砕歯Tを設け(図3及び図4参照)、これによりすり潰し機構Aを形成しているが、これに関しては後述する。
前記筒周壁24は、保持筒部14b内に嵌合されている。
前記筒周壁24の上部からは、前記大内径部17に当接させる外リブ25が外方突設されており、この外リブ25より下側では、筒周壁24の外周面に、前記縦凹条18を嵌めるための複数の縦凸条24aが形成されている。
前記筒周壁24の内面には複数の細擦り用の第1正粉砕歯Tp1が形成されている。その構造についても後述する。
前記横壁部26は、図示例では、外周部26aと中央部26cとの間の中間部26bに適数(図示例では2つ)の連通口P1が開口されている。前記中央部26cは、後述の第2グラインダー50の軸孔51に対応する外径を有しており、この軸孔51を塞ぐ閉塞部の役目を有している。
前記横壁部26の外周部26a及び中間部26bの上面には、粗擦り用の第1副粉砕歯Ts1が形成されている。
前記回転部材34は、本実施形態では、回転部材本体36と、第2グラインダー50と、粉体受け具60と、蓋70とで形成されている。もっともこの構成は適宜変更することができ、例えば粉体受け具60及び蓋70は省略しても構わない。
前記回転部材本体36は、基部材12に対して回転可能に取り付けられた部材であり、前記保持筒部14bを囲む取付筒部38と、取付筒部38の上面を覆う連結部40と、連結部40の下面中央部に付したボス筒部44とで構成される。
前記取付筒部38は、前記保持筒部14bの外周面に回転自在に嵌めている。取付筒部38の内面には第1抜止め用凸部38aを形成し、この凸部を前記縦筒14の抜止め用凹部15に嵌合させている。
前記取付筒部38の上端には、連結部40を介して、取付筒部内へ同心状に挿入されるボス筒部44を支持させている。
前記連結部40は、図示例では、吐出口P2の形成箇所を除いて、取付筒部38の上端面を覆う頂壁部として形成されている。
図示例では、前記頂壁部の外周部を陥没させて環状段部42に形成するとともに、環状段部42の内側から環状隆起部41を起立し、かつ環状段部及び環状隆起部の間に、側外方に開口する嵌合凹部rを周設している。
また前記頂壁部の中央部裏面からは、前述のボス筒部44を垂下するとともに、その周囲から、ボス筒部より短い係合筒部43を垂下している。前記吐出口P2は、前記係合筒部43の外側に形成されている。これらの構成は適宜変更することができる。
前記ボス筒部44は、下部を小外径部46に形成するとともに、残りの部分の外面に、第2グラインダー50の回り留め用の複数の縦溝部48を周方向に間欠的に設けている。
前記第2グラインダー50は、本実施形態において、外周面50aがほぼ垂直な形状であり、その中心部に軸孔51が縦設されている。この軸孔51には前記ボス筒部44が嵌挿されている。図示例では、軸孔51の上部を切り欠いて、凹陥部54を形成するとともに、凹陥部54の下側で軸孔51の内面に第2抜け止め用凸部53を周設している。そしてこの第2抜け止め用凸部53をボス筒部44の小外径部46に、また凹陥部54の上端部を前記係合筒部43の外面にそれぞれ圧接させて、第2グラインダー50を保持させている。前記第2グラインダー50の下端面e1は横壁部26に、また上端面e2は連結部40にそれぞれ接している。
前記凹陥部54内面からは、複数の第2縦リブ56を放射状に内方突出し、第2縦リブ56を各縦溝部48内に固定させて、ボス筒部44の回りで第2グラインダー50が回転することを防止している。
第2グラインダー50の外周面50aには、複数の細摺り用の第2正粉砕歯Tp2を、また第2グラインダー50の下端面e1には、複数の粗摺り用の第2副粉砕歯Ts2を、それぞれ形成する。
本発明のすり潰し機構Aは、第1グラインダー22の筒周壁24の内周面及び第2グラインダー50の外周面50aの間に形成される縦部分Apの他に、前記横壁部26及び前記第2グラインダー50の下端面e1の間に形成される水平部分Asを含む。
前記縦部分Apは、図3に示す筒周壁24の内周面の第1主粉砕歯Tp1と、図4に示す第2グラインダー50の外周面50aの第2主粉砕歯Tp2とで形成される。
図示例では、図3に示す如く、筒周壁24の内周面に細い螺旋溝g1を穿設して、隣接する溝の縁部及びその間の部分を、第1主粉砕歯Tp1としている。
同様に、図4に示す如く、第2グラインダー50の外周50a面に細い螺旋溝g1を穿設し、隣接する溝の縁部及びその間の部分を第2主粉砕歯Tp2としている。
前記各螺旋溝g1の縁部は被砕物をすり潰すことができる程度に尖った形状とする。後述の放射状溝g4及び斜行溝g3についても同様である。
前記構成の第1主粉砕歯Tp1及び第2主粉砕歯Tp2は、比較的粒径の小さい粒子を更に細かくすり潰すことに適している。
図示例では、複数の螺旋溝g1を筒周壁24の内周面及び第2グラインダー50の外周面に設けている。
また第2グラインダー50の外周面には、図4に示す如く、その下端から上方へ延びる複数の補助溝g2が周方向に間欠的に形成されている。これら補助溝g2は、前記螺旋溝g1と交差しながら、第1グラインダー22の上端近くまで延びている。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
前記水平部分Asは、図3に示す、前記横壁部26の上面の第1副粉砕歯Ts1と、図4に示す第2グラインダー50の下端面e1の第2副粉砕歯Ts2とで形成される。
図示例では、図4に示す如く、前記第2グラインダー50の下端面e1に複数の放射状溝g4を穿設して、隣接する溝の縁及びその間の部分を、第2副粉砕歯Ts2としている。
また図3に示す如く、前記横壁部26の上面に、その放射方向に対して斜めに延びる複数の斜行溝g3を穿設し、隣接する溝の縁部及びその間の部分を、第1副粉砕歯Ts1としている。
前述の螺旋溝g1、補助溝g2、斜行溝g3、放射状溝g4の各形態は、好適な溝の一例に過ぎない。第1グラインダー22及び第2グラインダー50の端面及び周面に形成される溝の形状や深さは、用途や内容物に応じて適宜変更することが可能である。
前記放射状溝g4及び斜行溝g3は、前記螺旋溝に比べて太い溝に形成されている。
こうした太い溝は、比較的粒径の大きい粒子を粗くすり潰すことに適している。
このようにすることで水平部分Asでの粗摺り→縦部分での細摺りという2段階のすり潰しを可能としている。水平部分の溝を荒摺り用とすることの利点は、当該箇所で被破砕物が詰まることを回避し易いことである。
もっとも、この構成は必須の要件ではなく、例えば目詰まりを生じにくい内容物を収納するときには、水平部分と縦部分とで同程度の細かさですり潰しをするように構成しても構わない。
また放射状溝g4は、図2及び図4に示す如く、外側に向かうに従って徐々に深くかつ太くなるように形成している。この構成により、被破砕物をすり潰し機構Aの水平部分Asから縦部分Apへ適切に導くことができる。
図示例では、筒周壁24の下部から、第2グラインダー50の下端面e1に沿って延びる横壁部26を延出し、第2グラインダーの下端面e1と横壁部26の上面との間に水平部分Asを形成している。これに対して、筒周壁24の上部から、第2グラインダーと回転部材34の連結部40との間に横壁部26を延出し、この横壁部26が第2グラインダー50の上端面e2との間に沿って延びるように設け、第2グラインダーの上端面e2と横壁部26の上面との間に水平部分Asを形成させてもよい。この場合には、横壁部の中心部には、ボス筒部44を挿通させるための挿通孔を設け、横壁部の外周部には、連結部40の吐出口P2及びすり潰し機構Aを連通させる連通口を設けるとよい。また第2グラインダー50の凹陥部54と嵌合する係合筒部は、連結部の下面に代えて横壁部の下面に設ければよい。
粉体受け具60は、本実施形態において、外周壁62と漏斗状のホッパー筒64とで形成している。
前記外周壁62は、直筒形の下部から上外方へ拡開端部62bを突出している。外周壁62の下端部は、前記保持筒部14bの大内径部17に嵌着させることが可能な連結端部62aに形成している。図示例では連結端部62aから突出した係止リブ63を、前記回転部材34の嵌合凹部rに係止させ、粉体受け具60の抜け出しを防止している。
前記ホッパー筒64は、前記連結端部62aの上側から上内方へ突出している。図示例のホッパー筒64は、上端小径のテーパ状筒部64aから直筒部64bを起立してなる。テーパ状筒部64aの上端付近には、上向きの係合段部66が周設されている。これらの構造は適宜変更することができる。
蓋70は、水平な蓋板の外周部から外筒部72a及び内筒部72bを二重筒状に垂下し、これら両筒部の間に前記直筒部64bの上端部を挟持できるように設けている。蓋70は、前記外周壁62の拡開端部62bより下方に配置されている。
前記構成によれば、図1の状態から、ミル容器を上下に反転させて、例えば容器体2及び装着筒部14aを把持するとともに、取付筒部38を回転させれば、容器体2の口頸部4から連通口P1を介して茶葉がすり潰し機構Aの水平部分Asに入り、第1副粉砕歯Ts1と第2副粉砕歯Ts2との間で粗くすり潰され、さらにすり潰された茶葉がすり潰し機構Aの縦部分Apに入り、ここで第1主粉砕歯Tp1と第2主粉砕歯Tp2とにより細かくすり潰され、吐出口P2から粉体受け具60内に入る。
ホッパー筒64に蓋70をした状態のままで粉体受け具60内に適宜茶葉の粉を溜めておき、適宜蓋70を外して料理に振りかけたり、或いは、削り出した粉を湯のみなどに入れ、湯を注いでお茶として飲んでもよい。
また図5に示すように、別のボトル100の口部102に粉体受け具60の直筒部64bを挿入して、この状態で回転部材34を把持し、装着筒部14a及び容器体2を回転させることにより、容器体2内の茶葉などの内容物Cを前述の通り前記すり潰し機構Aの水平部分As及び縦部分Apを順次通過させることで2段階に粉砕し、粉体受け具60を介してボトル100に直接入れることもできる。この場合において、前記口部102の先端を粉体受け具60の係合段部66に突き当てて、ミル容器の倒立状態を支えることができるから、前述の回転操作を安定して行うことができる。
2…容器体 4…口頸部
10…ミル容器用粉砕具 12…基部材
14…縦筒 14a…基半部(装着筒部) 14b…先半部(保持筒部)
15…抜止め用凹部 16…環状リブ 17…大内径部 18…縦凹条
22…第1グラインダー
24…筒周壁 24a…縦凸条 25…外リブ
26…横壁部 26a…外周部 26b…中間部 26c…中央部
34…回転部材 36…回転部材本体 38…取付筒部38a…第1抜止め用凸部
38b…嵌合凹部
40…連結部 41…嵌合隆起部 42…環状段部 43…係合筒部
44…ボス筒部 46…小外径部 48…縦溝部
50…第2グラインダー 50a…外周面
51…軸孔 53…第2抜止め用凸部
54…凹陥部 56…第2縦リブ
60…粉体受け具 62…外周壁 62a…連結端部 62b…拡開端部
63…係止リブ
64…ホッパー筒 64a…テーパ状筒部 64b…直筒部
66…係合段部
70…蓋 72a…外筒部 72b…内筒部
100…ボトル 102…口部
A…すり潰し機構 Ap…縦部分 As…水平部分 C…内容物
E…第2グラインダーの端面 e1…下端面 e2…上端面
g1…螺旋溝 g2…補助溝 g3…斜行溝 g4…放射状溝
P1…連通口 P2…吐出口 r…嵌合凹部
T…粉砕歯 Tp1…第1正粉砕歯 Tp2…第2正粉砕歯
Ts1…第1副粉砕歯 Ts2…第2副粉砕歯

Claims (4)

  1. 容器体口頸部への嵌合可能な装着筒部(14a)から保持筒部(14b)を起立するとともに、この保持筒部(14b)内に筒状の第1グラインダー(22)を保持させた基部材(12)と、
    前記保持筒部(14b)外面に回転自在に取り付けられ、かつ上端側に吐出口(P2)を開口する取付筒部(38)を有し、この取付筒部(38)の上部から連結部(40)を介して前記第1グラインダー(22)の内側へ第2グラインダー(50)を垂設させた回転部材(34)と、
    を具備し、前記第1グラインダー(22)及び第2グラインダー(50)の相互に対向する箇所にそれぞれ粉砕歯(T)を設けることにより、被砕物のすり潰し機構(A)を形成してなる、ミル容器用粉砕具であって、
    前記第1グラインダー(22)は、前記保持筒部(14b)内に嵌着させた筒周壁(24)を有し、この筒周壁(24)から前記第2グラインダー(50)の端面(E)に沿って延びる横壁部(26)を延出しており、
    前記すり潰し機構(A)は、第1グラインダー(22)の筒周壁(24)の内周面及び第2グラインダー(50)の外周面(50a)の間に形成される縦部分(Ap)と、前記横壁部(26)及び前記第2グラインダー(50)の端面(E)の間に形成される水平部分(As)とからなり、かつ
    前記取付筒部(38)の上部付近に連結され、この連結箇所から上内方へ突出されるホッパー筒(64)を有する粉体受け具(60)を具備することを特徴とする、ミル容器用粉砕具。
  2. 前記横壁部(26)は筒周壁(24)から前記第2グラインダー(50)の下端面(e1)に沿って延びるとともに、前記装着筒部(14a)の内側とすり潰し機構(A)とを連通させる連通口(P1)を開口しており、
    前記すり潰し機構(A)の水平部分(As)を粗擦り用の副粉砕歯(Ts1、Ts2)で、また縦部分(Ap)を、細擦り用の主粉砕歯(Tp1、Tp2)でそれぞれ形成したことを特徴とする、請求項1に記載のミル容器用粉砕具。
  3. 前記第1グラインダー(22)を、前記筒周壁(24)の下端に前記横壁部(26)である底壁を連設した有底筒状にされており、
    前記筒周壁(24)の内周面に設けられた第1主粉砕歯(Tp1)と第2グラインダー(50)の外周面に設けられた第2主粉砕歯(Tp2)とで、縦部分(Ap)を形成し、
    前記横壁部(26)の上面に設けられた第1副粉砕歯(Ts1)と、第2グラインダー(50)の下面に設けられた第2副粉砕歯(Ts2)とで、水平部分(As)を形成した
    ことを特徴とする、請求項2に記載のミル容器用粉砕具。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の粉砕具(10)と、この粉砕具の装着筒部(14a)内に口頸部(4)を嵌合させた容器体(2)とからなるミル容器。
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