JP6912264B2 - 分散型制御システム、分散型制御装置、端末装置、及び端末装置の通信制御方法 - Google Patents

分散型制御システム、分散型制御装置、端末装置、及び端末装置の通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、分散型制御システム、分散型制御装置、端末装置、及び端末装置の通信制御方法に関し、特に複数の制御ユニットを利用してシステム全体を制御する機能に関する。
近年の産業機械に用いられる制御装置は、制御対象に応じて複数の制御ユニットに分割され、これらをネットワーク通信により接続して全体を制御する形態(分散型制御システム)をとることがある。これにより、制御対象の機器と制御装置間の配線量の低減や、制御装置の装置サイズの低減を期待できる。
産業機械の一つであるエレベーターを例にとると、エレベーターは、乗りかごの運行を制御する運行制御ユニット、巻き上げモータを制御するモータ制御ユニット、乗りかごを制御する乗りかご制御ユニット、ドア開閉を制御するドア制御ユニットに分割される。また、エレベーターには、乗り場の操作盤を制御する乗場操作盤制御ユニット、複数の乗りかごをユーザーの呼びに応じて最適に割り振る群管理制御ユニット等もある。群管理制御ユニットは、乗場までの間に配置されるゲートや、センサー、モニター、カメラなどの外部機器との接続や、広域ネットワークとの接続などによる制御機能の拡張が必要とされている。
このような要求に対応するために分散型制御装置の適用が進んでいるが、分散型制御装置では、従来の集中型の制御装置において同一装置内で実施されていた制御処理用の情報伝達を、ネットワークを介して実施する必要がある。そのため、エレベーターなどに代表される制御機能の高信頼性が必須となる産業機械では、ネットワークの通信においても高信頼性を確保する必要がある。
このような問題を解決する手段として、特許文献1に記載の技術が知られている。特許文献1には、制御装置と通信相手との間の通信経路を二重化し、高信頼性を確保する手段を要することが記載されている。
特開平10−198618号公報
特許文献1に記載の技術では、制御装置間はネットワークを介して制御情報等をやり取りするため、ネットワークの応答性が必要となる。しかし、特許文献1に記載の技術は、一つの通信経路に対して二重化するため通信負荷が高くなってしまい、制御装置間を滞りなく通信するためのネットワークの応答性の向上に対して考慮がなされていない。また、特許文献1に記載の技術では、通信経路が物理的に遮断された場合(例えば通信経路に用いた通信線が切断されている、通信線のプラグが外れている等)には、一つの通信経路を二重化しても通信ができなくなる。一般的な二重化の通信線は、被覆等により一体構成とされている。
上記の状況から、分散型制御システムにおいて通信負荷を高くすることなく信頼性の高い通信を行い、全体の稼働を行う手法が要望されていた。
本発明の一態様の分散型制御システムは、制御対象の制御を行う数珠繋ぎに接続された複数の端末装置と、複数の端末装置の中の一端側の第1の端末装置及び他端側の第2の端末装置に接続され、複数の端末装置のデータの送受信を制御する分散型制御装置とを有する。
分散型制御装置は、第1の端末装置とデータの送受信を行う第1の通信ポートと、第2の端末装置とデータの送受信を行う第2の通信ポートと、第1の端末装置又は第2の端末装置から送信されるデータを解析して通信経路の通信異常の検出を行うエラー検出部と、第1の通信ポートを介して第1の端末装置に送信データを送信したときにエラー検出部が通信経路に通信異常を検出した場合には、エラー検出部の検出結果に基づいて、データの通信方向を切り替える通信切替部と、を備える。
本発明の少なくとも一態様によれば、数珠つなぎに接続された端末装置と分散型制御装置から構成される分散型制御システムの通信経路に通信異常が検知された場合に、通信方向(通信経路)を切り替えることにより、システムを止めることなく信頼性の高い通信を行うことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムの全体構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムを構成する各装置の内部構成例及びデータの流れを示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る中央通信装置で生成されるデータパケットと診断テーブルの構成例を示した説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る中央通信装置が備えるコンピューターのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置が備えるコンピューターのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る中央通信装置による処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る中央通信装置による診断モード時の処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置による処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る端末装置による診断モード時の処理の手順を示したフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムに通信異常が発生した際のデータの流れを示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて通信異常が発生した際にデータパケットを送信したときのデータの流れを示した説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて診断モード時にデータパケット(診断テーブル)を再送したときのデータの流れを示した説明図である。 本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて通信経路を変更した後のデータパケットの流れを示した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムの全体構成例を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムにおけるデータの流れを示したブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて通信異常が発生した際のデータの流れを示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて通信異常が発生した際にデータパケットを送信したときのデータの流れを示した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて診断モード時にデータパケット(診断テーブル)を再送したときのデータの流れを示した説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムにおいて通信経路を変更した後のデータパケットの流れを示した説明図である。 制御対象の優先度の設定を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。添付図面において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施形態と実装例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
本発明が適用された分散型制御システムは、数珠繋ぎに接続(デイジーチェーン構成)された複数の端末装置と、複数の端末装置の中の一端側の第1の端末装置及び他端側の第2の端末装置に接続され、複数の端末装置のデータの送受信を制御する分散型制御装置とを有する。以下、分散型制御システムの第1の実施形態として、エレベーターを制御の対象とするエレベーター制御システムの全体構成について図1を参照して説明する。
<1.第1の実施形態>
[エレベーター制御システムの全体構成]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るエレベーター制御システムの全体構成例を示す。図1の例は、端末装置の台数が2台の例である。
エレベーター制御システム100は、中央通信装置110と、端末装置140−1と、端末装置140−2と、通信経路151と、通信経路152と、通信経路154から構成される。また、エレベーター制御システム100は、端末通信経路160と、ホール呼び出しボタン164と、乗りかご161と、ロープ162と、巻き上げ機163を備える。
中央通信装置110は、分散型制御装置の一例であり、端末装置140−1と端末装置140−2を統括する。中央通信装置110は、主にエレベーターの運行に必要な指令を生成したり、通信異常等のエラーの検出、エラー内容の提示等の処理を行ったりする。また、中央通信装置110は、必要に応じて乗りかご161の運転の切り替えや通信経路の切り替えなどの制御を行う。中央通信装置110は、インターネット等のネットワークを介してクラウドCのサーバー等と通信可能である。中央通信装置110は、例えば運行制御ユニット(エレベーターコントローラーとも呼ばれる)や群管理制御ユニット等である。
端末装置140−1と端末装置140−2は、ホール呼び出しボタン164や乗りかご161等から出力されるデータを取得し、それらのデータに含まれる情報を中央通信装置110へ送信する。また、通信異常等のエラーの検出や通信経路の切り替えの処理も行う。以降の説明では、端末装置140−1を「端末装置1」、端末装置140−2を「端末装置2」と称する。また端末装置140−1、端末装置140−2、及び後述する図14の端末装置140−3(端末装置3)を区別しない場合には、「端末装置140」と記す。端末装置140も、分散型制御装置の一例となり得る。
通信経路151は、中央通信装置110の第1の通信ポート114と端末装置1の第1の通信ポート141を繋ぐ通信線である。また通信経路152は、端末装置1の第2の通信ポート142と端末装置2の第1の通信ポート141を繋ぐ通信線である。また通信経路154は、端末装置2の第2の通信ポート142と中央通信装置110の第2の通信ポート115を繋ぐ通信線である。さらに端末通信経路160は、各端末装置140とホール呼び出しボタン164や乗りかご161、巻き上げ機163を繋ぐ通信線である。これらの通信経路の通信は、一例としてイーサネット(登録商標)に準拠した伝送路を利用してシリアル通信により実現することができる。
ホール呼び出しボタン164は、建物の各フロアのエレベーターホールに設置されており、上ボタン又は下ボタンからなる。利用者によって上ボタン又は下ボタンが押下されると、ホール呼び出しボタン164は、端末通信経路160を経由して端末装置1へ呼び信号を送信する。図1は、建物の1階から3階にかけて1号機〜3号機のエレベーターが設置されている例である。
乗りかご161は、乗客を乗せて指定されたフロアへ向けて昇降路内を移動する昇降体である。乗りかご161内には一般的に行先階ボタンが設けられており、行先階ボタンが押されると、端末通信経路160を経由して端末装置1へ行先階信号を送信する。
ロープ162は、乗りかご161と巻き上げ機163を繋いでいる。巻き上げ機163は、ロープ162を巻き上げる。巻き上げ機163でロープ162を巻き上げることにより、乗りかご161を各フロアに移動させる。巻き上げ機163への巻き上げ指令は、端末通信経路160を経由し、対応する端末装置140から送られる。
次に、図2を参照して、エレベーター制御システム100を構成する各装置の内部構成例及びデータの流れを示す。
[中央通信装置の内部構成]
図2は、エレベーター制御システム100を構成する各装置の内部構成例及びデータの流れを示す。中央通信装置110は、メイン処理部111と、エラー検出部112と、システム情報データベース113と、第1の通信ポート114と、第2の通信ポート115から構成される。
(メイン処理部)
メイン処理部111は、主に端末装置140から送信されたデータを元に、エレベーターを運行するための指令を生成する処理を行う。また、メイン処理部111は、通常運転と縮退運転等の切り替えや、通信方向(通信経路)の切り替え等の処理を行う。通常運転は、通常のエレベーターの運行を行う運転モードであり、縮退運転は、通信異常が発生した際に機能又は性能を制限してエレベーターの運行を行う運転モードである。
メイン処理部111は、通常運転部121と、縮退運転部122と、運転切替部123と、通信切替部124から構成される。
通常運転部121は、一般的なエレベーターを運行するための指令を生成する処理部である。例えば、ホール呼び出しボタン164が押された際の情報や、乗りかご161の行先階についての情報を元に、対応号機の乗りかご161を走行させる指令を生成する。
縮退運転部122は、通信異常等のエラーが発生した際に、機能又は性能を制限してエレベーターを運行するための指令を生成する処理部である。通常運転部121及び縮退運転部122は、図3に示すようなデータパケット310を生成し、端末装置140に送信する。
図3は、中央通信装置110で生成されるデータパケットと診断テーブルの構成例を示す。データパケット310は、数珠つなぎに接続された複数の端末装置140を流れるデータの単位であり、IDデータ311とデータ本体312から構成される。IDデータ311には、データを送信した中央通信装置110又は端末装置140のID(識別情報)を付加することが可能である。中央通信装置110がデータパケット310を生成した段階では、IDデータ311には中央通信装置110のIDのみが含まれる。
データ本体312は、端末装置140ごとの制御指令等のデータである。診断テーブル320については後述する。図3では、データ本体312に、端末装置1〜端末装置Nの制御指令等のデータを格納可能である。なお、データパケット310の先頭には、送信元や送信先、パケットの大きさなど、パケット自体に関する情報が付加されるが、図3では図示を省略している。
図2のメイン処理部111の説明に戻る。
運転切替部123は、エラー検出部112の検出結果(エラー診断部132の診断結果)に基づいて、通常運転と縮退運転を切り替える処理部である。
通信切替部124は、第1の通信ポート114と第2の通信ポート115の送受信を切り替えることにより通信方向を切り替える処理部である。
第1の通信ポート114は、通信経路151を介して端末装置1の第1の通信ポート141とデータの送受信を行う。また第2の通信ポート115は、通信経路154を介して端末装置2の第2の通信ポート142とデータの送受信を行う。
システム情報データベース113(図中では「システム情報」と記載)は、エレベーター制御システム100に関する情報を格納する記憶部である。例えば中央通信装置110と複数の端末装置140との接続形態や、現在の通信方向が格納されている。本実施形態では、接続形態の情報として、中央通信装置110の第1の通信ポート114と端末装置1が接続し、中央通信装置110の第2の通信ポート115と端末装置2が接続していること、及び端末装置1と端末装置2が数珠つなぎであることが、システム情報データベース113に格納される。
(エラー検出部)
エラー検出部112は、端末装置2又は端末装置1から送信されるデータを解析し、メイン処理部111にその結果を送る処理や、通信異常等のエラーが発生したかどうかを提示する処理や、その情報をクラウドCに送信する処理を行う。
エラー検出部112は、ID参照部131と、エラー診断部132と、エラー提示部133と通信部134から構成される。
ID参照部131は、端末装置140から受信したデータに付加されているIDデータ(識別情報)を参照し、参照した結果をエラー診断部132に出力する処理部である。IDは、中央通信装置110及び端末装置140がデータを送信する際に、当該データに付加される。
エラー診断部132は、ID参照部131から受信した情報を元に、システム情報データベース113の通信に異常が発生しているかどうかを診断し、図3に示す診断テーブル320を生成する処理部である。診断テーブル320は、それぞれの処理部が正常か異常かを判断するためのテーブルである。エラー診断部132は、診断結果の内容に応じて、診断結果をメイン処理部111の通常運転部121又は縮退運転部122に出力する。
図3に示すように、診断テーブル320には、中央通信装置及び端末装置毎に、各装置の正常又は異常を示す情報が格納される。図3には、端末装置1〜端末装置Nの正常/異常の情報が格納されている。例えば本実施形態では「1」を正常とし、「0」をデフォルトもしくは異常とする。
図2のエラー検出部112の説明に戻る。
エラー提示部133は、エラー診断部132の情報を元に、通信の異常の有無や発生箇所を示す画像データの生成及び提示を行う処理部である。
通信部134は、エラー提示部133で提示された情報をクラウドCに送信する処理部である。
[端末装置の内部構成]
端末装置1と端末装置2の基本的な構成は同じであるため、ここでは端末装置1について説明する。端末装置1は、第1の通信ポート141(第3の通信ポートの例)と、第2の通信ポート142(第4の通信ポートの例)と、通信切替部143と、送受信部144と、ID付加部145と、エラー診断部146と、システム情報データベース147から構成される。
第1の通信ポート141及び第2の通信ポート142は、外部装置(中央通信装置110又は他の端末装置140)の通信ポートとデータの送受信を行う。図2において、端末装置1の第1の通信ポート141は、通信経路151を介して中央通信装置110の第1の通信ポート114とデータの送受信を行い、第2の通信ポート142は、通信経路152を介して端末装置2の第1の通信ポート141とデータの送受信を行う。また、端末装置2の第1の通信ポート141は、通信経路152を介して端末装置1の第2の通信ポート142とデータの送受信を行い、端末装置2の第2の通信ポート142は、通信経路154を介して中央通信装置110の第2の通信ポート115とデータの送受信を行う。
通信切替部143は、エラー診断部146の診断結果に基づいて、第1の通信ポート141と第2の通信ポート142の送受信を切り替える処理部である。この切り替えにより、第1の通信ポート141で受信を行い第2の通信ポート142で送信を行う第1の通信方向と、第2の通信ポート142で受信を行い第1の通信ポート141で送信を行う第2の通信方向を切り替える。本実施形態の通信方向の初期設定は、第1の通信方向である。
送受信部144は、ホール呼び出しボタン164、乗りかご161等からデータを受信する処理や、巻き上げ機163にデータを送信する処理や、受信データをID付加部145に送信する処理を行う。
ID付加部145は、受信したデータパケット310のIDデータ311に自装置のIDを付加する処理部である。また、ID付加部145は、データパケット310を受信しなかった場合には、自装置のIDを付加したIDデータを新規に生成する。
エラー診断部146は、受信したデータパケット310を診断して通信に異常があるかどうかを判断し、診断結果を通信切替部143に出力する処理部である。データパケット310を受信しなかった場合、エラー診断部146は、通信に異常ありと判断する。このようにエラー診断部146は、データパケットの受信状況から現在の通信方向に沿った通信に異常があるかどうかを判断する。
システム情報データベース147(図中では「システム情報」と記載)は、エレベーター制御システム100に関する情報を格納する記憶部である。例えば中央通信装置110と複数の端末装置140との接続形態や、現在の通信方向が格納されている。端末装置1では、接続形態の情報として、端末装置1の第1の通信ポート141と中央通信装置110が接続し、端末装置1の第2の通信ポート142と端末装置2が接続していること、及び端末装置2と中央通信装置110が接続されていることが、システム情報データベース147に格納される。
(通信構成)
上述したように、中央通信装置110の第1の通信ポート114は、通信経路151を介して端末装置1の第1の通信ポート141と接続されている。端末装置1の第2の通信ポート142は、通信経路152を介して端末装置2の第1の通信ポート141と接続されている。中央通信装置110の第2の通信ポート115は、通信経路154を介して端末装置2の第2の通信ポート142と接続されている。
エレベーター制御システム100は、中央通信装置110と端末装置1と端末装置2とを数珠繋ぎにするように通信経路が繋がれている。通信異常が発生していない場合、データの流れは、中央通信装置110から端末装置1へと一方通行で流れる。例えば、本実施形態では、データが中央通信装置110から端末装置1、端末装置2、中央通信装置110へと流れる。このように中央通信装置110からデータを一方通行で流すことで、それぞれの端末装置へ一括してデータを送信することができる。
本実施形態は、このようなシステム構成、通信構成、データパケット構成をとることにより、通信異常が発生した際には通信方向(通信経路)を切り替えることで通信を可能とし、信頼性の高いエレベーターシステムを提供することが可能となる。なお、図1及び図2に示した例では、中央通信装置110、端末装置1及び端末装置2は2つの通信ポートを有しているが、3つ以上の通信ポートを有していてもよい。各装置が備える3つ以上の通信ポートの中から2つの通信ポートを利用して、デイジーチェーンを構成する。
[中央通信装置のハードウェア構成例]
図4は、中央通信装置110が備えるコンピューターのハードウェア構成例を示す。
コンピューター400は、バス404にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit)401、ROM(Read Only Memory)402、RAM(Random Access Memory)403を備える。さらに、コンピューター400は、表示部405、操作部406、不揮発性ストレージ407、ネットワークインターフェース408、第1の通信インターフェース409A、及び、第2の通信インターフェース409Bを備える。
CPU401は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM402から読み出して実行する。なお、コンピューター400は、CPU401の代わりに、MPU(Micro-Processing Unit)等の処理装置を備えるようにしてもよい。RAM403には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。ROM402に自装置のIDが記録されている。
表示部405は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、コンピューター400で行われる処理の結果等を表示する。表示部405は、エラー提示部133に対応する。操作部406には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、ユーザーが所定の操作入力、指示を行うことが可能である。
不揮発性ストレージ407としては、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ407には、OS(Operating System)や各種のパラメータの他に、コンピューター400を機能させるためのプログラムが記録されていてもよい。例えば不揮発性ストレージ407には、システム情報データベース113が格納されている。
ネットワークインターフェース408には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、LAN等のネットワークを介してクラウドCとの間で、エラー情報等のデータを送受信することが可能である。
第1の通信インターフェース409A及び第2の通信インターフェース409Bは、第1の通信ポート114及び第2の通信ポート115に相当するものである。第1の通信インターフェース409A及び第2の通信インターフェース409Bには、例えばNIC等が用いられる。
[端末装置のハードウェア構成例]
図5は、端末装置140が備えるコンピューターのハードウェア構成例を示す。
コンピューター500は、バス504にそれぞれ接続されたCPU501、ROM502、RAM503を備える。さらに、コンピューター500は、表示部505、操作部506、不揮発性ストレージ507、入出力インターフェース508、第1の通信インターフェース509A、及び、第2の通信インターフェース509Bを備える。
CPU501は、本実施形態に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM502から読み出して実行する。なお、コンピューター500は、CPU501の代わりに、MPU等の処理装置を備えるようにしてもよい。RAM503には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。ROM502に自装置のIDが記録されている。
表示部505は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、コンピューター500で行われる処理の結果等を表示する。操作部506には、例えば、キーボード、マウス又はタッチパネル等が用いられ、ユーザーが所定の操作入力、指示を行うことが可能である。端末装置140では、表示部505及び操作部506を削除してもよい。
不揮発性ストレージ507としては、例えば、HDD、SSD、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ507には、OSや各種のパラメータの他に、コンピューター500を機能させるためのプログラムが記録されていてもよい。例えば不揮発性ストレージ507には、システム情報データベース147が格納されている。
入出力インターフェース508には、例えばNIC等が用いられ、LAN等のネットワーク又は専用線を介して、制御対象(ホール呼び出しボタン164、乗りかご161、巻き上げ機163等)との間で、各種信号や巻き上げ指令等のデータを送受信することが可能である。
第1の通信インターフェース509A及び第2の通信インターフェース509Bは、第1の通信ポート141及び第2の通信ポート142に相当するものである。第1の通信インターフェース509A及び第2の通信インターフェース509Bには、例えばNIC等が用いられる。
[中央通信装置のシーケンス]
次に、中央通信装置110のシーケンスについて図6を参照しながら説明する。
図6は、中央通信装置110による処理の手順を示す。
始めに、エレベーター制御システム100に通信異常がない場合の処理を説明する。通信異常がない場合とは、ステップS607の診断モードに移行しない場合であり、ステップS601〜S606の処理が該当する。
中央通信装置110は、メイン処理部111の通常運転部121から、第1の通信ポート114を通じてデータパケット310を送信する(S601)。この際に、データパケット310のIDデータ311における中央通信装置IDを「1(正常)」とする。データ送信後、エラー検出部112のID参照部131は、第2の通信ポート115を通じてデータの受信待ちを行う(S602)。本実施形態の場合、ID参照部131は端末装置2から送信されるデータ(データパケット310)を待つ。そして、ID参照部131は、端末装置2からデータを受信したか否かを判断し(S603)、データを受信した場合には(S603のYES)、ID参照部131がIDデータ311を参照する(S604)。本実施形態の場合、ID参照部131は、中央通信装置110のID、端末装置1のID及び端末装置2のIDを参照する。
次に、ID参照部131は、正しくIDを受信したかどうかを判断する(S605)。正しくIDを受信したかどうかは、エレベーター制御システム100を構成する各装置に対応するIDデータにすべて「1」が書き込まれているか否かにより判断することができる。正しいIDを受信した場合(S605のYES)、メイン処理部111の通常運転部121は、送信すべき全データを送信したか否かを判断する(S606)。ステップS606において全データの送信が完了していない場合には(S606のNO)、通常運転部121はS601に戻ってステップS601〜S606の処理を繰り返し、全データの送信が完了した場合には(S606のYES)、通常運転部121は一連の処理を終了する。
次に、エレベーター制御システム100に通信異常がある場合の処理を説明する。通信異常がある場合とは、ステップS607の診断モードに入る場合である。診断モードへの移行は、ステップS603においてID参照部131がデータを受信しない場合(S603のNO)、又は、ステップS605においてID参照部131が正しくIDを受信しない場合(S605のNO)に行われる。
ステップS603においてID参照部131がデータを受信しない場合とは、例えば、中央通信装置110と端末装置2を繋ぐ通信経路154で通信異常が発生し、端末装置2からデータが送られてこない場合である。このようにID参照部131はデータを受信しなかった場合には(S603のNO)、診断モードに移行する(S607)。
また、ステップS605においてID参照部131が正しくIDを受信しない場合とは、例えば、通信経路151もしくは通信経路152で異常が発生し、端末装置1もしくは端末装置2にデータが送られないケースである。これは、後述する図11及び図7に示すように、中央通信装置110の受信側の通信ポート(初期設定では第2の通信ポート115)に接続された端末装置が、IDデータのみを送信した場合に相当する。
例えば、端末装置2が自分のIDを付加したIDデータ311(図3参照)のみを送信した場合、中央通信装置110に送信されるIDデータ311には、端末装置1のIDしか付加されていない。そのため、中央通信装置110のエラー検出部112はIDが正常に付加されていないと判断し(S605のNO)、診断モードに移行する(S607)。IDが正常に付加されている場合には(S605のYES)、IDデータ311にエレベーター制御システム100を構成する中央通信装置110と端末装置1と端末装置2のIDが付加されている場合である(後述する図13のIDデータ1102_1)。
ステップS607における診断モードにおいて、エラー診断部132が診断テーブル320(図3参照)を参照して診断した結果、通信経路が正常である場合には(S607の正常)、通常運転モードへ戻り、通常運転部121が通常運転を行う(S602)。
一方、ステップS607における診断モードにおいて、通信経路が正常ではない場合には(S607の異常)、エラー診断部132は診断結果をメイン処理部111及びエラー提示部133へ出力する。エラー提示部133は、診断結果に基づいてエラー提示を行う(S608)。次いで、メイン処理部111は診断結果を受けて縮退運転モードへ移行し、縮退運転部122は診断結果に応じて機能又は性能を制限してエレベーターを運行する(S609)。ステップS607の診断モードの詳細な処理については後述する。
[中央通信装置の診断モード]
次に、中央通信装置110の診断モード(S607)の詳細な処理について図7を参照しながら説明する。
図7は、中央通信装置110による診断モード時の処理の手順を示す。
診断モードに移行すると、まずエラー検出部112のエラー診断部132は、診断テーブル320を作成する(S701)。次に、メイン処理部111の通常運転部121は、エラー診断部132で作成された診断テーブル320を付加したデータパケットを生成し、第1の通信ポート114から再送する(S702)。
次に、エラー検出部112のエラー診断部132は、データパケット再送に伴い第2の通信ポート115を通じて中央通信装置110に戻ってきたデータを参照して、通信経路が正常か否かを判断する(S703)。判断方法としては、IDデータ311(図3参照)にIDが正常に付加されているかどうかにより判断する。通信経路が正常である場合には(S703のYES)、通常運転モードへ移行し(S708)、図6のステップS602へ進んでID参照部131がデータの受信待ちを行う。このデータパケット再送処理により、外乱等でランダム的に発生するデータ化け等の通信異常を検知した際にも、診断モードから通常運転モードに戻ることが可能となる。
一方、通信経路に異常があった場合には(S703のNO)、エラー診断部132は、データパケット再送に伴い中央通信装置110に戻ってきた診断テーブルやIDを参照し、通信経路(通信可能な通信方向)を決定する(S704)。この通信経路に従い、メイン処理部111の通信切替部124は、第1の通信ポート114と第2の通信ポート115の送受信(通信方向)の切り替えを行う。そして、通常運転部121は、エラー診断部132で作成された診断テーブルを付加したデータパケットを生成し、第2の通信ポート115から再送する(S705)。
データパケット再送後、中央通信装置110のエラー検出部112はデータの戻りを待ち、データが戻るとエラー診断部132は診断テーブルを作成する(S706)。エラー診断部132は、この診断テーブルを参照して、通信経路を切り替えることで問題なく通信が可能であったか、もしくは、通信経路を切り替えたとしても通信が不可能であったかを判断する。そして、エラー診断部132は、メイン処理部111及びエラー提示部133へ診断結果を出力する(S707)。ステップS707の処理が終了後、中央通信装置110は診断モードを終了し、図6のステップS608へ進んでエラー提示を行い、次いでステップS609へ進んで縮退運転モードへ移行する。
[端末装置のシーケンス]
次に、端末装置140のシーケンスについて図8を参照しながら説明する。
図8は、端末装置140による処理の手順を示す。
始めに、エレベーター制御システム100に通信異常がない場合の処理を説明する。通信異常がない場合とは、ステップS808の診断モードに移行しない場合であり、ステップS801〜S806の処理が該当する。前提として、中央通信装置110が通信経路151を介してデータ(データパケット310)を通信経路の最上流側にある端末装置140(端末装置1)に送信するケースを想定する。
端末装置140の送受信部144は、第1の通信ポート141を通じてデータの受信待ちを行う(S801)。本実施形態の場合、端末装置1は中央通信装置110から送信されるデータを待ち、端末装置2は端末装置1から送信されるデータを待つ。そして、送受信部144は、第1の通信ポート141を通じてデータを受信したか否かを判断し(S802)、データを受信した場合には(S802のYES)、ID付加部145がIDデータ311を参照する(S803)。本実施形態の場合、端末装置1のID付加部145は、中央通信装置110のIDを参照する。また、端末装置2のID付加部145は、中央通信装置110のIDと端末装置2のIDを参照する。
次に、ID付加部145は、受信したIDが正しいかどうかを判断する(S804)。IDが正しいかどうかは、データを送信した中央通信装置110及びデータが経由した端末装置140に対応するIDデータにすべて「1」が書き込まれているか否かにより判断することができる。IDが正しい場合(S804のYES)、ID付加部145は、IDデータに自装置のIDを付加する(S805)。
次に、送受信部144は、第2の通信ポート142を通じて自装置のIDを付加したIDデータを含むデータを送信する(S806)。その後、送受信部144は、ステップS801に戻って第1の通信ポート141を通じてデータの受信待ちを行う。そして、端末装置140は、ステップS801〜S806の処理を繰り返す。
次に、エレベーター制御システム100に通信異常がある場合の処理を説明する。通信異常が発生する場合とは、ステップS808の診断モードに入る場合である。端末装置140の場合は、ステップS802において送受信部144がデータを受信しない場合と、ステップS804において受信したIDをID付加部145が正しくないと判断した場合である。
データを受信しない場合とは(S802のNO)、端末装置2を例にとると、例えば通信経路152に異常があり、端末装置1から端末装置2へデータが送られてこない場合である。この場合には、送受信部144は、IDデータのみのデータパケット(以下「IDパケット」と称することがある)を生成し、第2の通信ポート142から外部装置へ送信する(S807)。端末装置2の場合には、中央通信装置110にIDパケットを送信する。その後、端末装置140(上記の例では端末装置2)は、診断モードに移行する(S808)。
また、ステップS804において受信したIDが正しくない場合には、ID付加部145は、診断モードに移行する(S808)。端末装置2を例にとると、通信経路151に異常が発生しており、端末装置2が端末装置1からIDのみのデータパケット(IDパケット)を受信した場合である。この場合、IDパケットには中央通信装置110のIDが付加されていないため、通信異常が発生していることがわかる。
ステップS808における診断モードにおいて、エラー診断部146は、受信したデータパケットに診断テーブルがなかった場合には(S808の診断テーブル未受信)、ステップS801へ進んで送受信部144はデータの受信待ちを行う。
一方、ステップS808における診断モードにおいて、受信したデータパケットに診断テーブルが含まれている場合には(S808の受信)、エラー診断部146は受信通信経路を決定した後、縮退運転モードへ移行する(S809)。ステップS807の診断モードの詳細な処理については後述する。
[端末装置の診断モード]
次に、端末装置140の診断モード(S807)の詳細な処理について図9を参照しながら説明する。
図9は、端末装置140による診断モード時の処理の手順を示す。
診断モードに移行すると、まずエラー診断部146は、第1の通信ポート141を通じて受信したデータパケットに診断テーブルが含まれるか否かを判断する(S901)。そして、データパケットに診断データが含まれなかった(診断テーブルを受信しなかった)場合には(S901のNO)、ステップS801へ進んで、送受信部144が第1の通信ポート141を通じてデータの受信待ちを行う。
一方、データパケットに診断データが含まれている(診断テーブルを受信した)場合には(S901のYES)、エラー診断部146は、その診断テーブルを参照し、通信経路(通信可能な通信方向)を決定する(S902)。この通信経路に従い、通信切替部143は、第1の通信ポート141と第2の通信ポート142の送受信(通信方向)の切り替えを行う。
次に、ID付加部145は、受信したデータパケットに含まれるIDデータに自装置のIDを付加する(S903)。次いで、送受信部144は、第2の通信ポート142を通じて自装置のIDを付加したIDデータを含むデータを送信する(S904)。ステップS904の処理が終了後、端末装置140は診断モードを終了し、ステップS809へ進んで縮退運転モードへ移行する。
[通信異常が発生したときのデータの流れ]
図10は、図2に示したエレベーター制御システム100に通信異常が発生した際のデータの流れを示す。
図10の例は、通信経路151を介して中央通信装置110の第1の通信ポート114から端末装置1(第1の通信方向)へデータパケット310を送信したが、通信経路151に異常(×印)が発生したために、通信経路を切り替えた様子を表している。通信経路の切り替え後、通信経路154を介して中央通信装置110の第2の通信ポート115から端末装置2(第2の通信方向)へ診断テーブル320が送信される。この場合を例に、データパケットの生成及び流れを、図11〜13を用いて説明する。
[診断モードに入るまでの流れ]
まず、エレベーター制御システム100の中央通信装置110、端末装置1、及び端末装置2がそれぞれ診断モードに入るまでの流れを、図11を用いて説明する。
図11は、エレベーター制御システム100において通信異常が発生した際にデータパケットを送信したときのデータの流れを示す。本例は、通信経路151に異常が発生した場合を想定している。この図11の例は、図2に示したデータの流れに対応したものである。
中央通信装置110は、自装置のIDを「1」にしたIDデータ1102及び端末装置データを含むデータパケット1101を、第1の通信ポート114から通信経路151を介して端末装置1に送信する(S601に相当)。IDデータ1102の左端が中央通信装置110のID、中央が端末装置1のID、右端が端末装置2のIDである。
この例では、通信経路151に異常が発生しているので、このデータパケット1101は端末装置1には受信されない。その結果、端末装置1は、ステップS801,S802の処理を順次実行し、ステップS807において自装置のIDを「1」にしたIDデータ1103を生成する。そして、端末装置1は、通信経路152を介して端末装置2へIDデータ1103を送信し、ステップS808の診断モードに入る。
次に、端末装置2は、通信経路152を経由して端末装置1から送られてきたIDデータ1103を受信する。端末装置2は、データを受信したため、ステップS801,S802,S803の処理を順次実行する。そして、端末装置2は、ステップS804において中央通信装置110のIDがないためIDが正しくないと判断し、ステップS808の診断モードに入る。また、診断モードに入る際に、端末装置2は、IDデータ1103に自装置のIDを付加し、IDデータ1103_2として通信経路154を介して中央通信装置110へ送信する。
中央通信装置110は、IDデータ1103_2を受信すると、ステップS603,S604,S605の処理を順次実行し、IDを正しく受け取っていないため通信経路に異常が発生していると判断し、ステップS607の診断モードに入る。
[診断モードでデータパケットが再送されるまでの流れ]
次に、中央通信装置110が診断モードでデータパケット(診断テーブル)を送信して診断するまでの流れを、図12を用いて説明する。
図12は、エレベーター制御システム100において診断モード時にデータパケット(診断テーブル)を再送したときのデータの流れを示す。この図12の例は、図2に示したデータの流れに対応したものである。
診断モードに入ると、中央通信装置110は、図11の端末装置2から戻ってきたIDデータ1103_2に基づいて診断テーブル1107を作成する。そして、中央通信装置110は、IDデータ1102、診断テーブル1107及び端末装置データを含むデータパケット1110を作成し、通信経路151経由で端末装置1へ再送する。ここで診断テーブル1107の構成は、図11の中央通信装置110で受信したIDデータ1103_2の構成と同じである。
中央通信装置110が第1の通信ポート114から通信経路151を介して再送した、データパケット1110が正常に端末装置1、端末装置2に順次送信された場合は、正常にIDが付加されたIDデータが通信経路154を介して中央通信装置110に戻る。その場合は、中央通信装置110は、診断モードから通常運転モードに戻る。本例では、通信経路151に異常が発生していることから、データパケット1110を再送した場合でも図11の場合と状況は変わらず、端末装置2からIDデータ1103_2が送信される。即ち、端末装置2から中央通信装置110に対し、正常にIDが付加されたIDデータが返信されない。
[通信経路を決定してデータパケットを再送するまでの流れ]
次に、通信経路を決定してデータパケットを再送するまでの流れを、図13を用いて説明する。
図13は、エレベーター制御システム100において通信経路を変更した後のデータパケットの流れを示す。この図13の例は、図10に示した通信経路を切り替え後のデータの流れに対応したものである。
中央通信装置110がデータパケット1110を再送し(S702に相当)、端末装置2から送信された図12のIDデータ1103_2が正常でないことから、ステップS704において通信経路を決定する。この通信経路の決定方法は、IDデータ1103_2に基づいて決定する。
本例の場合、IDデータ1103_2は、端末装置1と端末装置2のIDが正しく付加されていることから、通信経路152と通信経路154に異常がないと判断される。また、中央通信装置110のIDが付加されていないことと、中央通信装置110から送信したデータ(診断テーブル1107、端末装置データ)が付加されていないことから、通信経路151に異常が発生していると判断される。このことから、図10に矢印で示すように、通信切替部124が第2の通信ポート115からデータを送信するように切り替える。そして、中央通信装置110は、データパケット1110を第2の通信ポート115から通信経路154を経由して端末装置2に送信する。
端末装置2は、第2の通信ポート142を用いて通信経路154経由で、中央通信装置110からデータパケット1110を受け取ると、診断テーブル1107を参照し、通信経路を決定する(S902に相当)。ここでは、中央通信装置110と端末装置1の間で異常が発生しているが、端末装置1と端末装置2の間には異常がないと判断する。そして、端末装置2は、自装置のIDを付加したIDデータ1102_2を含むデータパケット1111を生成し、第1の通信ポート141を用いて通信経路152経由で端末装置1に送信する(S903,S904に相当)。
端末装置1も同様に、第2の通信ポート142を用いて通信経路152経由で、端末装置2からデータパケット1111を受け取ると、診断テーブル1107を参照し、通信経路を決定する。次に、端末装置1は、自装置のIDを付加したIDデータ1102_1を含むデータパケット1112を生成して送信する(S903,S904に相当)。この場合に、端末装置1は、診断テーブル1107を参照して通信経路151に異常があることが判断できることから、第2の通信ポート142から通信経路152経由で、端末装置2にデータパケット1112を送信する。そして、端末装置2は、受信したデータパケット1112を、第2の通信ポート142から通信経路154経由で、中央通信装置110へ送信する。
中央通信装置110は、端末装置2からデータパケット1112を受け取ると、IDデータ1102_1を参照する。IDデータ1102_1に正常に各装置のIDが付加されていることから、中央通信装置110のエラー診断部132は、通信経路(通信方向)を切り替えることで正常に通信できると判断する。エラー提示部133には、通信経路151に異常があることと、通信経路を切り替えることで正常に通信可能である等の情報が提示される。また、この情報は、通信部134によりクラウドCにも送信され、エレベーターの管理センターや故障診断等を行うサーバー等に使用されてもよい。
エラー提示部133がエラー提示を行う際に、通信異常の態様に応じて提示するエラーの内容を限定してもよい。例えば通信異常が発生した通信経路が1本の場合には、1本の通信経路が異常であること、異常発生場所、通信可能であることなどを提示する。また、通信異常が発生した通信経路が2本の場合には、2本の通信経路が異常であること、異常発生場所、通信不可能であること(もしくは通信不可能な端末装置の特定)などを提示する。これにより、ユーザーは、エラー提示を確認することで、どこにどのような通信異常が発生しているかを把握できる。なお、通信異常が発生した通信経路が1本である場合には、縮退運転せずに通常運転を継続する運用とすることも可能である。
上述した第1の実施形態によれば、装置間の通信経路を二重化せずにシステム全体をデイジーチェーン構成とし、一方通行でデータを送信することによってデータを一括して送信(ブロードキャスト送信)する。そして、第1の実施形態は、通信経路の異常を検知した場合のみ通信方向(通信経路)を切り替える。このような構成により、通信の処理負荷の低減が可能となり、応答速度の高速化が図られる。
また、第1の実施形態によれば、通信経路の異常を検知した場合に通信方向(通信経路)を切り替える構成を有し、通信経路が遮断された場合にも通信方向を切り替えて対応することにより、制御システムを止めることなく信頼性の高い通信を行うことができる。
また、第1の実施形態によれば、装置間の通信経路を二重化せずにシステム全体をデイジーチェーン構成として制御機能(端末装置)を分散することにより、端末装置の追加が容易になるなど拡張性が向上する。
さらに、第1の実施形態によれば、通信異常が発生したときに通信方向を切り替えるとともに、縮退運転モードに移行することにより、エレベーターの運行(制御対象の動作)への影響を最小限に抑えることができる。例えば複数の号機を統括制御する群管理制御を例に説明すると、通信異常の発生時に、乗りかご161が呼び階に到着するまでの待ち時間を減らす制御を止めることで、複数の号機の運転を継続するといった運用が可能になる。
<2.第2の実施形態>
第2の実施形態は、エレベーター制御システムを構成する端末装置140を3台とした例であり、その他の構成は第1の実施形態と同様である。以下、第2の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、端末装置140の台数は4台以上でもよい。
[エレベーター制御システムの全体構成]
図14は、本発明の第2の実施形態に係るエレベーター制御システムの全体構成例を示す。エレベーター制御システム100Aは、中央通信装置110と、端末装置140−1と、端末装置140−2と、端末装置140−3と、通信経路151と、通信経路152と、通信経路153と、通信経路154から構成される。以下、端末装置140−1、端末装置140−2及び端末装置140−3をそれぞれ、端末装置1、端末装置2及び端末装置3と記す。
通信経路151は、中央通信装置110の第1の通信ポート114と端末装置1の第1の通信ポート141を繋ぐ通信線である。また通信経路152は、端末装置1の第2の通信ポート142と端末装置2の第1の通信ポート141を繋ぐ通信線である。また通信経路153は、端末装置2の第2の通信ポート142と端末装置3の第1の通信ポート141を繋ぐ通信線である。また通信経路154は、端末装置2の第2の通信ポート142と中央通信装置110の第2の通信ポート115を繋ぐ通信線である。
[通信異常が発生する前のデータの流れ]
図15は、エレベーター制御システム100Aにおける初期設定のデータの流れを示す。
中央通信装置110及び端末装置140−1〜140−3の内部構成は、図2に示した構成と同じである。エレベーター制御システム100Aでは、中央通信装置110と端末装置1と端末装置2と端末装置3が数珠繋ぎとなるように各通信経路が接続されている。通信異常が発生していない場合、データの流れは、中央通信装置110から端末装置1へと一方通行で流れる。例えば、本実施形態では、データは中央通信装置110から端末装置1、端末装置2、端末装置3、中央通信装置110へと流れる。
[通信異常が発生したときのデータの流れ]
図16は、図15に示すエレベーター制御システム100Aに通信異常が発生した際のデータの流れを示す。
図16の例は、通信経路152に異常がある場合の通信の切り替え方法を示している。端末装置1が中央通信装置110から受信したデータパケット310を、通信経路152を介して第2の通信ポート142から端末装置2(第1の通信方向)へ送信したが、通信経路152に異常(×印)が発生したために、通信経路を切り替えた様子を表している。通信経路の切り替え後、通信経路154を介して中央通信装置110の第2の通信ポート115から端末装置3(第2の通信方向)へ診断テーブル320が送信される。この場合を例に、データパケットの生成及び流れを、図17〜19を用いて説明する。
[診断モードに入るまでの流れ]
まず、エレベーター制御システム100Aの中央通信装置110、端末装置1、端末装置2及び端末装置3がそれぞれ診断モードに入るまでの流れを、図17を用いて説明する。
図17は、エレベーター制御システム100Aにおいて通信異常が発生した際にデータパケットを送信したときのデータの流れを示す。本例は、通信経路152に異常が発生した場合を想定している。この図17の例は、図15に示したデータの流れに対応したものである。
中央通信装置110は、自装置のIDを「1」にしたIDデータ1702及び端末装置データを含むデータパケット1701を、第1の通信ポート114から通信経路151を介して端末装置1に送信する(S601に相当)。IDデータ1702の左端から、中央通信装置110のID、端末装置1のID、端末装置2のID、端末装置3のIDである。端末装置1は受信したデータパケット1701に自装置のIDを付加し、IDデータ1702_1を含むデータパケット1703を端末装置2へ送信する。
この例では、通信経路152に異常が発生しているので、このデータパケット1703は端末装置2には受信されない。その結果、端末装置2は、ステップS801,S802の処理を順次実行し、ステップS807において自装置のIDを「1」にしたIDデータ1704を生成する。そして、端末装置2は、通信経路153を介して端末装置3へIDデータ1704を送信し、ステップS808の診断モードに入る。
次に、端末装置3は、通信経路153を経由して端末装置2から送られてきたIDデータ1704を受信する。端末装置3は、データを受信したため、ステップS801,S802,S803の処理を順次実行する。そして、端末装置3は、ステップS804において中央通信装置110のIDがないためIDが正しくないと判断し、ステップS808の診断モードに入る。また、診断モードに入る際に、端末装置3は、IDデータ1704に自装置のIDを付加し、IDデータ1704_3として通信経路154を介して中央通信装置110へ送信する。
中央通信装置110は、IDデータ1704_3を受信すると、ステップS603,S604,S605の処理を順次実行し、IDを正しく受け取っていないため通信経路に異常が発生していると判断し、ステップS607の診断モードに入る。
[診断モードでデータパケットが再送されるまでの流れ]
次に、中央通信装置110が診断モードでデータパケット(診断テーブル)を送信して診断するまでの流れを、図18を用いて説明する。
図18は、エレベーター制御システム100Aにおいて診断モード時にデータパケット(診断テーブル)を再送したときのデータの流れを示す。この図18の例は、図15に示したデータの流れに対応したものである。
診断モードに入ると、中央通信装置110は、図17の端末装置3から戻ってきたIDデータ1704_3に基づいて診断テーブル1707を作成する。そして、中央通信装置110は、IDデータ1702、診断テーブル1707及び端末装置データを含むデータパケット1710を作成し、通信経路151経由で端末装置1へ再送する。ここで診断テーブル1707の構成は、図17の中央通信装置110で受信したIDデータ1704_3の構成と同じである。
端末装置1は、第1の通信ポート141を用いて通信経路151経由で、中央通信装置110からデータパケット1710を受信すると、診断テーブル1707を参照し、通信経路を決定する(S902に相当)。次いで、端末装置1は、自装置のIDを付加したIDデータ1702_1を含むデータパケット1711を生成して送信する(S903,S904に相当)。この場合に、端末装置1は、診断テーブル1707を参照して通信経路152に異常があることが判断できることから、第1の通信ポート141から通信経路151経由で、中央通信装置110にデータパケット1711を送信する。即ち、端末装置1は、診断テーブル1707を受信し、かつ、第2の通信ポート142からデータ送信ができない場合には、通信経路151にデータパケット1711を返信する。
通信異常がない場合には、中央通信装置110が第1の通信ポート114から通信経路151を介して再送したデータパケット1710は、端末装置1、端末装置2、及び端末装置3に順次送信され、正常にIDが付加されたIDデータが通信経路154を介して中央通信装置110に戻る。その場合は、中央通信装置110は、診断モードから通常運転モードに戻る。本例では、通信経路152に異常が発生していることから、データパケット1710を再送した場合でも図17の場合と状況は変わらない。即ち、端末装置2は、自装置のIDを付加したIDデータ1704の生成及び送信を行い、端末装置3は、受信したIDデータ1704に自装置のIDを付加したIDデータ1704_3を、通信経路154経由で中央通信装置110へ送信する。
中央通信装置110のエラー診断部132は、端末装置1から返信されたデータパケット1711のIDデータ1702_1と端末装置3から返信されたIDデータ1704_3の論理和を計算する。この診断モードが正常に実行された場合には、IDデータ1702_1とIDデータ1704_3の論理和が、「1111」となる。
[通信経路を決定してデータパケットを再送するまでの流れ]
次に、通信経路を決定してデータパケットを再送するまでの流れを、図19を用いて説明する。
図19は、エレベーター制御システム100Aにおいて通信経路を変更した後のデータパケットの流れを示す。この図19の例は、図16に示した通信経路を切り替え後のデータの流れに対応したものである。
中央通信装置110は、図18の受信したデータパケット1711とIDデータ1704_3から、通信経路152に異常が発生していると判断する。判断方法としては、データパケット1711のIDデータ1702_1のIDが「1100」、IDデータ1704_3のIDが「0011」であるため、端末装置1と端末装置2の間で異常が発生していると判断する。この判断結果を元に、中央通信装置110は、第1の通信ポート114(通信経路151)と第2の通信ポート115(通信経路154)の両方からデータパケット1710を送信する。
端末装置1は、図18の場合と同様に、第1の通信ポート141を用いて通信経路151経由で、中央通信装置110からデータパケット1710を受信すると、診断テーブル1107を参照し、通信経路を決定する(S902に相当)。ここでは、端末装置1と端末装置2の間で異常が発生していると判断する。そして、端末装置1は、自装置のIDを付加したIDデータ1702_1を含むデータパケット1711を生成して、第1の通信ポート141を用いて通信経路151経由で中央通信装置110へ送信する。
端末装置3及び端末装置2においては、図13の端末装置2及び端末装置1と同様の動作を行う。端末装置3は、第2の通信ポート142を用いて通信経路154経由で中央通信装置110からデータパケット1710を受信すると、診断テーブル1707を参照し、通信経路を決定する(S902に相当)。ここでは、端末装置1と端末装置2の間で異常が発生しているが、端末装置2と端末装置3の間には異常がないと判断する。そして、端末装置2は、自装置のIDを付加したIDデータ1702_3を含むデータパケット1712を生成し、第1の通信ポート141を用いて通信経路153経由で端末装置2に送信する(S903,S904に相当)。
端末装置2は、第2の通信ポート142を用いて通信経路153経由で端末装置3からデータパケット1712を受信すると、診断テーブル1707を参照し、通信経路を決定する(S902に相当)。ここでは、端末装置1と端末装置2の間で異常が発生していると判断する。そして、端末装置2は、自装置のIDを付加したIDデータ1702_2を含むデータパケット1713を生成し、第2の通信ポート142を用いて通信経路153経由で端末装置3に送信する(S903,S904に相当)。
端末装置3は、第1の通信ポート141を用いて通信経路153経由で端末装置2からデータパケット1713を受信すると、診断テーブル1707を参照し、通信経路を決定する(S902に相当)。そして、端末装置3は、端末装置2から受信したデータパケット1713を、第2の通信ポート142を用いて通信経路154経由で中央通信装置110に送信する(S903,S904に相当)。
中央通信装置110は、端末装置1から受信したデータパケット1211と端末装置3から受信したデータパケット1213を受け取ると、各々のIDデータ1702_1とIDデータ1702_2を参照する。これらのIDデータには正常にIDが付加されていることから、中央通信装置110は、通信を切り替えることで正常に通信できると判断する。
エラー提示部133には、通信経路152に異常があることと、通信経路を切り替えることで正常に通信可能である等の情報が提示される。また、この情報は、通信部134によりクラウドCにも送信され、エレベーターの管理センターや故障診断等を行うサーバー等に使用されてもよい。
上述した第2の実施形態によれば、端末装置の台数を増やした場合でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。即ち、第2の実施形態によれば、通信の処理負荷の低減が可能となり、応答速度の高速化が図られる。また、制御システムを止めることなく信頼性の高い通信を行うことができる。
<3.第3の実施形態>
上述した第1の実施形態及び第2の実施形態のように、中央通信装置110及び複数の端末装置140を数珠繋ぎにし、通信異常が発生した場合に通信経路(通信方向)を切り替えるシステムとした場合、中央通信装置110から経由する通信経路が少ないほど、通信の信頼性が高くなる。例えば、第2の実施形態の例では、中央通信装置110と端末装置1、及び、中央通信装置110と端末装置3との間の通信経路は一つであり、端末装置2の場合には通信経路は二つになる。このことから、通信の信頼性の高さは、端末装置1、端末装置3が高く、端末装置2が低くなる。これは、端末装置140が増えた場合も同様である。数珠つなぎに接続された複数の端末装置140のうち、両端に接続された端末装置140の信頼性が高く、中央側に接続された端末装置140ほど信頼性が低くなる。
したがって、中央通信装置110から通信対象とする端末装置140までの通信経路が少ない端末装置140に対し、信頼性の必要なエレベーターやその他信号等を割り付ける構成とすることで、システム全体の信頼性を向上させることができる。例えば、信頼性の必要なエレベーターとは、使用頻度の高いエレベーターや、災害等でも止まらずに動作する必要があるエレベーター等のことである。例えば、機能毎に端末装置に該当する機能を割り当て、その端末装置を優先度に従い配置する等も考えられる。例えば、車椅子用ボタン等を一つの端末装置に集めることや、乗りかご内の通信を一つの端末装置に割り当てる等が考えられる。
図20は、制御対象の優先度の設定を示す説明図である。
図20の例では、建物に1号機200−1、2号機200−2、3号機200−3の三台のエレベーターが進行方向に並べて設置されている。エレベーターホール170の入口171からの近さは、1号機200−1、2号機200−2、3号機200−3の順となっている。それぞれの号機の乗場には、ホール呼び出しボタン164が配置されている。2号機200−2のホール呼び出しボタン164の近くには、車椅子用ボタン165も配置されている。
入口171に近いほど使用頻度が高いと考えられるので、入口171から最も近い1号機200−1のホール呼び出しボタン164の優先度を「高」に設定する。さらに、2番目に近い2号機200−2のホール呼び出しボタン164の優先度を「中」、最も遠い3号機200−3のホール呼び出しボタン164の優先度を「低」に設定する。この場合、1号機200−1のホール呼び出しボタン164が信頼性の最も高い端末装置1に割り当てられる。次に、2号機200−2のホール呼び出しボタン164が2番目に信頼性の高い端末装置3に割り当てられ、最後に、3号機200−3のホール呼び出しボタン164が最も信頼性の低い端末装置2に割り当てられる。また、車椅子用ボタン165は優先度が「低」に設定されているので、端末装置2に割り当てられる。
このように、配置や機能などによって決まる優先度の高い号機のエレベーターに、通信の信頼性に基づいて端末装置140を割り当てることにより、信頼性の高いエレベーター制御システムを提供することが可能となる。
<4.その他>
なお、上述した第2の実施形態において、端末装置1及び端末装置3は、中央通信装置110とデータの送受信を行うのに要する通信経路の数は1つであり、信頼性は同じとも言えるため、端末装置3の信頼性を「高」に設定し、端末装置1の信頼性をそれよりも低い「中」に設定してもよい。また、通信方向の初期設定として、中央通信装置110の第2の通信ポート115からデータを送信し、中央通信装置110の第1の通信ポート114で戻ってきたデータを受信する設定としてもよい。
また、中央通信装置110の第1の通信ポート114と端末装置2の第2の通信ポート142が接続し、中央通信装置110の第2の通信ポート115と端末装置1の第1の通信ポート141が接続してもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
100,100A…エレベーター制御システム、 110…中央通信装置、 111…メイン処理部、 112…エラー検出部、 114…第1の通信ポート、 115…第2の通信ポート、 121…通常運転部、 122…縮退運転部、 123…運転切替部、 124…通信切替部、 131…ID参照部、 132…エラー診断部、 133…エラー提示部、 134…通信部、 140−1…端末装置1、 140−2…端末装置2、 140−3…端末装置3、 141…第1の通信ポート、 142…第2の通信ポート、 143…通信切替部、 144…送受信部、 145…ID付加部、 146…エラー診断部、 151,152,153,154…通信経路、 160…端末通信経路、 161…乗りかご、 162…ロープ、 163…巻き上げ機、 164…ホール呼び出しボタン、 310…データパケット、 311…IDデータ、 312…データ本体、 320…診断テーブル、 C…クラウド

Claims (11)

  1. 制御対象の制御を行う数珠繋ぎに接続された複数の端末装置と、前記複数の端末装置の中の一端側の第1の端末装置及び他端側の第2の端末装置に接続され、前記複数の端末装置のデータの送受信を制御する分散型制御装置とを有し、
    前記分散型制御装置は、
    前記第1の端末装置とデータの送受信を行う第1の通信ポートと、
    前記第2の端末装置とデータの送受信を行う第2の通信ポートと、
    前記第1の端末装置又は第2の端末装置から送信されるデータを解析して通信経路の通信異常の検出を行うエラー検出部と、
    前記第1の通信ポートを介して前記第1の端末装置に送信データを送信したときに前記エラー検出部が前記通信経路に通信異常を検出した場合には、前記エラー検出部の検出結果に基づいて、前記データの通信方向を切り替える通信切替部と、を備え
    前記複数の端末装置の各々は、
    前記分散型制御装置及び他の端末装置とデータの送受信を行うことができる第3の通信ポートと、
    前記分散型制御装置及び他の端末装置とデータの送受信を行うことができる第4の通信ポートと、
    前記第3の通信ポートによるデータの受信状況から前記第3の通信ポートを利用した通信に異常があるかどうかを判断するエラー診断部と、
    前記エラー診断部の診断結果に基づいて、前記第3の通信ポートで受信を行い前記第4の通信ポートで送信を行う第1の通信方向と、前記第4の通信ポートで受信を行い前記第3の通信ポートで送信を行う第2の通信方向を切り替える通信切替部と、を備え、
    前記通信切替部は、前記エラー診断部が前記第1の通信方向又は前記第2の通信方向の通信に異常があると判断した場合には、前記通信方向を他方の通信方向に切り替え、
    前記分散型制御装置は、前記第1の通信ポート又は前記第2の通信ポートから自装置のIDを付加したIDデータを送信し、
    前記端末装置は、前記分散型制御装置から前記IDデータを受信した場合には、当該IDデータに自装置のIDを付加して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、一方、前記端末装置は、前記分散型制御装置から前記IDデータを受信しなかった場合には、自装置のIDを含むIDデータを生成して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、
    前記分散型制御装置の前記エラー検出部、及び、前記端末装置の前記エラー診断部は、受信した前記IDデータに付加されたIDを参照して通信の異常の有無を判断するとともに、データの通信経路を決定する
    分散型制御システム。
  2. 前記複数の端末装置の制御対象はエレベーターであり、前記分散型制御装置及び前記端末装置は、前記データとして前記エレベーターに関するデータを送受信する
    請求項1に記載の分散型制御システム。
  3. 前記分散型制御装置は、通信異常が発生しないときに前記エレベーターの運行を行う通常運転と、通信異常が発生した際に機能又は性能を制限して前記エレベーターの運行を行う縮退運転とを切り替える運転切替部、を備え、
    前記分散型制御装置及び前記端末装置との間で前記データの送受信が正常に行われない場合には、前記分散型制御装置の前記エラー検出部、及び、前記端末装置の前記エラー診断部により前記通信異常の有無を診断するエラー診断モードに切り替わり、前記エラー診断モードにおいて前記通信異常が検知された場合には、前記運転切替部は、前記エレベーターの運行を前記通常運転から前記縮退運転に切り替える
    請求項に記載の分散型制御システム。
  4. 優先度の高い号機のエレベーターほど、前記分散型制御装置から経由する前記通信経路が少ない前記端末装置が割り当てられる
    請求項2又は3に記載の分散型制御システム。
  5. 前記複数の端末装置の各々の制御対象は、制御に関する優先度の高さに応じて、前記第1の端末装置、前記第2の端末装置、通信経路が前記第1の端末装置に最も近い端末装置、通信経路が前記第2の端末装置に最も近い端末装置、通信経路が前記第1の端末装置に二番目に近い端末装置、通信経路が前記第2の端末装置に二番目に近い端末装置の順に割り当てられる
    請求項1に記載の分散型制御システム。
  6. 前記制御に関する優先度は、前記制御対象の配置又は機能によって決定される
    請求項5に記載の分散型制御システム。
  7. 前記分散型制御装置のエラー診断部により通信異常ありと診断された場合に、当該通信異常の内容を提示するエラー提示部を備える
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の分散型制御システム。
  8. 前記エラー提示部は、前記通信異常の態様に応じて提示するエラーの内容を限定する
    請求項7に記載の分散型制御システム。
  9. 制御対象の制御を行う数珠繋ぎに接続された複数の端末装置の中の一端側の第1の端末装置及び他端側の第2の端末装置と接続され、前記複数の端末装置のデータの送受信を制御する分散型制御装置であって、
    前記分散型制御装置は、
    前記第1の端末装置とデータの送受信を行う第1の通信ポートと、
    前記第2の端末装置とデータの送受信を行う第2の通信ポートと、
    前記第1の端末装置又は第2の端末装置から送信されるデータを解析して通信経路の通信異常の検出を行うエラー検出部と、
    前記第1の通信ポートを介して前記第1の端末装置に送信データを送信したときに前記エラー検出部が前記通信経路に通信異常を検出した場合には、前記エラー検出部の検出結果に基づいて、前記データの通信方向を切り替える通信切替部と、を備え
    前記分散型制御装置が、前記第1の通信ポート又は前記第2の通信ポートから自装置のIDを付加したIDデータを前記端末装置へ送信したとき、前記端末装置において前記分散型制御装置又は前記端末装置から前記IDデータを受信した場合には、前記端末装置は当該IDデータに自装置のIDを付加して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、一方、前記端末装置において前記分散型制御装置又は前記端末装置から前記IDデータを受信しなかった場合には、前記端末装置は自装置のIDを含むIDデータを生成して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、
    前記分散型制御装置の前記エラー検出部は、受信した前記IDデータに付加されたIDを参照して通信の異常の有無を判断するとともに、データの通信経路を決定する
    分散型制御装置。
  10. 制御対象の制御を行う数珠繋ぎに接続された複数の端末装置と、前記複数の端末装置の中の一端側の第1の端末装置及び他端側の第2の端末装置に接続され、前記複数の端末装置のデータの送受信を制御する分散型制御装置と、を有する分散型制御システムに用いられる端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記分散型制御装置及び他の端末装置とデータの送受信を行うことができる第1の通信ポートと、
    前記分散型制御装置及び他の端末装置とデータの送受信を行うことができる第2の通信ポートと、
    前記第1の通信ポートによるデータの受信状況から前記第1の通信ポートを利用した通信に異常があるかどうかを判断するエラー診断部と、
    前記エラー診断部の診断結果に基づいて、前記第1の通信ポートで受信を行い前記第2の通信ポートで送信を行う第1の通信方向と、前記第2の通信ポートで受信を行い前記第1の通信ポートで送信を行う第2の通信方向を切り替える通信切替部と、を備え、
    前記通信切替部は、前記エラー診断部が前記第1の通信方向又は前記第2の通信方向の通信に異常があると判断した場合には、前記通信方向を他方の通信方向に切り替える構成を有し、
    前記分散型制御装置が、前記第1の端末装置又は前記第2の端末装置へ自装置のIDを付加したIDデータを送信したとき、前記端末装置は、前記分散型制御装置から前記IDデータを受信した場合には、当該IDデータに自装置のIDを付加して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、一方、前記端末装置は、前記分散型制御装置から前記IDデータを受信しなかった場合には、自装置のIDを含むIDデータを生成して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、
    前記端末装置の前記エラー診断部は、受信した前記IDデータに付加されたIDを参照して通信の異常の有無を判断するとともに、データの通信経路を決定する
    端末装置。
  11. 制御対象の制御を行う数珠繋ぎに接続された複数の端末装置と、前記複数の端末装置の中の一端側の第1の端末装置及び他端側の第2の端末装置に接続され、前記複数の端末装置のデータの送受信を制御する分散型制御装置と、を有する分散型制御システムに用いられる端末装置の通信制御方法であって、
    前記複数の端末装置の各々は、
    前記分散型制御装置及び他の端末装置とデータの送受信を行うことができる第1の通信ポートと、
    前記分散型制御装置及び他の端末装置とデータの送受信を行うことができる第2の通信ポートと、
    前記第1の通信ポートによるデータの受信状況から前記第1の通信ポートを利用した通信に異常があるかどうかを判断するエラー診断部と、
    前記エラー診断部の診断結果に基づいて、前記第1の通信ポートで受信を行い前記第2の通信ポートで送信を行う第1の通信方向と、前記第2の通信ポートで受信を行い前記第1の通信ポートで送信を行う第2の通信方向を切り替える通信切替部と、を備え、
    前記通信切替部は、前記エラー診断部が前記第1の通信方向又は前記第2の通信方向の通信に異常があると判断した場合には、前記通信方向を他方の通信方向に切り替える構成を有し、
    前記分散型制御装置が、前記第1の端末装置又は前記第2の端末装置へ自装置のIDを付加したIDデータを送信したとき、前記端末装置は、前記分散型制御装置から前記IDデータを受信した場合には、当該IDデータに自装置のIDを付加して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送し、一方、前記端末装置は、前記分散型制御装置から前記IDデータを受信しなかった場合には、自装置のIDを含むIDデータを生成して切り替え前の通信方向に沿って次の装置へ転送する処理と、
    前記エラー診断部において、受信した前記IDデータに付加されたIDを参照して通信の異常の有無を判断するとともに、データの通信経路を決定する処理と、を有する
    端末装置の通信制御方法。
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