JP6911324B2 - 造形物製造装置、造形品製造方法、および造形品 - Google Patents

造形物製造装置、造形品製造方法、および造形品 Download PDF

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Description

本発明は、造形物製造装置、造形品製造方法、および造形品に関する。
従来、光ビームを照射して三次元形状造形物を製造する製造装置が知られている。例えば、特許文献1の製造装置は、材料粉末に光ビームを照射して材料粉末を焼結または溶融固化させて三次元形状造形物を製造する。
特開2011−26668号公報
ところで、上記のような製造装置によって製造された三次元形状造形物を、加工機に取り付けて、切削加工等の仕上げ加工を行うことがある。この場合、加工機に対して三次元形状造形物を位置決めする際の基準が、製造装置において三次元形状造形物を製造する際の基準と異なり、加工機によって三次元形状造形物を精度よく加工することが困難な問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みて、加工機による造形物の加工精度を向上できる造形物製造装置、そのような造形物製造装置を用いた造形品製造方法、およびそのような造形品製造方法によって製造された造形品を提供することを目的の一つとする。
本発明の一つの態様の造形物製造装置は、光を照射することによって造形物を製造する 造形物製造装置であって、ステージと、前記ステージ上に配置される造形プレートと、前記造形物が造形される上面を有するサブプレートを、前記造形プレート上に保持する保持 部と、を備える。前記サブプレートは、前記造形物が造形される上面を有する本体部と、前記本体部の側面のうちの互いに異なる方向を向いて連続する、第1の面および第2の面と、前記第1の面と前記第2の面とが連続する境界のうちの上端に位置し、前記造形プレートを前記サブプレートに対して位置決め可能な原点と、を有し、前記第1保持面は、前記サブプレートが前記造形プレートに保持された状態で前記第1の面と接触する。前記第2の面は、前記サブプレートが前記造形プレートに保持された状態で前記第2の面と接触する。前記保持部は、前記造形プレートに対する前記サブプレートの上下方向の位置を調整する調整部を有する。
本発明の一つの態様によれば、加工機による造形物の加工精度を向上できる造形物製造装置、そのような造形物製造装置を用いた造形品製造方法、およびそのような造形品製造方法によって製造された造形品が提供される。
図1は、本実施形態の造形物製造装置を示す断面図である。 図2は、本実施形態の造形プレートを示す平面図である。 図3は、本実施形態の造形プレートを示す図であって、図2におけるIII−III断面図である。 図4は、本実施形態の造形プレートを示す図であって、図2におけるIV−IV断面図である。 図5は、本実施形態の造形品を示す斜視図である。 図6は、本実施形態の造形品製造方法の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態の他の一例であるサブプレートを示す平面図である。 図8は、本実施形態の他の一例であるサブプレートを示す平面図である。 図9は、本実施形態の他の一例であるサブプレートを示す平面図である。
各図に示すXYZ座標系において、Z軸方向は、上下方向とする。X軸方向およびY軸方向は、Z軸方向と直交する水平方向とし、互いに直交する方向とする。以下の説明においては、Z軸方向を「上下方向Z」と呼び、X軸方向を「左右方向X」と呼び、Y軸方向を「前後方向Y」と呼ぶ。Z軸方向の正の側を「上側」と呼び、Z軸方向の負の側を「下側」と呼ぶ。X軸方向の正の側を「右側」と呼び、X軸方向の負の側を「左側」と呼ぶ。Y軸方向の正の側を「前側」と呼び、Y軸方向の負の側を「後側」と呼ぶ。本実施形態において、左右方向Xは第1方向および第3方向に相当し、前後方向Yは第2方向に相当する。なお、左右方向X、前後方向Y、右側、左側、前側、および後側とは、単に各部の相対位置関係を説明するための名称であり、実際の配置関係等を限定しない。
図1に示す本実施形態の造形物製造装置10は、光を照射することによって造形物80を製造する。より詳細には、造形物製造装置10は、金属粉末Pに光を照射することで金属粉末Pを焼結させて金属製の造形物80を製造する。図1および図2に示すように、造形物製造装置10は、筐体11と、ステージ20と、粉末供給機構71と、光照射装置70と、造形プレート30と、サブプレート40と、保持部50と、第1位置決め部材61と、第2位置決め部材62と、を備える。
図1に示すように、筐体11は、上側に開口する箱状である。筐体11は、筐体11の内部を左右方向Xに仕切る仕切壁部12を有する。仕切壁部12によって、筐体11の内部は、造形空間13と、貯留空間14と、に仕切られる。造形空間13は、造形物80が造形される空間である。貯留空間14は、金属粉末Pが貯留される空間である。
ステージ20は、水平方向に拡がる上面20aを有する。ステージ20は、造形空間13内において、上下動可能に配置される。ステージ20の側面は、造形空間13の内側面と接触する。ステージ20上には造形プレート30が配置される。
造形プレート30は、ステージ20の上面20aに固定される。造形プレート30は、水平方向に拡がる板状である。図2に示すように、造形プレート30の平面視形状は、角丸の正方形状である。造形プレート30の直交する二辺は、それぞれ左右方向Xおよび前後方向Yと平行である。図3および図4に示すように、造形プレート30は、下側プレート30aと上側プレート30bとの2枚のプレートが上下方向Zに重ねて固定されて構成される。上側プレート30bは、下側プレート30aの上面に固定される。
図2に示すように、造形プレート30は、第1穴部32aと、第2穴部32bと、を有する。第1穴部32aは、造形プレート30の左側の面から右側に窪む。第2穴部32bは、造形プレート30の前側の面から後側に窪む。図4に示すように、第1穴部32aは、上側プレート30bの上端部に設けられる。図示は省略するが、第2穴部32bは、上側プレート30bの上端部に設けられる。図2に示すように、本実施形態において第1穴部32aは、前後方向Yに沿って2つ設けられる。第2穴部32bは、左右方向Xに沿って2つ設けられる。
造形プレート30は、造形プレート30の上面から下側に窪む調整用穴33,35を有する。調整用穴33の平面視形状は、前後方向Yに長い長方形状である。図4に示すように、調整用穴33は、上側プレート30bを上下方向Zに貫通する。調整用穴33は、2つの第1穴部32aの右側にそれぞれ配置され、第1穴部32aの右端と繋がる。図2に示すように、調整用穴35の平面視形状は、左右方向Xに長い長方形状である。図示は省略するが、調整用穴35は、上側プレート30bを上下方向Zに貫通する。調整用穴35は、2つの第2穴部32bの後側にそれぞれ配置され、第2穴部32bの後端と繋がる。
造形プレート30は、ネジ挿入用貫通孔34,36を有する。図4に示すように、ネジ挿入用貫通孔34は、造形プレート30の上面から第1穴部32aまで貫通する孔である。図2に示すように、ネジ挿入用貫通孔34は、第1穴部32aと上下方向Zに重なる位置に配置される。ネジ挿入用貫通孔34は、左右方向Xに長い長円形状である。ネジ挿入用貫通孔36は、造形プレート30の上面から第2穴部32bまで貫通する孔である。ネジ挿入用貫通孔36は、第2穴部32bと上下方向Zに重なる位置に配置される。ネジ挿入用貫通孔36は、前後方向Yに長い長円形状である。
サブプレート40は、保持部50によって造形プレート30上に保持される。サブプレート40は、平面視形状が正方形の正四角柱状である。サブプレート40は、造形物80が造形される上面40aと、水平方向のうちの互いに異なる方向を向く第1基準面41および第2基準面42と、を有する。上面40aは、上下方向Zと直交する正方形状の面である。図3に示すように、本実施形態においてサブプレート40の上面40aは、造形プレート30の上面、すなわち上側プレート30bの上面よりも上側に配置される。
図2および図5に示すように、第1基準面41は、サブプレート40の右側の側面である。すなわち、第1基準面41は、右側を向く面である。第1基準面41は、前後方向Yに長い長方形状である。第2基準面42は、サブプレート40の後側の側面である。すなわち、第2基準面42は、後側を向く面である。第2基準面42は、左右方向Xに長い長方形状である。本実施形態において第1基準面41と第2基準面42とは、互いに直交する。サブプレート40は、複数設けられる。図2では、サブプレート40は、2つ設けられる。
図1に示す粉末供給機構71は、造形プレート30上に金属粉末Pを供給する。粉末供給機構71は、粉末供給プレート72と、均し部材73と、を有する。粉末供給プレート72は、貯留空間14内において、上下動可能に配置される。粉末供給プレート72の側面は、貯留空間14の内側面と接触する。粉末供給プレート72によって、貯留空間14は上下方向Zに仕切られる。貯留空間14のうち粉末供給プレート72の上側の空間は、金属粉末Pが貯留される貯留部74である。貯留部74は、上側に開口する。均し部材73は、貯留部74の上側において左右方向Xに移動可能に配置される。
粉末供給プレート72が上側に移動することで、金属粉末Pが貯留部74の開口から溢れる。そして、均し部材73を図1に示す位置から左側に移動させることで、貯留部74から溢れた金属粉末Pをステージ20上に配置された造形プレート30上およびサブプレート40上に運搬できる。造形プレート30上およびサブプレート40上に運搬された金属粉末Pは、均し部材73によって均されて、上面が平坦な粉末層を構成する。
光照射装置70は、ステージ20の上側に配置される。光照射装置70は、例えば、レーザー照射装置である。光照射装置70は、サブプレート40上の金属粉末Pの粉末層に光を照射する。これにより、粉末層の一部を焼結させることができる。焼結した部分は、製造される造形物80の一部であり、中間造形物81となる。光照射装置70によって一部が焼結した粉末層の上には、粉末供給機構71によって、再度、粉末層が形成される。これにより、中間造形物81上に新たな粉末層が形成される。中間造形物81上の粉末層に光照射装置70によって光を照射して、粉末層の一部を焼結させる。この工程を順次繰り返していくことで、造形物80を製造することができる。このように、造形物製造装置10は、サブプレート40上に配置された粉末層に光を照射し、粉末層の一部を焼結させて造形物80を造形する。
図2に示すように、保持部50は、サブプレート40を造形プレート30上に保持する。図2では、保持部50は、2つ設けられ、2つのサブプレート40をそれぞれ保持する。本実施形態において保持部50は、造形プレート30に設けられる。図3に示すように、保持部50は、貫通孔31と、調整部52と、を有する。貫通孔31は、上側プレート30bを上下方向に貫通する。
図1に示すように、貫通孔31の内側面のうち左側の面には、左側に窪む第1ネジ締め凹部31aが設けられる。貫通孔31の内側面のうち前側の面には、前側に窪む第2ネジ締め凹部31bが設けられる。第1ネジ締め凹部31aの平面視形状および第2ネジ締め凹部31bの平面視形状は、正方形状である。図3に示すように、第1ネジ締め凹部31aは、貫通孔31の内側面のうち左側の面の上端部に配置され、上側に開口する。図示は省略するが、第2ネジ締め凹部31bは、貫通孔31の内側面のうち前側の面の上端部に配置され、上側に開口する。
第1ネジ締め凹部31aには、第1蓋部材59aが嵌め合わされる。第1蓋部材59aは、造形プレート30、より詳細には上側プレート30bにネジで固定される。図2に示すように、第2ネジ締め凹部31bには、第2蓋部材59bが嵌め合わされる。第2蓋部材59bは、造形プレート30、より詳細には上側プレート30bにネジで固定される。
調整部52は、サブプレート40の上下方向の位置を調整する。調整部52は、貫通孔31内に配置される。図2および図3に示すように、調整部52は、固定部材57a,57bと、一対の挟持部材54a,54bと、底部材53と、可動部材56と、を有する。
固定部材57a,57bは、直方体状の部材である。固定部材57a,57bは、貫通孔31内に挿入され、下側プレート30aにネジで固定される。固定部材57aは、貫通孔31の内側面のうち右側の面と接触する。図2に示すように固定部材57aの平面視形状は、前後方向Yに長い長方形状である。固定部材57bは、貫通孔31の内側面のうち前側の面と接触する。固定部材57bの平面視形状は、左右方向Xに長い長方形状である。固定部材57bは、固定部材57bの前側の面から後側に窪む第4ネジ締め凹部57cを有する。第4ネジ締め凹部57cは、上側に開口する。第4ネジ締め凹部57cは、第2ネジ締め凹部31bと繋がる。第2ネジ締め凹部31bと第4ネジ締め凹部57cとによって、下側に窪み前後方向Yに長いネジ締め凹部が構成される。
図3に示すように、一対の挟持部材54a,54bは、左右方向Xにおいて、底部材53を接触した状態で挟む。一対の挟持部材54a,54bは、貫通孔31内において下側プレート30aの上面と接触して配置される。一対の挟持部材54a,54bのうち一方の挟持部材は、左右方向Xに移動可能に配置される。本実施形態では、一対の挟持部材54a,54bのうち左側に配置される挟持部材54aが、左右方向Xに移動可能に配置される。一対の挟持部材54a,54bのうち右側に配置される挟持部材54bは、固定部材57aの左側の面と接触する。
挟持部材54aは、挟持面54cを有する。挟持面54cは、挟持部材54aの上部における右側の面である。挟持面54cは、下側から上側に向かうに従って他方の挟持部材54bから離れる向きに傾斜する傾斜面である。すなわち、挟持面54cは、下側から上側に向かうに従って左側に位置する。挟持部材54bは、挟持面54dを有する。挟持面54dは、挟持部材54bの上部における左側の面である。挟持面54dは、下側から上側に向かうに従って他方の挟持部材54aから離れる向きに傾斜する傾斜面である。すなわち、挟持面54dは、下側から上側に向かうに従って右側に位置する。挟持面54cと挟持面54dとは、底部材53に接触し、底部材53を左右方向Xに挟持する。
挟持部材54aは、外側面54eを有する。外側面54eは、挟持部材54aの左側の面である。外側面54eは、下側から上側に向かうに従って他方の挟持部材54bに近づく向きに傾斜する傾斜面である。すなわち、外側面54eは、下側から上側に向かうに従って右側に位置する。外側面54eには、可動部材56が接触する。
挟持部材54bの下部には、ピンプランジャ55が埋め込まれて固定される。ピンプランジャ55のピンは、挟持部材54bの下部から左側に露出する。ピンプランジャ55のピンの先端は、挟持部材54aの下部に押し当てられる。ピンプランジャ55は、挟持部材54aに対して、挟持部材54bから離れる向き、すなわち左向きの力を加える。
底部材53は、一対の挟持部材54a,54bの左右方向Xの間に配置される。底部材53は、サブプレート40が配置される上面53cを有する。上面53cは、上下方向Zと直交する。底部材53の左右方向両側の側面53a,53bは、下側から上側に向かうに従って互いに離れる向きに傾斜する傾斜面である。すなわち、底部材53の左側の側面53aは、下側から上側に向かうに従って左側に位置する。底部材53の右側の側面53bは、下側から上側に向かうに従って右側に位置する。側面53aは、挟持面54cと接触する。側面53bは、挟持面54dと接触する。底部材53の前後方向Yと直交する断面形状は、下底が上底よりも小さい台形状である。側面53a,53bが上述したように傾斜するため、底部材53の左右方向Xの寸法は、下側から上側に向かって大きくなる。底部材53は、挟持面54c,54dによって下側から支持される。底部材53は、上下方向Zに移動可能に配置される。
可動部材56は、略直方体状である。可動部材56は、貫通孔31内に配置される。可動部材56は、左右方向Xにおいて、挟持部材54a,54bを挟んで固定部材57aの反対側に配置される。可動部材56は、貫通孔31の内側面のうち左側の面と接触する。可動部材56は、挟持部材54aの外側面54eに接触する接触面56aを有する。接触面56aは、可動部材56の下部における右側の面である。接触面56aは、下側から上側に向かうに従って左右方向Xの挟持部材54a側、すなわち右側に位置する傾斜面である。
可動部材56は、可動部材56の左側の面から右側に窪む第3ネジ締め凹部56bを有する。第3ネジ締め凹部56bは、上側に開口する。第3ネジ締め凹部56bは、第1ネジ締め凹部31aと繋がる。第1ネジ締め凹部31aと第3ネジ締め凹部56bとによって、下側に窪み左右方向Xに長いネジ締め凹部が構成される。
可動部材56には、可動部材56を上下方向Zに貫通する2つの雌ネジ孔が設けられ、その雌ネジ孔には、それぞれ図2に示す可動ネジ56dが締め込まれる。可動ネジ56dは、回転されることで可動部材56に対して上下動可能である。可動ネジ56dの下端は、例えば、可動部材56の下端から下側に突出し、下側プレート30aの上面に接触する。可動ネジ56dを回転させて、可動部材56からの突出量を変化させることで、可動部材56の上下方向Zの位置を変化させることができる。これにより、可動部材56は、上下方向Zに移動可能に配置される。造形物製造装置10を使用する状態においては、可動部材56は、2つの固定ネジ56cによって下側プレート30aに固定される。
可動ネジ56dを回転させて可動部材56の上下方向Zの位置を変化させると、接触面56aの上下方向Zの位置が変化して、挟持部材54aの左右方向Xの位置が変化する。これにより、一対の挟持部材54a,54b同士の左右方向Xの間隔が変化し、底部材53の左右方向Xの寸法が挟持部材54a,54b同士の左右方向Xの間隔と合う位置まで、底部材53が上下方向Zに移動する。これにより、サブプレート40が配置される上面53cの上下方向Zの位置を変化させることができ、サブプレート40の上下方向Zの位置を調整できる。
一例として、図3の状態から可動部材56を下側に移動させると、挟持部材54aは、右側に押されて移動する。挟持部材54aが右側に移動すると挟持部材54a,54b同士の左右方向Xの間隔が小さくなり、底部材53が上側に移動する。これにより、底部材53の上面53cが上側に移動し、サブプレート40の上下方向Zの位置を上側に移動させることができる。
図2に示すように、固定部材57aの左側の面と、固定部材57bの後側の面と、可動部材56の右側の面と、貫通孔31の内側面のうち後側の面と、によって、平面視正方形状の凹部51が形成される。すなわち、保持部50は、凹部51を有する。凹部51は、造形プレート30の上面から下側に窪む。凹部51には、サブプレート40が嵌め合わされる。
保持部50は、水平方向のうちの左右方向Xを向く第1保持面51aと、水平方向のうちの左右方向Xと交差する前後方向Yを向く第2保持面51bと、を有する。第1保持面51aは、左側を向く面である。第1保持面51aは、前後方向Yに長い長方形状である。第2保持面51bは、前側を向く面である。第2保持面51bは、左右方向Xに長い長方形状である。第1保持面51aと第2保持面51bとは、互いに直交する。第1保持面51aは、サブプレート40が造形プレート30に保持された状態で第1基準面41と接触する。第2保持面51bは、サブプレート40が造形プレート30に保持された状態で第2基準面42と接触する。
そのため、第1保持面51aによって第1基準面41を左右方向Xに位置決めすることができ、第2保持面51bによって第2基準面42を前後方向Yに位置決めすることができる。これにより、サブプレート40の造形プレート30に対する水平方向の位置を決めることができ、サブプレート40の原点46を造形プレート30に対して所定の位置に配置することができる。ここで、本実施形態においてサブプレート40の原点46は、サブプレート40の上面40aにおける右後側の頂点である。
本実施形態によれば、サブプレート40の原点46を造形プレート30に対して位置決めできるため、原点46を基準としてサブプレート40の上面40aに造形物80を造形できる。そして、サブプレート40上に造形された造形物80を加工する際には、造形物80をサブプレート40ごと造形プレート30から取り外す。このとき、図5に示すように、造形物80は、サブプレート40の上面40aに固定された状態である。図5では、造形物80は、例えば、円柱状である。図5に示す状態の造形物80を、サブプレート40ごと造形物80を加工機に取り付ける。この際、サブプレート40の原点46を加工機に対する位置決めの基準として用いることで、加工機に対して造形物80を位置決めする際の基準を、造形物製造装置10において造形物80を製造する際の基準と同じにすることができる。したがって、加工機によって造形物80を加工する際に、造形物80を精度よく加工することができ、加工機による造形物80の加工精度を向上できる。
例えば、造形プレート30ごと、あるいはステージ20および粉末供給機構71等を含む造形ユニットごと設置可能な加工機を別途製造すれば、造形プレート30ごと、あるいは造形ユニットごと造形物80を取り外して加工機に設置することも可能である。しかし、この場合、加工機を製造するコストが増大する。また、加工機に設置する部分全体が大型化するため、造形物80を加工機に設置すること、および加工機に対して造形物80を位置決めすることが困難となる。これに対して、本実施形態によれば、造形プレート30に保持されるサブプレート40を設けたことにより、従来の加工機に対して造形物80をサブプレート40ごと設置することが可能である。また、加工機に設置する部分全体の大きさを小さくできるため、造形物80を加工機に設置すること、および加工機に対して造形物80を位置決めすることが容易である。
図2に示すように、本実施形態において第1保持面51aおよび第2保持面51bは、凹部51の内側面である。そのため、サブプレート40の少なくとも一部が凹部51内に配置され、サブプレート40の上面40aの上下方向Zの位置を、造形プレート30の上面の上下方向Zの位置に近づけることができる。
ここで、サブプレート40の上面40aの上下方向Zの位置が造形プレート30の上面よりも上側に位置する場合、サブプレート40の上面40a上に金属粉末Pを配置するには、造形プレート30の上面からサブプレート40の上面40aまでを金属粉末Pで埋める必要がある。このとき、サブプレート40の上面40aが造形プレート30の上面よりも大きく上側に位置すると、サブプレート40の上面40aに金属粉末Pを配置するために、造形プレート30上に敷き詰める金属粉末Pの量が多くなる。したがって、造形を開始するまでの手間が掛かり、造形物製造装置10の生産効率が低下する。これに対して、本実施形態では、サブプレート40の上面40aの上下方向Zの位置を、造形プレート30の上面の上下方向Zの位置に近づけることができるため、造形プレート30上に敷き詰める金属粉末Pの量を少なくでき、造形物製造装置10の生産効率を向上できる。
また、例えば、サブプレート40全体が凹部51内に挿入され、サブプレート40の上面40aが、造形プレート30の上面よりも下側に位置する場合、サブプレート40の上面40aに配置される金属粉末Pの層が厚くなる。そのため、金属粉末Pの一部に、光照射装置70からの光が届きにくい場合がある。これにより、造形物製造装置10の造形精度が低下する場合がある。また、凹部51の上端の角部によって光照射装置70からの光が散乱し、造形物製造装置10の造形精度が低下する場合がある。
これに対して、本実施形態によれば、サブプレート40の上面40aは、造形プレート30の上面よりも上側に配置される。そのため、サブプレート40の上面40aに配置される金属粉末Pの層が厚くなることを抑制でき、金属粉末Pの一部に光照射装置70からの光が届かないことを抑制できる。また、凹部51の上端の角部がサブプレート40の上面40aよりも下側に配置されるため、凹部51の上端の角部によって光が散乱することを抑制できる。したがって、造形物製造装置10の造形精度が低下することを抑制できる。
本実施形態では、サブプレート40の上下方向Zの位置を、調整部52によって調整できるため、サブプレート40の厚みによらず、サブプレート40の上面40aを造形プレート30の上面よりも上側に配置することが容易である。
また、例えば、本実施形態のようにサブプレート40が複数配置される場合において、複数のサブプレート40の上面40aに同時に造形物80を造形する場合には、各サブプレート40の原点46、すなわち上面40aの上下方向Zの位置を合わせる必要がある。これに対して、本実施形態では、調整部52が設けられるため、複数のサブプレート40同士において、上面40aの上下方向Zの位置を合わせることができる。また、サブプレート40ごとに厚みが異なる場合であっても、上面40aの上下方向Zの位置を合わせることができる。
また、本実施形態では、上述したように可動部材56を上下方向Zに移動させることでサブプレート40を上下方向Zに移動させることができる。そのため、サブプレート40が保持部50に保持された状態のまま、サブプレート40を上下動させることが可能である。したがって、サブプレート40の上下方向Zの位置を調整することが容易である。
保持部50は、第1押付部58aと、第2押付部58bと、をさらに有する。本実施形態において第1押付部58aおよび第2押付部58bは、例えば、六角ボルト型のボールプランジャである。第1押付部58aは、可動部材56に設けられる。より詳細には、図3に示すように、第1押付部58aは、第3ネジ締め凹部56bの内側面のうち右側の面に締め込まれる。第1押付部58aは、可動部材56を左右方向Xに貫通する。第1押付部58aの先端のボール部は、サブプレート40の左側の側面に接触する。第1押付部58aは、サブプレート40に対して、右向きの力を加える。これにより、第1押付部58aは、サブプレート40を第1保持面51aに押し付ける。
図2に示すように、第2押付部58bは、固定部材57bに設けられる。より詳細には、第2押付部58bは、第4ネジ締め凹部57cの内側面のうち後側の面に締め込まれる。第2押付部58bは、固定部材57bを前後方向Yに貫通する。第2押付部58bの先端のボール部は、サブプレート40の前側の側面に接触する。第2押付部58bは、サブプレート40に対して、後向きの力を加える。これにより、第2押付部58bは、サブプレート40を第2保持面51bに押し付ける。
以上のように、第1押付部58aと第2押付部58bとによって、サブプレート40を第1保持面51aおよび第2保持面51bに押し付けることができる。これにより、サブプレート40が凹部51内で移動することを抑制できる。したがって、原点46を位置決めした状態で、サブプレート40を造形プレート30上に安定して保持できる。
また、サブプレート40の大きさが異なる場合であっても、第1押付部58aと第2押付部58bとにおけるネジの締め込み量を調整することで、原点46を位置決めした状態で、サブプレート40を造形プレート30上に安定して保持させることができる。本実施形態では、第1ネジ締め凹部31aと第3ネジ締め凹部56bとによって構成されるネジ締め凹部から六角レンチ等の器具を差し込み、第1押付部58aの締め込み量を調整する。この際においては、第1蓋部材59aを第1ネジ締め凹部31aから取り外して作業する。
また、本実施形態では、第2ネジ締め凹部31bと第4ネジ締め凹部57cとによって構成されるネジ締め凹部から六角レンチ等の器具を差し込み、第2押付部58bの締め込み量を調整する。この際においては、第2蓋部材59bを第2ネジ締め凹部31bから取り外して作業する。
第1位置決め部材61は、略直方体状の部材である。第1位置決め部材61は、複数設けられる。図2では、第1位置決め部材61は、2つ設けられる。2つの第1位置決め部材61は、第1穴部32aにそれぞれ挿入される。第1位置決め部材61は、第1位置決め部材61の左側の端部が第1穴部32aから突出する位置と、第1位置決め部材61の全体が第1穴部32a内に配置される位置との間で左右方向Xに移動可能に配置される。図2および図4においては、第1位置決め部材61の左側の端部が、第1穴部32aから突出する状態を示す。第1位置決め部材61の左側の端部の平面視外形は、左側に凸となる円弧状である。
図4に示すように、第1位置決め部材61は、第1位置決め部材61を上下方向Zに貫通する固定用貫通孔61aを有する。図2に示すように、固定用貫通孔61aは、左右方向Xに長い長円形状である。固定用貫通孔61aは、ネジ挿入用貫通孔34と上下方向Zに重なる位置に配置される。第1位置決め部材61は、ネジ63によって造形プレート30に固定される。ネジ63は、ネジ挿入用貫通孔34に上側から挿入され固定用貫通孔61aを介して、上側プレート30bに締め込まれる。
図2に示す第2位置決め部材62は、略直方体状の部材である。第2位置決め部材62は、複数設けられる。図2では、第2位置決め部材62は、2つ設けられる。2つの第2位置決め部材62は、第2穴部32bにそれぞれ挿入される。第2位置決め部材62は、第2位置決め部材62の前側の端部が第2穴部32bから突出する位置と、第2位置決め部材62の全体が第2穴部32b内に配置される位置との間で前後方向Yに移動可能に配置される。図2においては、第2位置決め部材62の前側の端部が、第2穴部32bから突出する状態を示す。第2位置決め部材62の前側の端部の平面視外形は、前側に凸となる円弧状である。
本実施形態においては、第2位置決め部材62の形状は、第1位置決め部材61の形状と同様である。第2位置決め部材62は、第1位置決め部材61と同様に、固定用貫通孔62aを有する。第2位置決め部材62は、第1位置決め部材61と同様に、ネジ63によって造形プレート30に固定される。
造形プレート30をステージ20上に配置する際において、第1位置決め部材61および第2位置決め部材62は、それぞれ第1穴部32aおよび第2穴部32bから突出した状態で、造形プレート30に固定される。造形プレート30をステージ20上に配置する配置者は、第1位置決め部材61の左側の端部および第2位置決め部材62の前側の端部を造形空間13の内側面にそれぞれ接触させる。これにより、ステージ20に対して、造形プレート30を水平方向に位置決めできる。すなわち、配置者は、第1位置決め部材61によって、造形プレート30をステージ20に対して左右方向Xに位置決めし、第2位置決め部材62によって、造形プレート30をステージ20に対して前後方向Yに位置決めする。これにより、サブプレート40の原点46をステージ20に対しても位置決めすることができるため、サブプレート40の上面40aに位置精度よく造形物80を造形することができる。したがって、造形物80を加工する際、造形物80の加工をより精度よく行うことができる。
配置者は、造形プレート30をステージ20に対して位置決めした後、ネジで造形プレート30をステージ20に固定する。そして、各位置決め部材を固定するネジ63を緩めて、各位置決め部材の全体を各穴部内に収容する。これにより、ステージ20が上下動しても、各位置決め部材の先端が造形空間13の内側面と擦れることがなく、各位置決め部材が摩耗することを抑制できる。
造形プレート30をステージ20に対して位置決めする際の第1位置決め部材61の先端の突出量は、図4に示すゲージGを用いて調整する。ゲージGは、上下方向Zに長い棒状である。ゲージGには、ゲージGの下端部の幅が小さくなる段差Gaが設けられる。調整者は、ゲージGを調整用穴33に上側から挿入し、ゲージGの下端部を第1穴部32aと左右方向Xに対向させる。そして、第1位置決め部材61の右端をゲージGの下端部に押し当てる。このとき、ゲージGの下端部は、調整用穴33の内側面のうち右側の面に接触する。これにより、第1位置決め部材61の先端の突出量を、ゲージGの下端部の左右方向Xの寸法によって決まる一定の値に調整することができる。
この際、段差Gaの下側を向く段差面を第1位置決め部材61の上面に接触させることで、第1位置決め部材61を、左右方向Xの寸法が決められたゲージGの下端部に確実に接触させやすい。なお、段差Gaは、1つのゲージGに複数設けられてもよい。この場合、いずれの段差Gaの段差面を第1位置決め部材61の上面に接触させるかによって、第1位置決め部材61の先端の突出量を変化させることができる。そのため、1つのゲージGで、複数の造形プレート30に対応した第1位置決め部材61の先端の突出量を調整できる。
第2位置決め部材62の先端の突出量の調整も、第1位置決め部材61と同様に、調整用穴35にゲージGを挿入させることによって行う。
次に、上述した造形物製造装置10を用いた造形品製造方法について説明する。図6に示すように、本実施形態の造形品製造方法は、造形プレート配置工程S1と、サブプレート取付工程S2と、3次元データ配置工程S3と、造形工程S4と、取り外し工程S5と、造形物取付工程S6と、加工工程S7と、分離工程S8と、を含む。
造形プレート配置工程S1は、ステージ20上に造形プレート30を配置する工程である。造形プレート配置工程S1において製造者は、上述したようにして、第1位置決め部材61および第2位置決め部材62を用いて造形プレート30をステージ20に対して位置決めする。
サブプレート取付工程S2は、サブプレート40を保持部50に保持させて、造形プレート30にサブプレート40を取り付ける工程である。サブプレート取付工程S2において、製造者は、第1基準面41を第1保持面51aに接触させるとともに、第2基準面42を第2保持面51bに接触させて、原点46を造形プレート30に対して位置決めする。なお、サブプレート取付工程S2は、造形プレート配置工程S1より前に設けられてもよい。
3次元データ配置工程S3は、サブプレート40上の定められた位置に3次元データを配置する工程である。製造者は、図示しない制御部に対して入力等することによって、原点46を基準として、サブプレート40の上面40aのいずれの箇所に造形物80を造形するかを決定する。なお、制御部は、撮像装置等によってサブプレート40の原点46位置を計測し、原点46の位置較正を行ってもよい。
造形工程S4は、サブプレート40の上面40aに向けて光を射出し、サブプレート40上に造形物80を造形する工程である。造形物80の造形は、上述したように、光の照射と金属粉末Pの粉末層の形成とを交互に繰り返して行われる。造形工程S4によって、サブプレート40の上面40aに固定された造形物80が形成される。
取り外し工程S5は、造形された造形物80をサブプレート40ごと造形プレート30から取り外す工程である。造形物取付工程S6は、取り外した造形物80をサブプレート40ごと加工機に取り付ける工程である。ここで、加工機は、例えば、造形物80に対して切削加工を行う加工機である。
加工工程S7は、加工機によって造形物80に機械加工を施す工程である。これにより、図5に示すサブプレート40の上面40aに固定された造形品90が製造される。分離工程S8は、機械加工によって製造された造形品90をサブプレート40から分離する工程である。その後、新たな造形品90を製造する場合には、サブプレート取付工程S2から分離工程S8までを繰り返す。
分離工程S8の後、分離工程S8で分離したサブプレート40を用いてサブプレート取付工程S2を行う場合には、サブプレート取付工程S2の前に、サブプレート40の上面40aを削ることで、上面40aを精度よく平坦にする。これにより、造形物80を精度よく製造することができる。上面40aを削るとサブプレート40の厚みが薄くなるが、本実施形態では調整部52によってサブプレート40の上下方向Zの位置を調整できるため、サブプレート40の上面40aを毎回同じ上下方向Zの位置に配置できる。
本発明は上述の実施形態に限られず、他の構成を採用することもできる。第1保持面51aおよび第2保持面51bは、造形プレート30の上面から上側に突出した凸部に設けられてもよい。サブプレート40の上面40aは、上下方向Zにおいて造形プレート30の上面と同じ位置、または造形プレート30の上面よりも下側に配置されてもよい。調整部52は、設けられなくてもよい。第1位置決め部材61および第2位置決め部材62は設けられなくてもよい。
また、サブプレートは、図7から図9に示す構成であってもよい。図7に示すサブプレート140は、第1基準面41および第2基準面42を有する環状の枠部143と、造形物80が造形される上面144aを有する本体部144と、を有する。枠部143は、矩形枠状である。枠部143の内縁の平面視外形は、正六角形状である。本体部144は、枠部143の内側に嵌め合わされる。本体部144の上面144aの平面視形状は、正六角形状である。サブプレート140の形状は、枠部143と本体部144とが組み合わされて、全体として上述したサブプレート40と同様の形状となる。本体部144と枠部143とは、着脱可能である。
本体部144は、水平方向に突出するフランジ部145を有する。フランジ部145は、枠部143の下面に接触する。これにより、本体部144が上側に移動して枠部143から外れることを抑制できる。フランジ部145は、2つ設けられる。フランジ部145は、本体部144の一辺に沿った直線形状である。
図8に示すサブプレート240において、枠部243の内縁の平面視外形は、円形状である。本体部244の上面244aの平面視形状は、円形状である。フランジ部245は、円環状である。図9に示すサブプレート340において、枠部343の内縁の平面視外形は、八角形状である。本体部344の上面344aの平面視形状は、八角形状である。フランジ部345は、2つ設けられる。フランジ部345は、本体部344の一辺に沿った直線形状である。
図7から図9にそれぞれ示すサブプレートによれば、枠部の外形を矩形としてサブプレートの原点調整を容易にしつつ、造形物80が造形される本体部の形状を任意に決めることができる。これにより、上述した加工工程S7において行う機械加工の種類に応じて、適切な形状のサブプレートを用いることができる。
第1基準面41および第2基準面42は、水平方向のうちの互いに異なる方向を向けばよく、互いに直交する方向を向かなくてもよい。第2保持面51bは、第1保持面51aが向く方向に対して交差する方向を向けばよく、直交する方向を向かなくてもよい。造形物80の材質は、特に限定されず、樹脂製であってもよい。また、造形物製造装置10は、光を照射することによって造形物を製造できるならば、特に限定されない。また、第1方向と第3方向とは、互いに異なる方向であってもよい。
上記の各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。
10…造形物製造装置、20…ステージ、30…造形プレート、32a…第1穴部、32b…第2穴部、40,140,240,340…サブプレート、41…第1基準面、42…第2基準面、50…保持部、51…凹部、51a…第1保持面、51b…第2保持面、52…調整部、53…底部材、54a,54b…挟持部材、56…可動部材、56a…接触面、58a…第1押付部、58b…第2押付部、61…第1位置決め部材、62…第2位置決め部材、80…造形物、90…造形品、143,243,343…枠部、144,244,344…本体部、Z…上下方向

Claims (9)

  1. 光を照射することによって造形物を製造する造形物製造装置であって、
    ステージと、
    前記ステージ上に配置される造形プレートと、
    前記造形物が造形される上面を有するサブプレートを、前記造形プレート上に保持する保持部と、
    を備え、
    前記サブプレートは、
    前記造形物が造形される上面を有する本体部と、
    前記本体部の側面のうちの互いに異なる方向を向いて連続する、第1の面および第2の面と、
    前記第1の面と前記第2の面とが連続する境界のうちの上端に位置し、前記造形プレートを前記サブプレートに対して位置決め可能な原点と、
    を有し、
    前記保持部は、
    水平方向のうちの第1方向を向く第1保持面と、
    水平方向のうちの前記第1方向と交差する第2方向を向く第2保持面と、
    を有し、
    前記第1保持面は、前記サブプレートが前記造形プレートに保持された状態で前記第1 の面と接触し、
    前記第2保持面は、前記サブプレートが前記造形プレートに保持された状態で前記第2の面と接触し、
    前記保持部は、前記造形プレートに対する前記サブプレートの上下方向の位置を調整する調整部を有する、造形物製造装置。
  2. 前記保持部は、前記造形プレートの上面から下側に窪む凹部を有し、
    前記第1保持面および前記第2保持面は、前記凹部の内側面であり、
    前記凹部には、前記サブプレートが嵌め合わされる、請求項1に記載の造形物製造装置 。
  3. 前記サブプレートの上面は、前記造形プレートの上面よりも上側に配置される、請求項 2に記載の造形物製造装置。
  4. 前記保持部は、
    前記サブプレートを前記第1保持面に押し付ける第1押付部と、
    前記サブプレートを前記第2保持面に押し付ける第2押付部と、
    を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の造形物製造装置。
  5. 前記調整部は、
    前記サブプレートが配置される上面を有する底部材と、
    水平方向のうちの第3方向において、前記底部材を接触した状態で挟む一対の挟持部 材と、
    前記一対の挟持部材のうち一方の挟持部材の外側面に接触する接触面を有する可動部 材と、
    を有し、
    前記底部材および前記可動部材は、上下方向に移動可能に配置され、
    前記一方の挟持部材は、前記第3方向に移動可能に配置され、
    前記底部材の前記第3方向両側の側面は、下側から上側に向かうに従って互いに離れる 向きに傾斜する傾斜面であり、
    前記接触面は、下側から上側に向かうに従って前記第3方向の前記一方の挟持部材側に 位置する傾斜面である、請求項1から4のいずれか一項に記載の造形物製造装置。
  6. 前記造形プレートを前記ステージに対して前記第1方向に位置決めする第1位置決め部 材と、
    前記造形プレートを前記ステージに対して前記第2方向に位置決めする第2位置決め部 材と、
    をさらに備え、
    前記造形プレートは、
    前記造形プレートの前記第1方向一方側の面から前記第1方向他方側に窪む第1穴部 と、
    前記造形プレートの前記第2方向一方側の面から前記第2方向他方側に窪む第2穴部 と、
    を有し、
    前記第1位置決め部材は、前記第1位置決め部材の前記第1方向一方側の端部が前記第 1穴部から突出する位置と、前記第1位置決め部材の全体が前記第1穴部内に配置される 位置との間で前記第1方向に移動可能に配置され、
    前記第2位置決め部材は、前記第2位置決め部材の前記第2方向一方側の端部が前記第 2穴部から突出する位置と、前記第2位置決め部材の全体が前記第2穴部内に配置される 位置との間で前記第2方向に移動可能に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記 載の造形物製造装置。
  7. 記サブプレートは、
    前記第1の面および前記第2の面を有する環状の枠部を有し、
    前記本体部は、前記枠部の内側に嵌め合わされる、請求項1に記載の造形物製造装置。
  8. 前記サブプレート上に配置された粉末層に光を照射し、前記粉末層の一部を焼結させて 造形物を造形する、請求項1から7のいずれか一項に記載の造形物製造装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の造形物製造装置を用いた造形品製造方法であっ て、
    前記サブプレートを前記保持部に保持させて、前記造形プレートに前記サブプレートを 取り付ける工程と、
    前記サブプレートの上面に向けて光を射出し、前記サブプレート上に前記造形物を造形 する工程と、
    造形された前記造形物を前記サブプレートごと前記造形プレートから取り外す工程と、
    取り外した前記造形物を前記サブプレートごと加工機に取り付ける工程と、
    前記加工機によって前記造形物に機械加工を施す工程と、
    を含む、造形品製造方法。
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