JP6908445B2 - 変化検出装置及び鉄道設備部品の保守管理方法 - Google Patents

変化検出装置及び鉄道設備部品の保守管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、同一の検査対象物が撮影された2つの画像間で検査対象物の外観変化を検出する変化検出装置、及び、変化検出装置を用いた鉄道設備部品の保守管理方法に関する。
鉄道の線路には、線路上に鉄道車両が存在するか検出するため、レールを信号経路の一部とする軌道回路が設けられる。軌道回路には、鉄道車両の検知を行う信号電流をレールとの間で入出力する検知回路が含まれる。また、軌道回路には車両検知用の信号電流と帰線電流とを分離するためにインピーダンスボンドと呼ばれる回路又はフィルタ回路などが接続される。そして、レールの側面には、上記の各回路をレールに電気的に接続する「送着ボンド」と呼ばれる接続部が設けられる。接続部は、撚り線などの導線を銅テルミット溶接又はロウ付け等によりレールに固定した部位である。
軌道回路の接続部が破損、断線又は脱落すると、鉄道車両が線路上に存在するか正しい判断ができなくなる。このため、従来、鉄道会社では、目視確認等によりレールに設けられた多数の接続部に異常がないか定期的に検査を行っている。
本発明に関連する技術として、特許文献1には、異なる時間に対象設備を撮影した2枚の撮影画像から、対象設備の経時変化及び対象設備と背景との相対的な変化を自動で検出する技術が開示されている。
特開2016−18463号公報
ここで、コンピュータの画像比較処理を利用することで、労力を削減しつつ、より正確に軌道回路の接続部の検査を実現する技術を考える。この技術の概要は次の通りである。例えば、軌道回路の多数の接続部について定期的に画像を撮影し、同一の接続部について日数を隔てて撮影された複数の画像をコンピュータに比較させる。これにより、多数の接続部の中から何等かの変化が生じている接続部を絞り込む。そして、変化が生じている接続部について、検査員が詳細に検査を行い、修繕が必要か否か判断する。このようなコンピュータの支援により、検査員が詳細に検査する接続部の数を大幅に減らすことができ、労力の削減が期待できる。
軌道回路の接続部の検査では、例えば小さな欠け、小さな亀裂、撚り線である導線の部分的な断裂、これらを誘発する導線の変位など、細かい変化を検出する必要がある。コンピュータの画像比較により、このような細かい変化を緻密かつ正確に検出するには、軌道回路の接続部を、毎回、同一角度及び同一距離から撮影するなど、撮影環境に差異のない複数の画像を用いることが重要と考えられる。
当初、レール上を走行する鉄道車両からレールに設けられた接続部の撮影を行うことで、毎回、同一角度及び同一距離から撮影された軌道回路の接続部の画像が得られると期待された。しかしながら、鉄道車両の車体は、車輪が設けられた台車に空気バネなどのダンパーを介して支持される。そして、撮影部の安定的な設置と設置スペースの確保などから、車体に撮影部を固定して軌道回路の接続部を撮影すると、ダンパーの影響により、撮影を行うごとに、撮影対象までの距離及び角度に差異が生じることが分かった。また、台車がレール上を走行する際、レール上の車輪の位置は毎回一定でなく、台車の走行位置はレールの幅方向に僅かな自由度を有する。この走行位置の自由度によっても、撮影を行うごとに、撮影対象までの角度及び距離に小さな差異が生じることが分かった。
このように撮影環境に差異が生じるため、本発明者らは、画像比較を行う前、撮影された画像について撮影角度と撮影距離との差異を補正する画像変換を行うことを検討した。従来、このような画像変換を行う場合、特許文献1に示されるよう、比較する対象物から特徴点を抽出し、これらの特徴点の位置が合うように射影変換するのが通常であった。
しかしながら、軌道回路の接続部のような検査対象物について、従来技術のように特徴点を抽出して射影変換を行うと、画像比較の際、検査対象物の緻密で正確な変化の検出が困難になる場合があることが判明した。例えば、レールには鉄道車両の走行により強い振動が発生する。また、軌道回路の接続部は、レールに固定された剛体部分と、僅かに可撓性を有する導線の部分とが含まれる。このため、振動により接続部が僅かに変位するような場合でも、接続部の全体が一様に変位するということは少なく、例えば剛体部分の変位がなく、導線の部分にのみ主な変位が生じることがあった。このような変位に対して、従来技術のように検査対象物から特徴点を抽出して射影変換を行うと、大まかに見ると検査対象物の位置が合わされたような複数の画像が得られる。しかし、画像の射影変換は、位置の変化のない部分にまで及ぶため、複数の画像を緻密に比較すると、位置の変化の無い部分を含めて画像全体に変化が生じたような結果となってしまう。この場合、正常と判断されるべき検査対象物でも大きな変化有りと判断されてしまい、詳細な検査を行うべき検査対象物をうまく絞り込むことができない。
本発明は、軌道回路の接続部などの検査対象物について、画像比較によって緻密にかつ正確に変化を検出できる変化検出装置を提供することを目的とする。また、本発明は、労力を削減しつつより厳密な部品の検査を実現できる鉄道設備部品の保守管理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る変化検出装置は、上記課題を解決するため、
検査対象物が撮影された第1画像及び第2画像の間で前記検査対象物の変化を検出する変化検出装置であって、
前記第1画像及び前記第2画像における検査対象物の位置を検出する位置検出部と、
前記第1画像及び前記第2画像に含まれる複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
前記特徴点抽出部により抽出された前記複数の特徴点に基づいて、前記第1画像及び前記第2画像の間で共通の特徴点の位置の差が小さくなるように前記第2画像を射影変換する画像変換部と、
前記第1画像と射影変換された前記第2画像とを比較して前記検査対象物の変化を検出する変化検出部と、
を備え、
前記特徴点抽出部は、前記検査対象物を除く範囲から前記複数の特徴点を抽出し、
前記画像変換部は、前記検査対象物を除く範囲から抽出された前記複数の特徴点に基づいて前記第2画像を射影変換することを特徴としている。
この構成によれば、各画像の撮影時に撮影角度又は撮影距離などに差異があっても、画像変換部の射影変換により、検査対象物のうち変位のない部分は位置が重なり、変位のある部分は実際の変位に合わせて画像中の位置が異なるような画像が得られる。したがって、第1画像と射影変換された第2画像とを画像比較することで、撮影環境に起因する誤差を除去して、検査対象物の変化を緻密かつ正確に検出することができる。本発明は、特に、一部の変位がなく別の一部が変位するなど全体が一様に変位しない検査対象物について、緻密で正確な変化の検出を行う場合に特に適している。
ここで、前記特徴点抽出部は、前記第1画像及び前記第2画像のうち、任意の被撮影点を通る1つの仮想平面から所定距離以内にある被撮影箇所の画像部分から複数の特徴点を抽出するように構成され、
前記所定距離以内とは、前記仮想平面と前記仮想平面から最も遠い被撮影点との間の距離の半分以内であると好ましい。
この構成によれば、被撮影箇所において1つの仮想平面に近い範囲から複数の特徴点が抽出される。このように任意の二次元平面に近い位置にある複数の特徴点を用いることで、三次元の各方向に散在する複数の特徴点を用いるよりも、撮影方向及び撮影距離の差異が正確に分かる。したがって、このように抽出された複数の特徴点に基づいて第2画像の射影変換がなされることで、第1画像及び第2画像間の撮影角度及び撮影距離の差異に起因する画像中の検査対象物のズレをより正確に補正できる。したがって、検査対象物の変化をより緻密にかつより正確に検出することができる。
さらに、前記特徴点抽出部は、少なくとも前記検査対象物を中央に挟んだ一方と他方との両方の範囲から前記複数の特徴点を抽出すると好ましい。
この構成によれば、複数の特徴点がこのように抽出されることで、検査対象物が写っている範囲のズレをより正確に補正できる。したがって、検査対象物の変化をより緻密にかつより正確に検出することができる。
さらに、前記検査対象物は鉄道のレールに接続された部品であり、
前記第1画像及び前記第2画像は鉄道車両が走行するレール及び道床を前記鉄道車両の下部から撮影した画像であり、
前記特徴点抽出部は、前記検査対象物を中央とした一方及び他方の範囲から、レールの下段部、枕木、レールと枕木との締結部、又は道床の部分に含まれる複数の特徴点を抽出すると好ましい。
この構成によれば、レールに接続された部品について、第1画像と第2画像との撮影角度と撮影距離の差異に起因するズレを正確に補正することができる。これにより、この部品の変化をより緻密にかつより正確に検出することが可能となる。
また、本発明に係る鉄道設備部品の保守管理方法は、
上述した変化検出装置を用いて、鉄道のレールに間隔を開けて接続された複数の部品の各々について修繕の要否を判定する鉄道設備部品の保守管理方法であって、
前記レール上を走行する鉄道から、日数を隔てて複数回、前記複数の部品を前記検査対象物として撮影し、
前記複数回の撮影により得られた複数の画像のいずれか2つを前記第1画像及び前記第2画像として前記変化検出装置が前記複数の部品の各々の変化を検出し、
前記複数の部品のうち、閾値以上の変化が検出された1つ又は複数の部品について修繕の要否を判定することを特徴としている。
この保守管理方法によれば鉄道のレールに接続された部品について、鉄道から撮影した画像を用いて、日数を隔てた変化を緻密かつ正確に検出し、この検出結果からより詳細に修繕の要否を判定すべき対象を絞ることができる。したがって、鉄道のレールに多数存在する部品について、大幅な労力の削減を図りつつ、より厳密に検査することができる。
本発明に係る変化検出装置によれば、軌道回路の接続部などの検査対象物に対して、画像比較によって緻密にかつ正確に変化を検出することができる。また、本発明の鉄道設備部品の保守管理方法によれば、労力を削減しつつより厳密な部品の検査を実現できる。
本発明の実施形態に係る変化検出装置及び撮影装置を示す構成図である。 検査対象物である軌道回路の接続部の一例を示す斜視図である。 撮影装置により得られる撮影画像の一例を示す図である。 保守管理処理の手順を示すフローチャートである。 検査対象物の位置検出処理を説明する図である。 変化検出装置のCPUが実行する詳細位置合わせ処理の手順を示すフローチャートである。 撮影環境による撮影画像の差異を説明するものであり、(a)は撮影装置の位置の変化を説明する図、(b)は任意の撮影回で撮影された画像の一例、(c)はそれと異なる撮影回で撮影された画像の一例を示す。 詳細位置合わせ処理の説明図であり、(a)は基準画像の特徴点及び特徴量の一例を示す図、(b)は検査対象日の撮影画像の特徴点及び特徴量の一例を示す図、(c)は射影変換後の撮影画像を示す図である。 詳細位置合わせ処理をしないで画像比較を行った例(a1)(a2)と、詳細位置合わせ処理の後に画像比較を行った例(b1)(b2)とを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る変化検出装置及び撮影装置を示す構成図である。図2は、検査対象物である軌道回路の接続部の一例を示す斜視図である。
実施形態に係る変化検出装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)11、表示部12、マウス又はキーボード等の操作部13、データ入力用のインタフェース14及び記憶装置15を備えたコンピュータである。変化検出装置1は、検査対象物T(図2を参照)について、日数を隔てて複数回撮影された複数の画像を比較し、検査対象物Tの変化を検出する。
記憶装置15には、検査対象物Tの撮影データを格納する撮影データ格納部151と、検査対象物Tを検出するために多数の検査対象物Tの画像パターンが格納されたテンプレート記憶部152とが設けられている。また、記憶装置15には、検査対象物Tの変化検出処理を実現する複数のプログラムモジュール(位置検出プログラム153、概略位置合わせプログラム154、詳細位置合わせプログラム155、画像比較プログラム156)が格納されている。これらのプログラムモジュールを実行するCPU10が、本発明に係る位置検出部、特徴点抽出部、画像変換部及び変化検出部として機能する。
検査対象物Tは、図2に示すように、レールRに設けられた部品(具体的には軌道回路の接続部)であり、導線50の先端がレールRに固定された固定部52と、導線50の先端部51とを含む。検査対象物TはレールRの側部に固定され、路線上、レールRの長手方向に任意の間隔を開けて多数存在する。軌道回路の接続部は、例えば低温ろう溶接、銅テルミット溶接等を用いた溶接式、穴開け式などの複数の形式でレールRに接続されるが、本実施形態では検査対象物Tとして銅テルミット溶接の接続部を対象としている。
図3は、撮影装置により得られる撮影画像の一例を示す図である。
変化検出装置1は、インタフェース14を介して外部から検査対象物Tが撮影された画像データを入力する。検査対象物Tの画像データは、鉄道車両30の車体下部に固定された撮影装置31(図1を参照)により撮影される。撮影装置31の周囲には、被撮影箇所を照らす照明装置32が設けられている。
撮影装置31は、特に制限されないが、複数の受光素子が線状に設けられたラインセンサである。撮影装置31は、鉄道車両30の車体下部、鉛直に対して斜めの方向から撮影方向をレールRに向けて固定される。撮影装置31は、高速に撮影を繰り返し、鉄道車両30の走行により撮影装置31と撮影箇所とが相対的に移動することで、図3に示すように、レールRを中心に所定幅でレールRの長手方向に連続する二次元の画像を取得できる。図3の撮影画像は鉄道車両30の下部左端部の撮影装置31から1つのレールRを撮影して得られた画像である。撮影装置31は、例えば鉄道車両30の車速(例えば車輪の回転)に同期して撮影を行うことで、鉄道車両30の速度に依存せずにレールRの長手方向の縮尺率が一定の画像が得られる。撮影装置31により得られた画像データは、例えばレールRの長手方向に複数に分割されて、通信又は記憶媒体を介して変化検出装置1へ送られる。
<保守管理方法>
図4は、保守管理処理の手順を示すフローチャートである。
本実施形態の鉄道設備部品の保守管理方法は、所定の期間ごとに図4の保守管理処理を行って、軌道回路の接続部(検査対象物T)の保守管理を行う。保守管理処理では、先ず検査対象日において、走行する鉄道車両30から撮影装置31を用いて係員が撮影を行う(ステップS1)。撮影は保守管理対象の路線区間で行われ、この撮影により、レールRに沿った長い画像が取得される。画像中には、多数の検査対象物Tが含まれる。画像データは、例えば長手方向に所定ピクセルごとに分割され、複数の画像として取り扱われる。以下、これらの複数の画像を「画像セット」と呼ぶ。
次に、係員は、通信或いは記憶媒体を介して、画像セットのデータを変化検出装置1に入力する(ステップS2)。画像セットのデータは、撮影データ格納部151に格納される。なお、撮影データ格納部151には、過去の保守管理処理で同様に取得された複数の検査対象日の画像セットのデータが格納されている。
続いて、係員は、検査対象日の画像セットを指定して、変化検出装置1に変化検出処理を実行させる操作を行う。すると、変化検出装置1のCPU10は、ステップS3〜S7のソフトウェア処理を実行し、比較基準の画像セット(第1画像に相当)と検査対象日の画像セット(第2画像に相当)との間で検査対象物Tの変化があるか比較を行う。そして、CPU10は、閾値以上の変化のある検査対象物Tの画像を抽出する。これらの処理については後に詳述する。比較基準の画像セットとしては、過去の保守管理の処理で取得された画像セットが用いられる。
閾値以上の変化のある検査対象物Tの画像が抽出されたら、係員は、抽出された画像を詳細に確認したり、あるいは現地に赴いて変化のある検査対象物Tの実物を確認したりして、この検査対象物Tについて修繕の要否を判断する(ステップS8)。そして、1回の保守管理処理を完了する。
このような保守管理方法によれば、線路に多数存在する検査対象物Tの全てを係員が検査する方式と比べて、検査の労力を大幅に削減できる。さらに、変化検出装置1が緻密かつ正確に各検査対象物Tの変化を検出することで、係員が全ての検査対象物Tを目視等により検査する場合と同様に、厳密に検査対象物Tを検査できる。
<変化検出処理>
続いて、図4のステップS3〜S7において実行される変化検出装置1のソフトウェア処理について説明する。
変化検出処理が開始されると、変化検出装置1のCPU10は、画像セットの中から検査対象物Tの位置を検出する処理(ステップS3)を実行する。この処理は、図1の位置検出プログラム153をCPU10が実行することで実現される。
図5は、検査対象物の位置検出処理を説明する図である。
ステップS3の位置検出処理では、予めテンプレート記憶部152に記憶されている検査対象物Tのテンプレートが使用される。テンプレートは、多くの検査対象物Tについて画像の特徴量が示されたデータであり、図5に示すように、予めコンピュータw1を用いた学習処理により作成される。学習処理では、ステップS1の撮影処理と同様の撮影により得られた多くの検査対象物Tの画像HPと、各画像HP中の検査対象物Tの位置を示すフレームf1とが、コンピュータw1に入力される。当初は、人がフレームf1の指定を行えばよい。コンピュータw1は、個々に形状等が異なる多くの検査対象物Tのフレーム画像h1から検査対象物Tの画像上の特徴量を抽出し、検査対象物Tの有無を識別可能な特徴量のテンプレートを統計的学習により予め作成しておく。
ステップS3の位置検出処理では、CPU10は、検査対象日の各画像H0からレールRを画像認識し、レールRの位置に基づいて検査対象物Tが存在する可能性のある範囲を識別する。そして、CPU10は、存在する可能性のある範囲に、検査対象物Tの有無を識別する対象フレームf2を設定する。そして、CPU10は、対象フレームf2内の画像の特徴量を抽出し、予め用意されたテンプレートを用いてSVM(support vector machine)等によりパターン認識を行う。これにより、CPU10は、対象フレームf2に検査対象物Tが含まれるか判別する。CPU10は、画像H0中に矢印で示されるように、対象フレームf2を検査対象物Tが存在する可能性のある範囲内でずらしながら、このような処理を繰り返す。そして、CPU10は、検査対象日の各画像H0に含まれる各検査対象物Tの位置f3を検出する。
ステップS3の位置検出処理では、CPU10は、ステップS2で入力された画像セットの全てについて、上述した検査対象物Tの位置検出を行う。これにより、保守管理対象の路線区間にある多数の検査対象物Tの位置が検出される。
検査対象物Tの位置検出処理が完了したら、CPU10は、比較基準の画像セットと、検査対象日の画像セットとの間で、概略位置合わせ処理を実行する(ステップS4)。この処理は、図1の概略位置合わせプログラム154をCPU10が実行することで実現される。概略位置合わせ処理は、比較基準の画像セット中の複数の検査対象物Tと、検査対象日の画像セット中の複数の検査対象物Tとの間で、同一の検査対象物Tを対応づけ、同一の検査対象物Tが大まかに同じ位置になるように画像の位置合わせを行う処理である。
比較基準の画像セットと検査対象日の画像セットとはレールに沿って長い画像であり、多数の検査対象物Tのうち各検査対象物Tと続く検査対象物Tとの間隔は撮影日ごとに殆ど変わらない。一方、比較基準の画像セットと検査対象日の画像セットとの撮影開始地点は一致させにくい。また、撮影を行う鉄道車両30の駅停車時に、撮影が中断されるような場合には、比較基準の画像セットと検査対象日の画像セットとの間で撮影中断地点及び再開地点を一致させにくい。したがって、検査対象日の画像セットに含まれる検査対象物Tが、比較基準の画像セットに含まれる多数の検査対象物Tの中のどれなのか、そのままでは特定できない。そこで、ステップS4の処理により、比較基準の画像セットと検査対象日の画像セットとの間で同一の検査対象物Tを対応付けることができるよう、大まかな位置合わせを行う。
ステップS4の概略位置合わせ処理では、CPU10は、画像セットに含まれる各検査対象物Tとこれに続く検査対象物Tとの間隔長を算出し、算出された間隔長を各検査対象物Tが並ぶ順に配列する。CPU10は、このような処理を比較基準の画像セットと検査対象日の画像セットの両方について行う。続いて、CPU10は、比較基準の画像セットの間隔長の配列と、検査対象日の画像セットの間隔長の配列とを比較し、各間隔長が誤差の範囲内で揃うように、画像セットの始端地点、中断地点又は再開地点のズレを補正する。これにより、両方の画像セット中の各検査対象物Tの大まかな位置が合せられ、概略位置合わせ処理が完了される。
概略の位置合わせ処理が完了したら、CPU10は、比較基準の画像セット中の検査対象物Tと検査対象日の画像セット中の検査対象物Tとの詳細位置合わせ処理を実行する(ステップS5)。この処理は、図1の詳細位置合わせプログラム155をCPU10が実行することで実現される。詳細位置合わせ処理は、同一の検査対象物Tについて、比較基準の画像中の位置と、検査対象日の画像中の位置とを、ピクセル単位で合わせる処理である。図1の撮影装置31が同一の検査対象物Tを日数を隔てて複数回撮影した場合、鉄道車両30の車体の揺れ、車輪とレールRとの相対位置の差異等により、撮影回ごとに、撮影装置31から撮影対象までの撮影距離及び撮影角度に僅かな差異が生じる。このため検査対象物Tは、撮影回ごとに画像中の位置及び撮影された向きに僅かなズレが生じる。このような僅かなズレを詳細位置合わせ処理により補正する。
ここでは、詳細位置合わせ処理の概要を説明し、その詳細については後述する。ステップS5の詳細位置合わせ処理においてCPU10は、比較基準の画像セットと、検査対象日の画像セットとの中から、互いに同一の検査対象物Tが写っている画像を切出し、両方の画像の中から複数の特徴点を抽出する。特徴点とは、何等かの被撮影物のエッジ部分などである。そして、CPU10は、両方の画像フレーム間で複数の特徴点をRANSAC(Random sample consensus)等の手法を用いて対応付け、両方の画像フレーム間で対応付けられた共通の特徴点のズレが小さくなるように、検査対象日の画像を射影変換する。これにより、両方の画像間で検査対象物Tの位置がピクセル単位で合わせられる。画像セットに含まれる全ての検査対象物Tについて、上記の処理が遂行されると、詳細位置合わせ処理が完了する。
詳細位置合わせ処理が完了したら、CPU10は、同一の検査対象物Tが含まれる2つの画像フレームについて画像比較を行う(ステップS6)。この処理は、図1の画像比較プログラム156をCPU10が実行することで実現される。画像比較は、例えばHOG(Histograms of Oriented Gradients)特徴量を用いて、画像フレーム中の少なくとも検査対象物Tを含んだ範囲内の複数の局所領域について行う。HOG特徴量とは、縦横複数のピクセルからなる1つの局所領域において、各ピクセルとその周辺のピクセルとの間の輝度勾配の方向及び大きさを、1つの局所領域の全ピクセルについて集計し、これらをヒストグラムで表わした情報である。
このような画像比較により、比較する画像フレームの局所領域ごとにHOG特徴量の差が数値化される。CPU10は、比較対象の領域のHOG特徴量の差を集計して、比較基準の画像フレームの検査対象物Tと検査対象日の画像フレームの検査対象物Tとの変化を数値化する。画像セットに含まれる全ての検査対象物Tについて、上記の処理が遂行されると、画像比較の処理が完了する。なお、照明装置32があっても撮影日の天候又は時間によって画像の全体的な輝度に差が生じるような場合には、CPU10は、HOG特徴量を比較する際、輝度の絶対値の大小が比較画像の差として大きく影響しないよう輝度補正等を行ってもよい。
画像比較の処理が完了したら、CPU10は、画像セットに含まれる全ての検査対象物Tの中から、予め設定された閾値以上の変化のある検査対象物Tを判定し、該当する検査対象物Tの画像を抽出する(ステップS7)。画像は、表示部12に出力したり、印刷出力されたり、データとして出力される。また、画像データには、検査対象物Tが路線上のどの位置にあるものかを示す位置情報が付加されてもよい。検査対象物Tの撮影の際、GPS(Global Positioning System)を用いて測位を行い、測位結果である位置情報を画像のレールRに沿った方向の各部に対応づけておけばよい。
一定以上の変化のある検査対象物Tの画像が抽出されたら、係員は、この画像を詳細に確認し、必要があれば現地に赴いて実物を確認するなどして、修繕の要否を判断する(ステップS8)。このような処理により、1回の保守管理処理が完了する。
<詳細位置合わせ処理>
図6は、図4のステップS5で実行される詳細位置合わせ処理の手順を示すフローチャートである。図7は、撮影環境による撮影画像の差異を説明するものであり、(a)は撮影装置の位置の変化を説明する図、(b)は任意の撮影回で撮影された画像の一例、(c)はそれと異なる撮影回で撮影された画像の一例を示す。図8は、詳細位置合わせ処理の説明図であり、(a)は基準画像の特徴点及び特徴量の一例を示す図、(b)は検査対象日の撮影画像の特徴点及び特徴量の一例を示す図、(c)は射影変換後の撮影画像を示す図である。
先にも説明したように、撮影装置31は鉄道車両30(図1)に設けられ、鉄道車両30の車体はレールRに対して相対的に変位する。このため、図7(a)に示すように、撮影装置31とレールRとの相対的な位置と角度は撮影回ごとに変化し、図7(b)と図7(c)とに示すように、撮影回ごとに検査対象物Tが撮影された画像に僅かな誤差が生じる。例えば、図7(c)の画像にはレールRの頭越しに枕木の斑点jが写っているが、図7(b)の画像にはレールRに隠れて斑点jが写っていない。このように、概略位置合わせを完了した段階では、比較基準の画像と検査対象日の画像とは、見た目ではズレがないようであっても、緻密な画像比較を行う場合には、検査対象物Tの位置合わせが十分でない状態にある。詳細位置合わせ処理では、このような小さなズレについて、続いて説明するステップによって補正する。
詳細位置合わせ処理が開始されると、まず、CPU10は、比較基準の画像セットからのi番目の検査対象物Tの画像の読込み(ステップS11)と、検査対象日の画像セットからのi番目の検査対象物Tの画像の読込み(ステップS12)とを行う。続いて、CPU10は、読み込んだ画像について、例えばガウシアンフィルタを用いてノイズ除去を行い(ステップS13)、画像の輝度分布を表わすヒストグラムを使用してヒストグラム平坦化などの輝度補正を行う(ステップS14)。
次に、CPU10は、読み込んだ画像から検査対象物Tを中心に所定サイズの画像を切り出す(ステップS15)。画像のサイズは、例えば検査対象物Tが占める範囲の縦幅及び横幅よりも大きい縦幅及び横幅の検査対象物Tの背景が含まれるサイズとするとよい。画像の切出しは、比較基準の画像と検査対象日の画像との両方に対して行う。図8(a)と図8(b)の画像H1、H2は、比較基準の切り出された画像の一例と、検査対象日の切り出された画像の一例とをそれぞれ示す。
画像H1、H2を切り出したら、図8(a)及び図8(b)に示すように、CPU10は、切り出した画像H1、H2に含まれる複数の特徴点eを抽出する(ステップS16)。特徴点eの抽出位置は、検査対象物Tを避けた被撮影箇所に設定される。また、特徴点eの抽出位置は、任意の被撮影点を通る平面(例えば地平面)に沿ってこの平面から近い所定距離以内(例えば最も遠いレールRの頭頂部までの距離の半分以内が良い)にある被撮影箇所の画像部分に設定される。具体的には、複数の特徴点eは、検査対象物T及びレールRの頭部を避け、枕木g1、道床g2、レールRの下段部、及びレールRと枕木g1との締結部g3の被撮影箇所から抽出される。CPU10は、画像認識の処理を併用し、このように設定された被撮影箇所から複数の特徴点eを抽出する。特徴点eとしては、例えばコントラスト差の大きいエッジ部分などが選ばれる。CPU10は、比較基準の画像H1と検査対象日の画像H2との両方に対して、同様に複数の特徴点eを抽出する。実際には、CPU10は、図8(a)及び図8(b)に示されたものより、多くの特徴点eを抽出する。
次に、CPU10は、抽出された複数の特徴点eの各々について局所特徴量を計算する(ステップS17)。局所特徴量は、例えばHOG特徴量あるいはCoHOG(Co-occurrence Histograms of Oriented Gradients)特徴量などを適用できる。CoHOG特徴量とは、2つの輝度勾配の組み合わせの共起関係をヒストグラムで表現した高次元の特徴量であり、強力な識別能力を有する。図8(a)及び図8(b)は、各特徴点eについての局所特徴量tを概念的に示している。
局所特徴量tを計算したら、CPU10は、比較基準の画像H1中の複数の特徴点eと、検査対象日の画像H2中の複数の特徴点eとの対応付けを行う(ステップS18)。ステップS18の処理では、RANSACのロバスト推定などを用いて複数の特徴点eの対応付けを行う。これにより、両方の画像で対応しない特徴点eが含まれていたり、局所特徴量tに誤差が含まれていたりするような場合でも、このような不一致又は誤差を排除して、互いに対応する特徴点eの対応づけを行うことができる。
CPU10は、続いて、2つの画像H1、H2の間で対応付けられた複数の特徴点eについて、画像H1、H2間の特徴点eのズレが最小になるような画像H2の射影変換式Hを計算する(ステップS19)。そして、CPU10は、射影変換式Hを用いて検査対象日の画像H2を射影変換する(ステップS20)。図8(c)の画像H3は、射影変換後の画像の一例である。特徴点eの抽出を検査対象物Tの周囲から行っていることで、例えば画像の周辺部でズレが生じても(例えば画像H3の上部に変形分の枠のズレが生じている)、検査対象物Tの近傍ではより詳細に位置の合った画像H3が得られる。
1つの検査対象物Tの画像について詳細な位置合わせを行ったら、CPU10は、全ての検査対象物Tについての処理が完了したか判別する(ステップS21)。そして、未だであれば、CPU10は、ステップS11に処理を戻して、次の検査対象物TについてステップS11〜S20の処理を遂行する。このような繰り返し処理により、検査対象日の画像セットに含まれる多数の検査対象物Tの全てについて、詳細な位置合わせが遂行される。全ての検査対象物Tについて処理が完了したら、CPU10は、ステップS21の判別で繰り返しの処理を抜け、詳細位置合わせ処理を終了する。
<詳細位置合わせ処理の作用>
続いて、詳細位置合わせ処理を行った場合と行わなかった場合との比較を示す。
図9(a2)は、日数を隔てて撮影された複数の画像セットの各々から同一の検査対象物の範囲を切り出した各画像を示す。これらの画像は、概略位置合わせ処理の後、詳細な位置合わせを行う前の切出し画像に相当する。詳細な位置合わせ処理を行わずに、概略位置合わせ処理後の各画像についてステップS6(図4)の画像比較処理を行ったところ、図9(a1)に示すような結果が得られた。図9(a1)は、No.1の画像を比較基準として、No.1〜No.7の各画像との画像比較を行った結果であり、画像の明暗により変化の大小を示している。明るい方が変化大を示す。No.1の画像比較の結果は、同一の画像を比較しているので変化無しの結果が得られている。
一方、図9(b2)は、上述した図9(a2)の各画像を詳細位置合わせ処理した画像を示している。そして、詳細位置合わせ処理を行った各画像についてステップS6(図4)の画像比較処理を行ったところ、図9(b1)に示すような結果が得られた。図9(b1)は、図9(b2)のNo.1の画像を比較基準として、図9(b2)のNo.1〜No.7の各画像との画像比較を行った結果であり、上述した図9(a1)と同様に、画像の明暗により変化の大小を示している。
No.1〜No.7の撮影において、実際には、画像中の検査対象物に注目すべき変化は生じていなかった。しかし、詳細位置合わせを行っていない図9(a1)の結果を見ると、No.6とNo.7の画像において比較的に大きい変化が検出された。一方、詳細位置合わせを行った方の図9(b1)の結果を見ると、No.2からNo.7において同様に小さい変化の検出のみとなった。このように、検査対象物に注目すべき変化がない場合には、位置合わせ処理を行うことで、誤って大きな変化が検出されてしまうことを回避できる。
以上のように、本実施形態の変化検出装置1によれば、詳細位置合わせ処理の特徴点抽出の処理において、CPU10は、検査対象物Tを除く範囲から複数の特徴点eを抽出し、これらの複数の特徴点eに基づいて射影変換を行う。したがって、検査対象物Tの撮影時に撮影角度又は撮影距離などに差異があっても、画像変換部の射影変換により、検査対象物Tのうち変位のない部分は位置が重なり、変位のある部分は実際の変位に合わせて画像中の位置が異なるような画像が得られる。したがって、比較基準の画像と射影変換された検査対象日の画像比較することで、撮影環境に起因する誤差を除去して、検査対象物Tの変化を緻密かつ正確に検出することができる。
また、本実施形態によれば、詳細位置合わせ処理の特徴点抽出の処理において、CPU10は、1つの仮想平面(例えば地平面)から離れた被撮影箇所を除いて、この仮想平面に近い被撮影箇所から複数の特徴点eを抽出する。このように二次元平面に近い位置にある複数の特徴点を用いることで、三次元の各方向に散在する複数の特徴点を用いるよりも、撮影方向及び撮影距離の差異を正確に計算することができる。したがって、このように抽出された複数の特徴点eに基づいて画像変換することで、画像中の検査対象物Tのズレをより正確に補正できる。これにより、検査対象物Tの変化をより緻密にかつより正確に検出することができる。
さらに、本実施形態によれば、詳細位置合わせ処理の特徴点抽出の処理において、CPU10は、検査対象物Tを中央とした一方の側と他方の側とから複数の特徴点eを抽出する。このように検査対象物Tを挟むように周囲から複数の特徴点eを抽出することで、検査対象物Tのズレをより正確に補正することができる。これにより、検査対象物Tの変化をより緻密にかつより正確に検出することができる。
また、本実施形態の鉄道設備部品の保守管理方法によれば、レールRに接続された多数の検査対象物T(軌道回路の接続部)について、変化検出装置1の支援により、検査対象物Tの変化を緻密かつ正確に検出できる。そして、この検出結果から、より詳細に修繕の要否を判定すべき対象を絞ることができる。したがって、鉄道のレールに多数存在する部品の検査を、大幅な労力の削減を図りつつ、より厳密に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、実施形態では、検査対象物として軌道回路の接続部を適用した例を示したが、その他の対象物が適用されてもよい。また、上記の実施形態では、2つの画像間で特徴点の対応付けを行う局所特徴量として、HOG特徴量又はCoHOG特徴量を適用した例を示したが、その他の特徴量を用いて対応付けを行ってもよい。また、実施形態では、変化検出装置1が検出した閾値以上の変化のある検査対象物Tを、係員が目視等により修繕の要否を判断するように説明した。しかし、最終的な修繕の要否の判断も、画像解析等を用いてコンピュータが行うようにしてもよい。その他、実施の形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 変化検出装置
10 CPU
14 インタフェース
15 記憶装置
151 撮影データ格納部
152 テンプレート記憶部
153 位置検出プログラム
154 概略位置合わせプログラム
155 詳細位置合わせプログラム
156 画像比較プログラム
30 鉄道車両
31 撮影装置
32 照明装置
R レール
T 検査対象物
e 特徴点
t 局所特徴量

Claims (5)

  1. 検査対象物が撮影された第1画像及び第2画像の間で前記検査対象物の変化を検出する変化検出装置であって、
    前記第1画像及び前記第2画像における検査対象物の位置を検出する位置検出部と、
    前記第1画像及び前記第2画像に含まれる複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    前記特徴点抽出部により抽出された前記複数の特徴点に基づいて、前記第1画像及び前記第2画像の間で共通の特徴点の位置の差が小さくなるように前記第2画像を射影変換する画像変換部と、
    前記第1画像と射影変換された前記第2画像とを比較して前記検査対象物の変化を検出する変化検出部と、
    を備え、
    前記特徴点抽出部は、前記検査対象物を除く範囲から前記複数の特徴点を抽出し、
    前記画像変換部は、前記検査対象物を除く範囲から抽出された前記複数の特徴点に基づいて前記第2画像を射影変換することを特徴とする変化検出装置。
  2. 前記特徴点抽出部は、前記第1画像及び前記第2画像のうち、任意の被撮影点を通る1つの仮想平面から所定距離以内にある被撮影箇所の画像部分から複数の特徴点を抽出し、
    前記所定距離以内とは、前記仮想平面と前記仮想平面から最も遠い被撮影点との間の距離の半分以内であることを特徴とする請求項1記載の変化検出装置。
  3. 前記特徴点抽出部は、少なくとも前記検査対象物を中央に挟んだ一方と他方との両方の範囲から前記複数の特徴点を抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の変化検出装置。
  4. 前記検査対象物は鉄道のレールに接続された部品であり、
    前記第1画像及び前記第2画像は鉄道車両が走行するレール及び道床を前記鉄道車両の下部から撮影した画像であり、
    前記特徴点抽出部は、前記検査対象物を中央とした一方及び他方の範囲から、レールの下段部、枕木、レールと枕木との締結部、又は道床の部分に含まれる複数の特徴点を抽出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の変化検出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の変化検出装置を用いて、鉄道のレールに間隔を開けて接続された複数の部品の各々について修繕の要否を判定する鉄道設備部品の保守管理方法であって、
    前記レール上を走行する鉄道から、日数を隔てて複数回、前記複数の部品を前記検査対象物として撮影し、
    前記複数回の撮影により得られた複数の画像のいずれか2つを前記第1画像及び前記第2画像として前記変化検出装置が前記複数の部品の各々の変化を検出し、
    前記複数の部品のうち、閾値以上の変化が検出された1つ又は複数の部品について修繕の要否を判定することを特徴とする鉄道設備部品の保守管理方法。
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