JP6907879B2 - モビリティ装置及びその制限速度を求める方法 - Google Patents

モビリティ装置及びその制限速度を求める方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6907879B2
JP6907879B2 JP2017205302A JP2017205302A JP6907879B2 JP 6907879 B2 JP6907879 B2 JP 6907879B2 JP 2017205302 A JP2017205302 A JP 2017205302A JP 2017205302 A JP2017205302 A JP 2017205302A JP 6907879 B2 JP6907879 B2 JP 6907879B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow group
calculation unit
mobility
mobility device
pedestrian
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017205302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019079239A (ja
Inventor
将尚 中野
将尚 中野
石原 達也
達也 石原
弘順 越地
弘順 越地
直樹 肥後
直樹 肥後
椿 俊光
俊光 椿
純史 布引
純史 布引
山田 智広
智広 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2017205302A priority Critical patent/JP6907879B2/ja
Publication of JP2019079239A publication Critical patent/JP2019079239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6907879B2 publication Critical patent/JP6907879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、モビリティ装置及びその制限速度を求める方法に関する。
例えば、電動車椅子、セグウェイ(登録商標)等のパーソナルモビリティ(一人乗りの移動支援機器。以下、「モビリティ」と称する。)が歩行空間に増加している。歩行空間においては、複数の歩行者で形成する群単位での移動の流れ(人流)が多数存在し、時々刻々と変化する。モビリティは周囲の歩行者に配慮し、人流に溶け込むように適切な速度で走行する必要がある。
従来より、モビリティと、段差、溝、支柱などの固定障害物及び、人、自転車などの移動障害物との「距離」、「相対速度」、「方向」などから算出した「リスク値」を基にモビリティの速度を自律的/動的に制限する技術がある(非特許文献1、非特許文献2)。非特許文献1、2に記載された技術は、車椅子の同心円上におけるリスク値を算出し、各方向のリスク度合いに応じて速度を制限するものである。
また、高速道路等において前方車両との距離を一定に保つように速度を自動調整する技術がある(非特許文献3)。
安藤充宏、 他5名、"安全移動支援技術を有する電動車いすベースの生活支援モビリティ" LIFE2012年11月2日〜4日 愛知(名古屋大学)、[平成29年8月15日検索]、インターネットURL<http://www.jsist.org/documents/Conference/2012/pdf/OS3−1−6.pdf> 安藤充宏、"電動車いす型ロボットの利便性と安全性に関する検証" 日本ロボット学会誌 vol.33 No.8, pp. 583〜586, 2015、[平成29年8月15日検索]、インターネットURL<https://www.jstage.jst.go.jp/article/jrsj/33/8/33_33_583/_article/−char/ja/> "アダプティブクルーズコントロール" [平成29年8月15日検索]、インターネットURL<http://www.suzuki.co.jp/car/baleno/comfort/>
しかしながら、非特許文献1、2に記載された技術は、個々の障害物に衝突しないことを目的とした速度の制限技術であり、人流のような複数の歩行者が形成する群の全体的な動きに合わせて走行する際の支援方法ではない。
また、非特許文献3に記載された技術は、前方の単一の車両に対しては適切な距離を保つことができるが、歩行空間においては前方だけでなく、前後左右に自由な方向に移動する複数の歩行者が形成する人流が存在しているため、複数の人流を考慮した支援技術が必要ある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、歩行空間の人流を乱さずに走行することが可能なモビリティ装置及びその制限速度を求める方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様のモビリティ装置は、モビリティ装置の周囲の各歩行者の人流グループを求める人流グループ計算部と、前記人流グループ計算部によって求められた前記人流グループの領域の大きさ及び前記人流グループの平均速度ベクトルを求める人流パラメータ計算部と、前記人流パラメータ計算部によって求められた領域の大きさ及び平均速度ベクトルと、前記モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルとに基づいて、前記モビリティ装置の所属する人流グループを求める所属人流グループ計算部と、前記求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の制限速度を決定する制限速度計算部とを具備する。
本発明の第2態様のモビリティ装置は、第1態様のモビリティ装置において、前記各歩行者の前記モビリティ装置からの相対位置ベクトルと、前記各歩行者の移動速度ベクトルとをセンシングする環境センシング部をさらに具備し、前記人流グループ計算部は、前記環境センシング部によりセンシングされた前記各歩行者の相対位置ベクトル及び移動速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の周囲の前記各歩行者の人流グループを求める。
本発明の第3態様のモビリティ装置は、第2態様のモビリティ装置において、前記人流グループ計算部は、第1歩行者と第2歩行者の相対距離が第1閾値以下であり、かつ前記第1歩行者の移動速度ベクトルと前記第2歩行者の移動速度ベクトルとの類似度が第2閾値以上である場合、前記第1歩行者と前記第2歩行者とは同一の人流グループであると判断する。
本発明の第4態様のモビリティ装置は、第1態様乃至第3態様のいずれか1態様のモビリティ装置において、前記所属人流グループ計算部は、前記モビリティ装置と、前記人流グループ計算部によって求められた人流グループとの距離、前記モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルと前記人流パラメータ計算部によって求められた前記人流グループの平均速度ベクトルとの類似度、及び前記人流パラメータ計算部によって求められた前記人流グループの領域の大きさに基づいて、前記モビリティ装置が所属する人流グループを決定する。
本発明の第5態様のモビリティ装置は、第1態様乃至第4態様のいずれか1態様のモビリティ装置において、前記制限速度計算部は、前記求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の最低速度をさらに決定する。
本発明の第6態様のモビリティ装置は、第1態様乃至第5態様のいずれか1態様のモビリティ装置において、前記制限速度計算部は、前記求められた所属する人流グループにおける前記モビリティ装置の位に応じて、前記制限速度を決定する。
本発明の第7態様のモビリティ装置の制限速度を求める方法は、モビリティ装置に適用され、前記モビリティ装置が備える各部により実行される方法であって、前記モビリティ装置の人流グループ計算部が、前記モビリティ装置の周囲の各歩行者の人流グループを求め、前記モビリティ装置の人流パラメータ計算部が、前記人流グループ計算部によって求められた前記人流グループの領域の大きさ及び前記人流グループの平均速度ベクトルを求め、前記モビリティ装置の所属人流グループ計算部が、前記人流パラメータ計算部によって求められた領域の大きさ及び平均速度ベクトルと、前記モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルとに基づいて、前記モビリティ装置の所属する人流グループを求め、前記モビリティ装置の制限速度計算部が、前記所属人流グループ計算部によって求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の制限速度を決定する。
本発明の第1態様のモビリティ装置によれば、人流グループ計算部により、モビリティ装置の周囲の各歩行者の人流グループを求める。次に、人流パラメータ計算部により、人流グループ計算部によって求められた人流グループの領域の大きさ及び人流グループの平均速度ベクトルを求め、所属人流グループ計算部により、人流パラメータ計算部によって求められた領域の大きさ及び平均速度ベクトルと、モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルとに基づいて、モビリティ装置の所属する人流グループを求める。そして、モビリティ速度制御部により、求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、モビリティ装置の制限速度を決定するので、モビリティ装置が属する人流を乱さずに走行可能なモビリティ装置を提供することができる。
本発明の第2態様のモビリティ装置によれば、人流グループ計算部は、環境センシング部によりセンシングされた各歩行者の相対位置ベクトル及び移動速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の周囲の前記各歩行者の人流グループを求める。
本発明の第3態様のモビリティ装置によれば、人流グループ計算部は、第1歩行者と第2歩行者の相対距離が第1閾値以下であり、かつ第1歩行者の移動速度ベクトルと第2歩行者の移動速度ベクトルとの類似度が第2閾値以上である場合、第1歩行者と第2歩行者とは同一の人流グループであると判断する。
本発明の第4態様のモビリティ装置によれば、所属人流グループ計算部は、モビリティ装置と、人流グループ計算部によって求められた人流グループとの距離、モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルと人流パラメータ計算部によって求められた人流グループの平均速度ベクトルとの類似度、及び人流パラメータ計算部によって求められた人流グループの領域の大きさに基づいて、モビリティ装置が所属する人流グループを決定する。
従って、本発明の第1態様乃至第4態様によれば、モビリティ速度制御部により、求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、モビリティ装置の制限速度を決定するので、モビリティ装置が属する人流を乱さずに走行可能なモビリティ装置を提供することができる。
本発明の第5態様のモビリティ装置によれば、制限速度計算部は、求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、モビリティ装置の最低速度をさらに決定する。
本発明の第6態様のモビリティ装置によれば、制限速度計算部は、求められた所属する人流グループにおけるモビリティ装置の位に応じて、制限速度を決定する。
従って、本発明の第5態様および第6態様のモビリティ装置によれば、第1態様乃至第4態様のいずれか1態様のモビリティ装置の効果に加えて、より効果的に人流グループを乱さずに走行することができる
本発明の第7態様のモビリティ装置の制限速度を求める方法によれば、モビリティ装置に適用され、モビリティ装置が備える各部により実行される方法であって、モビリティ装置の人流グループ計算部が、モビリティ装置の周囲の各歩行者の人流グループを求め、モビリティ装置の人流パラメータ計算部が、人流グループ計算部によって求められた人流グループの領域の大きさ及び人流グループの平均速度ベクトルを求め、モビリティ装置の所属人流グループ計算部が、人流パラメータ計算部によって求められた領域の大きさ及び平均速度ベクトルと、モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルとに基づいて、モビリティ装置の所属する人流グループを求め、モビリティ装置の制限速度計算部が、所属人流グループ計算部によって求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、モビリティ装置の制限速度を決定するので、モビリティ装置が属する人流を乱さずに走行可能なモビリティ装置を提供することができる。
本発明の各態様によれば、歩行空間の人流を乱さずに走行することが可能なモビリティ装置及びその制限速度を求める方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るモビリティ1が歩行空間にある環境の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るモビリティ1の機能ブロック図である。 同実施形態に係るモビリティ1への制限速度を求める方法についての動作を説明するためのフローチャートである。 モビリティ1における歩行者の人流グループGの計算を説明するための図である。 モビリティ1における人流グループGの人流パラメータGAR、GMVの計算を説明するための図である。 モビリティ1が所属する人流グループGの計算を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るモビリティについて説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
また、実施形態において、構成要素を区別して説明する必要がない場合には、添え字を省略して説明する。例えば、歩行者h、h、…、hを区別して説明する必要がない場合には、添え字を省略して「h」として説明する。他の構成要素についても同様に説明する。
1 実施形態の概要
図1は、本発明の実施形態に係るモビリティ1が歩行空間にある環境の一例を示す図である。
同図において、歩行空間におけるモビリティ1において検知された3つの人流F1〜F3の一例が示されている。人流F1は、4.3km/hの大きさを有する速度ベクトル、人流F2は、3.5km/hの大きさを有する速度ベクトル、人流F3は、5.2km/hの大きさを有する速度ベクトルである。
モビリティ1は、人流F1〜F3のうち、人流F1に所属すると推定し、所属する人流F1に従い、制限速度を4.3km/hに課している。これにより、モビリティ1は、人流F1〜F3を乱すことなく走行することができる。
2 構成
モビリティ1は、情報処理装置を有する。情報処理装置は、メモリ、CPU、通信インターフェイス、記憶装置などを備えた通常のコンピュータと同様の構成を有し、本発明の実施の形態にかかるモビリティ1の制限速度を求める処理は、記憶装置に記憶されたモビリティ1の制限速度を求める処理を実現するプログラムをCPUが実行することにより実現される。
図2は、本発明の実施形態に係るモビリティ1の機能ブロック図である。
なお、各機能ブロックは、ハードウェア、コンピュータソフトウェア、のいずれか又は両者の組み合わせとして実現することが出来る。このため、各ブロックは、これらのいずれでもあることが明確となるように、概してそれらの機能の観点から以下に説明される。このような機能が、ハードウェアとして実行されるか、又はソフトウェアとして実行されるかは、具体的な実施態様又はシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、具体的な実施態様ごとに、種々の方法でこれらの機能を実現しうるが、そのような実現を決定することは、本発明の範疇に含まれるものである。
図2に示すように、モビリティ1は、環境センシング部11、閾値パラメータ保存部12、人流グループ計算部13、人流パラメータ計算部14、モビリティ速度ベクトル計算部15、所属人流グループ計算部16、制限速度計算部17、モビリティ速度制御部18及び表示部19を有する。
環境センシング部11は、モビリティ1の周囲の各歩行者h(n=1、2、....N)のモビリティ1からの相対位置ベクトルp及び各歩行者の移動速度ベクトルvをモビリティ1に搭載した深度センサでセンシングする。
閾値パラメータ保存部12は、歩行者同士の相対距離の判断に使用される閾値thと、各歩行者の移動速度ベクトルvの類似度の判断に使用される閾値thとが格納される。
人流グループ計算部13は、各歩行者hの人流グループG(m=1、2、・・・・、M<=N)を計算する。このようにして、人流グループ計算部13では、人流グループGと、その人流グループGに含まれる歩行者hとの関係が求められる。
人流パラメータ計算部14は、人流グループ計算部13によって求められた人流グループGの各歩行者hを含む領域GAR及び人流グループGに含まれる歩行者hの移動速度ベクトルvから人流グループGの平均速度ベクトルGMVを求める。
モビリティ速度ベクトル計算部15は、モビリティ1の速度ベクトルvmobを車輪情報等から計算して出力する。
所属人流グループ計算部16は、人流パラメータ計算部14によって求められた人流グループGの各歩行者hを含む領域GAR及び人流グループGの平均速度ベクトルGMVと、モビリティ速度ベクトル計算部15によって求められたモビリティ1の速度ベクトルvmobとに基づいて、モビリティ1の所属する人流グループGを求める。
制限速度計算部17は、所属人流グループ計算部16によって求められたモビリティ1の所属する人流グループGと、人流パラメータ計算部14によって求められ、モビリティ1の所属する人流グループGの平均速度ベクトルGMVに基づいて、モビリティ1の制限速度vmaxを決定する。
モビリティ速度制御部18は、制限速度計算部17によって求められたモビリティ1の制限速度vmaxを用いて、モビリティ1の速度制御を行なう。
表示部19は、モビリティ1の速度制御に関する表示を行なうもので、例えば、所属する人流グループG及び所属する人流グループGの平均速度ベクトルGMVを所属人流グループ計算部16から受信する。そして、所属する人流グループGの平均速度ベクトルGMVが、モビリティ速度ベクトル計算部15によって求められたモビリティ1の速度ベクトルvmobよりも速い場合、別の人流グループに移動を促すメッセージを表示する。
次に、本発明の実施形態に係るモビリティ1への制限速度を求める方法について、図3のフローチャートを参照して説明する。
まず、最初に、モビリティ1の人流グループ計算部13により、各歩行者hの人流グループG(m=1、2、・・・・、M<=N)を計算する(S1)。この人流グループGの計算は、二者hとhの歩行者同士が以下条件全てを満たせば、各歩行者は人流グループG(m=1、2、・・・・、M<=N)に含まれるとする。
1−1 歩行者同士の相対距離dx│yが閾値th以下
1−2 二者hとhの歩行者の移動速度ベクトルvとvの類似度が閾値th以上
なお、移動速度ベクトルvとvの類似度は、例えば、コサイン類似度が用いられるが、これに限られるものではなく、他の類似度の算出方法を用いても良い。
また、移動速度ベクトルvとvの類似度を用いたが、二者hとhの歩行者の移動加速度ベクトルAとAの類似度を用いても良い。さらに、二者hとhの歩行者の身体の向きや顔の向きを表わす方向ベクトルDとDの類似度を用いても良い。
図4は、人流グループGの計算を説明するための図である。
同図において、人流グループGに歩行者h、hが含まれるとされるには、歩行者h、h同士の相対距離d1│2が閾値th以下であり、歩行者h、hの移動速度ベクトルvとvの類似度が閾値th以上であることが必要とされる。
同様に、人流グループGに歩行者hが含まれるとされるには、歩行者h又はh(又は人流グループGに他の歩行者が存在する場合には、当該歩行者)に対して、相対距離及び類似度の条件を満たすことが必要とされる。このようにして、人流グループ計算部13では、人流グループGと、その人流グループGに含まれる歩行者hとの関係が計算される。
次に、人流パラメータ計算部14により、人流グループ計算部13によって求められた人流グループGの各歩行者hを含む領域GAR及び人流グループGに含まれる歩行者hの移動速度ベクトルvから人流グループGの平均速度ベクトルGMVを求める(S2)。
人流グループGの各歩行者hを含む領域GARは、以下のステップで求められる。
2−1 人流グループGに含まれる全ての歩行者h同士を仮想的な線で結ぶ。
2−2 全ての線でできる内側の領域をGARとする。
図5は、人流グループGの人流パラメータGAR、GMVの計算を説明するための図である。
同図において、領域GARは、人流グループGに含まれる歩行者h〜h同士を結んだ線でできる領域であり、人流グループGの平均速度ベクトルをGMVで表わしている。
次に、所属人流グループ計算部16により、人流パラメータ計算部14によって求められた人流グループGの各歩行者hを含む領域GAR及び人流グループGの平均速度ベクトルGMVと、モビリティ速度ベクトル計算部15によって求められたモビリティ1の速度ベクトルvmobとに基づいて、モビリティ1の所属する人流グループGを求める(S3)。
モビリティ1の所属する人流グループGは、具体的には、以下のステップで行なわれる。
3−1 各人流グループGとモビリティ1との距離dを求める。
具体的には、以下のステップで距離dを求める。
3−1−1 各人流グループGの領域GARの重心と、モビリティ1とを結ぶ仮想的な線を引く。
3−1−2 線と領域GARとの交点を求め、モビリティ1と交点との距離dを決定する。
3−2 距離d、領域GAR、人流グループGの平均速度ベクトルGMV及びモビリティ1の速度ベクトルvmobを用いて、モビリティ1が所属する人流グループGを求める。
具体的には、以下の基準に基づいて決定する。
3−2−1 距離dが小さいこと(より近くにいる人流グループG
3−2−2 人流グループGの平均速度ベクトルGMVと、モビリティ1の速度ベクトルvmobとの類似度Sが高いこと(より同じ方向に進む人流グループG
3−2−3 領域GARが大きいこと(より大きな人流グループG
すなわち、距離d、平均速度ベクトルGMVと速度ベクトルvmobとの類似度S、領域GARのパラメータに重み付けが行なわれ、その結果に基づいて、モビリティ1が所属する人流グループGが決定される。
パラメータの重みづけは、例えば、以下のように行なわれる。
各人流グループGのmについて、
モビリティ1との距離d、平均速度ベクトルGMVと速度ベクトルvmobとの類似度S、人流グループGの領域GARを用いて、
=α×d+β×S+γ×GAR
(α、β、γ:事前にチューニングして設定する正の定数)
を計算し、Eが最大となるmを所属人流グループGとする。
図6は、モビリティ1が所属する人流グループGの計算を説明するための図である。
同図において、モビリティ1が人流グループG又はGに所属することを決定する場合、距離d、平均速度ベクトルGMVと速度ベクトルvmobとの類似度、領域GARのパラメータに重み付けが行なわた第1結果と、距離d、平均速度ベクトルGMVと速度ベクトルvmobとの類似度、領域GARのパラメータに重み付けが行なわた第2結果とを比較して、所属する人流グループG又はGを決定する。
次に、制限速度計算部17により、所属人流グループ計算部16によって求められたモビリティ1の所属する人流グループGと、人流パラメータ計算部14によって求められ、モビリティ1の所属する人流グループGの平均速度ベクトルGMVに基づいて、モビリティ1の制限速度vmaxを決定する(S4)。
これにより、モビリティ速度制御部18によるモビリティ1の速度制御は、制限速度計算部17により求められた制限速度vmaxを用いて速度制御が行なわれる。
<変形例>
なお、上述の実施形態のモビリティ1については、以下のように構成しても良い。
M−1 人流グループGの計算においては、モビリティ1に搭載したセンサだけではなく、監視カメラの映像、環境中に設置されたセンサからBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)などの無線通信を介して得られるセンサ値を利用してもよい。
M−2 領域GARの計算においては、ある一定距離以上(例えば、2×th)の歩行者h同士の線を引かないことで、精度の高い領域を求めることができる。
M−3 領域GARの計算において、2者しか人流グループGに含まれない場合など領域GARが2次元的な広がりを持たない場合、線を物理的に太さbに拡張して、処理を行なっても良い。
M−4 モビリティ1と人流グループGとの距離dは、領域GARの重心を利用せず、モビリティ1と人流グループGとの距離が最小となる距離をdとしても良い。
M−5 制限速度は、最高速度vmaxだけでなく、「最低速度」を求めて適用することで、より人流に沿った移動が可能となる。
M−6 所属する人流グループG内におけるモビリティ1の位置関係を考慮した制限速度を加えても良い。例えば、モビリティ1が所属する人流グループGの先頭である場合、中間である場合、後方である場合に分類して、それぞれの制限速度を決定しても良い。例えば、先頭である場合には、モビリティ1が所属する人流グループGの平均速度ベクトルGMVよりも早めに制限速度vmaxを設定し、中間である場合には平均速度ベクトルGMVと同じに制限速度vmaxを設定し、後方である場合には平均速度ベクトルGMVよりも遅めに制限速度vmaxを設定しても良い。
M−7 閾値thは、走行する場所毎に定義しても良い。この場合、モビリティ1にGPS(Global Positioning System)などの位置測定装置を搭載し、人流グループ計算部13は、位置測定装置により得られた位置情報に応じた閾値thを使用して、人流グループGを計算する。
M−8 実施形態では、モビリティ1において、制限速度を計算する場合について説明したが、クライアントサーバシステムを使用して、モビリティ1における計算の一部又は全部をサーバ側で計算をしても良い。
M−9 所属人流グループ計算部16は、パラメータ領域GAR、平均速度ベクトルGMV、速度ベクトルvmobのパラメータを使用して、ルールベースで所属する人流グループGを決定する場合について説明したが、サポートベクターマシーン(SVM)、K−means法を使用したクラスタリングなどを使用した機械学習器を使用して、モビリティ1が所属する人流グループGを決定しても良い。
従って、本発明の実施形態のモビリティ1によれば、所属する人流グループGに従い、制限速度を課すことで、モビリティ1の周囲の人流グループGを乱さずに走行することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…モビリティ、11…環境センシング部、12…閾値パラメータ保存部、13…人流グループ計算部、14…人流パラメータ計算部、15…モビリティ速度ベクトル計算部、16…所属人流グループ計算部、17…制限速度計算部、18…モビリティ速度制御部、19…表示部、h…歩行者、p…相対位置ベクトル、v…移動速度ベクトル、th、th…閾値、G…人流グループ、GAR…領域、GMV…平均速度ベクトル、vmax…制限速度、vmob…速度ベクトル。

Claims (7)

  1. モビリティ装置の周囲の各歩行者の人流グループを求める人流グループ計算部と、
    前記人流グループ計算部によって求められた前記人流グループの領域の大きさ及び前記人流グループの平均速度ベクトルを求める人流パラメータ計算部と、
    前記人流パラメータ計算部によって求められた領域の大きさ及び平均速度ベクトルと、前記モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルとに基づいて、前記モビリティ装置の所属する人流グループを求める所属人流グループ計算部と、
    前記求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の制限速度を決定する制限速度計算部とを具備するモビリティ装置。
  2. 前記各歩行者の前記モビリティ装置からの相対位置ベクトルと、前記各歩行者の移動速度ベクトルとをセンシングする環境センシング部をさらに具備し、
    前記人流グループ計算部は、
    前記環境センシング部によりセンシングされた前記各歩行者の相対位置ベクトル及び移動速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の周囲の前記各歩行者の人流グループを求める、請求項1に記載のモビリティ装置。
  3. 前記人流グループ計算部は、
    第1歩行者と第2歩行者の相対距離が第1閾値以下であり、かつ前記第1歩行者の移動速度ベクトルと前記第2歩行者の移動速度ベクトルとの類似度が第2閾値以上である場合、前記第1歩行者と前記第2歩行者とは同一の人流グループであると判断する、請求項2に記載のモビリティ装置。
  4. 前記所属人流グループ計算部は、
    前記モビリティ装置と、前記人流グループ計算部によって求められた人流グループとの距離、前記モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルと前記人流パラメータ計算部によって求められた前記人流グループの平均速度ベクトルとの類似度、及び前記人流パラメータ計算部によって求められた前記人流グループの領域の大きさに基づいて、前記モビリティ装置が所属する人流グループを決定する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のモビリティ装置。
  5. 前記制限速度計算部は、前記求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の最低速度をさらに決定する、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のモビリティ装置。
  6. 前記制限速度計算部は、前記求められた所属する人流グループにおける前記モビリティ装置の位置に応じて、前記制限速度を決定する、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のモビリティ装置。
  7. モビリティ装置に適用され、前記モビリティ装置が備える各部により実行される方法であって、
    前記モビリティ装置の人流グループ計算部が、
    前記モビリティ装置の周囲の各歩行者の人流グループを求め、
    前記モビリティ装置の人流パラメータ計算部が、
    前記人流グループ計算部によって求められた前記人流グループの領域の大きさ及び前記人流グループの平均速度ベクトルを求め、
    前記モビリティ装置の所属人流グループ計算部が、
    前記人流パラメータ計算部によって求められた領域の大きさ及び平均速度ベクトルと、前記モビリティ装置のモビリティ速度ベクトルとに基づいて、前記モビリティ装置の所属する人流グループを求め、
    前記モビリティ装置の制限速度計算部が、
    前記所属人流グループ計算部によって求められた所属する人流グループの平均速度ベクトルに基づいて、前記モビリティ装置の制限速度を決定する、
    モビリティ装置の制限速度を求める方法。
JP2017205302A 2017-10-24 2017-10-24 モビリティ装置及びその制限速度を求める方法 Active JP6907879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205302A JP6907879B2 (ja) 2017-10-24 2017-10-24 モビリティ装置及びその制限速度を求める方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017205302A JP6907879B2 (ja) 2017-10-24 2017-10-24 モビリティ装置及びその制限速度を求める方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019079239A JP2019079239A (ja) 2019-05-23
JP6907879B2 true JP6907879B2 (ja) 2021-07-21

Family

ID=66626595

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017205302A Active JP6907879B2 (ja) 2017-10-24 2017-10-24 モビリティ装置及びその制限速度を求める方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6907879B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7361934B2 (ja) 2020-08-21 2023-10-16 三菱電機株式会社 仮想地図提供装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4008252B2 (ja) * 2001-05-25 2007-11-14 本田技研工業株式会社 危険車両情報提供装置、及びそのプログラム
JP5617562B2 (ja) * 2010-11-26 2014-11-05 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 移動ロボット
JP2017100490A (ja) * 2015-11-30 2017-06-08 パイオニア株式会社 速度制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019079239A (ja) 2019-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109521762B (zh) 用于生成自动驾驶车辆的最优参考线路的计算机实施的方法、介质及系统
CN110083149B (zh) 用于自动驾驶车辆的路径与速度优化后馈机制
US11042157B2 (en) Lane/object detection and tracking perception system for autonomous vehicles
US11225247B2 (en) Collision prediction and avoidance for vehicles
CN109521763B (zh) 用于自动驾驶车辆的基于约束平滑样条的路径优化
CN109521761B (zh) 用于自动驾驶车辆的基于约束平滑样条的速度优化方法、介质及系统
US10996679B2 (en) Method to evaluate trajectory candidates for autonomous driving vehicles (ADVs)
JP6684345B2 (ja) 自律走行車の走行を決定するための周辺環境を構築する方法及びシステム
CN109195841B (zh) 用于自动驾驶车辆的完全停止的速度控制
CN109195860B (zh) 自动驾驶车辆的车道路缘辅助离道检查和车道保持系统
US9874871B1 (en) Method to dynamically adjusting steering rates of autonomous vehicles
CN108255170B (zh) 动态地调整自动驾驶车辆的速度控制率的方法
US20220261000A1 (en) Collision zone detection for vehicles
US20190196485A1 (en) Non-blocking boundary for autonomous vehicle planning
EP3853835A1 (en) Collision prediction and avoidance for vehicles
US20210081715A1 (en) Systems and methods for predicting the trajectory of an object with the aid of a location-specific latent map
CN110389583A (zh) 生成自动驾驶车辆的轨迹的方法
EP4018364A1 (en) Yield behavior modeling and prediction
CN111176268A (zh) 用于自动驾驶车辆的模仿人类驾驶行为的两步参考线平滑方法
CN108628298B (zh) 用于自动驾驶车辆的控制型规划和控制系统
CN107111317B (zh) 移动体
Fernández et al. Autonomous navigation and obstacle avoidance of a micro-bus
US11789456B2 (en) Object or person attribute characterization
US20190126921A1 (en) Computer-assisted or autonomous driving method and apparatus with consideration for travelers' intent
CN111615618A (zh) 用于自动驾驶车辆的高速规划的基于多项式拟合的参考线平滑方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200512

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6907879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150