JP6907004B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、撮影された画像データを処理する画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムに関する。
昨今、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像装置では、撮像素子にCCDセンサまたはCMOSセンサを採用している。それらのセンサは、センサ表面のカラーフィルターアレイ(以下、CFAと表記する。)によって1つの画素で1つの色成分が構成されている。例えばR(赤色),G0(緑色),B(青色),G1(緑色)のカラーフィルタが周期的なパターンで配置されたベイヤー配列のCFAを用いることで、センサからは、そのベイヤー配列に対応したRGBデータ(以下、RAWデータと表記する。)が得られる。そして、撮像装置は、RAWデータに対してデモザイク処理を行い、そのデモザイク処理により得られたRGBデータ、又はそのRGBデータを色変換したYUVデータを、符号化して記録等する。
また、例えば特許文献1には、RAWデータをR,G0,B,G1の四つのプレーンに分離した後に符号化する手法が開示されている。以下、この手法を4プレーン方式と呼ぶ。さらに、特許文献2には、RAWデータを特許文献1と同様にR,G0,B,G1の4プレーンに分離した後、近似的に、輝度と色差に相当するチャネル(特許文献2ではYとCo,Cg,Dgの四つのチャネル)に変換してから符号化する手法が開示されている。以下、この手法を色変換方式と呼ぶ。なお、特許文献1の4プレーン方式の場合、空間的な距離が近く、且つ同色のため相関が高いG0成分とG1成分を別プレーンに分離してしまうので、G0,G1成分をまとめて符号化した場合に比べ、符号化効率が低下することが考えられる。一方、特許文献2の色変換方式は、人間の視覚特性を利用して輝度(Y)のチャネルに多くの符号量を割り振ることで解像感の低下を防ぎ、主観的な画質を高めることが可能である。
特開2003−125209号公報 特開2006−121669号公報
ところで、前述したデモザイク処理は1画素に対してRGBの3つの色成分を持たせるような処理であるため、デモザイク処理後のデータ量は、デモザイク処理前のRAWデータの3倍のデータ量となる。このため、デモザイク処理前のRAWデータを直接、符号化してからRAW現像処理して記録等する方法が提案されている。
しかしながら、RAWデータの状態のときのRGBの各色のレベルと、ホワイトバランス調整を行ってデモザイク処理するといったRAW現像処理後のRGBの各色のレベルとは、合っていないことが多い。このため、例えばRAWデータをR,G0,B,G1の4プレーンに分けて符号化した後にRAW現像処理する場合、各プレーンの符号化の際に同じ量子化を施したとしても、RAW現像処理後のRGBでは量子化誤差に差が生じてしまう。この場合、符号化後の画像データが復号化されてディスプレイに表示されたとき、それらRGBの量子化誤差の差に起因した色歪みが現れてしまい、画質が低くなってしまう。また、色変換方式の場合は、ホワイトバランス調整前と調整後のRGBの各色レベルが合っていないため、輝度と色差の分離が上手くいかず、輝度に多くの符号量を割り振ることができなくなってしまい、符号化効率が低下してしまう。
そこで、本発明は、画質の低下を抑え、RAWデータの符号化効率を高めることを目的とする。
本願の請求項1に係る画像処理装置は、撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、色温度の調整がなされた後のデータから、複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、色温度の調整がなされた後の、それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、生成手段を制御する生成制御手段と、を有し、前記生成手段は、前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成手段と、前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成手段とからなり、前記符号化手段は、前記第1の生成手段と前記第2の生成手段の何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、前記生成制御手段は、前記符号化手段による圧縮符号化の圧縮率が所定の閾値以下に設定されているときには前記第1の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行い、前記圧縮率が前記所定の閾値より高く設定されているときには前記第2の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行うように前記生成手段を制御することを特徴とする。
本願の請求項2に係る画像処理装置は、撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、色温度の調整がなされた後のデータから、複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、色温度の調整がなされた後の、それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、生成手段を制御する生成制御手段と、を有し、生成手段は、画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成手段と、画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成手段とからなり、符号化手段は、第1の生成手段と第2の生成手段の何れか一方により生成されたプレーンのデータを圧縮符号化し、生成制御手段は、画像データの素材性を優先する設定がなされているときには第1の生成手段によるプレーンのデータの生成を行い、画像データの画質を優先する設定がなされているときには第2の生成手段によるプレーンのデータの生成を行わせるように生成手段を制御することを特徴とする。
本願の請求項3に係る画像処理装置は、撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、色温度の調整がなされた後のデータから、複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、色温度の調整がなされた後の、それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、生成手段を制御する生成制御手段と、を有し、生成手段は、画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成手段と、画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成手段とからなり、符号化手段は、第1の生成手段と第2の生成手段の何れか一方により生成されたプレーンのデータを圧縮符号化し、生成制御手段は、画像データが静止画であるときには第1の生成手段によるプレーンのデータの生成を行い、画像データが動画であるときには第2の生成手段によるプレーンのデータの生成を行うように生成手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、画質の低下を抑え、RAWデータの符号化効率を高めることが可能となる。
第1の実施形態のデジタルカメラの外観図である。 第1の実施形態の画像処理装置の概略構成例を示す図である。 ベイヤー配列を説明するための図である。 デベイヤー処理(デモザイク処理)を説明するための図である。 ホワイトバランス調整前後のRGBのヒストグラム例を示す図である。 4プレーン方式のデータ生成方法を説明するための図である。 ウェーブレット変換を行う概略構成例を示す図である。 第2の実施形態の画像処理装置の概略構成例を示す図である。 画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1(a)に本発明を適用可能な画像処理装置の一実施形態として、動画および静止画を撮影可能なデジタルカメラ100の外観図を示す。ここでは、業務用のカメラを例に挙げて説明を行うが、コンシューマ向けのデジタルカメラ、ビデオカメラにも本発明を適用することができる。あるいは、カメラおよび画像処理機能を備えたスマートフォンやタブレット端末などの各種携帯端末、工業用カメラ、車載カメラ、医療用カメラなどの各種撮像装置にも本発明を適用することができる。さらに、カメラ機能が無くとも、これら各種撮像装置から画像を受け取って画像を加工する画像処理機能を備えたパーソナルコンピュータ、サーバー、あるいは、タブレット端末などにも本発明を適用することができる。
図1(a)のモニター28は画像や各種情報を表示するモニターである。シャッターボタン61は撮影指示を行うための操作部である。操作部材70はユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン等を含む。電源スイッチ72は、電源オン、電源オフを切り替えるための押しボタンである。モニター28は、デジタルカメラ100の側面に配置されるモニターであり、メニュー項目を表示したり、撮像画像を表示したりすることができる。またモニター28の上下に配置されているボタンは、モニター28に表示される各アイテムに対応しており、各ボタンの押下によりモニター28上のアイテムが選択可能となる。モニター28には、電力の供給源や残量等や、撮影に関する設定値等が表示される。ファインダ76は、デジタルカメラ100において撮像された画像が表示される電子ビューファインダである。不図示の記録媒体73はメモリカードやハードディスク等の不揮発性の記録媒体であり、デジタルカメラ100側のI/F18と接続可能な記録媒体である。外部I/F77には、バッテリや図1(b)に示す外部レコーダ120が装着可能であり、電源の入力及び映像信号、音声信号、制御信号の入出力を行うためのインターフェース部材(電力供給や外部入力を受付け可能な部材)である。電源I/F75は、例えばACアダプタが装着可能な電源入力のインターフェース部材である。電源I/F75から入力された電力は、外部I/F77から入力された電力よりも優先して使用される。外部I/F77と反対側の面には不図示のレンズマウントが設けられており、このレンズマウントに対して、交換レンズユニットを着脱することができる。
図1(b)に示すレコーダ120はデジタルカメラ100と、デジタルカメラ100の外部I/F77とレコーダ120の外部I/F126とで接続可能な記録装置である。レコーダ120には記録媒体I/F124、記録媒体125があり、記録媒体125は取り外し可能である。レコーダ120は、デジタルカメラ100側の記録媒体よりも容量の大きなデータを記録可能な記録用メモリを有し、画像に関する処理能力も高い。また、電源I/F127は、レコーダ120に供給可能なバッテリを接続するためのI/Fである。電源I/F127を介してレコーダ120に供給された電力は、外部I/F126を介してデジタルカメラ100側にも給電される。
なお、本実施形態では、デジタルカメラ100に対してレコーダ120を着脱できる構成を例に挙げて説明を行うが、これに限られるものではなく、デジタルカメラ100にレコーダ120が内蔵される構成であっても構わない。また、デジタルカメラ100に対して交換レンズユニットを着脱する構成を例に挙げて説明を行うが、デジタルカメラ100に撮影レンズが固定された構成であっても構わない。
図2は、第1の実施形態の画像処理装置としてのデジタルカメラ100の主要部の概略構成例を示す図である。図2に示すように、本実施形態の画像処理装置は、撮像ユニット208、デモザイク回路200、ホワイトバランス調整回路201、モザイク回路202、4プレーン生成回路203、RAW符号化回路211を有して構成されている。RAW符号化回路211は、周波数変換回路204、量子化回路206、エントロピー符号化回路207、符号量制御回路205を有して構成されている。なお、本実施形態では、RAW符号化回路211にて行われる圧縮符号化の方式として、JPEG2000を例に挙げるが、圧縮符号化方式は他の方式であってもよい。
撮像ユニット208は、シャッター機構、撮像センサ(イメージャ)などから構成される一般的な撮像光学部である。デジタルカメラ100に撮影レンズが固定されている場合には、この撮像ユニット208は、さらに、光学レンズおよび絞り機構も含む。撮像センサは、撮像面の表面にカラーフィルターアレイ(CFA)を備えたCCD又はMOS型のセンサとなされている。CFAは、例えばR(赤色),G0(緑色),B(青色),G1(緑色)の3原色フィルタが周期的なパターンで配置されたベイヤー配列のフィルタである。図3は、ベイヤー配列のCFAの一部を拡大して示す図である。図3に示すCFAにより、撮像センサからは、ベイヤー配列のR,G0,B,G1の各色成分のデータからなるRAWデータが出力される。なお、人間の視覚特性は、輝度成分に対して高い感度を持っていることから、一般的なベイヤー配列では、図3に示すように、輝度成分に多く含まれるG成分に対し、R成分やB成分の2倍の画素数を割り当てる構成となされている。撮像センサは、光学レンズ等により撮像面上に結像された光学像を、CFAによりR,G0,B,G1に色分解し、その色分解後の各色成分の光量に応じた電気信号をデジタル変換し、RAWデータとして出力する。このRAWデータは、デモザイク回路200に送られる。
デモザイク回路200は、ベイヤー配列の各色成分のデータからなるRAWデータを、RGBの色成分ごとのデータに分離するデベイヤー処理(デモザイク処理)を行う。図4はデモザイク回路200によるデベイヤー処理(デモザイク処理)を説明するための図である。なお、図4では、図3に示したG0とG1を区別せずにGとして表している。
デベイヤー処理として、デモザイク回路200は、先ず、図4に示したようなベイヤー配列のRGBのデータ400を、それぞれRGBの各色成分のデータ401〜403に分ける色分離処理を行う。具体的には、デモザイク回路200は、データ400のうち、R成分の画素位置の画素値を残し、R成分以外の他のG成分及びB成分の画素位置には画素値として0を挿入した、データ401を生成する。同様に、デモザイク回路200は、データ400のうち、G成分の画素位置の画素値を残し、G成分以外の他のR成分及びB成分の画素位置には画素値として0を挿入した、データ402を生成する。また同様に、デモザイク回路200は、データ400のうち、B成分の画素位置の画素値を残し、B成分以外の他のR成分及びG成分の画素位置には画素値として0を挿入した、データ403を生成する。
次に、デモザイク回路200は、図4のようにRGBの各色成分別に色分離処理されたデータ401〜403に対して同時化処理(デモザイク処理)を行い、データ405〜407を生成する。同時化処理は、色分離処理で0の画素値が挿入されなかった画素位置には、その画素位置の画素値をそのまま残し、一方、色分離処理で0の画素値が挿入された画素位置には周囲の画素値から補間により生成した画素値を挿入する処理である。具体的には、R成分のデータ401において、座標(m,n)の補間前の画素値をR(m,n)、補間後の画素値をRp(m,n)とすると、デモザイク回路200は、補間後の画素Rp(m,n)を式(1)〜式(4)により算出する。式(1)〜式(4)は、補間後の画素Rp(1,1)、Rp(1,2)、Rp(2,1)、Rp(2,2)を求める式であり、これら以外の座標(m,n)の補間後の画素Rp(m,n)を求める式は省略するが、同様の手法により各画素値の生成が可能である。これにより、データ401からは、データ405が得られる。
Rp(1,1)=R(1,1) ・・・式(1)
Rp(1,2)={R(1,1)+R(1,3)}/2 ・・・式(2)
Rp(2,1)={R(1,1)+R(3,1)}/2 ・・・式(3)
Rp(2,2)={R(1,1)+R(1,3)+R(3,1)+R(3,3)}/4 ・・・式(4)
また、デモザイク回路200は、B成分のデータ403についても、R成分の場合と同様の同時化処理を行って、補間後の画素値Bp(m,n)を生成することにより、データ407を生成する。
デモザイク回路200は、図4のG成分のデータ402については、補間後の画素Gp(m,n)を、式(5)〜式(8)により算出する。式(5)〜式(8)は、補間後の画素値Gp(2,2)、Gp(2,3)、Gp(3,2)、Gp(3,3)を求める式であり、これら以外の座標(m,n)の補間後の画素Gp(m,n)を求める式は省略するが、同様の手法により各画素値の生成が可能である。これにより、データ402からは、データ406が得られる。
Gp(2,2)={G(1,2)+G(3,2)+G(2,1)+G(2,3)}/4 ・・・式(5)
Gp(2,3)=G(2,3) ・・・式(6)
Gp(3,2)=G(3,2) ・・・式(7)
Gp(3,3)={G(2,3)+G(4,3)+G(3,2)+G(3,4)}/4 ・・・式(8)
なお、同時化処理における画素値の補間方法は一例であり、これ以外の公知の様々な補間方法が用いられてもよい。例えば、元の信号の高域の特性劣化を抑止するため、被写体領域の例えば上下左右の方向ごとの相関を予め判定しておき、最も相関の高い方向に位置する信号の重み付けを大きくして、補間を行うようにしてもよい。例えば、補間の対象となる画素に対し、上下に隣接するG成分の画素値との間の相関と、左右に隣接するG成分の画素値との間の相関とを比較し、相関の高い方のG成分の画素値に対する比率を大きくして、補間の対象となる画素の画素値を求めてもよい。或いは、相関の高い方のG成分の画素値のみを用いて、補間の対象となる画素の画素値を求めてもよい。デモザイク回路200により、前述したデモザイク処理がなされた後のデータ(405〜407)は、ホワイトバランス調整回路201に送られる。
ホワイトバランス調整回路201は、白とみなせる被写体領域の画素のRGBの各色成分のレベルを略々等しくするようなホワイトバランス調整処理を行う。具体的には、ホワイトバランス調整回路201は、白とみなせる被写体領域の画素のRGBの各色成分別にゲイン係数を算出し、それらゲイン係数を色成分別に掛けることにより、RGBの各色成分のレベルを合わせる。なお、ゲイン係数の算出は一般的な方法によって算出すればよいので、その詳細な説明は省略する。
図5(a)はホワイトバランス調整前のRGBの各色成分別のヒストグラム例を示しており、縦軸はRGBの各色成分別の複数の画素のサンプル数を示し、横軸はRGBの各色成分別の画素値を示している。また、図5(b)はホワイトバランス調整後のRGBの各色成分別のヒストグラム例を示しており、縦軸と横軸は図5(a)と同様である。図5(a)の例では、ホワイトバランス調整前のRGBの各色成分のうち、例えばR成分の画素値がG成分やB成分の画素値に対して相対的に小さい値となっている画素のサンプル数が多くなっている。このような場合、ホワイトバランス調整では、図5(b)に示すように、G成分とB成分の画素値については大きく変化させない一方で、R成分の画素値に対しては大きなゲイン係数を掛けるような調整が行われる。これにより、ホワイトバランス調整後のRGBの各色成分別のヒストグラムは、図5(b)に示すように略々揃うようになる。ホワイトバランス調整回路201によるホワイトバランス調整処理後のRGBの各色成分別のデータは、モザイク回路202に送られる。
モザイク回路202は、ホワイトバランス調整後のRGBの各色成分別のデータに対し、ベイヤー配列の規則に従ってR成分、G成分、B成分の各データをサンプリングすることにより、ベイヤー配列のデータを再生成する。すなわち、モザイク回路202は、デモザイク回路200の同時化処理により1画素につきRGBの三つの色成分を持ったデータから、図6(a)に示すようなR,G0,B,G1の各色成分の配列パターンが周期的に繰り返されたデータ600を再生成する。このようにモザイク回路202によるモザイク化処理がなされたデータ600は、再生成された1ピクチャ分のRAWデータ600として、4プレーン生成回路203に送られる。
4プレーン生成回路203は、図6(a)のように再生成された1ピクチャ分のRAWデータ600を、図6(b)に示すようにR成分のプレーン601、G0成分のプレーン602、G1成分のプレーン603、B成分のプレーン604に分離する。RAWデータ600からR,G0,B,G1の各プレーンを生成するような色分離の技術は、前述した特開2003−125209号公報や特開2006−121669号公報等に開示されて公知の技術であるため、その詳細な説明については省略する。4プレーン生成回路203により分離された四つのプレーン(601〜604)のデータは、RAW符号化回路211の周波数変換回路204に送られる。
周波数変換回路204は、4プレーン生成回路203から送られてきた四つの各プレーンのデータに対して、それぞれウェーブレット変換処理を実行する。そして、周波数変換回路204は、ウェーブレット変換処理によりサブバンドごとに生成した変換係数(以下、ウェーブレット係数と表記する。)を、量子化回路206に送る。図7は、周波数変換回路204においてウェーブレット変換処理を行う構成(以下、ウェーブレット変換回路とする。)の一例を示す図である。
図7のウェーブレット変換回路によるウェーブレット変換処理は、JPEG2000にも採用されている処理であり、サブバンドへの分解を1レベル(1度)だけ行う場合の例である。なお、図7の入力画像データ700は四つのプレーンのデータのうちの一つのプレーンのデータであり、ウェーブレット変換回路は、四つのそれぞれのプレーンのデータに対してウェーブレット変換処理を実行する。入力画像データ700は、垂直LPF(ローパスフィルタ)701と垂直HPF(ハイパスフィルタ)702に送られる。垂直LPF701は、入力画像データ700に含まれる水平成分をそのまま通過させ、一方、垂直成分については低周波成分(以下、垂直低周波成分と表記する。)のみを通過させる。垂直HPF702は、入力画像データ700に含まれる水平成分をそのまま通過させ、一方、垂直成分については高周波成分(以下、垂直高周波成分と表記する。)のみを通過させる。
垂直LPF701から出力された垂直低周波成分のデータはダウンサンプリング回路703に送られる。ダウンサンプリング回路703は、入力画像データ700の水平成分をそのまま通過させ、垂直低周波成分のデータについては2:1ダウンサンプリングする。これにより、ダウンサンプリング回路703からは、入力画像データ700の垂直低周波数成分の領域(以下、垂直低周波領域と表記する。)の解像度が半分になされたデータが出力されることになる。また、垂直HPF702から出力された垂直高周波成分のデータはダウンサンプリング回路704に送られる。ダウンサンプリング回路704は、入力画像データ700の水平成分をそのまま通過させ、垂直高周波成分のデータについては2:1ダウンサンプリングする。これにより、ダウンサンプリング回路704からは、入力画像データ700の垂直高周波数成分の領域(以下、垂直高周波領域と表記する。)の解像度が半分になされたデータが出力されることになる。
ダウンサンプリング回路703から出力されたデータは、水平LPF705と水平HPF706に送られる。水平LPF705は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、一方、水平成分については低周波成分(以下、水平低周波成分と表記する。)のみを通過させる。水平HPF706は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、一方、水平成分については高周波成分(以下、水平高周波成分と表記する。)のみを通過させる。
水平LPF705から出力されたデータはダウンサンプリング回路709に送られる。ダウンサンプリング回路709は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、水平成分(水平低周波成分)については2:1ダウンサンプリングする。これにより、ダウンサンプリング回路709からは、水平低周波数成分の領域(以下、水平低周波領域と表記する。)の解像度が半分になされたデータが出力されることになる。すなわち、ダウンサンプリング回路709から出力されるデータは、垂直低周波領域の解像度が半分で、かつ水平低周波領域の解像度が半分のデータ(以下、LLブロックのデータと表記する。)となる。
また、水平HPF706から出力されたデータはダウンサンプリング回路710に送られる。ダウンサンプリング回路710は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、水平成分(水平高周波成分)については2:1ダウンサンプリングする。これにより、ダウンサンプリング回路710からは、水平高周波数成分の領域(以下、水平高周波領域と表記する。)の解像度が半分になされたデータが出力されることになる。すなわち、ダウンサンプリング回路710から出力されるデータは、垂直低周波領域の解像度が半分で、かつ水平高周波領域の解像度が半分のデータ(以下、LHブロックのデータと表記する。)となる。
ダウンサンプリング回路704から出力されたデータは、水平LPF707と水平HPF708に送られる。水平LPF707は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、一方、水平成分については低周波成分(水平低周波成分)のみを通過させる。水平HPF708は、入力されたデータの垂直成分をそのまま通過させ、一方、水平成分については高周波成分(水平高周波成分)のデータのみを通過させる。
水平LPF707から出力されたデータはダウンサンプリング回路711に送られる。ダウンサンプリング回路711は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、水平成分(水平低周波成分)については2:1ダウンサンプリングする。これにより、ダウンサンプリング回路711からは、水平低周波成分の領域(以下、水平低周波領域と表記する。)の解像度が半分になされたデータが出力されることになる。すなわち、ダウンサンプリング回路711から出力されるデータは、垂直高周波領域の解像度が半分で、かつ水平低周波領域の解像度が半分のデータ(以下、HLブロックのデータと表記する。)となる。
また、水平HPF708から出力されたデータはダウンサンプリング回路712に送られる。ダウンサンプリング回路712は、入力されたデータに含まれる垂直成分をそのまま通過させ、水平成分(水平高周波成分)については2:1ダウンサンプリングする。これにより、ダウンサンプリング回路712からは、水平高周波数成分の領域(水平高周波領域)の解像度が半分になされたデータが出力されることになる。すなわち、ダウンサンプリング回路712から出力されるデータは、垂直高周波領域の解像度が半分で、かつ水平高周波領域の解像度が半分のデータ(以下、HHブロックのデータと表記する。)となる。
上述したように、図7のウェーブレット変換回路は、入力画像データ700から、LLブロック、LHブロック、HLブロック、HHブロックの各データからなる出力画像データ713を生成して出力する。これらLLブロック、LHブロック、HLブロック、HHブロックのデータは、ウェーブレット変換におけるサブバンドのウェーブレット係数のデータである。例えば、HHブロックは、水平方向、垂直方向ともに、高周波領域のサブバンドとなっている。また、LLブロックのデータは、入力画像データ700の解像度を水平方向と垂直方向とで各々半分に縮小した画像データとなる。HHブロック、HLブロック、LHブロックは、高周波領域であり、ほとんどが小さい値となっているため、圧縮符号化により圧縮が効き易いデータになっている。
図2のRAW符号化回路211の説明に戻す。
符号量制御回路205は、例えばユーザが設定した圧縮率に応じて、前述した四つのプレーンの組つまり前述した1ピクチャ分のRAWデータに対して割り振る目標符号量と、それら四つの各プレーンのそれぞれに対して割り振る目標符号量とを設定する。符号量制御回路205は、それら目標符号量の情報を量子化回路206に送る。
量子化回路206には、周波数変換回路204(図7のウェーブレット変換回路)から出力されたウェーブレット係数のデータ(出力画像データ713)が入力される。量子化回路206は、符号量制御回路205により設定された目標符号量を基に量子化パラメータを決定し、その量子化パラメータを用いて、周波数変換回路204から送られてきたウェーブレット係数を量子化する。量子化回路206による量子化後のデータは、エントロピー符号化回路207に送られる。
エントロピー符号化回路207は、量子化回路206にて量子化されたウェーブレット係数に対し、サブバンドごとにエントロピー符号化処理を施して、符号化データ(符号化ストリームデータ)として出力する。この符号化データは、レコーダ120が有する大容量の記録用メモリに記憶される。なお、エントロピー符号化処理としては、例えばEBCOT(Embedded Block Coding with Optimized Truncation)などを用いることができる。
以上説明したように、第1の実施形態の画像処理装置は、圧縮符号化する前にRAWデータに対しホワイトバランス調整を行うようにしているため、事前にホワイトバランス調整を行わずにRGBデータに符号化を施す場合のような色歪みが生ずることはない。
例えば、前述の図5(a)と図5(b)を例に挙げると、図5(b)に示すように、ホワイトバランス調整による色温度の調整でG成分とB成分の画素値は大きな変化が無いのに対し、R成分の画素値には強いゲイン係数がかけられる。ここで、例えば、ホワイトバランス調整を行う前に符号化を行い、その後にホワイトバランス調整を行うようにした場合には、符号化の際の量子化による量子化誤差に対してもホワイトバランス調整によるゲイン係数が掛けられることになる。図5(a)の例の場合、R,G,Bの各成分に対して同じ量子化が行われたとしても、その後のホワイトバランス調整でR成分には強いゲイン係数がかけられるため、R成分の量子化誤差に対しても強いゲイン係数がかけられることになる。この場合、ホワイトバランス調整後のR,G,Bの各成分の量子化誤差は、G,B成分の量子化誤差に比べてR成分の量子化誤差が大きくなり、R,G,Bの各色成分の量子化誤差に差が生じていることになる。したがって、符号化データ(符号化ストリームデータ)をその後に復号化してディスプレイ等に表示した場合、その表示画像は、RGBの量子化誤差の差に起因した色歪みが生じた画質の低い画像となる。これに対し、本実施形態の場合は、RAWデータにホワイトバランス調整を行ってから圧縮符号化がなされ、RGBの各色成分の量子化誤差に対して異なるゲイン係数が掛かることがないため、色歪みが生ずることはなく、画質の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態では、デモザイク回路200によるデモザイク処理後のデータに対してホワイトバランス調整回路201でホワイトバランス調整を行っているため、高精度のホワイトバランス調整が可能となる。さらに、高精度のホワイトバランス調整が行われた場合には、事前にホワイトバランス調整を行わずにRAWデータを符号化する場合に比べ、例えば圧縮符号化の圧縮率を高めたとしても画質の劣化が少ないため、より高い符号化効率を実現可能となる。
なお、本実施形態ではホワイトバランス調整を行う前にデモザイク処理を行っているがデモザイク処理を行わずにホワイトバランス調整を行ってもよい。ただし、デモザイク処理を行わずにホワイトバランス調整を行った場合には、ホワイトバランスの精度が多少低下するため、本実施形態のようにデモザイク処理を行ってホワイトバランス調整することが望ましい。
また、第1の実施形態では、4プレーン方式を用いる例を挙げたが、図2の4プレーン生成回路203に代えて、後述する第2の実施形態の図8の画像処理装置に設けられているような色変換回路801を用いてもよい。色変換回路801を用いた場合、後述するように、人間の視覚特性を利用して輝度(Y)のプレーンに多くの符号量を割り振ることで解像感の低下を防ぐことができ、主観的な画質を高めることが可能となる。
また、第1の実施形態では、撮像ユニット208からエントロピー符号化回路207までの全てをデジタルカメラ100が備える例を挙げて説明を行ったが、これに限られるものではない。具体的には、RAW符号化に関する回路についてはレコーダ120に搭載し、デジタルカメラ100とレコーダ120からなる画像処理システムとして構成してもよい。例えば、図2に示すRAW符号化回路211をデジタルカメラ100と着脱可能なレコーダ120に搭載するようにしてもよいし、モザイク回路202以降の回路をレコーダ120に搭載するようにしてもよい。こうすることで、デジタルカメラ100からRAW符号化に関する構成を省くことができるようになる。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態の画像処理装置について説明する。図8は、第2の実施形態の画像処理装置の主要部の概略構成を示す図である。また、図9は、第2の実施形態の画像処理装置における処理のフローチャートである。
第2の実施形態の画像処理装置において、第1の実施形態の画像処理装置の構成と異なる点は、図2に示したデモザイク回路200とモザイク回路202を備えていない一方で、RAW入力回路210を備えていることである。なお、第2の実施形態の画像処理装置においても、前述の第1の実施形態の図2の構成と同様に、デモザイク回路200、モザイク回路202を設けてもよく、この場合、ホワイトバランス調整の精度を高めることができる。また詳細は後述するが、第2の実施形態の画像処理装置は、圧縮率の設定、素材性優先の設定や画質優先の設定などの所定の設定条件により、ホワイトバランス調整を行うか否かの切り換えや、どのようなRAW入力方式を用いるかの選択が可能となされている。
第2の実施形態の画像処理装置において、RAW入力回路210は、4プレーン生成回路203、色変換回路801、RAW入力方式選択回路800を有する。RAW入力方式選択回路800は、4プレーン生成回路203と色変換回路801の何れを用いるかを選択することにより、RAW符号化回路211へのRAWデータの入力方式を決定する。RAW入力方式選択回路800におけるRAW入力方式の選択処理の詳細は後述する。ホワイトバランス調整回路201、4プレーン生成回路203、色変換回路801、RAW入力方式選択回路800、符号量制御回路205以外の他の構成の動作については、前述した第1の実施形態の場合と同様であるため、それらの説明は省略する。
図9のフローチャートに示した処理は、ハードウェア構成としての図8の構成により実現されてもよいし、本実施形態に係る画像処理プログラムをCPU等で実行することにより実現されてもよい。画像処理プログラムは、不図示のROM等に予め用意されていてもよく、不図示の記録媒体から読み出されてもよく、インターネット等を介してダウンロードされてRAM等にロードされてもよい。図9のフローチャートの処理は、画像の撮像が行われることでスタートする。以下の説明では、フローチャートの各処理のステップS901〜ステップS905をS901〜S905と略記する。
以下、図8と図9を参照しながら第2の実施形態の画像処理装置の動作を説明する。
先ず、S901の処理として、符号量制御回路205は、ユーザが設定した圧縮率が所定の閾値より高い(大きい)か、又は低い(閾値以下)かの判定を行い、その判定結果をホワイトバランス調整回路201及びRAW入力方式選択回路800に送る。すなわち、本実施形態において、符号量制御回路205は、ホワイトバランス調整を行わせるか否かを制御する調整制御回路と、4プレーン方式と色変換方式の何れによるプレーンを生成させるかどうかを制御する生成制御回路としての機能をも有している。S901において、ユーザ設定の圧縮率が所定の閾値より高い(大きい)と判定された場合、画像処理装置の処理はS902に進む。一方、S901において、ユーザ設定の圧縮率が所定の閾値より低い(閾値以下)と判定された場合、画像処理装置の処理はS904に進む。
S904の処理は、ホワイトバランス調整回路201により行われる。S904において、ホワイトバランス調整回路201は、符号量制御回路205から送られてきた判定結果に応じた処理を行う。この場合、ユーザ設定の圧縮率が所定の閾値より低い(閾値以下)との判定結果が送られてきているため、ホワイトバランス調整回路201は、ホワイトバランス調整を行わず、撮像ユニット208から入力されたRAWデータをそのままRAW入力回路210に送る。S904の後、画像処理装置の処理は、S905に進む。
S905の処理は、RAW入力回路210により行われる。S905において、RAW入力回路210のRAW入力方式選択回路800は、符号量制御回路205から送られてきた判定結果に応じたRAW入力方式を選択する。この場合ユーザ設定の圧縮率が所定の閾値より低い(閾値以下)との判定結果が送られてきているため、RAW入力方式選択回路800は4プレーン方式を選択し、RAW入力回路210に入力されたRAWデータを4プレーン生成回路203に送るように制御する。
4プレーン生成回路203は、前述の第1の実施形態で説明したように、RAWデータをR,G0,G1,Bのそれぞれ独立したプレーンに分離し、各プレーンのデータをRAW符号化回路211の周波数変換回路204に出力する。これにより、RAW符号化回路211では、前述の第1の実施形態と同様の処理が行われることになる。そして、画像処理装置は、RAW符号化回路211による符号化処理が終わると、図9のフローチャートの処理を終了する。次の画像撮影がなされる場合には、その撮影画像について図9のフローチャートの処理が行われることになる。
また、S902の処理は、ホワイトバランス調整回路201により行われる。S902において、ホワイトバランス調整回路201は、符号量制御回路205から送られてきた判定結果に応じた処理を行う。この場合、ユーザ設定の圧縮率が所定の閾値より高い(大きい)との判定結果が送られてきているため、ホワイトバランス調整回路201は、ホワイトバランス調整を行う。具体的には、ホワイトバランス調整回路201は、撮像ユニット208から入力されるRAWデータに対して、白とみなせる被写体領域に対するRGBの各色成分のレベルが略々等しくなるような色成分別のゲイン係数を算出する。そして、ホワイトバランス調整回路201は、その色成分別のゲイン係数を用いて、RAWデータのRGBの各色成分のレベルを合わせる。S902にてRGBの各色成分のレベルが合わされたRAWデータは、RAW入力回路210に送られる。S902の後、画像処理装置の処理は、S903に進む。
S903の処理は、RAW入力回路210により行われる。S903において、RAW入力回路210のRAW入力方式選択回路800は、符号量制御回路205から送られてきた判定結果に応じたRAW入力方式を選択する。この場合、ユーザ設定の圧縮率が所定の閾値より高い(大きい)との判定結果が送られてきているため、RAW入力方式選択回路800は、色変換方式を選択し、RAW入力回路210に入力されたRAWデータを色変換回路801に送るように制御する。
色変換回路801は、先ず、4プレーン生成回路203と同様に、入力されたRAWデータをR,G0,G1,Bのそれぞれ独立したプレーンに分離する。その後、色変換回路801は、下記式(9)〜式(12)により、R,G0,G1,Bの4プレーンを、近似的に、輝度に相当する一つのプレーンと色差に相当する三つのプレーンに変換する。式(9)は輝度に相当する一つのプレーン(Y)を求める式である。式(10)〜式(12)は色差に相当する三つのプレーン(Co、Cg、Dg)をそれぞれ求める式である。そして、色変換回路801は、一つの輝度に相当するプレーン(Y)と色差に相当する三つのプレーン(Co、Cg、Dg)を、各々独立したプレーンのデータとして、RAW符号化回路211の周波数変換回路204に出力する。
Y=(R+G0+G1+B)/4 ・・・式(9)
Co=R−B ・・・式(10)
Cg=(G0+G1)/2−(R+B)/2 ・・・式(11)
Dg=G0−G1 ・・・式(12)
RAW符号化回路211で行われる処理は前述の第1の実施形態と概ね同様であるが、RAW入力方式として色変換方式が選択された場合には輝度(Y)のプレーンに多くの符号量が割り振られる。そして、画像処理装置は、RAW符号化回路211による符号化処理が終わると、図9のフローチャートの処理を終了する。次の画像撮影がなされる場合には、その撮影画像について図9のフローチャートの処理が行われることになる。
以上説明したように、第2の実施形態の画像処理装置は、ホワイトバランス調整が行われる場合には、前述した第1の実施形態と同様に、符号化する前にRAWデータに対しホワイトバランス調整を行ってから量子化が行われる。このため、事前にホワイトバランス調整を行わずにRGBデータに量子化を施す場合のような色歪みが生ずることはない。
また、第2の実施形態の画像処理装置は、ユーザ設定の圧縮率を所定の設定条件とし、その設定条件に応じて、RAWデータに対するホワイトバランス調整を行うか否かを切り換えている。また、第2の実施形態の画像処理装置は、ユーザ設定の圧縮率を所定の設定条件とし、その設定条件に応じて、4プレーン方式と色変換方式に何れのRAW入力方式を用いるかを切り換え選択している。
一例として、圧縮符号化により削減されるデータ量が、元のデータ量の1/3以下程度の少ない量しかない低い圧縮率が設定されている場合、符号化による画質劣化は殆ど視認できないことが多い。このため、第2の実施形態の画像処理装置は、圧縮率が低い場合には、RAW現像処理後の画像が編集等される際に要求される画像の素材性を優先して、ホワイトバランス調整を行わないようにする。また、圧縮率が低い場合、第2の実施形態の画像処理装置は、RAW入力方式として4プレーン方式を選択し、プレーンごとに同等な量子化を行うようにする。これらのユースケースとしては、例えば静止画や素材性を優先した高ビットレートの動画の撮影が行われ、それらを圧縮符号化するような場合が想定される。
一方、ユーザ設定の圧縮率が高い場合には、素材性を保つ以前に、符号化による画質劣化を低減することを優先することが求められる。このため、第2の実施形態の画像処理装置は、圧縮率が高い場合には、画質劣化の低減を優先して、ホワイトバランス調整を行うようにする。また、圧縮率が高い場合、画像処理装置は、RAW入力方式として色変換方式を選択する。色変換方式を用いた場合、人間の視覚特性を利用して輝度(Y)のプレーンに多くの符号量を割り振ることで解像感の低下を防ぐことができ、主観的な画質を高めることができるようになる。これらのユースケースとしては、低ビットレートの動画の撮影が行われ、それを圧縮符号化するような場合が想定される。
また、本実施形態の画像処理装置は、圧縮率だけでなく、素材性を優先するか画質を優先するかに応じて、ホワイトバランス調整を行うか否か、また、4プレーン方式と色変換方式の何れのRAW入力方式を選択するか、を決めることも可能である。すなわち、画像処理装置は、例えば同一圧縮率であっても、所定の設定条件が、素材性を優先する設定条件か、又は画質を優先する設定条件かにより、ホワイトバランス調整を行うか否か、4プレーン方式と色変換方式の何れを選択するかを決める。具体的には、所定の設定条件として、静止画や高ビットレート動画のような素材性を優先する設定がなされている場合、画像処理装置は、ホワイトバランス調整を行わないようにする。また、素材性を優先する設定がなされている場合、画像処理装置は、RAW入力方式として4プレーン方式を用いるようにする。さらに、素材性優先に設定されている場合、画像処理装置は、ホワイトバランス調整を行わないようにするとともに、RAW入力方式として4プレーン方式を用いるようにしてもよい。一方、所定の設定条件として、画質優先の設定がなされている場合、画像処理装置は、ホワイトバランス調整を行うようにする。また、画質優先に設定されている場合、画像処理装置は、RAW入力方式として色変換方式を用いるようにする。さらに、画質優先に設定されている場合、画像処理装置は、ホワイトバランス調整を行うようにするとともに、RAW入力方式として色変換方式を用いるようにしてもよい。
なお、所定の設定条件に応じてホワイトバランス調整を行うか否かを切り換える制御は、前述した第1の実施形態の画像処理装置にも適用可能である。すなわち、前述した第1の実施形態では、圧縮符号化する前にRAWデータに対して必ずホワイトバランス調整を行うが、所定の設定条件を満たす場合にのみ、ホワイトバランス調整を行わないように切り換えられてもよい。第1の実施形態において、ホワイトバランス調整を行わない場合の所定の設定条件としては、一例として、前述した圧縮率が低く設定されている場合や、素材性を最優先する設定の場合などを挙げることができる。なお、図2の第1の実施形態の画像処理装置において、ホワイトバランス調整を行わないように切り換え制御した場合には、デモザイク回路200のデモザイク処理、モザイク回路202のモザイク化処理についても行わないようにしてもよい。
また、図8に示す回路のうち、RAW符号化回路211を、あるいは、RAW入力回路210とRAW符号化回路211の両方を、デジタルカメラ100ではなく、レコーダ120に搭載するようにしてもよい。こうすることで、デジタルカメラ100からRAW符号化に関する構成を除くことができるようになる。
<その他の実施形態>
上述の実施形態では、撮像センサとして、RGB画素がベイヤー配列されたCFAを備えたセンサを例に挙げているが、CFAのRGBの配列はベイヤー配列に限定されない。また、撮像センサは白光(W)や赤外線を検出可能な画素を備えたセンサであってもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
200 デモザイク回路、201 ホワイトバランス調整回路、202 モザイク回路、203 4プレーン生成回路、204 周波数変換回路、205 符号量制御回路、206 量子化回路、207 エントロピー符号化回路、208 撮像ユニット、210 RAW入力回路、211 RAW符号化回路、800 RAW入力方式選択回路、801 色変換回路

Claims (15)

  1. 撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記生成手段を制御する生成制御手段と、
    を有し、
    前記生成手段は、
    前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成手段と、
    前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成手段とからなり、
    前記符号化手段は、前記第1の生成手段と前記第2の生成手段の何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、
    前記生成制御手段は、前記符号化手段による圧縮符号化の圧縮率が所定の閾値以下に設定されているときには前記第1の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行い、前記圧縮率が前記所定の閾値より高く設定されているときには前記第2の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行うように前記生成手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記生成手段を制御する生成制御手段と、
    を有し、
    前記生成手段は、
    前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成手段と、
    前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成手段とからなり、
    前記符号化手段は、前記第1の生成手段と前記第2の生成手段の何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、
    前記生成制御手段は、前記画像データの素材性を優先する設定がなされているときには前記第1の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行い、前記画像データの画質を優先する設定がなされているときには前記第2の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行わせるように前記生成手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  3. 撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記生成手段を制御する生成制御手段と、
    を有し、
    前記生成手段は、
    前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成手段と、
    前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成手段とからなり、
    前記符号化手段は、前記第1の生成手段と前記第2の生成手段の何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、
    前記生成制御手段は、前記画像データが静止画であるときには前記第1の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行い、前記画像データが動画であるときには前記第2の生成手段による前記プレーンのデータの生成を行うように前記生成手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記輝度の成分に相当するプレーンのデータと前記色差の成分に相当するプレーンのデータは、前記赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータから変換されて生成されるデータであることを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の画像処理
    装置。
  5. 撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記調整手段による色温度の調整を行うか否かを制御する調整制御手段と、
    を有し、
    前記調整制御手段は、前記符号化手段による圧縮符号化の圧縮率が所定の閾値より高く設定されているときには前記色温度の調整を行い、前記圧縮率が前記所定の閾値以下に設定されているときには前記色温度の調整を行わないように前記調整手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  6. 撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記調整手段による色温度の調整を行うか否かを制御する調整制御手段と、
    を有し、
    前記調整制御手段は、前記画像データの画質を優先する設定がなされているときには前記色温度の調整を行い、前記画像データの素材性を優先する設定がなされているときには前記色温度の調整を行わないように前記調整手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  7. 撮像により得られた、撮像素子が有するカラーフィルタに対応する複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整手段と、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成手段と、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化手段と、
    前記調整手段による色温度の調整を行うか否かを制御する調整制御手段と、
    を有し、
    前記調整制御手段は、前記画像データが動画であるときには前記色温度の調整を行い、前記画像データが静止画であるときには前記色温度の調整を行わないように前記調整手段を制御することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記撮像により得られた画像データは赤色、青色、および、緑色の色成分の画素が所定の配列パターンに配置された画像データであり、
    前記所定の配列パターンの画像データから、画素ごとにそれぞれの色成分を持つ画像データを生成するデモザイク処理を行うデモザイク手段と、
    前記デモザイク処理により生成されたデータに対して前記調整手段による色温度の調整が行われた後のデータから、前記所定の配列パターンの画像データを再生成するモザイク化処理を行うモザイク化手段と、を有し、
    前記生成手段は、前記モザイク化処理されたデータから前記プレーンのデータを生成することを特徴とする請求項乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 撮像により得られた、複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化ステップと、
    を含み、
    前記生成ステップは、
    前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成ステップと、
    前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成ステップを含み、
    前記符号化ステップでは、前記第1の生成ステップと前記第2の生成ステップの何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、
    前記符号化ステップにおける圧縮符号化の圧縮率が所定の閾値以下に設定されているときには前記第1の生成ステップによる前記プレーンのデータの生成を行い、前記圧縮率が前記所定の閾値より高く設定されているときには前記第2の生成ステップによる前記プレーンのデータの生成を行うことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  10. 撮像により得られた、複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化ステップと、
    を含み、
    前記生成ステップは、
    前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成ステップと、
    前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成ステップを含み、
    前記符号化ステップでは、前記第1の生成ステップと前記第2の生成ステップの何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、
    前記画像データの素材性を優先する設定がなされているときには前記第1の生成ステップによる前記プレーンのデータの生成を行い、前記画像データの画質を優先する設定がなされているときには前記第2の生成ステップによる前記プレーンのデータの生成を行うことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  11. 撮像により得られた、複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化ステップと、
    を含み、
    前記生成ステップは、
    前記画像データの赤色、青色、および、緑色の色成分ごとのプレーンのデータを生成する第1の生成ステップと、
    前記画像データから輝度の成分に相当するプレーンのデータと色差の成分に相当するプレーンのデータとを生成する第2の生成ステップを含み、
    前記符号化ステップでは、前記第1の生成ステップと前記第2の生成ステップの何れか一方により生成された前記プレーンのデータを前記圧縮符号化し、
    前記画像データが静止画であるときには前記第1の生成ステップによる前記プレーンのデータの生成を行い、前記画像データが動画であるときには前記第2の生成ステップによる前記プレーンのデータの生成を行うことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  12. 撮像により得られた、複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化ステップと、
    を含み、
    前記符号化ステップにおける圧縮符号化の圧縮率が所定の閾値より高く設定されているときには前記色温度の調整を行い、前記圧縮率が前記所定の閾値以下に設定されているときには前記色温度の調整を行わないことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  13. 撮像により得られた、複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化ステップと、
    を含み、
    前記画像データの画質を優先する設定がなされているときには前記色温度の調整を行い、前記画像データの素材性を優先する設定がなされているときには前記色温度の調整を行わないことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  14. 撮像により得られた、複数の色成分を含む画像データに対して色温度の調整を行う調整ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後のデータから、前記複数の色成分のそれぞれの色成分ごとのプレーンのデータを生成する生成ステップと、
    前記色温度の調整がなされた後の、前記それぞれの色成分ごとのプレーンのデータを圧縮符号化する符号化ステップと、
    を含み、
    前記画像データが動画であるときには前記色温度の調整を行い、前記画像データが静止画であるときには前記色温度の調整を行わないことを特徴とする画像処理装置の画像処理方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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