5〜20Hzの周波数範囲を有する非常に低い周波数の音源に対する需要が高まっている。そのような音源の用途は、北極氷下音響遠距離航法および通信、深底浸透地震−音響プロファイリング、ならびに長距離海洋音響トモグラフィを含む。主に、そのような用途は、妥当なコストで高効率広帯域発生源を必要とする。ここで、バブル変換器は、10〜20%の高効率性能の可能性を有する。現代の技術は、バブル源による予備試験を修正することを可能にし、そのことは、はるかに効率的なエンジニアリング解を示唆している。
バブル振動の微分方程式が、知られている。
および、
ここで、
は、半径α、容積V
0=(4/3)πα
3、圧力P
0に基づいた球形バブルの共振周波数であり、γは、バブル内のガスの一定容積における比熱に対する一定圧力における比熱の比であり、k
r=ω
r/cは、共振波数であり、Q=1/(k
rα)は、Qファクタである。
大きい周波数帯域をカバーするために、音源は、2つの内部共振器間の空気ダクトの長さを機械的に変化させることによって同調され得る(たとえば、上記で参照した米国特許第8,634,276号)。バブル地震源のそのような同調可能な変形例は、20Hzよりも高い周波数で動作することができるが、より低い周波数では、乱流摩擦損失が、同調可能な空気ダクトについて、および共振器全体について大きい寸法を要求する。周波数帯域5〜20Hzに関する発生源の容積は、12立方メートル程度の大きさであり得る。そのような大きい同調可能共振源は、深さ変動および水流変動に対して敏感すぎることがあり、制限された周波数レートで特定の波形のみを送信することができる。共振周波数を信号の瞬時周波数に等しく保つために、特別なトラッキング・コントローラが必要とされるときもある。
二重バブル共振器を備える二重共振広帯域地震源
本開示の一態様によれば、音源は、第1のガス充填水中共振器と、第1の共振器に接続された第2のガス充填水中共振器と、第1のガス充填水中共振器および第2のガス充填水中共振器を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材とを備える。第1のガス充填水中共振器は、少なくとも1つの励振部材による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、第2のガス充填水中共振器は、少なくとも1つの励振部材による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調される。第1の共振周波数は、第2の共振周波数とは異なる。一態様によれば、第1の共振周波数および第2の共振周波数のうちの少なくとも1つは、5〜20Hzの範囲内にある。別の態様では、第1の共振周波数と第2の共振周波数の両方は、5〜20Hzの範囲内にある。
本開示による二重共振広帯域地震源は、どのような既知のプロトタイプよりも小さく、安価で、信頼性が高く、強力な音源を提供することができる。加えて、本開示による二重共振広帯域地震源は、任意の波形伝送に適することができ、より低い製造コストを有することができる。本開示の一態様によれば、二重共振広帯域地震源は、周波数帯域のエッジにおける2つの異なる周波数に恒久的に同調された2つの/二重バブル共振器を備えることができる。振動は、ピストンによって励振されてもよく、ピストンは、二重共振器間のリニア・モータまたは回転モータによって駆動されてもよい。二重共振器は、水を介して結合されてもよく、無線受信機で広く使用されている結合LC発振器と同様に、二重共振周波数応答を有することができる。水中地震源の容積は、同調可能バブル地震源の容積よりも3〜4倍小さくすることができる。加えて、二重共振広帯域地震源は、5〜20Hz帯域および/または5Hz未満の周波数に関する空気銃置換に必要な重さおよび寸法に対する制限を満たすことができる。様々な態様によれば、二重共振広帯域地震源は、同調可能バブル地震源よりも、深さ変動および水流変動に対して敏感ではなくすることができる。加えて、二重共振広帯域地震源の周波数掃引の速度は、同調可能バブル地震源よりも速くすることができ、二重共振広帯域地震源は、任意の周波数−位相−振幅変調で波形を送信することができる。さらに、本開示の様々な態様では、二重共振広帯域地震源は、特別な共振周波数制御システム(たとえば、位相ロック・ループ(PLL)コントローラ)を必要としなくてもよく、同調可能バブル地震源に比べて小さい開始/停止過渡時間を有することができる。
図1は、本開示の一態様による二重バブル共振器を備える二重共振広帯域地震音源100の一態様を示す。図1に示すすべての寸法は、メートル単位である。図1では、音源100は、第1のガス充填水中共振器101と、第1の共振器101に接続された第2のガス充填水中共振器103と、第1のガス充填水中共振器101および第2のガス充填水中共振器103を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材105とを備える。共振器を満たすガスは、二重共振広帯域地震音源100が展開される環境において適切に機能する任意のガスであってよい。たとえば、ガスは、適宜任意の組合せとともに、通常の空気、酸素、窒素、二酸化炭素などであってもよい。
様々な態様によれば、第1および第2の共振器101、103は、水中バブル円筒形共振器であってもよい。共振器101、103の各々は、内圧下の非弾性端部および弾性円筒壁を備えてもよい。図1に示すように、共振器101、103は、各々、金属エンドキャップ111、117を有する膜113、115を備えてもよい。金属エンドキャップ111、117は、アルミニウムを含んでもよい。共振器101、103の形状は、円筒形として示され、説明されているが、共振器101、103は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。加えて、第1の共振器および/または第2の共振器は、バブル円筒形共振器を備えることができる。様々な態様によれば、第1の共振器101は、励振部材105による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよく、第2の共振器103は、励振部材105による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。第1の共振周波数は、第2の共振周波数とは異なってもよい。
励振部材105は、第1の共振器101の内部チャンバの容積を変化させること、および第2の共振器103の内部チャンバの容積を変化させることによって、第1の共振器101と、第2の共振器103とを励振させるように構成されてもよい。加えて、励振部材105は、第1の共振器101と、第2のガス充填共振器とを順次励振させるように構成されてもよい。別の態様では、励振部材105は、第1の共振器101の内部チャンバと第2の共振器103の内部チャンバとの間を互いに反対方向に移動するように構成されてもよい。様々な態様によれば、励振部材105は、少なくとも1つのピストンと、少なくとも1つのモータとを備えてもよく、少なくとも1つのピストンは、少なくとも1つのモータによって駆動される。加えて、少なくとも1つのモータは、第1の共振器101と第2の共振器103との間に配置されてもよい。励振部材は、第1の共振器101の内部チャンバの容積および/または第2の共振器103の内部チャンバの容積を変化させることによって、第1の共振器101および/または第2の共振器103を励振させるように構成されてもよい。
加えて、少なくとも1つのモータは、回転モータおよび/またはリニア・モータを備えることができ、励振部材105は、少なくとも1つのリニア・モータのストローク変位に基づいて、および/または少なくとも2つの回転モータ(たとえば、図11)の回転位相の差に基づいて、音源100によって放射される音の振幅を制御するように構成されてもよい。別の態様では、励振部材105は、回生回転送風機と、2つのガス蓄積タンクとを備えてもよく、2つのガス蓄積タンクは、弁が、可動ピストン(たとえば、図12)の効果と同様に、両方の共振器における圧力パルスとガス排気とを作成するために開閉するように構成されるように、タンクと第1の共振器101との間の2つの弁と、タンクと第2の共振器103との間の2つの弁とに接続される。追加の態様によれば、励振部材105は、上記で論じたモータおよび弁の任意のまたはすべての態様を、単独でおよび/または組み合わせて備えることができる。
図1に示すように、2つの共振器101、103は、内圧下の固体材料端部および弾性膜円筒壁を備える。一実施形態では、共振器の端部は、たとえば、アルミニウムなどの金属製であってもよい。共振器101、103は、中央に可動ピストンとしての励振部材105を有する壁107によって分離されているように示されている。ピストンは、第1の共振器101および/または第2の共振器103のうちの少なくとも1つを励振させるために、壁107の開口部を通って移動するように構成されてもよい。壁107は、共振器101、103間の接続部であってもよい。各共振器101、103の共振周波数は、それぞれ、5Hzおよび10Hzとして示されている。様々な態様によれば、各共振器の共振周波数f
rは、5〜10Hzの範囲内であってもよく、内部容積V
0に対する膜の表面積S
0の比の平方根に比例してもよい。
共振器101、103の所望の共振周波数を得るために、たとえば、管の形状の非弾性構造/デバイスが、第1の共振器101および/または第2の共振器103のうちの一方の少なくとも一部を取り囲んでもよい。図1を参照すると、共振器101の共振周波数を共振器103よりも低くするために、共振器101の膜部分またはバブルは、たとえばアルミニウムからなり得る金属シリンダ109によって部分的に覆われてもよい。圧力が変化したときであっても、共振器101、103の周波数間の比が一定のままであり得る点に留意することが重要である。図1に示すように、共振器101、103を分離する壁107は、その中に可動ピストン105を有する孔を有する。図1では、励振部材105は、壁107の中央に位置するが、他の態様では、励振部材105は、中央からずれて配置されてもよい。ピストン105は、共振器103内の容積が増加するとき、共振器101内の容積が減少するように、共振器101、103内の容積を逆に変化させるように動作する。代替の態様では、励振部材105は、可動ピストンの効果と同様に共振器101、103内部に圧力インパルスとガス排気とを同期して発生させるために、回生回転ターボ圧縮機と、2つのガス蓄積タンクと、4つの電気制御される比例弁とを備えることができる。
図2A〜図2Cは、本開示の別の態様による二重バブル共振器を備える二重共振広帯域地震音源200を示す。音源200は、ゴム膜227を有する高周波バブル共振器201と、高周波バブル共振器201のための管状ホール209と、モータ部ハウジング206と、励振部材213を含むモータ部へのアクセスのためのエンドキャップ205と、低周波数共振器203のための管状ホール207とを備え、低周波バブル共振器203は、ゴム膜227を有する。積載または曳航接続部211は、二重共振広帯域地震音源200上の適切な位置に設けられてもよい。加えて、各管状ホール209、207は、金属、複合炭素繊維またはガラス繊維、ガラス、セラミックなどの、アルミニウムまたは他の剛性材料を、それらの組合せとともに含んでもよい。
各共振器201、203は、エンドキャップ223を支持するロッド225を備えてもよく、エンドキャップ223では、ロッド225は、ゴム膜227によって覆われる。励振部材213は、電気モータ215と、フライホイール217と、クランク・シャフト219と、チャンバ229内を移動するピストン221とを備える。さらに、ロッド225およびエンドキャップ223は、鋼、アルミニウム、または必要な場合に十分な剛性を提供する任意の材料などの金属を含んでもよい。図2Cを参照すると、二重共振広帯域地震音源200は、直径0.56m、長さ4mの寸法と、1232kgの重さとを有する。
図3は、本開示の別の態様による二重バブル共振器を備える二重共振広帯域地震音源300の外観図を提供する。図示のように、二重共振広帯域地震音源300は、第1の低周波数共振器301と、第2の高周波数共振器302と、モータ部303と、ケージまたはフレーム304とを備える。第1の共振器301および第2の共振器302の各々は、エンドキャップ305と、各共振器301、302の外面上にある膜306とを有する。エンドキャップ305は、二重共振広帯域地震音源300が制御されるやり方で水中を曳航されることを可能にするために、フィンまたは他の構造を含んでもよい。フレーム304はまた、少なくとも1つの積載または曳航接続部307を備えてもよい。フレーム304は、音源300全体を取り囲むように構成されてもよく、使用中、適切な曳航を可能にし、また、音源300を衝撃から保護するように寸法が決められ、構成される。
図4は、図1の二重共振広帯域地震音源100の物理的原理のグラフィカルな図を提供する。図4のベクトル図401では、ピストン105の動作は、互いに180度回転された2つの垂直ベクトル403および405を参照することによって示されている。共振器101からの容積速度は、403であり、上を向いており、共振器103からの容積速度は、405であり、下を向いている。
図1に戻って参照すると、周波数が低から高に変化している場合、下部低周波数共振器101は、開始時に支配的であり、上部高周波数共振器103は、終了時により大きい音を出すことになる。図4のベクトル図404に示すように、伝送の途中では、両方の共振器101、103は、大部分同調して振動することになる。実際に、音源の振動の周波数がその共振周波数よりも高い場合、音圧の位相は、−90度または反時計回りにシフトし、低周波数の第1の共振器101内の圧力に関してベクトル407によって示されるように右を指すことになる。音源の振動の周波数がその共振周波数よりも低い場合、位相は、+90度になり、高周波数共振器103に関するベクトル409に見られるように時計回りに回転することになる。結果として、両方の共振器における周波数範囲の中央の音圧は、概して同じ位相を有することになる。したがって、共振器101、103が周波数範囲の中央にある場合、それらは、同相で振動し、効率的に音を放射することになる。
二重共振地震源物理のCOMSOL有限要素解析の確認は、図1の音源100に関して図5A〜図5Dに示されている。
図5Aは、5〜10Hzの周波数帯域を有する音源500(たとえば、図1の音源100)の周波数応答のグラフ502である。グラフ502は、それぞれ、共振器501、503の共振周波数に対応する2つの最大値509、513を示す。極小値511も示されている。
図5Bは、図5Aに示す最大値509に対応する周波数(たとえば、約6Hz)において音源500の共振器501、503の表面に及ぼされる総音響圧力場の図504である。図5Bに示すように、低周波数共振器501は、高周波数共振器503よりも大きい圧力を経験し、圧力は、約1.5×104Paである。
図5Cは、図5Aに示す最小値511に対応する2つの共振器間の周波数(たとえば、約6.5Hz)において音源500の共振器501、503の表面に及ぼされる総音響圧力場の図506である。図5Cに示すように、高周波数共振器503における音圧は、低周波数共振器501内の音圧と同じ位相を経験し(両方とも明るいグレーで示す)、圧力は、約5×103Paである。両方の共振器501、503は、同相で放射している。
図5Dは、図5Aに示す最大値513に対応する音源500の共振器501、503の表面に及ぼされる総音響圧力場の図508である。図5Dに示すように、高周波数共振器503は、低周波数共振器501よりも大きい圧力を経験し、圧力は、約1.0×105Paである。
図6は、音源600(たとえば、図2Cの音源200)の実験的周波数応答のグラフ600である。大きい共振器201内の音源圧力レベル(SPL)は182dBの最大値を有していた。図6を参照すると、音源600の共振周波数は、約5Hzおよび10Hzであり、周波数応答は、5〜20Hzの全帯域をカバーする。その帯域幅は、海底地質調査で使用される周波数帯域の下部または空気銃に非常に適している。
図7および図8は、本開示による別の二重共振広帯域地震音源の実世界のプール試験からの周波数応答のグラフ結果である。図2Cの音源200の共振器201、203の共振周波数を変化させるために、ゴム膜部は、交換された。結果として、共振は、より近くなり、音源圧力レベルは、上昇した。図7を参照すると、グラフ700は、共振器203内の圧力に関するヘルツでの周波数に対するデシベルでの音圧レベル(SPL)(たとえば、プロット701)と、発生源から3メートル離れたハイドロフォンによって測定された圧力(たとえば、プロット702)とを示す。
図7にプロット701および702によって示すように、共振周波数は、約7.5Hzおよび8.7Hzである。プロット701は、SPLが図6中のグラフ600と比較して(たとえば、約182dBの最大値から約198dBの最大値に)増加したことを示す。さらに、周波数帯域は、図6中のグラフ600と比較して(たとえば、約5〜20Hzをカバーすることから7〜10Hzをカバーすることに)減少した。
図8を参照すると、周波数に対するDCブラシレスモータのコイルを流れる平均電流が示されている。電流は、周波数が0から14Hzまでゆっくりと変化しているときの実際のチャープ信号について測定された。電流は、図7に示す音源のSPLに従い、これは、電気−音響変換の高い効率を実証する。
図9〜図12は、本開示の様々な態様による二重共振広帯域地震音源の音響ドライバとも呼ばれる励振部材を示す。図9の点から見て、音響ドライバ900は、互いに反対方向に移動するピストン905を備えてもよい。音響ドライバ900は、対称的な形状を有してもよい。ピストン905は、回転モータ906に基づいて第1の低周波数共振器901と第2の高周波数共振器903との間を移動するように構成される。ピストン905は、互いに反対方向に音源900の壁内の別個の開口部を通って移動することができる。様々な態様によれば、ピストン905は、単一のモータまたは2つ以上のモータに接続されてもよく、適切であるように同相または異なる相で移動することができる。互いに反対方向に移動するピストン905を有する音響ドライバ900は、全体として発生源の無駄な振動を回避し、音源900をより効率的にすることができるように構成され得る。第1および第2の共振器901、903は、本明細書に記載の他の共振器と同じまたは同様であってもよい。
図10の点から見て、音響ドライバ1000は、互いに反対方向に駆動する2つのリニア電気モータ1005を備えてもよい。音響ドライバ1000は、対称的な形状を有してもよい。2つのリニア電気モータ1005は、第1の低周波数共振器1001と第2の高周波数共振器1003との間を移動するように構成される。様々な態様によれば、2つのリニア電気モータ1005は、適切であるように同相または異なる相で移動することができる。リニア・モータ1005は、リニア・モータ1005のストローク変位を変化させることによって、音の振幅を制御することができる。第1および第2の共振器1001、1003は、本明細書に記載の他の共振器と同じまたは同様であってもよい。
図11の点から見て、音響ドライバ1100は、互いに反対方向に移動するピストンの2つのセット1105、1107を備えてもよい。音響ドライバ1100は、シフトされた回転位相を有する2つの回転モータを有する対称的な形状を有してもよい。別の態様では、ピストン1105、1107は、非対称的な形状を有してもよい。ピストン1105、1107は、それぞれ、回転モータ1106、1108に基づいて、第1の低周波数共振器1101と第2の高周波数共振器1103との間を移動するように構成される。ピストン1105は、互いに反対方向に音源1100の壁内の別個の開口部を通って移動することができ、同様に、ピストン1107は、互いに反対方向に音源1100の壁内の別個の開口部のさらに別のセットを通って移動することができる。さらに、第1および第2の共振器1101、1103は、本明細書に記載の他の共振器と同じまたは同様であってもよい。様々な態様によれば、ピストン1105、1107は、単一のモータまたは2つ以上のモータに接続されてもよく、適切であるように同相または異なる相で移動することができる。
一実施形態では、2つの回転ドライバ1106、1108は、音源の振幅が以下の式に従って相対的な回転位相をシフトさせることによって調整されるように、並列に動作するように構成されてもよい。
図12の点から見て、音響空気ドライバ1200は、回生送風機1205と、低圧ガス蓄積タンク1206と、高圧ガス蓄積タンク1207と、比例スリーブ弁の2つの対1208、1209とを備えてもよい。回生送風機は、タンク1206へ低圧入力部1210が取り付けられ、タンク1207へその高圧出力部1211が取り付けられる。制御弁1208、1209は、共振器1201、1203とガス・タンク1206、1207との間のガスのための開放経路を提供する。共振器1201は、弁の対1208によって、低圧タンク1206および高圧タンク1207に接続される。共振器1203は、弁の別の対1209によって、低圧タンク1206および高圧タンク1207に接続される。図12に示す比例スリーブ弁1208、1209は、ボイス・コイルまたは小電力リニア・モータなどのリニア・アクチュエータ1212によって駆動される。各リニア・アクチュエータ1212は、それぞれ、1つの軸1214に取り付けられる2つのスライド・スリーブ1213を移動させることができる。
1つの代替的な態様によれば、回転モータまたは回転ボイス・コイルなどの回転アクチュエータによって駆動されるバタフライ弁、または任意の他のタイプの比例ガス弁が使用されてもよい。図12に戻って参照すると、各対1208、1209における弁は、各々、逆の方法で1つのアクチュエータ1212によって制御される。高圧タンク1207に接続されたとき、弁1209は、開いており、ガスは、共振器1203に流入し、低圧弁1208は、閉じている。発生された圧力パルスは、共振器内を移動するピストンからの上昇圧力と同等になる。低圧タンク1206に接続されたとき、弁1208は、開いており、ガスは、共振器1201から排出され、対からの高圧弁1209は、閉じており、圧力は、共振器外に移動し、その容積を拡張するピストンと同様に変化している。弁の各対1208、1209は、可動ピストンからの圧力と同様の共振器1201、1203内の変化する圧力を発生させるように構成される。
空気ドライバは、ピストンを有する電気モータと同様に動作してもよいが、そのような技術的解決策は、多くの利点を有することができる。電気モータによって駆動される回転回生送風機は、ピストン・システムよりも信頼性が高いことを示すことができ、何年もメンテナンスなしで連続して動作することができる。したがって、構築するのがより容易で安価であり得、同時に、修復するのもより容易であり得る。様々な態様によれば、ピストン・エンジンに対するターボ・ジェットと同様に、電気モータ・ドライバよりも高い電力効率および信頼性を提供することができる。
送風機システムはまた、非常によくバランスがとれているので、構造の振動をより少なくすることができる。弁およびダクト内の空気の摩擦は、ピストン・システムの摩擦よりも少なくすることができ、したがって、より高い効率を提供することができる。弁(たとえば、1208、1209)を制御する低電力リニア・アクチュエータ(たとえば、1212)は、ピストンを直接動かし、より高い周波数のため、および任意の信号波形生成のために潜在的に適しているアクチュエータよりも小さく、より高速であり得る。リニア・モータとしてのボイス・コイルが通常のオーディオ増幅器に接続されたとき、送風機システム音源は、水中スピーカとして動作することができる。送風機システムの弁対(たとえば、1208、1209)はまた、両方の共振器内の音圧を大きい周波数帯域において同相で発振させるために、信号における位相シフトの制御と独立して制御されてもよい。そのような構成を使用することは、3つ以上の共振器の組合せを潜在的に可能にすることができ、動作可能な周波数帯域を拡大することができる。
図12および図13において参照される送風機−サイレン・アクチュエータを有する地震源の動的モデルに関する非線形微分方程式は、以下の通りである。
ここで、pは、バブル内の可変圧力であり、v
1,2は、制御弁1、2における容積速度であり、v
wは、水中の音の振動容積速度であり、Paは、膜表面に対する音響圧力であり、γは、一定容積における比熱に対する一定圧力における比熱の比であり、P(H)は、深さHにおける静止バブル圧力であり、Vは、バブルの容積であり、p
mは、膜における圧力降下であり、Sは、膜の面積であり、ρは、水の密度であり、Cは、水の音速であり、
ここで、Δdl/lは、伸張であり、Δは、ゴム・ベルトの幅であり、Nは、ニュートンにおける力であり、aは、バブルの半径であり、Uは、送風機の静圧であり、A
1,2は、通気孔の断面積であり、αは、通気孔設計に固有の経験的係数であり、ρ
aは、空気の密度であり、l
1,2は、弁の可変長である。
図13は、式(1)〜式(5)と等価の電気回路図1300を示す。ここで、Uは、ガス蓄積タンク内の圧力に等しい電圧であり、pは、バブル内圧に等しい電圧であり、p−p
mは、外部バブル(放射)圧力に等しい電圧であり、ここで、v
1,2は、制御される比例弁を通るガス・タンクからのガス流の容積速度に等しい電流であり、R
V1,2は、式(4)によって管理される電流で比例制御される弁と等価の抵抗であり、v
in=v
1−v
2は、バブル内で変化する結果として生じる容積速度に等しい電流であり、v
wは、バブル容積速度の振動分率に等しい電流であり、
は、バブル容積速度の放射分率に等しい電流であり、Cは、バブルの圧縮可能性と等価のキャパシタ、
であり、Lは、バブルに付着した振動水塊慣性と等価のインダクタ、
であり、C
mは、膜の弾性と等価のキャパシタ、
であり、Rは、放射抵抗器、
である。
図14は、図12の二重共振広帯域地震音源に関するシミュレーション結果を含むグラフ1400を示す。シミュレーションは、異なるパラメータを有する各バブルについて微分方程式(1)〜(5)を使用して実行されている。グラフは、バブルの外面に対する圧力Pa=p−pmを示す。グラフ1400は、5〜20Hzの周波数範囲をカバーするそのドライバの能力を示す。
単一開口共振器を備える二重共振広帯域地震源
本開示の代替態様では、二重共振広帯域地震源は、単一バブル共振器と、少なくとも1つの異なるタイプの共振器とを備えてもよい。本開示の一態様において、図15は、二重モータ・ドライバを有する単一開口共振器(たとえば、単一のバブル)を備える二重共振広帯域地震源1500を示す。地震源1500は、ガス充填ヘルムホルツ共振器1504に接続された単一ガス充填水中バブル共振器1502と、ガス充填ヘルムホルツ共振器1504および単一ガス充填バブル共振器1502を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材1506とを備える。共振器1502、1504を満たすガスは、単一開口地震源1500が展開される環境において適切に機能する任意のガスであってよい。たとえば、ガスは、通常の空気、酸素、窒素、二酸化炭素など、または適宜それらの任意の組合せであってもよい。
様々な態様によれば、単一バブル共振器1502は、内圧下の、非弾性端部と、弾性円筒壁とを備える水中バブル円筒形共振器であってもよい。共振器1502の非弾性端部は、たとえば、アルミニウムなどの固体材料/金属製であってもよい。図15に戻って参照すると、バブル共振器1502は、弾性膜1508と、金属エンドキャップ1510とを備えてもよい。金属エンドキャップ1510は、アルミニウムを含んでもよい。バブル共振器1502の形状は、円筒形として示され、説明されているが、バブル共振器1502は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。本開示の様々な態様によれば、バブル共振器1502は、励振部材1506による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。ヘルムホルツ共振器1504は、所定の容積を取り囲む構造1512を備える。本開示の一態様では、ヘルムホルツ共振器1504は、円筒形ヘルムホルツ共振器である。ヘルムホルツ共振器1504の形状は、円筒形として示され、説明されているが、ヘルムホルツ共振器1504は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。ヘルムホルツ共振器1504の構造1512は、ヘルムホルツ共振器1504の一方の端部(たとえば、その遠位端部)において開口部1524を画定する円筒形スロート/ネック1514と、ヘルムホルツ共振器1504の他方の端部(たとえば、その近位端部)において少なくとも1つの開口部1516、1517を画定する少なくとも1つのシリンダ1522、1523とを備えてもよい。本開示の一態様では、ヘルムホルツ共振器1504は、その近位端部において1つの開口部を画定する1つのシリンダのみを備えてもよい(たとえば、図21)。ヘルムホルツ共振器1504の円筒形スロート1514は、バブル共振器1502の近位部内に遠位に延びてもよい。別の態様では、円筒形スロート1514は、バブル共振器1502の中央部分内に遠位に延びてもよい。一態様では、ヘルムホルツ共振器1504の構造は、アルミニウムを含んでもよい。本開示の様々な態様によれば、ヘルムホルツ共振器1504は、励振部材1506による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。バブル共振器1502の第1の共振周波数は、ヘルムホルツ共振器1504の第2の共振器と異なってもよい。本開示の一態様では、バブル共振器1502は、所望の周波数帯域の下端に同調されてもよく、ヘルムホルツ共振器1504は、所望の周波数帯域の上端に同調されてもよい。様々な態様によれば、第1および第2の共振周波数は、5〜10Hzの周波数帯域内あってもよい。バブル共振器1502の所望の共振周波数を得るために、たとえば、管/管状ホールの形状における非弾性構造/デバイスが、バブル共振器1502の少なくとも一部を取り囲んでもよい。たとえば、バブル共振器1502の弾性膜1508は、固体/剛性シリンダ(たとえば、図2Aの207、209参照)によって部分的に覆われてもよい。様々な態様では、固体剛性シリンダは、金属(たとえば、アルミニウム)、複合炭素繊維もしくはガラス繊維、ガラス、セラミックなど、またはそれらの組合せを含んでもよい。
本開示の一態様では、単一開口地震源1500の励振部材1506は、ヘルムホルツ共振器1504およびバブル共振器1502を励振させるように構成されてもよい。図15を参照すると、バブル共振器1502は、ヘルムホルツ共振器1504のスロート1514を通るガスを脈動させることによって励振されてもよい。そのような態様では、励振部材1506は、少なくとも1つのモータ1520、1521によって駆動される少なくとも1つのピストン1518、1519を備えてもよい。本開示の一態様では、励振部材1506は、1つのモータによって駆動される1つのピストンのみを備えてもよい(たとえば、図21)。様々な態様では、少なくとも1つのモータ1520、1521は、回転モータおよび/またはリニア・モータを備えてもよい。そのような態様では、励振部材1506は、少なくとも1つのリニア・モータのストローク変位に基づいて、および/または少なくとも1つの回転モータの回転位相の差に基づいて、地震源1500によって放射される音の振幅を制御するように構成されてもよい。図15に戻って参照すると、本開示の一態様では、円筒形ヘルムホルツ共振器1504は、2つの開口部1516、1517を画定する2つの近位シリンダ1522、1523を備える。そのような態様では、各近位シリンダ1522、1523は、各ピストン1518、1519をそのそれぞれの開口部1516、1517内で往復運動させるように回転モータ1520、1521によって駆動されるピストン1518、1519を備える。本開示の一態様では、2つの回転モータ1520、1521は、同じ回転速度で回転するが、位相がシフトされる。様々な態様では、ピストン1518、1519は、円筒形スロート1514を通るガスの安定した振動流を生成するために、ヘルムホルツ共振器1504の空洞1526内の容積および圧力を変化させるように構成される。ここで、空洞1526内の圧力の振幅は、以下の式に従って、ピストン1518、1519の回転における位相シフトに基づく。
そのような態様では、円筒形スロート1514を通るガスの流れは、バブル共振器1502内に音を発し、バブル共振器1502の弾性膜1508は、周囲の水に音波を放射する。
図15に戻って参照すると、単一開口地震源1500は、バブル共振器1502内に配置された内部センサ1528(たとえば、圧力センサ)と、モータ・コントローラ1530とをさらに備えてもよい。そのような態様では、モータ・コントローラ1530は、内部センサ1528からの信号を(たとえば、ワイヤード/ワイヤレスで)受信し、内部センサ信号を(たとえば、ハイドロフォンからの)基準信号1532と比較し、最小平均二乗誤差で基準信号1532を繰り返すように、基準信号1532に従って内部センサ1528の信号と一致するように振幅と回転速度とを修正するように構成されてもよい。そのようなシステムは、放射される信号の振幅と周波数とを制御することができるが、任意の波形をサポートすることはできない。必要に応じて、任意の波形は、本明細書に記載の回生送風機を利用して送られてもよい。
本開示の別の代替態様では、図16は、ターボ送風機ドライバを有する単一バブル共振器(たとえば、単一開口)を備える二重共振広帯域地震源1600を示す。地震源1600は、ガス充填ヘルムホルツ共振器1604に接続された単一ガス充填水中バブル共振器1602と、ガス充填ヘルムホルツ共振器1604および単一ガス充填バブル共振器1602を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材1606とを備える。共振器1602、1604を満たすガスは、単一開口地震源1600が展開される環境において適切に機能する任意のガスであってよい。たとえば、ガスは、通常の空気、酸素、窒素、二酸化炭素など、または適宜それらの任意の組合せであってもよい。
様々な態様によれば、単一バブル共振器1602は、内圧下の非弾性端部および弾性円筒壁を備える水中バブル円筒形共振器であってもよい。共振器1602の非弾性端部は、たとえば、アルミニウムなどの固体材料/金属製であってもよい。図16に戻って参照すると、バブル共振器1602は、弾性膜1608と、金属エンドキャップ1610とを備えてもよい。金属エンドキャップ1610は、アルミニウムを含んでもよい。共振器1602の形状は、円筒形として示され、説明されているが、共振器1602は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。本開示の様々な態様によれば、バブル共振器1602は、励振部材1606による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。ヘルムホルツ共振器1604は、所定の容積を取り囲む構造1612を備える。本開示の一態様では、ヘルムホルツ共振器1604は、円筒形ヘルムホルツ共振器である。ヘルムホルツ共振器1604の形状は、円筒形として示され、説明されているが、ヘルムホルツ共振器1604は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。ヘルムホルツ共振器1604の構造1612は、ヘルムホルツ共振器1604の一方の端部(たとえば、その遠位端部)において開口部1624を画定する円筒形スロート/ネック1614と、ヘルムホルツ共振器1604の他方の端部(たとえば、その近位端部)において少なくとも1つの開口部1616、1617を画定する少なくとも1つのシリンダ1622、1623とを備えてもよい。ヘルムホルツ共振器1604の円筒形スロート1614は、バブル共振器1602の近位部内に遠位に延びてもよい。別の態様では、円筒形スロート1614は、バブル共振器1602の中央部分内に遠位に延びてもよい。一態様では、ヘルムホルツ共振器1604の構造は、アルミニウムを含んでもよい。本開示の様々な態様によれば、ヘルムホルツ共振器1604は、励振部材1606による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。バブル共振器1602の第1の共振周波数は、ヘルムホルツ共振器1604の第2の共振器と異なってもよい。本開示の一態様では、バブル共振器1602は、所望の周波数帯域の下端に同調されてもよく、ヘルムホルツ共振器1604は、所望の周波数帯域の上端に同調されてもよい。様々な態様によれば、第1および第2の共振周波数は、5〜10Hzの周波数帯域内あってもよい。バブル共振器1602の所望の共振周波数を得るために、たとえば、管/管状ホールの形状における非弾性構造/デバイスが、バブル共振器1602の少なくとも一部を取り囲んでもよい。たとえば、バブル共振器1602の弾性膜1608は、固体/剛性シリンダ(たとえば、図2Aの207、209参照)によって部分的に覆われてもよい。様々な態様では、固体剛性シリンダは、金属(たとえば、アルミニウム)、複合炭素繊維もしくはガラス繊維、ガラス、セラミックなど、またはそれらの組合せを含んでもよい。
本開示の一態様では、単一開口地震源1600の励振部材1606は、ヘルムホルツ共振器1604およびバブル共振器1602を励振させるように構成されてもよい。図16を参照すると、バブル共振器1602は、ヘルムホルツ共振器1604のスロート1614を通るガスを脈動させることによって励振されてもよい。そのような態様では、励振部材1606は、地震源1600の近位端部に配置された回生回転送風機1620(たとえば、回生回転ターボ圧縮機)を備えてもよい。図16では、本開示の一態様では、円筒形ヘルムホルツ共振器1604は、2つの近位シリンダ1622、1623を備える。そのような態様では、第1の近位シリンダ1622は、開口部1616を画定し、第1の電気的に制御可能な比例弁/通気孔1618を備えてもよく、第2の近位シリンダ1623は、開口部1617を画定し、第2の電気的に制御可能な比例弁/通気孔1619を備えてもよい。様々な態様では、第1の比例弁/通気孔1618および/または第2の比例弁/通気孔1619は、異なるタイプの弁[たとえば、バタフライ弁、可動スリーブ弁、正圧チャンバ・アキュムレータおよび負圧チャンバ・アキュムレータ1634/1638への経路を定期的に開く(たとえば、モータによって回転させる)サイレン・ディスクなど]で代用されてもよい。さらに、そのような態様では、正圧チャンバ1634は、回転送風機1620の高圧側1636を、ヘルムホルツ共振器1604の第1の近位シリンダ1622に流体的に結合してもよく、負圧チャンバ1638は、回転送風機1620の低圧側1640を、ヘルムホルツ共振器1604の第2の近位シリンダ1623に流体的に結合してもよい。正圧チャンバ1634内の圧力および負圧チャンバ1638内の圧力は、連続的に回転する回転送風機1620によって支持される。一態様では、回転送風機は、電気回転モータによって回転させる。回転送風機1620の機能は、正圧チャンバ1634および負圧チャンバ1638において一定の圧力差を保つことである。本開示の代替態様では、回転送風機1620は、空気流の必要な出力および圧力に応じて異なる設計(たとえば、回転ローブ、サイド・チャネル、遠心送風機、回転スクリュー圧縮器など)を有してもよい。たとえば、高出力が必要な場合、2つの回転送風機(たとえば、正圧のための1つの回転送風機および負圧のための別の回転送風機)が使用されてもよい。
再び図16を参照すると、単一開口地震源1600は、バブル共振器1602内に配置された内部センサ1628(たとえば、圧力センサ)と、弁/通気孔コントローラ1630とをさらに備えてもよい。本開示の一態様では、弁/通気孔コントローラ1630は、いくつかのオペアンプを備えてもよい。図16に関して、初期開ループ・オペアンプ1642は、その非反転入力(V+)において受信した(たとえば、ハイドロフォンからの)基準信号1632を、その反転入力(V−)において内部センサ1628から(たとえば、ワイヤード/ワイヤレスで)受信した信号と一致させるために使用されてもよい。初期オペアンプ1642の出力は、次いで、第1の電気的に制御可能な弁/通気孔1618を調整する(たとえば、開くおよび/または閉じる)ために第1の開ループ・オペアンプ1644の反転入力(V−)に供給してもよく、第2の電気的に制御可能な弁/通気孔1619を調整する(たとえば、開くおよび/または閉じる)ために第2の開ループ・オペアンプ1646の非反転入力(V+)に供給してもよい。本開示の様々な態様では、第1または第2の電気的に制御可能な弁/通気孔1618、1619のうちの少なくとも1つは、ヘルムホルツ共振器1604のスロート1614を通るガスの流れを調整/制御するために使用されてもよい。様々な態様では、第1および第2の電気的に制御可能な弁/通気孔1618、1619は、円筒形スロート1614を通るガスの安定した振動流を生成するために、ヘルムホルツ共振器1604の空洞1626内の容積および圧力を変化させるように構成される。そのような態様では、円筒形スロート1614を通るガスの流れは、バブル共振器1602内に音を発し、バブル共振器1602の弾性膜1608は、周囲の水に音波を放射する。
本発明の代替態様では、単一開口地震源1600は、内部センサ1628(たとえば、圧力センサ)と、弁/通気孔コントローラ1630とをさらに備えてもよい。そのような態様では、弁/通気孔コントローラ1630は、内部センサ1628からの信号を(たとえば、ワイヤード/ワイヤレスで)受信し、内部センサ信号を(たとえば、ハイドロフォンからの)基準信号1632と比較し、最小平均二乗誤差で、内部センサ1628の信号を基準信号1632と一致させるように第1および第2の電気的に制御可能な弁/通気孔1618、1619を調整/制御するように構成されてもよい。
様々な態様では、回転送風機1620を備える図16の地震源1600は、任意の波形を伝送するように動作可能である。たとえば、第1および第2の電気的に制御可能な弁/通気孔1618、1619は、音圧の任意の波形を発するように、(たとえば、スピーカのような)電磁ボイス・コイルと同様に、ボイス・コイルによって制御されてもよい。
図17は、本開示の一態様による、制御される空気弁1618、1619を有するヘルムホルツ共振器1604の有限要素計算流体力学(CFD)解析を示す。図は、ヘルムホルツ空洞1626を通ってヘルムホルツ・スロートに向かう、電気的に制御可能な弁1618、1619を通る例示的な空気流を描いている。図17を参照すると、図は、回転送風機1636の高圧側から、正圧チャンバ1634を通って、電気的に制御可能な弁1618を通って、ヘルムホルツ空洞1626を通って、ヘルムホルツ・スロート1614に向かう空気流、ならびに、ヘルムホルツ空洞1626から、電気的に制御可能な弁1619を通って、負圧チャンバ1638を通って、回転送風機1640の低圧側への空気流を描いている。
電気回路モデル
音響構造の標準的な電気回路モデルは、音圧Pの電圧Uとの等価性と、容積速度Vの電流Iとの等価性とを示唆する。その場合、媒体のコンプライアンスは、容量Cを有する電気キャパシタに対応し、水塊の慣性は、インダクタンスLを有する電気インダクタに対応する。
球対称の水振動に関するニュートンの法則は、式
を与え、ここで、vは、粒子水の速度であり、P(t)は、音圧であり、rは、球対称の中心からの半径であり、ρは、水の密度であり、tは、時間である。
球対称圧力は、概観の波形、
を有し、ここで、f(t)は、任意の波であり、cは、音速である。
これらの2つの一般式から、球対称波の一般的な形式、
を得ることができる。
放射抵抗器R
Bおよび付着した水のインダクタンスL
Bの値は、最後の積分方程式、
に従い、ここで、A
Bは、バブル表面積であり、aは、バブル半径である。
バブルのコンプライアンス(容量)は、
のガス圧縮性形態を有し、ここで、γ≒1.4は、バブル内のガスに関する一定容積における比熱に対する一定圧力における比熱の比であり、P
Bは、バブル内の圧力であり、V
Bは、バブル容積である。
最後に、伝達関数の式、
を得、ここで、
は、ヘルムホルツ空洞のコンプライアンス(容量)、またはガス圧縮率であり、
は、面積A
Hおよび長さL
Hを有するヘルムホルツ・スロート内の空気の慣性のインダクタンスであり、ρ
aは、空気密度である。
図18は、本開示の一態様による二重共振単一開口変換器の等価電気回路を示す。
第1のバブル共振器の周波数は、
である。その共振では、2つの容積は、両方ともシステムのコンプライアンスを決定する。
第2のヘルムホルツ共振器の周波数は、
である、その共振では、ヘルムホルツ・スロート内の空気は、2つの弾発する容積間で振動するので、2つのキャパシタは、直列に動作している。これらの周波数は、周波数帯域の端(たとえば、6Hzおよび18Hz)に同調される。特に、ドライバからのスペクトルは、2回フィルタリングされ、最初にヘルムホルツ共振器で、次いで、バブル共振器でフィルタリングされる。
図20は、本開示の一態様による、単一バブル共振器を備える二重共振広帯域地震源内部の音圧の依存性を示す。図20を参照すると、単一開口地震源の共振周波数2002、2004は、約12.5Hzおよび約16Hzであり、200dBを超える音圧レベルを発生させる。単一開口地震源の周波数応答は、10〜20Hzの周波数帯域をカバーする。
ランプド(lamped)要素音響シミュレーションに基づく理論は、主な共振、周波数応答、および音圧レベルを予測することができる。図19は、二重共振単一開口地震源のMatlabシミュレーションの結果を示す。シミュレーションのパラメータは、バブル容積2.3562m3、開口9.425m2、ヘルムホルツ空洞容積0.7854m3、ヘルムホルツ管長1.5m、ヘルムホルツ管直径0.254m、および水深10mを含む。図19を参照すると、単一開口地震源の共振周波数1902、1904は、約6Hzおよび約18Hzであり、それぞれ、約235dBおよび約240dBの音圧レベルを発生させる。単一開口地震源の周波数応答は、5〜20Hzの周波数帯域をカバーする。
その計算は、完全な3Dシミュレーションが必要なより良い予測を得るためにきわめて近似する。完全な3D有限要素解析シミュレーションおよび軸対称2Dシミュレーションの結果を、以下図21〜図26に示す。
図21は、3D有限要素解析シミュレーションに使用される二重共振単一開口地震源の3Dモデルを示す。シミュレーションのパラメータは、単一ピストン音響ドライバ、音源シリンダ直径1m、長さ4.5m、ゴムで覆われたシリンダ部分の長さ2.5mを含む。
図22は、図21の3Dモデルの音圧レベル(SPL)シミュレーションを示す。音は、その球の外側に伝播する音を吸収するために、完全一致レベル(PML)で囲まれた球の内部でシミュレートされた。
図23は、図21の3DモデルのdBにおけるSPLの2D分布のコンピュータ・シミュレーション結果を示す。
図24は、3D有限要素解析の結果を示す。図24は、図21の3Dモデルの音圧レベルのグラフである。図24を参照すると、単一開口地震源の共振周波数2402、2404は、約5Hzおよび約17Hzであり、200dBよりも高い音圧レベルを発生させる。単一開口地震源の周波数応答は、4〜18Hzの周波数帯域をカバーする。図24を参照すると、シミュレーションは、(たとえば、2つのピーク間の共振から外れた)最小音圧レベルと、共振周波数の周波数とを予測する。しかしながら、共振における高い音圧レベル(たとえば、それぞれ、約240dBおよび約248dB)には、実際には達しない可能性がある。たとえば、そのようなレベルには、システム内の損失のために現実的に達しない可能性がある(たとえば、シミュレーションは、そのような損失を反映しない可能性がある)。シミュレーションは、ピーク間で40リットルの音響ドライバの容積速度で完了した。様々な態様では、より低いレベルが使用され得る。
図25A〜図25Bは、本開示の一態様による中パワー二重共振単一開口音源2500の実験設計を示す。図25A〜図25Bを参照すると、音源2500は、共振部2502(たとえば、単一バブル共振器)と、ヘルムホルツ共振器部2504とを備えてもよい。図示の態様では、音源2500は、電気モータ2510(たとえば、15kW回転モータ)によって駆動される単一ピストン組立体2508をさらに備えてもよい。音源2500は、バラスト・ウェイト2506と、(たとえば、モータ2510にアクセスするための)アクセス・カバー2512とをさらに備えてもよい。一態様では、ゴム・シリンダの直径は、約0.56mであり、音源の長さは、約3mである。そのような態様では、ピストン・ドライバは、7リットルと10リットルの両方の空気のピーク間の変位をサポートすることができる。図25A〜図25Bの実験設計は、約20mの水深で3および6mの深さにおけるウッズホール海洋学研究所のドックで試験されている。
図26は、ピーク間(pp)で7リットルの内部ピストン・ドライバ変位を有する6mの深さにおけるウッズホール海洋学研究所のドックにおいて実験的に測定された音圧レベル(SPL)のグラフである。太い線は、1mに再計算された1μPaに関するdBにおける外部のSPLである。細い線は、1μPaに関するdBにおける内部のSPLである。特に、ピークにおいて高い圧力レベルは存在しなかった。さらに、生成された平坦な応答は、一般に達成することが困難である。図26を参照すると、SPLの変動は、9〜21Hzの周波数帯域にわたって約3〜4dBである。
図27は、ピーク間(pp)で10リットルの内部ピストン・ドライバ変位を有する6mの深さにおけるウッズホール海洋学研究所のドックにおいて実験的に測定された音圧レベル(SPL)のグラフである。周波数帯域にわたるそのパラメータの安定性を実証するために、1つのグラフ内に一連の5つの周波数掃引伝送が示されている。太い曲線は、1mに再計算された1μPaに関するdBにおける外部のSPLである。細い曲線は、1μPaに関するdBにおける内部のSPLである。再び、ピークにおいて高い圧力レベルは存在せず、生成された平坦な応答は、一般に達成することが困難である。図27を参照すると、SPLは、183.5dBよりも高く、周波数帯域(たとえば、9〜17.5Hz)にわたって約4dBの変動性を有する。
本開示の代替態様では、図28は、二重モータ・ドライバを有する単一開口共振器(たとえば、単一バブル)を備える二重共振広帯域地震源2800を示す。地震源2800は、ガス充填ヘルムホルツ共振器2804に接続された単一ガス充填水中バブル共振器2802と、ガス充填ヘルムホルツ共振器2804および単一ガス充填バブル共振器2802を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材2806とを備える。共振器2802、2804を満たすガスは、単一開口地震源2800が展開される環境において適切に機能する任意のガスであってよい。たとえば、ガスは、通常の空気、酸素、窒素、二酸化炭素など、または適宜それらの任意の組合せであってもよい。
様々な態様によれば、単一バブル共振器2802は、内圧下の非弾性端部および弾性円筒壁を備える水中バブル円筒形共振器であってもよい。共振器2802の非弾性端部は、たとえば、アルミニウムなどの固体材料/金属製であってもよい。図28に戻って参照すると、バブル共振器2802は、弾性膜2808と、金属エンドキャップ2810とを備えてもよい。金属エンドキャップ2810は、アルミニウムを含んでもよい。共振器2802の形状は、円筒形として示され、説明されているが、共振器2802は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。本開示の様々な態様によれば、バブル共振器2802は、励振部材2806による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。ヘルムホルツ共振器2804は、所定の容積を取り囲む構造2812を備える。本開示の一態様では、ヘルムホルツ共振器2804は、円筒形ヘルムホルツ共振器である。ヘルムホルツ共振器2804の形状は、円筒形として示され、説明されているが、ヘルムホルツ共振器2804は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。ヘルムホルツ共振器2804の構造2812は、ヘルムホルツ共振器2804の一方の端部(たとえば、その遠位端部)において開口部2824を画定する円筒形スロート/ネック2814と、ヘルムホルツ共振器2804の他方の端部(たとえば、その近位端部)において少なくとも1つの開口部2816、2817を画定する少なくとも1つのシリンダ2822、2823とを備えてもよい。本開示の一態様では、ヘルムホルツ共振器2804は、その近位端部において1つの開口部を画定する1つのシリンダのみを備えてもよい。ヘルムホルツ共振器2804の円筒形スロート2814は、バブル共振器2802の近位部内に遠位に延びてもよい。別の態様では、円筒形スロート2814は、バブル共振器2802の中央部分内に遠位に延びてもよい。一態様では、ヘルムホルツ共振器2804の構造は、アルミニウムを含んでもよい。本開示の様々な態様によれば、ヘルムホルツ共振器2804は、励振部材2806による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調されてもよい。バブル共振器2802の第1の共振周波数は、ヘルムホルツ共振器2804の第2の共振器と異なってもよい。本開示の一態様では、バブル共振器2802は、所望の周波数帯域の下端に同調されてもよく、ヘルムホルツ共振器2804は、所望の周波数帯域の上端に同調されてもよい。様々な態様によれば、第1および第2の共振周波数は、5〜10Hzの周波数帯域内あってもよい。バブル共振器2802の所望の共振周波数を得るために、たとえば、管/管状ホールの形状における非弾性構造/デバイスが、バブル共振器2802の少なくとも一部を取り囲んでもよい。たとえば、バブル共振器2802の弾性膜2808は、固体/剛性シリンダ(たとえば、図2Aの207、209参照)によって部分的に覆われてもよい。様々な態様では、固体剛性シリンダは、金属(たとえば、アルミニウム)、複合炭素繊維もしくはガラス繊維、ガラス、セラミックなど、またはそれらの組合せを含んでもよい。
本開示の一態様では、単一開口地震源2800の励振部材2806は、ヘルムホルツ共振器2804およびバブル共振器2802を励振させるように構成されてもよい。図28を参照すると、バブル共振器2802は、ヘルムホルツ共振器2804のスロート2814を通るガスを脈動させることによって励振されてもよい。そのような態様では、励振部材2806は、少なくとも1つのモータ2820、2821によって駆動される少なくとも1つのピストン2818、2819を備えてもよい。本開示の一態様では、励振部材2806は、1つのモータによって駆動される1つのピストンのみを備えてもよい(たとえば、図21)。様々な態様では、少なくとも1つのモータ2820、2821は、回転モータおよび/またはリニア・モータを備えてもよい。そのような態様では、励振部材2806は、少なくとも1つのリニア・モータのストローク変位に基づいて、および/または少なくとも1つの回転モータの回転位相の差に基づいて、地震源2800によって放射される音の振幅を制御するように構成されてもよい。図28に戻って参照すると、本開示の一態様では、円筒形ヘルムホルツ共振器2804は、2つの開口部2816、2817を画定する2つの近位シリンダ2822、2823を備える。そのような態様では、各近位シリンダ2822、2823は、各ピストン2818、2819をそのそれぞれの開口部2816、2817内で往復運動させるように回転モータ2820、2821によって駆動されるピストン2818、2819を備える。本開示の一態様では、2つの回転モータ2820、2821は、同じ回転速度で回転するが、位相がシフトされる。様々な態様では、ピストン2818、2819は、円筒形スロート2814を通るガスの安定した振動流を生成するために、ヘルムホルツ共振器2804の空洞2826内の容積および圧力を変化させるように構成される。ここで、空洞2826内の圧力の振幅は、以下の式に従って、ピストン2818、2819の回転における位相シフトに基づく。
そのような態様では、円筒形スロート2814を通るガスの流れは、バブル共振器2802内に音を発し、バブル共振器2802の弾性膜2808は、周囲の水に音波を放射する。
図28に戻って参照すると、単一開口地震源2800は、バブル共振器2802内に配置された内部センサ2828(たとえば、圧力センサ)と、モータ・コントローラ2830とをさらに備えてもよい。そのような態様では、モータ・コントローラ2830は、内部センサ2828からの信号を(たとえば、ワイヤード/ワイヤレスで)受信し、内部センサ信号を(たとえば、ハイドロフォンからの)基準信号2832と比較し、最小平均二乗誤差で基準信号2832を繰り返すように、基準信号2832に従って内部センサ2828の信号と一致するように振幅と回転速度とを修正するように構成されてもよい。そのようなシステムは、放射される信号の振幅と周波数とを制御することができるが、任意の波形をサポートすることはできない。必要に応じて、任意の波形は、本明細書に記載の回生送風機を利用して送られてもよい。
再び図28を参照すると、単一開口地震源2800は、モータ・チャンバ2836とヘルムホルツ共振器2804の空洞2826との間に配置された少なくとも1つの共振空気ダクト2834を備えてもよい。本開示の一態様では、少なくとも1つの空気ダクト2834の形状は、円筒形として示され、説明されている。しかしながら、様々な態様において、少なくとも1つの空気ダクト2834は、適宜大きさを決定され、構成されてもよく、したがって、全体またはその一部は、たとえば、管状形状、方形または矩形形状、球状形状などを含むことができる。本開示の様々な形状では、空気ダクト2834は、モータ・チャンバ2836内で移動するピストン2818、2819からの空気速度の位相を180度反転させ、ピストン2818、2819からの容積速度と同相でヘルムホルツ共振器2804内の空気を移動させる。この位相反転器は、音響サブウーファで使用されるものと同様である。モータ・チャンバの容積Vと、内圧Pと、面積Sおよび長さLを有する空気ダクトとを有するヘルムホルツ共振器2804の共振周波数は、
に等しく、ここで、ρは、空気の密度であり、γ=1.4は、断熱指数である。共振周波数が音源2800の周波数よりも小さい場合、空気ダクト2834の出力における容積速度は、ピストン2818、2819からの容積速度と同相になり、バブル共振器2802内の音圧レベルを上昇させることになる。空気ダクト2834なしおよび空気ダクト2834ありのバブル共振器2802内の音圧レベルの比較は、図29に示されている。
図29を参照すると、太い曲線は、モータ・チャンバ2836とヘルムホルツ共振器の空洞2826との間に画定された空気ダクト2834を有する音源2800内の内部音圧レベルを示す。実験パラメータは、2mの深さと、2.5インチの空気ダクトIDと、長さ30インチと、ゴム硬度70と、厚さ1/8インチと、ピーク間(pp)7リットルのドライバ容積変位とを含む。細い曲線は、モータ・チャンバ2836とヘルムホルツ共振器の空洞2826との間に画定された空気ダクト2834なしの音源2800内の内部音圧レベルを示す。実験パラメータは、3mの深さと、空気ダクトなしと、ゴム硬度70と、厚さ1/8インチと、ピーク間(pp)7リットルのドライバ容積変位とを含む。そのような態様では、空気ダクト2834を追加することは、音圧レベルを約2dB増加させる。
本明細書を通した「様々な実施形態」、「いくつかの実施形態」、「一実施形態」、「1つの態様」、「一態様」などへの参照は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、明細書全体の場所における「様々な実施形態では」、「いくつかの実施形態では」、「1つの実施形態では」、または「一実施形態では」などの語句の出現は、必ずしもすべて同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の態様において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。したがって、1つの実施形態に関連して図示または説明した特定の特徴、構成、または特性は、限定なしに、1つまたは複数の他の実施形態の特徴、構造、または特性と、全部または一部を組み合わされてもよい。そのような変更および変形は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
様々な詳細を上記の説明において述べてきたが、本開示の様々な態様は、これらの特定の詳細なしに実施されてもよいことが理解されよう。たとえば、簡潔さおよび明瞭さのために、選択された態様は、詳細にではなく、ブロック図で示されている。本明細書で提供する詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータ・メモリに記憶されたデータに作用する命令の観点から提示されていることがある。そのような説明および表現は、それらの作業の要旨を当業者に説明し、伝えるために、当業者によって使用される。
特に記載のない限り、上記の考察から明らかなように、上記の説明を通して、「処理する」または「演算する」または「計算する」または「決定する」または「表示する」などの用語は、コンピュータ・システムのレジスタおよびメモリ内の物理(電子的)量として表されるデータを操作し、コンピュータ・システム・メモリ、またはレジスタ、または他のそのような情報記憶、送信、もしくは表示デバイス内の物理量として同様に表される他のデータに変換するコンピュータ・システム、または類似の電子演算デバイスの動作およびプロセスを指すことが理解される。
様々な実施形態が本明細書で説明されているが、これらの実施形態に対する多くの修正態様、変形態様、置換態様、変更態様、および等価態様が実施されてもよく、当業者に思い浮かぶであろう。また、特定の成分について材料が開示されている場合、他の材料が使用されてもよい。したがって、上記の説明および添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態の範囲内に入るすべてのそのような修正形態および変形形態をカバーすることが意図されることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、すべてのそのような修正形態および変形形態をカバーすることが意図される。
本明細書に記載の実施形態のいくつかまたはすべては、概して様々な態様のための技術を含んでもよく、または、本明細書に記載の技術に従って構成されてもよい。一般的な意味で、当業者は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せによって個別におよび/または集合的に実施され得る本明細書に記載の様々な態様が、様々なタイプの「電気回路」からなるものと見なし得ることを認識するであろう。したがって、本明細書で使用される「電気回路」は、限定はしないが、少なくとも1つの個別電気回路を有する電気回路、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータ・プログラムによって構成される汎用コンピューティング・デバイス(たとえば、本明細書に記載のプロセスおよび/もしくはデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータ・プログラムによって構成される汎用コンピュータ、または、本明細書に記載のプロセスおよび/もしくはデバイスを少なくとも部分的に実行するコンピュータ・プログラムによって構成されるマイクロプロセッサ)を形成する電気回路、メモリデバイス(たとえば、ランダム・アクセス・メモリの形態)を形成する電気回路、および/または通信デバイス(たとえば、モデム、通信スイッチ、もしくは光電機器)を形成する電気回路を含む。当業者は、本明細書に記載の主題が、アナログ形式もしくはデジタル形式、またはそれらの何らかの組合せで実施され得ることを認識するであろう。
前述の詳細な説明は、ブロック図、フローチャート、および/または例の使用によって、デバイスおよび/またはプロセスの様々な実施形態を述べている。そのようなブロック図、フローチャート、および/または例が1つまたは複数の機能および/または動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、および/または例内の各機能および/または動作が、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または実質的にそれらの任意の組合せによって個別におよび/または集合的に実施され得ることが、当業者によって理解されるであろう。一実施形態では、本明細書に記載の主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または他の集積フォーマットによって実装されてもよい。しかしながら、当業者は、本明細書で開示した実施形態のいくつかの態様が、全体または一部において、1つまたは複数のコンピュータ上で実行される1つもしくは複数のコンピュータ・プログラムとして(たとえば、1つもしくは複数のコンピュータ・システム上で実行される1つもしくは複数のプログラムとして)、1つもしくは複数のプロセッサ上で実行される1つもしくは複数のプログラムとして(たとえば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ上で実行される1つもしくは複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、または実質的にそれらの任意の組合せとして、集積回路内に等価に実装されてもよく、回路を設計すること、ならびに/または、ソフトウェアおよび/もしくはファームウェアのためのコードを書くことが、本開示に照らして当業者の技術範囲内に良好に入ることを認識するであろう。加えて、当業者は、本明細書に記載の主題の機構が、様々な形態のプログラム製品として配布されてもよく、本明細書に記載の主題の例示的な実施形態が、実際に配布を行うために使用される信号担持媒体の特定のタイプにかかわらず適用されることを認識するであろう。信号担持媒体の例は、限定はしないが、以下、すなわち、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク・ドライブ、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、デジタル・テープ、コンピュータ・メモリなどの記録可能タイプの媒体と、デジタルおよび/またはアナログ通信媒体(たとえば、光ファイバ・ケーブル、導波路、ワイヤード通信リンク、ワイヤレス通信リンク(たとえば、送信機、受信機、送信ロジック、受信ロジックなど)など)などの送信タイプの媒体とを含む。
上記の米国特許、米国特許出願公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、本明細書で引用したおよび/もしくは任意の出願データシートに列挙した非特許文献、または任意の他の開示材料のすべては、本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。そのように、そして必要な程度まで、本明細書に明示的に記載された開示は、参照により本明細書に組み込まれているどのような矛盾する材料にも優先する。参照により本明細書に組み込まれると言われるが、本明細書に記載の既存の定義、声明、または他の開示材料と矛盾する任意の材料またはその一部は、組み込まれる材料と既存の開示材料との間に矛盾が生じない程度までのみ組み込まれることになる。
当業者は、本明細書に記載の構成要素(たとえば、動作)、デバイス、オブジェクト、およびそれらに付随する考察が、概念的明瞭さのための例として使用され、様々な構成変更が企図されることを認識するであろう。したがって、本明細書で使用される場合、記載の特定の典型および付随する考察は、それらのより一般的なクラスの代表であることが意図される。一般に、任意の特定の典型の使用は、そのクラスの代表であることが意図され、特定の構成要素(たとえば、動作)、デバイス、およびオブジェクトを含まないことが限定的なものと解釈されるべきではない。
本明細書における実質的に任意の複数形および/または単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈および/または用途に適切であるように、複数形から単数形におよび/または単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の置換は、明瞭化のために本明細書に明示的に記載されていない。
本明細書に記載の主題は、時には、異なる他の構成要素内に含まれるか、または異なる他の構成要素に接続された異なる構成要素を示す。そのように示されたアーキテクチャは、単なる例示であり、実際には、同じ機能を達成する多くの他のアーキテクチャが実装されてもよいことが理解されるであろう。概念的な意味では、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成されるように効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために結合された本明細書における任意の2つの構成要素は、アーキテクチャまたは中間の構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように互いに「関連付けられている」と見なすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続されている」または「動作可能に結合されている」と見なすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であると見なすこともできる。しかし、動作可能に結合可能な特定の例は、物理的に結合可能な構成要素および/もしくは物理的に相互作用する構成要素、ならびに/または、ワイヤレスに相互作用可能な構成要素および/もしくはワイヤレスに相互作用する構成要素、ならびに/または、論理的に相互作用する構成要素および/もしくは論理的に相互作用可能な構成要素に限定されない。
いくつかの態様は、「結合された」および「接続された」という表現をそれらの派生語とともに使用して説明されることがある。これらの用語が互いに同義語として意図されていないことを理解すべきである。たとえば、いくつかの態様は、2つ以上の要素が互いに直接物理的または電気的に接触していることを示すために、「接続された」という用語を使用して説明されることがある。別の例では、いくつかの態様は、2つ以上の要素が物理的または電気的に接触していることを示すために、「結合された」という用語を使用して説明されることがある。しかしながら、「結合された」という用語はまた、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働または相互作用することを意味することもある。
いくつかの例では、1つまたは複数の構成要素は、本明細書で、「構成された」、「構成可能な」、「動作可能な/動作する」、「適用された/適用可能な」、「可能な」、「適合可能な/適合された」などと言及されることがある。当業者は、「構成された」が、一般に、文脈が別途指示しない限り、アクティブ状態の構成要素および/または非アクティブ状態の構成要素および/またはスタンバイ状態の構成要素を含むことができることを認識するであろう。
本明細書に記載の本主題の特定の態様が示され、説明されているが、本明細書における教示に基づいて、本明細書に記載の主題およびそのより広い態様から逸脱することなく変更および修正が行われてもよく、したがって、本明細書に記載の主題の真の要旨および範囲内で、添付の特許請求の範囲が、そのような変更および修正のすべてをそれらの範囲内に包含するものであることは、当業者に明らかであろう。一般に、本明細書で、特に添付の特許請求の範囲(たとえば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に「オープンな」用語として意図されることが当業者によって理解されるであろう(たとえば、「含んでいる」という用語は、「限定はしないが含んでいる」と解釈されるべきであり、「有している」という用語は、「少なくとも有している」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は、「限定はしないが含む」と解釈されるべきである、など)。導入された請求項の記載(claim recitation)の特定の数が意図されている場合、そのような意図は、請求項に明示的に記載され、そのような列挙がない場合、そのような意図は、存在しないことが、当業者によってさらに理解されるであろう。たとえば、理解への手助けとして、以下の添付の特許請求の範囲は、請求項の記載を導入するために、「少なくとも1つの」および「1つまたは複数の」という導入句の使用を含むことがある。しかしながら、そのような語句の使用は、同じ請求項が「1つまたは複数の」または「少なくとも1つの」という導入句と、不定冠詞「a」または「an」とを含む場合であっても、不定冠詞「a」または「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、そのような記載を1つのみ含む請求項に限定することを意味すると解釈されるべきではなく(たとえば、「a」および/または「an」は、典型的には、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)、同じことは、請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても当てはまる。
加えて、導入された請求項の記載の特定の数が明示的に列挙されていても、当業者は、そのような記載が、典型的には、少なくとも列挙された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するであろう(たとえば、他の修飾語なしの「2つの記載」の裸の記載は、典型的には、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した慣習が使用されるそれらの例では、一般に、そのような構成は、当業者が慣習を理解するであろう意味で意図される(たとえば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定はしないが、A単独、B単独、C単独、AおよびBを一緒に、AおよびCを一緒に、BおよびCを一緒に、ならびに/またはA、B、およびCを一緒に、などを有するシステムを含む)。「A、B、またはCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した慣習が使用されるそれらの例では、一般に、そのような構成は、当業者が慣習を理解するであろう意味で意図される(たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定はしないが、A単独、B単独、C単独、AおよびBを一緒に、AおよびCを一緒に、BおよびCを一緒に、ならびに/またはA、B、およびCを一緒に、などを有するシステムを含む)。典型的には、明細書本文、特許請求の範囲、または図面のいずれにおいても、2つ以上の代替用語を提示する離接語および/または離接語句は、文脈が別途指示しない限り、用語のうちの1つ、用語のいずれか、または両方の用語を含む可能性を予期することが理解されるべきであることが、当業者によってさらに理解されるであろう。たとえば、「AまたはB」という語句は、典型的には、「A」、または「B」、または「AおよびB」の可能性を含むと理解されることになる。
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、そこに列挙された動作が、一般に、任意の順序で実行されてもよいことを認識するであろう。また、様々な動作フローが順番に提示されているが、様々な動作は、図示されたもの以外の順序で実行されてもよく、または、同時に実行されてもよいことを理解すべきである。そのような順序付けの例は、文脈が別途指示しない限り、重複、交互配置、中断、並べ替え、増分、予備、追加、同時、逆転、または他の変形順序付けを含んでもよい。さらに、「応答して」、「関連した」、または他の過去時制形容詞のような用語は、一般に、文脈が別途指示しない限り、そのような変形を排除することを意図しない。
様々な実施形態が本明細書で説明されているが、これらの実施形態に対する多くの修正態様、変形態様、置換態様、変更態様、および等価態様が実施されてもよく、当業者に思い浮かぶであろう。また、特定の成分について材料が開示されている場合、他の材料が使用されてもよい。したがって、上記の説明および添付の特許請求の範囲は、開示された実施形態の範囲内に入るすべてのそのような修正形態および変形形態をカバーすることが意図されることが理解されるべきである。以下の特許請求の範囲は、すべてのそのような修正形態および変形形態をカバーすることが意図される。
要約すると、本明細書に記載の概念を用いることから生じる多数の利益が記載されている。1つまたは複数の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的のために提示されている。それは、網羅的であることも、または開示された正確な形態に限定することも意図していない。上記教示に照らして、修正または変形が可能である。1つまたは複数の実施形態は、それによって、当業者が様々な実施形態を、企図される特定の用途に適するように様々な修正とともに利用することを可能にするために、原理および実際的応用を例示するために選択され、説明されている。本明細書とともに提出される特許請求の範囲が全体的な範囲を定義することが企図される。
様々な実施形態が、以下の番号の付いた節で説明される。
1.第1のガス充填水中共振器と、
第1の共振器に接続された第2のガス充填水中共振器と、
第1のガス充填水中共振器および第2のガス充填水中共振器を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材と
を備える音源であって、
第1のガス充填水中共振器が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、
第2のガス充填水中共振器が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、
第1の共振周波数が、第2の共振周波数とは異なる、音源。
2.少なくとも1つの励振部材は、第1のガス充填水中共振器の内部チャンバと第2のガス充填水中共振器の内部チャンバとの間を互いに反対方向に移動する、節1に記載の音源。
3.第1の共振周波数および第2の共振周波数のうちの少なくとも1つが、5〜20Hzの範囲内である、節1または2に記載の音源。
4.少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのモータによって駆動される少なくとも1つのピストンを備える、節1〜3のいずれか1つに記載の音源。
5.少なくとも1つのモータが、回転モータまたはリニア・モータを備える、節4に記載の音源。
6.少なくとも1つのモータが、第1のガス充填水中共振器と第2のガス充填水中共振器との間に配置されている、節4または5に記載の音源。
7.第1の共振器が、第1のバブル円筒形共振器を備え、第2の共振器が、第2のバブル円筒形共振器を備える、節1〜6のいずれか1つに記載の音源。
8.第1のバブル円筒形共振器および第2のバブル円筒形共振器の各々が、内圧下の非弾性端部および弾性円筒壁を有する、節7に記載の音源。
9.第1の水中バブル円筒形共振器が、壁によって第2の水中バブル円筒形共振器に接続された、節8に記載の音源。
10.第1の共振器または第2の共振器のうちの1つを取り囲む非弾性管をさらに備える、節1〜9のいずれか1つに記載の音源。
11.少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのモータによって駆動される少なくとも1つのピストンを備え、少なくとも1つのピストンが、第1のバブル円筒形共振器および第2のバブル円筒形共振器のうちの少なくとも1つを励振させるように壁の少なくとも1つの開口部を通って移動するように構成された、節1〜10のいずれか1つに記載の音源。
12.少なくとも1つの励振部材が、第1のガス充填水中共振器の内部チャンバの容積を変化させ、第2のガス充填水中共振器の内部チャンバの容積を変化させることによって、第1のガス充填水中共振器および第2のガス充填水中共振器を励振させるように構成された、節1〜11のいずれか1つに記載の音源。
13.少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのリニア・モータを備え、少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのリニア・モータのストローク変位に基づいて、音源によって放射される音の振幅を制御するように構成された、節1〜12のいずれか1つに記載の音源。
14.少なくとも1つの励振部材が、第1の回転モータおよび第2の回転モータを備え、少なくとも1つの励振部材が、第2の回転モータに対する第1の回転モータの回転の位相に基づいて、音源によって放射される音の振幅を制御するように構成された、節1〜12のいずれか1つに記載の音源。
15.少なくとも1つの励振部材が、空気圧パルス波形を独立して制御する入口比例弁および出口比例弁を有する少なくとも1つの回生送風機を備える、節1〜12のいずれか1つに記載の音源。
16.第1のガス充填共振器管と、
第1のガス充填共振器管に接続された第2のガス充填共振器管と、
第1のガス充填共振器管および第2のガス充填共振器管を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材であって、第1のガス充填共振器管の内部チャンバの容積を変化させ、第2のガス充填共振器管の内部チャンバの容積を変化させることによって、第1のガス充填共振器管および第2のガス充填共振器管を励振させるように構成された、少なくとも1つの励振部材と
を備える音源であって、
少なくとも1つの励振部材が、第1のガス充填共振器管および第2のガス充填共振器管を順次励振させるように構成され、
第1のガス充填共振器管が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、
第2のガス充填共振器管が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、
第1の共振周波数が、第2の共振周波数とは異なる、音源。
17.第1のガス充填水中共振器と、
第1の共振器に接続された第2のガス充填水中共振器であって、ヘルムホルツ共振器を備える、第2のガス充填水中共振器と、
第1の共振器および第2の共振器を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材と、
を備え、
第1の共振器が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第1の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、第2の共振器が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第2の共振周波数を生成するように恒久的に同調され、第1の共振周波数が、第2の共振周波数とは異なる、音源。
18.第1の共振器が、弾性膜壁を含むバブル共振器を備える、節17に記載の音源。
19.第1のバブル共振器を第1の共振周波数に同調させるために、弾性膜壁の少なくとも一部を覆う非弾性構造をさらに備える、節17又は18に記載の音源。
20.第1の共振周波数または第2の共振周波数のうちの少なくとも1つが、5〜10Hzの周波数帯域内にある、節17〜19のいずれか1つに記載の音源。
21.第1の共振周波数または第2の共振周波数のうちの少なくとも1つが、5Hz未満である、節17〜20のいずれか1つに記載の音源。
22.少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのモータによって駆動される少なくとも1つのピストンを備える、節17〜21のいずれか1つに記載の音源。
23.少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのリニア・モータのストローク変位、または、第2の回転モータに対する第1の回転モータの回転の位相に基づいて、音源によって放射される音の振幅を制御するように構成された、節22に記載の音源。
24.少なくとも1つの励振部材が、回転送風機を備える、節17〜21のいずれか1つに記載の音源。
25.高圧チャンバと、低圧チャンバとをさらに備え、高圧チャンバおよび低圧チャンバが、回転送風機を第2の共振器に流体的に結合する、節24に記載の音源。
26.第1の弁と、第2の弁と、弁コントローラとをさらに備え、弁コントローラが、第2の共振器を通るガスの流れを制御するために、第1の弁および第2の弁のうちの少なくとも1つを調整するように構成された、節25に記載の音源。
27.第1の弁が、高圧チャンバを通るガスの第1の流れを制御するように構成され、第2の弁が、低圧チャンバを通るガスの第2の流れを制御するように構成された、節26に記載の音源。
28.第1の弁または第2の弁のうちの少なくとも1つを調整することが、空気圧パルス波形を独立して制御する、節26又は27に記載の音源。
29.弁コントローラが少なくとも1つのオペアンプを備える、節26〜28のいずれか1つに記載の音源。
30.少なくとも1つの励振部材が、少なくとも1つのモータによって駆動される少なくとも1つのピストンを備え、音源が、
少なくとも1つのモータを水から隔離し、少なくとも1つのピストンがモータ・チャンバ内で自由に移動することを可能にするように構成されたガス充填モータ・チャンバと、
モータ・チャンバと第2の共振器との間に画定された少なくとも1つの空気ダクトと、をさらに備え、
少なくとも1つの空気ダクトを通る容積速度が、少なくとも1つのピストンから第2の共振器内を移動する容積速度と同相になるように、少なくとも1つの空気ダクトが、少なくとも1つのピストンからモータ・チャンバ内を移動する容積速度の位相を180度反転させるように構成された、節17〜23のいずれか1つに記載の音源。
31.第1のガス充填共振器であって、バブル共振器を備える、第1のガス充填共振器と、
第1の共振器に接続された第2のガス充填共振器であって、ヘルムホルツ共振器を備える、第2のガス充填共振器と、
第1の共振器および第2の共振器を励振させるように構成された少なくとも1つの励振部材と
を備える音源であって、
第1の共振器が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第1の共振周波数を生成するように、第1の共振器の少なくとも一部を取り囲む非弾性構造を介して恒久的に同調され、第2の共振器が、少なくとも1つの励振部材による励振時に第2の共振周波数を生成するように構成され、第1の共振周波数が、第2の共振周波数とは異なる、音源。
32.第1の共振周波数または第2の共振周波数のうちの少なくとも1つが、5〜10Hzの周波数帯域内にある、節31に記載の音源。