JP6905264B2 - 合成樹脂製フィルム製造装置 - Google Patents

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本発明は、例えば液晶パネル用のフィルム、電子部品用フィルムその他の機能性の合成樹脂製フィルムを製造するに際し、精密な彫刻模様を転写形成できるようにした合成樹脂製フィルム製造装置に関する。
従来から、合成樹脂製フィルム材に彫刻模様を転写形成する場合、例えば特許文献1にあるような製造方法、装置が提案されており、この製造方法、装置によると、無端状の搬送ベルト上に押し出された樹脂素材を加熱溶融し、エンボスが形成された冷却ロールによって加圧することでエンボス加工するとする。
特許第5410324号公報
この特許文献1に記載の製造方法、製造装置では、樹脂素材を押し出した後に無端ベルト上で加熱溶融するも、エンボス模様が形成されている冷却ロールにて冷却しながらエンボス加工するから、樹脂素材が冷却されることになり、十分なエンボス加工を転写形成するのは困難である。また、無端ベルト上に供給される樹脂素材が無端ベルト上で均一に均されていない場合には、部分的に変位が生じ、彫刻模様が形成される薄膜状フィルムとしては不完全なものとなる。
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的は、均一性ある薄膜状フィルムとして精密な転写模様を形成でき、しかも粘度が低く流動性が高い溶融樹脂を素材とした合成樹脂製フィルムを製造できる合成樹脂製フィルム製造装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、ベース層となる第1溶融樹脂材を供給する第1Tダイ1と、この第1Tダイ1の直下に配されて回転するキャストロール2と、このキャストロール2と共に第1溶融樹脂材を圧接して循環移動し、循環移動経路中のキャストロール2側に水平経路3Aを有し、外表面に所定の転写模様が形成されているスリーブ3と、第1溶融樹脂材の表層となる第2溶融樹脂材をスリーブ3の水平経路3A上に供給する第2Tダイ10と、キャストロール2、スリーブ3相互間で形成されたフィルム材を剥離し、搬送させる剥離ロール15とを備えることを特徴とする。
形成されたフィルム材は、第1溶融樹脂材からなるベース層と、第2溶融樹脂材からなる表層との重層状となって、また、第2溶融樹脂材は、第1溶融樹脂材に比し粘度が低く、流動性が高くなっているものとして構成することができる。
スリーブ3における水平経路3A上には、供給された第2溶融樹脂材を加熱する素材加熱ヒータ11を配置して構成することができる。
スリーブ3におけるフィルム材の剥離後の経路中に、スリーブ3部分を加熱するスリーブ加熱ヒータ12を配置して構成することができる。
以上のように構成された本発明に係る合成樹脂製フィルム製造装置にあって、第1Tダイ1から供給される第1溶融樹脂材がベース層となり、第2Tダイ10から供給される第2溶融樹脂材が表層となる重層状のフィルム材において、ベース層は表層を保持していることで、表層の形成素材の粘度が低く、流動性が高い場合でも、スリーブ3の外表面に形成されている転写模様を精密に転写形成させる。
第2溶融樹脂材は、スリーブ3の水平経路3A上に供給されることで、その流動性と相俟ちスリーブ3上で平均的に分散し、均一性ある精密転写されたフィルム材を形成させる。
素材加熱ヒータ11は、スリーブ3の水平経路3A上に供給された第2溶融樹脂材を加熱してその溶融性を維持させ、また、スリーブ加熱ヒータ12は、循環移動後に第2溶融樹脂材が供給される以前のスリーブ3部分を予め加熱し、第2溶融樹脂材を加熱状態にさせる。
本発明は以上説明したように構成されているため、ベース層となる第1溶融樹脂材上に表層となる第2溶融樹脂材の表面には、スリーブ3の外表面に形成されている所定の模様が精密に転写され、通常のフィルム・シート成形では成膜ができないフィルムを形成することができる。
また、キャストロール2に圧接しながら循環移動するスリーブ3には、循環移動経路中でキャストロール2側に水平経路3Aを設けてあることで、第2Tダイ10から供給される第2溶融樹脂材はスリーブ3における水平経路3A上で平均的に分散され、キャストロール2との圧接部位に至るときには、ベース層となる第1溶融樹脂材と一体状となって形成することができる。
スリーブ3における水平経路3A上には素材加熱ヒータ11が、スリーブ3におけるフィルム材の剥離後の経路中にスリーブ3部分を加熱するスリーブ加熱ヒータ12がそれぞれ配置されていることで、スリーブ3を事前に加熱し、供給時の第2溶融樹脂材を直接に加熱することになり、第2溶融樹脂材の加熱状態を維持することができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。本発明は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
本発明を実施するための一形態を示す概要図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1はベース層となる第1溶融樹脂材を供給する第1Tダイであり、この第1Tダイ1の直下には、重層状のフィルム材を形成するよう、相互に圧接されるキャストロール2と、フィルム材に転写される精密な彫刻模様が表面に形成されている無端状のスリーブ3との圧接部位が位置決め配置されている。
なお、第1溶融樹脂材は、例えば約250℃程度に保持されている粘度が比較的に高い樹脂素材で、例えばPC、PMMA、PET、CCP、PP等である。
キャストロール2は、所定の外径を有していて、例えば内部に循環供給される熱媒体によって加熱あるいは冷却されることで表面温度が制御されている。
スリーブ3は、循環移動中のキャストロール2側に水平経路3Aを有しており、例えば図示のように、このスリーブ3に内装したゴム製の第1ロール4、金属製の第2ロール5、同じく金属製の第3ロール6によって循環移動される。そして、第1ロール4、第2ロール5は前記キャストロール2と同一高さ位置に回転中心が設定されており、これらの間で水平経路3Aが設けられていて、第1ロール4の外表面がスリーブ3を介してキャストロール2の外表面に対向していることで、これらの間に供給される溶融樹脂材をフィルム状に形成するようになっている。
なお、第3ロール6は第1ロール4の下方位置で、キャストロール2側に偏位させていることでスリーブ3の外表面とキャストロール2の外表面との当接距離・時間等を可能な限り長くなるようにしている。また、これらの第1ロール4、第2ロール5、第3ロール6にはキャストロール2と同様に内部に熱媒体が循環供給されることで温度が制御されるようにしてある。
このスリーブ3は、第1ロール4、第2ロール5によってこれらの間ではほぼ水平状に設定されており、図示のように例えば第2ロール5の直上に位置させて、表面層となる第2溶融樹脂材を供給する第2Tダイ10が配置されている。この第2Tダイ10から供給される第2溶融樹脂材は、第1ロール4、第2ロール5相互間のスリーブ3における水平状に設定されている水平経路3Aに供給される。水平経路3A上に供給されることによってスリーブ3上で均一に分散され、第1Tダイ1側に搬送供給されて第1溶融樹脂材と共に重層状のフィルム材として形成される。
また、第2Tダイ10から供給される第2溶融樹脂材を加熱する素材加熱ヒータ11が、第1ロール4、第2ロール5相互間のスリーブ3部分上に配置されており、第2溶融樹脂材を一定温度以上となるように加熱制御している。更には、第3ロール6と第2ロール5との間におけるスリーブ3部分を加熱するスリーブ加熱ヒータ12がスリーブ3の下方に位置させて配置してある。
なお、第2溶融樹脂材は、精密転写が可能な熱可塑性樹脂材、溶剤溶融性樹脂材等で、例えば第1溶融樹脂材と同一素材で、第1溶融樹脂材に比し高温にして粘度を低くしたものや、異なる樹脂材で粘度の低いものや、ホットメルト樹脂等を使用することができる。すなわち、前記第1溶融樹脂材に比し粘度が低く、流動性が高いものであり、第2Tダイ10からの供給時では例えば約300℃程度に加熱されている。
キャストロール2とスリーブ3との間で、スリーブ3によって所定の彫刻模様が転写形成されたフィルム材は、スリーブ3における第3ロール6の下方位置に配置した剥離ロール15によって、形成後のフィルム材はキャストロール2、スリーブ3相互間から剥離され、適数の搬送ロール16を経て、また冷却ロール17等によって所定温度以下に降下させて、順次に巻き取られるようにしてある。
次に、以上のように説明された実施の形態における製造装置によって所定のフィルム材を製造する例を説明すると、第1Tダイ1には第1溶融樹脂材を投入して例えば約250℃に保持しておき、第2Tダイ10には第2溶融樹脂材を投入して例えば約300℃に保持しておく。一方、所定の転写すべき彫刻模様が外表面に形成されているスリーブ3を第1ロール4、第2ロール5、第3ロール6によって循環移動するようにセットしておく。次いで、第1Tダイ1から第1溶融樹脂材をキャストロール2、スリーブ3の間に供給することでベース層となる薄膜フィルムを形成し、第2Tダイ10から第2溶融樹脂材をスリーブ3上に供給し、循環するスリーブ3によって第1溶融樹脂材からなるベース層側に搬送し、ベース層の第1溶融樹脂材と表層となる第2合成樹脂材等が共にキャストロール2、スリーブ3相互間で圧接されることでベース層と重層状となる合成樹脂製フィルムを形成する。この合成樹脂製フィルムにおける表層側では、スリーブ3による彫刻模様が転写形成される。
このとき、表層となる第2溶融樹脂材は、粘度が低く流動性が高いためにスリーブ3によってキャストロール2との間で圧接されることで、スリーブ3表面の彫刻模様等が精密に転写される。
1…第1Tダイ
2…キャストロール
3…スリーブ
3A…水平経路
4…第1ロール
5…第2ロール
6…第3ロール
10…第2Tダイ
11…素材加熱ヒータ
12…スリーブ加熱ヒータ
15…剥離ロール
16…搬送ロール
17…冷却ロール

Claims (1)

  1. 第1溶融樹脂材からなるベース層と、この第1溶融樹脂材に比し粘度が低く、流動性が高くなっている第2溶融樹脂材からなる表層とが重層状となっているフィルム材を形成する合成樹脂製フィルム製造装置であって、ベース層となる第1溶融樹脂材を供給する第1Tダイと、この第1Tダイの直下に配されて回転するキャストロールと、このキャストロールと共に第1溶融樹脂材を圧接して循環移動し、循環移動経路中のキャストロール側に水平経路を有し、外表面に所定の転写模様が形成されているスリーブと、第1溶融樹脂材の表層となる第2溶融樹脂材をスリーブの水平経路上に供給する第2Tダイと、キャストロール、スリーブ相互間で形成されたフィルム材を剥離し、搬送させる剥離ロールとを備えて成り、スリーブにおける水平経路上には、供給された第2溶融樹脂材を加熱する素材加熱ヒータを配置してあると共に、スリーブにおけるフィルム材の剥離後の経路中に、スリーブ部分を加熱するスリーブ加熱ヒータを配置してあることを特徴とする合成樹脂製フィルム製造装置。
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