JP6902522B2 - 窒素ガス分離装置の制御方法および窒素ガス分離装置 - Google Patents

窒素ガス分離装置の制御方法および窒素ガス分離装置 Download PDF

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Description

本発明は、窒素ガス分離装置の制御方法および窒素ガス分離装置に関する。
近年、窒素ガスは金属の熱処理、半導体の製造、化学プラントの防爆シール等に用いる工業用ガスから食品保存用の充填ガスに至るまで多岐にわたる分野で使用されており、その使用量も年々増大している。この窒素ガスの製造方法として、速度分離型の吸着剤である分子ふるい炭素を充填した吸着槽に原料ガスである高圧の空気を送入し、前記吸着剤に酸素ガスを吸着させて窒素ガスを分離するいわゆる圧力変動吸着(Pressure Swing Adsorption:PSA)式製造方法が用いられている。この圧力変動吸着式製造方法は、所定濃度以上の高純度の窒素ガスを得るために使用されてきた。
しかし、近年では、窒素ガスの濃度を任意に設定することが求められており、例えば、従来よりも低い濃度の窒素ガスを安定的に供給することが求められている。このような、低純度の窒素ガスを得る方法としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1の窒素ガス分離方法では、製品槽内の酸素ガス濃度を計測し、その酸素ガス濃度が目標の濃度よりも低濃度であれば製品槽に原料ガスを所定時間送入する。そして、所定時間経過後に、製品槽内の酸素ガス濃度を計測し、その酸素ガス濃度が目標の濃度に達していなければ、さらに、製品槽に原料ガスを注入し、製品槽内の酸素ガス濃度が目標の濃度になるまで注入と計測が繰り返し行われる。一方、製品槽内の酸素ガス濃度が目標の濃度よりも高濃度になれば原料ガスの注入を停止する。
特開平5−200226号公報
特許文献1の窒素ガス分離方法では、製品槽に原料ガスを送入し、製品槽内の窒素ガスと原料ガスとの混合後の酸素ガス濃度を計測し、その酸素ガス濃度が目標の濃度に達しているか否かを検出し、目標の濃度に達していなければ、さらに、原料ガスを製品槽に送入する必要があるため、目標の酸素ガス濃度に到達するのに長い時間を要する。そのため、製品槽内の酸素ガス濃度のぶれが大きい場合や、目標の酸素ガス濃度である目標残存酸素濃度が変わると、製品槽内の酸素ガス濃度が目標の濃度に達するのに大きく時間を費やしてしまう。
そこで、本発明は、上記の課題に基づいてなされたものであり、その目的は、短時間に所望の濃度及び流量の製品ガスを得ることができる窒素ガス分離装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る窒素ガス分離装置の制御方法は、吸着剤が充填された2基以上の吸着塔に窒素ガスと酸素ガスとを含む原料ガスを加圧下で供給し、各吸着塔が吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返し、前記原料ガス中の酸素ガスを前記吸着剤に吸着させることにより、前記原料ガスから得られた窒素ガスを含む中間製品ガスを製品槽に導入し、前記製品槽における中間製品ガスの出口における中間製品ガス中の酸素濃度又は製品槽から流路に流出した中間製品ガス中の酸素濃度を計測し、前記流路を流れる中間製品ガスの流量を計測し、前記流路を流れる中間製品ガスであって前記酸素濃度が計測され且つ前記流量が計測された後の中間製品ガスに、前記酸素濃度及び前記流量の計測位置よりも下流側で、原料ガス源から前記原料ガスの一部を分流させることによって既知の濃度の酸素ガスを含む混合用ガスを混合して製品ガスとし、前記中間製品ガスに混合する前記混合用ガスの混合流量は、前記計測された酸素濃度及び前記計測された流量に応じて制御される。
この構成によれば、中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量は、混合用ガスと混合される前の中間製品ガス中の酸素濃度と、混合用ガスと混合される前の中間製品ガスの流量と、に応じて制御される。すなわち、混合後に製品ガス中の酸素濃度が所望の濃度および流量に達しているか否か検知して、検知結果に応じてさらに混合用ガスの混合流量を調整する方法と異なり、所望の濃度および流量の製品ガスを短時間に得ることができる。さらに、製品槽において濃度が平準化された後の中間製品ガスに基づいて混合用ガスの混合流量が制御されるため、混合流量の変動を小さくすることができる。
また、原料ガスの一部を混合用ガスとして使用することができるので、別途、混合用ガスを用意する必要がなくなる。そのため、製造コストを低減することができる。
上記構成において、前記混合流量は、下記の式(1)により算出されてもよい。前記混合流量=(製品ガス目標残存酸素濃度−中間製品ガス中の酸素濃度)÷(混合用ガス酸素濃度−製品ガス目標残存酸素濃度)×中間製品ガスの流量・・・(1)。
この構成によれば、混合流量は、中間製品ガス中の酸素濃度と中間製品ガスの流量に基づいて式(1)により一意的に算出されるので、所望の濃度および流量の製品ガスが作られる混合用ガスの混合流量を得ることができる。そのため、所望の濃度および流量の窒素ガスを安定的かつ短時間に得ることができる。
混合用ガス酸素濃度は、混合用ガス中の酸素ガスの濃度を意味し、例えば、混合用ガスとして空気が使用されるため、既知の値である。製品ガス目標残存酸素濃度は、混合後の製品ガス中の酸素ガスの所望の濃度を意味し、ユーザのニーズに応じて適宜設定される。そのため、計測値である中間製品ガスの流量と中間製品ガス中の酸素濃度に基づいて、所望の濃度および流量の製品ガスが作られる混合用ガスの混合流量を一意的に算出することができる。
上記式(1)は、混合前の中間製品ガス中の酸素ガスの体積流量と混合用ガス中の酸素ガスの体積流量を足し合わせた流量は、混合後の製品ガス中の酸素ガスの体積流量に等しいという下記の式(2)から導かれる。
(中間製品ガスの流量×中間製品ガス中の酸素濃度)+(混合流量×混合用ガス酸素濃度)=(中間製品ガスの流量+混合流量)×製品ガス目標残存酸素濃度・・・(2)。
本発明に係る窒素ガス分離装置は、吸着剤が充填され、原料ガスが導入される第1吸着塔と、吸着剤が充填され、原料ガスが導入される第2 吸着塔と、前記第1 吸着塔及び第2吸着塔において吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返し行うための制御を行う制御部と、前記第1吸着塔及び第2 吸着塔において原料ガスから得られた窒素ガスを含む中間製品ガスが導入される製品槽と、前記製品槽における中間製品ガスの出口又は前記製品槽から流出した中間製品ガスが流れる流路に配置され、中間製品ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度計と、前記流路での中間製品ガスの流量を計測する流量計と、前記流路における前記酸素濃度計及び前記流量計の設置位置よりも下流側の部位に、原料ガス源から前記原料ガスの一部を分流させることによって既知の濃度の酸素ガスを含む混合用ガスを導入する混合用ガス供給部と、を備える。前記制御部は、前記流量計による計測流量及び前記酸素濃度計による計測濃度に応じて、前記混合用ガス供給部によって中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量を制御する。
この構成によれば、中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量は、混合用ガスと混合される前の中間製品ガス中の酸素ガスの計測濃度と、混合用ガスと混合される前の中間製品ガスの計測流量に応じて制御されるので、混合後に製品ガス中の酸素濃度が所望の濃度および流量に達しているか否か検知して、検知結果に応じてさらに混合用ガスの混合流量を調整する方法と異なり、所望の濃度および流量の製品ガスを短時間に得ることができる。さらに、製品槽において濃度および流量が平準化された後の中間製品ガスが流量計および酸素濃度計によって計測される。そのため、流量計および酸素濃度計による計測流量および計測濃度の変動が小さくなるので、混合流量の変動を小さくすることができる。
上記構成において、前記制御部は、下記の式(1)により前記混合流量を算出する演算部を有してもよい。前記混合流量=(製品ガス目標残存酸素濃度−中間製品ガス中の酸素濃度)÷(混合用ガス酸素濃度−製品ガス目標残存酸素濃度)×中間製品ガスの流量・・・(1)。
この構成によれば、混合流量は、中間製品ガス中の酸素濃度と中間製品ガスの流量に基づいて式(1)により一意的に算出されるので、所望の濃度および流量の製品ガスが作られる混合用ガスの混合流量を得ることができる。そのため、所望の濃度および流量の窒素ガスを安定的かつ短時間に得ることができる。
混合用ガス酸素濃度は、混合用ガス中の酸素ガスの濃度を意味し、例えば、混合用ガスとして空気が使用されるため、既知の値である。製品ガス目標残存酸素濃度は、混合後の製品ガス中の酸素ガスの所望の濃度を意味し、ユーザのニーズに応じて適宜設定される。そのため、流量計によって計測された中間製品ガスの流量と酸素濃度計によって計測された中間製品ガス中の酸素濃度に基づいて、所望の濃度および流量の製品ガスが作られる混合用ガスの混合流量を一意的に算出することができる。
上記式(1)は、混合前の中間製品ガス中の酸素ガスの体積流量と混合用ガス中の酸素ガスの体積流量を足し合わせた流量は、混合後の製品ガス中の酸素ガスの体積流量に等しいという下記の式(2)から導かれる。
(中間製品ガスの流量×中間製品ガス中の酸素濃度)+(混合流量×混合用ガス酸素濃度)=(中間製品ガスの流量+混合流量)×製品ガス目標残存酸素濃度・・・(2)。
本発明によれば、短時間に所望の濃度及び流量の製品ガスを得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る窒素ガス分離装置の構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る窒素ガス分離装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る窒素ガス分離装置の構成を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る窒素ガス分離装置10を説明するために必要となる主要な構成要素を簡略化して示したものである。したがって、本発明の各実施形態に係る窒素ガス分離装置10は、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成要素を備え得る。以下、図1を参照しながら、第1実施形態の窒素ガス分離装置10について説明する。
窒素ガス分離装置10は、窒素ガスと酸素ガスとを含む原料ガスから窒素ガスを分離して、窒素ガスを含む中間製品ガスを生成し、この中間製品ガスに混合用ガスを混合することによって製品ガスを得るものである。原料ガスとしては、例えば、空気を使用することができるが、これに限定されるものではなく、少なくとも窒素ガスと酸素ガスを含むガスであればよい。混合用ガスとしては、例えば、空気を使用することができるが、これに限定されるものではなく、少なくとも酸素ガスを含むガスであればよい。
窒素ガス分離装置10は、原料ガス供給部2と、第1吸着塔3Aと、第2吸着塔3Bと、中間製品ガス排出ラインL3と、製品槽4と、製品ガス排出ラインL9と、酸素濃度計21と、流量計22と、制御部20と、を備える。
原料ガス供給部2は、原料ガス圧縮機1と、原料ガス圧縮機1の吐出口に接続された原料ガス供給ラインL1と、原料ガス供給ラインL1と第1吸着塔3Aの入口とを接続する第1吸着塔入口ラインL1Aと、原料ガス供給ラインL1と第2吸着塔3Bの入口とを接続する第2吸着塔入口ラインL1Bと、を有する。
原料ガス圧縮機1は、原料ガス源7の原料ガスを吸入口から吸い込み、吸い込んだ原料ガスを加圧して吐出口から吐出し、原料ガス供給ラインL1および第1及び第2吸着塔入口ラインL1A、L1Bを介して第1及び第2吸着塔3A、3Bに原料ガスを供給する。尚、原料ガスとして空気が使用される場合は、原料ガス圧縮機1の吸入口付近の空間にある空気が原料ガス源7になる。空気以外のガスを原料ガスとする場合は、例えば、容器に入れられた原料ガスが原料ガス源7になる。この場合は、原料ガス源7の容器と原料ガス圧縮機1の吸入口とが管により接続される。尚、原料ガス圧縮機1の代わりに、昇圧機やブロワを用いてもよい。
第1吸着塔入口ラインL1A上には、第1吸気バルブCV1が設けられている。第2吸着塔入口ラインL1Bには、第2吸気バルブCV3が設けられている。さらに、第1吸着塔入口ラインL1Aと第2吸着塔入口ラインL1Bとを接続する第1均圧ラインL7が設けられている。第1均圧ラインL7上には、第1均圧バルブCV7が設けられている。第1及び第2吸着塔入口ラインL1A、L1Bには、原料ガス排出ラインL2が接続されている。
原料ガス排出ラインL2は、第1吸着塔入口ラインL1A上における第1吸気バルブCV1の下流側に接続された第1排出ラインL2Aと、第2吸着塔入口ラインL1B上における第2吸気バルブCV3の下流側に接続された第2排出ラインL2Bと、第1排出ラインL2Aと第2排出ラインL2Bとの合流点に接続された排出合流ラインL2Cと、を有する。
第1吸着塔3A及び第2吸着塔3Bは、酸素ガスを吸着する吸着剤が充填されている。第1吸着塔3A及び第2吸着塔3Bは、原料ガスが供給されると、原料ガス中の酸素ガスが吸着剤に吸着して、窒素ガスを高純度に含む中間製品ガスを生成する。 第1及び第2吸着塔3A、3B内に充填される吸着剤としては、酸素ガスを吸着できるものであればいずれのものでもよく、例えば、分子篩炭素を使用することができる。
分子篩炭素とは、多数の細孔を備える木炭、石炭、コークス、やし殻、樹脂、ピッチなどの原料を高温で炭化し、細孔径を約3〜5オングストロームに調整した木質系、石炭系、樹脂系、ピッチ系などの吸着剤である。このような分子篩炭素は、窒素ガスよりも酸素ガスを吸着しやすい性質を有しており、空気等の窒素ガスと酸素ガスとを含む混合気体から、酸素ガスを選択的に吸着する性質を有する。また、分子篩炭素は、高圧条件下において酸素ガスの吸着能が増大する。そのため、分子篩炭素は、第1及び第2吸着塔3A、3B内を加圧することにより酸素ガスを多く吸着することができ、その後、第1及び第2吸着塔3A、3B内を減圧することにより酸素ガスを脱着させることができる。
第1及び第2吸着塔3A、3Bにおいて生成された中間製品ガスは、中間製品ガス排出ラインL3を通して製品槽4に供給される。中間製品ガス排出ラインL3は、第1及び第2吸着塔3A、3Bの出口と製品槽4の入口とを接続している。中間製品ガス排出ラインL3は、第1吸着塔3Aの出口に接続された第1吸着塔出口ラインL3Aと、第2吸着塔3Bの出口に接続された第2吸着塔出口ラインL3Bと、第1吸着塔出口ラインL3Aと第2吸着塔出口ラインL3Bとの合流点と製品槽4の入口とを接続する製品槽合流ラインL3Cと、を有する。
第1吸着塔出口ラインL3Aには、第1取出バルブCV5が設けられている。第2吸着塔出口ラインL3Bには、第2取出バルブCV6が設けられている。さらに、第1吸着塔出口ラインL3Aにおける第1取出バルブCV5の上流側と、第2吸着塔出口ラインL3Bにおける第2取出バルブCV6の上流側と、を接続する第2均圧ラインL8が設けられている。第2均圧ラインL8には、第2均圧バルブCV8が設けられている。さらに、第2均圧ラインL8における第2均圧バルブCV8を挟む部位を接続するようにパージ流量調節ラインL5が設けられている。パージ流量調節ラインL5には、パージ流量調節器5が設けられている。
製品槽4は、供給された中間製品ガスを適宜貯留する一次貯留空間を有する容器によって構成されており、製品槽4内に貯留された中間製品ガスの濃度を平準化するものである。
製品ガス排出ラインL9は、製品槽4に接続されている。製品ガス排出ラインL9は、製品槽4において濃度が平準化された後の中間製品ガスが流出する流路である。製品ガス排出ラインL9は、製品槽4から流出した中間製品ガスが流れる流路の一例である。
製品ガス排出ラインL9には、酸素濃度計21、流量計22および中間製品ガス流量調節バルブCV9が配置されている。中間製品ガス流量調節バルブCV9は、製品槽4の出口から流出した中間製品ガスの流量を調節するものである。製品槽4から流出する中間製品ガスの流量は、ユーザのニーズに応じて適宜設定される。
製品ガス排出ラインL9における酸素濃度計21、流量計22及び中間製品ガス流量調節バルブCV9の下流側の部位17には、混合用ガスを供給する混合用ガス供給部6が接続されている。
混合用ガス供給部6は、混合用ガス圧縮機9と、混合用ガス圧縮機9の吐出口に接続された混合用ガス供給ラインL10と、混合用ガス供給ラインL10上に配置された混合用ガス流量制御バルブ23と、を有する。
混合用ガス圧縮機9は、混合用ガス源8の混合用ガスを吸入口から吸い込み、吸い込んだ混合用ガスを加圧して吐出口から吐出し、混合用ガス供給ラインL10を介して製品ガス排出ラインL9の部位17に混合用ガスを供給する。製品ガス排出ラインL9の部位17に供給された混合用ガスは、中間製品ガスと混合されて製品ガスとなり、製品ガス供給ラインL9を通じてユーザに提供される。尚、混合用ガスとして空気が使用される場合は、混合用ガス圧縮機9の吸入口付近の空間にある空気が混合用ガス源8になる。空気以外のガスを混合用ガスとする場合は、例えば、容器に入れられた混合用ガスが混合用ガス源8になる。この場合は、混合用ガス源8の容器と混合用ガス圧縮機9の吸入口とが管により接続される。尚、混合用ガス圧縮機9の代わりに、昇圧機やブロワを用いてもよい。混合用ガス源8は、原料ガス源とは別の供給源の一例である。
混合用ガス流量制御バルブ23は、製品ガス排出ラインL9の部位17において中間製品ガスに混合される混合用ガスの混合流量を調節するものである。
酸素濃度計21は、製品ガス排出ラインL9上における中間製品ガス流量調節バルブCV9の上流側に配置されている。酸素濃度計21は、製品ガス排出ラインL9を流れる中間製品ガス中の酸素ガスの濃度を計測する。酸素濃度計21の計測原理は、特に、限定されることはない。酸素濃度計21は、中間製品ガスの単位体積当たりに占める酸素ガスの体積、すなわち、体積百分率を算出することができるものであればいずれのものでもよい。尚、酸素濃度計21は、中間製品ガスの単位質量当たりに占める酸素ガスの質量、すなわち、質量百分率を算出するものであってもよい。この場合、算出された質量百分率は、後述する制御部20の演算部20Aによって窒素ガスの密度と酸素ガスの密度から体積百分率に変換するようにする。酸素濃度計21は、制御部20と接続されており、計測された計測濃度を示す情報を制御部20の演算部20Aに送信するように構成されている。
尚、酸素濃度計21は、製品槽4における中間製品ガスの出口に配置され、製品槽4の出口における中間製品ガス中の酸素ガスの濃度を計測するようにしてもよい。製品槽4において酸素濃度計21が配置される出口は、製品ガス排出ラインL9の接続端だけでなく、製品槽4における製品ガス排出ラインL9の接続端の周囲も含む。
流量計22は、製品ガス排出ラインL9上における酸素濃度計21と中間製品ガス流量調節バルブCV9との間に配置されている。流量計22は、中間製品ガスの流量を計測する。流量計22の計測原理は、特に、限定されることはない。流量計22は、単位時間当たりにある面を通過する中間製品ガスの体積の量、すなわち、体積流量(立方メートル毎秒)を算出することができるものであればいずれのものでもよい。尚、流量計22は、単位時間当たりにある面を通過する中間製品ガスの質量、すなわち、質量流量(キログラム毎秒)を算出するものであってもよい。この場合は、酸素濃度計21によって算出された体積百分率を後述する制御部20の演算部20Aにおいて質量百分率に変換してもよく、または、質量百分率を算出する酸素濃度計21を用いてもよい。流量計22は、制御部20と接続されており、計測された計測流量を示す情報を制御部20の後述する演算部20Aに送信するように構成されている。尚、流量計22は、製品ガス排出ラインL9上における酸素濃度計21の上流側に配置されてもよい。
制御部20は、バルブCV1〜CV8に接続されており、第1及び第2吸着塔3A、3Bにおいて吸着工程、均圧工程、脱着工程および均圧工程を繰り返し行うことができるようにバルブCV1〜CV8の開閉を制御する。
また、制御部20は、酸素濃度計21、流量計22および混合用ガス流量制御バルブ23に接続されており、酸素濃度計21による計測濃度と流量計22による計測流量とに基づいて中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量を制御する。
具体的には、制御部20は、流量計22による計測流量と酸素濃度計21による計測濃度とに応じて混合用ガスの混合流量を算出する演算部20Aと、演算部20Aによって算出された混合流量の混合用ガスが混合用ガス供給ラインL10を流れるように開度を調節する指令を混合用ガス流量制御バルブ23に送出する指令部20Bと、混合用ガスの混合流量を算出するための下記の式(1)を記憶する記憶部20Cと、を有する。
演算部20Aは、酸素濃度計21から受信した計測濃度を示す情報と流量計22から受信した計測流量を示す情報とに基づいて、下記の式(1)から中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量を算出する。
混合流量=(製品ガス目標残存酸素濃度−中間製品ガス中の酸素濃度)÷(混合用ガス酸素濃度−製品ガス目標残存酸素濃度)×中間製品ガスの流量・・・(1)。
混合用ガス酸素濃度は、混合用ガス中の酸素ガスの濃度を意味し、例えば、混合用ガスとして空気が使用されるため、既知の値である。製品ガス目標残存酸素濃度は、混合後の製品ガス中の酸素ガスの所望の濃度を意味し、ユーザのニーズに応じて設定(例えば、95%)される。そのため、流量計22によって計測された中間製品ガスの流量と、酸素濃度計21によって計測された中間製品ガス中の酸素ガスの濃度と、を上記(1)の式に入力することにより、所望の濃度および流量の製品ガスが作られる混合用ガスの混合流量を一意的に算出することができる。混合用ガス酸素濃度と製品ガス目標残存酸素濃度は、記憶部20Cに記憶される。混合用ガス酸素濃度と製品ガス目標残存酸素濃度が変更されると、記憶部20Cに記憶された混合用ガス酸素濃度と製品ガス目標残存酸素濃度は更新される。
上記式(1)は、混合前の中間製品ガス中の酸素ガスの体積流量と混合用ガス中の酸素ガスの体積流量を足し合わせた流量は、混合後の製品ガス中の酸素ガスの体積流量に等しいという下記の式(2)から導かれる。
(中間製品ガスの流量×中間製品ガス中の酸素濃度)+(混合流量×混合用ガス酸素濃度)=(中間製品ガスの流量+混合流量)×製品ガス目標残存酸素濃度・・・(2)。
次に、上記のように構成された窒素ガス分離装置10の動作およびその制御方法を説明する。
窒素ガス分離装置10は、第1及び第2吸着塔3A、3Bにおいて、それぞれ、吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返し行うように、バルブCV1〜CV8の開閉制御を行う。尚、以下の説明では、均圧工程の終了直後を初期状態として説明していく。
まず、最初に、第1吸着塔3Aにおいて吸着工程が行われるとともに、第2吸着塔3Bにおいて脱着工程が行われる。吸着工程は、原料ガスから窒素ガスを分離して窒素ガスを含む中間製品ガスを生成する工程である。脱着工程は、吸着剤に吸着している酸素ガスを吸着剤から脱着することによって吸着剤を再生する工程である。
第1吸着塔3Aの吸着工程と第2吸着塔3Bの脱着工程は、第1吸気バルブCV1と第1取出バルブCV5と第2排出バルブCV4とを開き、第1及び第2均圧バルブCV7、CV8を閉じることによって開始される。
第1吸着塔3Aの吸着工程では、まず、原料ガス源7から原料ガス供給ラインL1および第1吸着塔入口ラインL1Aを通して第1吸着塔3Aに原料ガスが供給される。第1吸着塔3Aに供給された原料ガスは、原料ガス中の酸素ガスが吸着剤に吸着されることにより、原料ガスから窒素ガスが分離して窒素ガスを含む中間製品ガスが生成される。第1吸着塔3Aにおいて生成した中間製品ガスは、第1吸着塔出口ラインL3Aおよび製品槽合流ラインL3Cを通して製品槽4に供給される。
一方、第2吸着塔3Bの脱着工程では、第2吸着塔入口ラインL1B、第2排出ラインL2B、排出合流ラインL2Cを介して第2吸着塔3B内の原料ガスが第2吸着塔3B内の圧力よりも低い外部へ圧力差によって排出される。これにより、第2吸着塔3B内の圧力が減圧され、吸着剤に吸着していた酸素ガスが吸着剤から脱着する。脱着した酸素ガスは、原料ガスとともに第1吸着塔3Bから排出される。これにより、第1吸着塔3B内の吸着剤が再生される。
第1吸着塔3Aの吸着工程と第2吸着塔3Bの脱着工程とが所定時間行われると、第1吸着塔3A内のガスを第2吸着塔3Bへ移動させる均圧工程が開始される。均圧工程は、第1吸気バルブCV1と第1取出バルブCV5と第2排出バルブCV4とを閉じ、第1及び第2均圧バルブCV7、CV8を開くことによって開始される。
均圧工程では、第1吸着塔3A内に充満していたガスが第1均圧ラインL7および第2均圧ラインL8を通じて第2吸着塔3Bに移動する。
均圧工程が終了すると、第1吸着塔3Aの脱着工程と第2吸着塔3Bの吸着工程が行われる。第1吸着塔3Aの脱着工程と第2吸着塔3Bの吸着工程は、第1排出バルブCV2と第2吸気バルブCV3と第2取出バルブCV6とを開き、第1及び第2均圧バルブCV7、CV8を閉じることによって開始される。
第1吸着塔3Aの脱着工程では、第1吸着塔入口ラインL1A、第1排出ラインL2A、および、排出合流ラインL2Cを通して第1吸着塔3A内の原料ガスが第1吸着塔3A内の圧力よりも低い外部へ圧力差によって排出される。これにより、第1吸着塔3A内の圧力が減圧され、吸着剤に吸着していた酸素ガスが吸着剤から脱着する。脱着した酸素ガスは、原料ガスとともに第1吸着塔3Aから排出される。これにより、第1吸着塔3A内の吸着剤が再生される。
一方、第2吸着塔3Bの吸着工程では、原料ガス源7から原料ガス供給ラインL1および第2吸着塔入口ラインL1Bを通して原料ガスが第2吸着塔3Bに供給される。このとき、原料ガス中の酸素ガスが吸着剤に吸着し、原料ガスから窒素ガスが分離して窒素ガスを含む中間製品ガスが生成される。第2吸着塔3Bにおいて生成した中間製品ガスは、第2吸着塔出口ラインL3Bと製品槽合流ラインL3Cとを通して製品槽4に供給される。
第1吸着塔3Aの脱着工程および第2吸着塔3Bの吸着工程が所定時間行われると、第2吸着塔3B内のガスを第1吸着塔3Aに移動させる均圧工程が行われる。均圧工程は、第2吸気バルブCV3と第2取出バルブCV6と第1排出バルブCV2とを閉じ、第1及び第2均圧バルブCV7、CV8を開くことによって開始される。
均圧工程では、第2吸着塔3B内に充満していたガスが第1均圧ラインL7および第2均圧ラインL8を通じて第1吸着塔3Aに移動する。
均圧工程が終了すると、第1吸着塔3Aの吸着工程と第2吸着塔3Bの脱着工程が行われる。以後、第1及び第2吸着塔3A、3Bにおいて上記のサイクルが繰り返される。
吸着工程を経て製品槽4に流入する中間製品ガス中の酸素ガスの濃度は、吸着剤の吸着能力の低下により、吸着工程の初期と吸着工程の後期とでばらつきがある。しかしながら、製品槽4に流入した中間製品ガスは、製品槽4内において一時的に貯留されることにより、製品槽4内の中間製品ガス中の酸素ガスの濃度は平準化される。
製品槽4内に一時的に貯留された中間製品ガスは、中間製品ガス流量調節バルブCV9の開放により、製品槽4から製品ガス排出ラインL9に流出する。このとき、製品槽4から製品ガス排出ラインL9に流出する中間製品ガスの流量が中間製品ガス流量調節バルブCV9によって調節される。
製品槽4から製品ガス排出ラインL9に流出した中間製品ガスは、酸素濃度計21によって濃度が計測され、さらに流量計22によって流量が計測される。このとき、計測された計測濃度を示す情報と計測流量を示す情報が制御部20の演算部20Aに常時送信される。
酸素濃度計21および流量計22によって計測された後の中間製品ガスは、混合用ガス源8から混合用ガス供給ラインL10を介して製品ガス排出ラインL9の部位17に供給された混合用ガスと混合される。このとき、混合用ガスの混合流量は、中間製品ガスに混合されたときに、所望の濃度および流量の製品ガスが作られるように制御部20によって制御される。制御は、中間製品ガスが製品槽4から製品ガス排出ラインL9に流出している間、常時行われる。すなわち、非常に短い間隔で制御が繰り返し行われる。
具体的には、まず、制御部20の演算部20Aは、中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量を算出するための上記の式(1)を記憶部20Cから読み出し、記憶部20Cに記憶された混合用ガス酸素濃度と製品ガス目標残存酸素濃度を式(1)に当て嵌める。次いで、演算部20Aは、受信した計測濃度と計測流量を式(1)に当て嵌めることによって混合流量を算出する。
混合流量が算出されると、指令部20Bは、算出された混合流量の混合用ガスが混合用ガス供給ラインL10を流れるように開度を調節する指令を混合用ガス流量制御バルブ23に送出する。混合用ガス流量制御バルブ23は、指令部20Bからの指令を受け取ると、前記指令に基づいて開度を調節する。これにより、算出された混合流量の混合用ガスが中間製品ガスに混合され、その結果、中間製品ガスと混合用ガスは、所望の濃度および流量の製品ガスとなり、製品ガス供給ラインL9を通してユーザに提供される。
制御部20は、指令部20Bが混合用ガス流量制御バルブ23に指令を送出した後、受信した計測濃度と計測流量に基づいて上記と同様に混合用ガスの混合流量を算出して混合用ガス流量制御バルブ23に指令を送出する。このような制御が非常に短い間隔で繰り返し行われる。
尚、制御の方法は、常時制御以外の方法で行われてもよい。例えば、制御の方法は、中間製品ガスが製品槽4から製品ガス排出ラインL9に流出している間、常時制御よりも長い間隔を空けて繰り返し行う方法でもよく、断続的に行う方法でもよい。また、制御の方法は、1回だけ行うようにしてもよい。
上記窒素ガス分離装置10の制御方法では、中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量は、混合用ガスと混合される前の中間製品ガス中の酸素濃度と、混合用ガスと混合される前の中間製品ガスの流量に応じて制御される。すなわち、混合後に製品ガス中の酸素濃度が所望の濃度および流量に達しているか否か検知して、検知結果に応じてさらに混合用ガスの混合流量を調整する方法と異なり、所望の濃度および流量の製品ガスを短時間に得ることができる。
上記窒素ガス分離装置10の制御方法では、製品槽4において濃度が平準化された後の中間製品ガスに基づいて混合用ガスの混合流量が制御されるため、混合流量の変動が小さい。
上記窒素ガス分離装置10の制御方法では、中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量は、中間製品ガス中の酸素ガスの濃度と中間製品ガスの流量に基づいて上記の式(1)により一意的に算出されるので、所望の濃度および流量の製品ガスが作られる混合用ガスの混合流量が得られる。そのため、例えば、製品槽4から製品ガス排出ラインL9に流出する中間製品ガスの流量の変動が大きい場合や、第1及び第2吸着塔3A、3Bで生成される中間製品ガス中の酸素ガスの濃度のばらつきが大きい場合であっても、所望の濃度および流量の窒素ガスを安定的かつ短時間に得ることができる。
上記窒素ガス分離装置10では、混合用ガスは、原料ガス源7とは別の供給源である混合用ガス源8から供給されることによって中間製品ガスに混合されるので、原料ガス源7から原料ガスの一部を分流させることによって混合用ガスを中間製品ガスに混合する場合(後述の第2、3実施形態)と比べて、原料ガスの第1及び第2吸着塔3A、3Bにおける圧力低下が生じないので、第1及び第2吸着塔3A、3B内の圧力が確保されやすい。
以上に説明した窒素ガス分離装置10およびその制御方法は、本発明の一実施形態であり、その具体的構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、本発明の第2実施形態の窒素ガス分離装置およびその制御方法について説明する。第2実施形態において上記第1実施形態と対応する要素は、上記第1実施形態と同様の符号を付して、その説明が省略される。
上記第1実施形態の窒素ガス分離装置10の制御方法では、原料ガス源7とは別の供給源である混合用ガス源8から混合用ガスを中間製品ガスに混合したが、第2実施形態の窒素ガス分離装置100は、図2に示すように、混合用ガス源8及び混合用ガス圧縮機9を省略している点、混合用ガス供給ラインL10が原料ガス供給ラインL1から分岐している点で、上記第1実施形態と相違している。すなわち、第2実施形態の窒素ガス分離装置100では、原料ガス源7から原料ガスの一部が分流して中間製品ガスに混合用ガスとして混合される。その他の構成および制御方法については上記第1実施形態と同一なので、第1実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。
第2実施形態の窒素ガス分離装置100では、原料ガスの一部を混合用ガスとして使用することができるので、別途、混合用ガスや混合用ガス圧縮機9を用意する必要がない。そのため、製造コストを低減することができる。
次に、第3実施形態の窒素ガス分離装置200およびその制御方法について説明する。
第3実施形態の窒素ガス分離装置200は、第1及び第2吸着塔3A、3Bの脱着工程において、第1及び第2吸着塔3A、3B内の原料ガスを排出する真空ポンプ24を更に備える点で、上記第2実施形態と相違する。その他の構成および制御方法については、第2実施形態と同一なので、第2実施形態と対応する要素については、第2実施形態と同様の符号を付して、その説明を省略する。
第3実施形態の窒素ガス分離装置200では、図3に示すように、排出合流ラインL2C上に設置された真空ポンプ24によって第1及び第2吸着塔3A、3B内の原料ガスが脱着工程において吸引されることによって第1及び第2吸着塔3A、3Bの外部へ排出される。
第3実施形態の窒素ガス分離装置200では、脱着工程において真空ポンプ24によって第1及び第2吸着塔3A、3B内の原料ガスが吸引されるので、脱着工程における第1及び第2吸着塔3A、3B内の原料ガスを圧力差によって排出する第1及び第2実施形態と比べて、第1及び第2吸着塔3A、3B内の圧力を低減することができる。そのため、より多くの酸素ガスを吸着剤から脱着させることができるので、より十分に吸着剤を再生させることができる。
3A 第1吸着塔
3B 第2吸着塔
4 製品槽
6 混合用ガス供給部
7 原料ガス源
8 別の供給源
10 窒素ガス分離装置
17 部位
20 制御部
20A 演算部
21 酸素濃度計
22 流量計
L9 流路

Claims (4)

  1. 吸着剤が充填された2基以上の吸着塔に窒素ガスと酸素ガスとを含む原料ガスを加圧下で供給し、各吸着塔が吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返し、前記原料ガス中の酸素ガスを前記吸着剤に吸着させることにより、前記原料ガスから得られた窒素ガスを含む中間製品ガスを製品槽に導入し、
    前記製品槽における中間製品ガスの出口における中間製品ガス中の酸素濃度又は製品槽から流路に流出した中間製品ガス中の酸素濃度を計測し、
    前記流路を流れる中間製品ガスの流量を計測し、
    前記流路を流れる中間製品ガスであって前記酸素濃度が計測され且つ前記流量が計測された後の中間製品ガスに、前記酸素濃度及び前記流量の計測位置よりも下流側で、原料ガス源から前記原料ガスの一部を分流させることによって既知の濃度の酸素ガスを含む混合用ガスを混合して製品ガスとし、
    前記中間製品ガスに混合する前記混合用ガスの混合流量は、前記計測された酸素濃度及び前記計測された流量に応じて制御される、窒素ガス分離装置の制御方法。
  2. 前記混合流量は、下記の式(1)により算出される請求項1に記載の窒素ガス分離装置の制御方法。
    前記混合流量=(製品ガス目標残存酸素濃度−中間製品ガス中の酸素濃度)÷(混合用ガス酸素濃度−製品ガス目標残存酸素濃度)×中間製品ガスの流量・・・(1)
  3. 吸着剤が充填され、原料ガスが導入される第1吸着塔と、
    吸着剤が充填され、原料ガスが導入される第2吸着塔と、
    前記第1吸着塔及び第2吸着塔において吸着工程、均圧工程、脱着工程、均圧工程を繰り返し行うための制御を行う制御部と、
    前記第1吸着塔及び第2吸着塔において原料ガスから得られた窒素ガスを含む中間製品ガスが導入される製品槽と、
    前記製品槽における中間製品ガスの出口又は前記製品槽から流出した中間製品ガスが流れる流路に配置され、中間製品ガス中の酸素濃度を計測する酸素濃度計と、
    前記流路での中間製品ガスの流量を計測する流量計と、
    前記流路における前記酸素濃度計及び前記流量計の設置位置よりも下流側の部位に、原料ガス源から前記原料ガスの一部を分流させることによって既知の濃度の酸素ガスを含む混合用ガスを導入する混合用ガス供給部と、を備え、
    前記制御部は、前記流量計による計測流量及び前記酸素濃度計による計測濃度に応じて、前記混合用ガス供給部によって中間製品ガスに混合する混合用ガスの混合流量を制御する、窒素ガス分離装置。
  4. 前記制御部は、下記の式(1)により前記混合流量を算出する演算部を有する請求項に記載の窒素ガス分離装置。
    前記混合流量=(製品ガス目標残存酸素濃度−中間製品ガス中の酸素濃度)÷(混合用ガス酸素濃度−製品ガス目標残存酸素濃度)×中間製品ガスの流量・・・(1)
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