JP6902246B2 - 除雪車の自動制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、除雪車の自動制御システムの改良、詳しくは、視界不良の環境下でも圧雪整正の開始を適切なタイミングで行うことができ、また熟練されたオペレータでなくてもブレードの接地圧(押付け力)を適切に調整して圧雪の成長を阻止することができ、しかも、昼夜同じ方式で制御が行える除雪車の自動制御システムに関するものである。
周知のとおり、冬期の降雪時には、車体前方にスノープラウ、車体中央にトラックグレーダを備えた除雪車によって路面の除雪作業が行われることが多い。また除雪車を用いた除雪作業では、降雪初期の柔らかい新雪の除去をスノープラウで行い、踏み固められた固い積雪の圧雪整正をトラックグレーダのブレードで行うのが一般的である。
また、上記スノープラウによる除雪作業からトラックグレーダによる圧雪整正作業への移行タイミングの判断は、オペレータが路面を観察して行われるが、夜間や吹雪などの視界不良の際にはその移行タイミングの判断が難しいため、熟練のオペレータでないと圧雪整正の開始タイミングが遅れて圧雪を成長させてしまうことがあった。
一方、上記圧雪整正作業を終了するタイミングの判断についても、路面を観察して行う場合には経験や技能の習熟が求められたため、初心者のオペレータは判断が難しかった。また路面の残雪状況を目視で確認しながらの除雪作業は、オペレータにかかる身体的および精神的負担も大きかったため、オペレータの負担を軽減する工夫が求められていた。
ちなみに、上記「圧雪」に関しては、時間が経つほど硬く厚く成長し、更に気温が上昇すると凸凹の圧雪路面に変化して、自動車の走行が困難な状態となり、特に高速道路では、それが速度規制の解除の遅れを招いて交通に悪影響を及ぼす。また圧雪は、一旦成長すると除雪車等での除去が困難となるため、初期の柔らかいうちに除去する必要がある。
他方また、上記圧雪整正作業中においては、グレーダのブレード接地圧(路面に対する押付け力)を圧雪の硬さに応じて調整する必要があったが、この接地圧の操作も目視確認で行う場合、熟練の作業が求められた。そのため、従来においては、振動センサを用いてブレードの接地圧を自動制御する技術が開発され、本件出願人も以前に特許出願を行っている(特許文献1〜3参照)。
しかしながら、本件出願人が以前に開発した上記特許文献1に係る技術では、ブレードの振動加速度を入力として路面上の圧雪の有無を感知する方式であったため、舗装路面の状況によっては路面に圧雪がないときでも振動加速度が小さくなるケースがあり、路面にブレードを過度に押し付けてエッジ部を不要に摩耗させてしまうケースがあった。
また上記特許文献3に関しては、明細書中(段落番号[0023])に振動センサの代わりに光学的センサを用いる示唆があるものの、光学的センサを屋外の除雪作業で何の工夫もなく使用する場合、自然光の影響が大きくなるため、昼夜において別個の制御方式が求められるだけでなく、夕方や明け方の除雪作業では複雑な制御方式を採用する必要があった。
特許第2571535号公報 特許第3749515号公報 特許第4448624号公報
本発明は、上記の如き問題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、視界不良の環境下でも新雪除去から圧雪整正への移行を適切なタイミングで行うことができ、また熟練されたオペレータでなくてもブレードの接地圧を適切に調整して、圧雪の成長やブレードの不要な摩耗を阻止することができ、しかも、昼夜同じ制御方式を採用できる除雪車の自動制御システムを提供することにある。
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
即ち、本発明は、路面の残雪状況に応じてグレーダのブレードBの接地圧を自動制御するための除雪車の自動制御システムを、制御信号の入力を受けたアクチュエータによってブレードBの昇降および接地圧の変動を行うブレード昇降機構2と;路面の画像を電気信号に変換して画像データとして出力する撮像装置5と;この撮像装置5に併設された発光装置6と;一端が開口し、他端が塞がった筒状を成し、かつ、その内側に、前記撮像装置5と発光装置6が固定され、更に使用時に開口部41が路面近傍に下向きに配置されるように車体のブレードB後方に取り付けられた遮光ハウジング4とを含んで構成すると共に、前記ブレード昇降機構2と撮像装置5に対して、撮像装置5から入力された画像データの所定色の画素数が閾値を超えた場合に、或いは下回った場合に、ブレード昇降機構2に対し接地圧の増減開始の制御信号を出力する制御装置7を接続して構成した点に特徴がある(図1〜7参照)。
また本発明では、ブレードBの振動の大きさを電気信号として出力する振動センサVを制御装置7に接続すると共に、前記制御装置7に対して、撮像装置5から入力された画像データに基づく制御で、ブレード昇降機構2に接地圧の減少開始の制御信号が出力されなくても、振動センサから入力された振動の大きさが閾値を超えた場合に、ブレード昇降機構2に接地圧の減少開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んで接地圧の制御の精度を高めることができる(図5、図8参照)。
また本発明では、制御信号の入力を受けて圧雪整正の終了タイミングの通知を行う通知装置Mを制御装置7に接続すると共に、前記制御装置7に対して、ブレードBの接地圧をゼロまで減少させても、撮像装置5から入力された画像データの所定色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合に、通知装置Mに通知開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んで、オペレータに圧雪整正の終了タイミングを自動で知らせることができる(図5、図7参照)。
また本発明においては、制御信号の入力を受けたアクチュエータによってブレードBの切削角を変動させる切削角調節機構3を制御装置7に接続すると共に、前記制御装置7に対して、ブレードBの接地圧を最大値まで増加させても、撮像装置5から入力された画像データの所定色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合に、切削角調節機構3に切削角の変動開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んで、圧雪に対するブレードBのエッジ部の食い込みを改善することができる(図2、図5参照)。
一方、本発明では、路面の残雪状況に応じて運転席に除雪や圧雪整正の開始または終了タイミングを知らせるための除雪車の自動制御システムを、制御信号の入力を受けて除雪や圧雪整正の開始または終了タイミングの通知を行う通知装置Mと;路面の画像を電気信号に変換して画像データとして出力する撮像装置5と;この撮像装置5に併設された発光装置6と;一端が開口し、他端が塞がった筒状を成し、かつ、その内側には、前記撮像装置5及び発光装置6が固定され、更に使用時に開口部41が路面近傍に下向きに配置されるように車体に取り付けられた遮光ハウジング4とを含んで構成すると共に、前記通知装置Mと撮像装置5に対して、撮像装置5から入力された画像データの所定色の画素数が閾値を超えた場合に、或いは下回った場合に、通知装置Mに対し通知開始の制御信号を出力する制御装置7を接続することもできる(図5、図7参照)。
また上記除雪車の自動制御システムにおいては、制御装置7における画像データの処理を単純化するために、路面の画像をモノクロの二値画像データとして出力する撮像装置5を使用するのが好ましい(図4、図6参照)。
また上記除雪車の自動制御システムにおいては、遮光ハウジング4を、ハウジング昇降機構8を介して車体に取り付けることにより、不使用時に遮光ハウジング4を路面から離れた位置に配置することもできる(図10参照)。
また上記除雪車の自動制御システムにおいては、路面の残雪状況をより正確に把握するために、撮像装置5及び発光装置6が内側に固定された遮光ハウジング4を、車体の左右方向に所定の間隔を空けて複数配置することもできる。
本発明では、除雪車のブレード昇降機構の自動制御システムに撮像装置を利用し、この撮像装置から出力された路面の画像データから残雪状況を判断して、ブレード接地圧が適切な大きさに自動調節されるように構成したことにより、習熟された技能を持たないオペレータであっても圧雪整正作業をブレードを不要に摩耗させずに効果的に行うことができる。
また本発明においては、除雪車の通知装置の自動制御システムに撮像装置を利用し、この撮像装置から出力された路面の画像データから残雪状況を判断して、オペレータに除雪作業や圧雪整正作業の開始・終了タイミングが自動通知されるように構成したことにより、夜間や吹雪等の視界不良時でも圧雪整正への移行を適切なタイミングで行うことができる。
しかも、本発明では、上記撮像装置に発光装置を併設すると共に、これらの周囲に遮光ハウジングを設けて、この遮光ハウジングの開口部を路面近傍に下向きに配置して構成しているため、路面の画像データを取得する際の自然光の影響を抑えて、昼間や夜間、夕方、明け方等の異なる時間帯であっても同一の方式で自動制御を行うことができる。
したがって、本発明により、熟練のオペレータが減少している現況において初心者のオペレータであっても身体的または精神的な負担を強いることなく適切に除雪車の操作を行えるサポート機能に優れた除雪車の自動制御システムを提供できることから、本発明の実用的利用価値は頗る高い。
本発明の実施例1における自動制御システムを備えた除雪車を表わす平面図及び側面図である。 本発明の実施例1におけるブレード昇降機構および切削角調節機構を表わす部分拡大図である。 本発明の実施例1における遮光ハウジングが取り付けられた除雪車の車体後部を表わす斜視図である。 本発明の実施例1における遮光ハウジング、撮像装置および発光装置を表わす正面図と底面図である。 本発明の実施例1における除雪車の自動制御システムを表わすブロック図である。 本発明の実施例1における撮像装置から出力される路面の画像データを表わす写真である。 本発明の実施例1における自動制御システムの制御の流れを表わすフロー図である。 本発明の実施例1におけるブレード接地圧の自動制御の流れを表わすフロー図である。 本発明の実施例1におけるブレードの切削角の変更手順を表わす説明図である。 本発明の実施例1における遮光ハウジングとハウジング昇降機構を表わす側面図である。
『実施例1』
本発明の実施例1について、図1〜図10に基いて説明する。なお同図において、符号Pで指示するものは、スノープラウであり、符号Bで指示するものは、ブレードである。また符号1で指示するものは、プラウ昇降機構であり、符号2で指示するものは、ブレード昇降機構である。また符号3で指示するものは、ブレードの切削角調節機構であり、符号4で指示するものは、遮光ハウジングである。また符号5で指示するものは、撮像装置であり、符号6で指示するものは、発光装置である。また符号7で指示するものは、制御装置であり、符号8で指示するものは、ハウジング昇降機構である。また符号Mで指示するものは、通知装置であり、符号Vで指示するものは、振動センサである。
「除雪車の自動制御システムの構成と機能」
[1]自動制御システムの基本構成について
本実施例の自動制御システムの基本構成について簡単に説明する。まず本実施例では、図1に示すように、車体前方にスノープラウP、車体中央下部にグレーダのブレードBを備えた除雪車Cを使用している。また除雪車Cの車体前方には、スノープラウPの昇降を行うプラウ昇降機構1を設けると共に、車体中央には、図2(a)に示すブレードBの昇降および接地圧の変動を行うブレード昇降機構2、及び図2(b)に示すブレードBの路面に対する切削角を調節する切削角調節機構3をそれぞれ設けている。
また上記除雪車Cの車体後部には、図1、図3及び図4に示すように、一端が開口し、他端が塞がった不透明な筒状を成す遮光ハウジング4を、開口部41が路面近傍に下向きに配置されるように取り付けている。そして、この遮光ハウジング4の内側には、図4に示すように、開口部41下方の路面の画像を電気信号に変換して画像データとして出力する撮像装置5と、この撮像装置5に併設された発光装置6を固定している。
また図5に示すように、上記除雪車Cの運転席には、圧雪整正の開始と終了のタイミングを知らせる通知装置Mと、スノープラウPの昇降操作およびブレードBの昇降操作を行う操作部Kを設ける一方、除雪車CのブレードBには、ブレードBの振動の大きさを電気信号として出力する振動センサVを付設している。そして、上記プラウ昇降機構1、ブレード昇降機構2、切削角調節機構3、撮像装置5、通知装置M、操作部Kおよび振動センサVを、制御装置7に対し通信可能に接続している。
[2]自動制御プログラムについて
〔2-1〕通知開始(除雪開始)の自動制御プログラム
次に上記制御装置7の自動制御プログラムについて作業手順に沿って説明する。まず上記制御装置7には、スノープラウ及びブレードBを上昇させた状態で、撮像装置5から入力された画像データ(図6の画像データ参照)の白色の画素数が閾値を超えた場合に、通知装置Mに除雪の開始タイミングを知らせる制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これによりオペレータが路面の積雪を正確に目視確認できない状況でも適切なタイミングで除雪作業を開始することができる。
〔2-2〕通知開始(圧雪整正開始)の自動制御プログラム
また上記制御装置7には、図7のS1に示すように、スノープラウが下降位置、ブレードBが上昇位置にある状態(スノープラウで除雪中の状態)で、撮像装置5から入力された画像データの白色の画素数が閾値を超えた場合に、通知装置Mに圧雪整正の開始タイミングを知らせる制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これによりオペレータが路面の残雪状況を正確に目視確認できない場合でも適切なタイミングで圧雪の除去作業を開始することができる。
〔2-3〕ブレード・プラウ昇降(圧雪整正開始)の自動制御プログラム
また上記制御装置7には、図7のS2に示すように、運転席の操作部Kからの圧雪整正開始の入力(ブレード下降スイッチオン)に応じて、ブレード昇降機構2にブレード下降開始の制御信号を出力すると共に、プラウ昇降機構1にプラウ上昇開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これによりブレードBを路面に接地させると同時に、スノープラウPを若干上昇させて圧雪整正を開始することができる。
〔2-4〕ブレードの接地圧増加(圧雪整正中)の自動制御プログラム
また上記制御装置7には、図7の 3 に示すように、ブレードBが下降位置にある状態(圧雪整正中の状態)で、撮像装置5から入力された画像データの白色の画素数が閾値を超えた場合に、ブレード昇降機構2に接地圧の増加開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これによりブレードBの接地圧(押付け力)が小さすぎて路面に圧雪が残っている場合に、ブレードBの接地圧(押付け力)を自動的に大きくして圧雪を効果的に除去できる。
〔2-5〕ブレードの接地圧減少(圧雪整正中)の自動制御プログラム
また上記制御装置7には、図7の 3 に示すように、ブレードBが下降位置にある状態(圧雪整正中の状態)で、撮像装置5から入力された画像データの白色の画素数が閾値を下回っている場合に、ブレード昇降機構2に接地圧の減少開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これにより路面に圧雪がない状態でブレードBを過度に押し付ける事態を防止することができる。
また本実施例では、図8に示すように、撮像装置5から入力された画像データに基づく制御で、ブレード昇降機構2に接地圧の減少開始の制御信号が出力されない場合でも、振動センサVから入力された振動の大きさが閾値を超えた場合に、ブレード昇降機構2に接地圧の減少開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これにより上記ブレードBの過度の押し付けを防止する制御をより高い精度で行うことができる。
〔2-6〕ブレードの切削角変動(圧雪整正中)の自動制御プログラム
また上記制御装置7には、ブレードBの接地圧を最大値まで増加させても、撮像装置5から入力された画像データの白色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合(白色の画素数が閾値を超えたままの場合)に、切削角調節機構3に切削角の変動開始の制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これにより圧雪に対するブレードBのエッジ部の食い込みを改善して圧雪を効果的に除去することができる。なおブレードBの切削角の変更は、図9に示す順序で行われる。
〔2-7〕通知開始(圧雪整正終了)の自動制御プログラム
また上記制御装置7には、図7のS4に示すように、ブレードBの接地圧をゼロまで減少させても、撮像装置5から入力された画像データの白色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合(白色の画素数が閾値を下回ったままの場合)に、通知装置Mに圧雪整正の終了タイミングを知らせる制御信号を出力するプログラムを組み込んでいる。これによりオペレータが残雪の有無を正確に目視確認できない状況でも適切なタイミングで圧雪整正を終了することができる。
[3]自動制御プログラムの変更例について
〔3-1〕閾値とする画像データの色
本実施例では、路面の画像データの白色の画素数を利用して自動制御を行っているが、図6に示すモノクロの二値画像データを使用する場合には、黒色の画素数を利用して自動制御を行うこともできる。但しその場合には、閾値や閾値をまたぐ方向を変更する必要がある(例えば、ブレードBの接地圧増加の自動制御は、黒色の画素数が閾値を下回った場合に行う必要がある)。またカラーやグレースケール等の多値画像データを使用する場合には、複数の色の画素数を制御に利用することもできる。
〔3-2〕通知開始(切削角変動開始)の自動制御プログラム
本実施例では、ブレードBの切削角の変更を自動制御によって行っているが、切削角の変更を手動操作(スイッチ)で行う場合には、運転席にそのタイミングを通知することもできる。具体的には、上記制御装置7に対し、ブレードBの接地圧を最大値まで増加させても、撮像装置5から入力された画像データの白色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合に、通知装置Mに切削角変動の開始タイミングを知らせる制御信号を出力するプログラムを組み込むこともできる。
〔3-3〕プラウ昇降(除雪開始・除雪終了)の自動制御プログラム
本実施例では、除雪開始時のスノープラウの下降および除雪終了時のスノープラウの上昇を手動操作(スイッチ)により行っているが、画像データを利用した自動制御により行うこともできる。具体的には、上記制御装置7に、撮像装置から入力された画像データの所定色の画素数が閾値を下回った場合に、或いは超えた場合に、プラウ昇降機構1に昇降開始の制御信号を出力する制御プログラムを組み込むこともできる。
〔3-4〕ブレード昇降(圧雪整正開始・圧雪整正終了)の自動制御プログラム
本実施例では、圧雪整正開始時のブレードBの下降および圧雪整正終了時のブレードBの上昇を手動操作(スイッチ)により行っているが、画像データを利用した自動制御により行うこともできる。具体的には、上記制御装置7に、撮像装置から入力された画像データの所定色の画素数が閾値を下回った場合に、或いは超えた場合に、ブレード昇降機構2に昇降開始の制御信号を出力する制御プログラムを組み込むこともできる。
[4]各構成要素について
〔4-1〕プラウ昇降機構
次に上記自動制御システムを構成する各構成要素について説明する。まず図1に示すプラウ昇降機構1に関しては、制御信号の入力を受けた油圧シリンダ等のアクチュエータによって、スノープラウPの昇降動作を行うものを採用することができる。具体的には、スノープラウPが固定されたアームをアクチュエータで動かして、スノープラウPの昇降させるものを採用できる。
〔4-2〕ブレード昇降機構
また図2(a)に示すブレード昇降機構2に関しても、制御信号の入力を受けた油圧シリンダ等のアクチュエータAによってブレードBの昇降動作と接地圧の変動を行うものを採用することができる。具体的には、ブレードBが固定されたリンク機構をアクチュエータAで変形させて、ブレードBの昇降や接地圧の変動を行うものを採用できる(具体的な構造については、本件出願人が以前に出願した特許第2571535号の段落番号[0014]参照)。
〔4-3〕切削角調節機構
また図2(b)に示すブレードBの切削角調節機構3に関しても、制御信号の入力を受けたアクチュエータAによってブレードBの切削角を変更するものを採用することができる。具体的には、ブレードBが固定されたリンク機構をアクチュエータAで変形させて、ブレードBの切削角を変動させるものを採用できる(具体的な構造については、本件出願人が以前に出願した特許第2571535号の段落番号[0019]参照)。
〔4-4〕遮光ハウジング
また図3及び図4に示す遮光ハウジング4に関しては、本実施例では、上面側が連結部材を介して車体に取り付けられ、下面側に撮像装置5と発光装置6が固定される天板部42を金属材料から形成し、胴部43をエラストマー材料から形成しているが、これらを同一の不透明材料から形成することもできる。また材料としては、遮光性を有するものであれば、金属材料やエラストマー材料の他、プラスチック材料などを使用することもできる。
また本実施例では、図4に示すように、上記金属製の天板部42の下面側に、外周縁に沿って孔付きの突起部を所定間隔で設け、更にこれらの突起部の外側にエラストマー製のシート材を巻き付けて、このシート材を突起部にボルト留めして胴部43を形成することにより遮光ハウジング4を分解・組立て可能に構成しているが、溶接や一体成形等により天板部42と胴部43を一体的に構成することもできる。
また本実施例では、図1及び図3に示すように、撮像装置5と発光装置6が内側に固定された遮光ハウジング4を車体後部に配置しているが、ブレードB後方の位置であれば、ブレードBに近い位置に遮光ハウジング4を配置することもできる。また本実施例では、撮像装置5と発光装置6が内側に固定された遮光ハウジング4を車体の左右中央位置に一つだけ配置しているが、車体の左右方向に所定の間隔を空けて複数配置することもでき、その場合には、画像データによる自動制御をより高い精度で行うことができる。
〔4-5〕撮像装置
また図4に示す撮像装置5に関しては、本実施例では、路面の画像を高解像度(800×600画素)の二値(モノクロ)画像データとして出力する撮像装置5(コグネックス社製 In-Sight EZ-700)を使用しているが、路面の画像を電気信号に変換して画像データとして出力するものであれば、多値画像データとして出力する撮像装置5を使用することもできる。また本実施例では、画像データを102枚/秒の非常に短い周期で断続的に出力する撮像装置5を使用しているが、画像データの出力周期については、求められる自動制御の精度に応じて任意に変更できる。
〔4-6〕発光装置
また図4に示す発光装置6に関しては、本実施例では、撮像装置5と一体に併設しているが(撮像装置5と発光装置6が一体となったカメラを使用)、発光装置6を撮像装置5と別体の状態で遮光ハウジング4内に併設することもできる。また発光装置6は、撮像装置5と一緒に使用するため、撮像装置5に連動させるのが好ましい。
〔4-7〕ハウジング昇降機構
また本実施例では、図10に示すように、上記遮光ハウジング4を不使用時に路面から離れた位置に配置できるように、ハウジング昇降機構8を介して遮光ハウジング4を車体に取り付けることもできる。またハウジング昇降機構8としては、図10に示すようなアクチュエータによって遮光ハウジング4を昇降ガイド上で昇降させるものだけでなく、アクチュエータによりリンク機構を変形させて遮光ハウジング4の昇降動作を行うものも採用できる。
〔4-8〕制御装置
また図5に示す制御装置7に関しては、プラウ昇降機構1、ブレード昇降機構2、切削角調節機構3、撮像装置5、通知装置M、操作部Kおよび振動センサVに対して、有線または無線で接続できるものを採用できる。また制御装置7については、制御プログラムに応じて複数に分割して構成することもできる。
〔4-9〕通知装置
また図5に示す通知装置Mに関しては、本実施例では、運転席のオペレータに対し画面表示で通知を行えるモニタと音声で通知を行える音声装置を使用しているが(図7参照)、光や音、振動などによって通知を行うことができれば、ランプやブザー、バイブレータ等を通知装置Mとして使用することもできる。
〔4-10〕振動センサ
また図5に示す振動センサVに関しては、本実施例では、加速度を振動の大きさの尺度とし、ブレードBの振動から検出された加速度を電気信号に変換して出力するものを使用しているが(具体的には、本件出願人が以前に出願した特許第2571535号の段落番号[0011]参照)、振動の大きさの尺度として変位や速度を利用する他の方式の振動センサを使用することもできる。
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、除雪車CのブレードBの接地圧制御に関しては、左側部位と右側部位の接地圧を別個に調節できるようにブレード昇降機構2を構成すると共に、車体の左右両側に撮像装置を配置して、ブレードBの左右の接地圧を個別に制御することもでき、何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
1 プラウ昇降機構
2 ブレード昇降機構
3 切削角調節機構
4 遮光ハウジング
41 開口部
42 天板部
43 胴部
5 撮像装置
6 発光装置
7 制御装置
8 ハウジング昇降機構
C 除雪車
P スノープラウ
B ブレード
M 通知装置
V 振動センサ
A アクチュエータ

Claims (8)

  1. 路面の残雪状況に応じてグレーダのブレード(B)の接地圧を自動制御するための除雪車の自動制御システムであって、
    制御信号の入力を受けたアクチュエータによってブレード(B)の昇降および接地圧の変動を行うブレード昇降機構(2)と;路面の画像を電気信号に変換して画像データとして出力する撮像装置(5)と;この撮像装置(5)に併設された発光装置(6)と;一端が開口し、他端が塞がった筒状を成し、かつ、その内側に、前記撮像装置(5)と発光装置(6)が固定され、更に使用時に開口部(41)が路面近傍に下向きに配置されるように車体のブレード(B)後方に取り付けられた遮光ハウジング(4)とを含んで構成される一方、
    前記ブレード昇降機構(2)と撮像装置(5)には、撮像装置(5)から入力された画像データの所定色の画素数が閾値を超えた場合に、或いは下回った場合に、ブレード昇降機構(2)に対し接地圧の増減開始の制御信号を出力する制御装置(7)が接続されていることを特徴とする除雪車の自動制御システム。
  2. ブレード(B)の振動の大きさを電気信号として出力する振動センサ(S)が制御装置(7)に接続されると共に、前記制御装置(7)には、撮像装置(5)から入力された画像データに基づく制御で、ブレード昇降機構(2)に接地圧の減少開始の制御信号が出力されなくても、振動センサから入力された振動の大きさが閾値を超えた場合に、ブレード昇降機構(2)に接地圧の減少開始の制御信号を出力するプログラムが組み込まれていることを特徴とする請求項1記載の除雪車の自動制御システム。
  3. 制御信号の入力を受けて圧雪整正の終了タイミングの通知を行う通知装置(M)が制御装置(7)に接続されると共に、前記制御装置(7)には、ブレード(B)の接地圧をゼロまで減少させても、撮像装置(5)から入力された画像データの所定色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合に、通知装置(M)に通知開始の制御信号を出力するプログラムが組み込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の除雪車の自動制御システム。
  4. 制御信号の入力を受けたアクチュエータによってブレード(B)の切削角を変動させる切削角調節機構(3)が制御装置(7)に接続されると共に、前記制御装置(7)には、ブレード(B)の接地圧を最大値まで増加させても、撮像装置(5)から入力された画像データの所定色の画素数に閾値をまたぐ変化がない場合に、切削角調節機構(3)に切削角の変動開始の制御信号を出力するプログラムが組み込まれていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の除雪車の自動制御システム。
  5. 路面の残雪状況に応じて運転席に除雪や圧雪整正の開始または終了タイミングを知らせるための除雪車の自動制御システムであって、
    制御信号の入力を受けて除雪や圧雪整正の開始または終了タイミングの通知を行う通知装置(M)と;路面の画像を電気信号に変換して画像データとして出力する撮像装置(5)と;この撮像装置(5)に併設された発光装置(6)と;一端が開口し、他端が塞がった筒状を成し、かつ、その内側に、前記撮像装置(5)と発光装置(6)が固定され、更に使用時に開口部(41)が路面近傍に下向きに配置されるように車体に取り付けられた遮光ハウジング(4)とを含んで構成される一方、
    前記通知装置(M)と撮像装置(5)には、撮像装置(5)から入力された画像データの所定色の画素数が閾値を超えた場合に、或いは下回った場合に、通知装置(M)に対し通知開始の制御信号を出力する制御装置(7)が接続されていることを特徴とする除雪車の自動制御システム。
  6. 路面の画像をモノクロの二値画像データとして出力する撮像装置(5)が使用されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の除雪車の自動制御システム。
  7. 遮光ハウジング(4)がハウジング昇降機構(8)を介して車体に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の除雪車の自動制御システム。
  8. 撮像装置(5)及び発光装置(6)が内側に固定された遮光ハウジング(4)が、車体の左右方向に所定の間隔を空けて複数配置されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の除雪車の自動制御システム。
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