JP6901078B2 - 電子機器 - Google Patents

電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6901078B2
JP6901078B2 JP2016254980A JP2016254980A JP6901078B2 JP 6901078 B2 JP6901078 B2 JP 6901078B2 JP 2016254980 A JP2016254980 A JP 2016254980A JP 2016254980 A JP2016254980 A JP 2016254980A JP 6901078 B2 JP6901078 B2 JP 6901078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
connector
main surface
light emitting
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016254980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018107377A (ja
Inventor
幸一 大澤
幸一 大澤
純 上田
純 上田
弘毅 渡部
弘毅 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itoki Corp
Original Assignee
Itoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itoki Corp filed Critical Itoki Corp
Priority to JP2016254980A priority Critical patent/JP6901078B2/ja
Publication of JP2018107377A publication Critical patent/JP2018107377A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6901078B2 publication Critical patent/JP6901078B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Combinations Of Printed Boards (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Description

この発明は、積層された複数の基板を備える電子機器に関する。
特許文献1は、第1の基板と第2の基板とを備える基板ユニットを開示している。第1の基板のうち第2の基板に対向する面には、オス型コネクタが実装されている。第2の基板のうち第1の基板に対向する面には、メス型コネクタが固定されている。第2の基板上に第1の基板が固定された状態で、第1の基板と第2の基板との間で、オス型コネクタとメス型コネクタとが接続される。
特開2007−234728号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術によると、第1の基板と第2の基板との間で、オス型コネクタとメス型コネクタとが接続されるため、第1の基板と第2の基板との間に、オス型コネクタとメス型コネクタとの接続構造を配設可能な隙間を設ける必要がある。このため、第1の基板と第2の基板との積層構造の厚みが大きくなってしまう。
そこで、本発明は、相互に電気的に接続される第1基板と第2基板とをなるべく薄く積層できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る電子機器は、一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材とを備え、前記第1基板と前記第2基板とが共通するケースに収容されているものである。
第2の態様は、第1の態様に係る電子機器であって、前記第1基板と前記第2基板とを積層状態で接合する面状接合部をさらに備える。
第3の態様は、第2の態様に係る電子機器であって、前記面状接合部は、前記第1基板の一方主面及び前記第2基板の少なくとも一方に形成された実装部品を囲む領域に形成されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方のコネクタ接続方向が、前記第1基板の面に沿った方向に設定されているものである。
第5の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第1コネクタのコネクタ接続方向が、前記第2基板の面に沿った方向に設定されており、前記コネクタ配設用貫通部が、そのコネクタ配設用貫通部に配設された前記第1コネクタに対する前記中継配線部材の接続端側に、接続作業用スペースを設けた大きさに形成されているものである。
第6の態様は、一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材とを備え、前記第2基板に発光部が実装され、前記第1基板のうち前記発光部に対応する位置に、前記発光部が発する光を、前記第1基板の他方主面側に通過させる第1光通過孔が形成されているものである。
第7の態様は、一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材とを備え、前記第2基板の一方主面に発光部が実装されると共に、前記第2基板のうち前記発光部に対応する位置に、前記発光部が発する光を前記第2基板の他方主面側に通過させる第2光通過孔が形成されているものである。
第8の態様は、一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材とを備え、前記第1基板に、タッチ操作を検出するためのタッチ操作検出用電極、及び、認証通信用のアンテナの少なくとも一方が設けられ、前記第2基板に、前記第1基板の他方主面に向けて光を発する発光部が設けられ、前記タッチ操作検出用電極、及び、認証通信用のアンテナの少なくとも一方の出力に基づいて、認証動作を実行すると共に、前記発光部の発光を制御する制御ユニットと、前記発光部及び前記制御ユニットに対して電力を供給する電源ユニットとをさらに備え、前記制御ユニットと前記電源ユニットとが前記第2基板の一方主面側に配置された状態で、前記第1基板と前記第2基板と前記制御ユニットと前記電源ユニットとが一体化されているものである。
第1から第8の態様によると、第1コネクタを第2基板のコネクタ配設用貫通部に配設した状態で、第1基板と第2基板とが積層される。また、コネクタ配設用貫通部に配設された第1コネクタは、中継配線部材を介して、第2基板の一方主面側の第2コネクタに電気的に接続される。このため、第1基板と第2基板との間に、コネクタの接続構造を配設可能な隙間を設ける必要が無く、第1基板と第2基板との隙間をなるべく小さくできる。これにより、相互に電気的に接続される第1基板と第2基板とをなるべく薄く積層できる。
第2の態様によると、前記第1基板と前記第2基板とを、なるべく薄く積層した状態で保持できる。
第3の態様によると、第1基板と第2基板との間において、実装部品に対する防水性を高めることができる。
コネクタの接続構造は、その接続方向においてサイズが大きくなり易い。そこで、第1コネクタ及び第2コネクタの少なくとも一方のコネクタ接続方向が、第1基板の面に沿った方向に設定されている第4の態様によると、第1コネクタと中継配線部材とのコネクタ接続構造、及び、第2コネクタと中継配線部材とのコネクタ接続構造の少なくとも一方が、第2基板の一方主面から突出する寸法を小さくできる。
第5の態様によると、第1コネクタと中継配線部材とのコネクタ接続構造が第2基板の一方主面から突出する寸法を小さくしつつ、接続作業用スペースを利用して第1コネクタと中継配線部材とを容易に接続できる。
第6の態様によると、第2基板に実装された発光部が発する光が、第1基板に形成された第1光通過孔を通って、第1基板の他方主面側に出射する。このため、光が第1光通過孔以外の部分から漏れ難い。
第7の態様によると、第2基板の一方主面に実装された発光部が発する光が、第2基板の第2光通過孔及び第1基板の第1光通過孔を通って、第1基板の他方主面側に出射する。このため、光が外部に漏れ難い。
第8の態様によると、認証機能及び発光機能を有する電子機器に、電源ユニットが一体化されているため、所望の設置スペースに対する組込を容易に実施できる。
認証制御ユニットが入室管理を行う認証制御ユニットとして適用された例を示す概略斜視図である。 認証制御ユニットを壁に組込む一例を示す図である。 認証制御ユニットの電気的構成を示すブロック図である。 インターフェースユニットを示す分解斜視図である。 フロントパネルを示す正面図である。 第1基板を他方主面側から見た正面図である。 第1基板を一方主面側から見た背面図である。 中間両面粘着シートを表面側から見た正面図である。 第2基板を他方主面側から見た正面図である。 第2基板を一方主面側から見た背面図である。 第1基板と第2基板とを積層して中継配線部材によって接続した状態を示す背面図である。 図11のXII−XII線におけるインターフェースユニットの断面図である。
以下、実施形態に係る電子機器について説明する。ここでは、電子機器が、建物内又は部屋内への人の入室管理を行う認証制御ユニットとして構成された例で説明する。
<適用例>
図1は認証制御ユニット30が建物内又は部屋内への人の入室管理を行う認証制御ユニットとして適用された例を示す概略斜視図である。同図に示すように、建物又は部屋の壁10に、開閉可能な扉12が設けられている。壁10のうち扉12の側方の部分に、認証制御ユニット30が組込まれている。
認証制御ユニット30による認証は、例えば、非接触通信装置18との無線通信、又は、テンキーに対する所定の暗証番号の入力によって行われる。
壁10には、錠装置11が組込まれている。錠装置11は、ソレノイドアクチュエータ等の駆動によって進退可能なロック部を有している。通常状態では、錠装置11のロック部は、扉12に向けて進出しており、扉12を施錠状態に保っている。そして、認証制御ユニット30による認証が合格となった場合に、認証制御ユニット30からの指示に応じて、ロック部が退避移動する。これにより、扉12に対する施錠状態が解除され解錠状態となる。
図2は、認証制御ユニット30を壁10に組込む一例を示す図である。
一般的な建物の壁10には、電源線、通信配線等の各種配線Wの分岐、接続、コンセント、スイッチの取付等を行うためのアウトレットボックス(電工ボックスとも呼ばれる)20が取付けられている。アウトレットボックス20は、金属又は樹脂製等により形成されたボックスである。アウトレットボックス20の一方主面側は、その内部で各種電気工事を行うための作業用開口21が形成されている。アウトレットボックス20の各側板には、電源線、通信配線等を通すための孔22が形成されている。かかるアウトレットボックス20は、作業用開口21を、壁10の外側に向けた状態で、当該壁10内に埋込まれる。かかるアウトレットボックス20のサイズは、ある程度共通化されている。
認証制御ユニット30は、アウトレットボックス20に組込可能なように一体化されている。図2では、アウトレットボックス20は、作業用開口21が正方形をなすボックス状に形成されている。アウトレットボックスの正面側の作業用開口は、正方形以外であってもよく、例えば、一方向に長い長方形状に開口していてもよい。
認証制御ユニット30は、インターフェースユニット50と、制御ユニット40と、電源ユニットとしてのAC/DCコンバータ32とを備える。
インターフェースユニット50は、後述するように、積層された第1基板60及び第2基板70を含むユニットである。このインターフェースユニット50に、非接触通信装置18との無線通信を行うためのアンテナ62、及び、暗証番号の入力を受付けるためのタッチ操作検出用電極64、発光を行うための発光部72、74等が組込まれている。
制御ユニット40は、後述するように、基板に各種実装部品が実装された電子制御ユニットであり、認証動作及び発光部の発光制御等を行う。
AC/DCコンバータ32は、交流電圧を直流電圧に変換して、上記制御ユニット40、インターフェースユニット50に対して電力を供給するユニットである。上記アウトレットボックス20内に導かれている電源線から、AC/DCコンバータ32に対する交流電圧を供給することができる。
上記インターフェースユニット50は、アウトレットボックス20の作業用開口21に配設可能な方形厚板状に形成されており、その裏面側に制御ユニット40及びAC/DCコンバータ32がネジ止、係止構造等によって固定されている。ここでは、インターフェースユニット50の裏面側の上側に制御ユニット40が固定され、下側にAC/DCコンバータ32が取付けられている。認証制御ユニット30の奥行寸法は、アウトレットボックス20の奥行寸法と同程度かこれよりも小さく設定され、インターフェースユニット50の表面を、アウトレットボックス20の作業用開口21上に配設した状態で、認証制御ユニット30をアウトレットボックス20内に収容して当該アウトレットボックス20に組込めるようになっている。
これにより、壁10に設置された既存のアウトレットボックス20に対して、当該アウトレットボックス20内に導かれる電源線から電源供給を受けた状態で、認証制御ユニット30を容易に設置することができる。
なお、アウトレットボックス20内にLANケーブル等の通信線が導かれている場合には、当該通信線を認証制御ユニット30に通信可能に接続することができる。これにより、認証制御ユニット30から離れた位置で、認証制御ユニット30の管理、制御等を実施できる。
<認証制御ユニットの電気的構成について>
認証制御ユニット30の電気的構成について説明しておく。図3は認証制御ユニット30の電気的構成を示すブロック図である。
認証制御ユニット30は、電気的構成要素として、制御ユニット40に設けられた諸電気要素と、インターフェースユニット50に設けられた諸電気要素と、AC/DCコンバータ32とを備える。
制御ユニット40は、認証コントローラ42と、駆動回路48とを備える。
認証コントローラ42は、中央演算ユニットと記憶装置44とを含む一般的なマイクロコンピュータによって構成されている。中央演算ユニットは、記憶装置44に格納されたプログラム44aに記述された各処理ステップを実行する。記憶装置44は、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性メモリ(EPROM(Erasable Programmable ROM)等)などの各種記憶装置の1つ又は複数で構成されている。記憶装置44は、中央演算ユニットが実行するプログラム44aを格納すると共に、プログラム44aを実行するにあたって必要となる各種の情報(後述する許可情報44b、履歴44c等)を格納する。また、記憶装置44は、プログラム44aを実行するための作業領域を提供する。
駆動回路48は、認証コントローラ42に接続されると共に、コネクタ及び配線を介して認証制御ユニット30外の錠装置11に接続されている。そして、認証コントローラ42の制御下、錠装置11のソレノイドアクチュエータの駆動が制御され、当該錠装置11が施錠状態及び解錠状態との間で切替えられる。制御ユニット40は、コネクタ及び配線を介してインターフェースユニット50に接続されている。
インターフェースユニット50は、タッチ検知回路部52と、通信回路部54と、複数の発光部72と、複数の発光部74と、発光部72、74の駆動回路56と、アンテナ62と、複数のタッチ操作検出用電極64等を備える。なお、タッチ検知回路部52と、通信回路部54と、駆動回路56とは、制御ユニット40に設けられていてもよい。
タッチ検知回路部52は、上記認証コントローラ42に接続されると共に、タッチ操作検出用電極64に接続されている。そして、各タッチ操作検出用電極64に利用者の手指等が近接すると、タッチ検知回路部52が、当該手指による静電容量の変化を検出することで、タッチ操作検出用電極64のいずれに手指が近接したかを検出し、その検出信号を認証コントローラ42に出力する。これにより、認証コントローラ42は、タッチ操作検出用電極64のいずれに手指が近接したかを判別できるようになる。
通信回路部54は、上記認証コントローラ42に接続されると共に、アンテナ62に接続されている。そして、通信回路部54は、アンテナ62を通じて外部の非接触通信装置18との間で非接触通信を行い、非接触通信装置18から受信した情報を認証コントローラ42に与え、又は、認証コントローラ42からの情報を非接触通信装置に送信する。非接触通信装置18としては、カード型端末装置、携帯端末装置等が想定され、通信回路部54と非接触通信装置18との間の通信としては、電波通信等が想定される。
発光部72、74は、発光ダイオード等の自発光可能な素子であり、後述するように、インターフェースユニット50の表面から発光の視認が可能な位置に固定されている。各発光部72、74は、駆動回路56を通じて認証コントローラ42に接続されている。そして、認証コントローラ42の制御下、各発光部72、74の発光が制御される。
そして、認証コントローラ42は、タッチ操作検出用電極64の出力に基づいて、認証動作を実行する。例えば、利用者が、予め定められた暗証番号等に従って、複数のタッチ操作検出用電極64に所定の順序でタッチすると、そのタッチ操作に従って各発光部72を発光させる。そのタッチ順(後述する各文字表示部分のタッチ順)として入力された情報を、許可情報44bとして記憶された暗証番号と照合し、照合結果、合格と判断されると、後述する合格表示部82を発光表示させると共に、錠装置11を解錠状態にする。照合結果、不合格と判断されると、後述する不合格表示部83を発光表示させると共に、錠装置11を施錠状態に保つ。
あるいは、認証コントローラ42は、アンテナ62の出力に基づいて、認証動作を実行する。例えば、利用者が、予め定められた識別番号を記憶した非接触通信装置18をインターフェースユニット50の表面にかざすと、当該非接触通信装置18との間でアンテナ62を通じて無線通信を行い、その識別番号を取得する。取得した識別番号を、許可情報44bとして記憶された識別番号と照合し、照合結果、合格と判断されると、後述する合格表示部82を発光表示させると共に、錠装置11を解錠状態にする。照合結果、不合格と判断されると、後述する不合格表示部83を発光表示させると共に、錠装置11を施錠状態に保つ。
なお、上記各認証動作を実行する際、解錠時間、識別番号等を履歴44cとして記録しておくとよい。認証制御ユニット30には、上記2つの認証動作のうち1つのみを実行する機能が実装されていてもよい。
<インターフェースユニットについて>
図4はインターフェースユニット50を示す分解斜視図である。インターフェースユニット50は、第1基板60と第2基板70とを備え、第1基板60の回路と第2基板70の回路とが後述する中継配線部材100A、100Bによって接続された状態で、第1基板60と第2基板70とが接続された構成とされている。インターフェースユニット50は、それ自体電子機器として把握可能なユニットである。
より具体的には、第1基板60の一方主面(壁10の内側を向く面)側に第2基板70が積層される。第1基板60と第2基板70とは、中間両面粘着シート86によって接合されている。第1基板60の他方主面(壁10の外側を向く面)には、表側両面粘着シート84を介して、フロントパネル80が接合されている。第2基板70の一方主面(壁10の内側を向く面、第1基板60とは反対側の面)には、裏両面粘着シート88を介してケース90に接合されている。フロントパネル80、第1基板60、第2基板70は、表側両面粘着シート84、中間両面粘着シート86を介して積層状態に接合された状態で、裏両面粘着シート88を介してケース90の底部92に接合されて収容状態で一体化されている。
各部についてより具体的に説明する。
図5はフロントパネル80を示す正面図である。図4及び図5に示すように、フロントパネル80は、樹脂等により形成された方形状のシート部材又は板部材である。フロントパネル80には、印刷によって、文字表示部81、合格表示部82、不合格表示部83が形成されている。
文字表示部81は、0から9の各文字、及び、「C」の文字、「E」の文字表示部分を含み、これらが3列×4行で並ぶように形成されている。利用者がいずれかの文字表示部81にタッチした際に、当該文字表示部81を発光させることで、利用者は、いずれの文字表示部81にタッチしたかを認識することができる。あるいは、文字表示部81が常時発光状態となっており、利用者がいずれかの文字表示部81にタッチした際に、当該文字表示部81を消灯させることで、利用者は、いずれの文字表示部81にタッチしたかを認識することができる。
合格表示部82は、文字表示部81の両側方に設けられた一対の弧状表示部分を含む。一対の弧状表示部分が発光すれば、「○」に近い形状が光って表示されるため、利用者は、認証に合格したこと(錠装置11が解錠状態となったこと)を認識できる。
不合格表示部83は、文字表示部81の四方から斜め外方に向う4つの斜め表示部分を含む。4つの一対の弧状表示部分が発光すれば、「×」に近い形状が光って表示されるため、利用者は、認証が不合格であること(錠装置11が施錠状態に保たれていること)を認識できる。
上記文字表示部81、合格表示部82、不合格表示部83は、例えば、透明なシート又は板により形成された基材の両面の少なくとも一方のうち文字表示部81、合格表示部82、不合格表示部83を除く領域に、遮光性を有するインクで印刷を行うことにより形成することができる。
上記透明な基材のうち文字表示部81、合格表示部82、不合格表示部83を含む領域に、光拡散インク等を塗布しておき、それらの文字表示部81、合格表示部82、不合格表示部83のそれぞれにおいて、均一な発光が認識されるようにしておくことが好ましい。この場合において、透明な基材の表面に、文字表示部81を避けて着色のためのベース層を塗布し、当該文字表示部81を視認可能にすることが好ましい。これにより、利用者は、文字表示部81の各位置を認識して、当該文字表示部81にタッチすることができる。さらに、合格表示部82及び不合格表示部83にはベース層が塗布されているため、認証動作の実行により発光部74が発光したとき以外には、合格表示部82及び不合格表示部83を視認し難い状態となっている。この状態では、フロントパネル80の正面には、主として文字表示部81のみが表示されることになるため、文字表示部81の視認性を向上させることができる。
あるいは、上記透明な基材の表面側のうち合格表示部82、不合格表示部83を含む領域に、光拡散インク等を塗布し、非発光状態では、フロントパネル80の表面側から合格表示部82、不合格表示部83を視認し難いようにしておいてもよい。これにより、意匠性に優れ、かつ、合格及び不合格の一方をより確実に認識できる。
この場合、文字表示部81を含む領域には、光拡散インク等を塗布せず、非発光状態でも、フロントパネル80の表面側から文字表示部81を視認可能にしておくとよい。これにより、利用者は、文字表示部81の各位置を認識して、当該文字表示部81にタッチすることができる。
図4に示すように、フロントパネル80の裏面を、第1基板60の他方主面(面面)に接合するための表側両面粘着シート84は、透明又は半透明な基材の両面に粘着層が形成されたシートであり、全体として透明又は半透明である。ここでは、表側両面粘着シート84は、フロントパネル80又は第1基板60の外形状に合せた方形シート状に形成され、フロントパネル80の裏面全体が第1基板60の他方主面(表面)に面接合される。
図6は第1基板60を表面側(他方主面側)から見た正面図であり、図7は第1基板60を裏面側(一方主面側)から見た背面図である。
図4,図6及び図7に示すように、第1基板60は、プリント配線等が形成された基板にアンテナ62、タッチ操作検出用電極64、実装部品66、第1コネクタ68A、68B及びコネクタ69が実装固定された基板であり、これらの各部品は、基板に形成されたプリント配線を介して電気的に接続されている。
第1基板60のうち上記文字表示部81に含まれる各文字表示部分に対応する位置(即ち、各発光部72に対応する位置)には、発光部72が発する光を、第1基板60の他方主面側(つまり、フロントパネル80側)に通過させる第1光通過孔61h1が形成されている。
第1基板60のうち上記合格表示部82、不合格表示部83に対応する位置(即ち、各発光部74に対応する位置)には、発光部74が発する光を、第1基板60の他方主面側(つまり、フロントパネル80側)に通過させる表側第2光通過孔61h2、61h3が形成されている。
第1基板60の他方主面側(表面側)のうち上記各第1光通過孔61h1を囲む位置には、銅箔等によって、タッチ操作を検出するためのタッチ操作検出用電極64が形成されている。そして、利用者の手指等が当該タッチ操作検出用電極64のいずれかに選択的に近接できるようになっている。
第1基板60の他方主面側(表面側)のうち上記各第1光通過孔61h1、表側第2光通過孔61h2、61h3の全体を囲む位置には、銅箔等によって、非接触通信装置18との間で通信を行うためのアンテナ62が形成されている。
第1基板60には、必要に応じて半導体チップ等の実装部品66が実装される。実装部品は、例えば、タッチ検知回路部52、通信回路部54等を構成する。
第1基板60の一方主面(第2基板70側)には、第1コネクタ68A、68B、コネクタ69が実装固定される。
第1コネクタ68A、68Bは、中継配線部材100A、100Bの一端側のコネクタ102A、102Bと接続可能な接続部品である。ここでは、第1コネクタ68Aは、合格表示部82の一方側の弧状表示部分の内側に設けられ、第1コネクタ68Bは、合格表示部82の他方側の弧状表示部分の内側に設けられている。
コネクタ69は、実装部品(ここでは一種のマイコン)66への情報書込み用のコネクタであり、プログラム等の情報書込み時に、配線部材110の一端側のコネクタ112と接続可能な部品である。ここでは、コネクタ69は、文字表示部81の上側に設けられている。
上記第1コネクタ68A、68B、コネクタ69は、いわゆるオスコネクタであり、第1基板60の面に沿った方向でかつ内側に向けて開口している。このため、第1コネクタ68A、68B、コネクタ69に対して、コネクタ102A、102B、112を、第1基板60の面に沿った方向で、第1基板60の内側から挿入接続することができる。
第1コネクタ68A、68B、コネクタ69の各端子は、基板に形成されたプリント配線を介して上記各部品に電気的に接続されている。
図8は中間両面粘着シート86を表面側から見た正面図である。中間両面粘着シート86は、第1基板60と第2基板70とを積層状態で接合する面状接合部の一例である。ここでは、中間両面粘着シート86は、基材の両面に粘着層が形成されたシートである。ここでは、中間両面粘着シート86の外形は、第1基板60又は第2基板70の外形に合わせた形状に形成されている。また、中間両面粘着シート86のうち第1基板60の一方主面側の部品である実装部品66、第1コネクタ68A、68B、コネクタ69、さらに、第2基板70の発光部72、74に対応する位置には、開口又は凹みが形成されて、その表裏に貫通している。
より具体的には、文字表示部81のうち上下方向中間位置にある複数(ここでは6つ)の文字表示部分に対応する発光部72と、その両側の第1コネクタ68A、68Bと、その両側の合格表示部82に対応する発光部74とを全体的に囲むように開口86aが形成されている。また、文字表示部81のうち上側の複数(ここでは3つ)の文字表示部分と、下側の中央の文字表示部81に対応する発光部72をそれぞれ別々に囲むように開口86bが形成されている。さらに、不合格表示部83のうち上側の2つの斜め表示部分に対応する発光部72を、当該斜め表示部分毎に別々に囲むように開口86cが形成されている。このため、面状接合部である中間両面粘着シート86は、第1基板60の一方主面及び第2基板70の他方主面の少なくとも一方に形成された実装部品の一種である発光部72、74、第1コネクタ68A、68Bを囲むように形成されている。これにより、第1基板60と第2基板70との間を通って発光部72、74、第1コネクタ68A、68Bに水が浸入し難くなる。
また、コネクタ69、文字表示部81のうち下側の両側の文字表示部分に対応する発光部72と、不合格表示部83のうち下側の2つの斜め表示部分に対応する発光部74についても、それらの周りの一部を囲うように凹部86fが形成されている。これにより、凹部86fの周縁部で囲まれる実装部品の一種である発光部72、74、コネクタ69についても、第1基板60と第2基板70との間を通って水が浸入し難くなる。
また、第1基板60と第2基板70とを面状接合部である中間両面粘着シート86によって面状に接合することで、第1基板60と第2基板とが剥がれ難くなり、セキュリティ向上を図ることができる。また、面状接合部である中間両面粘着シート86によって、第1基板60と第2基板70との間での電気的な絶縁を行うこともできる。
ここでは、第1基板60と第2基板とを接合する面状接合部が両面粘着シートである例で説明したが、面状接合部は、塗布された粘着剤、接着剤等であってもよい。表側両面粘着シート、裏側両面粘着シートについても、同様に、それらに代えて、塗布された粘着剤、接着剤等が用いられてもよい。
図9は第2基板70を表面側(他方主面側)から見た正面図であり、図10は第2基板70を裏面側(一方主面側)から見た背面図である。
図4、図9及び図10に示すように、第2基板70は、プリント配線等が形成された基板に、発光部72、74、実装部品76、第2コネクタ78A、78B及びコネクタ79が実装固定された基板であり、これらの各部品は、基板に形成されたプリント配線を介して電気的に接続されている。
第2基板70の外形状は、その上下の中間部に凹みを形成した形状に形成されている。上側の凹みは、制御ユニット40を対象部位に取付ける際のネジ頭を配設するための空間である。この凹みを利用して、第1基板60の実装部品66及びコネクタ69が裏側に露出している。
第2基板70の他方主面(表面)のうち上記文字表示部81に含まれる各文字表示部分に対応する各位置には、発光部72が実装されている。発光部72は、表面実装型の発光ダイオードである。複数の発光部72のいずれかが発光すると、対応する文字表示部分が光って表示される。例えば、利用者がいずれかの文字表示部81にタッチすると、当該文字表示部81に対応する発光部72が発光する。あるいは、全ての発光部72が発光状態となっており、利用者がいずれかの文字表示部81にタッチすると、当該文字表示部81に対応する発光部72を消灯させる。
第2基板70のうち合格表示部82、不合格表示部83に対応する位置(即ち、各発光部74に対応する位置)には、第2光通過孔71h2、71h3が形成されている。また、第2基板70のうち合格表示部82、不合格表示部83に対応する位置には、発光部74が実装固定されている。各発光部74の発光面は、第2光通過孔71h2、71h3を第2基板の裏面側(他方主面側)から臨む姿勢で、第2基板70に実装固定されている。そして、発光部74が発する光は、第2光通過孔71h2、71h3を通って第2基板70の他方主面側(つまり、フロントパネル80側)に通過する。合格表示部82に対応する発光部74又は不合格表示部83に対応する発光部74が発光すると、対応する合格表示部82又は不合格表示部83が光って表示される。
第2基板70には、必要に応じて半導体チップ等の実装部品76が実装される。実装部品は、例えば、発光部72、74の駆動回路等を構成する。ここでは、第2基板70の一方主面に実装部品76が実装されている。
第2基板70の一方主面(裏面側)には、第2コネクタ78A、78B、コネクタ79が実装固定される。
第2コネクタ78A、78Bは、中継配線部材100A、100Bの他端側のコネクタ103A、103Bと接続可能な接続部品である。ここでは、第2コネクタ78Aは、合格表示部82の他方側の弧状表示部分の内側に設けられ、第2コネクタ78Bは、合格表示部82の他方側の弧状表示部分の内側に設けられている。
コネクタ79は、配線部材120の他端側のコネクタ122と接続可能な部品である。ここでは、コネクタ79は、文字表示部81の上側に設けられている。
上記第2コネクタ78A、78B、コネクタ79は、いわゆるオスコネクタであり、第2基板70(第1基板60)の面に沿った方向で内側に向けて開口している。このため、第2コネクタ78A、78B、コネクタ79に対して、コネクタ103A、103B、コネクタ122を、第2基板70(第1基板60)の面に沿った方向で内側から挿入接続することができる。
第2コネクタ78A、78B、コネクタ79の各端子は、基板に形成されたプリント配線を介して上記各部品に電気的に接続されている。
第2基板70のうち第1コネクタ68A、68Bに対応する位置には、両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部70hA、70hBが形成されている。
コネクタ配設用貫通部70hAは、第1コネクタ68Aを配設可能な大きさ及び形状に形成されている。また、第1基板60と第2基板70とを積層した状態で、コネクタ配設用貫通部70hAは、第1コネクタ68Aの内側の開口縁よりも離れた位置に至る領域に形成されている。このため、コネクタ配設用貫通部70hAのうち第1コネクタ68Aの内側の開口縁に対向する部分を接続作業用スペースS1として、第1コネクタ68Aに対するコネクタ103Aの接続作業を実施できる。
上記実施形態では、コネクタ配設用貫通部70hA、70hBは、第1コネクタ68A、68Bの周囲を囲む孔であるが、必ずしもその必要は無い。コネクタ配設用貫通部が第2基板の周囲から内側に凹む形状に形成されて、第2基板の両面に貫通する構成であってもよい。
コネクタ配設用貫通部70hBは、第1コネクタ68Bを配設可能な大きさ及び形状に形成されている。また、第1基板60と第2基板70とを積層した状態で、コネクタ配設用貫通部70hBは、第1コネクタ68Bの内側の開口縁よりも離れた位置に至る領域に形成されている。このため、コネクタ配設用貫通部70hBのうち第1コネクタ68Bの内側の開口縁に対向する部分を接続作業用スペースS2として、第1コネクタ68Bに対するコネクタ103Bの接続作業を実施できる。
図4に示すように、第2基板70の一方主面は、裏両面粘着シート88によって、ケース90の底面の内面に貼付けられる。ケース90は、底部92と周壁部94とを有している。底部92は、方形状に形成されており、配線部材110、120を外部に引出すための貫通孔等が形成されている。周壁部94は、底部92の周囲から底部92の一方主面側に方形枠状に立上がっている。フロントパネル80、第1基板60及び第2基板70の積層体が当該周壁部94内に収容される。
図11は第1基板60と第2基板70とを積層して、両者を中継配線部材100A、100Bによって接続した状態を示す背面図であり、図12は図11のXII−XII線におけるインターフェースユニット50の断面図である。
第1基板60の一方主面と第2基板70の他方主面とを対向させた状態で、第1基板60と第2基板70とが中間両面粘着シート86によって接合されて積層された状態では、第2基板70の他方主面(表面)に設けられた発光部72(文字表示部81に対応する)は、第1基板60の第1光通過孔61h1内に配設される。発光部72が発した光は、第1光通過孔61h1を通り、表側両面粘着シート84及びフロントパネル80を透過して、インターフェースユニット50の表面側に出射する。この際、第1基板60のうち第1光通過孔61h1を囲む部分によって、光の周囲への漏れが抑制される。
また、第2基板70の一方主面(裏面)に設けられた発光部74(合格表示部82又は不合格表示部83に対応する)は、第2基板70の第2光通過孔71h2、71h3と、第1基板60の表側第2光通過孔61h2、61h3を通り、表側両面粘着シート84及びフロントパネル80を透過して、インターフェースユニット50の表面側に出射する。この際、第2基板70のうち第2光通過孔71h2、71h3を囲む部分と、第1基板60のうち表側第2光通過孔61h2、61h3を囲む部分によって、光の周囲への漏れが抑制される。
なお、第1基板60及び第2基板70の少なくとも一方がガラスエポキシ基板等で形成されている場合には、その周囲等に光の漏れを防ぐマスク処理を施すことが好ましい。
また、発光部74は、第1基板60の厚みに第2基板70の厚みを付加した距離分、フロントパネル80から離して配設することができる。このため、個々の発光部74による発光領域を広げて、合格表示部82の細長い弧状表示部分又は不合格表示部83の細長い斜め表示部分をなるべく均一に光らせることができる。
また、第1基板60と第2基板70との積層状態では、両者は、中継配線部材100A、100Bによって電気的に接続される。中継配線部材100Aは、1つ又は複数の電線101Aの両端部に、コネクタ102A、103Aが設けられた配線部材であり、中継配線部材100Bは、1つ又は複数の電線101Bの両端部に、コネクタ102B、103Bが設けられた配線部材である。
上記積層状態において、第1コネクタ68A、68Bは、第2基板70のコネクタ配設用貫通部70hA、コネクタ配設用貫通部70hB内に配設された状態となる。
この状態で、中継配線部材100Aの一端側のコネクタ102Aが第1コネクタ68Aに接続される。第1コネクタ68Aは、コネクタ配設用貫通部70hA内に位置しているため、第2基板70の一方主面よりも凹んだ位置に配設されている。そこで、第1コネクタ68Aの開口縁の前側の接続作業用スペースS1内にコネクタ102Aを配設して、当該コネクタ102Aを第1コネクタ68Aに押込むことで、そのコネクタ接続作業を容易に行える。
中継配線部材100Aの他端側のコネクタ103Aが第2コネクタ78Aに接続される。第2コネクタ78Aは、第2基板70の一方主面に実装されているため、特に問題無く、当該コネクタ接続作業を行える。
同様に、中継配線部材100Bの一端側のコネクタ102Bが第1コネクタ68Bに接続され、他端側のコネクタ103Bが第2コネクタ78Bに接続される。
これにより、第1基板60と第2基板70とが、中継配線部材100A、100Bによって電気的に接続される。
配線部材110、120の他端部のコネクタ112、122がコネクタ69、79に接続される。これにより、第1基板60又は第2基板70が他の部品、例えば、書込み用の装置等と電気的に接続される。
<効果等>
以上のように構成された電子機器によると、第1コネクタ68A、68Bを、コネクタ配設用貫通部70hA、70hBに配設した状態で、第1基板60と第2基板70とが積層される。また、コネクタ配設用貫通部70hA、70hBに配設された第1コネクタ68A、68Bは、中継配線部材100A、100Bを介して、第2基板70の一方主面側の第2コネクタ78A、78Bに接続される。このため、第1基板60と第2基板との間に、コネクタの接続構造を配設するための隙間を設ける必要が無く、第1基板60と第2基板70との間をなるべく小さくできる。これにより、相互に電気的に接続される第1基板60と第2基板70とをなるべく薄く積層できる。
また、第1基板60と第2基板70とは、面状接合部である中間両面粘着シート86によって接合されているため、それらをなるべく薄く積層した状態で保持できる。
また、中間両面粘着シート86は、第1基板60の一方主面及び第2基板70の少なくとも一方に形成された実装部品(発光部72、74、第1コネクタ68A、68B)を囲む領域に形成されているため、第1基板60と第2基板70との間において、実装部品(発光部72、74、第1コネクタ68A、68B)に対する防水性を高めることができる。
なお、第1基板60と第2基板70とが、面状接合部で接合されていることは必須ではない。例えば、第1基板と第2基板とがネジ止によって積層状態に保たれていてもよいし、枠部を含むケースに収容され、当該枠部に形成された係止構造が第1基板等に係止して、第1基板と第2基板とが積層状態に保たれてもよい。これらの場合でも、第1基板と第2基板との間には、樹脂シート等の絶縁部材が介在することが好ましい。
また、コネクタ同士を接続する場合、その接続構造は、接続方向においてサイズが大きくなり易い。ここでは、第1コネクタ68A、68B及び第2コネクタ78A、78Bの少なくとも一方(ここでは、両方)のコネクタ接続法区が、第1基板60、第2基板70の面方向に沿った方向に接続されているため、それらのコネクタ接続構造が、第2基板70の一方主面側に大きく突出し難くなり、インターフェースユニット50のさらなる薄型化を図ることができる。
また、コネクタ配設用貫通部70hA、70hBには、第1コネクタ68A、68Bに対してコネクタ接続をおこなう側、即ち、開口縁の前側に接続作業用スペースS1、S2が設けられているため、当該接続作業用スペースS1、S2を利用して、第2基板70十の干渉を避けつつ、第1コネクタ68A、68Bに対するコネクタ102A、103Aの接続作業を容易に行える。
上記接続作業用スペースS1、S2は、第1基板60、第2基板70の製造誤差を吸収する役割をも果す。
また、第2基板70に実装された発光部72が発する光は、第1基板60に形成された第1光通過孔61h1を通って、第1基板60の他方主面側(表面側)に出射する。このため、光が第1光通過孔61h1以外の部分から漏れ難く、所望の領域を明るく発光させることができる。
また、第2基板70の一方主面に実装された発光部74が発する光は、第2基板70の第2光通過孔71h2、71h3及び第1基板60の表側第2光通過孔61h2、61h3を通って、第1基板60の他方主面側に出射する。このため、光が外部に漏れ難い。また、フロントパネル80と発光部74との距離を大きくして、発光部74が発する光を広げることもできる。
特に、上記した第1コネクタ68A、68Bの配設構造によって、第2基板70と第1基板60とがなるべく接近して積層されているため、上記発光部72、74が発する光が周囲に漏れ難い。
また、第2基板70の一方主面(裏面)側に制御ユニット40とAC/DCコンバータ32とが配置された状態で、第1基板60と第2基板70とを含むインターフェースユニット50と、制御ユニット40と、AC/DCコンバータ32とが一体化されているため、認証機能及び発光機能を有する電子機器にAC/DCコンバータ32が一体化された構成とすることができ、所望の設置スペースに対する認証制御ユニット30の組込を容易に実施できる。なお、電源ユニットとして、AC/DCコンバータに代えて、充電池又は乾電池が設けられてもよい。なお、電源ユニットが一体化されていることは必須ではない。
{変形例}
上記実施形態では、電子機器が建物内又は部屋内への人の入室管理を行う認証制御ユニットである例で説明したが、認証制御ユニットは、その他、書類等を格納するキャビネット等の格納装置の扉、引出等に設けられて、当該扉、引出の開閉管理を行うユニットとしても適用可能である。また、上記基板の積層構造自体は、認証制御ユニットに限られず、複数の基板が積層された各種電子機器に適用可能である。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
本明細書及び図面は下記の各態様を開示している。
第1の態様に係る電子機器は、一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材とを備える。
第2の態様は、第1の態様に係る電子機器であって、前記第1基板と前記第2基板とを積層状態で接合する面状接合部をさらに備える。
第3の態様は、第2の態様に係る電子機器であって、前記面状接合部は、前記第1基板の一方主面及び前記第2基板の少なくとも一方に形成された実装部品を囲む領域に形成されているものである。
第4の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方のコネクタ接続方向が、前記第1基板の面に沿った方向に設定されているものである。
第5の態様は、第1から第3のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第1コネクタのコネクタ接続方向が、前記第2基板の面に沿った方向に設定されており、前記コネクタ配設用貫通部が、そのコネクタ配設用貫通部に配設された前記第1コネクタに対する前記中継配線部材の接続端側に、接続作業用スペースを設けた大きさに形成されているものである。
第6の態様は、第1から第5のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第2基板に発光部が実装され、前記第1基板のうち前記発光部に対応する位置に、前記発光部が発する光を、前記第1基板の他方主面側に通過させる第1光通過孔が形成されているものである。
第7の態様は、第1から第6のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第2基板の一方主面に発光部が実装されると共に、前記第2基板のうち前記発光部に対応する位置に、前記発光部が発する光を前記第2基板の他方主面側に通過させる第2光通過孔が形成されているものである。
第8の態様は、第1から第7のいずれか1つの態様に係る電子機器であって、前記第1基板に、タッチ操作を検出するためのタッチ操作検出用電極、及び、認証通信用のアンテナの少なくとも一方が設けられ、前記第2基板に、前記第1基板の他方主面に向けて光を発する発光部が設けられ、前記タッチ操作検出用電極、及び、認証通信用のアンテナの少なくとも一方の出力に基づいて、認証動作を実行すると共に、前記発光部の発光を制御する制御ユニットと、前記発光部及び前記制御ユニットに対して電力を供給する電源ユニットとをさらに備え、前記制御ユニットと前記電源ユニットとが前記第2基板の一方主面側に配置された状態で、前記第1基板と前記第2基板と前記制御ユニットと前記電源ユニットとが一体化されているものである。
第1の態様によると、第1コネクタを第2基板のコネクタ配設用貫通部に配設した状態で、第1基板と第2基板とが積層される。また、コネクタ配設用貫通部に配設された第1コネクタは、中継配線部材を介して、第2基板の一方主面側の第2コネクタに電気的に接続される。このため、第1基板と第2基板との間に、コネクタの接続構造を配設可能な隙間を設ける必要が無く、第1基板と第2基板との隙間をなるべく小さくできる。これにより、相互に電気的に接続される第1基板と第2基板とをなるべく薄く積層できる。
第2の態様によると、前記第1基板と前記第2基板とを、なるべく薄く積層した状態で保持できる。
第3の態様によると、第1基板と第2基板との間において、実装部品に対する防水性を高めることができる。
コネクタの接続構造は、その接続方向においてサイズが大きくなり易い。そこで、第1コネクタ及び第2コネクタの少なくとも一方のコネクタ接続方向が、第1基板の面に沿った方向に設定されている第4の態様によると、第1コネクタと中継配線部材とのコネクタ接続構造、及び、第2コネクタと中継配線部材とのコネクタ接続構造の少なくとも一方が、第2基板の一方主面から突出する寸法を小さくできる。
第5の態様によると、第1コネクタと中継配線部材とのコネクタ接続構造が第2基板の一方主面から突出する寸法を小さくしつつ、接続作業用スペースを利用して第1コネクタと中継配線部材とを容易に接続できる。
第6の態様によると、第2基板に実装された発光部が発する光が、第1基板に形成された第1光通過孔を通って、第1基板の他方主面側に出射する。このため、光が第1光通過孔以外の部分から漏れ難い。
第7の態様によると、第2基板の一方主面に実装された発光部が発する光が、第2基板の第2光通過孔及び第1基板の第1光通過孔を通って、第1基板の他方主面側に出射する。このため、光が外部に漏れ難い。
第8の態様によると、認証機能及び発光機能を有する電子機器に、電源ユニットが一体化されているため、所望の設置スペースに対する組込を容易に実施できる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
30 認証制御ユニット
32 AC/DCコンバータ
40 制御ユニット
42 認証コントローラ
50 インターフェースユニット
52 タッチ検知回路部
54 通信回路部
60 第1基板
61h1 第1光通過孔
61h2、61h3 表側第2光通過孔
62 アンテナ
64 タッチ操作検出用電極
66 実装部品
68A、68B 第1コネクタ
70 第2基板
70hA、70hB コネクタ配設用貫通部
71h2、71h3 第2光通過孔
72、74 発光部
78A、78B 第2コネクタ
86 中間両面粘着シート
86a、86b、86c 開口
100A、100B 中継配線部材
S1、S2 接続作業用スペース

Claims (8)

  1. 一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、
    両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材と、
    を備え、
    前記第1基板と前記第2基板とが共通するケースに収容されている、電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器であって、
    前記第1基板と前記第2基板とを積層状態で接合する面状接合部をさらに備える、電子機器。
  3. 請求項2記載の電子機器であって、
    前記面状接合部は、前記第1基板の一方主面及び前記第2基板の少なくとも一方に形成された実装部品を囲む領域に形成されている、電子機器。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の電子機器であって、
    前記第1コネクタ及び前記第2コネクタの少なくとも一方のコネクタ接続方向が、前記第1基板の面に沿った方向に設定されている、電子機器。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子機器であって、
    前記第1コネクタのコネクタ接続方向が、前記第2基板の面に沿った方向に設定されており、
    前記コネクタ配設用貫通部が、そのコネクタ配設用貫通部に配設された前記第1コネクタに対する前記中継配線部材の接続端側に、接続作業用スペースを設けた大きさに形成されている、電子機器。
  6. 一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、
    両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材と、
    を備え、
    前記第2基板に発光部が実装され、
    前記第1基板のうち前記発光部に対応する位置に、前記発光部が発する光を、前記第1基板の他方主面側に通過させる第1光通過孔が形成されている、電子機器。
  7. 一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、
    両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材と、
    を備え、
    前記第2基板の一方主面に発光部が実装されると共に、前記第2基板のうち前記発光部に対応する位置に、前記発光部が発する光を前記第2基板の他方主面側に通過させる第2光通過孔が形成されている、電子機器。
  8. 一方主面に第1コネクタが固定された第1基板と、
    両面側に貫通するコネクタ配設用貫通部が形成されると共に、一方主面に第2コネクタが実装され、前記第1コネクタを前記コネクタ配設用貫通部に配設すると共に、他方主面を前記第1基板の一方主面に対向させた状態で、前記第1基板に積層された第2基板と、
    前記第1コネクタと前記第2コネクタとを接続する中継配線部材と、
    を備え、
    前記第1基板に、タッチ操作を検出するためのタッチ操作検出用電極、及び、認証通信用のアンテナの少なくとも一方が設けられ、
    前記第2基板に、前記第1基板の他方主面に向けて光を発する発光部が設けられ、
    前記タッチ操作検出用電極、及び、認証通信用のアンテナの少なくとも一方の出力に基づいて、認証動作を実行すると共に、前記発光部の発光を制御する制御ユニットと、
    前記発光部及び前記制御ユニットに対して電力を供給する電源ユニットと、
    をさらに備え、
    前記制御ユニットと前記電源ユニットとが前記第2基板の一方主面側に配置された状態で、前記第1基板と前記第2基板と前記制御ユニットと前記電源ユニットとが一体化されている、電子機器。
JP2016254980A 2016-12-28 2016-12-28 電子機器 Active JP6901078B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254980A JP6901078B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254980A JP6901078B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018107377A JP2018107377A (ja) 2018-07-05
JP6901078B2 true JP6901078B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=62787499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016254980A Active JP6901078B2 (ja) 2016-12-28 2016-12-28 電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6901078B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02263495A (ja) * 1989-04-04 1990-10-26 Clarion Co Ltd 基板接続構造
JP3064294B2 (ja) * 1997-07-31 2000-07-12 日本精機株式会社 電気接続装置
JP4340193B2 (ja) * 2004-05-28 2009-10-07 京セラミタ株式会社 シールドボックス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018107377A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10519694B2 (en) Deadbolt touch panel for keyless entry
CN105138161B (zh) 触控显示装置
JP6772387B2 (ja) 接合画面、表示装置および携帯端末
US10752185B2 (en) Transportation vehicle panel with display functionality
ES2439701T3 (es) Disposición de panel de mando para aparatos electrodomésticos y procedimiento para fabricar una disposición de panel de mando
US20180367139A1 (en) User interface system for controlling a vehicle operation
JP3212919U (ja) キーボード
CN106203026A (zh) 指纹识别传感器、显示屏、电子设备及功能启动方法
KR20140018374A (ko) 조명 시스템
JP2020532132A (ja) 電子機器をホストするための多層構造体及び関連する製造方法
JP7214769B2 (ja) 収納装置
JP6901078B2 (ja) 電子機器
US20110232976A1 (en) Capacitive touch pad with adjacent touch pad electric field suppression
TWI382793B (zh) Self-luminous circuit board structure
TWM615424U (zh) 電子鎖具之控制裝置
CN101887295A (zh) 电脑机箱及其上的i/o接口装置
CN106298342A (zh) 多向按键
US10206282B2 (en) Device having a single-sided printed circuit board
JP6688579B2 (ja) 静電容量式タッチスイッチ装置及び収納装置
JP6440664B2 (ja) Led照明装置の取り付け構造
TWI808883B (zh) 具有玻璃內指紋感測器的生物特徵感測器裝置
JP6691205B2 (ja) 収納装置
JP6953502B2 (ja) 収納装置
CN203617189U (zh) 键盘的发光模组
CN209747387U (zh) 背光装置的导光结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201013

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210608

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6901078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150