JP6901039B2 - モデル構造選択装置、方法、ディスアグリゲーションシステムおよびプログラム - Google Patents

モデル構造選択装置、方法、ディスアグリゲーションシステムおよびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6901039B2
JP6901039B2 JP2020505507A JP2020505507A JP6901039B2 JP 6901039 B2 JP6901039 B2 JP 6901039B2 JP 2020505507 A JP2020505507 A JP 2020505507A JP 2020505507 A JP2020505507 A JP 2020505507A JP 6901039 B2 JP6901039 B2 JP 6901039B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state model
data
model
state
series data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020505507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020529675A (ja
JP2020529675A5 (ja
Inventor
ムルトゥザ ペトラードワラー
ムルトゥザ ペトラードワラー
鈴木 亮太
亮太 鈴木
滋 河本
滋 河本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JP2020529675A publication Critical patent/JP2020529675A/ja
Publication of JP2020529675A5 publication Critical patent/JP2020529675A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6901039B2 publication Critical patent/JP6901039B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/02Measuring effective values, i.e. root-mean-square values
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/25Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof using digital measurement techniques
    • G01R19/2506Arrangements for conditioning or analysing measured signals, e.g. for indicating peak values ; Details concerning sampling, digitizing or waveform capturing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F18/00Pattern recognition
    • G06F18/10Pre-processing; Data cleansing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N7/00Computing arrangements based on specific mathematical models
    • G06N7/01Probabilistic graphical models, e.g. probabilistic networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Algebra (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Probability & Statistics with Applications (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Bioinformatics & Computational Biology (AREA)
  • Evolutionary Biology (AREA)
  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、モデル構造選択装置、方法、ディスアグリゲーションシステムおよびプログラムに関する。
ディスアグリゲーション(disaggregation:分離)技術は、複数の機器の消費電力または消費電流などの集約(合成)信号を個々の波形に分離するために使用される。
ディスアグリゲーションのためのアルゴリズムとして、ファクトリアル隠れマルコフモデル(Factorial Hidden Markov Model;FHMM)、組合せ最適化、ブラインド信号源分離などのアルゴリズムのいずれか1つを利用することができる。
グラフィカル状態モデルは確率的モデルであり、グラフは、所与のデータまたは分布の期間の間の条件付き構造を示す。一般に、機器は現在の状態にとどまる可能性が高く、状態変化の発生は、例えば機器の動作タイプに応じて、比較的まれまたは頻繁となる。
状態間の遷移をモデル化するための典型的な状態モデル構造の1つとして、完全接続状態モデル(fully connected state model)があり、すべての状態は完全に接続され、すなわち、任意の状態から他の状態への遷移が可能であり、あらゆる状態が開始状態または終了状態として機能することができる。
FHMMベースのディスアグリゲーションアプローチにおいては、固定数のノード(状態)および固定数のエッジを有する状態モデル構造が通常採用される。FHMMの単純なケースとして、1つの機器は1つの因子に対応し、各因子は状態モデル構造を表す。図10Aおよび図10Bは、それぞれ、隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model;HMM)およびFHMMの観測と状態との関係の観点から、HMMおよびFMMMを模式的に示している。なお、FHMMを用いたディスアグリゲーションシステムに関しては、非特許文献1、特許文献1、および特許文献2を参照することができる。
HMMでは、タイムスタンプtにおける1つの状態変数S(隠れ状態)は、タイムスタンプtにおける観測データY(集合波形データ)に対応する(図10A参照)。
FHMMでは、タイムスタンプtにおける状態変数Sとして、S (1),S (2),S (3),…S (m),…,およびS (M)の複数(M個)の状態変数が存在し、タイムスタンプtにおけるM個の状態変数St(1)−St(M)から、1つの観測データYが生成される(図10B参照)。すなわち、FHMMでは、タイムスタンプtにおける観測Yは、当該タイムスタンプにおけるすべての状態変数S (1)−S (M)に依存する。
M個の状態変数S (1)−S (M)は、それぞれM個の機器に対応させることができる。M個の状態変数S (1)−S (M)の状態値は、それぞれ、M個の機器の状態(オンまたはオフ状態などの動作状態)に対応する。すなわち、第m番目の因子(m=1,…,M)の状態は、第m番目の因子に対応する第m番目の機器の状態に対応する。FHMMの学習プロセスにおいては、各タイムスタンプtにおける合成波形Yが観察されるように、モデルパラメータが取得または更新される。
隠れ状態{S,S,…,S,…,S}が観測データ{Y,Y,…,Y,…,Y}に対応するとすると、状態Sと観測データYの同時確率P({S,Y})は、次式で与えられる。
Figure 0006901039
同時確率P({S,Y})は、M個の因子の状態の組み合わせである状態SでYが観測される確率である。
P(S)は、初期タイムスタンプt=1において、M個の因子の状態の組み合わせがSにある初期状態確率である。P(S)は次式で計算できる。
Figure 0006901039
ここで、P(S(m) )は、第m番目の因子の状態S(がタイムスタンプt=1の状態にある初期状態確率である。
P(S|St−1)は、タイムスタンプt−1におけるM個の因子の状態の組み合わせSt−1が、タイムスタンプtにおけるM個の因子の状態の組み合わせSに遷移する、遷移確率(条件付き確率)である。P(S|St−1)は次式で計算できる。
Figure 0006901039
このモデルの図式的な表現が図10Bに示されている。状態数がKであるとすると、遷移確率P(S(m) |S(m) t−1)は、K×K正方行列であり、第k番目の状態から第k'番目の状態(k'=1,2,..)への第m番目の因子の遷移確率が、第k番目の行と第k'番目の列に配置されている。
P(Y|S)は、M個の因子の状態の組み合わせがStである条件下でYがタイムスタンプtで観測される観測確率(条件付き確率)である。
Figure 0006901039
ここで
Figure 0006901039
DはYの次元、CはD×Dの共分散行列、'は行列転置、−1は逆行列、||は行列式、W(m)はD×Kの重み行列を示す。
(m)は、第m番目の機器の波形に対応するP({S,Y})に関連するパラメータである。μは、時刻tでの観測平均であり、行列W(m)の状態S(m) に対応するM個の列要素を加算することにより得られる。
FHMMでは、EM(Expectation−Maximization)などのアルゴリズムを使用して、出力(観測データ)からパラメータを推定することができ、図11のフローチャートに示すように、E(期待)ステップとM(最大化)ステップを繰り返すことにより、観測データの対数尤度を最大化する。図11に、EMアルゴリズムを用いたモデル学習手順を示す。
<ステップS1>初期パラメータ設定
<ステップS2>集合波形データ{Y,Y,…,Y}の取得
<ステップS3>状態の推定(FHMMの各因子が各状態にある各確率の計算)。すなわち、Eステップでは、現在推定されている潜在変数の分布に基づいてモデルの尤度の期待値を計算する。尤度の期待値は次式で与えられる。
Figure 0006901039
ここで、Qは、現在のパラメータφおよび観測シーケンス{Y}を与えられたパラメータφnewの関数である。FHMMで推定されるモデルパラメータは、φ={W(m),π(m),P(m),C}でもよく、ここで、π(m)=P(S(m) )(初期状態確率)、P(m)= P(S(m) |S(m) t−1)、CおよびW(m)は、上記の数式(4)および(5)におけるものである。
<ステップS4>Mステップは、φnewの関数としてQを最大化する。Mステップで得られたパラメータを使用して、次の反復のEステップで用いられる潜在変数の分布を決定する。
<ステップS5>モデルパラメータφが収束する(増加しない)かどうかをチェックする。期待値が収束する(増加しない)までステップ3および4が繰り返される。
状態モデルの状態空間グラフにおけるノードの数およびエッジの数に関して、機器の状態モデル構造(状態遷移モデル)の選択に伴う複雑性は比較的高い。
したがって、状態モデルの構造の選択を行う代わりに、完全接続状態モデルなどの状態モデルの同じ構造が使用され続ける。その波形が集合波形に合成される異なる機器のデータを使用して、状態モデル(モデルパラメータ)を学習させることができる。しかし、同じ状態モデル構造を使用し続けると、機器から得た所与のデータと状態モデル構造が互いに一致しない場合、ディスアグリゲーションにおける推定精度が低下する可能性がある。
完全接続状態モデルは、FHMMにおいて一般的に使用される状態モデルの1つである。分離する機器の数は用途ごとに異なるため、状態モデルの構造(トポロジー)を選択することは難しい。したがって、完全接続状態モデルを選択することは選択肢の1つと言える。
与えられた波形データから状態モデル(パラメータ)を自動的に学習する方法が知られている。この方法は、教師なし学習アプローチおよびデータ駆動モデルのカテゴリー下に分類されると言えるが、選択された状態モデル構造の適正性を保証できないことが知られている。
特許文献3には、家庭または建物内の個々の機器によって消費される電力を判定し提示することができる消費電力測定システムが開示されている。このシステムは、電力計が接続されている電力線にそれぞれ接続されている複数の機器に関する動作状態情報を収集し、どの機器がオンまたはオフであるか、および各機器がどれだけの電力を消費するかを判定することができる。
特開2013−213825号公報 特開2013−218715号公報 米国特許出願公開第2011/0112780号明細書
Zoubin Ghahramani, and Michael I. Jordan, "Factorial Hidden Markov Models", Machine Learning Volume 29, Issue 2-3, Nov./Dec. 1997
ディスアグリゲーションの関連技術において、完全接続状態モデルの構造は、異なるすべての種類の機器に対して必ずしも適合しない。
不適切な状態モデル構造に基づいて所与の波形データから状態モデルを学習すると、推定精度が低下する。より具体的には、ディスアグリゲーションシステム内のすべての機器に対して完全接続状態モデルを用いると、推定における複雑性が非常に増大し、機器の状態を推定することが困難となる。
状態モデルの選択は、ディスアグリゲーションにおける推定プロセスを円滑にする状態モデルを学習するために非常に重要である。
本発明は、上記の問題を解決するために発明されたものであり、その目的の1つは、複雑性を低減しつつ、信号がサンプリングされたデータの時系列に基づいて適切な状態モデル構造の選択を可能にすることである。
本発明の1つの側面によれば、波形サンプルデータの時系列または前記サンプルデータから算出された特徴量を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取る入力部と、前記時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算する計算部と、前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、選択された状態モデルを記憶する記憶部に前記選択された状態モデルを記憶する選択部と、を含む状態モデル構造選択装置が提供される。
本発明の1つの側面によれば、サンプルデータの特徴量の時系列を記憶するデータ記憶部と、状態モデルを記憶するモデル記憶部と、少なくとも1つの機器の波形サンプルデータを取得するデータ取得部と、前記波形サンプルデータによって構成されるか、または前記サンプルデータから計算された特徴量の時系列を格納するデータ前処理部と、前記データ記憶部から前記時系列データを受け取り、前記時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算し、前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、前記モデル記憶部に前記選択された状態モデルを記憶するモデル構造選択部と、前記モデル記憶部に記憶された前記選択された状態モデルを用いて、前記データ記憶部により取得され記憶された前記波形時系列データから、前記選択された状態モデルについてのモデルパラメータを学習するモデル学習部と、前記モデル記憶部に記憶された前記状態モデルを用いて、複数の機器それぞれの個別の波形が統合された波形から個別の波形を推定する推定部と、を含むディスアグリゲーションシステムが提供される。
本発明の1つの側面によれば、状態モデル構造を選択する方法であって、
波形サンプルデータの時系列または前記サンプルデータから算出された特徴量を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取り、
前記受け取った時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算し、
前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、
モデル記憶部に前記選択された状態モデルを記憶すること、を含む方法が提供される。
本発明の1つの側面によれば、
波形サンプルデータの時系列または前記サンプルデータから算出された特徴量を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取り、
前記受け取った時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算し、
前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、
モデル記憶部に前記選択された状態モデルを記憶すること、
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
本発明のさらに別の側面では、上記側面によるプログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能な記録媒体(半導体メモリ(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のnon−transitory computer readable recording medium)が提供される。
本発明によれば、複雑性を低減しつつ、信号がサンプリングされたデータの時系列に基づいて適切な状態モデル構造の選択が可能になる。その結果、本発明は、ディスアグリゲーションの精度の向上に寄与することができる。本発明のさらに他の特徴及び利点は、本発明を実施することが企図されている最良の形態の単なる例示により、本発明の実施形態のみを図示及び説明した添付の図面と併せて以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかになるであろう。理解されるように、本発明は、他の異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、本発明から逸脱することなく、様々な明白な点において変更可能である。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的であるとみなされるべきであり、限定的ではないとみなされるべきである。
一実施形態の構成を示す図である。 タイプ1の(完全に接続された)状態モデルを模式的に示す図である。 タイプ1の(完全に接続された)遷移行列を示す図である。 タイプ1の(完全に接続された)時系列データの典型的な例を模式的に示す図である。 タイプ2(一方向)の状態モデルを模式的に示す図である。 タイプ2(一方向)の遷移行列を示す図である。 タイプ2(一方向)の時系列データの典型的な例を模式的に示す図である。 モデル構造選択部を模式的に示す図である。 一実施形態の手順を示すフローチャートである。 タイプ1の状態モデル構造の例示的なケースの時系列データを模式的に示す図である。 図6Aにおけるマグニチュード値の出現回数を示す図である。 図6Aにおけるサイクルの頻度の確率と頻度の確率との間の相関係数を示す図である。 タイプ2の状態モデル構造の例示的なケースの時系列データを模式的に示す図である。 図7Aにおけるマグニチュード値の出現回数を示す図である。 図7Aにおけるサイクルの頻度の確率と頻度の確率との間の相関係数を示す図である。 第2の実施形態のシステムを模式的に示す図である。 第3の実施形態のシステムを模式的に示す図である。 観測とその状態との間の関係に関して、HMMのグラフィカルモデルを模式的に示す図である。 観測とその状態との間の関係に関して、FHMMのグラフィカルモデルを模式的に示す図である。 EMアルゴリズムを用いたディスアグリゲーション手順を模式的に示す図である。
一実施形態では、教師あり学習アプローチを使用して、機器の所与の波形データから状態モデル(モデルパラメータ)を学習する。なお、モデルの選択は、状態モデルの構造を選択することを意味する。実施形態では、FHMMモデルを用いることを前提とする。
一実施形態では、2つのタイプの構造が提供されてもよく、第1のタイプは完全接続状態モデル、第2のタイプは一方向状態モデル(one way direction state model)であるが、これに限定されない。これら2つのタイプの状態モデルから、所与の波形データに対して特定の状態モデルを選択することができる。
完全接続状態モデルがディスアグリゲーションシステム内のすべての機器に適用されると仮定される場合、その消費電流の総和から各機器の個々の信号波形への分離など、複数の機器の集合波形を分離するための推定における複雑性が増すことになる。すなわち、分離されるすべての機器に完全接続状態モデルを使用すると、消費電流波形などの集合波形から、ある瞬間における機器の状態の発生を推定する場合における複雑性が増すなどの欠点がある。
一実施形態において、プログラム(指示)を記憶するメモリを有するプロセッサが、当該プログラムを読み込み実行し、サンプルデータの時系列またはサンプルデータから算出された特徴量を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取る入力処理と、時系列データのサンプル値分布に基づいて時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算する計算処理と、当該尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、選択された状態モデルを記憶する記憶部に選択された状態モデルを記憶する選択処理と、を実行するように構成されてもよい。完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルからの状態モデルの選択は機器ごとに行われてもよい。例えば、二種類の状態モデルの組み合わせを用いて、機器Aおよび機器Bのそれぞれの所与の波形に基づいて、機器Aに完全接続状態モデルを割り当て、機器Bに一方向状態モデルをそれぞれ割り当ててもよい。
機器ごとに2つの状態モデル構造の内の1つを割り当てることにより、複数の機器の集約信号波形を個々の機器の単一信号波形に分離するディスアグリゲーションにおける各機器の波形を推定する際の複雑性を低減できる。
機器の消費電流(例えば、実効値:RMS(Root Mean Square;二乗平均平方根)電流)などの波形データは、主に2種類のパターンを含む。したがって、2つのタイプに分類することができる。例えば、第1のタイプはステップベースのパターンであり、もう1つのタイプは同じシーケンスの繰り返しである。ステップベースのパターンは、それぞれの間に上昇を伴う複数の水平線分を有する、いわゆるステップ関数または階段関数に類似した形の機器の消費電流などのパターンを含む。例えば、機器の消費電流は、電流の適切な測定尺度において一定期間一定に保たれ、その後、瞬時に変化して他の値にジャンプする。状態モデル構造の観点から、これは、状態変化は瞬時に発生し、ある期間においてはそのままの状態にあることを意味する。
第2のタイプはシーケンスベースのパターンであり、消費電流は一定ではなく、機器の操作および動作に応じて頻繁に変化する。
<実施形態1>
図1は、第1の実施形態によるディスアグリゲーションシステムの構成を示す図である。ディスアグリゲーションシステムは、データ取得部101と、データ前処理部102と、データ記憶部103と、モデル構造選択部104と、モデル学習部105と、モデル記憶部106と、推定部107と、出力部108とを含む。
データ取得部101は、1つ以上の機器が接続されている幹線または分電盤(不図示)で測定された電流の波形データ(または集合波形)を取得する。データ取得部101は、LAN(Local Area Network)および/またはWAN(Wide Area Network)などの1つ以上の通信ネットワークを介して、または信号をサンプリング(測定)し、通信機能を備えたセンサ(不図示)から、または波形データ(集合波形)を取得するエネルギー管理コントローラから波形データ(集合波形)を取得してもよい。
データ前処理部102は、データ取得部101が取得した波形データから特徴量を算出(抽出)し、算出した特徴量をデータ記憶部103に保存する。例えば、データ前処理部102は、波形データ(すなわち、電流信号をサンプリングした値)から、特徴量として二乗平均平方根(RMS)を計算してもよい。より具体的には、データ前処理部102は、所定のサンプリング周波数でセンサによりサンプリングされた電流波形データ(瞬時電流値)からRMS値の時系列を算出してもよい。あるいは、センサが測定(計算)するRMS電流などの時系列データをセンサがデータ取得部101に提供してもよい。あるいは、データ前処理部102は、時間領域の波形のピーク値、平均値、波高値など、または時間領域の波形自体を特徴量として用いてもよい。データ前処理部102は、必要に応じて、データ取得部101により取得された波形の時間領域サンプルデータを間引きまたは補間(再サンプリング)してもよい。または、データ前処理部102は、フーリエ変換(高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform;FFT)または離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform;DFT)など)を使用して波形データを周波数領域に変換し、周波数スペクトル成分に基づいて特徴量を計算してもよい。センサが測定する電力(有効電力など)のマグニチュード(magnitude:大きさ)の時系列データを、センサがデータ取得部101に提供してもよい。さらなる変形例では、データ取得部101は、信号波形をサンプリング(測定)して当該信号波形の時系列データを取得するセンサを含むか、またはそのセンサに直接接続されてもよい。
最初にモデルトレーニングおよび状態モデル学習を実行し機器パラメータを取得して、状態モデルグラフである確率モデルにしてもよい。
モデル構造選択部104は、データ記憶部103に記憶された所定の波形データから状態モデル構造(完全接続状態モデルまたは一方向状態モデル)を選択する。
モデル構造選択部104による状態モデル構造の選択は、モデルトレーニングの段階の前に実行されてもよい。
モデル構造選択部104により状態モデルの訓練用モデル構造が選択されると、モデル学習部105は、状態モデルの選択された構造のモデルパラメータを学習し、機器用に訓練されたモデルをモデル記憶部106に記憶してもよい。
推定部107は、データ記憶部103から波形情報を取得し、複数の機器の消費電流などの集合(合成)波形データから、各機器の個別の波形を推定する。
推定部107は、上記のEMアルゴリズムを使用してもよいが、これに限定されない。この場合、推定部107は、Eステップを実行する第1のユニットと、Mステップを実行する第2のユニットとを含んでもよい。第1のユニット(処理)は、データ記憶部103に記憶された波形データ(Y,..,Y)に基づいて、モデル記憶部106に記憶されたFHMMの各因子(m)(m=1,…,M)の各状態における状態確率を推定し、推定結果を第2のユニットに供給してもよい。第2のユニットは、データ記憶部103から取得した波形データY−Yと、第1のユニットからの推定結果とを用いて、FHMMの学習を実行し、FHMMのモデルパラメータを、φ={W(m),π(m),P(m),C}に更新してもよい。ここで、π(m)は初期状態確率、P(m)は遷移確率、Cは共分散行列、W(m)は特性波形である。
出力部108は、推定結果(各機器の個別の波形)を、表示装置、記憶装置、またはネットワーク装置(不図示)などの出力装置に出力する。ネットワーク装置は、ネットワーク(不図示)を介して遠隔端末に結果を送信するように構成されてもよい。
図2Aは、完全接続状態モデルの例を示しており、それぞれが自己ループを有する4つの状態は、有向グラフ(状態遷移図)の4つのノードによって表され、4つのノードは互いにエッジによって接続されている。各状態の自己ループは、そのノード自体に接続されたエッジである。各状態から別の状態への接続は、ある状態の機器が別の状態に経路全体を移動することなく変化できるという類推に関連させることができる。自己ループは、機器がそれ自体の状態にとどまり続けるという類推に関連させることができる。
図2Aは、図2Bに示されるように、4×4の状態遷移行列Aによって表すことができ、ai,,j要素は、第i番目の状態pが第j番目の状態pに遷移する状態遷移確率を表す(i,j=1,..,4)。なお、状態の数は4に限定されず、機器の動作パターンの要件および特定の期間における消費電流量に応じて増加させることができる。
上述のように、図2Cに模式的に示されるステップベースの波形データ(時系列データ)は、各状態における自己ループが次の状態が発生するまで同じ状態で待機することを表す、図2Aに示される完全接続状態モデルに適している場合がある。図2Cにおいて、横軸は時間を示し、縦軸は、データ前処理部102によって計算されたRMS(二乗平均平方根)電流などの特徴量のマグニチュード(大きさ)を示す。すなわち、図2Cにおいて、点で表される各サンプリング点の値は、特徴量のマグニチュード(大きさ)であってもよい。当然のことながら、時系列データとして、波形データ自体(電流センサにより瞬時にサンプリングされた電流値)を採用することも可能であり、サンプリングされた電流値の振幅値または振幅値の絶対値をマグニチュード値として用いてもよい。
図3Aに、K個の状態(値)p,…,pおよび1つの待機状態wを有する一方向状態モデルを示す。図3Aの状態は、一方向の1つのエッジによって接続されている。これは、ある状態から、その次の状態に遷移できることを意味する。このトポロジーは一方向トポロジーと称される。wで示される状態は待機状態であり、自己ループは同じ状態の発生を表し、同じ状態または次の状態が発生する確率は、訓練されたモデルに依存する。
図3Aの状態(値)p−pに関する状態遷移行列Bを、図3Bに示す。K×Kの行列Bにおいて、b1,2=b2,3=b3,4=bK−1,K=1であり、残りの要素はすべてゼロである。
機器に対する状態間の状態遷移確率P(S|St−1)は、次のように求めることができる。
P(S=p|St−1=pk−1)=P(S=w|St−1=p)=1 (7)
P(S=p|St−1=w)=α (8)
P(S=w|St−1=w)=1−α (9)
(7)は、タイムスタンプt−1における状態変数St−1の値(動作状態)がpk−1である場合、タイムスタンプtにおける状態変数Sの値(動作状態)がpに遷移する確率は1であることを示し(k=1 to K)、タイムスタンプt−1における状態変数St−1の値(動作状態)がpである場合、次のタイムスタンプtにおける状態変数Sの値(動作状態)がwに遷移する確率は1であることを示す。
(8)は、タイムスタンプt−1における状態変数St−1の値(動作状態)がw(待機状態)である場合、タイムスタンプtにおける状態変数Sの値(動作状態)がpになる確率はα(0<α<1)であることを示す。
(9)は、タイムスタンプt−1における状態変数St−1の値(動作状態)がw(待機状態)である場合、タイムスタンプtにおける状態変数Sの値(動作状態)がw(待機状態)である確率は1−αであることを示す。
(7)−(9)の状態変数SおよびSt−1は、それらの波形が集合波形データに集約される複数の機器を構成する個々の機器に関連付けられてもよい。すなわち、一方向状態モデルの(7)−(9)の状態変数SおよびSt−1は、モデル構造選択部104により一方向状態モデルが選択された後のモデル学習部105によるモデル学習処理のタイムスタンプtおよびt−1における、合計M個の因子(M個の機器)のうち、第m番目の因子(第m番目の機器)の状態S(m) およびS(m) t−1と関連付けられてもよい。
上述のように、一方向状態モデルは、図3Cに示すように、機器におけるパターンのシーケンスを表す。シーケンスの繰り返しは、状態間に1つの繋がりを設計することに類似している。パターンのシーケンスは繰り返されるので、機器のシーケンスの間に待機時間または休止時間が存在する。待機時間は、状態モデル構造の待機状態にマッピングすることができる。一方向状態の長さは、機器のシーケンスまたはパターンに基づいて変更することができる。図3Cでは、図2Cと同様に、横軸は時間を示し、縦軸は、データ前処理部102によって計算されたRMS電流などの特徴量のマグニチュード(大きさ)を示す。
図4にモデル選択部104を示す。図4を参照すると、モデル選択部104は、 データ記憶部103から波形時系列データを受け取る入力部1041と、受信した波形時系列データの各サンプル値(マグニチュード又は振幅など)分布に基づいて、波形時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算する計算部1042と、例えば当該尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、選択された状態モデルをモデル記憶部106に記憶する選択部1043とを含む。
図5は、モデル構造選択部104の動作を示すフローチャートである。
以下に、2つの時系列データの例を用いて、2種類の状態モデル構造に基づいて状態モデル構造を選択する手順を説明する。
<ステップS101>
データ記憶部103から、[x]を含む波形時系列データxが入力される(i=1,2,...n)。特に限定されないが、この例では、各サンプルx(i=1,...,n)は、データ取得部101により取得された電流波形データからデータ前処理部102によって計算された二乗平均平方根(RMS)電流値のマグニチュード(大きさ)でもよい。RMS電流値は電流センサから取得されてもよい。または、各サンプルx(i=1,..,n)は、データ前処理部102によって計算されたRMS以外の特徴量のマグニチュード(大きさ)であってもよい。または、各サンプルx(i=1,..,n)は、データ取得部101により取得された波形データのサンプルデータの振幅(または振幅の絶対値)であってもよい。
図6Aの例では、時系列データxはサンプルデータセットxを含み、ここで、i=1,2,...,n(=105)である。図7Aの例では、時系列データxはサンプルデータxを含み、ここで、i=1,2,...,n(=45)である。
図6Aおよび図7Aにおいて、横軸は時間であり、縦軸は時系列データxの各サンプルのマグニチュード(大きさ)である。より具体的には、マグニチュード(大きさ)は、時系列データxの各サンプルの絶対値(マグニチュード(大きさ))または各RMSサンプルのマグニチュード(大きさ)を意味してもよい。
なお、電流が集合波形に集約される機器が機器Aと機器Bであるとすると、図6Aの時系列波形データは、機器Bが停止した状態で、動作している機器Aのみから取得することができ、図7Aの時系列波形データは、機器Aが停止した状態で、動作している機器Bのみから取得することができる。
<ステップS102>
時系列データxのサンプリング値データの発生頻度を計算する。
図6Bは、図6Aの時系列データにおけるマグニチュード値(横軸)に対して、そのマグニチュード値の発生数(縦軸)を示す。時系列データx=[x](i=1,…,105)は、1,1.5,2,2.5,および3と、5つの異なるマグニチュード値(y−y)を有する。マグニチュード値1,1.5,2,2.5,および3の発生数は、それぞれ20,15,35,10,および25である。
図6Aに示すように、振幅値1(=y)の頻度は4、振幅値1.5(=y)の頻度は3、振幅値2(=y)の頻度は7、振幅値2.5(=y)の頻度は2、そして振幅値3(=y)の頻度は5である。
図7Bは、図7Aの時系列データにおけるマグニチュード値(横軸)に対して、そのマグニチュード値の発生数(縦軸)を示す。時系列データx=[x](i=1,…,45)は、1、2、および3と、3つの異なるマグニチュード値(y−y)を有する。マグニチュード値1、2、および3の発生数は、それぞれ30、10、および5である。
図7Aに示すように、第1のマグニチュード値1(=y)の頻度は6、第2のマグニチュード値2(=y)の頻度は10、そして第3のマグニチュード値3(=y)の頻度は5である。
<ステップS103>
サイクルの総数を数える。
図6Aの場合、サイクルの総数は、4+3+7+2+5=21である。
図7Aの場合、サイクルの総数は、6+10+5=21である。
<ステップS104>
マグニチュード値yのサイクル数の確率を、値yをとるサイクルの発生数をサイクルの総数で除算することにより計算する。
Figure 0006901039
図6Aの場合、y=1,y=1.5,y=2,y=2.5,およびy=3について確率は以下のように求められる。
P(y )=4/21=0.190、
P(y )=3/21=0.143、
P(y )=7/21=0.333、
P(y )=2/21=0.095、そして
P(y )=5/21=0.238
図7Aの場合、y=1、y=2、およびy=3について確率は以下のように求められる。
P(y )=6/21=0.285、
P(y )=10/21=0.476、そして
P(y )=5/21=0.238
<ステップS105>
時系列データxにおける回数yを数える。
図6Aの場合、振幅値y、y、y、y、およびyの総数は、それぞれ20、15、35、10、および25である。
図7Aの場合、振幅値y、y、およびyの総数は、それぞれ30、10、および5である。
<ステップS106>
の出現回数の確率を、マグニチュード値yの出現回数をxの長さで除算することにより計算する。
Figure 0006901039
図6Aの場合、y=1、y=1.5、y=2、y=2.5、およびy=3について確率は以下のように求められる。
P(y o)=20/105=0.190、
P(y o)=15/105=0.143、
P(y o)=35/105=0.333、
P(y o)=10/105=0.095、そして
P(y o)=25/105=0.238
図7Aの場合、y=1、y=2、およびy=3について確率は以下のように求められる。
P(y o)=30/45=0.667、
P(y o)=10/45=0.222、そして
P(y o)=5/45=0.111
<ステップS107>
サイクル数の確率とyの出現数の確率との間の相関係数[R]を計算する。
図6Cは、マグニチュード値y(j=1、…、5)のサイクル数の確率と出現数の確率との間の散布図または相関[R]を示す。横軸はyの出現回数の確率を示し、縦軸はyのサイクル数の確率を示す。図6Cでは、yのサイクル数の確率と発生数の確率との間に強い相関関係があることが観察される。
図7Cは、マグニチュード値y(j=1、2、および3)のサイクル数の確率と出現数の確率との間の散布図または相関[R]を示す。図7Cでは、yのサイクル数の確率と発生数の確率との間には相関関係が存在しないことが観察される。
<ステップS108>
相関係数が0.5未満の場合、タイプ2の状態モデル構造が選択される(ステップS113)。
<ステップS109>
相関係数が0.8よりも大きい場合、タイプ1の状態モデル構造が選択される(ステップS112)。
<ステップS110>
相関係数が0.8以下かつ0.5以上である場合、yの出現回数の確率が0.5よりも大きいか否かを確認する(ステップS111)。
の出現回数の確率が0.5より大きい場合、タイプ2の状態モデル構造が選択される(ステップS113)。
の出現回数の確率が0.5以下である場合、タイプ1の状態モデル構造が選択される(ステップS112)。
タイプ1の状態モデルは、図2Aに示すように完全に接続された状態モデルであり、タイプ2の状態モデルは、図3Aに示すように一方向状態モデルである。
2つのタイプの状態モデル構造が、機器ごとに選択され割り当てられる。
この選択方法は、yの出現回数およびyのサイクル数の概念を用いて状態モデル構造を選択する。相関係数が、これら2つの変数の関係を判断するために使用される。
相関係数[R]が0と0.5との間の場合、2つの所与の変数間の相関は弱い。
のサイクル数の確率と出現回数の確率との間の、この種の関係(弱い相関)には、タイプ2の状態モデル構造が選択される。これは、所与のデータにおける同じシーケンスの繰り返しは、各期間の後に繰り返される同じyを有するためである。0.5未満の2つの変数間の相関は、タイプ2の状態モデル構造を選択するための閾値として用いられてもよい。
第二に、2つの変数間の相関[R]が0.5と0.8との間にある場合、相関は中程度である。yのサイクル数の確率と出現回数の確率との間の相関係数[R]がこの範囲にある場合、yの発生確率は、1つの追加ステップにおいてさらに審査される(図5のステップS111)。所与の波形はタイプ1またはタイプ2の構造のどちらにも明確に該当せず、さらに審査(図5のステップS111)が必要となる。
の発生確率が0.5よりも大きい場合、タイプ2の状態モデル構造が最終的に選択される。
の発生確率の閾値として0.5を採用する理由は、ある状態が全期間の50%を超えて発生している場合、一方向の構造が所与の波形データにより良く適合することが明確だからである。yの発生確率が0.5よりも大きい場合、状態モデルアプローチに関して、1つの状態の出現回数は、サンプリングされた波形データ長の全長(全期間)の50%を超える。
複雑性を軽減するために、タイプ2の状態モデル構造をこの種の波形データ(時系列データ)に割り当て、待機状態である図3Aのwのような単一の状態を、時系列データ長の全長(全期間)の50%を超える確率で発生する種類の状態に割り当てる方がよい。この単一の状態(図3Aのw)は、タイプ2の状態モデル構造の最初の状態p1に遷移することができる。
完全に接続されたトポロジーは、1つの状態から選択できる多くの経路を有し、各yは、ほぼ同じyの発生確率を共有するため、タイプ1のモデル構造は、同じ状態が上記ほど発生する確率0.5を持たない。
<実施形態2>
図8は、本発明を生産システムに適用した実施形態2を模式的に示している。特に限定されないが、第1の実施形態では、生産システムとして、電子基板の表面実装システムへの適用を説明する。図8を参照すると、ローダ(基板供給装置)514は、クリームはんだが印刷された基板をラックにセットし、セットされた基板をマウンタ515に自動的に供給する。マウンタ515は、電子部品を基板上に自動的に実装する。アンローダ516は、部品が搭載された基板をラックに自動的に格納する。基板搬送コンベア514は、ローダ514からマウンタ515そしてアンローダ516へと提供された一連の基板を搬送する。アンローダ516によってラックに格納された基板は、リフロープロセス、検査プロセス、組立・梱包プロセスなど(不図示)の後続プロセスへとさらに搬送される。
電流センサ53は、分電盤52からローダ514、マウンタ515およびアンローダ516への配電線の電流を測定するが、当該電流は、例えば、ローダ514、マウンタ515およびアンローダ516に供給される電流の合計である。電流センサ53は、測定した電流波形(デジタル信号波形)を、通信装置54を介して波形分離装置100に送信する。電流センサ53は、 CT(Current Transformer)(例えば零相変流器(Zero−phase−sequence Current Transformer:ZCT))やホール素子などで構成してもよい。電流センサ53は、アナログデジタル変換器(不図示)で電流波形(アナログ波形)をサンプリングし、それをデジタル信号波形に変換し、エンコーダ(不図示)で圧縮符号化し、その信号をW−SUN(Wireless Smart Utility Network;無線スマートユーティリティネットワーク)などを介して通信装置54に供給する。電流センサ53は、所定のサンプリング周波数でサンプリングされた瞬時電流値からRMS(二乗平均平方根)電流を計算し、通信装置54を介してRMS電流の時系列データを波形分離装置100に送信してもよい。通信装置54は工場(建物)に配置されてもよい。一方向状態モデルは、マウンタ515の状態モデル構造としてうまく適用できることが判明している。
波形分離装置100は、工場に設置されてもよいし、インターネットなどの広域ネットワークを介して通信装置54に接続されたクラウドサーバに搭載されてもよい。
波形分離装置100は、マウンタ515の状態モデル構造として、図3Aに示す一方向状態モデルを選択してもよく、“w”(待機状態)は、マウンタ515が前処理および後処理を待機中であることを示す(前のプロセスから処理するべき基板の到着を待機中、または実装プロセスが終了した基板を次のプロセスへ向けてアンロードすることを待機中)。マウンタ515に関して、図3Aにおいて、待機状態wから状態pからpへと循環し、再び待機状態wに戻るのに必要な時間をサイクル時間と称する。
<実施形態3>
上記の実施形態で説明したディスアグリゲーションシステムまたはディスアグリゲーション装置は、例えば図9に示すようなコンピュータシステム上で実現することができる。図9を参照すると、サーバシステムなどのコンピュータシステム110は、プロセッサ(Central Processing Unit)111と、例えば半導体メモリ(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等)、及び/又はHDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の少なくともいずれかを含む記憶装置などを含むメモリ112と、表示装置113と、通信インタフェース114とを含む。通信インタフェース114(ネットワークインタフェースコントローラ(Network Interface Controller;NIC)など)は、FEMS(Factory Energy Management System)等のエネルギー管理システムの電流センサまたはコントローラと、例えばLAN及び/又はWANを介して通信するように構成されてもよい。メモリ112に図1のディスアグリゲーションシステムの処理を実行するプログラムを記憶しておき、プロセッサ111が、メモリから該プログラムを読み出して実行することで、ディスアグリゲーションシステムを実現する。
なお、上記特許文献1乃至3および非特許文献1の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む本発明の全開示、その技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
101 データ取得部
102 データ前処理部
103 データ記憶部
104 モデル選択部
105 モデル学習部
106 モデル記憶部
107 推定部
108 出力部
1041 入力部
1042 計算部
1043 選択部

Claims (10)

  1. サンプルデータ又は前記サンプルデータから算出された特徴量の時系列を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取る入力部と、
    前記時系列データのサンプル値の分布に基づき、前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算する計算部と、
    前記尺度に基づき、完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルから、モデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、選択された状態モデルを記憶する記憶部に、前記選択された状態モデルを記憶する選択部と、
    を含む、ことを特徴とする状態モデル構造選択装置。
  2. 前記計算部は、前記時系列データの各マグニチュード値について、該マグニチュード値をとるサイクル数を前記時系列データのサイクル総数で除算することにより、前記時系列データにおける各マグニチュード値のサイクル数に関する第1の確率を計算し、
    前記マグニチュード値の出現回数を前記時系列データの長さで除算することにより、前記時系列データにおける各マグニチュード値の出現回数の第2の確率を計算し、
    前記計算部は、前記第1の確率と前記第2の確率との間の相関係数を計算し、
    前記選択部は、前記尺度として、前記相関係数に基づいて、前記完全接続状態モデルまたは前記一方向状態モデルのいずれかを選択する、ことを特徴とする請求項1に記載の状態モデル構造選択装置。
  3. 前記選択部は、
    前記相関係数が第1の閾値よりも大きい場合、前記完全接続状態モデルを選択し、
    前記相関係数が、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値未満の場合に、前記一方向状態モデルを選択する、ことを特徴とする請求項2に記載の状態モデル構造選択装置。
  4. 前記選択部は、
    前記相関係数が前記第2の閾値と前記第1の閾値との間にある場合、
    前記第2の確率が第3の閾値よりも大きいか否かを確認し、
    前記選択部は、
    前記第2の確率が前記第3の閾値以下である場合、前記完全接続状態モデルを選択し、
    前記相関係数が第3の閾値よりも大きい場合、前記一方向状態モデルを選択する、ことを特徴とする請求項3に記載の状態モデル構造選択装置。
  5. 前記第3の閾値が前記第2の閾値に等しい、ことを特徴とする請求項4に記載の状態モデル構造選択装置。
  6. 前記特徴量は、電流信号の二乗平均平方根(RMS)値を含む、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の状態モデル構造選択装置。
  7. データ記憶部と、
    モデル記憶部と、
    少なくとも1つの機器の波形データを取得するデータ取得部と、
    前記波形データによって構成される特徴量、または前記波形データから計算された特徴量の時系列を前記データ記憶部に格納するデータ前処理部と、
    前記データ記憶部から時系列データを受け取り、前記時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算し、前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、前記選択された状態モデルを前記モデル記憶部に記憶するモデル構造選択部と、
    前記モデル記憶部に記憶された前記選択された状態モデルを用いて、前記データ記憶部に記憶された前記時系列データから、前記選択された状態モデルについてのモデルパラメータを学習するモデル学習部と、
    前記モデル記憶部に記憶された前記状態モデルを用いて、複数の機器の個別の波形が統合された波形から個別の波形を推定する推定部と、
    を含む、ことを特徴とするディスアグリゲーションシステム。
  8. 前記モデル構造選択部は、
    前記時系列データの各マグニチュード値について、該マグニチュード値をとるサイクル数を前記時系列データのサイクル総数で除算することにより、前記時系列データにおける各マグニチュード値のサイクル数の第1の確率を計算し、
    前記マグニチュード値の出現回数を前記時系列データの長さで除算することにより、前記時系列データにおける各マグニチュード値の出現回数の第2の確率を計算し、
    前記モデル構造選択部は、前記第1の確率と前記第2の確率との間の相関係数を計算し、
    前記モデル構造選択部は、前記尺度としての前記相関係数に基づいて、前記完全接続状態モデルまたは前記一方向状態モデルのいずれかを選択する、ことを特徴とする請求項7に記載のディスアグリゲーションシステム。
  9. 状態モデル構造を選択する方法であって、
    サンプルデータの時系列または前記サンプルデータから算出された特徴量を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取り、
    前記受け取った時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算し、
    前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、
    モデル記憶部に前記選択された状態モデルを記憶する、ことを特徴とする方法。
  10. サンプルデータの時系列または前記サンプルデータから算出された特徴量を記憶するデータ記憶部から時系列データを受け取り、
    前記受け取った時系列データのサンプル値分布に基づいて前記時系列データの変化および繰り返し特性を示す尺度を計算し、
    前記尺度に基づいて完全接続状態モデルおよび一方向状態モデルを含む状態モデルからモデルの学習および推定に使用する状態モデル構造を選択し、
    モデル記憶部に前記選択された状態モデルを記憶すること、
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2020505507A 2017-08-03 2017-08-03 モデル構造選択装置、方法、ディスアグリゲーションシステムおよびプログラム Active JP6901039B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/028230 WO2019026231A1 (en) 2017-08-03 2017-08-03 APPARATUS, METHOD, DISAGGREGATION SYSTEM, AND MODEL STRUCTURE SELECTION PROGRAM

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020529675A JP2020529675A (ja) 2020-10-08
JP2020529675A5 JP2020529675A5 (ja) 2020-11-19
JP6901039B2 true JP6901039B2 (ja) 2021-07-14

Family

ID=65232383

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020505507A Active JP6901039B2 (ja) 2017-08-03 2017-08-03 モデル構造選択装置、方法、ディスアグリゲーションシステムおよびプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11635454B2 (ja)
JP (1) JP6901039B2 (ja)
WO (1) WO2019026231A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7222344B2 (ja) * 2019-12-06 2023-02-15 横河電機株式会社 判定装置、判定方法、判定プログラム、学習装置、学習方法、および、学習プログラム
US11740592B2 (en) * 2019-12-10 2023-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Control method, control apparatus, mechanical equipment, and recording medium
JP2022182441A (ja) * 2021-05-28 2022-12-08 日本電気株式会社 干渉検知装置、干渉検知方法及びプログラム
JP2023074434A (ja) * 2021-11-17 2023-05-29 株式会社日立製作所 将来状態推定装置
CN115573753A (zh) * 2022-10-25 2023-01-06 辽宁大学 煤矿冲击地压巷道支架防冲参数确定方法及其系统

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE367584T1 (de) 2000-04-12 2007-08-15 Central Res Inst Elect System und verfahren zur abschätzung des stromverbrauchs eines elektrischen geräts und abnormalitätswarnungssystem damit
JP3987927B2 (ja) * 2003-03-20 2007-10-10 独立行政法人産業技術総合研究所 波形認識方法及び装置、並びにプログラム
US20110112780A1 (en) 2009-11-06 2011-05-12 David Moss Electrical power consumption measuring system
GB2479790B (en) 2010-04-23 2012-03-07 Alertme Com Ltd Method of identifying the operation of a power consuming device from an aggregate power series
JP5598200B2 (ja) 2010-09-16 2014-10-01 ソニー株式会社 データ処理装置、データ処理方法、およびプログラム
JP5917566B2 (ja) 2011-01-28 2016-05-18 ザ ボード オブ リージェンツ オブ ザ ネバダ システム オブ ハイヤー エデュケーション オン ビハーフ オブ ザ デザート リサーチ インスティテュート 信号同定の方法およびシステム
US8812427B2 (en) 2011-04-27 2014-08-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. System and method for disaggregating power load
WO2013145779A2 (en) * 2012-03-30 2013-10-03 Sony Corporation Data processing apparatus, data processing method, and program
JP6020880B2 (ja) 2012-03-30 2016-11-02 ソニー株式会社 データ処理装置、データ処理方法、及び、プログラム
US20160349293A1 (en) * 2015-05-28 2016-12-01 Intel Corporation Apparatus and method for condition monitoring of multiple electrical sub-systems
WO2017057180A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 日本電気株式会社 推定装置、推定方法、及び、プログラム
JP2019053342A (ja) * 2016-01-21 2019-04-04 インフォメティス株式会社 機種識別システム、機種識別方法、および、機種識別プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20210097417A1 (en) 2021-04-01
JP2020529675A (ja) 2020-10-08
WO2019026231A1 (en) 2019-02-07
US11635454B2 (en) 2023-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6901039B2 (ja) モデル構造選択装置、方法、ディスアグリゲーションシステムおよびプログラム
Ciancetta et al. A new convolutional neural network-based system for NILM applications
CN102449575B (zh) 功率分配单元-装置相关
US10337498B2 (en) Method and device for detecting equivalent load of wind turbine
JP5668204B2 (ja) 電気機器推定装置並びにその方法およびプログラム
US8819018B2 (en) Virtual sub-metering using combined classifiers
CN107480028B (zh) 磁盘可使用的剩余时长的获取方法及装置
WO2013145778A2 (en) Data processing apparatus, data processing method, and program
JP5870189B1 (ja) 個別電気機器稼働状態推定装置、およびその方法
JP6374466B2 (ja) センサインタフェース装置、測定情報通信システム、測定情報通信方法、及び測定情報通信プログラム
Debenjak et al. Fast measurement of proton exchange membrane fuel cell impedance based on pseudo-random binary sequence perturbation signals and continuous wavelet transform
Shiau et al. Monitoring nonlinear profiles with random effects by nonparametric regression
JP5727949B2 (ja) 電流波形識別装置
JP2018528511A (ja) 生産システムにおける出力効率の最適化
JP5939171B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよび情報処理プログラム
US20160266182A1 (en) Operation apparatus
CN112465250A (zh) 电力负荷预测方法、装置、计算机设备和存储介质
Qing-Fang et al. Small-time scale network traffic prediction based on a local support vector machine regression model
CN108491559A (zh) 一种基于归一化互信息估计的时间序列异常检测方法
JP7156029B2 (ja) 波形分離装置、方法、プログラム
Liu et al. Asynchronous harmonic analysis based on out-of-sequence measurement for large-scale residential power network
JP2023010451A (ja) 状態推定装置、状態推定装置の制御方法及びプログラム
Mueller et al. An accurate method of energy use prediction for systems with known composition
JP2015199342A (ja) プリンタデバイス電力消費プロファイリング、および、それを使用する電力管理システム
Ma et al. Application of parallel RBF network on iterative prediction of chaotic time series

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6901039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150