JP6900845B2 - 照明器具 - Google Patents

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Description

本発明は、照明器具に関するものである。
従来、例えば特開2012−221899号公報に記載されているように、スイッチング素子のターンオンタイミングに遅延時間を設ける照明器具が知られている。スイッチング素子のオン時間を短くしていくと、スイッチング動作周波数が増大する。スイッチング素子のスイッチング動作周波数を高くすることには限界があるので、オン時間の短縮のみに頼ると十分な調光制御を行うことが難しい。この点に関し、上記従来の技術では、調光レベルが所定レベルより深くなると遅延時間を設けることで、スイッチング素子のオンを遅らせる技術を開示している。これにより、スイッチング動作周波数を大きくしすぎることなく、調光を深くすることができる。
特開2012−221899号公報
上記従来の照明器具に用いられるような従来の変換回路は、スイッチング素子のオン時にインダクタンス要素が蓄えたエネルギーをスイッチング素子のオフ時に放出することで、直流電流を生成する。スイッチング素子のターンオフの後、インダクタンス要素のエネルギー放出が完了するのに応じて、スイッチング素子の端子間電圧に減衰振動が生ずる。減衰振動波形の極大値付近でスイッチング素子がターンオンされると、スイッチング損失が大きくなるので好ましくない。本願発明者は、調光自由度向上を鋭意研究するなかで、調光自由度とスイッチング損失抑制とを両立できる新規な技術を見出すに至った。
本発明は、スイッチング損失の抑制と調光自由度の向上を両立できるように改善された照明器具を提供することを目的とする。
本願の第一発明にかかる照明器具は、
インダクタンス要素およびスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素が蓄えたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に放出することで、直流電流を生成する変換回路と、
前記直流電流が流れることで点灯する光源と、
前記インダクタンス要素が蓄えた前記エネルギーの放出がなされてから前記直流電流の目標値を指定するための調光指令値に応じて決まる遅延時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオンし、オン時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオフする制御回路と、
を備え、
前記スイッチング素子がターンオフされた後に、前記スイッチング素子に並列な容量成分と前記インダクタンス要素とによって、前記スイッチング素子の端子間電圧波形に減衰振動が生ずる場合において、
前記制御回路は、予め定めた互いに大きさの異なる複数の所定遅延量から前記遅延時間の長さを選択し、前記調光指令値が小さくなるほど前記遅延時間が大きくなるように前記複数の所定遅延量を切り替え、
前記複数の所定遅延量は、時間軸上において前記減衰振動の波形が極大値をとる時刻である極大時刻を除いたタイミングで前記スイッチング素子をターンオンさせるように互いに離散的に定められたものである。
本願の第二発明にかかる照明器具は、
インダクタンス要素およびスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素が蓄えたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に放出することで、直流電流を生成する変換回路と、
前記直流電流が流れることで点灯する光源と、
前記インダクタンス要素が蓄えた前記エネルギーの放出がなされてから前記直流電流の目標値を指定するための調光指令値に応じて決まる遅延時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオンし、オン時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオフする制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記調光指令値が予め定められた第一指令値範囲に含まれるときに前記遅延時間を第一遅延量に設定し、前記調光指令値が予め前記第一指令値範囲より低い範囲に定められた第二指令値範囲に含まれるときに前記遅延時間を前記第一遅延量よりも大きな第二遅延量に設定し、
前記第一遅延量と前記第二遅延量との間に、前記遅延時間に設定されない範囲として予め定められた第一離散域が設けられ、
前記スイッチング素子に並列な容量成分と前記インダクタンス要素とで決まる減衰振動波形における半周期の偶数倍の値が前記第一離散域に含まれるように前記第一離散域が設定され、
前記制御回路は、前記第一指令値範囲と前記第二指令値範囲との境界で前記調光指令値が変化するときに、前記第一離散域を挟んで前記第一遅延量と前記第二遅延量とを不連続に切り換えるものである。
本発明によれば、スイッチング素子の並列容量成分とインダクタンス要素とで決まる減衰振動波形の極大値付近を避けるように、ターンオンタイミングを決める遅延時間の値を、離散的に設定することができる。これにより、スイッチング損失の抑制と調光自由度の向上とを高次元に両立することができる。
本発明の実施の形態にかかる照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態にかかる照明器具の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態にかかる照明器具の動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態にかかる照明器具の動作を示すタイムチャートの部分拡大図である。 本発明の実施の形態にかかる照明器具における遅延時間と調光度との関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態にかかる照明器具における遅延時間、調光度、およびオン時間の関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具の動作を示すタイムチャートの部分拡大図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具における遅延時間と調光度との関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具における遅延時間と調光度との関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具における遅延時間と調光度との関係を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる検知回路を示す回路図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる照明器具100を示す回路図である。照明器具100は、前段直流電源回路101と、後段直流電源回路1と、LED光源LAと、調光信号変換回路4と、を備えている。
前段直流電源回路101は、交流電源ACから交流電力を受けて、この交流電力を直流電力に変換する。前段直流電源回路101は、整流回路DBと、コンデンサC1と、DCDCコンバータ部101aと、コンデンサC2と、を備えている。整流回路DBは、交流電源ACから入力された交流電圧を脈流電圧に変換する。整流回路DBは、一例としてダイオードブリッジ回路でもよい。コンデンサC1は、脈流電圧で充電されることで電荷を蓄える。DCDCコンバータ部101aは、コンデンサC1と並列に接続されている。DCDCコンバータ部101aは、後段直流電源回路1に直流電圧Vdcを供給する。DCDCコンバータ部101aは、昇圧チョッパ回路などの力率改善回路でもよいし、コンデンサインプット回路でもよい。コンデンサC2は、直流電圧Vdcで充電されることで電荷を蓄える。前段直流電源回路101の代わりに、バッテリあるいは太陽電池などの外部直流電源が設けられてもよい。
後段直流電源回路1は、前段直流電源回路101から直流電力を受けて、この直流電力からLED光源LAに供給するための直流電流を生成する。後段直流電源回路1は、バックコンバータ回路1aと、制御IC3と、抵抗R2と、検知回路5と、を備えている。後段直流電源回路1は、直流電圧Vdcを電源として直流電流を生成する。後段直流電源回路1は、LED光源LAに対して直流電流Ioを流すことができる。
バックコンバータ回路1aは、インダクタンス要素L、スイッチング素子Q1、およびダイオードD1を備えている。実施の形態にかかるインダクタンス要素Lは、コイルLである。実施の形態では、スイッチング素子Q1をMOSFETとしている。スイッチング素子Q1は、寄生容量である並列容量成分Cq1を持っている。バックコンバータ回路1aは、スイッチング素子Q1のオン時にコイルLが蓄えたエネルギーをスイッチング素子Q1のオフ時に放出することで、直流電流Ioを生成する。
直流電圧VdcからLED光源LAの間に、スイッチング素子Q1、ダイオードD1、およびコイルLで構成されるバックコンバータ回路1aが接続される。直流電圧Vdcにスイッチング素子Q1のドレインが接続されている。スイッチング素子Q1のソースは、ダイオードD1のカソードとコイルLの一端との接続点に接続されている。コイルLの他端には、コンデンサC3が接続される。コンデンサC3と並列に、LED光源LAが接続されている。コンデンサC3とLED光源LAとの接続点には、電流検知抵抗R1の一端が接続されている。電流検知抵抗R1の他端は、回路グランドに接続されている。ダイオードD1のアノードも、回路グランドに接続されている。
制御IC3は、Vcc端子と、Vg端子と、zcd端子と、オン時間検出端子と、を備えている。Vg端子は、スイッチング素子Q1のゲートに接続されている。Vcc端子は、制御IC3が動作するための制御電源を受け入れるための端子である。オン時間検出端子は、スイッチング素子Q1のオン時間tonを検出する端子である。オン時間検出端子は、端子電圧を安定化させるためのコンデンサC5と接続されている。
コイルLは、二次巻線を有している。抵抗R2を介して、コイルLの二次巻線とzcd端子とが接続されている。抵抗R2は、コイルLの二次巻線電流を限流する。限流された二次巻線電流は、zcd端子に供給される。
検知回路5は、比較器OP1と、位相補償回路5aと、コンデンサC5と、電圧源5bと、電流検知抵抗R1と、を備えている。
電流検知抵抗R1は、比較器OP1のマイナス端子に接続されている。電圧源5bは、比較器OP1のプラス端子に調光指令電圧Vrefを印加する。比較器OP1の出力端子は、制御IC3のオン時間検出端子に接続されている。比較器OP1のマイナス端子と出力端子との間には、位相補償回路5aが接続されている。位相補償回路5aは、コンデンサC4である。
調光信号変換回路4は、図示しない調光器から調光信号PWMを受信する。調光信号変換回路4は、調光信号PWMに従って電圧源5bの調光指令電圧Vrefを調整する。調光信号PWMは、調光比に応じてオンデューティが可変設定される信号である。調光信号変換回路4は、調光信号PWMのオンデューティに応じて、調光指令電圧Vrefの大きさを調整することができる。調光信号PWMが全光を指示する信号であるときには、調光指令電圧Vrefは予め定められた高電圧となる。調光信号PWMが調光を指示する信号であるときには、LED光源LAが暗くなるように調光信号PWMのオンデューティが変更されるほど、調光指令電圧Vrefも低減される。
位相補償回路5aはコンデンサC4のみで構成される回路に限られない。コンデンサC4の代わりに、例えば、コンデンサと抵抗の直列回路を設けてもよく、コンデンサと抵抗の直列回路に対してコンデンサを並列に設けた回路を設けてもよい。
LED光源LAは、複数の半導体発光素子を含んでいる。複数の半導体発光素子に直流電流Ioが流れることでLED光源LAが点灯する。
制御IC3は、コイルLが蓄えたエネルギーの放出がなされてから、遅延時間tdの経過後にスイッチング素子Q1をターンオンする。遅延時間tdは、直流電流Ioの目標値を決める調光指令電圧Vrefに応じて決定される。遅延時間tdの詳細については、後述する。制御IC3は、オン時間tonの経過後にスイッチング素子Q1をターンオフする。オン時間tonは、直流電流Ioおよび調光指令電圧Vrefに基づいて決まる。バックコンバータ回路1aは、LED光源LAに流れる直流電流Ioを定電流制御する。スイッチング素子Q1がオンとなると、コイルLを介して、コンデンサC3とLED光源LAとの並列回路へと電流が供給される。コンデンサC3は、コイルLから得られる高周波電流を平滑する。平滑された高周波電流が、LED光源LAに供給される。スイッチング素子Q1がターンオフすると、スイッチング素子Q1がオン状態のときに蓄えられたコイルLのエネルギーが、コンデンサC3とLED光源LAとの並列回路およびダイオードD1を介して放出される。
スイッチング素子Q1がスイッチングを行うことで、コンデンサC3およびLED光源LAに流れる電流が、電流検知抵抗R1にも流れる。電流検知抵抗R1は、LED光源LAに流れる直流電流Ioの平均値を、電圧に変換することができる。電流検知抵抗R1に発生した電圧を、「検知電圧」とも称する。
電流検知抵抗R1に発生した検知電圧は、比較器OP1のマイナス端子に入力される。比較器OP1は、電流検知抵抗R1に発生した電圧と、調光指令電圧Vrefとを比較する。比較器OP1での比較結果が制御IC3のオン時間検出端子で検出される。比較器OP1での比較結果に従ってスイッチング素子Q1のスイッチング動作が制御される。電流検知抵抗R1で検知された検知電圧が、調光指令電圧Vrefと一致するように、比較器OP1は出力電圧を変化させる。比較器OP1の出力電圧に応じて制御IC3のオン時間tonが制御される。以上により、直流電流Ioを定電流制御することができる。
コイルLの二次巻線電圧は、制御IC3のzcd端子で検出される。制御IC3は、スイッチング素子Q1がターンオフしてコイルLからエネルギーが放出されたことを検出する。制御IC3は、コイルLからエネルギーが放出されたら再びスイッチング素子Q1をオンさせることで、いわゆる臨界モード動作を実現する。
調光を深くするほど調光指令電圧Vrefが低く設定される。調光時には、全光時に比べると、比較器OP1の出力端子が出力する電圧も低下する。調光を深くするほど、制御IC3が持つオン時間検出端子に入力される電圧が低減される。オン時間検出端子に入力される電圧が低くなると、スイッチング素子Q1のオン時間tonも短くなる。オン時間tonが短くなることで後段直流電源回路1の出力電流が低減されるので、LED光源LAを暗くすることができる。
図2および図3は、本発明の実施の形態にかかる照明器具100の動作を示すタイムチャートである。図2は全光時の動作を示している。図2および図3には、スイッチング素子Q1のドレイン電流Idおよびドレインソース間電圧Vdsと、ダイオードD1に流れる電流と、スイッチング素子Q1のオンオフと、コイルLの二次巻線電圧とが図示されている。図3には、さらに制御IC3のオン時間検出端子に加わる電圧も図示されている。
図2の時刻t1において、制御IC3からスイッチング素子Q1にオン信号が出力され、スイッチング素子Q1がターンオンする。スイッチング素子Q1にはドレイン電流Idが流れ始める。
図2の時刻t2において、制御IC3はオン時間検出端子に入力された電圧に従って、スイッチング素子Q1のオン信号を停止する。オン信号が停止することでスイッチング素子Q1はターンオフするので、ドレイン電流Idが流れなくなる。ターンオフに応じて、コイルLに蓄えられたエネルギーはダイオードD1を介して放出され、ダイオードD1には電流が流れる。スイッチング素子Q1のソース電位は、ダイオードD1の順方向電圧Vfの分だけ回路グランドよりも低い電位になっている。スイッチング素子Q1のドレインソース間には、電位差が発生する。この電位差を、ドレインソース間電圧Vdsとする。ドレインソース間電圧Vdsは、直流電圧VdcとLED光源LAの順方向電圧Vfとで決まる。コイルLには、電位差が発生する。コイルLの電位差は、LED光源LAの電圧VoとダイオードD1の順方向電圧Vfとに応じて決まる。コイルLの二次巻線には、コイルLに生ずる電位差とコイルLの巻き数比とによって決まる電圧が発生する。
図2の時刻t3において、コイルLに蓄えられたエネルギーが全て放出される。時刻t3においてダイオードD1に電流が流れなくなると、コイルLへの印加電圧が低下する。時刻t3以降にコイルLへの印加電圧が減衰振動を開始している。減衰振動の様子は図3にも図示されている。コイルL減衰振動は、スイッチング素子Q1の端子間電圧波形に生ずる減衰振動に起因するものである。この減衰振動は、並列容量成分Cq1とコイルLのインダクタンスとに起因するものである。この減衰振動は、スイッチング素子Q1のターンオフに応じたコイルLからのエネルギーの放出が終わった後に発生する。
図2の時刻t4において、コイルLの二次巻線電圧が減衰振動の極小値まで低下する。制御IC3のzcd端子は、立ち下がった二次巻線電圧がターンオン閾値Vth1を下回ったことを検出する。二次巻線電圧がターンオン閾値Vth1を下回ったら、制御IC3は、再びオン信号を出力することでスイッチング素子Q1をターンオンさせる。このようにして、時刻t4でスイッチング素子Q1のターンオンが行われる。
制御IC3は臨界モード動作を実現している。スイッチング素子Q1のオン時間tonが制御されることで、LED光源LAに流れる直流電流Ioが所望値に定電流制御される。
図3は、調光状態における動作を示している。調光信号PWMが調光器(図示せず)を介して外部から調光信号変換回路4に入力される。調光信号変換回路4は、調光信号PWMに従って、電圧源5bの調光指令電圧Vrefを全光時よりも低い電圧に調整する。比較器OP1の出力も低下し、制御IC3のオン時間検出端子も低下する。制御IC3はスイッチング素子Q1のオン時間tonの幅を短くし、光源LEDを暗く調光することできる。オン時間tonの幅は、図2および図3における時刻t1から時刻t2までの時間長である。
制御IC3が指令するオン時間tonの値と、スイッチング素子Q1が性能上実現可能なオン時間tonとには、限界がある。コイルLの小型化を実現するためには回路の高周波化が効果的である。一方、回路を高周波化すると、スイッチング素子Q1のオン時間tonが更に短くなるので、調光動作が難しくなる。
そこで、図3に示すようにスイッチング素子Q1がターンオフして、コイルLのエネルギーが放出され終わったあとに、遅延時間tdが設けられている。遅延時間tdの長さを、「遅延量」とも称す。「遅延量」は、コイルLのエネルギーが放出され終わった後にスイッチング素子Q1のターンオンタイミングをどの程度遅らせるかを決める時間長である。実施の形態では、遅延時間tdを可変に設定することで、スイッチング素子Q1のターンオンタイミングの遅延量を調整することができる。ターンオンタイミングが遅延されていることで、遅延時間内はLED光源LAが消灯する。遅延時間を長く取ればLED光源LAの明るさを下げることができるので、遅延時間の調節によって調光を行うことができる。
図3においても、時刻t3までの動作は図2と同様であるため、説明を省略する。ただし、図2との相違点として、図3には制御IC3のオン時間検出端子に入力される電圧の波形を追加している。
図3の時刻t4において、コイルLの二次巻線電圧が低下する。二次巻線電圧がターンオン閾値Vth1になったとしても、制御IC3のオン時間検出端子に入力される電圧が、オン時間tonのゼロ閾値Vth0よりも低い。従って、時刻t4においては、スイッチング素子Q1はターンオンしない。その結果、図2とは異なり、時刻t4以降も、コイルLの電圧波形が減衰振動を継続する。この減衰振動の周波数は、主として、コイルLのインダクタンスとスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間にある並列容量成分Cq1とによって決まる。
時刻t4を過ぎた後、図3の時刻t5までは、制御IC3のオン時間検出端子に入力される電圧は、オン時間tonのゼロ閾値Vth0よりも低い。従って、時刻t5まではスイッチング素子Q1はターンオンされない。時刻t5に達すると、オン時間tonのゼロ閾値Vth0よりも高くなり、且つ、zcd端子もターンオン閾値Vth1よりも低い。このため、時刻t5に達すると、スイッチング素子Q1はターンオンすることができる。
このように、制御IC3のオン時間検出端子電圧によって、遅延時間tdを追加することができる。制御IC3のオン時間検出端子は比較器OP1の出力で決定される。位相補償回路5aすなわちコンデンサC4の仕様を調節することで上記動作が実現される。
図4は、本発明の実施の形態にかかる照明器具100の動作を示すタイムチャートの部分拡大図である。図4は、図3の減衰振動波形を拡大したものである。図4には、第一遅延量td1、第二遅延量td2、および第三遅延量td3が図示されている。第一遅延量td1〜第三遅延量td3は、予め定めた互いに大きさの異なる複数の所定遅延量である。制御IC3は、第一遅延量td1〜第三遅延量td3から遅延時間tdの長さを選択する。制御IC3は、調光指令電圧Vrefが小さくなるほど遅延時間tdが大きくなるように第一遅延量td1〜第三遅延量td3を切り替える。図4に示す減衰振動波形は、第一極大値Sh1〜第三極大値Sh3および第一極小値SL1〜第三極小値SL3を含んでいる。図4のグラフにおける横軸つまり時間軸上で、第一極大値Sh1〜第三極大値Sh3が生ずる時刻それぞれを、第一極大時刻t3、第二極大時刻t32、および第三極大時刻t34とする。図4のグラフにおける横軸つまり時間軸上で、第一極小値SL1〜第三極小値SL3が生ずる時刻それぞれを、第一極小時刻t31、第二極小時刻t33、および第三極小時刻t35とする。
実施の形態では、第一遅延量td1〜第三遅延量td3は、第一極大時刻t3〜第三極大時刻t34を除いたタイミングでスイッチング素子Q1をターンオンさせるように互いに離散的に定められている。スイッチング素子Q1の並列容量成分Cq1とコイルLとで決まる減衰振動波形の極大値付近を避けるように、ターンオンタイミングを決める遅延時間tdの長さを、離散的に設定することができる。これにより、スイッチング損失抑制と調光自由度向上とを高次元に両立することができる。
特に、実施の形態では、第一遅延量td1〜第三遅延量td3は、第一極小時刻t31〜第三極小時刻t35それぞれでスイッチング素子Q1をターンオンさせるように互いに離散的に定められている。減衰振動波形の極小値に合わせてターンオンタイミングを設定できるので、スイッチング損失をより一層抑制することができる。
減衰振動波形における一周期Txの長さは、スイッチング素子Q1に並列に存在する並列容量成分Cq1であるCとコイルLのインダクタンスであるLとで決まる。減衰振動の一周期の値を、便宜上、「Tx」と記載する。
LC回路の減衰振動周波数ωは、下記の値となる。
ω=(L×C)−1/2
ω=2πf=2π/Tから、周期Txを求めると下記の値となる。
Tx=2π(L×C)1/2
従って、減衰振動の半周期の値は、下記の値となる。
Tx/2=π(L×C)1/2
減衰振動波形の極大値と極小値は、減衰振動の半周期Tx/2毎に交互に現れる。周期Txのゼロ倍または整数倍のタイミングにおいて、減衰振動波形が第一極大値Sh1〜第三極大値Sh3を迎える。周期Txの整数倍のタイミングとはTx、2Tx、3Tx・・・であり、これはすなわち減衰振動波形における半周期Tx/2を偶数倍したタイミングである。減衰振動波形における半周期Tx/2の奇数倍のタイミングにおいて、減衰振動波形が第一極小値SL1〜第三極小値SL3を迎える。半周期Tx/2の奇数倍のタイミングとは、Tx/2、3Tx/2、5Tx/2・・・である。図4にこれらのタイミングが図示されている。
オン時間tonと遅延時間tdとの関係は、下記の式で表される。Voは、LED光源LAに印加される電圧である。Ioは、LED光源LAを流れる直流電流である。Lは、コイルLのインダクタンスである。Vdcは、後段直流電源回路1に入力される直流電圧である。Vfは、LED光源LAを構成する半導体発光素子の順方向電圧である。ηは、回路変換効率である。下記式により、遅延時間tdが長くなるとオン時間tonが長くなるという関係が導き出される。
Figure 0006900845
なお、オフ時間Toffは、下記の式で表される。オフ時間Toffは、基本オフ時間Toffbと遅延時間tdとの合計で決まる。
Figure 0006900845
遅延時間tdは、上記の通り、制御IC3のオン時間検出端子とzcd端子とにそれぞれ入力される電圧値によって決まる。コイルLの二次巻線電圧波形が持つ減衰振動のボトム付近に、遅延時間tdを設定したい。遅延時間tdは、減衰振動周期との関係で決まる。減衰振動周期は、コイルLのインダクタンスとスイッチング素子Q1が持つ並列容量成分Cq1で決まる。具体的には、遅延時間tdは以下の式で算出してもよい。下記の式にN=0、1、2を代入することで、第一遅延量td1〜第三遅延量td3を求めることができる。Nはゼロまたは正の整数を取り、N=0、1、2、3・・・である。
Figure 0006900845
図5は、本発明の実施の形態にかかる照明器具100における遅延時間tdと調光度との関係を説明するための図である。図5は、遅延時間tdと調光度との関係を規定したグラフと、このグラフとの関係を説明するために軸を合わせて記載した減衰振動波形と、を含んでいる。図5に示すように、調光度は、予め第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13に区分されている。
第一指令値範囲11は、全光指令値電圧VrefH〜第一指令閾値Vref1である。第二指令値範囲12は、予め第一指令値範囲11より低い範囲に定められている。第二指令値範囲12は、第一指令閾値Vref1〜第二指令閾値Vref2である。第三指令値範囲13は、予め第二指令値範囲12より低い範囲に定められている。第三指令値範囲13は、第二指令閾値Vref2〜下限調光指令値VrefLである。
制御IC3は、調光指令電圧Vrefが第一指令値範囲11に含まれるときに遅延時間tdを第一遅延量td1に設定する。制御IC3は、調光指令電圧Vrefが第二指令値範囲12に含まれるときに遅延時間tdを第二遅延量td2に設定する。制御IC3は、調光指令電圧Vrefが第三指令値範囲13に含まれるときに遅延時間tdを第三遅延量td3に設定する。遅延量の大きさは、第一遅延量td1<第二遅延量td2<第三遅延量td3となる。第一遅延量td1〜第三遅延量td3は、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13のなかでそれぞれ一定値を取る。
図5に記載されているように、遅延時間tdは第一遅延量td1〜第三遅延量td3から選択されるので、遅延時間tdは離散値つまり不連続値をとる。第一遅延量td1と第二遅延量td2との間には、遅延時間tdに設定されない数値の範囲が存在する。第二遅延量td2と第三遅延量td3との間にも、遅延時間tdに設定されない数値の範囲が存在する。遅延時間tdに設定されない数値の範囲のことを、「離散域」とも称す。減衰振動における半周期Tx/2を偶数倍したタイミングで減衰振動波形が第二極大値Sh2および第三極大値Sh3を取る。「離散域」は、減衰振動波形における半周期の偶数倍の値を含むように定められている。これにより、スイッチング素子Q1のターンオンタイミングが第二極大値Sh2および第三極大値Sh3に合致することを、避けることができる。
制御IC3は、第一指令値範囲11と第二指令値範囲12との境界で調光指令電圧Vrefが変化するときに、離散域を挟んで第一遅延量td1と第二遅延量td2とを不連続に切り換える。制御IC3は、第二指令値範囲12と第三指令値範囲13との境界で調光指令電圧Vrefが変化するときに、離散域を挟んで第二遅延量td2と第三遅延量td3とを不連続に切り換える。
スイッチング素子Q1の並列容量成分Cq1とコイルLとで決まる減衰振動波形の極大値付近を避けるように、ターンオンタイミングを決める遅延時間tdの値を、離散的に設定することができる。これにより、スイッチング損失抑制と調光自由度向上とを高次元に両立することができる。第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13を定めることによって、全光、下限調光、および中間調光を含む三段階の調光を行うことができる。減衰振動波形の三つ目の極小値付近までを有効活用することで、スイッチング損失抑制と調光自由度向上とを高次元に両立することができる。
第一遅延量td1〜第三遅延量td3が、減衰振動波形の半周期Tx/2の奇数倍に設定されている。減衰振動波形における半周期の奇数倍のタイミングにおいて、減衰振動波形が第一極小値SL1〜第三極小値SL3を迎える。減衰振動波形の極小値に合わせてターンオンタイミングを設定できるので、スイッチング損失をより一層抑制することができる。
図6は、本発明の実施の形態にかかる照明器具100における遅延時間td、調光度、およびオン時間tonの関係を説明するための図である。制御IC3は、調光指令電圧Vrefの減少に応じてオン時間tonを低減する。制御IC3は、調光指令電圧Vrefの減少に応じて遅延時間tdを増大するときにオン時間tonを予め定めた大きさだけ増大させる。調光指令電圧Vrefの減少に応じてオン時間tonを低減することで、遅延時間tdの変更とは別にオン時間ton幅の調節による調光を行うことができる。調光指令電圧Vrefを減少させるのに応じてオン時間tonを増大させることができるので、オン時間tonの幅を狭くしすぎない回路設計を容易に行うことができる。
制御IC3は、第一指令値範囲11および第二指令値範囲12それぞれの範囲内において調光指令電圧Vrefの減少に応じてオン時間tonを低減する。制御IC3は、調光指令電圧Vrefの減少に応じて遅延時間tdを増大するときにオン時間tonを予め定めた大きさだけ増大させる。
調光指令電圧Vrefを減少させるのに応じてオン時間tonを増大させることができるので、オン時間tonの幅を狭くしすぎない回路設計を容易に行うことができる。
図6に示すように、オン時間tonは、ノコギリ波状に変化する。このノコギリ波は、第一指令閾値Vref1および第二指令閾値Vref2にピーク値を持つ。実施の形態では、制御IC3は、オン時間tonは、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13のそれぞれの範囲で、調光指令電圧Vrefの減少に応じて、上限オン時間ton2から下限オン時間ton1にかけてオン時間tonを直線状に減少させる。
図7は、本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具100の動作を示すタイムチャートの部分拡大図である。第一遅延量td1と第二遅延量td2との間に、遅延時間tdに設定されない数値の範囲として予め定められた第一離散域Tz1が設けられている。第二遅延量td2と第三遅延量td3との間に、遅延時間tdに設定されない数値の範囲として予め定められた第二離散域Tz2が設けられている。なお、第一遅延量td1はゼロよりも大きい値に設定されるので、基本離散域Tz0も設けられている。
減衰振動波形における半周期の偶数倍の値が第一離散域Tz1に含まれるように第一離散域Tz1が設定されている。減衰振動波形における半周期の偶数倍の値が第二離散域Tz2に含まれるように第二離散域Tz2が設定されている。制御IC3は、第一指令値範囲11と第二指令値範囲12との境界で調光指令電圧Vrefが変化するときに、第一離散域Tz1を挟んで第一遅延量td1と第二遅延量td2とを不連続に切り換える。制御IC3は、第二指令値範囲12と第三指令値範囲13との境界で調光指令電圧Vrefが変化するときに、第二離散域Tz2を挟んで第二遅延量td2と第三遅延量td3とを不連続に切り換える。
図7の所定電圧Vxは、減衰振動波形の中央値Vmよりも低い予め定めた電圧である。図7の減衰振動波形における第一極小値SL1〜第三極小値SL3それぞれの近傍に、中間値S1〜S9を取ることができる。中間値S1〜S9に対応するドレインソース間電圧Vdsは、いずれも、所定電圧Vx以下となる。
図8〜図10は、本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具100における遅延時間tdと調光度との関係を説明するための図である。
図8を参照して変形例について説明すると、まず、第一遅延量td1〜第三遅延量td3は、減衰振動中のドレインソース間電圧Vdsが中間値S1〜S9以下となる任意のタイミングでスイッチング素子Q1をターンオンさせるように、互いに離散的に定められてもよい。中間値S1と中間値S4との間の任意の時刻にスイッチング素子Q1がターンオンするように、第一遅延量td1が設定されてもよい。つまり、第一遅延量td1が、基本離散域Tz0と第一離散域Tz1との間に予め定められた所定遅延量範囲td11〜td12のなかで任意に設定されてもよい。中間値S5と中間値S8との間の任意の時刻にスイッチング素子Q1がターンオンするように、第二遅延量td2が設定されてもよい。つまり、第二遅延量td2が、第一離散域Tz1と第二離散域Tz2との間に予め定められた所定遅延量範囲td21〜td22のなかで任意に設定されてもよい。中間値S9と第三極小値SL3との間の任意の時刻にスイッチング素子Q1がターンオンするように、第三遅延量td3が設定されてもよい。つまり、第三遅延量td3が、第二離散域Tz2より大きい側に予め定められた所定遅延量範囲td31〜td3のなかで任意に設定されてもよい。
第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量は、図5および図6のように一定値とされてもよいが、これに限られない。変形例として、図8〜図10に示すように、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量が、調光指令電圧Vrefの減少に応じて連続的又は段階的に増加されてもよい。図8に示すように、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれの範囲内で、調光指令電圧Vrefの減少に応じて、遅延量が増加されてもよい。調光指令電圧Vrefの減少に応じた増加は、増加率一定でもよく、増加率が変化する曲線的増加でもよい。
図8には、変形例にかかるオン時間tonも図示されている。図8のオン時間tonは、図6のオン時間tonに比べて、緩やかな傾きを持っている。従って、図8の変形例によれば、オン時間tonの上限値と下限値との幅をより小さくすることができる。なお、オン時間tonの調節は、例えば制御IC3の制御ロジックを適宜に調節するなどによって実現すればよい。
図9にかかる変形例では、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量が、「一定値部分」と「増加率一定部分」とを含む。図9のグラフにおいて横軸をxとし縦軸をyとしたときのxy平面座標において、増加率一定部分の傾きは、全光点座標(x=VrefH、y=0)と下限調光座標(x=0、y=5Tx/2)とを結ぶ直線をなぞるものである。
図9にかかる変形例では、オン時間tonの特性が、傾きを持って変化する傾斜部分と、オン時間一定部分とを含んでいる。調光指令電圧Vrefが低減されるとき、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量が一定値部分に該当している区間では、オン時間tonは予め定められた傾きで減少する。調光指令電圧Vrefが低減されるとき、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量が増加率一定部分に該当している区間では、オン時間tonは一定値とされる。
図10に示すように、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量が、複数の値を離散的に取る平らな階段状とされてもよい。
なお、第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13それぞれにおける遅延量の変化傾向は互いに同じでもよいが、互いに異なってもよい。第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13のうち一つの遅延時間tdが図5、図8〜図10に示した複数の傾向の一つに定められ、他の遅延量が図5、図8〜図10に示した複数の傾向のうち他の一つに定められてもよい。
図10にかかる変形例では、オン時間tonが、図6の場合よりも小刻みなノコギリ波となる。
図12は、本発明の実施の形態の変形例にかかる検知回路5を示す回路図である。実施の形態にかかる検知回路5に、外部電源305が追加されている。外部電源305は、ターンオンタイミングを操作するように、比較器OP1の出力に、電圧を加えることができる。比較器OP1の出力に電圧が加わると、ターンオンタイミングを遅らせることができる。従って、遅延量を細かく調節することができる。上述した図8〜図10の変形例における、調光指令電圧Vrefに応じた遅延量の各種調節は、外部電源305による電圧供給量の調節によって行うことができる。
第一指令値範囲11〜第三指令値範囲13の区切り幅は、均等でなくとも良い。また、調光度を二段階に区切っても良いし、調光度を四段階以上に区切ってもよい。
実施の形態では、後段直流電源回路1にバックコンバータ回路1aを用いている。しかしながら、フライバック回路およびバックブーストコンバータ回路などにも実施の形態を適用することができる。
図11は、本発明の実施の形態の変形例にかかる照明器具200を示す回路図である。図11の変形例にかかる照明器具200は、後段直流電源回路1を直流電源回路21に置換したものである。直流電源回路21は、フライバック回路21aを備える。図1に示した前段直流電源回路101は図示されていないが、前段直流電源回路101を用いずにフライバック回路21aに直流電力を供給するための各種公知の回路構成が追加されてもよい。フライバック回路はいわゆるワンコンバータ式の変換回路だからである。ただし、図11に前段直流電源回路101が追加されることは禁止されない。前段直流電源回路101の代わりに、バッテリあるいは太陽電池などの外部直流電源が設けられてもよい。
制御IC23、電流検知抵抗R1、コンデンサC4、C5、および検知回路5を備える点で、図11の直流電源回路21は、図1の後段直流電源回路1と同様である。フライバック回路21aは、インダクタンス要素T、スイッチング素子Q2、およびダイオードD2を備えている。実施の形態の変形例にかかるインダクタンス要素Tは、トランスTである。スイッチング素子Q2は、MOSFETである。バックコンバータ回路1aと同様に、フライバック回路21aは、スイッチング素子Q2のオン時にトランスTが蓄えたエネルギーをスイッチング素子Q2のオフ時に放出することで直流電流Ioを生成する。
直流電圧Vdcの電圧は、トランスTの一次巻線T1の一端に印加される。一次巻線T1の他端は、スイッチング素子Q2のドレインに接続される。トランスTの二次巻線T2には、ダイオードD2のアノードが接続される。ダイオードD2のカソードに、コンデンサC6とLED光源LAとの並列回路が接続される。トランスTの二次巻線T3には、電流制限用の抵抗R3が接続される。抵抗R3を介して、二次巻線T3と制御IC23のzcd端子とが接続される。
スイッチング素子Q2がオン状態であるときに、直流電圧VdcからトランスTの一次巻線T1に電流が流れる。このとき、トランスTにエネルギーが蓄えられる。スイッチング素子Q2がオフすると、トランスTに蓄えられたエネルギーが、トランスTの二次巻線T2からダイオードD2を介して、コンデンサC6およびLED光源LAに供給される。その結果、コンデンサC6及びLED光源LAに高周波電流が供給される。
コンデンサC6は、トランスTの二次巻線T2からの高周波電流を平滑する。コンデンサC6による平滑を経て、LED光源LAに直流電流Ioが供給される。スイッチング素子Q2がスイッチングすると、電流検知抵抗R1によって、LED光源LAに流れる電流の平均値が電圧に変換される。
電流検知抵抗R1に発生した電圧は、比較器OP1のマイナス端子で検出され、調光指令電圧Vrefと比較される。この比較結果が制御IC23のオン時間検出端子で検出され、スイッチング素子Q2のスイッチング動作を制御する。比較器OP1は、調光指令電圧Vrefと電流検知抵抗R1で検出された検知電圧とを比較する。制御IC23は、検知電圧と調光指令電圧Vrefとが一致するようにオン時間tonを調整する。これによりLED光源LAを一定にする定電流制御が行われる。
トランスTの二次巻線T3に発生する電圧は、制御IC23のzcd端子で検出される。制御IC23は、zcd端子を介して、スイッチング素子Q2がターンオフしてトランスTからエネルギーが放出されたことを検出する。このエネルギー放出を検知すると、制御IC23は再びスイッチング素子Q2をターンオンさせる。これにより臨界モード動作が実現される。
トランスTの一次巻線T1のインダクタンスとスイッチング素子Q2のドレインソース間に寄生する並列容量成分Cq2とにより、減衰振動が発生する。実施の形態で説明したように、遅延時間tdをどのような遅延量に設定するかは、減衰振動との関係で決めることができる。減衰振動の周期は、一次巻線T1のインダクタンスと並列容量成分Cq2とで決まる。この周期との関係で第一遅延量td1〜第三遅延量td3をそれぞれ決定すればよい。
変形例として、スイッチング素子Q1、Q2のドレイン−ソース間に並列にコンデンサを取り付けても良い。このような並列接続コンデンサを追加したほうが、寄生の並列容量成分Cq1、Cq2のみに頼るよりも減衰振動周期を正確に特定できるという利点がある。
1 後段直流電源回路
1a バックコンバータ回路
3、23 制御IC
4 調光信号変換回路
5 検知回路
5a 位相補償回路
5b 電圧源
11 第一指令値範囲
12 第二指令値範囲
13 第三指令値範囲
21 直流電源回路
21a フライバック回路
100、200 照明器具
101 前段直流電源回路
101a コンバータ部
DB 整流回路
L インダクタンス要素(コイル)
T インダクタンス要素(トランス)
LA LED光源
OP1 比較器
Q1、Q2 スイッチング素子
R1 電流検知抵抗
S1〜S9 中間値
AC 交流電源
Cq1、Cq2 並列容量成分
SL1 第一極小値
SL2 第二極小値
SL3 第三極小値
Sh1 第一極大値
Sh2 第二極大値
Sh3 第三極大値
T1 一次巻線
T2、T3 二次巻線
Tx 周期(減衰振動の一周期)
Tz1 第一離散域
Tz2 第二離散域
Vdc 直流電圧
Vref 調光指令電圧
Vref1 第一指令閾値
Vref2 第二指令閾値
VrefH 全光指令値電圧
VrefL 下限調光指令値
t3 極大時刻(第一極大時刻)
t32 極大時刻(第二極大時刻)
t34 極大時刻(第三極大時刻)
t31 極小時刻(第一極小時刻)
t33 極小時刻(第二極小時刻)
t35 極小時刻(第三極小時刻)
td 遅延時間
td1 第一遅延量
td2 第二遅延量
td3 第三遅延量

Claims (8)

  1. インダクタンス要素およびスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素が蓄えたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に放出することで、直流電流を生成する変換回路と、
    前記直流電流が流れることで点灯する光源と、
    前記インダクタンス要素が蓄えた前記エネルギーの放出がなされてから前記直流電流の目標値を指定するための調光指令値に応じて決まる遅延時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオンし、オン時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオフする制御回路と、
    を備え、
    前記スイッチング素子がターンオフされた後に、前記スイッチング素子に並列な容量成分と前記インダクタンス要素とによって、前記スイッチング素子の端子間電圧波形に減衰振動が生ずる場合において、
    前記制御回路は、予め定めた互いに大きさの異なる複数の所定遅延量から前記遅延時間の長さを選択し、前記調光指令値が小さくなるほど前記遅延時間が大きくなるように前記複数の所定遅延量を切り替え、
    前記複数の所定遅延量は、時間軸上において前記減衰振動の波形が極大値をとる時刻である極大時刻を除いたタイミングで前記スイッチング素子をターンオンさせるように互いに離散的に定められた照明器具。
  2. 前記減衰振動の波形が複数の極小値を含み、
    前記複数の所定遅延量は、時間軸上において前記複数の極小値が生ずる時刻である複数の極小時刻に前記スイッチング素子をターンオンさせるように互いに離散的に定められた請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記制御回路は、前記調光指令値の減少に応じて前記オン時間を低減し、
    前記制御回路は、前記調光指令値の減少に応じて前記遅延時間を増大するときに前記オン時間を予め定めた大きさだけ増大させる請求項1に記載の照明器具。
  4. インダクタンス要素およびスイッチング素子を備え、前記スイッチング素子のオン時に前記インダクタンス要素が蓄えたエネルギーを前記スイッチング素子のオフ時に放出することで、直流電流を生成する変換回路と、
    前記直流電流が流れることで点灯する光源と、
    前記インダクタンス要素が蓄えた前記エネルギーの放出がなされてから前記直流電流の目標値を指定するための調光指令値に応じて決まる遅延時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオンし、オン時間の経過後に前記スイッチング素子をターンオフする制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記調光指令値が予め定められた第一指令値範囲に含まれるときに前記遅延時間を第一遅延量に設定し、前記調光指令値が予め前記第一指令値範囲より低い範囲に定められた第二指令値範囲に含まれるときに前記遅延時間を前記第一遅延量よりも大きな第二遅延量に設定し、
    前記第一遅延量と前記第二遅延量との間に、前記遅延時間に設定されない範囲として予め定められた第一離散域が設けられ、
    前記スイッチング素子に並列な容量成分と前記インダクタンス要素とで決まる減衰振動波形における半周期の第一偶数倍の値が前記第一離散域に含まれるように前記第一離散域が設定され、
    前記制御回路は、前記第一指令値範囲と前記第二指令値範囲との境界で前記調光指令値が変化するときに、前記第一離散域を挟んで前記第一遅延量と前記第二遅延量とを不連続に切り換える照明器具。
  5. 前記制御回路は、前記調光指令値が予め前記第二指令値範囲より低い範囲に定められた第三指令値範囲に含まれるときに前記遅延時間を前記第二遅延量よりも大きな第三遅延量に設定し、
    前記第二遅延量と前記第三遅延量との間に、前記遅延時間に設定されない範囲として予め定められた第二離散域が設けられ、
    前記減衰振動波形における前記半周期の第二偶数倍の値が前記第二離散域に含まれるように前記第二離散域が設定され、
    前記制御回路は、前記第二指令値範囲と前記第三指令値範囲との境界で前記調光指令値が変化するときに、前記第二離散域を挟んで前記第二遅延量と前記第三遅延量とを不連続に切り換える請求項4に記載の照明器具。
  6. 前記第一遅延量および前記第二遅延量が前記減衰振動波形の前記半周期を奇数倍した値に設定された請求項4または5に記載の照明器具。
  7. 前記制御回路は、前記第一指令値範囲および前記第二指令値範囲それぞれの範囲内において前記調光指令値の減少に応じて前記オン時間を低減し、
    前記制御回路は、前記調光指令値の減少に応じて前記遅延時間を増大するときに前記オン時間を予め定めた大きさだけ増大させる請求項4に記載の照明器具。
  8. 前記オン時間は、前記第一指令値範囲と前記第二指令値範囲との境界に山を持つノコギリ波状に変化する請求項7に記載の照明器具。
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